JP2019006573A - 非常停止装置及びエレベーター - Google Patents

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Abstract

【課題】調速機ロープに引っ掛かりが発生した際に加わる負荷を軽減することができる非常停止装置及びエレベーターを提供する。【解決手段】非常停止装置190は、非常停止部13A、13Bと、引き上げレバー12と、ソケット11と、連結機構25と、防護ブラケット40と、固定梁を備えている。固定梁51は、防護ブラケット40を支持し、昇降体120の支持部材30に固定される。そして、防護ブラケット40は、ソケット11の上方に配置される上部規制板42と、ソケット11の下方に配置される下部規制板43とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、非常時に乗りかごを停止させる非常停止装置及びこの非常停止装置を備えたエレベーターに関するものである。
一般的に、ロープ式のエレベーターは、乗りかごと釣合おもりを連結する主ロープ及びコンペンロープや、乗りかご又は釣合おもりの速度を検出するために用いられる調速機ロープ等の長尺物を有している。また、エレベーターには、安全装置として、ガイドレールに沿って昇降する乗りかごの速度が規定された値を超えたときに、乗りかごの運転を自動的に停止する非常停止装置を設けることが規定されている。
さらに、エレベーターは、地震による建築構造物が大きく揺れた場合、長尺物が他の機器に引っ掛かっているか否かを検出する自動診断仮復旧運転を行っている。このような、地震発生後の診断運転時に、長尺物の引っ掛かりを検出するために、例えば、特許文献1に記載されているような技術がある。この特許文献1には、ガバナロープが昇降路機器に引っ掛かった場合にのみ引っ張られてガバナロープの引っ掛かりを検出するガバナロープ非常停止装置に関する技術が記載されている。
特開2010−150000号公報
しかしながら、長尺物の引っ掛かりを検出してから乗りかごや釣合おもり等の昇降体が完全に停止するまでにある程度の距離を必要としていた。そのため、昇降体が完全に停止するまでに長尺物である調速機機器ロープに連結された非常停止装置には、負荷がかかってしまうことがあった。
本目的は、上記を考慮し、調速機ロープに引っ掛かりが発生した際に加わる負荷を軽減することができる非常停止装置及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するため、非常停止装置は、非常停止部と、引き上げレバーと、ソケットと、連結機構と、防護ブラケットと、固定梁と、を備えている。非常停止部は、昇降体に設けられ、昇降体が摺動するガイドレールを挟持するくさび部材を有する。引き上げレバーは、昇降体に設けられて非常停止部を作動させる。ソケットは、昇降路内に配置された調速機ロープに連結される。連結機構は、ソケットに締結され、引き上げレバーとソケットとを連結する。防護ブラケットには、調速機ロープが挿通する。固定梁は、防護ブラケットを支持し、昇降体の枠体又は支持部材に固定される。そして、防護ブラケットは、ソケットにおける昇降体の移動方向の上方に配置される上部規制板と、ソケットにおける昇降体の移動方向の下方に配置される下部規制板と、を備えている。
また、エレベーターは、昇降路内を昇降動作する昇降体と、調速機ロープと、非常停止装置と、調速機と、を備えている。調速機ロープは、昇降体に接続され、昇降体と一緒に移動する。非常停止装置は、昇降体を停止させる。調速機は、昇降体の昇降速度が定格速度よりも速い過速度に達した場合に、非常停止装置を動作させて昇降体を停止させる。また、非常停止装置としては、上述した非常停止装置が用いられる。
上記構成の非常停止装置及びエレベーターによれば、調速機ロープに引っ掛かりが発生した際に加わる負荷を軽減することができる。
実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 実施の形態例にかかるエレベーターの非常停止装置を示す正面図である。 実施の形態例にかかるエレベーターの非常停止装置を示す平面図である。 実施の形態例にかかるエレベーターの非常停止装置を示す側面図である。 実施の形態例にかかるエレベーターの非常停止装置における防護ブラケットの防護部材及び補強板を示すもの、図5Aは防護部材及び補強板を示す平面図、図5Bは防護部材及び補強板を示す正面図、図5Cは防護部材及び補強板を示す側面図である。 実施の形態例にかかるエレベーターの非常停止装置における防護ブラケットの抜け止めプレートを示すもので、図6Aは抜け止めプレートの正面図、図6Bは抜け止めプレートの平面図である。 実施の形態例にかかるエレベーターの非常停止装置が作動した状態を示す正面図である。
以下、実施の形態例にかかる非常停止装置及びエレベーターについて、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.実施の形態例
1−1.エレベーターの構成例
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる昇降体の一例を示す乗りかご120と、主ロープ130と、昇降体の他の例を示す釣合おもり140と、を備えている。また、エレベーター1は、巻上機100と、かご側調速機180と、かご側非常停止装置190と、おもり側調速機280と、おもり側非常停止装置290とを備えている。
また、エレベーター1は、制御部170と、コンペンロープ131と、テールコード171と、中間ボックス172と、反らせ車150と、を備えている。なお、昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
機械室160には、巻上機100と、反らせ車150が配置されている。巻上機100には、主ロープ130が巻き掛けられている。主ロープ130の一端には、乗りかご120の上部が接続され、主ロープ130の他端には、釣合おもり140の上部が接続されている。
巻上機100は、主ロープ130が巻き掛けられた不図示の綱車を回転駆動させる巻上機駆動部を有している。巻上機100の巻上機駆動部が駆動することで、乗りかご120及び釣合おもり140が昇降路110を昇降する。また、巻上機100の近傍には、主ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
また、エレベーター1は、乗りかご120及び釣合おもり140の昇降方向の移動距離が長くなると、主ロープ130における巻上機100から乗りかご120までの長さが乗りかご120の位置により変化する。その結果、主ロープ130自体の重さにより、主ロープ130における巻上機100に対して乗りかご120側の張力と、釣合おもり140側の張力の差が大きくなる。そのため、図1に示すように、主ロープ130における乗りかご120側の張力と、釣合おもり140側の張力の作を小さくするため、コンペンロープ131が設けられている。
コンペンロープ131の一端は、乗りかご120の下部に接続され、コンペンロープ131の他端は、釣合おもり140の下部に接続されている。そして、コンペンロープ131は、乗りかご120の下部及び釣合おもり140の下部から、昇降路110の昇降方向の下方に向けて垂れ下がっている。また、昇降路110の昇降方向の下部には、コンペンプーリ132が設置されている。そして、コンペンロープ131は、コンペンプーリ132に巻き掛けられている。
また、昇降路110の最下部における乗りかご120の下方には、緩衝部材155が配置されている。緩衝部材155は、乗りかご120が昇降路110の最下部に衝突した場合の衝撃を緩和させるための部材である。なお、昇降路110の最下部における釣合おもりの下方にも不図示の緩衝部材が配置されている。
さらに、機械室160には、制御部170が設置されている。制御部170は、接続配線173を介して中間ボックス172に接続されている。中間ボックス172は、昇降路110の壁面における乗りかご120が昇降動作する間隔の中間位置に設置されている。
また、中間ボックス172と乗りかご120は、テールコード171を介して接続されている。テールコード171の一端は、中間ボックス172に接続されており、テールコード171の他端は、コンペンロープ131と同様に、乗りかご120の下部に接続されている。また、テールコード171は、制御部170からの制御信号を乗りかご120に伝達し、乗りかご120からの信号を制御部170に伝達する。
さらに、機械室160には、かご側調速機180と、おもり側調速機280が設置されている。かご側調速機180には、かご側調速機ロープ181が巻き掛けられている。かご側調速機ロープ181は、その軸方向の両端が連結された、いわゆる無端状に形成されている。また、かご側調速機ロープ181における軸方向の両端部の連結箇所には、後述するかご側非常停止装置190のソケット11が設けられている。
おもり側調速機280には、同様に、おもり側調速機ロープ281が巻き掛けられている。おもり側調速機ロープ281は、その軸方向の両端が連結された、いわゆる無端状に形成されている。また、おもり側調速機ロープ281における軸方向の両端部の連結箇所には、非常時に釣合おもり140を停止させるおもり側非常停止装置290のソケット71が設けられている。そして、ソケット57は、おもり側非常停止装置290の非常停止部73を作動させる引き上げレバー72に連結されている。
また、昇降路110の昇降方向の下部には、かご側調速機プーリ183と、おもり側調速機プーリ283が設置されている。そして、かご側調速機ロープ181は、かご側調速機プーリ183に巻き掛けられており、おもり側調速機ロープ281は、おもり側調速機プーリ283に巻き掛けられている。
かご側調速機ロープ181は、乗りかご120の昇降動作に合わせて、かご側調速機180とかご側調速機プーリ183の間を循環移動する。そのため、かご側調速機ロープ181の循環速度と、乗りかご120の循環速度は、互いに連動している。そして、かご側調速機180は、かご側調速機ロープ181の循環速度から乗りかご120の昇降速度を検出する。また、かご側調速機180は、かご側調速機ロープ181の循環速度、すなわち乗りかご120の昇降速度が所定の速度以上に達した際には、かご側調速機ロープ181を把持し、かご側調速機ロープ181の循環移動を停止させる。そして、かご側調速機180は、後述するかご側非常停止装置190を動作させて、乗りかご120を停止させる。
おもり側調速機ロープ281は、釣合おもり140の昇降動作に合わせて、おもり側調速機280とおもり側調速機プーリ283の間を循環移動する。そして、おもり側調速機280は、おもり側調速機ロープ281の循環速度から釣合おもり140の昇降速度を検出する。また、おもり側調速機280は、おもり側調速機ロープ281の循環速度、すなわち釣合おもり140の昇降速度が所定の速度以上に達した際には、おもり側調速機ロープ281を把持し、おもり側調速機ロープ281の循環移動を停止させる。そして、おもり側調速機280は、おもり側非常停止装置290を動作させて、釣合おもり140を停止させる。
1−2.かご側非常停止装置の構成
次に、図2〜図4を参照してかご側非常停止装置の構成について説明する。なお、おもり側非常停止装置290の構成は、かご側非常停止装置190の構成と同様であるため、その説明は省略する。
図2は、かご側非常停止装置190を示す正面図、図3は、かご側非常停止装置190を示す平面図である。図4は、かご側非常停止装置190を示す側面図である。
図2に示すように、かご側非常停止装置190は、ソケット11と、引き上げレバー12と、非常停止部13A、13B(図1参照)と、連結軸14と、引き上げ棒15と、作動レバー16とを有している。また、かご側非常停止装置190は、回動軸18と、誤動作防止部材23と、防護ブラケット40と、を有している。
引き上げレバー12は、略T字状に形成されている。引き上げレバー12は、回動片12aと、接続片12bとを有している。回動片12aは、接続片12bの長手方向の中間部から略垂直に突出している。回動片12aにおける接続片12bとは反対側の端部は、連結機構25を介してソケット11に連結されている。接続片12bにおける上下方向の下端部には、連結軸14の軸方向の一端部14aが接続されている。そして、引き上げレバー12には、回動片12aと接続片12bが接続する箇所において、回動軸18が設けられている。
回動軸18は、乗りかご120の上部に設けられたクロスヘッド30と支持ブラケット20に回動可能に支持されている。図3に示すように、回動軸18の軸方向の一端部には、引き上げレバー12が設けられ、回動軸18の軸方向の他端部には、作動レバー16が設けられている。作動レバー16は、引き上げレバー12が回動することにより、回動軸18と共に回動する。また、作動レバー16には、引き上げ棒15が接続されている。
また、図2に示すように、支持ブラケット20には、第1ストッパー21と、第2ストッパー22とを有している。第1ストッパー21は、支持ブラケット20における上下方向の下端部に設けられており、第2ストッパー22は、支持ブラケット20における上下方向の上端部に設けられている。
引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の下方に向けて回動した際、回動片12aは、第1ストッパー21に当接する。これにより引き上げレバー12における回動片12aが上下方向の下方への回動動作が、所定の回動角度で規制される。また、引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の上方に向けて回動した際、回動片12aは、第2ストッパー22に当接する。これにより、引き上げレバー12における回動片12aが上下方向の上方への回動動作が、所定の回動角度で規制される。
図3に示すように、支持ブラケット20は、支持梁27に固定されている。支持梁27は、クロスヘッド30に締結固定されている。支持梁27は、回動軸18の軸方向と平行をなし、かつクロスヘッド30が延在する方向と直交する方向に突出している。そして、支持ブラケット20は、支持梁27におけるクロスヘッド30とは反対側の端部には、支持ブラケット20が固定される。
また、図2に示すように、連結軸14は、乗りかご120の上部に配置されている。連結軸14の軸方向の中間部には、誤動作防止部材23が設けられている。誤動作防止部材23は、例えば、コイルばねにより構成されている。誤動作防止部材23は、連結軸14を軸方向の他側に向けて付勢している。そのため、引き上げレバー12は、誤動作防止部材23の付勢力より回動片12aが上下方向の下方に回動するように付勢されている。すなわち、誤動作防止部材23は、引き上げレバー12を非常停止部13A、13Bが作動しない方向に所定の力で付勢している。その結果、乗りかご120から乗客が乗り降りする際の振動により、引き上げレバー12が意図に反して回動することを誤動作防止部材23で防ぐことができる。
さらに、連結軸14の軸方向の他端部には、不図示の第2作動レバーが連結されている。第2作動レバーは、引き上げレバー12と同様に、略T字状に形成されている。第2作動レバーには、引き上げ棒が接続されている。
非常停止部13A、13Bは、それぞれ乗りかご120の上下方向の下端部に配置されている。また、非常停止部13A、13Bには、ガイドレールを挟持するくさび部材13a(図1参照)を有している。くさび部材13aには、引き上げ棒15が接続されている。
作動レバー16が回動し、引き上げ棒15が上下方向の上方に引き上げられると、非常停止部13A、13Bのくさび部材13aも上方に引き上げられる。そして、非常停止部13A、13Bのくさび部材13aは、上方に引き上げられることで、乗りかご120が摺動する不図示のガイドレールを挟持する。これにより、乗りかご120の昇降動作が停止される。
次に、ソケット11及び連結機構25の構成について説明する。
図2及び図4に示すように、ソケット11は略矩形状をなす平板状に形成されている。ソケット11の長手方向の一端部には、第1ロープ固定部11bが設けられており、ソケット11の長手方向の他端部には、第2ロープ固定部11cが設けられている。第1ロープ固定部11bには、かご側調速機ロープ181の一端部が固定されており、第2ロープ固定部11cには、かご側調速機ロープ181の他端部が固定されている。そのため、ソケット11は、その長手方向が上下方向と略平行に配置される。
さらに、ソケット11の長手方向の中間部には、連結機構25を介して引き上げレバー12の回動片12aが取り付けられる。回動片12aは、連結機構25を介してソケット11に回動可能に支持される。
次に、防護ブラケット40の構成について図2〜図6Bを参照して説明する。
図5A〜図6Bは、防護ブラケット40を示す説明図である。
図2〜図4に示すように、防護ブラケット40は、ソケット11を覆うように配置されている。防護ブラケット40は、防護部材41と、補強板45と、2つの抜け止めプレート46、46とを有している。
図5A〜図5Cに示すように、防護部材41は、略コの字状に形成されている。防護部材41は、上部規制板42と、下部規制板43と、接続板44とを有している。上部規制板42、下部規制板43及び接続板44は、それぞれ略平板状に形成されている。上部規制板42と下部規制板43は、上下方向に対向して配置される。
上部規制板42は、ロープ挿通孔42aと、2つの固定孔42b、42bとを有している。ロープ挿通孔42aは、上部規制板42の一端部から中央部に向けて切り欠くことで形成されている。図2〜図4に示すように、このロープ挿通孔42aには、ソケット11の第1ロープ固定部11bに固定されたかご側調速機ロープ181の一端側が挿通する。そのため、上部規制板42は、ソケット11より上下方向の上方に配置される。
図5Aに示すように、2つの固定孔42b、42bは、上部規制板42の一端部に形成されている。また、2つの固定孔42b、42bは、ロープ挿通孔42aを間に挟んで対向する位置に形成されている。
下部規制板43は、上部規制板42と同様の構成を有しており、ロープ挿通孔43aと、2つの固定孔43b、43bとを有している。下部規制板43のロープ挿通孔43aは、その切り欠き方向が上部規制板42のロープ挿通孔42aの切り欠きの方向と同じ向きに形成されている。
図2〜図4に示すように、下部規制板43のロープ挿通孔43aには、ソケット11の第2ロープ固定部11cに固定されたかご側調速機ロープ181の他端側が挿通する。そのため、下部規制板43は、ソケット11の上下方向の下方に配置される。そして、ソケット11は、防護部材41における上部規制板42と下部規制板43の間に配置される。
接続板44は、上部規制板42及び下部規制板43におけるロープ挿通孔42a、43aが設けられ一端部と略垂直に連続する端部に設けられている。接続板44は、上部規制板42及び下部規制板43の端部から略垂直に連続している。そして、接続板44は、上部規制板42及び下部規制板43を接続する。
図2に示すように、防護部材41における上部規制板42と下部規制板43が互いに対向する対向面42c、43cの間隔の長さh1は、引き上げレバー12が回動した際のソケット11の移動距離h2よりも若干大きく設定されている。これにより、引き上げレバー12の回動動作が防護部材41によって妨げられることを防ぐことができる。
補強板45は、平板状に形成されている。補強板45は、防護部材41における接続板44と対向する位置に固定されている。すなわち、補強板45は、上部規制板42及び下部規制板43における接続板44が連続する端部とは反対側の端部に固定されている。補強板45を防護部材41に固定することで、防護部材41における開放されている端部の補強を行うことができる。
図6A及び図6Bに示すように、抜け止めプレート46は、矩形状をなす略平板状に形成されている。抜け止めプレート46の長手方向の両端部には、固定孔46b、46bが形成されている。固定孔46bは、抜け止めプレート46を上下方向に貫通する。
図4に示すように、抜け止めプレート46は、上部規制板42と下部規制板43に固定ねじ49を介して固定される。上部規制板42に固定される抜け止めプレート46は、上部規制板42における対向面42cとは反対側の一面に固定される。また、下部規制板43に固定される抜け止めプレート46は、下部規制板43の対向面43cに固定される。
また、抜け止めプレート46は、上部規制板42及び下部規制板43のロープ挿通孔42a、43aにかご側調速機ロープ181を挿通してから、上部規制板42及び下部規制板43に固定される。そして、抜け止めプレート46は、ロープ挿通孔42a、43aにおける上部規制板42及び下部規制板43の一端部側の開放を塞ぐ。これにより、かご側調速機ロープ181がロープ挿通孔42a、43aから抜け出ることを防ぐことができる。
さらに、本例の防護ブラケット40では、ロープ挿通孔42a、43aを上部規制板42及び下部規制板43の一端部に形成された切り欠きとしている。そして、この切り欠きの開放を塞ぐように抜け止めプレート46を固定したことで、かご側調速機ロープ181をかご側調速機180やかご側調速機プーリ183から取り外すことなく、ロープ挿通孔42a、43aに通すことができる。
上部規制板42のロープ挿通孔42aの切り欠きの方向と、下部規制板43のロープ挿通孔43aの切り欠きの方向の同じ向きに形成している。これにより、かご側調速機ロープ181をロープ挿通孔42a、43aに通す作業を容易に行うことができる。これにより、防護ブラケット40の取り付け作業を容易に行うことができると共に、既存のエレベーター1に対しても本例の防護ブラケット40を容易に取り付けることができる。
また、抜け止めプレート46を設けたことで、かご側調速機ロープ181が地震や風によって揺れた際に、ロープ挿通孔42a、43aから抜け出ることを防ぐことができる。
なお、抜け止めプレート46を固定ねじ49によって防護部材41に固定した例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、溶接により抜け止めプレート46を防護部材41に固定してもよい。
図3及び図4に示すように、防護部材41の接続板44には、防護ブラケット40を支持する固定梁51が接続されている。固定梁51は、接続板44における補強板45と対向する一面とは反対側の他面に接続されている。固定梁51における防護部材41とは反対側の端部は、固定ボルト53と固定ナット54からなる固定部材52により、クロスヘッド30に締結固定されている。
なお、固定梁51におけるクロスヘッド30への固定方法として、固定ボルト53と固定ナット54による締結固定に限定されるものでははく、例えば、溶接によって固定してもよい。
また、固定梁51は、支持梁27や回動軸18と平行に配置されている。固定梁51は、上下方向で切断した断面形状が略十字状に形成されている。そのため、固定梁51は、上下方向に対する剛性が高く形成されている。そして、固定梁51は、引き上げレバー12、作動レバー16、引き上げ棒15や乗りかご120等と干渉しない位置に配置される。
さらに、本例では、固定梁51をクロスヘッド30に固定した例を説明したが、これに限定されるものではない。固定梁51を固定する箇所としては、例えば、乗りかご120の縦枠や横枠等の枠体に固定してもよい。なお、固定梁51を固定する箇所としては、クロスヘッド30のような支持部材や縦枠や横枠等の枠体ように、乗りかご120の側板や天井パネル等に対して剛性が高い箇所に固定される。
2.引っ掛かり時の非常停止装置の動作例
次に、図2及び図7を参照してかご側調速機ロープに引っ掛かりが発生した際の非常停止装置の動作例について説明する。
図7は、乗りかご120が下降動作した際の動作を示す説明図である。
かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生している場合、かご側調速機ロープ181の移動が停止する。しかしながら、乗りかご120は、上昇移動するため、ソケット11と連結機構25には、かご側調速機ロープ181から上下方向の下方への引張力が加わる。その結果、ソケット11は、上下方向の下方に向けて移動する。
しかしながら、ソケット11の上下方向の下方には、防護ブラケット40の下部規制板43が配置されている。そのため、図2に示すように、ソケット11は、下部規制板43の対向面43cに当接し、上下方向の下方への移動が規制される。そして、ソケット11に加わるかご側調速機ロープ181からの引張力は、下部規制板43を介して防護ブラケット40に伝達される。
上述したように、防護ブラケット40は、固定梁51を介して乗りかご120において剛性が高いクロスヘッド30に固定されている。これにより、ソケット11に加わる荷重を、防護ブラケット40、固定梁51及びクロスヘッド30で受け持つことができる。その結果、ソケット11を介して、引き上げレバー12や連結軸14等に加わる負荷を軽減することができ、かご側非常停止装置190にかかる負荷を軽減することができる。
さらに、防護ブラケット40は、引き上げレバー12や作動レバー16を支持する支持梁27とは異なる固定梁51に支持されている。そのため、防護ブラケット40に加わる負荷が、支持梁27に伝達されることを防ぐことができる。
次に、乗りかご120が下降動作した際の動作について図7を参照して説明する。
乗りかご120が下降動作を行っている際に、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生すると、かご側調速機ロープ181の移動が停止する。このとき、乗りかご120は、下降移動してから停止する。
なお、かご側調速機ロープ181の引張力のベクトルの方向が、かご側調速機ロープ181の移動方向と平行な場合、引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の上方に向けて回動する。その結果、非常停止部13A、13Bが作動し、乗りかご120が停止する。
しかしながら、かご側調速機ロープ181には、引っ掛かりにより、上下方向の上方への引張力が残留している。そのため、引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の上方に回動した後も、ソケット11には、かご側調速機ロープ181から上方向の上方への引張力が加わる。そのため、ソケット11は、上下方向の上方に向けてさらに移動する。
なお、ソケット11の上下方向の上方には、防護ブラケット40の上部規制板42が配置されている。そのため、図7に示すように、ソケット11は、上部規制板42の対向面42cに当接し、上下方向の上方への移動が規制される。そして、ソケット11に加わるかご側調速機ロープ181からの引張力は、上部規制板42を介して防護ブラケット40に伝達される。
これにより、乗りかご120が下降移動する際でも、引き上げレバー12や連結軸14等に加わる負荷を軽減することができる。その結果、かご側非常停止装置190にかかる負荷を軽減することができる。
また、本例のかご側非常停止装置190によれば、ソケット11を防護ブラケット40で覆うことで、かご側調速機ロープ181やソケット11に付着した油が昇降路110内に飛散することを軽減することができる。
なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
さらに、防護ブラケット40として、防護部材41と補強板45から構成した例を説明したが、これに限定されるものではない。防護ブラケット40としては、ソケット11の上下方向の上方に配置される上部規制板42と、ソケット11の上下方向の下方に配置される下部規制板43があればその目的を達成できるものである。
上述した実施の形態例では、長尺物としてかご側調速機ロープ181を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上述した構成を有するかご側非常停止装置190をおもり側非常停止装置290に適用し、長尺物としておもり側調速機ロープ281を適用してもよい。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 11、51…ソケット、 11b…第1ロープ固定部、 11c…第2ロープ固定部、 12、52…引き上げレバー、 12a…回動片、 12b…接続片、 12c…連結孔、 13A、13B、73…非常停止部、 13a…くさび部材、 14…連結軸、 15…引き上げ棒、 16…作動レバー、 18…回動軸、 23…誤動作防止部材、 25…連結機構、 30…クロスヘッド(支持部材)、 40…防護ブラケット、 41…防護部材、 42…上部規制板、 42a、43a…ロープ挿通孔、 42b、43b…固定孔、 42c、43c…対向面、 43…下部規制板、 44…接続板、 45…補強板、 46…抜け止めプレート、 49…固定ねじ、 51…固定梁、 100…巻上機、 110…昇降路、 120…乗りかご(昇降体)、 130…主ロープ、 140…釣合おもり、 170…制御部、 173…接続配線、 180…かご側調速機(調速機)、 181…かご側調速機ロープ(長尺物)、 183…かご側調速機プーリ、 190…かご側非常停止装置(非常停止装置)、 280…おもり側調速機(調速機)、 281…おもり側調速機ロープ(長尺物)、 283…おもり側調速機プーリ、 290…おもり側非常停止装置(非常停止装置)

Claims (6)

  1. 昇降体に設けられ、前記昇降体が摺動するガイドレールを挟持するくさび部材を有する非常停止部と、
    前記昇降体に設けられて前記非常停止部を作動させる引き上げレバーと、
    昇降路内に配置された調速機ロープに連結されたソケットと、
    前記ソケットに締結され、前記引き上げレバーと前記ソケットとを連結する連結機構と、
    前記調速機ロープが挿通する防護ブラケットと、
    前記防護ブラケットを支持し、前記昇降体の枠体又は支持部材に固定される固定梁と、
    を備え、
    前記防護ブラケットは、
    前記ソケットにおける前記昇降体の移動方向の上方に配置される上部規制板と、
    前記ソケットにおける前記昇降体の移動方向の下方に配置される下部規制板と、
    を備えた非常停止装置。
  2. 前記上部規制板と前記下部規制板の間隔の長さは、前記ソケットにおける前記非常停止部が作動する際の移動距離よりも長く設定されている
    請求項1に記載の非常停止装置。
  3. 前記上部規制板及び前記下部規制板には、前記調速機ロープが挿通するロープ挿通孔が形成され、
    前記ロープ挿通孔は、前記上部規制板及び前記下部規制板をその端部から切り欠くことで形成され、
    前記上部規制板及び前記下部規制板には、前記挿通孔における端部側の開放を塞ぐ抜け止めプレートが固定される
    請求項1に記載の非常停止装置。
  4. 前記上部規制板に形成された前記ロープ挿通孔の切り欠きの方向と、前記下部規制板に形成された前記ロープ挿通孔の切り欠きの方向は、同じ方向を向いている
    請求項3に記載の非常停止装置。
  5. 前記上部規制板と前記下部規制板の間隔の長さは、前記ソケットにおける前記非常停止部が作動する際の移動距離よりも長く設定され、
    前記上部規制板及び前記下部規制板には、前記調速機ロープが挿通するロープ挿通孔が形成され、
    前記ロープ挿通孔は、前記上部規制板及び前記下部規制板をその端部から切り欠くことで形成され、
    前記上部規制板及び前記下部規制板には、前記挿通孔における端部側の開放を塞ぐ抜け止めプレートが固定され、
    前記上部規制板に形成された前記ロープ挿通孔の切り欠きの方向と、前記下部規制板に形成された前記ロープ挿通孔の切り欠きの方向は、同じ方向を向いている
    請求項1に記載の非常停止装置。
  6. 昇降路内を昇降動作する昇降体と、
    前記昇降体に接続され、前記昇降体と一緒に移動する調速機ロープと、
    前記昇降体を停止させる非常停止装置と、
    前記昇降体の昇降速度が定格速度よりも速い過速度に達した場合に、前記非常停止装置を動作させて前記昇降体を停止させる調速機と、を備え、
    前記非常停止装置は、
    前記昇降体に設けられ、前記昇降体が摺動するガイドレールを挟持するくさび部材を有する非常停止部と、
    前記昇降体に設けられて前記非常停止部を作動させる引き上げレバーと、
    前記調速機ロープに連結されたソケットと、
    前記ソケットに締結され、前記引き上げレバーと前記ソケットとを連結する連結機構と、
    前記調速機ロープが挿通する防護ブラケットと、
    前記防護ブラケットを支持し、前記昇降体の枠体又は支持部材に固定される固定梁と、
    を備え、
    前記防護ブラケットは、
    前記ソケットにおける前記昇降体の移動方向の上方に配置される上部規制板と、
    前記ソケットにおける前記昇降体の移動方向の下方に配置される下部規制板と、
    を備えたエレベーター。
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JP7449782B2 (ja) 2020-06-12 2024-03-14 株式会社日立製作所 エレベーターの乗りかご

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