JP2010089930A - エレベータの安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、昇降路内機器のレイアウトの自由度を向上させることができるエレベータの安全装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】非常止め作動レバー19と三角レバー23との間には、接続部材27が設けられている。接続部材27の一端部には、非常止め作動レバー19の他端部が回動自在に接続されている。接続部材27の他端部は、三角レバー23に回動自在に接続されている。ここで、接続部材27の長さは、引上機構部12のかご床15に対する取付位置に応じて設定されている。即ち、引上機構部12のかご床15に対する取付位置は、かご2の奥行き方向で調整可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】非常止め作動レバー19と三角レバー23との間には、接続部材27が設けられている。接続部材27の一端部には、非常止め作動レバー19の他端部が回動自在に接続されている。接続部材27の他端部は、三角レバー23に回動自在に接続されている。ここで、接続部材27の長さは、引上機構部12のかご床15に対する取付位置に応じて設定されている。即ち、引上機構部12のかご床15に対する取付位置は、かご2の奥行き方向で調整可能となる。
【選択図】図2
Description
この発明は、かごや釣合重りなどの昇降体の下降速度が所定値を越えると昇降体を非常停止させるエレベータの安全装置に関するものである。
従来のエレベータの非常止め作動レバー引上機構部では、調速機ロープの両端部が振動抑制装置に接続されている。また、振動抑制装置には、非常止め装置を作動させる非常止めレバーが回動可能に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
従来のエレベータでは、建物の屋上など最上階部に巻上機及び調速機を設けるための機械室が構築されていたので、コスト面の負担が大きくなっていた。そこで、最近では、昇降路内に巻上機及び調速機を設けた機械室レスのエレベータが広く普及するようになった。しかし、この機械室レスのエレベータの場合、限られたスペースの昇降路内に様々な昇降路内機器を高密度で設ける必要があった。これに対して、上記のような従来のエレベータの非常止め作動レバー引上機構部では、振動抑制装置に非常止め装置を作動させる非常止めレバーが設けられているので、自ずと振動抑制装置を非常止め装置の近傍に設ける必要があり、調速機、調速機ロープ張り車及び調速機ロープの設置場所も限定され、昇降路内機器のレイアウトの自由度が制限されていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、昇降路内機器のレイアウトの自由度を向上させることができるエレベータの安全装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの安全装置は、ガイドレールに沿って昇降される昇降体に設けられ、ガイドレールに対向する非常止め装置、非常止め装置に設けられている非常止め作動レバー、昇降体に設けられ、かつガバナロープに接続され、非常止め作動レバーを作動させる引上機構部、及び非常止め作動レバーと引上機構部との間に接続されている接続部材を備えている。
この発明のエレベータの安全装置では、非常止め作動レバーと引上機構部との間に接続部材が接続されているので、引上機構部を非常止め作動レバーの近傍に設ける必要がなくなり、調速機、張り車及びガバナロープを昇降路内の最適な位置に設置でき、昇降路内機器のレイアウトの自由度を向上させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による機械室レスのエレベータの要部を示す構成図である。昇降路1内には、昇降体としてのかご2が複数のロープ(図示せず)によって吊り下げられている。また、昇降路1内には、釣合重り(図示せず)が複数のロープによって吊り下げられている。昇降路1内には、互いに平行な一対のガイドレール3,4が設けられている。かご2は、ガイドレール3,4に沿って昇降される。かご2の下部には、ガイドレール3,4に対向する非常止め装置5が設けられている。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による機械室レスのエレベータの要部を示す構成図である。昇降路1内には、昇降体としてのかご2が複数のロープ(図示せず)によって吊り下げられている。また、昇降路1内には、釣合重り(図示せず)が複数のロープによって吊り下げられている。昇降路1内には、互いに平行な一対のガイドレール3,4が設けられている。かご2は、ガイドレール3,4に沿って昇降される。かご2の下部には、ガイドレール3,4に対向する非常止め装置5が設けられている。
ガイドレール3の上部には、第1の取付腕6が固定されている。第1の取付腕6の上部には、調速機7が取り付けられている。調速機7には、シーブ8が回転自在に設けられている。ガイドレール3の下部には、第2の取付腕9が設けられている。第2の取付腕9には、張り車10が回転自在に設けられている。
シーブ8と張り車10とには、ガバナロープ11が巻き掛けられている。ガバナロープ11の両端部は、引上機構部12に接続されている。引上機構部12は、かご2の下部に設けられている。ガバナロープ11には、おもりによって常に一定の荷重が付加されている。
図2は図1の矢印IIの方向に沿って見た非常止め装置5及び引上機構部12を拡大して示す正面図である。非常止め装置5は、非常止め枠13と、一対の非常止め機構部14とを有している。非常止め枠13は、かご床15の下部に固定されている。また、非常止め枠13は、かご2の幅方向の全長に渡って設けられている。非常止め枠13の両端部には、ガイドレール3,4が入り込んでいる。
非常止め機構部14は、非常止め枠13とかご床15の下部との間の両端部に設けられている。また、各非常止め機構部14は、クワエ金組立16と、固定レール当り17とを有している。クワエ金組立16は、非常止め枠13の側面及び下面とかご床15の下部に設けられている。固定レール当り17は、クワエ金組立16の内部に固定されている。また、固定レール当り17は、ガイドレール3,4に平行となっている。
非常止め装置5の近傍には、一対の取付板(図示せず)が設けられている。各取付板には、軸18が貫通している。軸18の両端部には、非常止め作動レバー19が回動自在に設けられている。各非常止め作動レバー19の一端部には、可動レール当り20が設けられている。ここで、非常止め作動レバー19は、可動レール当り20を上方へ変位する方向に回動することにより、ガイドレール3,4と各クワエ金組立16との間に可動レール当り20を食い込ませる。
引上機構部12は、ロッド21と、ブラケット22と、三角レバー23と、リンク24とを有している。ロッド21は、ガバナロープ11の両端部に接続されている。ロッド21の上部には、ガバナロープ11の一端部が折り返され、複数のワイヤクリップ25で固定されている。ロッド21の下部には、ガバナロープ11の他端部が隣接され、複数のワイヤクリップ25で固定されている。ロッド21の中間部には、取付部材26が固定されている。
ブラケット22は、ロッド21と平行にかご床15に固定されている。ブラケット22には、ロッド21がかご2の昇降方向へ摺動自在に貫通している。三角レバー23は、ブラケット22の下部にピンによって回動自在に連結されている。リンク24は、取付部材26と三角レバー23との間に接続されている。
非常止め作動レバー19と三角レバー23との間には、接続部材27が設けられている。接続部材27の一端部には、非常止め作動レバー19の他端部が回動自在に接続されている。接続部材27の他端部は、三角レバー23に回動自在に接続されている。接続部材27の長さは、引上機構部12のかご床15に対する取付位置に応じて設定されている。即ち、引上機構部12のかご床15に対する取付位置は、かご2の奥行き方向で調整可能となる。
次に、動作について説明する。図3はかご2の下降速度が所定値を越えたときの非常止め装置5及び引上機構部12を示す正面図である。調速機7によりかご2の下降速度が異常に増大したのを検知された場合、まず、シーブ8の遠心式のロープ拘束機構が作動し、ガバナロープ11が拘束される。この後、かご2の下降とともにブラケット22がロッド21に沿って下方へ摺接移動し、三角レバー23が回動され、接続部材27が引上機構部12側へ引っ張られる。これに伴い、非常止め作動レバー19が回動し、可動レール当り20が非常止め機構部14の方向へ変位される。このように、可動レール当り20が非常止め機構部14の方向へ変位されることにより、固定レール当り17と可動レール当り20との間にガイドレール3,4が挟み込まれる。従って、固定レール当り17及び可動レール当り20がガイドレール3,4に沿って摺動し、かご2が非常停止させられる。
このようなエレベータの安全装置では、非常止め作動レバー19と引上機構部12との間に接続部材27が設けられているので、引上機構部12を非常止め作動レバー19の近傍に設ける必要がなくなり、機械室レスのエレベータの場合でも、調速機7、張り車10及びガバナロープ11を昇降路1内の最適な位置に設置でき、昇降路内機器のレイアウトの自由度を向上させることができる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による非常止め装置5及び引上機構部12を示す正面図である。かご床13には、三角レバー23がピンによって回転自在に連結されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図4はこの発明の実施の形態2による非常止め装置5及び引上機構部12を示す正面図である。かご床13には、三角レバー23がピンによって回転自在に連結されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3による非常止め装置5及び引上機構部12を示す正面図である。ロッド21には、かご2の走行中の通常の揺れを吸収する振動抑制装置28が設けられている。振動抑制装置28は、取付部材26によってロッド21に固定されている。ブラケット22の上部と取付部材26との間には、連結部材29が回動自在に連結されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図5はこの発明の実施の形態3による非常止め装置5及び引上機構部12を示す正面図である。ロッド21には、かご2の走行中の通常の揺れを吸収する振動抑制装置28が設けられている。振動抑制装置28は、取付部材26によってロッド21に固定されている。ブラケット22の上部と取付部材26との間には、連結部材29が回動自在に連結されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの安全装置では、ロッド21に振動抑制装置28が設けられているので、かご2の揺れによる調速機7の誤作動を防止するとともに、乗客のかご室内への閉じ込め事故を防止するができる。
なお、上記の例では、エレベータの安全装置をかご2に対して適用したが、本発明のエレベータ安全装置は、釣合おもりにも適用することができる。
2 かご(昇降体)、3,4 ガイドレール、5 非常止め装置、11 ガバナロープ、12 引上機構部、19 非常止め作動レバー、27 接続部材。
Claims (1)
- ガイドレールに沿って昇降される昇降体に設けられ、上記ガイドレールに対向する非常止め装置、
上記非常止め装置に設けられている非常止め作動レバー、
上記昇降体に設けられ、かつガバナロープに接続され、上記非常止め作動レバーを作動させる引上機構部、及び
上記非常止め作動レバーと上記引上機構部との間に接続されている接続部材
を備えていることを特徴とするエレベータの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008262486A JP2010089930A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | エレベータの安全装置 |
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ID=42253056
Family Applications (1)
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-
2008
- 2008-10-09 JP JP2008262486A patent/JP2010089930A/ja active Pending
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