JP2912310B2 - ラジオ受信機の制御方法およびその制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
ラジオ受信機の制御方法およびその制御プログラムを記録した記録媒体Info
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- JP2912310B2 JP2912310B2 JP32915997A JP32915997A JP2912310B2 JP 2912310 B2 JP2912310 B2 JP 2912310B2 JP 32915997 A JP32915997 A JP 32915997A JP 32915997 A JP32915997 A JP 32915997A JP 2912310 B2 JP2912310 B2 JP 2912310B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラジオデータシ
ステム(Radio Data System、以下、
RDSという)機能を有するラジオ受信機の制御方法お
よびその制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
ステム(Radio Data System、以下、
RDSという)機能を有するラジオ受信機の制御方法お
よびその制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】RDS機能を有するラジオ受信機では、
RDS送信されてくるデータの中のAFリスト(複数地
域で受信できる同一放送網に属する局の周波数リスト)
とPIコード(放送局識別コード)をマイクロコンピュ
ータの内部または外部に接続したメモリ領域に記録し、
これらの記憶したデータを利用して放送局の自動追尾機
能を実現している。
RDS送信されてくるデータの中のAFリスト(複数地
域で受信できる同一放送網に属する局の周波数リスト)
とPIコード(放送局識別コード)をマイクロコンピュ
ータの内部または外部に接続したメモリ領域に記録し、
これらの記憶したデータを利用して放送局の自動追尾機
能を実現している。
【0003】この自動追尾機能は、次の二つの処理ブロ
ックで構成される。まず、第1の処理ブロックは、AF
リスト受信周波数チェックであり、記録したAFリスト
の各周波数に対して、ごく短いミュートをかけて同調
し、受信状態取得後、速やかに元の受信周波数に同調し
直すという処理を、適当な時間間隔でAFリストの全周
波数に対して繰り返し、受信状態を各周波数に対応づけ
て記録する。また、第2の処理ブロックは、受信周波数
切り替えチェックであり、AFリスト受信状態チェック
で記憶した受信状態のよい周波数順に、その周波数のP
Iコードを取得し、受信周波数を記憶しているPIコー
ドと比較して、受信周波数の切り替えを行う。PIコー
ド取得のためには、目的の周波数に同調する必要がある
のでミュートをかけるが、PIコードの取得には受信状
態取得よりも通常10倍以上の時間が必要なため、この
時のミュートは第1の処理ブロックでかけるミュートよ
りも長くなる。
ックで構成される。まず、第1の処理ブロックは、AF
リスト受信周波数チェックであり、記録したAFリスト
の各周波数に対して、ごく短いミュートをかけて同調
し、受信状態取得後、速やかに元の受信周波数に同調し
直すという処理を、適当な時間間隔でAFリストの全周
波数に対して繰り返し、受信状態を各周波数に対応づけ
て記録する。また、第2の処理ブロックは、受信周波数
切り替えチェックであり、AFリスト受信状態チェック
で記憶した受信状態のよい周波数順に、その周波数のP
Iコードを取得し、受信周波数を記憶しているPIコー
ドと比較して、受信周波数の切り替えを行う。PIコー
ド取得のためには、目的の周波数に同調する必要がある
のでミュートをかけるが、PIコードの取得には受信状
態取得よりも通常10倍以上の時間が必要なため、この
時のミュートは第1の処理ブロックでかけるミュートよ
りも長くなる。
【0004】従来、同一番組放送局の自動追尾機能を実
現する方法として、前記二つの処理ブロックの組み合わ
せ方に二つの方法がある。まず、第1の方法は、AFリ
スト受信状態チェックを受信周波数の受信状態に関係な
く行い、受信周波数よりも受信状態の良好な周波数があ
る場合に、受信周波数切り替えチェックを行う方法であ
る。また、第2の方法は、受信周波数の受信状態が良好
な間は何も行わず、予め定めた条件により受信状態が悪
化したと判断した場合に、AFリスト受信状態チェック
と受信周波数切り替えチェックを連続して行う方法であ
る。第1の方法の場合には、ごく短時間とはいえ定期的
にミュートをかけるため、断続的な音切れが発生してい
る状態であり、またPIコードのチェック時には長いミ
ュートがかかるので、音質劣化および聴感上の違和感が
問題となる。第2の方法の場合には、自動追尾機能を開
始したときにミュートが集中するため、第1の方法と同
じ問題がある。
現する方法として、前記二つの処理ブロックの組み合わ
せ方に二つの方法がある。まず、第1の方法は、AFリ
スト受信状態チェックを受信周波数の受信状態に関係な
く行い、受信周波数よりも受信状態の良好な周波数があ
る場合に、受信周波数切り替えチェックを行う方法であ
る。また、第2の方法は、受信周波数の受信状態が良好
な間は何も行わず、予め定めた条件により受信状態が悪
化したと判断した場合に、AFリスト受信状態チェック
と受信周波数切り替えチェックを連続して行う方法であ
る。第1の方法の場合には、ごく短時間とはいえ定期的
にミュートをかけるため、断続的な音切れが発生してい
る状態であり、またPIコードのチェック時には長いミ
ュートがかかるので、音質劣化および聴感上の違和感が
問題となる。第2の方法の場合には、自動追尾機能を開
始したときにミュートが集中するため、第1の方法と同
じ問題がある。
【0005】また、どちらの方法でも、受信周波数の受
信状態の判定には、予め決められた時間幅に亘って、受
信状態が所定のレベルよりも良いのか悪いのかという方
法を用いるため、周囲の電波状態に関わりなく、受信周
波数の切り替えを行ってしまう。例えば、高層建築の建
造物の多い市街地などでは、図6のように車21と放送
局22との間に建築物などの障害物23が入り、一時的
に受信周波数の受信状態が悪化することがある。この場
合、障害物23の影から車21が移動すれば受信状態は
回復するが、特に車21が低速で走行している場合に
は、予め決められた時間で自動追尾機能が行われるた
め、チェックミュートの多発や受信状態の比較的悪い他
の周波数に一度切り替わったあと、すぐに元の周波数に
再度切り替わるような、受信周波数切り替えの多発が起
ってしまう。
信状態の判定には、予め決められた時間幅に亘って、受
信状態が所定のレベルよりも良いのか悪いのかという方
法を用いるため、周囲の電波状態に関わりなく、受信周
波数の切り替えを行ってしまう。例えば、高層建築の建
造物の多い市街地などでは、図6のように車21と放送
局22との間に建築物などの障害物23が入り、一時的
に受信周波数の受信状態が悪化することがある。この場
合、障害物23の影から車21が移動すれば受信状態は
回復するが、特に車21が低速で走行している場合に
は、予め決められた時間で自動追尾機能が行われるた
め、チェックミュートの多発や受信状態の比較的悪い他
の周波数に一度切り替わったあと、すぐに元の周波数に
再度切り替わるような、受信周波数切り替えの多発が起
ってしまう。
【0006】この状況を前記第1の方法について、図を
使って詳細に説明する。図7はこの方法を示すフローチ
ャートである。まず、AFリスト受信状態チェックで使
用する時間間隔T1を予め決められた値tで初期化し
(ステップS1)、該時間T1の経過後に(ステップS
2)、ミュートをかけ(ステップS3)、第i番目の
(iの初期値は1)AFリストの周波数に同調し(ステ
ップS4)、電界強度を検出して(ステップS5)、電
界強度AFリストの周波数と対応づけて記憶し(ステッ
プS6)、すべてのAFリストの周波数のチェックが終
了したか否かをチェックし(ステップS7)、終了して
いない場合には元の受信周波数に同調し直し(ステップ
S10)、ミュートをオフする(ステップS9)。
使って詳細に説明する。図7はこの方法を示すフローチ
ャートである。まず、AFリスト受信状態チェックで使
用する時間間隔T1を予め決められた値tで初期化し
(ステップS1)、該時間T1の経過後に(ステップS
2)、ミュートをかけ(ステップS3)、第i番目の
(iの初期値は1)AFリストの周波数に同調し(ステ
ップS4)、電界強度を検出して(ステップS5)、電
界強度AFリストの周波数と対応づけて記憶し(ステッ
プS6)、すべてのAFリストの周波数のチェックが終
了したか否かをチェックし(ステップS7)、終了して
いない場合には元の受信周波数に同調し直し(ステップ
S10)、ミュートをオフする(ステップS9)。
【0007】しかる後に、i=i+1でiを歩進し(ス
テップS8)、ステップS2に戻って以降の処理を繰り
返す。すべてのAFリストの周波数についてチェックが
終了している場合には、記憶した電界強度が、受信周波
数の電界強度よりも強いAFリスト周波数があるか否か
をチェックする(ステップS11)。ない場合には、元
の受信周波数に同調し直し(ステップS16)、ミュー
トをオフして処理を終了する(ステップS17)。ある
場合には、その周波数に同調し(ステップS12)、P
Iコードを取り込む(ステップS13)。しかる後に、
記憶している受信周波数のPIコードと取り込んだPI
コードを比較し(ステップS14)、同じ場合には、そ
の周波数を受信周波数とし(ステップS18)、ミュー
トをオフして処理を終了する(ステップS19)。違う
場合には、記憶している電界強度を0とし(ステップS
15)、ステップS11に戻って以降の処理を繰り返
す。
テップS8)、ステップS2に戻って以降の処理を繰り
返す。すべてのAFリストの周波数についてチェックが
終了している場合には、記憶した電界強度が、受信周波
数の電界強度よりも強いAFリスト周波数があるか否か
をチェックする(ステップS11)。ない場合には、元
の受信周波数に同調し直し(ステップS16)、ミュー
トをオフして処理を終了する(ステップS17)。ある
場合には、その周波数に同調し(ステップS12)、P
Iコードを取り込む(ステップS13)。しかる後に、
記憶している受信周波数のPIコードと取り込んだPI
コードを比較し(ステップS14)、同じ場合には、そ
の周波数を受信周波数とし(ステップS18)、ミュー
トをオフして処理を終了する(ステップS19)。違う
場合には、記憶している電界強度を0とし(ステップS
15)、ステップS11に戻って以降の処理を繰り返
す。
【0008】この第1の方法における、AFリスト受信
状態チェックを常に行い、定期的にミュートがかかるこ
とによる音質劣化および聴感上の違和感を減じる方法に
ついては、例えば、特開平3−148923号公報に記
載されている。これによれば、前記ステップS1で予め
決められた時間をT1に設定する代わりに、図8に示す
ように車速を検出し(ステップS100)、車速に対応
した時間間隔を設定しているテーブルからチェック間隔
時間を決定しT1に設定する(ステップS101)処理
を追加し、車速が早く、エンジン音等で音切れが気づき
にくい場合には、AFリスト受信状態チェック処理のチ
ェック間隔を短く、また車速が遅いときには、チェック
間隔を長くすることにより、AFリスト受信状態チェッ
ク処理中の音質劣化や聴感上の違和感を低減している。
しかし、この方法では、受信周波数の切り替えがAFリ
ストのすべての周波数の受信状態のチェックが終了した
ときに行われるため、受信周波数の切り替え頻度に関し
ては、この方法では対処できない。なお、この図8にお
いて、ステップS102以下の処理は、図7のステップ
S2以下の処理と同一であるため、その重複する説明を
省略する。
状態チェックを常に行い、定期的にミュートがかかるこ
とによる音質劣化および聴感上の違和感を減じる方法に
ついては、例えば、特開平3−148923号公報に記
載されている。これによれば、前記ステップS1で予め
決められた時間をT1に設定する代わりに、図8に示す
ように車速を検出し(ステップS100)、車速に対応
した時間間隔を設定しているテーブルからチェック間隔
時間を決定しT1に設定する(ステップS101)処理
を追加し、車速が早く、エンジン音等で音切れが気づき
にくい場合には、AFリスト受信状態チェック処理のチ
ェック間隔を短く、また車速が遅いときには、チェック
間隔を長くすることにより、AFリスト受信状態チェッ
ク処理中の音質劣化や聴感上の違和感を低減している。
しかし、この方法では、受信周波数の切り替えがAFリ
ストのすべての周波数の受信状態のチェックが終了した
ときに行われるため、受信周波数の切り替え頻度に関し
ては、この方法では対処できない。なお、この図8にお
いて、ステップS102以下の処理は、図7のステップ
S2以下の処理と同一であるため、その重複する説明を
省略する。
【0009】図9は前記第2の方法のプログラムのフロ
ーチャートである。この第2の方法では、定期的にAF
リストの周波数のチェックは行わず、受信周波数の受信
状態のみを常に監視し(ステップS201)、予め決め
られた一定時間内の受信状態により、自動追尾機能を起
動するか否かを決定する(ステップS202)。その
後、ミュートをかけ(ステップS203)、AFリスト
のi番目の(iの初期値は1)周波数に同調し(ステッ
プS204)、電界強度を検出し(ステップS20
5)、その電界強度を周波数と対応づけて記憶する(ス
テップS206)。次に、AFリストの全周波数のチェ
ックが終了したか否かを判定し(ステップS207)、
終了していない場合には、元の受信周波数に同調し直し
(ステップS211)、ミュートをオフし(ステップS
210)、i=i+1によりiを歩進し(ステップS2
09)、予め決められた時間経過後(この例では1秒と
している)(ステップS208)にステップS203に
戻り、以降の処理を繰り返す。
ーチャートである。この第2の方法では、定期的にAF
リストの周波数のチェックは行わず、受信周波数の受信
状態のみを常に監視し(ステップS201)、予め決め
られた一定時間内の受信状態により、自動追尾機能を起
動するか否かを決定する(ステップS202)。その
後、ミュートをかけ(ステップS203)、AFリスト
のi番目の(iの初期値は1)周波数に同調し(ステッ
プS204)、電界強度を検出し(ステップS20
5)、その電界強度を周波数と対応づけて記憶する(ス
テップS206)。次に、AFリストの全周波数のチェ
ックが終了したか否かを判定し(ステップS207)、
終了していない場合には、元の受信周波数に同調し直し
(ステップS211)、ミュートをオフし(ステップS
210)、i=i+1によりiを歩進し(ステップS2
09)、予め決められた時間経過後(この例では1秒と
している)(ステップS208)にステップS203に
戻り、以降の処理を繰り返す。
【0010】一方、すべてのAFリストの周波数につい
て受信状態のチェックが終了している場合には、記憶し
た強度が、受信周波数の電界強度よりも強いAFリスト
周波数があるか否かをチェックする(ステップS21
2)。ない場合には、元の受信周波数に同調し直し(ス
テップS217)、ミュートをオフして処理を終了する
(ステップS218)。ある場合には、その周波数に同
調し(ステップS213)、PIコードを取り込む(ス
テップS214)。その後、記憶している受信周波数の
PIコードと取り込んだPIコードを比較し(ステップ
S215)、同じ場合には、その周波数を受信周波数と
し(ステップS219)、ミュートをオフして処理を終
了する(ステップS220)。違う場合には、記録して
いる電界強度を0とし(ステップS216)、ステップ
S212に戻って以降の処理を繰り返す。
て受信状態のチェックが終了している場合には、記憶し
た強度が、受信周波数の電界強度よりも強いAFリスト
周波数があるか否かをチェックする(ステップS21
2)。ない場合には、元の受信周波数に同調し直し(ス
テップS217)、ミュートをオフして処理を終了する
(ステップS218)。ある場合には、その周波数に同
調し(ステップS213)、PIコードを取り込む(ス
テップS214)。その後、記憶している受信周波数の
PIコードと取り込んだPIコードを比較し(ステップ
S215)、同じ場合には、その周波数を受信周波数と
し(ステップS219)、ミュートをオフして処理を終
了する(ステップS220)。違う場合には、記録して
いる電界強度を0とし(ステップS216)、ステップ
S212に戻って以降の処理を繰り返す。
【0011】この第2の方法では、自動追尾機能が起動
された後、短時間で受信周波数切り替えを行う必要があ
り、ステップS208の時間を長くすることはできない
ため、前記公報の記載の方法によって電界強度チェック
間隔を調整することにより、聴感上の違和感を減じるこ
とはできない。なお、受信状態の判定には電界強度とR
DSデータのデコード状態を使用する場合が多い。
された後、短時間で受信周波数切り替えを行う必要があ
り、ステップS208の時間を長くすることはできない
ため、前記公報の記載の方法によって電界強度チェック
間隔を調整することにより、聴感上の違和感を減じるこ
とはできない。なお、受信状態の判定には電界強度とR
DSデータのデコード状態を使用する場合が多い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のラジオ受信機の
制御方法は以上のように実施されており、前記第1の方
法では、受信周波数切り替えを行うタイミングが、すべ
てのAFリストの周波数の電界強度のチェックを終了し
たときであり、例えば、AFリストの周波数が一つのみ
の場合などには、頻繁に受信周波数切り替えを行うこと
となり、また、切り替え先の周波数を選択する基準が、
受信周波数の電界強度より強い局としているため、ごく
短時間受信周波数の受信状態が悪化した場合でも、受信
周波数よりも受信状態の悪い周波数へ切り替わってしま
い、結果として、不必要な受信周波数の切り替えによ
り、聴感上の違和感を発生したり、受信状態の悪い他の
周波数への切り替えが発生してしまうという課題があっ
た。
制御方法は以上のように実施されており、前記第1の方
法では、受信周波数切り替えを行うタイミングが、すべ
てのAFリストの周波数の電界強度のチェックを終了し
たときであり、例えば、AFリストの周波数が一つのみ
の場合などには、頻繁に受信周波数切り替えを行うこと
となり、また、切り替え先の周波数を選択する基準が、
受信周波数の電界強度より強い局としているため、ごく
短時間受信周波数の受信状態が悪化した場合でも、受信
周波数よりも受信状態の悪い周波数へ切り替わってしま
い、結果として、不必要な受信周波数の切り替えによ
り、聴感上の違和感を発生したり、受信状態の悪い他の
周波数への切り替えが発生してしまうという課題があっ
た。
【0013】また、第2の方法の場合、受信周波数の受
信状態の判定を予め決められた時間幅で行っているた
め、車の周囲の電波状態に関わらず、自動追尾機能を実
行するため、予め決められた時間幅内の一時的な受信状
態の悪化でも、自動追尾機能を実行するため、この場合
にも不要な受信周波数の切り替えを行うこととなり、聴
感上の違和感を発生したり、適切な受信状態が継続して
得られないという課題があった。
信状態の判定を予め決められた時間幅で行っているた
め、車の周囲の電波状態に関わらず、自動追尾機能を実
行するため、予め決められた時間幅内の一時的な受信状
態の悪化でも、自動追尾機能を実行するため、この場合
にも不要な受信周波数の切り替えを行うこととなり、聴
感上の違和感を発生したり、適切な受信状態が継続して
得られないという課題があった。
【0014】この発明は、受信状態に関係なくAFリス
ト受信状態のチェックを行い、受信状態の良好な周波数
に切り替える方法と、受信状態が良好の場合は何もせ
ず、悪化した場合にAFリスト受信状態のチェックと受
信周波数の切り替えを連続して行う方法のどちらにおい
ても、ミュートによる音質劣化および聴感上の違和感を
低減し、さらに不必要な受信周波数切り替えをなくする
ことができるラジオ受信機の制御方法およびその制御プ
ログラムを記録した記録媒体を得ることを目的とする。
ト受信状態のチェックを行い、受信状態の良好な周波数
に切り替える方法と、受信状態が良好の場合は何もせ
ず、悪化した場合にAFリスト受信状態のチェックと受
信周波数の切り替えを連続して行う方法のどちらにおい
ても、ミュートによる音質劣化および聴感上の違和感を
低減し、さらに不必要な受信周波数切り替えをなくする
ことができるラジオ受信機の制御方法およびその制御プ
ログラムを記録した記録媒体を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明にかかるラジオ受信機の制御方法
は、車両に搭載されて、RDS送信されてくるデータの
中のAFリストとPIコードとをマイクロコンピュータ
の内部または外部に接続したメモリ領域に記憶し、これ
らの記憶したデータを利用して電界強度の大きな同一番
組放送局の自動追尾を行うRDS機能を有するラジオ受
信機の制御方法において、平均車速を算出し、この平均
車速に対応する受信周波数切り替え時間を受信周波数切
り替え時間テーブルから決定する第1のステップと、A
Fリストにある全放送局の周波数に対して電界強度チェ
ックを行い周波数と関連付けて電界強度を記憶する第2
のステップと、これらの周波数の中に番組を受信中の放
送局よりも大きな電界強度をもつものがあるか否かを前
記記憶された電界強度から判定する第3のステップと、
この第3のステップで、番組を受信中の放送局よりも大
きな電界強度をもつ周波数があると判定され、かつ、前
回この第3のステップで否と判定されてから、もしくは
前回番組を受信する放送局を変更してからの経過時間が
前記第1のステップで決定された受信周波数切り替え時
間以上となっている場合にのみ、前記第2のステップで
記憶されたもっとも大きな電界強度を有する放送局のP
Iコードを取得して番組を受信中の放送局のPIコード
と比較し、一致すれば、この放送局に番組を受信する放
送局を変更する第4のステップとを有することを特徴と
する。
に、請求項1の発明にかかるラジオ受信機の制御方法
は、車両に搭載されて、RDS送信されてくるデータの
中のAFリストとPIコードとをマイクロコンピュータ
の内部または外部に接続したメモリ領域に記憶し、これ
らの記憶したデータを利用して電界強度の大きな同一番
組放送局の自動追尾を行うRDS機能を有するラジオ受
信機の制御方法において、平均車速を算出し、この平均
車速に対応する受信周波数切り替え時間を受信周波数切
り替え時間テーブルから決定する第1のステップと、A
Fリストにある全放送局の周波数に対して電界強度チェ
ックを行い周波数と関連付けて電界強度を記憶する第2
のステップと、これらの周波数の中に番組を受信中の放
送局よりも大きな電界強度をもつものがあるか否かを前
記記憶された電界強度から判定する第3のステップと、
この第3のステップで、番組を受信中の放送局よりも大
きな電界強度をもつ周波数があると判定され、かつ、前
回この第3のステップで否と判定されてから、もしくは
前回番組を受信する放送局を変更してからの経過時間が
前記第1のステップで決定された受信周波数切り替え時
間以上となっている場合にのみ、前記第2のステップで
記憶されたもっとも大きな電界強度を有する放送局のP
Iコードを取得して番組を受信中の放送局のPIコード
と比較し、一致すれば、この放送局に番組を受信する放
送局を変更する第4のステップとを有することを特徴と
する。
【0016】また、請求項2の発明にかかるラジオ受信
機の制御方法は、車両に搭載されて、RDS送信されて
くるデータの中のAFリストとPIコードとをマイクロ
コンピュータの内部または外部に接続したメモリ領域に
記憶し、これらの記憶したデータを利用して電界強度の
大きな同一番組放送局の自動追尾を行うRDS機能を有
するラジオ受信機の制御方法において、平均車速を算出
し、この平均車速に対応する受信周波数切り替え時間を
受信周波数切り替え時間テーブルから取得して自動追尾
機能起動判定時間とする第1のステップと、番組を受信
中の放送局の受信状態を取得して受信状態が良好か否か
を判定する第2のステップと、この第2のステップで受
信状態が否と判定され、かつ、前回この第2のステップ
で受信状態が良好と判定されてからの経過時間が前記自
動追尾機能起動判定時間以上となっている場合にのみ、
自動追尾機能を起動し、AFリストにある全放送局の中
から現在の番組を受信中の放送局より大きな電界強度を
有する同一番組放送局をサーチして、この放送局に番組
を受信する放送局を変更する第3のステップとを有する
ことを特徴とする。
機の制御方法は、車両に搭載されて、RDS送信されて
くるデータの中のAFリストとPIコードとをマイクロ
コンピュータの内部または外部に接続したメモリ領域に
記憶し、これらの記憶したデータを利用して電界強度の
大きな同一番組放送局の自動追尾を行うRDS機能を有
するラジオ受信機の制御方法において、平均車速を算出
し、この平均車速に対応する受信周波数切り替え時間を
受信周波数切り替え時間テーブルから取得して自動追尾
機能起動判定時間とする第1のステップと、番組を受信
中の放送局の受信状態を取得して受信状態が良好か否か
を判定する第2のステップと、この第2のステップで受
信状態が否と判定され、かつ、前回この第2のステップ
で受信状態が良好と判定されてからの経過時間が前記自
動追尾機能起動判定時間以上となっている場合にのみ、
自動追尾機能を起動し、AFリストにある全放送局の中
から現在の番組を受信中の放送局より大きな電界強度を
有する同一番組放送局をサーチして、この放送局に番組
を受信する放送局を変更する第3のステップとを有する
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項3の発明にかかる請求項1ま
たは2記載のラジオ受信機の制御方法は、受信周波数切
り替え時間が、平均車速の中低速域では長く、高速域で
は短くなるように設定されていることを特徴とする。
たは2記載のラジオ受信機の制御方法は、受信周波数切
り替え時間が、平均車速の中低速域では長く、高速域で
は短くなるように設定されていることを特徴とする。
【0018】また、請求項4の発明にかかる制御プログ
ラムを記録した記録媒体は、請求項1乃至3のいずれか
1項に記載のラジオ受信機の制御方法を記録しているこ
とを特徴とする。
ラムを記録した記録媒体は、請求項1乃至3のいずれか
1項に記載のラジオ受信機の制御方法を記録しているこ
とを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図について説明する。図3は、この発明に係わる自動追
尾機能を実現するラジオ受信機を示すブロック図であ
る。同図において、1はアンテナ、2はFMチューナパ
ックであり、後述するPLL回路から出力される電圧信
号に基づいて、所定の周波数に同調して中間周波数信号
IFを発生する。3は中間周波数増幅器であり、FMチ
ューナパック2から出力される中間周波数信号を所定の
レベルまで増幅する。4はステレオ復調回路(MPX)
であり、中間周波数増幅器3から入力される中間周波数
信号をステレオ信号に復調する。9はミュート回路、5
は増幅器(AMP)、6はスピーカであり、増幅器5の
出力により駆動されて音声を出力する。
図について説明する。図3は、この発明に係わる自動追
尾機能を実現するラジオ受信機を示すブロック図であ
る。同図において、1はアンテナ、2はFMチューナパ
ックであり、後述するPLL回路から出力される電圧信
号に基づいて、所定の周波数に同調して中間周波数信号
IFを発生する。3は中間周波数増幅器であり、FMチ
ューナパック2から出力される中間周波数信号を所定の
レベルまで増幅する。4はステレオ復調回路(MPX)
であり、中間周波数増幅器3から入力される中間周波数
信号をステレオ信号に復調する。9はミュート回路、5
は増幅器(AMP)、6はスピーカであり、増幅器5の
出力により駆動されて音声を出力する。
【0020】また、8は57KHzのバンドパスフィル
タ(BPF)であり、RDS規格に基づいて振幅変調さ
れた57KHzの副搬送波を通過させる。10はRDS
デモジュレータであり、バンドパスフィルタ8の出力を
デジタル信号に復調して出力する。13はRDSデコー
ダであり、RDSデモジュレータ10からのデジタル信
号をデコードし、グループ毎に同期をとりながら、デー
タに含まれるエラー訂正や、AF情報,PIコード等の
RDSデータを復調する。7は電界強度検出器であり、
中間周波増幅器3から出力される中間周波数信号の信号
強度を出力する。
タ(BPF)であり、RDS規格に基づいて振幅変調さ
れた57KHzの副搬送波を通過させる。10はRDS
デモジュレータであり、バンドパスフィルタ8の出力を
デジタル信号に復調して出力する。13はRDSデコー
ダであり、RDSデモジュレータ10からのデジタル信
号をデコードし、グループ毎に同期をとりながら、デー
タに含まれるエラー訂正や、AF情報,PIコード等の
RDSデータを復調する。7は電界強度検出器であり、
中間周波増幅器3から出力される中間周波数信号の信号
強度を出力する。
【0021】さらに、14は車の車速を検出する車速セ
ンサ、12はRDSデータ,電界強度信号,車速等に基
づいて後述する自動追尾を行うとともに、デジタルチュ
ーニング処理を行うマイクロコンピュータ、15は操作
部、11はマイクロコンピュータ12から入力された周
波数データに基づく周波数に対し、FMチューナパック
2を同調させるためのPLL回路である。また、12a
はAFリストの周波数の受信状態をチェックする際に使
用するチェック間隔テーブル(車速とAFリストの周波
数の電界強度測定間隔の対応テーブル)をマイクロコン
ピュータのメモリ領域に予め格納しておき、図4に示す
ように、車速が速いほど時間を短く、遅いほど長くなる
ように設定しておく。
ンサ、12はRDSデータ,電界強度信号,車速等に基
づいて後述する自動追尾を行うとともに、デジタルチュ
ーニング処理を行うマイクロコンピュータ、15は操作
部、11はマイクロコンピュータ12から入力された周
波数データに基づく周波数に対し、FMチューナパック
2を同調させるためのPLL回路である。また、12a
はAFリストの周波数の受信状態をチェックする際に使
用するチェック間隔テーブル(車速とAFリストの周波
数の電界強度測定間隔の対応テーブル)をマイクロコン
ピュータのメモリ領域に予め格納しておき、図4に示す
ように、車速が速いほど時間を短く、遅いほど長くなる
ように設定しておく。
【0022】また、12bは受信周波数切り替え時間テ
ーブル(車速の平均速度と受信周波数切り替え時間の対
応テーブル)をマイクロコンピュータのメモリ領域に予
め格納しておき、図5に示すように、中低速域では切り
替えを遅くし、高速域では切り替えを速くするように設
定しておく。受信周波数切り替え時間を決定するのに平
均速度を使用する目的は、交通信号等により車速が急激
に変化した場合の影響を除去するためである。この目的
から、車速の平均速度を算出するための基準時間は、交
通信号の停止信号時間よりも長くとることが望ましい。
ーブル(車速の平均速度と受信周波数切り替え時間の対
応テーブル)をマイクロコンピュータのメモリ領域に予
め格納しておき、図5に示すように、中低速域では切り
替えを遅くし、高速域では切り替えを速くするように設
定しておく。受信周波数切り替え時間を決定するのに平
均速度を使用する目的は、交通信号等により車速が急激
に変化した場合の影響を除去するためである。この目的
から、車速の平均速度を算出するための基準時間は、交
通信号の停止信号時間よりも長くとることが望ましい。
【0023】次に、前記ラジオ受信機を用いて自動追尾
を実行する手順を、図1のフローチャートを使って説明
する。まず、マイクロコンピュータ12は車速センサ1
4から車速を取得し(ステップS301)、この車速に
対応するAFリストの電界強度をチェックする時間間隔
T1を測定間隔テーブル12aから決定する(ステップ
S302)。また、ステップS301で取得した車速の
うち過去所定時間内の車速の平均速度を計算した後(ス
テップS303)、受信周波数切り替え時間テーブル1
2bから、受信周波数切り替え時間T2を決定する(ス
テップS304)。前回のAFリストの周波数の電界強
度チェックからの経過時間をカウンタ(図示しない)に
よりカウントし、そのカウント値C1が、C1<T1の
場合には、ステップS301に戻り、前記の各処理を繰
り返し、C1≧T1の場合には、カウント値C1をクリ
アして(ステップS305)、ミュートをかけ(ステッ
プS306)、AFリストのi番目の周波数に同調させ
(ステップS307)、電界強度検出器7からこのとき
の電界強度を取得し(ステップS308)、AFリスト
の周波数と関連付けてその電界強度を記録する(ステッ
プS309)。しかる後に、AFリストの全周波数に対
して電界強度チェックがすべて終了したか否かをチェッ
クし(ステップS310)、終了していない場合には、
ステップS307以前に同調していた受信周波数へ同調
し(ステップS313)、ミュートをオフし(ステップ
S312)、i+1→iによりiを歩進し(ステップS
311)、ステップS301へ戻り、ステップS301
以降の処理を繰り返す。
を実行する手順を、図1のフローチャートを使って説明
する。まず、マイクロコンピュータ12は車速センサ1
4から車速を取得し(ステップS301)、この車速に
対応するAFリストの電界強度をチェックする時間間隔
T1を測定間隔テーブル12aから決定する(ステップ
S302)。また、ステップS301で取得した車速の
うち過去所定時間内の車速の平均速度を計算した後(ス
テップS303)、受信周波数切り替え時間テーブル1
2bから、受信周波数切り替え時間T2を決定する(ス
テップS304)。前回のAFリストの周波数の電界強
度チェックからの経過時間をカウンタ(図示しない)に
よりカウントし、そのカウント値C1が、C1<T1の
場合には、ステップS301に戻り、前記の各処理を繰
り返し、C1≧T1の場合には、カウント値C1をクリ
アして(ステップS305)、ミュートをかけ(ステッ
プS306)、AFリストのi番目の周波数に同調させ
(ステップS307)、電界強度検出器7からこのとき
の電界強度を取得し(ステップS308)、AFリスト
の周波数と関連付けてその電界強度を記録する(ステッ
プS309)。しかる後に、AFリストの全周波数に対
して電界強度チェックがすべて終了したか否かをチェッ
クし(ステップS310)、終了していない場合には、
ステップS307以前に同調していた受信周波数へ同調
し(ステップS313)、ミュートをオフし(ステップ
S312)、i+1→iによりiを歩進し(ステップS
311)、ステップS301へ戻り、ステップS301
以降の処理を繰り返す。
【0024】そして、すべてのAFリストの周波数の電
界強度チェックが一度でも終了している場合には、以
降、一つの周波数の電界強度チェックが終了する度に、
受信周波数よりも強い電界強度をもつAFリストの周波
数があるか否かをチェックし(ステップS314)、な
い場合には、カウント値C2をクリアし、もとの受信周
波数に同調し直し(ステップS20)、ミュートをオフ
して(ステップS321)、処理を終了する。一方、電
界強度の強い周波数がある場合には、カウント値C2と
周波数切り替え時間T2を比較し(ステップS31
5)、C2<T2の場合にはステップS320に移り、
ステップS321以降の処理を行い、C2≧T2の場合
には、AFリストの周波数のうち電界強度が最も強い周
波数に同調させ(ステップS316)、RDSデコーダ
13よりPIコードを取得する(ステップS317)。
しかる後に、受信周波数のPIコードとステップS31
7で取得したPIコードとを比較し(ステップS31
8)、同じ場合にはステップS316で同調した周波数
を受信周波数とした後、カウント値C2をクリアし(ス
テップS322)、ミュートをオフして処理を終了する
(ステップS323)。PIコードが違う場合には、ス
テップS316で同調した周波数に対して、記憶してい
る電界強度を0にし(ステップS319)、ステップS
314以降の処理を繰り返す。
界強度チェックが一度でも終了している場合には、以
降、一つの周波数の電界強度チェックが終了する度に、
受信周波数よりも強い電界強度をもつAFリストの周波
数があるか否かをチェックし(ステップS314)、な
い場合には、カウント値C2をクリアし、もとの受信周
波数に同調し直し(ステップS20)、ミュートをオフ
して(ステップS321)、処理を終了する。一方、電
界強度の強い周波数がある場合には、カウント値C2と
周波数切り替え時間T2を比較し(ステップS31
5)、C2<T2の場合にはステップS320に移り、
ステップS321以降の処理を行い、C2≧T2の場合
には、AFリストの周波数のうち電界強度が最も強い周
波数に同調させ(ステップS316)、RDSデコーダ
13よりPIコードを取得する(ステップS317)。
しかる後に、受信周波数のPIコードとステップS31
7で取得したPIコードとを比較し(ステップS31
8)、同じ場合にはステップS316で同調した周波数
を受信周波数とした後、カウント値C2をクリアし(ス
テップS322)、ミュートをオフして処理を終了する
(ステップS323)。PIコードが違う場合には、ス
テップS316で同調した周波数に対して、記憶してい
る電界強度を0にし(ステップS319)、ステップS
314以降の処理を繰り返す。
【0025】図2はこの発明の実施の他の形態により自
動追尾を実行する手順を示すフローチャートであり、こ
の手順を図3を使用して説明する。まず、車速センサ1
4から車速を取得し(ステップS401)、ここで取得
した車速のうち過去所定時間内の車速の平均速度を計算
した後(ステップS402)、受信機周波数切り替え時
間テーブル12bから、平均速度に対応する自動追尾機
能起動判定時間T3を決定する(ステップS403)。
しかる後に、受信機周波数の受信状態を取得し(ステッ
プS404)、受信状態良好で所定の自動追尾機能起動
条件を満たしていない場合にはカウント値C3をクリア
し、ステップS401以降の処理を繰り返し、満たして
いる場合にはC3とT3を比較し、C3<T3の場合に
はステップS401に戻って以降の処理を繰り返し、C
3≧T3の場合には図7のステップS203〜S211
と同様のステップS406〜S414の処理を実行した
後、記憶した電界強度が、受信周波数の電界強度よりも
強いAFリスト周波数があるか否かをチェックする(ス
テップS415)。
動追尾を実行する手順を示すフローチャートであり、こ
の手順を図3を使用して説明する。まず、車速センサ1
4から車速を取得し(ステップS401)、ここで取得
した車速のうち過去所定時間内の車速の平均速度を計算
した後(ステップS402)、受信機周波数切り替え時
間テーブル12bから、平均速度に対応する自動追尾機
能起動判定時間T3を決定する(ステップS403)。
しかる後に、受信機周波数の受信状態を取得し(ステッ
プS404)、受信状態良好で所定の自動追尾機能起動
条件を満たしていない場合にはカウント値C3をクリア
し、ステップS401以降の処理を繰り返し、満たして
いる場合にはC3とT3を比較し、C3<T3の場合に
はステップS401に戻って以降の処理を繰り返し、C
3≧T3の場合には図7のステップS203〜S211
と同様のステップS406〜S414の処理を実行した
後、記憶した電界強度が、受信周波数の電界強度よりも
強いAFリスト周波数があるか否かをチェックする(ス
テップS415)。
【0026】そして、受信周波数の電界強度よりも強い
AFリスト周波数がない場合には、元の受信周波数に同
調し直し(ステップS420)、ミュートをオフして処
理を終了する(ステップS421)。一方、ある場合に
は、その周波数に同調し(ステップS416)、PIコ
ードを取り込む(ステップS417)。しかる後に、記
憶している受信周波数のPIコードと取り込んだPIコ
ードを比較し(ステップS418)、同じ場合には、そ
の周波数を受信周波数とし(ステップS422)、ミュ
ートをオフして処理を終了する(ステップS423)。
違う場合には、記憶している電界強度を0とし(ステッ
プS419)、ステップS415に戻って以降の処理を
繰り返す。
AFリスト周波数がない場合には、元の受信周波数に同
調し直し(ステップS420)、ミュートをオフして処
理を終了する(ステップS421)。一方、ある場合に
は、その周波数に同調し(ステップS416)、PIコ
ードを取り込む(ステップS417)。しかる後に、記
憶している受信周波数のPIコードと取り込んだPIコ
ードを比較し(ステップS418)、同じ場合には、そ
の周波数を受信周波数とし(ステップS422)、ミュ
ートをオフして処理を終了する(ステップS423)。
違う場合には、記憶している電界強度を0とし(ステッ
プS419)、ステップS415に戻って以降の処理を
繰り返す。
【0027】従って、従来、ある時点で検出した車速で
決定した電界強度チェック間隔時間でチェックを繰り返
すため、チェックループ中に車速が変化してもチェック
間隔は変化せず、例えば、車速が早いときにはチェック
間隔が短く設定されるが、チェックループ中に車速が遅
くなってもその間隔でチェックを行うため、聴感上の違
和感が低減されないのに対し、前記第1の方法によれ
ば、常に車速を検出して電界強度チェック間隔時間に反
映して、車速の変化に応じたチェック間隔を設定できる
ため、車速が遅い場合でも聴感上の違和感を低減するこ
とができるほか、不必要な周波数の切り替えを低減でき
る。
決定した電界強度チェック間隔時間でチェックを繰り返
すため、チェックループ中に車速が変化してもチェック
間隔は変化せず、例えば、車速が早いときにはチェック
間隔が短く設定されるが、チェックループ中に車速が遅
くなってもその間隔でチェックを行うため、聴感上の違
和感が低減されないのに対し、前記第1の方法によれ
ば、常に車速を検出して電界強度チェック間隔時間に反
映して、車速の変化に応じたチェック間隔を設定できる
ため、車速が遅い場合でも聴感上の違和感を低減するこ
とができるほか、不必要な周波数の切り替えを低減でき
る。
【0028】また、第2の方法では車速の中低速域で周
波数切り替えを遅らせることにより、車が障害物の陰に
なり一時的に受信状態が悪化するような場合には、周波
数切り替えの頻度を低減することができる。例えば、従
来のように、予め5秒間受信状態が悪くなったときに周
波数切り替えを行うようにした場合には、車が中低速で
障害物の陰に入り1分間受信状態が悪化した場合に、最
大で12回の受信周波数切り替えを行うことになるが、
この第2の方法により、中低速域では受信周波数切り替
え時間を1分に設定しておけば、周波数切り替えは1度
も行われない。
波数切り替えを遅らせることにより、車が障害物の陰に
なり一時的に受信状態が悪化するような場合には、周波
数切り替えの頻度を低減することができる。例えば、従
来のように、予め5秒間受信状態が悪くなったときに周
波数切り替えを行うようにした場合には、車が中低速で
障害物の陰に入り1分間受信状態が悪化した場合に、最
大で12回の受信周波数切り替えを行うことになるが、
この第2の方法により、中低速域では受信周波数切り替
え時間を1分に設定しておけば、周波数切り替えは1度
も行われない。
【0029】なお、放送局からの距離が遠くなり、受信
状態が悪化して周波数切り替えが必要になる場合におい
ても、中低速域では受信状態の変化が緩慢であり、高速
域では周波数切り替えの時間を短く設定しているので、
本来の周波数切り替えのタイミングが遅れることはな
い。この結果、不必要な周波数の切り替えを低減するこ
とができ、AFリストの周波数の電界強度チェックによ
るミュートの頻度も低減できるため、聴感上の違和感を
低減することができる。
状態が悪化して周波数切り替えが必要になる場合におい
ても、中低速域では受信状態の変化が緩慢であり、高速
域では周波数切り替えの時間を短く設定しているので、
本来の周波数切り替えのタイミングが遅れることはな
い。この結果、不必要な周波数の切り替えを低減するこ
とができ、AFリストの周波数の電界強度チェックによ
るミュートの頻度も低減できるため、聴感上の違和感を
低減することができる。
【0030】また、前記のような制御手順を制御プログ
ラムとして記録媒体に記録しておくことで、この記録媒
体を利用することにより、同一番組放送局の自動追尾を
簡単かつ確実に実現することができる。
ラムとして記録媒体に記録しておくことで、この記録媒
体を利用することにより、同一番組放送局の自動追尾を
簡単かつ確実に実現することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば常に変
化する車速を検出して電界強度チェック間隔に反映させ
ることで、低速時においても聴感上の違和感を低減でき
るとともに、不必要な周波数切り替えを低減できる。ま
た、車速が中低速域では、周波数の切り替え時間を遅ら
せるようにすることで、車両が障害物の陰になって一時
的に受信状態が悪化するような場合には、周波数の切り
替えの頻度を低減でき、AFリストの周波数の電界強度
チェックによるミュートの頻度も低減でき、これに伴う
ノイズによる聴感上の違和感を低減できるという効果が
得られる。
化する車速を検出して電界強度チェック間隔に反映させ
ることで、低速時においても聴感上の違和感を低減でき
るとともに、不必要な周波数切り替えを低減できる。ま
た、車速が中低速域では、周波数の切り替え時間を遅ら
せるようにすることで、車両が障害物の陰になって一時
的に受信状態が悪化するような場合には、周波数の切り
替えの頻度を低減でき、AFリストの周波数の電界強度
チェックによるミュートの頻度も低減でき、これに伴う
ノイズによる聴感上の違和感を低減できるという効果が
得られる。
【0032】また、この発明の方法を実現する制御手順
を制御プログラムとして記録媒体に記録保存すること
で、同一番組放送局の自動追尾を、その記録媒体を用い
て簡単に実現できるという効果が得られる。
を制御プログラムとして記録媒体に記録保存すること
で、同一番組放送局の自動追尾を、その記録媒体を用い
て簡単に実現できるという効果が得られる。
【図1】 この発明の実施の一形態によるラジオ受信機
の制御手順を示すフローチャートである。
の制御手順を示すフローチャートである。
【図2】 この発明の実施の他の形態によるラジオ受信
機の制御手順を示すフローチャートである。
機の制御手順を示すフローチャートである。
【図3】 図1および図2の制御手順を実行するラジオ
受信機を示すブロック図である。
受信機を示すブロック図である。
【図4】 この発明で使用するチェック間隔テーブルの
内容を示す説明図である。
内容を示す説明図である。
【図5】 この発明で使用する受信周波数切り替え時間
テーブルの内容を示す説明図である。
テーブルの内容を示す説明図である。
【図6】 ラジオ受信機による受信不良状態を示す説明
図である。
図である。
【図7】 従来のラジオ受信機の制御手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図8】 従来の他のラジオ受信機の制御手順を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図9】 従来の他のラジオ受信機の制御方法を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
12 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 韮沢 寿美子 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403 番53 日本電気アイシーマイコンシステ ム株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−148923(JP,A) 特開 平4−95416(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/16 H03J 7/22
Claims (4)
- 【請求項1】 車両に搭載されて、RDS送信されてく
るデータの中のAFリストとPIコードとをマイクロコ
ンピュータの内部または外部に接続したメモリ領域に記
憶し、これらの記憶したデータを利用して電界強度の大
きな同一番組放送局の自動追尾を行うRDS機能を有す
るラジオ受信機の制御方法において、平均車速を算出
し、この平均車速に対応する受信周波数切り替え時間を
受信周波数切り替え時間テーブルから決定する第1のス
テップと、AFリストにある全放送局の周波数に対して
電界強度チェックを行い周波数と関連付けて電界強度を
記憶する第2のステップと、これらの周波数の中に番組
を受信中の放送局よりも大きな電界強度をもつものがあ
るか否かを前記記憶された電界強度から判定する第3の
ステップと、この第3のステップで、番組を受信中の放
送局よりも大きな電界強度をもつ周波数があると判定さ
れ、かつ、前回この第3のステップで否と判定されてか
ら、もしくは前回番組を受信する放送局を変更してから
の経過時間が前記第1のステップで決定された受信周波
数切り替え時間以上となっている場合にのみ、前記第2
のステップで記憶されたもっとも大きな電界強度を有す
る放送局のPIコードを取得して番組を受信中の放送局
のPIコードと比較し、一致すれば、この放送局に番組
を受信する放送局を変更する第4のステップとを有する
ことを特徴とするラジオ受信機の制御方法。 - 【請求項2】 車両に搭載されて、RDS送信されてく
るデータの中のAFリストとPIコードとをマイクロコ
ンピュータの内部または外部に接続したメモリ領域に記
憶し、これらの記憶したデータを利用して電界強度の大
きな同一番組放送局の自動追尾を行うRDS機能を有す
るラジオ受信機の制御方法において、平均車速を算出
し、この平均車速に対応する受信周波数切り替え時間を
受信周波数切り替え時間テーブルから取得して自動追尾
機能起動判定時間とする第1のステップと、番組を受信
中の放送局の受信状態を取得して受信状態が良好か否か
を判定する第2のステップと、この第2のステップで受
信状態が否と判定され、かつ、前回この第2のステップ
で受信状態が良好と判定されてからの経過時間が前記自
動追尾機能起動判定時間以上となっている場合にのみ、
自動追尾機能を起動し、AFリストにある全放送局の中
から現在の番組を受信中の放送局より大きな電 界強度を
有する同一番組放送局をサーチして、この放送局に番組
を受信する放送局を変更する第3のステップとを有する
ことを特徴とするラジオ受信機の制御方法。 - 【請求項3】 受信周波数切り替え時間は、平均車速の
中低速域では長く、高速域では短くなるように設定され
ていることを特徴とする請求項1または2記載のラジオ
受信機の制御方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
ラジオ受信機の制御方法の制御プログラムを記録した記
録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32915997A JP2912310B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ラジオ受信機の制御方法およびその制御プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32915997A JP2912310B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ラジオ受信機の制御方法およびその制御プログラムを記録した記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11163751A JPH11163751A (ja) | 1999-06-18 |
JP2912310B2 true JP2912310B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=18218311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32915997A Expired - Lifetime JP2912310B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ラジオ受信機の制御方法およびその制御プログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2912310B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007288327A (ja) | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Sanyo Electric Co Ltd | 発振制御装置、プログラム、及び選局装置 |
JP2008092482A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Mitsubishi Electric Corp | デジタル放送受信装置 |
JP2010232831A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Mitsubishi Electric Corp | Rds受信機 |
WO2012014254A1 (ja) | 2010-07-28 | 2012-02-02 | 三菱電機株式会社 | 受信装置 |
KR101777874B1 (ko) * | 2011-04-12 | 2017-09-12 | 삼성전자주식회사 | 휴대단말기 및 휴대단말기의 대체주파수 제공 방법 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP32915997A patent/JP2912310B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11163751A (ja) | 1999-06-18 |
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