JP6759381B2 - エレベータの三方枠取手装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、エレベータの三方枠取手装置に関する。
エレベータ装置の保守点検時に、作業者が乗場から昇降路ピットに移動したり、乗場から乗りかごの上面に移動したりすることがある。しかしながら、この際、転落防止のために作業者が手を掛けられるように意図された掴み部が、乗場や昇降路の壁面などに設けられていない場合がある。この場合、作業者は、乗場に設けられた三方枠の縁部や曲げ部、段差部などを掴みながら移動する。作業者の安全帯が掛けられない場合には、このような作業者の移動は、危険を伴う。一方、三方枠は、乗場出入口に設けられることから、高い意匠性が求められる。
特開2015−134663号公報 特開2011−190076号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、意匠性を確保しつつ、作業者の安全性を向上させることができるエレベータの三方枠取手装置を提供することを目的とする。
実施の形態によるエレベータの三方枠取手装置は、エレベータの乗場に設置された三方枠の一方の縦枠に設けられている。この三方枠取手装置は、縦枠の裏側に設けられた取手と、付勢部材と、を備えている。取手は、縦枠の裏側に引き込まれた引込位置と、縦枠から昇降路内に引き出された引出位置との間で移動可能になっている。付勢部材は、取手を引込位置に付勢する。
図1は、第1の実施の形態におけるエレベータ装置の全体構成を示す図である。 図2は、図1の乗場を示す正面斜視図である。 図3は、図2の乗場の一部を示す水平断面図である。 図4は、図3の縦枠を裏側から見た斜視図である。 図5は、取手が引込位置に位置付けられた図4の三方枠取手装置を拡大して示す斜視図である。 図6は、図5の三方枠取手装置を示す裏面図である。 図7は、図6の三方枠取手装置において、案内部材を取り外した状態を示す裏面図である。 図8は、取手が引出位置に位置付けられた図5の三方枠取手装置を示す斜視図である。 図9は、図8の三方枠取手装置を示す裏面図である。 図10は、図9の三方枠取手装置において、案内部材を取り外した状態を示す裏面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態におけるエレベータの三方枠取手装置について説明する。
図1に示すように、エレベータ装置1は、昇降路2内に配置された乗りかご3及び釣合錘4を備えている。乗りかご3と釣合錘4は、主ロープ5を介して接続されている。主ロープ5は、巻上機6に設けられたトラクションシーブ6aに巻き掛けられており、巻上機6によって巻き上げられるようになっている。このようにして、乗りかご3及び釣合錘4が、巻上機6によって主ロープ5を介して昇降するようになっている。巻上機6は、昇降路2の上方に設けられた機械室7内に設置されている。機械室7には、制御装置8が設置されている。制御装置8は、巻上機6を含むエレベータ装置1の全体を制御する装置である。例えば、制御装置8は、乗場呼び、およびかご呼びに応じて巻上機6を運転制御し、乗りかご3を呼びのあった階床の乗場9へ着床させる。
なお、エレベータ装置1は、図1に示す形態に限られることはない。例えば、いわゆる機械室レスのエレベータ装置であってもよい。すなわち、機械室7を設けることなく、巻上機6や制御装置8を昇降路2の上部に設けるようにしてもよい。
図1に示すエレベータ装置1においては、建屋の各階床に設けられた乗場9の乗場出入口10に、乗場ドア11が設けられている。この乗場ドア11は、乗りかご3の着床時、乗りかご3に設けられたかごドア12と、図示しない係合板を介して係合し、連動するようになっている。乗りかご3には、かごドア12を駆動する駆動装置(図示せず)が設けられており、この駆動装置によってかごドア12が、乗場ドア11と共に開閉する。
図2に示すように、本実施の形態においては、乗場ドア11は、2つのドアパネル11a、11bを有しており、片開き構造になっている。すなわち、2つのドアパネル11a、11bは、戸開時には、乗場出入口10の一方の側(図2では左側)に設けられた戸袋(図示せず)に収納される。一方のドアパネル11aは、戸閉時には、乗場出入口10の他方の側(図2では右側)に設けられた戸当たり面(図示せず)に当接する。
乗場出入口10には、乗場出入口10を画定する三方枠13が設置されている。この三方枠13は、乗場出入口10の両側に設けられた縦枠14と、乗場出入口10の上方に設けられた上枠15と、を有している。上枠15は、一対の縦枠14の上端部に連結されており、三方枠13は門形に形成されている。上述した戸当たり面は、一方(図2における右側)の縦枠14に設けられている。
次に、本実施の形態における三方枠取手装置20について説明する。三方枠取手装置20は、図3に示すように、乗場9に設置された三方枠13の一方の縦枠14に設けられている。すなわち、三方枠取手装置20は、一対の縦枠14のうち戸当たり面の側(図2における右側)の縦枠14に取り付けられている。以下に記す縦枠14という記載は、特に説明がなければ、戸当たり面の側の縦枠14を指しているものとする。各階床の乗場9に、三方枠取手装置20が設けられていてもよい。
図4〜図7に示すように、本実施の形態による三方枠取手装置20は、縦枠14の裏側に設けられた取手21と、取手21を付勢するばね22(付勢部材)と、を備えている。
取手21は、縦枠14の裏側に引き込まれた引込位置(図4〜図7参照)と、縦枠14から昇降路2内に引き出された引出位置(図8〜図10参照)との間で移動可能になっている。引込位置に位置付けられた場合、図4〜図7に示すように、取手21は、縦枠14よりも昇降路2の側に突出しないようになっている。この場合、図5〜図7に示すように、取手21の先端面21a(昇降路2の側の面)と、縦枠14の昇降路2の側の端面14aとが面一になっていることが好ましい。なお、本明細書における裏側とは、縦枠14に対して乗場出入口10の側を表側とした場合の反対側であって、建屋の壁Wの側(図3における右側)を意味している。本明細書における表側とは、裏側とは反対側であって、縦枠14に対して乗場出入口10の側(図3における左側)を意味している。
ばね22は、取手21を引込位置に付勢するように構成されている。本実施の形態では、図5〜図7に示すように、縦枠14の裏面に、支持部材23が取り付けられている。ばね22は、コイルばねとして構成されており、ばね22の一端が取手21に連結され、他端が支持部材23に連結されている。ばね22は、取手21を支持部材23の側(図7における左側)に引っ張ることで、取手21を引込位置に引き込むように付勢している。
取手21および支持部材23の上側において、縦枠14の裏面(図6および図7における表側の面)に上側案内部材24が取り付けられている。取手21および支持部材23の下側において、縦枠14の裏面に下側案内部材25が取り付けられている。上側案内部材24および下側案内部材25は、取手21の移動を案内する。すなわち、図7においては、便宜上、取手21と上側案内部材24および下側案内部材25との間には隙間が示されているが、上側案内部材24および下側案内部材25によって、取手21の移動が上下方向で規制されている。
図5および図6に示すように、取手21の裏側には、裏側案内部材26が設けられている。この裏側案内部材26によって、取手21の移動が案内されるようになっている。裏側案内部材26は、取手21の裏側に配置されており、裏側から取手21の移動を規制し、案内している。
縦枠14は、昇降路2の側に設けられた、上述した端面14aを有する昇降路側端部14bを含んでいる。この昇降路側端部14bに、取手21が配置される取手用切欠部27が形成されている。取手21が引込位置に位置付けられている場合には、取手21の先端部(昇降路2の側の端部)がこの取手用切欠部27に位置し、取手21が引出位置に位置付けられている場合には、取手21の根元部(支持部材23の側の部分)がこの取手用切欠部27に位置するようになっている。このようにして、取手21の表側では、取手21の移動は、取手用切欠部27によって案内されている。縦枠14が板金部品として構成されている場合には、昇降路側端部14bは、縦枠14のうち昇降路2の側で折り返された部分に相当する。
このような上側案内部材24、下側案内部材25、裏側案内部材26および取手用切欠部27によって、取手21の軌道が画定されている。取手21に付加された荷重は、その方向によって、案内部材24〜26および取手用切欠部27のいずれかで支持されるようになっている。
裏側案内部材26は、支持部材23、上側案内部材24および下側案内部材25に取り付けられている。図7に示すように、支持部材23は、縦枠14に取り付けられたベース板部23aと、ベース板部23aから離間し、裏側案内部材26が取り付けられる取付板部23bと、を含んでいる。この取付板部23bと裏側案内部材26とは、ボルトおよびナット(いずれも図示せず)などを用いて締結されている。支持部材23が板金部品として構成されている場合には、板材の一側部分を箱状に折り曲げることで、ベース板部23aから離間した取付板部23bを形成することができる。
また、図5〜図7に示すように、裏側案内部材26の上端に、上側に延びる上側スタッド28が接合(例えば、溶接)されている。上側案内部材24には、この上側スタッド28が挿入される上側切欠部29が形成されている。この上側切欠部29は、上側案内部材24の裏側の縁で開口している。このようにして、上側スタッド28が、裏側から上側切欠部29に挿入可能に構成されている。
同様に、裏側案内部材26の下端に、下側に延びる下側スタッド30が接合(例えば、溶接)されている。下側案内部材25には、この下側スタッド30が挿入される下側切欠部31が形成されている。この下側切欠部31は、下側案内部材25の裏側の縁で開口している。このようにして、下側スタッド30が、裏側から下側切欠部31に挿入可能に構成されている。
裏側案内部材26が、上側案内部材24および下側案内部材25に取り付けられた状態では、上側スタッド28が上側切欠部29に挿入されて、上側スタッド28にナットNが締め付けられている。下側スタッド30は下側切欠部31に挿入されて、下側スタッド30にナットNが締め付けられている。
取手21の先端部には、裏側に突出する突出部32が設けられている。この突出部32は、上下方向に直線状に形成されている。突出部32の裏面は、縦枠14の昇降路側端部14bの裏面と面一になっているとともに、上述した裏側案内部材26の裏面と面一になっていることが好ましい。
図7〜図10に示すように、取手21には、取手開口部33が設けられている。この取手開口部33は、作業者が取手21を把持可能な形状および大きさを有していてもよい。また、取手開口部33は、安全帯のフックを係止可能な形状および大きさを有していてもよい。取手開口部33は、取手21の突出部32よりも支持部材23の側に配置されている。取手21が引出位置に位置付けられた場合、取手開口部33も縦枠14から引き出されて露出されている。この場合、取手開口部33の全体が露出されることが好ましい。
図5および図6に示すように、裏側案内部材26には、把持用切欠部34が形成されている。この把持用切欠部34は、裏側案内部材26の昇降路2の側の縁部から支持部材23の側に向かって凹状に形成されている。取手21が引込位置に位置付けられた場合、把持用切欠部34が取手21の取手開口部33の一部に重なっている。そして、把持用切欠部34は、作業者の手が挿入可能な形状および大きさを有していることが好ましい。この場合、作業者の手を、把持用切欠部34を介して取手21の取手開口部33に挿入することができ、取手21を容易に引き出すことが可能となる。
裏側案内部材26のうち把持用切欠部34の上下方向両側に、当接部35が設けられている。この当接部35には、引込位置に位置付けられた取手21の突出部32が当接し、取手21が引き込まれ過ぎることを防止している。
裏側案内部材26には、上述したばね22を裏側に露出させる露出開口部36が設けられている。本実施の形態では、取手21が引込位置に位置付けられた場合に、ばね22が全体的に露出されるように露出開口部36が形成されている。この露出開口部36は、建屋の壁Wよりも昇降路2の側に配置されていてもよいが、建屋の壁Wと重なる位置に配置されていてもよい。
本実施の形態による三方枠取手装置20は、図8に示すように、取手21を引出位置に保持するストッパ37を更に備えている。ストッパ37は、ピン部37aと、ピン部37aの一端に設けられた頭部37bと、を含んでいる。取手21には、ストッパ37のピン部37aが挿入可能なストッパ用孔38が設けられている。このストッパ用孔38は、取手21が引出位置に位置付けられた場合に露出され、ストッパ37がストッパ用孔38に挿入可能になっている。ストッパ37の頭部37bは、ストッパ用孔38よりも大きく形成されており、ストッパ用孔38に挿入不能になっている。引出位置に位置付けられた取手21のストッパ用孔38に、ストッパ37のピン部37aを挿入すると、取手21がばね22の力によって引込位置の側に引っ張られているために、ストッパ37の頭部37bの側面が、縦枠14の端面14aに当接する。このことにより、取手21が、引込位置に引き込まれることを防止し、引出位置に保持することができる。ストッパ37のピン部37aに雄ねじが形成されるとともにストッパ用孔38に雌ねじが形成されて、ストッパ37がストッパ用孔38に螺合していてもよい。また、ストッパ用孔38に取り付けられたストッパ37がストッパ用孔38から抜け出ることを防止するための抜け止め防止部材(図示せず)がストッパ37に取り付けられていてもよい。なお、ストッパ用孔38の平面形状は図8に示すように円形であってもよいが、正方形などの矩形形状であってもよい。
また、本実施の形態による三方枠取手装置20は、図6、図9および図10に示すように、取手21が引込位置に位置付けられた場合にストッパ37を保管するストッパ保管部39を更に備えている。ストッパ保管部39は、取手21に設けられた取手保管孔39aと、裏側案内部材26に設けられた案内部材保管孔39b(図9参照)と、を有している。取手21が引込位置に位置付けられた場合、取手保管孔39aと案内部材保管孔39bとが重なる。このことにより、ストッパ37のピン部37aを案内部材保管孔39bおよび取手保管孔39aに挿入することができ、その状態で、ストッパ37を保管することができる。ストッパ37のピン部37aに雄ねじが形成されている場合には、取手保管孔39aおよび/または案内部材保管孔39bに雌ねじが形成されて、ストッパ37が保管孔に螺合していてもよい。また、保管孔39a、39bに取り付けられたストッパ37が保管孔39a、39bから抜け出ることを防止するための抜け止め防止部材(図示せず)がストッパ37に取り付けられていてもよい。なお、取手保管孔39aは、取手21が引出位置に位置付けられた場合には、露出されていてもよい。また、上述したストッパ用孔38と取手保管孔39aは、共通化させて、1つの孔で兼用するようにしてもよい。例えば、引出位置に位置付けられた取手21を効果的に保持することができる位置(ストッパ用孔38と同様の位置)に取手保管孔39aを配置して、この位置に合うように、案内部材保管孔39bを配置してもよい。なお、取手保管孔39aおよび案内部材保管孔39bの平面形状は図8に示すように円形であってもよいが、正方形などの矩形形状であってもよい。
このような三方枠取手装置20は、少なくとも部分的に、縦枠14のうち建屋の壁Wよりも昇降路2の側の部分に配置されていることが好ましい。例えば、三方枠取手装置20のうち把持用切欠部34は、建屋の壁Wよりも昇降路2の側の部分に配置されていることが好ましい。この場合、引込位置に位置付けられている取手21を引き出す場合に、作業者は、把持用切欠部34を介して取手開口部33に手を容易に挿入することができる。あるいは、三方枠取手装置20の全体が、建屋の壁Wよりも昇降路2の側の部分に配置されていてもよい。また、三方枠取手装置20の取り付け高さは、特に限られることはなく、任意である。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
通常運転時には、図5〜図7に示すように、三方枠取手装置20の取手21は、ばね22の引張力(付勢力)を受けて、引込位置に引き込まれている。
保守点検時に、作業者が乗場9から昇降路ピットに移動したり、乗りかご3の上面に移動したりする場合、三方枠取手装置20の取手21が引き出されて利用される。取手21を引き出す際、作業者は、乗場出入口10から手を縦枠14の裏側に差し込むことで、取手21を引き出すことができる。
より具体的には、まず、図5〜図7に示すように引込位置に位置付けられた取手21の取手開口部33に、裏側案内部材26の把持用切欠部34を介して挿入する。続いて、取手21を把持して、ばね22の引張力に抗して昇降路2の側に引き出す。このことにより、図8〜図10に示すように取手21が引出位置に位置付けられる。次に、取手21をばね22の引張力に抗して昇降路2の側に引っ張りながら、ストッパ37を、取手21のストッパ用孔38に挿入して取り付ける。その後、取手21を離すことにより、ストッパ37の頭部37bの側面が、縦枠14の端面14aに当接する。このようにして、取手21が、引出位置に保持される。
作業者は、引出位置に保持された取手21の取手開口部33に手を挿入して取手21を把持することができる。その状態で、作業者は乗場9から昇降路ピットや、乗りかご3の上面に移動することができる。また、この際、作業者の安全帯のフックを、取手21の取手開口部33に係止させてもよい。
作業が終わり、作業者が乗場出入口10に戻ると、取手21は引込位置に引き込まれる。より具体的には、まず、取手21を、ばね22の引張力に抗して昇降路2の側に引っ張りながら、ストッパ37を、ストッパ用孔38から取り外す。続いて、取手21を引っ張る力を弱めながら、ばね22の引張力で引込位置に引き込ませる。引き込まれた取手21の突出部32は、裏側案内部材26の当接部35に当接する。このことにより、図5〜図7に示すように取手21が引込位置に位置付けられて、保持される。この場合、取手21の先端面21aと、縦枠14の端面14aとが面一になっていてもよい。また、取手21の突出部32の裏面が、縦枠14の昇降路側端部14bの裏面と面一になっていてもよい。取手21が引込位置に位置付けられた後、ストッパ37を、案内部材保管孔39bおよび取手保管孔39aに挿入して取り付ける。
このように本実施の形態によれば、三方枠13の縦枠14の裏側に設けられた取手21が、縦枠14の裏側に引き込まれた引込位置と、縦枠14から昇降路2内に引き出された引出位置との間で移動可能になっている。このことにより、乗場9と、昇降路ピットや乗りかご3の上面との間を移動する作業者は、引出位置に位置付けられた取手21を把持することにより、転落を防止することができる。一方、取手21を利用しない場合には、取手21を引込位置に引き込ませることができ、三方枠13の意匠性が損なわれることを防止できる。このため、意匠性を確保しつつ、作業者の安全性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、引出位置に位置付けられた取手21は、ストッパ37によって保持される。このことにより、引出位置に位置付けられた取手21を、ばね22の引張力に抗して引出位置に保持することができる。このため、取手21が引込位置に引き込まれることを防止でき、作業者の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、取手21が引込位置に位置付けられた場合、ストッパ37は、ストッパ保管部39に保管される。このことにより、使用後のストッパ37を容易に保管することができ、ストッパ37の管理を省力化させることができる。また、ストッパ37が紛失されることを防止できる。このため、作業者の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、ストッパ保管部39は、取手21に設けられた取手保管孔39aと、裏側案内部材26に設けられた案内部材保管孔39bと、を有しており、取手21が引込位置に位置付けられた場合に取手保管孔39aおよび案内部材保管孔39bとが重なる。このことにより、ストッパ37を、案内部材保管孔39bおよび取手保管孔39aに挿入して、保管することができる。このため、構造が複雑化することを防止しながら、簡易にストッパ37を補完することができる。
また、本実施の形態によれば、取手21の移動が、裏側案内部材26によって縦枠14の裏側から案内される。このことにより、取手21の移動をスムースにすることができる。このため、引込位置と引出位置との間で取手21を容易に移動させることができ、作業者の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、裏側案内部材26に、ばね22を露出させる露出開口部36が設けられている。このことにより、裏側案内部材26が取り付けられた状態であっても、露出開口部36を介してばね22に容易にアクセスすることができ、ばね22の交換等のメンテナンス作業を容易化させることができる。
また、本実施の形態によれば、引込位置に位置付けられた取手21は、縦枠14よりも昇降路2の側に突出していない。このことにより、取手21を利用しない場合には、取手21が縦枠14から突出することを防止でき、三方枠13の意匠性が損なわれることを防止できる。
また、本実施の形態によれば、縦枠14に、取手21が配置される取手用切欠部27が設けられている。このことにより、縦枠14から取手21が裏側に突出することを防止できる。このため、三方枠取手装置20を、縦枠14の裏側に形成されたスペースに効率良く配置することができる。
さらに、本実施の形態によれば、取手21に、取手開口部33が設けられている。このことにより、作業者は容易に取手21を把持することができる。このため、作業性を向上させるとともに安全性を向上させることができる。
以上述べた実施の形態によれば、意匠性を確保しつつ、作業者の安全性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2:昇降路、3:乗りかご、9:乗場、13:三方枠、14:縦枠、20:三方枠取手装置、21:取手、22:ばね、26:裏側案内部材、27:取手用切欠部、33:取手開口部、36:露出開口部、37:ストッパ、39:ストッパ保管部、39a:取手保管孔、39b:案内部材保管孔、

Claims (10)

  1. エレベータの乗場に設置された三方枠の一方の縦枠に設けられた三方枠取手装置であって、
    前記縦枠の裏側に設けられ、前記縦枠の裏側に引き込まれた引込位置と、前記縦枠の昇降路の側の端面から前記昇降路内に引き出された引出位置との間で移動可能な取手と、
    前記取手を前記引込位置に付勢する付勢部材と、
    前記取手を前記引出位置に保持するストッパと、
    前記取手が前記引込位置に位置付けられた場合に前記ストッパを保管するストッパ保管部と、を備えた、エレベータの三方枠取手装置。
  2. 前記縦枠の裏側から前記取手の移動を案内する裏側案内部材を更に備え、
    前記ストッパ保管部は、前記取手に設けられた取手保管孔と、前記裏側案内部材に設けられた案内部材保管孔と、を有し、
    前記取手が前記引込位置に位置付けられた場合に前記取手保管孔と前記案内部材保管孔とが重なる、請求項に記載のエレベータの三方枠取手装置。
  3. 前記縦枠の裏側から前記取手の移動を案内する裏側案内部材を更に備えた、請求項に記載のエレベータの三方枠取手装置。
  4. 前記裏側案内部材に、前記付勢部材を露出させる露出開口部が設けられている、請求項に記載のエレベータの三方枠取手装置。
  5. エレベータの乗場に設置された三方枠の一方の縦枠に設けられた三方枠取手装置であって、
    前記縦枠の裏側に設けられ、前記縦枠の裏側に引き込まれた引込位置と、前記縦枠の昇降路の側の端面から前記昇降路内に引き出された引出位置との間で移動可能な取手と、
    前記取手を前記引込位置に付勢する付勢部材と、
    前記縦枠の裏側から前記取手の移動を案内する裏側案内部材と、を備え、
    前記裏側案内部材に、前記付勢部材を露出させる露出開口部が設けられている、エレベータの三方枠取手装置。
  6. 前記引込位置に位置付けられた場合、前記取手は、前記縦枠よりも前記昇降路の側に突出していない、請求項1〜のいずれか一項に記載のエレベータの三方枠取手装置。
  7. 前記縦枠に、前記取手が配置される取手用切欠部が設けられている、請求項1〜のいずれか一項に記載のエレベータの三方枠取手装置。
  8. 前記取手に取手開口部が設けられている、請求項1〜のいずれか一項に記載のエレベータの三方枠取手装置。
  9. エレベータの乗場に設置された三方枠の一方の縦枠に設けられた三方枠取手装置であって、
    前記縦枠の裏側に設けられ、前記縦枠の裏側に引き込まれた引込位置と、前記縦枠から昇降路内に引き出された引出位置との間で移動可能な取手と、
    前記取手を前記引込位置に付勢する付勢部材と、
    前記取手を前記引出位置に保持するストッパと、
    前記取手が前記引込位置に位置付けられた場合に前記ストッパを保管するストッパ保管部と、を備えた、エレベータの三方枠取手装置。
  10. エレベータの乗場に設置された三方枠の一方の縦枠に設けられた三方枠取手装置であって、
    前記縦枠の裏側に設けられ、前記縦枠の裏側に引き込まれた引込位置と、前記縦枠から昇降路内に引き出された引出位置との間で移動可能な取手と、
    前記取手を前記引込位置に付勢する付勢部材と、
    前記縦枠の裏側から前記取手の移動を案内する裏側案内部材と、を備え、
    前記裏側案内部材に、前記付勢部材を露出させる露出開口部が設けられている、エレベータの三方枠取手装置。
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