JP2005282701A - 防振ゴムブッシュとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】すぐり部を有する防振ゴムブッシュが、そのすぐり部に起因して絞り加工後に楕円形状に変形するのを抑制することのできる防振ゴムブッシュを提供する。
【解決手段】周方向に連続した環状をなす円筒状の外筒金具12と、内筒金具14と、中間の支持ゴム部16とを有し、支持ゴム部16には軸方向に沿って延びるすぐり部20が設けてある防振ゴムブッシュ10において、外筒金具12における軸方向両端近傍部位を、全周に亘って径方向内方に向け部分的に曲げ変形させ、外周面側が凹、内周面側が凸となる断面形状の変形抵抗部22を環状に設け、その変形抵抗部22によって外筒金具12を周方向に高剛性化する。
【選択図】 図2

Description

この発明は鉄道車両の軸箱支持装置等に用いられる防振ゴムブッシュ、詳しくは軸方向に沿って延びるすぐり部を支持ゴム部に備え且つ絞り加工を加えて用いられる防振ゴムブッシュとその製造方法に関する。
従来より、周方向に連続した環状をなす円筒状の外筒金具と、剛性の中心部材と、それら外筒金具及び中心部材に接着されてそれらを内外方向に連結する中間の支持ゴム部とを有する防振ゴムブッシュが各種分野で防振用途に用いられている。
例えば鉄道車両においては、軸箱支持装置の軸ばねとしてこの種の防振ゴムブッシュが用いられている。
下記特許文献1,特許文献2はこの軸箱支持装置の軸ばねとして用いられる防振ゴムブッシュを開示している。
この種形態の防振ゴムブッシュは、このような鉄道車両の軸箱支持装置の他に自動車用の防振ゴムブッシュ等としても広く用いられている。
この防振ゴムブッシュにおいては、走行安定性を図るなどの目的で車両の進行方向と左右方向とでばね特性を異ならせる必要から、支持ゴム部に軸方向のすぐり部(凹所)を設けることが行われる。
例えば特許文献1に開示の防振ゴムブッシュにおいては、支持ゴム部に軸方向に貫通のすぐり部が設けられている。
従来、防振ゴムブッシュにこのようなすぐり部を設けることに起因して以下のような問題が生じていた。
図7はこのようなすぐり部を設けた防振ゴムブッシュの従来の一例を示したもので、図中200は防振ゴムブッシュを、202,204はそれぞれ外筒金具,内筒金具(剛性の中心部材)を、206は外筒金具202及び内筒金具204に加硫接着されてそれらを内外方向に連結する中間の支持ゴム部を表している。
尚208は円弧状をなす中間板である。
210は周方向に180°隔たった2箇所に設けられたすぐり部で、支持ゴム部206を軸方向に貫通する形態で設けられている。
このようなすぐり部210を設けることによって、防振ゴムブッシュ200における図7(B)中上下方向のばね特性と左右方向のばね特性とを異ならせることができる。
ところでこの形態の防振ゴムブッシュは、製造工程で図8(A)に示しているように外筒金具202を縮径方向に絞り加工した後、相手部材に組み付けて使用する。
通常その組付けは、相手部材の円筒状の圧入部に対し外筒金具202を軸方向に圧入して組み付ける。
ここで防振ゴムブッシュ200に対して絞り加工を加えるのは、その絞り加工によって支持ゴム部206を予備圧縮状態とし、耐久性を高めるためである。
支持ゴム部206にこのような予備圧縮を加えておけば、使用時に支持ゴム部206に引張り力が働くのを回避し、その引張り力によって支持ゴム部206に亀裂が発生したり、また同部分が破断に到ったりするのを防止することができる。
通常そうした目的のために8〜12%程度の絞り率で絞り加工を行う。
ところが上記のようなすぐり部210を有する防振ゴムブッシュ200の場合、支持ゴム部206による反力が、すぐり部210の存在する部分とそうでない部分とで周方向に不均一となり、その結果絞り加工を施した防振ゴムブッシュ200が、当初図8(A)に示すように真円形状であったものが、図8(B)に示すように楕円形状に変形してしまうといった問題を生ずる。
而してその際の変形の程度が大きいと、具体的には図中A−Bの値が大きいと、絞り加工した防振ゴムブッシュ200を相手部材の圧入部に対して軸方向に圧入する際の圧入作業、即ち組付作業が困難化する。
この絞り加工後の変形、即ち楕円形状化は外筒金具202の変形を伴って生ずるものであり、従って外筒金具202の肉厚を厚くしておくことによって、こうした現象を回避することは可能である。
しかしながらこの場合、全体の重量が増加し、またコストも高くなるため、そうした解決策を採ることは通常困難である。
そこで従来にあっては一旦絞り加工した後に、楕円形状化した防振ゴムブッシュを形状矯正して真円形状に戻す作業を行っているが、この場合絞り加工後の形状矯正工程を必要とし、防振ゴムブッシュの全体の製造工程が複雑化して生産性も低下してしまう。
一方その他の対策として、絞り加工により防振ゴムブッシュ200が楕円形状化しないように、支持ゴム部206のゴムバランスをとるといったことも行うが、この場合には防振ゴムブッシュ200の設計の自由度が損なわれてしまう。
更にまた絞り加工による楕円形状化を防止すべく絞り率を小さくするといった対策も考えられるが、この場合には十分な耐久性を確保することが困難となってしまう。
特開2000−280903号公報 特開2003−341511号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、すぐり部を有する防振ゴムブッシュが、そのすぐり部に起因して絞り加工後において楕円形状化等の変形を生じるのを抑制することのできる防振ゴムブッシュとその製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1は防振ゴムブッシュに関するものであって、周方向に連続した環状をなす円筒状の外筒金具と、剛性の中心部材と、それら外筒金具及び中心部材に接着されてそれらを内外方向に連結する中間の支持ゴム部とを有し、該支持ゴム部には軸方向に沿って延びるすぐり部が設けて成る防振ゴムブッシュにおいて、前記外筒金具における軸方向の所定部位を、周方向に沿って径方向内方に向け部分的に曲げ変形させて外周面側が凹、内周面側が凸となる断面形状の変形抵抗部を該周方向に沿って設け、該変形抵抗部によって該外筒金具を周方向に高剛性化したことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記変形抵抗部が少なくとも前記すぐり部全体を周方向に通過する位置及び長さで設けてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記変形抵抗部が全周に亘って環状に設けてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記変形抵抗部が内周側に前記支持ゴム部が非存在の空洞部の位置に設けてあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記変形抵抗部が前記外筒金具の軸方向の一端と他端との間の位置に設けてあり、外周面側が凹溝、内周面側が山形状の断面形状をなしていることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記変形抵抗部が前記外筒金具に対する縮径方向の絞り加工によって設けたものであることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記防振ゴムブッシュが鉄道車両における軸箱支持装置の防振ゴムブッシュであることを特徴とする。
請求項8は請求項1〜7の防振ゴムブッシュを製造する方法であって、前記支持ゴム部を加硫及び前記外筒金具,中心部材に対して接着して成る前記防振ゴムブッシュの加硫品を得た後、周方向に分割した絞り型を径方向内方に押動して前記外筒金具を縮径方向に絞り加工するようになし、且つ該絞り型の該外筒金具に対する押圧面には前記変形抵抗部に対応した形状の突出部を設けておき、該外筒金具を絞り加工すると同時に、該突出部により該外筒金具を部分的に曲げ変形させて該変形抵抗部を加工形成することを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、外筒金具における軸方向の所定部位を、周方向に沿って径方向内方に向け部分的に曲げ変形させて外周面側が凹、内周面側が凸となる断面形状の変形抵抗部を周方向に沿って設けたもので、かかる本発明によれば、その変形抵抗部によって外筒金具を周方向に高剛性化することができ、従ってすぐり部を有する防振ゴムブッシュを絞り加工したとき、支持ゴム部の反力が周方向に不均一となることに起因して外筒金具が楕円形状等に変形するのを良好に防止することが可能となる。
かかる本発明によれば、絞り加工後の防振ゴムブッシュを相手部材の圧入部に対し圧入して組み付けるに際し、圧入作業性,組付作業性を良好となすことができる。
また絞り加工後において楕円形状等に変形した防振ゴムブッシュを形状矯正するための工程を不要化でき、防振ゴムブッシュの全体の製造工程を簡略化し得て生産性を向上させ得、製造コストを低減することが可能となる。
また絞り加工後の変形を抑制するために支持ゴム部のゴムバランスを考慮したり、絞り加工における絞り率を小さくしたりする必要も無くすことができ、設計の自由度が高まる効果も得られる。
本発明においては、上記変形抵抗部を少なくともすぐり部全体を周方向に通過する位置及び長さで設けておくことができる(請求項2)。
このようにすることで、少なくとも絞り加工後に外筒金具の最も変形し易い部分を効果的に高剛性化することができ、支持ゴム部の反力の不均一に起因する外筒金具の変形を良好に抑制することができる。
本発明では上記変形抵抗部を全周に亘って環状に設けておくことができる(請求項3)。
このようにすれば、周方向に沿って部分的に変形抵抗部を設けた場合に比べて、より効果的に絞り加工後の外筒金具の変形を抑制することができる。
上記変形抵抗部は、内周側に支持ゴム部が非存在の空洞部の位置に設けておくことが望ましい(請求項4)。
支持ゴム部の存在している部分で外筒金具に上記の変形抵抗部を設けると、それによって支持ゴム部に歪みが加わってしまい、ばね特性に狂いが生じてしまう恐れがあるが、請求項4によればそうした不具合を回避することができる。
この変形抵抗部は、外筒金具の末端部位に設けることも可能であるが、かかる変形抵抗部は、外筒金具の軸方向の一端と他端との間の位置に設け、これによってその変形抵抗部を外周面側が凹溝、内周面側が山形状の断面形状となしておくことができる(請求項5)。
このような形態で変形抵抗部を設けることによって、かかる変形抵抗部を外筒金具の末端部位に設けた場合に比べて、外筒金具の周方向の剛性をより高剛性化することができる。
本発明においては、上記変形抵抗部を外筒金具に対する縮径方向の絞り加工によって設けたものとなすことができる(請求項6)。
このようにすれば、変形抵抗部を設けるための加工工程を余分に必要とせず、しかも変形抵抗部における変形抵抗力を大となすことができる。
本発明は、特に鉄道車両における軸箱支持装置の防振ゴムブッシュに適用して特に好適なものである(請求項7)。
次に請求項8は、防振ゴムブッシュの製造方法に関するもので、防振ゴムブッシュの加硫品を絞り加工するに際し、周方向に分割した絞り型を用いてこれを径方向内方に押動して絞り加工するようになし、且つその絞り型には外筒金具に対する押圧面に突出部を設けておいて、絞り加工と同時にその突出部により外筒金具を部分的に曲げ変形させ、変形抵抗部を加工形成するようになしたもので、本発明によれば、絞り加工を行うのと同時に変形抵抗部を一挙に外筒金具に形成することができ、しかもその変形抵抗部を変形抵抗力の大なるものとして構成することが可能となる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1〜図3において、10は鉄道車両の軸箱支持装置における軸ばねとして用いられる防振ゴムブッシュで、周方向に連続した環状の円筒状をなす外筒金具12と、同じく円筒状をなす中心部の内筒金具(剛性の中心部材)14と、外筒金具12及び内筒金具14に加硫接着されて、それらを内外方向に連結する中間の支持ゴム部16とを有している。
ここで支持ゴム部16には円弧状をなす複数の金属製の中間板18が同心円状に埋設されている。
図3に示しているようにこの防振ゴムブッシュ10には、周方向に180°隔たった2箇所に軸方向に貫通のすぐり部(凹所)20が設けられている。
その結果この防振ゴムブッシュ10は、図3中上下方向のばね特性と左右方向のばね特性とが異なったものとされている。
換言すれば、図3中上下方向と左右方向とでばね特性に差を持たせるために、かかるすぐり部20が一対設けられている。
図1及び図2に示しているように、外筒金具12には内周側に支持ゴム部16が非存在の軸方向両端近傍部位において、即ち空洞部Kの位置において、変形抵抗部22が周方向全周に亘り環状に設けられている。
この変形抵抗部22は、外筒金具12の軸方向の所定部位(軸方向両端近傍部位)を、周方向に沿って径方向内方に向け部分的に曲げ変形させて構成したもので、外周面側が凹溝24、内周面側が山形状26となる断面形状をなしている。
この変形抵抗部22は一対の斜めの壁部28を有している。
図4はこの防振ゴムブッシュ10の製造方法を示している。
図4(I)中10Aは防振ゴムブッシュ10の絞り加工前の加硫品、即ち支持ゴム部16を加硫すると同時に外筒金具12及び内筒金具14に対して加硫接着した状態の加硫品を表している。
図4(II),(III)はその後の絞り加工の工程を表しており、これらの図において、30は絞りダイス(絞り型)で周方向に複数に分割されている。
この絞りダイス30は、外筒金具12の外周面に対する押圧面32に、防振ゴムブッシュ10における変形抵抗部22に対応した位置に且つ対応した形状の突出部34を有している。
この絞りダイス30の外周面は雄テーパ面36とされている。
38はこの絞りダイス30を受けるダイス受で、周方向に連続した環状をなしている。
このダイス受38は、絞りダイス30の雄テーパ面36に対応した雌テーパ面40を内周側に備えている。
この製造方法では、図4(II)に示しているように絞りダイス30の内側に加硫品10Aをセットした状態で、絞りダイス30を図中下向きに押し込む。すると絞りダイス30の雄テーパ面36とダイス受38の雌テーパ面40とのカム作用で、分割型から成る絞りダイス30、即ちその分割型のそれぞれが径方向内方に押動され、外筒金具12を縮径方向に絞り加工する。
このとき同時に絞りダイス30に設けられた突出部34が、外筒金具12の軸方向両端側の所定部位を径方向内方に押圧し、外筒金具12の軸方向における対応する部位を部分的に且つ全周に亘り環状に曲げ変形させ、図2に示す断面形状の変形抵抗部22を外筒金具12に加工形成する。
図4(III)は、このようにして外筒金具12を絞り加工し且つそこに変形抵抗部22を形成した状態を表している。
以上のような本実施形態の防振ゴムブッシュ10によれば、変形抵抗部22によって外筒金具12を周方向に高剛性化することができ、従って絞り加工後において、支持ゴム部16の反力が周方向に不均一となることに起因して外筒金具12が楕円形状に変形するのを良好に防止することができる。
また本実施形態によれば、絞り加工後の防振ゴムブッシュ10を相手部材の圧入部に対し圧入して組み付けるに際し、圧入作業性,組付作業性を良好となすことができる。
また絞り加工後において楕円形状化が防止されることから防振ゴムブッシュ10を形状矯正するための工程を不要化でき、防振ゴムブッシュ10の全体の製造工程を簡略化し得て生産性を向上させ得、製造コストを低減することができる。
また絞り加工後における変形を抑制するために支持ゴム部16のゴムバランスを考慮したり、絞り加工における絞り率を小さくしたりする必要も無くすことができ、設計の自由度が高まる効果も得られる。
本実施形態ではまた、変形抵抗部22を外筒金具12の全周に亘って環状に設けているため、変形抵抗部22を周方向に沿って部分的に設けた場合に比べて、絞り加工後の外筒金具12の変形をより効果的に抑制することができる。
本実施形態ではまた変形抵抗部22を、内周側に支持ゴム部16が非存在の軸方向両端近傍部位に設けているため、変形抵抗部22を設けることによって支持ゴム部16に歪みが加わってしまってばね特性に狂いが生じてしまうといった不具合を回避することができる。
また変形抵抗部22を外筒金具12の軸方向の一端と他端との間の位置に設けて、その変形抵抗部22を外周面側が凹溝24、内周面側が山形状26の断面形状となしていることから、変形抵抗部22を外筒金具12の末端部位に設けた場合に比べて、外筒金具12の周方向の剛性をより高剛性化することができる。
本実施形態の製造方法では、変形抵抗部22を外筒金具12に対する縮径方向の絞り加工によって形成するため、変形抵抗部22を設けるための加工工程を余分に必要とせず、絞り加工と同時に変形抵抗部22を一挙に外筒金具12に形成し得、しかもその変形抵抗部22を変形抵抗力の大なるものとして構成することができる。
図5は本発明の他の実施形態を示したもので、この例の防振ゴムブッシュ10は、同じく鉄道車両用の防振ゴムブッシュであるが、上記実施形態と異なって支持ゴム部16に中間板18が埋設されていない。
また剛性の中心部材として、内筒金具14の代りに中実構造の芯体金具42が用いられている。
この実施形態においても、支持ゴム部16において周方向に180°隔たった2箇所に軸方向に貫通のすぐり部44が設けられている。
但しすぐり部44の形態は上記実施形態とは異なっており、横断面形状が略長円形状をなしている。
図6は本発明の更に他の実施形態を示している。
この実施形態において、10は自動車用として用いられる防振ゴムブッシュで、上記実施形態と同様に支持ゴム部16の周方向に180°隔たった2箇所に、軸方向に貫通のすぐり部46が設けられている。
ここですぐり部46の横断面形状は、防振ゴムブッシュ10の軸心回りに回曲した略円弧形状とされている。
尚支持ゴム部16には上記の中間板18のようなものは埋設されていない。
これら図5,図6の実施形態においても、外筒金具12の軸方向両端近傍部位に変形抵抗部22が設けられている。
その形態については上記実施形態と基本的に同様である。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態,態様で構成,実施可能である。
例えば本発明はすぐり部20(44,46)が1つだけの防振ゴムブッシュに対して適用することも可能であるし、或いは3つ又はそれ以上の防振ゴムブッシュに対して適用することも可能である。
また上記実施形態では変形抵抗部22が外筒金具12の全周に亘って連続した環状に設けてあるが、場合によってすぐり部20(44,46)全体を通過して周方向に延びる位置及び長さで部分的に設けるといったことも可能であるし、或いはその他の箇所において変形抵抗部22を周方向に沿って部分的に設けるといったことも可能である。
更に、上記実施形態の変形抵抗部22では斜めの壁部28を一対有しているが、例えば変形抵抗部22を外筒金具12の軸方向端部の片側のみに設け、その端部全体を周方向に沿って径方向内方に曲げ変形させて、変形抵抗力を持たせることも可能である。
その場合の径方向内方への曲げ変形のさせ方については、単に斜めに傾斜させても良いし、段差ができるように変形させても良い。
本発明の一実施形態である防振ゴムブッシュを示す斜視図である。 同実施形態の防振ゴムブッシュの縦断面図(一部拡大縦断面図)である。 同実施形態の防振ゴムブッシュの横断面図である。 本発明の一実施形態である防振ゴムブッシュの製造方法を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の防振ゴムブッシュを示す図である。 本発明の更に他の実施形態の防振ゴムブッシュを示す図である。 従来の防振ゴムブッシュの一例を示す図である。 図7の防振ゴムブッシュの不具合の説明図である。
符号の説明
10 防振ゴムブッシュ
10A 加硫品
12 外筒金具
14 内筒金具(中心部材)
16 支持ゴム部
20,44,46 すぐり部
22 変形抵抗部
24 凹溝
26 山形状
30 絞りダイス(絞り型)
32 押圧面
34 突出部
42 芯体金具(中心部材)
K 空洞部

Claims (8)

  1. 周方向に連続した環状をなす円筒状の外筒金具と、剛性の中心部材と、それら外筒金具及び中心部材に接着されてそれらを内外方向に連結する中間の支持ゴム部とを有し、該支持ゴム部には軸方向に沿って延びるすぐり部が設けて成る防振ゴムブッシュにおいて、
    前記外筒金具における軸方向の所定部位を、周方向に沿って径方向内方に向け部分的に曲げ変形させて外周面側が凹、内周面側が凸となる断面形状の変形抵抗部を該周方向に沿って設け、該変形抵抗部によって該外筒金具を周方向に高剛性化したことを特徴とする防振ゴムブッシュ。
  2. 請求項1において、前記変形抵抗部が少なくとも前記すぐり部全体を周方向に通過する位置及び長さで設けてあることを特徴とする防振ゴムブッシュ。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記変形抵抗部が全周に亘って環状に設けてあることを特徴とする防振ゴムブッシュ。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記変形抵抗部が内周側に前記支持ゴム部が非存在の空洞部の位置に設けてあることを特徴とする防振ゴムブッシュ。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記変形抵抗部が前記外筒金具の軸方向の一端と他端との間の位置に設けてあり、外周面側が凹溝、内周面側が山形状の断面形状をなしていることを特徴とする防振ゴムブッシュ。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記変形抵抗部が前記外筒金具に対する縮径方向の絞り加工によって設けたものであることを特徴とする防振ゴムブッシュ。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記防振ゴムブッシュが鉄道車両における軸箱支持装置の防振ゴムブッシュであることを特徴とする防振ゴムブッシュ。
  8. 請求項1〜7の防振ゴムブッシュを製造する方法であって、
    前記支持ゴム部を加硫及び前記外筒金具,中心部材に対して接着して成る前記防振ゴムブッシュの加硫品を得た後、周方向に分割した絞り型を径方向内方に押動して前記外筒金具を縮径方向に絞り加工するようになし、且つ該絞り型の該外筒金具に対する押圧面には前記変形抵抗部に対応した形状の突出部を設けておき、該外筒金具を絞り加工すると同時に、該突出部により該外筒金具を部分的に曲げ変形させて該変形抵抗部を加工形成することを特徴とする防振ゴムブッシュの製造方法。
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