JP2003343625A - 防振ブッシュ - Google Patents

防振ブッシュ

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JP2003343625A JP2002154668A JP2002154668A JP2003343625A JP 2003343625 A JP2003343625 A JP 2003343625A JP 2002154668 A JP2002154668 A JP 2002154668A JP 2002154668 A JP2002154668 A JP 2002154668A JP 2003343625 A JP2003343625 A JP 2003343625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸直角方向のばね特性を周方向の特定方向にお
いて硬く、他の方向において軟らかくすることのできる
防振ブッシュを提供する。 【解決手段】剛性の内筒12と外筒(円筒部)20との
間に挟まれる筒状のゴム本体部28及び軸方向端部に設
けられて相手側ブラケット16に対し軸方向に対向する
鍔部30を有するゴム弾性体14を有し、ゴム本体部2
8の軸直角方向の圧縮変形に伴って鍔部30を相手側ブ
ラケット16側に変形させる形態の防振ブッシュ10に
おいて、鍔部30の周方向の角度θ(90°)の範囲に
亘る部分を厚肉の変形抵抗部34として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のサスペン
ションと車体側との連結部等に用いられる防振ブッシュ
に関し、詳しくは軸直角方向のばね特性を周方向の特定
方向において硬くした形態の防振ブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】この種防振ブッシュは、一般に剛性の内
筒と外筒との間に筒状のゴム弾性体が挟まれた形態をな
しており、内筒と外筒とがそれぞれ互いに連結すべき2
つの部材の一方と他方、例えば自動車のサスペンション
と車体側とに固定状態とされる。
【0003】この種形態の防振ブッシュにおいて、内
筒,外筒及びゴム弾性体が周方向の全周に亘って均等な
形状をなしている場合、軸直角方向のばね特性は周方向
の何れの方向においても均等である。例えば内筒が外筒
に対して相対的に上方向に変位した場合にも下方向に変
位した場合にも、また右方向に変位した場合にも左方向
に変位した場合にも、何れもゴム弾性体の弾性変形によ
る軸直角方向のばね特性は均等となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの種防
振ブッシュにおいて、例えば内筒が外筒に対して相対的
に上方向に変位したときのばね特性を硬く、下方向に変
位したときのばね特性を軟らかくしたい場合があった
り、或いは右方向に変位したときのばね特性を硬く、反
対の左方向に変位したときのばね特性を軟らかくしたい
場合があったりといったように、防振ブッシュの使用箇
所等に応じて軸直角方向のばね特性を周方向の特定方向
において硬くし、また反対側の方向或いは他の方向にお
いて軟らかくしたいという場合がある。
【0005】この場合の解決手段として、従来ゴム弾性
体に空洞部(すぐり穴)を設けたり或いは空洞部の形状
を変えたりすることが多く行われている。図7はその一
例として特開平7−286634に開示されているもの
を示したものである。
【0006】この例の防振ブッシュ200は、剛性の内
筒202と外筒204とに対して筒状のゴム弾性体20
6を接着した、いわゆる内,外筒接着タイプのものであ
って、ゴム弾性体206には内筒202に対して上側の
位置と下側の位置とに空洞部(すぐり穴)208,21
0が設けられており、且つそれら空洞部208と210
との形状が上下で異ならせてある。従ってこの防振ブッ
シュ200の場合、内筒202が外筒204に対して相
対的に上方向に変位した場合と下方向に変位した場合と
で、軸直角方向のばね特性が異なったものとなる。
【0007】このような内,外筒接着タイプの防振ブッ
シュにおいて、上記のような空洞部の形成或いは空洞部
の形状変更によって軸直角方向のばね特性を、例えば上
方向と下方向とで異ならせるといったことは比較的に容
易に実現できる。
【0008】ところで防振ブッシュが成形時において外
筒を有しておらず、ゴム弾性体をその外周面において相
手側、例えばサスペンションアームに設けた筒状部内に
圧入して組み付けられる圧入タイプのものがあり、この
場合には上記のような空洞部の形成やその形状変更によ
って、軸直角方向のばね特性を特定方向において硬く、
また他の方向において軟らかくするといったことは困難
である。このような空洞部をゴム弾性体に設けてしまう
と、圧入によって十分な固定力を確保することが難しく
なるからである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の防振ブッシュは
このような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して請求項1のものは、剛性の内筒と外筒との間
に挟まれる筒状のゴム本体部及び軸方向端部に設けられ
て相手側ブラケットに対し軸方向に対向する鍔部を有す
るゴム弾性体を有し、該ゴム本体部の軸直角方向の圧縮
変形に伴って該鍔部を該相手側ブラケット側に変形させ
る形態の防振ブッシュにおいて、前記鍔部の周方向所定
範囲に亘る部分を、全体的に若しくは部分的に厚肉をな
し、前記相手側ブラケットに接触して変形抵抗を与える
変形抵抗部として構成したことを特徴とする。
【0010】請求項2のものは、請求項1において、前
記防振ブッシュが前記ゴム弾性体の外周面において前記
外筒の内周面に圧入固定される圧入タイプのものである
ことを特徴とする。
【0011】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記変形抵抗部には軸方向に凹陥した凹部が
単数若しくは周方向に沿って所定の間隔で複数形成さ
れ、該凹部を除いた部分が厚肉とされていることを特徴
とする。
【0012】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記ゴム本体部の軸直角方向の肉厚を前記変
形抵抗部を設けた部分において薄肉となしたことを特徴
とする。
【0013】請求項5のものは、請求項4において、前
記内筒の中心を前記ゴム弾性体の中心に対し前記変形抵
抗部を設けた側に偏心させることによって、前記ゴム本
体部の軸直角方向の肉厚を前記変形抵抗部を設けた部分
において薄肉となしたことを特徴とする。
【0014】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、ゴム本
体部の軸直角方向の圧縮変形によって鍔部を相手側ブラ
ケット側に変形させる形態の防振ブッシュにおいて、鍔
部の周方向所定範囲に亘る部分を変形抵抗部として構成
したものである。かかる防振ブッシュの場合、内筒が外
筒に対して上記変形抵抗部を設けた側に相対的に変位し
たとき、即ち変形抵抗部を設けた側においてゴム本体部
が圧縮変形したとき、変形抵抗部を相手側ブラケットに
対して接触させることで大きな変形抵抗を発生させるこ
とができる。その結果としてゴム本体部における圧縮変
形抵抗が大となり、防振ブッシュにおける軸直角方向の
ばね特性が周方向の特定方向において、つまり変形抵抗
部を設けた側において硬くなる。
【0015】本発明は、外筒がゴム弾性体に対し接着さ
れた形態の防振ブッシュに適用することも可能である
が、特にゴム弾性体の外周面において外筒の内周面に圧
入固定される圧入タイプのものに適用して効果が大であ
る(請求項2)。
【0016】本発明においてはまた、変形抵抗部全体を
同じ肉厚で相手側ブラケット側に突出させておき、変形
抵抗部の全体を相手側ブラケットに対し接触させるよう
になすことも可能である。但しこのように変形抵抗部を
全体的に相手側ブラケットに対し接触させるようにする
と、それらの間で両者が擦れ合って異音を発生させる恐
れがある。
【0017】ここにおいて請求項3のものは、変形抵抗
部に軸方向に凹陥した凹部を単数若しくは周方向に沿っ
て所定の間隔で複数形成して凹部を除いた部分を厚肉と
したもので、このようになすことで、変形抵抗部と相手
側ブラケットとの全面的な接触及びこれに基づく擦れに
よって異音が発生するのを効果的に回避することができ
て望ましい。
【0018】次に請求項4のものは、ゴム本体部の軸直
角方向の肉厚を周方向の上記変形抵抗部を設けた部分に
おいて薄肉となしたものである。このようにすること
で、軸直角方向のばね特性を周方向の特定方向、即ち変
形抵抗部を設けた方向においてより効果的に硬くするこ
とができる。
【0019】この場合において、内筒の中心をゴム弾性
体の中心に対し変形抵抗部を設けた側に偏心させること
で、同方向においてゴム本体部の薄肉化を簡単に実現す
ることができる(請求項5)。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1及び図2において、10は本例の防振ブ
ッシュで金属製の剛性の内筒12と、その周りに加硫接
着により一体に固着されたゴム弾性体14とを有してい
る。
【0021】この例の防振ブッシュ10は、例えば自動
車のサスペンションアームと車体側との連結部に用いら
れる圧入タイプのものであって、図1(C)中16は車
体側のブラケットを、18はサスペンションアームを示
している。
【0022】防振ブッシュ10は、ゴム弾性体14の外
周面においてサスペンションアーム18の端部の金属製
の剛性の円筒部(カラー)20の内部に圧入されて、か
かる円筒部20を介しサスペンションアーム18に固定
状態とされる。
【0023】車体側のブラケット16は、一対の挟持部
22と連結部23とを有するコ字形状の保持部24を有
しており、それら挟持部22で内筒12を軸方向に挟ん
だ状態で、かかる保持部24がボルト26により内筒1
2に固定される。
【0024】図1(B)に示しているように、上記ゴム
弾性体14は内筒12及び円筒部(外筒)20間に挟ま
れる円筒形状のゴム本体部28と、軸方向両端部におい
てゴム本体部28より軸直角方向の外方に延出する環状
の鍔部30とを有している。
【0025】ここでゴム本体部28には、それら鍔部3
0の付根において軸直角方向内方に凹陥する環状の凹部
32が形成されている。これら凹部32は、防振ブッシ
ュ10をサスペンションアーム18の円筒部20内に圧
入する際に、ゴム本体部28の圧縮変形を容易ならしめ
るためのものである。
【0026】鍔状部30は、内筒12の図中上側の部分
が周方向に角度θ(ここでは90°)の範囲に亘って変
形抵抗部34として構成されている。この変形抵抗部3
4は、角度θの範囲に亘り全体的に軸方向の肉厚が周方
向の他部に対し所定寸法厚肉とされている。そしてその
肉厚差の分だけ、かかる変形抵抗部34の軸方向端面が
他部に対し軸方向の外方に突出させられている。但し鍔
部30は成形時の状態、即ち圧入前の状態においてその
軸方向端面がテーパ面をなしており((B)参照)、従っ
て変形抵抗部34の突出方向は、厳密にはそのテーパ面
と直角方向である。
【0027】本例ではまた、全周に亘り均等な肉厚を有
する内筒12の中心Pが、ゴム弾性体14の中心P
に対し図中上方向に、具体的には変形抵抗部34を設け
た側に所定寸法偏心させられている。そのため、ゴム本
体部28は変形抵抗部34を設けた部分において軸直角
方向の厚みが他部よりも薄くなっている。図1中36は
そのゴム本体部28における薄肉部を表している。
【0028】ゴム本体部28は、図1(A)において内
筒12の中心Pの直上部において肉厚が最も薄く、こ
れより周方向に沿って下向きに移行するにつれてその肉
厚は漸次厚くなり、中心Pの直下部においてその肉厚
は最も厚くなる。
【0029】この例の防振ブッシュ10の場合、円筒部
20に圧入された状態で、ゴム弾性体14におけるゴム
本体部28の軸方向にストレートをなす部分、つまり環
状の凹部32と32との間の部分が、円筒部20の内周
面によって強く押圧され、円筒部20に強く拘束された
状態となる。このときのゴム本体部28の圧縮変形によ
って、ゴム弾性体14における鍔部30は軸方向外向き
に変形し、図1(C)の圧入完了状態において、鍔部3
0の軸方向端面がほぼ軸直角方向に配向した状態とな
る。
【0030】軸方向両端部の鍔部30は、圧入完了状態
において図1(C)に示しているようにブラケット1
6、具体的には挟持部22との間に隙間形成するが、そ
の隙間は、変形抵抗部34を設けた部分において小さ
く、他部において相対的にこれよりも大となる。具体的
には、変形抵抗部34とブラケット16との間の隙間b
が、鍔部30の他部とブラケット16との間の隙間aよ
りも小となる。
【0031】従って本例の防振ブッシュ10の場合、内
筒12の円筒部20に対する上方向の変位をプラス側、
下方向の変位をマイナス側とすると、プラス側において
軸直角方向のばね特性が硬く、またマイナス側のばね特
性が相対的に軟らかくなる。
【0032】これは軸直角方向且つプラス側の変位にお
いては、鍔部30が変形抵抗部34において早期にブラ
ケット16に接触して、その時点で軸方向へのゴムの逃
げ即ち変形が大きく抑制ないし阻止され、従ってまたプ
ラス側においてゴム本体部28の圧縮変形に対する変形
抵抗が大となることに加えて、本例では更に変形抵抗部
34の形成部分においてゴム本体部28が薄肉部36と
して構成されているため、同方向のばね特性が硬くなる
のである。
【0033】一方マイナス側の変位においては、鍔部3
0とブラケット16との間の隙間aが隙間bに対し大き
いため、更にはゴム本体部28の図中下側の部分の肉厚
が厚くなっているため、内筒12が円筒部20に対し図
中下向きに相対変位したとき即ちマイナス側に変位した
とき、相対的に同方向における軸直角方向のばね特性は
軟らかいものとなる。
【0034】図3はこのばね特性の違いを、横軸に撓み
を、また縦軸に荷重をとって表したものである。図3中
Bは防振ブッシュ10における図1中上下方向のばね特
性曲線を表している。
【0035】以上のように本例の防振ブッシュ10の場
合、内筒12が円筒部20に対して変形抵抗部34を設
けた側に相対的に変位したとき、即ち変形抵抗部34を
設けた側においてゴム本体部28が圧縮変形したとき、
変形抵抗部34をブラケット16に対して接触させるこ
とで大きな変形抵抗を発生させて、ゴム本体部28にお
ける圧縮変形抵抗を大とし、更にまたゴム本体部28を
変形抵抗部34を設けた部分において薄肉部36として
いることから、防振ブッシュ10における軸直角方向の
ばね特性が変形抵抗部34を設けた側の周方向の特定方
向において硬くなる。
【0036】図4は本発明の他の実施例を示したもの
で、この例は内筒12の中心(内径の中心)Pを、ゴ
ム弾性体14の中心Pに対し偏心させることなく、そ
れら中心P,Pを一致させた上で、内筒12の肉厚
を周方向に異ならせることで、ゴム本体部28に薄肉部
36を形成した例である。具体的には、内筒12におけ
る中心Pの図中直上部を厚肉部38とし、これより周
方向且つ下方向に移行するにつれてその肉厚を薄くし、
これによってゴム本体部28における薄肉部36を形成
したもので、この場合においても図1の実施例とほぼ同
様の効果を得ることができる。
【0037】図5は本発明の更に他の実施例を示したも
のである。図4の実施例では、内筒12における厚肉部
38を軸方向全長に亘って設けているが、この図5の実
施例では、内筒12の軸方向中間部を部分的に厚肉部4
0となして、これによりゴム本体部28における薄肉部
36を形成した例である。
【0038】ここで内筒12は、図4の実施例と同様に
軸方向中間部の肉厚を中心Pの直上で最も厚くし、こ
れより周方向に且つ下方に離れるにつれてその肉厚を漸
次薄くするようにしても良いし、或いはまた場合によっ
て図5(A)中点線で示すように角度θの範囲に亘って
内筒12の肉厚を部分的に厚くするようになしても良
い。
【0039】次に図6は本発明の更に他の実施例を示し
ている。この例は、変形抵抗部34を全体的にブラケッ
ト16に対し接触させるのでなく、部分的に接触させる
べく変形抵抗部34において周方向に所定間隔ごとに軸
方向に凹陥した形態の凹部42を複数設け、それら凹部
42の間の部分を厚肉とした例である。ここで凹部42
の深さは、凹部42形成部分において鍔部30の肉厚
が、変形抵抗部34以外の他部と同等の肉厚となるよう
な深さとされている。
【0040】本例では、変形抵抗部34に凹部42を複
数形成していることから、変形抵抗部34を全体的に同
じ肉厚で形成して、変形抵抗部34全体をブラケット1
6に対し接触させる場合のように、変形抵抗部34とブ
ラケット16との全面的な接触及びこれに基づく擦れに
よって異音が発生する問題を効果的に回避することがで
きる。
【0041】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記各実施例では変形抵抗
部34を角度θ=90°の範囲に亘って設けており、こ
の場合上方向のばね特性を硬く、下方向のばね特性、更
に左右方向のばね特性を軟らかくすること、つまり主と
して上方向のばね特性だけを硬くすることができるが、
場合によって鍔部30における図中上半分を変形抵抗部
34として構成するといったことも可能であるなど、本
発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加
えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である防振ブッシュを成形時
の状態と圧入及び組付時の状態とで表した図である。
【図2】図1における防振ブッシュの要部斜視図であ
る。
【図3】図1の防振ブッシュのばね特性を表す図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例の図である。
【図5】本発明の更に他の実施例の図である。
【図6】本発明の更に他の実施例の図である。
【図7】従来の防振ブッシュの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 防振ブッシュ 12 内筒 14 ゴム弾性体 16 ブラケット 20 円筒部(外筒) 28 ゴム本体部 30 鍔部 34 変形抵抗部 36 薄肉部 42 凹部 P ゴム弾性体の中心 P 内筒の中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J048 AA01 BA19 CB30 EA15 3J059 AA05 AE01 BA42 BA72 BC06 EA14 GA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性の内筒と外筒との間に挟まれる筒状
    のゴム本体部及び軸方向端部に設けられて相手側ブラケ
    ットに対し軸方向に対向する鍔部を有するゴム弾性体を
    有し、該ゴム本体部の軸直角方向の圧縮変形に伴って該
    鍔部を該相手側ブラケット側に変形させる形態の防振ブ
    ッシュにおいて、 前記鍔部の周方向所定範囲に亘る部分を、全体的に若し
    くは部分的に厚肉をなし、前記相手側ブラケットに接触
    して変形抵抗を与える変形抵抗部として構成したことを
    特徴とする防振ブッシュ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記防振ブッシュが
    前記ゴム弾性体の外周面において前記外筒の内周面に圧
    入固定される圧入タイプのものであることを特徴とする
    防振ブッシュ。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記変
    形抵抗部には軸方向に凹陥した凹部が単数若しくは周方
    向に沿って所定の間隔で複数形成され、該凹部を除いた
    部分が厚肉とされていることを特徴とする防振ブッシ
    ュ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ゴ
    ム本体部の軸直角方向の肉厚を前記変形抵抗部を設けた
    部分において薄肉となしたことを特徴とする防振ブッシ
    ュ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記内筒の中心を前
    記ゴム弾性体の中心に対し前記変形抵抗部を設けた側に
    偏心させることによって、前記ゴム本体部の軸直角方向
    の肉厚を前記変形抵抗部を設けた部分において薄肉とな
    したことを特徴とする防振ブッシュ。
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