JP2013184799A - 油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法 - Google Patents

油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】かごの戸開走行をより確実にかつ容易に防止することができる油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法を得る。
【解決手段】油圧パワーユニット5は、油圧の制御によりかご7を上下方向へ走行させる。調速機11には、アクチュエータ71が設けられている。アクチュエータ71は、給電が停止されてかご7が下方向へ走行することにより、調速機11の状態を強制的にトリップ状態とする。戸開走行防止装置32は、乗場出入口23及びかご出入口21の少なくともいずれかが開いたことを検出する乗場ドアスイッチ25及びかごドアスイッチからの情報と、かご7の位置を検出する第1及び第2のエンコーダ18,19からの情報とに基づいて、油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれへの給電を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、油圧の制御によりかごを上下方向へ走行させる油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法に関するものである。
従来、油圧の制御によりかごを走行させる油圧式エレベータでは、かごに対する制動力をより確実に発生させるために、油の逆流を防止する逆止弁を二重化した構造が知られている(例えば非特許文献1参照)。
昇降機性能評価業務方法書(文書番号BEEC-120)、日本建築設備・昇降機センター、P.12、[平成24年2月20日検索]、インターネット<URL:http://www.beec.or.jp/06/02/book/seinou01pdf.pdf>
上記のような従来の油圧式エレベータでは、逆止弁が二重化されているので、例えば出入口が開いた状態でかごが走行したときには、かごに制動力をより確実に与えることができ、かごの戸開走行をより確実に防止することができる。
しかし、既設の油圧式エレベータにおいて逆止弁を二重化するためには、新たな逆止弁を追加する必要があり、手間やコストがかかってしまう。また、かごに対して制動力を与える制動装置を逆止弁とは別に新たに追加することも考えられるが、この場合でも、制動装置を新たに追加する必要があり、手間やコストがかかってしまう。
かごに制動力を与える制動装置として非常止め装置がかごに設けられている場合もあるが、非常止め装置は、かごの速度が定格速度よりも高速にならなければ作動しないので、逆止弁が故障してしまうと、かごの速度が低い段階でかごの戸開走行を防止することができない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、かごの戸開走行をより確実にかつ容易に防止することができる油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法を得ることを目的とする。
この発明に係る油圧式エレベータは、ガイドレールに案内されながら上下方向へ走行するかご、油圧の制御によりかごを上下方向へ走行させる油圧パワーユニット、かごに設けられ、ガイドレールを把持することによりかごに制動力を与える非常止め装置、かごの速度が所定の非常止め過速度に達すると、非常止め装置を動作させるトリップ状態となる調速機、給電が停止されてかごが下方向へ走行することにより、調速機の状態を強制的にトリップ状態とするアクチュエータ、乗場出入口及びかご出入口の少なくともいずれかが開いたことを検出する戸開検出装置、かごの位置を検出するかご位置検出装置、及び戸開検出装置及びかご位置検出装置のそれぞれからの情報に基づいて、油圧パワーユニット及びアクチュエータのそれぞれへの給電を制御する戸開走行防止装置を備えている。
この発明に係る油圧式エレベータの戸開走行防止方法は、乗場出入口及びかご出入口の少なくともいずれかがかごの通常走行中に開いたときに、アクチュエータへの給電を維持して調速機の状態がトリップ状態になることを回避したまま、油圧の制御によりかごを走行させる油圧パワーユニットへの給電を停止する工程、油圧パワーユニットへの給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又はかごの停止を検出した後に、アクチュエータへの給電を停止することにより、かごが下方向へ走行したときに調速機の状態がトリップ状態となって非常止め装置が動作し、かごに制動力が与えられるようにする工程を備えている。
この発明に係る油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法によれば、かごの戸開走行を防止するための制動装置として非常止め装置を用いることができる。これにより、かごの戸開走行をより確実にかつ容易に防止することができる。
この発明の実施の形態1による油圧式エレベータを示す構成図である。 図1の調速機を示す正面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による油圧式エレベータを示す構成図である。図において、昇降路内には、油圧ジャッキ1が設置されている。油圧ジャッキ1は、昇降路内の底部に固定されたシリンダ2と、シリンダ2に対して上下動可能なプランジャ3とを有している。プランジャ3の上端部には、そらせ車4が回転自在に設けられている。
シリンダ2には、シリンダ2に対する油圧を制御する油圧パワーユニット5が油圧配管6を介して連結されている。油圧パワーユニット5は、シリンダ2への油の供給を行う油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動する駆動モータと、シリンダ2及び油圧ポンプ間における油の逆流を防止して油圧を保持する逆止弁とを有している。
シリンダ2に対する油圧の制御は、油圧ポンプが駆動モータの駆動力によって正方向又は逆方向へ回転されることにより行われる。駆動モータは、給電により駆動され、給電の停止により停止する。逆止弁は、給電により開き、給電の停止により閉じる。駆動モータ及び逆止弁に対する給電の制御は、同じ制御とされている。プランジャ3は、シリンダ2に対する油圧の制御によりシリンダ2に対して上下動される。
そらせ車4には、かご7を吊り下げる懸吊体8が巻き掛けられている。懸吊体8としては、例えばロープやベルト等が用いられている。懸吊体8の一端部はかご7に接続され、懸吊体8の他端部は昇降路内の固定部に接続されている。昇降路内には、上下方向へ延びる一対のガイドレール(図示せず)が設置されている。かご7は、プランジャ3の上下動により、各ガイドレールに案内されながら上下方向へ走行する。
かご7の下部には、ガイドレールを把持することによりかご7に制動力を与える非常止め装置9が設けられている。昇降路の上部には、調速機11が設けられている。昇降路の下部には、張り車12が設けられている。調速機11及び張り車12には、調速機ロープ13がループ状に巻き掛けられている。調速機ロープ13は、非常止め装置9に設けられた操作レバー14に接続されている。調速機ロープ13は、かご7の上下方向への走行に応じて移動される。
ここで、図2は、図1の調速機11を示す正面図である。昇降路の上部に固定された基台41には、水平に配置された綱車軸42を中心に回転自在な調速機綱車43が支持されている。調速機ロープ13は、調速機綱車43に巻き掛けられている。調速機綱車43の側面には、ピン44を中心に回動可能な一対のフライウェイト45が設けられている。各フライウェイト45は、リンク部材46を介して互いに連結されている。
各フライウェイト45は、調速機綱車43の回転による遠心力により回動される。一方のフライウェイト45の端部と調速機綱車43との間には、遠心力に逆らう平衡ばね47が設けられている。
基台41には、綱車軸42を中心に回転可能なラチェット48が支持されている。ラチェット48は、調速機綱車43に対して独立して回転可能になっている。ラチェット48の外周部には、複数の歯が設けられている。一方のフライウェイト45には、係合爪49が固定されている。係合爪49は、通常はラチェット48から離れているが、平衡ばね47の付勢力に逆らう方向(図2では、反時計方向)へフライウェイト45がピン44を中心に回動されることによりラチェット48に係合される。
係合爪49が設けられた一方のフライウェイト45には、フライウェイト45から径方向外側へ突出する作動用突起50が設けられている。作動用突起50は、係合爪49がラチェット48に近づく方向へフライウェイト45が回動されることにより径方向外側へ変位される。
基台41には、油圧パワーユニット5への給電を停止するためのかご停止用スイッチ51が設けられている。かご停止用スイッチ51は、スイッチレバー52を有している。かご停止用スイッチ51は、スイッチレバー52が操作されることにより作動される。
基台41には、アーム53が回動自在に設けられている。アーム53の中間部には、調速機ロープ13に押し付けられるシュー54が回動自在に設けられている。アーム53の先端部53aには、ばね軸55が貫通されている。ばね軸55の一端部とラチェット48との間には、接続レバー56が接続されている。ばね軸55の他端部には、ばね受け部材57が設けられている。アーム53の先端部53aとばね受け部材57との間には、シュー54を調速機ロープ13に押し付けるための押圧ばね58が設けられている。
調速機11では、かご7が下方向へ走行する方向へ調速機綱車43が回転すると(即ち、調速機綱車43が図2の反時計方向へ回転すると)、調速機綱車43の回転による遠心力によりフライウェイト45が回動され、かご7の速度が所定の第1過速度に達すると、かご停止用スイッチ51のスイッチレバー52が作動用突起50により操作される。この後、かご7の速度がさらに上昇し、かご7の速度が、第1過速度よりも高速の所定の第2過速度(非常止め過速度)に達すると、フライウェイト45がさらに回動され、係合爪49がラチェット48に係合される。
また、調速機11では、係合爪49がラチェット48に係合されながら、かご7が下方向へ走行する方向へ調速機綱車43がさらに回転すると、ラチェット48が調速機綱車43とともに僅かに回転され、アーム53が調速機綱車43に近づく方向へ回動される。これにより、シュー54が調速機ロープ13を介して調速機綱車43に押し付けられ、調速機ロープ13が調速機綱車43とシュー54との間で把持される。これにより、調速機11の状態がトリップ状態となる。調速機ロープ13が把持されると、調速機ロープ13の移動が停止し、かつ、かご7が下方向へ走行し続けることにより、操作レバー14が操作されて非常止め装置9が動作される。
即ち、調速機11は、調速機ロープ13の把持を解除して非常止め装置9の動作を回避している通常状態と、調速機ロープ13を把持して非常止め装置9を動作させるトリップ状態との間で切り替え可能になっている。
基台41には、ピン44と平行なピン62を中心に回動可能なトリップ用レバー61が設けられている。係合爪49が設けられた一方のフライウェイト45には、トリップ用レバー61に係合可能な係合ローラ(係合部)63が設けられている。トリップ用レバー61は、調速機綱車43が回転しても係合ローラ63との係合が回避される退避位置(図2)と、退避位置よりも径方向外側に位置し、係合ローラ63を押しながらフライウェイト45を回動させてラチェット48に係合爪49を強制的に係合させる係合位置との間でピン62を中心に回動可能になっている。トリップ用レバー61が係合位置にあるときには、かご7が下方向へ走行することにより、係合爪49がラチェット48に係合されて調速機綱車43とシュー54との間で調速機ロープ13が把持され、調速機11の状態が強制的にトリップ状態となる。
また、基台41には、退避位置と係合位置との間でトリップ用レバー61を回動させるアクチュエータ71が設けられている。アクチュエータ71は、給電されることによりトリップ用レバー61を退避位置へ変位させ、給電が停止されることによりトリップ用レバー61を係合位置へ変位させる。
アクチュエータ71は、電磁コイルを含むアクチュエータ本体72と、アクチュエータ本体72に変位可能に設けられ、トリップ用レバー61に接続された連結軸73と、アクチュエータ本体72とトリップ用レバー61との間に設けられた付勢ばね(付勢体)74とを有している。
付勢ばね74は、トリップ用レバー61が係合位置へ変位される方向へトリップ用レバー61を付勢している。アクチュエータ本体72は、給電されることにより、付勢ばね74の付勢力に逆らって、トリップ用レバー61が退避位置へ変位される方向へ連結軸73を変位させる。トリップ用レバー61は、アクチュエータ本体72への給電により付勢ばね74の付勢力に逆らって退避位置へ変位され、アクチュエータ本体72への給電の停止により付勢ばね74の付勢力で係合位置へ変位される。従って、調速機11の状態は、アクチュエータ本体72への給電が停止されてかご7が下方向へ走行することにより、強制的にトリップ状態となる。
昇降路の上部には、図1に示すように、上部綱車15が調速機11とは別に設けられている。昇降路の下部には、下部綱車16が張り車12とは別に設けられている。上部綱車15及び下部綱車16には、検出用ロープ17がループ状に巻き掛けられている。検出用ロープ17の一端部及び他端部は、かご7に接続されている。検出用ロープ17は、かご7の上下方向への走行に応じて移動される。上部綱車15及び下部綱車16は、検出用ロープ17の移動に応じて回転される。
上部綱車15の回転軸には、かご7の位置をそれぞれ検出する第1のエンコーダ(第1の位置検出装置)18及び第2のエンコーダ(第2の位置検出装置)19が設けられている。第1のエンコーダ18及び第2のエンコーダ19のそれぞれは、上部綱車15の回転に応じた信号を発生する。かご7の位置は、上部綱車15の回転に応じた信号に基づいて検出される。
かご7には、かご出入口21が設けられている。かご出入口21は、一対のかごの戸22がかご出入口21の間口方向に沿って移動されることにより開閉される。各かごの戸22は、かご7に搭載されたドア駆動装置(図示せず)の駆動力により移動される。
各階の乗場には、乗場出入口23が設けられている。乗場出入口23は、一対の乗場の戸24が乗場出入口23の間口方向に沿って移動されることにより開閉される。かご7が所定の着床範囲内に停止しているときには、乗場の戸24とかごの戸22とが図示しない係合装置により水平方向について互いに機械的に係合される。乗場出入口23は、乗場の戸24がかごの戸22に係合されながら移動されることにより開閉される。
各乗場出入口23には、乗場出入口23が開いたことを検出する乗場ドアスイッチ(戸開検出装置)25が設けられている。各乗場ドアスイッチ25は、乗場の戸24が乗場出入口23を全閉する位置にあるときに乗場出入口23が閉じていることを検出し、乗場出入口23を全閉する位置から乗場の戸24が外れたときに乗場出入口23が開いていることを検出する。
かご出入口21には、かご出入口21が開いたことを検出する図示しないかごドアスイッチ(戸開検出装置)が設けられている。かごドアスイッチは、かごの戸22がかご出入口21を全閉する位置にあるときにかご出入口21が閉じていることを検出し、かご出入口21を全閉する位置からかごの戸22が外れたときにかご出入口21が開いていることを検出する。
かご7には、かご7が所定の着床範囲内に停止しているか否かを検出する着床センサ(着床検出装置)26が設けられている。この例では、昇降路内の所定の位置に固定された被検出用プレート(図示せず)を着床センサ26が検出しているか否かにより、かご7が所定の着床範囲内に停止しているか否かが検出される。
着床センサ26からの信号(情報)は、油圧式エレベータの運転を制御する制御盤31へ送られる。第1のエンコーダ18、第2のエンコーダ19、各乗場ドアスイッチ25及びかごドアスイッチのそれぞれからの信号(情報)は、かご7の戸開走行を防止するための戸開走行防止装置32へ送られる。ここで、かご7の戸開走行とは、かご出入口21及び各乗場出入口23の少なくともいずれかが開いている状態でのかご7の走行であって、かご7の停止後にかご7の停止位置を調整するためのかご7の正常な走行(正常なリレベル走行)を除くかご7の走行をいう。
戸開走行防止装置32は、かご7の戸開走行の有無を判定する制御基板(制御部)33と、制御基板33の制御により、油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれの給電を個別に制御するコンタクタユニット34とを有している。コンタクタユニット34には、パワーユニット用コンタクタ及びアクチュエータ用コンタクタが含まれている。パワーユニット用コンタクタは、ON状態となることにより油圧パワーユニット5への給電を可能とし、OFF状態となることにより油圧パワーユニット5への給電を停止する。アクチュエータ用コンタクタは、ON状態となることによりアクチュエータ71への給電を可能とし、OFF状態となることによりアクチュエータ71への給電を停止する。
制御盤31は、起動信号をコンタクタユニット34へ送ることにより、パワーユニット用コンタクタ及びアクチュエータ用コンタクタのそれぞれをON状態とし、油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれへの給電を行ってかご7を走行させる。また、制御盤31は、着床センサ26からの情報に基づいて、かご7の停止位置が所定の着床範囲内にあるか否かを判定し、かご7の停止位置が所定の着床範囲から外れているときに、コンタクタユニット34を介して油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれへの給電を行い、かご7の停止位置を所定の着床範囲内に調整するリレベル走行をかご7について行う。制御盤31には、エレベータの運転を許可するための運転許可リレーが設けられている。運転許可リレーがON状態になっているときにはエレベータが運転可能になり、運転許可リレーがOFF状態になっているときにはエレベータが休止状態となる。
戸開走行防止装置32の制御基板33は、第1のエンコーダ18及び第2のエンコーダ19のそれぞれからの情報に基づいて、かご7の位置、かご7の走行の有無、かご7の走行距離、かご7の走行方向及びかご7の速度を検出する。また、制御基板33は、かごドアスイッチ及び各乗場ドアスイッチ25のそれぞれからの情報に基づいて、かご出入口21及び各乗場出入口23の少なくともいずれかが開いたか否かを検出する。制御基板33は、これらの検出結果に基づいて、コンタクタユニット34を制御する。
即ち、制御基板33は、第1のエンコーダ18、第2のエンコーダ19、かごドアスイッチ、各乗場ドアスイッチ25のそれぞれからの情報に基づいて、コンタクタユニット34に含まれるパワーユニット用コンタクタ及びアクチュエータ用コンタクタを個別に制御する。戸開走行防止装置32は、コンタクタユニット34の制御により、油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれへの給電を個別に制御する。
次に、調速機11の動作について説明する。アクチュエータ71への給電が維持されている状態では、図2に示すように、トリップ用レバー61が退避位置に変位されている。この状態で、かご7の下方向への速度が上昇すると、遠心力によるフライウェイト45の回動によって作動用突起50が径方向外側へ変位される。かご7の速度が所定の第1過速度に達すると、スイッチレバー52が作動用突起50により操作される。これにより、かご停止用スイッチ51が作動し、アクチュエータ71への給電が維持されたまま、油圧パワーユニット5への給電が停止されて油圧パワーユニット5の駆動モータが停止するとともに逆止弁が閉じる。
例えば懸吊体8が破断した場合等、油圧パワーユニット5への給電が停止されても、かご7の下方向への速度がさらに上昇し、かご7の速度が第2過速度(非常止め過速度)に達すると、調速機綱車43の回転による遠心力によりフライウェイト45がさらに回動し、係合爪49がラチェット48に係合する。これにより、ラチェット48が調速機綱車43とともに僅かに回転される。これにより、シュー54が調速機ロープ13を介して調速機綱車43に押し付けられ、調速機ロープ13が調速機綱車43とシュー54との間で把持される。これにより、調速機11の状態がトリップ状態となり、かご7が下方向へ走行し続けることにより、非常止め装置9が動作される。
一方、アクチュエータ71への給電が停止されると、退避位置よりも径方向外側の係合位置へトリップ用レバー61が変位される。トリップ用レバー61が係合位置にある状態でかご7が下方向へ走行すると(即ち、調速機綱車43が図2の反時計方向へ回転すると)、調速機綱車43の回転により係合ローラ63がトリップ用レバー61に押されながらフライウェイト45が回動し、係合爪49がラチェット48に係合される。係合爪49がラチェット48に係合した後、かご7が下方向へさらに走行することにより、調速機ロープ13が調速機綱車43とシュー54との間で把持されて調速機11の状態がトリップ状態となる。この後、かご7が下方向へ走行することにより非常止め装置9が動作される。
即ち、調速機11の状態は、かご7の速度が第2過速度(非常止め過速度)に達したときだけでなく、アクチュエータ71への給電が停止されたときにも、かご7の下方向への走行により、トリップ状態となる。
次に、制御盤31及び戸開走行防止装置32の制御について説明する。かご7が所定の着床範囲内に停止しているときには、コンタクタユニット34のパワーユニット用コンタクタ及びアクチュエータ用コンタクタのそれぞれがOFF状態となっており、油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれへの給電が停止されている。従って、このときには、トリップ用レバー61が係合位置に変位され、調速機11の状態は、何らかの原因でかご7が下方向へ走行した場合に非常止め装置9を動作させる待機状態となっている。また、このとき、制御盤31の運転許可リレーはON状態となっている(非常止め待機モード)。
ここで、油圧式エレベータでは、かご7が長時間停止していると、例えば油温の低下や逆止弁からの油の微小な漏れ等によりかご7が沈下するクリープ現象が発生する。従って、かご7が停止している非常止め待機モード時には、油圧式エレベータのクリープ現象により非常止め装置9が誤動作してしまうことを防止するためのクリープ誤動作防止制御が戸開走行防止装置32により行われる。クリープ誤動作防止制御は、以下の動作で行われる。
即ち、戸開走行防止装置32は、かご7の通常停止時にかご7の位置(通常停止位置)を戸開走行防止装置32のメモリに格納しておく。この後、戸開走行防止装置32は、かご7が沈下して通常停止位置からのかご7の下方向への走行量が予め設定された基準値(所定の基準値)(例えば20mm程度)以上になったことを検出すると、アクチュエータ用コンタクタをON状態にしてアクチュエータ71への給電を行い、この後、所定の時間が経過した後に、アクチュエータ用コンタクタをOFF状態にしてアクチュエータ71への給電を停止する。この後、戸開走行防止装置32は、かご7の最新の位置を通常停止位置としてメモリに格納し、メモリに格納された通常停止位置の情報を更新する。戸開走行防止装置32は、制御盤31から起動信号が出力されるまで上記の動作を繰り返し行う。これにより、かご7の沈下によって調速機11の状態が誤ってトリップ状態となることが回避され、非常止め装置9が誤動作することが防止される。
ただし、通常停止位置からのかご7の下方向への走行量が基準値に達するまでの時間が予め設定された基準時間(例えば60秒程度)以内の場合は異常であると判定し、アクチュエータ用コンタクタをOFF状態のままにしてアクチュエータ71への給電の停止を維持する(クリープ誤動作防止制御)。
制御盤31からコンタクタユニット34へ起動信号が出力されると、戸開走行防止装置32の制御によりアクチュエータ用コンタクタがON状態となってアクチュエータ71への給電が行われる。この後、戸開走行防止装置32の制御によりパワーユニット用コンタクタがON状態となる。これにより、かご7の通常走行が可能な状態となる。この状態で、制御盤31の制御により油圧パワーユニット5への給電が行われ、かご7の通常走行が行われる。このとき、制御盤31の運転許可リレーのON状態は継続されている(通常走行モード)。
かご7が通常停止を行うときには、制御盤31からコンタクタユニット34への起動信号の出力が停止される。制御盤31からの起動信号の出力が停止されると、戸開走行防止装置32の制御により、パワーユニット用コンタクタがOFF状態となって油圧パワーユニット5への給電が停止される。これにより、かご7が通常停止する。この後、油圧パワーユニット5への給電が停止されてから、予め設定された時間(所定の時間)が経過した後、又はかご7の停止が検出された後に、戸開走行防止装置32の制御により、アクチュエータ用コンタクタがOFF状態となってアクチュエータ71への給電が停止される。
ここで、油圧パワーユニット5への給電が停止されてからアクチュエータ71への給電が停止されるまでの上記の所定の時間としては、油圧パワーユニット5への給電が停止されてからかご7が停止するまでに通常かかる時間よりも長い時間が設定されている。また、かご7の停止の検出は、単位時間当たりのかご7の走行量がほぼ0になったときに戸開走行防止装置32により行われる。アクチュエータ71への給電が停止されると、戸開走行防止装置32では、上記したように、かご7の位置(通常停止位置)の情報がメモリに格納される。このとき、制御盤31の運転許可リレーのON状態は継続されている(通常停止モード)。
かご7の停止後、かご7の停止位置が所定の着床範囲内から外れているときには、かご出入口21及び乗場出入口23が開いた状態でかご7の位置を着床範囲内に調整するリレベル走行が制御盤31の制御により行われる。
かご7のリレベル走行が行われるときには、戸開走行防止装置32の制御により、アクチュエータ用コンタクタがON状態となってアクチュエータ71への給電が行われた後、パワーユニット用コンタクタがON状態となる。これにより、かご7のリレベル走行が可能な状態となる。この状態で、油圧パワーユニット5への給電が制御盤31の制御により行われ、かご7のリレベル走行が行われる。かご7のリレベル走行が開始されるときには、リレベル走行開始時のかご7の位置(リレベル走行初期位置)が戸開走行防止装置32のメモリに格納される。また、このとき、制御盤31の運転許可リレーのON状態は継続されている(リレベル走行モード)。
各乗場出入口23及びかご出入口21の少なくともいずれかがかご7の通常走行中に開いたときには、戸開走行防止装置32は、アクチュエータ用コンタクタのON状態を維持してアクチュエータ71への給電を維持したままパワーユニット用コンタクタをOFF状態にして油圧パワーユニット5への給電を停止する。これにより、かご7の走行が停止する。この後、戸開走行防止装置32は、油圧パワーユニット5への給電を停止してから、予め設定された時間(所定の時間)が経過した後、又はかご7の停止を検出した後に、アクチュエータ用コンタクタをOFF状態にしてアクチュエータ71への給電を停止する。これにより、何らかの原因でかご7が下方向へ走行した場合に、調速機11の状態をトリップ状態とすることができ、非常止め装置9を動作させることができる。このとき、制御盤31の運転許可リレーのON状態は継続されている(通常走行中戸開停止モード)。
ここで、通常走行中戸開停止モード時において、油圧パワーユニット5への給電が停止されてからアクチュエータ71への給電が停止されるまでの所定の時間は、上記の通常停止モードと同様に設定されている。また、通常走行中戸開停止モード時におけるかご7の停止の検出も、上記の通常停止モードと同様の方法で行われる。
かご7の上方向へのリレベル走行が行われる場合であって、かご7のリレベル走行初期位置からの走行距離が予め設定されたリレベル走行基準距離(所定の距離)L0以上になったとき、又はかご7の速度が予め設定されたリレベル基準速度(所定のリレベル速度)V0以上になったときには、油圧パワーユニット5の駆動モータの系統の異常であると考えられるので、戸開走行防止装置32は、まずパワーユニット用コンタクタをOFF状態にして油圧パワーユニット5への給電を停止する。この後、戸開走行防止装置32は、油圧パワーユニット5への給電を停止してから、予め設定された時間(所定の時間)が経過した後、又はかご7の停止を検出した後に、アクチュエータ用コンタクタをOFF状態にしてアクチュエータ71への給電を停止する。これにより、何らかの原因でかご7が下方向へ走行した場合に、調速機11の状態をトリップ状態とすることができ、非常止め装置9を動作させることができる。この後、制御盤31の運転許可リレーはOFF状態とされ、エレベータは休止状態とされる(上方向リレベル走行異常停止モード)。
ここで、上方向リレベル走行異常停止モード時において、油圧パワーユニット5への給電が停止されてからアクチュエータ71への給電が停止されるまでの所定の時間は、上記の通常停止モードと同様に設定されている。また、上方向リレベル走行異常停止モード時におけるかご7の停止の検出も、上記の通常停止モードと同様の方法で行われる。
かご7の下方向へのリレベル走行が行われる場合であって、かご7のリレベル走行初期位置からの走行距離が予め設定されたリレベル走行基準距離(所定の距離)L0以上になったとき、又はかご7の速度が予め設定されたリレベル基準速度(所定のリレベル速度)V0以上になったときには、駆動モータの系統の異常の他、逆止弁やバルブの異常や、油圧配管6からの油漏れの異常等が想定されるので、戸開走行防止装置32は、パワーユニット用コンタクタ及びアクチュエータ用コンタクタのそれぞれをOFF状態にして、油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれの給電を同時に停止する。これにより、調速機11の状態がトリップ状態となり、非常止め装置9が動作される。この後、制御盤31の運転許可リレーがOFF状態とされ、エレベータは休止状態とされる(下方向リレベル走行異常停止モード)。
なお、この例では、リレベル走行時に用いられるリレベル走行基準距離L0は、正常なリレベル走行で想定される最長距離Lと余裕値αとの合計距離(L0=L+α)とされている。
このような油圧式エレベータでは、アクチュエータ71への給電が停止されてかご7が下方向へ走行することにより調速機11の状態がトリップ状態となり、第1のエンコーダ18、第2のエンコーダ19、かごドアスイッチ及び各乗場ドアスイッチ25のそれぞれからの情報に基づいて、油圧パワーユニット5及びアクチュエータ71のそれぞれへの給電が戸開走行防止装置32により制御されるので、かご7の速度が第2過速度(非常止め過速度)に達していなくても、かご7の戸開走行が行われたときにアクチュエータ71への給電を停止することにより既存の非常止め装置9を動作させることができる。従って、新たな逆止弁や制動装置を追加することなく、かご7の戸開走行を防止するための制動装置として非常止め装置9を用いることができる。また、例えば油圧パワーユニット5の逆止弁が故障したとしても、かご7の戸開走行を非常止め装置9により防止することができる。これにより、かご7の戸開走行をより確実にかつ容易に防止することができる。
また、戸開走行防止装置32は、各乗場出入口23及びかご出入口の少なくともいずれかがかご7の通常走行中に開いたときに、アクチュエータ71への給電を維持したまま油圧パワーユニット5への給電を停止し、油圧パワーユニット5への給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又はかご7が停止した後に、アクチュエータ71への給電を停止するので、各乗場出入口23及びかご出入口の少なくともいずれかがかご7の通常走行中に開いた場合であっても、かご7の戸開走行をより確実に防止することができる。また、かご7の速度が低いときに非常止め装置9を動作させることができ、非常止め装置9の動作によってかご7に与える衝撃を抑制することができる。
また、戸開走行防止装置32は、かご7の停止後に乗場出入口23及びかご出入口の少なくともいずれかが開いた状態でかご7が上方向へ走行し(即ち、かご7の上方向へのリレベル走行を行い)、かご7の走行距離が所定の距離以上になったとき、又はかご7の速度が所定のリレベル速度以上になったときに、アクチュエータ71への給電を維持したまま油圧パワーユニット5への給電を停止し、油圧パワーユニット5への給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又はかご7が停止した後に、アクチュエータ71への給電を停止するので、かご7の上方向へのリレベル走行中に生じる異常な戸開走行をより確実に防止することができる。また、かご7の速度が低いときに非常止め装置9を動作させることができ、非常止め装置9の動作によってかご7に与える衝撃を抑制することができる。
また、戸開走行防止装置32は、かご7の停止後に乗場出入口23及びかご出入口の少なくともいずれかが開いた状態でかご7が下方向へ走行し(即ち、かご7の下方向へのリレベル走行を行い)、かご7の走行距離が所定の距離以上になったとき、又はかご7の速度が所定のリレベル速度以上になったときに、アクチュエータ71への給電を維持したまま油圧パワーユニット5への給電を停止し、油圧パワーユニット5への給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又はかご7が停止した後に、アクチュエータ71への給電を停止するので、かご7の下方向へのリレベル走行中に生じる異常な戸開走行をより確実に防止することができる。また、かご7の速度が低いときに非常止め装置9を動作させることができ、非常止め装置9の動作によってかご7に与える衝撃を抑制することができる。
また、このような油圧式エレベータの戸開走行防止方法では、各乗場出入口23及びかご出入口の少なくともいずれかがかご7の通常走行中に開いたときに、アクチュエータ71への給電を維持して調速機11の状態がトリップ状態になることを回避したまま油圧パワーユニット5への給電を停止し、油圧パワーユニット5への給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又はかご7が停止した後に、アクチュエータ71への給電を停止するので、新たな逆止弁や制動装置を追加することなく、かご7の戸開走行を防止するための制動装置として既存の非常止め装置9を用いることができる。また、例えば油圧パワーユニット5の逆止弁が故障したとしても、かご7の戸開走行を非常止め装置9により防止することができる。これにより、かご7の戸開走行をより確実にかつ容易に防止することができる。また、かご7の速度が低いときに非常止め装置9を動作させることができ、非常止め装置9の動作によってかご7に与える衝撃を抑制することもできる。
なお、アクチュエータ71へは、停電時のバックアップ用のバッテリ(蓄電装置)に蓄電された電力を供給するようにしてもよい。この場合、バッテリには、油圧パワーユニット5への給電を停止してからかご7が停止するまでにかかる時間よりも長い時間分だけ、アクチュエータ71への給電を維持可能な量の電力が蓄電される。これにより、停電時に非常止め装置9が不適切なタイミングで動作することを防止することができる。
また、上記の例では、かご7の位置を検出するかご位置検出装置として、第1のエンコーダ18及び第2のエンコーダ19が用いられているが、第1のエンコーダ18及び第2のエンコーダ19のいずれか1つのみをかご位置検出装置として用いてもよい。
5 油圧パワーユニット、7 かご、9 非常止め装置、11 調速機、18 第1のエンコーダ(かご位置検出装置)、19 第2のエンコーダ(かご位置検出装置)、21 かご出入口、23 乗場出入口、25 乗場ドアスイッチ(戸開検出装置)、32 戸開走行防止装置、71 アクチュエータ。

Claims (6)

  1. ガイドレールに案内されながら上下方向へ走行するかご、
    油圧の制御により上記かごを上下方向へ走行させる油圧パワーユニット、
    上記かごに設けられ、上記ガイドレールを把持することにより上記かごに制動力を与える非常止め装置、
    上記かごの速度が所定の非常止め過速度に達すると、上記非常止め装置を動作させるトリップ状態となる調速機、
    給電が停止されて上記かごが下方向へ走行することにより、上記調速機の状態を強制的に上記トリップ状態とするアクチュエータ、
    乗場出入口及びかご出入口の少なくともいずれかが開いたことを検出する戸開検出装置、
    上記かごの位置を検出するかご位置検出装置、及び
    上記戸開検出装置及び上記かご位置検出装置のそれぞれからの情報に基づいて、上記油圧パワーユニット及び上記アクチュエータのそれぞれへの給電を制御する戸開走行防止装置
    を備えていることを特徴とする油圧式エレベータ。
  2. 上記戸開走行防止装置は、上記乗場出入口及び上記かご出入口の少なくともいずれかが上記かごの通常走行中に開いたときに、上記アクチュエータへの給電を維持したまま上記油圧パワーユニットへの給電を停止し、上記油圧パワーユニットへの給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又は上記かごの停止を検出した後に、上記アクチュエータへの給電を停止することを特徴とする請求項1に記載の油圧式エレベータ。
  3. 上記戸開走行防止装置は、上記かごの停止後に上記乗場出入口及び上記かご出入口のそれぞれが開いた状態で上記かごが上方向へ走行し、上記かごの走行距離が所定の距離以上になったとき、又は上記かごの速度が所定のリレベル速度以上になったときに、上記アクチュエータへの給電を維持したまま上記油圧パワーユニットへの給電を停止し、上記油圧パワーユニットへの給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又は上記かごの停止を検出した後に、上記アクチュエータへの給電を停止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油圧式エレベータ。
  4. 上記戸開走行防止装置は、上記かごの停止後に上記乗場出入口及び上記かご出入口のそれぞれが開いた状態で上記かごが下方向へ走行し、上記かごの走行距離が所定の距離以上になったとき、又は上記かごの速度が所定のリレベル速度以上になったときに、上記油圧パワーユニット及び上記アクチュエータのそれぞれへの給電を停止することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の油圧式エレベータ。
  5. 上記アクチュエータへは、蓄電装置に蓄電された電力が供給されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の油圧式エレベータ。
  6. 乗場出入口及びかご出入口の少なくともいずれかがかごの通常走行中に開いたときに、アクチュエータへの給電を維持して調速機の状態がトリップ状態になることを回避したまま、油圧の制御により上記かごを走行させる油圧パワーユニットへの給電を停止する工程、
    上記油圧パワーユニットへの給電を停止してから、所定の時間が経過した後、又は上記かごの停止を検出した後に、上記アクチュエータへの給電を停止することにより、上記かごが下方向へ走行したときに上記調速機の状態が上記トリップ状態となって非常止め装置が動作し、上記かごに制動力が与えられるようにする工程
    を備えていることを特徴とする油圧式エレベータの戸開走行防止方法。
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