JP5270224B2 - 吊り具 - Google Patents

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発明は、建造物の梁等に用いられるH型鋼やI型鋼等の被吊持物の吊り下げ移動に用いる吊り具に関するものである。
建造物の梁等に用いられるH型鋼やI型鋼等の被吊持物を吊り下げ移動するには、これらの被吊持物のフランジを掴持して、このフランジに穿設された穴にフック部(フック)を係合(挿通)させ、フック部のフランジからの脱落、被吊持物の落下を防止することのできる吊り具が用いられている。従前の吊り具は、フック部を被吊持物のフランジに形成された穿設穴に係合しいる状態を目視で確認しにくく、被吊持物フランジがフランジ挿入部に十分に挿入されていない状態、つまりフック部が穿設穴に係合していない状態で吊り上げ移動が開始されるおそれがあった。そこで、本願出願人は、被吊持物フランジに対する係合が不安定な状態で、被吊持物が吊り上げられるのを防止できるように図った吊り具を案出して、先に出願している(特許文献1参照)
この吊り具は、図5に示すように、フランジ挿入部100が形成された一対の側板100におけるフランジ挿入部101の上方箇所に、作動片102aを有する安全部材102を回動自在に設けるとともに、安全部材102にトーションバネ103で付勢力を付与して、作動片102aを、ストッパ104に当接させてフランジ挿入部101の挿入方向に対し直交して交差する位置に規制するようにしている。安全部材102は、フランジ挿入部101に挿入されるフランジ105から押圧力を受けてフランジ挿入部101の上方に押し上げられ、図示のように、フランジ105がフランジ挿入部101に完全に挿入されずに、フランジ105の穿設穴106がフック部107に合致しない状態で吊り具の装着操作が中止された場合に、弾性変形されることにより増大したトーションバネ103のバネ力を安全部材102の作動片102aを介してフランジ105に付与することにより、
フランジ105をフランジ挿入部101の外部に排除するように図っている。
特開2008−074621号公報
しかしながら、上述した吊り具には、未だ解決しなければならない課題が残存している。すなわち、フランジ105がフランジ挿入部101に完全に挿入されずに、フランジ105の穿設穴106がフック部107に合致しない状態で吊り具の装着操作が中止された場合には、フック部107がフランジ105の穿設穴106付近の箇所を押し上げてストッパ104に押し付けるとともに、作動片102aがフランジ105の先端部を押し下げてフランジ挿入部101の底面に押し付けると、フランジ105の上面とストッパ104の間およびフランジ105の下面角部とフランジ挿入部101の底面との間が線接触で当接して、それらの間に比較的大きな摩擦力が生じる結果、トーションバネ103のバネ力で作動片102aを介してフランジ105をフランジ挿入部101から排除できない事態が発生する可能性がある。
本発明は前記従来の課題に鑑みてなされたもので、被吊持物に対する係合が不安定な状態で被吊持物が吊り上げられるのを効果的に防止することのできる吊り具を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明の吊り具は、互いに離間して配され、その下部に水平方向に切り込まれて形成されたフランジ挿入部を有する一対の側板と、前記一対の側板の間に上下動可能に案内支持され、その下部にフック部が立ち上げ形成された可動板と、前記一対の側板のフランジ挿入部周辺に回動自在に設けられて該フランジ挿入部の挿入口付近に位置するように付勢力が付与された安全部材と、少なくとも下端部が前記フランジ挿入部内に臨入し、前記フランジ挿入部の挿入方向に対し直交する配置で前記側板に設けられローラ軸回りに回転するローラとを備え、前記フック部は、前記可動板の下動位置では前記フランジ挿入部内から退出した状態にあり、上動位置では前記フランジ挿入部内に進入して被吊持物のフランジに形成された穿設孔または凹部に係合し、前記安全部材は、前記被吊持物のフランジが前記フランジ挿入部に挿入されたとき、その挿入状態に応じて前記付勢力に抗して変位するとともに、前記フック部が前記穿設孔または凹部に係合されない場合に前記付勢力により前記被吊持物のフランジを前記フランジ挿入部から押し出すように作用し、前記ローラは、安全部材により押圧されるフランジの移動を促進する方向に回転するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の吊り具においては、被吊持物のフランジが挿入されるフランジ挿入部が一対の側板の下部に設けられ、このフランジ挿入部に被吊持物のフランジが挿入されるときに、フランジ挿入部内に進入して、フランジに形成された穿設穴または凹部(凹部の場合はフランジ下面に形成)に係合するフック部が可動板の下部に設けられている。そして、側板のフランジ挿入部の周辺にフランジ挿入部の挿入口方向に向けて付勢され、フランジ挿入部へのフランジの挿入状態に応じて付勢力に抗して変位する安全部材が設けられている。安全部材は、フランジ挿入部の挿入口方向に向けて付勢力が付与されており、フランジ挿入部へのフランジの挿入状態が不十分である場合(フック部がフランジの穿設穴または凹部に十分に係合していない場合)には、この付勢力によりフランジをフランジ挿入部から排除する。この場合、ローラは、付勢されたフランジの移動を促進するように作用するので、フランジ挿入部への挿入が不十分なフランジがフランジ挿入部内に引っ掛かった状態
となって排出できなくなる事態が発生するおそれがない。これにより、被吊持物が不安定な係合状態のまま吊り上げられるのを回避することができる。
請求項2に係る発明の吊り具は、請求項1に係る発明の吊り具において、前記安全部材が、回転に伴い前記フランジ挿入部に対し進退する作動片の先端部に、前記フランジ挿入部に挿入されたフランジの先端面に係合する係合突部が設けられ、前記作動片が前記フランジ挿入部に向け進出したときに前記ローラのローラ軸で前記作動片の位置が規制されることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明の吊り具によれば、安全部材の作動片の係合突部が、フランジ挿入部内に進入したフランジの先端部に係合するので、安全部材の付勢力をフランジに対し押し出し力として効果的に付与することができる。また、ローラのローラ軸を、安全部材の作動片の位置規制用のストッパに兼用しているので、部品点数が低減して、コストダウンを図ることができる。
本発明によれば、フランジがフランジ挿入部内の所定位置まで完全に挿入されていない状態で装着操作を中止した場合には、フック部がフランジの穿設穴付近を押し上げることにより、吊り具がフランジ回りに回動して、フランジの穿設穴付近の面がローラに当接するので、安全部材の付勢力がフランジに対しフランジ挿入部から押し出す方向に付与されるとともに、ローラの回転によってフランジをフランジ挿入部の外方へ向け容易に移動させるように促進するので、フランジをフランジ挿入部の外部に確実に排出できる。
(a)、(b)は本発明の一実施の形態に係る吊り具の正面図および側面図。 同上の吊り具の下方から見た斜視図。 同上の吊り具の操作方法を説明するための正面図。 同上の吊り具の要部の拡大断面図。 比較のために示した吊り具の断面図。
以下、本発明の吊り具に係る最良の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。なお、下記に明示される実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、実施の形態で開示された内容ではなく、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれると解されるべきである。
本発明の一実施の形態に係る吊り具1の構造について、図1および図2に基づき説明する。図1(a),(b)は、本発明の一実施の形態に係る吊り具1を示す正面図および側面図、図2は同実施の形態の吊り具1を下方から見た斜視図である。ここでは、便宜上、図1(a)おける紙面の上方向を上方、下方向を下方、左方向を前方、紙面の表裏方向を側方と呼ぶことにする。
この吊り具1は、間隙を存して相対向された一対の側板10と、この両側板10間の空間に配置された可動板20と、一対の側板10のそれぞれの外方に設けられて後述するフランジ挿入部を通常時において塞ぐように位置する一対の安全部材30とを備えて構成されている。
一対の側板10は、平板状の部材であり、各々の下部に、水平方向に延びて前方に開口したフランジ挿入部11が形成されているとともに、各々の上方に、上下方向に細長い長
円形状のガイド孔12が形成されている。また、各側板10におけるガイド孔12の後方箇所には、後方へ向け突出した把持片13が形成されている。
前記フランジ挿入部11は、例えば、H型鋼やI型鋼等の被吊持物のフランジが挿入される部分であり、そのフランジに対応して溝部の深さ寸法が設定されている。また、フランジ挿入部11の下片を形成する突出片18は、フランジを下方から支持するのに十分な機械的強度を有するように幅寸法等が設定されている。
前記ガイド孔12は、図外の揚重設備から懸下されたジャックル40(揚重具の一例であり、クレーンフックにワイヤロープを介して接続)の挿通ボルト41(揚重具の水平軸の一例)が挿入される上下方向に長い長円形状の貫通孔である。このガイド孔12の短径寸法は、これに挿通される挿通ボルト41の外径よりも僅かに大きく設定されており、挿通ボルト41がガイド孔12を介して上下動自在に案内支持されている。
図1(b)に示すように、一対の側板10は、間隔保持材14を介在して複数(図示例では4本)の挿通ボルト15A〜15Dによって締着固定されている。間隔保持材14は、一対の側板10で挟まれて、両側板10の間隙寸法を一定に保持するものであり、その間隙寸法は、両側板10間に配置される可動板20の厚さ寸法よりも僅かに大きく設定されて、可動板20はこの間隙内を上下方向に移動可能な状態で保持されている。
前記可動板20は、側面視で略J字状の平板部材であり、上述したように、一対の側板10により挟まれた間隙内に上下動自在に設けられている。可動板20の下部には、前方に突出し、且つ途中で上方へ屈曲して延びるフック部21が形成され、可動板20の上端部には、前方へ突出した係止片22および後方へ突出した押圧レバー23がそれぞれ形成されており、押圧レバー23は、把持片13に対し上方で対向している。これにより、作業者は、把持片13に指を掛けた状態で押圧レバー23を握るように操作することにより、押圧レバー23を押し下げて可動板20を容易に下動させることができる。
前記可動板20の下動時には、可動板20のフック部21がフランジ挿入部11の下方へ退出することにより、被吊持物のフランジをフランジ挿入部11に挿入可能な状態となる。フランジをフランジ挿入部11内に受け入れた状態で押圧レバー23への押し下げ力を緩めると、可動板20が後述するバネの付勢力により上動して、フック部21をフランジの穿孔に挿入して係合させることができる。フック部21をフランジの穿孔から抜脱する場合には、可動板20の下端後部のロープ挿通孔24に巻き掛けられたロープ50を下方に引っ張ることにより、可動板20を下動させることによって行われる。なお、ロープ50は、被吊持物を移動先に的確に誘導するためにも用いられる。
可動板20のフック部21は、被吊持物のフランジに形成された建造物組立用の穴に挿入して係合されるものであって、被吊持物を吊り下げて移動させる際に、フランジが吊り具1から外れて落下するのを防止するためのものであり、その上方への突出寸法は被吊持物のフランジの穿設穴に係合するのに適応するように設定されている。
可動板20は、後述するバネにより上方に付勢されていることにより、可動板20の係止片22は、通常時に側板10のガイド孔12の上端部よりも僅かに上方に位置している。したがって、ジャックル40の挿通ボルト41が側板10のガイド孔12に挿通されるときには、可動板20の係止片22が挿通ボルト41の上方に位置することになる。この状態で被吊持物が吊り上げられると、揚重具の水平軸が係止片22に対し上方への付勢力を付与することにより、可動板20の下動が阻止されて、可動板20のフック部21が被吊持物のフランジの穿設穴に対する係合状態を確実に維持する。
押圧レバー23は、把持片13との間に押圧力を付与することにより、後述のばね26の付勢力(可動板20を上方へ引き上げる力)に抗して、可動板20を押し下げるものである。
可動板20のロープ挿通孔24の上方箇所にはバネ掛止ピン25が設けられており、一方、側板10の把持片13の下方箇所にはバネ掛止ピン16が両側板10に架け渡して固着されており、この両バネ掛止ピン25,16の間に引っ張りバネ26が架設されている。可動板20は、引っ張りバネ26により上方に付勢されており、下端部の内面が挿通ボルト15Dに当接して上限位置に位置するよう規制され、下方への移動は押圧レバー23が把持片13の前方側に位置する挿通ボルト15Aに当接することにより規制され、前後方向の移動はフランジ挿入部11下方および把持片13下方の挿通ボルト15A,15Dにより規制されている。これにより、可動板20が一対の側板10により形成された間隙内から脱落するのが防止されている。
さらに、この吊り具1には、一対の側板10の各々の外側面にそれぞれ安全部材30が取り付けられている。この安全部材30は、側面視で略P字状の形状を有し、上方のリング状部がフランジ挿入部11上方の挿通ボルト15Bにより回動自在に取り付けられている。また、安全部材30には、リング状部から延びる作動片30aと、この作動片30aの先端部から前方に向けて膨出する係合突部30bが設けられている。
前記安全部材30は、一端が側板10に係止され、且つ他端が作動片30aの先端に係止されたトーションバネ31により前方に向け付勢されて、フランジ挿入部11内に被吊持物が挿入されていない場合、後述するローラのローラ軸33に当接して前方への回動が規制されて、作動片30aがフランジ挿入部11に対し交差する上下方向の配置に保持されている。そして、被吊持物フランジがフランジ挿入部11内に挿入されたときには、安全部材30が、フランジからの押圧力を受けてトーションバネ31の付勢力に抗しながら回動され、フランジ挿入部11の上方へ押し上げられる。また、被吊持物フランジのフランジ挿入部11への挿入が不十分なためにフック部21が被吊持物フランジの穿設穴に合致した相対配置とならず、フック部21が被吊持物フランジの穿設穴に挿入していない状態で、被吊持物フランジのフランジ挿入部11への挿入が中止されたときには、トーションバネ31の付勢力により安全部材30が前方に回動して作動片30aが被吊持物フランジをフランジ挿入部11から押し出すようになっている。これにより、フック部21が被吊持物フランジの穿設穴に挿入されていない状態で被吊持物の吊り上げ作業が行われるのを防止している。
側板10には、フランジ挿入部11の入口の上方箇所にローラ32が設けられている。このローラ10を回転自在に支持するローラ軸33は、上述したように、安全部材30の前方への回動位置を規制するストッパとしての機能を兼備させている。ローラ32は、これが取り付けられている側板10の下端より僅かに下方に突出して、フランジ挿入部11内に臨入している。
次に、この実施の形態の吊り具1の動作について、被吊持物をH型鋼として、図3を参照しながら説明する。図3は吊り具1の操作(H型鋼フランジへの装着)方法を説明するための正面図である。先ず、フランジ挿入部11にH型鋼60のフランジ61が挿入されていない状態では、図1(a)に明示するように、可動板20のフック部21がフランジ挿入部11に直交する配置で進入しており、且つ安全部材30の作動片30aがフランジ挿入部11に対し側方で直交する配置で交差している。そして、被吊持物であるH型鋼60の近辺に吊り具1を移動し、そのフランジ61に吊り具1を装着するに際して、把持片13と押圧レバー23とを同時に握るように力を加えることにより、図3の右方に示すように、押圧レバー23を2点鎖線位置から実線位置まで押し下げて、可動板20を2点鎖
線位置から実線位置まで可動させる。これにより、可動板20のフック部21は、フランジ挿入部11の下方に退避された状態となる。
続いて、作業者は、押圧レバー23を押し下げた状態のままフランジ挿入部11内にH型鋼60のフランジ61を挿入させるように操作すると、図3の左方に示すように、安全部材30は、フランジ挿入部11内を後方へ向け進出するフランジ61により作動片30aが押圧されて、トーションバネ31の付勢力に抗して後方へ向け回動し、フランジ挿入部11の上方に位置する。
そして、フランジ61がフランジ挿入部11に完全に挿入された状態で押圧レバー13への押し下げ力を弱めると、可動板20が上動して、可動板20のフック部21がフランジ61の穿設穴62に確実に係合することになる。フック部21がフランジ61の穿設穴62に一旦係合されると、バネ26の付勢力によって可動板20が上方向に付勢されているため、吊り具1がH型鋼60のフランジ61から脱落することはない。この状態からH型鋼60を吊り上げ移動を開始すると、ジャックル40の挿通ボルト41が係止片22を引き上げることから、フック部21には上方向に引き上げる力が作用するので、H型鋼60に振動等が加わっても、フック部21は、フランジ61の穿設穴62に対する係合状態を確実に維持することができる。
ところで、フランジ61がフランジ挿入部11内の所定位置まで完全に挿入されていない状態で作業者が押圧レバー23の押し下げ力を解除した場合には、図4に示すように、フランジ61の穿設穴82がフック部21に合致していないために、フック部21がフランジ61の穿設穴62付近を押し上げることにより、吊り具1がフランジ61回りに回動して、フランジ61の穿設穴62付近の上面がローラ32に当接する。このとき、安全部材30の係合突部30bがフランジ61の先端面角部に当接していることにより、トーシヨンバネ31の弾性変形されたことによる復元力で増大したバネ力がフランジ61に対しフランジ挿入部11から押し出す方向に効果的に付与されているとともに、ローラ32の矢印方向への回転によってフランジ61をフランジ挿入部11の外方へ向け容易に移動可能な状態になっている。したがって、フランジ61のフランジ挿入部11内への挿入が不完全な状態で装着操作を中止した場合には、フック部21がフランジ61の穿設穴62に未挿入の状態でH型鋼60の吊り上げ移動を開始されるのを確実に防止することができる。
この発明の吊り具は、安全部材によりフランジ挿入部の入口側に付勢されるフランジを、ローラにより円滑に移動させてフランジ挿入部の外部に排除するようにしたので、H型鋼やI型鋼の吊り下げ移動用として好適に用いることができる。
10 側板
11 フランジ挿入部
21 フック部
20 可動板
30 安全部材
30a 作動片
30b 係合突部
31 トーションバネ(付勢力)
32 ローラ
33 ローラ軸

Claims (2)

  1. 互いに離間して配され、その下部に水平方向に切り込まれて形成されたフランジ挿入部を有する一対の側板と、
    前記一対の側板の間に上下動可能に案内支持され、その下部にフック部が立ち上げ形成された可動板と、
    前記一対の側板のフランジ挿入部周辺に回動自在に設けられて該フランジ挿入部の挿入口付近に位置するように付勢力が付与された安全部材と、
    少なくとも下端部が前記フランジ挿入部内に臨入し、前記フランジ挿入部の挿入方向に対し直交する配置で前記側板に設けられローラ軸回りに回転するローラとを備え、
    前記フック部は、前記可動板の下動位置では前記フランジ挿入部内から退出した状態にあり、上動位置では前記フランジ挿入部内に進入して被吊持物のフランジに形成された穿設孔または凹部に係合し、
    前記安全部材は、前記被吊持物のフランジが前記フランジ挿入部に挿入されたとき、その挿入状態に応じて前記付勢力に抗して変位するとともに、前記フック部が前記穿設孔または凹部に係合されない場合に前記付勢力により前記被吊持物のフランジを前記フランジ挿入部から押し出すように作用し、
    前記ローラは、安全部材により押圧されるフランジの移動を促進する方向に回転するように構成されていることを特徴とする吊り具。
  2. 前記安全部材は、回転に伴い前記フランジ挿入部に対し進退する作動片の先端部に、前記フランジ挿入部に挿入されたフランジの先端面に係合する係合突部が設けられ、前記作動片が前記フランジ挿入部に向け進出したときに前記ローラのローラ軸で前記作動片の位置が規制されることを特徴とする請求項1に記載の吊り具。
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