JP2003500407A - プリン誘導体、それらの製造方法及びそれらを含有する製薬組成物 - Google Patents

プリン誘導体、それらの製造方法及びそれらを含有する製薬組成物

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JP2003500407A JP2000619799A JP2000619799A JP2003500407A JP 2003500407 A JP2003500407 A JP 2003500407A JP 2000619799 A JP2000619799 A JP 2000619799A JP 2000619799 A JP2000619799 A JP 2000619799A JP 2003500407 A JP2003500407 A JP 2003500407A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、薬剤としての式(I)のすべての可能な異性体の過怠にある新規の化合物及びそれらの塩に関する。 【化1】 (式中、Zは−CH−、−SO−、−CO−、−COO−、−CONH−又は−(CH)−NR−を表わし、nは整数0又は1を表わし、Rは水素、アリール、−CH−アリール、−SO−アリール、−CO−アリール、ヘテロ環、−CH−ヘテロ環、アルキル又は−SO−アルキル基を表わし、Rはアルキル基、シクロアルキル基又は酸素、硫黄若しくはNRを表わすヘテロ環を表わし、Yは酸素、硫黄又はNRを表わし、D及びDは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子、ヒドロキシル基、6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル若しくはアルコキシ基及びNHR 基から選択されるか、又はそれらが一緒になって=O若しくは=N−OR基を形成するかのいずれかであり、D及びDは、水素、ヒドロキシル基、アルキル、アルコキシ基及びNHR基から選択されるか、又は=O若しくは=N−ORを形成するかのいずれかであり、Rは水素、アルキル又はシクロアルキルを表わし、Rは水素、アルキル、シクロアルキル又はアリールを表わし、R は水素、アルキル、シクロアルキル又は−COOtBuを表わし、Rは水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシ又はNHRを表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規のプリン誘導体、それらの製造方法、得られる新規の中間体、
それらの薬剤としての使用、それらを含有する製薬組成物及びかかるプリン誘導
体の新規の用途に関する。
【0002】 従って、本発明の1つの主題は、抗増殖特性を有するプリンの新規の誘導体、
特にサイクリン依存性キナーゼ蛋白質(略号cdk)(以下においてはこの略号
を用いる)に対する阻害活性を有するプリン誘導体にある。
【0003】 細胞周期を制御する分子メカニズムの研究から、こうして定義されたcdkの
調節的な役割を示すことが可能になった。cdkは、触媒サブユニット(その中
で、cdc2は基本形である)と調節サブユニット(サイクリン)との少なくと
も2種のサブユニットから構成される蛋白質である。かくして、ある程度の数の
cdkが知られている。従って、cdkは、それぞれが細胞周期の段階に関係す
る蛋白質複合体を形成する。
【0004】 文献中の数多くの論文にcdkの存在及び役割が報告されており、例えば特に
国際公開WO97/20842号パンフレットを挙げることができる。 ブチロラクトン、フラボピリドール及び2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)
−6−ベンジルアミノ−9−メチルプリン(オロモウシン(olomoucine)と称さ
れる)のようないくつかのキナーゼ阻害剤が報告されている。
【0005】 従って、本発明の主題は、式(I)のすべての可能なラセミ体、エナンチオマ
ー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(I)の化合物の無機又は有機
酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩にある。
【化24】 {式中、Zは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−COO−、−CON
H−又は−(CH)−NR−を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rは水素原子、アリール、−CH−アリール、−SO−アリール、−C
O−アリール、ヘテロ環、−CH−ヘテロ環、アルキル及び−SO−アルキ
ル基から選択され、 Rは10個までの炭素原子を有し且つ随意に置換された直鎖状若しくは分枝
鎖状アルキル基、シクロアルキル基又は多くとも6員から成り且つこれらの員の
内の1個以上が酸素原子、硫黄原子若しくはNR基を表わす飽和若しくは不飽
和ヘテロ環基を表わし、 Yは酸素原子、硫黄原子又はNR基を表わし、 D及びDは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子、ヒ
ドロキシル基、6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル若
しくはアルコキシ基及びNHR基から選択されるか、又はそれらが一緒になっ
て=O若しくは=N−OR基を形成するかのいずれかであり、 Rは水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表わし、 Rは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表わし、 Rは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又は−COOtBu(BOC
)基を表わし、 Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、6個までの炭素原子を有す
る直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル若しくはアルコキシ基又はNHR基を表わ
し、 上記のすべてのシクロアルキル基は6個までの炭素原子を有し、 上記のすべてのアルキル基は、別途記載がない限り6個までの炭素原子を有す
る直鎖状又は分枝鎖状のものであり、 上記のすべてのシクロアルキル、アルキル、アリール及びヘテロ環基は、ハロ
ゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アリール、トリフルオルメチル、ト
リフルオルメトキシ基、6個までの炭素原子を有するアルコキシ基、−NHR 、−COR、−COOR及び−CONHR基(ここで、Rは上に示した
意味を有する)並びに酸官能性を有する基及び酸等配電子体(イソスター)から
選択されるの内の1種以上で随意に置換されていてもよく、 上記のすべてのアリール及びヘテロ環基は、6個までの炭素原子を有し且つ随
意にCN基又はCOOR基(ここで、Rは上に示した意味を有する)で置換
された1個以上のアルキル基で随意に置換されていてもよく、 上記のすべてのアリール基は、ジオキソール基、6個までの炭素原子を有する
−S−アルキル基又は6個までの炭素原子を有し且つ酸素、窒素及び硫黄原子か
ら選択される1個以上のヘテロ原子で随意に中断されたアリール若しくはシクロ
アルキル基で随意に置換されていてもよい。}
【0006】 式(I)の化合物及び以下の説明における用語は、次の通りである。 ・用語直鎖状又は分枝鎖状アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ヘキシル、イソヘキシル、及びさらにヘプチル、オクチル、ノニル及び
デシル基、並びにそれらの直鎖状又は分枝鎖状異性体を意味する。 ・用語直鎖状又は分枝鎖状アルコキシとは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、直鎖状、sec−又はt−ブトキシ、ペントキシ又はヘキソキ
シ並びにそれらのそれらの直鎖状又は分枝鎖状異性体を意味する。 ・用語ハロゲン原子とは、好ましくは塩素原子を意味するが、しかしフッ素、臭
素又はヨウ素原子を表わすこともできる。 ・用語シクロアルキル基とは、シクロプロピル、シクロブチル基並びに全く特定
的にはシクロペンチル及びシクロヘキシル基を意味する。 ・用語アリール基とは、不飽和単環式基又は縮合炭素環から成る基を意味する。
かかるアリール基の例としてはフェニル又はナフチル基を挙げることができる。 ・用語ヘテロ環基とは、6員までから成る飽和又は不飽和炭素環基が酸素、窒素
及び硫黄原子から選択される1個のヘテロ原子又は2個以上の同一の若しくは異
なるヘテロ原子で中断されて成るものを意味する。特にジオキソラン、ジオキサ
ン、ジチオラン、チオオキソラン、チオオキサン、ピペラジニル基、4個までの
炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基で置換されたピペラジニル
、2−チエニル及び3−チエニルのようなチエニル、2−フリルのようなフリル
、2−ピリジル、3−ピリジル及び4−ピリジルのようなピリジル、ピリミジル
、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、チアジアゾリル、チアトリアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル
、3−又は4−イソオキサゾリルを挙げることができる。また、硫黄、窒素及び
酸素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する縮合ヘテロ環基、例
えば3−ベンゾチエニルのようなベンゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾピロリ
ル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、チオナフチル、インドリル又は
プリニルを挙げることもできる。全く特定的には2−チエニル及び3−チエニル
のようなチエニル、2−フリルのようなフリル、テトラヒドロフリル、チエニル
、テトラヒドロチエニル、ピロリル、ピロリニル及びピロリジニルを挙げること
ができる。飽和又は不飽和ヘテロ環基の中では、不飽和ヘテロ環基が好ましい。 ・用語酸官能基又は酸等配電子体とは、遊離の、塩形成された若しくはエステル
化されたカルボキシル基、遊離の若しくは塩形成されたテトラゾリル基、又は次
の基: −SOH、−PO(OH)、NH−SO−CF、−NH−SO−NH−
V、NH−SO−NH−CO−V、−NH−CO−V、−NH−CO−NH−
V、−NH−CO−NH−SO−V、−SO−NH−V、−SO−NH−
CO−V、−SO−NH−CO−NH−V、−CO−NH−V、−CO−NH
−OH、−CO−NH−SO−V (ここで、Vは水素原子、6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状
アルキル若しくはアルケニル基、フェニル基又はチアゾリル基を表わし、これら
のVが表わすアルキル、アルケニル及びフェニル基は、式(I)の化合物のアル
キル及びアリール基について上に示した置換基で随意に置換されていてもよい)
: を意味する。
【0007】 式(I)の化合物のカルボキシル基は、当業者に周知の様々な基で塩形成又は
エステル化されていることができ、これらの中では例えば次のものを挙げること
ができる: ・塩形成用化合物の中では、無機塩、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム、マグネシウム若しくはアンモニウム等価物、又は有機塩基、例えば
メチルアミン、プロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン、エタノールアミン、ピリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン
、モルホリン、ベンジルアミン、プロカイン、リシン、アルギニン、ヒスチジン
、N−メチルグルカミン; ・エステル化用化合物の中では、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカル
ボニルを形成させるためのアルキル基。これらのアルキル基は、例えばハロゲン
原子、ヒドロキシル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルキルチオ、アミ
ノ又はアリール基から選択される基で置換されていることができ、置換された場
合の例には、例えばクロルメチル、ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、プロ
ピオニルメチル、メチルチオメチル、ジメチルアミノエチル、ベンジル又はフェ
ネチル基がある。
【0008】 式(I)の化合物の無機又は有機酸付加塩は、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、プロピオン酸、酢酸、トリフルオル酢酸、ギ酸
、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、
グリオキシル酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、アルキルモノスルホン酸(
例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸)、アルキル
ジスルホン酸(例えばメタンジスルホン酸、α,β−エタンジスルホン酸)、ア
リールモノスルホン酸(例えばベンゼンスルホン酸)及びアリールジスルホン酸
を挙げることができる。
【0009】 立体異性は、その最も広い意味では、同じ構造式を有ししかし様々な基が異な
る空間に配置された化合物の異性と定義することができ、特に一置換シクロヘキ
サンにおいてはその置換基がアキシアル(軸)又はエクアトリアル(赤道)位置
にあることができ、エタン誘導体では様々な可能な回転(異性)配置にあること
ができる。しかしながら、別のタイプの、二重結合上又は環上の固定した置換基
の空間配置が異なることのせいでの立体異性も存在し、これはしばしば幾何学異
性又はcis−trans異性と称される。用語立体異性とは本明細書ではその
最も広い意味で用いられ、従って上に示したすべての化合物に関する。
【0010】 従って、本発明の主題は、式(Ia)のすべての可能なラセミ体、エナンチオ
マー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(Ia)の化合物の無機又は
有機酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩に相当する、前記の式(I)
の化合物にある。
【化25】 {式中、Zaは二価基−CH−、−SO−、−CO−又は−(CH)−N
a−を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Raは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
CO−フェニル、ピリジル、−CH−ピリジル、アルキル及び−SO−アル
キル基から選択され、 Raはアルキル基、シクロアルキル基又は5員から成り且つこれらの員の内
の1個が酸素原子、硫黄原子若しくはNR基を表わす飽和若しくは不飽和ヘテ
ロ環基を表わし、 Yaは酸素原子、硫黄原子又はNRa基を表わし、 Da及びDaは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
、ヒドロキシル基、6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
ル若しくはアルコキシ基及びNHRa基から選択されるか、又はそれらが一緒
になって=O若しくは=N−ORa基を形成するかのいずれかであり、 Raは水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表わし、 Raは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はフェニル基を表わし、 Raは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又は−COOtBu(BO
C)基を表わし、 Raは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、6個までの炭素原子を有
する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル若しくはアルコキシ基又はNHRa基を
表わし、 上記のすべてのシクロアルキル基は6個までの炭素原子を有し、 上記のすべてのアルキル基は、6個までの炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖
状のものであり、 上記のすべてのシクロアルキル、アルキル及びフェニル基は、ハロゲン原子、
ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アリール、トリフルオルメチル、トリフルオル
メトキシ基及び6個までの炭素原子を有するアルコキシ基、−NHRa、−C
ORa、−COORa及び−CONHRa基(ここで、Raは上に示し
た意味を有する)並びにSOH、PO(OH)、NH−SO−CF、NH
−SO−NH−V、SO−NH−V及びNH−SO−NH−CO−V基(
ここで、Vは水素原子、フェニル、チアゾリル、アルキル又はアルケニル基を表
わし、これらのアルキル及びアルケニル基は6個までの炭素原子を有する直鎖状
又は分枝鎖状のものである)の内の1種以上の基で随意に置換されていてもよく
、 また、上記のすべてのフェニル基は、6個までの炭素原子を有し且つ随意にC
N基又はCOORa基(ここで、Raは上に示した意味を有する)で置換さ
れたアルキル基、6個までの炭素原子を有する−S−アルキル基又は6個までの
炭素原子を有し且つ酸素、窒素及び硫黄原子から選択される1個以上の原子で随
意に中断されたアリール又はシクロアルキル基並びにジオキソール基から選択さ
れる1個以上の基で随意に置換されていてもよい。}
【0011】 本発明のより特定的な主題は、式(Ib)のすべての可能なラセミ体、エナン
チオマー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(Ib)の化合物の無機
又は有機酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩に相当する、前記の式(
I)の化合物にある。
【化26】 {式中、Zbは二価基−CH−、−SO−、−CO−又は−(CH)−N
b−を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rbは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−CO−フェニル、−S
−フェニル、ピリジル、−CH−ピリジル、アルキル及び−SO−アル
キル基(ここで、アルキル基は4個までの炭素原子を有する)から選択され、こ
れらアルキル及びフェニル基は随意に下に示すように置換されていてもよく、 Rbは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、6
個までの炭素原子を有するシクロアルキル基、テトラヒドロフリル、テトラヒド
ロチエニル、ピロリニル又はピロリジニル基を表わし、 Ybは酸素原子又はNRb基を表わし、 Db及びDbは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
ル若しくはアルコキシ基及びNHRb基から選択されるか、又はそれらが一緒
になって=O若しくは=N−ORb基を形成するかのいずれかであり、 Rbは水素原子、4個までの炭素原子を有するアルキル基、6個までの炭素
原子を有するシクロアルキル基又は−CH−フェニルを表わし、 Rbは水素原子、4個までの炭素原子を有するアルキル基、フェニル基、−
CH−フェニル基又は6個までの炭素原子を有し且つ随意に−NHRb基で
置換されたシクロアルキル基を表わし、 Rbは水素原子、アルキル基、多くとも6個の炭素原子を有するシクロアル
キル基又は−COOtBu(BOC)基を表わし、 上記のすべてのシクロアルキル、アルキル及びフェニル基は、ハロゲン原子、
ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、フェニル、トリフルオルメチル、トリフルオル
メトキシ基、4個までの炭素原子を有するアルコキシ基、遊離の、塩形成された
若しくはエステル化されたカルボキシル基、−NHRb、−CORb及び−
CONHRb基(ここで、Rbは上に示した意味を有する)並びにSO
、PO(OH)、NH−SO−CF、SONH及びSO−NH−チア
ゾリル基から選択される1種以上の基で随意に置換されていてもよく、 また、上記のすべてのフェニル基は、4個までの炭素原子を有し且つ随意にC
N基又はCOORb基(ここで、Rbは上に示した意味を有する)で置換さ
れたアルキル基、4個までの炭素原子を有する−S−アルキル基、テトラゾリル
基、酸素及び窒素原子から選択される1個以上の原子で随意に中断されたシクロ
アルキル基並びにジオキソール基から選択される1個以上の基で随意に置換され
ていてもよい。}
【0012】 本発明のより特定的な主題は、式(Ic)のすべての可能なラセミ体、エナン
チオマー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(Ic)の化合物の無機
又は有機酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩に相当する、前記の式(
I)の化合物にある。
【化27】 {式中、Zcは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−(CH)−NH
−、−(CH)−Nアルキル又は−(CH)−N−CH−フェニル基
(ここで、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシル、トリフルオルメチル、4
個までの炭素原子を有するアルコキシ基又は遊離の、塩形成された若しくはエス
テル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよい) を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rcは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
CO−フェニル、ピリジル、アルキル及び−SO−アルキル基から選択され、
ここで、アルキル基は4個までの炭素原子を有し且つ遊離の、塩形成された又は
エステル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよく、すべてのフェ
ニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トリフルオルメチル
、トリフルオルメトキシ、4個までの炭素原子を有するチオアルキル及びアルコ
キシ、4個までの炭素原子を有し且つ随意にシアノ、−COOH又はCOOalk
基で置換されたアルキル、フェニル、テトラゾリル、1個以上の酸素又は窒素原
子で中断されたシクロアルキル基、−SONH及びSO−NH−チアゾリ
ル基、ジオキソール基、遊離の、エステル化された又は塩形成されたカルボキシ
ル基並びに−NHRc及び−CONHRc基(ここで、Rcは水素原子、
4個までの炭素原子を有するアルキル基又は随意にNH基で置換されたシクロ
ヘキシル基を表わす)から選択される1種以上の基で随意に置換されていてもよ
く、 Rcは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、シ
クロペンチル基、テトラヒドロフリル基又はテトラヒドロチエニル基を表わし、 Ycは酸素原子又は−NH若しくは−Nアルキル基(ここで、アルキル基は直
鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個までの炭素原子を有する)を表わし、 Dc及びDcは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
ル若しくはアルコキシ基及びNH、−NH−COOtBu若しくは−NHアル
キル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個まで
の炭素原子を有する)から選択されるか、又はそれらが一緒になって=O若しく
は=N−Oアルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であって
よく、4個までの炭素原子を有する)を形成するかのいずれかであり、 Rcは水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表わす。}
【0013】 本発明のより特定的な主題は、式(Id)のすべての可能なラセミ体、エナン
チオマー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(Id)の化合物の無機
又は有機酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩に相当する、前記の式(
I)の化合物にある。
【化28】 {式中、Zcは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−(CH)−NH
−、−(CH)−Nアルキル又は−(CH)−N−CH−フェニル基 (ここで、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシル、トリフルオルメチル、4
個までの炭素原子を有するアルコキシ基又は遊離の、塩形成された若しくはエス
テル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよい) を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rdは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
CO−フェニル、アルキル及び−SO−アルキル基から選択され、ここで、ア
ルキル基は4個までの炭素原子を有し且つ遊離の、塩形成された又はエステル化
されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよく、すべてのフェニル基は、
ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トリフルオルメチル、トリフル
オルメトキシ、4個までの炭素原子を有するチオアルキル及びアルコキシ、4個
までの炭素原子を有し且つ随意にシアノ又は遊離の若しくはエステル化されたカ
ルボキシル基で置換されたアルキル、モルホリニル、フェニル、テトラゾリル、
−SONH、SO−NH−チアゾリル基、ジオキソール、遊離の、エステ
ル化された又は塩形成されたカルボキシル、並びに−NHRc及び−CONH
c基(ここで、Rcは水素原子、4個までの炭素原子を有するアルキル基
又は随意にNH基で置換されたシクロヘキシル基を表わす)から選択される1
種以上の基で随意に置換されていてもよく、 Rcは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、シ
クロペンチル基、テトラヒドロフリル基又はテトラヒドロチエニル基を表わし、 Ycは酸素原子又は−NH若しくは−N−アルキル基(ここで、アルキル基は
直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個までの炭素原子を有する)を表わし
、 Dc及びDcは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
ル若しくはアルコキシ基及びNH、−NH−COOtBu若しくは−NH−ア
ルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個ま
での炭素原子を有する)から選択されるか、又はそれらが一緒になって=O若し
くは=N−Oアルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であっ
てよく、4個までの炭素原子を有する)を形成するかのいずれかであり、 Rcは水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表わす。}
【0014】 Rがシクロペンチルを表わす化合物が特に好ましい。
【0015】 本発明の特に特定的な主題は、次の名称に相当する前記の式(I)の化合物に
ある。 ・trans−4−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−
シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸ブチルの
二塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[(フェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジ
アミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(2−アミノエチ
ル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プ
リン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[[4−
クロル−3−(トリフルオルメチル)フェニル]メチル]アミノ]エチル]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[(ジフェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミ
ン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[(4−
クロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H−プリ
ン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans(±)−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−6−イル]アミノ安息香
酸エチルの二塩酸塩、 ・trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テトラヒド
ロ−3−チエニル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テトラヒド
ロ−3−フラニル)−N6−[(4−トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチルプロピ
ル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン−2,
6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−(
1−エチルプロピル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二
塩酸塩。
【0016】 本発明の特に特定的な主題はまた、次の名称に相当する前記の式(I)の化合
物にもある。 ・trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[[(3,4−ジクロルフェニル)アミノ]メチル]エチル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[[(3,5−ジクロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンアセトニトリルの二
塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−9H−プリン−2,6−ジアミン
二塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゾニトリルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−(4−ニトロフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(4−アミノフェ
ニル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−(4−メトキシフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−5−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−1,3−ベンゼンジカルボ
ン酸ジエチルの二塩酸塩。
【0017】 本発明の好ましい化合物において、シクロヘキシル基の置換基は互いに対して
trans位にあるということに留意すべきである。
【0018】 本発明の主題はまた前記の式(I)の化合物の製造方法にもあり、この方法は
、 式(II):
【化29】 の化合物を式(III): R'−OH (III) (ここで、R'はRについて上に示した意味を有し、随意としての反応性官
能基は随意に保護基で保護されているものとする) と反応させて式(IV):
【化30】 (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物を得て、 この式(IV)の化合物を次のルート(1)〜(6)のいずれかの反応: (1)式(IV)の化合物を式(V): NH−(Z')−R' (V) (ここで、R'はRについて上に示した意味を有し、随意としての反応性官
能基は随意に保護基で保護されているものとし、 nは整数0又は1を表わし、 nが1を表わす場合、Z'は−CHを表わす) の化合物と反応させて式(VIII):
【化31】 (ここで、R'、R'及びZ'は上に示した意味を有する) の化合物を得る; (2)式(IV)の化合物を式(VI): NH−SO−R' (VI) (ここで、R'は上に示した意味を有し、随意としての反応性官能基は随意に
保護基で保護されているものとする) の化合物と反応させて式(IX):
【化32】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) を化合物を得る; (3)式(IV)の化合物を式(VII): NH−(CH)−NH (VII) の化合物と反応させて式(X):
【化33】 (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物を得て、この式(X)の化合物を (A) 式(XI): Cl−SO−R' (XI) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(XII):
【化34】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得るか、 (B) 式(XI): Cl−CO−R' (XI) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(XII)
【化35】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得るか、 (C) 還元剤の存在下で式(XVII): R−CHO (XVII) (ここで、Rはアリール、ヘテロ環又はアルキル基を表わし、これらの基はR について上で定義した通りであり、随意としての反応性官能基は随意に保護さ
れているものとする) の化合物と反応させて式(XIII):
【化36】 (ここで、R'及びRは上に示した意味を有する) の化合物を得るか、のいずれかである; (4)式(IV)の化合物を式(XVIII): R'−CO−NH (XVIII) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(M):
【化37】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得る; (5)式(IV)の化合物をアンモニアと反応させて式(XIX):
【化38】 (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物を得て、この式(XIX)の化合物を式(XX): ClCOOR' (XX) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(M):
【化39】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得る; (6)式(IV)の化合物をアンモニアと反応させて前記の式(XIX)の化合物を
得て、この式(XIX)の化合物を式(XXI): R'−N=C=O (XXI) (ここで、R'は上に示した意味を有する) のイソシアネートと反応させて式(M):
【化40】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得る: に付し、式(VIII)、(IX)、(XII)、(XIII)、(M)、(M)又は(
)の化合物を次のルート(a)、(b)又は(c)のいずれかの反応: (a)式(XIV):
【化41】 (ここで、D'、D'、R'及びR'はそれぞれD、D、R及びR について前に示した意味を有し、随意としての反応性官能基は随意に保護基で保
護されているものとする) の化合物と反応させて式(Ix)
【化42】 (ここで、R'、R'、R'、R'、D'及びD'は上に示した意味を有
し、 Z'はZについて上に示した意味を有し、随意としての反応性官能基は随意に
保護基で保護されているものとする) の化合物を得る(この式(Ix)の化合物は、式(I)において随意としての反応
性官能基が随意に保護基で保護された化合物に相当する式(I')の化合物におい
てYが−NR−を表わすものに相当する); (b)式(XV):
【化43】 (ここで、D'及びD'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(Iy):
【化44】 (ここで、R'、R'、R'、R'、D'、D'及びZ'は上に示した意
味を有する) の化合物を得る(この式(Iy)の化合物は前記の式(I')の化合物においてY
が−O−を表わすものに相当する); (c)式(XVI):
【化45】 (ここで、D'及びD'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(Iz):
【化46】 (ここで、R'、R'、R'、R'、D'、D'及びZ'は上に示した意
味を有する) の化合物を得る(この式(Iz)の化合物は前記の式(I')の化合物においてY
が−S−を表わすものに相当する): に付し、これらの式(Ix)、(Iy)又は(Iz)の化合物(これらは式(I)の
化合物であることができる)を、式(I)の中のある化合物又は別の化合物を得
るために所望ならばそして必要ならば次の転化反応: (a) 酸官能基のエステル化反応、 (b) エステル官能基の酸官能基への鹸化反応、 (c) アルキルチオ基の対応するスルホキシド又はスルホンへの酸化反応、 (d) ケトン官能基のオキシム官能基への転化反応、 (e) 遊離の又はエステル化されたカルボキシル官能基のアルコール官能基への還
元反応、 (f) アルコキシ官能基のヒドロキシル官能基への、又はヒドロキシル官能基のア
ルコキシ官能基への、転化反応、 (g) アルコール官能基のアルデヒド、酸又はケトン官能基への酸化反応、 (h) ニトリル基のテトラゾリルへの転化反応、 (i) ニトロ化合物のアミン化合物への還元反応、 (j) 保護された反応性官能基が有する保護基の除去反応、 (k) 対応する塩を得るための無機若しくは有機酸又は塩基による塩形成反応、 (l) 分割生成物を得るためのラセミ体の分割反応 の内の1つ以上に任意に順序で付す ことを特徴とし、こうして得られる式(I)の化合物はすべての可能なラセミ体
、エナンチオマー又はジアステレオマーの形にある。 このような置換基から別の置換基への転化反応は、出発物質に対して実施する
こともでき、上に定義した中間体に対して前記の方法において示された反応に従
う合成を続ける前に実施することもできるということに留意すべきである。
【0019】 本発明の好ましい実施条件下において、上記の方法は、次のように実施するこ
とができる。
【0020】 式(II)の化合物と式(III)の化合物との式(IV)の化合物を製造するため
の反応は、特に、DEAD、DIAD(アゾジカルボン酸ジイソプロピル)の存
在下で、又はトリフェニルホスフィンP(フェニル)の存在下で、THF又はC
Cl又はDMFのような溶媒中で実施することができる。 式(III)の化合物においてR基は特にアルキル、シクロアルキル、テトラ
ヒドロフリル又はテトラヒドロチエニル基を表わす。 式(III)の化合物としては、特に次のものを挙げることができる:シクロペ
ンタノール、3−ヒドロキシテトラヒドロフラン、3−ヒドロキシテトラヒドロ
チオフェン、2−ヒドロキシブタノール及び3−ヒドロキシペンタノール。
【0021】 こうして得られた式(IV)の化合物に、前記のルート(1)に従って、特にブ
タノールのようなアルコール中で約80℃の温度において又はDMF中で、前記
の式(V)においてnが整数0である化合物及びnが1である場合にはZが−C
−基を表わす化合物を作用させることによって、前記の式(VIII)の化合物
が製造される。 式(IV)の化合物に、前記のルート(2)に従って、特にTHF、DME、C
CO、KCO又はNaCO中で、前記の式(VI)の化合物を作用
させることによって、前記の式(IX)の化合物が製造される(Zが−SO−で
ある場合に相当する)。 式(IV)の化合物に、前記のルート(3)に従って、特にブタノール中で約7
5℃の温度において約2〜3時間、前記の式(VII)の化合物を作用させること
によって、前記の式(X)の化合物が製造される(Zが−(CH)NR−基
を表わす場合に相当)。
【0022】 こうして得られた式(X)の化合物に、DME、CsCO又はCHCl
及びN(Et)中で、周囲温度において約1時間、前記の式(XI)又は(XI) の化合物を作用させることによって、それぞれ前記の式(XII)又は(XII) の化合物が製造することができる。 また、式(X)の化合物に式(XVII)のアルデヒドを特にメタノール又はエタ
ノールのようなアルコール中でNaBH又はNaBHCNの存在下で作用さ
せることによって、前記の式(XIV)の化合物を製造することもできる。
【0023】 Zのその他のものについては、本方法のルート(4)、(5)及び(6)に従
って次のようにして対応する化合物が調製される。即ち、ルート(4)に従えば
、式(IV)の化合物に式(XVIII)の化合物を作用させることによって、前記の
式(M)の化合物が製造される(ZがCOを表わす場合に相当する)。 式(IV)の化合物と式(XVIII)の化合物との反応は、式(IX)の化合物を製
造するための式(IV)の化合物と式(VI)の化合物との反応(ZがSOを表わ
す場合に相当する)についてのものと同じ条件下で実施することができる。
【0024】 式(IV)の化合物にアンモニアを作用させることによって式(XIX)の化合物
が製造される。次いでこの式(XIX)の化合物に、ルート(5)に従って式(XX
)の化合物を作用させることによって前記の式(M)の化合物を得ることがで
き(ZがCOOを表わす場合に相当する)、ルート(6)に従って式(XXI)の
化合物を作用させることによって前記の式(M)の化合物を製造することがで
きる(ZがCONHを表わす場合に相当する)。 式(XIX)の化合物と式(XX)又は式(XXI)の化合物との反応は、DME又は
THF中でCsCO又はKCOの存在下で実施することができる。
【0025】 こうして得られた前記の式(VIII)、(IX)、(XII)、(XIII)、(M
、(M)又は(M)の化合物に、ルート(a)に従って、縮合反応のために
前記の式(XIV)の化合物を作用させることによって、前記の式(Ix)の化合物
を製造することができる(Yが−NR−を表わす場合に相当)。この縮合反応
は適宜に約140℃の温度において実施することができる。このような縮合反応
の後に、例えばエタノール又はメタノールのようなアルコール中で例えば塩酸又
は酒石酸、クエン酸若しくはメタンスルホン酸の存在下で塩形成反応を行なうこ
とができる。 従って、式(Ix)の化合物は、前記の式(I)において随意としての反応性官
能基が随意に保護基で保護され且つYが−NR−を表わす化合物である。
【0026】 前記の式(VIII)、(IX)、(XII)、(XIII)、(M)、(M)又は(
)の化合物に、ルート(b)に従って、縮合反応のために前記の式(XV)の
化合物を作用させることによって、前記の式(Iy)の化合物を製造することが
できる(Yが酸素原子を表わす場合)。この縮合反応は、NaHの存在下でTH
F又はDMF中で周囲温度において又は加熱しながら実施することができる。か
かる縮合反応の後に、例えばエタノール又はメタノールのようなアルコール中で
例えば塩酸又は酒石酸、クエン酸若しくはメタンスルホン酸の存在下で塩形成反
応を行なうことができる。 従って、式(Iy)の化合物は、前記の式(I)において随意としての反応性官
能基が随意に保護基で保護され且つYが−O−を表わす化合物である。
【0027】 前記の式(VIII)、(IX)、(XII)、(XIII)、(M)、(M)又は(
)の化合物に、ルート(c)に従って、縮合反応のために前記の式(XVI)
の化合物を作用させることによって、前記の式(Iz)の化合物を製造すること
ができる(Yが硫黄原子を表わす場合)。この縮合反応は、NaCO又はN
aHの存在下でTHF又はDMF中で周囲温度において又は加熱しながら実施す
ることができる。かかる縮合反応の後に、例えばエタノール又はメタノールのよ
うなアルコール中で例えば塩酸又は酒石酸、クエン酸若しくはメタンスルホン酸
の存在下で塩形成反応を行なうことができる。 従って、式(Iz)の化合物は、前記の式(I)において随意としての反応性官
能基が随意に保護基で保護され且つYが−S−を表わす化合物である。
【0028】 前記の式(Ix)、(Iy)及び(Iz)の化合物のアミン官能基は、Boc又
はCH−フェニルのような基で保護されている場合、当業者に周知の通常の条
件下で解放(遊離)させることができる。 鹸化反応は、当業者に周知の通常の方法に従って、例えばメタノール若しくは
エタノール、ジオキサン又はジメトキシエタンのような溶媒中で苛性ソーダ又は
苛性カリの存在下で、実施することができる。 式(Ix)の化合物の式(I)の化合物への還元又は酸化反応は、当業者に周知
の通常の方法に従って実施することができる。
【0029】 R'、R'、R'、R'、R'、Z'、D'及びD'が表わすものに応
じて、式(Ix)、(Iy)及び(Iz)の化合物は式(I)の化合物を構成するこ
とも構成しないこともあり、そして前記の反応(a)〜(k)の1つ以上に付す
ことによって式(I)の化合物をもたらし又は式(I)の別の化合物に添加させる
こともできる。
【0030】 かくして、前記の反応のある種の化合物が有することがある様々な反応性官能
基は、必要ならば保護することができる。これらは例えばヒドロキシル、アシル
、遊離のカルボキシル又はアミノ及びモノアルキルアミノ基であり、これらは適
宜の保護基によって保護することができる。
【0031】 反応性官能基の保護基の例の非網羅的なリストとしては、以下のものを挙げる
ことができる: ・ヒドロキシル基は、例えばt−ブチルのようなアルキル基、トリメチルシリル
、t−ブチルジメチルシリル、メトキシメチル、テトラヒドロピラニル、ベンジ
ル又はアセチルで保護することができる; ・アミノ基は、例えばアセチル、トリチル(トリフェニルメチル)、ベンジル、
t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フタルイミド基又はペプ
チドの化学において周知のその他の基で保護することができる; ・ホルミル基のようなアシル基は、例えばジメチル若しくはジエチルケタール又
はエチレンジオキシケタール或いはジエチルチオケタール又はエチレンジチオケ
タールのような環状又は非環状ケタール或いはチオケタールの形で保護すること
ができる; ・上記の化合物の酸官能基は、所望ならば例えば塩化メチレン中で例えば1−エ
チル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩の存在下で周囲温
度において第1又は第2アミンによってアミド化することができる; ・酸官能基は、例えばベンジル若しくはt−ブチルエステル又はペプチドの化学
において周知のエステルのような容易に開裂可能なエステルによって形成された
エステルの形で保護することができる。
【0032】 上記の式(Ix)、(Iy)及び(Iz)の化合物に対して所望により又は必要
に応じて行なうことができる反応は、例えば以下に示すようにして実施すること
ができる。
【0033】 (a)上記の化合物は、所望ならば随意としてのカルボキシル官能基に対して
エステル化反応に付すことができ、このエステル化反応は、当業者に周知の通常
の方法に従って実施することができる。
【0034】 (b)随意としての上記の化合物のエステル官能基の酸官能基への転化は、所
望ならば、当業者に周知の通常の条件下で、特に例えばアルコール媒体(例えば
メタノール)中の苛性ソーダ若しくは苛性カリ又は塩酸若しくは硫酸による酸又
はアルカリ加水分解によって、実施することができる。
【0035】 (c)上記の化合物の随意としてのアルキルチオ基は、所望ならば、当業者に
周知の通常の条件下で、例えば周囲温度において例えば塩化メチレンのような溶
媒中で過酸(例えば過酢酸若しくはm−クロル過安息香酸)又はオゾン、オキソ
ン若しくは過ヨウ素酸ナトリウムによって、対応するスルホキシド又はスルホン
に転化させることができる。 スルホキシドへの転化はアルキルチオ基含有化合物と特に過酸のような試薬と
の等モル混合物によって促進することができる。 スルホン官能基への転化はアルキルチオ基含有化合物と過剰量の特に過酸のよ
うな試薬との混合物によって促進することができる。
【0036】 (d)ケトン官能基のオキシムへの転化反応は、当業者に周知の通常の条件下
で、例えば特に随意にO−置換されたヒドロキシルアミンの存在下で例えばエタ
ノールのようなアルコール中で周囲温度において又は加熱しながら、実施するこ
とができる。
【0037】 (e)上記の化合物の随意としての遊離の又はエステル化されたカルボキシル
官能基は、所望ならば、当業者に周知の方法によってアルコール官能基に還元す
ることができる。随意としてのエステル化されたカルボキシル官能基は、所望な
らば、当業者に周知の方法によって、特に例えばテトラヒドロフラン又はジオキ
サン若しくはエチルエーテルのような溶媒中で水素化アルミニウムリチウムによ
って、アルコール官能基に還元することができる。 上記の化合物の随意としての遊離のカルボキシル基は、所望ならば、特に水素
化ホウ素によってアルコール官能基に還元することができる。
【0038】 (f)上記の化合物の随意としての特にメトキシのようなアルコキシ官能基は
、所望ならば、当業者に周知の通常の条件下で、例えば塩化メチレンのような溶
媒中で三弗化ホウ素によって、ピリジン臭化水素酸塩若しくは塩酸塩によって又
は水若しくはトリフルオル酢酸中で還流下において臭化水素酸若しくは塩酸によ
って、ヒドロキシル官能基に転化させることができる。
【0039】 (g)上記の化合物の随意としてのアルコール官能基は、所望ならば、当業者
に周知の通常の条件下での酸化によってアルデヒド又は酸官能基に転化させるこ
とができ、これは例えばアルデヒドを得るためには酸化マンガンを作用させるこ
とによって、酸に到達するためにはジョーンズ試薬を作用させることによって行
なうことができる。
【0040】 (h)上記の化合物の随意としてのニトリル官能基は、所望ならば、当業者に
周知の通常の条件下で、例えば次の文献:J. Organometalli chemistry, 33, 33
7 (1971), S. KOZIMAら:に記載された方法に示されたようにニトリル官能基に
対するアジ化ナトリウム又はアジ化トリアルキル錫のような金属アジ化物の付加
環化によって、テトラゾリルに転化させることができる。
【0041】 カルバメートの尿素への転化反応、特にスルホニルカルバメートのスルホニル
尿素への転化反応は、例えば適宜のアミンの存在下において例えばトルエンのよ
うな溶媒の還流下で実施することができるということに留意されたい。 上記の反応は、示されたように実施することもでき、適宜にその他の当業者に
周知の通常の方法に従って実施することもできるということに留意されたい。
【0042】 (i)例えば上に示したもののような保護基の除去は、当業者に周知の通常の
条件下で、特に塩酸、ベンゼンスルホン酸若しくはp−トルエンスルホン酸、ギ
酸又はトリフルオル酢酸のような酸を用いた酸加水分解によって、或いは接触水
素化によって、実施することができる。 フタルイミド基は、ヒドラジンによって除去することができる。 用いることができる様々な保護基のリストは、例えばフランス国特許第249
9995号明細書に見出されるであろう。
【0043】 (j)上記の化合物は、所望ならば、例えば当業者に周知の通常の方法に従っ
て無機若しくは有機酸によって又は無機若しくは有機塩基によって塩形成反応に
付すことができる。
【0044】 (k)上記の化合物の随意としての光学活性形は、当業者に周知の通常の方法
に従ってラセミ体を分割することによって調製することができる。
【0045】 上で定義したこのような反応の例示は、後記の実施例の調製例に与える。
【0046】 上で定義した式(I)の化合物並びにそれらの酸付加塩は、有用な薬理学的特
性を有する。 上で定義した本発明の化合物は、選択性の高いキナーゼ阻害特性を有する。 cdkは細胞周期の開始、進展及び仕上において中心的な役割を果たし、かく
してcdkの阻害分子は癌において観察されるもののような望ましくない細胞増
殖、乾癬、真菌成長、寄生虫(動物、原生生物)の増殖を抑制することができる
。かくして、このようなcdk抑制性分子は、アルツハイマー病のような神経変
性症の調節に関与することができる。 本発明の誘導体の阻害活性に対して特に敏感なキナーゼは、特にcdk1、c
dk2、cdk4、cdk5及びcdk7である。
【0047】 従って、本発明の化合物は、抗有糸分裂症特性を有する。 本発明の化合物は、特異的なキナーゼ阻害活性に加えて、抗増殖特性のような
有用な細胞に対する効果、特にアポトーシスに対する効果を有する。 国際公開WO97/20842号パンフレットのような文献に記載された研究
から、細胞周期とアポトーシスとの間には関連があることが知られている。アポ
トーシスにつながるルートの内のあるものは、キナーゼに依存する。
【0048】 本発明の化合物は特に腫瘍の治療に有用である。 本発明の化合物はまた、従来用いられている抗腫瘍剤の治療効果を高めること
もできる。 従って、本発明の式(I)の化合物は、全く特定的には、抗有糸分裂又は抗神
経変性特性を有する。
【0049】 これらの特性は、これらの化合物を治療に用いることを正当化し、特に本発明
の主題は、薬剤としての前記の式(I)のすべての可能なラセミ体、エナンチオ
マー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(I)の化合物の無機又は有
機酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩にある。
【0050】 本発明のより一層特定的な主題は、薬剤としての、式(Ic)のすべての可能
なラセミ体、エナンチオマー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(I
c)の化合物の無機又は有機酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩にあ
る:
【化47】 {式中、Zcは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−(CH)−NH
−、−(CH)−Nアルキル又は−(CH)−N−CH−フェニル基
(ここで、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシル、トリフルオルメチル、4
個までの炭素原子を有するアルコキシ基又は遊離の、塩形成された若しくはエス
テル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよい) を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rcは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
CO−フェニル、ピリジル、アルキル及び−SO−アルキル基から選択され、
ここで、アルキル基は4個までの炭素原子を有し且つ遊離の、塩形成された又は
エステル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよく、すべてのフェ
ニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トリフルオルメチル
、トリフルオルメトキシ、4個までの炭素原子を有するチオアルキル及びアルコ
キシ、4個までの炭素原子を有し且つ随意にシアノ、−COOH又はCOOalk
基で置換されたアルキル、フェニル、テトラゾリル、1個以上の酸素又は窒素原
子で中断されたシクロアルキル基、−SONH及びSO−NH−チアゾリ
ル基、ジオキソール基、遊離の、エステル化された又は塩形成されたカルボキシ
ル基並びに−NHRc及び−CONHRc基(ここで、Rcは水素原子、
4個までの炭素原子を有するアルキル基又は随意にNH基で置換されたシクロ
ヘキシル基を表わす)から選択される1種以上の基で随意に置換されていてもよ
く、 Rcは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、シ
クロペンチル基、テトラヒドロフリル基又はテトラヒドロチエニル基を表わし、 Ycは酸素原子又は−NH若しくは−Nアルキル基(ここで、アルキル基は直
鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個までの炭素原子を有する)を表わし、 Dc及びDcは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
ル若しくはアルコキシ基及びNH、−NH−COOtBu若しくは−NHアル
キル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個まで
の炭素原子を有する)から選択されるか、又はそれらが一緒になって=O若しく
は=N−Oアルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であって
よく、4個までの炭素原子を有する)を形成するかのいずれかであり、 Rcは水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表わす}。
【0051】 本発明のより一層特定的な主題は、薬剤としての、式(Id)のすべての可能
なラセミ体、エナンチオマー及びジアステレオマーの形の化合物、並びに式(I
d)の化合物の無機又は有機酸との付加塩及び無機又は有機塩基との付加塩に相
当する、前記の式(I)の化合物にある:
【化48】 {式中、Zcは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−(CH)−NH
−、−(CH)−Nアルキル又は−(CH)−N−CH−フェニル基
(ここで、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシル、トリフルオルメチル、4
個までの炭素原子を有するアルコキシ基又は遊離の、塩形成された若しくはエス
テル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよい) を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rdは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
CO−フェニル、アルキル及び−SO−アルキル基から選択され、ここで、ア
ルキル基は4個までの炭素原子を有し且つ遊離の、塩形成された又はエステル化
されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよく、すべてのフェニル基は、
ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トリフルオルメチル、トリフル
オルメトキシ、4個までの炭素原子を有するチオアルキル及びアルコキシ、4個
までの炭素原子を有し且つ随意にシアノ又は遊離の若しくはエステル化されたカ
ルボキシル基で置換されたアルキル、モルホリニル、フェニル、テトラゾリル、
−SONH、SO−NH−チアゾリル基、ジオキソール、遊離の、エステ
ル化された又は塩形成されたカルボキシル、並びに−NHRc及び−CONH
c基(ここで、Rcは水素原子、4個までの炭素原子を有するアルキル基
又は随意にNH基で置換されたシクロヘキシル基を表わす)から選択される1
種以上の基で随意に置換されていてもよく、 Rcは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、シ
クロペンチル基、テトラヒドロフリル基又はテトラヒドロチエニル基を表わし、 Ycは酸素原子又は−NH若しくは−N−アルキル基(ここで、アルキル基は
直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個までの炭素原子を有する)を表わし
、 Dc及びDcは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
ル若しくはアルコキシ基及びNH、−NH−COOtBu若しくは−NH−ア
ルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個ま
での炭素原子を有する)から選択されるか、又はそれらが一緒になって=O若し
くは=N−Oアルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であっ
てよく、4個までの炭素原子を有する)を形成するかのいずれかであり、 Rcは水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表わす}。
【0052】 本発明の全く特定的な主題は、薬剤としての後記の実施例に記載した化合物、
特に次の名称に相当する前記の式(I)の化合物にある: ・trans−4−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−
シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸ブチルの
二塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[(フェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジ
アミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(2−アミノエチ
ル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プ
リン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[[4−
クロル−3−(トリフルオルメチル)フェニル]メチル]アミノ]エチル]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[(ジフェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミ
ン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[(4−
クロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H−プリ
ン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans(±)−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−6−イル]アミノ安息香
酸エチルの二塩酸塩、 ・trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テトラヒド
ロ−3−チエニル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テトラヒド
ロ−3−フラニル)−N6−[(4−トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチルプロピ
ル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン−2,
6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−(
1−エチルプロピル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二
塩酸塩。
【0053】 本発明の全く特定的な主題はまた、薬剤としての次の名称に相当する前記の式
(I)の化合物にある: ・trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[[(3,4−ジクロルフェニル)アミノ]メチル]エチル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[2−[[(3,5−ジクロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンアセトニトリルの二
塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−9H−プリン−2,6−ジアミン
二塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゾニトリルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−(4−ニトロフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(4−アミノフェ
ニル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
6−(4−メトキシフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−5−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−1,3−ベンゼンジカルボ
ン酸ジエチルの二塩酸塩。
【0054】 本発明の主題である薬剤は、例えば抗有糸分裂剤として、癌の化学療法や、乾
癬の治療、原生生物若しくは真菌によって引き起こされるもののような寄生虫症
の治療、アルツハイマー病の治療や、神経アポトーシスの治療にも有用である。
【0055】 本発明は、上で定義した少なくとも1種の薬剤を活性成分として含有する製薬
組成物にも及ぶものである。 本発明に従うこのような製薬組成物にはまた、適宜にその他の有糸分裂薬剤の
活性成分、例えば特にタキソール、シスプラチン、DNAインターカレーション
(挿入)剤等をも含有させることができる。 これらの製薬組成物は、経口で、非経口(腸管外)で、皮膚及び粘膜上絵の局
部適用のような局所経路で、又は静脈若しくは筋肉内径路による注射によって、
投与することができる。
【0056】 これら組成物は固体状又は液状であることができ、ヒトの医薬に通常用いられ
るすべての製薬上の形、例えば無味錠剤、糖衣錠剤、丸薬、口中錠、ゼラチンカ
プセル、ドロップ剤、顆粒、注射用製剤、軟膏、クリーム、ゲルの形であること
ができる。これらは、通常の方法に従って製造される。活性成分はこれら製薬組
成物に通常用いられる補形薬、例えばタルク、アラビアゴム、ラクトース、澱粉
、ステアリン酸マグネシウム、カカオ脂、水性又は非水性賦形剤(ビヒクル)、
動物性又は植物性の脂肪物質、パラフィン誘導体、グリコール類、各種の湿潤剤
、分散剤又は乳化剤、及び保存剤と共に配合することができる。 投与薬量は、使用する化合物、治療される患者及び対象とする病気に応じて変
化するが、例えば1日につき0.05〜5gの範囲であってよく、1日につき0
.1〜2gの範囲にするのが好ましい。
【0057】 式(II)の出発物質、即ちジクロル−2,6−プリンは、周知物質であり、商
品として入手できる。 式(III)、(V)、(VI)、(VII)、(XI)、(XI)、(XIV)、(XV)及
び(XVI)の出発物質の内のいくつかは周知物質であって商品として得ることが
でき、当業者に周知の通常の方法に従って調製することができる。 式(III)、(V)、(VI)、(VII)、(XI)、(XI)、(XIV)、(XV)及
び(XVI)市販の出発物質の中では、例えば次の化合物を挙げることができる。 式(III)の市販の化合物としては、シクロペンタノール、3−ヒドロキシテ
トラヒドロフラン、3−プロパノール、3−ヒドロキシチオフェン又は2−ブタ
ノールを挙げることができる。 式(V)の市販の化合物としては、4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩
酸塩、4−アミノ安息香酸エチル、4−アミノベンズアミド、3−アミノ安息香
酸メチル又は3−アミノベンズアミドを挙げることができる。 式(XIV)の市販の化合物としては、trans−1,4−ジアミノシクロヘ
キサン及びtrans−4−アミノシクロヘキサノールを挙げることができる。 特に、ある出発物質は、市販の物質から、例えばそれらを(a)〜(l)に前
記した1つ以上の反応に前記の条件下で付すことによって調製することもできる
。 市販の化合物の例としてはまた、次の挙げることができる: ・式(VI)の化合物としては、フェニルスルホンアミド、3−ブロムフェニルス
ルホンアミド、4−t−ブチルフェニルスルホンアミド; ・式(VII)の化合物としては、エチレンジアミン; ・式(XI)の化合物としては、イソプロピルスルホニルクロリド、p−メトキシ
フェニルスルホニルクロリド又はトリフルオルメタンスルホニルクロリド; ・式(XI)の化合物としては、4−トリフルオルメチルベンゾイルクロリド、
4−アニシルクロリド、4−クロルベンゾイルクロリド、2−クロル−4−ニト
ロベンゾイルクロリド; ・式(XVII)の化合物としては、ベンズアルデヒド、p−メトキシベンズアルデ
ヒド又はp−シアノベンズアルデヒド。 後記の実験の部に、このような出発物質の例を与える。
【0058】 最後に、本発明の主題は、新規の工業物質としての式(VIII)、(IX)、(X
)、(XII)、(XII)、(XIII)、(M)、(M)又は(M)の化合物
にある。
【0059】 従って、本発明の特定的な主題は、上で定義した少なくとも1種の医薬を活性
成分として含有する製薬組成物にある。 本発明の全く特定的な主題は、抗有糸分裂薬剤として、特に癌の化学療法、乾
癬の治療、真菌若しくは原生生物によって引き起こされるもののような寄生虫症
又はアルツハイマー病の治療に用いられることを特徴とする、上で定義した製薬
組成物にある。 本発明の全く特定的な主題はまた、抗神経変性薬剤、特に抗神経アポトーシス
薬剤として用いられることを特徴とする、上で定義した製薬組成物にもある。 特に、本発明の主題は、上で定義した式(I)の化合物を、癌の化学療法用の
薬剤、或いは乾癬の治療、真菌若しくは原生生物によって引き起こされるものの
ような寄生虫症の治療又はアルツハイマー病の治療用の薬剤、或いは抗神経変性
症、特に抗神経アポトーシスの治療用の薬剤の製造に用いることにある。
【0060】 以下、実施例によって本発明をさらに例示するが、これら実施例は本発明を限
定するものではない。
【0061】例1 :trans−4−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ)]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸ブ
チルの二塩酸塩
【0062】工程1 :9−シクロペンチル−2,6−ジクロル−9H−プリン 378mgの2,6−ジクロルプリン、5mlのテトラヒドロフラン、0.2
7mlのシクロペンタノール、787mgのトリフェニルホスフィン(P(フェ
ニル))及び0.46mlのDEAD(アゾジカルボン酸ジエチル)を一緒に
混合し、反応媒体を周囲温度で終夜撹拌し、次いで蒸発乾固させる。粗生成物を
CHCl50/AcOEt25/シクロヘキサン25を溶離剤としてシリカ
でクロマトグラフィーすることによって精製する。このようにして、400mg
の所期の生成物を得た。NMR、CDCl 1.80〜2.10(m)6H;2.35(m)2H シクロペンチルのC
4.98(m) =C−N−C−CH 8.15(s);8.16(s) −C=NIRスペクトル、CHCl 1591;1557;1491cm−1 複素環 1747cm−1 C=O
【0063】工程2 :4−[[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル
)アミノ]メチル]安息香酸メチル 上記工程1で得た450mgの生成物、10mlのブタノール、347mgの
4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩及び290mgの炭酸カリウムを
一緒に混合し、反応媒体をほぼ100℃の温度でほぼ18時間撹拌し、次いで周
囲温度にも戻す。次いで、15mlのHOを添加し、次いで50mlのCH Cl(塩化メチレン)で2回抽出し、乾燥し、ろ過し、蒸発させ、次いでイソ
プロピルエーテル中でペースト状にし、ほぼ50℃で真空乾燥する。このように
して、526mgの所期の生成物を無色結晶の形で得た。IRスペクトル、CHCl NH 3424cm−1 >=O 1720cm−1 複素環及び芳香族 1619;1575;1528;1499cm−1
【0064】工程3 :trans−4−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ)
]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸
ブチルの二塩酸塩 上記工程2で得た50mgの生成物、4mlのブタノール、150mgのtr
ans−1,4−ジアミノシクロヘキサンを一緒に混合し、反応媒体をほぼ15
0℃にほぼ24時間加熱し、周囲温度に戻す。次いで、4mlのエーテルを添加
し、次いで分離し、エーテルですすぎ、次いで周囲温度で乾燥する。 4mlのエタノールで溶解した後、2mlの1.4N塩酸(HCl)エタノー
ル溶液を添加し、次いで蒸発させる。このようにして、25mgの所期の生成物
を得た。NMR、DMSO 0.92(t) 1.40(m) 1.67(m) 4.23(t) O−C= 1.20〜3.10 C−C 3.60(遮蔽) =C−N−CH + NH−C 4.75(m) フェニル−N−C 4.85(bs) フェニル−C −N−C= 7.55〜7.90 AA’BB’ =C−フェニル−O 8.32(bs) N=C−C−N
【0065】例2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(フェ
ニルメチル)−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−プリン−2,6−
ジアミンの二塩酸塩
【0066】工程1 :(±)−2,6−ジクロル−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9
H−プリン 945mgの2,6−ジクロルプリン、660mgの3−ヒドロキシテトラヒ
ドロフラン、7.96gのトリフェニルホスフィン(P(フェニル))、20
mlのテトラヒドロフランを一緒に混合し、次いで1.16gのDEAD(アゾ
ジカルボン酸ジエチル)を10分間で添加し、反応媒体を周囲温度で終夜混合し
、1MのNaHPO水溶液中に注ぐ。次いで、20mlの酢酸エチルで3回
抽出し、次いで20mlの水で、次いで10mlのNaCl飽和水溶液で洗浄し
、乾燥し、蒸発乾固させる。 塩化メチレン/酢酸エチル/CHCN(70/15/15)を溶離剤として
シリカでクロマトグラフィーし、次いで塩化メチレン/酢酸エチル(50/50
)を溶離剤としてシリカで第二のクロマトグラフィーをした後、878mgの所
期の生成物を白色結晶の形で得た。NMR、DMSO 2.21(m)1H;2.67(m)1H 中央のCH 4.02(m);4.16(m)1H O−C −CH− 4.02(m);4.24(m)1H O−C −CH− 5.38(m)1H CH−C−N 8.26 1H H
【0067】工程2 :(±)−2−クロル−N−(フェニルメチル)−9−(テトラヒドロ−
3−フラニル)−9H−プリン−6−アミン 上記工程1で得た139mgの生成物、2mlのブタノール及び0.06ml
のベンジルアミンを一緒に混合し、反応媒体をほぼ95℃の温度に5時間30分
加熱する。次いで、反応媒体を周囲温度に戻し、結晶化させ、次いで分離し、1
0mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で真空乾燥する。このようにし
て、157mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。NMR、DMSO 2.15(m)1H;2.60(m)1H 4’のCH 3.97(m);4.08(bd) 2’のCH 3.97(m);4.17(m) 5’のCH 4.83(広いs) NH−C −フェニル 6.50(広い) N−CH−フェニル 5.30(m) H’ 7.25〜7.40(m) 芳香族5H 7.84(s) H
【0068】工程3 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(フ
ェニルメチル)−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−プリン−2,6
−ジアミンの二塩酸塩 656mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンと上記工程2で得
た133mgの生成物を一緒に混合し、反応媒体を130〜150℃の温度にほ
ぼ5時間もたらし、次いで周囲温度で終夜放置する。次いで、反応媒体を10m
lの水と20mlの酢酸エチルに溶解し、静置させ、次いで5mlの酢酸エチル
で2回再抽出し、10mlの水及び10mlの塩化ナトリウム飽和水溶液により
洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させる。メタノール/水酸化アンモニウム(NH
H)(98/2)を溶離剤としてシリカで精製した後、1.5mlの1.4N塩
酸エタノール溶液を添加し、反応媒体を結晶化させる。2mlの酢酸エチルで希
釈し、周囲温度で1時間放置した後、分離を行ない、次いで5mlの酢酸エチル
で洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。このようにして、98mgの所期の生
成物を白色/クリーム色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.40(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.04(d)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.30(m)1H;2.50(遮蔽) CH−C −CH−O 3.02(広いm)1H 軸結合H 3.72(広いt)1H 軸結合H 3.87(m)1H;4.10(q)1H CH−C −O−CH 3.99(d)2H CH−CH−O−C 4.90(広いs) NH−C −フェニル 5.08(m)1H NH−C −CH−O 7.26(m)1H;7.34(m)2H;7.43(m)2H 芳香族H 8.08(bs)>2H NH(塩形成) 8.23(s)1H N=C−N 9.39 1H 易動性
【0069】例3 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチルプ
ロピル)−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミンの(2
R,3S)−2,3−ジヒドロキシブタンジ酸塩
【0070】工程1 :2,6−ジクロル−9−(1−エチルプロピル)−9H−プリン 1.32mgの2,6−ジクロルプリン、2.75gのトリフェニルホスフィ
ン(P(フェニル))、35mlのテトラヒドロフラン、1.13mlの3−
ペンタノール(10.5ミリモル)を一緒に混合し、反応媒体を周囲温度で撹拌
し、1.63mlのDEAD(アゾジカルボン酸ジエチル)(10.5ミリモル
)を15分間で添加し、周囲温度でほぼ20時間撹拌し、次いで1MのNaH PO水溶液中に注ぎ、10mlの酢酸エチルで3回抽出し、10mlの水で、
次いで10mlの塩化ナトリウム飽和水溶液により洗浄し、乾燥し、蒸発乾固さ
せる。塩化メチレン/酢酸エチル(90/10)を溶離剤としてシリカでクロマ
トグラフィーし、次いで同じ溶離剤を使用してシリカで第二のクロマトグラフィ
ーを実施した後、1.12gの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0071】工程2 :2−クロル−9−(1−エチルプロピル)−N−(フェニルメチル)−
9H−プリン−6−アミン 上記工程1で得た191mgの生成物、2.5mlのブタノール及び0.11
5mlのベンジルアミンを一緒に混合し、反応媒体をほぼ90〜110℃の温度
に5時間加熱する。次いで、反応媒体を周囲温度に戻し、結晶化させ、次いで分
離し、10mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で真空乾燥する。この
ようにして、148mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0072】工程3 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミンの(
2R,3S)−2,3−ジヒドロキシブタンジ酸塩 456mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンと上記工程2で得
た131mgの生成物を一緒に混合し、反応媒体を140〜150℃の温度に4
時間もたらし、次いで周囲温度に戻す。5mlの水及び5mlの酢酸エチルで希
釈した後、反応媒体を静置し、10mlの水及び5mlの塩化ナトリウム水溶液
により洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させる。メタノール/水酸化アンモニウム(N
OH)(98/2)を溶離剤としてシリカで精製し、次いで1Mのメソ酒石
酸エタノール溶液で塩形成した後、周囲温度で終夜結晶化させ、分離し、10m
lの酢酸エチルで洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。このようにして、97
mgの所期の生成物をベイジュ色/桃色結晶の形で得た。NMR、DMSO 0.70(t)6H (C −CH−CH 1.81(m)4H (CH−C −CH 1.22(m) 1.37(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 1.92(d) シクロヘキシルの赤道結合H 2.95(t) 軸結合H 3.57(広いm) 軸結合H 3.87(s)2H NH−C −フェニル 4.04(m)1H =C−N−C 7.20;7.29;7.36 芳香族H 7.85(s)1H N−C−N= 6.16(d)1H N−CH 7.85(bs);4.59(bs) 易動性H
【0073】例4 :trans−9−シクロペンチル−N2−(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミンの塩酸塩
【0074】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−(フェニルメチル)−9H−プ
リン−6−アミン 例1の工程1で得た1.03gの生成物、15mlのブタノール及び0.54
mlのベンジルアミンを一緒に混合し、反応媒体をほぼ90〜100℃の温度に
4時間加熱する。次いで、反応媒体を周囲温度に戻し、終夜放置する。10ml
のイソプロパノールで希釈した後、反応媒体を周囲温度で1時間静置し、次いで
分離し、20mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で真空乾燥する。塩
化メチレン/酢酸エチル(90/10)を溶離剤としてシリカで精製し、次いで
最低量のイソプロパノールから再結晶し、ほぼ50℃で真空乾燥した後、114
mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0075】工程2 :trans−9−シクロペンチル−N2−(4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミンの塩酸塩 1gのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサノールを混合し、次いで5
0〜60℃の温度にもたらし、上記工程1で得た212mgの生成物を添加し、
140〜150℃の温度にほぼ4時間もたらす。次いで、反応媒体を100℃の
温度に戻し、10mlの水を添加し、反応媒体を静置させ、10mlの水、20
mlの酢酸エチルを添加し、反応媒体をほぼ70℃の温度にもたらす。次いで、
10mlの水を添加し、反応媒体を周囲温度で終夜放置し、次いで静置させ、次
いで20mlの塩化メチレン(20%のメタノールを含有する)で2回再抽出し
、有機相を一緒にし、10mlの水と10mlの塩化ナトリウム水溶液で洗浄し
、乾燥し、蒸発乾固させる。次いで、残留物を最低量のエタノールに溶解し、1
.4Nの塩酸エタノール溶液を添加し、反応媒体を結晶化させ、次いで5mlの
エタノールで希釈し、次いで周囲温度で1時間放置し、分離し、10mlのエタ
ノールで洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。このようにして、215mgの
所期の生成物を白色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.30(m)4H シクロヘキシルの中央の軸結合H 1.70(m)2H 1.80〜2.10 2.18(m)2H シクロペンチルのCH 1.80〜2.10 シクロヘキシルの中央の赤道結合H 3.45(広いm)1H 軸結合H 3.71(広いm)1H 軸結合H 4.75(m)1H −CH シクロペンチル 4.89(広いs)2H N−C −フェニル 7.26(m)1H;7.33(m)2H;7.43(d)2H 易動性H 8.28 =N−C−N 9.41〜5.94 1H 易動性
【0076】例5 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(フェ
ニルメチル)−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−2,6−
ジアミンの二塩酸塩
【0077】工程1 :2,6−ジクロル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリ
ン 312mgの3−ヒドロキシチオフェン、380mgの2,6−ジクロルプリ
ン、6mlのテトラヒドロフラン及び786mgのトリフェニルホスフィン(P
(フェニル))を周囲温度で一緒に混合し、次いで0.47mlのDEAD(
アゾジカルボン酸ジエチル)を10分間で添加し、周囲温度で終夜撹拌する。次
いで、10mlの1MのNaHPO水溶液を添加し、次いで10mlの塩化
メチレンで3回抽出し、10mlの水及び5mlの塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、乾燥し、蒸発乾固させる。塩化メチレン/酢酸エチル(75/25、次いで
90/10)を溶離剤としてシリカで精製した後、周囲温度で5mlのイソプロ
ピルエーテル中でペースト状にし、次いで分離し、5mlのイソプロピルエーテ
ルで洗浄し、周囲温度で乾燥する。このようにして、137mgの所期の生成物
を白色結晶の形で得た。
【0078】工程2 :2−クロル−N−(フェニルメチル)−9−(テトラヒドロ−3−チエ
ニル)−9H−プリン−6−アミン 上記工程1で得た120mgの生成物、2mlのブタノール及び0.105m
lのベンジルアミンを一緒に混合し、反応媒体をほぼ95〜100℃の温度に1
0時間加熱する。次いで、周囲温度に戻し、5mlのイソプロパノールで希釈し
、次いで分離し、5mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ30℃で真空乾燥す
る。このようにして、132mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0079】工程3 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(フ
ェニルメチル)−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−2,6
−ジアミンの二塩酸塩 400mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンを60〜70℃の
温度にもたらし、次いで上記工程2で得た119mgの生成物を添加し、反応媒
体を130〜140℃の温度に3時間もたらし、次いで周囲温度に戻し、5ml
の水を添加し、次いで10mlの酢酸エチルで3回抽出し、10mlの水及び5
mlの塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させる。メタノール/
水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離剤としてシリカで精製し
た後、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成し、周囲温度で2日間結晶化させ、
分離し、10mlのエタノールで洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。このよ
うにして、112mgの所期の生成物を白色/クリーム色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.37(m);1.53(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.04(d)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.45;2.55(遮蔽) −S−CH−C −CH 2.97(m) −S−C −CH−CH 3.02(遮蔽) 軸結合Hと想定 3.32(m);3.24(m)2H −S−C −CH 3.73(t)1H 軸結合H 4.90(s、l) NH−C −フェニル 5.07(m)1H N=CH−N−C− 7.27(m)1H;7.35(m)2H;7.43(m)2H 芳香族H 8.33(s)1H N=C−N 8.11(bs);9.49(bs) 易動性H
【0080】例6 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸
【0081】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]安息香酸エチル 例1の工程1で得た86mgの生成物、2mlのn−ブタノール及び66mg
の4−アミノ安息香酸エチルを周囲温度で導入し、反応媒体を浴にほぼ100℃
の温度で7時間撹拌しながら浸漬し、次いで周囲温度に戻し、次いで分離し、エ
ーテルですすぎ、次いで真空乾燥する。このようにして、74mgの所期の生成
物をベイジュ色結晶として得た。NMR、DMSO 1.33(t)3H −CO−CH−C 4.30(a)2H CO−C −CH 1.72(m)2H 1.89(m)2H 2.01(m)2H 2.18(m)2H シクロペンチルのC 4.88(q)1H CH−C−N 7.95 2H;8.05 2H AA’BB’ N−フェニル−CO 8.53(s)1H プリン環のC 10.69 NH
【0082】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩
酸塩 1.14gのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃に
もたらし、次いで上記工程1で得た386mgの生成物を添加する。反応媒体を
3時間30分撹拌し続け、次いで周囲温度に戻す。次いで、10mlの水を添加
し、次いで分離し、水洗し、ほぼ50℃の温度で乾燥し、110mgを10ml
のメタノールに溶解する。4mlの1.4NのHClエタノール溶液を添加し、
次いで約4mlに濃縮し、結晶化させ、分離し、エタノールで洗浄し、次いでほ
ぼ50℃の温度で乾燥する。このようにして、110mgの所期の生成物をベイ
ジュ色粉末の形で得た。NMR、DMSO 1.32(t) CO−CH−C 4.31(q) CO−CH−C 1.39(m) 1.52(m) シクロヘキシルの軸結合CH 2.10(m) 2.06(m) シクロヘキシルの赤道結合CH 3.03(b) 3.68(bt) trans−異性体 シクロペンチルの軸結合H 4.85(b) シクロペンチルの−N−C 2.16(m) シクロペンチルのα−位のCH 1.70及び1.90(m) シクロペンチルのβ−位のCH 7.98(d)2H 8.18(遮蔽)5H AA’BB’ −NH−フェニル−C= + −N
=CH− + −NH 7.58−9.28−11.13 易動性吸収
【0083】例7 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル
−N6−[2−[(フェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6
−ジアミンの三塩酸塩
【0084】工程1 :N−(2−アミノエチル)−2−クロル−9−シクロペンチル−9H−
プリン−6−アミン 例1の工程1で得た3gの生成物、21mlのブタノール及び7.5mlの1
,2−エタンジアミンを一緒に混合し、反応媒体を75℃に3時間もたらす。溶
媒を蒸発させ、塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/
1.5)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーした後、2.73gの所期
の生成物を黄色樹脂状物の形で得た。IRスペクトル、CHCl NH 3423cm−1 >=O 1685cm−1 複素環 1619;1576;1530;1498cm−1
【0085】工程2 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[(フェニルメチル)ア
ミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 上記工程1で得た141mgの生成物、2mlのメタノール、0.7mlのベ
ンズアルデヒド、0.1mlの酢酸及び0.055gのNaBHCNを一緒に
混合し、反応媒体を周囲温度でほぼ4時間静置する。10mlのAcOEtを添
加し、次いで5mlのHOで2回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液で洗浄
し、乾燥し、溶媒を蒸発させる。CHCl/メタノール/水酸化アンモニウ
ム(90/10/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーした後、10
0mgの所期の生成物を得た。
【0086】工程3 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[(フェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,
6−ジアミンの三塩酸塩 上記工程2で得た0.090gの生成物及び277mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンから出発して例1の工程3におけるように操作を行な
い、次いで反応媒体をほぼ140℃に2時間加熱し、CHCl/メタノール
/水酸化アンモニウム(85/15/1.5)を溶離剤としてシリカで精製する
。生成物を1.4NのHClエタノール溶液で塩形成する。このようにして、7
0mgの所期の生成物を得た。NMR、DMSO 1.34(m)2H;1.48(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.70(m) 1.90(m) 2.04(m) シクロペンチルのCH 2.14(m) シクロヘキシルの赤道結合CH 3.03(bs) 軸結合H 3.93(bs) 軸結合H 3.23(bs);3.67(遮蔽と想定);4.23(bs) CH
N 4.75(m) シクロペンチルのCH 7.42(m) 7.56(m) −フェニル− 8.14(s) N−C−N 7.97 8.33;9.26 易動性Hと想定
【0087】例8 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−
シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]ベンゼンスルホンアミドの二塩酸塩
【0088】工程1 :N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]
アミノ]ベンゼンスルホンアミド 上記工程1で得た257mgの生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)
、157mgのベンゼンスルホンアミド及び390mgの炭酸セシウム(Cs CO)を一緒に混合し、反応媒体をほぼ100℃の温度で2時間撹拌する。4
mlの2N塩酸及び4mlの水を添加し、次いで30mlの酢酸エチルで抽出し
、乾燥し、ろ過し、蒸発乾固させ、5mlのエーテル中でペースト状にし、ほぼ
50℃で真空乾燥する。このようにして、237mgの所期の生成物をベイジュ
色結晶の形で得た。
【0089】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]ベンゼンスルホンアミドの二塩酸
塩 570mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンをほぼ140℃の
温度にもたらし、次いで上記工程1で得た188mgの生成物を添加し、反応媒
体をこの温度でほぼ5時間静置し、次いで周囲温度に戻す。10mlの水を添加
し、次いで分離し、ほぼ50℃の温度で真空乾燥する。塩化メチレン/メタノー
ル/水酸化アンモニウム(70/30/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグ
ラフィーした後、5mlのエーテルでペースト状にし、ほぼ50℃の温度で乾燥
する。このようにして、40mgの所期の生成物を褐色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.32(m)2H;1.48(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.67(m)2H 1.87(m)2H;2.04(遮蔽) シクロペンチルのCH 3.04(bs)1H 軸結合H 3.56(bt)1H 軸結合H 4.70(m)1H シクロペンチルのCH 7.59(m)3H;7.96(m)1H 芳香族H 8.12(s)1H N=C−N 8.04 易動性Hと想定
【0090】例9 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−メ
チルプロピル)−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の(2R,3S)−2,3−ジヒドロキシブタン二酸塩
【0091】工程1 :(±)−2,6−ジクロル−9−(1−メチルプロピル)−9H−プリ
ン 操作を例3の工程1におけるように実施する。1.32mgの2,6−ジクロ
ルプリン、2.75gのトリフェニルホスフィン(P(フェニル))、35m
lのテトラヒドロフラン及び0.96mlの2−ブタノールを一緒に混合し、反
応媒体を周囲温度で撹拌し、1.63mlのDEAD(アゾジカルボン酸ジエチ
ル )をほぼ20分で添加し、周囲温度で終夜撹拌する。反応媒体を10mlの1M
のNaHPO溶液中に注ぎ、次いで10mlの酢酸エチルで3回抽出し、1
0mlの水で、次いで5mlの塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発乾
固させる。塩化メチレン/酢酸エチル(90/10)を溶離剤としてシリカでク
ロマトグラフィーし、次いでシクロヘキサン/酢酸エチル/塩化メチレン(75
/15/15)を溶離剤としてシリカで更にクロマトグラフィーした後、1.2
7gの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0092】工程2 :(±)−2−クロル−9−(1−メチルプロピル)−N−(フェニルメ
チル)−9H−プリン−6−アミン 操作を例3の工程2におけるように実施する。上記工程1で得た161mgの
生成物、3mlのブタノール及び0.123mlのベンジルアミンを一緒に混合
し、反応媒体をほぼ90〜110℃の温度にほぼ5時間加熱し、次いで周囲温度
に戻す。結晶化するように放置した後、反応媒体を10mlのイソプロパノール
で希釈し、次いで分離し、10mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で
真空乾燥する。塩化メチレン/酢酸エチル(50/50)を溶離剤としてシリカ
でクロマトグラフィーする。このようにして、179mgの所期の生成物を白色
結晶の形で得た。
【0093】工程3 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−
メチルプロピル)−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミ
ンの(2R,3S)−2,3−ジヒドロキシブタン二酸塩 操作を例3の工程3におけるように実施する。388mgのtrans−1,
4−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、次いで上記工程
2で得た107mgの生成物を添加し、反応媒体を140〜150℃の温度でほ
ぼ17時間静置し、次いで周囲温度に戻す。10mlの酢酸エチル/水(50/
50)で溶解した後に、反応媒体を静置し、次いで10mlの酢酸エチルで2回
再抽出し、10mlの水及び5mlの塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、
蒸発乾固させる。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)
を溶離剤としてシリカで精製した後、10mlの1Mのメソ酒石酸エタノール溶
液を添加し、結晶化させ、分離し、1mlのエタノールで2回洗浄し、ほぼ50
℃の温度で乾燥する。このようにして、78mgの所期の生成物をベイジュ色結
晶の形で得た。NMR、DMSO 0.73(t)3H C −CH−CH−CH 1.69〜1.99(m) CH−C −CH−CH 1.44(d) CH−CH−CH−C 4.27(m)1H CH−CH−C−CH 1.11〜1.41(m) シクロヘキシルの軸結合H 1.91(d) シクロヘキシルの赤道結合H 2.95(t) 軸結合H 3.58(m) 軸結合H 4.59(bs)2H フェニル−C −NH 6.17(d)<1H N−CH 7.19(m)1H;7.28(m)2H;7.34(m)2H 芳香族H 7.77−7.74 N=CH−N 9.24;7.81 易動性Hと想定
【0094】例10 :trans−N−(2−((2−((4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ)−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)アミノ)エチル)−4−
メチルベンゼンスルホンアミドの二塩酸塩
【0095】工程1 ::N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6
−イル)アミノ]エチル]−4−メチルベンゼンスルホンアミド 例7の工程1で得た280mgの生成物、3mlの塩化メチレン、0.17m
lのNEt(トリエチルアミン)及び230mgの4−メチルベンゼンスルホ
ン酸クロリドを一緒に混合し、反応媒体を周囲温度でほぼ30分間撹拌する。次
いで、2mlの水を添加し、次いで5mlの塩化メチレンで2回抽出し、5ml
の水で洗浄し、乾燥し、蒸発させ、エーテル中でペースト状にし、分離し、乾燥
する。このようにして、345mgの所期の生成物を得た。
【0096】工程2 :trans−N−(2−((2−((4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ)−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)アミノ)エチル)−4−
メチルベンゼンスルホンアミドの二塩酸塩 上記工程1で得た320mgの生成物と844mgのtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサンを一緒に混合し、反応媒体をほぼ140℃にほぼ3時間加
熱し、次いで80℃に低下させ、熱いうちに5mlのAcOEt、次いで10m
lの水を添加する。反応媒体を周囲温度に戻し、次いで10mlの酢酸エチルで
2回抽出し、10mlの塩化ナトリウム飽和溶液により洗浄し、次いで乾燥する
。塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(90/10/1)を溶離剤
としてシリカでクロマトグラフィーすることにより精製した後に、1.5mlの
1.4N塩酸エタノール溶液を添加し、次いで結晶化させ、ろ過し、5mlのエ
ーテルですすぎ、真空乾燥する。このようにして、173mgの所期の生成物を
白色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.39(m)2H;1.53(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.71(m)2H;1.90(m)2H;2.07(遮蔽);2.18(m
)2H シクロペンチルのCH 2.34(s)3H フェニル−C 3.10(m)3H 1(CH−NH + 軸結合Hと想定 3.71(m)3H 1(CH−NH + 軸結合Hと想定 4.76(m)1H シクロペンチルのCH 7.29 2H;7.65 2H AA’BB’ −フェニル−SO 8.10(bs)<3H NH + N=CH−N 7.54 8.26 8.81 易動性Hと想定
【0097】例11 :trans(±)−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安
息香酸エチルの二塩酸塩
【0098】工程1 :(±)−4−[[2−クロル−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−
9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチル 例2の工程1で得た181mgの生成物及び3mlのブタノールから出発し、
ベンジルアミンの代わりに124mlの4−アミノ安息香酸エチルを使用して、
例2の工程2におけるように操作を行なう。このようにして、214mgの所期
の生成物を白色結晶の形で得た。NMR、DMSO 2.31(m) 2.55(m)2H CH−C −CH 3.91(m)2H CH−C −CH 5.22(m)2H CH−CH−C 3.86(m)1H;4.14(m)1H O−C −CH 1.33(t) 4.30(q) CO−CH−CH 7.95〜8.03 AA’BB’ N−フェニル−C= 8.41(s)1H N=C−N 10.71(s) =C−NH
【0099】工程2 :trans(±)−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安
息香酸エチルの二塩酸塩 上記工程1で得た200mgの生成物及び600mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例2の工程3におけるように操作を行な
う。メタノール/トリエチルアミン(TEA)(95/5)を溶離剤としてシリ
カで精製した後、1〜2mlの1.4N塩酸エタノール溶液により塩形成し、次
いで3mlの酢酸エチルで希釈し、周囲温度で2時間放置し、分離し、5mlの
酢酸エチルで洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。このようにして、110m
gの所期の生成物をピンク色/ベイジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.32(t) CO−CH−C 4.30(q) CO−C −CH 1.30〜1.60 シクロヘキシルの軸結合H 2.07 シクロヘキシルの赤道結合H 2.36(m);2.50(m) 4位のCH 3.02 CH−N+ 3.69 CH−NC= 3.86(m);4.13(m) 5位のCH 3.97(m);4.05(m) 2位のCH 5.17(bs) H 7.96〜8.17 −フェニル−O− 8.17 弱い吸収 易動性 NH+ 9.11(s)〜11.07(s) NH 7.56 その他の易動性H
【0100】例12 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(2−アミ
ノエチル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程1で得た160mgの生成物、10mlのブタノール及び690m
gのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンを一緒に混合し、反応媒体を
ほぼ150℃にほぼ4日間加熱する。塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモ
ニウム(70/25/05)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーした後
、1.4NのNaClエタノール溶液により塩形成し、このようにして60mg
の所期の生成物を得た。NMR、DMSO 1.25〜1.55 シクロヘキシルの軸結合H 1.60〜2.23 シクロヘキシルの赤道結合H及びシクロペンチルのC
3.11 CN 3.77 =C−NH−C− 3.05;3.68(b) =C−N−C 4.77(bs) N=C−N−CH 8.16(bs) 易動性H
【0101】例13 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(
3−ヨードフェニル)メチル]−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−
プリン−2,6−ジアミンの(2R,3S)−2,3−ジヒドロキシブタン二酸
【0102】工程1 :(±)−2−クロル−N−[(3−ヨードフェニル)メチル]−9−(
テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−プリン−6−アミン 例2の工程1で得た133mgの生成物及び2mlのブタノールから出発し、
ベンジルアミンの代わりに0.2mgの3−ヨードベンゼンメタンアミン(1.
1当量)を使用して、例2の工程2におけるように操作を行なう。このようにし
て、208mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。NMR、CDCl 2.16(m);2.61(m) 4位のCH 3.97(m);4.19(m) 5位のCH 3.98(m);4.09(bd) 2位のCH 5.31(m) H 6.57(bs) NH 7.07(t) H’ 7.34(d) 7.62(d) H’及びH’ 7.73(bs) H’ 7.90(s) CH=N
【0103】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(
3−ヨードフェニル)メチル]−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−
プリン−2,6−ジアミンの(2R,3S)−2,3−ジヒドロキシブタン二酸
塩 上記工程1で得た187mgの生成物及び470mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例2の工程3におけるよに操作を行なう
。メタノール/水酸化アンモニウム(98/2)を溶離剤としてシリカで精製し
、1Mのメソ酒石酸エタノール溶液により塩形成した後、反応媒体を周囲温度で
終夜放置し、次いで分離し、10mlの酢酸エチルで洗浄し、ほぼ50℃の温度
で乾燥する。このようにして、137mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形
で得た。NMR、DMSO 1.29(m) シクロヘキシルの軸結合C 1.93(d) シクロヘキシルの赤道結合CH 2.27(m);2.40(m) 2H O−CH−C 2.95(bt)1H 軸結合H 3.60(m)1H 軸結合H 3.77〜4.00 4H 過剰 4.081H CH−O 4.56(bs)2H フェニル−C −NH 4.94(m)1H −N−C−CH−O 6.31(d)<1H N−CH 7.11(t)1H H’ 7.35(d)1H;7.57(d)1H H’、H6’ 7.71(s)1H H’ 7.73(s)1H N=C−N 7.99(s) 易動性Hと想定
【0104】例14 :trans−4−((2−(4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)アミノ)安息香酸のナトリウム塩 240mgの例6の生成物、10mlのエタノール、次いで1mlのナトリウ
ム(±)−2−クロル−N−プロピル−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−
9H−プリン−6−アミンを周囲温度で導入し、反応媒体で周囲温度でほぼ20
時間撹拌し、ほぼ95℃にほぼ3時間加熱し、次いで周囲温度で放置し、次いで
蒸発乾固させ、酢酸中で、次いでエーテル中でペースト状にし、ほぼ50℃で乾
燥し、このようにして244mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.17(m)2H;1.26(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.67(m) 1.83(m) 1.98(m)12H シクロヘキシルの赤道結合H + 2.08(m) シクロペンチルのCH 2.53(遮蔽) 軸結合H 3.65(ml)1H 軸結合H 4.68(m)1H シクロペンチルのCH 6.43(d)<1H −NH−C− 7.76 2H;7.91 2H AA’BB’ NH−フェニル−CHO 7.8(s)1H −N=C−N− 9.28 易動性Hと想定
【0105】例15 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−プロ
ピル−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩
【0106】工程1 :(±)−2−クロル−N−プロピル−9−(テトラヒドロ−3−フラニ
ル)−9H−プリン−6−アミン 例2の工程1で得た181mgの生成物及び3mlのブタノールから出発し、
ベンジルアミンの代わりに0.062mlの1−プロパンアミンを使用して、例
2の工程2におけるように操作を行なう。このようにして、136mgの所期の
生成物をベイジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.02(t) C −CH−CH−NH 1.71(m) CH−C −CH−NH 3.59(m) CH−CH−C −NH 2.17(m);2.61(m) 4位のCH 3.99(m;)4.09(bd) 2位のCH 3.99(m;)4.19(m) 5位のCH 6.04及び5.80 分割されたNH 7.89(s) CH=N
【0107】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−プロ
ピル−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩 上記工程1で得た109mgの生成物及び445mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例2の工程3におけるように操作を行な
う。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離剤とし
てシリカで精製した後、1.4N塩酸エタノール溶液により塩形成する。このよ
うにして、78mgの所期の生成物を結晶の形で得た。NMR、DMSO 0.94(t)3H C −CH−CH−NH− 1.65(m)2H CH−C −CH−NH− 3.58(bs、遮蔽) CH−CH−C −NH− 1.37〜1.52 シクロヘキシルの軸結合H 2.08 シクロヘキシルの赤道結合H 3.05(bn)1H 軸結合H 3.72(bt)1H 軸結合H 8.12(bs) N=CH−N= 易動性H(NH) 9.32(bs)<1H 易動性H
【0108】例16 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−(1−メチルエチル)ベン
ゼンスルホンアミドの二塩酸塩
【0109】工程1 :N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]
アミノ]−4−(1−メチルエチル)ベンゼンスルホンアミド 例8の工程1におけるように操作を行なう。例1の工程1で得た257mgの
生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)、390mgの炭酸セシウム(C
CO)及びベンゼンスルホンアミドの代わりに199mgの4−(1−メ
チルエチル)ベンゼンスルホンアミドを一緒に混合し、反応媒体をほぼ100℃
でほぼ2時間30分撹拌し、周囲温度に戻し、4mlの2N塩酸により酸性化し
、次いで10mlの酢酸エチルで2回抽出し、乾燥し、蒸発乾固させる。5ml
のエーテルから結晶化させ、次いで分離し、周囲温度で乾燥する。このようにし
て、187mgの所期の生成物を無色結晶の形で得た。
【0110】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−(1−メチルエチル)ベン
ゼンスルホンアミドの二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を行なう。456mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、上記工程1で得た
168mgの生成物を添加し、反応媒体をこの150℃の温度に3時間30分保
持し、次いで周囲温度に戻す。10mlの水を添加し、次いで分離し、5mlの
水で洗浄し、ほぼ50℃の温度で真空乾燥する。pH=4〜5まで酸性化し、次
いで10mlの酢酸エチルで抽出し、次いで水性相の生成物を蒸発乾固させる。
5mlのエタノールに溶解し、5mlの1.4N塩酸エタノール溶液を添加し、
次いで蒸発乾固させ、5mlのエーテル中でペースト状にし、このようにして4
2mgの所期の生成物を結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.22(d)6H C −CH 2.98(m)1H CH−C 1.33(m)2H;1.53(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.68(m)2H 1.88(m)2H シクロペンチルのCH 2.06(m)8H +シクロヘキシルの赤道結合CH 3.00(遮蔽) 軸結合H 3.57(m) 軸結合H 4.71(m)1H シクロペンチルのCH 7.43 2H;7.88 2H AA’BB’ iPr−フェニル−SO − 8.11(s)1H N=C−N 5.10;8.22 易動性Hと想定
【0111】例17 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9
H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩
【0112】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[[(4−メトキシフェ
ニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程1で得た280mgの生成物、4mlのメタノール、0.2mlの
4−メトキシベンズアルデヒド、0.2mlの酢酸及び100mgのNaBH CNから出発して、例7の工程2におけるように操作を行ない、反応媒体を周囲
温度でほぼ6時間撹拌する。10mlのAcOEtを添加し、次いで4mlのH Oで2回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液により洗浄し、次いで乾燥し、
溶媒を蒸発させる。CHCl/メタノール/水酸化アンモニウム(90/1
0/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーした後、208mgの所期
の生成物を得た。
【0113】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9
H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た186mgの生
成物、490mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し、
反応媒体をほぼ140℃に10時間加熱する。CHCl/MeOH/NH OH(85/15/1.5)を溶離剤としてシリカで精製し、次いで1.4N塩
酸エタノール溶液により塩形成する。このようにして、60mgの所期の生成物
を得た。NMR、DMSO 1.38(m)2H;1.55(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.71(m);1.90(m);2.05(遮蔽);2.17(m) シ
クロペンチルのCH 2.06(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.04(mb) 軸結合H 3.23(bs)2H;3.99(bs)2H NH−C −C −N
H 3.71(m) 軸結合H 3.78(s) O−C 4.15(s)2H NH−C −フェニル 4.77(m) シクロペンチルのCH 6.96 2H;7.51 2H AA’BB’ O−フェニル− 8.24(s)1H N=CH−N− 8.12;8.70;9.42 易動性Hと想定
【0114】例18 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル
)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩
【0115】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[[(7−メトキシ−1
,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリ
ン−6−アミン 例7の工程2におけるように操作を行なう。例7の工程1で得た280mgの
生成物、4mlのメタノール、ベンズアルデヒドの代わりに250mgの7−メ
トキシ−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサアルデヒド、0.2ml
の酢酸及び0.4mlのテトラヒドロフランから出発し、反応媒体を周囲温度で
4時間放置する。次いで、100mgのNaBHCNを添加し、周囲温度でほ
ぼ3時間撹拌する。10mlのAcOEtを添加し、次いで5mlのHOで2
回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液により洗浄し、次いで乾燥し、溶媒を蒸
発させ、塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(90/10/1)を
溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーすることによって精製する。このよう
にして、311mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。
【0116】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル
)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た65mgの生成
物、743mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し、反
応媒体をほぼ140℃に3時間加熱し、次いで10mlの水で処理し、10ml
の酢酸エチルで2回抽出し、10mlのNaCl飽和水溶液により洗浄し、Mg
SOで乾燥する。1.4NのHCl/EtOHにより塩形成し、次いでろ過し
、5mlのEtOHで洗浄し、次いで約50℃で乾燥する。このようにして、1
61mgの所期の生成物を得た。NMR、DMSO 1.35(m)2H;1.53(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.70(m)2H;1.89(m)2H;2.06(遮蔽);2.15(m
)2H シクロペンチルのCH 3.03(m、b)1H 軸結合H 3.21(bs)2H;3.96(bs) NH−C −C −NH 3.70(bt) 軸結合H 3.83(s) O−C 4.12(s)2H NH−C −フェニル 4.76(m)1H シクロペンチルのCH 6.01(s)2H O−C −O 6.84(d);6.96(d) H、H 8.24(s)1H N=CH−N− 9.42;8.63;8.08 易動性Hと想定
【0117】例19 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[
[4−クロル−3−(トリフルオルメチル)フェニル]メチル]アミノ]エチル
]−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩
【0118】工程1 :2−クロル−N−[2−[[[4−クロル−3−(トリフルオルメチル
)フェニル]メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H−プリン−
6−アミン 例7の工程2におけるように操作を行なう。例7の工程1で得た280mgの
生成物、4mlのメタノール、ベンズアルデヒドの代わりに292mgの4−ク
ロル−3−(トリフルオルメチル)ベンズアルデヒド及び0.2mlの酢酸から
出発し、反応媒体を周囲温度で3時間撹拌する。次いで、100mgのNaBH CNを添加し、反応媒体を周囲温度でほぼ3時間撹拌する。10mlのAcO
Etを添加し、次いで5mlのHOで2回、次いで5mlのNaCl飽和水溶
液により洗浄し、次いで乾燥し、溶媒を蒸発させる。塩化メチレン/メタノール
/水酸化アンモニウム(90/10/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグラ
フィーすることによって精製した後、367mgの所期の生成物をベイジュ色結
晶の形で得た。
【0119】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[
[4−クロル−3−(トリフルオルメチル)フェニル]メチル]アミノ]エチル
]−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た320mgの生
成物、770mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し、
反応媒体をほぼ140℃に3時間加熱する。塩化メチレン/メタノール/水酸化
アンモニウム(85/25/1.5)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィ
ーすることによって精製した後、1.4NのHCl/EtOHにより塩形成し、
次いでろ過し、5mlのEtOHで洗浄し、次いで約50℃で乾燥する。このよ
うにして、166mgの所期の生成物を得た。NMR、DMSO 1.35(m)2H;1.54(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.70(m)2H;1.90(m)2H;2.03(遮蔽);2.16(m
)2H シクロペンチルのCH 2.03(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.03(m、b)1H 軸結合H 3.72(bt) 軸結合H 9.28(bs)2H 4.00(bs) NH−C −C −NH 4.34(bs)2H NH−C −フェニル 4.78(m)1H シクロペンチルのCH 7.94(dd)1H H’ 7.77(d)1H H’ 8.15(d)1H H’ 8.33(s)1H N=CH−N− 8.11;8.84;9.73 易動性Hと想定
【0120】例20 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[[(ジフェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6
−ジアミンの三塩酸塩
【0121】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[(ジフェニルメチル)
アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程2におけるように操作を行なう。例7の工程1で得た141mgの
生成物、2mlのメタノール、0.7ml(15当量)のベンズアルデヒド及び
0.1mlの酢酸から出発し、次いで反応媒体を周囲温度で3時間撹拌する。次
いで、55mgのシアノ硼水素化ナトリウム(NaBHCN)を添加し、反応
媒体を周囲温度で1時間撹拌する。10mlのAcOEtを添加し、次いで5m
lのHOで2回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液により洗浄し、次いで乾
燥し、溶媒を蒸発させる。塩化メチレン/酢酸エチル(70/30)を溶離剤と
してシリカでクロマトグラフィーすることによって精製した後、143mgの所
期の生成物を得た。
【0122】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[[(ジフェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6
−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た90mgの生成
物、222mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し、反
応媒体をほぼ140℃に2時間加熱する。塩化メチレン/メタノール/水酸化ア
ンモニウム(85/15/1.5)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィー
することによって精製した後、1.4NのHCl/EtOHにより塩形成し、次
いでろ過し、5mlのEtOHで洗浄し、次いで約50℃で乾燥する。このよう
にして、所期の生成物を得た。NMR、DMSO 1.37(m)2H;1.53(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.72(m);1.90(m);2.04(m);2.18(m) シクロヘキシルの赤道結合H及びシクロペンチルのCH 3.04(bs)1H 軸結合H 3.24(bs)2H;3.97(bt) NH−C −C −NH 3.68(bt)1H 軸結合H 4.29(bs)2H NH−C −フェニル 4.75(m)1H =C−N−CH 7.34(m);7.61(bs)10H 芳香族 8.19 N=CH−N− 8.08;8.68 易動性Hと想定
【0123】例21 :trans−4−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸の
二塩酸塩 例1の工程3におけるように操作を行なう。741mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンから出発し、これをほぼ140℃に加熱し、次いで例
1の工程2で得た500mgの生成物を添加し、反応媒体をこの温度でほぼ3時
間放置し、次いで周囲温度に戻す。5mlのHOを添加し、次いでろ過する。
沈殿を10mlのエタノールに溶解し、次いで3mlの1.4N塩酸エタノール
溶液を添加し、次いで不溶性部分をろ過し、蒸発乾固させる。残留物をエーテル
中でペースト状にし、次いで周囲温度で乾燥し、このようにして45mgの所期
の生成物を得た。NMR、DMSO 1.34(m)2H;1.48(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.70 2H;1.89 2H;2.01(遮蔽);2.17 2H シ
クロペンチルのCH 2.01(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.01(bs)1H 軸結合H 3.68(bt) 軸結合H 4.76(m)1H シクロペンチルのCH 4.91(bs)2H NH−C −フェニル 7.50 2H;7.91 2H AA’BB’ フェニル−CHO 8.01;9.26 易動性Hと想定
【0124】例22 :trans−4−[[[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)
アミノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]ア
ミノ]メチル]安息香酸メチルの三塩酸塩
【0125】工程1 :4−[[[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−
6−イル)アミノ]エチル]アミノ]メチル]安息香酸メチル 例7の工程2におけるように操作を行なう。例7の工程1で得た280mgの
生成物、4mlのメタノール、ベンズアルデヒドの代わりに230mgの4−ホ
ルミル安息香酸メチル及び0.2mlの酢酸から出発し、反応媒体を周囲温度で
5時間撹拌する。次いで、100mgのNaBHCNを添加し、周囲温度でほ
ぼ1時間撹拌する。10mlのAcOEtを添加し、次いで5mlのHOで2
回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液により洗浄し、次いで乾燥し、溶媒を蒸
発させる。塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(95/5/0.5
)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーすることによって精製した後、2
60mgの所期の生成物を得た。
【0126】工程2 :trans−4−[[[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)
アミノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]ア
ミノ]メチル]安息香酸メチルの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た256mgの生
成物、700mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し、
反応媒体をほぼ140℃にほぼ4時間加熱し、次いで10mlの酢酸エチルで3
回抽出し、10mlのNaCl飽和水溶液により洗浄する。塩化メチレン/メタ
ノール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5)を溶離剤としてシリカでク
ロマトグラフィーすることによって精製した後、1.4NのHCl/EtOHに
より塩形成し、次いでろ過し、5mlのEtOHで洗浄し、次いで約50℃で乾
燥する。このようにして、70mgの所期の生成物を得た。NMR、DMSO 1.38(m)2H;1.52(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.70−1.89;2.06(遮蔽)−2.17 シクロペンチルのCH 2.04(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.04(bs)1H 軸結合H 3.28(bs)2H;4.00(bs) NH−C −C −NH 3.72(bt)1H 軸結合H 4.32(bs)2H NH−C −フェニル 4.77 シクロペンチルのCH 3.88(s) CO−CH 7.74 2H 7.98 2H AA’BB’ フェニル−COCH 7.69 2H 7.89 2H AA’BB’ フェニル−COH 8.33 N=CH−N− 8.13;8.90;9.48;9.68 易動性Hと想定
【0127】例23 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[[[(4
−シアノフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H−プ
リン−2,6−ジアミンの三塩酸塩
【0128】工程1 :2−クロル−N−[2−[[(4−シアノフェニル)メチル]アミノ]
エチル]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−アミン 例7の工程2におけるように操作を行なう。例7の工程1で得た280mgの
生成物、ベンズアルデヒドの代わりに184mgの4−シアノベンズアルデヒド
、4mlのメタノール、0.2mlの酢酸及び0.5mlのテトラヒドロフラン
から出発し、反応媒体を周囲温度で5時間撹拌する。次いで、100mgのNa
BHCNを添加し、周囲温度で1時間撹拌する。10mlのAcOEtを添加
し、次いで5mlのHOで2回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液により洗
浄し、次いで乾燥し、溶媒を蒸発させる。塩化メチレン/メタノール/ヒドロキ
シルアミン(95/5/0.33)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィー
することによって精製した後、347mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た
【0129】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[[[(4
−シアノフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H−プ
リン−2,6−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た250mgの生
成物、720mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し、
反応媒体をほぼ140℃に4時間加熱し、次いで10mlの水で処理し、10m
lの酢酸エチルで3回抽出し、10mlの塩化ナトリウム飽和水溶液により洗浄
する。塩化メチレン/メタノール/ヒドロキシルアミン(85/15/1.5)
を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーすることによって精製した後、1.
4NのHCl/EtOHにより塩形成し、次いでろ過し、5mlのEtOHで洗
浄し、次いで約50℃で乾燥する。このようにして、222mgの所期の生成物
を得た。NMR、DMSO 1.36(m)2H;1.55(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.70(m)2H;1.89(m)2H;2.05(遮蔽);2.17(m
)2H シクロペンチルのCH 2.04(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.04(bs)1H 軸結合H 3.73(bt)1H 軸結合H 3.28(bs)2H;4.02(bs)2H NH−C −C −N
H 4.33(bs)2H NH−C −フェニル 4.78(m)1H シクロペンチルのCH 7.83 2H;7.88 2H AA’BB’ フェニル−CN 8.39(bs)1H N=CH−N 8.19;9.02 易動性Hと想定
【0130】例24 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(3,4,5−トリメトキシフェニル)メチル]アミノ]
エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩
【0131】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[[(3,4,5−トリ
メトキシフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程2におけるように操作を行なう。例7の工程1で得た280mgの
生成物、ベンズアルデヒドの代わりに275mgの3,4,5−トリメトキシベ
ンズアルデヒド、4mlのメタノール及び0.2mlの酢酸から出発し、次いで
反応媒体を周囲温度で5時間撹拌する。次いで、100mgのNaBHCNを
添加し、周囲温度でほぼ1時間撹拌する。10mlのAcOEtを添加し、次い
で5mlのHOで2回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液により洗浄し、次
いで乾燥し、溶媒を蒸発させる。塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウ
ム(95/5/0.33)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーすること
によって精製した後、305mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0132】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(3,4,5−トリメトキシフェニル)メチル]アミノ]
エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た297mgの生
成物及び735mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し
、反応媒体をほぼ140℃に3時間30分加熱し、次いで10mlの水で処理し
、10mlの酢酸エチルで3回抽出し、10mlの塩化ナトリウム飽和水溶液に
より洗浄する。塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/
1.5)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーすることによって精製した
後、1.4NのHCl/EtOHにより塩形成し、次いでろ過し、5mlのEt
OHで洗浄し、次いで約50℃で乾燥する。このようにして、所期の生成物を得
た。NMR、DMSO 1.38(m)2H;1.52(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 2.07(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.04(ml)1H 軸結合H 3.73(部分的に遮蔽) 軸結合H 1.70;1.98;2.18 C−CH 4.78 N−CH−N−シクロペンチル 3.24(ml)2H;4.02(bs)2H NH−C −C −N
H 3.68(s);3.80(s)3H O−CH 4.15 NH−CH−C=H 四置換された環のCH 8.11(b)−8.35(b)1H N=CH−N− 5.48;7.75;8.11;8.99;9.57 易動性Hと想定
【0133】例25 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[
(4−クロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H
−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩
【0134】工程1 :2−クロル−N−[2−[[(4−クロルフェニル)メチル]アミノ]
エチル]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−アミン 例7の工程2におけるように操作を行なう。例7の工程1で得た280mgの
生成物、ベンズアルデヒドの代わりに197mgの4−クロルベンズアルデヒド
、4mlのメタノール及び0.2mlの酢酸から出発し、次いで反応媒体を周囲
温度で5時間撹拌する。次いで、100mgのNaBHCNを添加し、反応媒
体を周囲温度でほぼ1時間撹拌する。10mlのAcOEtを添加し、次いで5
mlのHOで2回、次いで5mlのNaCl飽和水溶液により洗浄し、次いで
乾燥し、溶媒を蒸発させる。塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(
95/5/0.33)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーすることによ
って精製した後、258mgの所期の生成物を得た。
【0135】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[
(4−クロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H
−プリン−2,6−ジアミンの三塩酸塩 例7の工程3におけるように操作を行なう。上記工程1で得た242mgの生
成物及び680mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサンから出発し
、反応媒体をほぼ140℃に3時間30分加熱し、次いでHO中に注ぎ、次い
で10mlの酢酸エチルで3回抽出し、10mlの塩化ナトリウム飽和水溶液に
より洗浄する。塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/
1.5)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーすることによって精製した
後、1.4NのHCl/EtOHにより塩形成し、次いでろ過し、5mlのEt
OHで洗浄し、次いで約50℃で乾燥する。このようにして、所期の生成物を得
た。NMR、DMSO 1.37(m)2H;1.54(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.70(m)2H;1.89(m)2H;2.05(遮蔽);2.17(m
)2H シクロペンチルのCH 2.05(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.05(ml)1H 軸結合H 3.25(bs)2H;3.99(bs)2H NH−C −C −N
H 3.77(bt) 軸結合H 4.12(bs)2H NH−CH−フェニル 4.78(m) シクロペンチルのCH 7.47 2H;7.63 2H AA’BB’ −フェニル−Cl 8.35(bs)1H N=CH−N− 8.13;8.91;9.61 易動性Hと想定
【0136】例26 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−3−ブロムベンゼンスルホンア
ミドの二塩酸塩
【0137】工程1 :3−ブロム−N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン
−6−イル]アミノ]ベンゼンスルホンアミド 例8の工程1におけるように操作を行なう。例1の工程1で得た257mgの
生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)、390mgの炭酸セシウム(C
CO)及びベンゼンスルホンアミドの代わりに236mgの3−ブロムベ
ンゼンスルホンアミドから出発し、反応媒体をほぼ100℃の温度で2時間30
分撹拌し、周囲温度に戻し、4mlの2N塩酸で塩形成し、次いで10mlの酢
酸エチルで2回抽出し、乾燥し、蒸発乾固させ、5mlのエーテル中でペースト
状にし、周囲温度で乾燥する。このようにして、356mgの所期の生成物をベ
イジュ色結晶の形で得た。
【0138】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−3−ブロムベンゼンスルホンア
ミドの二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を行なう。400mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、上記工程1で得た
319mgの生成物を添加し、反応媒体をこの150℃の温度で終夜保持し、次
いで周囲温度に戻し、次いでCHCl/MeOH/NHOH(70/30
/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーする。次いで、4mlのエタ
ノール及び4mlの1.4N塩酸エタノール溶液を添加し、次いで蒸発乾固させ
、10mlのエーテル/酢酸エチル(50/50)中でペースト状にし、ほぼ5
0℃の温度で真空乾燥する。このようにして、231mgの所期の生成物をベイ
ジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.34(m)2H;1.50(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.68(m)2H;1.87(m)2H;2.07(遮蔽) シクロペン
チルのCH 2.07 シクロヘキシルの赤道結合H 3.05(bs)1H 軸結合H 3.60(bt)1H 軸結合H 4.71(m)1H シクロペンチルのCH 7.54(t)1H H’ 7.80(ddd)1H H’ 7.95(dt)1H H’ 8.09(t)1H H’ 8.18(bs)1H N=C−N 8.14 易動性Hと想定
【0139】例27 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−3−(トリフルオルメチル)ベ
ンゼンスルホンアミドの二塩酸塩
【0140】工程1 :N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]
アミノ]−3−トリフルオルメチルベンゼンスルホンアミド 例8の工程1におけるように操作を行なう。例1の工程1で得た257mgの
生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)、390mgの炭酸セシウム(C
CO)及びベンゼンスルホンアミドの代わりに225mgの3−トリフル
オルメチルベンゼンスルホンアミドから出発し、反応媒体をほぼ100℃の温度
で2時間30分撹拌し、次いで周囲温度に戻し、4mlの2N塩酸で酸性化し、
次いで10mlの酢酸エチルで2回抽出し、乾燥し、蒸発乾固させ、10mlの
エーテル中でペースト状にし、分離し、周囲温度で乾燥する。このようにして、
273mgの所期の生成物を無色結晶の形で得た。
【0141】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−3−(トリフルオルメチル)ベ
ンゼンスルホンアミドの二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を行なう。286mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、上記工程1で得た
222mgの生成物を添加し、反応媒体をこの150℃の温度で3時間、次いで
110ド恣意で終夜、次いで150℃で2時間保持し、次いで周囲温度に戻す。
CHCl/MeOH/NHOH(70/30/1)を溶離剤としてシリカ
でクロマトグラフィーし、次いで、5mlのエーテル及び5mlの1.4N塩酸
エタノール溶液を添加し、次いで蒸発乾固させ、5mlのエーテル/酢酸エチル
(50/50)中でペースト状にし、ほぼ50℃の温度で真空乾燥する。このよ
うにして、166mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.33(m)2H;1.49(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.67(bs)2H 1.86(bs)2H 2.08(遮蔽) シクロペンチルのCH 2.05 シクロヘキシルの赤道結合H 3.04(bs)1H 軸結合H 3.60(bt)1H 軸結合H 4.71(bs)1H シクロペンチルのCH 7.82(bt)1H H’ 7.96(bd)1H H’ 8.24(m)1H H’、H’ 8.16(遮蔽) N=C−N 8.16 易動性Hと想定
【0142】例28 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−(1,1−ジメチルエチル
)ベンゼンスルホンアミドの二塩酸塩
【0143】工程1 :N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]
アミノ]−4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンスルホンアミド 例8の工程1におけるように操作を行なう。例1の工程1で得た257mgの
生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)、390mgの炭酸セシウム(C
CO)及びベンゼンスルホンアミドの代わりに213mgの4−(1,1
−ジメチルエチル)ベンゼンスルホンアミドから出発し、反応媒体をほぼ100
℃の温度で4時間撹拌し、周囲温度に戻し、4mlの2N塩酸及び5mlの水を
添加し、次いで40mlの酢酸エチルで抽出し、乾燥し、蒸発乾固させ、10m
lのエーテル中でペースト状にし、分離し、周囲温度で乾燥する。このようにし
て、253mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。
【0144】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−(1,1−ジメチルエチル
)ベンゼンスルホンアミドの二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を行なう。286mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、上記工程1で得た
217mgの生成物を添加し、反応媒体をこの温度でほぼ5時間保持し、次いで
周囲温度に戻し、塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(70/30
/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーし、10mlのエタノールに
溶解する。次いで、4mlの1.4N塩酸/エタノールを添加し、次いで蒸発乾
固させ、10mlのエーテル中でペースト状にし、周囲温度で乾燥する。このよ
うにして、107mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.31(s) tBu 1.34(部分的に遮蔽);1.54(m) シクロヘキシルの軸結合H 1.69(m);1.88(m);2.05(遮蔽) シクロペンチルのC
2.05 シクロヘキシルの赤道結合H 3.04(bs)1H 軸結合H 3.58(bt)1H 軸結合H 4.71(m)1H シクロペンチルのCH 7.59 2H;7.89 2H AA’BB’ OS−フェニル−tB
u 8.16(bs)>3H N=C−N + 易動性Hと想定例29 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−プロ
ピル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩
【0145】工程1 :2−クロル−N−プロピル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9
H−プリン−2,6−ジアミン 例5の工程1で得た160mgの生成物、3mlのブタノールから出発し、ベ
ンジルアミンの代わりに0.100mlの1−プロパンアミンを使用して、例5
の工程2におけるように操作を行ない、反応媒体をほぼ80〜85℃の温度に2
4時間もたらし、次いで周囲温度に戻し、次いで蒸発乾固させ、10mlの酢酸
エチル中で周囲温度でペースト状にし、分離し、10mlのイソプロパノールで
洗浄し、ほぼ50℃で真空乾燥する。このようにして、123mgの所期の生成
物を白色結晶の形で得た。
【0146】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−プロ
ピル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩 400mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン及び上記工程1で
得た106mgの生成物から出発して、例5の工程3におけるように操作を行な
い、反応媒体を140〜145℃の温度にほぼ6時間もたらし、次いで周囲温度
に戻す。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離剤
としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成した後、30mg
の所期の生成物をピンク色/ベージュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 0.94(t)3H C −CH−CH−NH− 1.64(m)2H CH−C −CH−NH 3.55(遮蔽) CH−CH−C −NH 1.43(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.07(bt)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.43(m)(遮蔽) −S−CH−C 2.98(m)2H −S−C −CH 3.05(遮蔽) 軸結合Hと想定 3.72(bt)1H 軸結合H 3.27(m) S−C −CH 5.03(m)1H S−CH−C 8.01(bs)3H N=C−N + 易動性H 8.18(bs);9.06(bs) 易動性H
【0147】例30 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(
3−ヨードフェニル)メチル]−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−
プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩
【0148】工程1 :2−クロル−N−[(3−ヨードフェニル)メチル]−9−(テトラヒ
ドロ−3−チエニル)−9H−プリン−6−アミン 例5の工程1で得た160mgの生成物、3mlのブタノールから出発し、ベ
ンジルアミンの代わりに0.114mlの3−ヨードベンゼンメタンアミンを使
用して、例5の工程2におけるように操作を行ない、反応媒体をほぼ80〜85
℃の温度に30時間もたらし、次いで周囲温度に戻し、3mlのイソプロパノー
ルで希釈し、ほぼ0℃の温度にほぼ1時間置き、次いで分離し、5mlのイソプ
ロパノールで洗浄し、ほぼ0℃の温度で真空乾燥する。塩化メチレン/酢酸エチ
ル(90/10)を溶離剤としてシリカで精製した後、173mgの所期の生成
物を白色場黄色結晶の形で得た。
【0149】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(
3−ヨードフェニル)メチル]−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−
プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩 330mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン及び上記工程1で
得た137mgの生成物から出発して、例5の工程3におけるように操作を行な
い、反応媒体を140〜145℃の温度にほぼ6時間もたらし、次いで周囲温度
に戻し、終夜放置する。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98
/2)を溶離剤としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成し
た後、分離し、洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。このようにして、74m
gの所期の生成物を褐色/ピンク色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.35(m);1.49(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.02(bd)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.42;2.54(一部遮蔽) −S−CH−C 2.97(m)3H −S−C −CH + H(軸結合と想定) 3.27(m)2H S−C −CH 3.71(bt)(一部遮蔽) 軸結合H 4.80(bs)2H NH−C −フェニル 5.05(m)1H N−C−CH−S− 7.16(t)1H H’ 7.45(d)1H;7.64(d)1H H’、H’ 7.80(s)1H H’ 8.04(bs)>2H N=C−N + 易動性Hと想定 8.33(bs);9.37(bs) 易動性Hと想定例31 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−フェ
ニル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩
【0150】工程1 :2−クロル−N−フェニル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9
H−プリン−6−アミン 例5の工程1で得た160mgの生成物、3mlのブタノールから出発し、ベ
ンジルアミンの代わりに0.055mlのアニリンを使用して、例5の工程2に
おけるように操作を行ない、反応媒体をほぼ80〜85℃の温度に20時間もた
らし、次いで周囲温度に戻し、5mlのイソプロパノールで希釈し、ほぼ0℃の
温度にほぼ1時間置き、次いで分離し、10mlのイソプロパノールで洗浄し、
ほぼ50℃で真空乾燥する。塩化メチレン/酢酸エチル(90/10)を溶離剤
としてシリカで精製した後、173mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0151】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−フェ
ニル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩 536mgのtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン及び上記工程1で
得た156mgの生成物から出発して、例5の工程3におけるように操作を行な
い、反応媒体を140〜145℃の温度にほぼ4時間30分もたらし、次いで周
囲温度に戻す。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を
溶離剤としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成し、分離し
、洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。145mgの所期の生成物をピンク色
/ベージュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.39(m);1.52(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.07 4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.46(m)(遮蔽);2.60(m)1H −C −CH−S 3.00(m)3H C −CH−S+ 軸結合Hと想定 3.32(m)2H −CH−C −S 5.13(m)1H −C−CH−S 3.71(m)1H 軸結合H 7.11(t)1H;7.39(t)2H;7.94(d)2H 芳香族H 8.08(bs)>2H N=C−N + 易動性H 8.86;10.52 易動性Hと想定
【0152】例32 :trans(±)−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−6−イル]アミノ
]安息香酸エチルの二塩酸塩
【0153】工程1 ::4−((2−クロル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−
プリン−6−イル)アミノ]安息香酸エチル 例5の工程1で得た160mgの生成物、3mlのブタノールから出発し、ベ
ンジルアミンの代わりに100mgの4−アミノ安息香酸エチルを使用して、例
5の工程2におけるように操作を行ない、反応媒体をほぼ80〜85℃の温度に
30時間もたらし、次いで周囲温度に戻し、3mlのイソプロパノールで希釈し
、ほぼ0℃の温度にほぼ1時間置き、次いで分離し、5mlのイソプロパノール
で洗浄し、ほぼ50℃の温度で真空乾燥する。塩化メチレン/酢酸エチル(90
/10)を溶離剤としてシリカで精製した後、202mgの所期の生成物を白色
−クリーム色結晶の形で得た。
【0154】工程2 :trans(±)−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−6−イル]アミノ
]安息香酸エチルの二塩酸塩 例5の工程3におけるように操作を行なう。513mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンから出発し、これをほぼ70〜75℃の温度にもたら
し、上記工程1で得た181mgの生成物を添加し、反応媒体を140〜145
℃の温度にほぼ4時間30分もたらし、次いで周囲温度に戻す。メタノール/水
酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離剤としてシリカで精製し、
1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成し、分離し、10mlのエタノールで洗浄
し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。150mgの所期の生成物を白色結晶の形で
得た。NMR、DMSO 1.33(t)3H C −CH−O 4.31(q) CH−C −O 1.45(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.08(bt)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.43(dd);2.58(dd) 4位のCH 2.98(m)2H 5位のCH 3.00(遮蔽) 軸結合H’ 3.31(m)2H 2位のCH 3.70(bt)1H 軸結合H’ 5.12(m)1H H 7.95 2H;8.16 2H AB NH−フェニル−C=O 8.08(遮蔽) N=C−N 8.08;8.83;10.73 易動性Hと想定
【0155】例33 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テト
ラヒドロ−3−チエニル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]
−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩
【0156】工程1 :2−クロル−9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−N−[4−(トリ
フルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン−6−アミン 例5の工程1で得た160mgの生成物、3mlのブタノールから出発し、ベ
ンジルアミンの代わりに0.081mlの4−(トリフルオルメトキシ)ベンゼ
ンアミンを使用して、例5の工程2におけるように操作を行ない、反応媒体をほ
ぼ80〜85℃の温度に20時間もたらし、次いで周囲温度に戻し、5mlのイ
ソプロパノールで希釈し、ほぼ0℃の温度にほぼ1時間置き、次いで分離し、5
mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で真空乾燥する。塩化メチレン/
酢酸エチル(90/10)を溶離剤としてシリカで精製した後、203mgの所
期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0157】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テト
ラヒドロ−3−チエニル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]
−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩 上記工程1で得た186mgの生成物及び513mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例5の工程3におけるように操作を行な
い、反応媒体を140〜145℃の温度に4時間30分もたらし、次いで周囲温
度に戻す。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離
剤としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成し、分離し、1
0mlのエタノールで洗浄し、ほぼ50℃の温度で乾燥する。このようにして、
117mgの所期の生成物をピンク色/ベージュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.39(m);1.52(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.06(m)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.42(m);2.59(m) S−CH−C 2.99(m) S−C −CH 3.00(遮蔽) 軸結合Hと想定 3.31(m) S−C −CH 5.10(m)1H S−CH−C 3.69(bt)1H 軸結合Hと想定 7.33 2H;8.09 2H AB O−フェニル−N 8.04>2H N=C−N + 易動性H 8.60;10.35 易動性Hと想定
【0158】例34 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−フェ
ニル−9−(テトラヒドロ−3−フェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩
【0159】工程1 :(±)2−クロル−N−フェニル−9−(テトラヒドロ−3−フェニル
)−9H−プリン−6−アミン 例2の工程1で得た200mg(0.77ミリモル)の生成物及び3mlのブ
タノールから出発し、ベンジルアミンの代わりに0.088ml(0.96ミリ
モル)のアニリンを使用して、例2の工程2におけるように操作を行なう。この
ようにして、213mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0160】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−フェ
ニル−9−(テトラヒドロ−3−フェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン
の二塩酸塩 上記工程1で得た198mgの生成物及び716mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例2の工程3におけるように操作を行な
う。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離剤とし
てシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成した後、169mgの
所期の生成物をピンク色/ベイジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.39(m)2H;1.53(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 2.08(m)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.38(m)1H;2.55(遮蔽) O−CH−C 3.03(bs)1H 軸結合H 3.73(bt)1H 軸結合H 3.89(m)1H;4.13(m)1H O−C −CH 4.04(m)2H O−CH−CH 5.14(m)1H N−C 7.10(t)1H;7.38(t)2H;7.93(d)21H 芳香族
H 8.06(bs)<3H CH−N + NH 8.68〜10.36 易動性H例35 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テト
ラヒドロ−3−フラニル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]
−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩
【0161】工程1 :(±)−2−クロル−9−(テトラヒドロ−3−フラニル)−N−[4
−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン−6−アミン 例2の工程1で得た200mg(0.77ミリモル)の生成物及び3mlのブ
タノールから出発し、ベンジルアミンの代わりに0.130ml(0.96ミリ
モル)の4−(トリフルオルメトキシ)ベンゼンアミンを使用して、例2の工程
2におけるように操作を行なう。このようにして、72mgの所期の生成物を白
色結晶の形で得た。
【0162】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テト
ラヒドロ−3−フラニル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]
−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩 上記工程1で得た153mgの生成物及び433mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例2の工程3におけるように操作を行な
う。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離剤とし
てシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成した後、114mgの
所期の生成物を白色/クリーム色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.38(m)2H;1.51(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 2.07(bt)4H シクロヘキシルの赤道結合H 2.36(m)1H;2.50(遮蔽) O−CH−C 3.03(bs)1H 軸結合H 3.70(遮蔽) 軸結合Hと想定 3.88(遮蔽);4.12(m)1H O−C −CH 4.02(d)2H O−C −CH 5.10(m)1H N−C 7.31 2H;8.09 2H AB’BB’ NH−フェニル−OCF 8.00(bd)<3H N=CH−N + HH 8.41(s)〜10.18(s) 易動性H
【0163】例36 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−プロピル−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩
【0164】工程1 :2−クロル−9−(1−エチルプロピル)−N−プロピル−9H−プリ
ン−6−アミン 例3の工程1で得た200mgの生成物及び4mlのブタノールから出発し、
ベンジルアミンの代わりに0.129mlのプロピルアミンを使用して、例3の
工程2におけるように操作を行なう。周囲温度で撹拌し、反応媒体をほぼ80〜
85℃の温度に5時間もたらし、次いで周囲温度に戻し、次いで蒸発乾固させ、
5mlのペンタン中で周囲温度でペースト状にし、分離し、洗浄し、ほぼ50℃
で乾燥する。塩化メチレン/酢酸エチル(90/10)を溶離剤としてシリカで
精製した後、145mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0165】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−プロピル−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩 上記工程1で得た121mgの生成物及び489mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例3の工程3におけるように操作を行な
い、反応媒体を140〜145℃の温度にほぼ4時間もたらし、次いで70〜8
0℃に冷却し、20mlの水/酢酸エチル(50/50)で希釈し、静置し、次
いで10mlの水及び5mlの塩化ナトリウム水溶液により洗浄し、乾燥し、蒸
発乾固させる。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を
溶離剤としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成した後、1
14mgの所期の生成物を結晶の形で得た。NMR、DMSO 0.77(t)6H C −CH−CH 0.95(t)3H C −(CH 1.39(m);1.49(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 1.65(m)2H CH−C −CH−NH 1.92(m)4H C −CH 2.07(m)4H シクロヘキシルの赤道結合H 3.05(bs)1H 軸結合H 3.56(bs) NH−C −CH−CH 3.68(bt)1H 軸結合H 4.19(m) N−C 8.08(bs)3H NH + N=C−N 8.22〜9.22 易動性Hと想定
【0166】例37 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−フェニル−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩
【0167】工程1 :2−クロル−9−(1−エチルプロピル)−N−フェニル−9H−プリ
ン−6−アミン 例3の工程1で得た200mg(0.77ミリモル)の生成物及び4mlのブ
タノールから出発し、ベンジルアミンの代わりに0.088ml(0.96ミリ
モル)のアニリンを使用して、例3の工程2におけるように操作を行なう。周囲
温度で撹拌し、反応媒体をほぼ80〜85℃の温度に22時間もたらし、次いで
周囲温度に戻し、4mlのイソプロパノールで希釈し、ほぼ0℃の温度で2日間
放置し、次いで分離し、10mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で乾
燥する。 塩化メチレン/酢酸エチル(90/10)を溶離剤としてシリカで精製した後
、104mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0168】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−フェニル−9H−プリン−2,6−ジアミンの二塩酸塩 上記工程1で得た97mgの生成物及び350mgのtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサンから出発して、例3の工程3におけるように操作を行ない
、反応媒体を140〜150℃の温度にほぼ4時間もたらし、次いで70〜80
℃に冷却し、20mlの水/酢酸エチル(50/50)で希釈し、静置し、次い
で10mlの水及び5mlの塩化ナトリウム水溶液により洗浄し、乾燥し、蒸発
乾固させる。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶
離剤としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成した後、66
mgの所期の生成物を結晶の形で得た。NMR、DMSO 0.82(t)6H C −CH− 1.96(遮蔽) CH−C 1.39(m);1.52(m)4H シクロヘキシルの軸結合H 2.08(m) シクロヘキシルの赤道結合H 3.02(bs)1H 軸結合H 3.70(tt)1H 軸結合H 4.32(m) N−C−CH− 7.11;7.39;7.93 芳香族H 8.03(bs)>2H NH + N=C−N 8.78〜10.40 易動性Hと想定
【0169】例38 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−エトキシベンゼンスルホン
アミドの二塩酸塩
【0170】工程1 :N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]
アミノ]−4−エトキシベンゼンスルホンアミド 例8の工程1におけるように操作を行なう。例1の工程1で得た257mgの
生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)、390mgの炭酸セシウム(C
CO)及びベンゼンスルホンアミドの代わりに201mgの4−エトキシ
ベンゼンスルホンアミドから出発し、反応媒体をほぼ100℃の温度でほぼ2時
間30分撹拌し、周囲温度に戻し、4mlの2N塩酸で酸性化し、次いで10m
lの酢酸エチルで抽出し、乾燥し、ろ過し、蒸発乾固させ、10mlのエーテル
中でペースト状にし、周囲温度で乾燥する。このようにして、325mgの所期
の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。
【0171】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−エトキシベンゼンスルホン
アミドの二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を行なう。400mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、上記工程1で得た
295mgの生成物を添加し、反応媒体をこの温度でほぼ7時間30分保持し、
次いで周囲温度に戻し、塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(70
/30/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーして精製する。次いで
、10mlのエタノールと3mlの1.4N塩酸/エタノールを添加し、次いで
蒸発乾固させ、10mlのエーテル中でペースト状にし、ほぼ60℃の温度で真
空乾燥する。このようにして、146mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形
で得た。NMR、DMSO 1.34(遮蔽);1.51(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.34(t) C −CH−O 4.12(a)2H CH−C −O 1.67(m)2H;1.86(m)2H;2.05(遮蔽) シクロペン
チルのCH 2.05(bd) シクロヘキシルの赤道結合H 3.03(bs)1H 軸結合H 3.57(bt)1H 軸結合H 4.71(m)1H シクロペンチルのCH 7.08 2H;7.89 2H AA’BB’ O−フェニル−SO 8.11 N=CH−N + NH 4.79;8.27 易動性H
【0172】例39 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−ブロムベンゼンスルホンア
ミドの二塩酸塩
【0173】工程1 :4−ブロム−N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン
−6−イル]アミノ]ベンゼンスルホンアミド 例8の工程1におけるように操作を行なう。例1の工程1で得た257mgの
生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)、390mgの炭酸セシウム(C
CO)及びベンゼンスルホンアミドの代わりに236mgの4−ブロムベ
ンゼンスルホンアミドから出発し、反応媒体をほぼ100℃の温度でほぼ2時間
30分撹拌し、周囲温度に戻し、4mlの2N塩酸で酸性化し、次いで10ml
の酢酸エチルで2回抽出し、乾燥し、ろ過し、蒸発乾固させ、10mlのエーテ
ル中でペースト状にし、周囲温度で乾燥する。このようにして、226mgの所
期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。
【0174】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−ブロムベンゼンスルホンア
ミドの二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を行なう。228mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、上記工程1で得た
182mgの生成物を添加し、反応媒体をこの温度でほぼ8時間保持し、次いで
周囲温度に戻し、塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(80/20
/1)を溶離剤としてシリカでクロマトグラフィーして精製し、次いで、10m
lのエタノールと4mlの1.4N塩酸/エタノールを添加し、次いで終夜放置
し、蒸発乾固させ、10mlのエーテル中でペースト状にし、ほぼ60℃の温度
で真空乾燥する。このようにして、74mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の
形で得た。NMR、DMSO 1.34(m)2H;1.50(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 2.07(m)4H シクロヘキシルの赤道結合H 3.04(bs)1H 軸結合H 3.58(bt)1H 軸結合H 4.70(m)1H シクロペンチルのN−CH 1.68(m)2H;1.87(m)2H;2.07(m)4H シクロペ
ンチルのCH 7.75;7.88 AA’BB’ −フェニル− 8.01(s);8.03(bs)3H N−CH=N + 易動性H
【0175】例40 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−メチルベンゼンスルホンア
ミドの二塩酸塩
【0176】工程1 :N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]
アミノ]−4−メチルベンゼンスルホンアミド 例8の工程1におけるように操作を行なう。例1の工程1で得た257mgの
生成物、4mlのジメトキシエタン(DME)、390mgの炭酸セシウム(C
CO)及びベンゼンスルホンアミドの代わりに171mgの4−メチルベ
ンゼンスルホンアミドから出発し、反応媒体をほぼ100℃の温度でほぼ2時間
30分撹拌し、周囲温度に戻し、4mlの2N塩酸で酸性化し、次いで10ml
の酢酸エチルで2回抽出し、乾燥し、ろ過し、蒸発乾固させ、10mlのエーテ
ル中でペースト状にし、周囲温度で乾燥する。このようにして、292mgの所
期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。
【0177】工程2 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]−4−メチルベンゼンスルホンア
ミドの二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を行なう。285mgのtrans−1,4
−ジアミノシクロヘキサンをほぼ150℃の温度にもたらし、上記工程1で得た
196mgの生成物を添加し、反応媒体をこの温度でほぼ7時間保持する。塩化
メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(80/20/1)を溶離剤として
シリカでクロマトグラフィーして精製し、次いで10mlのエタノールと4ml
の1.4N塩酸/エタノールを添加し、終夜放置し、次いで蒸発乾固させ、10
mlのエーテル中でペースト状にし、ほぼ60℃の温度で真空乾燥する。このよ
うにして、112mgの所期の生成物をベイジュ色結晶の形で得た。NMR、DMSO 1.33(m)2H;1.51(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 1.68(m)2H;1.87(m)2H;2.06(m)4H シクロペ
ンチルのCH 2.06(bd)4H シクロヘキシルの赤道結合H 3.02(bs)1H 軸結合H 3.58(bt)1H 軸結合H 4.71(m)1H シクロペンチルのCH 7.37 2H;7.85 2H AA’BB’ −フェニル−SO 8.12<3H N=CH−N + NH 8.16(s)1H 易動性H
【0178】例41 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−[(3−ヨードフェニル)メチル]−9H−プリン−2,6
−ジアミンの二塩酸塩
【0179】工程1 :2−クロル−9−(1−エチルプロピル)−N−[(3−ヨードフェニ
ル)メチル]−9H−プリン−6−アミン 例3の工程1で得た200mgの生成物及び4mlのブタノールから出発し、
ベンジルアミンの代わりに0.123mlの3−ヨードベンゼンメタンアミドを
使用して、例3の工程2におけるように操作を行なう。周囲温度で撹拌し、反応
媒体をほぼ80〜85℃の温度に22時間もたらし、次いで周囲温度に戻し、4
mlのイソプロパノールで希釈し、ほぼ0℃の温度で3時間放置し、次いで分離
し、10mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で乾燥する。シクロヘキ
サン/酢酸エチル/塩化メチレン(70/15/15)を溶離剤としてシリカで
精製した後、235mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0180】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−[(3−ヨードフェニル)メチル]−9H−プリン−2,6
−ジアミンの二塩酸塩 上記工程1で得た226mgの生成物及び565mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例3の工程3におけるように操作を行な
い、反応媒体を140〜150℃の温度にほぼ4時間もたらし、次いで70〜8
0℃に冷却し、20mlの水/酢酸エチル(50/50)で希釈し、静置し、次
いで10mlの水及び5mlの塩化ナトリウム水溶液により洗浄し、乾燥し、蒸
発乾固させる。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を
溶離剤としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成した後、1
60mgの所期の生成物を結晶の形で得た。NMR、DMSO 0.79(t)6H C −CH−CH 1.93(m)4H CH−C−CH 1.37(m)2H;1.50(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 2.05(m)4H シクロヘキシルの赤道結合H 3.03(bs)1H 軸結合H 3.70(bt)1H 軸結合H 4.24(m) C−(CH−CH 4.83(bs)2H NH−C −フェニル 7.17(t)1H H’ 7.46(d)1H;7.64(dt)1H H’、H’ 7.82(s)1H H’ 8.04(bs)3H NH + N=C−N 8.31〜9.32 易動性H
【0181】例42 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン
−2,6−ジアミンの二塩酸塩
【0182】工程1 :2−クロル−9−(1−エチルプロピル)−N−[4−(トリフルオル
メトキシ)フェニル]−9H−プリン−6−アミン 例3の工程1で得た200mgの生成物及び4mlのブタノールから出発し、
ベンジルアミンの代わりに0.13mlの4−(トリフルオルメトキシ)ベンゼ
ンアミンを使用して、例3の工程2におけるように操作を行なう。反応媒体を周
囲温度で撹拌し、反応媒体をほぼ80〜85℃の温度に22時間もたらし、次い
で周囲温度に戻し、4mlのイソプロパノールで希釈し、ほぼ0℃の温度で4時
間放置し、次いで分離し、10mlのイソプロパノールで洗浄し、ほぼ50℃で
乾燥する。 シクロヘキサン/酢酸エチル/塩化メチレン(70/15/15)を溶離剤と
してシリカで精製した後、169mgの所期の生成物を白色結晶の形で得た。
【0183】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチル
プロピル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン
−2,6−ジアミンの二塩酸塩 上記工程1で得た160mgの生成物及び456mgのtrans−1,4−
ジアミノシクロヘキサンから出発して、例3の工程3におけるように操作を行な
い、反応媒体を140〜150℃の温度に4時間もたらし、次いで70〜80℃
に冷却し、20mlの水/酢酸エチル(50/50)で希釈し、静置し、次いで
10mlの水及び5mlの塩化ナトリウム水溶液により洗浄し、乾燥し、蒸発乾
固させる。メタノール/水酸化アンモニウム(NHOH)(98/2)を溶離
剤としてシリカで精製し、1.4N塩酸エタノール溶液で塩形成した後、149
mgの所期の生成物を結晶の形で得た。NMR、DMSO 0.77(t)6H (C −CH−CH 1.95(m) (CH−C−CH 1.34(m)2H 1.50(m)2H シクロヘキシルの軸結合H 2.03(m)4H シクロヘキシルの赤道結合H 3.02(bs)1H 軸結合H 3.64(bt)1H 軸結合H 4.30(m)1H C−(CH−CH 7.38 8.09 2H AA’BB’ FCO−フェニル−N 8.07 NH + N=C−N 8.93〜10.76 易動性Hと想定
【0184】例43 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−(1−エチルプロピル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチ
ルの二塩酸塩
【0185】工程1 :4−[[2−クロル−9−(1−エチルプロピル)−9H−プリン−6
−イル]アミノ]安息香酸エチル 例3の工程1において得られた生成物200mg及びブタノール4ミリリット
ルから出発し、ベンジルアミンの代わりに4−アミノ安息香酸エチル158mg
を用いて、例3の工程2におけるように操作を実施する。周囲温度において撹拌
を行ない、次いで反応媒体を80〜85℃の温度にして22時間置き、放置して
周囲温度に戻し、イソプロパノール4ミリリットルで希釈し、約0℃の温度に4
日間置き、次いで分離し、イソプロパノール10ミリリットルで洗浄し、約50
℃の温度において乾燥させる。シリカ上で塩化メチレン/酢酸エチル(90/1
0の割合)で溶離させることによって精製した後に、所期の物質209mgが白
色結晶の形で得られた。
【0186】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−(1−エチルプロピル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチ
ルの二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物198mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン582mgから出発して例3の工程3におけるように操作
を実施し、この反応媒体を140〜150℃の温度にして4時間置き、次いで7
0〜80℃に冷まし、水/酢酸エチル(50/50の割合)20ミリリットルで
希釈し、静置し、次いで水10ミリリットル及び塩化ナトリウム水溶液5ミリリ
ットルで洗浄し、乾燥させ、蒸発乾固させる。シリカ上でメタノール/水酸化ア
ンモニウム(NHOH)(98/2の割合)で溶離させることによって精製し
、エタノール中1.4N塩酸で塩形成させた後に、所期の物質184mgが結晶
の形で得られた。NMR(DMSO中) 0.80(t) 6H CH3 -CH2-CH 2.00(q) 4H CH3-CH2 -CH 1.39(m) 2H、1.53(m) 2H シクロヘキシルの軸H 2.09(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.03(bs) 1H 軸H4 3.69(btt) 1H 軸H1 4.32(m) N-CH-(CH2)2 + O-CH2 -CH3 1.34(t) 3H O-CH2-CH3 7.96 2H、8.15 2H AA'BB' =C-NH-フェニル-CO2 8.08 NH2 + N=CH-N 9.00〜10.86 移動性と推定されるH
【0187】例44 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(
3−ヨードフェニル)メチル]−9−(1−メチルプロピル)−9H−プリン−
2,6−ジアミン二塩酸塩
【0188】工程1 :(±)−2−クロル−N−[(3−ヨードフェニル)メチル]−9H−
(1−メチルプロピル)−9H−プリン−6−アミン 例9の工程1において得られた生成物200mg及びブタノール4ミリリット
ルから出発し、ベンジルアミンの代わりに3−ヨードベンゼンメタンアミン0.
128ミリリットルを用いて、例9の工程2におけるように操作を実施する。反
応媒体を80〜85℃の温度にして約22時間置き、放置して周囲温度に戻し、
イソプロパノール4ミリリットルで希釈し、約0℃の温度に2日間置き、次いで
分離し、イソプロパノール10ミリリットルで洗浄し、約50℃の温度において
乾燥させる。シリカ上で塩化メチレン/酢酸エチル(90/10の割合)で溶離
させることによって精製した後に、所期の物質290mgが白色結晶の形で得ら
れた。
【0189】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(
3−ヨードフェニル)メチル]−9−(1−メチルプロピル)−9H−プリン−
2,6−ジアミン二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物279mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン720mgから出発して例9の工程3におけるように操作
を実施する。例9についてと同じ条件下で精製した後に、1.4N−HCl/エ
タノール10ミリリットルを用いて塩形成を実施する。こうして所期の物質23
2mgが結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 0.80(t) 3H CH3 -CH2- 1.78〜2.00 2H CH3-CH2 1.27〜1.58(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.52(d) 3H CH3 -CH 2.03(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.03(bs) 1H 軸H4 3.69(bt) 1H 軸H1 4.49(m) 1H N-CH-CH3 4.78(bs) 2H NH-CH2 -フェニル 7.16(t) H5 7.46(bd) 1H、7.64(dt) 1H H4、H6 7.80(bs) 1H H2 8.06(bs)<3H NH2 + N=CH-N 8.41〜9.42 移動性と推定されるH
【0190】例45 :trans−N−(4−アミノシクロヘキシル)−2−[[[2−[[
2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シクロペンチル−9H−プ
リン−6−イル]アミノ]エチル]アミノ]スルホニル]ベンズアミド三塩酸塩
【0191】工程1 :2−[[[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−
6−イル)アミノ]エチル]アミノ]スルホニル]安息香酸エチル 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.2ミリリットル及び、4−メチルベンゼンスルホン酸
クロリドの代わりの2−(クロルスルホニル)安息香酸メチル400mgから出
発して例10の工程1におけるように操作を実施し、次いで反応媒体を周囲温度
において約30分間撹拌する。次いで水5ミリリットルを添加し、次いで10ミ
リリットルずつの塩化メチレンで2回抽出し、HO5ミリリットルで洗浄し、
乾燥させ、蒸発させる。シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/
酢酸エチル(70/30の割合)で溶離させた後に、所期の物質129mgが得
られた。
【0192】工程2 :trans−N−(4−アミノシクロヘキシル)−2−[[[2−[[
2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シクロペンチル−9H−プ
リン−6−イル]アミノ]エチル]アミノ]スルホニル]ベンズアミド三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物111mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン262mgから出発して例10の工程2におけるように操
作を実施し、反応媒体を約140℃に約3時間加熱し、次いで80℃に戻し、A
cOEt5ミリリットル及び次いで温水10ミリリットルを添加し、次いで放置
して周囲温度に戻し、10ミリリットルずつの酢酸エチルで2回抽出し、飽和塩
化ナトリウム水溶液10ミリリットルで洗浄し、次いで乾燥させる。シリカ上で
クロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(
80/20/2.5の割合)で溶離させることによって精製した後に、1.4N
塩酸/エタノール5ミリリットルを添加し、この反応媒体を放置して結晶化させ
、次いで濾過し、エーテル1ミリリットルですすぎ、真空下で乾燥させる。こう
して所期の物質58mgがベージュ色の固体の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.29〜1.62 8H シクロヘキシルの軸H 1.71(m) 2H、1.90(m) 2H、2.07(マスク)、2.18(m) 2H シクロペンチルのCH2 2.07(m) 8H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) >2H 過剰量の軸H4−H4' 3.18(m) 2H、3.11(マスク) CH2-NH 3.71(マスク) 3H 想定上の軸H1-H1' 4.76(m) 1H シクロペンチルのCH 7.42(dd) 1H、7.58(m) 2H、7.84(dd) 1H 芳香族H 8.17 NH2 + N=CH-N 7.02、8.23、8.37、8.83 移動性と推定されるH
【0193】例46 :trans−N−(2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]トリフ
ルオルメタンスルホンアミドの二塩酸塩
【0194】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]トリフルオルメタンスルホンアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン3ミリリット
ル、トリエチルアミン0.17ミリリットル及び、4−メチルベンゼンスルホン
酸クロリドの代わりのトリフルオルメタンスルホン酸クロリド0.128ミリリ
ットルから出発して例10の工程1におけるように操作を実施し、次いで反応媒
体を周囲温度において約30分間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し、
次いで5ミリリットルずつの塩化メチレンで3回抽出し、飽和塩化ナトリウム5
ミリリットルで洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、エーテル5ミリリットル中、次い
でペンタン5ミリリットル中でペースト状にし、分離し、乾燥させる。こうして
所期の物質315mgがベージュ色の固体の形で得られた。
【0195】工程2 :trans−N−(2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]トリフ
ルオルメタンスルホンアミドの二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物292mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン810mgから出発して例10の工程2におけるように操
作を実施し、反応媒体を約140℃に約3時間加熱し、次いで80℃に戻し、A
cOEt5ミリリットル及び次いで温水10ミリリットルを添加し、次いで放置
して周囲温度に戻し、10ミリリットルずつの酢酸エチルで2回抽出し、飽和塩
化ナトリウム10ミリリットルで洗浄し、乾燥させる。シリカ上でクロマトグラ
フィーにかけて塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/
1.5の割合)で溶離させることによって精製した後に、この反応媒体を放置し
て結晶化させ、次いで濾過し、エーテル5ミリリットルですすぎ、真空下で乾燥
させる。こうして所期の物質167mgが白色固体の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.38(m) 2H、1.52(m) 2H シクロヘキシルの軸H 1.70(m) 2H、1.90(m) 2H、2.03(マスク)(m)、2.18(m) 2H シクロペンチルのCH2 2.07(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 1H 軸H4 3.46(bt) 2H CH2-NH-S02 3.74(bt) 軸H1 3.79(マスク) CH2-NH-C=N 4.77(m) 1H シクロペンチルのCH 8.02 <3H NH2 + N=CH-N 8.31、8.93、9.47 移動性と推定されるH
【0196】例47 :trans−4−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−N−[2
−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シクロペンチル−9
H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]ベンゼンスルホンアミドの三塩酸塩
【0197】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−フルオルベンゼンスルホンアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン3ミリリット
ル、トリエチルアミン0.17ミリリットル及び、4−メチルベンゼンスルホン
酸クロリドの代わりの4−フルオルベンゼンスルホン酸クロリド0.128ミリ
リットルから出発して例10の工程1におけるように操作を実施し、次いで反応
媒体を周囲温度において約30分間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し
、次いで5ミリリットルずつの塩化メチレンで3回抽出し、飽和塩化ナトリウム
5ミリリットルで洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、エーテル5ミリリットル中、次
いでペンタン5ミリリットル中でペースト状にし、分離し、乾燥させる。こうし
て所期の物質360mgが得られた。
【0198】工程2 :trans−4−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−N−[2
−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シクロペンチル−9
H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]ベンゼンスルホンアミドの三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物173mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン450mgから出発して例10の工程2におけるように操
作を実施し、反応媒体を約140℃に約3時間加熱し、次いで放置して80℃に
戻し、AcOEt5ミリリットル及び次いで温水10ミリリットルを添加し、次
いでこの反応媒体を放置して周囲温度に戻し、次いで10ミリリットルずつの酢
酸エチルで2回抽出し、飽和塩化ナトリウム10ミリリットルで洗浄し、次いで
乾燥させる。シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/メタノール
/水酸化アンモニウム(75/22/3の割合)で溶離させることによって精製
した後に、1.4N塩酸/エタノール5ミリリットルを添加し、この反応媒体を
放置して結晶化させ、次いで濾過し、エーテル5ミリリットルですすぎ、真空下
で乾燥させる。こうして所期の物質62mgが白色固体の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.15〜1.61(m) 8H シクロヘキシルの軸H 1.69(m) 2H、1.88(m) 2H、2.03(マスク)(m) シクロペンチルのCH2 2.17(m) 2H 2.03(m) 8H シクロヘキシルの赤道H 2.99(m) 4H 1 CH2-CH2 -NH + H4−H4' 軸と推定 3.22(bt) 1H 軸H1' 3.70(m) 3H 1 CH-CH -NH + 軸と推定されるH1 4.75(m) 1H シクロペンチルのCH 6.63 2H、7.45 2H AA'BB' SO-フェニル-NH 8.15(s) 過剰 NH2 + N=CH-N 7.18、8.31、8.37、8.96 移動性と推定されるH
【0199】例48 :trans−N−(2−[[2−[[4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
(トリフルオルメチル)ベンゼンスルホンアミドの二塩酸塩
【0200】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−(トリフルオルメチル)ベンゼンスルホンアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン3ミリリット
ル、トリエチルアミン0.17ミリリットル及び、4−メチルベンゼンスルホン
酸クロリドの代わりの4−(トリフルオルメチル)ベンゼンスルホン酸クロリド
280mgから出発して例10の工程1におけるように操作を実施し、次いで反
応媒体を周囲温度において約30分間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加
し、次いで5ミリリットルずつの塩化メチレンで3回抽出し、飽和塩化ナトリウ
ム5ミリリットルで洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、エーテル5ミリリットル中、
次いでペンタン5ミリリットル中でペースト状にし、分離し、乾燥させる。こう
して所期の物質375mgが得られた。
【0201】工程2 :trans−N−(2−[[2−[[4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
(トリフルオルメチル)ベンゼンスルホンアミドの二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物188mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン440mgから出発して例10の工程2におけるように操
作を実施し、反応媒体を約140℃に約3時間加熱し、放置して80℃に戻し、
AcOEt5ミリリットル及び次いで温水5ミリリットルを添加し、次いでこの
反応媒体を放置して周囲温度に戻し、次いで5ミリリットルずつの酢酸エチルで
2回抽出し、飽和塩化ナトリウム5ミリリットルで洗浄し、次いで乾燥させる。
シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/メタノール/水酸化アン
モニウム(90/10/1の割合)で溶離させることによって精製した後に、1
.4N塩酸/エタノール5ミリリットルを添加し、この反応媒体を放置して結晶
化させ、次いで濾過し、エーテル5ミリリットルですすぎ、真空下で乾燥させる
。こうして所期の物質148mgが白色結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.36(m) 2H、1.51(m) 2H シクロヘキシルの軸H 1.70(m) 2H、1.88(m) 2H、2.04(マスク)(m)、2.16(m) 2H シクロペンチルのCH2 2.06 シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 軸H4 3.15 2H、3.69 3H HN-CH2-CH2-NH + 軸と推定されるH1 4.75(m) 1H シクロペンチルのCH 7.88 2H 8.00 2H AA'BB' F3C-フェニル-SO2 8.10 3H NH2 + N=CH-N 8.30、8.92 移動性と推定されるH
【0202】例49 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−
メチルプロピル)−N6−プロピル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩
【0203】工程1 :(±)−2−クロル−9−(1−メチルプロピル)−N−プロピル−9
H−プリン−6−アミン 例9の工程1において得られた生成物200mg及びブタノール4ミリリット
ルから出発し、ベンジルアミンの代わりに1−プロパンアミン0.132ミリリ
ットルを用いて、例9の工程2におけるように操作を実施する。周囲温度におい
て撹拌し、次いでこの反応媒体を80〜85℃の温度にして約22時間置き、放
置して周囲温度に戻し、次いで酢酸エチル5ミリリットル中に取り出し、蒸発乾
固させ、周囲温度においてペンタン5ミリリットル中でペースト状にし、分離し
、ペンタン5ミリリットルで洗浄し、約50℃の温度において乾燥させる。シリ
カ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/酢酸エチル(90/10の割
合)で溶離させた後に、所期の物質203mgが白色結晶の形で得られた。
【0204】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−
メチルプロピル)−N6−プロピル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物117mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン500mgから出発して例44の工程2におけるように操
作を実施する。こうして所期の物質80mgが結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 0.81(t) 3H CH3 -CH2-CH 0.96(t) 3H CH3 -CH2-CH2 1.38〜1.47 4H シクロヘキシルの軸H 1.52(d) 2H CH3 -CH 1.66(m) 2H CH3-CH2 -CH2 1.96(m) 2H CH3-CH2 -CH 2.08(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.04(bs) 1H 軸H4 3.63(bs) 2H HN-CH2 -(鎖) 3.72(bt) 1H 軸H1 4.43(m) 1H N-CH 8.11(bs) <3H NH2 + N=CH-N 8.25〜9.12 移動性と推定されるH
【0205】例50 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル))−9−(1
−メチルプロピル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩.
【0206】工程1 :(±)−2−クロル−9−(1−メチルプロピル)−N−[4−(トリ
フルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン−6−アミン 例9の工程1において得られた生成物200mg及びブタノール4ミリリット
ルから出発し、ベンジルアミンの代わりに4−(トリフルオルメトキシ)ベンゼ
ンアミン0.135ミリリットルを用いて例9の工程2におけるように操作を実
施する。周囲温度において撹拌し、次いでこの反応媒体を80〜85℃の温度に
して約22時間置き、放置して周囲温度に戻し、イソプロパノール4ミリリット
ルで希釈し、約0℃の温度に2日間置き、次いで分離し、イソプロパノール5ミ
リリットルで洗浄し、約50℃の温度において乾燥させる。シリカ上でクロマト
グラフィーにかけて塩化メチレン/酢酸エチル(90/10の割合)で溶離させ
た後に、所期の物質210mgが白色結晶の形で得られた。
【0207】工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−
メチルプロピル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H−
プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物201mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン595mgから出発して例44の工程2におけるように操
作を実施する。こうして所期の物質139mgが結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 0.84(t) 3H CH3 -CH2 1.83〜2.02(m) 2H CH3-CH2 1.38〜1.53 4H シクロヘキシルの軸H 1.57(d) 3H CH3 -CH 2.05(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 1H 軸H4 3.69(bt) 1H 軸H1 4.54(m) 1H N-CH-CH2- 7.36、8.08 2H、8.10(マスク) AA'BB' O-フェニル-NH、NH2 + N=CH-N 8.94、10.74 移動性と推定されるH
【0208】例51 :trans(±)−4−[[2−[[4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−(1−メチルプロピル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香
酸エチルの二塩酸塩
【0209】工程1 :(±)−4−[[2−クロル−9−(1−メチルプロピル)−9H−プ
リン−6−イル]アミノ]安息香酸エチル 例9の工程1において得られた生成物200mg及びブタノール4ミリリット
ルから出発し、ベンジルアミンの代わりに4−アミノ安息香酸エチル0.165mg
を用いて例9の工程2におけるように操作を実施する。周囲温度において撹拌し
、次いでこの反応媒体を80〜85℃の温度にして約22時間置き、放置して周
囲温度に戻し、イソプロパノール4ミリリットルで希釈し、約0℃の温度に2日
間置き、次いで分離し、イソプロパノール5ミリリットルで洗浄し、約50℃の
温度において乾燥させる。シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン
/酢酸エチル(90/10の割合)で溶離させた後に、所期の物質289mgが
白色結晶の形で得られた。
【0210】工程2 :trans(±)−4−[[2−[[4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−(1−メチルプロピル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香
酸エチルの二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物275mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン840mgから出発して例44の工程2におけるように操
作を実施する。こうして所期の物質267mgが結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 0.84(t) 3H CH3 -CH2 1.85〜2.04(m) 2H CH3-CH2 1.34(t) 3H CH3 -CH2-O 4.32(q) 2H CH3-CH2 -O 1.37〜1.53 4H シクロヘキシルの軸H 1.57(d) 3H CH3 -CH 2.09(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.03(bs) 1H 軸H4 3.71(bt) 1H 軸H1 4.56(m) 1H N-CH-CH2- 7.96 2H 8.15 2H AA'BB'、8.10(bs) <3H NH-フェニル-C=O、NH2 + N=CH-N 9.08、10.93 移動性と推定されるH
【0211】例52 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−
メチルプロピル)−N6−フェニル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩
【0212】工程1 :(±)−2−クロル−9−(1−メチルプロピル)−N−フェニル−9
H−プリン−6−アミン 例9の工程1において得られた生成物200mg及びブタノール4ミリリット
ルから出発し、ベンジルアミンの代わりにアニリン0.091ミリリットルを用
いて例9の工程2におけるように操作を実施する。周囲温度において撹拌し、次
いでこの反応媒体を80〜85℃の温度にして約22時間置き、放置して周囲温
度に戻し、イソプロパノール4ミリリットルで希釈し、約0℃の温度に2日間置
き、次いで分離し、イソプロパノール5ミリリットルで洗浄し、約80℃の温度
において乾燥させる。シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/酢
酸エチル(90/10の割合)で溶離させた後に、所期の物質176mgが白色
結晶の形で得られた。工程2 :trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−
メチルプロピル)−N6−フェニル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物166mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン629mgから出発して例44の工程2におけるように操
作を実施する。こうして所期の物質158mgが結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 0.84(t) 3H CH3 -CH2 1.83〜2.10(m) 2H CH3-CH2 1.29〜1.61 4H シクロヘキシルの軸H 1.57(d) 3H CH3 -CH 2.08(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 1H 軸H4 3.70(bt) 1H 軸H1 4.55(m) 1H -CH-CH2- 7.12(t) 1H、7.40(t) 2H、7.94(d) 2H 芳香族H 8.10(bs) <3H NH2 + N=CH-N 9.01、10.66 移動性と推定されるH
【0213】例53 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
メトキシベンゼンスルホンアミド二塩酸塩
【0214】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−メトキシベンゼンスルホンアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、トリエチルアミン0.2ミ
リリットル及び4−メチルベンゼンスルホン酸クロリドの代わりの4−メトキシ
ベンゼンスルホン酸クロリド248mgから出発して例10の工程1におけるよ
うに操作を実施し、次いで周囲温度においてほぼ一晩撹拌する。次いで水2ミリ
リットルを添加し、次いで5ミリリットルずつの塩化メチレンで3回抽出し、飽
和塩化ナトリウム5ミリリットルで洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、エーテル5ミ
リリットル中、次いでペンタン5ミリリットル中でペースト状にし、分離し、乾
燥させる。シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/CHCN(
70/30の割合)で溶離させた後に、 ットル中、次いでペンタン5ミリリットル中でペースト状にし、分離し、乾燥さ
せる。シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/CHCN(70
/30の割合)で溶離させた後に、こうして所期の物質250mgがベージュ色
の固体の形で得られた。
【0215】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
メトキシベンゼンスルホンアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物126mg及びtrans−1,4−ジア
ミノシクロヘキサン319mgから出発して例10の工程2におけるように操作を
実施し、この反応媒体を約140℃に約3時間加熱し、放置して80℃に戻し、
AcOEt5ミリリットルを添加し、温水5ミリリットルを添加し、この反応媒
体を放置して周囲温度に戻し、次いで5ミリリットルずつの酢酸エチルで2回抽
出し、飽和塩化ナトリウム5ミリリットルで洗浄し、次いで乾燥させる。シリカ
上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウ
ム(85/15/1.5の割合)で溶離させることによって精製した後に、1.
4N塩酸/エタノール5ミリリットルを添加する。この反応媒体を放置して結晶
化させ、次いで濾過し、エーテル5ミリリットルですすぎ、真空下で乾燥させる
。こうして所期の物質95mgがベージュ色の固体の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.39(m) 2H、1.53(m) 2H シクロヘキシルの軸H 2.05 シクロヘキシルの赤道H 1.71及び1.90 CH2 -CH2-CH-N 2.00及び2.17 CH2-CH2 -CH-N 4.75 CH2-CH2-CH-N 3.03(マスク) 軸H4 3.71(マスク) 軸H1 3.09(t)、3.71(m) N-CH2-CH2-N 3.82(s) フェニル-O-メチル 7.00、7.70 フェニル-O-メチル 7.47、8.04、8.24、8.73 移動性と推定されるH及びCH=N
【0216】例54 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
クロルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩
【0217】工程1 :4−クロル−N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−
プリン−6−イル)アミノ]エチル]ベンゼンスルホンアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.2ミリリットル及び、4−メチルベンゼンスルホン酸
クロリドの代わりの4−クロルベンゼンスルホン酸クロリド255mgから出発
して例10の工程1におけるように操作を実施し、次いでこの反応媒体を周囲温
度において30分間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し、次いで5ミリ
リットルずつの塩化メチレンで3回抽出し、飽和塩化ナトリウム5ミリリットル
で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、エーテル5ミリリットル中、次いでペンタン5
ミリリットル中でペースト状にし、分離し、乾燥させる。シリカ上でクロマトグ
ラフィーにかけて塩化メチレン/CHCN(70/30の割合)で溶離させた
後に、所期の物質350mgがベージュ色の固体の形で得られた。
【0218】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
クロルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物161mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン403mgから出発して例10の工程2におけるように操
作を実施し、この反応媒体を約140℃に約3時間30分加熱し、放置して80
℃に戻し、AcOEt5ミリリットル及び次いで温水5ミリリットルを添加し、
この反応媒体を放置して周囲温度に戻し、次いで5ミリリットルずつの酢酸エチ
ルで2回抽出し、飽和塩化ナトリウム5ミリリットルで洗浄し、次いで乾燥させ
る。シリカ上でクロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/メタノール/水酸化
アンモニウム(85/15/1.5の割合)で溶離させることによって精製した
後に、1.4N塩酸/エタノール5ミリリットルを添加し、この反応媒体を放置
して結晶化させ、次いで濾過し、エーテル5ミリリットルですすぎ、真空下で乾
燥させる。こうして所期の物質113mgがベージュ白色結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.37(m) 2H、1.57(m) 2H シクロヘキシルの軸H 2.04 シクロヘキシルの赤道H 1.70及び1.89 CH2 -CH2-CH-N 2.00及び2.17 CH2-CH2 -CH-N 4.75 CH2-CH2-CH-N 3.05(マスク) 軸H4 3.70(マスク) 軸H1 3.13(q)、3.70(bt) N-CH2-CH2-N 7.84(t) NH-CH2 7.53、7.76(s) フェニル-S02 8.07、8.28、8.85 移動性と推定されるH及びCH=N
【0219】例55 :trans−N−[2−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ
]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−1−メ
チルエタンスルホンアミド二塩酸塩
【0220】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−1−メチルエタンスルホンアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.2ミリリットル及び4−メチルベンゼンスルホン酸ク
ロリドの代わりの1−メチルエタンスルホン酸クロリド172mgから出発して
例10の工程1におけるように操作を実施し、次いでこの反応媒体を周囲温度に
おいて約30分間撹拌する。次いで2ミリリットルを添加し、次いで5ミリリッ
トルずつの塩化メチレンで3回抽出し、飽和塩化ナトリウム5ミリリットルで洗
浄し、乾燥させ、蒸発させ、エーテル5ミリリットル中、次いでペンタン5ミリ
リットル中でペースト状にし、分離し、乾燥させる。シリカ上でクロマトグラフ
ィーにかけて塩化メチレン/CHCN(70/30の割合)で溶離させた後に
、こうして所期の物質115mgが白色結晶の形で得られた。
【0221】工程2 :trans−N−[2−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ
]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−1−メ
チルエタンスルホンアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物157mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン315mgから出発して例10の工程2におけるように操
作を実施し、この反応媒体を約140℃に約3時間30分加熱し、80℃に戻し
、AcOEt5ミリリットル及び温水5ミリリットルを添加し、この反応媒体を
放置して周囲温度に戻し、次いで5ミリリットルずつの酢酸エチルで2回抽出し
、飽和塩化ナトリウム5ミリリットルで洗浄し、次いで乾燥させる。シリカ上で
クロマトグラフィーにかけて塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(
85/15/1.5の割合)で溶離させることによって精製した後に、エタノー
ル中の1.4N塩酸5ミリリットルを添加し、この反応媒体を放置して結晶化さ
せ、次いで濾過し、エーテル5ミリリットルですすぎ、真空下で乾燥させる。こ
うして所期の物質98mgが白色結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.23(d) CH3 -CH-CH3 3.19(m) CH3-CH-CH3 1.39(m) 2H、1.53(m) 2H シクロヘキシルの軸H 2.06 シクロヘキシルの赤道H及びシクロヘキシルのCH2 1.71及び1.90 CH2 -CH2-CH-N 2.00及び2.17 CH2-CH2 -CH-N 4.76(m) CH2-CH2-CH-N 3.05(マスク) 軸H4 3.73(マスク) 軸H1 3.29(t)、3.76(m) N-CH2-CH2-N 6.94 NH-CH2の1つ 8.04、8.25、8.85 移動性と推定されるH及びCH=N
【0222】例56 :trans−2−[[[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)
アミノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]ア
ミノ]スルホニル]安息香酸エチルの二塩酸塩 2−(クロルスルホニル)安息香酸メチルの代わりにO−クロルスルホニル安
息香酸エチルを用いて例45の工程1におけるように操作を実施する。こうして
得られた生成物から出発して例24の工程5におけるように操作を実施し、こう
して所期の物質が得られた。
【0223】例57 :trans−N−[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]-ベンズアミド二塩酸塩 ベンゼンスルホンアミドの代わりにベンズアミドを用いて例8の工程1におけ
るように操作を実施する。こうして得られた生成物から出発して例8の工程2に
おけるように操作を実施し、こうして所期の物質が得られた。
【0224】例58 :trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸の二塩酸塩
【0225】工程1 :3−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]安息香酸メチル 周囲温度において例1の工程1において得られた生成物257mg、ブタノー
ル4ミリリットル及び3−アミノ安息香酸メチル181mgを導入することによ
って例6の工程1におけるように操作を実施し、この反応媒体を約100℃の温
度に約5時間加熱し、次いで蒸発させ、エーテル中でペースト状にし、次いで乾
燥させる。こうして所期の物質352mgがオフホワイト色結晶の形で得られた
IRスペクトル NUJOL法 >=O 1722 cm-1 C=C + C=N + 芳香族 1648;1619;1600;1582;1558;1528;1500cm-1 NMR(DMSO中) 1.72(m) 1.89(m) 2.01(m) 2.19(m) シクロペンチルの環のCH2 3.88(s) -CO2CH3 4.87(m) 1H -N-CH(シクロペンチルのCH) 8.52(s) 1H -CH=N 7.51(t) H5 7.68(d) H6 8.13(bd) H4 8.56(bs) H2 10.58(s) NH
【0226】工程2 :trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸の二塩酸塩 例6の工程2におけるように操作を実施し、trans−1,4−ジアミノシ
クロヘキサン400mgを約150℃の温度にし、上記の工程1において得られた
生成物260mgを添加する。この反応媒体を5時間撹拌し、次いで周囲温度にお
いて一晩放置する。次いで水5ミリリットルを添加し、次いで酢酸エチル40ミ
リリットルで抽出し、メタノール10ミリリットルを添加し、乾燥させ、濾過し
、蒸発乾固させ、エタノール中の1.4N塩酸4ミリリットル及びメタノール20
ミリリットル中に取り出し、蒸発乾固させ、次いでエーテル5ミリリットル中で
ペースト状にし、約60℃の温度において乾燥させ、約60℃の温度において乾
燥させる。こうして所期の物質73mgがベージュ色の固体の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.40(m)、1.52(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m) 2H、1.91(m) 2H、2.04(m) 2H、2.19(m) 4H シクロペンチルのCH2 2.04(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 2.98(bs) 1H 軸H4 3.77(bt) 1H 軸H1 4.82(m) 1H シクロペンチルのCH 7.50(t) 1H H4' 7.67(d) 1H H3' 8.06(bs) <3H NH2 + N=CH-N 8.13、8.26 H1'、H5' 8.44〜8.83〜10.58 移動性と推定されるH
【0227】例59 :trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩
酸塩
【0228】工程1 :3−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]安息香酸エチル 例2の工程5において得られた生成物711mg、n−ブタノール4ミリリッ
トル及び3−アミノ安息香酸エチル200mgを周囲温度において導入し、この
反応媒体を約100℃の浴中に撹拌しながら6時間30分浸漬し、次いで周囲温
度において16時間浸漬し、放置して周囲温度に戻し、次いで分離し、エーテル
ですすぎ、エーテルですすぎ、次いで減圧下で乾燥させる。次いで減圧下で乾燥
させる。こうして所期の物質364mgが得られた。
【0229】工程2 :trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩
酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン400mgを約140℃の温度
にし、次いで上記の工程1において得られた生成物270mgを添加し、この反
応媒体を5時間撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻す。次いで水15ミリリッ
トルを添加し、次いでジクロルメタンで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ、溶媒を
蒸発させる。残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてメタノール/水酸化
アンモニウム(98/2)で溶離させ、エタノール中に取り出し、EtOH中1
.4N塩酸溶液を用いて塩形成させ、次いで所期の塩酸塩を約60℃において乾
燥させる。こうして所期の物質156mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.35(t) 3H、4.35(q) 2H CO2-CH2-CH3 1.43(m) 4H シクロヘキシルの軸CH2 1.71(m)−1.91(m)−2.06(マスク)−2.20(m) シクロペンチルのCH2 2.07(m) H シクロヘキシルの赤道 3.00(s) 1H、H4' 軸 3.70(t) 1H、H1' 軸 4.84(m) 1H シクロペンチルのCH 7.53(t) 1H H5 7.68(dt) 1H H4 8.09(bs) <3H N=CH + 移動性H 8.32(t) 1H H2 8.37(d) 1H H6 8.89-10.71 移動性H
【0230】例60 :trans−4−((2−((4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)アミノ)ベンズアミド二塩酸塩
【0231】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]ベンズアミド. 周囲温度において例1の工程9において得られた生成物311mg、ブタノー
ル2ミリリットル及び4−アミノベンズアミ68mgを導入することによって例
6の工程1におけるように操作を実施し、この反応媒体約100℃の温度におい
て約20時間撹拌し、次いで蒸発させ、エーテル中でペースト状にし、次いで乾
燥させる。こうして所期の物質170mgが結晶の形で得られた。IRスペクトル NUJOL法 >=0 1653 cm-1 共役系+芳香族 1616;1605;1555;1517;1491cm-1 NMR(DMSO中) 1.73(m) 2H、1.90(m) 2H、2.02(m) 2H、2.19(m) 2H シクロペンチルのCH2 4.87(m) 1H シクロペンチルのCH 8.43(s) 1H N=CH-N 10.33(s) 1H 7.22(bs) 移動性と推定されるH 7.86、7.93 -フェニル-C=
【0232】工程2 :trans−4−((2−((4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)アミノ)ベンズアミド二塩酸塩 例6の工程2におけるように操作を実施し、trans−1,4−ジアミノシ
クロヘキサン800mgを周囲温度において撹拌しながら導入し、次いでこの反
応媒体を溶融するまで約150℃に加熱し、上記の工程1において得られた生成
物249mgを添加し、この反応媒体を4時間30分撹拌し、次いで放置して周
囲温度に戻す。次いで水10ミリリットルを添加し、次いで25%メタノール含
有塩化メチレン10ミリリットルで抽出し、乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させ、
エタノール5ミリリットル中に取り出す。エタノール中の1.4N塩酸を添加し
、次いで蒸発させ、放置して結晶化させ、分離し、エタノールで洗浄し、次いで
放置して結晶化させ、分離し、エタノールで洗浄し、次いで約60℃の温度にお
いて乾燥させる。こうして所期の物質207mgが無色結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.43、1.60 シクロヘキシルのCH2の軸H 2.08 シクロヘキシルのCH2の赤道H 1.75(m) 2H、1.95(m) 2H、2.05(m) 2H、2.20(m) 2H シクロペンチルのCH2 3.04(m) 軸H4' 3.76(tt) 軸H1' 4.84(m) シクロペンチルの角のH 7.96、8.06 −フェニル 8.10 移動性H及びH2 8.88(s)、10.65(s)、7.3 移動性H
【0233】例61 :trans−3−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]ベンズアミ
ド二塩酸塩 例6の工程1において4−アミノ安息香酸エチルの代わりに3−メチルアミノ
ベンズアミドを用いて、例6におけるように操作を実施する。次いで例6の工程2
におけるように操作を実施し、こうして所期の物質が得られた。
【0234】例62 :trans−3−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸エ
チルの二塩酸塩 例1の工程2において4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩の代わり
に3−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩を用いて例1におけるように操
作を実施する。
【0235】例63 :trans−N−(2−((4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−9
−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)−3−ピリジンスルホンアミド -
ピリジンスルホンアミド二塩酸塩
【0236】工程1 :N−[[2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]
アミノ]−3-ピリジンスルホンアミド 例1の工程1において得られた生成物514mg、ジメトキシエタン(DME
)8ミリリットル、炭酸セシウム(CsCO)780mg及びベンゼンスル
ホンアミドの代わりの3−ピリジンスルホンアミド316mgから出発して例8
の工程1におけるように操作を実施し、この反応媒体を約100℃の温度におい
て約5時間30分撹拌し、周囲温度において一晩放置する。次いで2N塩酸4ミ
リリットルを添加し、次いで形成した沈殿を分離し、水5ミリリットルですすぎ
、真空下で約50℃の温度において乾燥させ、こうして所期の物質414mgが
ベージュ色の結晶の形で得られた。ベージュ色の結晶の形で得られた。
【0237】工程2 :trans−N−(2−(([4−アミノシクロヘキシル)アミノ)−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)−3−ピリジンスルホンアミド
二塩酸塩 例8の工程2におけるように操作を実施し、trans−1,4−ジアミノシ
クロヘキサン400mgを約140℃の温度にし、上記の工程1において得られ
た生成物265mgを添加し、この反応媒体をこの温度に約3時間30分保つ。
シリカ上でクロマトグラフィーにかけてメタノール/水酸化アンモニウム(98
/2の割合)で溶離させた後に、エタノール4ミリリットル及びメタノール2ミ
リリットル、次いで1.4N塩酸/エタノール4ミリリットルを添加し、次いで
僅かに不溶性の部分を濾過し、蒸発乾固させ、エーテル10ミリリットル中でペ
ースト状にし、真空下で約60℃の温度において乾燥させる。こうして所期の物
質148mgが茶色の結晶の形で得られた。NMR(DMSO中) 1.34(m) 2H、1.50(m) 2H シクロヘキシルの軸H 1.68(m) 2H、1.88(m)2H、2.05(マスク) シクロペンチルのCH2 2.06 シクロヘキシルの赤道H 3.03(bs) 1H 軸H4 3.59(bt) 1H 軸H1 4.72(m) 1H シクロペンチルのCH 7.62(dd) H5' 8.33(dt) 1H H4' 8.77(dd) 1H H6' 9.12(d) H2' 8.13(bs) <3H N=CH-N + NH2 8.22(s) 1H 移動性と推定されるH
【0238】例64 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ブタン酸エチルの二塩
酸塩 例1の工程2において4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩の代わりに
アミノ酪酸エチルを用いて例1におけるように操作を実施し、次いでこうして得
られた生成物から例1の工程3におけるように操作を実施する。
【0239】例65 :trans−4−[[9−シクロペンチル−2−[[4−[[(1,1
−ジメチルエトキシ)カルボニル]]アミノ]シクロヘキシル]メチルアミノ]
−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサンの代わりにtrans−1−(
NBOC)−4−(N−メチル)シクロヘキサンを用いて例6の工程2における
ように操作を実施する。こうして所期の物質が得られた。
【0240】例66 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)メチルアミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチル
の二塩酸塩 例65の化合物から出発して操作を実施し、トリフルオル酢酸を作用させるこ
とによってN−BOCアミンを脱保護する。こうして所期の物質が得られた。
【0241】例67 :trans−9−シクロペンチル−N2−(4−ヒドロキシ−4−メチ
ルシクロヘキシル)−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジア
ミン二塩酸塩 例1の工程2において4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩の代わり
にベンジルアミンを用い、例1の工程3においてtrans−1,4−ジアミノ
シクロヘキサンの代わりにl−メチル−trans−1,4−アミノシクロヘキ
サノールを用いて、例1におけるように操作を実施する。
【0242】例68 :N2−(4−アミノ−2−ヒドロキシシクロヘキシル)−9−シクロペ
ンチル−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩 例1の工程2において4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩の代わり
にベンジルアミンを用い、例1の工程3においてtrans−1,4−ジアミノ
シクロヘキサンの代わりに2−ヒドロキシ−trans−1,4−ジアミノシク
ロヘキサンを用いて、例1におけるように操作を実施する。
【0243】例69 :N2−(4−アミノ−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−9−シクロペ
ンチル−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩 例1の工程2において4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩の代わり
にベンジルアミンを用い、例1の工程3においてtrans−1,4−ジアミノ
シクロヘキサンの代わりに3−ヒドロキシ−trans−1,4−ジアミノシク
ロヘキサンを用いて、例1におけるように操作を実施する。
【0244】例70 :trans−N2−(4−アミノ−3−フルオルシクロヘキシル)−9
−シクロペンチル−N6−(フェニルメチル)−9H−プリン−2,6−ジアミ
ン二塩酸塩 例1の工程2において4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩の代わり
にベンジルアミンを用い、例1の工程3においてtrans−1,4−ジアミノ
シクロヘキサンの代わりに3,3−フルオル−trans−1,4−ジアミノシ
クロヘキサンを用いて、例1におけるように操作を実施する。
【0245】例71 :trans−2−[(4−アミノシクロヘキシル)オキシ]−9−シク
ロペンチル−N−(フェニルメチル)−9H−プリン−6−アミン二塩酸塩 例1の工程2において4−(アミノメチル)安息香酸メチルの塩酸塩の代わり
にベンジルアミンを用い、例1の工程3においてtrans−1,4−ジアミノ
シクロヘキサンの代わりにtrans−1,4−Boc−アミノシクロヘキサノ
ールをジメチルホルムアミド中で水素化ナトリウム(NaH)の存在下でを用い
て、例1におけるように操作を実施する。
【0246】例72 :4−[ [9−シクロペンチル−6−[(フェニルメチル)アミノ]−
9H−プリン−2−イル]アミノ]−シクロヘキサノン二塩酸塩 例4の生成物から出発してDMF中で二クロム酸ピリジニウム(PDC)の存
在下で酸化させることによって操作を実施し、シリカ上で濾過してCHC1 /メタノール(80/20)で溶離させた後に、所期の物質が得られた。
【0247】例73 :4−[[9−シクロペンチル−6−[(フェニルメチル)アミノ]−9
H−プリン−2−イル]アミノ]−シクロヘキサノン二塩酸塩O−メチルオキシ
ム 例72の生成物から出発してエタノール中で還流下においてO−ヒドロキシル
アミンと反応させることによって操作を実施し、こうして所期の物質が得られた
【0248】例74 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−([(3,4−ジクロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]
−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩
【0249】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[[(3,4−ジクロル
フェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程1において得られた生成物281mg、メタノール4ミリリットル
、3,4−ジクロルベンズアルデヒド0.2ミリリットル及び酢酸0.2ミリリ
ットルを互いに混合し、この反応媒体を2時間30分撹拌し、NaBHCN0
.1gを添加し、周囲温度において1時間撹拌する。溶媒を蒸発させた後に、残
渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1/メタノール/水酸化
アンモニウム(95/0.5/0.33)で溶離させた後に、所期の物質278
.4mgが得られた。
【0250】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(3,4−ジクロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]
−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物278mg、ブタノール4ミリリットル
及びtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン360mgを互いに混合し、
この反応媒体を140℃に約10時間加熱し、放置して周囲温度に戻す。蒸発さ
せた後に、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHCl/メタノ
ール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5)で溶離させ、得られた生成物
93mgをエタノール中1.4N塩酸溶液によって塩形成させる。所期の物質1
15mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.36(m)-1.49(m) シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.90(m)-2.04(m) シクロペンチルのCH2 2.05(m) シクロヘキシルの赤道H' 3.02(bs) 1H H4 3.25(t) 2H-3.90(bs) 2H CH2-N 3.69(マスクと推定) 軸H1 4.24(bs) 2H N-CH 2-フェニル 4.73(m) 2H シクロペンチルのCH 7.56(dd) 1H Hc 7.67(d) 1H Hb 7.87(d) 1H Ha 7.93(bs) 3H NH 9.40 >1H
【0251】例75 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]メチル]アミ
ノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩
【0252】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[[[4−(トリフルオ
ルメトキシ)フェニル]メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程1において得られた生成物281mg、メタノール4ミリリットル
、4− トリフルオルメトキシベンズアルデヒド0.16ミリリットル及び酢酸
0.2ミリリットルを互いに混合し、この反応媒体を2時間30分撹拌し、Na
BHCN 0.1gを添加し、周囲温度において1時間撹拌する。溶媒を蒸発
させ、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1/メタノール
/水酸化アンモニウム(95/0.5/0.33)で溶離させて、所期の物質1
29mgが得られた。
【0253】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]メチル]アミ
ノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物129mg、ブタノール4ミリリットル
及びtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン170mgを互いに混合し、
この反応媒体を140℃に約5時間30分加熱し、放置して周囲温度に戻す。蒸
発させた後に、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1/メ
タノール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5)で溶離させ、得られた生
成物90mgをEtOH中の1.4N塩酸/エタノールによって塩形成させる。
所期の物質65mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.39(m)-1.53(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.89(m)-2.17(m) シクロペンチルのCH2 2.06(m) 4H シクロヘキシルの赤道H' 3.03(bs) 1H H4 3.17(t) 4H-4.00(bs) 4H、CH2-N' 3.73(マスク) 1H 軸H1 4.27(s) 2H N-CH 2-フェニル 4.76(m) 1H シクロペンチルのCH 7.38-7.75 A'BB' F3C-O-フェニル-CH2 8.20(s) 1H N=CH 8.09 ≦2H NH2 8.05-9.62 NH
【0254】例76 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(3,5−ジクロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]
−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩.
【0255】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル-N−[2−[[(3,5−ジクロルフ
ェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程1において得られた生成物281mg、メタノール4ミリリットル
、3,5−ジクロルベンズアルデヒド0.16ミリリットル及び酢酸0.2ミリ
リットルを互いに混合し、この反応媒体を2時間30分撹拌し、NaBHCN
0.1gを添加し、周囲温度において1時間撹拌する。溶媒を蒸発させた後に、
残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1/メタノール/水酸
化アンモニウム(95/0.5/0.33)で溶離させて、所期の物質119m
gが得られた。
【0256】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(3,5−ジクロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]
−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物119mg、ブタノール4ミリリットル
及びtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン155mgを互いに混合し、
この反応媒体を140℃に約5時間加熱し、さらにtrans−1,4−ジアミ
ノシクロヘキサン155mgを追加し、再び140℃に3時間加熱し、この反応
媒体を放置して周囲温度に戻す。蒸発させた後に、残渣をシリカ上でクロマトグ
ラフィーにかけてCHC1/メタノール/水酸化アンモニウム(85/15
/1.5)で溶離させ、得られた生成物17.3mgをEtOH中1.4N−H
C1溶液で塩形成させる。所期の物質23.8mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.38(m)-1.51(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.91(m)-2.16(m) シクロペンチルのCH2 2.06(m) シクロヘキシルの赤道H 3.03(bs) 1H H4 3.27(bt)-3.97(bs) the CH2-N's 3.72(マスク) H1 4.26(s) 2H N-CH 2-フェニル 4.76(m) 1H シクロペンチルのCH 7.59(t) 1H Ha 7.70(d) 2H Hb 8.03(bs)-8.40(bs)-9.60(bs) NH 8.16(s) N=CH
【0257】例77 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(4−フルオルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9
H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩.
【0258】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[[(4−フルオルフェ
ニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程1において得られた生成物281mg、メタノール4ミリリットル
、4−フルオルメトキシベンズアルデヒド0.15ミリリットル及び酢酸0.2
ミリリットルを互いに混合し、この反応媒体を2時間30分撹拌し、NaBH CN0.1gを添加し、周囲温度において1時間撹拌する。溶媒を蒸発させた後
に、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1/メタノール/
水酸化アンモニウム(95/0.5/0.33)で溶離させて、所期の物質23
0mgが得られた。
【0259】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(4−フルオルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9
H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物200mg、ブタノール4ミリリットル
及びtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン400mgを互いに混合し、
この反応媒体を140℃に約16時間加熱し、次いで放置して周囲温度に戻す。
蒸発させた後に、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1
メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5)で溶離させ、得られた
生成物54mgをEtOH中1.4N−HC1溶液で塩形成させる。所期の物質
57.7mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.39(m)-1.53(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.90(m)-2.17(m) シクロペンチルのCH2 2.05(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 1H H4 3.25(bt) 2H-3.99(bs) 2H CH2-N 3.74 1H H1 4.22(s) 2H N-CH 2-フェニル 4.77(m) 1H シクロペンチルのCH 7.22(bt) 2H Hb 7.66(dd) 2H Ha 8.09(bs) >2H NH 8.22(s) 1H N=CH 8.60(bs) 1H-9.54(bs) >1H NH
【0260】例78 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[[4−(トリフルオルメチル)フェニル]メチル]アミノ
]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩
【0261】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[2−[[[4−(トリフルオ
ルメチル)フェニル]メチル]アミノ]エチル]−9H−プリン−6−アミン 例7の工程1において得られた生成物281mg、メタノール4ミリリットル
、4−トリフルオルメチルベンズアルデヒド0.19ミリリットル及び酢酸0.
2ミリリットルを互いに混合し、この反応媒体を2時間30分撹拌し、NaBH CN0.1gを添加し、周囲温度において1時間撹拌する。溶媒を蒸発させた
後に、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1/メタノール
/水酸化アンモニウム(95/0.5/0.33)で溶離させて、所期の物質1
46mgが得られた。
【0262】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[[4−(トリフルオルメチル)フェニル]メチル]アミノ
]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物220mg、ブタノール4ミリリットル
及びtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン571mgを互いに混合し、
この反応媒体を140℃に約5時間30分加熱し、次いで放置して周囲温度に戻
す。蒸発させた後に、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1 /メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5)で溶離させ、得ら
れた生成物をEtOH中1.4N−HC1溶液で塩形成させる。所期の物質66
mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.39-1.53 シクロヘキシルの軸H 1.70-1.90-2.02-2.16 シクロペンチルのCH2 2.05 シクロヘキシルの赤道H 2.84〜3.04 H4 3.29-4.00 CH2-N 3.55-3.73 軸H1 4.34(s) N-CH 2-フェニル 4.76 シクロペンチルのCH 7.76-7.85 F3C-フェニル 8.20 N=CH 8.07-8.43-8.59 移動性H
【0263】例79 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(3−クロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩
【0264】工程1 :2−クロル−N−[2−[[(3−クロルフェニル)メチル]アミノ]
エチル]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−アミン 例7の工程1において得られた生成物281mg、メタノール4ミリリットル
、3−クロルベンズアルデヒド0.2ミリリットル及び酢酸0.2ミリリットルを互い
に混合し、この反応媒体を2時間30分撹拌し、NaBHCN0.1gを添加
し、周囲温度において1時間撹拌する。溶媒を蒸発させた後に、残渣をシリカ上
でクロマトグラフィーにかけてCHC1/メタノール/水酸化アンモニウム
(95/0.5/0.33)で溶離させて、所期の物質172mgが得られた。
【0265】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[2−[[(3−クロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H
−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物111mg、ブタノール4ミリリットル
及びtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン312mgを互いに混合し、
この反応媒体を140℃に約5時間30分加熱し、次いで放置して周囲温度に戻
す。蒸発させた後に、残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけてCHC1 /メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5)で溶離させ、得ら
れた生成物92.7mgをEtOH中1.4N−HC1溶液で塩形成させる。所
期の物質68mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.38(m)-1.52(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.90(m)-2.15(m) シクロペンチルのCH2 2.05(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.04(bs) 1H H4 3.26(bt)-3.98(bs) CH2-N 3.72(マスク) 軸H1 4.25(s) 2H CH 2-フェニル 4.76(m) 1H シクロペンチルのCH 7.45(m) 2H及び7.55(m) 1H Hb、Hc及びHd 7.70(bs) 1H Ha 8.04(bs)>2H-8.38(bs) 1H-9.53(bs) >1H NH 8.15(s) 1H CH=N
【0266】例80 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(1,1
’−ビフェニル)−4−イル]−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−
ジアミン二塩酸塩
【0267】工程1 :2−クロル−N−[(1,1−ビフェニル)−4−イル]−9−シクロ
ペンチル−9H−プリン−6−アミン n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物11
4mg及び4−アミノビフェニル203mgを周囲温度において導入し、この反
応媒体を100℃の浴中で5時間30分撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻し
、次いで分離し、エーテルですすぎ、次いで減圧下で乾燥させる。こうして所期
の物質328mgが得られた。
【0268】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[(1,1
’−ビフェニル)−4−イル]−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−
ジアミン二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン342mgを約150℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物234mgを添加し、この反応媒体
を140℃において撹拌下に9時間30分保ち、次いで放置して周囲温度に戻す
。次いで水10ミリリットルを添加し、次いでジクロルメタンで抽出し、乾燥さ
せ、溶媒を蒸発させる。残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeO
H/NHOH、98/2)にかけ、次いで塩酸のエタノール溶液5ミリリット
ル中に取り出し、溶媒を蒸発させ、残渣をエーテル中でペースト状にし、減圧下
で60℃において乾燥させる。所期の物質93mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.42(m)-1.53(m) シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m) 4H シクロペンチルのCH 2-CH 2.09(m) シクロヘキシルの赤道H 2.09(m)-2.21(m) 4H シクロペンチルのCH 2-CH2-CH 3.03(bs) H4 3.73(bt) H1 4.84(m) シクロペンチルのCH 7.34(tt) 1H Hc 7.46(bt) 2H Hb 7.69(bd)-8.07(bd) 4H AA'BB' Ha + フェニル 8.07 3H -NH 8.93(s) 1H CH-C=N 10.66(bs) NH
【0269】例81 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンアセトニトリ
ル二塩酸塩
【0270】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]ベンゼンアセトニトリル n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及び4−アミノフェニルアセトニトリル159mgを周囲温度において導
入し、この反応媒体を100℃の浴中で5時間30分撹拌し、次いで放置して周
囲温度に戻し、次いで分離し、エーテルですすぎ、次いで減圧下で乾燥させる。
こうして所期の物質296mgが得られた。
【0271】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンアセトニトリ
ル二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン684mgを約140℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物211mgを添加し、この反応媒体
を浴中で140℃において6時間撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻す。次い
で水10ミリリットルを添加し、次いでジクロルメタンで抽出し、乾燥させ、溶
媒を蒸発させる。残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/N
OH、98/2)にかけ、次いで塩酸のエタノール溶液6ミリリットル中に
取り出し、溶媒を蒸発させ、残渣をエーテル中でペースト状にし、減圧下で60
℃において乾燥させて、所期の物質199mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.46(m) シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1 91(m)、2.08(マスク)、2.21(m) 8H シクロペンチルのCH2 2.09(m) シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 軸H4 3.71(bt) 軸H1 3.98(s) 2H フェニル-CH 2-CN 4.84 シクロペンチルのCH 7.36-7.97 AA'BB' フェニル 8.06(bs) 3H -NH 8.81(s) 1H CH=N 10.46(bs) 1H NH
【0272】例82 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[4-(4−モルホリニル)フェニル]−9H−プリン−2,6−ジ
アミン二塩酸塩
【0273】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル-N−[4−(4−モルホリニル)フ
ェニル]−9H−プリン−6−アミン n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及び4−モルホリノアニリン214mgを周囲温度において導入し、この
反応媒体を周囲温度において24時間撹拌し、次いで分離し、エーテルですすぎ
、次いで減圧下で50℃において乾燥させる。こうして所期の物質286mgが
得られた。
【0274】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−9H−プリン−2,6−ジ
アミン二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン800mgを約140℃の温度
にし、次いで上記の工程1において得られた生成物286mgを添加し、この反
応媒体を140℃において5時間撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻す。次い
で水15ミリリットルを添加し、次いでジクロルメタンで抽出し、乾燥させ、溶
媒を蒸発させる。残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/N
OH、98/2)にかけ、次いで塩酸のエタノール溶液4ミリリットル中に
取り出し、溶媒を蒸発させ、減圧下で50℃において乾燥させて、所期の物質1
43mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.40(m)-1.540(m) シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m)、2.07(m) 8H、2.21(m) シクロペンチルのCH2 2.07(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 軸H4 3.20(m) 4H CH 2-N 3.71(tt) 1H 軸H1 3.81(m) 4H CH 2-O 4.83(m) シクロペンチルのCH 7.10-7.77 AA'BB' 4H フェニル 8.12(bs) 3H-10.46(bs) 1H NH及びNH2 8.78(s) 1H CH=N
【0275】例83 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゾニトリル二塩酸
【0276】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]ベンゾニトリル. n−ブタノール14ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物1
.03g及び4−アミノベンゾニトリル567mgを周囲温度において導入し、
この反応媒体を100℃の浴中で7時間撹拌し、次いで周囲温度において16時
間放置し、次いで少し濃縮し、分離し、エーテルですすぎ、次いで減圧下で乾燥
させる。こうして所期の物質1.13gが得られた。
【0277】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゾニトリル二塩酸
塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン2gを約150℃にし、次いで
上記の工程1において得られた生成物1.18gを添加し、この反応媒体を撹拌
下で140℃に5時間保ち、次いで放置して周囲温度に戻す。次いで水30ミリ
リットルを添加し、次いでジクロルメタンで抽出し、乾燥させ、溶媒を蒸発させ
る。残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NHOH、9
8/2)にかけ、得られた生成物130mgをエタノール10ミリリットル中に
取り出し、塩酸のエタノール溶液4ミリリットルを添加し、次いで分離し、エー
テルで洗浄し、減圧下で50℃において乾燥させて、所期の物質144mgが回
収された。NMR(DMSO中) 1.41(m)-1.53(m) シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m)、2.03(m) 8H、2.18(m) シクロペンチルのCH2 2.07(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.04(bs) 1H H4 3.70(tt) 1H H1 4.81(m) 1H シクロペンチルのCH 7.76-8.23 4H AA'BB' HN-フェニル-CN 8.03(bs) 3H-10.55(bs) H NH 8.60(s) 1H CH=N
【0278】例84 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−(4−ニトロフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩
【0279】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−(4−ニトロフェニル)−9H
−プリン−6−アミン n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及び4−ニトロアニリン166mgを周囲温度において導入し、この反応
媒体を100℃の浴中で5時間30分撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻し、
次いで分離し、エーテルですすぎ、次いで減圧下で50℃において乾燥させる。
こうして所期の物質275mgが得られた。
【0280】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−(4−ニトロフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン740mgを約150℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物466mgを添加し、この反応媒体
を140℃において6時間撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻す。次いで水1
5ミリリットルを添加し、次いでジクロルメタンで抽出し、乾燥させ、溶媒を蒸
発させる。残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NH
H、98/2)にかけ、得られた生成物270mgをエタノール10ミリリット
ル中に取り出し、塩酸のエタノール溶液6ミリリットルを添加し、次いで分離し
、エーテルで洗浄し、減圧下で60℃において乾燥させて、所期の物質79mg
が回収された。NMR(DMSO中) 1.42(m)-1.53(m) シクロヘキシルの軸H 1.73(m)-1.92(m)、2.10(m) 8H、2.18(m) シクロペンチルのCH2 2.10(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.04(bs) 1H H4 3.72(tt) 1H H1 4.81(m) 1H シクロペンチルのCH 8.04(bs)3H-10.64(bs) 1H NH及びNH2 8.20-8.30 AA' BB' HN-フェニル-NO2 8.54(s) 1H CH=N
【0281】例85 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[4−(トリフルオルメチル)フェニル]−9H−プリン−2,6−
ジアミン二塩酸塩
【0282】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−[4−(トリフルオルメチル)
フェニル]−9H−プリン−6−アミン n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及び4−トリフルオルメチルアニリン193mgを周囲温度において導入
し、この反応媒体を100℃の浴中で7時間撹拌し、放置して周囲温度にし、再
び100℃に4時間加熱し、次いで放置して周囲温度に戻す。溶媒を蒸発させ、
次いでエーテル中でペースト状にし、次いで減圧下で50℃において乾燥させる
。こうして所期の物質314mgが得られた。
【0283】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−[4−(トリフルオルメチル)フェニル]−9H−プリン−2,6−
ジアミン二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン684mgを約150℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物229mgを添加し、この反応媒体
を140℃において5時間撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻す。次いで水1
5ミリリットルを添加し、次いでジクロルメタンで抽出し、乾燥させ、溶媒を蒸
発させる。残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NH
H、98/2)にかけ、エタノール10ミリリットル中に取り出し、塩酸のエタ
ノール溶液6ミリリットルを添加し、次いで分離し、エーテルで洗浄し、減圧下
で60℃において乾燥させて、所期の物質159mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.42(m)-1.62(m) シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m)-2.19(m) 8H シクロペンチルのCH2 2.10(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.03(bs) 1H H4 3.72(tt) 1H H1 4.82(m) 1H シクロペンチルのCH 7.66-8.23 HN-フェニル-CF3 8.01(bs) 3H-10.38(bs) 1H NH及びNH2 8.57(s) 1H CH=N
【0284】例86 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(4−アミ
ノフェニル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩 例84におけるようにして得られた生成物455mgをテトラヒドロフラン1
0ミリリットル中で周囲温度において活性炭上のパラジウム230mgの存在下
で16時間水素化させ、次いで濾過し、テトラヒドロフランですすぎ、溶媒を蒸
発させる。残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NH
H、98/2)にかけ、エタノール10ミリリットル中に取り出し、塩酸のエタ
ノール溶液4ミリリットルを添加し、次いで分離し、エーテルで洗浄し、減圧下
で60℃において乾燥させて、所期の物質338mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.40(m)-1.53(m) シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m)、2.08(マスク) 8H、2.21(m) シクロペンチルのCH2 2.07(b) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.01(bs) 1H H4 3.68(tt) 1H H1 4.85(qt) 1H シクロペンチルのCH 7.40 2H-7.99 2H AA'BB' HN-フェニル-NH2 8.15(bs)3H 移動性H + N=CH-N 8.93-10.71 移動性H
【0285】例87 :trans−9−シクロペンチル−N2−(4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)−N6−フェニル−9H−プリン−2,6−ジアミン塩酸塩
【0286】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−フェニル−9H−プリン−6−
アミン n−ブタノール25ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物2
.57g及びアニリン1.1ミリリットルを周囲温度において導入し、この反応
媒体を約90〜100℃の温度に加熱し、次いで放置して周囲温度に戻し、次い
でイソプロパノール20ミリリットルで希釈し、15分間撹拌し、分離し、イソ
プロパノールですすぎ、次いで減圧下で40℃において乾燥させる。減圧下で4
0℃において乾燥させる。こうして所期の物質2.43gが得られた。
【0287】工程2 :trans−9−シクロペンチル−N2−(4−ヒドロキシ−シクロヘ
キシル)−N6−フェニル−9H−プリン−2,6−ジアミン塩酸塩 trans−1,4−アミノシクロヘキサノール575mgを互いに混合し、
この反応媒体を50〜60℃の温度にし、次いで上記の工程1において得られた
生成物313mgを添加し、150〜160℃の温度において約20時間撹拌す
る。次いでこの反応媒体を放置して周囲温度に戻し、酢酸エチル及び水中に取り
出し、次いで約60℃の温度にし、静置し、次いで酢酸エチルで再抽出し、飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発乾固させる。残渣をシリカ上で
クロマトグラフィー(溶離剤はCHC1/MeOH、95/5)にかけ、塩
酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、次いで分離し、減圧下
で乾燥させて、所期の物質266mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.29(m)4H-1.90(m) 4H シクロヘキシルのCH2 1.70(m) 2H-2〜2.30 6H シクロペンチルのCH2 3.43(m) 1H H4 3.67(m) 1H H1 4.84(q) 1H シクロペンチルの-CH 7.12(t) 1H Hc 7.37(t) 2H Hb 7.94(bd) 2H Ha 9.10(s)-10.80(s) CH=N + 移動性H
【0288】例88 :trans−9−シクロペンチル−4−[[2−[(4−ヒドロキシシ
クロヘキシル)アミノ]−9H−プリン−6−イル]アミノ]−安息香酸エチル
の二塩酸塩
【0289】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]安息香酸エチル n−ブタノール5ミリリットル中の例1の工程4において得られた生成物11
5mg及び4−アミノ安息香酸エチル396mgを周囲温度において導入し、こ
の反応媒体を約90〜100℃の温度に19時間加熱し、次いで放置して周囲温
度に戻し、次いでイソプロパノール3ミリリットルで希釈し、30分間撹拌し、
分離し、イソプロパノールですすぎ、次いで減圧下で50℃において乾燥させる
。こうして所期の物質761mgが得られた。
【0290】工程2 :trans−9−シクロペンチル−4−[[2−[(4−ヒドロキシシ
クロヘキシル)アミノ]−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの
二塩酸塩 trans−1,4−アミノシクロヘキサノール575mgを互いに混合し、
この反応媒体を約50〜60℃の温度にし、次いで上記の工程1において得られ
た生成物385mgを添加し、約140℃の温度において17時間撹拌し、次い
でこの反応媒体を放置して周囲温度に戻し、酢酸エチル及び水で取り出し、次い
で約50℃の温度にする。この反応媒体を静置し、次いで酢酸エチルで再抽出し
、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発乾固させる。残渣を塩酸
のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、次いで分離し、減圧下で
50℃において乾燥させて、所期の粗製物質381mgが回収された。この塩酸
塩347mgを水中に溶解させ、次いで水酸化アンモニウム水溶液(pH12)
を添加し、次いで酢酸エチルを添加し、次いでデカンテーションし、酢酸エチル
で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発乾固させる。残
渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はCHC1/MeOH、95/
5)にかけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、
分離し、減圧下で乾燥させて、純粋な所期の物質300mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.33(m) 7H CH3 + シクロヘキシルの軸H 1.64〜2.30(m) シクロペンチルのCH2 + シクロヘキシルの赤道H 3.46(m) 1H-3.69 1H シクロヘキシルのCH 4.32(t) 2H OCH2 4.83(m) 1H シクロペンチルの-CH 7.93 2H-8.14 2H AA'BB' HN-フェニル-CO2Et 8.88(bs) 1H N-CH=N 10.70(bs) 移動性H
【0291】例89 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
(トリフルオルメチル)ベンズアミド二塩酸塩
【0292】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−(トリフルオルメチル)ベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び4−トリフルオルメチルベンゾ
イルクロリド0.18ミリリットルを互いに混合し、次いでこの反応媒体をエー
テルで飛沫同伴させながら周囲温度において1時間撹拌し、次いで分離し、減圧
下で乾燥させる。こうして所期の物質353mgが得られた。
【0293】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
(トリフルオルメチル)ベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物342mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン428mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
4時間30分加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー
にかけて塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5
の割合)で溶離させ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶
化させ、分離し、減圧下で乾燥させて、所期の物質281.6mgが回収された
NMR(DMSO中) 1.38(m)-1.48(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.70(m)-1.90(m)、2.02(マスク) 8H、2.16(m) シクロペンチルのCH2 2.04(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.04(bs) 1H 軸H4 3.61(m)-3.85(bs) CH 2-NH 3.69(tt) 軸H1 4.73(q) 1H シクロペンチルのCH 7.79-8.01 AA'BB' -フェニル- 7.94(bs) ≧2H-8.13(s) 1H N=CH + 移動性H 8.64(bt) 1H CH2-NH
【0294】例90 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
メトキシベンズアミド二塩酸塩
【0295】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−メトキシベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び4−アニソイルクロリド0.1
8ミリリットルを互いに混合し、次いでこの反応媒体を周囲温度において30分
間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し、次いで塩化メチレンで抽出し、
乾燥させ、溶媒を蒸発させる。シリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤は塩化メ
チレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5次いでCH
/CHCN、8/2、次いで塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニ
ウム、85/15/1.5)にかける。所期の物質275mgが採集された。
【0296】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
メトキシベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物263mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン360mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
約19時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィーに
かけて塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム(85/15/1.5の
割合)で溶離させ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化
させ、分離し、減圧下で乾燥させて、所期の物質194mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.37(m)-1.49(m) シクロヘキシルの軸H 1.70(m)-1.89(m)、2.00(m)、2.18(m) シクロペンチルのCH2 2.07(m) シクロヘキシルの赤道H 3.06(bs) 軸H4 3.58(m)-3.80(マスク) CH 2-NH 3.70(tt) 軸H1 3.82(s) -フェニル-O-CH 3 4.74(q) シクロペンチルのCH 6.96-7.81 AA'BB' -フェニル- 7.98(bs)-8.16(s)-8.81(s) N=CH + 移動性H 8.27(bt) CH2-NH
【0297】例91 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,
5−ジクロルベンズアミド二塩酸塩
【0298】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−3,5−ジクロルベンズアミド. 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び3,5−ジクロルベンゾイルク
ロリド255mgを互いに混合し、次いで周囲温度において30分間撹拌する。
次いで水2ミリリットルを添加し、次いで塩化メチレンで抽出し、乾燥させ、溶
媒を蒸発させる。こうして所期の物質454mgが得られた。
【0299】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,
5−ジクロルベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物360mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン450mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質280mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.37(m)-1.52(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.89(m)、2.01(マスク) 8H、2.17(m) シクロペンチルのCH2 2.06(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 1H 軸H4 3.58(m)-3.87(bs) CH 2-NH 3.70(tt) 軸H1 4.75(q) 1H シクロペンチルのCH 7.71(bt) 1H Ha 7.82(bd) 2H Hb 8.03(bs) 3H、8.21(bs)、8.96(bs) ≦H1 HN=CH + 移動性H 8.70(bt) 1H CH2-NH
【0300】例92 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
クロルベンズアミド二塩酸塩
【0301】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−クロルベンズアミド. 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び4−クロルベンゾイルクロリド
0.16ミリリットルを互いに混合し、次いでこの反応媒体を周囲温度において
約1時間撹拌する。次いで水4ミリリットルを添加し、次いで塩化メチレンで抽
出し、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。こうして所期の物質230mgが得られた
【0302】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
クロルベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物222mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン302mgを互いに混合し、この反応媒体を140℃に約
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質208mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.35(m)-1.49(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.70(m)-1.88(m)、1.97(マスク) 8H、2.15(m) シクロペンチルのCH2 2.04(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 1H 軸H4 3.57(m)-3.82(bs) CH 2-NH 3.68(bt) 軸H1 4.74(q) 1H シクロペンチルのCH 7.50(bt)-7.85 AA'BB' -フェニル- 8.01(bs) 3H、8.20(bs) ≦1、8.97(bs) ≦1H HN=CH + 移動性H 8.58(bt) 1H CH2-NH
【0303】例93 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,
4−ジクロルベンズアミド二塩酸塩
【0304】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−3,4−ジクロルベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び3,4−ジクロルベンゾイルク
ロリド251mgを互いに混合し、次いでこの反応媒体を周囲温度において1時
間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し、次いで塩化メチレンで抽出し、
乾燥させ、溶媒を蒸発させる。こうして所期の物質237mgが得られた。
【0305】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,
4−ジクロルベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物225mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン285mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質168mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.35(m)-1.50(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.69(m)-1.88(m)、2.04(マスク) 8H、2.16(m) シクロペンチルのCH2 2.04(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.04(bs) 1H 軸と推定されるH4 3.58(m)-3.82(bs) CH 2-NH 3.68(bt) 1H 軸H1 4.74(q) 1H シクロペンチルのCH 7.71(d) 1H Hc 7.80(dd) 1H Hb 8.03(d) 1H Ha 8.06(bs) 3H、8.24(bs)、9.15(bs) ≦1H N=CH + 移動性H 8.72(bt) 1H CH2-NH
【0306】例94 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,4
−ジメトキシベンズアミド二塩酸塩
【0307】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−3,4−ジメトキシベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び3,4−ジメトキシベンゾイル
クロリド241mgを互いに混合し、次いでこの反応媒体を周囲温度において
約5時間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し、次いで塩化メチレンで抽
出し、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。こうして所期の物質230mgが得られた
【0308】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,
4−ジメトキシベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物230mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン293mgを互いに混合し、この反応媒体を140℃に6
時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤
は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)にか
け、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し、
減圧下で乾燥させて、所期の物質99mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.35(m)-1.48(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.69(m)-1.88(m)、2.03(マスク)、2.15(m) 8H シクロペンチルのCH2 2.02(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 1H 軸H4 3.46(m)-3.77(bs) CH 2-NH 3.67(bt) 軸と推定されるH1 3.80(s) 3H×2 OCH3 4.74(qt) 1H シクロペンチルのCH 6.99(d) 1H H3' 7.40〜7.48(m) 2H H4'-H6' 7.99(bd) >2H NH2 + N=CH-N 8.22(bs)-8.32(bt)-9.04(bs) 移動性H
【0309】例95 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−2−
クロル−4−ニトロベンズアミド二塩酸塩
【0310】工程1 :2−クロル−N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−
プリン−6−イル)アミノ]エチル]−4−ニトロベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び2−クロルニトロベンゾイルク
ロリド264mgを互いに混合し、次いでこの反応媒体を周囲温度において3時
間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し、次いで塩化メチレンで抽出し、
乾燥させ、溶媒を蒸発させる。こうして所期の物質295mgが得られた。
【0311】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−2−
クロル−4−ニトロベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物295mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン362mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/ メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)
にかけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、次いで放置して結晶化させ
、分離し、減圧下で乾燥させて、所期の物質105mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.35(m)-1.50(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.70(m)-1.90(m)、1.97(マスク) 8H、2.17(m) シクロペンチルのCH2 2.05(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.04(bs) 1H 軸H4 3.59(m)-3.83(マスク) CH 2-NH 3.71(m) 1H 軸H1 4.76(q) 1H シクロペンチルのCH 7.77(d) 1H Hc 8.19(dd) 1H Hb 8.28(d) 1H Ha 8.02(bs) 3H-9.02(bs) ≦1H N=CH + 移動性H 8.71(bt) 1H CH2-NH
【0312】例96 :trans−N−(2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,
5−ビス(トリフルオルメチル)ベンズアミド二塩酸塩
【0313】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル]アミノ]−エチル]−3,5−ビス(トリフルオルメチル)ベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び3,5−トリフルオルメチルベ
ンゾイルクロリド241mgを互いに混合し、次いでこの反応媒体を周囲温度に
おいて約5時間撹拌する。次いで水2ミリリットルを添加し、次いで塩化メチレ
ンで抽出し、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。こうして所期の物質390mgが得
られた。
【0314】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3,
5−ビス(トリフルオルメチル)ベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物368mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン402mgを互いに混合し、この反応媒体を140℃に約
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質210mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.33(m)-1.48(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.69(m)-1.90(m)-2.15(m) 8H シクロペンチルのCH2 2.00(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs)1H 軸H4 3.63(m) CH 2-NH 3.67(マスク) 軸と推定されるH1 4.74(qt) 1H シクロペンチルのCH 8.25(s) 1H Ha 8.45(s) 2H Hb 8.04(bs) 3H CH=N + 移動性H 9.07(bt) 1H CH2-NH
【0315】例97 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
(メチルチオ)ベンズアミド二塩酸塩
【0316】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−(メチルチオ)ベンズアミド 4−(メチルチオ)安息香酸200mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
水和物205mg、ジクロルメタン4ミリリットル中の1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩290mgを互いに混合し、例
7の工程1において得られた生成物280mgを添加し、この反応媒体を周囲温
度において4時間30分撹拌する。水を添加し、次いで分離し、エーテルで洗浄
し、乾燥させて、所期の物質336mgが採集された。
【0317】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
(メチルチオ)ベンズアミド二塩酸塩. 上記の工程1において得られた生成物296mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン393mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質51mgが回収された。
【0318】NMR(DMSO中) 1.35(m)-1.50(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.69(m)-1.90(m)、1.95(m) 8H、2.15(m) シクロペンチルのCH2 2.03(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 2.50(マスク) CH 3-S-フェニル 3.05(bs) 1H 軸H4 3.57(m)-3.80(マスク) CH 2-NH 3.68(bt) 軸H1 4.73(q) 1H シクロペンチルのCH 7.29-7.77 AA'BB' 4H -フェニル- 8.02(bs) ≦3H 8.21(bs) 1H N=CH + 移動性H 9.06(bs) ≦1H 8.45(bt) 1H CH2-NH
【0319】例98 :trans−N−(2−[(2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
フルオルベンズアミド二塩酸塩工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−4−フルオルベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、塩化メチレン4ミリリット
ル、トリエチルアミン0.28ミリリットル及び4−フルオルベンゾイルクロリ
ド0.14ミリリットルを互いに混合し、次いでこの反応媒体を周囲温度におい
て2時間撹拌する。次いでエーテルを添加し、次いで分離し、乾燥させ、水中に
取り出し、塩化メチレンで抽出し、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。こうして所期
の物質283mgが得られた。
【0320】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−4−
フルオルベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物247mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン350mgを互いに混合し、この反応媒体を140℃に約
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質130mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.37(m)-1.48(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.69(m)-1.89(m)、2.03(マスク) 8H、2.15(m) シクロペンチルのCH2 2.03(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.06(bs) 1H 軸H4 3.47〜3.96(m) CH 2-NH + 軸と推定されるH1 4.74(qt) 1H シクロペンチルのCH 7.25(t) 2H-7.90(t) 2H F-フェニル-CO 8.04(bs) >2H NH2+N=CH 8.23(bs) < 1H、8.53(bt) <1H、9.07(bs) <1H 移動性H
【0321】例99 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3−
(トリフルオルメチル)ベンズアミド二塩酸塩
【0322】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−3−(トリフルオルメチル)ベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール水和物203mg、ジクロルメタン4ミリリットル中の1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩287mgを互いに混
合し、3−トリフルオルメチル安息香酸230mgを添加し、周囲温度において
6時間30分撹拌する。水を添加し、次いで分離し、エーテルで洗浄し、乾燥さ
せて、所期の物質307mgが採集された。
【0323】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3−
(トリフルオルメチル)ベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物290mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン365mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質206mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.36(m)-1.51(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.70(m)-1.90(m)、1.96(m) 8H、2.16(m) シクロペンチルのCH2 2.04(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 1H 軸H4 3.61(m)-3.88(bs) CH 2-NH 3.70(bt) 1H 軸H1 4.74(q) 1H シクロペンチルのCH 7.70(t) 1H Hc 7.86(bd) 1H Hb 8.13(bs) 2H Ha及びHd 7.99(bs) ≧2H、8.17(s) 1H、8.88(bs) ≦1H N=CH + 移動性H 8.71(bt) 1H CH2-NH
【0324】例100 :trans−N−[2−[(2−[(4−アミノシクロヘキシル)ア
ミノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3
−(トリフルオルメトキシ)ベンズアミド二塩酸塩
【0325】工程1 :N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−
イル)アミノ]エチル]−3−(トリフルオルメトキシ)ベンズアミド 例7の工程1において得られた生成物280mg、l−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール水和物203mg、ジクロルメタン4ミリリットル中のl−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩287mgを互いに混
合し、3−トリフルオルメトキシ安息香酸230mgを添加し、周囲温度におい
て4時間30分撹拌する。水を添加し、次いで塩化メチレンで抽出し、乾燥させ
、溶媒を蒸発させ、エーテルから再結晶し、分離し、乾燥させて、所期の物質3
26mgが採集された。
【0326】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−3−
(トリフルオルメトキシ)ベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物300mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン365mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質200mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.36(m)-1.50(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.70(m)-1.90(m)、1.96(m) 8H、2.15(m) シクロペンチルのCH2 2.04(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 1H 軸H4 3.60(m)-3.84(bs) CH 2-NH 3.70(tt) 1H 軸H1 4.74(q) 1H シクロペンチルのCH 7.49(bd) 1H Hb 7.59(t) 1H Hc 7.75(bt) 1H Ha 7.87(bd) 1H Hd 7.94(bs) ≦3H-8.10(bs) 1H N=CH + 移動性H 8.60(bt) 1H CH2-NH
【0327】例101 :trans−N−[2−([2−[(4−アミノシクロヘキシル)ア
ミノ]−3−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]
エチル]ベンズアミド二塩酸塩
【0328】工程1 :3−クロル−N−[2−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−
プリン−6−イル)アミノ]エチル]ベンズアミド 3−クロル安息香酸190mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物2
05mg、ジクロルメタン4ミリリットル中の1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩287mgを互いに混合し、例7の工程
1において得られた生成物280mgを添加し、この反応媒体を周囲温度におい
て5時間30分撹拌する。水を添加し、次いで塩化メチレンで抽出し、乾燥させ
、溶媒を蒸発させ、エーテルから再結晶し、分離し、乾燥させて、所期の物質3
34mgが採集された。
【0329】工程2 :trans−N−[2−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミ
ノ]−3−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]エ
チル]ベンズアミド二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物292mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン396mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
6時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤は塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム、85/15/1.5)に
かけ、次いで塩酸のエタノール溶液中に取り出し、放置して結晶化させ、分離し
、減圧下で乾燥させて、所期の物質127.5mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.35(m)-1.50(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.69(m)-1.90(m)、1.97(m) 8H、2.15(m) シクロペンチルのCH2 2.03(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.05(bs) 1H 軸H4 3.58(m)-3.81(マスク) CH 2-NH 3.68(bt) 1H 軸H1 4.74(q) 1H シクロペンチルのCH 7.47(t) 1H Hc 7.57(ddd) 1H Hd 7.78(bd) 1H Hb 7.84(bs) 1H Ha 8.03(bs) 3H、8.23(bs) 1H、9.06(bs) 1H N=CH + 移動性H 8.63(bt) 1H CH2-NH
【0330】例102 :trans−4−[[2−((4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンエチルアセ
テートの二塩酸塩
【0331】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]ベンゼンエチルアセテート エタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物257m
g、4−アミノベンゼンエチルアセテート215mg及び炭酸カリウム165m
gを周囲温度において互いに混合し、次いでこの反応媒体を約90℃の温度に2
0時間加熱し、次いで放置して周囲温度に戻し、酢酸エチル15ミリリットル及
び水10ミリリットルで希釈し、次いで酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、溶媒
を蒸発させ、イソプロピルエーテル中に取り出し、分離し、減圧下で50℃にお
いて乾燥させる。こうして所期の物質222mgが得られた。
【0332】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンエチルアセテ
ートの二塩酸塩 上記の工程1において得られた生成物180mg及びtrans−1,4−ジ
アミノシクロヘキサン360mgを互いに混合し、この反応媒体を約140℃に
5時間加熱する。溶媒を蒸発させた後に、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離
剤はメタノール/水酸化アンモニウム、98/2)にかけ、次いで塩酸のエタノ
ール溶液中に取り出し、溶媒を蒸発させ、エーテル中でペースト状にし、分離し
、減圧下で50℃において乾燥させて、所期の物質142mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.20(t) CH 3-CH2-O 1.40(m)-1.49(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m)、2.07(マスク) 8H、2.20(m) シクロペンチルのCH2 2.07(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 1H 軸H4 3.63(s) 2H フェニル-CH 2-CO 3.70(bt) 1H 軸H1 4.10(q) CH3-CH 2-O 4.84(q) 1H シクロペンチルのCH 7.27-7.90 AA'BB' -フェニル- 8.07(bs) ≧3H、8.93(bs) 1H、10.56(bs) 1H N=CH + 移動性H
【0333】例103 :trans−4−[(2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−N−(2−チアゾ
リル)ベンゼンスルホンアミド二塩酸塩
【0334】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]−N−(2−チアゾリル)ベンゼンスルホンアミド n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及び4−アミノ−N−(2−チアゾリル)ベンゼンスルホンアミド306
mgを周囲温度において導入し、この反応媒体を約100℃の温度の浴中に撹拌
下において14時間浸漬し、次いで放置して周囲温度に戻し、次いで分離し、エ
ーテルですすぎ、次いで減圧下で50℃において乾燥させる。こうして所期の物
質74mgが得られた。
【0335】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−N−(2−チアゾリ
ル)ベンゼンスルホンアミド二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン400mgを約150℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物333mgを添加し、この反応媒体
を3時間撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻し、ジクロルメタン30ミリリッ
トルで希釈する。メタノール10ミリリットルを添加し、次いで水10ミリリッ
トルで洗浄し、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。シリカ上でクロマトグラフィー(
溶離剤はMeOH/NHOH、98/2)にかけ、残渣を塩酸のエタノール溶
液中に取り出し、次いで溶媒を蒸発させ、エーテル中でペースト状にし、分離し
、減圧下で周囲温度において乾燥させて、所期の物質66mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.38(m)-1.51(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.91(m)、2.05(m) 8H、2.18(m) シクロペンチルのCH2 2.09(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 1H 軸H4 3.69(マスク) 1H 軸H1 4.82(q) 1H シクロペンチルのCH 6.81(d)-7.20(d) 2H Ha 及び Hb 7.77-8.15 AA'BB' 4H -フェニル- 8.06(bs) ≦3H、8.81(s) 1H、10.64(bs) ≦1H N=CH + 移動性H
【0336】例104 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンスルホンア
ミド二塩酸塩
【0337】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]ベンゼンスルホンアミド n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及びスルファニルアミド207mgを周囲温度において導入し、この反応
媒体を約100℃の温度の浴中に撹拌下において16時間浸漬し、次いで放置し
て周囲温度に戻し、次いで分離し、エーテルですすぎ、次いで減圧下で50℃に
おいて乾燥させる。こうして所期の物質339mgが得られた。
【0338】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンスルホンアミ
ド二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン400mgを約150℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物275mgを添加し、この反応媒体
を3時間撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻し、次いで溶媒を蒸発させ、シリ
カ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NHOH、98/2)にかけ
る。残渣を塩酸のエタノール溶液中に取り出し、次いで溶媒を蒸発させ、エーテ
ル中でペースト状にし、分離し、減圧下で周囲温度において乾燥させて、所期の
物質205mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.40(m)-1.55(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m)、2.08(マスク) 8H、2.19(m) シクロペンチルのCH2 2.08(d) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.03(bs) 1H 軸H4 3.71(tt) 1H 軸H1 4.84(qt) 1H シクロペンチルのCH 7.83-8.16 AA'BB' 4H -フェニル- 8.08(bs) ≧2H NH2-シクロヘキシル + N=CH-N 7.17(bs)、2H-8.88(bs) 1H、10.75(bs) 1H 移動性H
【0339】例105 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペン
チル−N6−(4−メトキシフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩
酸塩
【0340】工程1 :2−クロル−9−シクロペンチル−N−(4−メトキシフェニル)−9
H−プリン−6−アミン n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及びp−アニシジン148mgを周囲温度において導入し、この反応媒体
を約100℃の温度の浴中に撹拌下において17時間浸漬し、次いで放置して周
囲温度に戻し、次いで分離し、エーテルですすぎ、次いで減圧下で50℃におい
て乾燥させる。こうして所期の物質239mgが得られた。
【0341】工程2 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチ
ル−N6−(4−メトキシフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸
塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン400mgを約150℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物172mgを添加し、この反応媒体
を2時間30分撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻す。溶媒を蒸発させた後に
、残渣をシリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NHOH、98
/2)にかける。残渣を塩酸のエタノール溶液中に取り出し、次いで溶媒を蒸発
させ、エーテル中でペースト状にし、分離し、減圧下で周囲温度において乾燥さ
せて、所期の物質188mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.36(m)-1.51(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.91(m)、2.05(マスク) 8H、2.20(m) シクロペンチルのCH2 2.06(d) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 1H 軸H4 3.68(tt) 1H 軸H1 3.78(s) 3H OCH 3 4.82(qt) 1H シクロペンチルのCH 6.98 2H-7.78 2H AA'BB' -フェニル-O 8.06(bs) ≦3H NH2-シクロヘキシル + N=CH-N 8.83(bs) ≦2H-10.53(bs) ≦1H 移動性H
【0342】例106 :trans−4−([2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼン酢酸ブチル
の二塩酸塩
【0343】工程1 :4−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]ベンゼン酢酸ブチル エタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物257m
g、4−アミノフェニルメチルカルボン酸エチル215mg及び炭酸カリウム1
65mgを周囲温度において互いに混合し、次いでこの反応媒体を約100℃の
温度に24時間加熱し、次いで放置して周囲温度に戻す。溶媒を蒸発させた後に
、水10ミリリットルで希釈し、次いで酢酸エチルで抽出し、溶媒を蒸発させ、
シリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はCHC1/AcOEt、8/2)
にかける。
【0344】工程2 :trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼン酢酸ブチルの
二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン400mg及び上記の工程1に
おいて得られた生成物200mgを約150℃にし、この反応媒体を5時間撹拌
し、and 30分次いで放置して周囲温度に戻す。溶媒を蒸発させ、残渣をシ
リカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NHOH、98/2)にか
ける。残渣を塩酸のエタノール溶液中に取り出し、次いで溶媒を蒸発させ、エー
テル中でペースト状にし、分離し、減圧下で周囲温度において乾燥させて、所期
の物質165mgが回収された。NMR(DMSO中) 0.88(t) CH 3-CH2-CH2-CH2O 1.32(m) CH3-CH 2-CH2-CH2O 1.56(m) CH3-CH2-CH 2-CH2O 4.06(t) CH3-CH2-CH2-CH 2O 1.37(m)-1.52(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.92(m)、2.08(m) 8H、2.21(m) シクロペンチルのCH2 2.08(d) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.02(bs) 1H 軸H4 3.64(s) 2H -フェニル-CH 2-CO 3.70(tt) 1H 軸H1 4.85(qt) 1H シクロペンチルのCH 7.28 2H-7.90 2H AA'BB' -フェニル-O 8.10(bs) <3H NH2-シクロヘキシル + N=CH-N 9.02(bs) <1H-10.67(bs) <1H 移動性H
【0345】例107 :trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペン
チル−N6−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−9H−プリ
ン−2,6−ジアミン二塩酸塩 トルエン3ミリリットル中の例83において得られた生成物296mg及びト
リブチル錫アジド0.26ミリリットルを周囲温度において互いに混合し、次い
でこの反応媒体を約120℃の温度に22時間加熱し、次いで放置して周囲温度
に戻す。得られた懸濁液にテトラヒドロフラン7ミリリットルを添加し、気体状
塩酸を約1分間吹き込み、次いで窒素を10分間吹き込み、得られた生成物を分
離し、次いでエーテルですすぎ、減圧下で50℃において乾燥させる。こうして
所期の物質374mgが得られた。NMR(DMSO中) 1.43(m)-1.55(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.91(m)、2.09(m) 8H、2.20(m) シクロペンチルのCH2 2.09(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 3.06(bs) 1H 軸H4 3.75(tt) 1H 軸H1 4.83(m) 1H シクロペンチルのCH 8.12-8.23 AA'BB' -フェニル-O 8.03(bs) ≧3H、8.84(bs) 1H 、10.69(bs) 1H N=CH-N + 移動性H
【0346】例108 :trans−3−([2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンズアミド二塩酸
【0347】工程1 :3−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル)
アミノ]ベンズアミド n−ブタノール4ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物25
7mg及び3−アミノベンズアミド163mgを周囲温度において導入し、この
反応媒体を約100℃の温度の浴中に撹拌下において16時間浸漬し、次いで放
置して周囲温度に戻し、次いで分離し、エーテルですすぎ、次いで減圧下で周囲
温度において乾燥させる。こうして所期の物質334mgが得られた。
【0348】工程2 :trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンズアミド二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン400mg及び上記の工程1に
おいて得られた生成物250mgを約150℃にし、この反応媒体を5時間撹拌
し、次いで16時間放置して周囲温度に戻す。メタノール8ミリリットルを添加
し、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NHOH、98/2
)にかける。残渣を塩酸のエタノール溶液中に取り出し、次いで溶媒を蒸発させ
、エーテル中でペースト状にし、分離し、減圧下で周囲温度において乾燥させて
、所期の物質101mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.38(m)-1.52(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.71(m)-1.92(m)、2.03(マスク)、2.21(m) 8H シクロペンチルのCH2 2.05(d) 4H シクロヘキシルの赤道H 2.99(bs) 1H 軸H4 3.76(t) 1H 軸H1 4.85(qt) 1H シクロペンチルのCH 7.46(t) 1H H5' 7.60(d) 1H H6' 8.09(bs) 2H H4' 8.11(bs) 3H NH2-シクロヘキシル + N=CH-N 8.29(bs) 1H H2' 7.29(bs)、9.04(s) 1H、10.79(bs) <1H 移動性H
【0349】例109 :trans−5−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−1,3−ベンゼン
ジカルボン酸ジエチルの二塩酸塩
【0350】工程1 :ジエチル 5−[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−
6−イル)アミノ]−1,3−ベンゼンジカルボン酸 ブタノール8ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物514m
g、5−アミノ−1,3−ベンゼン二酢酸ジエチル570mg及び炭酸カリウム
331mgを周囲温度において互いに混合し、次いでこの反応媒体を約100℃
の温度に5時間30分加熱し、次いで放置して周囲温度に戻し、水15ミリリッ
トルで希釈し、次いで酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ、溶媒を蒸発
させ、エーテル中でペースト状にし、減圧下で乾燥させ、こうして所期の物質7
23mgが得られた。
【0351】工程2 :trans−5−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−1,3−ベンゼン−
ジカルボン酸ジエチルの二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン1.12g及び上記の工程1に
おいて得られた生成物641mgを約150℃にし、この反応媒体を6時間30
分撹拌し、次いで16時間放置して周囲温度に戻す。メタノール8ミリリットル
を添加し、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤はMeOH/NHOH、9
8/2)にかける。生成物116mgを塩酸のエタノール溶液中に取り出し、次
いで溶媒を蒸発させ、エーテル中でペースト状にし、分離し、減圧下で周囲温度
において乾燥させて、所期の物質144mgが回収された。
【0352】NMR(DMSO中) 1.37(m) 10H シクロヘキシルの軸H 1.72(m)-1.92(m)、2.05(マスク) 8H、2.21(m) シクロペンチルのCH2 2.03(m) 4H CH3 + シクロヘキシルの赤道H 2.97(bs) 1H 軸H4 3.73(t) 1H 軸H1 4.40(q) 4H CH2O 4.84(qt) 1H シクロペンチルのCH 8.02(bs) <3H NH2-シクロヘキシル + N=CH-N 8.20(t) 1H H4' 8.66(d) 2H H2'-H6' 8.85(bs)-10.90(bs) <1H 移動性H
【0353】例110 :trans−5−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−1,3−ベンゼン
ジカルボン酸(二ナトリウム塩) 例109におけるようにして調製した生成物370mgをエタノール5ミリリ
ットル中に導入し、1N苛性ソーダ1.5ミリリットルを添加し、この反応媒体
を周囲温度において21時間撹拌しする。次いでこの反応媒体に濃塩酸2ミリリ
ットルを添加し、沈殿を分離し、次いで減圧下で50℃において乾燥させる。残
渣をメタノール50ミリリットル中に取り出し、1N苛性ソーダ3ミリリットル
を添加し、次いで蒸発乾固させ、エーテル中でペースト状にして、所期の物質4
75mgが採集された。NMR(DMSO中) 1.12(m)-1.27(m) 4H シクロヘキシルの軸H 1.67(m)-1.95(m) 4H シクロヘキシルの赤道H 1.68(m)-1.90(m)、2.05(m) 8H、2.51(マスク) シクロペンチルのCH2 2.51(マスク) 軸H4 3.75(tt) 1H 軸H1 4.61(m) 1H シクロペンチルのCH 7.40(s) 1H N=CH 7.87(s) 1H Ha 7.99(s) 2H Hb
【0354】例111 :trans−3−[[(2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ
]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸
エチルの二塩酸塩
【0355】工程1 :3−[[(2−クロル−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル
)アミノ]メチル]安息香酸エチル n−ブタノール18ミリリットル中の例1の工程1において得られた生成物1
.03g及び3−(アミノメチル)ベンゼン酢酸エチル872mgを周囲温度に
おいて導入し、この反応媒体を100℃の浴中で5時間30分撹拌し、次いで放
置して周囲温度に戻す。溶媒を蒸発させた後に、残渣塩化メチレン中に取り出し
、次いで水で洗浄し、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。残渣をシリカ上でクロマト
グラフィー(溶離剤はCHC1/AcOEt、9/1)にかけて、所期の物
質482mgが採集された。
【0356】工程2 :trans−3−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]
−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸エ
チルの二塩酸塩 trans−1,4−ジアミノシクロヘキサン750mgを約150℃にし、
次いで上記の工程1において得られた生成物375mgを添加し、この反応媒体
を140℃において5時間30分撹拌し、次いで放置して周囲温度に戻す。次い
でメタノール5ミリリットルを添加し、シリカ上でクロマトグラフィー(溶離剤
はMeOH/NHOH、98/2)にかけて生成物314mgが採集され、こ
の生成物の内の67mgを塩酸のエタノール溶液4ミリリットル中に取り出し、
溶媒を蒸発させた後に、所期の物質84mgが回収された。NMR(DMSO中) 1.32(t) 3H CH 3-CH2O 4.32(q) 2H CH3-CH 2O 1.35(m)-1.48(m) シクロヘキシルの軸H 1.69(m)-1.88(m)、2.03(マスク) 8H、2.17(m) シクロペンチルのCH 3.02(bs) 1H 軸H4 3.69(bt) 1H 軸H1 4.76(qt) 1H シクロペンチルのCH 4.91(bs) HN-CH 2-フェニル 7.50(t) 1H H5' 7.70(d) 1H-7.87(d) 1H H4'-H6' 8.01(s) 1H H2' 8.08(bs) <3H NH2-シクロヘキシル + N=CH-N 8.42(bs) <1H-9.53(bs) <1H 移動性H
【0357】例112 :trans−3−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ
]−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸 例111において得られた生成物250mgを周囲温度においてエタノール5ミリ
リットル中に導入し、1N苛性ソーダ0.6ミリリットルを添加する。周囲温度に
おいて12時間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させ、エーテル中でペースト状にし、減
圧下で周囲温度において乾燥させて、所期の物質227mgが採集された。NMR(DMSO中) 1.00〜1.30(m) 5H シクロヘキシルの軸H 1.66(m)-1.90(m)-2.03(m) 8H シクロペンチルのCH2 1.75(m)-1.90(m) 5H シクロヘキシルの赤道H 3.60(m) 1H 軸H1 4.65(m) 1H シクロペンチルのCH 4.68(マスク) 2H HN-CH 2-フェニル 5.73(bd) 1H N=C(NH)-N= 7.15(t) 1H Hc 7.25(bd)-7.69(マスク) 2H Hb-Hd 7.40(bt) 1H HN-CH2-フェニル 7.68(s) 1H N=CH 7.86(bs) 1H Ha
【0358】例113製薬組成物: 以下の処方に相当する錠剤を調製した。 処方: 例6の化合物 0.2g 補形薬 1錠1gとするに要する量 (補形薬の詳細:ラクトース、タルク、澱粉、ステアリン酸マグネシウム)
【0359】例114製薬組成物: 以下の処方に相当する錠剤を調製した。 処方: 例59の化合物 0.2g 補形薬 1錠1gとするに要する量 (補形薬の詳細:ラクトース、タルク、澱粉、ステアリン酸マグネシウム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 33/00 A61P 33/00 35/00 35/00 43/00 105 43/00 105 111 111 C07D 473/18 C07D 473/18 473/24 473/24 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AU,BA, BB,BG,BR,CA,CN,CR,CU,CZ,D M,DZ,EE,GD,GE,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KP,KR,LC,LK,LR, LT,LV,MA,MG,MK,MN,MX,MZ,N O,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT ,UA,US,UZ,VN,YU,ZA

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)のすべての可能なラセミ体、エナンチオマー又はジ
    アステレオマーの形の化合物、或いは式(I)の化合物の無機若しくは有機酸と
    の付加塩又は無機若しくは有機塩基との付加塩: 【化1】 {式中、Zは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−COO−、−CON
    H−又は−(CH)−NR−を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rは水素原子、アリール、−CH−アリール、−SO−アリール、−C
    O−アリール、ヘテロ環、−CH−ヘテロ環、アルキル及び−SO−アルキ
    ル基から選択され、 Rは10個までの炭素原子を有し且つ随意に置換された直鎖状若しくは分枝
    鎖状アルキル基、シクロアルキル基又は多くとも6員から成り且つこれらの員の
    内の1個以上が酸素原子、硫黄原子若しくはNR基を表わす飽和若しくは不飽
    和ヘテロ環基を表わし、 Yは酸素原子、硫黄原子又はNR基を表わし、 D及びDは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子、ヒ
    ドロキシル基、6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル若
    しくはアルコキシ基及びNHR基から選択されるか、又はそれらが一緒になっ
    て=O若しくは=N−OR基を形成するかのいずれかであり、 Rは水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表わし、 Rは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表わし、 Rは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又は−COOtBu(BOC
    )基を表わし、 Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、6個までの炭素原子を有す
    る直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル若しくはアルコキシ基又はNHR基を表わ
    し、 上記のすべてのシクロアルキル基は6個までの炭素原子を有し、 上記のすべてのアルキル基は、別途記載がない限り6個までの炭素原子を有す
    る直鎖状又は分枝鎖状のものであり、 上記のすべてのシクロアルキル、アルキル、アリール及びヘテロ環基は、ハロ
    ゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アリール、トリフルオルメチル、ト
    リフルオルメトキシ基、6個までの炭素原子を有するアルコキシ基、−NHR 、−COR、−COOR及び−CONHR基(ここで、Rは上に示した
    意味を有する)並びに酸官能性を有する基及び酸等配電子体から選択される1種
    以上の基で随意に置換されていてもよく、 また、上記のすべてのアリール及びヘテロ環基は、6個までの炭素原子を有し
    且つ随意にCN基又はCOOR基(ここで、Rは上に示した意味を有する)
    で置換された1個以上のアルキル基で随意に置換されていてもよく、 また、上記のすべてのアリール基は、ジオキソール基、6個までの炭素原子を
    有する−S−アルキル基又は6個までの炭素原子を有し且つ酸素、窒素及び硫黄
    原子から選択される1個以上のヘテロ原子で随意に中断されたアリール若しくは
    シクロアルキル基で随意に置換されていてもよい}。
  2. 【請求項2】 式(Ia)のすべての可能なラセミ体、エナンチオマー又は
    ジアステレオマーの形の化合物、或いは式(Ia)の化合物の無機若しくは有機
    酸との付加塩又は無機若しくは有機塩基との付加塩に相当する、請求項1記載の
    化合物: 【化2】 {式中、Zaは二価基−CH−、−SO−、−CO−又は−(CH)−N
    a−を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Raは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
    CO−フェニル、ピリジル、−CH−ピリジル、アルキル及び−SO−アル
    キル基から選択され、 Raはアルキル基、シクロアルキル基又は5員から成り且つこれらの員の内
    の1個が酸素原子、硫黄原子若しくはNR基を表わす飽和若しくは不飽和ヘテ
    ロ環基を表わし、 Yaは酸素原子、硫黄原子又はNRa基を表わし、 Da及びDaは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
    、ヒドロキシル基、6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
    ル若しくはアルコキシ基及びNHRa基から選択されるか、又はそれらが一緒
    になって=O若しくは=N−ORa基を形成するかのいずれかであり、 Raは水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表わし、 Raは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はフェニル基を表わし、 Raは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又は−COOtBu(BO
    C)基を表わし、 Raは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、6個までの炭素原子を有
    する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル若しくはアルコキシ基又はNHRa基を
    表わし、 上記のすべてのシクロアルキル基は6個までの炭素原子を有し、 上記のすべてのアルキル基は、6個までの炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖
    状のものであり、 上記のすべてのシクロアルキル、アルキル及びフェニル基は、ハロゲン原子、
    ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アリール、トリフルオルメチル、トリフルオル
    メトキシ基及び6個までの炭素原子を有するアルコキシ基、−NHRa、−C
    ORa、−COORa及び−CONHRa基(ここで、Raは上に示し
    た意味を有する)並びにSOH、PO(OH)、NH−SO−CF、NH
    −SO−NH−V、SO−NH−V及びNH−SO−NH−CO−V基(
    ここで、Vは水素原子、フェニル、チアゾリル、アルキル又はアルケニル基を表
    わし、これらのアルキル及びアルケニル基は6個までの炭素原子を有する直鎖状
    又は分枝鎖状のものである)の内の1種以上の基で随意に置換されていてもよく
    、 また、上記のすべてのフェニル基は、6個までの炭素原子を有し且つ随意にC
    N基又はCOORa基(ここで、Raは上に示した意味を有する)で置換さ
    れたアルキル基、6個までの炭素原子を有する−S−アルキル基又は6個までの
    炭素原子を有し且つ酸素、窒素及び硫黄原子から選択される1個以上の原子で随
    意に中断されたアリール又はシクロアルキル基並びにジオキソール基から選択さ
    れる1個以上の基で随意に置換されていてもよい}。
  3. 【請求項3】 式(Ib)のすべての可能なラセミ体、エナンチオマー又は
    ジアステレオマーの形の化合物、或いは式(Ib)の化合物の無機若しくは有機
    酸との付加塩又は無機若しくは有機塩基との付加塩に相当する、請求項1記載の
    化合物: 【化3】 {式中、Zbは二価基−CH−、−SO−、−CO−又は−(CH)−N
    b−を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rbは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−CO−フェニル、−S
    −フェニル、ピリジル、−CH−ピリジル、アルキル及び−SO−アル
    キル基(ここで、アルキル基は4個までの炭素原子を有する)から選択され、こ
    れらアルキル及びフェニル基は随意に下に示すように置換されていてもよく、 Rbは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、6
    個までの炭素原子を有するシクロアルキル基、テトラヒドロフリル、テトラヒド
    ロチエニル、ピロリニル又はピロリジニル基を表わし、 Ybは酸素原子又はNRb基を表わし、 Db及びDbは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
    、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
    ル若しくはアルコキシ基及びNHRb基から選択されるか、又はそれらが一緒
    になって=O若しくは=N−ORb基を形成するかのいずれかであり、 Rbは水素原子、4個までの炭素原子を有するアルキル基、6個までの炭素
    原子を有するシクロアルキル基又は−CH−フェニルを表わし、 Rbは水素原子、4個までの炭素原子を有するアルキル基、フェニル基、−
    CH−フェニル基又は6個までの炭素原子を有し且つ随意に−NHRb基で
    置換されたシクロアルキル基を表わし、 Rbは水素原子、アルキル基、多くとも6個の炭素原子を有するシクロアル
    キル基又は−COOtBu(BOC)基を表わし、 上記のすべてのシクロアルキル、アルキル及びフェニル基は、ハロゲン原子、
    ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、フェニル、トリフルオルメチル、トリフルオル
    メトキシ基、4個までの炭素原子を有するアルコキシ基、遊離の、塩形成された
    若しくはエステル化されたカルボキシル基、−NHRb、−CORb及び−
    CONHRb基(ここで、Rbは上に示した意味を有する)並びにSO
    、PO(OH)、NH−SO−CF、SONH及びSO−NH−チア
    ゾリル基から選択される1種以上の基で随意に置換されていてもよく、 また、上記のすべてのフェニル基は、4個までの炭素原子を有し且つ随意にC
    N基又はCOORb基(ここで、Rbは上に示した意味を有する)で置換さ
    れたアルキル基、4個までの炭素原子を有する−S−アルキル基、テトラゾリル
    基、酸素及び窒素原子から選択される1個以上の原子で随意に中断されたシクロ
    アルキル基並びにジオキソール基から選択される1個以上の基で随意に置換され
    ていてもよい}。
  4. 【請求項4】 式(Ic)のすべての可能なラセミ体、エナンチオマー又は
    ジアステレオマーの形の化合物、或いは式(Ic)の化合物の無機若しくは有機
    酸との付加塩又は無機若しくは有機塩基との付加塩に相当する、請求項1記載の
    化合物: 【化4】 {式中、Zcは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−(CH)−NH
    −、−(CH)−Nアルキル又は−(CH)−N−CH−フェニル基
    (ここで、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシル、トリフルオルメチル、4
    個までの炭素原子を有するアルコキシ基又は遊離の、塩形成された若しくはエス
    テル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよい) を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rcは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
    CO−フェニル、ピリジル、アルキル及び−SO−アルキル基から選択され、
    ここで、アルキル基は4個までの炭素原子を有し且つ遊離の、塩形成された又は
    エステル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよく、すべてのフェ
    ニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トリフルオルメチル
    、トリフルオルメトキシ、4個までの炭素原子を有するチオアルキル及びアルコ
    キシ、4個までの炭素原子を有し且つ随意にシアノ、−COOH又はCOOalk
    基で置換されたアルキル、フェニル、テトラゾリル、1個以上の酸素又は窒素原
    子で中断されたシクロアルキル基、−SONH及びSO−NH−チアゾリ
    ル基、ジオキソール基、遊離の、エステル化された又は塩形成されたカルボキシ
    ル基並びに−NHRc及び−CONHRc基(ここで、Rcは水素原子、
    4個までの炭素原子を有するアルキル基又は随意にNH基で置換されたシクロ
    ヘキシル基を表わす)から選択される1種以上の基で随意に置換されていてもよ
    く、 Rcは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、シ
    クロペンチル基、テトラヒドロフリル基又はテトラヒドロチエニル基を表わし、 Ycは酸素原子又は−NH若しくは−Nアルキル基(ここで、アルキル基は直
    鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個までの炭素原子を有する)を表わし、 Dc及びDcは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
    、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
    ル若しくはアルコキシ基及びNH、−NH−COOtBu若しくは−NHアル
    キル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個まで
    の炭素原子を有する)から選択されるか、又はそれらが一緒になって=O若しく
    は=N−Oアルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であって
    よく、4個までの炭素原子を有する)を形成するかのいずれかであり、 Rcは水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表わす}。
  5. 【請求項5】 式(Id)のすべての可能なラセミ体、エナンチオマー又は
    ジアステレオマーの形の化合物、或いは式(Id)の化合物の無機若しくは有機
    酸との付加塩又は無機若しくは有機塩基との付加塩に相当する、請求項1記載の
    化合物: 【化5】 {式中、Zcは二価基−CH−、−SO−、−CO−、−(CH)−NH
    −、−(CH)−Nアルキル又は−(CH)−N−CH−フェニル基
    (ここで、フェニル基はハロゲン原子、ヒドロキシル、トリフルオルメチル、4
    個までの炭素原子を有するアルコキシ基又は遊離の、塩形成された若しくはエス
    テル化されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよい) を表わし、 nは整数0又は1を表わし、 Rdは水素原子、フェニル、−CH−フェニル、−SO−フェニル、−
    CO−フェニル、アルキル及び−SO−アルキル基から選択され、ここで、ア
    ルキル基は4個までの炭素原子を有し且つ遊離の、塩形成された又はエステル化
    されたカルボキシル基で随意に置換されていてもよく、すべてのフェニル基は、
    ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トリフルオルメチル、トリフル
    オルメトキシ、4個までの炭素原子を有するチオアルキル及びアルコキシ、4個
    までの炭素原子を有し且つ随意にシアノ又は遊離の若しくはエステル化されたカ
    ルボキシル基で置換されたアルキル、モルホリニル、フェニル、テトラゾリル、
    −SONH、SO−NH−チアゾリル基、ジオキソール、遊離の、エステ
    ル化された又は塩形成されたカルボキシル、並びに−NHRc及び−CONH
    c基(ここで、Rcは水素原子、4個までの炭素原子を有するアルキル基
    又は随意にNH基で置換されたシクロヘキシル基を表わす)から選択される1
    種以上の基で随意に置換されていてもよく、 Rcは6個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基、シ
    クロペンチル基、テトラヒドロフリル基又はテトラヒドロチエニル基を表わし、 Ycは酸素原子又は−NH若しくは−N−アルキル基(ここで、アルキル基は
    直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個までの炭素原子を有する)を表わし
    、 Dc及びDcは同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子
    、ヒドロキシル基、4個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキ
    ル若しくはアルコキシ基及びNH、−NH−COOtBu若しくは−NH−ア
    ルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であってよく、4個ま
    での炭素原子を有する)から選択されるか、又はそれらが一緒になって=O若し
    くは=N−Oアルキル基(ここで、アルキル基は直鎖状若しくは分枝鎖状であっ
    てよく、4個までの炭素原子を有する)を形成するかのいずれかであり、 Rcは水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表わす}。
  6. 【請求項6】 次の名称に相当する、請求項1〜5のいずれかに記載の化合
    物: ・trans−4−[[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−
    シクロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]メチル]安息香酸ブチルの
    二塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
    クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−[2−[(フェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジ
    アミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(2−アミノエチ
    ル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−[2−[[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H−プ
    リン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[[4−
    クロル−3−(トリフルオルメチル)フェニル]メチル]アミノ]エチル]−9
    −シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−[(ジフェニルメチル)アミノ]エチル]−9H−プリン−2,6−ジアミ
    ン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−[2−[[(4−
    クロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9−シクロペンチル−9H−プリ
    ン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans(±)−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−
    9−(テトラヒドロ−3−チエニル)−9H−プリン−6−イル]アミノ安息香
    酸エチルの二塩酸塩、 ・trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テトラヒド
    ロ−3−チエニル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H
    −プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans(±)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(テトラヒド
    ロ−3−フラニル)−N6−[(4−トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H
    −プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−(1−エチルプロピ
    ル)−N6−[4−(トリフルオルメトキシ)フェニル]−9H−プリン−2,
    6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−(
    1−エチルプロピル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二
    塩酸塩。
  7. 【請求項7】 次の名称に相当する、請求項1〜6のいずれかに記載の化合
    物: ・trans−3−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
    クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]安息香酸エチルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−[2−[[(3,4−ジクロルフェニル)アミノ]メチル]エチル]−9H
    −プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−[2−[[(3,5−ジクロルフェニル)メチル]アミノ]エチル]−9H
    −プリン−2,6−ジアミン三塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
    クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゼンアセトニトリルの二
    塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−9H−プリン−2,6−ジアミン
    二塩酸塩、 ・trans−4−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
    クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]ベンゾニトリルの二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−(4−ニトロフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−N6−(4−アミノフェ
    ニル)−9−シクロペンチル−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−9−シクロペンチル−N
    6−(4−メトキシフェニル)−9H−プリン−2,6−ジアミン二塩酸塩、 ・trans−5−[[2−[(4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−9−シ
    クロペンチル−9H−プリン−6−イル]アミノ]−1,3−ベンゼンジカルボ
    ン酸ジエチルの二塩酸塩。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法であって、 式(II): 【化6】 の化合物を式(III): R'−OH (III) (ここで、R'はRについて請求項1に示した意味を有し、随意としての反
    応性官能基は随意に保護基で保護されているものとする) と反応させて式(IV): 【化7】 (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物を得て、 この式(IV)の化合物を次のルート(1)〜(6)のいずれかの反応: (1)式(IV)の化合物を式(V): NH−(Z')−R' (V) (ここで、R'はRについて請求項1に示した意味を有し、随意としての反
    応性官能基は随意に保護基で保護されているものとし、 nは整数0又は1を表わし、 nが1を表わす場合、Z'は−CHを表わす) の化合物と反応させて式(VIII): 【化8】 (ここで、R'、R'及びZ'は上に示した意味を有する) の化合物を得る; (2)式(IV)の化合物を式(VI): NH−SO−R' (VI) (ここで、R'は上に示した意味を有し、随意としての反応性官能基は随意に
    保護基で保護されているものとする) の化合物と反応させて式(IX): 【化9】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) を化合物を得る; (3)式(IV)の化合物を式(VII): NH−(CH)−NH (VII) の化合物と反応させて式(X): 【化10】 (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物を得て、この式(X)の化合物を (A) 式(XI): Cl−SO−R' (XI) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(XII): 【化11】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得るか、 (B) 式(XI): Cl−CO−R' (XI) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(XII): 【化12】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得るか、 (C) 還元剤の存在下で式(XVII): R−CHO (XVII) (ここで、Rはアリール、ヘテロ環又はアルキル基を表わし、これらの基はR について上で定義した通りであり、随意としての反応性官能基は随意に保護さ
    れているものとする) の化合物と反応させて式(XIII): 【化13】 (ここで、R'及びRは上に示した意味を有する) の化合物を得るか、のいずれかである; (4)式(IV)の化合物を式(XVIII): R'−CO−NH (XVIII) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(M): 【化14】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得る; (5)式(IV)の化合物をアンモニアと反応させて式(XIX): 【化15】 (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物を得て、この式(XIX)の化合物を式(XX): ClCOOR' (XX) (ここで、R'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(M): 【化16】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得て、 (6)式(IV)の化合物をアンモニアと反応させて前記の式(XIX)の化合物を
    得て、この式(XIX)の化合物を式(XXI): R'−N=C=O (XXI) (ここで、R'は上に示した意味を有する) のイソシアネートと反応させて式(M): 【化17】 (ここで、R'及びR'は上に示した意味を有する) の化合物を得る: に付し、式(VIII)、(IX)(XII)、(XIII)、(M)、(M)又は(M
    )の化合物を次のルート(a)、(b)又は(c)のいずれかの反応: (a)式(XIV): 【化18】 (ここで、D'、D'、R'及びR'はそれぞれD、D、R及びR について前に示した意味を有し、随意としての反応性官能基は随意に保護基で保
    護されているものとする) の化合物と反応させて式(Ix) 【化19】 (ここで、R'、R'、R'、R'、D'及びD'は上に示した意味を有
    し、 Z'はZについて上に示した意味を有し、随意としての反応性官能基は随意に
    保護基で保護されているものとする) の化合物を得る(この式(Ix)の化合物は、式(I)において随意としての反応
    性官能基が随意に保護基で保護された化合物に相当する式(I')の化合物におい
    てYが−NR−を表わすものに相当する); (b)式(XV): 【化20】 (ここで、D'及びD'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(Iy): 【化21】 (ここで、R'、R'、R'、R'、D'、D'及びZ'は上に示した意
    味を有する) の化合物を得る(この式(Iy)の化合物は前記の式(I')の化合物においてY
    が−O−を表わすものに相当する); (c)式(XVI): 【化22】 (ここで、D'及びD'は上に示した意味を有する) の化合物と反応させて式(Iz): 【化23】 (ここで、R'、R'、R'、R'、D'、D'及びZ'は上に示した意
    味を有する) の化合物を得る(この式(Iz)の化合物は前記の式(I')の化合物においてY
    が−S−を表わすものに相当する): に付し、これらの式(Ix)、(Iy)又は(Iz)の化合物(これらは式(I)の
    化合物であることができる)を、式(I)の中の別の化合物を得ることが望まれ
    る場合には次の転化反応: (a) 酸官能基のエステル化反応、 (b) エステル官能基の酸官能基への鹸化反応、 (c) アルキルチオ基の対応するスルホキシド又はスルホンへの酸化反応、 (d) ケトン官能基のオキシム官能基への転化反応、 (e) 遊離の又はエステル化されたカルボキシル官能基のアルコール官能基への還
    元反応、 (f) アルコキシ官能基のヒドロキシル官能基への、又はヒドロキシル官能基のア
    ルコキシ官能基への、転化反応、 (g) アルコール官能基のアルデヒド、酸又はケトン官能基への酸化反応、 (h) ニトリル基のテトラゾリルへの転化反応、 (i) ニトロ化合物のアミン化合物への還元反応、 (j) 保護された反応性官能基が有する保護基の除去反応、 (k) 対応する塩を得るための無機若しくは有機酸又は塩基による塩形成反応、 (l) 分割生成物を得るためのラセミ体の分割反応 の内の1つ以上に任意に順序で付す ことを特徴とし、得られる式(I)の化合物がすべての可能なラセミ体、エナン
    チオマー又はジアステレオマーの形にある、前記方法。
  9. 【請求項9】 薬剤としての請求項1〜7のいずれかに記載の式(I)の化
    合物或いは式(I)の化合物の製薬上許容できる無機若しくは有機酸付加塩又は
    無機若しくは有機塩基付加塩。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の少なくとも1種の薬剤を活性成分として含
    有する製薬組成物。
  11. 【請求項11】 新規の工業物質としての式(VIII)、(IX)、(X)、(X
    II)、(XII)、(XIII)、(M)、(M)又は(M)の化合物。
  12. 【請求項12】 抗有糸分裂薬剤として、特に癌の化学療法用の薬剤として
    、或いは乾癬の治療、真菌若しくは原生生物によって引き起こされるもののよう
    な寄生虫症の治療又はアルツハイマー病の治療用の薬剤として用いられることを
    特徴とする、請求項10記載の製薬組成物。
  13. 【請求項13】 抗神経変性薬剤、特に抗神経アポトーシス薬剤として用い
    られることを特徴とする、請求項10記載の製薬組成物。
  14. 【請求項14】 癌の化学療法用の薬剤、或いは乾癬の治療、真菌若しくは
    原生生物によって引き起こされるもののような寄生虫症の治療又はアルツハイマ
    ー病の治療用の薬剤、或いは抗神経変性症、特に抗神経アポトーシスの治療用の
    薬剤の製造に用いるための、請求項1〜7のいずれかに記載の式(I)の化合物
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