JPH06149223A - 表示装置とその関連装置、及び画像表示方式 - Google Patents

表示装置とその関連装置、及び画像表示方式

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JPH06149223A
JPH06149223A JP4293151A JP29315192A JPH06149223A JP H06149223 A JPH06149223 A JP H06149223A JP 4293151 A JP4293151 A JP 4293151A JP 29315192 A JP29315192 A JP 29315192A JP H06149223 A JPH06149223 A JP H06149223A
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data
pixel
image
frame memory
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JP4293151A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nishikawa
健一 西川
Yasuo Kurosu
康雄 黒須
Nobuaki Izuno
信明 伊豆野
Masaaki Fujinawa
雅章 藤縄
Seiichi Kanema
誠一 金間
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディザ画像に対する高画質の中間調画像表示
を表示速度の低下を起こさずに実現する。 【構成】 偶数ラインフレームメモリ101と奇数ライ
ンフレームメモリ103には、各々ディザ画像の偶数ラ
インのデータ,奇数ラインのデータが格納され、同一ラ
インが2回ずつ続くように、各ラインが順に読み出され
て表示ラインラッチ部113,参照ラインラッチ部11
4に供給されるが、セレクタ108,110により、参
照ラインラッチ部114には、表示ラインラッチ部11
3に供給されるラインよりも1つ前のラインが供給され
る。表示ラインラッチ部113,参照ラインラッチ部1
14から画素演算部125に、夫々連続する3回の読出
しのデータが同時に供給され、画素演算部125はかか
るデータを演算して表示画素データを平滑化する。この
表示画素データがディスプレイ105に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データを表示する
表示装置に係り、特に、ディザ画像を高画質に表示する
表示装置やそのための装置,それを用いた装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、メモリの大容量化,低価格化や、
高性能のCPU、専用ハードウェアの登場等により、パ
ソコンやワークステーション等の小型のコンピュータに
おいても、画像データを扱えるようになってきた。ま
た、取り扱う画像も文字,線図形中心のものから、中間
調を含む写真等へと広がってきている。従来では、モノ
クロ写真の中間調は、通常、ディザと呼ばれる一定面積
中の黒画素数によって表現している。このディザ方式で
表現された画像を通常のCRTディスプレイで表示する
ものとして、例えば特開平2−29161号公報に記載
の例があり、ここでは、ディザ画像をそのままCRTデ
ィスプレイに表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−29161号公報に記載の従来技術では、CR
Tディスプレイの精細度という点までは考慮されておら
ず、通常のCRTディスプレイにディザで表現された画
像を表示する場合、画質が劣化してしまうという問題点
がある。
【0004】ディザ方式は印刷等の用途に向けて開発さ
れたものである。ここでは、各画素のドットが細かく、
人間の目には各画素を判別できないというのが前提とな
っている。ところが、通常のCRTディスプレイでは、
そのドットがそれほど細かくないため、人間の目によっ
て各画素を個々に判別することができてしまう。例え
ば、640×480の表示画素を持つディスプレイの場
合、60cm程度の距離までは各画素を判別することが
可能である。従って、ディザ表現された画像が通常のC
RTディスプレイで表示されたとき、その画像の各画素
のオンオフが目立ってしまい、人間の目には中間調とし
て映らない。また、RGBの各プレーンをディザ処理し
た画像でフルカラー画像を表現する場合においても、デ
ィスプレイの精細度が粗いため、ディザのパターンが各
プレーン間でずれていると、個々のドットが目立ってし
まって表現したい色をRGBのディザ画像の混色で表現
できない。
【0005】このような問題点は、画像の中間調をディ
ザで表現する方式を採らずに、各画素に対してフレーム
メモリの階調数を増やし、各画素を中間調で表現するこ
とにより、解決できる。しかしながら、そのような方式
を採る場合、フレームメモリのメモリ量が増加してしま
うし、また、表示用画像のデータ量が増加してしまい、
かかる画像データを磁気ディスクに記憶している場合等
では、この画像データを磁気ディスクから読み出してフ
レームメモリに書き込むのに要する時間が増加してしま
う。このため、異なる表示画像に切り替えるとき等で
は、そのために要する表示時間が増加してしまうという
問題点がある。
【0006】本発明の目的は、かかる問題を解消し、簡
単な処理によって高画質のディザ画像を表示することが
できるようにした表示装置とその関連装置、及び画像表
示方式を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による表示装置は、フレームメモリから一連
の表示画素のデータからなる表示用データを読み出し、
読み出された該表示画素のデータを画像表示手段に供給
して画像表示するものであって、表示画素のデータとと
もに該表示画素の周辺画素のデータをも同時に該フレー
ムメモリから読み出す手段と、該表示画素のデータと周
辺画素のデータとを演算することにより該表示画素のデ
ータが処理された新たな表示画素のデータを生成する画
素演算手段とを有し、該新たな画素のデータを該画像表
示手段に供給する上記表示画素のデータとする。
【0008】また、上記表示装置に関連する本発明によ
る表示用画像データを蓄積するフレームメモリは、k個
(但し、kは2以上の整数)の分離したメモリセルから
なり、表示画面における(nk+i)番目(但し、0<
i≦kで、かつiは整数。nは0及び自然数)の表示ラ
インの画素データをi番目の該メモリセルに格納し、画
像表示手段に表示しようとする表示ラインの上側、下側
の(k−1)本のラインを周辺ラインとし、該表示ライ
ン上の表示画素のデータと、該表示画素の周辺画素とし
ての該周辺ライン上の画素データとを同時に読み出すよ
うにする。
【0009】さらに、上記表示装置に関連する本発明に
よる表示制御回路は、画像表示手段に対して水平同期信
号,垂直同期信号及びドットクロック等の表示制御信号
を生成し、これと同時に、該表示制御信号に同期してフ
レームメモリに蓄積されている表示画像用データを読み
出して、画像表示手段の表示画素のデータを生成するも
のであって、該フレームメモリで複数ラインにわたるデ
ータのアドレスを制御することにより、表示ライン上の
所定個数の画素のデータと該表示ラインに近接する周辺
ライン上の所定個数の画素のデータとを同時に読み出す
手段と、該表示ライン上の読み出された該画素を表示画
素とし、該表示ラインと該周辺ラインから読み出されて
該表示画素以外の画素のデータを用いて該表示画素のデ
ータを演算処理する手段とを有し、該手段の処理データ
を該画像表示手段の前記表示画素のデータとする。
【0010】さらに、上記表示装置に関連する本発明に
よる画像ファイリング装置は、上記表示装置と、中間調
入力画像に対してディザ処理を可能とする画像データ入
力手段と、画像データ蓄積手段と、該画像データ蓄積手
段での画像データの蓄積,読出しに際して該画像データ
の圧縮伸長処理や拡大縮小処理等を行なう画像処理手段
と、該画像データを印刷する画像印刷手段と、ワーク用
メモリとを備えている。
【0011】さらにまた、上記表示装置に関連する本発
明によるグラフィックディスプレイは、一連の画素のデ
ータからなる表示用画像データを蓄えるフレームメモリ
と、図形コマンドを解読し一連の画素のデータからなる
表示用画像データに展開して該フレームメモリに書き込
む図形コマンド解読手段と、該フレームメモリに書き込
まれた該表示用画像データを順次読み出す表示データ読
出手段と、読み出された該表示用画像データを表示する
表示手段を備えたものであって、該図形コマンド解読手
段で展開された図形の表示用画像データにディザ処理を
施すディザ化手段と、ディザ処理された該表示画像デー
タを該フレームメモリに書き込む手段と、ディザ処理さ
れた該表示用画像データに対して表示画素のデータと周
辺画素のデータとの演算処理を行ない、該表示画素のデ
ータに対して新たな表示画素のデータを生成する手段と
を設け、該新たな表示画素のデータを該表示手段で表示
するための前記表示用画像データの表示画素のデータと
する。
【0012】
【作用】本発明による表示装置では、フレームメモリか
らは、画像表示手段で表示対象となる表示画素のデータ
とともに、これと同時に、この表示画素の周辺画素が読
み出され、これらを画素演算手段で演算処理される結
果、得られる新たな表示画素のデータは周辺画素のデー
タによって平滑化されたものとなる。ここで、フレーム
メモリに格納されている表示用画像データがディサ処理
された画像のデータであるときには、かかる新たな表示
用画素のデータは多値の画素データであり、これは周辺
画素のデータによって平滑化されている。
【0013】このディサ処理された画像は白か黒かの画
素の集まりであり、上記の周辺画素のデータとの演算処
理により、得られる新たな表示画素のデータは白と黒の
間の中間調を表わすデータであって、しかも、水平,垂
直方向に隣接する画素との間の濃度の差が小さくなる。
即ち、平滑化されていることになる。
【0014】かかる画素平滑化処理は画像表示手段への
表示画素のデータの転送途中に行なわれるので、画像デ
ータのフレームメモリへの書込み時には、ディザ処理さ
れた画像データに対して特別な処理を必要としない。そ
のため、表示画像を別な画像に切り替えるとき等の表示
速度性能へは影響を与えない。
【0015】また、本発明によるフレームメモリでは、
連続するk個のラインがフレームメモリの別々のメモリ
セルに書き込まれるようにして、画像データがこのフレ
ームメモリに蓄積されることになり、これらメモリセル
毎に画像データの読出しを同時に同期して行なうことに
より、画面上隣合うk個のラインを同時に同期して読み
出すことができる。このため、遅延手段等の別個の手段
を用いることなく、1つの表示ラインと(k−1)個の
周辺ラインとを得ることができる。
【0016】さらに、本発明による表示制御回路では、
フレームメモリから同時に読み出されてくるデータから
表示ライン上の画素を表示画素とし、表示ライン上の該
表示画素以外の画素及び該表示ラインに近接する所定数
の周辺ライン上の画素を周辺画素とし、該表示画素のデ
ータを該周辺画素のデータを用いて演算処理し、平滑化
する。かかる処理は、表示ラインとされる夫々のライン
上の画素に対して行なわれる。
【0017】以上の演算処理において、演算結果がフレ
ームメモリのプレーン数より多い種類の値を取るような
演算を採用することにより、プレーン数よりも多い同時
表示可能色を実現できる。
【0018】さらに、本発明による画像ファイリング装
置では、画像データ入力手段からの中間調入力画像はデ
ィザ処理され、画像処理手段で圧縮されて画像データ蓄
積手段に蓄積されるから、この画像データ蓄積手段に蓄
積される画像データの量は少なくてすみ、また、画像デ
ータ蓄積手段から画像データを読み出して表示する場合
には、画像処理手段で伸長された後、ディザ処理された
画像のままで上記表示手段に供給して平滑化表示をする
ものであるから、画像データのフレームメモリへの書込
み時には、ディザ処理された画像データに対して特別な
処理を必要としない。そのため、表示画像を別な画像に
切り替えるとき等の表示速度性能へは影響を与えない。
【0019】さらに、上記表示装置を利用可能な本発明
によるグラフィックディスプレイでは、図形コマンドを
図形コマンド解読手段で展開された図形の表示用画像デ
ータにディザ処理を施すことにより、少ないプレーン数
でフレームメモリに書き込むことが可能となり、また、
表示に際しては、このフレームメモリから読み出された
画像データが平滑化される。
【0020】また、画像データを部分的にディザ処理す
る場合でも、ディザ処理された部分に対し、画素単位で
ディザ処理されていることを判定することができ、ディ
ザ処理された部分に対して確実に平滑処理がなされる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0022】図1は本発明による表示装置の一実施例を
示すブロック図であって、100は表示制御装置、10
1は偶数ラインフレームメモリ、102は偶数ラインカ
ウンタ、103は奇数ラインフレームメモリ、104は
奇数ラインカウンタ、105はディスプレイ(表示手
段)、106は水平方向カウンタ、107は垂直方向カ
ウンタ、108〜112はセレクタ、113は処理ライ
ンラッチ系、114は参照ラインラッチ系、115,1
16はラッチ部、117,118はエッジトリガタイプ
のフリップフロップ、119〜124はラッチ部、12
5は画素演算部、126はパラレルシリアル変換部、1
27はモードレジスタである。
【0023】この実施例においては、表示処理の対象と
なる画素(即ち、表示画素)を、その表示画素の左右の
画素とこの表示画素を含むラインの1つ前のラインの画
素とを参照画素とし、平滑処理するものとする。従っ
て、偶数ラインと奇数ラインとが同時に必要であり、こ
のため、フレームメモリが偶数ラインのデータと奇数ラ
インのデータとを別々に記憶する2つのメモリセルから
構成されることになる。
【0024】図1において、フレームメモリは偶数ライ
ンフレームメモリ101と奇数ラインフレームメモリ1
03の2つのメモリセルに分割されている。この実施例
は、これら偶数ラインフレームメモリ101と奇数ライ
ンフレームメモリ103と、表示制御回路100とから
構成されている。
【0025】表示制御回路100は全体の表示制御を行
なうものである。偶数ラインフレームメモリ101は表
示画面の偶数ラインのデータを格納するものである。偶
数ラインカウンタ102は表示画面の縦方向の偶数ライ
ンをカウントし、偶数ラインフレームメモリ101のア
ドレス等を制御するものである。奇数ラインフレームメ
モリ103は表示画面の奇数ラインのデータを格納する
ものである。奇数ラインカウンタ104は表示画面の縦
方向の奇数ラインをカウントし、奇数ラインフレームメ
モリ103に格納されている奇数ラインを指定するもの
である。
【0026】ディスプレイ105は、偶数ラインフレー
ムメモリ101及び奇数ラインフレームメモリ103に
蓄積された表示画面のデータを表示するものである。水
平方向カウンタ106はドットクロックをカウントし、
ディスプレイ105の水平同期信号Hsyncを発生するも
のである。垂直方向カウンタ107は水平同期信号Hsy
ncをカウントし、ディスプレイ105の垂直同期信号V
syncを発生するものである。
【0027】セレクタ108はラッチ部115,116
の出力データのいずれかを選択し、セレクタ109は奇
数ラインフレームメモリ103の出力データか初期値か
のいずれかを選択する。セレクタ110はラッチ部11
5,116いずれかの出力データを選択するが、選択す
るデータはセレクタ108とは逆となる。セレクタ11
1はフリップフロップ117,118の非反転出力のい
ずれかを選択する。セレクタ112はフリップフロップ
117の入力,反転非反転出力の3つのデータのうちの
1つを選択する。なお、セレクタ111,112はとも
にモードレジスタ127の出力によって制御され、セレ
クタ108,110は夫々セレクタ111,112の出
力によって制御される。
【0028】ここで、ラッチ部115,116はエッジ
トリガタイプのフリップフロップで構成され、夫々偶数
ラインフレームメモリ101の出力データ、セレクタ1
09の出力をラッチする。また、エッジトリガタイプの
フリップフロップ117,118は、夫々、水平方向カ
ウンタ106,垂直方向カウンタ107からの水平同期
信号Hsync,垂直同期信号Vsyncをクロックとし、自己
の非反転出力をサンプルホールドする。
【0029】処理ラインラッチ系113はラッチ部11
9〜121によって構成され、セレクタ108からの処
理画素のデータが入力される。参照ラインラッチ系11
4はラッチ部122〜124によって構成され、セレク
タ110から出力される処理画素の前ラインの画素のデ
ータが入力される。これらラッチ部119〜124はエ
ッジトリガタイプのフリップフロップで構成されてい
る。画素演算部125は処理ラインラッチ系113から
の処理画素をその周囲の画素である参照ラインラッチ系
114からの画素で演算して平滑化する。この画素演算
部125から出力されるパラレルの画素データがパラレ
ルシリアル変換部126でシリアルの画素データに変換
されてディスプレイ105に供給される。また、同時
に、水平方向カウンタ106からの水平同期信号Hsync
と垂直方向カウンタ107からの垂直同期信号Vsyncが
ディスプレイ105に供給される。
【0030】モードレジスタ127は、外部のCPU等
からの表示モード設定データを格納し、上記のようにセ
レクタ111,112を制御するとともに、画素演算部
125を制御して表示モードの設定を行なう。
【0031】次に、この実施例の動作について説明す
る。ディスプレイ105がノンインターレース方式であ
る場合:図2に、この場合の偶数ラインカウンタ102
及び奇数ラインカウンタ104の指定するラインの番号
と,表示対象ラインの番号と,表示画素を平滑化を行な
うために参照するラインの番号とを示す。
【0032】ディスプレイ105がノンインターレース
方式である場合には、ディスプレイ105は表示画面を
上から下へ順番にライン走査して表示を行なう。従っ
て、表示画面の画像データは上のラインのものから順番
に読み出され、ライン番号0,1,2の順に画像データ
が表示される。この実施例では、表示画素が1ライン前
の画素を参照するので、図2に示すように、ライン1を
表示しているときには、ライン0を参照し、ライン2を
表示しているときには、ライン1を参照する。従って、
各ラインの画素は1画面走査中に2回読み出される。つ
まり、偶数ラインカウンタ102,奇数ラインカウンタ
104は、夫々2H期間(但し、Hは水平同期信号Hsy
ncの1周期)に、偶数ラインフレームメモリ101,奇
数ラインフレームメモリ102の同一ライン番号を2回
指定する。また、偶数ラインカウンタ102と奇数ライ
ンカウンタ104とのカウントアップするタイミングは
1H分ずれる。
【0033】次に、ディスプレイ105がノンインター
レース方式である場合での図1の各部の動作手順につい
て説明する。
【0034】まず、外部のCPUの制御手段により、モ
ードレジスタ127にディスプレイ105がノンインタ
ーレース方式であることが指定される。また、偶数ライ
ンフレームメモリ101には、ノンインターレース方式
によって表示される画像の偶数番目のラインの画像デー
タが、奇数ラインフレームメモリ103には、同じく奇
数番目のラインの画像データが夫々記憶されている。こ
こで、これら偶数ラインフレームメモリ101,奇数ラ
インフレームメモリ103に記憶されている画像データ
は、ディサ画像のデータである。
【0035】水平方向カウンタ102がドットクロック
をカウントして得られる水平同期信号Hsyncがフリップ
フロップ117で2分周され、その分周出力がモードレ
ジスタ127の出力信号によって制御されるセレクタ1
12で選択されて、カウントアップ信号として偶数ライ
ンカウンタ102と奇数ラインカウンタ104に供給さ
れる。なお、このとき、セレクタ112はフリップフロ
ップ117の非反転出力と反転出力とを選択しており、
非反転出力が偶数ラインカウンタ102に、反転出力が
奇数ラインカウンタに夫々供給される。このため、偶数
ラインカウンタ102と奇数ラインカウンタ104とは
2H期間に1回カウントアップし、かつこれら偶数ライ
ンカウンタ102と奇数ラインカウンタ104とがカウ
ントアップするタイミングは1H期間分ずれる。
【0036】これら偶数ラインカウンタ102,奇数ラ
インカウンタ104のカウント値は夫々偶数ラインフレ
ームメモリ101,奇数ラインフレームメモリ103で
の記憶されているライン番号を指定するのであるが、こ
れら偶数ラインフレームメモリ101,奇数ラインフレ
ームメモリ103は、夫々、水平方向カウンタ106か
ら水平同期信号Hsyncが供給される毎に偶数ラインカウ
ンタ102,奇数ラインカウンタ104を取り込む。従
って、偶数ラインフレームメモリ101,奇数ラインフ
レームメモリ103は、夫々、2H期間で同一ラインの
画像データを2回読み出す。
【0037】偶数ラインフレームメモリ101から読み
出された偶数ラインのデータは1画素毎にラッチ部11
5でラッチされ、セレクタ108,110に供給され
る。また、奇数ラインフレームメモリ103から読み出
された奇数ラインのデータも、セレクタ109を介して
1画素毎にラッチ部116でラッチされ、セレクタ10
8,110に供給される。但し、偶数ラインフレームメ
モリ101で最初のライン指定が行なわれるときには、
奇数ラインフレームメモリ103ではライン指定が行な
われず、画像データが読み出されないから、セレクタ1
09は初期値(初期データ)を選択し、ラッチ部116
に供給する。
【0038】このとき、セレクタ111はフリップフロ
ップ117の非反転出力を選択しており、これにより、
セレクタ108は2H毎に交互にラッチ部115の出力
データとラッチ部116の出力データとを選択し、同様
に、セレクタ110も2H毎に交互にラッチ部115の
出力データとラッチ部116の出力データとを選択する
が、これらセレクタ108,110の一方がラッチ部1
15の出力データを選択しているときには、他方はラッ
チ部116の出力データを選択する。但し、ラッチ部1
15,116には夫々同一ラインのデータが2回ずつ供
給されるが、セレクタ108,110は、夫々、ラッチ
部115,116のデータを1ライン分選択すると、次
の1ライン分では、反対側のラッチ部116,115の
データを選択する。
【0039】セレクタ108で選択されたデータは表示
ラインラッチ系113に供給され、セレクタ110で選
択されたデータは参照ラインラッチ系114に供給され
る。このとき、セレクタ108,110は上記のように
選択動作するから、表示ラインラッチ系113に供給さ
れる画像データに対し、参照ラインラッチ系114に供
給される画像データは1ライン前の画像データとなる。
即ち、いま、セレクタ108がラッチ部115からライ
ン2の画像データを選択して表示ラインラッチ系113
に供給しているとすると、セレクタ110はラッチ部1
16からライン1の画像データを選択して参照ラインラ
ッチ系114に供給しており、次の1H期間でセレクタ
108がラッチ部116からライン3の画像データを選
択して表示ラインラッチ系113に供給するようになる
と、セレクタ110はラッチ部115からライン2の画
像データを選択して参照ラインラッチ系114に供給す
るようになる。
【0040】表示ラインラッチ系113では、ラッチ部
119,120,121により、フレームメモリ10
1,103から読み出された各画素データが順次で転送
され、時系列的に連続した画素データが夫々ラッチ部1
19,120,121にホールドされることになる。こ
れらラッチ部119,120,121にホールドされた
画素データが同タイミングで画素演算部125に供給さ
れる。参照ラインラッチ系114においても同様であ
り、ラッチ部122〜124により、セレクタ110か
ら新たな画素データが供給される毎に、これとこれより
1つ前に読み出された画素データとさらにそれより1つ
前に読み出された画素データとが同タイミングで画素演
算部125に供給される。
【0041】画素演算部125では、モードレジスタ2
7から画素データの平滑処理が指示されているとき、表
示ラインラッチ系113のラッチ部120からの画素デ
ータを表示画素データとし、これと同タイミングで入力
されるラッチ部119,121,122,123,12
4からの画素データを用いて演算処理して、表示画素デ
ータを平滑化する。平滑化された表示画素データは、パ
ラレルシリアル変換部126でシリアルなデータに変換
された後、ディスプレイ105に供給されて表示され
る。画素演算部125で平滑処理が指定されていない場
合には、画素演算部125は、表示ラインラッチ系11
3におけるラッチ部120からの表示画素データのみを
そのままパラレルシリアル変換部126に出力する。
【0042】ディスプレイ105がインターレース方式
である場合:図3は、この場合の偶数ラインカウンタ1
02,奇数ラインカウンタ104夫々が指定するライン
の番号と、表示対象ラインの番号とこのラインの表示画
素の平滑化に用いる参照するラインの番号を示す図であ
る。
【0043】ディスプレイ105がインターレース方式
である場合、画像表示は1ラインおきに行われる。つま
り、最初の垂直同期信号Vsyncの周期の期間では、偶数
ラインか奇数ラインのいずれか一方のラインのみが表示
対象ラインとなって順次表示され、次の垂直同期信号V
syncの周期の期間で、他方のラインのみが表示対象ライ
ンとなって前回の垂直同期信号Vsyncの周期の期間に表
示されたラインの間に順次表示される。この場合、表示
対象とならない方のラインは、参照ラインとして使用さ
れる。図3では、偶数ラインが表示対象ラインとして表
示されている場合を示すものであり、従って、奇数ライ
ンが参照ラインとして読み出される。このために、偶数
ラインカウンタ102と奇数ラインカウンタ104は、
水平同期信号Hsyncの周期で同時にカウントアップす
る。
【0044】次に、ディスプレイ105がインターレー
ス方式である場合のこの実施例の動作を説明する。図1
において、まず、モードレジスタ127にディスプレイ
105がインターレース方式であることが指定される。
この場合、偶数ラインフレームメモリ101には、ディ
ザ画像の偶数ラインの画素データが格納されており、奇
数ラインフレームメモリ103には、ディザ画像の奇数
ラインの画素データが格納されている。そこで、このモ
ードレジスタ127からの信号により、セレクタ112
は水平方向カウンタ106から出力される水平同期信号
Hsyncを選択し、これを偶数ラインカウンタ102と奇
数ラインカウンタ104とにカウントアップ信号として
供給する。これにより、偶数ラインカウンタ102と奇
数ラインカウンタ104とは、水平同期信号Hsyncの周
期で同時にカウントアップする。
【0045】垂直方向カウンタ104から出力される垂
直同期信号Vsyncはフリップフロップ118で2分周さ
れる。垂直同期信号Vsyncの2周期に等しい周期のこの
分周信号は、モードレジスタ127からの信号によって
セレクタ112で選択され、選択信号としてセレクタ1
08,109に供給される。これにより、最初の垂直同
期信号Vsyncの周期の期間に、セレクタ108が偶数ラ
インフレームメモリ101から読み出される偶数ライン
のデータを選択して表示ラインラッチ系113に、セレ
クタ110が奇数ラインフレームメモリ103から読み
出される奇数ラインのデータを先端して参照ラインラッ
チ系114に夫々供給し、次の垂直同期信号Vsyncの周
期の期間に、セレクタ110が偶数ラインフレームメモ
リ101から読み出される偶数ラインのデータを選択し
て参照ラインラッチ系に、セレクタ108が奇数ライン
フレームメモリ103から読み出される奇数ラインのデ
ータを選択して表示ラインラッチ系に夫々供給する。こ
のようにして、セレクタ108,110は、垂直同期信
号Vsyncの周期毎に選択するラインを交互に切り換え
る。従って、垂直同期信号Vsyncの周期の期間毎に、画
面上では、1ラインおきに順次表示が行われる。
【0046】表示ラインラッチ系113,参照ラインデ
ータラッチ系114,画素演算部125等の処理動作は
ディスプレイ105がノンインターレース方式である場
合と同様であり、表示画素データが平滑化されてディス
プレイ105に表示される。
【0047】以上のように、この実施例では、表示画素
とその周囲の画素との画素演算を行なうことにより、表
示画素の平滑化を行なうことができる。
【0048】また、表示制御回路100と偶数ラインフ
レームメモリ101と奇数ラインフレームメモリ103
との組合せを3組備え、各組のラインフレームメモリに
ディザ処理されたR,G,B画像の画像データを格納す
るようにし、水平同期信号Hsync,垂直同期信号Vsync
及びドットクロック等の制御信号をこれらの組の1つの
表示制御回路100で生成するようにし、かかる制御信
号でもって各組の表示制御回路100を同期して動作さ
せることにより、ディザ処理されたR,G,Bの各画像
データを平滑化して表示するようにすることができる。
【0049】さらに、この実施例では、上記参照ライン
を表示ラインの上側のラインとしたが、下側のラインと
することこともでき、セレクタ108,109や偶数ラ
インカウンタ102,奇数ラインカウンタ104の動作
を調整することにより、簡単に実現できる。
【0050】さらにまた、この実施例では、フレームメ
モリを偶数ラインフレームメモリ101と奇数ラインフ
レームメモリ103との2個のメモリセルに区分し、こ
れによって参照ラインを1ラインとしたが、フレームメ
モリをこれよりも多くの個数のメモリセルに分割して構
成し、これに応じて参照ラインラッチ系の個数を増や
し、これらラインフレームメモリ101,103から多
くのラインの画像データを同時に読み出して夫々の参照
ラインラッチ系に供給するようにすることにより、画像
の縦方向の参照ライン本数を増やすことができる。
【0051】一般に、フレームメモリがk個(但し、k
は2以上の整数)の分離したメモリセルからなる場合、
表示画面における(nk+i)番目(但し、0<i≦k
で、かつiは整数。nは0及び自然数)の表示ラインの
画素データをi番目の該メモリセルに格納し、これらメ
モリセルから同時に読出しを行なうようにすると、画像
表示手段に表示しようとする表示ラインの上側、下側の
(k−1)本のラインを周辺ラインとすることができ
る。
【0052】さらにまた、モードレジスタ127の代わ
りに、各画素単位で画素データの平滑化表示を行なうか
どうかを示すフラグを格納するフラグ格納用フレームメ
モリを設け、以下に示すように動作させることにより、
画素単位に平滑化表示を行なうかどうかを制御するよう
にすることもできる。
【0053】まず、各画素毎に平滑化表示を行なうか否
かを示すフラグデータをフラグ格納用フレームメモリに
書き込む。そして、表示画素データと同期してこのフラ
グ格納用フレームメモリから対応するフラグデータを読
み出し、読み出された表示画素データを平滑化表示する
か否かを決める切替信号とする。これにより、画素単位
で平滑化表示を行なうか否かの制御をする表示装置が実
現できる。
【0054】さらにまた、偶数ラインフレームメモリ1
01と奇数ラインフレームメモリ103とを複数プレー
ンで構成し、各種ラッチ部や画素演算部125等が多値
データを取り扱えるものとすることにより、オン・オフ
の2値状態しか持ち得ないディザ画像のみでなく、各画
素が2値より多い値を取り得る多値のディザ画像に対し
て平滑化表示を行なうようにすることもできる。
【0055】図4は図1での画素演算部125の一具体
例をその周辺回路とともに示すブロック図であって、4
00,401,402,403はマスク加算器、40
4,405,406,407はセレクタであり、図1に
対応する部分には同一符号をつけている。
【0056】ここでは、図1に示した表示制御回路10
0が偶数ラインフレームメモリ101,奇数ラインフレ
ームメモリ103夫々から複数ずつ表示対象画素を同時
に(即ち、並列に)読み出し、これら複数の表示対象画
素を並列に平滑処理する場合について説明するが、この
並列処理単位を4画素とする。
【0057】そこで、図4においては、表示ラインラッ
チ系113のラッチ部119,120と参照ラインラッ
チ系114のラッチ部122,123は4ビット構成と
しており、後述することから、表示ラインラッチ系11
3のラッチ部121と参照ラインラッチ系114のラッ
チ部122は2ビット構成としている。マスク加算器4
00,401,402,403は、後述するように、表
示ラインラッチ系113や参照ラインラッチ系114か
らの画素データにマスク係数を乗じてからそれらを加算
し、表示画素を平滑化する。セレクタ404,405,
406,407は、夫々マスク加算器400,401,
402,403での演算処理によって平滑処理された表
示画素のデータとかかる処理が行わない表示画素のデー
タとのいずれかを選択する。
【0058】マスク加算器400〜403において、上
半分に図示するマスク係数「4」,「8」,「19」,
「8」,「4」が乗ぜられる入力データは表示ラインラ
ッチ系113からの5つの画素データであって、マスク
係数「19」が乗ぜられる画素データが表示画素のデー
タとし、他のマスク係数が乗ぜられる4つの画素は表示
画素と同じライン上にあって、表示画素の左右2つずつ
の周辺画素となる。そして、これら5つの画素データに
夫々上記のマスク係数を乗じて加算することにより、デ
ィザ画像の表示画素がその左右の周辺画素のによって平
滑化される。また、下半分に図示するマスク係数
「2」,「4」,「8」,「4」,「2」が乗ぜられる
入力データは参照ラインラッチ系114からの5つの画
素データであって、これらに夫々上記のマスク係数を乗
じ、先のマスク係数「4」,「8」,「19」,
「8」,「4」が乗ぜられた5つの画素データの加算値
に加算することにより、ディザ画像の表示画素データが
2つのライン上の周辺画素データによって平滑多値化さ
れたことになる。
【0059】ここで、図示するように、表示ラインラッ
チ系113でのラッチ部119に保持するディザ画像の
画素データをA,B,C,D、ラッチ部120に保持す
るディザ画像の画素データをA',B',C',D'、ラッ
チ部121に保持するディザ画像の画素データをA",
B"とし、参照ラインラッチ系114でのラッチ部12
2に保持するディザ画像の画素データをa,b,c,
d、ラッチ部123に保持するディザ画像の画素データ
をa',b',c',d'、ラッチ部124に保持するディ
ザ画像の画素データをa",b"とすると、マスク加算器
400は画像データD'を表示画素とし,その周囲の参
照ラインでの画素データb",a",d',c',b'を周
辺画素として表示画素D'の平滑処理を行ない、マスク
加算器401は画像データC'を表示画素とし、その周
囲の参照ラインでの画素データa",d',c',b',
a'を周辺画素として表示画素C'の平滑処理を行ない、
マスク加算器402は画像データB'を表示画素とし、
その周囲の参照ラインでの画素データd',c',b',
a',dを周辺画素として表示画素B'の平滑処理を行な
い、マスク加算器403は画像データA'を表示画素と
し、その周囲の参照ラインでの画素データc',b',
a',d,cを周辺画素として表示画素A'の平滑処理を
行なう。これらマスク加算器400,401,402,
403での平滑処理を示すと、次のとおりである。
【0060】マスク加算器400では、画像データD'
の平滑処理は、 D'×19 +B"×4 +A"×8 +C'×8 +B'×4
+b"×2+a"×4 +d'× 8 +c'×4 +d'×2 マスク加算器401では、画像データC'の多値化処理
は、 C'×19 +A"×4 +D"×8 +B'×8 +A'×4
+a"×2 +d"×4 +c'× 8 +b'×4 +a'×
2 マスク加算器402では、画像データB'の多値化処理
は、 B'×19 +D'×4 +C'×8 +A'×8 +D× 4
+d'×2 +c'×4 +b'× 8 +a'×4 +d×
2 マスク加算器403では、画像データA'の多値化処理
は、 A'×19 +C'×4 +B'×8 +D'×8 +C× 4
+c'×2 +b'×4 +a'× 8 +d'×4 +c×
2 となる。各式の第1項の画素データは平滑処理対象とな
るディザ画像の表示画素のデータであり、同じ列の前2
つ,後2つは夫々表示画素の右側,左側にある周辺画素
である。また、各式の2列目の画素は、表示画素が存在
する表示ラインの上側の周辺ラインにある周辺画素であ
る。
【0061】ここで、図5により、マスク加算器400
を例にして、その処理動作を説明する。但し、同図にお
いては、破線で囲んだ領域でのディサ画像の画素を処理
する瞬間を示すものであリ、丸印が画素を表わし、白丸
の画素のデータ値は値0、黒丸の画素のデータ値は値1
とする。また、各画素を図4での画素と対応させるため
に、夫々の画素に図4のこれと対応する画素に付された
符号をつけている。さらに、破線枠内の上側の画素の列
は参照ラインラッチ系114からの参照ラインであり、
下側の画素の列は表示ラインラッチ系113からの表示
ラインである。さらにまた、図5に示す数字の欄は、図
4のマスク加算器400でのマスク係数を図5での夫々
の画素に対応して配列したものであり、上段は参照ライ
ンでの夫々の画素に対するマスク係数、下段は表示ライ
ンでの夫々の画素に対するマスク係数である。
【0062】そこで、参照ラインについては、画素
b',b"のみが値1で他は値0であるから、各画素デー
タに対応するマスク係数を乗じて加算した値は、上記式
から、2×1+4×0+8×0+4×0+2×1=4と
なり、表示ラインについては、画素D',A"のみが値1
で他は値0であるから、上記式から、4×0+8×0+
19×1+8×1+4×0=27となる。従って、これ
ら加算値を加算することにより、画素D'に対して、4
+27=31という値の表示画素データが得られること
になる。
【0063】同様にして、図5に示す画素配列から、マ
スク加算器401,402から得られる表示画素C',
B'の平滑処理されたデータ値を求めると、夫々に対し
て値18となる。また、マスク加算器402,403か
ら得られた表示画素A",B"に対しては、夫々値37,
36となる。さらにまた、図5の画素配列で画素b',
c',d',a",b"を表示画素とした場合の夫々の平滑
処理されたデータ値は、43,18,12,16,35
となる。
【0064】以上のようにして求めたデータ値を図5に
示す画素の配列に対応して配列すると、次のようにな
る。 このように平滑処理された表示画素は多値化され、ディ
ザ処理された画像での各画素のデータ値が1か0である
ことと対応させるために、マスク係数の合計63でこれ
らを規格化すると、 0.67 0.29 0.19 0.25 0.56 0.29 0.29 0.49 0.59 0.57 となって、各表示画素のデータ値は0〜1の値を取るこ
とになり、中間調表示が可能となる。しかも、これら表
示画素間のデータ値の差は、ディザ処理された画像での
各画素のデータ値が1か0である場合に比べ、小さくな
り、このように平滑処理された画像をディスプレイ10
5で表示したときには、ディザ処理された画像をそのま
ま表示したような個々の画素が区別されて見えるという
ようなことはない。
【0065】次に、図6を用いて、図4での平滑処理動
作をさらに詳細に説明する。なお、図6において、丸印
は夫々ディサ画像の画素を表わしており、上段の画素列
は参照ラインであり、下段の画素列は表示ラインであ
る。をフレームメモリからの画素の読み出し手順を示
す。画像は左から右へ、上から下へ格納されているとす
る。また、600,601,602は夫々、図1の偶数
ラインフレームメモリ101や奇数ラインフレームメモ
リ103から同時に読み出される参照ラインの4画素単
位であり、603,604,605も夫々、図1の偶数
ラインフレームメモリ101や奇数ラインフレームメモ
リ103から同時に読み出される表示ラインの4画素単
位である。参照ラインでは、偶数ラインフレームメモリ
101や奇数ラインフレームメモリ103から、4画素
単位600,601,602の順に左側から読み出され
るものであり、表示ラインでも、偶数ラインフレームメ
モリ101や奇数ラインフレームメモリ103から、4
画素単位603,604,605の順に左側から読み出
されるものである。また、参照ラインと表示ラインとの
間で上下に対向する4画素単位は読出しタイミングが一
致している。
【0066】そこで、いま、処理対象を4画素単位60
4とすると、4画素単位604の右側の2つの画素を多
値化するためには、この4画素単位604に続く4画素
単位603の左側2画素も必要であり、4画素単位60
4の左側の2つの画素を多値化するためには、4画素単
位604に先行する4画素単位605の右側の2画素も
必要になる。従って、表示ラインラッチ系113では、
図4に示したように、処理対象の4画素単位604を保
持するラッチ部120に加えて、これに先行する4画素
単位603を保持するラッチ部119とこれに続く4画
素単位605を保持するラッチ部121が設けられるの
である。但し、ラッチ部119は、次に処理対しようと
する4画素単位605を保持するので、4ビット構成と
しなければならないが、ラッチ部121としては、既に
処理対象とされてしまった4画素単位603の先頭から
2画素を保持すればよいので、2ビット構成でよい。
【0067】参照ラインについても、表示ラインでの上
記画素に対向した画素が処理に用いられるから、図4の
参照ラインラッチ系114も、4画素単位603に対向
した4画素単位600を保持する4ビット構成のラッチ
部122と、4画素単位604に対向した4画素単位6
01を保持する4ビット構成のラッチ部123と、4画
素単位605に対向した4画素単位602の先頭から2
ビットを保持する2ビット構成のラッチ部124との3
段バッファ構造となっている。
【0068】そこで、ラッチ部120で保持されている
4画素単位604の平滑処理が終ると、ラッチ部119
に保持されている4画素単位605がラッチ部120に
転送され、このラッチ部119に次の4画素単位が格納
される。また、4画素単位604の先頭から2画素がラ
ッチ部121に転送される。同様にして、ラッチ部12
2に保持されている4画素単位602がラッチ部123
に転送され、このラッチ部122に次の4画素単位が格
納される。また、4画素単位601の先頭から2画素が
ラッチ部124に転送される。
【0069】ラッチ部120に保持されている4画素単
位604の各画素は、上記のようにマスク加算器40
0、401、402、403で演算処理され、周囲の画
素と平滑化されて、夫々セレクタ404,405,40
6,407に供給される。セレクタ404はマスク加算
器400から出力される平滑処理された画素とラッチ部
120に保持されている画素D'とのいずれかを選択
し、以下、セレクタ405はマスク加算器401から出
力される平滑処理された画素とラッチ部120に保持さ
れている画素C'とのいずれかを、セレクタ406はマ
スク加算器402から出力される平滑処理された画素と
ラッチ部120に保持されている画素B'とのいずれか
を、セレクタ407はマスク加算器403から出力され
る平滑処理された画素とラッチ部120に保持されてい
る画素A'とのいずれかを夫々選択する。
【0070】このようなセレクタ404,405,40
6,407の選択により、平滑処理された画像ばかりで
なく、ディザ処理された画像も、適宜ディスプレイ10
5で表示することができる。
【0071】図7は図4におけるマスク加算器400,
401,402,403の一具体例を示すブロック図で
あって、700,701,702は加算器である。
【0072】同図において、加算器700は、例えば、
図4でのマスク加算器400での表示ラインラッチ系1
13からの画素を加算処理するものであり、一方では、
ラッチ部121からのマスク係数4を乗ずる画素B"を
2ビットとし、ラッチ部121からのマスク係数8を
乗ずる画素A"を23ビットとし、ラッチ部120からの
マスク係数19を乗ずる画素D'を20ビット,21ビッ
ト及び24ビットとして、5ビットのデータとする。こ
の5ビットのデータはこれら画素にマスク係数4,8,
19を乗じて加算したものである。また、他方では、ラ
ッチ部120からのマスク係数8を乗ずる画素C'を23
ビット、ラッチ部120からのマスク係数4を乗ずる画
素B'を22ビットとし、残りの20ビット,21ビット及
び24ビットを全て“0”ビットとして、5ビットのデ
ータとする。この5ビットのデータはこれら画素にマス
ク係数8,4を乗じて加算したものである。そして、加
算器700では、さらに、得られた2つの5ビットのデ
ータを加算する。このようにして加算器700で得られ
た5ビットの加算データは、ディザ画像の画素D'を多
値化したものである。
【0073】同様にして、加算器701においては、図
4の参照ラインラッチ系114からの画素について5ビ
ットの加算データが生成される。そして、加算器70
0,701で得られた5ビットの加算データを加算器7
02で加算することにより、画素D' を平滑化された5
ビットの画素データが得られる。
【0074】以上説明した具体例では、演算結果の種類
は2より大きいので、同じ表示可能な色数はフレームメ
モリ101,103(図1)のプレーン数1が指定する
色数2より大きくなる。また、平滑表示を行わない場合
には、4画素単位604の画素の濃度の最も大きい値に
変換したものをセレクタ404、405、406、40
7で選択する。以上により、表示画素とその周囲の画素
との演算を行ない、平滑化を行なう画素演算部125を
実現できる。
【0075】また、この具体例においては、演算式を固
定とするものであるが、次のようにして、外部のCPU
等により、演算式を種々に設定するようにすることも可
能である。
【0076】即ち、まず、図4におけるマスク加算器4
00〜403を、図4に示す入力端子をまとめて1組の
入力端子群とし、かかる入力端子群を複数設けて夫々毎
にマスク係数を異ならせ、これらのいずれかを任意に選
択できるようにする。これにより、演算式が種々に設定
できることになる。さらに、表示ラインラッチ系11
3,参照ラインラッチ系114とこのマスク演算器40
0〜403との間にセレクタを設け、モードレジスタ1
27(図1)の出力信号をこれらセレクタの選択切替信
号とする。以上により、CPU等の外部装置がモードレ
ジスタ127に書き込む値に応じた演算式を設定するよ
うにすることができる。
【0077】また、上記の説明では、処理単位を4画素
としたが、表示ラインラッチ系113と参照ラインラッ
チ系114でのビット数を増やし、マスク加算器やセレ
クタの数を増やすことにより、処理単位の画素数を増や
すことは容易に実現できる。
【0078】図8は以上説明した表示装置を使用した画
像ファイリング装置の一実施例を示すブロック図であっ
て、800はバス、801は画像データ等を蓄積する光
ディスク、802はスキャナ、803はプリンタ、80
4は画像処理回路、805はワークメモリ、806はC
PU、807はフレームメモリであり、前出図面に対応
する部分には同一符号をつけている。
【0079】同図において、スキャナ802は紙面をス
キャンし、ディジタルの画像データを生成するものであ
り、プリンタ803は画像データを紙面に印刷するもの
である。画像処理回路804は画像データの圧縮伸長や
拡大縮小等の処理を行なうものであり、ワークメモリ8
05はプログラム実行やデータバッファ用に使用される
ものである。CPU806は装置全体の動作を制御し、
フレームメモリ807は表示用画像データを蓄積するも
のである。フレームメモリ807は図1での偶数ライン
フレームメモリ101,奇数ラインフレームメモリ10
3に相当するものであって、これらと同様に、ライン単
位でアドレス指定ができるようにしている。
【0080】次に、この実施例の動作について説明す
る。スキャナ802によって任意の画像が描かれている
図示しない紙面が読取り走査されると、ディジタルな画
像データが作成される。この画像データはバス800を
通してワークメモリ802に蓄えられる。このとき、紙
面に描かれている画像が写真のような中間調画像である
場合、オペレータの指定により、あるいはスキャナ80
2自身が自動的に画像の性質を認識することにより、ス
キャナ802は、画像データをディジタル化する際に、
ディザ処理も行なう。そして、画像データのインデック
ス部に、この画像データがディザ画像であり、平滑表示
処理が適切であることを示す情報を付加する。ワークメ
モリ802に蓄えられた画像データは画像処理回路80
4によって圧縮処理され、バス800を介して光ディス
ク801にインデックスデータと一緒に蓄積される。
【0081】次に、このように光ディスク801に蓄積
されたディザ画像を表示する場合の動作について説明す
る。
【0082】光ディスク801から圧縮画像データとそ
のインデックスデータとが読み出され、ワークメモリ8
05に記憶される。CPU806はこのワークメモリ8
05からインデックスデータを読み取って解読し、この
画像データに対して平滑表示処理が指定されているか否
かを判定する。そして、平滑表示が指定されている場合
には、CPU806は表示制御回路100に、モードレ
ジスタ127(図1)により、画素データの平滑表示モ
ードを設定する。しかる後、ワークメモリ805から圧
縮された画像データが読み出され、画像処理回路804
で伸長処理された後、フレームメモリ807に書き込ま
れる。そして、図1〜図7で説明したように、表示制御
回路100より、このフレームメモリ807から画像デ
ータが順次読み出されて画素データが平滑化され、ディ
スプレイ105に供給されて画像表示される。また、必
要に応じて伸長された画像データがプリンタ803に供
給され、順次画像の印刷が行なわれる。
【0083】なお、プリンタ803に表示制御回路10
0と同様な機能を持つ回路を組み込むことにより、平滑
化された画素データで印刷を行ない、中間調の画像を印
刷するようにすることも可能である。
【0084】以上のようにして、この実施例では、ディ
ザ画像に対する高品質な表示、印刷が可能な画像ファイ
リング装置を実現できる。
【0085】図9は図1に示した表示装置を用いて図形
コマンドを表示用画像データに展開し、フレームメモリ
に書き込み表示を行なう本発明によるグラフィックディ
スプレイの一実施例を示すブロック図であって、900
は制御部、901は図形コマンドファイル、902は図
形展開部、903はディザ処理部、904は画像用フレ
ームメモリ、905はフラグ用フレームメモリであり、
図1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0086】図9において、制御部900は装置全体の
制御を行なう。図形コマンドファイル901は図形コマ
ンドを格納する。図形展開部902はこの図形コマンド
をビットパターンで表現された表示用画像データに展開
する。ディザ処理部903は図形展開部902が作成し
た各画素が多階調で表現された表示用画像データに対し
て、ディザ処理を施すことにより、各画素あたりの階調
数を減少させる。画像用フレームメモリ904はR,
G,B各プレーンの表示用画像データを蓄えるものであ
り、図1における偶数ラインフレームメモリ101や奇
数ラインフレームメモリ103と同様、ライン単位に分
割されたメモリセルによって構成されている。フラグ用
フレームメモリ905は画像用フレームメモリ上の各画
素に対して平滑表示処理を行なうか否かの指定用のフラ
グを格納するものである。
【0087】なお、この実施例では、平滑表示処理を行
なうか否かの指定はフラグ用フレームメモリ905に格
納されるフラグによって行なわれるから、表示制御回路
100におけるモードレジスタ127(図1)は使用さ
れる必要はない。
【0088】この実施例は、ディザでもって階調表現を
することにより、フレームメモリのプレーン数を減少さ
せながら、同時に平滑表示によってディザ画像を高画質
に表示することができるようにするものである。
【0089】3次元図形等の図形データの表示時には、
面部分に対しては階調が必要であるが、エッジ等を正確
に表現する必要はない。これに対して、線や文字の表示
に際しては、それほど多くの階調を表現する必要はな
い。従って、この実施例においては、面部分のみにディ
ザ処理を施すようにする。
【0090】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、制御部900が表示したい図形の図形コマン
ドを図形ファイル901から読み出し、図形展開部90
2に対して表示位置等を指定して供給する。図形展開部
902は、この図形コマンドを展開してビットパターン
で表現された表示用画像データを作成する。ここでは、
図形の面部分はR,G,B各8プレーン程度の多階調で
表現されているとする。この表示用画像データは、その
面部分の画像データがディザ処理部903でディザ処理
されることにより、R,G,B各1プレーン程度までプ
レーン数を減少させた画像データに変換され、画像用フ
レームメモリ904に書き込まれる。また、これと同時
に、図形展開部902により、この表示用画像データの
ディザ処理された図形の面部分の画素の位置に対応する
フラグ用フレームメモリ905の位置にフラグが立てら
れ、この表示用画像データの線や文字等の部分は、図形
展開部902で最初から少ない階調のデータで表現され
ており、直接画像用フレームメモリ904に書き込まれ
る。即ち、表示用画像データのディサ処理された部分に
対してのみ、フラグ用フレームメモリ905にフラグが
立てられる。
【0091】しかる後、表示制御回路100は画像用フ
レームメモリ904から表示用画像データを読み出し、
この動作と同期してフラグ用フレームメモリ905から
フラグデータを読み出して、フラグが立っている画素デ
ータに対してのみ、図1に示した実施例と同様の処理を
行なって表示画素データを平滑化し、ディスプレイ10
5に画像表示する。
【0092】以上のようにして、この実施例では、少な
いプレーン数で、図形の面部分に対し、高画質な階調表
現を可能とするグラフィックディスプレイを実現するこ
とができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示画素とともに、その周囲の画素も参照画素として読
み出し、これを用いて表示画素を演算処理することによ
り、表示画素の平滑化が行なわれることになり、ディザ
画像に対して高品質な画像表示が可能となる。また、表
示動作中に平滑処理が行なわれるので、高速な高画質化
処理が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1におけるディスプレイがノンインターレー
ス方式である場合での図1に示した実施例のライン制御
手順を示す図である。
【図3】図1におけるディスプレイがインターレース方
式である場合における図1に示した実施例のライン制御
手順を示す図である。
【図4】図1における画素演算部の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図5】図4におけるマスク加算器での画素とマスク係
数との対応を示す図である。
【図6】図4に示した画素演算部の処理画素手順を示す
図である。
【図7】図4におけるマスク加算器の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明による画像ファイリング装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図9】本発明によるグラフィックディスプレイの一実
施例を示すブロック図である。
【符号の説明】 100 表示制御回路 101 偶数ラインフレームメモリ 102 偶数ラインカウンタ 103 奇数ラインフレームメモリ 104 奇数ラインカウンタ 105 ディスプレイ 106 水平方向カウンタ 107 垂直方向カウンタ 108〜112 セレクタ 113 表示ラインラッチ系 114 参照ラインラッチ系 115,116 ラッチ部 117,118 エッジトリガフリップフロップ 119〜124 ラッチ部 125 画素演算部 126 パラレルシリアル変換部 127 モードレジスタ 400〜403 マスク加算器 404〜407 セレクタ 801 光ディスク 802 スキャナ 803 プリンタ 804 画像処理回路 805 ワークメモリ 806 CPU 807 フレームメモリ 900 制御部 901 図形コマンドファイル部 902 図形展開部 903 ディザ処理部 904 画像用フレームメモリ 905 フラグ用フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/02 8121−5G H04N 1/21 2109−5C 1/23 Z 9186−5C // H04N 1/387 101 4226−5C (72)発明者 伊豆野 信明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 藤縄 雅章 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 金間 誠一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の表示画素のデータからなる表示用
    データを蓄積するフレームメモリと、該フレームメモリ
    から該表示画素のデータを順次読み出す手段と、読み出
    された該表示画素のデータが供給されて画像表示する画
    像表示手段とを備えた表示装置において、 表示画素のデータとともに、該表示画素の周辺画素のデ
    ータをも同時に該フレームメモリから読み出す手段と、 該表示画素のデータと周辺画素のデータとを演算するこ
    とにより、該表示画素のデータが処理された新たな表示
    画素のデータを生成する画素演算手段とを有し、該新た
    な画素のデータを該画像表示手段に供給する上記表示画
    素のデータとすることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記フレームメモリはR,G,B各1プレーン構成であ
    って、 R,G,B各プレーン毎にディザ処理された画像を形成
    する画素のデータを蓄え、 R,G,B各プレーンから、表示画素,その周囲画素夫
    々のデータとして、該画素のデータを読み出して、R,
    G,B各プレーン毎に該表示画素のデータと該周辺画素
    のデータとで演算処理を施し、前記画像表示手段の前記
    表示画素のデータを得ることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記画素演算手段で得られた前記表示画素のデータと前
    記フレームメモリから読み出された前記表示画素のデー
    タのいずれかを選択する手段を設け、 該手段で選択された表示画素のデータを前記画像表示手
    段の表示画素のデータとすることを特徴とする表示装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記フレームメモリから前記表示画素のデータを読み出
    す手段は、表示画素のデータと前記周辺画素のデータを
    複数個ずつ同時に前記フレームメモリより読み出し、 前記画素演算手段は複数個の演算部を有して、夫々の該
    演算部は、夫々前記フレームメモリから読み出された異
    なる表示画素のデータをその周辺画素のデータを用いて
    演算処理し、 該演算部夫々から同時に得られる演算処理された複数の
    表示画素のデータを直列変換して前記画像表示手段に供
    給することを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記周辺画素は、前記表示画素を含むラインの隣のライ
    ン上の画素とすることを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記周辺画素は、前記表示画素の左右各2個ずつの画素
    とすることを特徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記画像表示手段がインターレース方式のディスプレイ
    であることを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記画像表示手段がノンインターレース方式のディスプ
    レイであることを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 前記画素演算手段での表示画素のデータと周辺画素のデ
    ータとの演算式を外部からの設定可能としたことを特徴
    とする表示装置。
  10. 【請求項10】 表示用画像データを蓄積するフレーム
    メモリであって、 k個(但し、kは2以上の整数)の分離したメモリセル
    からなり、 表示画面における(nk+i)番目(但し、0<i≦k
    で、かつiは整数。nは0及び自然数)の表示ラインの
    画素データをi番目の該メモリセルに格納し、 画像表示手段に表示しようとする表示ラインの上側、下
    側の(k−1)本のラインを周辺ラインとし、 該表示ライン上の表示画素のデータと、該表示画素の周
    辺画素としての該周辺ライン上の画素データとを同時に
    読み出すことを特徴とするフレームメモリ。
  11. 【請求項11】 画像表示手段に対して水平同期信号,
    垂直同期信号及びドットクロック等の表示制御信号を生
    成し、これと同時に、該表示制御信号に同期してフレー
    ムメモリに蓄積されている表示画像用データを読み出し
    て、画像表示手段の表示画素のデータを生成する表示制
    御回路であって、 該フレームメモリで複数ラインにわたるデータのアドレ
    スを制御することにより、表示ライン上の所定個数の画
    素のデータと該表示ラインに近接する周辺ライン上の所
    定個数の画素のデータとを同時に読み出す手段と、 該表示ライン上の読み出された画素の1つを表示画素と
    し、該表示ラインと該周辺ラインから読み出されて該表
    示画素以外の画素のデータを用いて該表示画素のデータ
    を演算処理する手段とを有し、該手段の処理データを該
    画像表示手段の前記表示画素のデータとすることを特徴
    とする表示制御回路。
  12. 【請求項12】 表示用画像データを蓄えたフレームメ
    モリから画像表示手段に同期して表示画素のデータを読
    み出し、画像表示を行なうようにした画像表示方式にお
    いて、 該フレームメモリのプレーン数が指定できる色数がaで
    ある構成であって、該画像表示手段の表示可能色数がb
    (a<b)であり、 該表示画素と画面上その周辺に位置する周辺画素とのデ
    ータを該フレームメモリから同時に読み出し、 該表示画素のデータと該周辺画素のデータとの間で、演
    算結果がj個(a<j≦b)の色数を取り得る画素演算
    を行ない、 該演算結果を該画像表示手段で表示することにより、該
    フレームメモリのプレーン数で指定できる色数よりも同
    時に表示可能な色数を多くしたことを特徴とする画像表
    示方式。
  13. 【請求項13】 フレームメモリから読み出した画像デ
    ータが一連のシリアルな印刷画素のデータとして供給さ
    れ、該画像データの印刷を行なう印刷装置において、 該フレームメモリから該印刷画素のデータとその周囲画
    素のデータとを同時に読み出す手段と、 該印刷画素のデータと該周辺画素のデータとの演算によ
    り、新たな印刷画素のデータを算出する手段とを有し、
    該新たな印刷画素のデータでもって印刷を行なうことを
    特徴とする印刷装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の表示装置と、中間調入
    力画像に対してディザ処理を可能とする画像データ入力
    手段と、画像データ蓄積手段と、該画像データ蓄積手段
    での画像データの蓄積,読出しに際して該画像データの
    圧縮伸長処理や拡大縮小処理等を行なう画像処理手段
    と、該画像データを印刷する画像印刷手段と、ワーク用
    メモリとを備えたことを特徴とする画像ファイリング装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記画像データ入力手段で入力された画像データのディ
    ザ処理されたデータ部分のインデックス部に、ディザ処
    理されたデータであることを示す情報を登録することを
    特徴とする画像ファイリング装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15において、 前記画像データ入力手段で入力された画像データのディ
    ザ処理されたデータに対し、画素単位でディザ処理され
    たデータであることを示す情報を登録することを特徴と
    する画像ファイリング装置。
  17. 【請求項17】 一連の画素のデータからなる表示用画
    像データを蓄えるフレームメモリと、図形コマンドを解
    読し一連の画素のデータからなる表示用画像データに展
    開して該フレームメモリに書き込む図形コマンド解読手
    段と、該フレームメモリに書き込まれた該表示用画像デ
    ータを順次読み出す表示データ読出手段と、読み出され
    た該表示用画像データを表示する表示手段を備えたグラ
    フィックディスプレイにおいて、 該図形コマンド解読手段で展開された図形の表示用画像
    データにディザ処理を施すディザ化手段と、 ディザ処理された該表示画像データを該フレームメモリ
    に書き込む手段と、 ディザ処理された該表示用画像データに対して表示画素
    のデータと周辺画素のデータとの演算処理を行ない、該
    表示画素のデータに対して新たな表示画素のデータを生
    成する手段とを設け、該新たな表示画素のデータを該表
    示手段で表示するための前記表示用画像データの表示画
    素のデータとすることを特徴とするグラフィックディス
    プレイ。
  18. 【請求項18】 請求項17において、 前記表示画像データのディザ処理されたデータ領域を画
    素単位で判別する判別手段を有し、 前記表示データ読出手段が前記表示用画像データを前記
    フレームメモリから読み出すときに、該判別手段の判別
    結果に基づいて、該ディザ処理されたデータ領域での表
    示画素のデータとその周辺画素のデータとの演算処理を
    行なうことにより、該表示画素のデータに対する新たな
    表示画素のデータを求めて、求められた該新たな表示画
    素のデータを該表示手段で表示するための前記表示用画
    像データの表示画素のデータとすることを特徴とするグ
    ラフィックディスプレイ。
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US6700587B1 (en) 1997-08-28 2004-03-02 Canon Kabushiki Kaisha Picture display apparatus

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