JP4937038B2 - 乗客コンベアの停止装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗客コンベアに設けられ、ステップの異常下降を抑制するための機構を有する乗客コンベアの停止装置に関するものである。
一般的なエスカレータでは、運転休止中に、ステップチェーンの循環移動がブレーキ装置によって制動されているが、休止中のステップの踏面に過度の垂直荷重が加わった場合に、その垂直荷重がブレーキ装置のブレーキ力を上回ると、停止中のステップに異常下降が生じてしまう。これに対して、ブレーキ装置のブレーキ力を強化させ、ブレーキ力の強化に伴うステップの急停止を回避するために、大型のフライホイールを設置することによって、ステップの異常下降を抑制可能となる。しかしながら、設置環境によっては機械室のスペース効率や容量が制限されていることにより、大型のフライホイールを設置することが困難な場合があった。
このような場合に対して、従来のエスカレータの踏段保持装置では、トラス内部に電磁石と電磁石の電磁力により吸引される掛け金とが設けられており、電磁石に流れる励磁電流が断たれると、電磁石による掛け金の吸引が解除されて、掛け金がステップのステップ軸と係合し、この掛け金によってステップが保持されることにより、ステップの異常下降が抑制される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエスカレータのブレーキ装置では、ステップの異常下降を抑制するために、ブレーキ力が通常のものよりも強化されて、ブレーキアームにダンパ等の緩衝機構が取り付けられている。この緩衝機構によってブレーキ力が緩やかに踏段に伝わることにより、ブレーキ力を強化したことによるステップの急停止が回避される(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−186303号公報 特開平5−139678号公報
上記のような従来のエスカレータの踏段保持装置では、ステップの走行中に、例えば電磁石のコイルが断線してしまう等の電磁石に異常が生じた場合、掛け金の吸引が解除されてしまい、掛け金がステップ軸に当たることによって、ステップが急停止してしまう。
また、上記のような従来のエスカレータのブレーキ装置では、ブレーキ力のみでステップの異常下降を抑制しているため、例えば、ブレーキパットが損耗している場合や、ブレーキドラムのブレーキ面に液体が付着した場合等に、ブレーキ力が低下してしまい、ステップの異常下降を抑制できないことがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ステップの異常下降を抑制することができるとともに、係合部駆動ユニットに異常が生じた場合に、ステップの急停止を回避することができる乗客コンベアの停止装置を得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベアの停止装置は、乗客乗車用の複数のステップと、ステップの走行用の駆動力を発生するモータと、モータの駆動を制御する走行制御部と、走行制御部からの作動指令に応じてモータの回転軸に摩擦力を加えて走行中のステップを減速させて、摩擦力発生時点から所定の減速停止距離以内でステップを停止させるブレーキ装置とを有する乗客コンベアに用いられるものであって、ステップの走行経路上の位置であってステップと係合可能となる係合可能位置と、係合可能位置から後退した係合解除位置との間で変位可能なステップ係合部、ステップ係合部に接続され、ステップ係合部を係合解除位置と係合可能位置との間で変位させる係合部駆動ユニット、ステップ係合部と連動可能に接続され、ステップ係合部とステップとが係合しているときに、減速停止距離を超過してステップが移動したことに伴って、ステップの移動を規制するステップ規制機構、ステップ係合部の位置を監視するための係合部監視手段、及び走行制御部と係合部駆動ユニットとに接続され、ステップの走行停止中に係合部駆動ユニットにステップ係合部を係合可能位置で保持させるとともに、ステップの走行中に係合部駆動ユニットにステップ係合部を係合解除位置で保持させ、係合部監視手段を介して、ステップ係合部が係合解除位置から係合可能位置に変位したことを検出すると、走行制御部を介してブレーキ装置に作動指令を送る停止制御部を備えたものである。
この発明の乗客コンベアの停止装置は、ステップ係合部とステップとが係合しているときに、ステップが減速停止距離を超過して移動したことに伴って、ステップ規制機構によりステップの移動が規制されるので、ステップの異常下降を抑えることができる。これとともに、ステップの走行中にステップ係合部が係合解除位置から係合可能位置に変位すると、停止制御部が走行制御部を介してブレーキ装置を作動させるので、ブレーキ装置によって走行中のステップが減速されて、ステップ規制機構が作動する前にステップが停止することにより、係合部駆動ユニットに異常が生じた場合に、ステップの急停止を回避することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。なお、図1では、複数のステップ4のうちの一部のみを示す。
図において、建物の上階床と下階床との間には、トラス1が掛け渡されている。トラス1は、上階側水平部1a、下階側水平部1b及び傾斜部1cを有している。上階側水平部1a及び下階側水平部1bには、それぞれ機械室が設けられている。各機械室は、床板2によって閉塞されている。
また、トラス1には、一対の欄干3がトラス1の長手方向に沿って立設されている。さらに、トラス1には、複数のステップ(踏段)4が上階側水平部1aと下階側水平部1bとの間を循環移動可能に設けられている。ステップ4は、踏板5、ステップ軸6及びライザ7を有している。各欄干3には、手摺レール(図示せず)が設けられている。手摺レールには、移動手摺8が走行可能に設けられている。移動手摺8の走行は、手摺レールによって案内される。
上階側水平部1aの機械室には、駆動機9、駆動スプロケット10、上部スプロケット11、手摺駆動用スプロケット12、ラチェットホイール13、及び走行制御部と停止制御部とを兼ねる制御盤14が設けられている。下階側水平部1bの機械室には、下部スプロケット15が設けられている。駆動機9は、駆動力を発生するモータと、運転休止時にモータの回転軸を制動するブレーキ装置と、モータの回転軸に取り付けられた出力用スプロケットとを有している。
駆動機9の出力用スプロケットと駆動スプロケット10とには、無端状の駆動チェーン16が巻き掛けられている。駆動スプロケット10、上部スプロケット11、手摺駆動用スプロケット12及びラチェットホイール13は、同一の回転軸上に配置されている。上部スプロケット11と下部スプロケット15とには、互いに隣り合うステップ4同士を連結する無端状のステップチェーン17が巻き掛けられている。手摺駆動用スプロケット12は、手摺駆動用チェーンを介して、移動手摺8を駆動する手摺駆動装置18に接続されている。つまり、モータからの駆動力によって、ステップ4及び移動手摺8が走行される。
ラチェットホイール13は、周方向の一方へ向けて突出する複数の爪部を有している。また、ラチェットホイール13は、駆動チェーン安全装置の一部を構成している。ここで、駆動チェーン安全装置は、ラチェットホイール13の他に、ラチェットホイール13の爪部と係合可能でありラチェットホイール13の制動するためのラチェット動作片と、駆動チェーン16の破断を検出する破断検出部とを有している(いずれも図示せず)。駆動チェーン安全装置は、破断検出部により駆動チェーン16の破断が検出されると、制御盤14に駆動チェーン16が破断したことを知らせるとともに、ラチェット動作片をラチェットホイール13の爪部に係合させて、駆動スプロケット10の回転を規制する。制御盤14は、モータの駆動と、ブレーキ装置によるモータの回転軸の制動・制動解除とを制御する。ここで、ブレーキ装置は、制御盤14からの作動指令に応じてモータの回転軸に摩擦力を加えることにより、走行中のステップ4を減速させて、摩擦力発生時から所定の減速停止距離(例えば、200mm〜500mm)でステップ4を停止させる。
図2は、図1のII部を拡大して示す側面図である。トラス1内における上階側水平部1aと傾斜部1cとの境界付近には、係合部駆動ユニットとしての電磁駆動ユニット19が設けられている。電磁駆動ユニット19は、取付板20、電磁石取付部材21、電磁石22、第1軸部材23、引きばね24及び第1リンク部材25を有している。取付板20は、トラス1の水平連結部材(図示せず)に固定されている。また、電磁石22は、電磁石取付部材21を介して、取付板20に取り付けられている。電磁石22の励磁・消磁は、制御盤14によって制御される。
第1リンク部材25は、第1軸部材23を介して、取付板20に取り付けられている。また、第1リンク部材25は、第1軸部材23を中心に回動自在となっている。第1リンク部材25の回動可能範囲は、取付板20に固定されたストッパ26によって規制されている。さらに、第1リンク部材25は、磁性体である。さらにまた、第1リンク部材25の上端部は、電磁石22により吸引されるレバー部25aを構成している。引きばね24の一端部は、取付板20に固定されている。引きばね24の他端部は、第1リンク部材25の下端部に接続されている。
電磁石22の電磁力が引きばね24のばね力よりも下回ることにより、第1リンク部材25の下端部は、引きばね24に引っ張られて、第1リンク部材25が図2の反時計回りに回動する。つまり、第1リンク部材25が回動することにより、レバー部25aは、電磁石22により吸引された位置でありステップ4の移動を許容するための許容位置(図中、実線で示す)と、電磁石22から開離した位置でありステップ4の移動を禁止するための禁止位置(図中、一点鎖線で示す)との間で変位可能となっている。
また、取付板20には、レバー位置監視手段としての変位検出スイッチ27、及びケーブル固定部材28が設けられている。変位検出スイッチ27の接点は、第1リンク部材25が図2の反時計回りに回動して、第1リンク部材25がストッパ26に当接したことに応じて開放(又は短絡)される。また、変位検出スイッチ27は、制御盤14に電気的に接続されている。この変位検出スイッチ27を介して、第1リンク部材25の回動状況、即ちレバー部25aの位置が制御盤14により監視される。
取付板20と上部スプロケット11との間には、トラス1に固定され第1軸部材23に対して平行な第2軸部材29及び第3軸部材30と、下端部が第2軸部材29に支持され第2軸部材29を中心に回動可能な第2リンク部材31と、第2リンク部材31の上端部に回動可能に接続されたステップ係合部としての第3リンク部材(掛け金)32と、一端部(図中、右端部)が第2リンク部材31の長さ方向中央部と下端部との間に回動可能に接続された第4リンク部材33と、中間部が第3軸部材30に支持され第3軸部材30を中心に回動可能な第5リンク部材(停止金具)34と、第2リンク部材31の中間部の近傍(やや上端部寄り)に取り付けられた第1ばね座35と、一端部が第1ばね座35に固定された押しばね36と、第3リンク部材32の下端部に取り付けられ押しばね36の他端部を固定するための第2ばね座37とが設けられている。なお、押しばね36のばね力は、引きばね24のばね力よりも小さくなるように予め設定されている。
第2リンク部材31の上部スプロケット11側への回動範囲は、トラス1の水平連結部材によって規制されている。第3リンク部材32は、押しばね36のばね力によって、下端部が第2リンク部材31から離れるように、トラス1の長手方向に対して傾斜している。この状態において、第3リンク部材32の上端部とステップ4のライザ7の下端部との間には、寸法L1の間隔が空けられている。
ここで、第3リンク部材32の上端部は、ステップ係合部32aを構成している。第3リンク部材32が回動することによって、ステップ係合部32aは、ライザ7の下端との間に寸法L1の間隔が空けられた位置である係合解除位置(図中、実線で示す)と、ステップ4の走行経路上の位置であってライザ7と係合可能な位置である係合可能位置(図中、一点鎖線で示す)との間で変位可能となっている。
第1ばね座35には、管状のアウターケーブル38の一端部が固定されている。アウターケーブル38の中間部は、第2リンク部材31の中間部に固定されている。アウターケーブル38の他端部は、取付板20のケーブル固定部材28に固定されている。アウターケーブル38内には、ワイヤ39が挿入されている。ワイヤ39の一端部は、第3リンク部材32の下端部に固定されている。また、ワイヤ39の他端部は、第1リンク部材25の下端部に固定されている。即ち、第3リンク部材32は、第1リンク部材25の回動に連動するように、ワイヤ39を介して第1リンク部材25に接続されている。
これにより、レバー部25aが許容位置に配置されているときに、ステップ係合部32aが係合解除位置で保持される。また、レバー部25aが禁止位置に配置されているときに、ステップ係合部32aが係合可能位置で保持される。つまり、変位検出スイッチ27は、ステップ係合部32aの位置を制御盤14に知らせている。
第5リンク部材34は、第4リンク部材33を介して第2リンク部材31に接続されており、第2リンク部材31の回動に連動して回動する。また、第5リンク部材34の上端部の形状は、尖鋭状となっており、第5リンク部材34の上端部は、ラチェットホイール13の爪部と係合可能なラチェット係合部34aを構成している。第5リンク部材34が回動することにより、ラチェット係合部34aは、ラチェットホイール13の爪部と係合する位置でありステップ4の移動を規制するための回転規制位置(図中、二点鎖線で示す)と、回転規制位置からL2寸法間隔をおいた位置であって、爪部との係合が解除された位置である規制解除位置(図中、実線で示す)との間で変位可能となっている。なお、第2リンク部材31、第4リンク部材33、第5リンク部材34及びラチェットホイール13は、ステップ規制機構を構成している。
ここで、ステップ係合部32aは、係合可能位置に配置されているときに、往路側のステップ4が下降方向に移動すると、そのステップ4のライザ7と係合する。そして、ステップ係合部32aがライザ7と係合しているときに、往路側のステップ4が下降方向(図2の右側)へ移動することにより、ステップ係合部32aが取付板20側に押されて、第2リンク部材31が図2の時計回りに回動する。そして、ステップ係合部32aとライザ7とが係合してから、減速停止距離よりも長い寸法であるL3寸法(例えば600m)分ステップ4が移動すると(図中、二点鎖線で示す)、第5リンク部材34が図2の反時計回りに回動する。
この第5リンク部材34が回動することによって、ラチェット係合部34aが規制解除位置から回転規制位置に変位され、ラチェット係合部34aとラチェットホイール13の爪部とが係合し、駆動スプロケット10の回転が規制されて、ステップ4の移動が規制される。従って、ステップ4が減速停止距離を超過して移動すると、ステップの移動がステップ規制機構によって規制される。
次に、動作について説明する。エスカレータの起動スイッチ(図示せず)が管理者により操作されると、制御盤14は、ブレーキ装置によるモータの回転軸の制動を解除させて、モータを駆動させる。モータの駆動力は、駆動チェーン16を介して、駆動スプロケット10、上部スプロケット11及び手摺駆動用スプロケット12に伝わる。そして、この駆動力によって、手摺駆動装置18により移動手摺8が駆動されるとともに、トラス1の長手方向両端部間で、ステップチェーン17が循環移動され、ステップ4が駆動される。
ここで、ステップ4の走行中に、スカートガード挟まれ安全装置(図示せず)によって、欄干3の下部のスカートガードとステップ4との間に異物が挟まれたことが検出されると、制御盤14は、モータの駆動を停止させるとともに、ブレーキ装置を作動させる。このブレーキ装置の摩擦力によってモータの回転軸が緩やかに制動され、走行中のステップ4を減速させて、摩擦力発生時点から減速停止距離以内の移動距離でステップを停止させる。なお、この減速停止距離は、L3寸法よりも短い距離となっている。
また、制御盤14は、ブレーキ装置を作動させてから、所定の時間(例えば1秒間)経過後に、電磁石22を消磁させて、レバー部25aを許容位置から禁止位置に変位させる。そして、レバー部25aが許容位置から禁止位置に変位することにより、ワイヤ39を介して、第2リンク部材32が図2の反時計回りに回動し、ステップ係合部32aが係合解除位置から係合可能位置に変位される。
この状態において、往路側のステップ4の踏板5に、ブレーキ装置のブレーキ力を上回る垂直荷重が加わると、その垂直荷重により、往路側のステップ4が下降する。このときに、係合可能位置に配置されているステップ係合部32aがライザ7と係合し、ステップ4がL3寸法分移動すると、ラチェット係合部34aが規制解除位置から回動規制位置に変位され、このラチェット係合部34aとラチェットホイール13の爪部とが互いに係合し、ラチェットホイール13を介して駆動スプロケット10及び上部スプロケット11の回転が規制され、ステップチェーン17を介してステップ4の移動が規制される。
ここで、ステップ4の走行中に、コイル断線等の異常が電磁石22に生じたことにより、電磁石22によるレバー部25aの吸引が偶発的に解除された場合について説明する。制御盤14は、変位検出スイッチ27を介して、レバー部25aが許容位置から禁止位置に変位したことを検出すると、モータの駆動を停止させるとともに、ブレーキ装置を作動させる。そして、このブレーキ装置の摩擦力によってモータの回転軸が緩やかに制動され、走行中のステップ4を減速させて、摩擦力発生時点から減速停止距離以内の移動距離でステップ4を停止させる。この状態において、ラチェット係合部34aは、ラチェットホイール13の爪部と係合しておらず、ラチェット係合部34aとラチェットホイール13の爪部と係合によるステップ4の急停止は生じない。
上記のようなエスカレータの停止装置では、ステップ係合部32aとステップ4とが係合しているときに、ステップ4が減速停止距離を超過して移動したことに伴って、ステップ規制機構によりステップの移動が規制されるので、ステップ4の異常下降を抑えることができる。これとともに、ステップ4の走行中にステップ係合部32aが係合解除位置から係合可能位置に変位すると、制御盤14がブレーキ装置を作動させるので、ブレーキ装置によって走行中のステップ4が減速されて、ステップ規制機構が作動する前にステップ4が停止することにより、係合部駆動ユニットに異常が生じた場合に、ステップ4の急停止を回避することができる。
また、ステップ4の異常下降を抑制するためにブレーキ装置のブレーキ力を増加させる必要がなく、また、慣性力を増加させるためのフライホイールを設置する必要がないため、機械室の容量やスペース効率が制限されている環境であっても、適用することができる。
さらに、制御盤14が走行中のステップ4を停止させるときに、制御盤14がブレーキ装置を作動させてから所定の時間をおいてレバー部25aを許容位置から禁止位置に変位させるので、ブレーキ装置によってステップ4を確実に減速させてから、ステップ係合部32aが係合解除位置から係合可能位置に変位されるので、例えばスカートガード安全装置により異常が検出された場合にも、ステップ4の急停止を回避することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図3は、実施の形態2によるエスカレータの一部を拡大して示す側面図である。なお、図3では、図1におけるIII部を示す。図において、まず、実施の形態1では、エスカレータの停止装置が上階側水平部1aに適用された例について説明したが、実施の形態2では、エスカレータの停止装置が傾斜部1cに適用されている。
実施の形態2では、第5リンク部材34の下端部が第3軸部材30により支持されている。また、実施の形態1では、第5リンク部材34の上端部(ラチェット係合部34a)の形状が尖鋭状となっていたが、実施の形態2では、第5リンク部材34の上端部の形状が平板状となっている。さらに、実施の形態2の第5リンク部材34の上端部は、ステップ当接部34bを構成している。
ステップ当接部34bは、ステップ4のステップ軸6と当接可能となる当接可能位置(図中、二点鎖線で示す)と、当接可能位置から後退した位置である当接解除位置(図中、実線で示す)との間で変位可能となっている。当接解除位置のステップ当接部34bと、ライザ7の下端部との間には、寸法L4分の間隔が空けられている。第5リンク部材34が回動することによって、ステップ当接部34bが当接可能位置と当接解除位置との間で変位される。ここで、トラス1の傾斜部1cには、ストッパ40が固定されている。このストッパ40によって、第5リンク部材34の図3の時計回りの回動範囲が規制される。当接可能位置に配置されているステップ当接部34bは、ステップ軸6と当接することにより、ステップ4を制動する。なお、実施の形態2では、第2リンク部材31、第4リンク部材33、第5リンク部材34及びストッパ40によって、ステップ規制機構が構成されている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
上記のようなエスカレータの停止装置では、当接可能位置のステップ当接部34bがステップ軸6と当接することによって、ステップ4の移動が規制されるので、実施の形態1におけるラチェットホイール13を用いていないエスカレータであっても、ステップ4の異常下降を抑えることができる。
また、エスカレータの保守効率や設置環境に応じて、上階側水平部1a又は下階側水平部1b等の任意の位置にエスカレータの静止装置を設置可能であり、設計の自由度を向上させることができる。
なお、実施の形態1,2では、ステップ係合部32aの係合対象がライザ7であったが、ステップ係合部の係合対象は、ライザに限るものではなく、ステップ軸であってもよい。
また、実施の形態1,2では、ステップ係合部24aの係合対象が往路側のステップ4のライザ7(又はステップ軸6)であったが、ステップ係合部24aの係合対象が復路側のステップのライザ(又はステップ軸)であってもよい。この場合、復路側のステップにステップ係合部が押されることに伴って、ステップ規制機構を作動させてもよい。
さらに、実施の形態1,2では、電磁石22の電磁力によりレバー部25aが吸引されることによって、レバー部25aが許容位置で保持されていたが、電磁石22の電磁力によりレバー部25aが電磁石22から離れることによって、レバー部25aが許容位置で保持されてもよい。
さらにまた、実施の形態1,2では、第1リンク部材25が回動することによって、レバー部25aが許容位置と禁止位置との間で変位可能となっていたが、ばねとレール部材等を組み合わせることによってレバーを、許容位置と禁止位置との間で直線変位させてもよい。
また、実施の形態1,2では、エスカレータの停止装置について説明したが、この発明は、傾斜形の動く歩道の停止装置にも適用できる。動く歩道の停止装置に適用する場合には、ステップ係合部の係合対象をステップ軸とすることによって実現可能となる。
この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。 図1のII部を拡大して示す側面図である。 この発明の実施の形態2によるエスカレータの一部を拡大して示す側面図である。
符号の説明
1 トラス、4 ステップ、9 駆動機(モータ、ブレーキ装置)、13 ラチェットホイール、14 制御盤(走行制御部、停止制御部)、19 係合部駆動ユニット、27 変位検出スイッチ(係合部監視手段)、32a ステップ係合部、34a ラチェット係合部、34b ステップ当接部。

Claims (4)

  1. 乗客乗車用の複数のステップと、上記ステップの走行用の駆動力を発生するモータと、上記モータの駆動を制御する走行制御部と、上記走行制御部からの作動指令に応じて上記モータの回転軸に摩擦力を加えて走行中の上記ステップを減速させて、摩擦力発生時点から所定の減速停止距離以内で上記ステップを停止させるブレーキ装置とを有する乗客コンベアに用いられる乗客コンベアの停止装置であって、
    上記ステップの走行経路上の位置であって上記ステップと係合可能となる係合可能位置と、上記係合可能位置から後退した係合解除位置との間で変位可能なステップ係合部、
    上記ステップ係合部に接続され、上記ステップ係合部を上記係合解除位置と上記係合可能位置との間で変位させる係合部駆動ユニット、
    上記ステップ係合部と連動可能に接続され、上記ステップ係合部と上記ステップとが係合しているときに、上記減速停止距離を超過して上記ステップが移動したことに伴って、上記ステップの移動を規制するステップ規制機構、
    上記ステップ係合部の位置を監視するための係合部監視手段、及び
    上記走行制御部と上記係合部駆動ユニットとに接続され、上記ステップの走行停止中に上記係合部駆動ユニットに上記ステップ係合部を上記係合可能位置で保持させるとともに、上記ステップの走行中に上記係合部駆動ユニットに上記ステップ係合部を上記係合解除位置で保持させ、上記係合部監視手段を介して、上記ステップ係合部が上記係合解除位置から上記係合可能位置に変位したことを検出すると、上記走行制御部を介して上記ブレーキ装置に作動指令を送る停止制御部
    を備えていることを特徴とする乗客コンベアの停止装置。
  2. 上記ステップ規制機構は、上記モータからの駆動力を上記ステップに伝えるためのステップ駆動輪の近傍に配置されており、
    また、上記ステップ規制機構は、上記ステップ駆動輪とともに回転するラチェットホイールと、上記ラチェットホイールの爪部と係合可能なラチェット係合部とを有しており、
    さらに、上記ステップ規制機構は、上記ステップ係合部と上記ステップとが係合しているときに、上記減速停止距離を超過して上記ステップが移動したことに伴って、上記ラチェット係合部と上記ラチェットホイールの爪部とを係合させることにより、上記ステップの移動を規制することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの停止装置。
  3. 上記ステップ規制機構は、上記ステップ軸と当接可能となる当接可能位置と上記当接可能位置から後退した位置である当接解除位置との間で変位可能なステップ当接部を有しており、
    上記ステップ規制機構は、上記ステップ係合部と上記ステップとが係合しているときに、上記ステップが上記所定距離移動したことに伴って、上記ステップ当接部を上記当接解除位置から上記当接可能位置に変位させることにより、上記ステップ当接部を上記ステップ軸に当接させて、上記ステップの移動を規制することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの停止装置。
  4. 上記停止制御部は、走行中の上記ステップを停止させるときに、上記走行制御部を介して上記ブレーキ装置を作動させてから所定の時間をおいて、上記ステップ係合部を上記係合解除位置から上記係合可能位置に変位させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の乗客コンベアの停止装置。
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