JP2003528517A - 表示装置に表示するためのビデオ画像データ処理方法及び装置 - Google Patents
表示装置に表示するためのビデオ画像データ処理方法及び装置Info
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Abstract
Description
置に関する。より詳細には、本発明は、特に、プラズマディスプレイパネル(P
DP)のようなマトリクスディスプレイ、又は、ディスプレイ上で画素値が対応
した個数の小幅の発光パルスの生成を制御するその他のディスプレイに表示され
る画像の画質を改良する映像処理の方法に関連する。
ることなく厚さが非常に抑えられたフラットカラーパネルを実現することが可能
である。
果として、プラズマ技術のような新技術は、標準TV技術と同等若しくはそれ以
上に優れた画質を提供しなければならない。一方で、プラズマ技術は、画面サイ
ズが制限されない可能性、薄型にすることができる可能性などを与えるが、他方
で、画質を低下させる新たなタイプのアーティファクトを発生させる。
、消費者は旧型TVのアーティファクトを見ても気付かないことに慣れているの
で、このような新しいタイプのアーティファクトは非常に目立つ。
り得る放電セルのマトリクスアレイを利用する。また、中間調(グレイレベル)
が発光のアナログ制御によって表現されるCRT又はLCDとは違って、PDP
は、1フレームあたりの光パルス(維持パルス)の個数を変化させることによっ
て、中間調を制御する。この時間変調は、視覚時間応答に対応した期間に亘って
視覚によって積分される。
きくなることは、光パルス数が増加し、オン時間が長くなることを意味する。こ
のため、このタイプの変調は、パルス幅変調(PWM)としても知られている。
るという、PDP画質の一つの問題の原因である。これは、表示された輝度がパ
ルスの個数に線形であるが、視覚応答及び視覚のノイズ感度が線形ではない、と
いう事実による。暗い方の領域では、視覚は、明るい方の領域よりも感度が高い
。すなわち、最新のPDPが、各カラー成分R、G、Bに対して、たとえば、2
55個の離散的な映像レベルを表示できるとしても、暗い方の領域では量子化誤
差が非常に顕著であることを意味する。さらに、PDPディスプレイで要求され
る逆ガンマ関数は、ビデオの暗い方の領域における量子化ノイズを増加させ、そ
の結果として、分解能不足が認識される。
策が公知である。これらの解決策は、ディスプレイ、及び、表示されるビデオの
性質には適応していない。従来の文献に提案されたディザリング方法は、主とし
て、静止した黒画像及び白画像(ファックスの分野、新聞写真の描画)の品質を
改良するために開発された。そのため、同じディザリングアルゴリズムをPDP
に直接適用した場合に、従来の解決策によって得られる結果は最適ではない。
に適合したディザリング技術を提案する。
幅ビット分解能に切り捨てられるまで、ビデオ信号に加算されない。上述の通り
、ディザリング自体は、表示される分解能のビット数が減少するために生じる量
子化ノイズの影響を軽減するため使用される技術であり、技術文献によって周知
の技術である。ディザリングは中間調描画性を改良するが、短い距離で見ている
視聴者だけに気付かれる高周波数、低振幅のディザリングノイズを伴う。
ィザリングノイズを同時に実現するため、ディザリング信号をPDP特有の問題
に適合させる。最適化のために、以下に列挙する3種類の具体的な技術を、個別
に、或いは、組み合わせて使用することが可能である。
。
の振幅レベルに適合する。
はR、G、Bの3個のプラズマセルが存在する)に定義されたディザリング信号
を加える。これにより、ディザリングノイズは、より細くなり、視聴者には殆ど
気付かれなくなる。
に、或いは、自由に使えるディザリング数の組を表示されたオブジェクトのビッ
ト分解能に適合させるため、ディザリング信号を加えることを意味する。換言す
ると、ディザリング数に対するビット分解能は、表示されたオブジェクトのビッ
ト分解能に適合させられる。このアイデアを明確にするため、二つの例を説明す
る。
、G、B毎に4ビットの分解能で生成される。すなわち、ディスプレイ中間調分
解能(カラー成分R、G、B毎に8ビット)は、この種のOSDを正確に描画し
て余りある分解能をもち、ディザリング信号の加算は、顕著な効果を生ずること
なく、ディザリングノイズを加えるに過ぎない。
スプレイに接続された場合、ディザリング信号を加算することは無益である。カ
ラー成分R、G、B毎のビット分解能は、このモードでは非常に低い。ディザリ
ング技術を使用しても、中間調描画性は改善されない。その理由は、グラフィッ
クカードが、カラー数の減少を補償するため、固有のディザリング信号を連続し
て加算するからであろう。
号成分の振幅の関数にされることを意味する。また、換言すると、ディザリング
数に対するビット分解能は、ビデオ信号成分の振幅に適合させられる。ビデオ値
が小さい場合(暗い方の場合)に対して、ビデオ値が大きい場合には、ビット分
解能は、二次逆ガンマ関数を適用しても弛緩しない。したがって、ディザリング
のビット数は、振幅の関数として減少させることができる。
れている。上述の通り、プラズマセルは、オンとオフの切り換えだけが可能であ
る。したがって、発光は、プラズマセルのスイッチがオンに切り換えられた小幅
のパルスで行われる。異なるカラーは、1フレーム期間毎の小幅のパルスの個数
を変調することによって生成される。このため、フレーム期間は、いわゆるサブ
フィールドSFに細分される。各サブフィールドSFには、当該サブフィールド
SFで生成される光パルス数を決める特定の重みが割当てられる。発光は、サブ
フィールド符号語によって制御される。サブフィールド符号語は、サブフィール
ドの活性化と不活性化を制御する2進数である。1にセットされた各ビットは、
対応したサブフィールドSFを活性化する。0にセットされた各ビットは、対応
したサブフィールドSFを不活性化する。活性化されたサブフィールドSFにお
いて、割当てられた個数の光パルスが生成される。活性化されていないサブフィ
ールドでは、発光は行われない。12個のサブフィールドSFを含む典型的なサ
ブフィールド構造が図1に示されている。サブフィールド重みは同図の上部に列
挙されている。
画されている。なぜならば、非標準的なビデオソースの場合、ビデオラインは、
ジッタの影響を受け、また、サブフィールド期間の全体がジッタを生じるビデオ
ラインに収まることを保証するために、全サブフィールド期間の総時間が標準的
なビデオラインよりも僅かに短くされるからである。
1.から3.がセルで順番に行われる時間期間を表わす。
れる書込み/アドレッシング期間が存在する。
放電が行われる維持期間が存在する。勿論、先に励起されたセルだけがライティ
ングパルスを生成する。中立状態のセルでガス放電は生じない。
ス幅変調)を使用する。CRTの場合、輝度が印加された陰極電圧の二次式で近
似できるのに対して、プラズマディスプレイの場合、輝度はPDPの放電パルス
数の一次式で近似される。したがって、PWMの前に、入力ビデオ信号成分R、
G、Bに近似的な二次逆ガンマ関数を適用する必要がある。
解能で計算された)、以下の表に列挙されている。二次逆ガンマ関数を入力ビデ
オデータに適用した後、次の列に、この逆ガンマ関数の影響が示されている。こ
の列の数字は、前の列の平方数を256で除算し、切り捨てた後に得られる。こ
れにより、出力ビデオ範囲及び入力ビデオ範囲が確実に一致する。
り少数の入力値に対して、多数の入力レベルが同じ出力レベルに割当てられる。
これは、255で除算し、次に、切り捨てを行った結果である。すなわち、領域
が暗くなるほど、量子化ステップは、非線形量子化に対応した明るい領域よりも
高くなる。特に、16未満の値は、全て0に割当てられる(これは、ビデオ信号
処理の許容範囲外の4ビットのビデオデータ分解能に対応する。)。
けるための公知技術である。この技術は、切り捨てステップの前に、要求された
分解能が利用可能である場合に限り作用する。しかし、本願の場合には、この条
件が満たされる。なぜならば、逆ガンマ演算後のビデオデータは、16ビットの
分解能であり、対応した列内で、同一の値が存在しないからである。ディザリン
グは、原理的に、切捨て処理によって失われたビット数と同数のビットを取り戻
すことが可能である。しかし、ディザリングノイズ周波数は、ディザリングビッ
ト数に伴って、減少し目に付き易くなる。
当し、2ビットのディザリングは、利用可能な出力レベルの数を4倍にすること
に相当し、3ビットのディザリングは、利用可能な出力レベルの数を8倍にする
ことに相当する。
レベルを、要求されたCRT表示装置の中間調描画性で、より正確に再生するた
めには、少なくとも3ビットのディザリングが必要であることがわかる。
マユニットからの出力データを収容する。これらの値は、「16ビット逆ガンマ
データ」として表わされた列の値を、32で割算することにより、或いは、より
好ましくは、5ビットの切捨て処理によって、導出される。これらの値がディザ
リング処理でどのように使用されるかは後述する。
全ての画素に加えられるのではなく、パネルのセル毎に加えられる。パネル画素
は、赤色セルと、緑色セルと、青色セルの3個のセルにより構成される。セルベ
ースのディザリングは、ディザリングノイズを細くし、見る人に殆ど気付かれな
いようにさせる点が有利である。
の連続したセルで拡散するときに、画像が着色することを避けるために、誤差拡
散のような技術を使用することができない。しかし、これは、切り捨て誤差の拡
散と、ビデオ信号に含まれる移動パターンとの間で、低周波数で移動する望まし
くない妨害として観察されるので、重大な欠点ではない。誤差拡散は、静止画像
の場合に最も巧く機能する。
が提案される。
ィザリングが使用される。すなわち、ディザリング数の値は、0〜7の間で変化
する。静止3次元ディザリングパターンは、4*4*4個のセルの立方体(1ラ
インに4個のセルを含む4本のラインを含む4個のフレームにより構成される)
に対し定義される。尚、本実施例は、単なる例示であり、ディザリングビットの
数、並びに、ディザリングパターンのサイズ及びタイプは、本発明の他の実施例
では変更され得る。
ビット上回るビットで実行されなければならない。この最終分解能は、8ビット
分解能であるとする。この場合、サブフィールド符号化レンジは、0乃至255
である。逆ガンマ演算の出力範囲は、0乃至2040とすべきである。尚、3ビ
ットディザリングの場合の最大ディザリング数は7である。この数を2040に
加算すると、その結果は2047であり、起こり得る最大の11ビットの2進数
%11111111111である。2040よりも僅かに小さい値、たとえば、
2032を使用しても構わない。これは、対応した値が最下位5ビットを切捨て
処理することにより16ビットの逆ガンマデータから簡単に導出できる点が有利
である。
逆ガンマ演算の出力範囲は、0乃至1400となるべきであり、最終的に、符号
化範囲が0乃至127である場合、出力範囲は0乃至1016にすべきである。
あらゆるパネルセルとあらゆるフレーム毎に、対応したディザパターン値は逆ガ
ンマ関数の出力に加算され、引き続いて、最終的なビット数まで切り捨てられる
。
体に対して反復的に使用される。図3からわかるように、ディザパターンはパネ
ルの水平方向で繰り返される。しかし、ディザパターンは、垂直方向及び時間方
向にも繰り返される。
対して常に同じ値を与える。何らかの状況下で同じ値が得られない場合、一部の
セルが他のセルに対して振幅がオフセットする場合があり、これらの一部のセル
は望ましくない一定の偽の静止パターンに対応する。
ブジェクトベースのディザリングは、表示されたオブジェクトの関数として、デ
ィザリングビット数を変更することに相当する。この目的のため、ディザリング
ビット分解能のセレクタとして使用される種々のマスク用ビットパターンが定義
される。たとえば、オブジェクトベースのディザリングがセルベースのディザリ
ングと共に使用される場合、種々のディザリングビット分解能は以下のように実
現することができる。
わち、ディザリング数は、ディザリング処理の先頭で、前と同様に3ビット分解
能である。これは、本例の場合に、考えられる最高のビット分解能である。3ビ
ット、2ビット、1ビット及び0ビットの4通りのビット分解能を実現するため
、4種類のマスク用値が定義される。マスク用値は、 3ビットディザリングの場合:masko=%111=7H 2ビットディザリングの場合:masko=%110=6H 1ビットディザリングの場合:masko=%100=4H 0ビットディザリングの場合:masko=%000=0H のようになる。
グ数に適用される。これは、ある種の例を用いることによって巧く説明すること
ができる。以下の例では、ブール演算は、論理AND演算である。
ィザリング数に影響を与えない、ということがわかる。ディザリング数はそのま
ま保たれるので、3ビットディザリングは望み通りに維持される。
3ビットディザリング数を2ビットディザリング数に変換することがわかる。そ
の結果として、要求通りに、2ビットディザリングに対応する4種類の出力値だ
けが得られる。
3ビットディザリング数を1ビットディザリング数に変換することがわかる。そ
の結果として、要求通りに、1ビットディザリングに対応する2種類の出力値だ
けが得られる。
3ビットディザリング数を0ビットディザリング数に変換することがわかる。あ
らゆる入力ディザリング数は、要求通りに、0ビットディザリングに対応した値
0に変換される。
ングパターン用の種々の表と、種々のアルゴリズムと、が必要ではない点で有利
である。その結果として、提案する解決策は非常に効率的になる。
グを用いて符号化され、一方、ビデオ画像は、3ビットディザリングを用いて符
号化される。プラズマディスプレイパネルがコンピュータ用のモニターとして使
用される場合、ウィンドウ境界及びアイコン、並びに、文書は、0ビットディザ
リングで表示され、壁紙と、動画(ビデオシーン)、たとえば、AVIファイル
若しくはMPGファイルを含むウィンドウとは、1ビット、2ビット又は3ビッ
トのディザリングが可能である。
域ベースのディザリングは、この符号化による恩恵を受ける。MPEG−4標準
は、ビデオオブジェクト符号化のためのツールを提供する。すなわち、ビデオシ
ーン内の異なるオブジェクトは別々に符号化される。本発明の更なる一実施例に
おいて、画像内のオブジェクトのセル用のディザリングビット数は、所与のMP
EG−4シーケンスに属するオブジェクトの種類及びビット分解能に適合させら
れる。たとえば、殆どの場合に、背景は画像の残りの部分よりも暗く、コントラ
ストが低い。したがって、この領域では、3ビットディザリングが適用される。
前景は、殆どの場合に残りの部分よりも明るく、十分なコントラストがある。し
たがって、この領域では、1ビットディザリングの方が相応しい。
クトに関するある種の情報を必要とする。このためには、実現するためには非常
に複雑になり得る画像内容解析が必要である。低コストのアプリケーションでは
、この画像内容解析を組み込みことは、コストがかかりすぎるので、オブジェク
トベースのディザリングを低コストで実現するために、オンスクリーンディスプ
レイ挿入画像の場合には、ディザリングをオフに切り換え、画像の残りの部分に
対してはディザリングをオンに切り換えるように制限してもよい。
ベースのディザリングは、ディザリングビットの個数を、ビデオ成分信号振幅の
関数として変更することに対応する。これは、オブジェクトベースのディザリン
グの場合と同様の方法で実行できる。ディザリング数を用いるブール演算によっ
て対応したディザリングビット分解能を選択するため使用される種々の振幅範囲
に対して、ある種のマスク用ビットパターンが定義される。
ト語)である。この範囲は、たとえば、4個の区域に分割される。範囲と、割当
てられる対応したマスク用ビットパターンは、以下の通りである。
分は、振幅範囲に関して分類される。ディザリングパターンからのディザリング
数は、3ビット分解能で取得され、論理AND演算が対応したマスク用ビットパ
ターンを用いて実行される。得られた値はビデオ信号成分データに加えられる。
これはセル毎に別々に行われる。同じ原理はオブジェクトベースのディザリング
に使用される。
トベースのディザリングの3種類のディザリング技術を最適化のため組み合わせ
る方法を詳細に説明する。
解は以下の式で記述される。 Rout = trunc [degamma [Rin] + (rdither [x,y,z] AND maska [Rin,x,y,z] AND masko [x,y,z])] Gout = trunc [degamma [Gin] + (gdither [x,y,z] AND maska [Gin,x,y,z] AND masko [x,y,z])] Bout = trunc [degamma [Bin] + (bdither [x,y,z] AND maska [Bin,x,y,z] AND masko [x,y,z])] 式中、 Rinは赤色入力ビデオ信号成分Rのビデオレベルを表わし、 Ginは緑色入力ビデオ信号成分Gのビデオレベルを表わし、 Binは赤色入力ビデオ信号成分Bのビデオレベルを表わし、 degamma[]は11ビット分解能の逆ガンマ関数を表わし、 maska[]は振幅ベースのマスク用値を表わし、 masko[]はオブジェクトベースのマスク用値を表わし、 rdither[]は、使用されるディザリングパターンに応じた赤色セル用のセルベー
スのディザリング数を表わし、 gdither[]は、使用されるディザリングパターンに応じた緑色セル用のセルベー
スのディザリング数を表わし、 bdither[]は、使用されるディザリングパターンに応じた青色セル用のセルベー
スのディザリング数を表わし、 xはパネル画素番号を表わし、 yはパネルライン番号を表わし、 zはフレーム番号を表わし、 trunc[]は、8ビット分解能の切捨て処理、すなわち、最下位3ビットの切捨て
処理を表わす。
スク用ビットパターンを用いた組合せ後に得られるディザリング数を表わす。
力値8、21、118に対する結果が列挙されている。なぜならば、完全な表を
紙面上に掲載することは容易ではないからである。しかし、ディザリングの効果
は、以下の表から明らかである。1番目の表は、3ビットディザリングの例に関
係する。ディザリングを用いない例と対照すると、入力値8に対して、ディザリ
ングのために、出力値は、2通りのケースで0から1に変化した。入力値21に
対して、出力値は、ディザリングを用いない場合と比較すると、5通りのケース
で1から2に変化した。入力値116に対して、出力値は、3通りのケースで5
4から55に変化した。勿論、ディザリングの効果は、入力値が増大するのに伴
って小さくなる。その理由は、ディザリング値と入力値の比が減少するからであ
る。
リングの影響は、加算されるディザリング数が小さくなると共に減少する。しか
し、出力値が4通りのケースだけで変化した入力値21の場合と、出力値が2通
りのケースで54から55へ変化した入力値118の場合に限り、違いが生じて
いる。
リングの影響は、入力値8と入力値118の場合には消滅しているが、入力値2
1に対して、出力値が4通りの場合に1から2へ変化したという影響が残ってい
る。勿論、入力値12のように、効果が維持されている入力値も存在する。
びBは、逆ガンマユニット10及びディザ評価ユニット12へ転送される。逆ガ
ンマユニット10は、11ビットの逆ガンマ関数を実行し、11ビットのビデオ
データR、G及びBを出力へ送出する。ディザ評価ユニット12は、ディザリン
グ数、すなわち、赤色に対するDR、緑色に対するDR及び青色に対するDBを
計算する。そのため、現在処理されている画素と、有効なライン番号及び有効な
フレーム番号とを判定するため、同期信号H及びVを要求する。これらの情報は
、ディザリングパターンが記憶されるルックアップテーブルをアドレス指定する
ため使用される。R成分、G成分及びB成分は、振幅マスク用値maskaを評
価するためディザ評価ユニット12で使用される。現在画素用のオブジェクトベ
ースのマスク用値であるマスク用値MOは、ビデオ源内のユニット、たとえば、
MPEG4デコーダによって供給される。このユニットは図示されていない。こ
のようなユニットを利用できない場合には、信号MOは、外部OSD挿入回路の
高速ブランキング信号によって代用してもよい。ディザ評価ユニット12は、上
述の式に従ってブール演算も実行する。計算ユニット11において、与えられた
ディザリング数及び逆ガンマ出力値は加算され、加算結果の下位3ビットが切り
捨てられ、最終的な出力値Rout、Gout及びBoutが獲得される。これ
らの値は、サブフィールド符号化ユニット13へ供給され、サブフィールド符号
化ユニット13は、制御ユニット16の制御下でサブフィールド符号化を実行す
る。サブフィールド符号語は、メモリユニット14に記憶される。このメモリユ
ニットとの間の読み書き動作も外部制御ユニット16によって制御される。プラ
ズマディスプレイパネルのアドレッシングのため、サブフィールド符号語がメモ
リユニットから読み出され、ライン毎のPDPアドレッシングに使用できる一つ
の非常に長い符号語を作成するため、1ラインに対する全ての符号語が集められ
る。これは、シリアル・パラレル変換ユニット15で行われる。制御ユニット1
6は、PDP制御用の全てのスキャンパルス及び維持パルスを発生する。制御ユ
ニット16は、基準タイミング用の水平同期信号及び垂直同期信号を受け取る。
ズマディスプレイは、たとえば、テレビ受像機、及び、コンピュータ用のモニタ
ーのような家電製品に普及している。しかし、本発明の適当な用途は、発光がサ
ブフィールド内の小幅のパルスによって制御されるマトリクスディスプレイ、す
なわち、PWMの原理が発光を制御するため使用されるマトリクスディスプレイ
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 ビデオ画像の画素のカラー成分に対応した複数の発光素子を
具備した表示装置に表示するためのビデオ画像データを処理する際に、ビデオ画
像における中間調描画性を改良するためビデオデータにディザリング法を適用す
る、ビデオ画像データ処理方法であって、 上記ディザリング法には、 画素の各カラー成分RGBに別々のディザリング数が加算されるセルベースの
ディザリング処理と、 自由に使えるディザリング数の組がビデオ画像内の領域/オブジェクトに依存
して作成されるディザリング処理と、 自由に使えるディザリング数の組がビデオ(信号)レベルに依存して作成され
るディザリング処理と、 のうちの少なくとも一つ以上のディザリング処理が単独で、又は、組み合わせて
含まれていることを特徴とする、ビデオ画像データ処理方法。 - 【請求項2】 セルベースのディザリング処理の場合に、ビデオ画像は多数
の区域に分割され、 第1の次元はビデオライン数に対応し、第2の次元はビデオライン区域内の画
素数に対応し、第3の次元はビデオフレーム数に対応する静止した3次元ディザ
リングパターンが定義され、ビデオシーケンスで繰返し使用される、 請求項1記載のビデオ画像データ処理方法。 - 【請求項3】 静止した3次元ディザリングパターンは、4個の連続したフ
レームの各ラインに4画素が含まれた4本のラインの区域に対して、3ビットの
ディザリング数のビット分解能を用いて定義される、請求項2記載のビデオ画像
データ処理方法。 - 【請求項4】 領域/オブジェクトベースのディザリング処理の場合に、様
々なビデオオブジェクト/領域に関する情報がMPEG4方式のデータストリー
ムから引き渡される、請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のビデオ画像デー
タ処理方法。 - 【請求項5】 ディザリング処理のための自由に使えるディザリング数の各
組に対し、得られる最終的なディザリング数のために選択される高分解能ディザ
リング数のビットをブール演算によって決める対応したマスク用ビットパターン
が割当てられる、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載のビデオ画像データ処
理方法。 - 【請求項6】 ビデオレベルベースのディザリング処理の場合に、ビデオレ
ベルの全範囲がセクションの個数に分割され、 各セクションには、得られる最終的なディザリング数のために選択される高分
解能ディザリング数のビットをブール演算によって決める対応したマスク用ビッ
トパターンが割当てられる、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のビデオ画
像データ処理方法。 - 【請求項7】 0から255までのビデオレベルの全範囲は、3ビットのビ
ット分解能が使用される0から31の区域、2ビットのビット分解能が使用され
る32から63の区域、1ビットのビット分解能が使用される64から127の
区域、及び、0ビットのビット分解能が使用される128から255の区域の4
個の区域に分割され、 ビット分解能はビデオレベルの範囲が増加するのに伴って減少する、 請求項6記載のビデオ画像データ処理方法。 - 【請求項8】 全てのディザリング処理を組み合わせて使用する場合に、 Rinが赤色入力ビデオ信号成分Rのビデオレベルを表わし、 Ginが緑色入力ビデオ信号成分Gのビデオレベルを表わし、 Binが赤色入力ビデオ信号成分Bのビデオレベルを表わし、 degamma[]が11ビット分解能の逆ガンマ関数を表わし、 maska[]が振幅ベースのマスク用値を表わし、 masko[]がオブジェクトベースのマスク用値を表わし、 rdither[]が使用されるディザリングパターンに応じた赤色セル用のセルベース
のディザリング数を表わし、 gdither[]が使用されるディザリングパターンに応じた緑色セル用のセルベース
のディザリング数を表わし、 bdither[]が使用されるディザリングパターンに応じた青色セル用のセルベース
のディザリング数を表わし、 xがパネル画素番号を表わし、 yがパネルライン番号を表わし、 zがフレーム番号を表わし、 trunc[]が8ビット分解能の切捨て処理、すなわち、最下位3ビットの切捨て処
理を表わすとき、 以下の式、 Rout = trunc [degamma [Rin] + (rdither [x,y,z] AND maska [Rin,x,y,z] AND masko [x,y,z])] Gout = trunc [degamma [Gin] + (gdither [x,y,z] AND maska [Gin,x,y,z] AND masko [x,y,z])] Bout = trunc [degamma [Bin] + (bdither [x,y,z] AND maska [Bin,x,y,z] AND masko [x,y,z])] が適用される、 請求項1乃至7のうちいずれか一項記載のビデオ画像データ処理方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のうちいずれか一項記載のビデオ画像データ
処理方法を使用する、プラズマディスプレイ装置におけるビデオ信号処理方法。 - 【請求項10】 ビデオ画像の画素のカラー成分に対応した複数の発光素子
を具備した表示装置に表示するためのビデオ画像データを処理する際に、ビデオ
画像における中間調描画性を改良するためビデオデータに加算されるディザリン
グ数を計算するディザリングユニットが設けられたビデオ画像データ処理装置で
あって、 上記ディザリングユニットは、 画素の各カラー成分RGBに別々のディザリング数が加算されるセルベースの
ディザリング処理と、 自由に使えるディザリング数の組がビデオ画像内の領域/オブジェクトに依存
して作成されるディザリング処理と、 自由に使えるディザリング数の組がビデオ(信号)レベルに依存して作成され
るディザリング処理と、 のうちの少なくとも一つ以上のディザリング処理を単独で、又は、組み合わせて
用いることによりディザリング数を計算することを特徴とする、 ビデオ画像データ処理装置。
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