JP2015172424A - 液封式防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】径方向の大型化を回避しつつ、内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長を確保する。【解決手段】内筒12と、中間スリーブ15と、内筒12と中間スリーブ15との間に介装されるゴム弾性体16と、中間スリーブ15に外挿される外筒14と、を備え、振動入力体と車体との間に配置される液封式防振装置であって、内筒12には縮径部12aが形成されており、ゴム弾性体16は、縮径部12aに固着される基端部16aと、基端部16aから中間スリーブ15に向けて延在する隔壁部16bと、を有し、隔壁部16bは、基端部16aに対する接続位置から軸方向外側にずれた位置にて中間スリーブ15に固着されている構成とした。【選択図】図5

Description

本発明は、車両に用いられる液封式防振装置に関する。
従来、この種の液封式防振装置として、自動車等の車両のサスペンション装置におけるサスペンションアームと車体との連結点に設けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この液封式防振装置は、内筒と、その内筒の外径側に配置された外筒と、内筒と外筒との間に介設されるゴム弾性体と、を備えて構成されている。内筒と外筒との間には、非圧縮性流体が封入された一対の液室が設けられている。一対の液室には、内筒と外筒との相対変位量を規制するストッパ部および受け部が配置されている。ストッパ部は、ゴム弾性体で被覆されている。
この液封式防振装置では、外筒がサスペンションアームの後端の圧入孔に圧入され、内筒が車体フレームに連結される。この場合、前後方向におけるサスペンションアームの変位時には、液封式防振装置に対して車体左右方向の荷重が入力される。そのため、液封式防振装置は、一対の液室が車体左右方向に対向する状態でサスペンションアームに装着される。また、上下方向におけるサスペンションアームの変位時には、サスペンションアームの前後の連結部を通る線を中心に回転しようとする力(こじり力)が作用する。このため、液封式防振装置には、内筒の軸心に対して外筒の軸心が傾くようなこじり方向の荷重が入力される。
特許文献1の液封式防振装置では、これらの軸直角方向の荷重の入力およびこじり方向の荷重の入力に対して、ゴム弾性体が弾性変形することによってタイヤから車体に伝達される荷重を抑制している。また、内筒および外筒の相対変位が過大となった場合には、ストッパ部と受け部とが当接してそれ以上の変位が規制される。
特開2007−147065号公報
ところで、液封式防振装置では、耐久性を向上させるために内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長をできるだけ長く形成したいという要望があった。しかしながら、内筒と外筒との間隔を単に広げて自由長を確保すると、径方向に大型化するという問題がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、径方向の大型化を回避しつつ、内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長を確保することができる液封式防振装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内筒と、前記内筒の外径側に配置される中間スリーブと、前記内筒と前記中間スリーブとの間に介装されるゴム弾性体と、前記中間スリーブに外挿される外筒と、を備え、振動入力体と車体との間に配置される液封式防振装置であって、前記内筒には、縮径部が形成されており、前記ゴム弾性体は、前記縮径部に固着される基端部と、前記基端部から前記中間スリーブに向けて延在する隔壁部と、を有しており、前記隔壁部は、前記基端部に対する接続位置から軸方向外側にずれた位置にて前記中間スリーブに固着されていることを特徴とする。
本発明では、内筒の縮径部にゴム弾性体の基端部が固着されるので、内筒のその他の部分に基端部が固着される場合に比べて、内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長を長く形成することができる。
また、隔壁部は、基端部に対する接続位置と中間スリーブに対する接続位置とが軸方向にずれて接続される構成であるので、隔壁部が径方向に単に延在するものに比べて、内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長を長く形成することができる。
したがって、径方向の大型化を回避しつつ、内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長を確保することができる液封式防振装置が得られる。
また、隔壁部を軸方向両側に設け、一端側の隔壁部を他端側に向けて凸となるように形成し、他端側の隔壁部を一端側に向けて凸となるように形成することにより、接続位置が前記のように軸方向にずれて接続されることと相俟って内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長が長くなる。
また、内筒を挟んで内筒の径方向に設けられる一対の液室と、一対の液室内において内筒側から径方向外方に突出形成され、外筒側の動きを規制するストッパ部と、を備え、ゴム弾性体が、ストッパ部を被覆する被覆部を有しており、基端部と被覆部との連結部を、断面直線状としてもよい。このようにすると、例えば、被覆部において仮に歪が生じても、連結部により歪が分断され、被覆部に生じた歪が隔壁部に及ぶことが防止される。したがって、耐久性の向上を図ることができる。
また、内筒は、中心軸が上下方向となるように配置されているので、軸直角方向の荷重の入力およびこじり方向の荷重の入力に対して、自由長が長くされたゴム弾性体が弾性変形することによってタイヤから車体に伝達される荷重が好適に抑制される。
本発明では、径方向の大型化を回避しつつ、内筒と外筒との間のゴム弾性体の自由長を確保することができる液封式防振装置が得られる。
本発明の実施形態に係る液封式防振装置が車両のサスペンションに適用された状態を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係る液封式防振装置の平面図である。 同じく横断面図である。 図2のA−A線に沿う拡大断面図である。 図2のB−B線に沿う拡大断面図である。 (a)は上下方向を軸とした内筒側アッシーの斜視図、(b)は同じく内筒側アッシーからオリフィス形成部材を取り外して天地を逆にした斜視図である。 内筒側アッシーからオリフィス形成部材を取り外した図2のB−B線に沿う拡大断面図である。 ゴム弾性体の基端部と被覆部との連結部をさらに拡大して示した断面図である。
次に、本発明の実施形態について適宜図面を参照して説明する。
本実施形態に係る液封式防振装置10は、図1に示すように、例えば、自動車に備わる左後輪のサスペンション1を構成するサスペンションアーム2(振動入力体)と図示しない車体フレーム(車体)との間を連結するものである。液封式防振装置10は、筒状を呈しており、筒の軸方向が上下方向となるように縦置き状態で配置される。なお、図1において、符号5はタイヤ、符号6はボールジョイント、符号7は車体側支持部材をそれぞれ示している。
本実施形態における前後方向、左右方向は、図1に示される液封式防振装置10のサスペンション1に対する取付状態と一致する。また、本実施形態における上下方向は、図4等に示される上下方向と一致する。
図2〜図5に示されるように、液封式防振装置10は、内筒12、外筒14、ゴム弾性体16、中間スリーブ15、一対のオリフィス形成部材20、20(図3,5参照)およびシールゴム層25(図3,5参照)を備えて構成される。中間スリーブ15は、内筒12の径方向外側に設けられており、外筒14は、中間スリーブ15の径方向外側に設けられている。内筒12と中間スリーブ15とは、加硫接着手段によりゴム弾性体16に固着される。中間スリーブ15の外周には、シールゴム層25が加硫成形されており、このシールゴム層25を介して外筒14が固着される。これにより、内筒12と外筒14とが弾性的に結合されている。
なお、以下の説明では、内筒12、ゴム弾性体16、中間スリーブ15、および、一対のオリフィス形成部材20、20を一体的に組み付けてなるユニットを内筒側アッシーと称する場合がある。
内筒12は、中心部に貫通孔12cが形成された円筒体からなり、図示しない車体フレームに取り付けられる。
内筒12の軸方向の寸法は、外筒14の軸方向の寸法よりも大きく形成されている。図4,図5に示すように、内筒12の両端部は、外筒14の両端部から突出している。
内筒12の軸方向に沿う中央部には、ストッパ部13が形成されている。ストッパ部13は、内筒12の径方向外側(軸直角方向外側)に突出していて、湾曲状(断面半球状)を呈している。ストッパ部13は、内筒12の全周に亘って形成されている。ストッパ部13は、被覆部13aで被覆されている。被覆部13aは、ゴム弾性体16と一体であり、内筒12と外筒14との間に、径方向に過大な相対変位があった場合に、オリフィス形成部材20(弾性体23)との間に挟まれて衝撃を緩和する。
内筒12の外周面には、図4,図5に示すように、縮径部12aが形成されている。縮径部12aは、ストッパ部13の上下に設けられている。縮径部12aは、他の内筒12の外周面に比べて径方向内側に窪んでおり、内筒12の最小外径部になっている。縮径部12aには、ゴム弾性体16の基端部16aが固着される。なお、縮径部12aは、ストッパ部13の上端および下端に連続してストッパ部13の上下に形成されている。
外筒14は、内筒12(中間スリーブ15)の径方向外側に配置される。外筒14は、内筒12よりも薄肉に形成された円筒体からなり、図5に示すように、中間スリーブ15の外周面およびオリフィス形成部材20,20の外周面を覆うように配置される。中間スリーブ15と外筒14、およびオリフィス形成部材20,20と外筒14とは、シールゴム層25により固着される。
中間スリーブ15は、内筒12の径方向外側に配置され、ゴム弾性体16を介して内筒12に連結されている。中間スリーブ15は、図4に示すように、上側リング部15aと、下側リング部15bと、上側リング部15aと下側リング部15bとを接続する一対の接続部15c、15cと、を有する。
上側リング部15aおよび下側リング部15bは、それぞれ、シールゴム層25の内周面の全周に亘って切れ目なく連続した円筒状に形成されている。また、図4に示すように、上側リング部15aの上端部15a1は外筒14の上端部14aよりも下側に位置し、下側リング部15bの下端部15b1は外筒14の下端部14bよりも上側に位置する。これにより、上側リング部15aおよび下側リング部15bの外周面は、外筒14で側方から覆われている。
一組の接続部15c、15cは、図4に示すように、上側リング部15aおよび下側リング部15bよりも小径とされて内筒12の軸方向に沿って延在し、かつ、図3に示すように、車体前後方向に対向して配置されている。
ゴム弾性体16は、図3〜図5に示すように、内筒12と中間スリーブ15とを弾性的に連結している。ゴム弾性体16は、図5に示すように、基端部16aと、隔壁部16bと、突条部16cと、仕切壁16dと、を備えている。
基端部16aは、内筒12の縮径部12aの外周面に加硫接着されている。隔壁部16bは、液室Wの壁として機能し、図5に示すように、基端部16aから中間スリーブ15に向けて延在している。隔壁部16bの先端部16b1は、中間スリーブ15の上側リング部15aの内面および下側リング部15bの内面に加硫接着されている。上側の隔壁部16bは、下側に凸となるように、下側の隔壁部16bは、上側に凸となるように湾曲形成されている。
ここで、図8に示すように、隔壁部16bの先端部16b1は、上側リング部15aに対して下端面15a2および内周面15a3の少なくとも下側部分に加硫接着される。なお、拡大して図示はしないが、図7に示すように、隔壁部16bの先端部16b1は、下側リング部15bの上端面15b2および内周面15b3の少なくとも上側部分に加硫接着される。
また、隔壁部16bは、図8に示すように、基端部16aに対する接続位置P(図中破線で示した範囲の接続位置)から軸方向外側(図では上側)にずれた位置(全体的にずれた位置)にて上側リング部15aに接続されている。つまり、内筒12の上部側から延出する隔壁部16bは、接続位置Pよりも全体的に高い位置にて中間スリーブ15に接続されている。同様に、内筒12の下部側から延出する隔壁部16bは、接続位置P(不図示)よりも全体的に低い位置にて中間スリーブ15(下側リング部15b)に接続されている(図7参照)。
これにより、隔壁部16bの基端側は、先端部16b1側に比べて内筒12の中央部に近い側にて基端部16aに接続されている。つまり、隔壁部16bの基端側は、内筒12の中央部近傍に近付けて接続されている。したがって、こじり方向の荷重の入力に対して、ゴム弾性体16が好適に弾性変形するようになっている。
基端部16aと被覆部13aとの連結部18の断面は、図5,図7に示すように、軸方向に沿う直線状に形成されている。連結部18は、縮径部12a内に配置されており、基端部16aよりも薄肉とされている。図8に示すように、隔壁部16bの隔壁面16b2と連結部18の連結面15dとの隅部Vaは、V字状(角状、鋭角状)とされている。なお、これとは反対側の連結面15dと被覆部13aの連結面13a1との隅部についても、V字状(角状、鋭角状)としてもよい。また、各隅部Vaは、直角状や鈍角状としてもよい。
突条部16cは、図4に示すように、ゴム弾性体16の軸方向両端部(上端部および下端部)に突設されている。突条部16cは、図4に示すように、車体前後方向に延在しており、内筒12の外面と中間スリーブ15の内面とに亘って形成されている。
仕切壁16dは、図3,図6(b)に示すように、上下の隔壁部16b,16bの間の空間を2つに仕切るものであり、内筒12の前後に形成されている。仕切壁16dは、図3に示すように、内筒12から中間スリーブ15の接続部15cに亘って形成されている。仕切壁16dの左右の空間(嵌入凹部19,19)には、図6(a)に示すように、オリフィス形成部材20,20が配置され、これにより、仕切壁16dの左右に液室W,Wが形成される。仕切壁16dの車体前後方向の両端部には、係合凹部16eが形成されている(図6(b)参照)。
各液室Wは、図3に示すように、水平断面において、ゴム弾性体16(仕切壁16d、被覆部13a)と、オリフィス形成部材20に被覆された弾性体23と、で囲われている。また、各液室Wは、図5に示すように、車体左右方向の鉛直断面において、ゴム弾性体16(被覆部13a、連結部18、隔壁部16b)と、オリフィス形成部材20の上端面20a,下端面20bおよび弾性体23と、で囲われている。
各液室Wには、非圧縮性流体が封入される。
以上のようなゴム弾性体16は、例えば、図示しない金型内にセットされた内筒12と中間スリーブ15との間に溶融ゴムを注入することで形成される。
シールゴム層25は、外筒14の内周面に沿って薄肉で連続して形成され、外筒14の内周面に加硫接着される。シールゴム層25は、中間スリーブ15の外周面と外筒14の内周面との間に介装されて両者の間をシールする。
一対のオリフィス形成部材20、20は、樹脂製材料でそれぞれ同一形状に形成される。各オリフィス形成部材20は、図6(a)の内筒側アッシーにおいてその一部を示すように、周方向に略半円状を呈している。オリフィス形成部材20の両端には、図6(a)に示すように、仕切壁16dの係合凹部16e(図6(b)参照)と係合する係合凸部22が設けられている。
図6(a)に示すように、オリフィス形成部材20の外周面には、内筒12の軸方向と平行に延在する縦溝(開口部)26aと、溝幅が幅狭で深さが浅い溝からなり周方向に沿って延在するオリフィス通路26bとが形成されている。縦溝26aは、オリフィス通路26bの一部に開口している。
オリフィス形成部材20は、図5に示すように、内壁として、ストッパ部13に対向する断面略台形状の受け部21を備えている。受け部21は、ストッパ部13に対向する受け面21aと、受け面21aの上側に連続する上面21bと受け面21aの下側に連続する下面21cと、上面21bに連続する上端面20aと、下面21cに連続する下端面20bと、を備えて構成されている。
一方の液室Wと他方の液室Wとは、一対のオリフィス形成部材20、20と、ゴム弾性体16に形成された連通路16f(図3参照)とを介して連通している。すなわち、一方のオリフィス形成部材20と他方のオリフィス形成部材20とは、連通路16fを介してオリフィス通路26b,26b同士が互いに連通するように装着される。この結果、一対の液室W,W内に封入された非圧縮性流体は、一対のオリフィス形成部材20、20を介して一対の液室W,W間を相互に流動可能となっている。
本実施形態に係る液封式防振装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
液封式防振装置10は、図1に示すように、内筒12の軸方向が上下方向となり、かつ、隔壁部16b,16bが車体左右方向となるように、サスペンション1のサスペンションアーム2に取り付けられる。
サスペンションアーム2を介してタイヤ5から液封式防振装置10に対して左右方向の振動(荷重)が付与されると、ゴム弾性体16が弾性変形する。この弾性変形により一方の液室Wと他方の液室Wとの間で差圧(液圧差)が発生し、一方の液室Wと他方の液室Wとの間でオリフィス通路26bを通じて非圧縮性流体が流動する。この非圧縮性流体のオリフィス通路26bの流動によって共振作用が発生し、共振作用に基づいて防振効果が発揮される。つまり、非圧縮性流体がオリフィス通路26bを流動することで減衰作用が発生し、振動が吸収される。同時に、ゴム弾性体16によるばね特性に基づいて防振効果が発生する。このようなばね特性による防振効果と共振作用による防振効果とが相乗した防振効果が得られる。
また、サスペンションアーム2を介してタイヤ5から液封式防振装置10に対して上下方向の振動(荷重)が付与されると、ゴム弾性体16が軸方向に弾性変形する。
また、例えば、車両がカーブ等の曲線路を走行する際、駆動による前後方向の力と遠心力に対抗する路面からの左右方向の摩擦力とによってこじり方向の荷重が入力される(図5参照)。このこじり方向の荷重が入力されると、内筒12が図5の矢印方向に沿って揺動する。これにより、内筒12と外筒14との間に介装されたゴム弾性体16の隔壁部16bが左右方向に弾性変形する。
以上説明した本実施形態の液封式防振装置10によれば、内筒12に形成された縮径部12aにゴム弾性体16の基端部16aが固着されるので、内筒12のその他の外面に基端部16aが固着される場合に比べて、内筒12と外筒14との間のゴム弾性体16の自由長を長く形成することができる。
また、隔壁部16bは、基端部16aに対する接続位置と中間スリーブ15に対する接続位置とが軸方向にずれて接続されているので、隔壁部16bが径方向に単に延在して形成されるものに比べて、内筒12と外筒14との間のゴム弾性体16の自由長が長くなる。
したがって、径方向の大型化を回避しつつ、内筒12と外筒14との間のゴム弾性体16の自由長を確保することができる液封式防振装置10が得られる。
また、上側の隔壁部16bが下側に凸となるように湾曲形成され、下側の隔壁部16bが上側に凸となるように湾曲形成されているので、接続位置が前記のように軸方向にずれて接続されることと相俟って内筒12と外筒14との間のゴム弾性体16の自由長がより長くなる。
また、基端部16aと被覆部13aとの連結部18が、断面直線状であるので、被覆部13aにおいて仮に歪が生じても、連結部18により歪が分断され、被覆部13aに生じた歪が隔壁部16bに及ぶことが防止される。したがって、耐久性の向上を図ることができる。
また、内筒12は、中心軸が上下方向となるように配置されているので、軸直角方向(車体左右方向)の荷重の入力およびこじり方向の荷重の入力に対して、自由長が長くされたゴム弾性体16が弾性変形することによってタイヤから車体に伝達される荷重が好適に抑制される。
10 液封式防振装置
12 内筒
12a 縮径部
13 ストッパ部
13a 被覆部
14 外筒
15 中間スリーブ
16 ゴム弾性体
16a 基端部
16b 隔壁部
18 連結部
W 液室

Claims (4)

  1. 内筒と、
    前記内筒の外径側に配置される中間スリーブと、
    前記内筒と前記中間スリーブとの間に介装されるゴム弾性体と、
    前記中間スリーブに外挿される外筒と、を備え、振動入力体と車体との間に配置される液封式防振装置であって、
    前記内筒には、縮径部が形成されており、
    前記ゴム弾性体は、前記縮径部に固着される基端部と、前記基端部から前記中間スリーブに向けて延在する隔壁部と、を有しており、
    前記隔壁部は、前記基端部に対する接続位置から軸方向外側にずれた位置にて前記中間スリーブに固着されていることを特徴とする液封式防振装置。
  2. 前記隔壁部は、軸方向両側に設けられており、一端側の前記隔壁部は他端側に向けて凸となるように形成され、他端側の前記隔壁部は一端側に向けて凸となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液封式防振装置。
  3. 前記内筒を挟んで前記内筒の径方向に設けられる一対の液室と、前記一対の液室内において前記内筒側から径方向外方に突出形成され、前記外筒側の動きを規制するストッパ部と、を備え、
    前記ゴム弾性体は、前記ストッパ部を被覆する被覆部を有しており、
    前記基端部と前記被覆部との連結部は、断面直線状とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液封式防振装置。
  4. 前記内筒は、中心軸が上下方向となるように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液封式防振装置。
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