JP2003527994A - 自動車の室内を暖める暖房システム - Google Patents

自動車の室内を暖める暖房システム

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JP2003527994A
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heating
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combustion
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シュテンムラー マルティン
ランツル イングリット
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ベバスト テルモジスティーム インターナツィオナール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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    • B60H2001/2271—Heat exchangers, burners, ignition devices

Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動車の室内に供給される空気およびまたは自動車のエンジンの冷却回路内の液体を暖めるために、燃料を燃焼させるための燃焼式加熱装置（１０）を備えた、自動車の室内を暖めるためのシステムに関する。暖めるべき空気または液体に熱を供給するために、電気式加熱装置（２０）が燃焼式加熱装置（１０）に組み込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項１の前提部分に記載した、自動車の室内を暖めるための暖房
システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車エンジンに依存しないで自動車室内を暖房するために、通常は、燃焼式
加熱装置が、自動車エンジンの冷却水回路との熱交換に基づく慣用の暖房システ
ムと組み合わせられる。その際、燃焼式加熱装置は自動車燃料タンクからの燃料
を燃焼する。それによって、自動車の室内に案内される空気を直接的に暖めるか
あるいは１個または複数の熱交換器を経て熱を車両室内に供給する冷却水回路内
の冷却水を暖める。
【０００３】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９９０２０５０号公報により、電気式加熱
装置を備えた熱交換器が知られている。特に自動車エンジンの停止時に、非常に
短い時間だけ、電気式加熱装置による加熱が可能である。というのは、そうしな
いと、自動車バッテリが強く負荷され、自動車エンジンの再スタートが脅かされ
るからである。
【０００４】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９８５７２４０号公報により、液状燃料で
運転可能であり、かつ暖房装置の熱交換器に組み込み可能な加熱コイルの形をし
た電気式加熱要素でも運転可能である暖房装置が知られている。加熱コイルは自
動車暖房装置またはその熱交換器に取り付ける際に装着および電源との接触が面
倒である。加熱コイルの範囲において液状の熱媒体を循環させなければならない
ので、加熱コイルと、電源と加熱コイルとの接触部は水密な絶縁部を備えなけれ
ばならない。それによって、この組み合わせ式暖房装置のコストが大幅に上昇す
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、できるだけフレキシブルに運転可能であり、それにもかかわ
らず取付けが簡単で、コストが少なくて済み、効率が良好でおよび必要スペース
が少なくて済む、燃焼式加熱装置を備えた自動車暖房システムを提供することで
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この課題は本発明に従い、請求項１に記載した暖房システムによって解決され
る。電気式加熱装置を燃焼式暖房装置に組み込む（一体化する）ことにより、暖
房装置は非常にフレキシブルにかつ大きな暖房出力で運転することができ、必要
スペース、組み立て要求およびコストが大幅に増大することがない。
【０００７】 本発明の有利な実施形は従属請求項に記載されている。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を概略的に示す図に基づいて本発明を例示的に詳し
く説明する。
【０００９】 図１には、燃焼式加熱装置１０が概略的に示してある。この燃焼式加熱装置１
０には、燃焼熱を発生するために自動車の燃料タンクから燃料が供給される。こ
の燃焼熱は自動車エンジンの冷媒回路の冷媒を暖めるために使用される。燃焼式
加熱装置１０は熱交換器として、流入通路１４と排出通路１６によって冷却液を
向流式に流入および排出するためのブロック１２を備えている。熱交換器ブロッ
ク１２は熱伝導性の良好な材料からなり、燃焼式加熱装置１０の燃焼部分１８に
直接的に熱接触している。熱交換器ブロック１２の下面には、ＰＴＣ（Positive
Temperatur Coefficient ：正の温度係数）加熱要素２０が熱交換器ブロック１
２に直接熱接触させて設けられている。それによって、この熱交換器ブロック１
２を必要時に暖め、従って燃焼部分１８に依存しないで、熱交換器ブロック１２
の中を流れる冷却液を暖めることができる。そのために、ＰＴＣ加熱要素２０に
は、自動車の電気系から電気エネルギーが供給される。この場合好ましくは、自
動車バッテリの放電を防止するために、ジェネレータが充分な出力を発生すると
きにのみ、ＰＴＣ要素２０に電気エネルギーを補給することできるように、配線
が設計されている。
【００１０】 このようにＰＴＣ加熱要素２０を、燃焼式加熱要素１０、特に熱交換器ブロッ
ク１２上または熱交換器ブロック内に組み込む（一体化する）ことにより、付加
的な組み立て作業およびスペースを必要とせずに、慣用の燃焼式加熱装置の場合
よりもフレキシブルに、エンジンに依存しない冷却液の加熱を行うことができる
。従って、一方では、ＰＴＣ加熱要素２０に電力を供給することにより、燃焼部
分１８が停止している場合にも冷却液を加熱することができ、他方では燃焼部分
１８の運転中、付加的な電気式加熱要素２０が設けられていない場合よりも大き
な加熱出力が供され、それによって冷却液を迅速に暖めることができる。
【００１１】 燃焼式加熱装置１０または熱交換器ブロック１２の壁内に電気的な加熱要素を
組み込む際、抵抗線または板の形した加熱要素２０は、製造時、例えばケーシン
グの鋳造時に一緒に壁内に埋め込むことが可能である。それによって、簡単な製
作が可能である。電気的な加熱要素は損傷しないように保護される。冒頭に述べ
たドイツ連邦共和国特許出願公開第１９８５７２４０号公報の場合のように、液
状熱媒体に接触することがないので、石灰付着が防止される。更に、加熱要素２
０から壁への良好な熱伝達が保証される。
【００１２】 燃焼式加熱装置１０または熱交換器ブロック１２の壁の外側に電気的な加熱要
素を配置する場合には、電気的な加熱要素２０の外側を断熱層または断熱フィル
ムで付加的に覆うと有利である。それによって、外側への大きな輻射損失を甘受
する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施の形態を概略的に示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車の室内に供給される空気およびまたは自動車のエンジ
    ンの冷却回路内の液体を暖めるために、熱交換器内で燃料を燃焼させるための燃
    焼式加熱装置（１０）を備えた、自動車の室内を暖めるための暖房システムにお
    いて、暖めるべき空気または液体に熱を供給するために、電気式加熱装置（２０
    ）が燃焼式加熱装置（１０）の壁上または壁内に組み込まれていることを特徴と
    する暖房システム。
  2. 【請求項２】 燃焼式加熱装置（１０）が液体を向流式に流入および排出す
    るための熱交換器ブロック（１２）を備え、電気式加熱装置（２０）が、熱交換
    器ブロック（１２）を暖めるために、この熱交換器ブロックに直接的に熱接触し
    ていることを特徴とする請求項１記載の暖房システム。
  3. 【請求項３】 電気式加熱装置（２０）が熱交換器ブロック（１２）の外側
    に配置されていることを特徴とする請求項２記載の暖房システム。
  4. 【請求項４】 電気式加熱装置（２０）が熱交換器ブロック（１２）の壁内
    に埋め込まれていることを特徴とする請求項２記載の暖房システム。
  5. 【請求項５】 電気式加熱装置（２０）が１個または複数のＰＴＣ加熱要素
    であることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一つに記載の暖房システム。
  6. 【請求項６】 電気式加熱装置（２０）が自動車の電気系から給電されるこ
    とを特徴とする請求項１〜５のいずれか一つに記載の暖房システム。
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