JP2002344340A - Rds受信機及びその受信方法 - Google Patents

Rds受信機及びその受信方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】RDS放送のAF局の受信電界強度が小さい場
合にも、AF局を受信できるようにする。 【解決手段】RDS放送を受信中に受信放送局の受信状
態が悪化した場合に、現在受信中の放送波から復号され
たAFリスト中の或るAF局に周波数を切り替えてその
AF局の放送を受信し、元の受信放送局の受信電界強度
が所定値以上であるか否かを判別する。前記判別で元の
受信放送局の受信電界強度が所定値より小さく、受信中
のAF局の放送のノイズレベルが所定値以下であれば、
受信中のAF局の放送のPIデータと元の受信放送のP
Iデータとが一致するか否かを判別し、一致すれば、受
信中のAF局の放送の受信電界強度に関わらず、受信中
のAF局の放送を継続して受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RDS(ラジオデ
ータシステム)を利用して選局を自動的に行うRDS受
信機及びその受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のラジオ受信機は車輌が移動中に
も使用されるため、車輌が長距離を移動するうちに、受
信局のサービスエリアを外れたり建築物などの影響を受
けたりして受信状態が悪化することがあり、その場合は
一般的に再選局が行われる。RDSは、比較的サービス
エリアの狭いFM放送をラジオ放送サービスの主体とす
るヨーロッパを中心に開発され、ヨーロッパ放送連合に
より規格化されたデジタルデータ多重システムであり、
RDS受信機には、前記したような場合に、運転者が手
動で再選局をする必要をなくすために、現在受信中の放
送と同一の番組を他の周波数で放送しているAF局を自
動的に選局する機能を備えているものがある。
【0003】現在ヨーロッパで普及しているRDSは、
FMラジオ放送に付帯デジタルデータ(自動選局のため
のデータ、交通情報識別、放送局名表示などに利用でき
るデータなど)を多重化させて伝送する方式であり、前
記付帯デジタルデータの中には、受信状態が良好な同一
番組放送局(AF局)を適宜選局する自動サーチを行う
ためのAFリストとPIデータとが含まれている。AF
リストは代替周波数リストとも呼ばれ、同一または隣接
受信地域で同一番組を放送している放送局(AF局)の
周波数リストに相当し、該AFリストを参照することに
より、現在受信中の放送と同一の番組を放送している放
送局の周波数が全て分かるようになっている。また、P
Iデータはプログラム識別データとも呼ばれ、同一の放
送プログラム(番組)に与えられた固有のデータであ
り、別々の放送局であっても同一放送プログラムを送信
しているのであれば、両放送局は共通のPIデータを有
していて、現在受信中の放送のPIデータは、受信中の
RDSデータからPIデータを抽出することにより知る
ことができる。
【0004】従来のRDS受信機では、例えば1チュー
ナー構成の受信機で、周波数f0で現在受信中の放送局
B0と同一放送番組の局(AF局)の自動サーチを行う
場合に、RDSデコーダで復調されたRDSデータから
AFリストを抽出してメモリに格納し、現在の受信状態
が悪化すると、前記メモリに格納されたAFリストに載
っている或る放送局B1を周波数f1で受信し、該新た
に受信したAF局(即ち周波数を変更した後の受信局)
B1の放送の受信電界強度が所定値(例えば20dBμ
V)以上であるか否かを判別し、さらに該AF局の受信
信号のノイズレベルが所定値以下であるか否かを判別す
る。
【0005】前記判別の結果、現在受信中のAF局(B
1)の受信電界強度が所定値以上であり、受信信号のノ
イズレベルが所定値以下である場合には、現在受信して
いる放送B1のPIコードが元の放送B0のPIコード
と一致するか否かを判別し、一致すれば受信中のAF局
B1を継続して受信する。また、前記した判別の結果、
新たに受信したAF局(B1)の放送の受信電界強度が所
定値より小さい場合には、受信周波数を一旦もとの周波
数(f0)に戻して元の放送局B0を受信し、その後、
AFリストに載っているB1以外のAF局(例えばB
2)をサーチする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
のRDS受信機では、AFリストに載っている放送局の
中から良好に受信できるAF局をサーチする場合に、新
たに受信した或るAF局(前記したB1)の放送の受信
電界強度が所定値以上でない場合は、受信が不可能であ
るとして、次のAF局(例えばB2)をサーチするよう
にしていた。このようにAF局への切り替えに条件を設
定しているのは、良好に受信できるAF局以外には切り
替えられなくするための他、受信する放送局が頻繁に切
り替わり、その都度切り替えノイズや音質、音量の変化
が生じるのを防止するためである。
【0007】前記した事項について図を用いて説明す
る。図3は走行中の車輌内でRDS放送を受信した場合
の受信状態を例示する図であり、横軸は経過時間を示
し、上段も下段も同じ値である。同図の上段は放送局A
を受信した場合の受信状態を示し、下段は放送局Bを受
信した場合の受信状態を示す。受信状態は、受信電界強
度、及びFM検波して得られるオーディオ信号に含まれ
るノイズの量で示してある。同図において、放送局Aで
も放送局Bでも最初のうちは受信電界強度が大きく、後
半では小さくなっている。また、ノイズ量は、放送局A
では前半で小さく後半で増加し、放送局Bでは前半も後
半も比較的小さいままである。前記ノイズはマルチパス
歪や隣接周波数の放送によって生じるものである。
【0008】放送局Aと放送局Bの受信状態を比較する
と、最初の方は両局とも20dBμV以上あり、比較的
受信電界強度が大きい地域を走行中であるが、より受信
電界強度が大きいA局が受信されている。途中から放送
局Aの受信電界強度が減少し始め、さらに後半になると
ノイズの量が増加して受信状態が悪化するが、後半で
は、放送局Aより放送局Bの方が受信電界強度が大きく
ノイズが小さいにもかかわらず、AF局である放送局B
の受信電界強度が所定値である20dBμVより小さい
ために、受信する放送が局Aから局Bには切り替わら
ず、ノイズが多い状態で引き続き放送局Aを継続して受
信することになる。
【0009】このように従来のRDS受信機では、弱電
界地域において、ノイズが小さく受信が可能なAF局が
あっても、それに切り替えて受信することができないと
言う問題があった。本発明は前記課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、RDS放送におけるAF局の受
信電界強度が小さい場合にも、AF局を受信できるよう
にしたRDS受信機及びその受信方法を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
すべくなされたものであり、第1の発明は、RDS放送
に重畳して送信されてくるAFリストとPIデータとを
用いて選局を行うRDS受信機において、受信した放送
波の受信電界強度を計測する電界強度計測手段と、受信
した放送波またはその検波後の信号のノイズレベルを計
測するノイズ計測手段と、受信した放送波から前記AF
リストとPIデータとを抽出するRDSデコーダとを備
え、受信放送局の受信状態が悪化した場合に、受信した
AFリスト中の或るAF局の放送を受信し、元の受信放
送局の受信電界強度が所定値より小さく、受信中のAF
局の受信信号のノイズレベルが所定値以下で、且つ受信
中のAF局の放送のPIデータと元の受信放送のPIデ
ータとが一致するときには、受信中のAF局の放送の受
信電界強度に関わらず、受信中のAF局の放送を継続し
て受信するようにしたRDS受信機である。
【0011】第2の発明は、第1の発明のRDS受信機
において、受信放送局の受信状態が悪化した場合に受信
したAFリスト中の或るAF局の放送を受信し、元の受
信放送局の受信電界強度が所定値以上である場合は、受
信中のAF局の受信電界強度が所定値以上で、受信信号
のノイズレベルが所定値以下で、且つ受信中のAF局の
放送のPIデータと元の受信放送のPIデータとが一致
するときに限り、受信中のAF局の放送を継続して受信
するようにしたRDS受信機である。
【0012】第3の発明は、RDS放送に重畳して送信
されてくるAFリストとPIデータとを用いて選局を行
うRDS受信機の受信方法において、受信した放送波の
受信電界強度を計測する電界強度計測ステップと、受信
した放送波またはその検波後の信号のノイズレベルを計
測するノイズ計測ステップとを含み、受信放送局の受信
状態が悪化した場合に、受信したAFリスト中の或るA
F局の放送を受信し、元の受信放送局の受信電界強度が
所定値より小さく、受信中のAF局の受信信号のノイズ
レベルが所定値以下であれば、受信中のAF局の放送の
PIデータと元の受信放送のPIデータとが一致するか
否かを判別し、一致すれば、受信中のAF局の放送の受
信電界強度に関わらず、受信中のAF局の放送を継続し
て受信するようにしたRDS受信機の受信方法である。
【0013】第4の発明は、第3の発明のRDS受信機
の受信方法において、受信放送局の受信状態が悪化した
場合に受信したAFリスト中の或るAF局の放送を受信
し、元の受信放送局の受信電界強度が所定値以上である
場合は、受信中のAF局の受信電界強度が所定値以上
で、受信信号のノイズレベルが所定値以下で、且つ受信
中のAF局の放送のPIデータと元の受信放送のPIデ
ータとが一致するときに限り、受信中のAF局の放送を
継続して受信するようにしたRDS受信機の受信方法で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。RDS放送を受信中に受信放送局の受信状
態が悪化した場合に、現在受信中の放送波から復号され
たAFリスト中の或るAF局に周波数を切り替えてその
放送を受信し、元の受信放送局の受信電界強度が所定値
以上であるか否かを判別する。前記判別で元の受信放送
局の受信電界強度が所定値より小さく、受信中のAF局
の放送のノイズレベルが所定値以下であれば、受信中の
AF局の放送のPIデータと元の受信放送のPIデータ
とが一致するか否かを判別し、一致すれば、受信中のA
F局の放送の受信電界強度に関わらず、受信中のAF局
の放送を継続して受信する。
【0015】前記判別で元の受信放送局の受信電界強度
が所定値以上である場合は、新たに受信したAF局の受
信電界強度が所定値以上であるか否かを判別し、該受信
電界強度が所定値以上で、且つ受信中のAF局の放送の
ノイズレベルが所定値以下であれば、受信中のAF局の
放送のPIデータと元の受信放送のPIデータとが一致
するか否かを判別し、一致すれば受信中のAF局の放送
を継続して受信する。
【0016】前記判別において元の受信放送局の受信電
界強度が所定値以上で且つ新たに受信したAF局の受信
電界強度が所定値より小さい場合や、受信中のAF局の
放送のノイズレベルが所定値より大きい場合や、受信中
のAF局の放送のPIデータと元の受信放送のPIデー
タとが一致しない場合は、受信周波数を一旦元に戻して
から、別のAF局について同様の処理を繰り返し、良好
に受信できるAF局を探す。
【0017】図1は本発明RDS受信機の実施例を示す
ブロック図である。RDS受信機10は、設定された受
信周波数近傍のみを通過させる同調回路13と、RF増
幅回路15と、RF増幅回路15の出力と局部発振回路
25の出力とを混合して両者の周波数の差の周波数を有
する中間周波数信号を出力する混合回路17と、混合回
路17から出力される中間周波数信号を増幅するIF増
幅回路19と、IF増幅回路19の出力をFM検波する
FM検波器21と、FM検波器21の出力からステレオ
信号を生成するMPX22と、MPX22の出力を増幅
するオーディオ増幅回路23と、RDS受信機30全体
を制御する制御手段33とを備える。オーディオ増幅回
路23の出力は図示しないスピーカに与えられる。受信
局を切り替えたりサーチ動作を行うとき等に、オーディ
オ増幅回路23は制御手段33からの制御により一時的
にミュート動作をし、その出力をオーディオ増幅回路2
3から出力しないように動作する。
【0018】RDS受信機10はさらに、受信した放送
波の受信電界強度をIF増幅回路19中の中間周波数信
号を用いて計測する電界強度計測手段27と、中心周波
数が57kHzのBPF29を介してFM検波器21の
出力を用いてRDSデータを復号するRDSデコーダ3
0と、MPX22の出力中に含まれるノイズ信号のレベ
ルを計測するノイズ計測手段31とを備える。ノイズ計
測手段31は受信信号のノイズレベルを計測し、その入
力信号はFM検波器21の出力であっても、IF増幅回
路19の中のIF信号であっても良いが、MPX22の
出力信号について計測するのが最も実用的である。
【0019】制御手段33には操作手段35と表示手段
37とが接続される。また、制御手段33はマイクロプ
ロセッサ(MPU)50と電界強度判定手段51とメモ
リ52とノイズ判定手段53とを備える。電界強度判定
手段51は、電界強度計測手段27の出力を基にして、
受信した放送波の受信電界強度が所定値以上であるか否
かを判定し、結果をMPU50に与える。メモリ52は
RDSデコーダ30から出力されるAFデータやPIコ
ードなどのRDSデータを記憶する。ノイズ判定手段5
3は、ノイズ計測手段31の出力を基にして、FM検波
された受信信号のノイズレベルが所定値以下であるか否
かを判定し、結果をMPU50に与える。
【0020】局部発振回路25は基準信号発振回路43
の出力を基準周波数とするPLL(Phase Loc
ked Loop)で構成され、前記PLLは電圧制御
発振器(VCO)41、分周回路42、位相比較回路4
4、ローパスフィルタ(LPF)45で構成される。局
部発振回路25の出力周波数は、制御手段33から分周
回路42へ与えられる制御信号に応じて分周比を変える
ことにより変更される。LPF45の出力は同調回路1
3にも与えられる。電界強度計測手段27における受信
電界強度の計測や、ノイズ計測手段31におけるノイズ
レベルの計測は、瞬時の計測値ではなく、一定の時間計
測を続けその平均値を採用する。
【0021】走行車両内でRDS受信機10を受信して
いる場合に、受信状態が悪化すると、現在受信中のFM
局の代替局をメモリ52に記憶されているAFリストで
検索し、そのリストに載っている或るAFを受信する。
そしてMPU50は、新たに受信したAF局が継続して
受信可能な電波状態であるか否かを、電界強度判定手段
51の出力やノイズ判定手段53の出力を基にして判断
し、継続して受信できる電波状態である場合には、受信
中のAF局のPIコードと元の放送のPIコードを比較
し、一致している場合には、受信中のAF局を継続して
受信し、一致しない場合は、受信する放送局を一旦もと
の放送局に戻し、その後同様にして、元の放送で受信し
たAFリスト中の他のAF局について受信状態やPIコ
ードを調べて良好に受信できるAF局を探す。
【0022】図2は本発明RDS受信機に係るAF局受
信方法を示すフローチャートである。図2に示す処理フ
ローはユーザがRDS受信機で受信している間、所定の
時間間隔で開始される。まず現在受信中の放送局で受信
したRDSデータをメモリ52に格納し(ステップS1
1)、ステップS13で、受信中の放送(元の放送)の
平均受信電界強度及び平均ノイズレベルを計測する。ス
テップS15では元の放送の受信状態が良好か否かを判
別する。この判別は、ノイズ計測手段31で計測した受
信信号のノイズレベルを基にノイズ判定手段53で所定
のレベルと大小を比較して行う。ステップS15の判別
で受信状態が良好な場合は、この処理を終了し、受信中
の放送を継続して受信する。
【0023】一方、ステップS15で受信状態が良好で
ないと判別された場合は、ステップS17へ進み、ステ
ップS17では、オーディオ増幅回路23からオーディ
オ信号が出力されないようにミュートをかけ、メモリ5
2に格納されているAFリストの中の或るAF局の放送
を受信する。該AF局への同調が取れた後、前記ミュー
トを解除する。ステップS18では当該AF局のPIデ
ータをRDSデコーダ30で取得しメモリ52に格納し
てステップS19へ進む。ステップS19では、元の
(受信周波数を変更する前の)放送の平均受信電界強度
が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であれ
ばステップS21へ進み、所定値未満であればステップ
S23へ進む。ステップS21では現在の(受信周波数
を変更した後の)AF局の平均受信電界強度が所定値以
上であるか否かを判別し、所定値以上であればステップ
S23へ進み、所定値未満であればステップS27へ進
む。
【0024】ステップS23では、現在受信中のAF局
の平均ノイズレベルが所定値以下であるか否かを判別
し、所定値以下であればステップS25へ進み、所定値
より大であればステップS27へ進む。ステップS25
では、現在受信中のAF局の放送のPIコードが元の放
送のPIコードと一致するか否かを判別し、一致する場
合はこのフローを終了して、現在受信中の放送を継続し
て受信する。また、一致しない場合はステップS27の
処理へ移行する。ステップS27では、受信周波数を一
旦もとの受信周波数に戻して、このフローを一旦終了す
る。ステップS27の処理の次の処理については図示を
省略してあるが、AFリスト中にまだサーチしていない
放送局が載っている場合は、ステップS17へ戻り、ま
だサーチしていない周波数についてステップS17から
ステップS25(又はステップS27)までの処理を行
って、良好に受信できるAF局を探す。
【0025】なお、前記した実施例では走行中の車両内
でRDS放送を受信しているときに、図3に例示した如
く受信中のRDS放送の受信電界強度が次第に減少する
か、ノイズが次第に増加する場合を想定して説明した。
一方、受信電界強度が小さいRDS放送、又はノイズが
比較的多い状態のRDS放送を受信しながら走行してい
るときに、AFリストに載っている放送局のうちで、受
信電界強度が大きくノイズの量が小さいAF局が現れる
場合もある。
【0026】この場合には、図2のステップS15にお
ける判別処理で、元の放送の受信状態が良好ではない、
と判別されたときに、ステップS17からステップS2
5までの処理が行われ、元の受信局からAF局へ切り替
えが行われる。受信電界強度の弱い地域では、車両の方
向が変化したり周囲の建築物の影響があったりして、受
信した放送信号のノイズが所定値より大きくなる状態が
比較的多く発生する。即ちステップS15で受信状態が
良好ではない、と判別されるケースが比較的多く発生す
る。このときに、もしAF局の中で良好に受信できる放
送局がある場合には、受信局がそのAF局へ切り替えら
れることになる。
【0027】以上詳述したように、本発明のRDS受信
機及びその受信方法によれば、RDS放送を受信中に受
信放送局の受信状態が悪化してAF局をサーチする際
に、ステップS19で元の放送の平均受信電界強度が所
定値以上であると判別された時には、ステップS21で
AF局の平均受信電界強度が所定値以上であると判別さ
れた場合に限り、ステップS23の処理に進むようにし
て、受信する放送局が頻繁に切り替わるのを防止する。
【0028】一方、ステップS19で元の放送の平均受
信電界強度が所定値未満であると判別された時には、ス
テップS21での判別処理を行わずに直接ステップS2
3の処理に進むようにして、AF局の電界強度が小さく
てもそのAF局に切り替わり易くなる。したがって本発
明によれば、元の放送の受信電界強度が比較的大きい場
合には、受信局が頻繁に切り替わるのを防止し、元の放
送の受信電界強度が比較的小さい場合には、受信電界強
度が小さくて従来受信できなかったAF局を受信できる
ようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明RDS受信機の実施例を示すブロック図
である。
【図2】本発明RDS受信機に係るAF局受信方法を示
すフローチャートである。
【図3】走行中の車輌内でRDS放送を受信した場合の
受信状態を例示する図である。
【符号の説明】
13 同調回路 15 RF増幅回路 17 混合回路 19 IF増幅回路 21 FM検波器 22 MPX 23 オーディオ増幅回路 25 局部発信回路 27 電界強度計測手段 29 BPF 30 RDSデコーダ 31 ノイズ計測手段 33 制御手段 50 MPU50 51 電界強度判定手段 52 メモリ 53 ノイズ判定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】RDS放送に重畳して送信されてくるAF
    リストとPIデータとを用いて選局を行うRDS受信機
    において、受信した放送波の受信電界強度を計測する電
    界強度計測手段と、受信した放送波またはその検波後の
    信号のノイズレベルを計測するノイズ計測手段と、受信
    した放送波から前記AFリストとPIデータとを抽出す
    るRDSデコーダとを備え、 受信放送局の受信状態が悪化した場合に、受信したAF
    リスト中の或るAF局の放送を受信し、元の受信放送局
    の受信電界強度が所定値より小さく、受信中のAF局の
    受信信号のノイズレベルが所定値以下で、且つ受信中の
    AF局の放送のPIデータと元の受信放送のPIデータ
    とが一致するときには、受信中のAF局の放送の受信電
    界強度に関わらず、受信中のAF局の放送を継続して受
    信することを特徴とするRDS受信機。
  2. 【請求項2】受信放送局の受信状態が悪化した場合に受
    信したAFリスト中の或るAF局の放送を受信し、元の
    受信放送局の受信電界強度が所定値以上である場合は、
    受信中のAF局の受信電界強度が所定値以上で、受信信
    号のノイズレベルが所定値以下で、且つ受信中のAF局
    の放送のPIデータと元の受信放送のPIデータとが一
    致するときに限り、受信中のAF局の放送を継続して受
    信することを特徴とする請求項1記載のRDS受信機。
  3. 【請求項3】RDS放送に重畳して送信されてくるAF
    リストとPIデータとを用いて選局を行うRDS受信機
    の受信方法において、受信した放送波の受信電界強度を
    計測する電界強度計測ステップと、受信した放送波また
    はその検波後の信号のノイズレベルを計測するノイズ計
    測ステップとを含み、 受信放送局の受信状態が悪化した場合に、受信したAF
    リスト中の或るAF局の放送を受信し、元の受信放送局
    の受信電界強度が所定値より小さく、受信中のAF局の
    受信信号のノイズレベルが所定値以下であれば、受信中
    のAF局の放送のPIデータと元の受信放送のPIデー
    タとが一致するか否かを判別し、一致すれば、受信中の
    AF局の放送の受信電界強度に関わらず、受信中のAF
    局の放送を継続して受信することを特徴とするRDS受
    信機の受信方法。
  4. 【請求項4】受信放送局の受信状態が悪化した場合に受
    信したAFリスト中の或るAF局の放送を受信し、元の
    受信放送局の受信電界強度が所定値以上である場合は、
    受信中のAF局の受信電界強度が所定値以上で、受信信
    号のノイズレベルが所定値以下で、且つ受信中のAF局
    の放送のPIデータと元の受信放送のPIデータとが一
    致するときに限り、受信中のAF局の放送を継続して受
    信することを特徴とする請求項3記載のRDS受信機の
    受信方法。
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Cited By (6)

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