JP2010095355A - エレベータの安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータのかごが戸開き状態で昇降したような事態の発生した場合に、かごを安全に静止させることができるエレベータの安全装置を提供する。
【解決手段】エレベータのかご4と釣り合い錘5に対して、セーフティーロープ14を別途配置し、昇降路1の上部に位置するプーリー13に巻架したセーフティーロープ14の一端はかご4に設けた下用非常止め装置11に繋ぎ、同他端は釣り合い錘5に設けた下用非常止め装置12に繋ぎ、セーフティーロープ14の途中やプーリー13に対して停止手段15を配置し、この停止手段15をかご4の戸開き走行の信号やかごの異常過速の信号によって作動させ、セーフティーロープ14を固定することでかご4を停止させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータにおいて、巻上げ機のブレーキ故障や制御故障で、かごの戸が開いたままで走行したり、又はかごが異常過速で走行した場合に、かごを安全に静止させることができるようにしたエレベータの安全装置に関する。
一般的に採用されているエレベータの駆動方式には、ロープ式と油圧式があり、前者のロープ式エレベータは、図6のように、昇降路1の上部に設置した巻上げ機2に主索3を巻回し、この主索3の一端側にかご4と他端側に釣り合い錘5を取り付け、巻上げ機2の起動によりかご4と釣り合い錘5を昇降路1内で昇降動させると共に、巻上げ機2の作動によるかご4の昇降時に調速機6で昇降速度を監視しながら、かご4を所望階床で停止させるように形成され、かご4と釣り合い錘5はそれぞれのガイドレール7、8に沿って昇降するようになっている。
このようなエレベータにおいて、従来の制動装置は、巻上げ機2に設けられたブレーキによって形成され、また、従来の安全装置は、かご4に固定され、その作動時にガイドレール7を把持する非常止め装置9と、かご4の下降速度を検知する過速センサーとで形成され、前記巻上げ機2やそのブレーキが何らかの理由により動作しないで、かご4が異常過速で下降すると、これを過速センサーで検出し、調速機で調速機ロープを制御して非常止め装置9を作動させ、この非常止め装置9でガイドレール7を直接把持してかご4を停止させるようになっている。
ところで、上記した従来の安全装置は、かご4が異常過速で下降した場合に、これを過速センサーで検出して非常止め装置9を作動させるようになっているので、例えば、巻上げ機2の故障によって、かご4が上方に異常走行したり、かご4が戸開き状態で昇降したような事態の発生には何ら対応できないという問題がある。
また、巻上げ機2のブレーキが作動しなかった場合、かご4が異常過速で下降を開始しても、過速センサーは所定の異常速度に達するまで異常過速を検出しないので、異常過速の開始発生から非常止め装置を作動させてかご4を停止させるまでに時間がかかり、異常過速に達する前にかご4を安全に停止させることができないという問題がある。
更に、かご4の重量が釣り合い錘5の重量よりも軽い場合、巻上げ機2に設けた減速機の損傷、ドライブシャフトの破断、メインシーブの破損があった場合に制動することができないという問題もあり、例えば、巻上げ機2に二組のブレーキを設置して安全性を向上させる方法を採っている場合でも、このような問題の発生を防ぐことができない。
そこで、この発明の課題は、上記のような問題点を解決するため、巻上げ機の故障によって、かごが上方に異常走行したり、かごが戸開き状態で昇降したような事態の発生した場合にかごを安全に静止させることができ、巻上げ機のブレーキが作動しなかった場合や、かごの重量が釣り合い錘の重量よりも軽い場合でも、確実にかごを制動して安全に停止させることができるエレベータの安全装置を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、エレベータにおける昇降路の上部に設けたプーリーにセーフティーロープを巻回し、このセーフティーロープをかごと釣り合い錘の昇降動に追従して走行できるように配置し、このセーフティーロープの一端をかごに非常止め装置を介して繋ぎ、同じく他端を釣り合い錘に非常止め装置を介して繋ぎ、前記セーフティーロープに対して、作動時にこのセーフティーロープを停止させる停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号やかごの異常過速の信号によって作動させ、セーフティーロープを固定することで、下降状態にあるかご又は釣り合い錘の非常止め装置を作動させ、結果としてかごを停止させるようにしたものである。
次に、エレベータのかごに上用非常止め装置と下用非常止め装置を設け、昇降路の上部と下部に設けたプーリーにエンドレスのセーフティーロープを巻架し、このセーフティーロープがかごの昇降動に追従して走行するように、セーフティーロープの一端を上用非常止め装置に繋ぎ、他端を下用非常止め装置に繋ぎ、前記セーフティーロープに対して、作動時にこのセーフティーロープを停止させるための停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号やかごの異常過速の信号によって作動させ、セーフティーロープを固定することで、上用非常止め装置と下用非常止め装置の一方を作動させ、かごを上昇又は下降の何れにあっても停止させるようにしたものである。
また、エレベータのかごと釣り合い錘に対してそれぞれ調速機を設置し、前記かごの調速機に巻回した調速ロープをかごの昇降動に追従して走行するように非常止め装置を介してかごに繋ぎ、前記釣り合い錘の調速機に巻回した調速ロープを釣り合い錘の昇降動に追従して走行するよう釣り合い錘に非常止め装置を介して繋ぎ、前記かごの調速ロープと釣り合い錘の調速ロープに対してそれぞれに、作動時に対応する調速ロープを停止させるための停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号又はかごの異常過速の信号によって作動させ、調速ロープを固定することで、下降状態にあるかご又は釣り合い錘の非常止め装置を作動させ、結果としてかごを停止させるようにしたものである。
更に、エレベータの昇降路に調速機とプーリーを設置し、前記調速機とプーリー間に巻架した調速ロープをかごの昇降動に追従して走行するように非常止め装置を介してかごに繋ぎ、前記調速ロープに対して、作動時にこの調速ロープを停止させるための停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号やかごの異常過速の信号によって作動させ、調速ロープを固定することで非常止め装置を作動させ、下降状態にあるかごを停止させるようにしたものである。
上記した停止手段が、セーフティーロープ又は調速ロープの走行途中に配置され、前記ロープを直接把持するロープブレーキにしたり、セーフティーロープ又は調速ロープを巻回した溝車と同軸で回転するブレーキドラムを固定する電磁ブレーキで形成することができる。
ここで、上記したかごと釣り合い錘は昇降路内に設置したそれぞれのガイドレールによって昇降動が誘導され、かごと釣り合い錘に設けた非常止め装置は、セーフティーロープ又は調速ロープの固定停止による引っ張り力が加わると、ガイドレールを把持してかご又は釣り合い錘を静止させるものであり、かごの非常止め装置や調速機等は、既存のエレベータの安全装置に採用されているものを用いることができる。
上記かごの戸開き走行の信号は、例えば、かごにおける戸の開状態を検出するセンサーと、巻上げ機の起動によるかごの昇降を検出するセンサーからの信号を組合わせることによって得ることができ、戸開き走行の信号で停止手段を作動させることにより、かごの戸開き状態での昇降を停止させることができる。
また、上記停止手段に、昇降路の各階床の部分とかごとの間に設けられ、かごの停止時にかごがドアゾーンに停止しているか否かを検出するかご停止位置検出センサーの信号を加えるようにすると、かごがドアゾーンから外れて停止しなかった場合に停止手段を作動させ、セーフティーロープ又は調速ロープを固定することで、かごを停止させることができる。
また、かごの異常過速の信号は、セーフティーロープ又は調速ロープを介してかごや釣り合い錘の昇降に連動させた調速機の過速センサーによって得ることができる。
この発明によると、エレベータの駆動装置の損傷や破損等の故障の影響を受けずに、かごの上方向や下方向の戸が開いた状態での異常走行を検知して、かごを安全に静止させることができ、エレベータの安全性を大幅に向上させることができる。
以下この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、図6で示したエレベータの基本構造と同一部分には、同一符号を付して説明する。
図6で示したように、ロープ式エレベータは、かご4と釣り合い錘5を収納する昇降路1の上部にブレーキを備えた巻上げ機2を設置し、巻上げ機2に巻架した主索3の一端側にかご4と他端側に釣り合い錘5を取り付け、巻上げ機2の起動により昇降路1内でかご4と釣り合い錘5を昇降動させ、過速センサーを備えた調速機6により昇降速度を監視して巻上げ機2を制御しながら、かご4を所望階床で停止させるように形成され、かご4と釣り合い錘5はそれぞれのガイドレール7、8に沿って昇降するようになっている。
図1(a)は、上記のようなエレベータに採用する安全装置の第1の実施の形態を示し、かご4と釣り合い錘5にそれぞれに非常止め装置11、12を設け、昇降路の上部に配置したプーリー13に、セーフティーロープ14をかご4と釣り合い錘5の昇降動に追従して走行できるように巻架し、セーフティーロープ14の一端をかご4に非常止め装置11を介して繋ぎ、前記セーフティーロープ14の他端を釣り合い錘5に非常止め装置12を介して繋ぎ、前記セーフティーロープ14に対して、作動時にこのセーフティーロープ14を停止させるための停止手段15が配置されている。
上記非常止め装置11と12は、図4(a)、(b)に一例を示すように、ガイドレール7又は8に対する外嵌溝16の下部側面が下部広がりの傾斜面17となる非常止めブロック18をかご4又は釣り合い錘5に固定し、前記外嵌溝16内にコロ19や楔を備えたロック部材20を、コロ19や楔が前記傾斜面17とガイドレール7又は8の対向面間に上下動可能となるよう組込み、図4(a)のように、通常はロック部材20が下降位置にあってコロ19や楔が前記傾斜面17とガイドレール7又は8に作用せず、かご4及び釣り合い錘5の昇降動を自由にしていると共に、非常止めブロック18に対してロック部材20を引き上げると、図4(b)のように、コロ19や楔が前記傾斜面17とガイドレール7又は8の対向面間に対して食い込み、ガイドレール7又は8を把持することにより、かご4及び釣り合い錘5をそれぞれのガイドレール7又は8に対して固定化して停止させることになる。
この非常止め装置11、12は、図4の場合、ロック部材20を引き上げることでガイドレール7又は8を把持し、下降動するかご4及び釣り合い錘5を停止させる下用非常止め装置として使用した例を示したが、非常止め装置11、12は、これを上下に反転して用いれば、ロック部材20を引き下げることでガイドレール7又は8を把持し、上昇動するかご4又は釣り合い錘5を停止させる上用非常止め装置となる。
なお、かご4に設ける非常止め装置11は、既存のエレベータの安全装置用として用いられているものを使用することができる。
上記停止手段15は、セーフティーロープ14の走行途中の位置に、このセーフティーロープ14に外嵌するよう昇降路に対して固定配置され、信号の入力時にセーフティーロープ14を直接把持するロープブレーキ15aと、図3で例示したように、セーフティーロープ14を巻架したプーリー13と同軸で回転するブレーキドラム21を固定する電磁ブレーキ15bの何れか一方を採用するか、又は前記の両方を同時に採用する3種類が考えられる。
上記電磁ブレーキ15bは、図3のように、ブレーキドラム21の外周に複数の係止凹部22を設け、揺動可能となる係止杆24にバネ25によって先端爪24aが係止凹部22に常時係合する方向の弾性を付勢し、同図のように、この係止杆24を電磁石23でブレーキドラム21から離反させ、電磁石23への通電OFFでバネ25により係止杆24の先端爪24aを係止凹部22に係合させ、ブレーキドラム21と同軸のプーリー13を固定するようになっている。
このような、電磁ブレーキ15bは、プーリー13を止めることにより、プーリー13とセーフティーロープ14のトラクションによって、セーフティーロープ14を止めるものである。
上記した停止手段15は、かご4の戸開き走行の信号によって作動させるようにする。このかご4の戸開き走行の信号は、例えば、かご4における戸の開状態を検出するセンサーの検出信号と、かご停止位置検出センサー26によるかごの昇降によって発生する信号の組み合わせによって形成され、かご4が戸の開状態で昇降すると二つの信号によって停止手段15を作動させ、セーフティーロープ14を停止固定させる。
また、停止手段15には、かご停止位置検出センサー26の信号と、かごの異常過速の信号を停止手段に加え、かご4がドアゾーンから外れて異常通過すると、停止手段15を作動させ、セーフティーロープ14を停止させると共に、かごが異常過速した場合にもセーフティーロープ14を停止させてかご4を静止させるようにすることもでき、異常過速の信号は調速機6に設けた過速センサーによって得ることができる。
図5は、かご停止位置検出センサー26を示し、昇降路の各階床の部分に上下に適当な長さを有するドック27を固定配置し、かご4には各階床で停止したときドック27と対応する位置に、ドック27を検出するスイッチ28、29を設け、かご4が停止したとき、両スイッチ28、29がドック27に当接して共にオンである場合はかご4の停止位置がドアゾーンに有ると検出し、また、何れか一方又は両方のスイッチ28、29がオフの場合はかご4の停止位置がドアゾーンに無いと判断し、その判断信号を停止手段15に加えることになる。
第1の実施の形態の安全装置は、上記のような構成であり、主索3で昇降路1内に吊下げられているエレベータのかご4と釣り合い錘5に対して、セーフティーロープ14を別途配置し、昇降路1の上部に位置するプーリー13に巻架したセーフティーロープ14の一端はかご4に設けた下用非常止め装置11に繋ぎ、同他端は釣り合い錘5に設けた下用非常止め装置12に繋ぐと共に、セーフティーロープ14の途中やプーリー13に対して停止手段15を配置する。
この第1の実施の形態では、エレベータに対して別に調速機を設置し、調速機ロープを非常止め装置に繋ぎ、かご4の昇降に追従して走行するようにしておく必要がある。
エレベータのかご4が通常に昇降しているときは、セーフティーロープ14は、両端が非常止め装置11と12を介してかご4と釣り合い錘5に繋がっているので、かご4と釣り合い錘5の相反する昇降に追従して走行し、この場合、非常止め装置11、12のロック部材20には作動のための引き上げ力が働かないため、非常止め装置11と12はフリーとなり、かご4と釣り合い錘5は支障なく昇降する。
上記エレベータの運転時において、所定の階床で停止したかご4の戸が開いた状態で、巻上げ機2の故障によりかご4に上昇または下降が生じた場合、戸開きセンサーの戸開き検出信号とかごの昇降信号からなる戸開き走行の信号が停止手段15に入力され、この停止手段15によってセーフティーロープ14が固定化される。
セーフティーロープ14が固定化されると、かご4が上昇している場合、釣り合い錘5は下降しているので、停止手段15と自重で下降する釣り合い錘5の間でセーフティーロープ14が緊張し、釣り合い錘5に設けた非常止め装置12は、セーフティーロープ14の緊張力で非常止めブロック18に対してロック部材20が引き上げられることになり、コロ19や楔は非常止めブロック18とガイドレール8の間に食い込むことで、釣り合い錘5はガイドレール8に固定化されて停止する。
上記釣り合い錘5とかご4は主索3で重量的に略吊り合うように吊下げられているので、釣り合い錘5が停止すると、かご4も上昇動が必然的に停止し、これにより、かご4の戸が開いた状態での上昇による事故の発生を防止することができる。
また、停止手段15によるセーフティーロープ14の固定化時において、かご4が下降している場合は、停止手段15とかご4の間でセーフティーロープ14が緊張し、この緊張力でかご4に設けた非常止め装置11のロック部材20が引き上げられることになり、ロック部材20のコロ19や楔は非常止めブロック18とガイドレール7の間に食い込むことで、かご4はガイドレール7に固定化されて停止し、かご7の戸が開いた状態での下降による事故の発生を防止することができる。
図1(b)は、安全装置の第2の実施の形態を示している。なお、上述した第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して説明に代える。以降の各実施の形態においても同様である。
この第2の実施の形態は、主索3で釣り合い錘5と吊下げられているかご4に上用非常止め装置11aと下用非常止め装置11bを設け、昇降路1の上下に配置したプーリー30と31間にエンドレスのセーフティーロープ14を巻架し、セーフティーロープ14の一端を上用非常止め装置11aに繋ぎ、他端を下用非常止め装置11bに繋ぎ、かご4の昇降に追従してセーフティーロープ14が回動するようにする。
第1の実施の形態と同様、上記セーフティーロープ14に対して、作動時にこのセーフティーロープ14を停止させるための停止手段15が固定配置されている。
なお、この第2の実施の形態において、エレベータに対して別に調速機を設置し、調速機ロープを非常止め装置に繋ぎ、かご4の昇降に追従して走行するようにしておく必要があるが、上記プーリー30と31のどちらか一方を調速機にして実施することも可能である。
第2の実施の形態の安全装置は、上記のような構成であり、エレベータのかご4が通常に昇降しているときは、セーフティーロープ14は、両端が非常止め装置11aと11bを介してかご4と繋がっているので、かご4の昇降に追従して走行し、この場合、非常止め装置11aと11bのロック部材20には作動のための引き上げ力や引き下げ力が働かないため、かご4は支障なく昇降する。
上記エレベータの運転時において、所定の階床で停止したかご4の戸が開いた状態で、巻上げ機の故障によりかご4に上昇または下降が生じた場合、戸開きセンサーの戸開き検出信号とかごの昇降信号からなる戸開き走行の信号が停止手段15に入力され、この停止手段15によってセーフティーロープ14が固定化される。
かご4が上昇している場合、セーフティーロープ14が固定化されると、停止手段15と上用非常止め装置11aの間でセーフティーロープ14が緊張し、この緊張力で上用非常止め装置11aの非常止めブロック18に対してロック部材20を引き下げることになり、ロック部材20はコロ19や楔が非常止めブロック18の傾斜面17とガイドレール7の間に食い込むことで、かご4はガイドレール7に固定化されて停止し、かご4の戸が開いた状態での上昇による事故の発生を防止することができる。
また、かご4が下降している場合、停止手段15によるセーフティーロープ14の固定化時において、停止手段15と下用非常止め装置11bの間でセーフティーロープ14が緊張し、この緊張力で下用非常止め装置11bの非常止めブロック18に対してロック部材20が引き上げられ、ロック部材20はコロ19や楔が非常止めブロック18とガイドレール7の間に食い込むことで、かご4はガイドレール7に固定化されて停止し、かご4の戸が開いた状態での下降による事故の発生を防止することができる。
図2(a)は、安全装置の第3の実施の形態を示し、主索3で昇降路1内に吊下げたかご4と釣り合い錘5にそれぞれ非常止め装置11と12を設け、上記昇降路1の上部に、かご4と釣り合い錘5に対してそれぞれ調速機32と33を設置し、かご4の調速機32と昇降路1の下部に設けたプーリー34の間に調速ロープ35を巻架し、この調速ロープ35をかご4の昇降動に追従して走行するように非常止め装置11を介してかご4に繋いでいる。
また、釣り合い錘5の調速機33と昇降路1の下部に設けたプーリー36の間に調速ロープ37を巻架し、この調速ロープ37を釣り合い錘5の昇降動に追従して走行するように非常止め装置12を介して釣り合い錘5に繋いでいる。
上記両調速ロープ35と37に対して、作動時にこの調速ロープ35と37を停止させるための停止手段15が配置されている。
なお、かご4に対する調速機32や非常止め装置11は、既存のエレベータのものを使用することができ、また、両非常止め装置11と12は、下用非常止め装置の形態で用いられている。
また、調速機32、33とプーリー34、プーリー36は、図示とは上下逆の配置でもよいと共に、調速機が別に設けてある場合は、調速機32、33をプーリーに置換することができる。
第3の実施の形態の安全装置は、上記のような構成であり、エレベータのかご4が通常に昇降しているとき、かご4の調速ロープ35は、非常止め装置11を介してかご4と繋がっているので、かご4の昇降に追従して走行し、また、釣り合い錘5の調速ロープ37は、非常止め装置12を介して釣り合い錘5と繋がっているので、釣り合い錘5の昇降に追従して走行し、この場合、非常止め装置11、12のロック部材20には作動のための引き上げ力が働かないため、かご4と釣り合い錘5は支障なく昇降する。
上記エレベータの運転時において、所定の階床で停止したかご4の戸が開いた状態で、巻上げ機2の故障によりかご4に上昇または下降が生じた場合、戸開きセンサーの戸開き検出信号とかごの昇降信号からなる戸開き走行の信号が停止手段15に入力され、この停止手段15によって調速ロープ35、37が固定化される。
釣り合い錘5の調速ロープ37が固定化されると、かご4が上昇している場合、釣り合い錘5は下降しているので、停止手段15と釣り合い錘5の間で調速ロープ37が緊張し、この緊張力で釣り合い錘5に設けた非常止め装置12の非常止めブロック18に対してロック部材20を引き上げることになり、ロック部材20は非常止めブロック18とガイドレール8の間に食い込むことで、釣り合い錘5はガイドレール8に固定化されて停止する。
また、かご4の調速ロープ35が固定化されると、かご4が上昇している場合、かご4に取付けた非常止め装置12には、ロック部材20の引き上げ力が作用しない状態で調速ロープ35が停止するが、上記釣り合い錘5とかご4は主索3で重量的に略吊り合うように吊下げられているので、上記のように、釣り合い錘5が停止すると、かご4も必然的に停止し、かご4の戸が開いた状態での上昇による事故の発生を防止することができる。
更に、停止手段15による調速ロープ35、37の固定化時において、かご4が下降している場合、かご4に設けた非常止め装置11とかご4の間で調速ロープ35が緊張し、この緊張力でかご4に設けた非常止め装置11の非常止めブロック18に対してロック部材20を引き上げることになり、ロック部材20は非常止めブロック18とガイドレール7の間に食い込むことで、かご4はガイドレール6に固定化されて停止し、かご4の戸が開いた状態での下降による事故の発生を防止することができる。
図2(b)は、安全装置の第4の実施の形態を示し、この第4の実施の形態は、例えば、油圧エレベータに適したものである。
第4の実施の形態は、油圧シリンダ38等によって昇降するエレベータのかご4に非常止め装置11を設け、昇降路1の上下に配置した調速機39とプーリー40間にエンドレスの調速ロープ41を巻架し、調速ロープ41を非常止め装置11を介してかご4に繋ぎ、かご4の昇降に追従して調速ロープ41が回動するようにする。
上記非常止め装置11は、下用非常止め装置の使用形態になっていると共に、上記調速ロープ41に対して、作動時にこの調速ロープ41を停止させるための停止手段15が固定配置されている。
なお、エレベータに対して調速機が別に設けてある場合は、上記調速機39をプーリーに置換することもできる。
第4の実施の形態の安全装置は、上記のような構成であり、エレベータのかご4が通常に昇降しているときは、調速ロープ41は、両端が非常止め装置11を介してかご4と繋がっているので、かご4の昇降に追従して走行し、この場合、非常止め装置11のロック部材20には作動のための引き上げ力が働かないため、かご4は支障なく昇降する。
上記エレベータの運転時において、所定の階床で停止したかご4の戸が開いた状態で、油圧シリンダ38への給油漏れ等が発生してかご4に下降が生じた場合、戸開きセンサーの戸開き検出信号とかごの昇降信号からなる戸開き走行の信号が停止手段15に入力され、この停止手段15によって調速ロープ41が固定化される。
停止手段15による調速ロープ41の固定化時において、かご4が下降していると、停止手段15と非常止め装置11の間で調速ロープ41が緊張し、この緊張力で非常止め装置11の非常止めブロック18に対してロック部材20が引き上げられ、ロック部材20は非常止めブロック18とガイドレール7の間に食い込むことで、かご4はガイドレール7に固定化されて停止し、かご4の戸が開いた状態での下降による事故の発生を防止することができる。
なお、何れの実施の形態の安全装置において、停止手段15に過速センサーからの信号を入力し、この信号によって停止手段15を作動させ、セーフティーロープ14又は調速ロープ35、37、41を固定するようにすれば、かご4に異常過速が生じた場合にも、かご4を安全に静止させることができる。
上記のように、各実施の形態で示したこの発明の安全装置は、エレベータにおいて、かご4の戸が開いたまま正常範囲を超えてかご4が走行した場合、巻上げ機2のブレーキが故障した際や、駆動機構が何らかの理由で破損、損傷した場合、ブレーキに油が付着した場合、プーリーと主索3のトラクション不足などの機器損傷がない場合の滑りによるかご4の暴走を検知した場合に、何れでもかご4を安全に静止させることができる。
また、既設エレベータに採用して安全性を向上させる場合、巻上げ機2の交換など大掛かりな工事なしで対応可能である。
(a)はこの発明の安全装置を示す第1の実施の形態の正面図、(b)は同じく第2の実施の形態の正面図 (a)はこの発明の安全装置を示す第3の実施の形態の正面図、(b)は同じく第4の実施の形態の正面図 この発明の安全装置に用いる電磁ブレーキの一例を示す拡大した縦断面図 (a)はこの発明の安全装置に用いる非常止め装置の通常時の状態を示す正面図、(b)は同じくロック作動時の状態を示す正面図 エレベータのかご停止位置検出センサーを示す説明図 ロープ式エレベータの基本的な構造を示す斜視図
符号の説明
1 昇降路
2 巻上げ機
3 主索
4 かご
5 釣り合い錘
6 調速機
7 ガイドレール
8 ガイドレール
9 非常止め装置
11 非常止め装置
12 非常止め装置
13 プーリー
14 セーフティーロープ
15 停止手段
16 外嵌溝
17 傾斜面
18 非常止めブロック
19 コロ
20 ロック部材
21 ブレーキドラム
22 係止凹部
23 電磁石
24 係止杆
25 バネ
26 かご停止位置検出センサー
27 ドック
28 スイッチ
29 スイッチ
30 プーリー
31 プーリー
32 調速機
33 調速機
34 プーリー
35 調速ロープ
36 プーリー
37 調速ロープ
38 シリンダ
39 調速機
40 プーリー
41 調速ロープ

Claims (6)

  1. エレベータのかごと釣り合い錘のそれぞれに非常止め装置を設け、前記エレベータのかごと釣り合い錘の昇降動に追従して走行できるよう昇降路内に配置したセーフティーロープの一端をかごに非常止め装置を介して繋ぎ、前記セーフティーロープの他端を釣り合い錘に非常止め装置を介して繋ぎ、前記セーフティーロープに対して、作動時にこのセーフティーロープを停止させるための停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号によって作動させるようにしたエレベータの安全装置。
  2. エレベータのかごに上用非常止め装置と下用非常止め装置を設け、かごの昇降動に追従して走行できるよう昇降路内に配置したセーフティーロープの一端を上用非常止め装置に繋ぎ、他端を下用非常止め装置に繋ぎ、前記セーフティーロープに対して、作動時にこのセーフティーロープを停止させるための停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号によって作動させるようにしたエレベータの安全装置。
  3. エレベータのかごと釣り合い錘のそれぞれに非常止め装置を設け、前記エレベータのかごと釣り合い錘に対してそれぞれ調速機を設置し、前記かごの調速機に巻回して昇降路内に配置した調速ロープをかごの昇降動に追従して走行するように非常止め装置を介してかごに繋ぎ、前記釣り合い錘の調速機に巻回して昇降路内に配置した調速ロープを釣り合い錘の昇降動に追従して走行するよう釣り合い錘に非常止め装置を介して繋ぎ、前記かごの調速ロープと釣り合い錘の調速ロープに対してそれぞれに、作動時に対応する調速ロープを停止させるための停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号によって作動させるようにしたエレベータの安全装置。
  4. エレベータのかごに非常止め装置を設け、前記エレベータのかごに対して調速機を設置し、前記調速機に巻回して昇降路内に配置した調速ロープをかごの昇降動に追従して走行するように非常止め装置を介してかごに繋ぎ、前記調速ロープに対して、作動時にこの調速ロープを停止させるための停止手段を配置し、この停止手段をかごの戸開き走行の信号によって作動させるようにしたエレベータの安全装置。
  5. 上記停止手段が、ロープの走行途中に配置され、ロープを直接把持するロープブレーキである請求項1乃至4の何れかに記載のエレベータの安全装置。
  6. 上記停止手段が、ロープを巻回した溝車と同軸で回転するブレーキドラムを固定する電磁ブレーキである請求項1乃至4の何れかに記載のエレベータの安全装置。
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