JP3772792B2 - 防振ブッシュ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車のサスペンションと車体側との連結部等に用いられる防振ブッシュに関し、詳しくは軸直角方向のばね特性を周方向の特定方向において硬くした形態の防振ブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種防振ブッシュは、一般に剛性の内筒と外筒との間に筒状のゴム弾性体が挟まれた形態をなしており、内筒と外筒とがそれぞれ互いに連結すべき2つの部材の一方と他方、例えば自動車のサスペンションと車体側とに固定状態とされる。
【0003】
この種形態の防振ブッシュにおいて、内筒,外筒及びゴム弾性体が周方向の全周に亘って均等な形状をなしている場合、軸直角方向のばね特性は周方向の何れの方向においても均等である。
例えば内筒が外筒に対して相対的に上方向に変位した場合にも下方向に変位した場合にも、また右方向に変位した場合にも左方向に変位した場合にも、何れもゴム弾性体の弾性変形による軸直角方向のばね特性は均等となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの種防振ブッシュにおいて、例えば内筒が外筒に対して相対的に上方向に変位したときのばね特性を硬く、下方向に変位したときのばね特性を軟らかくしたい場合があったり、といったように、防振ブッシュの使用箇所等に応じて軸直角方向のばね特性を周方向の特定方向において硬くし、また反対側の方向或いは他の方向において軟らかくしたいという場合がある。
【0005】
この場合の解決手段として、従来ゴム弾性体に空洞部(すぐり穴)を設けたり或いは空洞部の形状を変えたりすることが多く行われている。
図7はその一例として特開平7−286634に開示されているものを示したものである。
【0006】
この例の防振ブッシュ200は、剛性の内筒202と外筒204とに対して筒状のゴム弾性体206を接着した、いわゆる内,外筒接着タイプのものであって、ゴム弾性体206には内筒202に対して上側の位置と下側の位置とに空洞部(すぐり穴)208,210が設けられており、且つそれら空洞部208と210との形状が上下で異ならせてある。
従ってこの防振ブッシュ200の場合、内筒202が外筒204に対して相対的に上方向に変位した場合と下方向に変位した場合とで、軸直角方向のばね特性が異なったものとなる。
【0007】
このような内,外筒接着タイプの防振ブッシュにおいて、上記のような空洞部の形成或いは空洞部の形状変更によって軸直角方向のばね特性を、例えば上方向と下方向とで異ならせるといったことは比較的に容易に実現できる。
【0008】
ところで防振ブッシュが成形時において外筒を有しておらず、ゴム弾性体をその外周面において相手側、例えばサスペンションアームに設けた筒状部内に圧入して組み付けられる圧入タイプのものがあり、この場合には上記のような空洞部の形成やその形状変更によって、軸直角方向のばね特性を特定方向において硬く、また他の方向において軟らかくするといったことは困難である。
このような空洞部をゴム弾性体に設けてしまうと、圧入によって十分な固定力を確保することが難しくなるからである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の防振ブッシュはこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、剛性の内筒と相手側筒状部である剛性の外筒との間に挟まれる筒状のゴム本体部及び軸方向端部に設けられて相手側ブラケットに対し軸方向に対向する鍔部を有するゴム弾性体を有し、該ゴム本体部の軸直角方向の圧縮変形に伴って該鍔部を該相手側ブラケット側に変形させる形態の防振ブッシュにおいて、前記内筒の中心に対して上方のみ若しくは下方のみにおける前記鍔部の、周方向の半分以下の範囲内において該周方向の所定範囲に亘る部分を、該周方向の該所定範囲以外の部分に対して全体的に若しくは部分的に厚肉をなし、前記内筒が前記外筒に対して相対変位して前記ゴム本体部が軸直角方向に圧縮変形した際に前記相手側ブラケットに接触して変形抵抗を与える変形抵抗部として構成するとともに、相対変位前の状態では該変形抵抗部と該相手側ブラケットとの間に隙間を形成せしめ且つ該隙間を、前記鍔部の該変形抵抗部以外の部分と該相手側ブラケットとの間の隙間より小さくしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2のものは、請求項1において、前記防振ブッシュが前記ゴム弾性体の外周面において前記外筒の内周面に圧入固定される圧入タイプのものであることを特徴とする。
【0011】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記変形抵抗部には軸方向に凹陥した凹部が単数若しくは周方向に沿って所定の間隔で複数形成され、該凹部を除いた部分が厚肉とされていることを特徴とする。
【0012】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記ゴム本体部の軸直角方向の肉厚を、前記変形抵抗部を設けた前記周方向の所定範囲に亘る部分において該変形抵抗部の設けられていない周方向の他の部分に対して薄肉となしたことを特徴とする。
【0013】
請求項5のものは、請求項4において、前記内筒の中心を前記ゴム弾性体の中心に対し前記変形抵抗部を設けた側に偏心させることによって、前記ゴム本体部の軸直角方向の肉厚を、前記変形抵抗部を設けた前記周方向の所定範囲に亘る部分において該変形抵抗部の設けられていない周方向の他の部分に対して薄肉となしたことを特徴とする。
【0014】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、ゴム本体部の軸直角方向の圧縮変形によって鍔部を相手側ブラケット側に変形させる形態の防振ブッシュにおいて、内筒の中心に対して上方のみ若しくは下方のみにおける鍔部の周方向所定範囲に亘る部分を変形抵抗部として構成したものである。
かかる防振ブッシュの場合、内筒が外筒に対して上記変形抵抗部を設けた側に相対的に変位したとき、即ち変形抵抗部を設けた側においてゴム本体部が圧縮変形したとき、変形抵抗部を相手側ブラケットに対して接触させることで大きな変形抵抗を発生させることができる。
その結果としてゴム本体部における圧縮変形抵抗が大となり、防振ブッシュにおける軸直角方向のばね特性が周方向の特定方向において、つまり変形抵抗部を設けた側において硬くなる。
【0015】
本発明は、外筒がゴム弾性体に対し接着された形態の防振ブッシュに適用することも可能であるが、特にゴム弾性体の外周面において外筒の内周面に圧入固定される圧入タイプのものに適用して効果が大である(請求項2)。
【0016】
本発明においてはまた、変形抵抗部全体を同じ肉厚で相手側ブラケット側に突出させておき、変形抵抗部の全体を相手側ブラケットに対し接触させるようになすことも可能である。
但しこのように変形抵抗部を全体的に相手側ブラケットに対し接触させるようにすると、それらの間で両者が擦れ合って異音を発生させる恐れがある。
【0017】
ここにおいて請求項3のものは、変形抵抗部に軸方向に凹陥した凹部を単数若しくは周方向に沿って所定の間隔で複数形成して凹部を除いた部分を厚肉としたもので、このようになすことで、変形抵抗部と相手側ブラケットとの全面的な接触及びこれに基づく擦れによって異音が発生するのを効果的に回避することができて望ましい。
【0018】
次に請求項4のものは、ゴム本体部の軸直角方向の肉厚を周方向の上記変形抵抗部を設けた部分において薄肉となしたものである。
このようにすることで、軸直角方向のばね特性を周方向の特定方向、即ち変形抵抗部を設けた方向においてより効果的に硬くすることができる。
【0019】
この場合において、内筒の中心をゴム弾性体の中心に対し変形抵抗部を設けた側に偏心させることで、同方向においてゴム本体部の薄肉化を簡単に実現することができる(請求項5)。
【0020】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は本例の防振ブッシュで金属製の剛性の内筒12と、その周りに加硫接着により一体に固着されたゴム弾性体14とを有している。
【0021】
この例の防振ブッシュ10は、例えば自動車のサスペンションアームと車体側との連結部に用いられる圧入タイプのものであって、図1(C)中16は車体側のブラケットを、18はサスペンションアームを示している。
【0022】
防振ブッシュ10は、ゴム弾性体14の外周面においてサスペンションアーム18の端部の金属製の剛性の円筒部(カラー)20の内部に圧入されて、かかる円筒部20を介しサスペンションアーム18に固定状態とされる。
【0023】
車体側のブラケット16は、一対の挟持部22と連結部23とを有するコ字形状の保持部24を有しており、それら挟持部22で内筒12を軸方向に挟んだ状態で、かかる保持部24がボルト26により内筒12に固定される。
【0024】
図1(B)に示しているように、上記ゴム弾性体14は内筒12及び円筒部(外筒)20間に挟まれる円筒形状のゴム本体部28と、軸方向両端部においてゴム本体部28より軸直角方向の外方に延出する環状の鍔部30とを有している。
【0025】
ここでゴム本体部28には、それら鍔部30の付根において軸直角方向内方に凹陥する環状の凹部32が形成されている。
これら凹部32は、防振ブッシュ10をサスペンションアーム18の円筒部20内に圧入する際に、ゴム本体部28の圧縮変形を容易ならしめるためのものである。
【0026】
鍔状部30は、内筒12の図中上側の部分が周方向に角度θ(ここでは90°)の範囲に亘って変形抵抗部34として構成されている。
この変形抵抗部34は、角度θの範囲に亘り全体的に軸方向の肉厚が周方向の他部に対し所定寸法厚肉とされている。
そしてその肉厚差の分だけ、かかる変形抵抗部34の軸方向端面が他部に対し軸方向の外方に突出させられている。
但し鍔部30は成形時の状態、即ち圧入前の状態においてその軸方向端面がテーパ面をなしており((B)参照)、従って変形抵抗部34の突出方向は、厳密にはそのテーパ面と直角方向である。
【0027】
本例ではまた、全周に亘り均等な肉厚を有する内筒12の中心P1が、ゴム弾性体14の中心P0に対し図中上方向に、具体的には変形抵抗部34を設けた側に所定寸法偏心させられている。
そのため、ゴム本体部28は変形抵抗部34を設けた部分において軸直角方向の厚みが他部よりも薄くなっている。図1中36はそのゴム本体部28における薄肉部を表している。
【0028】
ゴム本体部28は、図1(A)において内筒12の中心P1の直上部において肉厚が最も薄く、これより周方向に沿って下向きに移行するにつれてその肉厚は漸次厚くなり、中心P1の直下部においてその肉厚は最も厚くなる。
【0029】
この例の防振ブッシュ10の場合、円筒部20に圧入された状態で、ゴム弾性体14におけるゴム本体部28の軸方向にストレートをなす部分、つまり環状の凹部32と32との間の部分が、円筒部20の内周面によって強く押圧され、円筒部20に強く拘束された状態となる。
このときのゴム本体部28の圧縮変形によって、ゴム弾性体14における鍔部30は軸方向外向きに変形し、図1(C)の圧入完了状態において、鍔部30の軸方向端面がほぼ軸直角方向に配向した状態となる。
【0030】
軸方向両端部の鍔部30は、圧入完了状態において図1(C)に示しているようにブラケット16、具体的には挟持部22との間に隙間形成するが、その隙間は、変形抵抗部34を設けた部分において小さく、他部において相対的にこれよりも大となる。
具体的には、変形抵抗部34とブラケット16との間の隙間bが、鍔部30の他部とブラケット16との間の隙間aよりも小となる。
【0031】
従って本例の防振ブッシュ10の場合、内筒12の円筒部20に対する上方向の変位をプラス側、下方向の変位をマイナス側とすると、プラス側において軸直角方向のばね特性が硬く、またマイナス側のばね特性が相対的に軟らかくなる。
【0032】
これは軸直角方向且つプラス側の変位においては、鍔部30が変形抵抗部34において早期にブラケット16に接触して、その時点で軸方向へのゴムの逃げ即ち変形が大きく抑制ないし阻止され、従ってまたプラス側においてゴム本体部28の圧縮変形に対する変形抵抗が大となることに加えて、本例では更に変形抵抗部34の形成部分においてゴム本体部28が薄肉部36として構成されているため、同方向のばね特性が硬くなるのである。
【0033】
一方マイナス側の変位においては、鍔部30とブラケット16との間の隙間aが隙間bに対し大きいため、更にはゴム本体部28の図中下側の部分の肉厚が厚くなっているため、内筒12が円筒部20に対し図中下向きに相対変位したとき即ちマイナス側に変位したとき、相対的に同方向における軸直角方向のばね特性は軟らかいものとなる。
【0034】
図3はこのばね特性の違いを、横軸に撓みを、また縦軸に荷重をとって表したものである。
図3中Bは防振ブッシュ10における図1中上下方向のばね特性曲線を表している。
【0035】
以上のように本例の防振ブッシュ10の場合、内筒12が円筒部20に対して変形抵抗部34を設けた側に相対的に変位したとき、即ち変形抵抗部34を設けた側においてゴム本体部28が圧縮変形したとき、変形抵抗部34をブラケット16に対して接触させることで大きな変形抵抗を発生させて、ゴム本体部28における圧縮変形抵抗を大とし、更にまたゴム本体部28を変形抵抗部34を設けた部分において薄肉部36としていることから、防振ブッシュ10における軸直角方向のばね特性が変形抵抗部34を設けた側の周方向の特定方向において硬くなる。
【0036】
図4は本発明の他の実施例を示したもので、この例は内筒12の中心(内径の中心)P1を、ゴム弾性体14の中心P0に対し偏心させることなく、それら中心P1,P0を一致させた上で、内筒12の肉厚を周方向に異ならせることで、ゴム本体部28に薄肉部36を形成した例である。
具体的には、内筒12における中心P1の図中直上部を厚肉部38とし、これより周方向且つ下方向に移行するにつれてその肉厚を薄くし、これによってゴム本体部28における薄肉部36を形成したもので、この場合においても図1の実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0037】
図5は本発明の更に他の実施例を示したものである。
図4の実施例では、内筒12における厚肉部38を軸方向全長に亘って設けているが、この図5の実施例では、内筒12の軸方向中間部を部分的に厚肉部40となして、これによりゴム本体部28における薄肉部36を形成した例である。
【0038】
ここで内筒12は、図4の実施例と同様に軸方向中間部の肉厚を中心P1の直上で最も厚くし、これより周方向に且つ下方に離れるにつれてその肉厚を漸次薄くするようにしても良いし、或いはまた場合によって図5(A)中点線で示すように角度θの範囲に亘って内筒12の肉厚を部分的に厚くするようになしても良い。
【0039】
次に図6は本発明の更に他の実施例を示している。
この例は、変形抵抗部34を全体的にブラケット16に対し接触させるのでなく、部分的に接触させるべく変形抵抗部34において周方向に所定間隔ごとに軸方向に凹陥した形態の凹部42を複数設け、それら凹部42の間の部分を厚肉とした例である。
ここで凹部42の深さは、凹部42形成部分において鍔部30の肉厚が、変形抵抗部34以外の他部と同等の肉厚となるような深さとされている。
【0040】
本例では、変形抵抗部34に凹部42を複数形成していることから、変形抵抗部34を全体的に同じ肉厚で形成して、変形抵抗部34全体をブラケット16に対し接触させる場合のように、変形抵抗部34とブラケット16との全面的な接触及びこれに基づく擦れによって異音が発生する問題を効果的に回避することができる。
【0041】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上記各実施例では変形抵抗部34を角度θ=90°の範囲に亘って設けており、この場合上方向のばね特性を硬く、下方向のばね特性、更に左右方向のばね特性を軟らかくすること、つまり主として上方向のばね特性だけを硬くすることができるが、場合によって鍔部30における図中上半分を変形抵抗部34として構成するといったことも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である防振ブッシュを成形時の状態と圧入及び組付時の状態とで表した図である。
【図2】 図1における防振ブッシュの要部斜視図である。
【図3】 図1の防振ブッシュのばね特性を表す図である。
【図4】 本発明の他の実施例の図である。
【図5】 本発明の更に他の実施例の図である。
【図6】 本発明の更に他の実施例の図である。
【図7】 従来の防振ブッシュの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 防振ブッシュ
12 内筒
14 ゴム弾性体
16 ブラケット
20 円筒部(外筒)
28 ゴム本体部
30 鍔部
34 変形抵抗部
36 薄肉部
42 凹部
P0 ゴム弾性体の中心
P1 内筒の中心
Claims (5)
- 剛性の内筒と相手側筒状部である剛性の外筒との間に挟まれる筒状のゴム本体部及び軸方向端部に設けられて相手側ブラケットに対し軸方向に対向する鍔部を有するゴム弾性体を有し、該ゴム本体部の軸直角方向の圧縮変形に伴って該鍔部を該相手側ブラケット側に変形させる形態の防振ブッシュにおいて、
前記内筒の中心に対して上方のみ若しくは下方のみにおける前記鍔部の、周方向の半分以下の範囲内において該周方向の所定範囲に亘る部分を、該周方向の該所定範囲以外の部分に対して全体的に若しくは部分的に厚肉をなし、前記内筒が前記外筒に対して相対変位して前記ゴム本体部が軸直角方向に圧縮変形した際に前記相手側ブラケットに接触して変形抵抗を与える変形抵抗部として構成するとともに、相対変位前の状態では該変形抵抗部と該相手側ブラケットとの間に隙間を形成せしめ且つ該隙間を、前記鍔部の該変形抵抗部以外の部分と該相手側ブラケットとの間の隙間より小さくしたことを特徴とする防振ブッシュ。 - 請求項1において、前記防振ブッシュが前記ゴム弾性体の外周面において前記外筒の内周面に圧入固定される圧入タイプのものであることを特徴とする防振ブッシュ。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記変形抵抗部には軸方向に凹陥した凹部が単数若しくは周方向に沿って所定の間隔で複数形成され、該凹部を除いた部分が厚肉とされていることを特徴とする防振ブッシュ。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ゴム本体部の軸直角方向の肉厚を、前記変形抵抗部を設けた前記周方向の所定範囲に亘る部分において該変形抵抗部の設けられていない周方向の他の部分に対して薄肉となしたことを特徴とする防振ブッシュ。
- 請求項4において、前記内筒の中心を前記ゴム弾性体の中心に対し前記変形抵抗部を設けた側に偏心させることによって、前記ゴム本体部の軸直角方向の肉厚を、前記変形抵抗部を設けた前記周方向の所定範囲に亘る部分において該変形抵抗部の設けられていない周方向の他の部分に対して薄肉となしたことを特徴とする防振ブッシュ。
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