JP4295309B2 - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
従来、内筒と、これを軸平行に取り囲む外筒と、これら内筒と外筒の間に介在するゴム状弾性体からなる防振基体と、内筒を挟んで位置する第1液室及び第2液室と、第1液室と第2液室を連通させるオリフィスと、を備え、上記第1及び第2液室内に、内筒側より径方向外方に突出する内側ストッパが設けられるとともに、該内側ストッパに対向して外筒側より径方向内方に突出する外側ストッパが設けられた液封入式防振装置が知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
この種の液封入式防振装置において、下記特許文献3には、両液室の軸方向端部での室壁を形成する端部壁を軸方向内方側に凸の湾曲状に形成することが開示されている。そして、この構成により、内筒と外筒との径方向における相対変位時に、圧縮側の液室で端部壁が内向きに撓み変形し、それによって、圧縮側の液室の体積変化を大きくして、オリフィスでの液流動効果が高められている。
特開平11−030267号公報 特開平10−281211号公報 特許第3763024号公報
上記のように端部壁が軸方向内方側に凸の湾曲状に形成された防振装置では、端部壁と外側ストッパとの干渉により、ゴム状弾性体からなる端部壁の耐久性が問題となることがある。すなわち、上記防振装置において、内筒の軸芯に対して外筒の軸芯が傾くようなこじれ方向での変位時に、端部壁が外側ストッパに近づいて接触し、これにより端部壁に局部的な歪みが発生して、耐久性を損なうおそれがある。
このような端部壁と外側ストッパとの干渉を防止するためには、外側ストッパを端部壁から離間させるために外側ストッパの軸方向寸法を小さくすることが考えられるが、単に外側ストッパの軸方向寸法を小さくしたのでは、内側ストッパに対するストッパ面が小さくなってしまう。このようにストッパ面が小さすぎると、内側ストッパとの当接時に単位面積当たりの荷重が大きくなって、外側ストッパの強度が持たなくなってしまう。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、内側ストッパに対する外側ストッパのストッパ面積を確保しつつ、端部壁の外側ストッパとの干渉を抑制して端部壁の局部的な歪みを抑え、耐久性を向上することができる液封入式防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液封入式防振装置は、内筒と、該内筒を軸平行に取り囲む外筒と、前記内筒と外筒の間に介在するゴム状弾性体からなる防振基体と、前記内筒を挟んで位置する第1液室及び第2液室と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスと、を備える液封入式防振装置であって、前記防振基体が、前記内筒を挟んで位置して前記第1液室と第2液室とを周方向に区画する一対の仕切り壁部と、前記第1液室と第2液室の軸方向端部での室壁を形成する端部壁とを備えてなり、前記第1及び第2液室内には、前記内筒側より径方向外方に突出する内側ストッパが設けられるとともに、該内側ストッパに対向して前記外筒側より径方向内方に突出する外側ストッパが設けられ、前記外側ストッパが、前記内筒と外筒との径方向における相対変位により前記内側ストッパの第1ストッパ面に当接するように当該第1ストッパ面に対向して設けられた第2ストッパ面を径方向内端部に備え、前記端部壁に対して軸方向に対向する前記外側ストッパの軸方向側面に、前記径方向内端部に対して軸方向内方に陥没する凹み部が設けられ、前記内筒の軸芯に垂直な断面形状において、前記第2ストッパ面が湾曲凹状に形成されるとともに、前記凹み部の周方向両端間の距離が前記第2ストッパ面の周方向両端間の距離よりも大に設定され、かつ、前記内筒の軸芯を中心とした前記凹み部の周方向両端のなす角度が前記第2ストッパ面の周方向両端のなす角度よりも小に設定された、ものである。
上記構成によれば、内筒と外筒との径方向における相対変位時には、内側ストッパの第1ストッパ面と外側ストッパの第2ストッパ面とが当接することでストッパ機能が発揮させる。そして、内筒の軸芯に対して外筒の軸芯が傾くようなこじれ方向での変位時には、外側ストッパの軸方向側面に上記凹み部を設けたことで、外側ストッパに対する端部壁の干渉を抑制することができ、端部壁の局部的な歪みを抑えることができる。また、かかる端部壁との干渉防止を外側ストッパの軸方向側面に設けた凹み部により行うものであり、該凹み部が第2ストッパ面に対して軸方向内方側に陥没形成されたものであるため、内側ストッパに対する外側ストッパのストッパ面積を確保しつつ、端部壁との干渉を防止することができる。
上記構成によれば、また、前記内筒の軸芯に垂直な断面形状において、前記第2ストッパ面が湾曲凹状に形成されるとともに、前記凹み部の周方向両端間の距離が前記第2ストッパ面の周方向両端間の距離よりも大に設定され、かつ、前記内筒の軸芯を中心とした前記凹み部の周方向両端のなす角度が前記第2ストッパ面の周方向両端のなす角度よりも小に設定されているので、内側ストッパに対する外側ストッパの当接時における高い強度を確保しつつ、こじれ方向での変位時における外側ストッパと端部壁の干渉防止を効果的に行うことができる。
上記構成において、前記凹み部は、該凹み部の周縁部から中央部に向かって漸次深く形成され、かつ、該凹み部の周方向中央部ほど径方向における幅が漸次大きく形成されていることが、強度確保及び干渉防止の点からより好ましい。
上記構成において、前記凹み部の表面に複数の微小な突起、窪み、突条又は溝が形成されていると、次の作用効果が奏される。すなわち、仮に端部壁が凹み部表面に当接した場合にも、該当接時における打音を低減することができる。しかも、凹み部表面に当接した端部壁が当該表面から離れようとしたときに、仮に凹み部表面が滑らかな面であると、液室内の液体による表面張力により端部壁が剥がれにくいが、上記微小な突起等により粗面化したことで、端部壁が剥がれやすく、また、剥がれたときに異音がするのを防止することができる。
上記したように、本発明の液封入式防振装置であると、内側ストッパに対する外側ストッパのストッパ面積を確保しつつ、ゴム状弾性体からなる端部壁の外側ストッパとの干渉を抑制して端部壁の局部的な歪みを抑え、耐久性を向上することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜7は、本発明の1実施形態に係る液封入式防振装置10を示したものである。この液封入式防振装置10は、図8に示す自動車の前輪のサスペンションのロアリンク1と車体フレームとの間を結合するブッシュ型の防振装置であり、その軸芯11を上下方向に向けて配される縦置きブッシュである。
防振装置10は、図7に示すように、車体フレーム2に連結される円筒状の内筒12と、該内筒12を同軸的に取り囲むものであってロアリンク1の圧入孔3に圧入される円筒状の外筒14と、これらの間に介在するゴム状弾性体からなる防振基体16とを備えている。
内筒12と外筒14との間には、内筒12を挟んだ両側に相対するように、防振基体16を室壁とする第1液室18と第2液室20が形成されている。第1液室18と第2液室20は、オリフィス22を介して連通されている。また、この例では、第1液室18と第2液室20との間には、第1ゴム弁24を介して第1液室18側から第2液室20側にだけ液体を流通させる第1副オリフィス26と、第2ゴム弁28を介して第2液室20側から第1液室18側にだけ液体を流通させる第2副オリフィス30が設けられている。
内筒12と外筒14との間には、内筒12を同軸的に取り囲む断面円形の中間筒32が配されている。中間筒32は、外筒14が外嵌する軸方向両端部側の一対のリング状の嵌合周壁32a,32aと、内筒12を挟んだ両側に位置するとともに嵌合周壁32aよりも径方向内方Y1側に位置し、一対の嵌合周壁32a,32a同士を連結する断面円弧状の一対の連結壁32b,32bとを備えている。
防振基体16は、内筒12を挟んで位置して第1液室18と第2液室20とを周方向Sに区画する一対の仕切り壁部34,34と、第1液室18と第2液室20の軸方向端部での室壁を形成する端部壁36,36とを備えてなる。仕切り壁部34は、上記一対の連結壁32b,32bと、各連結壁32bに対向する内筒12の外周面との間に加硫成形されている。
端部壁36は、上記一対の嵌合周壁32a,32aと、各嵌合周壁32aに対向する内筒12の外周面との間に加硫成形されており、図3に示すように実質的に一定の肉厚をなして、軸方向内方X1側に凸の湾曲状に形成されている。より詳細には、この例では、端部壁36は、径方向外方Y2側ほど漸次軸方向外方X2側に位置する湾曲状に形成されている。これにより、径方向Yに荷重が入力されたときに、圧縮側の液室で端部壁36が内向きに撓み変形し、それによって、圧縮側の液室の体積変化を大きくして、オリフィス22での液流動作用を高めている。
図3,5に示すように、第1液室18及び第2液室20内には、内筒12側より径方向外方Y2に突出する内側ストッパ38がそれぞれ設けられている。内側ストッパ38は、内筒12の軸方向中央部において全周にわたって設けられた横断面円形のバルジ部分を、防振基体16から一体に延設されたゴム膜40で被覆することにより形成されており、内筒12の軸方向Xに沿った断面形状(図3に示す軸芯11を含む断面形状)において、その先端のストッパ面38aが凸状の湾曲面状に形成されている。
第1液室18及び第2液室20内には、内側ストッパ38の径方向外方側において、該内側ストッパ38に対向して径方向内方Y1に突出する外側ストッパ42がそれぞれ設けられている。外側ストッパ42は、上記オリフィス22を形成するオリフィス形成部材44の内周側に設けられており、この例ではアルミニウムのダイカスト成形により形成されている。内側ストッパ38のストッパ面38aに対向する外側ストッパ42の先端のストッパ面42aは、図3に示す軸方向Xに沿った断面形状において、内側ストッパ38のストッパ面38aと同等の湾曲凹状に形成されている。また、図5に示す内筒12の軸芯11に垂直な断面形状においても、内側ストッパ38のストッパ面38aと同等の湾曲凹状に形成されており、これにより、外側ストッパ42のストッパ面42aは球面状に形成されている。
外側ストッパ42を形成するオリフィス形成部材44は、図9に示すように、円弧状をなし、その外周面に開口部46aを介して液室18,20と連通するオリフィス溝46を備えるとともに、周方向Sの両端部に外向きに突出形成された一対の嵌合突部48,50を備える。オリフィス形成部材44は、図4,5に示すように、両端の嵌合突部48,50を、それぞれ対応する連結壁32b,32bの外面側に設けられた嵌合凹部52,54に嵌合させることで、各液室18,20内において両側の連結壁32b,32b間に掛け渡された状態で配置されている。そして、オリフィス溝46が外側に連通している嵌合突部48同士を、周方向で貫通した嵌合凹部52内で突き合わせて嵌合させることで、上記オリフィス22が形成される(図5参照)。
なお、図4,6に示すように、上記嵌合凹部52の軸方向両側には、周方向に延びる一対の第1副オリフィス26,26が設けられ、嵌合凹部54の軸方向両側には、周方向に延びる一対の第2副オリフィス30,30が設けられている。各副オリフィス26,30内には、ゴム膜状の第1及び第2ゴム弁24,28がそれぞれ加硫成形により設けられている。これらのゴム弁24,28は、連結壁32b側に加硫接着され、そこから所定の傾斜姿勢に延びて外筒14の内周面に圧接されており、これにより周方向の一方向にだけ液体を流通させるように構成されている。
図3に示すように、端部壁36に対して軸方向Xに対向する外側ストッパ42の軸方向側面42bには、ストッパ面42aを持つ径方向内端部42cに対して軸方向内方X1に陥没する凹み部56が設けられている。すなわち、軸方向側面42bには、径方向内端部42cの軸方向端42c1よりも軸方向内方X1に陥没する凹み部56が設けられている。この例では、外側ストッパ42は、上下両側面42b,42bに凹み部56,56が設けられることで、該凹み部56が設けられた中央部が先端側の径方向内端部42cよりも薄肉の括れ状に形成されている。ここで、凹み部56が設けられた中央部の最小肉厚をT1、径方向内端部42cの肉厚をT2として、T1<T2に形成されている(図10(a)参照)。
この凹み部56は、更に次のように形成されている。すなわち、図10に示すように、凹み部56は、その周縁部56aから中央部56bに向かって漸次深くなるように形成されている。また、凹み部56は、図9(c)に示すように、周方向中央部ほど径方向Yにおける幅Wが漸次大きくなるように形成されている。この例では、凹み部56は、平面視において、径方向外方Y2側の縁部を規定する外側に凸の第1円弧58と、径方向内方Y1側の縁部を規定する内側に凸の第2円弧60とを組み合わせてなる概略弓形に形成されている。第1円弧58は、上記ストッパ面42aの断面形状と同等の曲率の円弧により形成されている。また、第2円弧60は、これよりも曲率半径が大の円弧により形成されている。ここで、凹み部56の周方向中心とストッパ面42aの周方向中心は、図9(c)におけるA−A線として一致しており、両者56,42aとも該周方向中心に関して左右対称に形成されている。
また、図9(c)に示すように、凹み部56の周方向両端56c,56c間の距離D1が、上記ストッパ面42aの周方向両端42a1,42a1間の距離D2よりも大に設定されている。すなわち、ストッパ面42aの周方向端42a1に対して外方側にはみ出すような広い範囲で凹み部56が設けられ、これにより、後述する端部壁36との干渉防止効果を高めている。
また、上記軸芯11を中心とした凹み部56の両端56c,56cのなす角度θ1が、上記ストッパ面42aの両端42a1,42a1のなす角度θ2よりも小に設定されている。すなわち、上記軸芯11とストッパ面42aの周方向端42a1とを結ぶ直線よりも周方向Sの内側に、上記凹み部56の周方向端56cが位置するように設定されており、これにより、凹み部56の周方向S外側に凹みのない厚肉部分62を確保し、該厚肉部分62で支えることで、外側ストッパ42の高い強度を確保するようにしている(図9(c)及び図10(c)参照)。
以上よりなる防振装置10は、図7,8に示すように、軸芯11を車両上下方向に向けた状態で、外筒14がロアリンク1の後端の圧入孔3に圧入され、内筒12が不図示のボルトナットを用いて車体フレーム2に結合固定される。ロアリンク1を構成するリンク部材4は、車両幅方向Lに延びてその外方端にボールジョイント取付部5と内方端に防振ブッシュ取付部6をそれぞれ有する第1リンク部4aと、この第1リンク部4aから車両前後方向Fの一方側(図8の例では後方F1)かつ車両幅方向Lの内方側に分岐して延びる第2リンク部4bとからなり、該第2リンク部4bの先端に上記圧入孔3が設けられている。そして、このリンク部材4に対し、上記ボールジョイント取付部5にボールジョイント7を装着し、上記防振ブッシュ取付部6に防振ブッシュ8を装着し、上記圧入孔3に防振装置10を圧入固定することで、ロアリンク1としてのリンク装置が構成される。なお、符号9はタイヤを示している。
かかるロアリンク1において、タイヤ9の前後方向Fの変位時には、防振装置10では車両幅方向Lにおける荷重が入力され、これが主荷重入力方向となる。そのため、図7に示すように、この方向Lに第1液室18と第2液室20が相対向するように、防振装置10はリンク部材4に装着される。一方、タイヤ9の上下方向の変位時には、防振装置10には、内筒12の軸芯に対して外筒14の軸芯が傾くようなこじれ方向Qの荷重が入力される(図7参照)。
上記主荷重入力方向Lにおいて過大変位が入力されると、内側ストッパ38のストッパ面38aと外側ストッパ42のストッパ面42aとが当接することで、ストッパ機能が発揮させる。その際、外側ストッパ42のストッパ面42aの面積が十分に確保されているため、外側ストッパ42の強度を確保することができる。
一方、上記こじれ方向Qでの変位時には、軸方向内方X1側に湾曲形成された端部壁36が内向きに撓み変形して外側ストッパ42の軸方向側面42bに干渉しようとするが、上記凹み部56を設けたことで、かかる干渉を防止することができ、干渉による端部壁36の局部的な歪みを抑制することができる。
また、上記した図9,10に示される特有の凹み部56の形状により、内側ストッパ38に対する外側ストッパ42の当接時における高い強度を確保しつつ、こじれ方向Qでの変位時における外側ストッパ42と端部壁36の干渉防止を効果的に行うことができる。
図11は、上記オリフィス形成部材44の変更例を示したものであり、オリフィス形成部材44以外の構成は上記第1実施形態と同じである。
この例では、外側ストッパ42の凹み部56の表面に、多数の微小な突起70が凹み部56全体に密集して設けられており、図12に示すように、該突起70により凹み部56の表面が粗面化されている。該突起70は、オリフィス形成部材44をダイカスト成形する際に、金型表面に多数の微小な窪みを設けておくことで形成することができる。その他のオリフィス形成部材44の構成は、第1の実施形態と同様であり、説明は省略する。
図13は、上記オリフィス形成部材44の更に他の変更例を示したものであり、オリフィス形成部材44以外の構成は上記第1実施形態と同じである。
この例では、外側ストッパ42の凹み部56の表面に、周方向Sに延びる多数の微小な溝72が凹み部56全体において径方向Yに密接させて設けられており、図14に示すように、該溝72により凹み部56の表面が粗面化されている。該溝72は、オリフィス形成部材44をダイカスト成形する際に、金型表面に多数の突条を設けておくことで形成することができる。その他のオリフィス形成部材44の構成は、第1の実施形態と同様であり、説明は省略する。
これら図11〜14に示す変更例のように、凹み部56の表面に多数の微小な突起70や溝72を設けて該表面を粗面化することにより、仮に端部壁36が凹み部56の表面に当接した場合にも、該当接時における打音を低減することができる。しかも、凹み部56の表面に当接した端部壁36が当該表面から離れようとしたときに、該表面が粗面化されていることから、端部壁36が剥がれやすく、また、剥がれたときに異音がするのを防止することができる。
なお、凹み部56を粗面化する方策としては、上記突起70や溝72に限定されることなく、多数の微小な窪みや突条などにより表面に凹凸を設けて粗面化することもできる。
本発明の1実施形態に係る液封入式防振装置の側面図。 同防振装置の正面図 図1のIII−III線断面図。 図1のIV−IV線断面図。 図2のV−V線断面図。 図2のVI−VI線断面図。 同防振装置の組み付け状態を示す断面図 同防振装置を組み込んだリンク装置を示す平面概略図 同防振装置のオリフィス形成部材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図 (a)図9のA−A線断面図、(b)図9のB−B線断面図、(c)図9のC−C線断面図 オリフィス形成部材の変更例を示す正面図 (a)図11のA−A線断面図、(b)図11のB−B線断面図、(c)図11のC−C線断面図 オリフィス形成部材の更なる変更例を示す正面図 (a)図13のA−A線断面図、(b)図13のB−B線断面図、(c)図13のC−C線断面図
符号の説明
10…液封入式防振装置
11…軸芯
12…内筒
14…外筒
16…防振基体
18…第1液室
20…第2液室
22…オリフィス
34…仕切り壁部
36…端部壁
38…内側ストッパ、38a…ストッパ面(第1ストッパ面)
42…外側ストッパ、42a…ストッパ面(第2ストッパ面)、42a1…周方向端、42b…軸方向側面、42c…径方向内端部
56…凹み部、56a…周縁部、56b…中央部、56c…周方向端
70…突起、
72…溝
X…軸方向、X1…軸方向内方、X2…軸方向外方
Y…径方向、Y1…径方向内方、Y2…径方向外方
S…周方向
D1…凹み部の両端間の距離、D2…第2ストッパ面の両端間の距離
θ1…凹み部の両端のなす角度、θ2…第2ストッパ面の両端のなす角度
W…凹み部の径方向における幅

Claims (2)

  1. 内筒と、該内筒を軸平行に取り囲む外筒と、前記内筒と外筒の間に介在するゴム状弾性体からなる防振基体と、前記内筒を挟んで位置する第1液室及び第2液室と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスと、を備える液封入式防振装置であって、
    前記防振基体が、前記内筒を挟んで位置して前記第1液室と第2液室とを周方向に区画する一対の仕切り壁部と、前記第1液室と第2液室の軸方向端部での室壁を形成する端部壁とを備えてなり、
    前記第1及び第2液室内には、前記内筒側より径方向外方に突出する内側ストッパが設けられるとともに、該内側ストッパに対向して前記外筒側より径方向内方に突出する外側ストッパが設けられ、
    前記外側ストッパが、前記内筒と外筒との径方向における相対変位により前記内側ストッパの第1ストッパ面に当接するように当該第1ストッパ面に対向して設けられた第2ストッパ面を径方向内端部に備え、前記端部壁に対して軸方向に対向する前記外側ストッパの軸方向側面に、前記第2ストッパ面を持つ前記径方向内端部に対して軸方向内方に陥没する凹み部が設けられ
    前記内筒の軸芯に垂直な断面形状において、前記第2ストッパ面が湾曲凹状に形成されるとともに、前記凹み部の周方向両端間の距離が前記第2ストッパ面の周方向両端間の距離よりも大に設定され、かつ、前記内筒の軸芯を中心とした前記凹み部の周方向両端のなす角度が前記第2ストッパ面の周方向両端のなす角度よりも小に設定された
    ことを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記凹み部は、該凹み部の周縁部から中央部に向かって漸次深く形成され、かつ、該凹み部の周方向中央部ほど径方向における幅が漸次大きく形成された、請求項記載の液封入式防振装置。
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