JP2003531162A - 改善された水不溶性薬剤粒子の処理 - Google Patents

改善された水不溶性薬剤粒子の処理

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    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics

Abstract

(57)【要約】 本発明は、(a)水への溶解性が乏しい薬剤と1種以上の表面活性物質の水性担体中の混合物を高剪断下において、有機溶媒の非存在下に、該水への溶解性が乏しい薬剤の融点以上の第1の温度範囲内で混合して、該薬剤を含む加熱サスペンションを形成し、(b)該加熱したサスペンションを第1の圧力範囲内及び該第1の温度範囲内で均質化して該薬剤を含む加熱均質化物を形成し、そして次に(c)該加熱均質化物を該水への溶解性が乏しい薬剤の融点未満の第2の温度範囲に冷却して該薬剤を含む一時的に安定な冷却された均質化物を形成し、次に(d)冷却均質化物に、該薬剤の融点未満の第2の温度範囲内及び第2の圧力範囲において、粒子安定化エネルギー処理にかけて、該薬剤を含む安定化された小粒子の冷却分散物を形成し、そして次に(e)所望によって冷却した分散物を乾燥して該水への溶解性が乏しい薬剤を含む乾燥した小粒子を形成する工程を含む、水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は、水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子の改善された製造方法、そ
して特に水への溶解性が乏しい薬剤を含む水性担体中の分散物としての、及び乾
燥した小粒子としての、水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子の改善された製
造方法に関する。
【0002】 医薬及び他の生物学な基本を有する産業においては経口、注射可能、吸入、眼
内、及び他のデリバリー経路のための配合物内に、水不溶性または水への溶解性
が乏しい産業上有用な物質を配合する重要な必要性が存在する。産業上有用な水
不溶性又は水への溶解性が乏しい物質は、水不溶性又は水への溶解性が乏しい生
物学的に有用な化合物、イメージング剤、医薬的に有用な化合物、そして特にヒ
ト及び動物用医学のための水不溶性又は水への溶解性が乏しい薬剤を含む。
【0003】 水不溶性又は水への溶解性が乏しい物質のマイクロ粒子は、ナノメーター〜マ
イクロメーターの直径を有する小粒子でり、不規則で非球形又は球形の固体粒子
を意味する。水不溶性又は水への溶解性が乏しい物質が治療上及び診断上有用な
物質であるときは、それらをマイクロ粒子又は小粒子として含む配合物は配合さ
れていないマイクロ化されていない薬剤粒子を越えるいくつかの特別の利点を与
える。これらの利点は、胃腸管から吸収され難い薬剤の改善された経口でのバイ
オアベイラビリティー、現在経口投与形態のみにで利用できるものの注射可能な
配合物の開発、現在有機溶媒を使用して製造されているもののより毒性の少ない
注射可能な配合物の開発、現在毎日の注射又は定期的に繰り返される輸液によっ
て投与されているものの筋肉注射可能な薬剤の持続放出、他の方法では鼻又は眼
内用の用途のために配合できない薬剤の吸入又は眼用配合物、並びに他の利点を
含む。
【0004】 米国特許第5091188号、5091187号、及び4725442号に記述されている不溶性の
薬剤を配送するための現在の技術は、(a)天然又は合成のリン脂質である表面活
性物質で薬剤の小粒子をコーティングするか、又は(b)薬剤を適切な親油性担体
中に溶解し、そして天然又は半合成のリン脂質である表面活性物質で安定化され
たエマルジョンを形成することに焦点が置かれている。これらの配合物の特徴の
1つは、サスペンション中のある種の薬剤粒子が、溶解及び「オストワルド熟成
」として知られている再沈殿現象によって、時間と共に生長する傾向である。
【0005】 米国特許第5145684号は、約400nm未満の有効平均粒子径を維持するための、吸
着された表面改質剤又は表面活性物質を有する結晶質薬剤物質からなる粒子の調
製方法及び分散物を開示する。しかし、この方法は微粉砕工程を必要とし、これ
は破砕された粉砕用メディアからの不純物が配合物へ加えられるという結果を生
じ得る。
【0006】 米国特許第5470583号、及び5336507号は、荷電したリン脂質を曇り点改質剤と
して使用するナノ粒子の製造方法を開示する。 米国特許第5302401号は、適切な改質剤及びそれに吸着された凍結保護物質を
有するナノ粒子の組成物及び形成方法を開示する。
【0007】 国際特許出願WO 99/39700号は、薬学的に活性な成分からの準マイクロンナノ
粒子、及び少なくとも1種の脂質物質及び少なくとも1種の両親媒性物質から成
る複合材料を、高圧均質化を使用して該複合材を形成する材料の少なくとも1つ
の溶融温度より高い温度において表面活性物質としての1種以上の水性界面活性
剤の存在下で複合材のマイクロエマルジョンを形成し、次に該マイクロエマルジ
ョンを冷却して固体粒子の分散物を形成することによって製造する方法を記述す
る。
【0008】 米国特許第5785976号は、固体脂質粒子の製造のための加熱水性乳化、及び冷
却法を開示する。この方法において、固体脂質又は生物学的活性剤、又は固体脂
質若しくは生物活性剤の混合物を溶融し、そして安定化剤、すなわち表面活性物
質を脂質若しくは生物活性剤及び水性相に、又は水性相だけに加える。水性相を
混合前に融点に加熱し、そして安定剤、等張剤、緩衝物質、凍結保護剤及び/又
は保存剤を含んでいてもよい。溶融した脂質化合物及び生物活性剤は水性相内に
高圧均質化によって乳化できる。次に均質化した分散物を、固体粒子が分散した
薬剤の再結晶によって形成されるまで冷却させる。均質化工程による乳化前に、
粒子内に組み込まれる薬剤又は他の生物活性物質は、脂質と共に溶融でき、又は
溶融した脂質中に溶解、可溶化又は分散させ得る。
【0009】 米国特許第5922355号は、準マイクロン大のマイクロ粒子の製造方法を開示し
、一つは粒子サイズの減少法によるもので、固体物質は一定期間にわたり固体物
質は大きさが減じられ、同時に連続的に物質の融点未満であり、あるいは沈殿に
よるもので、粒子サイズの増大を制御し貯蔵安定性を高めるために、他の表面改
質剤と組み合わせた表面活性物質としてのリン脂質で粒子が安定化される。リン
脂質に加えての1種以上の表面改質剤の使用は、追加の表面活性物質(界面活性
剤)を使用せずに同じエネルギーを加えたリン脂質のみを使用して達成できるよ
りはるかに小さい体積重み付け平均粒子サイズを与え、同時に貯蔵中の粒子サイ
ズの増大への抵抗性の組成物を提供する。リン脂質及び界面活性剤は両方共粒子
サイズの減少の時に存在する。
【0010】 一面において、米国特許第5922355号に従い、リン脂質と表面改質剤との組合
せによって粒子サイズが安定化される粒状医薬配合物を使用することが非常に多
くの場合において有利であるが、追加の表面活性物質の使用無しに生物学的に適
合性のリン脂質によって安定化された医薬配合物又は予備配合物を製造すること
が場合により好ましい。このことは、例えば、粒子の形成に続く工程において、
例えば米国特許第5922355号(この開示は参照によって個々に組み込まれる)に
有利であると示される追加の表面改質剤と非適合性である1種以上の他の追加の
成分の添加などによって、粒子含有配合物の組成物を改質するその後の必要性が
ある場合に、望ましい。一面において、追加の表面改質剤の非存在下に1種以上
のリン脂質によって安定化されているが、粒子の成長に対して高められた安定性
を示しかつ準マイクロン及びマイクロン大の粒子をその後の貯蔵中にサスペンシ
ョン又は固体投与形態として維持する薬剤粒子を製造することが望ましい。
【0011】 他の面において、米国特許第5922355号に開示されるもののような粒子サイズ
の減少方法(物質の粒子はリン脂質及び他の表面活性物質の存在下にサイズが減
じられ、同時に固相中に物質が維持される)は、望まれる粒子サイズを達成する
ためにある時間の処理を必要とする。この時間は、サイズ減少工程における粒子
の一定体積のサスペンションへの均質化体積のパス数又は出来高に直接関係する
。望まれる粒子サイズを達成するための回転の全体数を減じることができる改善
された方法を提供することによってその時間の長さをさらに減じることが好まし
い。
【0012】 フェノフィブラート、すなわち2-[4-(4-クロロベンゾイル)フェノキシ]-2-メ
チル-プロパン酸1-メチルエチルエステルは水への溶解性が乏しい化合物の例で
ある。これはパラ-クロロフェニル基及びパラ-イソプロピルオキシカルボニルイ
ソプロポキシフェニル基(両方共実質的に疎水性基である)を含むベンゾフェノン
である。フェノフィブラートは79〜82℃の範囲であると報告されている融点
を示し(Physician's Desk Reference, 1999 Edition, page 477)、48〜51
℃であると報告されている融点を有する対称的に非置換のベンゾフェノンのもの
より高いが、144〜146℃の報告範囲を有する対称置換4,4'-ジクロロベン
ゾフェノンのもの未満である(Aldrich Chemical Co. カタログ, 1999)。
【0013】 フェノフィブラートは、フィブラート類の薬剤において現存する製品を越えた
新規で有意な臨床上の利点を与える、強力な脂質モジュレーターとして働く。フ
ェノフィブラートは、高トリグリセリド血症患者中の血漿トリグリセライド量、
高コレステロール血症及び混合異脂肪症患者における血漿コレステロール及びL
DL−コレステロールの実質的な減少を生じる。
【0014】 フェノフィブラートは、吸収され、次に組織及び血漿エステラーゼによってそ
の活性な代謝物であるフェノフィブル酸へと加水分解される。薬理学的活性の原
因であるフェノフィブル酸は約20時間の血漿半減期を有する。フェノフィブラ
ートは水への溶解性が乏しい薬剤であり、水に実際に不溶性である。これは通常
吸収性が乏しくむらがあり、そして食物と共に摂取しなければならない。
【0015】 フェノフィブラートは、フェノフィブラート、ラクトース、予備ゲル化した澱
粉及びステアリン酸マグネシウムを含む硬質ゼラチンカプセルから成る薬理学的
投与形態(Lipidil(R))で主として入手できる。経口投与の後、食事中、この慣
用の形態の用量の約60%が有効に吸収され、そしてフェノフィブル酸として血
中に見いだされる(Weil et al., The metabolism and disposition of 14C-fen
ofibrate in human volunteers, Drug, Metabol. Dispos. Biol. Fate. Chem.,
18(1990) 115-120)。
【0016】 歴史的には、腸管吸収を改善するために、他の薬剤的投与形態が導入された(
Lipidil Micro(R))。欧州特許出願330532号及び米国特許第4895726号は、フェ
ノフィブラート粉末が固体の湿潤剤と共にマイクロ化されているフェノフィブラ
ート組成物を開示する。ラウリル硫酸ナトリウムはえりぬきの湿潤剤であると記
述されている。このように得られた、共にマイクロ化された粉末を、ラクトース
、澱粉、架橋ポリビニルピロリドン(PVP)及びステアリン酸マグネシウムのよう
なカプセル充填賦形剤と混合される。この配合物(Lipidil Micro(R))の慣用の形
態(Lipidil(R))に対する比較は、前者について生物活性における統計学的に有
意な増加を示す。
【0017】 欧州特許出願724877号は、リポ蛋白酸化と関連する疾患を治療又は防止するた
めの、ビタミンE成分(トコフェロール及び/又はその有機酸エステル)と関連
する湿潤剤と共にマイクロ化されたフェノフィブラート粉末を記述する。
【0018】 米国特許第4800079号は、フェノフィブラートの制御された放出ができるグラ
ニュールの形態の医薬組成物を記述する。各グラニュールは不活性コア、フェノ
フィブラートを基本とする層、及び保護層を含む。フェノフィブラートは30μm
以下の寸法の結晶質マイクロ粒子の形態で存在する。
【0019】 米国特許第4961890号は、結晶質マイクロ粒子の形態で中間層中にフェノフィ
ブラートを含む放出が制御された配合物の製造方法を記述する。 米国特許第5545628号は、有効量のフェノフィブラート及び賦形剤(1種以上の
ポリグリコール化グリセライドを含む)のそれぞれを与えることによって、哺乳
動物における高脂血症又は高コレステール血症又はこれらの両方を治療するため
の医薬組成物を記述する。
【0020】 欧州特許出願757911号はフェノフィブラートが非イオン界面活性剤であるジエ
チレングリコールモノエチルエーテル(EMDG)中の溶液である、フェノフィブラー
トの医薬投与形態を記述する。
【0021】 欧州特許出願904781号は、固体分散剤を溶融したフェノフィブラートへ配合す
ること、トレイ内でこの塊状混合物を冷却し固化すること、そして次に該固体を
篩を通して粉砕してグラニュールを製造することによって、溶融フェノフィブラ
ート中の崩壊剤の固体分散物のグラニュールを製造するための方法を記述してい
る。崩壊剤は澱粉、ナトリウムクロスカルメロース(croscarmellose)、澱粉グリ
コール酸ナトリウム、及びクロスポビドン(crospovidone)を含む。そのような崩
壊剤は水性媒質中で膨潤しそして溶解するのが遅い。さらに、クロスポビドンの
場合のように架橋されているときは、ポリマー崩壊剤は溶融薬剤中に均一に溶解
せず、せいぜい溶融フェノフィブラート中のマイクロ領域を形成するにすぎない
。さらに、ポリマー材料は完全には適合性ではない物質中に分散するときに相分
離現象を示し得る。このことは、部分的に、示差走査熱量計測定を使用してフェ
ノフィブラートがポリ(ビニルピロリドン)と不溶性であることを見いだした、Sh
eu, M. T. et al., "Characterization and dissolution of fenofibrate solid
dispersion systems", Int. J. Pharm. (1994), 103(2), 137-46に示されてい
る。メルト中の塊の混合物の調製、その後の固化及び摩砕はグラニュール中の非
均質な分布及び組成物につながり得る。このことは活性成分のバイオアベイラビ
リティーに悪影響し得る。
【0022】 米国特許第5700471号は、水中で低い溶解性を有する化合物の微細化のための
方法に関し、これはそのような化合物を短時間それらのそれぞれの融点より高い
温度にさらし、それらを水性又は有機層内の乱流で分散し、そして続いて該層を
冷却して微細な粒子の分散物を形成することによる。しかし、ある種の物質及び
具体的にフェノフィブラートが、それらの水性分散物が凝集して計量できないの
で、有機溶媒無しでは全体に処理になじまないことが述べられている(第2欄、1-
9行)。従って、米国特許第5700471号の実施例2において、フェノフィブラート
は水中に直接には分散せず、それは最初に4倍過剰量の水混和性有機溶媒(イソ
プロパノール)中に溶解され、この溶媒はその後の工程で除去されなければなら
ない。有機溶媒は可燃性の危険、プロセスの操作者への曝露の危険、可能性とし
ての環境への問題、それらの貯蔵、配合物からの最終的な除去及び廃棄の問題を
提示し得る。このように、可能である場合に、有機溶媒の使用を克服することが
望ましい。
【0023】 米国特許第4880634号は、水性のコロイドサスペンション中の脂質ナノペレッ
トを含む、経口投与のための薬剤学的に活性な物質を含む賦形剤系の製造方法を
記述する。この方法は、少なくとも1種の界面活性剤、薬理学的に活性な物質、
及び少なくとも1種の脂質の溶融物を形成すること、この溶融した混合物を水性
溶液内に該脂質の融点より高い温度で分散して脂質のナノペレットを形成するこ
と、並びに該サスペンションを脂質の融点未満に冷却することを含む。この方法
において、薬理学的に有効な物質を、脂質ナノペレットの調製中に脂質又は脂質
の混合物中に完全に溶解する。動物及び植物のリン脂質、例えばレシチン及びそ
の水素化形態がこの方法において使用し得るが、クロロホルムの使用がphosphol
ipon 100Hに言及した例において教示されている。薬理学的に有効な物質が溶融
形態の溶融脂質に添加されるか又は溶融脂質内に溶解若しくは分散される。
【0024】 発明の簡単な概要 我々は、水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子が、(a)水への溶解性が乏
しい薬剤と1種以上の表面活性物質の水性担体中の混合物を高剪断下において、
有機溶媒の非存在下に、該水への溶解性が乏しい薬剤の融点以上の第1の温度範
囲内で混合して、該薬剤を含む加熱サスペンションを形成し、(b)該加熱した
サスペンションを第1の圧力範囲内及び該第1の温度範囲内で均質化して該薬剤
を含む加熱均質化物を形成し、そして次に(c)該加熱均質化物を該水への溶解
性が乏しい薬剤の融点未満の第2の温度範囲に冷却して該薬剤を含む一時的に安
定な冷却された均質化物を形成し、次に(d)冷却均質化物に、該薬剤の融点未
満の第2の温度範囲内及び第2の圧力範囲において、粒子安定化エネルギー処理
にかけて、該薬剤を含む安定化された小粒子の冷却分散物を形成し、そして次に
(e)所望によって冷却した分散物を乾燥して該水への溶解性が乏しい薬剤を含
む乾燥した小粒子を形成する工程を含む方法によって製造できることを見いだし
た。
【0025】 本発明に特に重要なことは、冷却工程によって分けられている2つの均質化工
程の使用である。第1の均質化工程は、1種以上の表面活性物質の存在下に、溶
融相内に水への溶解性が乏しい薬剤を有する加熱サスペンションに対して行われ
て、該薬剤を含む加熱された均質化物を与える。この加熱された均質化物は通常
、1種以上の表面活性物質によって安定化された薬剤の小さな溶融粒子又は液滴
を含むマイクロエマルジョンの形態である。該薬剤を含む加熱均質化物は次に冷
却されて、該薬剤を含む一時的に安定な冷却均質化物を与える。この一時的に安
定化均質化物は、薬剤の小粒子を含み、該薬剤は非晶質、結晶質又はこれらの組
合せであり得る固体相である。冷却均質化物の小粒子は表面活性物質(単数また
は複数)によって安定化されるが、粒子は粒子サイズの増大及び結果としての固
体薬剤の水性担体からの沈殿に関して一時的に安定である。
【0026】 第2の均質化工程が冷却工程後に冷却均質化物に対して行われて、該薬剤を含
みかつ該冷却均質化物よりも粒子の増大及び沈殿に対するより大きな安定性を有
する冷却分散物を生じる。第2の均質化工程は安定化エネルギー処理である。こ
れは第1の均質化工程において調製された冷却均質化物の一時的に安定な粒子よ
りも安定であり小粒子を与え、そして水への溶解性が乏しい薬剤の比較的大きい
結晶及び/又は凝集物が形成されるのを防ぐ。第2の均質化工程はそれによって
該水への溶解性が乏しい薬剤の安定化された小粒子の形成を容易にする。これは
また該水への溶解性が乏しい薬剤を含む望まれる小粒子の全体的に迅速な形成を
与える。所望によって、小粒子は乾燥工程によって、例えば凍結乾燥又はスプレ
ードライによって単離できる。このように、本方法は水への溶解性が乏しい薬剤
を含む乾燥した小粒子を与えることができる。第2の均質化工程が無いと、一時
的に安定な冷却された水性均質化物から非常に大量の水への溶解性が乏しい薬剤
が沈殿する可能性があり、又は水性担体から沈殿によって堆積物を形成し得る。
【0027】 本発明の一面において、我々は予期せずに、水への溶解性が乏しい薬剤を含む
小粒子が、(a)フェノフィブラートと1種以上の表面活性物質の水性担体中の
混合物を高剪断下において、有機溶媒の非存在下に、フェノフィブラートの融点
以上の第1温度範囲内で混合して、フェノフィブラートを含む加熱サスペンショ
ンを形成し、次に(b)該加熱したサスペンションを第1の圧力範囲内及び該第
1の温度範囲内で均質化してフェノフィブラートを含む加熱均質化物を形成し、
そして次に(c)該加熱均質化物をフェノフィブラートの融点未満の第2の温度
範囲に冷却してフェノフィブラートを含む一時的に安定な冷却された均質化物を
形成し、次に(d)冷却均質化物に、第2の温度範囲内で、第2の圧力範囲にお
いて、粒子安定化エネルギー処理にかけて、フェノフィブラートを含む安定化さ
れた小粒子の冷却分散物を形成し、そして次に(e)所望によって冷却した分散
物を乾燥してフェノフィブラートを含む乾燥した小粒子を形成する工程を含む方
法によって製造できることを見いだした。本発明のこの面にとって特に重要なこ
とは、冷却工程によって分けられた2つの均質化工程、及び表面活性剤としての
リン脂質の使用である。第1の均質化工程は、表面活性物質としてのリン脂質の
存在下に、有機溶媒の非存在下に加熱サスペンションに対して行われ、ここでフ
ェノフィブラートは溶融されてフェノフィブラートを含む均質化されたマイクロ
エマルジョンを与える。第2の均質化工程はリン脂質の存在下に一時的に安定な
均質化物に対して行われ、ここでフェノフィブラートは固体であり、フェノフィ
ブラートを含む小粒子の均質化された分散物を与える。第2の均質化工程が無い
と、フェノフィブラートの比較的に大きな結晶が、一時的に安定化冷却均質化物
から容易に形成される。溶融薬剤への加熱される第1の均質化工程が無いと、フ
ェノフィブラートの小粒子を与えるための固体のフェノフィブラートの均質化に
時間がかかり、又は本発明の第2の均質化工程においてかかる時間と比較して、
実質的に同じ圧力及び温度の均質化条件下で同一の均質化装置内ではるかに長い
時間がかかる。
【0028】 1種以上の表面活性物質で安定化された水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒
子が、水性担体内の分散物として、又は乾燥した小粒子として調製できることが
本発明の利点である。
【0029】 水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子が有機溶媒の非存在下に調製できるこ
とが本発明の他の利点である。 水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子が、リン脂質、糖及びポリオールのよ
うな薬剤学的に受容できる賦形剤を使用して調製できることが本発明の他の利点
である。
【0030】 機械的攪拌に対し、及び一定期間の薬剤の結晶がより大きくなることに対して
比較的安定である、薬剤の水への溶解性が乏しい薬剤の小粒子のサスペンション
が調製できることが本発明のさらなる利点である。
【0031】 フェノフィブラートを含む小粒子が有機溶媒の使用無しに製造できることが本
発明の他の利点である。 機械的攪拌に対し、及び一定期間の薬剤の結晶がより大きくなることに対して
比較的安定である、フェノフィブラートを含む小粒子のサスペンションが製造で
きることが本発明のさらなる利点である。
【0032】 発明の詳細な説明 本発明は水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子の改善された製造方法、そし
て特に、水性担体中の分散物として水への溶解性が乏しい薬剤を含む小粒子の改
善された製造方法、及び水への溶解性が乏しい薬剤を含む乾燥した小粒子に関す
る。
【0033】 ここで使用するとき、「小粒子」とは、それぞれnmからμm範囲の直径又は
平均直径を有する粒子又は粒子の分布をいう。小粒子はここで使用する場合には
マイクロ粒子であり、そして不規則の非球形又は球形の固体粒子をいう。
【0034】 「乾燥」とは、0より大きく、5重量%未満、好ましくは4重量%の水への溶
解性が乏しい薬剤、さらに好ましくは3重量%未満、さらに好ましくは2重量%
未満、そして最も好ましくは1重量%未満の水分含量を有することを意味する。
好ましい態様において、水の量は0.1〜3重量%、さらに好ましくは0.1〜
2重量%、そして最も好ましくは0.1〜1重量%である。「無水」とは水含量
が0であることを意味する。
【0035】 これらの小粒子またはマイクロ粒子を含む配合物は、配合されていない非マイ
クロン化薬剤粒子を越えるいくつかの特別の利点を与える。これらの利点は胃腸
管からは吸収され難い薬剤の改善された経口のバイオアべイラビリティ、現在経
口投与形態でのみ利用できるものの注射可能な配合物の開発、現在有機溶媒を使
用して製造されているもののより毒性の低い注射可能な配合物、現在日々の注射
又は定期的に繰り返される輸液によって投与されているものの筋注可能な薬剤の
持続放出、及び鼻又は眼のための他の方法では処方できない薬剤の、吸入及び眼
用配合物の製造を含む。
【0036】 「一時的に安定」とは、冷却均質化物の小粒子が小粒子として水性担体の分散
物として第1の均質化工程において最終的に生じたサイズに、比較的短時間であ
るが不定の期間、とどまることを意味する。冷却均質化物が一時的に安定なまま
である時間は、1秒〜約48時間、そして好ましくは約15分〜約24時間、そ
して最も好ましくは約6時間〜約24時間に変動し得るが、この時間は多くの因
子によって変動する。例えば、結晶質物質の有機溶媒からの再結晶に通常みられ
るように、結晶の成長及び沈殿は、種結晶の存在によって、薬剤の冷却した過飽
和溶液の攪拌によって、そして過飽和の溶解薬剤を含む容器の内面を液体の液面
より低い位置で引っ掻いてそれによって結晶化のための核生成部位を作りだすこ
とによって、誘起又は高められる。そのような結晶の成長は本発明において望ま
しくない。一時的に安定な粒子は、比較的短期間で、加熱均質化工程において生
じたサイズから、そのオリジナルのサイズの1000%以上、サイズにおいて僅
かに成長し得るが、好ましくは第1の均質化工程において生じたときのサイズ、
直径で約100%大きいサイズ以下、そして好ましくは約50%大きいサイズま
でにとどまる。比較的短い期間の後、粒子はオストワルド熟成及び結晶化等によ
って継続的に大きくなる。比較的短い期間の後、薬剤はサスペンションから大き
な粒子の形態で結晶化し得る。加熱均質化物の粒子はまた、比較的短い期間の後
に不可逆的に凝集し得る。さらに、比較的短い期間の後、配合物の成分が水性担
体から相分離し得、そして場合により主として薬剤及び主として表面活性物質を
含む成分へと沈殿・分離し得る。
【0037】 水不溶性及び水への溶解性が乏しい化合物は、通常の生理的な温度以下で溶解
性が乏しいもの、すなわち生理的pH(6.5〜7.4)で5mg/ml未満、である。好ま
しくはそれらの水への溶解性は1mg/ml未満、さらに好ましくは0.1mg/ml未満
である。薬剤が水中で分散物として安定であることが望ましい。さらに、凍結乾
燥又はスプレードライした固体形態のような乾燥形態も、例えばカプセル、錠剤
及び追加の賦形剤及び薬剤を含む薬剤デリバリー組成物の形成においての用途の
ために望ましい場合がある。
【0038】 いくつかの好ましい水不溶性薬剤の例は、免疫抑制及び免疫活性剤、抗ウイル
ス及び抗真菌剤、抗腫瘍剤、鎮痛及び抗炎症剤、抗生剤、抗てんかん剤、麻酔剤
、催眠剤、鎮静剤、抗精神病剤、神経弛緩剤、抗不安剤、抗痙攣剤、拮抗剤、神
経遮断剤、抗コリン作用剤及びコリン作動剤、抗ムスカリン剤及びムスカリン作
用剤、抗アドレナリン作用剤及び心血管疾患(antarrhythmic)剤、抗高血圧剤、
抗新生物剤、ホルモン類及び栄養を含む。これら及び他の適切な薬剤の詳細な説
明は、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th edition, 1990, Mack Publ
ishing Co.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)中に見いだせ、これは参照によ
ってここに組み込む。
【0039】 水への溶解性が乏しい薬剤は多くの治療及び診断イメージング領域において薬
理学的効力を有することができる。分解すること無く溶融し、かつ本発明におい
て有用な水への溶解性が乏しい薬剤が選択できる非限定の化合物及び薬剤類の例
は、麻酔剤、抗アンギオテンシン変換酵素剤、抗血栓薬、抗アレルギー剤、抗菌
剤、抗生剤、抗凝固剤、抗ガン剤、抗糖尿病剤、抗高血圧剤、抗真菌剤、抗低血
圧剤、抗炎症剤、抗かび剤(antimicotic)、抗偏頭痛剤、抗パーキンソン病剤、
抗リューマチ剤、抗トロンビン剤、抗ウイルス剤、ベータ遮断薬、気管支痙攣剤
、カルシウム拮抗剤、心臓血管剤、心臓グリコシド剤、カロチノイド剤、セファ
ロスポリン類、避妊剤、細胞分裂阻止剤、利尿剤、エンケファリン類、線維素溶
解薬、成長ホルモン、免疫抑制剤、インシュリン類、インターフェロン類、乳汁
分泌禁止剤、脂質低下剤、リンホカイン類、神経薬、プロスタサイクリン類、プ
ロスタグランジン類、精神医薬剤、プロテアーゼ禁止剤、核磁気共鳴診断イメー
ジング剤、生殖制御ホルモン、鎮静剤、性ホルモン、ソマトスタチン類、ステロ
イドホルモン類、ワクチン類、血管拡張神経剤、及びビタミンを含む。
【0040】 本発明において使用するための好ましい薬剤は、本発明の混合物中、サスペン
ション中、分散物中、及び均質化物中において、好ましくは生理的温度の37℃
から約275℃まで、さらに好ましくは生理的温度よりわずかに上の40℃から
約230℃までの温度範囲で、分解すること無く溶融する。本発明の一面におい
て、好ましい適切な薬剤は、生理的温度の約37℃〜周囲圧力での水の沸点、す
なわち100℃であるが100℃を含まない範囲で分解すること無く溶融する。
この場合、水性担体は、加熱均質化工程中に液体として水性担体を維持するため
に一般に加圧する必要無く第1の温度範囲で維持できる。本発明の他の面におい
て、好ましい適切な薬剤は、周囲圧力下で水性担体の沸点からの範囲、すなわち
100℃〜275℃で分解すること無く溶融する。この場合、水性担体は、加熱
均質化工程中に液体として水性担体を維持するために加圧装置を一般的に使用す
ることによって第1の温度範囲で維持できる。もちろん、望まれる場合には、加
圧装置が、水性担体の沸点未満の範囲、例えば50℃〜約100℃で使用でき、
そして水性担体が液体として維持される。
【0041】 本発明の混合物、サスペンション、分散物及び均質化物中で、275℃以下で
分解すること無く溶融する溶解性が乏しい薬剤の代表例の非限定例は、アルベン
ダゾール(融点208-210℃)、アルベンダゾールスルホキシド、アルファキサロン(
融点 172-174℃)、アセチルジゴキシン、275℃以下で溶融するアシクロビル類自
体、アルプロスタジル、アミノフォスチン(aminofostin)、アニパミル、アン
チトロンビンIII、アテノロール(融点146-148 oC)、アジドチミジン、ベクロ
ブラート(融点200-204 oC)、ベクロメタゾン(融点117-120 oC)、ベロマイシ
ン(belomycin)、ベンゾカイン(融点88-90 oC)及び誘導体、ベタカロテン(b
eta carotene)(融点183 oC)、ベータエンドルフィン(beta endorphin)、ベ
ータインターフェロン、ベザフィブラート(融点186 oC)、ビノバム(binovum)
、ビペリデン(biperiden)(融点112-116 oC)、ブロマゼパム(融点237-238 o C)、ブロモクリプチン(bromocryptine)、ブシンドロール、ブフロメジル(融
点192-193 oC)、ブピバカイン(融点107-108 oC)、ブスルファン(融点114-11
8 oC)、カドララジン(融点160-162 oC)、カンプトテシン(camptothesin)(
融点264-267及び275 oC)、カンタキサチン(canthaxanthin)(融点217 oC)、
カプトプリル(融点103-104 oC)、カルバマゼピン(融点190-193 oC)、カルボ
プロスト、セファレキシン、セファロチン、セファマンドール(融点190 oC)、
セファゼドン、セファロキシム(cefluoroxime)、セフメノキシム、セフォペラ
ゾン(融点169-171 oC)、セフォタキシム、セフォキシチン(融点149-150 oC)
、セフスロジン(融点175 oC)、セフチゾキシム、クロラムブシル(chlorambuc
il)(融点64-66 oC)、クロマグリシン酸(chromoglycinic acid)、シクロニ
カート(融点127-128 oC)、シグリタゾン、クロニジン(clonidine)(融点130
oC)、コルテキソロン(cortexolone)、コルチコステロン(融点180-182 oC)
、コルチゾール(融点212-220 oC)、コルチゾン(融点220-224 oC)、シクロホ
スファミド(融点41-45 oC)、シクロスポリンA(融点148-151 oC)及び他のシ
クロスポリン類、シタラビン(融点212-213 oC)、デソクリプチン(desocryptin
)、デソゲストレル(融点109-110 oC)、デキサメタゾンエステル(例えば酢酸エ
ステル)(融点238-240 oC)、デゾシン、ジアゼパム(融点125-126 oC)、 ジク
ロフェノク、ジデオキシアデノシン(融点160-163 oC)、ジデオキシイノシン、
ジギトキシン(融点256-257 oC)、ジゴキシン、ジヒドロエルゴタミン(融点23
9 oC)、ジヒドロエルゴトキシン、ジルチアゼム(融点207-212 oC)、ドパミン
アンタゴニスト類、ドキソルビシン(融点229-231 oC)、エコナゾール(融点87
oC)、エンドララジン(融点185-188 oC)、エンケファリン(enkephalin)、エ
ナラプリル(融点143-145 oC)、エポプロステノール、エストラジオール(融点
173-179 oC)、エストラムスチン(融点104-105 oC)、エトフィブラート(融点
100 oC)、エトポシド(融点236-251 oC)、第ix因子、第viii因子、フェルバマ
ート(融点151-152 oC)、フェンベンダゾール(融点233 oC)、フェノフィブラ
ート(融点79-82 oC)、フルナリジン(flunarizin)(融点252 oC)、フルルビ
プロフェン(融点110-111 oC)、5−フルオロウラシル(融点282-283 oC)、フ
ルラゼパム(融点77-82 oC)、ホスホマイシン(融点~94 oC)、フォスミドマイ
シン(fosmidomycin)、フロセミド(融点206 oC)、ガロパミル、ガンマインター
フェロン、ゲンタマイシン(融点102-108 oC)、ゲペフリン(融点155-158 oC)
、グリクラジド(融点180-182 oC)、グリピジド(融点208-209 oC)、グリセオ
フルビン(融点220 oC)、ハプトグロブリン、B 型肝炎ワクチン、ヒドララジン
(融点172-173 oC)、ヒドロクロロチアジド(融点273-275 oC)、ヒドロコルチ
ゾン(融点212-220 oC)、イブプロフェン(融点75-77 oC)、イブプロキサム(
融点119-121 oC)、インジナビル(indinavir)、インドメタシン(融点155 oC)、
275℃以下で溶融するヨウ素化芳香族X線造影剤 例えばヨーダミド(iodamide) (
融点255-257 oC)、臭化イプラトロピウム(融点230-232 oC)、ケトコナゾール
(融点146 oC)、ケトプロフェン(融点94 oC)、ケトチフェン(融点152-153 o C)、フマル三ケトチフェン(融点192 oC)、K-ストロファンチン(K-strophant
hin)(融点~175 oC)、ラベタロール、ラクトバシルスワクチン(lactobacillu
s vaccine)、リドカイン(融点68-69 oC)、リドフラジン(lidoflazin)(融
点159-161 oC)、リスリド(融点186 oC)、リスリドヒドロゲンマレエート(融
点200 oC)、ロラゼパム(融点166-168 oC)、ロバスタチン、メフェナム酸(融
点230-231 oC)、メルファラン(融点182-183 oC)、メマンチン(memantin)、
メスレルギン(mesulergin)、メテルゴリン(融点146-149oC)、メトトレキサ
ート(融点185-204 oC)、メチルジゴキシン(methyl digoxin)(融点227-231 o C)、メチルプレドニゾロン(融点228-237 oC)、メトロニダゾール(融点158-
160 oC)、メチソプレノール(metisoprenol)、メチプラノロール(融点105-107 o C)、メトケファミド、メトラゾン(融点253-259 oC)、メトプロロール、酒石
酸メトプロロール(metoprolol tartrate)、ミコナゾール(融点135 oC)、硝
酸ミコナゾール(融点170及び185 oC)、ミノキシジル(融点248 oC)、ミソニ
ダゾール、モルシドミン(molsidomin)、ナドロール(融点124-136 oC)、ナフ
ィベリン(融点220-221 oC)、ナファザトロム、ナプロキセン(融点155 oC)、
天然インシュリン類(natural insulins)、ネサピジル、ニカルジピン(融点16
8-170 oC)、ニコランジル(融点92-93 oC)、ニフェジピン(融点172-174 oC)
、ニルジピン(niludipin)、ニモジピン、ニトラゼパム(融点224-226 oC)、
ニトレンジピン、ニトロカンプトテシン、9-ニトロカンプトテシン、オキサゼパ
ム(融点205-206 oC)、オクスプレノロール(融点78-80 oC)、オキシテトラサ
イクリン(融点181-182 oC)、ペニシリン類、例えばペニシリンGベネサミン( b
enethamine)(融点147-147 oC)、ペニシリンO(融点79-81 oC)、フェニルブタ
ゾン(融点105 oC)、ピコタミド(picotamide)、ピンドロール(融点171-173 oC
)、ピポスルファン(融点175-177 oC)、ピレタニド(融点225-227 oC)、ピリ
ベジル(融点98 oC)、ピロキシカム(融点198-200 oC)、ピルプロフェン(融
点98-100 oC)、プラスミノーゲン活性剤(plasminogenic activator)、プレドニ
ゾロン(融点240-241 oC)、プレドニゾン(融点233-235 oC)、プレグネノロン
(融点193 oC)、プロカルバシン(procarbacin)、プロカテロール、プロゲステ
ロン(融点121 oC)、プロインシュリン(proinsulin)、プロパフェノン、プロパ
ノロール(propanolol)、プロペントフィリン(propentofyllin)、プロポフォー
ル、プロプラノロール(融点96 oC)、リファペンチン(rifapentin)、シンバ
スタチン、半合成インシュリン類、ソブレロール(sobrerol)(融点130 oC)、ソ
マストチン(somastotine)及びその誘導体、ソマトロピン、スチラミン(stilamin
e)、スルフィナロール(塩化水素塩は175 oCで溶融する)、スルフィンピラゾン(
融点136-137 oC)、スロクチジル(融点62-63 oC)、スプロフェン(融点124 oC
)、スルプロストン(sulproston)、合成インシュリン類、タリノロール(融点
142-144 oC)、タキソール(taxol)、タキソテレ(taxotere)、テストステロン(
融点155 oC)、プロピオン酸テストテロン(融点118-122 oC)、テストステロン
ウンデカノエート、テトラカン(tetracane) HI(融点~150 oC)、チアラミド(H
Cl 融点159-161 oC)、トルメチン(融点155-157 oC)、トラニラスト(融点211
-213 oC)、トリキラー(triquilar)、トロマンタジン(HCl 融点157-158 oC)、
ウロキナーゼ、バリウム(valium)(融点125-126 oC)、塩酸ベラパミル(融点24
3-246 oC)、ビダラビン、ビダラビン燐酸ナトリウム塩、ビンブラスチン(融点
211-216 oC)、ビンブリン(vinburin)、ビンカミン(融点232-233 oC)、ビンク
リスチン(融点218-220 oC)、ビンデシン(融点230-232 oC)、ビンポセチン(
融点147-153 oC)、ビタミンA(融点62-64℃)、ビタミンEコハク酸塩(融点76-78
℃)、及びX線造影剤より成る群から選択される。薬剤は中性の種又は塩基性若し
くは酸性、並びに水性緩衝剤の存在下に存在するような塩であることができる。
【0042】 本発明において有用ないくつかの適切な表面活性物質の例は、(a)天然の界
面活性剤、例えばカゼイン、ゼラチン、トラガカント、ワックス類、腸溶性樹脂
、パラフィン類、アカシア、コレステロールエステル、及びトリグリセライド、
(b)非イオン性界面活性剤、例えばポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタ
ンエステル、グリセロールモノステアレート、ポリエチレングリコール、セチル
アルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ポロキサマー
(poloxamers)、ポラキサミン(polaxamines)、メチルセルロース、ヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、非晶質セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、及び合
成リン脂質、(c)アニオン性界面活性剤、例えばラウリン酸ナトリウム、トリ
エタノールアミンステアレート、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルポリオキシ
エチレンサルフェート、アルギン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナト
リウム、負に帯電したリン脂質(ホスファチジルグリセロール、ホスファチジル
イノシット、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸及びこれらの塩)、及び
負に帯電したグリセロールエステル、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、
及びカルシウムカルボキシメチルセルロース、(d)カチオン性界面活性剤、例
えば第4アンモニウム化合物、塩化ベンザルコニウム、臭化セチルトリメチルア
ンモニウム、キトサン類、及びラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、(e)コロイド状クレー、例えばベントナイト及びビーガム(veegum)を含む
。これらの界面活性剤の詳細な説明は、Remington's Pharmaceutical Siences、
及びTheory and Practice of Industrial Pharmacy, Lachman et al, 1986中に
見いだせる。
【0043】 さらに具体的には、適切な表面活性物質の例は以下のものの1種又は組合せで
ある。ポロキサマー類、例えばPluronic.TM, F68, F108及びF127(BASFから入手
できるエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのブロックコポリマーであ
る)、及びポロキミン類、例えばTetronic.TM. 908(T908)(BASFから入手できるエ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドのエチレンジアミンに対する逐次付加
により誘導される4官能価ブロックコポリマー)、Triton.TM. X-200(Rohm and
Hassから入手できるアルキルアリールポリエーテルスルホネート)、Tween 20, 4
0, 60及び80(ICI speciality Chemicalsから入手できるポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル)、Carbowax.TM. 3550及び934(Union Carbideか入手でき
るポリエチレングリコール)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ジミリス
トイルホスファチジルグリセロールナトリウム塩、ドデシル硫酸ナトリウム、デ
オキシコール酸ナトリウム、及び臭化セチルトリメチルアンモニウム。
【0044】 好ましい表面活性物質は、リン脂質表面活性物質及び、リン脂質表面活性物質
を含む混合物である。適切なリン脂質は動物及び植物リン脂質;卵リン脂質;大
豆リン脂質;とうもろこしリン脂質;小麦胚芽、亜麻、綿、及びひまわり種子リ
ン脂質;乳脂リン脂質;グリセロリン脂質;スフィンゴリン脂質;ホスファチド
;パルミテート、ステアレート、オレエート及びアラキドネートを含むリン脂質
含有脂肪酸エステル(エステルはリン脂質中で混合物及び異性体の混合物であり
得る);1以上の二重結合を含む脂肪酸を含むリン脂質、例えばジオレイルホス
ファチジルコリン及び卵ホスファチジルコリン(粉末としては適切ではないが吸
湿性で水分を吸収できそしてゴム状になる);飽和脂肪酸を含むリン脂質(粉末と
して適切であり、水分を吸収しにくい);ホスファチジルセリン類;ホスファチ
ジルコリン類;ホスファチジルエタノールアミン類;ホスファチジルイノシトー
ル類;ホスファチジルグリセロール類、例えばジミリストイルホスファチジルグ
リセロール、L−アルファ−ジミリストイルホスファチジルグリセロール(1,2-
ジミリストイル-sn-グリセロ-3-ホスホ(rac-1-グリセロール)としても既知であ
り、DMPGとしても既知である);ホスファチジン酸;水素化天然リン脂質;及び
商業的に入手できるリン脂質、例えば米国アラバマ州アラバスターのAvanti Pol
ar Lipids, Inc.から入手できるものを含む。リン脂質中に内部の対イオンが存
在しないが、好ましい対イオンはナトリウムイオンのような1価のカチオンであ
る。リン脂質は加塩又は脱塩、水素化、部分水素化、又は不飽和の、天然、合成
又は半合成であることができる。
【0045】 好ましいリン脂質はLipoid E80、Lipoid EPC、Lipoid SPC、DMPG、Phospholip
on 100H(水素化大豆ホスファチジルコリン)、Phospholipon 90H、Lipoid SPC-3
、及びこれらの混合物を含む。現在最も好ましいリン脂質はLipoid E80である。
【0046】 本発明に従い製造される配合物に加える表面活性物質の濃度は、0.1〜50
%、好ましくは0.2〜20%、そして最も好ましくは0.5〜10%である。 好ましい面において、本発明は水への溶解性が乏しい薬剤及びリン脂質表面安
定化物質を含む小粒子の製造方法に関し、そして(a)水への溶解性が乏しい薬
剤とリン脂質物質の水性担体中の混合物を高剪断下において、有機溶媒の非存在
下に、そして所望によって1種以上の表面活性物質の存在下に、水への溶解性が
乏しい薬剤の融点以上の第1の温度範囲内で混合して、該薬剤を含む加熱サスペ
ンションを形成し、次に(b)該加熱したサスペンションを第1の圧力範囲内及
び該第1の温度範囲内で均質化して該薬剤を含む加熱均質化物を形成し、そして
次に(c)該加熱均質化物を該水への溶解性が乏しい薬剤の融点未満の第2の温
度範囲に冷却して該薬剤を含む一時的に安定な冷却された均質化物を形成し、次
に(d)冷却均質化物に、第2の温度範囲内及び第2の圧力範囲において、粒子
安定化エネルギー処理にかけて、該薬剤を含む安定化された小粒子の冷却分散物
を形成し、そして次に(e)所望によって冷却した分散物を乾燥して該薬剤を含
む乾燥した小粒子を形成する工程を含む。
【0047】 詳細な面において、本発明は水への溶解性が乏しい薬剤、フェノフィブラート
を含む小粒子の製造法に関する。この方法は、(a)水への溶解性が乏しい薬剤
フェノフィブラートとリン脂質物質の水性担体中の混合物を高剪断下において、
有機溶媒の非存在下に、そして所望によって1種以上の表面活性物質の存在下に
、該水への溶解性が乏しい薬剤の融点以上の第1の温度範囲内で混合して、該薬
剤を含む加熱サスペンションを形成し、次に(b)該加熱したサスペンションを
第1の圧力範囲内及び該第1の温度範囲内で均質化して該薬剤を含む加熱均質化
物を形成し、そして次に(c)該加熱均質化物を該水への溶解性が乏しい薬剤の
融点未満の第2の温度範囲に冷却して該薬剤を含む一時的に安定な冷却された均
質化物を形成し、次に(d)冷却均質化物に、第2の温度範囲内及び第2の圧力
範囲において、粒子安定化エネルギー処理にかけて、該薬剤を含む安定化された
小粒子の冷却分散物を形成し、そして次に(e)所望によって冷却した分散物を
乾燥して該薬剤を含む乾燥した小粒子を形成する工程を含む。
【0048】 水への溶解性が乏しい薬剤と表面活性物質、例えばリン脂質物質との混合物は
、表面活性物質及び水への溶解性が乏しい薬剤を水性担体に加え、そして次に高
い剪断力で、例えば10000rpm以下の剪断速度で30分以内、混合すること
によって調製できる。一例として、フェノフィブラートとリン脂質物質の混合物
は、リン脂質物質及びフェノフィブラートを水性担体に加えて、次に10000rpm以
下の剪断速度で30分以下高剪断力で混合することによって製造できる。好ましく
は、混合物を形成するために使用される薬剤は、混合を簡単にするために、直径
約5mm未満の粉末又は小結晶又は小片の形態である。これより大きいサイズの薬
剤の結晶又は塊は、混合を容易にするために本発明において使用される混合物を
形成する前に約5mm以下に粉砕できる。
【0049】 適切な水性担体は、水、滅菌水、注射用水及び緩衝水、例えば燐酸塩緩衝水を
含む。緩衝剤のpHは4〜10、好ましくは7〜9、そして最も好ましくは7.
5〜8.5の範囲であることができる。好ましい水性担体は0.01〜10mM
の燐酸ナトリウム緩衝液である。担体のpHは好ましくはリン脂質物質及び水へ
の溶解性が乏しい薬剤との混合前に、そして第1の温度への加熱前に室温で安定
化される。pHはHCl又はNaOHのような酸又は塩基の燐酸塩の溶液への添加によ
って調整できる。好ましくは水性担体は溶解した酸素を含まない。
【0050】 一面において、水性担体は最初に約1℃〜約100℃、好ましくは20〜90
℃、そしてさらに好ましくは20〜50℃の温度にある。水性担体は混合物の添
加の前又は後に望まれる第1温度に加熱できる。
【0051】 他の面において、水性担体は100℃を越える温度、例えば275℃まで過熱
できる。この場合、水性担体は周囲温度よりも高い圧力の閉鎖容器又は装置内に
収容できる。過熱した水性担体及び混合物は、高速剪断を加えることができるス
テンレス鋼容器又はボンベのような加圧閉鎖システム内に収容できる。この容器
は好ましくは適切なパイプ及びバルブを通して加熱均質化装置に結合され、これ
はさらに貯槽及び所望によって戻しパイプ(これは、連続又はバッチ法様式で使
用される場合に、均質化物をホモジナイザーから容器に運ぶことができる)を含
む。水の100℃における蒸気圧はほぼ14.7psiであり、そして温度が増
すと共に上昇する。例えば、120℃において、水の蒸気圧はほぼ28.8ps
i、140℃において約52.4psi、160℃において約89.6psi、
180℃において約145.4psi、200℃において約225.5psi、
220℃において約337psi、240℃において約486psi、260℃
において約680psi、275℃において863psiである。本発明におい
て有用な閉鎖系は、これら以上の圧力及び温度において本発明の加熱成分を安全
に収容でき、そして本発明に従う水への溶解性が乏しい薬剤の小粒子を与えるた
めに使用できる。
【0052】 フェノフィブラートのような水への溶解性が乏しい薬剤、及びリン脂質のよう
な表面活性物質を水性担体に加えた後、混合物は次に(もしまだそのようでなけ
れば)酸素の非存在下、例えば窒素又はアルゴン雰囲気下で該薬剤の融点以上の
第1温度に加熱できる。フェノフィブラートの場合は、水性担体中の混合物は7
9℃(報告されているフェノフィブラートの最低融点)〜99℃の間、好ましく
は79℃〜95℃の間、最も好ましくは80℃〜90℃の間に加熱できる。一般
に、温度が薬剤の融点より20℃高い温度までであるのが好ましい。好ましい第
1温度は一般に、薬剤の融点から薬剤の融点より20℃高い温度までである。水
性担体は薬剤及び表面活性物質の添加の前又は後に第1の温度範囲に加熱できる
。混合物は、高い剪断混合を加えながら第1温度に維持される。そのように製造
された混合物は、溶融薬剤と表面活性物質の加熱水性担体中の粗エマルジョンを
含む。
【0053】 混合物の加熱中に、高剪断混合が加えられる。適切な剪断は、例えばプロペラ
収納ミキサー、ホモジナイザー、ブレンダー、音波処理機又は加熱サスペンショ
ンを製造できる他の装置に由来する。適切な剪断速度は500〜10000rp
m、好ましくは2000〜5000rpmの範囲であることができる。高剪断混合
は、30分まで、又は薬剤を含む加熱サスペンションを形成するために必要であれ
ばそれ以上継続できる。温度が薬剤の融点未満であるときに、高剪断混合は水性
担体中の混合物のサスペンションを与え、そしてそのようなサスペンションは、
温度が薬剤の融点以上に増したときに製造される加熱サスペンションに先立つも
のとして有用である。高剪断混合の適用又はさらに激しい若しくは超高剪断混合
の連続的な適用は、温度が薬剤の融点より高いときには、水性担体中の混合物の
加熱均質化物を製造できる。温度が薬剤の融点より高いときは、加熱サスペンシ
ョンは溶融薬剤と表面活性物質との水性担体中のサスペンションである。一面に
おいて、加熱サスペンションは溶融薬剤と表面活性物質との水性担体中のエマル
ジョンである。高剪断混合及び超高剪断混合は、例えば高い剪断乱流、乱流エデ
ィ、高流体運動エネルギーの移動、エネルギー散逸、圧力誘起キャビテーション
、及び類似の既知の均質化機構によって有効な混合及び粒子サイズの減少を誘起
できる混合ブレードまたはプロペラを配置した機械的ミキサー又はスターラー又
はミルを使用して機械的エネルギーの入力によってつくることができる。
【0054】 一面において、本発明の加熱サスペンションの製造に有用な装置は、もし加熱
均質化物を製造するために十分なエネルギーを加熱サスペンションの粒子に移動
させるのであれば、本発明の加熱サスペンションの製造において使用できる。こ
の場合、加熱サスペンションを形成するための混合物の加熱及びその後の加熱均
質化物を形成するための加熱サスペンションの均質化は、工程(a)及び工程(
b)を単一の工程に結合した連続工程としてなされ得る。この工程において、実
質的に装置の変化無しに、又は加熱混合物形成に加えられるエネルギーの実質的
な増加無しに加熱サスペンションが形成され、次に加熱均質化物に転化される。
【0055】 ここで使用するとき、均質化とは先立つ組成物、例えば水性担体中に薬剤及び
1種以上の表面活性物質を含む混合物、混和物、ブレンド、エマルジョン、サス
ペンション、分散物又は固体の他の組成物又は固体粒子又は液体粒子又は液滴に
エネルギー処理をした結果としての、薬剤を水性担体中に含む均質化物又は均質
な小粒子の分布の生成を意味し、生成された均質化物又は小粒子は少なくとも、
それより大きい粒子又は液滴又は不均質な固体又は液体領域への相分離に対して
一時的に安定である。均質化は、特に加熱サスペンション及び加熱均質化物の形
成に関して、高剪断混合、超高剪断混合、高速ブレンディング、マイクロ流動化
及びミリング(分散ミリング、ボールミリング、アトリションミリング、バイブ
レーターミリング、及びメディアミリング)によるような機械的エネルギーの入
力によって、又は超音波処理の形態での音波エネルギーの適用によって達成でき
る。好ましくは、ミルが媒体又は粉砕媒体を含んでいるミリングが本発明で使用
される場合には、そのようなメディアは濾過又は他の適切な分離方法で除去され
て、本発明の均質化された組成物を与える。均質化は好ましくは、高圧下で例え
ば1000psi以上で、先立つ組成物を、該組成物内の粒子又は液滴の平均直
径の減少、及びそれらの数及び表面積の増加を引き起こせ、そして小粒子をつく
ことができる小さなオリフィスを通すことによって達成できる。好ましい均質化
法は高圧下で先立つ組成物を小さなオリフィスを通過させることを含み、そして
特に本発明の冷却分散物を製造するための均質化に関してマイクロ流動化を含む
【0056】 薬剤は水性担体に固体として加えることができる。フェノフィブラートのよう
な薬剤が、約10mm以下の範囲の粒子の形態、例えばミル処理した又はマイク
ロ化して粒子若しくは粉末として、加えられることができる。ミル処理した粒子
は、例えばバルク粉末又は結晶フェノフィブラートの空気ジェットミリングによ
って得ることができる。薬剤はまた、水性担体に、溶融物質として、すなわちそ
の融点以上に加熱された、好ましくは薬剤の融点から薬剤の融点より20℃高い
温度までであるがその分解点未満の温度で加熱された溶融物質として加えること
ができる。フェノフィブラートについては、好ましい温度は薬剤80℃(薬剤の
融点)〜約100℃であることができるが、薬剤の分解点以下の温度も適切であ
る。
【0057】 表面活性物質の水性担体中の濃度は0.1〜90w/w%、好ましくは0.1〜
50w/w%、さらに好ましくは0.2〜20w/w%、そして最も好ましくは0.5
〜10w/w%に変化し得る。フェノフィブラートのような薬剤の担体中の濃度は
、0.1〜90/w%、好ましくは0.5〜50w/w%、そしてさらに好ましくは
1〜20w/w%で変わり得る。例えば、一面において、現在好ましい組成物は表
面活性物質として3〜10%のリン脂質物質及び水性担体としての10mM燐酸
塩緩衝液中の水への溶解性が乏しい薬剤フェノフィブラート10%を含む。
【0058】 表面活性物質はその分解点未満のいずれかの温度で水性担体に加えることがで
きる。表面活性物質の混合物として使用されるときは、個々の成分は別々に水性
担体に加えることができ、又は添加前に混合物として組み合わすことができる。
表面活性物質は薬剤、例えばフェノフィブラートと共に又はそれとは別に水性担
体に加えることができる。
【0059】 薬剤、例えばフェノフィブラート、及び表面活性物質、例えばリン脂質物質の
水性担体中の混合物を、高剪断混合を加えながら第1の温度に加熱して、薬剤を
含む加熱サスペンションを製造する。
【0060】 薬剤を含む加熱サスペンションを次に第1の温度範囲で均質化して加熱均質化
物を製造する。第1の温度範囲は、薬剤が溶融状態に確実に維持されるために、
この均質化中維持される。フェノフィブラートについて、第1の温度範囲は好ま
しくは79〜100℃、さらに好ましくは80〜100℃であるが、フェノフィ
ブラートが溶融したままであることを条件とする。
【0061】 薬剤を含む加熱サスペンションの均質化は、この処理のために適切な装置内で
実施できる。有用な装置は、商業的に入手できる高圧均質化装置、例えばAPV Ga
ulin M15、Avestin Emulsiflex C5又はC50及びMFIC Microfluidizer M110EH及び
他のマイクロ流動化装置を含み、これらは第1の温度範囲に、例えば薬剤の融点
以上である第1の温度範囲に加熱された電気抵抗、加熱空気浴、又は加熱流体浴
、例えば水又はシリコーン油浴の使用によって加熱されている。
【0062】 薬剤を含む加熱サスペンションの均質化は、加熱均質化装置の均質化チャンバ
ー内で第1の圧力範囲で実施され、薬剤はその溶融状態に維持される。第1の圧
力範囲は2000psi〜30000psi、好ましくは約5000psi〜20000p
si、そしてさらに好ましくは約3000〜約10000psiであり得る。
【0063】 薬剤を含む加熱サスペンションは、加熱され所望によって攪拌された貯蔵槽か
ら重力供給によって均質化装置内の均質化チャンバー内へと処理でき、又はポン
プ、例えば蠕動ポンプによって第1温度範囲に加熱された貯蔵槽から加熱ホモジ
ナイザーの加熱均質化チャンバーを通って第1温度範囲に加熱された加熱受け容
器内へと処理されていく。このとき加熱サスペンションの全流体体積が加熱され
た準マイクロン又はマイクロンサイズの溶融粒子を生じる別々の均質化にかけら
れることを確実にするような態様で処理されていく。本発明の一面において、各
均均質化のパスの間に、処理された加熱サスペンションがバッチ法で加熱受け容
器から加熱貯蔵槽に、ポンプ又は注入のような方法で戻され、そして加熱均質化
工程が繰り返される。他の面において、処理された加熱サスペンションは、加熱
貯蔵槽に連続法で直接戻される。もし水性担体が100℃より高い温度に加熱さ
れると、系は混合物の均質化装置への供給中、及び均質化され部分的にすなわち
不完全に均質化された加熱サスペンションを加熱貯蔵槽へ戻す間、加圧下に閉鎖
系として封じ込められる。もし均質化前の加熱サスペンションの初期体積が、あ
る体積のパスと定義されると、この方法でホモジナイザー全体でなされる体積パ
スの回数は、初期には薬剤の融点以上の第1温度範囲である加熱均質化物を製造
するために、1〜約20、好ましくは1〜10、さらに好ましくは2〜8、そし
て最も好ましくは4〜7の範囲であることができる。この方法における好ましい
薬剤はフェノフィブラートであり、これは80〜約95℃の好ましい第1温度範
囲を有する。
【0064】 我々は、この加熱均質化物が一時的に安定な、又は準安定の冷却均質化物に冷
却できることを発見した。準安定とは、攪拌すると、又は長時間の放置によって
冷却された均質化物のこの一時的に安定な粒子が、結晶化され又は沈殿した薬剤
のより大きい粒子に転化し、そして水性担体から均質化物の成分の相分離を示し
得ることを意味する。例えば、これらの条件下で、フェノフィブラートは一時的
に安定又は準安定な冷却均質化物を形成し、これは放置、又は手動攪拌(例えば
振動又は攪拌)を加えることによってより大きな結晶を生じる。しかし、我々は
驚くべきことに、冷却条件の制御によって、冷却均質化物の一時的に安定な粒子
の寿命が適度に延ばせることを発見した。薬剤の融点よりも低い第2の温度範囲
でのその後の均質化によって、小粒子の追加の延長された安定性が得られる。我
々はまた、本発明の加熱及び冷却均質化工程において使用される均質化の体積パ
スの全回数が、本発明の混合物を製造するために使用された粉末化又はマイクロ
化された薬剤から出発するが従来技術の方法に従って完全に固体状態で薬剤が維
持される、匹敵する薬剤サスペンションを製造するために必要な体積パスの回数
よりも実質的に少ないことを発見した。
【0065】 一面において、加熱均質化物の粒子サイズは、レーザー光回折に基づく装置、
例えばMalvern Mastersizer Microplusを使用して測定でき、1μm未満である
ことを示す。
【0066】 第1温度へ予備加熱されていない受け容器内の加熱均質化物を集める試みがさ
れると、フェノフィブラートのような水への溶解性が乏しい薬剤は加熱均質化物
からただちに固体として沈殿し、そしてフェノフィブラートの場合には結晶とし
て沈殿する。このことは一時的に安定な分散物の攪拌に非常に関係しそうである
【0067】 フェノフィブラートの場合には、加熱均質化物の顕微鏡試験は、それがサスペ
ンションの小さくて非晶質の粒子から成ることを示すが、フェノフィブラートが
顕微鏡のスライドから結晶化して出てくる傾向がある。この迅速な結晶化はまた
、加熱均質化物が周囲温度で受け器内に集められた場合にみられる。
【0068】 一時的に安定又は準安定な冷却均質化物は、水性担体中の薬剤と表面活性物質
、例えばリン脂質物質との混合物から、加熱均質化物を非攪拌状態下で薬剤の融
点以上の第1温度範囲から薬剤の融点未満の第2温度範囲(好ましくは1〜20
℃)へ迅速に冷却することによって得ることができる。場合により、いかに容易
に薬剤が結晶化するかに依存して、非攪拌条件下で、冷却均質化物が加熱均質化
物で最初に検出されるものと非常に類似した小さな非晶質粒子を保持できる。所
望によって、加熱均質化物は薬剤の融点よりも高い第1温度で一定の保持時間の
間、第2温度範囲への冷却の開始前に保持できる。保持時間の間の薬剤の融点よ
り高い温度での攪拌は薬剤の結晶化に影響しない。しかし、冷却均質化物のかき
混ぜによるような攪拌は、粒子サイズの成長、及び結晶化及び薬剤の沈殿を引き
起こし得る。
【0069】 特にフェノフィブラートの場合に、我々は、一時的に安定な又は準安定な冷却
均質化物が、水性担体中のフェノフィブラートとリン脂質物質との混合物から、
加熱均質化物を非攪拌状態下でフェノフィブラートの融点以上の第1温度範囲か
らフェノフィブラートの融点未満の第2温度範囲(好ましくは1〜20℃)へ迅
速に冷却することによって得ることができることを発見した。非攪拌条件下で、
冷却均質化物は加熱均質化物中に最初に検出されるものに非常に類似した小さな
非晶質粒子を保持する。所望によって、加熱均質化物は第1温度、例えば80〜
90℃で一定の保持時間の間、第2温度範囲への冷却の開始前に保持できる。こ
の保持時間の間の攪拌は薬剤の結晶化に影響しない。
【0070】 冷却の導入前の80〜90℃における、フェノフィブラート含有加熱均質化物
のための最小保持時間を決定するために、保持時間は0〜60分の15分間隔で
で変え、そして保持時間は冷却の開始後30分で一定に維持された。これらの試
験において、我々は冷却均質化物の粒子の平均直径が、検討した全ての条件下で
類似していることを見いだした。新たに調製した均質化物の試料は一定の保持時
間、第1の温度範囲に維持でき、又は試料は第1の均質化工程の完了後に第2の
温度範囲にすぐに冷却できる。
【0071】 多数の冷却法が水への溶解性が乏しい薬剤を含む加熱均質化物に、薬剤の融点
以上の第1温度範囲から薬剤の融点未満の温度へ冷却して冷却された均質化物を
形成させるために適用できる。いくつかの方法の例はフェノフィブラートに関し
て以下のように列挙及び例示される。
【0072】 方法1:周囲空気内での、所望によって酸素及び空気を除いた閉鎖容器内での
、加熱均質化物を攪拌されないままにして薬剤の融点より高い温度から周囲温度
へ冷やすことによる、ゆっくりとした冷却。
【0073】 方法2:周囲温度(ほぼ15〜20℃)の水浴内での、薬剤の融点(フェノフ
ィブラートの場合は薬剤85℃)より高い温度からのゆっくりとした攪拌しない
冷却。
【0074】 方法3:薬剤の融点以上から周囲温度への、攪拌油浴内での1℃/分でのゆっ
くとした段階的な冷却。 方法4:薬剤の融点以上から薬剤の融点よりも薬剤20℃低い温度への(フェ
ノフィブラートについては薬剤85℃から65℃へ)、その後等温に冷却された
4℃の水浴内での4℃への冷却によるゆっくりとした段階的な冷却。
【0075】 方法5:等温冷却された4℃の水浴内での迅速な冷却。 方法6:薬剤の融点以上から、薬剤の融点よりも40℃低い温度へ(フェノフ
ィブラートについては薬剤85℃から薬剤40℃へ)1℃/分の速度でのゆっく
りとした段階的な冷却。
【0076】 最初100℃をこえる温度からの冷却については、加熱均質化物は加圧された
容器内に保持される。冷却後、圧力は所望によって、典型的にはバルブ(圧力を
周囲圧条件に等しくできる)による容器の内容物の攪拌無しに周囲圧に調節でき
る。好ましくは、窒素又はアルゴン雰囲気のような不活性雰囲気が、本発明の配
合物と接触したまま維持される。
【0077】 冷却相が例えばフェノフィブラートについて試験される間、攪拌が実行される
。いくつかの実験において、試料が攪拌されないままであり、他の場合には、冷
却工程の間、テフロン(登録商標)被覆した磁気攪拌棒を使用して250rpm
で磁気的に攪拌される。さらに、いくつかの試験においては、加熱均質化は、第
1温度に加熱されている追加の水性担体で10倍に希釈され、次に希釈された加
熱均質化物を渦巻かせて追加の水性担体を均一に分布させ、次に希釈した均質化
物を冷却する。
【0078】 粒子サイズの決定はMalvern Microplus Matersizerを使用して実施された。試
料を2〜3時間、冷却開始後に試験した。結果は体積重み付け平均またはD(4,3)
として報告する。試料はまた、顕微鏡で、インーフェーズ及びアウト-オブ-フェ
ーズの両方を使用して明るい偏光下に試験した。インーフェーズ光は、一次粒子
サイズの決定及び凝集物の検出を許容する。アウトーオブ-フェーズ試験は組成
物中に形成された結晶の量の指標を与える。形態的に小さなフェノフィブラート
の結晶質粒子は、大きなフェノフィブラート結晶から容易に識別できる。
【0079】 3%のLipoid E80(以下でE80と呼ぶこともある)を、10%のフェノフィブラ
ートを含む加熱均質化物の1回パス均質化物製造におけるリン脂質物質として使
用するときは、方法1又は2のいずれかによって冷却された場合に粒子の特性に
ほとんど変化はみられなかった(3時間での平均粒子径はそれぞれ2.42及び2.96
μmであった)。粒子は最初に非晶質の球形及び準マイクロンであうが、3時間
以内に結晶が現れた。対照的に、リン脂質物質として3%のLipoid E80が10%
のフェノフィブラートを含む加熱均質化物の2回パス均質化物調製において使用
されたときは、予期されないことに、方法2で試料が冷却された場合に比較して
試料が方法1で冷却されたときに小さな粒子サイズが観察された(冷却の3時間
後に、それぞれ0.56及び1.64μm)。この差異はphospholipon 100H(以下で100H
と呼ぶ場合がある)及びphospholipon 90H(以下で90Hと呼ぶ場合がある)のような
飽和リン脂質を使用して調製した加熱均質化物を使用して2回パスで処理したと
きに見られるものと異なる。これらの配合物において、冷却の開始後2〜3時間
での粒子サイズは、Lipoid E80を使用した場合にみられるものよりも有意に高か
った。3%のphospholipon 100Hを使用して2回パス調製した加熱均質化物(方
法1又は2に従って3時間冷却)について、平均粒子サイズはそれぞれ14.72及
び10.31μmであった。3%のphospholipon 90Hを使用して2回パスで調製した
加熱均質化物(方法1又は2に従って2時間冷却)について、平均粒子サイズは
それぞれ6.07及び5.23μmであった。顕微鏡により、phospholipon 100H及びpho
spholipon 90Hを含む冷却均質化物は、時間がたつと粒子の凝集物と結晶からな
っていた。凝集物は典型的にLipoid E80配合物においてみられなかったが、時間
がたつと結晶の成長がおこった。
【0080】 攪拌無しでの冷却速度の増加が、ゆっくりとした冷却法によって製造されるも
のよりも、水への溶解性が乏しい薬剤フェノフィブラートを含む小粒子を維持す
る程度が大きいことが予期されずに発見された。このことは、Lipoid E80がリン
脂質物質として使用されたときに特に真実である。例えば、表面活性物質として
3%のLipoid E80及び10%のフェノフィブラートから2回パスの均質化によっ
て調製された加熱均質化物を方法5(迅速な冷却)によって冷却し、そして方法
1又は2(ゆっくりとした冷却)に従って冷却した同じ組成物の加熱均質化物と
比較したとき、迅速な冷却についての3時間目の粒子サイズはゆっくりとした冷
却の0.76μmに対して0.63μmであった。
【0081】 攪拌しない試料について、最小限の粒子サイズの増加のみが全ての冷却法にお
いて観察されるが、攪拌条件下では、水への溶解性が乏しい薬剤の実質的な結晶
化又は沈殿又は凝集が観察できる。例えば、フェノフィブラートを含む攪拌しな
い試料については、最小限の粒子サイズの増加が全ての冷却法において観察され
た。対照的に、攪拌条件下では、フェノフィブラートの実質的な結晶化が全ての
冷却法について観察された。ゆっくりとした工程法において冷却された試料につ
いては、結晶の成長は薬剤の融点より約20℃低い温度、すなわちフェノフィブ
ラートについては約60℃未満で起こった。
【0082】 例えば攪拌棒又はスパチュラを使用した機械的攪拌によって冷却均質化物に加
えられたエネルギーは冷却均質化物の粒子に安定性を付与するために十分ではな
いことがわかる。有効であるためには、粒子安定化エネルギー処理は冷却均質化
物の粒子に、一時的に安定な均質化物からより長く続く粒子の分散物へ転化する
ために十分なエネルギーを該粒子に付与しなければならない。そうでなければ、
望ましくない大きな粒子が一時的に安定な均質化物から生じる。好ましい粒子安
定化エネルギー処理は音波処理又は均質化である。最も好ましい粒子安定化エネ
ルギー処理は均質化である。粒子組成物のいくつかの面(現在未知である)を修
正するために十分なエネルギーが加えられなければならないと考えられる。この
粒子組成物のいくつかの面は表面活性物質の存在下で粒子サイズのさらなる減少
、又は薬剤及び/又は表面活性物質分子の粒子の表面における再編成、又は他の
減少に関連し得る。
【0083】 追加の加熱水性担体で加熱均質化物を10倍に希釈することは、冷却したとき
に粒子のサイズへ有利な効果を有することが予期されずに見いだされた。一例と
してフェノフィブラートの結果を表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】 1μm未満の粒子サイズを有する冷却均質化物は通常、溶融薬剤を含む加熱均
質化物を、迅速な冷却前に複数の均質化物のパスにふすることによって達成でき
る。複数回の均質化の効果は、より小さい粒子を生じることであるが、サイズを
減じる効果は直線的でなく、そして戻す速度を減じる。すなわち、平均粒子サイ
ズは、増したパスの回数と直線的ではなく減少する。
【0086】 フェノフィブラートの場合には、加熱均質化物のパス数を1から2へ増し、そ
の後冷却すると、Lipoid E80ではより小さな粒子サイズの冷却均質化物が生じる
が、Phospholipon 100HとPhospholipon 90Hではそうではなかった。例えば、先
立つ加熱均質化物を2回のパスの均質化物にかけたときは、方法1によって調製
したフェノフィブラート含有冷却均質化物試料は冷却の3時間後に0.56μmの粒
子サイズを有し、比較して先立つ均質化物を1回の均質化パスにかけたときに2.
42μmであった。加熱均質化物を10回のパスの均質化にかけたときは、冷却均質
化物は0.29μmの粒子サイズを有した。約0.3μmの粒子サイズを有する冷却均
質化物は、少なくとも5回の均質化パスにかけた加熱均質化物から達成できるこ
とが一般的に見いだされた。追加の均質化物はより小さい粒子を生じるが、体積
パスあたりの速度は減じられる。例えば、0.05μm程度の小ささの粒子が均質化
条件で達成できる。リン脂質の関数としての1〜2回の均質化体積パスについて
の結果を表2に示す。
【0087】
【表2】
【0088】 我々は、冷却均質化物のパスに依存した粒子サイズは表面活性物質の薬剤に対
する濃度比の関数であり得ることを見いだした。例えば、表面活性物質として3
%のLipoid E80及び薬剤として10%のフェノフィブラートを使用して調製した
加熱均質化物(10回の均質化パスにかけた)は0.35μmの粒子サイズを有する
方法6による冷却均質化物を生じるが、表面活性物質として10%のLipoid E80
及び薬剤として10%のフェノフィブラートを使用して調製した加熱均質化物(
10回の均質化パスにかけた)は、1.3μmの粒子サイズを有する方法6による
冷却均質化物を生じた。
【0089】 さらに、表面活性物質として3%のPhospholipon 100H及び薬剤として10%
のフェノフィブラートを使用して調製した加熱均質化物(10回の均質化パスに
かけて冷却した)は1.45μmの粒子サイズを有する方法5による冷却均質化物を
生じる。対照的に、表面活性物質として3%のLipoid E80及び薬剤として10%
のフェノフィブラートを使用して調製した加熱均質化物(10回の均質化パスに
かけて冷却)は、1.3μmの粒子サイズを有する方法6による冷却均質化物を生
じた。
【0090】 非攪拌条件下での4℃の浴内での加熱均質化物の迅速な冷却は、冷却前に加熱
均質化物中に観察されるものから、形態及び粒子サイズにおける最小限の変化を
有する冷却均質化物を生じる。例えば、我々は、表面活性物質としてリン脂質及
び薬剤としてフェノフィブラートを含む加熱均質化物の4℃浴内での表面活性物
質攪拌条件下での迅速な冷却が、冷却前に加熱均質化物内に観察されるものから
の形態及び粒子サイズの最小限の変化を有する非晶質冷却均質化物を生じること
を発見した。加熱均質化物が80℃で1時間まで保持され、次に冷却されて5℃
で30分間保持された冷却均質化物を形成するときに、加熱均質化物が冷却前に
80℃で保持された時間の関数として、粒子サイズにおけるなんらの差異も検出
できなかった。最適の処理速度のために、加熱均質化物の新たに調製した試料は
、第1の温度範囲から第2の温度範囲に、加熱均質化物の適切な回数の均質化パ
ス(例えば5回パス)の直後に冷却されて冷却均質化物を与えることができる。
しかし、このように調製された冷却均質化物は、薬剤の結晶の形成及び冷却均質
化物のサスペンションからの沈殿に対して、放置され得る場合には、一時的に安
定または準安定であるようである。より大きい粒子及び結晶の形成は、冷却均質
化物が、攪拌または震盪によるような方法で乱されると促進される。
【0091】 本発明の他の面において、増量剤が固体又は水性担体の溶液として薬剤と表面
活性物質の水性担体中の混合物として、本発明の方法において添加できる。 増量剤はここで、水性サスペンションのようなサスペンションへ乾燥した小粒
子を再分散するのを助けるために有用な化合物として定義される。適切な増量剤
はヒドロキシルを含有する、親水性の、比較的に低分子量(50000未満)の
化合物、例えば単糖類、二糖類、三糖類、蔗糖、乳糖、マンニトール、ソルビト
ール、トレハロース、フルクトース、砂糖類、ペントース、ヘキソース、キシリ
トール、及びこれらの混合物を含む。増量剤は凍結乾燥における凍結保護剤のよ
うな乾燥処理における保護剤として、又はスプレードライ処理若しくは蒸発処理
における添加剤として有用であり、粒子の融合、組合せ、サスペンションの劣化
及び乾燥中の凝集を実質的に減じ、そして乾燥状態からの粒子の再懸濁を助ける
。水への溶解性が乏しい薬剤を含む乾燥した小粒子は、粒子の冷却した分散物か
ら製造された固体である凍結乾燥物として、水性担体を、氷中で分散物を含む固
体として凍結し次に水を減圧下に水を昇華させることによって除去する方法によ
って製造できる。増量剤は、それらが溶解又は部分的に溶解している水性組成物
の凍結点を下げるか又は降下させることもできる。
【0092】 好ましい増量剤はトレハロース、蔗糖、ソルビトール及びこれらの混合物であ
る。 増量剤は混合物、加熱サスペンション、加熱均質化物、冷却均質化物、冷却分
散物、及び乾燥粒子へ加えることができる。これらは固体又は液体として、又は
水性担体中の溶液として加えることができる。
【0093】 増量剤又は増量剤の組合せの添加の効果に関する冷却均質化配合物の安定性を
試験した。増量剤が固体又は液体としてフェノフィブラートと表面活性物質とし
てのリン脂質物質との水性担体中の加熱混合物に加えられ、次に試験のために加
80℃での熱均質化物の10回のパスを使用して処理され、そして続いて4℃の
水浴中で冷却されたとき、粒子サイズの推定値は、増量剤の蔗糖(10%)を除
いては、2時間の間、粒子の平均直径測定値でほとんど増加はなかった。しかし
、顕微鏡による観測は、冷却工程後に有意な数の大きな結晶の存在を示した。処
理される配合物への、増量剤を含まないか又は含む2倍の熱緩衝溶液の添加は、
平均粒径の大きな増加を引き起こした。このことは、顕微鏡による試験によって
、粒子の凝集と大きな結晶も存在したことによるものとされた。
【0094】 トレハロースが、水性担体中のフェノフィブラートとリン脂質物質の混合物に
攪拌しながら加えられとき、結晶が検出され、これはトレハロースが、結晶形成
及び沈殿に関してこれらの準安定な配合物を安定化しないことを示す。PVP 17及
びグリセロールを加熱均質化物に加えれたが、両方の場合において、攪拌条件下
で結晶の成長が顕微鏡により観察された。グリセロール単独又はグリセロールと
トレハロースが混合物に添加され、次に均質化される場合、攪拌試験の結果は再
度、これらの配合物が、時間経過により大量の結晶化によって不安定であること
を示した。このように、増量剤又はPVPの混合物又は加熱均質化物のいずれかへ
の添加は、準安定な配合物の攪拌条件下での安定性を生じない。
【0095】 冷却均質化物が、かき混ぜ又は手動の震盪のような攪拌に関して不安定であり
得るのに対して、我々は驚くべきことに、冷却均質化物が、第2温度範囲及び第
2圧力範囲において加えられる粒子安定化エネルギー処理の適用によって、冷却
均質化物がさらに安定な冷却均質化物へ変えることができることを発見した。
【0096】 例えば、上述のフェノフィブラートの冷却均質化物は、かき混ぜ又は手動の震
盪のような攪拌(フェノフィブラートの結晶の形成につながる)に関して不安定
であることが見いだされたが、我々は、第2の温度範囲及び第2の圧力範囲にお
いて加えれる粒子安定化エネルギー処理の適用によって、冷却均質化物をさらに
安定化冷却均質化物へと変えることができることを見いだした。
【0097】 適切な粒子安定化エネルギー処理は、均質化、マイクロ流動化、及び音波処理
を含む。マイクロ流動化は一般には均質化の一方法であるとみなされている。 一面において、溶解性が乏しい薬剤を含む加熱均質化物の粒子は非晶質である
ことができ、一方粒子安定化エネルギー処理を加えた結果生じた冷却分散物粒子
は結晶質であり得る。攪拌は冷却均質化物における有意な粒子の成長を誘起する
が、攪拌は冷却均質化物から形成された冷却分散物中での有意な粒子の成長を誘
起しない。このように製造された冷却分散物は、冷却均質化物よりも粒子の成長
に関してさらに不動である。冷却分散物の粒子は好ましくは、マイクロン又は準
マイクロンの範囲である。冷却分散物の調製において使用される安定化工程の数
、例えば体積パスに依存して、冷却分散物は弱く結合した粒子の凝集物(分散物
の攪拌によって容易に壊れて分散し、又は解凝集できる)をも含み得る。好まし
くは、処理工程の数の増加、1から、5〜20の範囲、好ましくは10〜20の
範囲は、より小さくそしてさらに容易に分散する凝集物を作ることができる。攪
拌に対する配合物の不安定性は粒子安定化エネルギー処理の結果として増すこと
ができる。
【0098】 顕微鏡的には、溶解性が乏しい薬剤の例としてのフェノフィブラートの場合に
は、加熱均質化物の粒子は非晶質であるが、粒子安定化エネルギー処理の適用の
結果として生じた冷却分散物の粒子は結晶質である。重要なことに、攪拌は冷却
均質化物中で有意な粒子の成長を誘起するが、冷却均質化物から形成された冷却
分散物中では有意な粒子の成長を誘起しない。このように製造した冷却した分散
物は、冷却均質化物よりも粒子サイズの成長に対して不動である。一つの可能な
説明は、溶解性の乏しい薬剤の結晶の形成のための核形成部位の数は、マイクロ
ン又は準マイクロン範囲の安定な小結晶質粒子を生じる、表面活性物質の存在下
での粒子安定化エネルギー処理の適用によって実質的に増されることである。
【0099】 好ましい粒子安定化エネルギー処理は、例えばMicrofluidix M110EH装置を使
用したマイクロ流動化である。マイクロ流動化は1〜20体積パス、好ましくは2〜
20体積パス、さらに好ましくは5〜20体積パス、そして最も好ましくは10〜20体
積パスを使用して達成できる。マイクロ流動化は、連続モード又はバッチモード
で実施され得る。好ましい第2温度範囲は冷却均質化物を製造するために使用し
た第2温度範囲であり、好ましくは1〜40℃、さらに好ましくは4〜20℃、
そして最も好ましくは4〜15℃である。冷却分散物の調製のための有用な圧力
範囲は第2圧力範囲、すなわち2000〜30000psi、好ましくは500
0〜20000psi、そして最も好ましくは5000〜18000psiであ
る。
【0100】 顕微鏡的による観察によれば、例えばフェノフィブラートの場合には、冷却分
散物は結晶質下粒子のサスペンションである。冷却分散物の調製に使用される安
定化処理工程又は体積パスの数に直接依存して、冷却分散物は、サスペンション
を攪拌することによって破壊され又は分散され又は解凝集されることができる結
晶質フェノフィブラート粒子の弱く結合した凝集物をも含み得る。
【0101】 冷却分散物粒子平均直径の減少は、冷却均質化工程の間の体積パスの回数を増
すことによって達成できる。例えば、表面活性物質としての3%lipoid E80及び
水への溶解性の乏しい薬剤としての10%のフェノフィブラートの混合物から誘
導された配合物(最初に10体積パスで処理して薬剤を含む加熱均質化物を形成
し、方法5によって冷却して薬剤を含む一時的に安定な冷却均質化物を形成し、
次に2〜10体積パスでマイクロ流動化して薬剤を含む小粒子の冷却分散物を形
成する)について表3に示したように、観察された平均直径は、粒子安定化エネ
ルギー処理をうける前に冷却均質化物として0.26〜0.54μmであり、2
体積パスで処理したときは冷却均質化物として1.45μmであり、10体積パ
スで処理したときは0.9μmであった。驚くべきことに、攪拌に対する配合物
の安定性は粒子安定化処理の結果として劇的に増加した。追加の粒子安定化エネ
ルギー処理無しでは、冷却均質化物の平均粒子サイズは30分以内の攪拌無しで
は2のオーダー増加した。しかし、粒子安定化エネルギー処理の適用後は、平均
粒子サイズは24時間までの攪拌で実質的に増加しなかった。さらに、冷却分散
物の平均粒子サイズはより小さく、そして配合物が10体積パスで処理されたと
きは5日までより小さいままであった。
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】 卵レシチンLipoid E80をphospholipon H100で置換したとき、冷却均質化物粒
子サイズは10パス後、Lipoid E80の等価物より大きかった(2.3μmに対し
て0.3μm)。さらに、薬剤を含む小粒子の冷却均質化物を形成するための処
理後に、冷却分散物の粒子サイズのさらなる相対的な増加が検出された。このこ
とは、一次粒子の凝集によるものであるとすることができる。Lipoid E80配合物
及びphospholipon H100配合物の両方について、凝集物サイズは攪拌によって時
間により減少することができた。
【0105】 フェノフィブラート及び表面活性物質としてのリン脂質から10体積パスでも
ともと調製された冷却分散物の走査電子顕微鏡(SEM)分析はそれらがそれぞ
れ約1マイクロンの平均直径の単一の結晶質粒子として存在することを示した。
冷却分散物は、RTP Pharma Inc.によって開発されたIDD-PTN技術(米国特許第509
1187号に記述され、参照によってここに組み込まれる)によるようなフェノフィ
ブラートの融点未満でのマイクロ流動化によって調製できるリン脂質とフェノフ
ィブラートとのマイクロ流動化配合物に匹敵する。しかし、最初の溶融無しに粒
子サイズの減少を達成するために、薬剤は実質的にさらなる体積パスのマイクロ
流動化、例えば約18000psiでの200パス程度、を要求し得る。
【0106】 本発明の他の面において、1種より多い表面活性物質が、本発明にしたがう配
合物を調製するために使用できる。本発明の初期混合物を調製するために少なく
とも1種の表面活性物質が必要であり、そして一面において、本発明によって調
製される加熱サスペンション、加熱均質化物、冷却均質化物、冷却分散物及び乾
燥粒子のその後の製造に十分であり得る。他の面において、1種より多い表面活
性物質が混合物、加熱サスペンション、加熱均質化物、冷却均質化物、及び冷却
分散物へ添加できる。そのような添加は方法における1つの独立の工程で、また
は方法の複数の工程でなし得る。例えば、第2表面活性剤が混合物又は加熱サス
ペンションに添加でき、そして追加量の第2表面活性剤又は第3表面活性剤が冷
却均質化物又は冷却サスペンションに、又は乾燥小粒子にさえ添加できる。
【0107】 本発明によって調製された配合物に加えた1種以上の表面活性物質の全濃度は
0.1〜50%、好ましくは0.2〜20%、そしてさらに好ましくは0.5〜
10%の範囲であることができる。
【0108】 本発明の他の面において、増量剤が混合物へ、加熱均質化物へ、冷却均質化物
へ、冷却分散物へ加え得る。増量剤は固体、混合物、水性担体内の溶液として、
及び固体と溶液との組合せで加え得る。増量剤は、加熱均質化物、冷却均質化物
、及び冷却分散物の形成につながる工程の開始又は終わりに加えることができ、
そしてそれらは方法中の1より多い工程で添加できる。加えることができる全増
量剤の量は約0.1〜約50%、好ましくは1〜約25%、そしてさらに好まし
くは約2〜約20%の範囲である。増量剤はこれらの量において、個々の薬剤と
して、又は増量剤の全量がこれらの量内に属するように組み合わせて加えること
ができる。
【0109】 本発明の方法における、種々の増量剤の異なる工程における添加は、24時間
にわたるような時間にわたって冷却分散物の平均粒子径を実質的に増加しない。
例えば、増量剤のソルビトール(5%)及び蔗糖(10%)を3%のLipoid E80
及び10%のフェノフィブラート混合物に加え、配合物が10パスで処理して冷却
均質化物を形成し、10パスで処理して薬剤を含む小粒子の冷却分散物を形成し
たときは、冷却分散物の粒子サイズ(0.97μm)は、冷却分散物の形成後に同じ
増量剤が添加された類似の配合組成物(すなわち0.91μm)のものに非常にサイ
ズにおいて類似していた。
【0110】 薬剤を含む冷却均質化物の均質化はこの方法に適切な装置内で実施される。有
用な装置は、APV Gaulin M15、Avestin Emulsiflex C5及びC50、MFIC Microflui
dizer M110EHのような商業的に入手できる高圧均質化装置、及び他のマイクロ流
動化装置及びホモジナイザーを含むがこれない限定されない。均質化は、粒子に
十分な乱流又はエネルギー伝達を付与して安定な小粒子を形成できる高剪断及び
超高剪断機械的ミキサー及びミル及びプロペラ収納ミキサーを使用して実施する
こともできる。この装置は、冷却均質化物及び冷却分散物を第2の温度範囲に維
持するために冷却される。冷却は、薬剤の融点未満の第2温度範囲以下に冷却及
び維持された冷却空気浴、冷却流体浴、例えば水または氷/水浴、又は適切な熱
交換機の使用によってなすことができる。
【0111】 方法の最終行程において、冷却分散物は、溶解性の乏しい薬剤を含む乾燥量粒
子を与えるために乾燥できる。乾燥は、通常知られている多くの方法を使用して
、例えばスプレードライ、凍結乾燥、及び蒸発によって実施できる。好ましくは
、1種以上の増量剤が、乾燥をうける配合物中に存在する。
【0112】 乾燥がスプレードライによってなされるときは、冷却分散物はスプレードライ
ヤーに液体として、好ましくは第2温度範囲において、そして好ましくは1種以
上の増量剤を含む分散物として供給される。
【0113】 乾燥が蒸発によって実施されるときは、冷却分散物の水性担体は液体として維
持され、そして水は減圧下及び乾燥されるまで液体状態で乾燥される冷却分散物
中の少なくともいくらか及び好ましくは全ての水性担体を維持するために十分な
熱を加えて除去される。
【0114】 乾燥が凍結乾燥によってなされるとき、冷却分散物の水性担体が凍結され、そ
して、減圧及び熱の凍結サスペンションへの適用下に凍結乾燥されて、溶解性の
乏しい薬剤を含む小粒子を含む凍結乾燥物を与える。凍結及び凍結乾燥は好まし
くは、慣用の凍結乾燥機、例えば通常の技術を使用するVirtis Corporation Uni
top freeze dryerで実施される。凍結乾燥はトレイに加えられた冷却分散物に、
又はバイアル、例えば2mL又は10mLバイアルに入れられた冷却分散物に対してな
され得る。凍結乾燥物の再構成を容易にするために増量剤を配合物に加えること
ができる。
【0115】 一例としてフェノフィブラートの場合には、方法の最終行程において、冷却分
散物は、分散物中の水性担体を凍結し、そして凍結した分散物を減圧下に凍結乾
燥することによって、そして熱の適用によって乾燥でき、フェノフィブラートを
含む小粒子を含む凍結乾燥物を与える。所望によって、冷却サスペンションはス
プレードライされてフェノフィブラートを含む粒子の乾燥粉末を得ることができ
る。代わりに、冷却分散物の水性担体中の水を、例えば減圧下に蒸発して、フェ
ノフィブラートを含む乾燥小粒子を与えることができる。
【0116】 水への溶解性の乏しい薬剤を含む小粒子とは、水への溶解性の乏しい薬剤を含
む平均直径0.1マイクロン〜20μm、好ましくは水への溶解性の乏しい薬剤
を含む0.1〜5μm、そして水への溶解性の乏しい薬剤を含む0.1〜2μm
の範囲の粒子を意味する。
【0117】 フェノフィブラートを含む小粒子とは、フェノフィブラートを含む平均直径0
.1マイクロン〜20μm、好ましくはフェノフィブラートを含む0.1〜5μ
m、そしてフェノフィブラートを含む0.1〜2μmの範囲の粒子を意味する。
【0118】 蔗糖及びソルビトールのような増量剤の、処理前の混合物又は乾燥の直前の冷
却分散物への添加は再構成時に、先立つ冷却分散物のものにサイズで類似した粒
子サイズのサスペンションを与える。乾燥はスプレードライまたは好ましくは凍
結乾燥によってなし得る。
【0119】 トレハロースのような増量剤の処理前の加熱均質化物へ、冷却均質化物へ、又
は乾燥直前の冷却分散物への添加は再構成時に、先立つ冷却分散物のものにサイ
ズにおいて類似した粒子サイズを与える。
【0120】 冷却均質化物の試料は、増量剤と共に凍結乾燥でき、そして凍結乾燥直後の緩
和な倒置で、変性模擬胃液(SGF)内で再構成できる。再構成時の分散物の粒
子サイズは、先立つ冷却均質化物のものと類似した、すなわち同じ、または僅か
に大きくてよい。顕微鏡的には、再構成したサスペンションは主として単一結晶
質粒子、及び副次的な凝集物として存在できる。例えば、表面活性物質としての
3%のLipoid E80、10%のフェノフィブラート、10%の蔗糖及び5%のソル
ビトールの混合物(先立つ冷却分散物として)は0.96μmの平均粒子サイズ
を有する。相当する凍結乾燥物を再構成すると、再構成したサスペンションの平
均粒子径は1.57μmである。増量剤が冷却分散物に加えられた組成的に等し
い配合物については、凍結乾燥前後の平均粒子径はそれぞれ0.91及び1.3
8μmである。
【0121】 他の増量剤、例えば2%のグリセロール、5%の蔗糖も、容易に再構成し、そ
して単一の結晶質粒子のサスペンションを与える乾燥粒子を生じる。 薬剤を含む安定化された小粒子の冷却分散物の安定性の期間は、冷却均質化物
の一時的に安定化粒子の安定期間よりも数カ月まで延長できる。1年以上の安定
性も企図される。
【0122】 本発明によって製造された配合物は粉末へと乾燥でき、これは再懸濁又はカプ
セル内へ充填でき、又は結合剤及び他の錠剤製造技術における既知の賦形剤の転
化によってグラニュール若しくは錠剤に転化できる。本発明に従い与えられる薬
剤の粒子は、代替の方法によって調製された類似のサイズの粒子と匹敵又はそれ
より良好なバイオアベイラビリティーを有する。
【0123】 本発明は追加的に以下の実施例と関連して示されるが、これら本発明の例示で
あるとみなされる。しかし、本発明は実施例の詳細な説明に限定されないことが
理解されるべきである。
【0124】 実施例1 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、1440部の10mMのpH8.
0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを20
00〜3600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、
2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち
薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱する。加熱サスペンションを次に10回のバ
ッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600psigで操作するMi
crofluidizer M110Yを使用して、85〜99℃に維持しながら再循環させて均質
化し、薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10回のパスの後、この加熱均質化
物を5〜10℃に冷却した水で冷却した熱交換機を通して冷し、そしてこの一時
的に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又はパス、4
〜13℃に維持しながら18000psig(ピーク)で操作されるM110EHホモ
ジナイザーを使用して均質化する。2.0マイクロン直径未満のフェノフィブラ
ートを含むこの得られた冷却分散物を次に、−40℃で凍結し、真空下で凍結乾
燥してフェノフィブラートを含む乾燥小粒子を製造した。
【0125】 実施例2 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、1440部の10mMのpH8.
0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを20
00〜3600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、
2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち
薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サスペンションを次に10回のバ
ッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600psigで操作するMi
crofluidizer M110Yを使用して、80℃に維持しながら再循環させて均質化し、
薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10回のパスの後、この加熱均質化物を4
℃に30分間保持した氷水で冷却した熱交換機を通して冷し、そしてこの一時的
に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又はパス、4〜
15℃に維持しながら、18000psig(ピーク)で操作されるM110EHホモ
ジナイザーを使用して均質化する。1.0マイクロン直径未満のフェノフィブラ
ートを含むこの得られた冷却分散物を次に、凍結し、真空下で凍結乾燥してフェ
ノフィブラートを含む乾燥小粒子を製造した。
【0126】 実施例3 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、240部のトレハロースを含む1
440部の10mMのpH8.0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScienti
fic 400高剪断ミキサーを2000〜3600rpmで使用して、周囲温度で3
0分間均質に分散させ、次に、2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断
混合の間、95℃に、すなわち薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サ
スペンションを次に10回のバッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜
3600psigで操作するMicrofluidizer M110Yを使用して、85〜95℃に
維持しながら再循環させて均質化し、薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10
回のパスの後、この加熱均質化物を4℃に30分間保持した氷水で冷却した熱交
換機を通して冷し、そしてこの一時的に安定な均質化物をさらに、10〜20回
のバッチ体積サイクル又はパス、4〜15℃に維持しながら、18000psi
g(ピーク)で操作されるM110EHホモジナイザーを使用して均質化する。1.0
マイクロン直径未満のフェノフィブラートを含むこの得られた冷却分散物を次に
、液体窒素中で凍結し、真空下で凍結乾燥してフェノフィブラートを含む乾燥小
粒子を製造した。
【0127】 実施例4 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、1440部の10mMのpH8.
0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを20
00〜3600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、
2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち
薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サスペンションを次に10回のバ
ッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600psigで操作するMi
crofluidizer M110Yを使用して、85℃に維持しながら再循環させて均質化し、
薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10回のパスの後、この加熱均質化物を4
℃に30分間保持した氷水で冷却した熱交換機を通して冷し、そしてこの一時的
に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又はパス、4〜
15℃に維持しながら、18000psig(ピーク)で操作されるM110EHホモ
ジナイザーを使用して均質化する。1.0マイクロン直径未満のフェノフィブラ
ートを含むこの得られた冷却分散物を次に、追加の水性担体中の増量剤としての
200部の蔗糖及び100部のソルビトールの追加の水性担体中の溶液で処理し
、次に液体窒素中で凍結、及び真空下での凍結乾燥によって乾燥し、フェノフィ
ブラートを含む乾燥小粒子を作る。
【0128】 実施例5 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、1440部の10mMのpH8.
0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを20
00〜3600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、
2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち
薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サスペンションを次に10回のバ
ッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600psigで操作するMi
crofluidizer M110Yを使用して、85℃に維持しながら再循環させて均質化し、
薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10回のパスの後、この加熱均質化物を4
℃に30分間保持した氷水で冷却した熱交換機を通して冷し、そしてこの一時的
に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又はパス、4〜
15℃に維持しながら、18000psig(ピーク)で操作されるM110EHホモ
ジナイザーを使用して均質化する。1.0マイクロン直径未満のフェノフィブラ
ートを含むこの得られた冷却分散物を次に、追加の水性担体中の増量剤として3
00部の蔗糖及び100部のソルビトールに等しい増量剤の溶液で処理し、次に
凍結、及び凍結乾燥によって乾燥して、フェノフィブラートを含む乾燥小粒子を
作る。
【0129】 実施例6 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、1440部の10mMのpH8.
0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを20
00〜3600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、
2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち
薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サスペンションを次に10回のバ
ッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600psigで操作するMi
crofluidizer M110Yを使用して、85℃に維持しながら再循環させて均質化し、
薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10回のパスの後、この加熱均質化物を4
℃に30分間保持した氷水で冷却した熱交換機を通して冷し、そしてこの一時的
に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又はパス、4〜
15℃に維持しながら、18000psig(ピーク)で操作されるM110EHホモ
ジナイザーを使用して均質化する。1.0マイクロン直径未満のフェノフィブラ
ートを含むこの得られた冷却分散物を次に、100部の蔗糖及び20部のグリセ
ロールで処理し、次に乾燥して、フェノフィブラートを含む乾燥小粒子を作る。
【0130】 実施例7 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、1440部の10mMのpH8.
0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを20
00〜3600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、
2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち
薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サスペンションを次に10回のバ
ッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600psigで操作するMi
crofluidizer M110Yを使用して、85℃に維持しながら再循環させて均質化し、
薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10回のパスの後、この加熱均質化物を4
℃に30分間保持した氷水で冷却した熱交換機を通して冷し、そしてこの一時的
に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又はパス、4〜
15℃に維持しながら、18000psig(ピーク)で操作されるM110EHホモ
ジナイザーを使用して均質化する。1.0マイクロン直径未満のフェノフィブラ
ートを含むこの得られた冷却分散物を、追加の水性担体中の増量剤として200
部のトレハロース及び100部のPVP17の冷却溶液で処理し、次に凍結、及び凍
結乾燥又はスプレードライによって乾燥し、フェノフィブラートを含む乾燥小粒
子を作る。
【0131】 実施例8 表面活性物質としての60部のLipoid E80及び200部の水への溶解性の乏し
い薬剤であるフェノフィブラートの混合物を、200部の蔗糖及び100部のソ
ルビトールを含む1440部の10mMのpH8.0±0.2の水性燐酸塩緩衝
液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを2000〜3600rpmで使用
して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、2500rpm〜4000r
pmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち薬剤の融点の15℃上の温度
へ加熱した。加熱サスペンションを次に10回のバッチ体積サイクル又はパスに
ついて、3400〜3600psigで操作するMicrofluidizer M110Yを使用し
て、80℃に維持しながら再循環させて均質化し、薬剤を含む加熱均質化物を形
成した。10回のパスの後、この加熱均質化物を4℃に30分間保持した氷水で
冷却した熱交換機を通して冷し、そしてこの一時的に安定な均質化物をさらに、
10〜20回のバッチ体積サイクル又はパス、4〜15℃に維持しながら、18
000psig(ピーク)で操作されるM110EHホモジナイザーを使用して均質化
する。1.0マイクロン直径未満のフェノフィブラートを含むこの得られた冷却
分散物を次に乾燥し、フェノフィブラートを含む乾燥小粒子を作る。
【0132】 実施例9 1400部の水性担体(10mMのpH8.0の水性燐酸塩緩衝液)中の、表
面活性物質としての60部の水素化大豆ホスファチジルコリン(すなわちphosph
olipon 100H)及び200部の水への溶解性の乏しい薬剤であるフェノフィブラ
ートの混合物を、85℃に加熱し、10回の体積パスで均質化して薬剤を含む加
熱均質化物を形成し、方法1によって室温に冷却して薬剤を含む一時的に安定な
冷却均質化物を形成し、次に、Fischer Scientificからの550 Sonic Dismembrat
or Probe Sonicator(パワーレベル5で10秒のパルス)を使用して1分間音波
処理する。音波処理した材料(冷却分散物)の平均粒子直径は、加熱均質化材料
のものよりもほんのわずかに大きく、双方とも2〜4μmである。顕微鏡的に、
加熱均質化粒子は非晶質であるが、冷却分散物粒子は結晶質である。重要なこと
に、攪拌が冷却均質化物において有意の粒子成長を誘起するが、冷却分散物にお
いては攪拌は有意な粒子成長を誘起しない。このように製造された冷却分散物は
冷却均質化物よりも粒子成長に関してさらに不動である。
【0133】 実施例10 表面活性物質としての60部のリン脂質及び200部の水への溶解性の乏しい
薬剤の混合物を、1440部の10mMのpH8.0±0.2の水性燐酸塩緩衝
液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを2000〜3600rpmで使用
して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、2500rpm〜4000r
pmでの連続高剪断混合の間、薬剤の融点より高く加熱する。加熱サスペンショ
ンを次に10回のバッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600p
sigで操作するMicrofluidizer M110Yを使用して、薬剤の融点より高い温度に
維持しながら再循環させて均質化し、薬剤を含む加熱均質化物を形成する。10
回のパスの後、この加熱均質化物を氷水で冷却した熱交換機を通して冷し、そし
てこの一時的に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又
はパス、18000psig(ピーク)を使用して4〜15℃に維持しながらM1
10EHホモジナイザーを使用して均質化する。水への溶解性の乏しい薬剤を含む粒
子を含むこの得られた冷却分散物を次に、凍結及び凍結乾燥して水への溶解性の
乏しい薬剤を含む乾燥小粒子を製造した。
【0134】 実施例11 実施例1〜9によって調製した冷却分散物を10mLのバイアルに入れ、そし
て個々に凍結及び凍結乾燥して、フェノフィブラートを含む乾燥小粒子を得る。
【0135】 実施例12 実施例1〜9により調製した冷却分散物を個々にスプレードライして、フェノ
フィブラートを含む乾燥小粒子を与える。
【0136】 実施例13 フェノフィブラートを使用して実施例10により調製した冷却分散物を10m
Lのバイアルに入れ、凍結及び凍結乾燥して、フェノフィブラートを含む乾燥小
粒子を与える。
【0137】 実施例14 フェノフィブラートを使用して実施例10により調製した冷却分散物をスプレ
ードライして、フェノフィブラートを含む乾燥小粒子を与える。
【0138】 実施例15 表面活性物質としての225部のLipoid E80及び750部のフェノフィブラー
ト、375部のソルビトール、及び750部の蔗糖を、6000部の10mMの
pH8.0±0.2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサ
ーを2000〜3600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ
、次に、2500rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃、す
なわち薬剤の融点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サスペンションを次に10
回のバッチ体積サイクル又はパスについて、3400〜3600psigで操作
するMicrofluidizer M110Yを使用して、85〜99℃に維持しながら再循環させ
て均質化し、薬剤を含む加熱均質化物を形成した。10回のパスの後、この加熱
均質化物を5〜10℃の冷却水によって冷却した熱交換機を通して冷し、そして
この一時的に安定な均質化物をさらに、10〜20回のバッチ体積サイクル又は
パス、4〜13℃に維持しながら、18000psig(ピーク)で操作される
Microfluidics M110EHホモジナイザーを使用して均質化する。1.0マイクロン
直径未満のフェノフィブラートを含むこの得られた冷却分散物を次に、約−40
℃に凍結し、真空下で凍結乾燥してフェノフィブラートを含む乾燥小粒子を製造
する。
【0139】 実施例16 実施例15で調製したフェノフィブラートを含む乾燥小粒子を2%のCabisol
、5%の蔗糖、0.25%のステアリン酸マグネシウムとブレンドする。完全な
配合の後、混合物を圧縮するが、所望により組成物の圧縮したスラグを中間で形
成し、これを粉砕し、所望により均一な粒子サイズ範囲にふるい分けして、次に
経口投与のための錠剤へと再圧縮する。錠剤を、フェノフィブラートの次の投与
量で調製し、そして遭遇した体積によってサイズを決める。 50mg 51mg 52mg 53mg 54mg 67mg 100mg 102mg 104mg 106mg 134mg 150mg 153mg 156mg 159mg 160mg 200mg 213mg 250mg 300mg。
【0140】 実施例17 ゼラチンカプセルに、実施例15において調製したフェノフィブラートを含む
乾燥小粒子を充填し、シールして経口服用のためのカプセルを与える。カプセル
をフェノフィブラートの以下の用量で遭遇する体積によってサイズ決めする。 50mg 51mg 52mg 53mg 54mg 67mg 100mg 102mg 104mg 106mg 134mg 150mg 153mg 156mg 159mg 160mg 200mg 213mg 250mg 300mg。
【0141】 実施例18 ヒト対象中の、フェノフィブラートのマイクロ流動化リン脂質安定化マイクロ
粒子配合物の経口バイオアベイラビリティー Tween 80及びマンニトールを使用して調製した、マイクロ流動化Phospholipon
100H安定化フェノフィブラートマイクロ粒子(フェノフィブラートの67mg用量)
の経口カプセル投与形態を、ヒトボランティアに投与する。この検討は、マイク
ロ流動化Phospholipon 100-H安定化フェノフィブラートマイクロ粒子の配合物を
含むカプセルの、8人のヒトボランティアへの、単一の用量のクロスオーバーデ
ザインでの、経口投与からなる。マイクロ化フェノフィブラートの商業的に市販
されている配合物を対照として使用する。投与した用量は67mgであった。血
液試料を、120時間にわたり種々の時間点において、各投与前後に集めた。血
液試料内の薬剤濃度を、高圧液体クロマトグラフィーによって、代謝物であるフ
ェノフィブル酸の量をモニターすることによって決定する。薬物動態の結果を表
5に示す。最小二乗平均(ln変換データ)の比は1.49±0.24であり、そ
してマイクロ流動化されたリン脂質で安定化されたフェノフィブラートマイクロ
粒子配合物中の、商業的に入手できる製品をこえる、優れたバイオアベイラビリ
ティーを示す。
【0142】
【表5】
【0143】 実施例19 ヒト対象におけるフェノフィブラートのマイクロ流動化リン脂質安定化マイク
ロ粒子配合物の市販の配合物と関連した食物の影響の除去 フェノフィブラートの市販されているマイクロ化配合物と比較して、マイクロ
流動化によって調製したPhospholipon 100Hで安定化したフェノフィブラートマ
イクロ粒子、Tween 80及びマンニトールを含む、フェノフィブラートの、マイク
ロ流動化したリン脂質で安定化されたマイクロ粒子配合物のカプセル投与形態の
経口バイオアベイラビリティーを試験する。この試験は、試験配合物のカプセル
の8人のヒト対象への一回投与での試験配合物のカプセルの、4回の治療期間を
伴うクロスオーバー計画での経口投与からなる。両方の薬剤配合物を67mgの
カプセルとして投与した。120時間にわたり種々の時点で各投与の前後に血液
試料を集めた。血液試料中の薬剤濃度を、高圧液体クロマトグラフィーによって
、代謝物であるフェノフィブル酸の量をモニターすることによって決定した。異
なる条件下でのバイオアバイラビリティー(AUC(0-無限大))を表6に示す。食
物の影響を、摂食及び断食条件でバイオアベイラビリティー(AUC(0-無限大))
の比によって示す。結果は、市販されているマイクロ化されたフェノフィブラー
ト製品で有意(p<0.05)な食品の影響を示す(+73%)が、マイクロ化
したリン脂質で安定化したフェノフィブラートマイクロ粒子の食品の影響はわず
かに13%であり(NS)、最適なバイオアベイラビリティーのための食品への
依存性の実質的な消去を示した。
【0144】
【表6】
【0145】 実施例20 フェノフィブラート(IDD-PTMフェノフィブラート)のマイクロ流動化された
リン脂質安定化マイクロ粒子を使用した場合にヒト対象に食物の影響が存在しな
いことの証明。
【0146】 実施例15の方法によってGMP条件下で本明細書中に記述された熱溶融マイ
クロ流動化法によって調製されたIDD-PTMフェノフィブラート配合物を凍結乾燥
によって乾燥して、そして160mgのフェノフィブラートを含む錠剤へと配合
した。配合物中で、IDD-PTMフェノフィブラートはリン脂質Lipoid E80で安定化
されたマイクロ粒子の形態であり、そして蔗糖及びソルビトールの存在下でマイ
クロ流動化によって製造された。錠剤にしたIDD-PTMフェノフィブラート配合物
の経口バイオアベイラビリティーを、一回投与の薬物動態学的試験で、断食及び
摂食状態で試験した。この試験は、ランダム化した順序でのクロスオーバー計画
を使用して8人のヒト対象において160mgのフェノフィブラートを含む単一
のIDD-PTMフェノフィブラート錠剤の投与からなる。摂食条件は100Kcal及び
50gの脂肪を含む脂肪食で得た。96時間にわたり種々の時点で各投与の前後
に血液試料を集めた。血液試料中の薬剤濃度を、高圧液体クロマトグラフィーに
よって、代謝物であるフェノフィブル酸の量をモニターすることによって決定し
た。薬剤の経口投与した組成物のような投与形態からの薬剤のバイオアベイラビ
リティーは、患者中に検出された薬剤の合計量対時間として与えられ、そして血
液対時間で検出されたフェノフィブル酸のプロットの曲線下の面積として計算す
る。摂食及び断食条件で得たバイオアベイラビリティー(AUC(0-無限大))を表
7に示す。食物の影響は、AUC(0-無限大)の摂食及び断食条件下での比によって
示される。95%(断食/摂食)比は、IDD-PTMフェノフィブラートのバイオア
ベイラビリティーへ食物の影響が本質的に存在しないことを示す。断食/摂食条
件下でのAUC(0-無限大)の比は1.07である。フェノフィブラートのマイクロ
流動化リン脂質安定化マイクロ粒子のバイオアベイラビリティーは、この試験の
断食及び摂食条件の間に8%未満増加する。
【0147】
【表7】
【0148】 実施例21 以下の配合物を、乾燥前にサスペンションへと導く実施例10の方法によって
調製した。 21−1)10%のフェノフィブラート、3%のLiopid E80、10%の蔗糖; 21−2)10%のフェノフィブラート、3%のLiopid E80、10%の蔗糖、5
%のソルビトール; 21−3)10%のフェノフィブラート、3%のLiopid E80、10%の蔗糖、1
%のソルビトール; 21−4)9%のフェノフィブラート、2.7%のLiopid E80、19%の蔗糖、
4.5%のソルビトール。
【0149】 配合物を、内部直径1.22m及び1.14mの円筒高さ、及び60°円錐型
の低部を有するチャンバーからなる商業的に入手できるスプレードライヤー中で
スプレードライした。電気加熱した空気を、天井散布機を介して入れるプロセス
ガスとして使用した。まずスプレードライした各配合物を、ケーキング無しに乾
燥雰囲気で操作できる乾燥粉末として単離した。スプレードライ前は1.7マイ
クロンの初期体積重み付け平均粒子サイズを有する配合物21−2から調製した
スプレードライした粉末の試料を、1リットルあたり2gのNaCl及び7mL
の濃HClを含む模擬胃液中で穏和な音波処理で再構成し、1.9マイクロンの
平均粒子サイズを有することが見いだされた。
【0150】 実施例22 Lipoid E80及びフェノフィブラートの混合物を、10mMのpH8.0±0.
2の水性燐酸塩緩衝液中に、ProScientific 400高剪断ミキサーを2000〜3
600rpmで使用して、周囲温度で30分間均質に分散させ、次に、2500
rpm〜4000rpmでの連続高剪断混合の間、95℃に、すなわち薬剤の融
点の15℃上の温度へ加熱した。加熱サスペンションを次に3〜10回のバッチ
体積サイクルについて、3400〜3600psigで操作するMicrofluidizer
M110Yを使用して、85℃〜99℃に維持しながらバッチ式で均質化し、薬剤を
含む加熱均質化物を形成した。この加熱均質化物を5℃〜10℃の水で冷却した
熱交換機を通して冷し、そしてこの一時的に安定な均質化物をさらに、10〜2
0回のバッチ体積サイクル又はパス、13℃未満に維持しながら、18000p
sig(ピーク)で操作されるM110EHホモジナイザーを使用して均質化した。リ
ン脂質で安定化されたフェノフィブラートを含む小粒子を含むこの得られた冷却
分散物を次に増量剤及び賦形剤と共に処理し、周囲温度で混合し、そしてスプレ
ードライで乾燥した。以下の組成物(重量%)を、この方法で粉末として調製す
る。この粉末は、穏和な音波処理での再構成後の1〜2マイクロンであって、非
音波処理時の最小状態が1.5マイクロンの体積重み付け直径を有する。製造し
た粉末は容易に流れ、注ぐことによって容易に移すことができ、そして固着を示
さない。これらの粉末中の水含量は2.5%未満であり、例えば22−e、約1
%であることが見いだされた。
【0151】
【数1】
【0152】 スプレードライした粉末(100部)を、Avicel-PH102(18.5部)、Ac-D
i-Sol(3.95部)、Cab-O-Sil(0.62部)及びステアリン酸マグネシウム
(0.25部)とブレンドし、1mmのグラニュール又はスラグへ加工した。これ
は、ブレンドを予備的に圧縮し、その後つぶし、そしてふるい分け(USP標準
14番篩)し、そして追加のステアリン酸マグネシウムとブレンドして錠剤投与
形態に圧縮した。異なるバッチで製造した錠剤の硬度は、自動打錠機、又はCMS-
15錠剤プレス(Cadmach Machinaries)を使用した手動圧縮によるかのいずれかで
、2〜9KPaの範囲である。これらの錠剤の崩壊時間は3〜10分の範囲であ
る。
【0153】 実施例23 リン脂質で安定化したフェノフィブラートのマイクロ粒子を含む本発明の錠剤
配合物の単一用量経口投与の後に、2回の治療の、2つの期間の2つの順序のク
ロスオーバー臨床試験を、24人の健康なボランティア中の血液中のフェノフィ
ブル酸の相対バイオアベイラビリティを評価するために実施した。フェノフィブ
ラート錠剤投与形態は、160mgのフェノフィブラートを含み、そして0.1
〜3%の水分を含み、そして粉末の10%のフェノフィブラート、3%のLipoid
E80、10%の蔗糖、及び5重量%のソルビトール、並びに粉末の0.2%のス
テアリン酸マグネシウム、0.2%のコロイド状シリカからなるマイクロ粒子の
サスペンションから得られた。本発明の配合物からのフェノフィブル酸のバイオ
アベイラビリティを、200mgのカプセルで、商業的に入手できるマイクロ化
したフェノフィブラート(Tricor(R))のものと比較した。各投薬量形態は、経
口で、低脂肪試験食の5分以内にとった。試験を2つの試験期間、試験1及び試
験期間2に分けた。各期間において、単一のフェノフィブラート投薬量を、対象
に投与した。2つの投与の間に10日のウオッシュアウト期間があった。血漿試
料を、各投与前後、及び各投与に続く96時間集めた。フェノフィブル酸の検量
を、血漿試料についてバリデーテッド分析法(HPLC-UV)で実施した。関連した
薬物動態学パラメーターを、各配合物の投与前後に評価するために決定し、そし
て試験配合物を対照配合物と比較した。次の結果は、本発明の配合物と商業的に
入手できるマイクロ化したフェノフィブラート(tricor(R))との間の低脂肪給食
条件下での生物学的同等性を示す。
【0154】
【数2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/02 A61K 47/02 47/10 47/10 47/24 47/24 47/26 47/26 47/36 47/36 A61P 3/06 A61P 3/06 B01J 13/00 B01J 13/00 B 19/00 19/00 N (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ミシュラ,アワデシュ・ケイ カナダ国ケベック エイチ3イー 1エイ チ8,ヴェルダン,イレ・デ・スール, ド・ガスペ 670,アパートメント 201 Fターム(参考) 4C076 AA29 AA32 AA36 AA61 BB01 CC21 CC26 DD63 DD67 EE30 FF02 FF13 FF15 FF16 GG05 GG08 GG09 GG10 GG21 4C086 AA10 BA07 CB22 MA03 MA05 MA21 MA35 MA38 MA43 MA44 MA52 NA02 NA05 NA10 NA11 NA12 ZC33 4C206 AA10 DB25 DB43 MA03 MA05 MA41 MA55 MA58 MA63 MA64 MA72 NA02 NA05 NA10 NA11 NA12 ZC33 4G065 AA01 AB03X AB06X AB26X AB40X BA20 CA11 DA02 EA05 EA06 EA10 FA01 FA02 4G075 AA27 BB08 CA02 CA03 CA65 DA13 ED01

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)高剪断下に、水への溶解性の乏しい薬剤と1種以上の
    表面活性物質との水性担体中の混合物を、有機溶媒の非存在下に、該水への溶解
    性の乏しい薬剤の融点以上の第1の温度範囲内で混合して、溶融した薬剤を含む
    加熱サスペンションを形成し、 (b)該加熱サスペンションを第1の圧力範囲において、そして該第1温度範囲
    内で均質化して、溶融した薬剤を含む加熱均質化物を形成し、 (c)該加熱均質化物を、該水への溶解性の乏しい薬剤の融点未満の第2温度範
    囲に冷却して、薬剤を含む一時的に安定な冷却均質化物を形成し、 (d)該冷却均質化物に、該薬剤の融点未満の第2の温度範囲内で、第2の圧力
    範囲で、粒子安定エネルギー処理を加え、薬剤を含む安定化された小粒子の冷却
    分散物を形成し、そして (e)該冷却された分散物を乾燥して、水への溶解性の乏しい薬剤を含む乾燥小
    粒子を形成する 工程を含む、水への溶解性の乏しい薬剤を含む小粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 混合物がさらに増量剤を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 加熱サスペンションがさらに増量剤を含む、請求項1に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 加熱均質化物がさらに増量剤を含む、請求項1に記載の方法
  5. 【請求項5】 冷却均質化物がさらに増量剤を含む、請求項1に記載の方法
  6. 【請求項6】 冷却分散物がさらに増量剤を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 増量剤が、単糖類、二糖類、三糖類、蔗糖、乳糖、マンニト
    ール、ソルビトール、トレハロース、グリセロール、デキストロース、フルクト
    ース、砂糖、ペントース、ヘキソース、キシリトール及びこれらの混合物よりな
    る群から選択される、請求項2〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 増量剤がトレハロース、蔗糖、ソルビトール、及びこれらの
    混合物よりなる群から選択される、請求項2〜6のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 増量剤がトレハロースである、請求項2〜6のいずれかに記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 増量剤が蔗糖及びソルビトールの混合物である、請求項2
    〜6のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 表面活性物質がリン脂質物質である、請求項1〜10のい
    ずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 表面活性物質が、Lipoid E80、Lipoid EPC、Lipoid SPC、
    DMPG、Phospholipon 100H、Lipoid SPC-3及びこれらの混合物よりなる群から選
    択される請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 リン脂質物質がLipoid E80である、請求項1〜10のいず
    れかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 第1の温度範囲が薬剤の融点〜薬剤の融点より20℃高い
    温度である、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 第2温度範囲が4℃〜20℃であり、そして水への溶解性
    の乏しい薬剤が溶解していない、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 水性担体が、水、無菌水、注射用水、及び4〜10のpH
    を有するリン酸塩で緩衝した水よりなる群から選択される、請求項1に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 水性担体が、7〜9のpHを有する、燐酸塩で緩衝した水
    である、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 水性担体が、7.5〜8.5のpHを有する、燐酸塩で緩
    衝した水である、請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 第1圧力範囲が2000〜30000psiである、請求
    項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 第2圧力範囲が18000〜5000psiである、請求
    項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 薬剤を含む小粒子が0.1〜2μmの範囲の平均サイズを
    有する、請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 薬剤を含む小粒子が0.3〜2μmの範囲の平均サイズを
    有する、請求項1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 (a)水性担体中のフェノフィブラートとリン脂質物質と
    の混合物を、有機溶媒の非存在下に、フェノフィブラートの融点以上の第1の温
    度範囲内で混合して、フェノフィブラートが溶融している加熱サスペンションを
    形成し、 (b)該加熱サスペンションを第1の圧力範囲において、そして該第1温度範囲
    内で均質化して、フェノフィブラートを含む加熱均質化物を形成し、 (c)該加熱均質化物を、フェノフィブラートの融点未満の第2温度範囲に冷却
    して、フェノフィブラートを含む一時的に安定な冷却均質化物を形成し、 (d)該冷却均質化物に、フェノフィブラートの融点未満の第2の温度範囲内で
    、第2の圧力範囲で、粒子安定エネルギー処理を加え、フェノフィブラートを含
    む安定化された小粒子の冷却分散物を形成し、そして (e)該冷却された分散物を乾燥して、フェノフィブラートを含む乾燥小粒子を
    形成する 工程を含む、フェノフィブラートを含む小粒子の製造方法。
  24. 【請求項24】 混合物がさらに増量剤を含む、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 加熱サスペンションがさらに増量剤を含む、請求項23に
    記載の方法。
  26. 【請求項26】 加熱均質化物がさらに増量剤を含む、請求項23に記載の
    方法。
  27. 【請求項27】 冷却均質化物がさらに増量剤を含む、請求項23に記載の
    方法。
  28. 【請求項28】 冷却分散物がさらに増量剤を含む、請求項23に記載の方
    法。
  29. 【請求項29】 増量剤が、単糖類、二糖類、三糖類、蔗糖、乳糖、マンニ
    トール、ソルビトール、トレハロース、グリセロール、デキストロース、フルク
    トース、砂糖、ペントース、ヘキソース、キシリトール及びこれらの混合物より
    なる群から選択される、請求項23〜28のいずれかに記載の方法。
  30. 【請求項30】 増量剤がトレハロース、蔗糖、ソルビトール、及びこれら
    の混合物よりなる群から選択される、請求項23〜28のいずれかにに記載の方
    法。
  31. 【請求項31】 増量剤がトレハロースである、請求項23〜28のいずれ
    かに記載の方法。
  32. 【請求項32】 増量剤が蔗糖及びソルビトールの混合物である、請求項2
    3〜28のいずれかに記載の方法。
  33. 【請求項33】 リン脂質物質が、Lipoid E80、Lipoid EPC、Lipoid SPC、
    DMPG、Phospholipon 100H、Lipoid SPC-3及びこれらの混合物よりなる群から選
    択される請求項23〜32のいずれかに記載の方法。
  34. 【請求項34】 リン脂質物質がLipoid E80である、請求項23〜32のい
    ずれかに記載の方法。
  35. 【請求項35】 第1の温度範囲がフェノフィブラートの融点以上である、
    請求項23に記載の方法。
  36. 【請求項36】 第1温度範囲がフェノフィブラートの融点〜フェノフィブ
    ラートの融点より20℃高い温度である、請求項23に記載の方法。
  37. 【請求項37】 第2温度範囲がフェノフィブラートの融点未満である、請
    求項23に記載の方法。
  38. 【請求項38】 第2温度範囲が4℃〜40℃であり、そしてフェノフィブ
    ラートが溶融していない、請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 水性担体が、水、無菌水、注射用水、及び4〜10のpH
    を有するリン酸塩で緩衝した水よりなる群から選択される、請求項23に記載の
    方法。
  40. 【請求項40】 水性担体が、7〜9のpHを有する、燐酸塩で緩衝した水
    である、請求項23に記載の方法。
  41. 【請求項41】 水性担体が、7.5〜8.5のpHを有する、燐酸塩で緩
    衝した水である、請求項23に記載の方法。
  42. 【請求項42】 第1圧力範囲が2000〜30000psiである、請求
    項23に記載の方法。
  43. 【請求項43】 第2圧力範囲が18000〜5000psiである、請求
    項23に記載の方法。
  44. 【請求項44】 薬剤を含む小粒子が0.1〜2μmの範囲の平均サイズを
    有する、請求項23に記載の方法。
  45. 【請求項45】 薬剤が37℃〜275℃の融点を有する、請求項1に記載
    の方法。
  46. 【請求項46】 薬剤が50℃〜100℃(100℃を含まず)の融点を有
    する、請求項1に記載の方法。
  47. 【請求項47】 薬剤が100℃〜275℃の融点を有する、請求項1に記
    載の方法。
  48. 【請求項48】 薬剤が、カンプトテシン、ニトロカンプトテシン、9−ニ
    トロカンプトテシン、プロパノロール、及びロバスタチンよりなる群から選択さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  49. 【請求項49】 冷却分散物がスプレードライ又は凍結乾燥によって乾燥さ
    れる、請求項1〜23のいずれかに記載の方法。
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