JP2003521193A - 受信された放送信号の再生中断を掩蔽するための方法 - Google Patents

受信された放送信号の再生中断を掩蔽するための方法

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JP2003521193A
JP2003521193A JP2001555220A JP2001555220A JP2003521193A JP 2003521193 A JP2003521193 A JP 2003521193A JP 2001555220 A JP2001555220 A JP 2001555220A JP 2001555220 A JP2001555220 A JP 2001555220A JP 2003521193 A JP2003521193 A JP 2003521193A
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グレーガー クラウス−エルヴィン
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Abstract

(57)【要約】 受信された放送信号の再生中断を掩蔽するための方法が提案される。この方法は、比較的に長い中断を次の場合のみ許容する;・瞬時に受信される放送プログラムの変調が音声として識別され、かつ・受信された放送信号に変調休止が識別される場合のみ許容する、ことを特徴とする。本発明の方法により、比較的に長い再生中断を完全に掩蔽ないし不可聴とすることができる。この比較的に長い再生中断は例えば、瞬時に受信される送信周波数に対するだいたいの放送周波数で伝送されるRDS情報を評価/検査するのに必要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 従来の技術 本発明は請求項1の上位概念による、受信された放送信号の再生中断を隠蔽な
いし不可聴とする方法から出発する。
【0002】 現代の放送受信機、とりわけ移動使用のために設けられたカーラジオのような
放送受信機では、瞬時に受信する放送局周波数の受信状態が、受信機現在地が放
送局から遠ざかることにより悪化する場合には、同じ番組プログラムを伝送する
比較的受信状態の良好な代替放送周波数へ自動的に切り換えられる。ただしもち
ろんこのような代替放送周波数が受信機現在地で受信可能な場合である。
【0003】 このために前記放送受信機は、情報を評価するためのデコーダを有する。この
情報は例えばラジオデータシステム(RDS)によって本来の放送プログラムの
他に、受信される放送周波数を介して伝送される。この情報は、瞬時の受信放送
周波数を介するのと同じ番組プログラムを伝送する代替周波数(AF)リストと
プログラム識別コード(PI)とを含んでいる。このプログラム識別コードによ
り、受信された放送周波数を介して照射される番組プログラムの一義的識別が可
能となる。ラジオデータシステムの詳細は、"Specification of the Radio Data
System for VHF/FM Broadcasting", European Broadcasting Union, Bruessel,
March 1984 に記載されている。
【0004】 放送受信機を瞬時に受信する放送周波数から代替放送周波数へ、例えばAF情
報に基づいて切り換える前に、まず代替放送周波数の受信品質を検査しなければ
ならない。このために放送受信機は瞬時の放送周波数から代替放送周波数へ同調
され、その受信品質を例えば受信電界強度またはラジオデータ信号のエラーレー
トまたはその他の基準に基づいて検出する。代替放送周波数の受信品質が元から
調整された放送周波数の受信品質よりも良好であることが見出されると、代替周
波数を今度は瞬時放送周波数として維持することができ、それ以外の場合は元か
ら調整された放送周波数にリセットするか、および/または別の代替放送周波数
を検査する。
【0005】 瞬時の放送周波数から代替放送周波数へ切り換える時点では、代替放送周波数
の受信品質が未知であるから、代替放送周波数が強く妨害されており、番組プロ
グラムが大きなノイズを伴って受信されると言うことがあり得る。従って調整さ
れた放送周波数を介して伝送される番組プログラムの再生を、代替放送周波数の
受信品質の検査が持続する間、中断するのが有利であることが判明した。簡単な
検査、例えば代替周波数の受信電界強度だけを検査する場合に対しては、数ms
の領域での非常に短時間の調整が必要なだけであり、番組プログラムの再生中断
は聴取者にほとんど知覚されない。これに対して複雑な検査、例えばラジオデー
タ信号のエラーレートまたは代替周波数のPIコードのエラーレートを検査する
場合、代替周波数への切り換えが比較的に長く、少なくとも数10msから数1
00msの領域での長い再生中断が必要である。この再生中断は、受信機をRD
Sデータ流に同期し、これを評価するための時間から生じ、適切な掩蔽手段がな
ければ可聴となり、障害として知覚される。
【0006】 このことから出発して過去において種々のアプローチが試みられ、部分的に実
現された。このアプローチは代替受信周波数への切り換えを、聴取者に聞こえる
ことなく、従って瞬時に受信される放送プログラムの再生が障害的に中断される
ことなく可能にしようとするものである。
【0007】 EP0497115B1には、オーディオ信号に対する記憶装置を有する放送
受信機が記載されている。この記憶装置には瞬時に再生された放送プログラム信
号が連続的に書き込まれる。代替放送周波数へ検査のために一時的に切り換えら
れることにより放送プログラムの再生が中断する場合には、これが記憶された信
号部分の再生によって掩蔽される。この信号部分は、再生された番組プログラム
から再生中断の直前で取り出される。
【0008】 EP0459360A2には、2つの受信部を備えるRDS放送受信機が開示
されている。ここで第1の受信部は瞬時の放送周波数に常時同調したままであり
、この放送周波数を介して伝送される番組プログラムが再生される。第2の受信
部は順次、代替放送周波数にその受信品質の検出のために同調され、代替放送周
波数をその受信品質に相応してリストにソートして記憶する。このリストを常時
管理することにより、瞬時の受信周波数の受信状態が悪化した場合に受信周波数
の切り換えが必要なとき、常に最適に受信される代替周波数が切り換えを聴取す
ることなく使用される。
【0009】 DE19701042には、瞬時に受信される放送周波数に対する代替周波数
のRDS信号を評価するための方法が提案されている。この方法では、放送受信
機の高速位相制御ループによってRFD信号の数ビットの持続時間内で瞬時の周
波数から代替周波数に切り換えられ、代替周波数のRDSデータ流からデータサ
ンプルが取り出され、最終的に放送受信機は再び瞬時の放送周波数に戻される。
繰り返し一時的に切り換え、ビットサンプルを取り出すことにより、評価するの
に十分な代替放送周波数のRDS信号の部分が読み込まれる。代替放送周波数へ
の切り換えは短時間であり、これと結び付いた再生中断もほとんど聴取されない
。取り出されたサンプルはRDSデータビット持続中のそれぞれほんの僅かを含
むだけでから、このサンプルは受信障害によるノイズに対しては脆弱である。従
ってさらにこの部分を複数読み込み、平均によってさらにノイズのない代替放送
周波数のRDS信号部分を得ることが提案される。
【0010】 DE19739396ではこの手段の変形が提案されている。ここでは、代替
放送周波数への各一時的切り換えの際に、RDS信号の直接順次連続する複数の
ビットが読み込まれる。このことにより読み込まれたRDSデータの信頼性が高
まるが、それと引き替えにRDS信号の評価に十分な部分を読み出す時間が長く
なる。なぜなら、ノイズが目立たないようにするため比較的に長い切り換えを直
接順次連続して行うことができないからである。
【0011】 発明の利点 受信された放送信号の再生中断を掩蔽するための本発明の方法は、比較的に長
い中断を次の場合にだけ許容する、すなわち ・瞬時に受信された放送番組プログラムの変調が言語であると識別される場合、
および ・受信された放送信号中に変調休止が識別される場合にだけ許容するのである。
このことの利点は、代替放送周波数を検査するために時間のかかることとなる、
受信された放送信号の再生中断またはその他の手段が放送番組プログラムの比較
的に長い休止時にだけ行われ、従って大きな回路技術的コストなしで完全に聴取
されなくなることである。同時に代替放送周波数を介して伝送される情報を迅速
かつ確実に検出することができる。
【0012】 本発明の有利な実施例では、音声を識別するために音声関与を表す識別子が評
価される。このことにより音声関与を簡単に検出することができ、それ以外の面
倒な分析、例えば周波数分析または休止持続識別は必要ない。とりわけ休止持続
識別とは異なり、休止は直ちに再生中断のために利用される。従って前もって休
止を休止持続識別のために犠牲にする必要はない。
【0013】 本発明の別の有利な実施形態では、識別子がラジオデータシステム(RDS)
によって伝送された音楽/音声識別子(M/S)である。この識別子は有利には
番組プログラムを照射する放送局によってダイナミックに管理される。従って音
楽番組内の音声信号並びに音声放送中の音楽信号もそのようなものとして識別さ
れる。
【0014】 有利には変調休止は変調レベルが所定の閾値より低下することに基づいて検出
する。ここで有利には閾値は、これが音声信号に対して通常の最小NFレベルよ
りも下にあり、同時にノイズレベルよりも上であるように設定する。これにより
静かな音声パッセージが変調休止として間違って解釈されたり、受信条件が最適
でないことによるノイズが有効変調として間違って解釈されたりすることがない
。有利には閾値はダイナミックに、とりわけ静かな有効変調パッセージまたは高
いノイズレベルまたは劣悪な受信状態を表す信号によって比較的に低い値または
比較的に高い値にシフトされる。これにより変調休止識別を、変化する受信状態
に良好に適合することができる。
【0015】 本発明の有利な実施形態では、受信された放送信号の再生中断が変調休止の終
了が識別されるときに中止される。この手段は、確かに中断持続時間を固定的に
設定する場合よりもノイズに対して脆弱であるが、平均以上に長い変調休止を再
生中断のために完全に使用することができる。
【0016】 有利には変調休止の終了を変調レベルが所定の閾値よりも上昇することに基づ
いて検出する。
【0017】 本発明の有利な実施形態では、再生中断をこの中断中に実行された活動の終了
後に終了する。このことの利点は、不必要に長い再生中断が回避されることであ
る。この実施形態は有利には、時限素子の有効時間の満了または変調休止終了の
識別による再生中断の中止と次のように組み合わされる。すなわち再生中断の中
止が、再生中断中に実行された活動の終了により、または時限素子の有効時間の
満了により、ないしは変調休止の終了の識別により開始されるように組み合わさ
れる。このときそれぞれのイベントの比較的に早期に発生したものにより開始さ
れる。
【0018】 図面 本発明の実施例が図面に示されており、以下詳細に説明する。
【0019】 図1は、RDSグループ環境でのRDS信号の一部を示す。
【0020】 図2は、本発明の方法を実施するための本発明の部分を有するRDS放送受信機
を示す。
【0021】 図2aからcは、図2に示された放送受信機の構成群の詳細なブロック回路図を
示す。
【0022】 図3は、本発明の方法を説明するための例としてのフローチャートである。
【0023】 実施例の説明 冒頭に述べたRDS仕様によれば、本来のプログラム信号の他に放送送信周波
数を介して付加的情報がデジタル形式で伝送される。この付加情報は、伝送すべ
き情報内容に応じて種々異なるタイプのグループにまとめられる。このグループ
は反復的に、または変化する情報内容と共に、毎秒1187.5ビットのデータ
速度を有する連続的データ流として放送される。
【0024】 RDS信号の1つのグループの構造が図1にタイプ「0A」のグループの例で
概略的に示されている。グループ50はそれぞれ26ビットである4つのブロッ
ク52,54,56,58を規則的に含んでいる。ここで各ブロックの最初の1
6ビットは本来の情報を含む情報ワード521,541,561,581であり
、後半の10ビットはチェックワードとオフセットワードの組み合わせ522,
542,562,582を形成する。ここでチェックサードはエラー識別および
エラー補正に、オフセットワードは受信機のブロック同期に用いる。すべてのグ
ループタイプは共通に第1ブロック52の構造の点で同じであり、その情報ワー
ド521はいわゆるプログラム識別コード(PI)523,すなわち所定の放送
プログラムの一義的識別子によって形成されている。グループ「0A」のブロッ
ク2は、5ビットのグループタイプの識別子543と、1ビットの交通プログラ
ム識別子(TP=Traffic Program)544を含む。この交通プログラム識別子
の値は、瞬時の放送プログラムが規則的な交通情報であるか否かを表す。さらに
プログラムを表す識別子の形式545(PTY=Program Type、5ビット)、瞬
時の交通情報を表すアナウンス識別子(TA=Traffic Announcement、1ビット
)546、音楽が送信されているかまたは音声が送信されているかを表す音楽/
音声識別子(M/S、1ビット)547、そしてここでは興味のない別の内容5
48が続く。グループ「0A」のブロック3はすでに述べた8ビットのAFリス
トのデータ563,564を2つ有する。ブロック4の情報ワード581は最後
に、放送受信機のディスプレイに表示するため設けられたプログラム名(PS=
Program Service Name)により形成される。
【0025】 すでに冒頭に述べたように、受信された放送プログラムの再生中断は実質的に
2つの形式で区別される。この2つの形式は実質的にその持続時間の点で異なる
。第1の形式の中断は例えば、代替放送周波数の受信電界強度の検査に用いられ
る。この中断は数ms領域の比較的に短い中断持続時間を特徴とする。この中断
持続時間は、受信機を瞬時の周波数から代替受信周波数の受信電界強度を検査す
るための代替周波数へ切り換えることと、引き続き代替周波数から瞬時の受信周
波数に切り換えることによって生じる。この第1の形式の再生中断は、それが短
いため大きな時間間隔をおいて実行される場合にはほとんど知覚されず、従って
規則的に行われてもノイズとして感じられない。
【0026】 第2の形式の中断は実質的に、数10msから数100msの領域の格段に長
い中断持続時間を特徴とする。この中断持続時間は、代替放送周波数のRDSデ
ータ流を評価するのに必要な時間から生じる。従ってRDS信号のただ1つのグ
ループ(このグループは例えばPIコードを確実に評価するために、代替放送周
波数を介して放送されたプログラムを確実に識別するために複数回受信されるこ
ととなる)の持続時間がすでに上記のデータ速度では約87.6msとなる。こ
の第2の形式の再生中断は、その長さのため、適切な掩蔽手段を取らなければ明
りょうに知覚され、従ってノイズとして感じられる。
【0027】 本発明は次の技術思想を基礎とする。すなわち、受信された放送プログラムの
再生中断を例えば、瞬時に受信される放送送信周波数に対して代替の放送周波数
の評価のために次の場合にだけ実行するのである。すなわち再生すべき放送プロ
グラムがちょうど休止を有している場合にだけ実行するのである。その結果、中
断は聴取されず、従ってノイズとして知覚されない。
【0028】 従って問題は、変調休止の開始を基本的に識別できるかということである。し
かし変調休止の長さを前もって知ることはできない。音楽信号の場合はさらに別
の問題がある。すなわち変調休止を放送プログラムの非常に静かなパッセージか
ら区別しなければならない。
【0029】 実際の放送プログラム信号での研究で、音声信号での変調休止は音楽信号の場
合の変調休止よりも確実に識別できることが分かった。なぜなら、非常に静かな
音楽パッセージのような非常に低いレベルが変調休止として間違って解釈される
ことがあり得るが、音声信号の場合は実質的にこのような場合は発生しないから
である。また、音声信号での変調休止は通常約300msから600msの領域
にあり、音楽信号での休止と比較して比較的に長く持続する。従って本発明によ
り実行されるアプローチは次のとおりである。すなわち変調休止識別を音声休止
識別のための音声識別と組み合わせ、このとき音声休止を比較的に長い再生中断
のために使用するのである。音声信号の識別のためには例えばラジオデータ信号
の一部として伝送されるM/Sビットを評価することができる。このビットは音
声信号の場合は第1の値、例えば論理「0」を、音楽信号の場合は第2の値、例
えば論理「1」を取る。
【0030】 図2には、本発明の方法を実施するための装置の一部が、RDS放送受信機の
例で概略的に示されている。
【0031】 放送受信機の受信アンテナ2には、1つまたは複数の放送局の周波数変調され
た信号30、すなわち放送周波数が印加される。これらの信号は一方では受信ア
ンテナ2に接続された受信部4に供給される。受信部はそれ自体公知のように、
受信可能な複数の放送周波数を選択し、それを変調するのに必要な手段を有する
。受信部4の詳細な説明は後で図2aに基づいて行う。
【0032】 受信部は図示しない発振器を有し、発振器はアンテナ信号30の供給されるミ
クサ41に位相制御ループ(PLL=Phase Locked Loop)を介して発振信号を
供給する。ここでPLL回路42は制御可能な分周器を有し、所定の放送周波数
への同調過程はこの分周器の分周比を制御することにより行われる。分周器の分
周比の制御は、後で説明する制御部の受信周波数制御信号制御信号によって行わ
れる。アンテナ信号は分周比の適切な調整、すなわち混合周波数の適切な調整に
よって中間周波数レベルに変換される。この中間周波数はこの実施例では10.
7MHzである。この中間周波数信号47は中間周波増幅器44を介して周波数
変調器45に、周波数変調された中間周波放送受信信号を復調するため供給され
る。受信部4の出力端を形成するFM変調器45の出力端からは、ステレオマル
チプレクス信号32が受信された放送信号30の変調内容として取り出される。
中間周波増幅器44は別の出力端を有しており、この出力端からは受信された放
送信号の受信電界強度を表す電界強度信号46が取り出される。
【0033】 受信部4の出力端に発生するステレオマルチプレクス信号32は、本来の再生
すべき放送プログラム信号の他にRDS情報も含んでおり、このRDS情報は5
7kHz補助搬送波に重畳変調されている。MPX信号32はローパスフィルタ
10に供給され、このローパスフィルタの出力端には再生すべき低周波オーディ
オ信号34が発生する。このオーディオ信号は、受信された放送プログラムの再
生を中断するための制御可能なスイッチ22を介して再生装置24に供給される
。再生装置24はそれ自体公知のように供給されたオーディオ信号を生成するの
に必要な手段を有する。再生装置については以下、図2cに基づいて詳細に説明
する。
【0034】 再生すべき低周波信号34はステレオデコーダ241に供給される。ステレオ
デコーダ241はステレオマルチプレクス信号に含まれる左オーディオチャネル
と右オーディオチャネルとの和信号を、周波数38kHzのステレオ補助搬送波
に重畳変調されたステレオ差信号と、左チャネルおよび右チャネルに対するオー
ディオ信号を形成するため結合する。ステレオデコーダ214の出力端から取り
出される、左ステレオチャネル247と右ステレオチャネル248に対するオー
ディオ信号は、音質制御のために音質調整器242(例えば周波数を選択的に増
幅/減衰するためのイコライザの形態)と、低周波増幅器243を介してスピー
カ244,245に再生のため供給される。
【0035】 MPX信号32はさらに57kHzバンドパスフィルタに、RDS信号をMP
X信号から取り出すため供給される。RDS信号により変調された57kHz補
助搬送波はRDSデコーダ8に供給される。これは、RDS信号を57kHz補
助搬送波の復調により獲得し、RDSデータ流に同期し、さらに所定の情報をR
DSデータ流から獲得するためである。MPX信号に含まれるRDSデータ流を
評価した後、RDSデコーダの第1出力端81には、瞬時に受信された放送周波
数を介してRDS信号の一部として伝送されたM/Sビット36が取り出される
。このM/Sビットはその瞬時値に応じて、音声信号が伝送されているか(M/
S=0)または音楽信号が伝送されているか(M/S=1)を指示する。RDS
デコーダの第2出力端82からは、後で説明するようにそれぞれ受信された放送
周波数を介して伝送されたRDS信号のデータエラーレートを指示する信号38
が取り出される。
【0036】 ローパスフィルタ10の出力端に発生する低周波信号34はさらに変調休止識
別部11に供給される。この変調休止識別部は、変調休止の識別のために必要な
手段を有する。変調休止識別部については以下、図2bに基づいて説明する。
【0037】 変調休止識別部11は実質的に低周波レベル検出器12と閾値比較器16から
構成される。低周波レベル検出器はこの実施例では、低周波エンベロープ検知器
の形態で実現されており、演算増幅器121を有する。演算増幅器の反転入力端
には低周波信号が供給される。演算増幅器121の出力端は、阻止方向に極性付
けられたダイオード122を介して演算増幅器の非反転入力端と接続されている
。低周波レベルを指示するレベル検出器12の出力信号は閾値比較器16供給さ
れる。閾値比較器では低周波信号レベルを表す信号が所定の閾値と比較される。
低周波信号レベルが所定の閾値を下回ると、これが変調休止に対するサインとし
て評価され、閾値比較器16は変調休止を指示する信号60を形成する。
【0038】 閾値比較器16に設定される閾値64は固定的に設定することができるが、有
利には通常の音声信号で発生する最小低周波レベルより下であり、かつ「0」よ
りは上である値に設定される。これにより静かな音声休止が変調休止として間違
って解釈されたり、低周波信号のノイズが音声信号として間違って解釈されるこ
とが少なくとも十分に回避される。
【0039】 有利な実施形態によれば、閾値は閾値計算部18により計算される。第1の実
施形態では、閾値は受信された放送信号から得られた低周波信号34から検出さ
れる。このために低周波信号34が閾値計算部18の第1入力端に、また(後で
詳細に説明する)スイッチ22を制御する制御信号62が閾値計算部18の第2
入力端に供給される。閾値計算は、音声休止を指示する制御信号62の印加時に
低周波レベルを検出することにより行われる。この低周波レベルは変調休止中は
、最適の受信条件からは生じないノイズによって決められる。変調を指示する信
号の印加時にも同様に低周波レベルを検出する。これまで説明したレベル検出は
例えばレベル検出部12と同様に行うことができる。閾値計算部18のメモリに
は変調部分の最小レベルと変調休止の最大レベルとがファイルされ、閾値は例え
ば2つの記憶されたレベル値の幾何学的平均として設定される。
【0040】 択一的に所定のレベルをレベル測定に基づき、例えばノイズが強いときに比較
的に高い値に、または例えば音声信号レベルが低いときに比較的低い値にシフト
することができる。
【0041】 別の有利な実施形態では、閾値64の検出ないしシフトが瞬時の放送周波数の
受信品質を表す信号に依存して行われる。ここでは受信状態が劣悪な場合には受
信状態が良好な場合よりも高いノイズレベルが存在することを前提とする。受信
品質を表す信号として、ここでは例えば中間周波増幅器44から取り出される電
界強度信号46、およびRDSデコーダ8の第2出力端82から取り出され、R
DSエラーレートを表すRDSエラーレート信号38が考えられる。これら信号
の1つまたは2つを、電界強度が弱い場合および/またはRDSエラーレートが
高い場合に対して、そして予想されるノイズレベルに対して、さらには変調休止
の際にゼロとは大きく異なる低周波レベルに対して、閾値を上昇させるために利
用することができる。
【0042】 変調休止識別部の有利な実施形態では、この変調休止識別部が信号経路中に低
周波レベル検出部12と閾値比較器16との間に配置されたローパスフィルタ1
4を有する。このローパスフィルタは、低周波レベル検出部12と共通の基準電
位との間に接続された抵抗141と、これに並列に接続されたコンデンサ142
からなる。このローパスフィルタは、変調休止識別部が短期間のレベル変動まは
た低周波信号34のノイズパルス341に、例えば受信信号のノイズによって応
答するのを阻止する。これにより変調休止識別部ないし音声休止識別部は、強く
妨害されているときでも、または受信される放送信号が弱い場合でも高い信頼性
が保証される。
【0043】 変調休止を表す変調休止識別部11の出力信号60はスイッチ制御部20の第
1入力端に供給され、その第2入力端にはM/Sビット36が印加される。そし
てスイッチ制御部は、変調休止識別部12の出力信号60をM/Sビット36と
結合してスイッチ制御信号62を形成する。このスイッチ制御信号は、制御可能
なスイッチ22を制御するためのものであり、受信された放送プログラムの再生
を低周波信号路において中断させる。前記結合は次のように行われる。すなわち
音声信号が識別された場合、言い替えるとM/Sビットが第1の所定値「0」を
取るときに、変調休止が識別され、スイッチ制御信号62が制御可能なスイッチ
22を瞬時の再生を中断するために開放するように行われる。
【0044】 第1の簡単な実施形態では、スイッチ制御信号62がさらに次のように形成さ
れる。すなわち、スイッチ22の開放後にこれを所定の持続時間、例えば300
msの間、開放したままにするように形成される。ここでは、音声信号中の音声
休止は少なくとも300msは持続するという知識に基づいている。ここで所定
の持続時間は例えば時限素子により制御される。この時限素子の経過は変調休止
を表す信号60によりスタートされる。時限素子の新たなスタートは、その有効
時間がその前に完全に経過した場合に初めて行うことができる。スイッチ制御信
号62はさらに所定の持続時間の経過後に、音楽信号が識別される場合、および
/または変調休止が存在しない場合にスイッチ22を閉成するか、またはこれを
閉成したままにするよう形成される。
【0045】 この実施形態は、瞬時に受信される放送周波数の受信状態が劣悪であるために
低周波信号34のノイズレベルが高い場合でも、このノイズレベルが変調休止識
別部11によって変調として識別されても、再生中断が早期に中止されるという
ことを引き起こさないことが特徴である。
【0046】 第2の実施形態ではさらに、音楽信号が識別される場合、および/または変調
休止が存在しない場合、および/または変調休止の終了が、低周波レベルが閾値
64より上昇することに基づいて変調休止識別部11によって識別される場合に
、制御可能なスイッチ22が瞬時状態に応じて、受信された放送信号の再生のた
めに閉成されるか、または閉成されたままであるようにスイッチ制御信号62が
形成される。
【0047】 この実施形態の利点は、再生中断持続時間を実際の音声休止持続時間に依存し
てフレキシブルに制御することである。これにより多くの場合、例えば代替周波
数検査のために、または他の再生中断のために必要な過程に対して比較的に長い
時間、例えば最小で300ms以上の時間を使用することができる。
【0048】 スイッチ制御信号62を形成するためのこれまでの構成は、比較的に長い中断
、すなわち前記第2の形式の中断に対してスイッチ制御信号62を形成するもの
である。さらにスイッチ制御信号62を短時間の中断、すなわち第1の形式の中
断に対して、M/Sビット36の瞬時値と変調休止識別部11の出力信号とに依
存しないで、制御部により形成することができる。択一的に変調休止識別部11
の出力に基づいて、スイッチ制御信号62だけを比較的に短い中断に対して形成
することもできる。すなわち有利には、変調休止識別部11が音楽信号中の変調
休止を指示する場合に、スイッチ制御信号62が第2の時限素子の例えば8ms
の非常に短い第2の有効時間の間、再生中断を形成するのである。
【0049】 スイッチ制御部の出力端にはイネーブル回路201が設けられている。このイ
ネーブル回路は後で説明する機器制御部のイネーブル信号66により制御される
。イネーブル回路201は、イネーブル信号が発生する場合、スイッチ制御信号
62のスイッチ22への出力がイネーブルされ、イネーブル信号66が存在しな
い場合にはスイッチへ出力されないように構成されている。イネーブル回路によ
って制御部によるイネーブル信号66の相応の形成と共に、瞬時に受信された放
送信号の再生中断が、制御部によりミューティングを必要とする検査が起動され
る場合にだけ行われるようになる。
【0050】 さらに有利な実施形態によれば、イネーブル回路201は相応に形成されたイ
ネーブル信号66と共に、次の場合に再生中断を早期に中止するのに使用される
。すなわち、再生中断中に実行すべき活動、例えば記憶された代替周波数のPI
検査が変調休止の終了前、ないしは第1の時限素子の有効時間の満了前にすでに
狩猟した場合に再生中断を中止するのに使用される。同様に第2の形式の再生中
断、すなわち短時間の再生中断を、再生中断中に実行すべき活動が短い持続持続
時間を必要とする場合に、第2の時限素子の有効時間よりも早期に中止すること
ができる。従ってこの有利な実施形態は再生中断を、再生中断中に実行すべき活
動に対して実際に必要な持続時間に制限する。
【0051】 放送受信機はさらに機器制御部26を、放送受信機の機能制御のために有する
。機器制御部の出力端からは受信周波数制御信号43が取り出される。この受信
周波数制御信号の大きさに従ってPLLの分周器の分周器が決められ、放送受信
機は所定の放送周波数に同調される。
【0052】 受信周波数制御信号43は次のようにして形成することができる。
【0053】 ・図示しない入力ユニットでのユーザの入力によって。これは例えば正しい放送
周波数の設定、または周波数データが機器制御部26に接続されたメモリ28に
ファイルされている所定の放送プログラムの選択によって機器制御部26により
行われる。
【0054】 ・機器制御部26によって自動的に。これは瞬時に受信される放送周波数の受信
状態が悪化した場合にさらに良好に受信可能な代替周波数へ、周波数メモリにフ
ァイルされた代替周波数データに基づいて同調するため行われる。
【0055】 ・機器制御部26によって瞬時に受信された放送周波数から代替放送周波数へ短
時間、一時的に切り換えるために。これは周波数メモリにファイルされた代替周
波数データに基づいて行われる。
【0056】 ・機器制御部によって瞬時の受信周波数を連続的に変化するために。これは放送
局を放送送信周波数バンド(これは例えば欧州では、87.5MHzから108
.0MHzの間である)にわたってサーチ制御するために行われる。
【0057】 機器制御部26はさらにイネーブル信号66を形成する。このイネーブル信号
は、スイッチ制御部20のイネーブル回路201を次の場合に制御する。すなわ
ち制御部26によって検査目的のために代替周波数へ切り換えられる場合、また
は放送送信周波数バンドにわたる放送局サーチが行われる場合である。このイネ
ーブル信号は有利な実施形態によれば、再生中断中に実行すべき活動の実査の持
続時間に制限されている。
【0058】 機器制御部26にはまたスイッチ制御信号62が供給され、これにより機器制
御部26は例えば代替周波数のPI検査の開始、または他の活動の開始を、受信
した放送周波数中の音声休止の発生と同期することができる。
【0059】 さらに機器制御部26には、瞬時に受信された放送周波数を介して伝送された
M/Sビットの状態を指示する信号36が供給される。M/Sビット信号36に
基づいて、機器制御部26は実行可能な検査の形式をM/Sビットの形式および
値に応じて決定する。すなわち音楽信号または音声信号の存在に応じて可能な再
生中断を決定する。
【0060】 本発明の方法および前記放送受信機の機能を以下、図3に示した時間線図に基
づいて詳細に説明する。
【0061】 放送受信機は例えば時点701でスイッチオンされ、所定の放送周波数(以下
瞬時周波数と称する)に同調されるものとする。受信された放送周波数を介して
音楽曲が伝送される。従って同様に放送周波数を介して伝送されるRDS信号に
含まれるM/Sビット36は第2の音楽送信を指示する値「1」を有する。瞬時
のプログラム信号に変調休止が識別される場合は、実際に変調休止が存在するの
か、または低いレベルを有するそのような信号部分が存在するのかが確実でない
。従って再生の比較的に長い中断は阻止される。しかしこれに対して、例えば8
ms以下の領域の短い中断は許容される。例えば時点702,704,706で
変調休止が受信された放送信号で検知される。制御プログラムはこの時点で、メ
モリ28にファイルされた例えば3つの代替送信周波数の検査を予定しているか
ら、スイッチ制御信号62がイネーブル信号66を介してイネーブルされる。こ
れにより時点702,704,706でそれぞれスイッチ22が開放され、放送
信号の再生が中断される。スイッチ制御信号62に基づいて制御部26は、各時
点702,704,706で、受信機をそれぞれメモリ28にファイルされてい
て、瞬時の放送周波数に対して代替の放送周波数の1つに同調する。この同調は
、分周比を受信周波数制御信号43によって、メモリ28にファイルされた代替
周波数データの大きさに従って相応に制御することにより行われる。この代替周
波数データは例えば受信された代替周波数のリストから取り出される。これに基
づいて、代替周波数の受信品質ないし受信電界強度が電界強度信号46に基づい
て評価される。瞬時の送信周波数へのリセット切り換えは第2の時限素子の有効
時間の経過後にそれぞれ行われる。すなわち時点703,705,707に対し
て約8msの経過後に行われる。有利な実施例では、イネーブル信号が時間的に
制限されていることに相応して、中断持続時間はAF検査に実際に必要な持続時
間に制限される。この時間は、約8msの第2の時限素子の有効時間より短くす
ることができる。代替周波数はこれに基づいて、その受信電界強度の順序でメモ
リ28にファイルされる。
【0062】 時点708で音楽再生が終了する。従って変調休止識別部11は再び変調休止
を識別する。しかし短い、音楽信号中でも可能な中断を必要とする検査は差し当
たり終了しているから、イネーブル回路201はスイッチ制御回路の出力端で制
御部26による阻止される。
【0063】 時点710でM/Sビットが送信側で値「0」に切り換えられる。従って瞬時
の送信周波数での音声信号伝送が指示される。M/Sビットの瞬時値に基づいて
制御部26で、比較的に長い、音声休止中にだけ許容される再生中断を必要とす
る検査が準備される。この例ではこれは、メモリ28に電界強度に従ってソート
されてファイルされた代替周波数のPIコードの検査である。従ってスイッチ制
御信号に対するイネーブル信号66が形成される。時点711で音声信号中の変
調休止、すなわち音声休止が識別される。従って機器制御部26により検査に対
してイネーブルされたスイッチ制御信号62が、再生を比較的長い中断のために
ミュート制御する。受信部4の同調が、最初に検査すべき代替周波数、RDSデ
コーダの同期、およびRDSデータ流に含まれるPIコードの評価に続いて行わ
れる。さらに代替周波数のRDSエラーレートを表す信号38の形成がアクティ
ベートされる。第1の代替周波数の評価後に、受信部4は時点712で同じよう
に次に検査すべき代替周波数に同調され、さらに時点713でメモリ28にファ
イルされた第3の代替周波数に同調される。時点714で音声休止の終了が、低
周波レベル34が閾値比較器16の閾値を上回ることに基づいて検出されるから
、第3の代替周波数の検査は中断され、再生中断が相応のスイッチ制御信号62
によって中止される。この時点で代替周波数検査はまだ終了していないから、イ
ネーブル回路201に対するイネーブル信号はスイッチ制御部20の出力端で維
持される。
【0064】 時点715で、変調休止識別部11により低周波レベル34の新たな低下と所
定の閾値が検知される。さらにM/Sビット36が音声信号の伝送を指示するか
ら、スイッチ22を開放するための信号62が形成される。なぜならさらにイネ
ーブル信号66が形成され、スイッチ22を開放するためその制御入力端に印加
されるからである。これに基づき低周波信号の新たな再生が中断される。スイッ
チ制御信号62に基づいて、制御部26は再生中断の開始時に、メモリ28にフ
ァイルされた第3の代替周波数の周波数値に相応する信号を形成し、PLLの分
周器の分周比を制御する。これにより受信部はこの代替周波数に同調される。第
3の代替周波数、ないしこれを介して伝送されたRDS情報、とりわけそのPI
コードを評価した後、制御部26は時点716で再び、瞬時の送信周波数の値に
相応する分周比を形成し、これによりこれまでの瞬時の送信周波数に同調する。
この時点で必要な代替周波数検査は終了しているから、すなわち記憶された3つ
の代替周波数のPIコードは評価されているから、イネーブル回路201は相応
の阻止信号66により阻止される。これによって瞬時の再生中断は終了する。こ
の再生中断はたとえ、所定の閾値を下回る低周波レベルが存在することにより音
声休止が識別され、M/Sビットの値「0」に基づいて音声信号が識別される場
合であっても終了する。さらにそれ以上に識別された変調休止、とりわけ音声休
止もさらなる再生中断を引き起こさない。
【0065】 メモリにファイルされた代替周波数はそのPIコードに基づいて、瞬時の送信
周波数に対する代替周波数として維持されるか、または第3の代替周波数の場合
のように、再生中断中に行われたAF検査で瞬時送信周波数とはPIコードが違
うことが検出された場合には、破棄される。
【0066】 例えば時点717で、受信品質が悪いため、受信に値する代替周波数がメモリ
28に記憶されていないか、または過度に少数の代替周波数しか記憶されていな
いことが識別されると、制御部26は放送送信周波数バンドにわたる放送局サー
チを開始し、瞬時に受信される放送周波数と同じ放送プログラム、すなわち同じ
PIコードを照射する周波数を探査する。放送局サーチは、探査する放送周波数
バンド内の場合により多数の受信可能な周波数へ試験的に同調し、PI検査を行
うので比較的に多くの時間が必要である。従って比較的に長い複数の再生中断、
すなわち音声休止に分散して実行することができる。
【0067】 スイッチ制御信号62を制御部26によりイネーブルした後、音声休止が例え
ば時点716で識別される。再生はスイッチ制御信号によってミュート制御され
、放送局サーチがスタートする。このために機器制御部は連続的にステップ毎に
変化した分周比を、受信部4の受信周波数の連続的上昇に相応して制御する。従
って放送受信機は連続的に、受信周波数バンドにある、受信機現在地で受信可能
なすべての放送周波数に同期され、そのPIコードを評価し、PIコードが瞬時
の送信周波数のPIコードと一致する場合にはこれをメモリ28に代替周波数と
してファイルする。
【0068】 有利な実施形態によれば、瞬時の放送周波数のPIコードと一致しない場合に
は、検査された代替周波数は場合により記憶されている別のPIコードの下にフ
ァイルされるか、またはPIコードが記憶されていない場合にはそのPIコード
の下にファイルされる。このようにして周波数メモリ28には、放送局サーチの
枠内で、受信機現在地で見出された放送局概観のマップがファイルされる。
【0069】 時点718で例えば500ms後に、変調休止識別部11は変調休止の終了を
識別する。これにより放送局サーチのちょうど瞬時の段階が制御回路26によっ
て、スイッチ制御信号62が欠けていることにより中断され、再生が継続される
。ここまでに放送局サーチによって得られた代替周波数はメモリ28で、有利に
はその受信品質に従ってソートされ、有利な実施例によれば上位のソート基準と
してのそのPIコードに従ってファイルされる。
【0070】 十分に受信可能な代替周波数が使用できる場合、差し当たりそれ以上の制御の
アクティベートは行われない。従ってイネーブル信号66は形成されない。これ
により再生のさらなる中断は、変調休止または音声休止が識別された場合でも阻
止される。
【0071】 中断されたサーチ段階の途中で、十分な数の代替周波数が検出されなかった場
合、サーチを後続の音声休止の時点719で、サーチの枠内で最終的に調整され
た放送周波数から継続することができる。
【0072】 比較的に長い音楽放送の場合、すなわちM/Sビットが持続的に音楽信号の再
生を指示する区間では、必要とあれば比較的に長い再生中断を許容することもで
きる。これは本発明の放送受信機の申し分のない機能を保証するためである。こ
のために、できるだけ中断のない放送再生を達成するという目的と、放送受信機
の申し分のない機能を達成するという目的とを適切に優先付ける。すなわち受信
された放送信号をできるだけ中断なしで再生することが所望される一方で、代替
周波数への切り換えは最小受信品質を有する代替周波数へ行われなければならな
い。これはできるだけノイズのない再生を保証するためであり、このためにはと
りわけAFメモリ28を規則的に更新しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、RDSグループ環境でのRDS信号の一部を示す。
【図2】 図2は、本発明の方法を実施するための本発明の部分を有するRDS放送受信
機を示す。
【図2a】 図2aは、図2に示された放送受信機の構成群の詳細なブロック回路図を示す
【図2b】 図2bは、図2に示された放送受信機の構成群の詳細なブロック回路図を示す
【図2c】 図2cは、図2に示された放送受信機の構成群の詳細なブロック回路図を示す
【図3】 図3は、本発明の方法を説明するための例としてのフローチャートである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信された放送信号の再生中断を掩蔽する方法において、 比較的に長い中断を次の場合のみ許容する; ・瞬時に受信される放送プログラムの変調が音声として識別され、かつ ・受信された放送信号に変調休止が識別される場合 のみ許容する、 ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 音声を識別するために、音声信号を表す識別子を評価する、
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記識別子は、ラジオデータシステム(RDS)によって伝
    送される音楽/音声識別子(M/S)である、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 変調休止を、変調レベルが所定の閾値より降下することに基
    づいて検出する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 受信された放送信号の再生中断を、変調休止の終了が識別さ
    れる場合に中止する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 変調休止の終了を、変調レベルが所定の閾値を上回ることに
    基づいて検出する、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 閾値を固定的に設定する、請求項4または6記載の方法。
  8. 【請求項8】 閾値を、受信された放送信号の瞬時の受信品質に依存して形
    成する、請求項4または6記載の方法。
  9. 【請求項9】 受信された放送信号の再生中断を所定時間後に中止する、請
    求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 受信された放送信号の再生中断を、中断中に実行すべき活
    動が終了した場合には早期に終了する、請求項1から9までのいずれか1項記載
    の方法。
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