JP2003344836A - 半透過反射型液晶装置、およびそれを用いた電子機器 - Google Patents
半透過反射型液晶装置、およびそれを用いた電子機器Info
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Abstract
射表示用カラーフィルタを形成した場合でも、使用時に
は十分な光量で画像を表示できる半透過反射型液晶装
置、およびそれを用いた電子機器を提供すること。 【解決手段】 半透過反射型液晶装置100の対向基板
10では、対向電極21の下層側のうち、透過表示領域
100cには色度域の広い透過表示用カラーフィルタ2
41を形成し、反射表示領域100bには色度域の狭い
反射表示用カラーフィルタ242を形成する。これらの
カラーフィルタ241、242の境界部分26について
は、反射表示領域100b内に位置させる。
Description
装置、およびそれを備えた電子機器に関するものであ
る。さらに詳しくは、1画素内に透過表示用カラーフィ
ルタと反射表示用カラーフィルタとが形成された画素の
構造技術に関するものである。
び反射モードの双方で画像を表示可能なものは半透過反
射型液晶装置と称せられ、あらゆるシーンで使用されて
いる。
図14(A)に模式的に示すように、データ線6aと走
査線3aで区画された画素100a内に、反射表示領域
100bと、矩形窓状の透過表示領域100cとが形成
されている。
画素スイッチング素子として、薄膜トランジスタ(以
下、TFT(Thin Film Transisto
r))を用いたものは、図14(B)に示すように、表
面に透明な画素電極9a(第1の透明電極)、および画
素スイッチングのTFT30が形成されたTFTアレイ
基板10(第1の透明基板)と、対向電極21(第2の
透明電極)、および遮光膜23が形成された対向基板2
0(第2の透明基板)と、これらの基板10、20の間
に保持された液晶層50とを有している。TFTアレイ
基板10と対向基板20との基板間隔は、いずれか一方
の基板表面に所定粒径のギャップ材5を散布した後、T
FTアレイ基板10と対向基板20とをシール材(図示
せず)を介して貼り合わせることにより規定されてい
る。
と対向電極21とが対向する画素100に反射表示領域
100bを構成する光反射層8aが形成され、この光反
射層8aの形成されていない残りの領域(光透過窓8
d)によって透過表示領域100cが構成されている。
配置されたバックライト装置(図示せず)から出射され
た光のうち、透過表示領域100cに入射した光は、矢
印LBで示すように、TFTアレイ基板101の側から
液晶層50に入射し、液晶層50で光変調された後、対
向基板20の側から透過表示光として出射されて画像を
表示する(透過モード)。
した外光のうち、反射表示領域100bに入射した光
は、矢印LAで示すように、液晶層50を通って反射層
8aに届き、この反射層8aで反射されて再び、液晶層
50を通って対向基板20の側から反射表示光として出
射されて画像を表示する(反射モード)。
て、対向基板20にカラーフィルタを形成しておけば、
透過モードおよび反射モードのいずれにおいてもカラー
表示を行うことができるが、透過表示光は、カラーフィ
ルタを一度だけ通過して出射されるのに対して、反射表
示光は、カラーフィルタを2度、通過することになる。
このため、対向基板20には、光反射膜8aが形成され
ている反射表示領域100bには、色度域の狭い反射表
示用カラーフィルタ242が形成されている一方、透過
窓8dが形成されている透過表示領域100cには、色
度域の広い透過表示用カラーフィルタ242が形成され
ている。
1、および反射表示用カラーフィルタ242は各々、フ
ォトリソグラフィ技術などを用いて形成され、それらの
境界部分26に隙間があいていると、透過モードで表示
を行う際、そこから光が漏れて表示品位が低下してしま
う。そこで、従来は、透過表示用カラーフィルタ241
と反射表示用カラーフィルタ242との境界部分26に
は遮光膜230が形成されている。
4号公報に記載された方法がある。
置において、表示に寄与する光量は、画素100a内に
おいて表示光が出射可能な領域の面積によって規定され
るので、従来のように、透過表示用カラーフィルタ24
1と反射表示用カラーフィルタ242との境界部分26
を覆うように遮光膜230を形成すると、その分、表示
光量が低下し、明るい表示を行えなくなるという問題点
がある。
表示領域100cが反射表示領域100bで囲まれたレ
イアウトになっていると、透過表示用カラーフィルタ2
41と反射表示用カラーフィルタ242との境界部分2
6の全長が長いため、遮光膜230の形成領域が長くな
って、表示光量の低下が著しい。
過表示光は、液晶層50を一度だけ通過して出射される
のに対して、反射表示光は、液晶層50を2度、通過す
ることになるため、透過表示光および反射表示光の双方
において、リターデーションΔn・dを最適化すること
は困難である。従って、反射モードでの表示が視認性の
よいものとなるように液晶層50の層厚dを設定する
と、透過モードでの表示が犠牲となる一方、透過モード
での表示が視認性のよいものとなるように液晶層50の
層厚dを設定すると、反射モードでの表示が犠牲となる
という問題点がある。
まず、画素内に透過表示用カラーフィルタ、およ反射表
示用カラーフィルタを形成した場合でも、使用時には十
分な光量で画像を表示できる半透過反射型液晶装置、お
よびそれを用いた電子機器を提供することにある。
よび反射表示領域の双方において液晶層のリターデーシ
ョンを最適化することのできる半透過反射型液晶装置、
およびそれを用いた電子機器を提供することにある。
め、本発明では、表面に第1の透明電極、および画素ス
イッチング素子がマトリクス状に形成された第1の透明
基板と、前記第1の透明電極と対向して画素を構成する
第2の透明電極が表面に形成された第2の透明基板と、
前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との間に保持
された液晶層とを有し、前記第1の透明基板の側には、
画素内の一部の領域を反射表示領域とし、残りの領域を
透過表示領域とする光反射層が形成された半透過反射型
液晶装置において、前記第2基板では、前記透過表示領
域に透過表示用カラーフィルタが形成されているととも
に、前記反射表示領域には前記透過表示用カラーフィル
タよりも色度域の狭い反射表示用カラーフィルタが形成
され、かつ、前記透過表示用カラーフィルタと前記反射
表示用カラーフィルタとの境界部分が前記反射表示領域
側に位置することを特徴とする。
は、例えばCIE1931rgb表色系色度図で表され
る色三角形の面積が大きいことを指しており、色合いが
濃いということに対応している。
た機器の待機状態では反射モードのみで表示が行われ、
使用時にはバックライトを点灯させて、反射モードに加
えて透過モードでも表示を行う。このような使用形態に
対応させて、本発明では、透過表示用カラーフィルタと
反射表示用カラーフィルタとの境界部分を反射表示領域
側に配置したため、透過表示領域には透過表示用カラー
フィルタで適正に形成されている。従って、透過表示用
カラーフィルタと反射表示用カラーフィルタとの境界部
分にカラーフィルタの重なり、あるいはカラーフィルタ
の隙間があっても、透過モードで表示を行う機器の使用
時には、表示した画像にカラーフィルタの境界部分の影
響が出ない。それ故、第2の透明基板において、透過表
示用カラーフィルタと反射表示用カラーフィルタとの境
界部分に遮光膜を形成する必要がないので、画像を十分
な光量で表示できる。
ィルタと前記反射表示用カラーフィルタとの境界部分で
は、前記透過表示用カラーフィルタと前記反射表示用カ
ラーフィルタとが重なっていてもよい。
ラーフィルタと前記反射表示用カラーフィルタとの境界
部分では、前記透過表示用カラーフィルタと前記反射表
示用カラーフィルタとの間に隙間があいていてもよい。
透過表示用カラーフィルタと反射表示用カラーフィルタ
との境界部分にカラーフィルタの隙間があっても、反射
表示領域では、外光が隙間から入射して、カラーフィル
タを通らずそのまま隙間から出射されてしまう光量は極
めて少ないので、画像の品位にほとんど影響を及ぼさな
い。
面形状を有し、前記透過表示領域と前記反射表示領域と
の境界部分は、前記画素内で直線的に延びて、前記透過
表示領域の3辺が前記画素の3辺と重なっていることが
好ましい。このように構成すると、透過表示用カラーフ
ィルタと反射表示用カラーフィルタとの境界部分を短く
できるので、境界部分の影響を抑えることができる。
反射表示領域との境界部分は、前記画素の短辺に平行に
延びていることが好ましい。このように構成すると、透
過表示用カラーフィルタと反射表示用カラーフィルタと
の境界部分を最短にできるので、境界部分の影響を抑え
ることができる。
ィルタは、前記透過表示用カラーフィルタよりも厚く形
成されていることにより、前記反射表示領域における前
記液晶層の層厚が前記透過表示領域における前記液晶層
の層厚よりも薄くなっていることが好ましい。このよう
に構成すると、新たな層を追加しなくても、反射表示領
域における液晶層の層厚を透過表示領域における液晶層
の層厚よりも薄くできる。このため、透過表示光は、液
晶層を一度だけ通過して出射されるのに対して、反射表
示光は、液晶層を2度、通過することになっても、透過
表示光および反射表示光の双方において、リターデーシ
ョンΔn・dを最適化することができる。
び前記第2の透明基板のうちの少なくとも一方の表面側
には、前記反射表示領域における前記液晶層の層厚を前
記透過表示領域における前記液晶層の層厚よりも薄くす
る層厚調整層が形成されていることが好ましい。このよ
うに構成すると、反射表示領域における液晶層の層厚を
透過表示領域における液晶層の層厚よりも薄くできるた
め、透過表示光は、液晶層を一度だけ通過して出射され
るのに対して、反射表示光は、液晶層を2度、通過する
ことになっても、透過表示光および反射表示光の双方に
おいて、リターデーションΔn・dを最適化することが
できる。
第2の透明基板に形成された透明層であることが好まし
い。このように構成すると、層厚調整層を設けても、第
1の透明基板に画素スイッチング素子を形成するための
フォトリソグラフィ工程において露光精度が低下しな
い。それ故、信頼性が高く、かつ、表示品位の高い半透
過反射型液晶装置を提供することができる。
は、例えば、前記反射表示用カラーフィルタと重なる領
域に選択的に形成されている構成を採用できる。この場
合、前記層厚調整層の端部は、前記反射表示領域内に位
置していることが好ましい。このように構成すると、層
厚調整層の端部がテーパ面になっていてそこで液晶層の
層厚が適正な値がずれていても、そのようなずれは、透
過モードで表示を行う際には画像の品位に影響を及ぼさ
ない。
は、前記反射表示領域で厚く、前記透過表示領域では前
記反射表示領域よりも薄く形成されている構成であって
もよい。この場合、前記層厚調整層は、前記反射表示領
域で厚く形成された部分と、前記透過表示領域で薄く形
成された部分との境界部分が前記反射表示領域内に位置
していることが好ましい。このように構成すると、層厚
調整層の厚い部分と薄い部分がテーパ状の段差になって
いてそこで液晶層の層厚が適正な値がずれていても、そ
のようなずれは、透過モードで表示を行う際には画像の
品位に影響を及ぼさない。
び前記第2の透明基板のうちの少なくとも一方の表面側
には、一方の基板から突出して他方の基板に当接するこ
とにより前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との
基板間隔を規定する柱状突起が形成されていることが好
ましい。カラーフィルタの厚さバランス、あるいは層厚
調整層の形成によって、第1の透明基板側あるいは第2
の透明基板側に凹凸が形成されたとしても、第1の透明
基板側あるいは第2の透明基板側に形成した柱状突起に
よって基板間隔を制御するのであれば、ギャップ材を散
布する必要がない。このため、第1の透明基材が板と第
2の透明基板との間において、層厚調整層に起因する凹
凸のうち、凹部にギャップ材が転がり込んでしまうこと
が原因で起こる基板間隔のばらつきが発生せず、リター
デーションΔn・dを最適な状態に保持することができ
る。それ故、品位の高い表示を行うことができる。
機、モバイルコンピュータなどといった電子機器の表示
装置として用いることができる。
形態を説明する。なお、以下の説明に用いる各図では、
各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとする
ため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
明を適用した半透過反射型液晶装置を各構成要素ととも
に対向基板の側から見た平面図であり、図2は、図1の
H−H′断面図である。図3は、半透過反射型液晶装置
の画像表示領域においてマトリクス状に形成された複数
の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。
なお、本形態の説明に用いた各図では、各層や各部材を
図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各
部材毎に縮尺を異ならしめてある。
反射型液晶装置100は、シール材52によって貼り合
わされたTFTアレイ基板10(第1の透明基板)と対
向基板20(第2の透明基板)との間に、電気光学物質
としての液晶層50が保持されており、シール材52の
形成領域の内側領域には、遮光性材料からなる周辺見切
り53が形成されている。シール材52の外側の領域に
は、データ線駆動回路101、および実装端子102が
TFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されており、
この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路104
が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一辺に
は、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路1
04の間をつなぐための複数の配線105が設けられて
おり、更に、周辺見切り53の下などを利用して、プリ
チャージ回路や検査回路が設けられることもある。ま
た、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所にお
いては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で
電気的導通をとるための上下導通材106が形成されて
いる。また、データ線駆動回路101、及び走査線駆動
回路104等は、シール材52と重なってもよいし、シ
ール材52の内側領域に形成されてもよい。
線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に形成す
る代わりに、たとえば、駆動用LSIが実装されたTA
B(テープ オートメイテッド、ボンディング)基板を
TFTアレイ基板10の周辺部に形成された端子群に対
して異方性導電膜を介して電気的および機械的に接続す
るようにしてもよい。また、半透過反射型液晶装置10
0では、使用する液晶層50の種類、すなわち、TN
(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパ
ーTN)モード等々の動作モードや、ノーマリホワイト
モード/ノーマリブラックモードの別に応じて、偏光フ
ィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の向きに配
置されるが、ここでは図示を省略してある。
0は、カラー表示用であるため、後述するように、対向
基板20において、TFTアレイ基板10の各画素電極
9aに対向する領域にはR、G、Bの各色のカラーフィ
ルタが形成されている。
100の画面表示領域においては、図3に示すように、
複数の画素100aがマトリクス状に構成されていると
ともに、これらの画素100aの各々には、画素電極9
a、およびこの画素電極9aを駆動するための画素スイ
ッチング用のTFT30が形成されており、画素信号S
1、S2・・・Snを供給するデータ線6aが当該TF
T30のソースに電気的に接続されている。データ線6
aに書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、この順
に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデ
ータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するように
してもよい。また、TFT30のゲートには走査線3a
が電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査
線3aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gmをこ
の順に線順次で印加するように構成されている。画素電
極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されて
おり、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だ
けそのオン状態とすることにより、データ線6aから供
給される画素信号S1、S2・・・Snを各画素に所定
のタイミングで書き込む。このようにして画素電極9a
を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号S
1、S2、・・・Snは、図2に示す対向基板20の対
向電極21との間で一定期間保持される。
ベルにより分子集合の配向や秩序が変化することによ
り、光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホ
ワイトモードであれば、印加された電圧に応じて入射光
がこの液晶層50の部分を通過する光量が低下し、ノー
マリーブラックモードであれば、印加された電圧に応じ
て入射光がこの液晶層50の部分を通過する光量が増大
していく。その結果、全体として半透過反射型液晶装置
100からは画素信号S1、S2、・・・Snに応じた
コントラストを持つ光が出射される。
・・Snがリークするのを防ぐために、画素電極9aと
対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量
60を付加することがある。例えば、画素電極9aの電
圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時
間だけ蓄積容量60により保持される。これにより、電
荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い半透過
反射型液晶装置100が実現できる。なお、蓄積容量6
0を形成する方法としては、図3に例示するように、蓄
積容量60を形成するための配線である容量線3bとの
間に形成する場合、あるいは前段の走査線3aとの間に
形成する場合もいずれであってもよい。
態の半透過反射型液晶装置に用いたTFTアレイ基板の
相隣接する複数の画素群の平面図である。図5(A)、
(B)は、半透過反射型液晶装置において画素に反射表
示領域と透過表示領域とが構成されている様子を模式的
に示す説明図、および画素の一部を図4のC−C′線に
相当する位置で切断したときの断面図である。
は、複数の透明なITO(Indium Tin Ox
ide)膜からなる画素電極9a(第1の透明電極)が
マトリクス状に形成されており、これら各画素電極9a
に対して画素スイッチング用のTFT30がそれぞれ接
続している。また、画素電極9aの縦横の境界に沿っ
て、データ線6a、走査線3a、および容量線3bが形
成され、TFT30は、データ線6aおよび走査線3a
に対して接続している。すなわち、データ線6aは、コ
ンタクトホールを介してTFT30の高濃度ソース領域
1dに電気的に接続し、走査線3aは、その突出部分が
TFT30のゲート電極を構成している。なお、蓄積容
量60は、画素スイッチング用のTFT30を形成する
ための半導体膜1の延設部分1fを導電化したものを下
電極とし、この下電極41に容量線3bが上電極として
重なった構造になっている。
C′線における断面は、図5(B)に示すように、TF
Tアレイ基板10の基体たる透明な基板10′の表面
に、厚さが300nm〜500nmのシリコン酸化膜
(絶縁膜)からなる下地保護膜11が形成され、この下
地保護膜11の表面には、厚さが30nm〜100nm
の島状の半導体膜1aが形成されている。半導体膜1a
の表面には、厚さが約50〜150nmのシリコン酸化
膜からなるゲート絶縁膜2が形成され、このゲート絶縁
膜2の表面に、厚さが300nm〜800nmの走査線
3aが形成されている。半導体膜1aのうち、走査線3
aに対してゲート絶縁膜2を介して対峙する領域がチャ
ネル領域1a′になっている。このチャネル領域1a′
に対して一方側には、低濃度ソース領域1bおよび高濃
度ソース領域1dを備えるソース領域が形成され、他方
側には低濃度ドレイン領域1cおよび高濃度ドレイン領
域1eを備えるドレイン領域が形成されている。
には、厚さが300nm〜800nmのシリコン酸化膜
からなる層間絶縁膜4が形成され、この層間絶縁膜4の
表面には、厚さが100nm〜300nmのシリコン窒
化膜からなる表面保護膜(図示せず)が形成されること
がある。層間絶縁膜4の表面には、厚さが300nm〜
800nmのデータ線6aが形成され、このデータ線6
aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホールを介
して高濃度ソース領域1dに電気的に接続している。層
間絶縁膜4の表面にはデータ線6aと同時形成されたド
レイン電極6bが形成され、このドレイン電極6bは、
層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホールを介して高
濃度ドレイン領域1eに電気的に接続している。
脂からなる凹凸形成層13aが所定のパターンで形成さ
れ、この凹凸形成層13aの表面には、第2の感光性樹
脂からなる上層絶縁膜7aが形成されている。また、上
層絶縁膜7aの表面には、アルミニウム膜などからなる
光反射膜8aが形成されている。従って、光反射膜8a
の表面には、凹凸形成層13aの凹凸が上層絶縁膜7a
を介して反映されて、凹部8cおよび凸部8bからなる
凹凸パターン8gが形成されている。
(A)に示すように、略長方形の画素100aの一対の
短辺のうち、一方の短辺側のみに形成され、他方の短辺
側は、光反射層8aが形成されていない光透過窓8dに
なっている。このため、略長方形の画素100aは、光
反射層8aが形成されている一方の短辺側が反射表示領
域100bとなっており、光透過窓8dとなっている他
方の短辺側は、透過表示領域100cになっている。言
い換えれば、透過表示領域100cと反射表示領域10
0bとの境界部分27は、画素100a内で短辺に平行
に直線的に延びて透過表示領域100cの3辺は、画素
100aの3辺と重なっている。
上層にはITO膜からなる画素電極9aが形成されてい
る。画素電極9aは、光反射膜8aの表面に直接、積層
され、画素電極9aと光反射膜8aとは電気的に接続さ
れている。また、画素電極9aは、感光性樹脂層7aお
よび層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホールを介し
てドレイン電極6bに電気的に接続している。
らなる配向膜12が形成されている。この配向膜12
は、ポリイミド膜に対してラビング処理が施された膜で
ある。
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2と同時
形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して容量線3bが上
電極として対向することにより、蓄積容量60が構成さ
れている。
うにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、およ
び低濃度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオ
ンの打ち込みを行わないオフセット構造を有していても
よい。また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの
一部)をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込
み、自己整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を
形成したセルフアライン型のTFTであってもよい。
極(走査線3a)をソース−ドレイン領域の間に1個の
み配置したシングルゲート構造としたが、これらの間に
2個以上のゲート電極を配置してもよい。この際、各々
のゲート電極には同一の信号が印加されるようにする。
このようにデュアルゲート(ダブルゲート)、あるいは
トリプルゲート以上でTFT30を構成すれば、チャネ
ルとソース−ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防
止でき、オフ時の電流を低減することが出来る。これら
のゲート電極の少なくとも1個をLDD構造或いはオフ
セット構造にすれば、さらにオフ電流を低減でき、安定
したスイッチング素子を得ることができる。
0とは、一方の基板に散布されたギャップ材5によって
基板間隔が規定されている。
FTアレイ基板10に形成されている画素電極9aの縦
横の境界部分と対向する領域にブラックマトリクス、あ
るいはブラックストライプなどと称せられる遮光膜23
が形成され、その上層側には、ITO膜からなる対向電
極21(第2の電極)が形成されている。対向電極21
の上層側には、ポリイミド膜からなる配向膜22が形成
され、この配向膜22は、ポリイミド膜に対してラビン
グ処理が施された膜である。
側には、画素電極9aに対向する領域にR、G、Bのカ
ラーフィルタが1μm〜数μmの厚さに形成されてい
る。但し、半透過反射型液晶装置100では、反射モー
ドでの表示と透過モードでの表示が行われる際、透過表
示光は、矢印LBで示すように、カラーフィルタを一度
だけ通過して出射されるのに対して、反射表示光は、矢
印LAで示すように、カラーフィルタを2度、通過する
ことになる。このため、本形態では、対向基板20の表
面のうち、光反射膜8aが形成されている反射表示領域
100bには、色度域の狭い反射表示用カラーフィルタ
242が形成されている一方、透過窓8dが形成されて
いる透過表示領域100cには、色度域の広い透過表示
用カラーフィルタ242が形成されている。
形成されている一方の短辺側が反射表示領域100bと
なっており、光透過窓8dとなっている他方の短辺側
は、透過表示領域100cになっているので、反射表示
用カラーフィルタ242と透過表示用カラーフィルタ2
42との境界部分26は、画素100aの短辺と平行に
延びている。
透過表示用カラーフィルタ242との境界部分26は、
反射表示領域100bと透過表示領域100cとの境界
部分27からずれて反射表示領域100bの側に配置さ
れている。ここで、反射表示用カラーフィルタ242と
透過表示用カラーフィルタ242との境界部分26につ
いては、従来、遮光膜が形成されていたが、本形態で
は、このような遮光膜は形成されていない。
リソグラフィ技術を利用して遮光膜23を形成した後、
フォトリソグラフィ技術、フレキソ印刷法、あるいはイ
ンクジェット法を利用して、反射表示用カラーフィルタ
242、および透過表示用カラーフィルタ242を形成
し、しかる後に、対向電極21および配向膜22を形成
することによって製造できる。
半透過反射型液晶装置100を搭載した電子機器では、
待機時には、矢印LAで示す反射表示光を利用した反射
モードで表示が行われる一方、使用時には、バックライ
トを点灯させて、反射モードに加えて、矢印LBで示す
透過表示光を利用した透過モードでの表示も行われる。
では、透過表示用カラーフィルタ241と反射表示用カ
ラーフィルタ242との境界部分26を反射表示領域1
00b側に配置してある。このめ、透過表示領域100
cにはカラーフィルタの境界部分26がかかっておら
ず、透過表示用カラーフィルタ241が適正に形成され
ている。従って、たとえ、透過表示用カラーフィルタ2
41と反射表示用カラーフィルタ242との境界部分2
6にカラーフィルタ241、242の重なり、あるいは
カラーフィルタ241、242の隙間があっても、反射
モードに加えて透過モードでも表示を行う使用時には、
表示した画像にカラーフィルタの境界部分26の影響が
出ない。それ故、対向基板20において、透過表示用カ
ラーフィルタ241と反射表示用カラーフィルタ242
との境界部分26に遮光膜を形成する必要がないので、
画像を十分な光量で表示できる。
0cと反射表示領域100bとの境界部分27は、画素
100a内で短辺に平行、かつ、直線的に延びて透過表
示領域100bの3辺が画素100aの3辺と重なって
いる。このため、透過表示用カラーフィルタ241と反
射表示用カラーフィルタと242の境界部分26を最短
にできるので、着色が不安定な境界部分26の影響を最
小限に抑えることができる。
れぞれ、本発明の実施の形態2の半透過反射型液晶装置
の画素に反射表示領域と透過表示領域とが構成されてい
る様子を模式的に示す説明図、および画素の一部を図4
のC−C′線に相当する位置で切断したときの断面図で
ある。なお、本形態、および以下に説明するいずれの形
態においても、基本的な構成が実施の形態1と同様であ
る。従って、共通する部分には同一の符号を付してそれ
らの説明を省略し、各形態の特徴点である対向基板の構
成のみを説明する。
も、実施の形態1と同様に、対向基板20の表面のう
ち、光反射膜8aが形成されている反射表示領域100
bには、色度域の狭い反射表示用カラーフィルタ242
が形成されている一方、透過窓8dが形成されている透
過表示領域100cには、色度域の広い透過表示用カラ
ーフィルタ242が形成されている。画素100aは、
光反射層8aが形成されている一方の短辺側が反射表示
領域100bとなっており、光透過窓8dとなっている
他方の短辺側は、透過表示領域100cになっているの
で、反射表示用カラーフィルタ242と透過表示用カラ
ーフィルタ242との境界部分26は、画素100aの
短辺と平行に直線的に延びている。
ルタ242と透過表示用カラーフィルタ242との境界
部分26については、反射表示領域100bと透過表示
領域100cとの境界部分27からずれて反射表示領域
100bの側に配置されている。
ラーフィルタ242と透過表示用カラーフィルタ242
とが境界部分26で重ならないように、かつ、隙間が発
生しないように形成されていたが、本形態では、境界部
分26では、反射表示用カラーフィルタ242と透過表
示用カラーフィルタ242とが部分的に重なっている。
透過表示用カラーフィルタ242との境界部分26につ
いては、従来、遮光膜が形成されていたが、本形態で
は、このような遮光膜は形成されていない。
100では、反射表示用カラーフィルタ242と透過表
示用カラーフィルタ242との境界部分26について
は、反射表示領域100bと透過表示領域100cとの
境界部分27からずれて反射表示領域100bの側に配
置され、かつ、この境界部分26では、反射表示用カラ
ーフィルタ242と透過表示用カラーフィルタ242と
が部分的に重なっている。このため、待機時に、矢印L
Aで示す反射表示光を利用した反射モードで表示を行う
際、光漏れが一切、発生しない。
反射表示用カラーフィルタ242との境界部分26を反
射表示領域100b側に配置したため、透過表示領域1
00cにはカラーフィルタの境界部分26がかかってお
らず、透過表示用カラーフィルタ241が適正に形成さ
れている。従って、たとえ、反射表示領域100bにお
いて、透過表示用カラーフィルタ241と反射表示用カ
ラーフィルタ242との境界部分26でカラーフィルタ
241、242の重なりがあっても、反射モードに加え
て透過モードでも表示を行う使用時には、表示した画像
にカラーフィルタの境界部分26の影響が出ない。それ
故、対向基板20において、透過表示用カラーフィルタ
241と反射表示用カラーフィルタ242との境界部分
26に遮光膜を形成する必要がないので、画像を十分な
光量で表示できる。
れぞれ、本発明の実施の形態3の半透過反射型液晶装置
の画素に反射表示領域と透過表示領域とが構成されてい
る様子を模式的に示す説明図、および画素の一部を図4
のC−C′線に相当する位置で切断したときの断面図で
ある。
も、実施の形態1と同様に、対向基板20の表面のう
ち、光反射膜8aが形成されている反射表示領域100
bには、色度域の狭い反射表示用カラーフィルタ242
が形成されている一方、透過窓8dが形成されている透
過表示領域100cには、色度域の広い透過表示用カラ
ーフィルタ242が形成されている。画素100aは、
光反射層8aが形成されている一方の短辺側が反射表示
領域100bとなっており、光透過窓8dとなっている
他方の短辺側は、透過表示領域100cになっているの
で、反射表示用カラーフィルタ242と透過表示用カラ
ーフィルタ242との境界部分26は、画素100aの
短辺と平行に直線的に延びている。
ルタ242と透過表示用カラーフィルタ242との境界
部分26については、反射表示領域100bと透過表示
領域100cとの境界部分27からずれて反射表示領域
100bの側に配置されている。
ラーフィルタ242と透過表示用カラーフィルタ242
とが境界部分26で重ならないように、かつ、隙間が発
生しないように形成されていたが、本形態では、境界部
分26では、反射表示用カラーフィルタ242と透過表
示用カラーフィルタ242との間に隙間28が空いてい
る。
透過表示用カラーフィルタ242との境界部分26につ
いては、従来、遮光膜が形成されていたが、本形態で
は、このような遮光膜は形成されていない。
100では、反射表示用カラーフィルタ242と透過表
示用カラーフィルタ242との境界部分26について
は、反射表示領域100bと透過表示領域100cとの
境界部分27からずれて反射表示領域100bの側に配
置され、かつ、この境界部分26では、反射表示用カラ
ーフィルタ242と透過表示用カラーフィルタ242と
の間に隙間28があいている。それでも、待機時に、矢
印LAで示す反射表示光を利用した反射モードで表示を
行う際、外光が隙間28から入射して、カラーフィルタ
242を通らずそのまま隙間28から出射されてしまう
光量は極めて少ないので、画像の品位にほとんど影響を
及ぼさない。
反射表示用カラーフィルタ242との境界部分26を反
射表示領域100b側に配置したため、透過表示領域1
00cにはカラーフィルタの境界部分26がかかってお
らず、透過表示用カラーフィルタ241が適正に形成さ
れている。従って、たとえ、反射表示領域100bにお
いて、透過表示用カラーフィルタ241と反射表示用カ
ラーフィルタ242との境界部分26でカラーフィルタ
241、242の間に隙間28があっても、隙間28か
らの光漏れがほとんどないので、反射モードに加えて透
過モードでも表示を行う使用時には、表示した画像にカ
ラーフィルタの境界部分26の影響が出ない。それ故、
対向基板20において、透過表示用カラーフィルタ24
1と反射表示用カラーフィルタ242との境界部分26
に遮光膜を形成する必要がないので、画像を十分な光量
で表示できる。
0cと反射表示領域100bとの境界部分27は、画素
100a内で短辺に平行、かつ、直線的に延びて透過表
示領域100bの3辺が画素100aの3辺と重なって
いる。このため、透過表示用カラーフィルタ241と反
射表示用カラーフィルタと242の境界部分26を最短
にできるので、着色が不安定な境界部分26の影響を最
小限に抑えることができる。
れぞれ、本発明の実施の形態4の半透過反射型液晶装置
の画素に反射表示領域と透過表示領域とが構成されてい
る様子を模式的に示す説明図、および画素の一部を図4
のC−C′線に相当する位置で切断したときの断面図で
ある。
も、実施の形態3と同様に、対向基板20の表面のう
ち、光反射膜8aが形成されている反射表示領域100
bには、色度域の狭い反射表示用カラーフィルタ242
が形成されている一方、透過窓8dが形成されている透
過表示領域100cには、色度域の広い透過表示用カラ
ーフィルタ242が形成されている。また、画素100
aは、光反射層8aが形成されている一方の短辺側が反
射表示領域100bとなっており、光透過窓8dとなっ
ている他方の短辺側は、透過表示領域100cになって
いるので、反射表示用カラーフィルタ242と透過表示
用カラーフィルタ242との境界部分26は、画素10
0aの短辺と平行に延びている。
反射表示用カラーフィルタ242と透過表示用カラーフ
ィルタ242との境界部分26については、反射表示領
域100bと透過表示領域100cとの境界部分27か
らずれて反射表示領域100bの側に配置されている。
ここで、境界部分26では、反射表示用カラーフィルタ
242と透過表示用カラーフィルタ242との間に隙間
28が空いている。
透過表示用カラーフィルタ242との境界部分26につ
いては、従来、遮光膜が形成されていたが、本形態で
は、このような遮光膜は形成されていない。
ルタ241には、色度域は広いが薄い色材が用いられ、
反射表示用カラーフィルタ242には、色度域は狭いが
分厚い色材が用いられている。このため、反射表示領域
100bにおける液晶層50の層厚dは、透過表示領域
100cにおける液晶層50の層厚dよりもかなり薄
い。
0に形成された柱状突起40によって、TFTアレイ基
板10と対向基板20との間隔が規定され、TFTアレ
イ基板10と対向基板20との間にギャップ材が散布さ
れていない。
100では、待機時に、矢印LAで示す反射表示光を利
用した反射モードで表示を行う際、外光が隙間28から
入射してそのまま隙間28から出射されてしまう光量は
極めて少ないので、画像の品位にほとんど影響を及ぼさ
ないなど、実施の形態3と同様な効果を奏する。
ルタ241と反射表示用カラーフィルタ242との厚さ
を変えて、反射表示領域100bにおける液晶層50の
層厚dを透過表示領域100cにおける液晶層50の層
厚dよりもかなり薄くしてある。従って、透過表示光
は、液晶層50を一度だけ通過して出射されるのに対し
て、反射表示光は、液晶層50を2度、通過することに
なるが、本形態では、透過表示光および反射表示光の双
方において、リターデーションΔn・dを最適化するこ
とができるので、品位の高い表示を行うことができる。
た柱状突起40によって、TFTアレイ基板10と対向
基板20との間隔が規定され、TFTアレイ基板10と
対向基板20との間にギャップ材が散布されていないた
め、対向基板20に層厚調整層25に起因する凹凸があ
っても、ギャップ材がその凹部に溜まって機能しないと
いう不具合が発生しない。それ故、TFTアレイ基板1
0と対向基板20との間隔が精度よく規定され、リター
デーションΔn・dが最適化されているので、品位の高
い表示を行うことができる。
れぞれ、本発明の実施の形態5の半透過反射型液晶装置
の画素に反射表示領域と透過表示領域とが構成されてい
る様子を模式的に示す説明図、および画素の一部を図4
のC−C′線に相当する位置で切断したときの断面図で
ある。
も、実施の形態3と同様に、対向基板20の表面のう
ち、光反射膜8aが形成されている反射表示領域100
bには、色度域の狭い反射表示用カラーフィルタ242
が形成されている一方、透過窓8dが形成されている透
過表示領域100cには、色度域の広い透過表示用カラ
ーフィルタ242が形成されている。また、画素100
aは、光反射層8aが形成されている一方の短辺側が反
射表示領域100bとなっており、光透過窓8dとなっ
ている他方の短辺側は、透過表示領域100cになって
いるので、反射表示用カラーフィルタ242と透過表示
用カラーフィルタ242との境界部分26は、画素10
0aの短辺と平行に延びている。
ルタ242と透過表示用カラーフィルタ242との境界
部分26については、反射表示領域100bと透過表示
領域100cとの境界部分27からずれて反射表示領域
100bの側に配置されている。ここで、境界部分26
では、反射表示用カラーフィルタ242と透過表示用カ
ラーフィルタ242との間に隙間28が空いている。
透過表示用カラーフィルタ242との境界部分26につ
いては、従来、遮光膜が形成されていたが、本形態で
は、このような遮光膜は形成されていない。
うち、反射表示用カラーフィルタ242と対向電極21
との層間にアクリル樹脂あるいはポリイミド樹脂などの
透明層からなる層厚調整層25が2μmから4μmの厚
さで形成されている。このため、反射表示領域100b
における液晶層50の層厚dは、透過表示領域100c
における液晶層50の層厚dよりも薄い。ここで、層厚
調整層25の端部250は、テーパ面になっているが、
このようなテーパ状の端部250は、反射表示領域10
0b内に位置している。
0に形成された、高さが2μm〜3μmの柱状突起40
によって、TFTアレイ基板10と対向基板20との間
隔が規定され、TFTアレイ基板10と対向基板20と
の間にギャップ材が散布されていない。
100では、待機時に、矢印LAで示す反射表示光を利
用した反射モードで表示を行う際、外光が隙間28から
入射してそのまま隙間28から出射されてしまう光量は
極めて少ないので、画像の品位にほとんど影響を及ぼさ
ないなど、実施の形態3と同様な効果を奏する。
厚調整層25を設けて、反射表示領域100bにおける
液晶層50の層厚dを透過表示領域100cにおける液
晶層50の層厚dよりもかなり薄くしてある。従って、
透過表示光および反射表示光の双方において、リターデ
ーションΔn・dを最適化することができるので、品位
の高い表示を行うことができる。
250がテーパ面になっていてそこでは液晶層50の層
厚が適正な値がずれているが、このような端部250
は、反射表示領域100b内に位置しているので、その
ような層厚のずれは、透過モードで表示を行う際には画
像の品位に影響を及ぼさない。
スイッチング用のTFT30が形成されない方の基板に
対して層厚調整層25を形成して、反射表示領域100
bにおける液晶層50の層厚dを透過表示領域100c
における液晶層50の層厚dよりも薄くしている。この
ため、層厚調整層25を設けても、TFTアレイ基板1
0にTFT30を形成するためのフォトリソグラフィ工
程において露光精度が低下しない。それ故、信頼性が高
く、かつ、表示品位の高い半透過反射型液晶装置100
を提供することができる。
た柱状突起40によって、TFTアレイ基板10と対向
基板20との間隔が規定され、TFTアレイ基板10と
対向基板20との間にギャップ材が散布されていないた
め、対向基板20に層厚調整層25に起因する凹凸があ
っても、ギャップ材がその凹部に溜まって機能しないと
いう不具合が発生しない。それ故、TFTアレイ基板1
0と対向基板20との間隔が精度よく規定され、リター
デーションΔn・dが最適化されているので、品位の高
い表示を行うことができる。
それぞれ、本発明の実施の形態6の半透過反射型液晶装
置の画素に反射表示領域と透過表示領域とが構成されて
いる様子を模式的に示す説明図、および画素の一部を図
4のC−C′線に相当する位置で切断したときの断面図
である。
も、実施の形態3と同様に、対向基板20の表面のう
ち、光反射膜8aが形成されている反射表示領域100
bには、色度域の狭い反射表示用カラーフィルタ242
が形成されている一方、透過窓8dが形成されている透
過表示領域100cには、色度域の広い透過表示用カラ
ーフィルタ242が形成されている。画素100aは、
光反射層8aが形成されている一方の短辺側が反射表示
領域100bとなっており、光透過窓8dとなっている
他方の短辺側は、透過表示領域100cになっているの
で、反射表示用カラーフィルタ242と透過表示用カラ
ーフィルタ242との境界部分26は、画素100aの
短辺と平行に延びている。
ルタ242と透過表示用カラーフィルタ242との境界
部分26については、反射表示領域100bと透過表示
領域100cとの境界部分27からずれて反射表示領域
100bの側に配置されている。ここで、境界部分26
では、反射表示用カラーフィルタ242と透過表示用カ
ラーフィルタ242との間に隙間28が空いている。
透過表示用カラーフィルタ242との境界部分26につ
いては、従来、遮光膜が形成されていたが、本形態で
は、このような遮光膜は形成されていない。
対向電極21との層間には、アクリル樹脂あるいはポリ
イミド樹脂などの透明層からなる層厚調整層25が形成
され、この層厚調整層25は、反射表示領域100bで
厚く、透過表示領域100cで薄い。このため、反射表
示領域100bにおける液晶層50の層厚dは、透過表
示領域100cにおける液晶層50の層厚dよりも薄
い。ここで、層厚調整層25には、厚い部分と薄い部分
との段差251があるが、このような段差250は、反
射表示領域100b内に位置している。
0に形成された柱状突起40によって、TFTアレイ基
板10と対向基板20との間隔が規定され、TFTアレ
イ基板10と対向基板20との間にギャップ材が散布さ
れていない。
100では、待機時に、矢印LAで示す反射表示光を利
用した反射モードで表示を行う際、外光が隙間28から
入射してそのまま隙間28から出射されてしまう光量は
極めて少ないので、画像の品位にほとんど影響を及ぼさ
ないなど、実施の形態3と同様な効果を奏する。
厚調整層25を設けて、反射表示領域100bにおける
液晶層50の層厚dを透過表示領域100cにおける液
晶層50の層厚dよりもかなり薄くしてある。従って、
透過表示光および反射表示光の双方において、リターデ
ーションΔn・dを最適化することができるので、品位
の高い表示を行うことができる。
い部分にテーパ状の段差251があり、そこでは液晶層
50の層厚が適正な値がずれているが、このような段差
251は、反射表示領域100b内に位置しているの
で、そのような層厚のずれは、透過モードで表示を行う
際には画像の品位に影響を及ぼさない。
スイッチング用のTFT30が形成されない方の基板に
対して層厚調整層25を形成して、反射表示領域100
bにおける液晶層50の層厚dを透過表示領域100c
における液晶層50の層厚dよりも薄くしている。この
ため、層厚調整層25を設けても、TFTアレイ基板1
0にTFT30を形成するためのフォトリソグラフィ工
程において露光精度が低下しない。それ故、信頼性が高
く、かつ、表示品位の高い半透過反射型液晶装置100
を提供することができる。
た柱状突起40によって、TFTアレイ基板10と対向
基板20との間隔が規定され、TFTアレイ基板10と
対向基板20との間にギャップ材が散布されていないた
め、対向基板20に層厚調整層25に起因する凹凸があ
っても、ギャップ材がその凹部に溜まって機能しないと
いう不具合が発生しない。それ故、TFTアレイ基板1
0と対向基板20との間隔が精度よく規定され、リター
デーションΔn・dが最適化されているので、品位の高
い表示を行うことができる。
5、6では、実施の形態3に対して各構成を追加した形
態になっていたが、実施の形態1、2に対して、実施の
形態4、5、6で説明した構成を追加してもよい。
板20に層厚調整層25を形成した液晶装置に対して、
柱状突起40による基板間隔の制御を行った例を説明し
たが、TFTアレイ板10に層厚調整層25を形成した
液晶装置に対して、柱状突起40による基板間隔の制御
を行ってもよい。
板20の側に形成してもよい。
ング用のアクティブ素子としてTFTを用いた例を説明
したが、アクティブ素子としてMIM(Metal I
nsulator Metal)素子などの薄膜ダイオ
ード素子(TFD素子/Thin Film Diod
e素子)を用いた場合も同様である。
用]このように構成した半透過反射型液晶装置100
は、各種の電子機器の表示部として用いることができる
が、その一例を、図11、図12、および図13を参照
して説明する。
装置を表示装置として用いた電子機器の回路構成を示す
ブロック図である。
力源70、表示情報処理回路71、電源回路72、タイ
ミングジェネレータ73、そして液晶装置74を有す
る。また、液晶装置74は、液晶表示パネル75および
駆動回路76を有する。液晶装置74としては、前述し
た半透過反射型液晶装置100を用いることができる。
Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)等といったメモリ、各種
ディスク等といったストレージユニット、デジタル画像
信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェ
ネレータ73によって生成された各種のクロック信号に
基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示
情報を表示情報処理回路71に供給する。
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路76へ
供給する。電源回路72は、各構成要素に所定の電圧を
供給する。
形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示し
ている。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キ
ーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット
83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した半
透過反射型液晶装置100を含んで構成される。
施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯
電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した半透
過反射型液晶装置100からなる表示部とを有してい
る。
過反射型液晶装置の使用形態に対応させて、透過表示用
カラーフィルタと反射表示用カラーフィルタとの境界部
分を反射表示領域側に配置したため、透過表示領域には
透過表示用カラーフィルタで適正に形成されている。従
って、透過表示用カラーフィルタと反射表示用カラーフ
ィルタとの境界部分にカラーフィルタの重なり、あるい
はカラーフィルタの隙間があっても、反射モードに加え
て透過モードでも表示を行う使用時には、表示した画像
にカラーフィルタの境界部分の影響が出ない。それ故、
第2の透明基板において、透過表示用カラーフィルタと
反射表示用カラーフィルタとの境界部分に遮光膜を形成
する必要がないので、画像を十分な光量で表示できる。
向基板の側からみたときの平面図である。
の複数の画素に形成された素子などの等価回路図であ
る。
レイ基板の各画素の構成を示す平面図である。
態1に係る半透過反射型液晶装置において画素に反射表
示領域と透過表示領域とが構成されている様子を模式的
に示す説明図、および画素の一部を図4のC−C′線に
相当する位置で切断したときの断面図である。
態2に係る半透過反射型液晶装置において画素に反射表
示領域と透過表示領域とが構成されている様子を模式的
に示す説明図、および画素の一部を図4のC−C′線に
相当する位置で切断したときの断面図である。
態3に係る半透過反射型液晶装置において画素に反射表
示領域と透過表示領域とが構成されている様子を模式的
に示す説明図、および画素の一部を図4のC−C′線に
相当する位置で切断したときの断面図である。
態4に係る半透過反射型液晶装置において画素に反射表
示領域と透過表示領域とが構成されている様子を模式的
に示す説明図、および画素の一部を図4のC−C′線に
相当する位置で切断したときの断面図である。
態5に係る半透過反射型液晶装置において画素に反射表
示領域と透過表示領域とが構成されている様子を模式的
に示す説明図、および画素の一部を図4のC−C′線に
相当する位置で切断したときの断面図である。
形態6に係る半透過反射型液晶装置において画素に反射
表示領域と透過表示領域とが構成されている様子を模式
的に示す説明図、および画素の一部を図4のC−C′線
に相当する位置で切断したときの断面図である。
置として用いた電子機器の回路構成を示すブロック図で
ある。
モバイル型のパーソナルコンピュータを示す説明図であ
る。
携帯電話機の説明図である。
射型液晶装置において画素に反射表示領域と透過表示領
域とが構成されている様子を模式的に示す説明図、およ
び画素の断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 表面に第1の透明電極、および画素スイ
ッチング素子がマトリクス状に形成された第1の透明基
板と、前記第1の透明電極と対向して画素を構成する第
2の透明電極が表面に形成された第2の透明基板と、前
記第1の透明基板と前記第2の透明基板との間に保持さ
れた液晶層とを有し、 前記第1の透明基板の側には、画素内の一部の領域を反
射表示領域とし、残りの領域を透過表示領域とする光反
射層が形成された半透過反射型液晶装置において、 前記第2の透明基板には、前記透過表示領域に透過表示
用カラーフィルタが形成されているとともに、前記反射
表示領域に前記透過表示用カラーフィルタよりも色度域
の狭い反射表示用カラーフィルタが形成され、かつ、 前記透過表示用カラーフィルタと前記反射表示用カラー
フィルタとの境界部分が前記反射表示領域側に位置する
ことを特徴とする半透過反射型液晶装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記透過表示用カラ
ーフィルタと前記反射表示用カラーフィルタとの境界部
分では、前記透過表示用カラーフィルタと前記反射表示
用カラーフィルタとが重なっていることを特徴とする半
透過反射型液晶装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記透過表示用カラ
ーフィルタと前記反射表示用カラーフィルタとの境界部
分では、前記透過表示用カラーフィルタと前記反射表示
用カラーフィルタとの間に隙間があいていることを特徴
とする半透過反射型液晶装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記画素は、略長方形の平面形状を有し、 前記透過表示領域と前記反射表示領域との境界部分は、
前記画素内で直線的に延びて前記透過表示領域の3辺が
前記画素の3辺と重なっていることを特徴とする半透過
反射型液晶装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記透過表示領域と
前記反射表示領域との境界部分は、前記画素の短辺に平
行に延びていることを特徴とする半透過反射型液晶装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記第2の透明基板には、遮光膜が形成され、 当該遮光膜は、前記透過表示用カラーフィルタと前記反
射表示用カラーフィルタとの境界部分には形成されてな
いことを特徴とする半透過反射型液晶装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
前記反射表示用カラーフィルタは、前記透過表示用カラ
ーフィルタよりも厚く形成されていることにより、前記
反射表示領域における前記液晶層の層厚が前記透過表示
領域における前記液晶層の層厚よりも薄くなっているこ
とを特徴とする半透過反射型液晶装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
前記第1の透明基板および前記第2の透明基板のうちの
少なくとも一方の表面側には、前記反射表示領域におけ
る前記液晶層の層厚を前記透過表示領域における前記液
晶層の層厚よりも薄くする層厚調整層が形成されている
ことを特徴とする半透過反射型液晶装置。 - 【請求項9】 請求項8において、前記層厚調整層は、
前記第2の透明基板に形成された透明層であることを特
徴とする半透過反射型表示装置。 - 【請求項10】 請求項9において、前記層厚調整層
は、前記反射表示用カラーフィルタと重なる領域に選択
的に形成されていることを特徴とする半透過反射型表示
装置。 - 【請求項11】 請求項10において、前記層厚調整層
の端部は、前記反射表示領域内に位置していることを特
徴とする半透過反射型表示装置。 - 【請求項12】 請求項9において、前記層厚調整層
は、前記反射表示領域で厚く、前記透過表示領域では前
記反射表示領域よりも薄く形成されていることを特徴と
する半透過反射型液晶装置。 - 【請求項13】 請求項12において、前記層厚調整層
は、前記反射表示領域で厚く形成された部分と、前記透
過表示領域で薄く形成された部分との境界部分が前記反
射表示領域内に位置していることを特徴とする半透過反
射型液晶装置。 - 【請求項14】 請求項7ないし13のいずれかにおい
て、前記第1の透明基板および前記第2の透明基板のう
ちの少なくとも一方の表面側には、一方の基板から突出
して他方の基板に当接することにより前記第1の透明基
板と前記第2の透明基板との基板間隔を規定する柱状突
起が形成されていることを特徴とする半透過反射型液晶
装置。 - 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに規定
する半透過反射型液晶装置を表示部に備えることを特徴
とする電子機器。
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