JP2003517070A - ポリエーテルアルコールの製造方法 - Google Patents

ポリエーテルアルコールの製造方法

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JP2003517070A JP2001544830A JP2001544830A JP2003517070A JP 2003517070 A JP2003517070 A JP 2003517070A JP 2001544830 A JP2001544830 A JP 2001544830A JP 2001544830 A JP2001544830 A JP 2001544830A JP 2003517070 A JP2003517070 A JP 2003517070A
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも2種のアルキレンオキシドをH官能性開始剤物質に接触付加することによってポリエーテルアルコールを製造する方法において、少なくとも1種のシアン化多金属化合物を触媒として使用し、そしてアルキレンオキシドの開始剤物質への付加では、少なくとも1種のオキシアルキレンブロックを導入する工程を含み、当該オキシアルキレンブロックの形成中に少なくとも2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且つ混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を同時導入中に変化させることを特徴とする製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ポリエーテロール、その製造方法、及びこれをポリウレタンの製造
に使用する方法に関する。
【0002】 ポリエーテルアルコールは、ポリウレタンの製造に多量に使用される。これを
、通常、低級アルキレンオキシド、特にエチレンオキシドとプロピレンオキシド
を、H官能性開始剤物質に接触付加することによって製造する。触媒として、塩
基性の金属水酸化物又は塩を一般に使用可能であるが、水酸化カリウムが工業上
最も重要である。
【0003】 産業上多くの利用分野では、ポリエーテル鎖が2種以上のアルキレンオキシド
から構成されているポリエーテルアルコールを使用する。工業上、エチレンオキ
シド、プロピレンオキシド及びブチレンオキシド等の低級アルキレンオキシドを
使用することが可能であるが、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドが工業
上最も重要である。分子付加は、ブロック法、すなわちアルキレンオキシド1種
だけを一度に付加することによって実施可能である。このようにして調製される
ポリエーテルアルコールは、アルキレンオキシドのセグメントを順次配置してい
るポリエーテル鎖を有している。少なくとも2種のアルキレンオキシドからポリ
エーテルアルコールを製造する他の考え得る方法は、アルキレンオキシドの、ヘ
テリック(heteric)としても知られているランダム分子付加である。ここでは
、アルキレンオキシドを、混合物の状態で反応混合物に計量導入する。通常、こ
の混合物は、各アルキレンオキシドを、これらの相互の比を一定にして含んでい
る。アルキレンオキシドを導入するこの方法は、以後、「古典的ランダム」とす
る。ここで参照される比は、アルキレンオキシドの量の商(比率)であり、「量
」が、アルキレンオキシドの、例えば「モル」単位で表される質量であるか、又
はモル量であるかは重要でない。
【0004】 ポリエーテルアルコールを製造する公知の方法は、触媒活性の高い触媒を使用
する場合に特に明らかとなる課題を有しており、これにより、アルキレンオキシ
ドの分子付加が高い速度で進行する。従って、DMC触媒としても知られている
シアン化多金属触媒を使用して、複数のアルキレンオキシドの分子付加によって
ポリエーテルアルコールを製造する場合、ポリエーテルアルコールについての品
質面での不都合が屡々発生する。アルキレンオキシドのブロック式での分子付加
により、屡々、分子量分布が極めて広くなり、そしてポリエーテルアルコールの
濁りの原因となる一方、ランダム処理により、屡々、鎖末端でのエチレンオキシ
ドセグメント含有率が多用途とするには極めて高いものとなる。末端エチレンオ
キシドブロックを、プロポキレートか、又はアルキレンオキシドのランダム混合
物のブロックに付加することより、給送導入されるエチレンオキシドと大きな割
合で結び付ける極めて高い分子量のエトキシレートが形成する。このポリオール
は、処理する場合に望ましくないほど高い粘度を有している。これにより、ポリ
エーテルの親水性を大幅に増大させた結果として、ポリエーテルアルコール中の
エチレンオキシド含有率を極めて高くし、反応性ポリオールに望ましい末端エチ
レンオキシド含有率を高くする必要がある。このポリエーテルを処理してポリウ
レタンフォームを形成するのが可能である場合でさえ、加水分解の影響を強く受
ける発泡体を形成する。各種有機又は無機物質、例えば水、グリセロール及び触
媒(ポリウレタンの製造において、従来からの調製組成分である)を処理中にポ
リオールに溶解して、その後にウレタン反応で使用されるポリオール成分を形成
する必要があることに起因して、更に別の不都合が発生する。従って、ブロック
の種類、ブロックの長さ及びブロックの分布を、屡々厳しく限定する。
【0005】 WO97/27236(EP876416)では、ポリエーテルアルコールを
、高弾性軟質フォームに使用する方法を開示しており、ポリエーテルアルコール
が、全量に対して35質量%以下のアルキレンオキシドを含むプロピレンオキシ
ド内部ブロックと、1種以上のエチレンオキシド及びプロピレンオキシド外部(
末端)ブロック(エチレンオキシド含有率2質量%以上)とを含み、且つシアン
化多金属触媒による触媒作用は、内部ブロックへは少なくとも部分的とし、外部
ブロックへは完全にする。しかしながら、かかるポリエーテルアルコールは、一
般に、市販の塩基触媒処理ポリエーテルアルコールと比較して、実質上高い反応
性であるため、公知のポリウレタン組成物に容易に導入可能とならない。更に、
このように調製されるポリエーテルアルコールは、一般に濁っている。
【0006】 上述した課題は、ポリウレタンフォーム、特に軟質フォームの場合に特に明ら
かとなり、そして軟質のスラブ材フォームの場合に最も明確となる。特に、発泡
体(フォーム)中にクラックが形成し、そして発泡体の機械特性が悪化する。
【0007】 シアン化多金属触媒を使用する場合、末端の第一級ヒドロキシル基含有率を高
めるのは、エチレンオキシドの末端ブロックを用いることにより、高親水性及び
極端に高い粘度という犠牲を払って達成可能となる。
【0008】 DD−A275695では、ポリエーテルアルコールの製造方法を開示してお
り、ここでは、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドをランダム混合物(ア
ルキレンオキシドの割合が均一に上昇するか、又は下降する)として付加する。
しかしながら、触媒として使用される水酸化カリウムの触媒活性が低いため、ア
ルキレンオキシドのポリエーテル鎖への導入は、これが給送導入される割合では
なく、その代わりに、予め導入されたアルキレンオキシド(まだ付加されていな
かった)とのバックミキシング(逆混合)に変える。結果として、所望のブロッ
ク構造を限られた程度だけ認識可能となり、そしてこのように調製されたポリエ
ーテルアルコールの性質は、古典的ランダム法によって調製されたポリエーテル
アルコールと比較して、殆んど違いがない。ゆっくり計量導入することによって
、この欠陥を多少解消可能となるが、バッチ時間が経済的でない長さとなるであ
ろう。高活性でない触媒、例えば水酸化カリウムを使用することにより、合成中
に望ましくない副反応をもたらし、そしてこれは、アルキレンオキシドの損失の
原因となり且つ生成物の品質を損なう。これにより、0.4未満のヨウ素価を達
成可能となり、これは、副反応レベルが依然として高いことを示している。不飽
和組成分の形成により、特に、ポリウレタン反応中に必要されるポリエーテロー
ル量が増大する結果としてヒドロキシルの官能性を損なう。更に、着色処理又は
臭気を伝える副生成物の形成により、このように調製されるポリエーテロールの
品質に悪影響を与える。
【0009】 更に、DD−A275695に開示されているアルキレンオキシドの計量導入
の開始点及び終着点は、それぞれ純粋なアルキレンオキシドとすべきである。結
果として、DD−A275695に開示されているランダムブロックを、古典的
なランダムブロックと必ずしも有効に結合可能とならない。これにより、中間含
有率の第一級ヒドロキシル基を有するポリオールを得ることが可能となる。更に
、この手順により調製され且つエチレンオキシドから開始するポリエーテルアル
コールは、純粋なエチレンオキシドから構成される連鎖部を必ず含んでいる。こ
れにより、加水分解の影響が望ましくないほど高くなり、粘度が高くなり、そし
てポリエーテルの濁りの影響が大きくなる。このランダムエーテルがエチレンオ
キシドで終わる場合、逆混合効果が望ましくないほど顕著になるので、連鎖の末
端で、プロピレンオキシドの一部を見出すことになる。
【0010】 しかるに本発明は、少なくとも2種のアルキレンオキシドをH官能性開始剤物
質に接触付加することによって製造可能である、濁りがなく、加工に適した粘度
を有し、そして不都合無く加工してポリウレタン、特に軟質ポリウレタンフォー
ムの形成が可能なポリエーテルアルコールを提供することを目的とする。更に、
ポリエーテル鎖の末端部でのアルキレンオキシド含有率を、目標とされる方法で
調節可能とすべきである。ポリエーテルアルコール調製用のDMC触媒を使用す
る従来からのブロック処理法によるアルキレンオキシドの分子付加で見られるよ
うな、高分子量末端(high molecular weihgt tail)を避けるべきである。更に
、一般に個々のブロック間で必要とされる、長期変換及び圧力安定化段階を避け
るべきである。
【0011】 本発明者等は、上記目的が、少なくとも2種のアルキレンオキシドをH官能性
開始剤物質に接触付加することによってポリエーテルアルコールを製造する方法
であって、2種のアルキレンオキシドの少なくとも1回の同時導入を、アルキレ
ンオキシドの開始剤物質への付加中に行い、そして混合物中の各アルキレンオキ
シド比をこの導入中に変化させることを特徴とする製造方法によって達成される
ことを見出した。
【0012】 アルキレンオキシドを計量導入するこのような型を、以後、動的処理とするで
あろう。
【0013】 本発明の目的のために、上述した用語「比」は、この動的処理法中に計量され
るアルキレンオキシドの量の比率である。
【0014】 従って、本発明は、少なくとも2種のアルキレンオキシドをH官能性開始剤物
質に接触付加することによってポリエーテルアルコールを製造する方法であって
、少なくとも1種のシアン化多金属化合物を触媒として使用し、そしてアルキレ
ンオキシドの開始剤物質への付加では、少なくとも1種のオキシアルキレンブロ
ックを導入する工程を含み、当該オキシアルキレンブロックの形成中に少なくと
も2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且つ混合物中の各アルキレンオ
キシド相互の比を同時導入中に変化させることを特徴とする製造方法を提供する
ことにある。
【0015】 更に本発明は、上記方法によって製造されるポリエーテルアルコール、これを
ポリウレタン、特に軟質ポリウレタンフォームの製造に使用する方法、及びこの
ポリエーテルアルコールを使用して製造されるポリウレタンに関する。
【0016】 各アルキレンオキシド比の変化は、直線的(線形)であっても、又は非直線的
(非線形)であることも可能である。アルキレンオキシド比の直線的変化とは、
アルキレンオキシド比が等しい時間間隔で同じ量だけ変化すること意味する。こ
の場合、時間に対するアルキレンオキシド比をプロットして図示すると直線を形
成する。
【0017】 アルキレンオキシド比の非直線的変化とは、比が等しい時間変化で変化する量
を意味する。この場合、時間に対するアルキレンオキシド比をプロットして図示
すると直線を形成しない。この曲線は、指数関数の場合もある。
【0018】 この動的処理を、所定の時間間隔で計量導入されるアルキレンオキシドの全量
が動的処理中全体で一定とするが、この動的処理中に所定の時間間隔で計量導入
されるアルキレンオキシドの全量を変化させることも可能であるように形成して
も良い。これは、一方で、一方のアルキレンオキシドの量を一定に保ち、そして
他のアルキレンオキシドの量を変化させることによって達成可能であるし、或い
は、他方で、両方のアルキレンオキシドの量を変化させることによっても達成可
能である。後者の場合、各アルキレンオキシドの相互の比は、上述したように変
化させる必要がある。
【0019】 この動的処理を行って、各アルキレンオキシドの一方の含有率を、このアルキ
レンオキシドの混合物中の所望の含有率が達成されるか又は他方のアルキレンオ
キシドのみが依然として導入されるまでこの処理中に連続して低減させることが
可能となる。混合物中のアルキレンオキシドの一方の含有率を最初に連続的に増
大させ、その後、各アルキレンオキシド比が一定となった直後又は一定となった
後に連続的に低減させるように動的処理を行うことも可能である。この動的処理
の開始時及び終了時に、各アルキレンオキシドの一方又は両方が給送混合物に存
在可能である。
【0020】 本発明の最も簡易な態様において、ポリエーテル鎖全体が、動的処理によって
付加される単一のブロックから構成されている。
【0021】 しかしながら、動的処理によってポリエーテル鎖の一部にのみ付加し、そして
残りのアルキレンオキシドを公知のブロック又はランダム処理によって付加する
のが好ましい。ここで、動的処理によって付加される1種以上のアルキレンオキ
シドブロックをポリエーテル鎖に導入することが可能である。
【0022】 動的処理によって付加されたアルキレンオキシドブロックを、ポリエーテル鎖
の開始部、末端部又は中間に配置することが可能である。
【0023】 動的処理によってアルキレンオキシドブロックを付加する場合、一方のアルキ
レンオキシドのみから構成されるブロック1種以上を直接このブロックに付加す
ることが可能である。これは、動的処理中に給送混合物で次のブロックの形成に
使用されないアルキレンオキシド含有率を、混合物中のその含有率が最終的にゼ
ロになるまで連続的に低減させ、その後、他方のアルケンオキシドのみの計量導
入を継続することによって行われるのが好ましい。しかしながら、両方のアルキ
レンオキシドが動的処理の終結時に混合物に依然として存在し、且つその後に一
方のアルキレンオキシドの導入を止めると共に、他方のアルキレンオキシドの計
量導入を継続することも可能である。
【0024】 2種のアルキレンオキシドを含むブロック1種以上を、古典的なランダム処理
によって直接動的処理によって付加されたアルキレンオキシドブロックに付加す
ることも可能である。ここで、アルキレンオキシド比が、次のランダムブロック
を付加し、その後アルキレンオキシドをこの比で導入し続けるか、或いはその他
に、動的な計量導入を止め、その後次のブロックに付加すべきアルキレンオキシ
ドをこの比で計量導入し続けるような当該比となるまで動的処理を行うことが可
能である。
【0025】 動的処理によって付加されるアルキレンオキシドブロックの前に、1種のアル
キレンオキシドだけか又は2種のアルキレンオキシドからなる少なくとも1種の
ブロックを古典的なランダム法で付加することも同様に可能である。ここでもま
た、この古典的なブロックの末端でのアルキレンオキシド比は、動的処理の開始
時のアルキレンオキシド比と同一又は異なっていることが可能である。
【0026】 上述したように、動的方法でブロックを開始剤物質に直接付加することが可能
である。このブロックは、上述したように、計量導入の開始時に一方又は両方の
アルキレンオキシドを含むことが可能であり、これを上述した動的処理の変法で
計量導入可能である。次いで、上述したように、少なくとも1種の純粋なアルキ
レンオキシドブロック又は少なくとも1種のアルキレンオキシドブロックを古典
的なランダム処理によって付加することが可能である。ポリエーテル鎖は、更に
、動的処理によって付加された更に別のアルキレンオキシドブロックを少なくと
も1種含むことが可能である。
【0027】 更に、動的処理によって付加されるアルキレンオキシドブロックを、鎖末端に
導入することも可能である。このブロックの場合も、上述した全ての動的処理の
態様が可能である。これにより、このブロックは、開始時にアルキレンオキシド
の一方又は両方を含むことが可能となり、その後、一方又は両方のアルキレンオ
キシドを計量導入の最後に計量導入することが可能となる。
【0028】 ランダム処理によって付加され且つポリエーテル鎖の中間に配置されるアルキ
レンオキシドブロックの場合、上述した態様の全てを用いることが同様に可能で
ある。これにより、一方のアルキレンオキシドのみを含有するアルキレンオキシ
ドブロックか、或いは動的処理の開始時と計量導入の開始時に、動的ブロックの
導入に使用される、単独で予め計量導入されるアルキレンオキシドのみか、又は
アルキレンオキシドの混合物を含む同一又は異なっていてもよい組成を有する古
典的ランダムブロックを付加することが可能となる。同様に、アルキレンオキシ
ド一方のみ又は両方は、動的ブロックの末端に存在することが可能である。その
後、純粋なアルキレンオキシドブロック(純アルキレンオキシドブロック)又は
古典的なランダムアルキレンブロックも同様に付加可能であり、且つこのブロッ
クは、その開始位置に、動的ブロックの末端に存在する場合と比較して、同一又
は異なる比のアルキレンオキシドを有することが可能である。
【0029】 軟質の成形ウレタンフォーム又はポリウレタンエラストマーに使用する一般的
なポリエーテルアルコールは、プロピレンオキシド又はエチレンオキシド及びプ
ロピレンオキシドの古典的ランダム混合物からなる内部ブロックを有する。これ
を、第一級ヒドロキシル基を高含有率で形成するために必要とされる純粋なエチ
レンオキシドブロックと付加する。シアン化多金属触媒を使用する場合、この処
理により、第一級ヒドロキシル基の含有率の低い高粘稠性で濁りのあるポリウレ
タンが形成する。第一級ヒドロキシル基含有率を比較的長鎖のエチレンオキシド
鎖の分子付加によって増大可能であるが、これにより、ポリエーテルアルコール
の親水性が望ましくないほど高く増大する。しかしながら、計量導入の最後にエ
チレンオキシド含有率を増大させたブロックを、動的処理によって、古典的ラン
ダムブロックか又は一方のアルキレンオキシドのみからなるブロックから出発す
るポリエーテル鎖の末端に付加する場合、第一級ヒドロキシル基の所望の含有率
が、長鎖のエチレンオキシドブロックを鎖末端に付加することなく達成可能であ
る。
【0030】 これと対照的に、ポリオールを軟質スラブ材ブロックに使用する場合、第一級
ヒドロキシル基含有率10%未満のポリエーテルアルコールを使用するのが好ま
しい。他方、所定のエチレンオキシド含有率が鎖(連鎖)において示されるべき
である。なぜなら、ポリエーテル鎖中のエチレンオキシドにより、ポリオールで
のポリウレタンの製造に必要とされる水溶性と他の各種添加剤の溶解性を改善し
、更に、ポリプロピレンオキシドより安価であるからである。更に、外側のポリ
エーテル鎖における所定のエチレンオキシド含有率は、独立気泡フォームを回避
する場合に有用である。しかしながら、古典的ランダム処理において、エチレン
オキシド含有率は所定の範囲を超えることが不可能である。なぜなら、鎖末端で
エチレンオキシドが余りにも豊富であると、第一級ヒドロキシル基含有率が望ま
しくないほど増大するからである。しかしながら、アルキレンオキシド混合物を
動的処理{エチレンオキシド含有率を、アルキレンオキシド混合物中のその含有
率を低減することによって鎖末端に対して低減させる}によって付加する場合、
エチレンオキシドを高含有率で鎖に導入することが可能となり、これにより、第
一級ヒドロキシル基によって増大される反応性が望ましくない効果となることは
ない。鎖末端で純粋なプロピレンオキシドを更に短いブロックとすることも可能
である。
【0031】 本発明の方法は、シアン化多金属触媒を使用して行われるのが特に有効である
。なぜなら、この触媒が極めて高活性であるため、導入されるアルキレンオキシ
ドを連鎖に直ちに導入することを保証するからである。
【0032】 この触媒は、一般に、下式(I):
【0033】
【化1】
【0034】 [但し、MがZn2+、Fe3+、Co3+、Ni2+、Mn2+、Co2+
、Sn2+、Pb2+、Mo4+、Mo6+、Al3+、V4+、V5+、Sr
2+、W4+、W6+、Cr2+、Cr3+、Cd2+から選択される金属イオ
ンを表わし、 MがFe2+、Fe3+、Co2+、Co3+、Mn2+、Mn3+、V4
+、V5+、Cr2+、Cr3+、Rh3+、Ru2+、Ir3+から選択され
る金属イオンを表わし、且つMとMが同一又は異なっていても良く、 Aがハライド、ヒドロキシド、スルフェート、カーボネート、シアニド、チオ
シアネート、イソシアネート、シアネート、カルボキシレート、オキサレート及
びニトレートから選択されるアニオンを表わし、 Xがハライド、ヒドロキシド、スルフェート、カーボネート、シアニド、チオ
シアネート、イソシアネート、シアネート、カルボキシレート、オキサレート及
びニトレートから選択されるアニオンを表わし、 Lがアルコール、アルデヒド、ケトン、エーテル、ポリエーテル、エステル、
尿素、アミド、ニトリル及びスルフィドから選択される水相溶性配位子を表わし
、そして a、b、c、d、g及びnは、化合物が電気的に中性となるように選択され、 eが配位数を表わし、その際にaが0以上の有理数又は整数を表わし、 fが0以上の有理数又は整数を表わし、 hが0以上の有理数又は整数を表す] で表される。
【0035】 この化合物は、水溶性金属塩の水溶液とヘキサシアノメタレート水溶液、特に
塩又は酸を組み合わせ、そして水溶性配位子を添加すると同時にこの溶液を組み
合わせるか又は後で組み合わせることにより一般に公知の方法で製造する。
【0036】 この触媒は、一般に、ポリエーテルアルコールの質量に対して、1質量%未満
、好ましくは0.5質量%未満、特に好ましくは1000ppm未満、特に50
0ppm未満の量で使用される。
【0037】 本発明の方法に使用可能なアルキレンオキシドは、エチレンオキシド、1,2
−エポキシプロパン(プロピレンオキシド)、1,2−メチル−2−エトキシプ
ロパン、1,2−エポキシブタン、2,3−エポキシブタン(ブチレンオキシド
)、1,2−メチル−3−エトキシブタン、1,2−エポキシペンタン、1,2
−メチル−3−エトキシペンタン、1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキ
シヘプタン、1,2−エポキシオクタン、1,2−エポキシノナン、1,2−エ
ポキシデカン、1,2−エポキシウンデカン、1,2−エポキシドデカン、スチ
レンオキシド、1,2−エポキシシクロペンタン、1,2−エポキシシクロヘキ
サン、(2,3−エポキシプロピル)ベンゼン、ビニルオキシラン、3−フェノ
キシ−1,2−エポキシプロパン、2,3−エポキシ(メチルエーテル)、2,
3−エポキシ(エチルエーテル)、2,3−エポキシ(イソプロピルエーテル)
、2,3−エポキシ−1−プロパノール、(3,4−エポキシブチル)ステアレ
ート、4,5−エポキシペンチルアセテート、2,3−エポキシプロピルメタク
リレート、2,3−エポキシプロピルアクリレート、グリシジルブチレート、メ
チルグリシデート、エチル2,3−エポキシブタノエート、4−(トリメチルシ
リル)ブタン1,2エポキシド、4−(トリエチルシリル)ブタン1,2−エポ
キシド、3−(ペルフルオロメチル)プロペンオキシド、3−(ペルフルオロエ
チル)プロペンオキシド、3−(ペルフルオロブチル)プロペンオキシド、4−
(2,3−エポキシプロピル)モルホリン又は1−(オキシラン−2−イルメチ
ル)ピロリジン−2−オンである。
【0038】 エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びブチレンオキシドを使用するのが
好ましく、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを使用するのが特に好まし
い。
【0039】 H官能性開始剤物質として、特に、2−官能性〜8−官能性アルコールを使用
する。本発明の方法によって特に有効に製造可能である軟質ポリウレタンフォー
ムで使用するためのポリエーテルアルコールを製造するために、特に有用な開始
剤物質は二官能性及び三官能性アルコール、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリプロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロ
パン又はペンタエリスリトールである。上述したアルコールを、個々に又は相互
の混合物で使用可能である。
【0040】 本発明の方法を行うために、開始剤物質を反応開始時に反応用器に導入し、必
要により水及び他の揮発性化合物を除去する。これは、好ましくは減圧下又はキ
ャリアガスによる真空ストリッピングにより蒸留によって一般に行われる。この
触媒が開始剤物質に常に存在可能であるが、開始剤物質を予備処理した後にのみ
触媒を添加することも可能である。後者の変法の場合、触媒へのかかる熱応力は
軽減される。アルキレンオキシドを導入する前に、反応器を不活性にして、アル
キレンと酸素との望まない反応を回避するのが一般的である。その後、アルキレ
ンオキシドを計量導入し、上述した方法で分子付加を行う。アルキレンオキシド
の分子付加は、0.01〜10バールの範囲の圧力及び50〜200℃、好まし
くは90〜150℃の範囲の温度で一般に行われる。
【0041】 反応は連続的に又はバッチ式で行うことが可能である。反応終了後、未反応モ
ノマー及び揮発性化合物を反応混合物から除去し、これは一般に蒸留によって行
う。DMC触媒を使用する場合、触媒は原則としてポリエーテルアルコール中に
残すことが可能であるが、例えばポリエーテルアルコールを酸化剤で処理し、そ
して形成した不溶性化合物を分離することによって除去することも可能である。
【0042】 上述したように、本発明の方法により製造されたポリエーテルアルコールは、
ポリウレタンの製造、特に軟質ポリウレタンフォームの製造に有効に使用可能で
ある。このポリウレタンは、本発明のポリエーテルアルコール(必要により、イ
ソシアネート基と反応性の水素原子を少なくとも2個有する他の化合物との混合
物である)をポリイソシアネートと反応させることにより、それ自体公知の方法
によって製造する。この反応は、従来からの触媒、発泡剤並びに助剤及び添加剤
の存在下に行われるのが好ましい。本発明の方法により製造されるポリエーテル
アルコールを、個々に又は他のH官能性化合物との混合物で使用可能である。
【0043】 ここで使用されるポリイソシアネートは、分子中に2個以上のイソシアネート
基を有するイソシアネート全てである。ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)又はイソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂肪族イソシアネート、
又は好ましくは芳香族イソシアネート、例えばトリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)若しくはジフェニルメタン
ジイソシアネートとポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートとの混合物
(粗MDI)を使用することが可能である。ウレタン、ウレトジオン、イソシア
ヌレート、アロフェネート、ウレトンイミン及び変性イソシアネートとして知ら
れている他の基を導入して変性されたイソシアネートを使用することも可能であ
る。
【0044】 少なくとも2個のイソシアネート反応性基を含み且つ本発明のポリエーテルア
ルコールとの混合物で使用可能である化合物として、アミン、メルカプタン及び
好ましくはポリオールを使用することが可能である。ポリオールの中で、ポリエ
ーテルポリオール及びポリエステルポリオールが工業上最も重要である。ポリウ
レタンの製造に使用されるポリエーテルポリオールは、通常、アルキレンオキシ
ド、特にエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドをH官能性開始剤物質
に塩基接触付加(base-catalyzed addition)することによって製造する。ポリ
エステルポリオールは、通常、多官能性カルボン酸と多官能性アルコールとをエ
ステル化することによって製造する。
【0045】 イソシアネート基に対して反応性の基を少なくとも2個含む化合物は、必要に
より使用可能である連鎖延長剤及び/又は架橋剤を更に含む。これらは、分子量
60〜400の少なくとも二官能性のアミン及び/又はアルコールである。
【0046】 発泡剤として、水及び/又はポリウレタンの出発材料に対して不活性であり且
つウレタン反応の反応温度で気体である化合物(物理的に作用する発泡剤として
知られている)、更にその混合物を使用可能である。物理的に作用する発泡剤と
して、炭素原子数2〜6個の炭化水素、炭素原子数2〜6個のハロゲン化炭化水
素、ケトン、アセトン、エーテル及び二酸化炭素等の不活性ガス及び/又は希ガ
スを使用する。
【0047】 触媒として、特にアミン化合物及び/又は金属化合物、特に重金属塩及び/又
は有機金属化合物を使用する。特に、第三級アミン及び/又は有機金属化合物を
触媒として使用する。
【0048】 使用する場合もある助剤及び/又は添加剤の例は、離型剤、難燃剤、着色剤、
フィラー及び/又は補強材である。
【0049】 ポリイソシアネート以外の出発材料全てを混合して、ポリオール成分を形成し
、そしてこれをポリイソシアネートと反応させて、ポリウレタンを形成するのは
工業で一般的である。
【0050】 ポリウレタンは、ワンショット法又はプレポリマー法によって製造可能である
。軟質ポリウレタンフォームは、スラブ材フォーム又は成形フォームであること
も可能である。
【0051】 ポリウレタンを製造するための出発材料及びこのために使用される方法に関す
る概要は、例えばKunststoffhandbuch, 第7巻 "Polyurethane", Carl-Hanser-Ve
rlag, Munich, Vienna, 第1版 1966, 第2版 1983及び第3版 1993において見出せ
るであろう。
【0052】 本発明のポリエーテルアルコールは、分子量分布が極めて狭く、そして驚くべ
きことに濁りを示さない。DMC触媒を使用することによってアルキレンオキシ
ドの分子付加において反応速度が極めて速いことに起因して、アルキレンオキシ
ドの開始剤物質への制御付加を可能とする。動的処理によって、これに続く古典
的ランダム処理において、アルキレンオキシドの交換又はブロック末端部でアル
キレンオキシド比の変化を必要とするブロックの全数を低減することが可能とな
る。これにより、製造中に時間面で有利となる。なぜなら、計量導入されるアル
キレンオキシドの交換に起因するブロック間で一般に必要とされる計量導入の中
止及び安定化段階が不必要になるからである。
【0053】 本発明を以下の実施例で説明する。
【0054】
【実施例】
[実施例1] 1000mlの強酸イオン交換体(K2431、バイエル社製)を、450g
のHCl(37%のHCl含有率)によって2回再生させ、その後、溶出液が中
性になるまで水洗した。その後、80.8gのK[Co(CN)]を250
mlの水に溶解した水溶液をイオン交換カラムに導入した。次いで、溶離液が再
び中性になるまで、このカラムを溶離した。これにより得られた溶離液のCo:
K比は10:1を上回った。1269gの溶離液を40℃に加熱し、次いで、撹
拌しながら、80.0gの酢酸亜鉛(II)の二水塩を240gの水に溶解した
水溶液と混合した。次いで、この懸濁液に276.4gのtert−ブタノール
を添加し、そしてこの懸濁液を40℃で更に30分間撹拌した。その後、固体を
吸引ろ過し、そしてフィルターで300mlのtert−ブタノールにて洗浄し
た。このようにして処理された固体を室温で乾燥した。
【0055】 [実施例2] 400gのK[Co(CN)]を1300mlの水に溶解した水溶液を、
5000mlの新たに再生させた強酸イオン交換体(K2431、バイエル社製
)含有カラムに導入した。その後、このカラムを、溶離液が再び中性になるまで
溶離した。これにより得られた溶離液のCo:K比は10:1を上回った。50
00gの溶離液を40℃に加熱し、次いで、撹拌しながら(スクリュー撹拌器、
500rmp)、396gの酢酸亜鉛(II)の二水塩を1400gの水に溶解
した水溶液と混合した。次いで、この懸濁液に1400gのtert−ブタノー
ルを添加し、そしてこの懸濁液を40℃で更に30分間撹拌した。その後、固体
を吸引ろ過し、400mlのtert−ブタノールと撹拌し、そして再び分離除
去した。このようにして処理された固体を50℃及び25ミリバール(2.5×
10Pa)で乾燥した。
【0056】 [実施例3] ナトリウム型の7L(リットル)の強酸イオン交換体(アンバーライト252
Na、ローム&ハース(Rohm & Haas)製)を、イオン交換カラム(長さ:1m
、体積7.7L)に導入した。次いで、流出酸のNa含有率が1ppm未満とな
るまで、10%濃度塩酸を1時間当たり2カラム体積の速度にて9時間イオン交
換カラムに通過させることによって、このイオン交換体をH型に交換した。次い
で、このイオン交換体を中性になるまで水洗した。
【0057】 その後、再生処理したイオン交換体を使用して、実質的にアルカリを含まない
ヘキサシアノコバルト酸を調製した。このために、0.24モルのヘキサシアノ
コバルト酸カリウム水溶液を、1時間当たり1カラム体積の速度でイオン交換体
に通過させた。2.5カラム体積後、ヘキサシアノコバルト酸カリウム溶液を水
で置き換えた。これにより得られた2.5カラム体積は、平均ヘキサシアノコバ
ルト酸含有率4.5質量%及びアルカリ金属含有率1ppm未満であった。
【0058】 以下に使用されるヘキサシアノコバルト酸溶液を水で適当に希釈した。
【0059】 2432.9gのヘキサシアノコバルト酸水溶液(コバルト含有率:6g/L
)を40℃に加熱し、そして撹拌しながら(ブレード撹拌器、500rmp)、
120mlの界面活性剤であるプルロニック(Pluronic)(登録商標)PE61
00(BASF社製、プロピレンオキシドとエチレンオキシドのブロック共重合
体)を添加し、そして溶解した。次いで、108.8gの酢酸亜鉛(II)の二
水塩を400gの水に溶解した水溶液を撹拌しながら(ブレード撹拌器、500
rmp)添加した。次いで、この懸濁液に400gのtert−ブタノールを添
加した。この懸濁液を40℃で更に30分間撹拌し、その後、固体を吸引ろ過し
た。湿潤ろ過ケーク(330g)を、ウルトラトゥラックス(Ultraturrax)を
用いることによって5分間2000mlの水に分散させた。
【0060】 [実施例4](比較) 合成を、洗浄及び乾燥処理した1Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。8
0gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオートクレー
ブに導入し、そして250ppmの実施例3より得た触媒と混合した。反応器の
内容物を窒素によって不活性にして、125℃で合計1時間真空処理した。11
5℃で、820gの、68質量%のプロピレンオキシドと32質量%のエチレン
オキシドとの混合物を1時間に亘って計量導入した。反応混合物を更に15分間
撹拌し、そして105℃及び8ミリバール(8.0×10Pa)で脱気した。
この生成物をろ過によって後処理した。ポリオールは濁っていた。
【0061】 ヒドロキシル数:33.6mg KOH/g; 25℃での粘度:4966mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:23%; M:15990g/モル; D:2.98(多分散性、MとMの比率)。
【0062】 [実施例5](比較) 合成を、洗浄及び乾燥処理した1Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。8
0gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオートクレー
ブに導入し、そして250ppmの実施例3より得た触媒と混合した。反応器の
内容物を窒素によって不活性にして、125℃で合計1時間真空処理した。11
5℃で、560gのプロピレンオキシドを45分に亘って計量導入し、次いで2
60gのエチレンオキシドを45分に亘って計量導入した。反応混合物を更に1
5分間撹拌し、そして105℃及び10ミリバール(10Pa)で脱気した。
この生成物をろ過によって後処理した。ポリオールは白色であり且つ粘稠性があ
った。
【0063】 ヒドロキシル数:37.4mg KOH/g; 25℃での粘度:1482mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:27%; M:試料が不溶性であったため測定不可能。
【0064】 [実施例6] 合成を、洗浄及び乾燥処理した10Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。
424.8gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオー
トクレーブに導入し、そして1.505gの実施例3より得た触媒(固体含有率
を基礎として250ppm)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性
にして、110℃で合計1.5時間真空処理した。125℃で、3.5バール(
3.5×10Pa)の窒素を注入し、そして全体で3853.5gのプロピレ
ンオキシドと571.1gのエチレンオキシドを3時間に亘って計量導入した。
アルキレンオキシドの全量の87.5%を計量導入するまでに、混合物のエチレ
ンオキシド含有率は12.5%で残り、その後、0%に直線的で減少させた。こ
の生成物をろ過によって後処理した。ポリオールは透明であった。
【0065】 ヒドロキシル数:35.0mg KOH/g; 25℃での粘度:845mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:5.3%; M:4107g/モル; D:1.13。
【0066】 [実施例7] 合成を、洗浄及び乾燥処理した10Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。
423.4gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオー
トクレーブに導入し、そして1.50gの実施例2より得た触媒(固体含有率を
基礎として312ppm)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性に
して、110℃で合計1.5時間真空処理した。125℃で、3.5バール(3
.5×10Pa)の窒素を注入し、そして合計3819.2gのプロピレンオ
キシドを3時間で計量導入し、次いで566gのエチレンオキシドを2時間43
分52秒で計量導入した。プロピレンオキシドの計量導入速度を連続的且つ直線
的にて60分にて0g/時から1465.1g/時に増大させ、1時間7分後5
2秒間一定に保ち、そして36分間で1759g/時に連続的且つ直線的にて増
大させ、次いで、16分8秒間一定に保った。プロピレンオキシドの導入開始と
同時に、エチレンオキシドの計量導入速度を60分で0から293.2g/時に
増大させ、1時間7分52秒間一定に保ち、そして36分間で連続的且つ直線的
にて0g/時に低減させた。最初の圧力は3576ミリバール(3.576×1
Pa)であり、最終的な圧力は7067ミリバール(7.067×10
a)であった。混合物を更に25分間撹拌し、次いで、105℃及び6ミリバー
ル(6.0×10Pa)で20分間脱気した。生成物をろ過によって後処理し
た。ポリオールは透明であった。
【0067】 ヒドロキシル数:35.1mg KOH/g; 25℃での粘度:817mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:4.3%; M:4111g/モル; D:1.1。
【0068】 [実施例8](比較) 合成を、洗浄及び乾燥処理した1Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。8
0gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオートクレー
ブに導入し、そして250ppmの実施例3より得た触媒と混合した。反応器の
内容物を窒素によって不活性にして、125℃で合計1時間真空処理した。11
5℃で、最初に650gのプロピレンオキシド、次に118gのエチレンオキシ
ド、そして98gのプロピレンオキシドを計量導入した。反応混合物を更に15
分間撹拌し、105℃及び6ミリバール(6.0×10Pa)で脱気した。生
成物をろ過によって後処理した。ポリオールは濁っており、そして粘度が極めて
高かったので、25℃での粘度測定が不可能であった。
【0069】 ヒドロキシル数:35.4mg KOH/g; 75℃での粘度:95.8mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:7%; D:1.24。
【0070】 [実施例9](比較) 合成を、洗浄及び乾燥処理した1Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。8
0gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオートクレー
ブに導入し、そして250ppmの実施例3より得た触媒と混合した。反応器の
内容物を窒素によって不活性にして、125℃で合計1時間真空処理した。11
5℃で、最初に651gのプロピレンオキシドと118gのエチレンオキシドの
混合物、その後98gのプロピレンオキシドを計量導入した。反応混合物を更に
15分間撹拌し、105℃及び6ミリバール(6.0×10Pa)で脱気した
。生成物をろ過によって後処理した。ポリオールは濁っていた。
【0071】 ヒドロキシル数:36.2mg KOH/g; 25℃での粘度:719mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:6%; D:1.23。
【0072】 [実施例10] 合成を、洗浄及び乾燥処理した10Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。
424.8gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオー
トクレーブに導入し、そして1.505gの実施例2より得た触媒(固体含有率
を基礎として312ppm)と混合した。反応器の内容物を窒素によって不活性
にして、110℃で合計1時間真空処理した。125℃で、3.5バール(3.
5×10Pa)の窒素を注入し、そして合計3853.5gのプロピレンオキ
シドを3時間で計量導入し、プロピレンオキシドの導入開始後1時間してから、
571.1gのエチレンオキシドを2時間で計量導入した。プロピレンオキシド
の計量導入速度を連続的且つ直線的にて60分で0g/時から1759.9g/
時に増大させ、その後、2時間で352.0g/時に低減させた。プロピレンオ
キシドの導入開始後1時間して、エチレンオキシドの計量導入速度を2時間で0
から352.0g/時に増大させた。最初の圧力は3525ミリバール(3.5
25×10Pa)であり、最終的な圧力は7280ミリバール(7.280×
10Pa)であった。反応混合物を更に30分間撹拌し、次いで、105℃及
び10ミリバール(10Pa)で35分間脱気した。生成物をろ過によって後
処理した。ポリオールは透明であった。
【0073】 ヒドロキシル数:35.8mg KOH/g; V25:767mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:46%; M:3890g/モル; D:1.1。
【0074】 [実施例11](比較) 合成を、洗浄及び乾燥処理した1Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。8
0gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオートクレー
ブに導入し、そして250ppmの実施例3より得た触媒と混合した。反応器の
内容物を窒素によって不活性にして、125℃で合計1時間真空処理した。11
5℃で、最初に749gのプロピレンオキシド、次いで118gのエチレンオキ
シドを計量導入した。反応混合物を更に15分間撹拌し、105℃及び9ミリバ
ール(9.0×10Pa)で脱気した。生成物をろ過によって後処理した。ポ
リオールは濁っていた。
【0075】 ヒドロキシル数:34.8mg KOH/g; 75℃での粘度:95.9mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:11%; D:1.27。
【0076】 [実施例12](比較) 合成を、洗浄及び乾燥処理した1Lの撹拌オートクレーブにおいて行った。8
0gの分子量400g/モルのプロポキシル化グリセロールをこのオートクレー
ブに導入し、そして250ppmの実施例3より得た触媒と混合した。反応器の
内容物を窒素によって不活性にして、125℃で合計1時間真空処理した。11
5℃で、749gのプロピレンオキシドと118gのエチレンオキシドの混合物
を計量導入した。反応混合物を更に15分間撹拌し、105℃及び6ミリバール
(6.0×10Pa)で脱気した。生成物をろ過によって後処理した。ポリオ
ールは濁っていた。
【0077】 ヒドロキシル数:35.5mg KOH/g; 25℃での粘度:919mPas; 第一級ヒドロキシル基含有率:10%; D:1.34。
【0078】 第一級ヒドロキシル基含有率は、ヒドロキシル基をトリクロロアセチルイソシ
アネートと反応させ、そしてこのようにして処理されたポリエーテルアルコール
のH−NMRスペクトルを記録することによって測定した。このスペクトルにお
いて、第一級ヒドロキシル基と第二級ヒドロキシル基の及ぶ範囲で、それぞれ異
なるピークを示していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 グロシュ,ゲオルク,ハインリヒ ドイツ、67098、バート、デュルクハイム、 ベルリナー、シュトラーセ、16 (72)発明者 バウァ,シュテファン ドイツ、49179、オスターカペルン、ハイ ンリヒ−ヴィッテ−シュトラーセ、40 (72)発明者 ヴィンクラー,ユルゲン ドイツ、01987、シュヴァルツハイデ、ル ーランダー、シュトラーセ、17ベー (72)発明者 パレディス,エルス ベルギー、B−2520、ランスト、ゼルゼテ ンシュトラート、15 (72)発明者 ロレンツ,ラインハルト ドイツ、48366、レル、フライゼンブロッ ク、61 (72)発明者 ロータームント,インゲ ドイツ、01990、オルトラント、アム、ハ ーク、5 Fターム(参考) 4J005 AA04 BB01 BB02 4J034 DA01 DB03 DG02 DG03 DG04 DG05 DG09 DG10 DG12 HA01 HA07 JA01 JA41 KA01 RA03 RA10 SA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種のアルキレンオキシドをH官能性開始剤物質
    に接触付加することによってポリエーテルアルコールを製造する方法であって、 少なくとも1種のシアン化多金属化合物を触媒として使用し、そしてアルキレ
    ンオキシドの開始剤物質への付加では、少なくとも1種のオキシアルキレンブロ
    ックを導入する工程を含み、当該オキシアルキレンブロックの形成中に少なくと
    も2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且つ混合物中の各アルキレンオ
    キシド相互の比を同時導入中に変化させることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 混合物中の各アルキレンオキシド相互の比をこれらの同時導
    入中に変化させながら形成されるオキシアルキレンブロックが、2種のアルキレ
    ンオキシドから構成される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を直線的に変化さ
    せる請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を非直線的に変化
    させる請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且
    つ混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を同時導入中に変化させながら形成
    されるオキシアルキレンブロックが、ポリエーテル鎖全体を包含する請求項1又
    は2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且
    つ混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を同時導入中に変化させながら形成
    されるオキシアルキレンブロックを、ポリエーテル連鎖の開始位置に導入する請
    求項1又は2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且
    つ混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を同時導入中に変化させながら形成
    されるオキシアルキレンブロックを、ポリエーテル鎖末端に導入する請求項1又
    は2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且
    つ混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を同時導入中に変化させながら形成
    されるオキシアルキレンブロックを、ポリエーテル鎖の中間に導入する請求項1
    又は2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し且
    つ混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を同時導入中に変化させながら形成
    されるオキシアルキレンブロックの前及び/又は後に、1種のアルキレンオキシ
    ドのみ又は少なくとも2種のアルキレンオキシドの混合物(アルキレンオキシド
    相互のモル比を変化させない)から構成される少なくとも1つのブロックを導入
    する請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも2種のアルキレンオキシドを同時に計量導入し
    且つ混合物中の各アルキレンオキシド相互の比を同時導入中に変化させながら形
    成されるオキシアルキレンブロックを形成するために使用されるアルキレンオキ
    シドが、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドである請求項1〜9のいずれ
    かに記載の方法。
  11. 【請求項11】 アルキレンオキシドの分子付加に使用される触媒がシアン
    化多金属化合物である請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の方法により製造可能な
    ポリエーテルアルコール。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のポリエーテルアルコールをポリウレタ
    ンの製造に使用する方法。
  14. 【請求項14】 ポリイソシアネートを、イソシアネート基に対して反応性
    のある水素原子を2個以上有する化合物と反応させることによりポリウレタンを
    製造する方法であって、 請求項12に記載のポリエーテルアルコールを、イソシアネート基に対して反
    応性のある水素原子を2個以上有する化合物として使用することを特徴とする製
    造方法。
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