JP2019077533A - 非常停止装置及びエレベーター - Google Patents

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Abstract

【課題】引き上げ装置の要求強度の低減が図られた非常停止装置及びこの非常停止装置を備えエレベーターを提供する。【解決手段】昇降体に設けられ、昇降体が摺動するガイドレールを狭持するくさび部材を有する非常停止部と、昇降体に設けられて非常停止部を作動させる引き上げレバー12とを備え、引き上げレバー12は、昇降路内に設けられた調速機ロープ181に対して一端が摩擦締結により係止される連結部40を有し、昇降体が調速機ロープ181に対して相対的に上昇し、連結部40に所定の荷重が発生した場合には調速機ロープ181が連結部40を滑走する。【選択図】図4

Description

本発明は、非常時に乗りかごを停止させる非常停止装置及びこの非常停止装置を備えたエレベーターに関するものである。
エレベーターには、一般に、乗りかごの上昇速度を常時監視して、所定の過速状態に陥った乗りかごを非常停止させるための安全装置として調速機が備えられている。具体的には、調速機は、乗りかごの昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(通常は、定格速度の1.3倍を超えない速度)に達すると、乗りかごを駆動する巻上機の電源及びこの巻上機を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。また、調速機は、乗りかごの下降速度が第1過速度を超えて第2過速度(通常は定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、乗りかごに設けられた非常停止装置を動作させて、乗りかごを機械的に非常停止させる。
そして、従来、非常停止装置の引き上げ装置として、調速機のかご側調速機ロープが異常速度に達した場合に第1及び第2の楔を乗りかごに対して相対的に引き上げる装置が開示されている(特許文献1参照)。引き上げ装置では、第1及び第2の楔を引き上げることで第1及び第2ガイドレールそれぞれに第1及び第2の楔を押し付けて制動力を発生させ、乗りかごを停止させる。
また、特許文献1に記載の非常停止装置は、かご側調速機ロープに一端が連結されるかご側調速機ロープヒッチと、かご側調速機ロープヒッチに連動して第1および第2の楔を駆動する第1及び第2のレバーとを有する。そして、かご側調速機ロープヒッチと第2のレバーとが可撓性の張力伝達部材を介して連動するように構成されている。
特開2010−37060号公報
ところで、地震などによる建屋の振動によりかご側調速機ロープに大きな横揺れが発生し、かご側調速機ロープが昇降路内の機器に引っ掛かることがある。このような状態で、地震後、非常停止していたエレベーターを再稼働し、乗りかごを移動させると、かご側調速機ロープに過大な荷重が発生する。そうすると、かご側調速機ロープに固結されたかご側調速機ロープヒッチや、かご側調速機ロープヒッチに連結された可撓性の張力伝達部材や、第1及び第2のレバーが損傷する恐れがある。このような状況を想定し、従来、引き上げ装置の強度増しを行い対処してきた。しかしながら、引き上げ装置の強度増しに伴い、コスト増を招くという課題があった。
そこで、本発明の目的は、引き上げ装置への要求強度の低減が図られた非常停止装置及びこの非常停止装置を備えエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の非常停止装置は、昇降体に設けられ、昇降体が摺動するガイドレールを狭持するくさび部材を有する非常停止部と、昇降体に設けられて非常停止部を作動させる引き上げレバーとを備える。そして、引き上げレバーは、昇降路内に設けられた調速機ロープに対して一端が摩擦締結により係止される連結部を有し、昇降体が調速機ロープに対して相対的に上昇し、連結部に所定の荷重が発生した場合には調速機ロープが連結部を滑走する。
また、本発明のエレベーターは、上述の非常停止装置を備える。
本発明によれば、エレベーターの非常停止装置において、引き上げ装置の要求強度の低減を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベーターの構成例を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るかご側非常停止装置を示す正面図である。 図3Aは、かご側非常停止装置の引き上げレバーを拡大し、一部透過して示した側面図であり、図3Bは、かご側非常停止装置の引き上げレバーを拡大して示した上面図である。 乗りかごが上昇動作した際に、かご側調速機ロープに引っ掛かりが発生したときの引き上げレバーの動作の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るかご側非常停止装置の引き上げレバーを拡大し、一部透過して示した側面図である。 乗りかごが上昇動作した際に、かご側調速機ロープに引っ掛かりが発生したときの引き上げレバーの動作の説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る非常停止装置及び非常停止装置を備えるエレベーターの一例を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は以下の順で説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。
1.第1の実施形態
1−1.エレベーターの構成
1−2.非常停止装置の構成
1−3.非常停止動作
1−4.引き上げレバーの構成
1−5.引っ掛かり発生時における引き上げレバーの動作
2.第2の実施形態(かご側調速機ロープに凸部を設ける例)
1.第1の実施形態
1−1.エレベーターの構成
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベーターの構成例を示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる昇降体の一例を示す乗りかご120と、主ロープ130と、昇降体の他の例を示す釣合おもり140と、を備えている。また、エレベーター1は、巻上機100と、かご側調速機180と、かご側非常停止装置190と、おもり側調速機280と、おもり側非常停止装置290とを備えている。
また、エレベーター1は、制御部170と、コンペンロープ131と、テールコード171と、中間ボックス172と、反らせ車150と、を備えている。なお、昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
機械室160には、巻上機100と、反らせ車150が配置されている。巻上機100には、主ロープ130が巻き掛けられている。主ロープ130の一端には、乗りかご120の上部が接続され、主ロープ130の他端には、釣合おもり140の上部が接続されている。
巻上機100は、主ロープ130が巻き掛けられた不図示の綱車を回転駆動させる巻上機駆動部を有している。巻上機100の巻上機駆動部が駆動することで、乗りかご120及び釣合おもり140が昇降路110を昇降する。また、巻上機100の近傍には、主ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
また、エレベーター1は、乗りかご120及び釣合おもり140の昇降方向の移動距離が長くなると、主ロープ130における巻上機100から乗りかご120までの長さが乗りかご120の位置により変化する。その結果、主ロープ130自体の重さにより、主ロープ130における巻上機100に対して乗りかご120側の張力と、釣合おもり140側の張力の差が大きくなる。そのため、図1に示すように、主ロープ130における乗りかご120側の張力と、釣合おもり140側の張力の差を小さくするため、コンペンロープ131が設けられている。
コンペンロープ131の一端は、乗りかご120の下部に接続され、コンペンロープ131の他端は、釣合おもり140の下部に接続されている。そして、コンペンロープ131は、乗りかご120の下部及び釣合おもり140の下部から、昇降路110の昇降方向の下方に向けて垂れ下がっている。また、昇降路110の昇降方向の下部には、コンペンプーリ132が設置されている。そして、コンペンロープ131は、コンペンプーリ132に巻き掛けられている。
また、昇降路110の最下部における乗りかご120の下方には、緩衝部材155が配置されている。緩衝部材155は、乗りかご120が昇降路110の最下部に衝突した場合の衝撃を緩和させるための部材である。なお、昇降路110の最下部における釣合おもりの下方にも不図示の緩衝部材が配置されている。
さらに、機械室160には、エレベーター1の各部を制御する制御部170が設置されている。制御部170は、接続配線173を介して中間ボックス172に接続されている。中間ボックス172は、昇降路110の壁面における乗りかご120が昇降動作する間隔の中間位置に設置されている。
また、中間ボックス172と乗りかご120は、テールコード171を介して接続されている。テールコード171の一端は、中間ボックス172に接続されており、テールコード171の他端は、コンペンロープ131と同様に、乗りかご120の下部に接続されている。また、テールコード171は、制御部170からの制御信号を乗りかご120に伝達し、乗りかご120からの信号を制御部170に伝達する。
さらに、機械室160には、かご側調速機180と、おもり側調速機280が設置されている。かご側調速機180には、無端状のかご側調速機ロープ181が巻き掛けられている。また、かご側調速機ロープ181は、後述するかご側非常停止装置190の引き上げレバーに所定の力で固定されている。
おもり側調速機280には、同様に、無端状のおもり側調速機ロープ281が巻き掛けられている。また、おもり側調速機ロープ281には、非常時に釣合おもり140を停止させるおもり側非常停止装置290の引き上げレバー52が所定の力で固定されている。引き上げレバー52の構成は、後述する引き上げレバー12と同様の構成を有している。
また、昇降路110の昇降方向の下部には、かご側調速機プーリ183と、おもり側調速機プーリ283が設置されている。そして、かご側調速機ロープ181は、かご側調速機プーリ183に巻き掛けられており、おもり側調速機ロープ281は、おもり側調速機プーリ283に巻き掛けられている。
かご側調速機ロープ181は、乗りかご120の昇降動作に合わせて、かご側調速機180とかご側調速機プーリ183の間を循環移動する。そのため、かご側調速機ロープ181の循環速度と、乗りかご120の循環速度は、互いに連動している。そして、かご側調速機180は、かご側調速機ロープ181の循環速度から乗りかご120の昇降速度を検出する。また、かご側調速機180は、かご側調速機ロープ181の循環速度、すなわち乗りかご120の昇降速度が所定の速度以上に達した際には、かご側調速機ロープ181を把持し、かご側調速機ロープ181の循環移動を停止させる。そして、かご側調速機180は、後述するかご側非常停止装置190を動作させて、乗りかご120を停止させる。
おもり側調速機ロープ281は、釣合おもり140の昇降動作に合わせて、おもり側調速機280とおもり側調速機プーリ283の間を循環移動する。そして、おもり側調速機280は、おもり側調速機ロープ281の循環速度から釣合おもり140の昇降速度を検出する。また、おもり側調速機280は、おもり側調速機ロープ281の循環速度、すなわち釣合おもり140の昇降速度が所定の速度以上に達した際には、おもり側調速機ロープ281を把持し、おもり側調速機ロープ281の循環移動を停止させる。そして、おもり側調速機280は、おもり側非常停止装置290を動作させて、釣合おもり140を停止させる。
1−2.非常停止装置の構成
次に、図2を参照して、かご側非常停止装置190の構成について説明する。図2は、かご側非常停止装置190を示す正面図である。なお、おもり側非常停止装置290の構成は、かご側非常停止装置190の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図2に示すように、かご側非常停止装置190は、乗りかご120の上部に設けられる引き上げ装置50と、第1非常停止部80Aと、第2非常停止部80Bとを備える。引き上げ装置50は、引き上げレバー12と、連結軸14と、第1引き上げ棒15Aと、第2引き上げ棒15Bと、第1作動レバー16と、第2作動レバー17と、支持ブラケット20とを有している。また、引き上げ装置50は、第1回動軸18と、第2回動軸19と、誤作動防止部材23とを有している。
[引き上げレバー]
引き上げレバー12は、乗りかご120側からかご側調速機ロープ181側に延在する部材で構成されており、引き上げレバー12のかご側調速機ロープ181側の一端は、所定の力でかご側調速機ロープ181に固定されている。一方、引き上げレバー12の乗りかご120側の他端は、引き上げレバー12と連結軸14とを接続するための接続片11に固定されている。引き上げレバー12の構成については後で詳述する。
接続片11は、例えば矩形状の板状部材で構成されており、長手方向の中心位置に引き上げレバー12が固定され、昇降方向における下側の端部に連結軸14の軸方向の一端部が固定されている。引き上げレバー12は、接続片11と連動して、後述する第1回動軸18を中心に回動する。
[第1回動軸]
第1回動軸18は、棒状の部材で構成されており、接続片11の軸方向の中心部及び引き上げレバー12の他端に挿通されると共に、接続片11及び引き上げレバー12に固定されている。さらに、第1回動軸18は、支持ブラケット20に回動可能に挿通されている。また、第1回動軸18は、後述する第1作動レバー16に固定されている。
[第1作動レバー]
第1作動レバー16は、乗りかご120側から図示を省略するガイドレール側に延在する板状部材で構成されている。第1作動レバー16は、乗りかご120側の端部が第1回動軸18に固定されており、ガイドレール側の端部は後述する第1引き上げ棒15Aに固定されている。
本実施形態では、第1回動軸18に、引き上げレバー12、接続片11、及び第1作動レバー16が固定されている。これにより、第1回動軸18の回動に伴って、引き上げレバー12、接続片11、及び、第1作動レバー16が回動する。
[支持ブラケット]
支持ブラケット20は、乗りかご120の上部に固定されており、上下方向における幅が引き上げレバー12の回動範囲よりも若干大きい部材で構成されている。支持ブラケット20は、上下方向における中間位置に、第1回動軸18を回動可能に支持する。また、支持ブラケット20の上下方向における上部には、引き上げレバー12の上下方向における上方向の回動範囲を規制する第1ストッパー21が設けられており、上下方向の下部には、引き上げレバー12の上下方向における下方向の回動範囲を規制する第2ストッパー22が設けられている。
第1ストッパー21は、引き上げレバー12が上下方向の上方に所定角度だけ回動した際に、引き上げレバー12の上端面に当接する位置に設けられている。また、第2ストッパー22は、引き上げレバー12が上下方向の下方に所定角度だけ回動した際に、引き上げレバー12の上下方向の下端面に当接する位置に設けられている。
[第1引き上げ棒]
第1引き上げ棒15Aは、棒状部材で構成されており、乗りかご120の側面に沿って、乗りかご120の底部側まで延在する長さに構成されている。第1引き上げ棒15Aの第1作動レバー16に固定される側とは反対側には、第1非常停止部80Aが固定されている。第1引き上げ棒15Aは、引き上げレバー12及び第1作動レバー16が上下方向の上方に回動することに伴って、昇降方向における上方向に引き上げられる。
[第1非常停止部]
第1非常停止部80Aは、第1引き上げ棒15Aの軸方向における第1作動レバー16が固定される側とは反対側の端部に設けられており、第1非常停止部80Aのくさび部材80aが第1引き上げ棒15Aに固定されている。第1非常停止部80Aでは、第1引き上げ棒15Aが、昇降方向における上方向に引き上げられることにより、くさび部材80aがガイドレールを挟持する。
[第2作動レバー]
一方、第2作動レバー17は、乗りかご120を挟んで第1作動レバー16とは反対側に設けられており、図示を省略するガイドレールに対向する位置に設けられている。第2作動レバー17は、乗りかご120側から、近接するガイドレール側に延在する部材で構成されており、ガイドレール側の端部には、第2引き上げ棒15Bが固定されている。また、第2作動レバー17の乗りかご120側における端部には、接続片13が固定されている。
接続片13は、例えば矩形状の板状部材で構成されており、長手方向の中心位置に第2作動レバー17が固定され、昇降方向における上側の端部に後述する連結軸14の軸方向の他端部が固定されている。第2作動レバー17は、接続片13と連動して、後述する第2回動軸19を中心に回動する。
[第2回動軸]
第2回動軸19は、例えば棒状の部材で構成され、接続片13の軸方向の中心部及び第2作動レバー17の他端に挿通されると共に、接続片13及び第2作動レバー17に固定されている。さらに、第2回動軸19は、乗りかご120に対して回動可能に支持されている。このため、第2回動軸19により、第2作動レバー17及び接続片13は、乗りかご120に対して、回動可能に支持されている。
[第2引き上げ棒]
第2引き上げ棒15Bは、第1引き上げ棒15Aと同様、棒状部材で構成されており、乗りかご120の側面に沿って、乗りかご120の底部側まで延在する長さで構成されている。第2引き上げ棒15Bの第2作動レバー17に固定される側とは反対側には、第2非常停止部80Bが固定されている。第2引き上げ棒15Bは、第2作動レバー17が上下方向における上方に回動することに伴って、昇降方向における上方向に引き上げられる。
[第2非常停止部]
第2非常停止部80Bは、第2引き上げ棒15Bの軸方向における第2作動レバー17が固定される側とは反対側の端部に設けられており、第2非常停止部80Bのくさび部材80bが第2引き上げ棒15Bに固定されている。第2非常停止部80Bでは、第2引き上げ棒15Bが、昇降方向における上方向に引き上げられることにより、くさび部材80bがガイドレールを挟持する。
[連結軸]
連結軸14は、棒状の部材で構成され、軸方向の一端部が引き上げレバー12に接続された接続片13の上下方向の下側の端部に固定され、他端部が第2作動レバー17に接続された接続片13に固定される。また、連結軸14の軸方向の中間部には、誤作動防止部材23が設けられている。誤作動防止部材23は、例えばコイルバネにより構成されている。
誤作動防止部材23は、連結軸14を軸方向の第2作動レバー17側に向けて付勢している。このため、引き上げレバー12は、誤作動防止部材23の付勢力により上下方向の下方に回動するように付勢されている。すなわち、誤作動防止部材23は、引き上げレバー12を後述する第1非常停止部80A及び第2非常停止部80Bが作動しない方向に所定の力で付勢している。その結果、乗りかご120から乗客が乗り降りする際の振動により、引き上げレバー12が意図に反して回動することを誤作動防止部材23で防ぐことができる。
1−3.非常停止動作
以上の構成を有するかご側非常停止装置190における非常停止動作について説明する。乗りかご120の正常運転時には、かご側調速機180のかご側調速機ロープ181と乗りかご120とは連動している。そして、連結軸14における誤作動防止部材23の付勢力により、引き上げレバー12は上下方向の下方向に回動するように付勢されているため、第1引き上げ棒15Aは引き下げられた状態となっている。また、第2作動レバー17についても上下方向の下方向に回動するように誤作動防止部材23により付勢されているため、第2引き上げ棒15Bも引き下げられた状態となっている。
次に、乗りかご120が昇降方向における上方向に移動中、上昇速度が所定の定格速度を超えて第1過速度(通常は定格速度の1.3板を超えない速度)に達すると、制御部170の制御のもと、乗りかご120を駆動する巻上機100の電源及びこの巻上機100を制御する制御装置(図示を省略する)の電源をそれぞれ遮断する。これにより、乗りかご120の運転を停止させる。
一方、乗りかご120が昇降方向における下方向に移動中、下降速度が所定の定格速度を超えて第2過速度(通常は定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、かご側調速機180はかご側調速機ロープ181の循環移動を停止する。そうすると、乗りかご120は、かご側調速機ロープ181に対して下方向に相対的に移動を続けるため、引き上げレバー12が上下方向の上方向に回動する。この引き上げレバー12の回動に伴い、第1作動レバー16及び第2作動レバー17は、共に上下方向の上方向に回動する。これにより、第1引き上げ棒15A及び第2引き上げ棒15Bが上下方向の上方向に引き上げられる。この結果、第1非常停止部80Aのくさび部材80a、及び第2非常停止部80Bのくさび部材80bが、引き上げられてそれぞれのガイドレールを挟持し、乗りかご120が制動される。
1−4.引き上げレバーの構成
次に、引き上げレバー12の構成について詳述する。図3Aは、かご側非常停止装置190の引き上げレバー12を拡大し、一部透過して示した側面図であり、図3Bは、かご側非常停止装置190の引き上げレバー12を拡大して示した上面図である。
図3Aに示すように、本実施形態の引き上げレバー12は、筐体30と、筐体30内において、その一端が摩擦締結によりかご側調速機ロープ181に係止される連結部40と、滑走検出スイッチ60とを有する。また、連結部40は、シュー42と、把持部41と、軸部43を有する。
[筐体]
筐体30は、第1側面部31と、第2側面部32と、接続面部33とを備えている。第1側面部31及び第2側面部32は、乗りかご120側からかご側調速機ロープ181側に延在する板状部材で構成されており、第1回動軸18の軸方向において連結部40を挟んで互いに平行に配置されている。接続面部33は、第1側面部31及び第2側面部32のかご側調速機ロープ181側の端面において、第1側面部31及び第2側面部32間を接続するように設けられている。
第1側面部31及び第2側面部32のそれぞれには、後述する軸部43が挿通される挿通孔35、36が形成されている。挿通孔35、36の径は、軸部43の外径よりも若干大きく形成されている。
筐体30の、第1側面部31と第2側面部32との間には、連結部40が挿入されており、第1側面部31及び第2側面部32は、連結部40全体を覆う形状に形成されている。また、第1側面部31及び第2側面部32の乗りかご120側の端部には、第1回動軸18が挿通されると共に固定されている。
接続面部33の連結部40が配置される側の面には、後述するシュー42との間でかご側調速機ロープ181を摩擦保持するための当て板34が設けられている。筐体30は、第1回動軸18によって支持ブラケット20に対して回動可能に支持されると共に、筐体30の当て板34が設けられている面に沿って、対向する第1側面部31と第2側面部32間をかご側調速機ロープ181が挿通するように配置されている。
[シュー]
シュー42は、後述する把持部41の一端に軸部43を介して回動可能に支持され、かご側調速機ロープ181を当て板34側に押圧する部材である。シュー42は、当て板34に当接する側の面に所定の曲率を有するように構成されている。図3Aに示すように、シュー42は、所定の位置を中心として所定の曲率半径を有するように構成された板状部材で構成されている。
シュー42の軸部43は、シュー42の中心位置よりも把持部41側に設けられている。これは、所定の条件下において、シュー42の回動移動を容易にするためである。シュー42の回動移動については後で詳述する。
シュー42は、図3Aに示す状態において、当て板34に当接する範囲では、例えば曲率半径r1となるように形成されている。一方、図3Aに示す状態において当て板34に当接しない範囲であって、少なくとも、曲率半径r1となる領域よりも上下方向の上方に位置し、曲率半径r1の領域に連続する領域では、シュー42は、曲率半径r2(<r1)となるように形成されている。
また、シュー42の当て板34側の面においてかご側調速機ロープ181と当接する面には溝部45が形成されている。このように、溝部45を形成することで、エレベーターの正常運転時において、シュー42とかご側調速機ロープ181との摩擦締結を強固にすることができる。
なお、当て板34のかご側調速機ロープ181に当接する位置にも、かご側調速機ロープ181に沿って溝部を形成してもよく、当て板34は、シュー42との間でかご側調速機ロープ181を摩擦締結するのに好適な形状を採用することができる。
また、シュー42の溝部45が形成される側とは反対側の面には、挿入溝42aが設けられている。この挿入溝42aには後述する把持部41の連結片41dが挿入されている。
本実施形態では、シュー42は、曲率半径r1で形成される領域と、曲率半径r2で形成される領域を有する部材で構成されているが、これに限られるものではない。例えば、シュー42が軸部43を回転軸として回転する際にかご側調速機ロープ181に接する面を全て同一の曲率半径を有する部材で形成してもよい。図3Aに示す状態において、当て板34に当接する範囲でのみ曲率を有する形状に形成されていればよく、種々の変更が可能である。
[軸部]
軸部43は、棒状の部材で構成され、シュー42及び、後述する把持部41の連結片41dを貫通すると共に、第1側面部31の挿通孔35及び第2側面部32の挿通孔36を貫通するように挿入されている。また、軸部43は、係止部46、47によってそれぞれ第1側面部31及び第2側面部32に係止されている。このとき、連結片41dは軸部43に固定されており、シュー42は軸部43及び連結片41cに対して回動可能に取り付けられている。
[把持部]
把持部41は、かご側調速機ロープ181側の一端にシュー42を回動可能に把持し、乗りかご120側の他端が第1回動軸18に固定されている部材であり、支持軸41aと、弾性部材44と、接続部41b、41cと、連結片41dとで構成されている。
支持軸41aは、乗りかご120側の端部が第1回動軸18に固定されており、かご側調速機ロープ181側の端部は接続部41bを介して弾性部材44に接続されている。弾性部材44は、乗りかご120側の端部が接続部41bに接続され、かご側調速機ロープ181側の端部が接続部41cに接続されている。また、接続部41cの弾性部材44が接続される側とは反対側の面には連結片41dが設けられており、連結片41dがシュー42の挿入溝42aに挿入されている。そして、連結片41d及びシュー42に軸部43が挿通され、シュー42のみが軸部43に対して回動可能に取り付けられていることで、把持部41はシュー42を回動可能に把持している。
また、把持部41には弾性部材44が設けられており、弾性部材44は、接続部41c及び連結片43dを介してシュー42を当て板34側に付勢する。このように、シュー42が弾性部材44の弾性力によって当て板34側に押圧されているため、当て板34とシュー42との間でかご側調速機ロープ181が狭圧保持される。弾性部材44としては、例えばコイルばねや、ゴム部材を用いることができる。
このようにして、本実施形態では、かご側調速機ロープ181は摩擦締結により連結部40の一端に係止される。
弾性部材44によって設定される連結部40によるかご側調速機ロープ181の把持力は、誤作動防止部材23の付勢力よりも大きく、かご側非常停止装置190を動作させるに足りる値以上に設定されている。
このため、乗りかご120の下降時に、乗りかご120が定格速度を超え、かご側調速機180がかご側調速機ロープ181の循環運転を停止した際にも、シュー42が当て板34との間にかご側調速機ロープ181を狭圧保持した状態を維持できる。したがって、乗りかご120の下降時にかご側調速機ロープ181の循環運転が停止した場合には、乗りかご120のかご側調速機ロープ181に対する相対的な移動に伴って引き上げレバー12が上下方向の上方に引き上げられる。これにより、第1及び第2非常停止部80A、80Bが引き上げられ、乗りかご120を非常停止させることができる。
ところで、第1側面部31及び第2側面部32において、軸部43が挿通される挿通孔35、36の径は、軸部43の外径よりも若干大きく形成されている。本実施形態では、把持部41は弾性力によりシュー42を当て板34側に押圧しているため、把持部41の弾性部材44における伸縮状態が多少変化する。挿通孔24の径を軸部43の外径よりも大きく形成することにより、筐体30に対して把持部41の長手方向における移動を許容できる。
さらに、弾性部材44によって設定される連結部40によるかご側調速機ロープ181の把持力は、損傷をもたらす過大な荷重がかご側調速機ロープ181を介して引き上げ装置50に掛かることのない値に設定されている。
これにより、例えば、かご側調速機ロープ181の引っ掛かりに起因して連結部40に一定以上の荷重が掛かる場合は、弾性部材44の弾性力でかご側調速機ロープ181を把持できなくなる。この結果、かご側調速機ロープ181が連結部40に対して滑走し、かご側調速機ロープ181を介して引き上げ装置50に損傷をもたらす過大な荷重が掛かるのを防ぐことができる。なお、かご側調速機ロープ181の引っ掛かり発生時における引き上げレバー12の動作については後で詳述する。
[滑走検出スイッチ]
滑走検出スイッチ60は、図3Aに示すように、シュー42が、上下方向の下方に回動した際に、シュー42に当接する位置に配置されている。滑走検出スイッチ60がオンされ、シュー42が回動したことを検出した場合には、滑走検出スイッチ60は、乗りかご120の停止信号を制御部170に発生することができる。滑走検出スイッチ60がオンされた場合には、制御部170の制御のもと、巻上機100の運転を停止して乗りかご120の昇降を停止するか、又は、従業者に乗りかご120の停止指示を出すことができる。
1−5.引っ掛かり発生時における引き上げレバーの動作
次に、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生した際のかご側非常停止装置190の動作について説明する。例えば、地震発生時にかご側調速機ロープ181が昇降路内に引っ掛かりが生じ、その後、エレベーター1を再稼働した場合を想定している。
図4は、乗りかご120が上昇動作した際に、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生したときの引き上げレバー12の動作の説明図である。乗りかご120の上昇時、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生している場合、かご側調速機ロープ181の移動が停止する。しかしながら、乗りかご120は、制御部170が引っ掛かりを検出してから完全に停止するまで上昇移動する。したがって、かご側調速機ロープ181に対して、乗りかご120は相対的に上昇する。このため、シュー42と当て板34との間に摩擦締結によって挟持されているかご側調速機ロープ181により、引き上げレバー12には上下方向の下方側に力が加わる。
このとき、連結部40によるかご側調速機ロープ181の把持力は、かご側非常停止装置190を動作させるに足りる値以上であると共に、損傷をもたらす荷重がかご側調速機ロープ181を介して引き上げ装置50に掛かることのない値に設定されている。したがって、停止したかご側調速機ロープ181により、把持部41におけるかご側調速機ロープ181の把持力以上の荷重が作用すると、かご側調速機ロープ181はシュー42と当て板34との間を矢印aで示す方向に滑走する。
そして、かご側調速機ロープ181が滑走すると、かご側調速機ロープ181のシュー42に対する相対的な移動に伴い、シュー42は、図4に示すように、上下方向の下方(矢印b方向)に回動する。これに応じて、シュー42が滑走検出スイッチ60に当接し、滑走検出スイッチ60がオンされ、かご側調速機ロープ181が連結部40を滑走したことを検知する。
このように、本実施形態では、乗りかご120の上昇運転中に、かご側調速機ロープ181の引っ掛かりが発生し、所定の荷重がかご側調速機ロープ181にかかった場合には、かご側調速機ロープ181は連結部40を滑走する。これにより、引き上げ装置50が損傷するのを防ぐことができる。そして、引っ掛かり発生時において、引き上げ装置50にかかる荷重を制限することができるため、引き上げ装置50への要求強度の低減を図り、コスト低減を図ることができる。
また、本実施形態では、シュー42が回動移動した後に当て板34に対向する位置における曲率半径r2は、シュー42がかご側調速機ロープ181を摩擦締結している時に当て板34に対向する位置における曲率半径r1よりも小さい。このため、シュー42が図4に示すように回動移動した際には、図3Aに示す場合と比較して、シュー42と当て板34との間の隙間が一部で大きくなる。これにより、シュー42が回動移動した後は、把持部41による把持力が弱まり、かご側調速機ロープ181は連結部40に対してより滑走し易くなる。
また、本実施形態の引き上げレバー12は、比較的簡易な構造でかご側調速機ロープ181に係止させることができるため、既設のエレベーターにも本実施形態の構造を容易に適用することができる。
さらに、本実施形態では、かご側調速機ロープ181が連結部40を滑走したことを検出する滑走検出スイッチ60を設けたことにより、作業員は、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生していることを速やかに把握することができる。この結果、機器の損傷を招く前にエレベーターを停止させることができる。
なお、乗りかご120の下降運転中にかご側調速機ロープ181の引っ掛かりが発生した際には、引き上げレバー12が上下方向に上方に回動することで、かご側非常停止装置190が作動する。これにより、乗りかご120の移動が停止する。すなわち、乗りかご120の下降運転中においては、連結部40による把持力がかご側調速機ロープ181に掛かる力よりも大きい段階で、引き上げレバー12がかご側非常停止装置190を作動させることができる。これにより、かご側調速機ロープ181に過大な荷重が掛かることがない。
2.第2の実施形態(かご側調速機ロープに凸部を設ける例)
次に、本発明の第2の実施形態に掛かるエレベーターについて説明する。図5は、本実施形態に係るかご側非常停止装置190の引き上げレバー12を拡大し、一部透過して示した側面図である。図5において、図3Aに対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、かご側調速機ロープ181の引き上げレバー12に連結される位置よりも上下方向の上方に、第1凸部70を設ける。また、かご側調速機ロープ181の引き上げレバー12に連結される位置よりも上下方向の下方に、第2凸部71を設ける。
第1凸部70は、かご側調速機ロープ181にリング状の部材を巻き付けることで構成することができる。第1凸部70の外径が大きすぎる場合には、かご側調速機ロープ181の引っ掛かり発生時において、連結部40に対してかご側調速機ロープ181が滑走する際の妨げになり、引き上げ装置50に過大な荷重が掛かる恐れがある。したがって、第1凸部70のかご側調速機ロープ181の半径方向における外径は、かご側調速機ロープ181の引っ掛かり発生時においてかご側調速機ロープ181が連結部40に対して滑走する際に、その滑走を妨げない程度の大きさに設定されている。
第2凸部71も、第1凸部70と同様、かご側調速機ロープ181にリング状の部材を巻き付けることで構成することができる。第2凸部71の外径は、例えば、当て板34とシュー42との隙間よりも十分に大きく、当て板34の下端部に当接する大きさ設定されるのが好ましい。乗りかご120の下降時における非常停止時には、かご側調速機180によりかご側調速機ロープ181の循環移動が停止することに伴い、引き上げレバー12が上下方向の上方に回動移動する。このとき、第2凸部71が当て板34に当接していることで、引き上げレバー12の上方への回動移動を補助することができる。
図6は、乗りかご120が上昇動作した際に、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生したときの引き上げレバー12の動作の説明図である。本実施形態においても、乗りかご120の上昇時に、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生した場合、停止したかご側調速機ロープ181により、把持部41におけるかご側調速機ロープ181の把持力以上の荷重が作用する。そうすると、かご側調速機ロープ181はシュー42と当て板34との間を滑走する。
そして、かご側調速機ロープ181の連結部40に対する滑走により、第1凸部70がシュー42に対して上下方向における下方向(矢印a方向)に移動し、シュー42を上下方向の下方に押圧する。これにより、シュー42の回動が促され、シュー42が速やかに上下方向における下方向(矢印b方向)に回動移動する。
シュー42が回動移動した後は、第1の実施形態と同様、シュー42と当て板34との間をかご側調速機ロープ181が滑走する。本実施形態においても、シュー42が回動すると、前述したように、シュー42と当て板34との間の隙間が大きくなるため、連結部40に対するかご側調速機ロープ181の摩擦力が低減され、引き上げ装置50に対する負荷が低減される。そして、本実施形態では、シュー42の回動移動が第1凸部70によって促進されるため、引き上げ装置50に対する負荷を速やかに低減することができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、上述した実施形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エレベーター、12…引き上げレバー、14…連結軸、15A…第1引き上げ棒、15B…第2引き上げ棒、16…第1作動レバー、17…第2作動レバー、18…第1回動軸、19…第2回動軸、20…支持ブラケット、21…第1ストッパー、22…第2ストッパー、23…誤作動防止部材、30…筐体、34…当て板、40…連結部、41…把持部、42…シュー、43…軸部、44…弾性部材、45…溝部、50…引き上げ装置、51…ソケット、52…引き上げレバー、53…非常停止部、60…滑走検出スイッチ、70…第1凸部、71…第2凸部、80A…第1非常停止部、80B…第2非常停止部、100…巻上機、110…昇降路、130…主ロープ、131…コンペンロープ、180…かご側調速機、181…かご側調速機ロープ、190…かご側非常停止装置

Claims (5)

  1. 昇降体を非常停止させる非常停止装置において、
    昇降体に設けられ、前記昇降体が摺動するガイドレールを狭持するくさび部材を有する非常停止部と、
    前記昇降体に設けられて前記非常停止部を作動させる引き上げレバーとを備え、
    前記引き上げレバーは、昇降路内に設けられた調速機ロープに対して一端が摩擦締結により係止される連結部を有し、
    前記昇降体が前記調速機ロープに対して相対的に上昇し、前記連結部に所定の荷重が発生した場合には前記調速機ロープが前記連結部を滑走する
    非常停止装置。
  2. 引き上げレバーは、前記連結部の一端に前記調速機ロープを挟んで対向する当て板を有し、
    前記連結部は、前記当て板側の一端に設けられ、上下方向の下方に回動可能なシューと、前記シューを所定の弾性力で前記当て板側に押圧する把持部を有する
    請求項1に記載の非常停止装置。
  3. 前記調速機ロープが前記連結部を滑走し、前記シューが上下方向の下方に回動した際に、前記シューに当接する位置に配置され、前記調速機ロープの滑走を検知する滑走検知スイッチを有する
    請求項2に記載の非常停止装置。
  4. 前記調速機ロープの前記連結部が係止される位置よりも上下方向の上方に設けられる凸部を有する
    請求項1に記載の非常停止装置。
  5. 昇降体を非常停止させる非常停止装置を備えるエレベーターにおいて、
    昇降体に設けられ、前記昇降体が摺動するガイドレールを狭持するくさび部材を有する非常停止部と、
    前記昇降体に設けられて前記非常停止部を作動させる引き上げレバーとを備え、
    前記引き上げレバーは、昇降路内に設けられた調速機ロープに対して一端が摩擦締結により係止される連結部を有し、
    前記昇降体が前記調速機ロープに対して相対的に上昇し、前記連結部に所定の荷重が発生した場合には前記調速機ロープが前記連結部を滑走する非常停止装置を備える
    エレベーター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022003768A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06 株式会社日立製作所 エレベータ装置

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