JP2841309B2 - 多重放送受信機 - Google Patents

多重放送受信機

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JP2841309B2 JP4328733A JP32873392A JP2841309B2 JP 2841309 B2 JP2841309 B2 JP 2841309B2 JP 4328733 A JP4328733 A JP 4328733A JP 32873392 A JP32873392 A JP 32873392A JP 2841309 B2 JP2841309 B2 JP 2841309B2
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    • H04H2201/10Aspects of broadcast communication characterised by the type of broadcast system
    • H04H2201/13Aspects of broadcast communication characterised by the type of broadcast system radio data system/radio broadcast data system [RDS/RBDS]
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  • Signal Processing (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はRDS受信機などの多重
放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】欧州等で実施されている多重放送例えば
RDS(Radio Data System)放送においては、同じ内
容を放送している周波数のリストをAF周波数リストと
して送信している。このRDS放送を受信するためのR
DS受信機においては、該AF周波数リストを利用して
同じ放送内容の周波数を自動追従できるようにしてあ
り、そのためこのRDS受信機をカーラジオなどの移動
受信機に適用した場合、移動に応じてチューニング操作
をする事なく同一の放送を受信し続けることが可能にな
る。このようなRDS受信機は、2つのチューナを使用
して音声を受信しながらAFリスト内の他の周波数を受
信して電界強度を判定し、電界強度の大きな周波数に自
動追従するか、或いは1つのチューナの場合には音声を
受信しながら通常短い間ミュートをかけて、その間AF
リスト内の他の周波数を受信して電界強度を判定して自
動追従する構成を採っている。1チューナ方式の場合、
AFリスト内の他の周波数を受信して電界強度を判定す
る時期として、所定時間毎に行う方法、音声のない無音
時を検出してこの間に行う方法、受信中の電界強度が一
定レベル以下になった時の行う方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した所定
時間毎に行う方法の場合には定期的にミュートがかかっ
たり、雑音が発生する等のため人間の耳に違和感を与
え、使用者に不快感を与える欠点がある。音声のない無
音時を検出する方法の場合には、ミュートによる違和感
は軽減されるものの、音楽専用放送局やBGMを流して
いるような放送局の場合には無音時がなかなか検出でき
ず、自動追従動作が遅れてしまう欠点がある。更に電界
強度が一定レベル以下になった時に行う方法では、電界
強度が一定レベルまでは追従動作を行わないため、他に
受信中の局よりも電波の強い局があっても追従できない
欠点がある。更に上記した2チューナ方式の場合には上
記した欠点はないものの、装置が複雑化して、コストも
高くなる等の欠点がある。本発明は上記した従来技術の
問題点を解決し、自動追従のための電界強度判定時のミ
ュート動作や雑音の発生等の聴感上の不快感のない多重
放送受信を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、音声受信中に他の周波数を受信し、電界強
度の比較を行う多重放送受信機において、音声をミュー
トするミュート手段と、音声信号のゼロクロス点を検出
するゼロクロス点検出手段と、ランダムな時間を計時す
るランダムタイマ手段と、該ランダムタイマ手段により
計時された時間毎で且つ該ゼロクロス点検出に基づいて
前記ミュート手段を作動させる制御手段と、該ミュート
動作時に他の周波数を受信する手段とを備えたことを特
徴とする。
【0005】
【作用】音声信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス
点検出手段と、ランダムな時間を計時するランダムタイ
マ手段により計時された時間毎で且つ該ゼロクロス点検
出手段によりゼロクロス点が検出された時、制御手段に
より記ミュート手段が作動され、このミュート動作時に
受信手段により他の周波数が受信される。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、ANTはアンテナ、1はFM受信
器、2は所定の周波数のみを取り出すBPF回路、3は
BPF回路2で取り出したRDS信号を復調しかつエラ
ー訂正を行うRDS信号復調/エラー訂正回路、4はマ
イコンを主体に構成される制御装置で、RDSデータを
処理するRDSデータ処理回路40、CPU41、RA
M42、ランダムカウンタ43及びキー処理回路44を
備えている。さらに、5は電子ボリューム、6は増幅
器、7は種々の操作等を光表示する表示器、8はRDS
受信器のフロントパネルに具備されているキーマトリッ
クスであって、これによりRDS受信器の諸操作を行う
ように構成されている。
【0007】FM受信器1に接続してゼロクロス検出回
路9が設けられており、音声のゼロクロス点を検出し
て、その検出信号を制御装置4に送るように構成されて
いる。図2はゼロクロス検出回路9の具体的な回路の一
実施例を示すもので、FM受信器1からのオーディオ信
号をローパスフィルタ11に通して周波数の高い成分を
カットし、クロス点を見つけやすいようになっている。
ローパスフィルタ11の出力はコンパレータ12に送ら
れ、ここで1/2VDDと比較され、図3に示すように1
/2VDDとのゼロクロス点が検出され、制御装置4へと
出力されるように構成されている。
【0008】制御装置4には前記したようにランダムカ
ウンタ43が備えられている。この実施例ではランダム
カウンタ43は図5に示すように4つの10進カウンタ
から構成され、それぞれが0〜9までの数をカウント
し、これをカウント値C1、C2、C3、C4としてC
PU41へと出力するように構成されている。CPU4
1はこのカウント値の和Dを求めて下1桁のみを有効と
し、該下1桁と”1110”の論理積をとって、奇数を
偶数に変換した値をカウント値としている。この構成に
より0、2、4、6、8のタイマカウント値が得られる
が、0のカウントはあり得ないため強制的に4とするよ
うになっている。従って、この実施例では2、4、6、
8のカウント値が得られ、これをそのまま秒として用い
ている。
【0009】ランダムタイマ43の動作を図6により説
明する。カウント値C1、C2、C3、C4の和Dを計
算し(ステップ30)、下1桁のみを有効とする(ステ
ップ31)。そして、該数値dがゼロか否か判定し(ス
テップ32)、ゼロであればタイマ値として4を設定す
る(ステップ33)。ゼロでなければ、該下1桁と”1
110”の論理積をとって、奇数を偶数に変換し(ステ
ップ34)、更に10進化してタイマ値をとしてこれを
セットする(ステップ35)。そしてCPU41はリセ
ット信号を出力して10進カウンタの1つをクリアして
(ステップ36)、該10進カウンタにより時間をカウ
ントし、セットしたうタイマ値Tとカウントが等しくな
るまでカウントする(ステップ37)。そして、等しく
なった時点で、タイマOK信号を出力する(ステップ3
8)。
【0010】FM受信器1はランダムカウンタ43から
タイマOKの信号が出力されたら、前記したゼロクロス
検出回路9によるゼロクロス点の検出をチェックし、図
3に示すようにゼロクロス点が検出された時点でミュー
トスイッチ10を制御してミュートを掛けるように構成
されている。これにより図4(A)に示すようなオーデ
ィオ信号の波形が得られ、点線で示す波形がなくなる。
この間にAFリストに基づいて他の放送の受信を行い、
その電界強度を比較して、より電界強度の高い放送を受
信する等の動作を実行し、再びゼロクロス点を検出した
時にミュートオフする。ミュート時間が長くなる場合は
不快な音になるため、所定の時間内にゼロクロス点を確
認できない場合には図4(B)に示すように強制的にミ
ュートオフする。これにより離調した時のノイズを消
せ、またミュートオン時の違和感も残響などにより最小
限に出来る。
【0011】図7により動作を説明する。制御装置4は
ランダムカウンタ43からのタイマOK信号の入力と、
ゼロクロス検出回路9からのゼロクロス検出信号の入力
をチェックし(ステップ50、51)、両方の入力があ
るとミュートスイッチ10を制御してミュートオンとし
(ステップ52)、この間にAFリストに基づいて電界
強度のサーチを実行する(ステップ53)。そしてサー
チ済みを確認して(ステップ54)、再びゼロクロスの
検出をチェックし(ステップ55)、ゼロクロスを検出
するとミュートオフとする(ステップ57)。ゼロクロ
スを検出できない場合、所定時間の経過をチェックし
(ステップ56)、所定時間経過したらミュートオフと
する(ステップ57)。そして、電界強度がAFリスト
局のほうが強いか(ステップ58)、PIコードの確認
等を行い(ステップ59)、それに応じて受信周波数の
変更するか(ステップ60)、或いは元の周波数に戻す
(ステップ61)。
【0012】以上説明した構成によれば、ランダムな時
間間隔でミュートスイッチ10によりミュートがかけら
れ、他の周波数の受信と電界強度の比較等が実行される
ため、聴感上の違和感がすくなく、聴取者に不快感を与
えることが少ない。しかも、該ミュートのイオンオフは
ゼロクロス検出時に行われるため、離調した時のノイズ
を消せ、またミュートオン時の違和感も残響などにより
最小限に出来る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、音声受信
中に他の周波数を受信し、電界強度の比較を行う多重放
受信機において、音声をミュートするミュート手段
と、音声信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検
出手段と、ランダムな時間を計時するランダムタイマ手
段と、該ランダムタイマ手段により計時された時間毎で
且つ該ゼロクロス点検出に基づいて前記ミュート手段を
作動させる制御手段と、該ミュート動作時に他の周波数
を受信する手段と、を備えているため、ランダムな時間
間隔で他の周波数の受信と電界強度比較がなされ、しか
もそれがゼロクロス検出時に行われるから、聴取者に不
快感をあたえることがない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】ゼロクロス検出回路9の一実施例を示す回路
図。
【図3】本発明の一実施例の動作説明図。
【図4】本発明の一実施例の動作説明図。
【図5】ランダムカウンタ43の一実施例を示すブロッ
ク図。
【図6】ランダムカウンタ43の動作を示すフローチャ
ート図。
【図7】本発明の一実施例の動作を説明するフローチャ
ート図。
【符号の説明】
1:FM受信器、2:BPF回路、3:RDS信号復調
/エラー訂正回路、4:制御装置、5:混合音声出力回
路、6:増幅器、7:表示器、8:キーマトリックス、
9:ゼロクロス検出回路、10:ミュートスイッチ、1
1:ローパスフィルタ、12:コンパレータ、41:C
PU、42:RAM、43:ランダムカウンタ、44:
キー処理回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声受信中に他の周波数を受信し、電界
    強度の比較を行う多重放送受信機において、 音声をミュートするミュート手段と、 音声信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出手
    段と、 ランダムな時間を計時するランダムタイマ手段と、 該ランダムタイマ手段により計時された時間毎で且つ該
    ゼロクロス点検出に基づいて前記ミュート手段を作動さ
    せる制御手段と、 該ミュート動作時に他の周波数を受信する手段と、 を備えたことを特徴とする多重放送受信機。
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