JP6577835B2 - 防振装置 - Google Patents
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そして、防振装置に振動が入力されたときに、弾性体が弾性変形しつつ、各液室の内容積が変動することで、液室内の液体がオリフィス通路を流通して液柱共振を生じさせることにより振動が減衰、吸収される。
このような問題を解決するための手段として、外筒の内周面に弾性被膜を配設することが考えられるがこの場合、防振装置を構成する部材のうち、外筒が他の部材と比べて大きいので、製造コストが嵩むという問題が生ずる。
また、被覆部材の内周面にストッパ弾性膜が配設されているので、内側取付け部材および外筒が相対的に径方向に接近移動したときに、内側取付け部材が被覆部材の内周面に直に当接することが防止され、防振装置に生ずる衝撃力を抑えることが可能になり、この防振装置の耐久性を向上させることができる。
なお、内側取付け部材の外周面において、窪み部の内面の一部を画成する部分に、弾性被膜が配設されている場合には、内側取付け部材および外筒が相対的に径方向に接近移動したときに、弾性被膜が、被覆部材の内周面にストッパ弾性膜を介して当接することとなり、弾性被膜の耐久性を確保することができる。
本実施形態の防振装置1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付け部材11、および他方に連結されるとともに、内側取付け部材11を径方向の外側から囲繞する外筒12と、内側取付け部材11と外筒12とを弾性的に連結する弾性体13と、を備えている。
なお、防振装置1は、例えば自動車用のサスペンションブッシュやエンジンマウント、あるいは工場に設置される産業機械のマウント等として用いられる。
以下、外筒12の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
弾性体13は、ゴム材料により円筒状に形成され、内周面が内側取付け部材11の外周面にその軸方向の両端部を除く全域にわたって接着されている。なお、弾性体13は、内側取付け部材11の外周面に加硫接着されている。一方、外筒12は、弾性体13に外嵌することにより内側取付け部材11に弾性的に連結されている。
ここで、内側取付け部材11の膨出部11aが、2つの窪み部14の内面の一部を画成している。この膨出部11aの外周面に弾性被膜11bが配設されている。弾性被膜11bは、ゴム材料で形成され弾性体13と一体に形成されている。
補強体16は、弾性体13における軸方向の両端部に各別に配設されるとともに、全周にわたって延びる補強リング16aと、弾性体13の前記2つの周方向部分13a、13bにおける軸方向の中間部において補強リング16aよりも径方向の内側に位置する部分に配設された補強板16bと、を備えている。なお、これらの補強リング16aおよび補強板16bは、例えば金属材料等で一体に形成されている。
被覆部材17の内周面には、径方向の内側に向けて突出するストッパ突部20が形成されている。ストッパ突部20は、被覆部材17の内周面において、周方向の両端部、および軸方向の両端部を除く全域にわたって配置されている。ストッパ突部20の内周面は、図2に示されるような縦断面視で径方向の外側に向けて窪む曲面状に形成されている。ストッパ突部20における軸方向の中央部と、内側取付け部材11の膨出部11aにおける軸方向の中央部と、は径方向で互いに対向している。ストッパ突部20の軸方向の長さは、膨出部11aの軸方向の長さと比べて同等か、わずかに短くなっている。
接続溝19は、連通開口18から周方向の他方側に向けて延びる第1溝19aと、被覆部材17において第1溝19aより軸方向の他方側に位置する部分に形成され、連通溝15から周方向の他方側に向けて延びる第2溝19bと、これらの両溝19a、19bにおける周方向の他方側の端部同士を連結する第3溝19cと、を備えている。
2つの被覆部材17は、互いに同形同大に形成され、軸方向の向きを互いに逆向きにした状態で、各窪み部14に嵌合されている。
弾性体13における前記2つの周方向部分13a、13bのうち、連通溝15の形成されていない他方の周方向部分13bの外周面における周方向の両端部には、窪み部14に連通し、被覆部材17の係止突部17aが嵌合される係止凹部13cが形成されている。
そして、この防振装置1に振動が入力されたときに、弾性体13が弾性変形しつつ、各液室の内容積が変動することで、液室内の液体がオリフィス通路を流通して液柱共振を生じさせることにより振動が減衰、吸収される。
ストッパ弾性膜22は、被覆部材17のストッパ突部20の内周面における全域にわたって配設されている。ストッパ弾性膜22と、内側取付け部材11の膨出部11aに配設された弾性被膜11bと、がそれぞれ、軸方向の全長にわたって径方向で互いに対向している。ストッパ弾性膜22と弾性被膜11bとの径方向の隙間は、軸方向の全長にわたって同等になっている。弾性被膜11bは、第1シール弾性膜21、およびストッパ弾性膜22より薄肉に形成されている。
そして、これらの第1シール弾性膜21、ストッパ弾性膜22、および第2シール弾性膜23は、例えば熱可塑性エラストマー、若しくはゴム材料等の弾性材料で一体に形成されている。図示の例では、被覆部材17は、この弾性材料により、接続溝19の内面を除く全域にわたって被覆されている。弾性材料は、被覆部材17における周方向の外側を向く周端面も被覆している。
なお、被覆部材17に径方向に貫く貫通孔を形成し、この貫通孔を通して第1シール弾性膜21とストッパ弾性膜22とを連結することで、第1シール弾性膜21およびストッパ弾性膜22を一体に形成してもよい。
ここで、前記弾性材料が、熱可塑性エラストマーの場合には、2色成形により被覆部材17とともに、第1シール弾性膜21、ストッパ弾性膜22、および第2シール弾性膜23を形成することが可能になり、製造コストを低減することができる。
また、被覆部材17の内周面にストッパ弾性膜22が配設されているので、内側取付け部材11および外筒12が相対的に径方向に接近移動したときに、内側取付け部材11が被覆部材17の内周面に直に当接することが防止され、防振装置1に生ずる衝撃力を抑えることが可能になり、この防振装置1の耐久性を向上させることができる。
また、内側取付け部材11の外周面のうち、窪み部14の内面の一部を画成する膨出部11aに配設された弾性被膜11bが、内側取付け部材11および外筒12が相対的に径方向に接近移動したときに、被覆部材17の内周面にストッパ弾性膜22を介して当接することとなり、弾性被膜11bの耐久性を確保することができる。
また、第1シール弾性膜21、ストッパ弾性膜22、および第2シール弾性膜23が一体に形成されているので、製造コストを抑えつつ、オリフィス通路の液密性、および耐久性を容易かつ確実に確保することが可能な防振装置1が得られる。
また、内側取付け部材11の外周面のうち、窪み部14の内面の一部を画成する部分に、弾性被膜11bを配設しなくてもよいし、膨出部11aを形成しなくてもよい。
11 内側取付け部材
12 外筒
13 弾性体
14 窪み部
17 被覆部材
19 接続溝
21 第1シール弾性膜
22 ストッパ弾性膜
23 第2シール弾性膜
O 中心軸線
Claims (3)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付け部材、および他方に連結されるとともに、前記内側取付け部材を径方向の外側から囲繞する外筒と、
前記内側取付け部材と前記外筒とを弾性的に連結する弾性体と、を備え、
前記弾性体の外周面において、前記内側取付け部材を径方向に挟む両側に位置する部分に、径方向の内方に向けて窪む窪み部が各別に形成され、
各前記窪み部に、被覆部材が各別に嵌合されることにより、前記窪み部が径方向の外側から覆われて液室が画成され、
各前記被覆部材の外周面には、各前記液室同士を連通する接続溝が形成され、
前記外筒が、前記弾性体および前記被覆部材に一体に外嵌することによって、前記外筒と前記内側取付け部材とが弾性的に連結されるとともに、前記接続溝と前記外筒の内周面との間に、各前記液室同士を連通するオリフィス通路が画成され、
前記被覆部材において、外周面における少なくとも前記接続溝の開口周縁部には、前記外筒の内周面に弾性変形させられた状態で当接する第1シール弾性膜が配設されるとともに、内周面には、前記内側取付け部材および前記外筒が相対的に径方向に接近移動したときに、前記内側取付け部材が当接するストッパ弾性膜が配設され、
前記内側取付け部材の外周面のうち、各前記窪み部の内面の一部を画成する部分に、ゴム材料で前記弾性体と一体に形成された弾性被膜が配設され、
前記弾性被膜は、前記第1シール弾性膜、および前記ストッパ弾性膜より薄肉に形成されていることを特徴とする防振装置。 - 前記被覆部材において、前記外筒の中心軸線に沿う軸方向の両側を向く両端面には、前記弾性体における前記窪み部の内面に、弾性変形させられた状態で当接する第2シール弾性膜が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 前記第1シール弾性膜、前記ストッパ弾性膜、および前記第2シール弾性膜は、一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防振装置。
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