JP2003342484A - パージ用材料及びパージ方法 - Google Patents

パージ用材料及びパージ方法

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JP2003342484A JP2003150752A JP2003150752A JP2003342484A JP 2003342484 A JP2003342484 A JP 2003342484A JP 2003150752 A JP2003150752 A JP 2003150752A JP 2003150752 A JP2003150752 A JP 2003150752A JP 2003342484 A JP2003342484 A JP 2003342484A
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ネルソン ブラントン トーマス
Narasimharao Dontula
ドントゥラ ナラシムハラオ
Debasis Majumdar
マジュンダー デバシス
Jose L Garcia
エル.ガルシア ホセ
Gary S Freedman
エス.フリードマン ゲイリー
Craig L Barnes
ルウェリン バーネス クレイグ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工装置から残留汚染物を効率よく除去する
ためのパージ用材料を提供する。 【解決手段】 少なくとも1種の熱可塑性ポリマー及び
少なくとも1種の層状無機粒子を含んで成り、当該少な
くとも1種の層状無機粒子に、少なくとも1種の残留汚
染物を層間挿入することができるパージ用材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加工装置のパージ方
法及びパージ用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性材料の押出吹込成形、押出射出
成形、インフレートフィルム押出、異形押出又は単純押
出により熱可塑性材料から商品を製造することは、当該
分野では周知である。これらの材料は、典型的には、低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリルブタジエンスチ
レンコポリマー、ナイロン、ポリカーボネート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリフェニレンスルフィド、スチレンアクリロニトリ
ル、熱可塑性エラストマー、並びにこれら材料の他のポ
リマー、コポリマー及び混合物から成る。
【0003】実際には、これらの熱可塑性ポリマー(T
P)は、先ず、粉末状、顆粒状又はペレット状の形状か
ら溶融されたTPの連続流に変換されねばならず、この
連続流は、次いで、所望の形状に圧延されるか、所望の
形状の型内に注入されるか、あるいはシリンダ又はパリ
ソンとして形成されてよく、このシリンダ又はパリソン
は、更に、ブロー成形用の型キャビティの内面と一致す
るように、空気によって膨張させてもよい。TPの連続
溶融流への変換は、通常、加熱されたバレルスクリュー
押出機を使用することにより達成される。
【0004】典型的なスクリュー押出機は、基本的に
は、バレルとスクリューとから成っており、また、供給
路区域と吐出ポートとを備えている。バレルは鋼製の長
い厚肉管から成っている。この管は、その内面として硬
質の耐摩耗性合金を備えており、管の内径は研摩され
て、極めて精密な許容誤差を有している。バレルは、そ
の完成構造において、1,000〜10,000psi
(6.9〜69MPa)の範囲の極めて高い圧力を、歪
みや破裂なしに取り扱うことが可能であるように構成さ
れている。
【0005】バレルの外側は、通常、加熱ユニット又は
冷却ユニットをその長さに沿って備えており、これらの
ユニットは、バレルの長さに沿ったゾーンにおいて形成
されているので、バレルの種々の区域を個別に、所望通
りに加熱又は冷却することができる。バレルの供給路端
部に設けられた開口は、粉末状、顆粒状、ペレット状の
TPをスクリュー内に導入するための導入点として役立
ち、また、所望通りに含めることができる着色剤又は充
填剤を導入するための導入点としても役立つ。TP供給
材料の早期の溶融を回避するために、供給区域の周りの
領域又はゾーンは、冷却ユニットによって冷却されても
よい。
【0006】バレルは、螺旋ねじ山を有する密接型内部
前進スクリューを備えており、このスクリューを適正な
方向に回転させることにより、材料はバレル内で、供給
端部から吐出端部に向かって前進させられる。バレル内
で回転するスクリューは効果の上でポンプと同様に作用
する。スクリューは、供給路端部から吐出端部へのアセ
ンブリの長さに沿って見て、スクリューとバレルとの間
に形成されたキャビティ容積が減少するのに伴って、バ
レル内を前進する材料に加えられる圧力が絶えず増大す
るように設計されている。実際には、典型的なスクリュ
ーは、3つの区別可能な区域から成っていてよい。これ
らの区域は、即ち、材料をバレル内に押し込むのに役立
つ供給路区域と、絶えず増大する圧力と高度の剪断作用
とをその長さに沿ってTPに加えて、TPの溶融を開始
しかつ好ましく完了させる圧縮区域と、TPの均質化を
完成し、材料をアセンブリから追い出すのに役立つ調量
区域とから成る。
【0007】TPの実際の溶融は、通常、双方の熱、即
ち、加熱ユニットによってバレルに加えられる熱と、ス
クリューによりTPに対して加えられる機械的作用に起
因してTP中に発生した熱とによって引き起こされる。
上記機械的作用に起因するTPの熱は、スクリューのね
じ山に沿って、かつスクリューとバレルとの間で、いく
らかの量の溶融TPが滑るか又は迂回することから生じ
る。このような滑り及び迂回は、また、ユニットの供給
路区域に添加されるTP及び着色剤のようないかなる添
加剤をも均質化するのに役立つ。このような滑り又は迂
回は、効率的なTP加工には望ましいものであるが、し
かし完成製品の色及び/又はTP材料のタイプを製造要
件に合致するように変える場合に、望ましくない問題を
招く。ユニット内で行われるコンスタントなバックフィ
ード及びブレンドに続いて、古い色又は供給材料を新し
い色又は供給材料で徐々に稀釈するためには、ユニット
から元の色又は元のTPが完全になくなり、第2の色又
は第2のTPだけがその純粋な状態でユニットから出る
ようになるまで、大量の不所望の材料又は使用不能な材
料を製造しなければならない。
【0008】更に、通常の製造中に、粘着性を有する添
加剤が加工装置の金属内面上に吸着されるおそれがあ
る。オープンエア条件下及び/又は押出プロセス及び成
形プロセスと関連する温度(300〜500°F、14
9〜260℃)及び圧力(1平方インチ当たり最大数ト
ン)下において、これらの吸着物は分解し、クリーニン
グが一層困難になるおそれがある。プラスチックには酸
化防止剤及び熱安定剤が通常添加されるが、少量のプラ
スチックが分解し、残留粒子が供給路ラインの表面、射
出成形機の型表面、及び押出機のスクリュー及びバレル
の表面上に沈積する。時間が経つと、この残留物は次第
に蓄積され、焼き付けられた黒褐色の膜になる。分解さ
せられた材料粒子は脱落して、加工製品を汚染するおそ
れがある。吸着状態で金属表面上に残っている添加剤
は、また、他の機能性添加剤の性能を妨害するおそれが
ある。従って、装置を新たな用途に使用準備する前に、
これらの材料を装置から除去することが重要である。
【0009】現在、プラスチック加工装置をクリーニン
グするのに、多数の方法が採用されている。1つの方法
は、装置を分解し、その金属部品を高温苛性アルカリ浴
に浸漬することである。通常、このような浴には、数種
の界面活性剤も含有する。苛性アルカリは、時間が経つ
と、分解プラスチック蓄積物を崩壊する。このクリーニ
ング法は、存在し得るクリーニング法のうちで最も望ま
しくない。それというのも、装置の分解、浸漬クリーニ
ング及び装置の再組み立てに関わる時間を合計すると、
製造時間の実質的な損失になるからである。また、高温
の苛性アルカリ浴を採用するときにはいつでも、安全性
を慎重に考慮しなければならない。一般に用いられる別
の技術は、砂の高温流動床内での装置のクリーニングで
ある。着色剤の変更又はコンパウンドの変更が生じたと
きに通常採用される別のクリーニング法は、単に、新し
い着色剤又はコンパウンドを使用して、複数のサイクル
を通して型又は押出機を運転することである。このサイ
クルは、前に使用した着色剤又は充填剤添加物が除去さ
れた状態で成形品が製造されるか、又は押出が行われる
まで、新しいコンパウンドで繰り返される。このクリー
ニング代替策の欠点は、大量の廃物が発生するおそれが
あることである。このようなスクラップは、再利用のた
めに切り刻んだり再研摩したりすることができず、結
局、埋め立てられることが多い。
【0010】このクリーニングをスピードアップする
か、又はプロセスを切り換える目的で、パージ用コンパ
ウンド(PC)として知られるコンパウンドが使用され
る。PCには、2つの基本的なタイプ、つまり物理的タ
イプと化学的タイプとがある。物理的PC(PPC)
は、単なる熱可塑性樹脂であり、珪藻土のような研摩材
を含有することがある。この熱可塑性樹脂は、装置から
パージされる材料の融点よりも高い融点を有していてよ
い。従って、PPCは、古い材料を装置から物理的に押
出そうとすることにより働く。大抵の場合、PPCは、
最良でも辛うじて効果を発揮する程度であり、研摩性の
場合には、スクリュー、バレル及び関連装置を定期的に
使用するのであれば、その早期の摩耗を引き起こすおそ
れがある。PPCは、また、透明又は無彩の熱可塑性樹
脂から成るにすぎない場合がある。この熱可塑性樹脂
は、元の着色剤が装置からパージされるとそれをオペレ
ータに告げるインジケータとして作用するにすぎない。
いかなる場合でも、大量の材料を、装置の中を流動させ
ることになる。それというのも、スクリューのコンスタ
ントな混合・ブレンド動作は、装置から元の着色剤をた
だ押出すというよりも、むしろ元の着色剤をPPCで連
続的に稀釈する傾向があるからである。実際には新し着
色剤が単にスクリューに装填されるだけの場合があり、
このプロセスは、古い着色剤の全ての痕跡が消えるま
で、新しい着色剤で実施される。このことは数時間を要
し、数百ポンドのスクラップを生み出すことがある。極
端な場合には、古い着色剤は、切換えから数日間後に、
製造された成形品中にまだ現れることもある。いずれに
せよ、PPCは、例えば弁及びダイにおいて生じるよう
な、システム内のデッドスポットから材料を除去するこ
とは通常はなく、ポリマーの炭化粒子のような分解材料
は、通常の場合装置内に残ったままであり、後になって
製造部品となって現れて、製造された成形品は仕様に合
わなくなる。
【0011】パージ用コンパウンドの別のタイプ、即ち
化学的パージ用コンパウンド(CPC)は、大抵の場
合、装置内のプラスチック残留物を崩壊しようとするこ
とにより、問題に取り組む。これらのコンパウンドは、
典型的に、熱可塑性樹脂と、有機及び無機の塩と、不活
性材料とを含有する。典型的には、CPCを使用するた
めには、スクリューへの供給を遮断し、次いで材料が吐
出端部から出終えるまで、装置を運転することが必要に
なる。次いで、所定量の無彩の熱可塑性樹脂をスクリュ
ーに装填し、同様に流出させておく。次いで、システム
にCPCを充填し、これが出始めるとすぐに、スクリュ
ーの回転をストップさせる。バレルに熱を連続的に加え
ながら、コンパウンドを所定の時間、通常15分間以上
にわたって装置内に放置して反応を完了させる。いくつ
かの事例では、バレルの加熱ユニットの温度を上昇させ
ることより、バレル温度を上昇させる。反応が完了した
とみなされた後、バレル温度をその元の状態に低下さ
せ、スクリューを再スタートさせ、これによりCPCを
外部に出させる。次いで、新しく望まれる着色剤を、ス
クリュー供給路に導入し、CPCの残りを新しい着色剤
によってパージする。特に、バレル温度を上昇させ、次
いで低下させることができる場合には、化学的パージ
が、開始から終了まで、完了するのに2時間よりも長く
かかるという話は聞いたことがない。多くのCPCに
は、また、これらが働くのに伴って有機蒸気及び有機ガ
スを放出する傾向があり、環境上及び安全上の観点か
ら、多くの望むべき余地がある。
【0012】PCの別のタイプである液体PCも、採用
されることがある。これらの液体は水性の性質を有して
いてよく、通常は低廉であるものの、滑りやすい。全て
の熱可塑性塊とスクリュー及びバレルとの間の摩擦は、
アセンブリがもはやポンプのように作用しなくなる点ま
で低減され、この塊は高圧下でユニット内を推し進めら
れなくなる。さらに、これら液体PCの水性成分は、装
置内で効率的かつ均質に樹脂と組み合わされることはな
い。
【0013】数多くのPC材料は、米国特許第5,139,69
4号明細書、同第5,443,768号明細書、同第5,424,012号
明細書、同第5,427,623号明細書、同第5,397,498号明細
書、同第5,395,456号明細書、同第5,298,078号明細書、
同第5,238,608号明細書、同第5,236,514号明細書、同第
5,124,383号明細書、同第5,108,645号明細書、同第5,08
7,653号明細書及び同第4,838,945号明細書に開示されて
いる。具体的には、米国特許第5,298,078号明細書は、
ポリスチレン及びポリエチレンを溶融し、クリーニング
成分として、アルカリ塩とガラス繊維とを添加すること
を教示している。米国特許第5,236,514号明細書は、リ
ン酸エステル又はカルボン酸の金属塩、及び珪藻土のよ
うな研摩材と共に、マトリックスと、特定の組成物のキ
ャリヤ樹脂との両方を含有するパージ用組成物を記載し
ている。米国特許第5,139,694号明細書及び同第5,124,3
83号明細書は、ポリエチレン樹脂を溶融し、研摩性無機
充填剤、ポリエチレンワックス及び脂肪酸アミドワック
スを添加することを教示している。米国特許第5,395,45
6号明細書は、ポリマーを溶融し、クリーニング用成分
として炭酸カルシウム研摩材及びロジンを含むことを教
示している。米国特許第5,443,768号明細書及び同第5,1
08,645号明細書の双方は、ポリマーを溶融し、クリーニ
ング媒体として硬質メタクリレート及びアクリレートの
コンパウンドを含むことを開示している。また、米国特
許第5,397,498号明細書は、熱可塑性樹脂を溶融し、ポ
リアルキレンオキシドを基剤とするポリオールクリーニ
ング剤を含むことを開示している。米国特許第5,427,62
3号明細書により教示される別の方法は、水を含有する
アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)粉末
(又は樹脂)クリーニングコンパウンドを製造すること
に関与する。ABSクリーニング用樹脂は、ABSエマ
ルジョンを採用し、このエマルジョンにイオン塩を、エ
マルジョンを崩壊させるのに充分な量で添加することに
より、エマルジョンからABSポリマーを分離すること
によって製造される。米国特許第5,424,012号明細書
は、パージ用材料に起泡添加剤を使用することを教示し
ている。
【0014】当該分野において開示されている組成物の
うちのいくつかに関して主に懸念されることは、これら
の組成物が、性質上研摩性の傾向を有することである。
流動状態に溶融するのに高い温度を必要とするアクリレ
ートを基剤とする樹脂が、通常使用されるが、この樹脂
は、装置の金属表面に対して極めて高い研摩性を有する
場合がある。珪藻土のような研摩性無機粒子をさらに添
加すると、この状況はますます悪化し、装置の有効寿命
を著しく損なうおそれがある。
【0015】当該分野では、数多くのパージ用組成物が
開示されてはいるものの、効果的なパージ用組成物、及
び、特に色素や着色剤のような粘着性吸着物を使用する
プラスチック加工装置のクリーニング方法が未だに深刻
に要求され続けている。このような組成物及び方法は、
適正なクリーニングを達成するのに装置の分解を必要と
するべきではなく、また、装置の寿命を低下させる高研
摩性組成物を必要とするべきでもない。
【0016】この十数年来、ポリマー性能を向上させる
ための添加剤としての無機層状ナノ粒子の有用性が、確
立されている。Toyota Central Research Laboratories
で将来的に大きな影響力をもつ仕事が行われて以来、ポ
リマー層状材料ナノ複合体が、異業種間で関心を呼んで
いる。これらナノ複合体の独自の物理的特性は、種々の
産業部門、例えば自動車産業、包装産業及びプラスチッ
ク製造業者によって探求されている。これらの特性に
は、改善された機械特性、例えば弾性モジュラス及び引
張り強度、熱特性、例えば線熱膨張率及び加熱撓み温
度、バリア特性、例えば酸素及び水蒸気の透過率、燃焼
抵抗、融触性能及び溶剤取込み率が含まれる。関連する
従来技術のいくつかは、米国特許第4,739,007号明細
書、同第4,810,734号明細書、同第4,894,411号明細書、
同第5,102,948号明細書、同第5,164,440号明細書、同第
5,164,460号明細書、同第5,248,720号明細書、同第5,85
4,326号明細書及び同第6,034,163号明細書に示されてい
る。
【0017】これらの無機層状ナノ粒子は、これらが好
適な熱可塑性材料中に取り込まれると、優れたパージ用
組成物を形成できることが、思いがけず発見された。微
量の残留色素及び残留着色剤をクリーニングするための
これらパージ用組成物の有効性は、驚くことに、以前か
ら他の慣用的な商業的パージ用組成物を繰り返し使用し
てパージされてきた装置内で、これらのナノ複合体を加
工している間に認められた。
【0018】
【特許文献1】米国特許第4,739,007号明細書
【特許文献2】米国特許第4,810,734号明細書
【特許文献3】米国特許第4,838,945号明細書
【特許文献4】米国特許第4,894,411号明細書
【特許文献5】米国特許第5,087,653号明細書
【特許文献6】米国特許第5,102,948号明細書
【特許文献7】米国特許第5,108,645号明細書
【特許文献8】米国特許第5,124,383号明細書
【特許文献9】米国特許第5,139,694号明細書
【特許文献10】米国特許第5,164,440号明細書
【特許文献11】米国特許第5,164,460号明細書
【特許文献12】米国特許第5,236,514号明細書
【特許文献13】米国特許第5,238,608号明細書
【特許文献14】米国特許第5,248,720号明細書
【特許文献15】米国特許第5,298,078号明細書
【特許文献16】米国特許第5,395,456号明細書
【特許文献17】米国特許第5,397,498号明細書
【特許文献18】米国特許第5,424,012号明細書
【特許文献19】米国特許第5,427,623号明細書
【特許文献20】米国特許第5,443,768号明細書
【特許文献21】米国特許第5,854,326号明細書
【特許文献22】米国特許第6,034,163号明細書
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、パー
ジ方法及びパージ用材料を提供することである。本発明
の更なる目的は、熱可塑性樹脂を加工する装置から汚染
物を除去するのに特に有用な方法及び材料を提供するこ
とである。本発明の別の目的は、有機層状材料に層間挿
入され得る色素及び着色剤のような汚染物を除去するの
に理想的に適した組成物を提供することである。本発明
の更なる別の目的は、過度の研摩性を有さないパージ用
材料を提供することである。この発明の更なる別の目的
は、適正なクリーニングを達成するために装置の分解を
必要としないパージ方法及びパージ材料を提供すること
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のこれら目的及び
その他の目的は、少なくとも1種の残留汚染物を含むポ
リマー溶融加工装置に、少なくとも1種の熱可塑性ポリ
マー及び少なくとも1種の層状無機粒子を含むパージ用
材料を加え、そして当該パージ用材料を当該加工装置の
中を通過させる工程を含んで成り、当該少なくとも1種
の残留汚染物が当該少なくとも1種の層状無機粒子に層
間挿入されることにより、当該少なくとも1種の残留汚
染物が当該ポリマー溶融加工装置から除去されるパージ
方法及びパージ用材料によって達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明には、いくつかの利点が含
まれる。化学物質を層間挿入させることが可能な無機層
状材料を選択することによって、当該パージ用組成物は
極めて効率的なパージ能力を提供することができると考
えられる。色素を用いて一般的な押出機をパージする際
に、残留色素の除去はしばしば大きな難題をもたらす。
前に示唆したように、先の運転から生じる極少量の付着
性色素は、引き続き行われる運転中に現れることがあ
り、これにより、許容できない製品や廃棄物が生じる。
この問題は、本発明で除去することが可能である。本発
明の他の利点は、当業界でしばしば用いられてきた、攻
撃的で、高アルカリ性の化合物、例えばモノエタノール
アミンの使用を必要としないという事実にある。このよ
うな化合物は、健康及び安全性の問題により、特殊な取
扱い及び廃棄を必要とするだけでなく、加工装置の金属
化合物に対する腐食作用を有するおそれがある。本発明
の別の利点は、先に指摘したように、装置の寿命に有害
であるおそれがある研摩性材料の使用を不要にするとい
う事実からも導き出される。本発明の更なる別の利点
は、クリーニングに際して加工装置の分解を必要としな
いという事実からも導き出される。これら及び他の利点
は、下記の詳細な説明により明らかとなる。
【0022】本明細書中に使用した次の用語は、以下の
意味を有する:
【0023】「ナノ複合体」という用語は、少なくとも
1種の成分が、0.1〜100ナノメータ範囲の少なく
とも1つの寸法を有する無機相、例えばスメクタイト粘
土を含む複合材料を意味する。
【0024】「プレート」という用語は、第3の寸法よ
りも有意に大きい比較可能な2つの寸法を有する粒子、
例えば、粒子の長さと幅が、比較可能なサイズを有する
が、粒子の厚さよりも数桁大きいような粒子を意味す
る。
【0025】「層状材料」という用語は、複数の隣接結
合層の形態にある無機材料、例えば、スメクタイト粘土
を意味する。
【0026】「小プレート」という用語は、層状材料の
個々の層を意味する。
【0027】「層間挿入(インターカレーション)」と
いう用語は、層状材料の各小プレート間に1個以上の異
質分子又は異質分子の一部を挿入することを意味する。
このような挿入は、通常、米国特許第5,891,611号明細
書(第5欄第10行〜第7欄第23行)に示されているような
エックス線回折技術により検出される。
【0028】「層間挿入剤」という用語は、前記層状材
料の各小プレート間に挿入された前記異質分子を意味す
る。
【0029】「展開」又は「離層」という用語は、個々
の小プレートが分離して、積み重ね順序を有さない無秩
序構造になることを意味する。
【0030】「層間挿入された」という用語は、層状材
料が少なくとも部分的に層間挿入されており、且つ/又
は、少なくとも部分的に展開されていることを意味す
る。
【0031】「有機粘土」という用語は、有機分子によ
り改質された粘土材料を意味する。
【0032】「拡張」という用語は、層状材料の各層の
分離を意味し、この分離は、層間挿入時のように、格子
型配列を未だ維持している程度のものであってよく、あ
るいは、展開時のように格子構造を喪失する点まで格子
構造を広げるような程度のものであってもよい。
【0033】本発明に有用なパージ用材料には、主とし
て、層状粒子と熱可塑性ポリマーとが含まれる。
【0034】層状粒子は、層状材料から選択することが
できるが、しかし、本発明に最適なものは、有意に高い
アスペクト比を有するプレート形状の材料である。しか
し、高アスペクト比を有する他の形状も、また有利であ
る。本発明に適した層状材料は、粘土又は非粘土を含ん
でよい。これらの材料は、フィロシリケート、例えばモ
ンモリロナイト、具体的にはナトリウムモンモリロナイ
ト、マグネシウムモンモリロナイト、及び/又はカルシ
ウムモンモリロナイト、ノントロナイト、バイデライ
ト、ボルコンスコイト、ヘクトライト、サポナイト、ソ
ーコナイト、ソボッカイト、スチーブンサイト、スビン
ホルダイト、バーミキュライト、マガジアイト、ケニア
イト、タルク、雲母、カオリナイト及びこれらの混合物
を含む。他の有用な層状材料は、イライト、混合層状イ
ライト/スメクタイト鉱物、例えばレディカイト、及び
イライトと上述の層状材料との混合物を含む。他の有用
な層状材料、具体的にはアニオン系熱可塑性ポリマーと
共に有用な層状材料は、正荷電層と層間スペースに交換
可能なアニオンとを有する層状の二重の水酸化粘土又は
ハイドロタルク石、例えばMg6Al3.4(OH)18.8(C
3)1.72Oであってよい。層上に電荷を僅かしか有さ
ないか又は全く有さない他の層状材料は、材料の層間ス
ペースを広げる膨張剤で拡張可能であることを条件とし
て、有用であり得る。このような材料には、塩化物、例
えばFeCl3、FeOCl、カルコゲナイド、例えば
TiS2、MoS2及びMoS3、シアン化物、例えばN
i(CN)2、及び酸化物、例えばH2Si25、V
613、HTiNbO5、Cr0.50.52、V25、A
gでドープされたV25、W0.22.87、Cr38
MoO3(OH)2、VOPO4−2H2O、CaPO4CH3
−H2O、MnHAsO4−H2O又はAg6Mo1033
含まれる。好ましい層状材料は膨張性であってよく、こ
れにより他の物質、通常は、有機イオン又は有機分子
が、層状材料中に層間挿入可能であり、且つ/又はこの
層状材料を展開可能であり、その結果、無機相の所望の
分散系がもたらされる。これらの膨張可能な層状材料に
は、文献(例えば H.van Olphen 著、「An introductio
n to clay colloid chemistry」John Wiley &Sons 発行
を参照)において定義付けされたような、2:1タイプ
のフィロシリケートが含まれる。100g当たり50〜
300ミリ当量のイオン交換容量を有する典型的なフィ
ロシリケートが好ましい。本発明にとって好ましい層状
材料には、粘土、特にスメクタイト粘土、例えばモンモ
リロナイト、ノントロナイト、バイデライト、ボルコン
スコイト、ヘクトライト、サポナイト、ソーコナイト、
ソボッカイト、スチーブンサイト、スビンホルダイト、
ハロイサイト、マガジアイト、ケニアイト、バーミキュ
ライト並びに層状の二重の水酸化物又はハイドロタルク
石が含まれる。最も好ましい層状材料には、モンモリロ
ナイト、ヘクトライト及びハイドロタルク石が含まれ、
これらは、種々の分子が層間挿入することが可能であ
り、また、大量に商業的に入手可能である。
【0035】上述の層状材料は、天然材料又は合成材料
であってよく、例えば合成スメクタイトであってよい。
このような区別は、関連不純物の粒度及び/又はレベル
に影響を与えることができる。典型的には、合成層状材
料は、横方向寸法がより小さく、従ってより小さなアス
ペクト比を有する。しかしながら、合成層状材料は、天
然粘土と比較して、より純粋であり、より狭いサイズ分
布を有することができ、更なる精製又は分離を必要とし
ない。本発明の場合、粘土粒子は、0.01μm〜5μ
m、好ましくは0.05μm〜2μm、より好ましくは
0.1μm〜1μmの横方向寸法を有することが望まし
い。粘土粒子の厚さ又は鉛直方向寸法は、0.5nm〜
10nmであることが好ましく、より好ましくは1nm
〜5nmである。層状材料粒子の最大寸法と最小寸法と
の比であるアスペクト比は、本発明の場合、>10:
1、好ましくは>100:1、より好ましくは100
0:1であることが望ましい。粒子のサイズ及び形状に
関する上述の制限は、ナノ複合体のいくつかの特性を充
分に改善し、しかもこの場合他の特性に有害な影響を与
えないことを保証する。例えば、横方向寸法が大きい
と、アスペクト比が増大し、機械的特性の所望の改善基
準が得られる。しかし、著しく大きな粒子は、加工装置
に対する研摩作用を有するおそれがある。また、大きい
粒子を利用すると、1単位容積当たりに必要となる所与
の数の粒子に関して、パージ用材料の配合量が極めて高
くなる。
【0036】本発明において使用される粘土は、好まし
くは有機粘土である。有機粘土は、機能化されていない
粘土と好適な層間挿入剤とを相互作用させて、有機的に
変性された無機粒子を生成することにより製造すること
ができる。これらの層間挿入剤は、典型的には、有機化
合物、例えば界面活性剤であってよい。この界面活性剤
は中性又はイオン性であってよい。有用な中性有機分子
には、極性分子、例えばアミド、エステル、ラクタム、
ニトリル、尿素、炭酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、硫
酸塩、スルホン酸塩又はニトロ化合物が含まれる。
【0037】中性有機の層間挿入剤は、モノマー、オリ
ゴマー又はポリマーであってよい。中性有機分子は、水
素結合を介して層状材料の層内への層間挿入を引き起こ
すことができる。この場合、元の電荷平衡イオンは完全
には交換されない。有用なイオン化合物は、アンモニウ
ム(第1級、第2級、第3級及び第4級)、ホスホニウ
ム、又は脂肪族アミン、芳香族アミン又はアリール脂肪
族アミン、ホスフィン及び硫化物のスルホニウム誘導体
のようなオニウム種を含有するカチオン系界面活性剤で
あってよい。典型的には、オニウムイオンは、好ましい
スメクタイト粘土の金属カチオンとのイオン交換を介し
て、層内への層間挿入を引き起こすことができる。数多
くの商業的な有機粘土が、粘土供給元から入手可能であ
り、これらの有機粘土を本発明の実施に際して使用する
ことができる。
【0038】本発明において使用される熱可塑性ポリマ
ーは、いかなる天然ポリマー又は合成ポリマーであって
よい。熱可塑性ポリマーは、また、任意の水溶性又は水
不溶性のポリマーであってよい。好ましい水溶性ポリマ
ーには、ゼラチン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(エ
チレンオキシド)、ポリビニルピロリジノン、ポリ(アク
リル酸)、ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリアクリルア
ミド及び第4級化ポリマーが含まれる。本発明の実施に
有用な熱可塑性ポリマーは、押出可能でかつ成形可能で
あってもよい。
【0039】熱可塑性ポリマーは、熱可塑性樹脂であっ
てよい。有用な熱可塑性樹脂の例は、ポリラクトン(例
えばポリ(ピバロラクトン)、ポリ(カプロラクトン))、
ジイソシアネート(例えば1,5−ナフタレンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェ
ニレンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニル−メタン
ジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフ
ェニルジイソシアネート、4,4’−ジフェニルイソプ
ロピリデンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチ
ル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,
3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニルジイソシアネ
ート、ジアニシジンジイソシアネート、トリジンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,
4’−ジイソシアナトジフェニルメタン)と、線状長鎖
ジオール(例えばポリ(テトラメチレンアジペート)、ポ
リ(エチレンアジペート)、ポリ(1,4−ブチレンアジペ
ート)、ポリ(エチレンスクシネート)、ポリ(2,3−ブ
チレンスクシネート)、ポリエーテルジオール)との反
応から誘導されたポリウレタン、ポリカーボネート(例
えばポリ(メタンビス(4−フェニル)カーボネート)、ポ
リ(1,1−エーテルビス(4−フェニル)カーボネー
ト)、ポリ(ジフェニルメタンビス(4−フェニル)カーボ
ネート)、ポリ(1,1−シクロヘキサンビス(4−フェニ
ル)カーボネート)、ポリ(2,2−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン)カーボネート)、ポリスルホン、
ポリエーテルケトン、ポリアミド(例えばポリ(4−ア
ミノ酪酸)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(6
−アミノヘキサン酸)、ポリ(m−キシリレンアジパミ
ド)、ポリ(p−キシリレンセバカミド)、ポリ(2,2,2
−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ
(メタフェニレンイソフタルアミド)(Nomex(登録商
標))、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(Kevlar
(登録商標))、ポリエステル(例えばポリ(エチレンア
ゼレート)、ポリ(エチレン−1,5−ナフタレート)、ポ
リ(エチレン−2,6−ナフタレート)、ポリ(1,4−シ
クロヘキサンジメチレンテレフタレート)、ポリ(エチレ
ンオキシベンゾエート)(A-Tell(登録商標))、ポリ(パ
ラ−ヒドロキシベンゾエート)(Ekonol(登録商標))、
ポリ(1,4−シクロヘキシリデンジメチレンテレフタレ
ート)(Kodel(登録商標))(シス)、ポリ(1,4−シク
ロヘキシリデンジメチレンテレフタレート)(Kodel(登
録商標))(トランス)、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート)、ポリ(アリーレン
オキシド)(例えばポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレンオキシド)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フ
ェニレンオキシド))、ポリ(アリーレンスルフィド)
(例えばポリ(フェニレンスルフィド))、ポリエーテル
イミド、ビニルポリマー及びこれらのコポリマー(例え
ばポリ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニルアルコール)、
ポリ(ビニルクロリド)、ポリ(ビニルブチラール)、ポリ
(ビニリデンクロリド)、エチレン−ビニルアセテートコ
ポリマー)、ポリアクリル酸、ポリアクリレート及びこ
れらのコポリマー(例えばポリ(エチルアクリレート)、
ポリ(n−ブチルアクリレート)、ポリ(メチルメタクリ
レート)、ポリ(エチルメタクリレート)、ポリ(n−ブチ
ルメタクリレート)、ポリ(n−プロピルメタクリレー
ト)、ポリ(アクリルアミド)、ポリアクリロニトリル、
ポリ(アクリル酸)、エチレン−アクリル酸コポリマー、
エチレン−ビニルアルコールコポリマー−アクリロニト
リルコポリマー、メチルメタクリレート−スチレンコポ
リマー、エチレン−エチルアクリレートコポリマー、メ
タクリル化ブタジエン−スチレンコポリマー)、ポリオ
レフィン(例えば(線状)低密度及び高密度のポリ(エ
チレン)、ポリ(プロピレン)、塩素化された低密度のポ
リ(エチレン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリ
(エチレン)、ポリ(スチレン))、イオノマー、ポリ(エ
ピクロロヒドリン)、ポリ(ウレタン)(例えばジオール
(グリセリン、トリメチロール−プロパン、1,2,6−
ヘキサントリオール、ソルビトール、ペンタエリトリト
ール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル)と、ポリイソシアネート(例えば2,4−トリレン
−ジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート)との重合生成
物)、及びポリスルホン(例えば2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンのナトリウム塩と4,4’−ジ
クロロジフェニルスルホンとの反応生成物)、フラン樹
脂(例えばポリ(フラン))、セルロースエステルプラス
チック(例えばセルロースアセテート、セルロースアセ
テートブチレート、セルロースプロピオネート)、シリ
コーン(例えばポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ジメ
チルシロキサンコ−フェニルメチルシロキサン))、蛋
白質プラスチック、ポリエーテル、ポリイミド、ポリビ
ニリデンハリド、ポリカーボネート、ポリフェニレンス
ルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセター
ル、ポリスルホネート、ポリエステルイオノマー、ポリ
オレフィンイオノマーである。これらの前記ポリマーの
コポリマー及び/又は混合物も使用することができる。
【0040】本発明の実施に有用な加硫可能な熱可塑性
ゴムは、多種多様であってよい。このようなゴムの例
は、臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、ポリウレタ
ンエラストマー、フルオロエラストマー、ポリエステル
エラストマー、ブタジエン/アクリロニトリルエラスト
マー、シリコーンエラストマー、ポリ(ブタジエン)、ポ
リ(イソブチレン)、エチレン−プロピレンコポリマー、
エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー、スルホン
化エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー、ポリ
(クロロプレン)、ポリ(2,3−ジメチルブタジエン)、
ポリ(ブタジエン−ペンタジエン)、クロロスルホン化ポ
リ(エチレン)、ポリ(スルフィド)エラストマー、ガラス
質又は結晶質ブロックのセグメント(例えばポリ(スチ
レン)、ポリ(ビニル−トルエン)、ポリ(t−ブチルスチ
レン)、ポリエステル)とエラストマーブロック(例え
ばポリ(ブタジエン)、ポリ(イソプレン))とから形成さ
れたブロックコポリマー、エチレン−プロピレンコポリ
マー、エチレン−ブチレンコポリマー、ポリエーテルエ
ステル(例えば、商品名 Kraton(登録商標)の名で Sh
ell Chemical Company により製造されたポリ(スチレ
ン)−ポリ(ブタジエン)−ポリ(スチレン)ブロックコポ
リマーにおけるコポリマー)である。これら上述のポリ
マーのコポリマー及び/又は混合物を使用することもで
きる。本発明にとって好ましい熱可塑性ポリマーは、ポ
リアミド、ポリエステルのような熱可塑性ポリマー、及
び、アルファ−ベータ不飽和モノマーから成るポリマー
及びコポリマーである。
【0041】本発明において使用可能なポリアミドは、
ポリマー鎖の不可欠な部分として繰返しカーボンアミド
基が存在することを特徴とする合成線状ポリカーボンア
ミドであってよい。これらのカーボンアミド基は、少な
くとも2つの炭素原子によって互いに分離することがで
きる。このタイプのポリアミドには、ナイロンとして当
該技術分野で一般に知られるポリマーが含まれる。この
ポリマーは、一般式: −−NHCOR1COHNR2−− によって表わされる繰返し単位を有し、ジアミンと二塩
基酸とから得られる。この式中、R1は、少なくとも2
個、好ましくは2〜11個の炭素原子を有するアルキレ
ン基、又は少なくとも6個、好ましくは6〜17個の炭
素原子を有するアリーレンであってよく、R2は、R1
びアリール基から選択されてよい。また、周知の方法、
例えば、ヘキサメチレンジアミンと、テレフタル酸及び
アジピン酸から成る二塩基酸混合物との縮合によって得
られるコポリアミド及びターポリアミドが含まれてよ
い。上述のポリアミドは、当該分野で周知であり、例え
ば、30%ヘキサメチレンジアンモニウムイソフタレー
トと70%ヘキサメチレンジアンモニウムアジペートと
のコポリアミド、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)(ナ
イロン6,6)、ポリ(ヘキサメチレンセバカミド)(ナ
イロン6,10)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミ
ド)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ(ヘ
プタメチレンピメラミド)(ナイロン7,7)、ポリ(オ
クタメチレンスベラミド)(ナイロン8,8)、ポリ(ノ
ナメチレンアゼラミド)(ナイロン9,9)、ポリ(デカ
メチレンアゼラミド)(ナイロン10,9)、ポリ(デカ
メチレンセバカミド)(ナイロン10,10)、ポリ(ビ
ス(4−アミノシクロヘキシル)メタン−1,10−デカ
ン−カルボキシアミド))、ポリ(m−キシリレンアジパ
ミド)、ポリ(p−キシレンセバカミド)、ポリ(2,2,2
−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ
(ピペラジンセバカミド)、ポリ(p−フェニレンテレフ
タルアミド)又はポリ(メタフェニレンイソフタルアミ
ド)を含む。
【0042】他の有用なポリアミドは、アミド酸及びこ
れらの誘導体、例えばラクタムの重合によって形成され
てよい。これら有用なポリアミドの例は、ポリ(4−ア
ミノ酪酸)(ナイロン4)、ポリ(6−アミノヘキサン
酸)(ナイロン6)、ポリ(7−アミノヘプタン酸)(ナ
イロン7)、ポリ(8−アミノオクタン酸)(ナイロン
8)、ポリ(9−アミノノナン酸)(ナイロン9)、ポリ
(10−アミノ−デカン酸)(ナイロン10)、ポリ(1
1−アミノウンデカン酸)(ナイロン11)又はポリ(1
2−アミノドデカン酸)(ナイロン12)である。
【0043】本発明の実施に使用するのに好ましいポリ
アミドは、本発明の広範囲に及ぶ用途及び効率に関し
て、ポリ(カプロラクタム)、ポリ(12−アミノドデカ
ン酸)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(m−キ
シレンアジパミド)、及びポリ(6−アミノヘキサン酸)
及びこれらのコポリマー及び/又は混合物を含む。
【0044】本発明を実施する上で採用可能な他のポリ
マーは、線状ポリエステルである。ポリエステルのタイ
プは重大ではなく、その物理的な特性及び構成要件、す
なわち、最終的な形態において望まれる引張強度又はモ
ジュラスに関連して、特定の状況での使用に応じて特定
のポリエステルが選択されることになる。従って、物理
的特性の幅広い変動を有する多様な線状熱可塑性ポリエ
ステルが、本発明における使用に適している。
【0045】用途に応じて選択される特定のポリエステ
ルは、所望の通り、ホモポリエステル又はコポリエステ
ル又はこれらの混合物であってよい。ポリエステルは、
通常、有機ジカルボン酸と有機ジオールとの縮合によっ
て調製することができる。有用なポリエステルの例を、
これらジオール及びジカルボン酸の前躯体に関して以下
に説明する。
【0046】本発明に使用するのに適するポリエステル
は、芳香族ジオール、脂環式ジオール及び脂肪族ジオー
ルと、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸及び脂
環式ジカルボン酸との縮合から誘導可能であり、しかも
脂環式ポリエステル、脂肪族ポリエステル又は芳香族ポ
リエステルであることが可能なポリエステルである。本
発明の実施に利用可能な、有用な脂環式ポリエステル、
脂肪族ポリエステル及び芳香族ポリエステルの例は、ポ
リ(エチレンテレフタレート)、ポリ(シクロヘキシレン
ジメチレン)テレフタレート、ポリ(エチレンドデケー
ト)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナ
フタレート)、ポリ(エチレン(2,7−ナフタレート))、
ポリ(メタフェニレンイソフタレート)、ポリ(グリコー
ル酸)、ポリ(エチレンスクシネート)、ポリ(エチレンア
ジペート)、ポリ(エチレンセバケート)、ポリ(デカメチ
レンアゼレート)、ポリ(エチレンセバケート)、ポリ(デ
カメチレンアジペート)、ポリ(デカメチレンセバケー
ト)、ポリ(ジメチルプロピオラクトン)、ポリ(パラ−ヒ
ドロキシベンゾエート)(Ekonol(登録商標))、ポリ(エ
チレンオキシベンゾエート)(A-tell(登録商標))、ポ
リ(エチレンイソフタレート)、ポリ(テトラメチレンテ
レフタレート)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタレー
ト)、ポリ(デカメチレンテレフタレート)、ポリ(1,4
−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)(トラン
ス)、ポリ(エチレン1,5−ナフタレート)、ポリ(エチ
レン−2,6−ナフタレート)、ポリ(1,4−シクロヘ
キシレンジメチレンテレフタレート)(Kodel(登録商
標))(シス)、及びポリ(1,4−シクロヘキシレンジ
メチレンテレフタレート)(Kodel(登録商標))(トラン
ス)である。
【0047】ジオールと芳香族ジカルボン酸との縮合か
ら調製されたポリエステル化合物が、本発明における使
用には好ましい。このような有用な芳香族カルボン酸の
例は、テレフタル酸、イソフタル酸、o−フタル酸、
1,3−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジ
カルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−
ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカル
ボン酸、4,4’−ジフェニルスルホン−ジカルボン
酸、1,1,3−トリメチル−5−カルボキシ−3(p−
カルボキシフェニル)−イダン、ジフェニルエーテル4,
4’−ジカルボン酸、ビス−p(カルボキシフェニル)メ
タンである。上述の芳香族ジカルボン酸のうち、ベンゼ
ン環に基づくジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソ
フタル酸、オルソフタル酸)が、本発明の実施に使用す
るのに好ましい。これらの好ましい酸前躯体のうち、テ
レフタル酸が特に好ましい酸前躯体である。何故なら
ば、テレフタル酸は、溶融加工中の分解傾向がより少な
く、寸法安定性がより高いからである。
【0048】本発明の実施に使用するための好ましいポ
リエステルには、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ
(ブチレンテレフタレート)、ポリ(1,4−シクロヘキシ
レンジメチレンテレフタレート)及びポリ(エチレンナフ
タレート)及びこれらのコポリマー及び混合物が含まれ
る。選択されたこれらのポリエステルのうち、ポリ(エ
チレンテレフタレート)が最も好ましい。何故ならば、
ポリ(エチレンテレフタレート)の機械的な強度、製造可
能性及び効率が本発明において優れているからである。
【0049】その他一連の有用な熱可塑性ポリマーは、
下記の式: R34C=CH2 のアルファ−ベータ−不飽和モノマーの重合によって形
成することができる。上記式において、R3及びR4は同
じものであるか又は異なっていてよく、シアノ、フェニ
ル、カルボキシ、アルキルエステル、ハロ、アルキル、
1つ以上のクロロ又はフルオロで置換されたアルキル、
又は水素であってよい。このような好ましいポリマーの
例は、エチレン、プロピレン、ヘキセン、ブテン、オク
テン、ビニルアルコール、アクリロニトリル、ビニリデ
ン、ハロゲン化物、アクリル酸塩、メタクリル酸塩、テ
トラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、
塩化ビニル、スチレンのポリマーである。上述のこれら
ポリマーのコポリマー及び/又は混合物も、本発明にお
いて使用することができる。
【0050】本発明の実施に使用するためのアルファ−
ベータ−不飽和モノマーを重合することにより形成され
る、好ましい熱可塑性ポリマーは、ポリ(プロピレン)、
ポリ(エチレン)、ポリ(スチレン)、及びこれらのコポリ
マー及び/又は混合物である。ポリ(プロピレン)ポリマ
ー及びコポリマーが最も好ましい。それというのも、こ
れらのコストが低く、及び機械特性及び表面特性が良好
だからである。
【0051】本発明にとって熱可塑性ポリマーとして有
用なその他の一連の合成ポリマーには、熱硬化性ポリマ
ー、例えば、不飽和ポリエステル、アルキド、フェノー
ルポリマー、アミノプラスチック、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン及びポリスルフィドが含まれる。
【0052】本発明に適した好ましい熱可塑性ポリマー
は、良好な熱安定性と、低いメルトインデックス、好ま
しくは0.3〜5とを有する高分子化合物である。その
一例としては、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン)、ABS樹脂、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリビニ
ルピロリジノン、ポリエチレンオキシド、並びにこれら
の共重合体及びブレンドが含まれるが、これらに限定さ
れない。
【0053】本発明のパージ用材料は、好適な無機層状
粒子と熱可塑性ポリマーとの単純な乾燥ブレンドによっ
て形成することができる。しかしながら、本発明のパー
ジ用材料は、均質な分散を確保するために、ナノ複合体
の製造分野で知られる任意の方法により、層状粒子を熱
可塑性ポリマーに取り込むことにより形成されるのが好
ましい。典型的には、ナノ複合体は、通常は粘土である
層状材料を好適なモノマー又はオリゴマー中に分散さ
せ、次いでこれを重合することにより形成される。或い
は、粘土が、ポリマー、オリゴマー又はこれらの混合物
と、好ましくはこれらの融点に匹敵する温度又はこれら
の融点を上回る温度で溶融ブレンドされ、剪断されても
よい。その他の方法では、粘土とポリマー、オリゴマー
又は混合物とを溶剤相中で混ぜ合わせ、次いで乾燥させ
ることによって溶剤を除去してもよい。前述の方法のう
ち、本発明のパージ用材料を製造するには、溶融ブレン
ドに関与する方法が好ましい。何故ならば、加工が容易
だからである。
【0054】本発明の好ましい実施態様の場合、層状材
料、好ましくは、粘土は、任意の添加剤と共に、好適な
混合装置、例えば一軸スクリュー配合機、ブレンダー、
ミキサー、スパチュラ、プレス、押出機、成形機を使用
して、本発明に使用される熱可塑性ポリマーと溶融ブレ
ンドされてよい。しかし、適正な混合を保証するため
に、好適なバッチミキサー、連続ミキサー又は二軸スク
リュー配合機を使用することが好ましい。二軸スクリュ
ー配合機の例は、ライストリッツ・ミクロ27(Leistri
tz Micro 27)である。二軸スクリュー押出機は、ビルデ
ィング・ブロック原理に基づいて構築することができ
る。従って、添加剤の混合、樹脂の滞留時間、並びに添
加剤の添加点を、スクリューの構成、バレルの構成及び
加工パラメータを変えることにより、簡単に変更するこ
とができる。ライストリッツ機は、このような多目的機
械である。また、Werner and Pfleiderrer、Berstorff
のような他の二軸スクリュー配合機製造業者によって、
同様の機械が提供されている。このような機械は、同回
転モード又は逆回転モードで作業することができる。ラ
イストリッツ・ミクロ27配合機は、同回転モード又は
逆回転モードで作業されてよい。
【0055】ライストリッツ・ミクロ27配合機のスク
リューは、直径27mmである。これらのスクリュー
は、40種の直径を有する有効長さを有している。この
配合機のバレルゾーンの最大数は、10である。この配
合機の最大スクリュー回転速度は、500rpmであ
る。この二軸スクリュー配合機は、メインフィーダを備
えていてよく、これらのメインフィーダを通して樹脂を
供給する一方、メインフィーダのうちの1つを使用し
て、又は2つのサイド・スタッファを使用して添加剤を
供給することができる。これらのサイド・スタッファを
添加剤の供給に使用する場合には、スクリューのデザイ
ンを適宜に構成する必要がある。熱可塑性ポリマーに粘
土のような層状材料を加える好ましい形態は、適正な粘
性混合を保証し、しかも、ポリマーマトリックス全体に
わたる層状材料の分散を保証し、また、添加剤の熱履歴
を制御するために、サイド・スタッファを使用すること
により実現されてよい。この形態において、熱可塑性ポ
リマーは、メイン樹脂フィーダを使用して供給され、次
いで粘土が下流側のスタッファを通して加えられる。或
いは、同じ場所のメインフィーダを使用して、粘土とポ
リマーとを供給することもできる。更にその他の実施態
様では、粘土は、マスターバッチ中で熱可塑性ポリマー
に予め分散させることができ、引き続き配合機内で稀釈
することができる。このような粘土−ポリマーのマスタ
ーバッチは、数多くの供給元(例えば Nanocor)から商
業的に入手可能である。前述のように、マスターバッチ
と熱可塑性ポリマーとは、特定の目的に応じて、メイン
樹脂フィーダ及び/又はサイド・スタッファを通して供
給することができる。その結果として配合後に得られる
パージ用材料は、引き続き使用するために更に加工し
て、ペレット、小球、顆粒、ストランド、ファイバ、粉
末にすることができる。
【0056】パージ用組成物中の熱可塑性ポリマーに対
する層状材料の重量比は、用途に応じて大きく異なって
いてよい。しかしながら、この比は、効果的なパージを
保証するために、≧0.1:99.9、より好ましくは
≧5:95、更により好ましくは≧10:90であるこ
とが好ましい。
【0057】層状粒子及び熱可塑性ポリマー以外に、本
発明のパージ用材料は、いかなる任意の添加剤をも含む
ことができる。これらの添加剤は、核形成剤、充填剤、
可塑剤、界面活性剤、層間挿入剤、相溶剤、カップリン
グ剤、耐衝撃性改良剤、連鎖延長剤、着色剤、滑剤、静
電防止剤、顔料、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、タル
ク、炭酸カルシウム、分散剤、例えば脂肪酸アミド(例
えばステアラミド)、脂肪酸の金属塩、例えばステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、色素、例えばウ
ルトラマリンブルー、コバルトバイオレット、酸化防止
剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、難燃剤、研摩材又は粗
面化剤、例えば珪藻土、架橋剤、発泡剤を含むことがで
きる。これらの任意の添加剤及びこれらの対応量は、必
要に応じて選択することができる。パージ用材料中への
これら任意の添加剤の導入は、いかなる周知の方法によ
っても達成することができる。
【0058】パージ用組成物中の層状材料は、層間挿入
されていてもいなくてもよい。しかしながら、層状材料
は、部分的に層間挿入されていることが好ましい。特定
の理論と結び付けられるものではないが、任意の有機分
子が部分的に層間挿入されていると、層状粒子は、微細
な汚染物を極めて効果的にパージし易いと考えられる。
層状材料は、層状粒子に層間挿入され得る色素、着色
剤、顔料処理された色素などの汚染物をパージするのに
極めて適している。これらの色素及び着色剤は、その性
質においてアニオン性、非イオン性、カチオン性、有機
的、有機金属性、又は無機的であってよい。層状材料に
層間挿入される色素、着色剤又は顔料は、1種以上であ
ってよい。また、残留汚染物は、核形成剤、充填剤、可
塑剤、界面活性剤、層間挿入剤、相溶剤、カップリング
剤、耐衝撃性改良剤、連鎖延長剤、着色剤、滑剤、静電
防止剤、顔料(例えば酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、
炭酸カルシウム)、分散剤(例えば脂肪酸アミド(例え
ばステアラミド)、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム)、色素(例えばウ
ルトラマリンブルー、コバルトバイオレット)、酸化防
止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、難燃剤、研摩材又は
粗面化剤(例えば珪藻土)、架橋剤、発泡剤、及び/又
は、加工装置内での熱分解及び/又は機械的分解を介し
て形成され得るこれらの誘導体から成っていてもよい。
【0059】また、残留汚染物は、樹脂を含んでいても
よい。これらの樹脂汚染物は、典型的に、層状材料に層
間挿入されることが可能である。樹脂汚染物の一例とし
ては、例えば、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリア
ミド及びポリエステルが挙げられる。これらの樹脂は、
更に色素によって汚染されていることがある。
【0060】本発明のパージ用材料は、いかなるポリマ
ー溶融加工装置にも使用することができる。このような
溶融加工装置は、その最もシンプルな形態において、押
出機とダイとを含むことができ、キャスト押出、伸長、
インフレートフィルム押出、異形押出、紡糸、ブロー成
形、射出成形及び配合に使用することができる。本発明
のパージ用材料は、反応射出成形型のシステムに使用す
ることもできる。
【0061】本発明方法の好ましい実施態様では、配合
機内でパージ用材料の成分全てを配合することにより先
ずパージ用材料が形成され、次いで、この材料は、パー
ジの必要のある加工装置の中を通過させられてよい。そ
の他の実施態様では、パージ材料の成分全てをブレン
ド、好ましくは乾燥ブレンドすることにより組み合わ
せ、次いで、これらの成分は、直接的に加工装置の中を
通過させられ、こうして配合機の使用又は予備配合材料
の使用を回避することができる。更なる実施態様では、
前述した二つの方法の任意の組み合わせを実施すること
ができる。例えば、パージ用材料成分のうちのいくつか
を配合機内で組み合わせ、この組み合わせた成分と、パ
ージ用材料の他の成分とをブレンドすることができる。
その他の好ましい実施態様では、前記パージ用材料を加
工装置の中を通過させながら、前記パージ用材料を10
0℃〜350℃に加熱する工程を含む。本発明の方法
は、装置を最適にクリーニングするのに望ましい回数だ
け、連続的に繰り返すことができる。
【0062】
【実施例】以下の実施例は、本発明を更に詳しく説明す
るために与えられる。
【0063】例A 商業的なスメクタイト粘土ポリプロピレン・マスターバ
ッチC.31PS(供給元 Nanocor)を、ポリプロピレ
ンのホモポリマー、DX5E98(供給元 Union Carbi
de Corporation)中に混和することにより、本発明のパ
ージ用材料を調製する。マスターバッチC.31PS
は、適切な層間挿入剤及び相溶剤で機能化されている有
機粘土、おそらくスメクタイトと、ポリプロピレンとを
含むと考えられる。いずれもペレット形状のC.31P
S及びP4G2Z−073Aを20:80重量比で乾燥
ブレンドすることにより、本発明によるパージ用組成物
例Aを形成する。このようなパージ用組成物は、ZSE-28
Werner and Pfleiderrer 二軸スクリュー配合機をパー
ジするために選択される。
【0064】商業的な色素を含有するポリオレフィン装
填材料を、少なくとも1時間にわたって上述の二軸配合
機において加工する。次いで、慣用のパージ組成物、即
ち4.5MFIを有する低メルトフローインデックス
(MFI)の低密度ポリエチレン(LCPE)を、配合
機の処理物中に着色が見られなくなるまで、配合機の中
を流動させた。典型的には、この段階で、実際の使用の
場合に、配合機は「パージされ」て、全ての汚染物が除
去されたと見なされる。
【0065】しかしながら、この時点で、本発明の例A
のパージ用組成物を、93℃、190.5℃、232
℃、232℃、246℃に設定されたバレル温度プロフ
ィールを有する配合機の中を3.3ポンド/時間(1.
5kg/時間)の速度で通過させる。直ちに、着色され
た産出物を観察することができる。これは、慣用のパー
ジが放出し損ねた配合機から、本発明のパージ用組成物
が残留色素を効果的にパージするからである。例Aを配
合機に通過させてから30分以内に、透明な無色の産出
物を見ることができ、このことはパージの完了を意味す
る。前述の観察は、本発明のパージ用材料の効率を裏付
ける。
【0066】パージ前及びパージ中に例Aから捕集した
試料を、エックス線回折技術(XRD)によって分析す
ることにより、パージ用組成物中の粘土の(001)底
面間隔、ひいては、層間挿入状態を測定する。これらの
底面間隔を、表1に挙げる。
【表1】
【0067】層間挿入の無い典型的なスメクタイト粘土
と、パージ前の例A中の粘土とを比較することにより
(表1から)明らかなように、本発明のパージ用材料中
の粘土は、層間に挿入物質を有している有機粘土であ
る。さらに、例Aの粘土をパージ前とパージ中とで比較
することにより明らかなように、当該粘土は、パージ中
に更に挿入物質を層間に有するようになる。このような
更なる層間挿入は、配合機からの残留色素を粘土格子内
に挿入することに起因し、このことは、本発明のパージ
用組成物の有効性を確証するものである。
【0068】例B1及びB2 二つの少量装填材料、つまり(1)C.31PS(粘土
−ポリプロピレン・マスターバッチ)とP4G2Z−0
73A(ポリプロピレンホモポリマー)とを20:80
重量比で含有する一方の装填材料、及び(2)C.31
PSとP4G2Z−073A(Huntsman Corporation)
とシアン色素(画像形成製品において使用される一般的
な色素)とを、20:79.9:0.1重量比で含有す
る他方の装填材料を、バンバリーバッチ混合装置内で、
204℃で別々に混練し、これにより、それぞれ例B1
及び例B2を得る。例のうちの一方に使用された色素
(供給元 Eastman Kodak Company)は、C232532
を含み、下記の構造を有する。
【化1】 従って、例B1と例B2とは、前者は色素を含まず、後
者が色素を含むことを除けば、極めて類似した組成を有
している。
【0069】例B1及び例B2から捕集した試料を、X
RDによって分析することにより、二つの組成物中にお
ける粘土の(001)底面間隔、ひいては、層間挿入状
態を測定する。これらの間隔を、表2に挙げる。
【表2】
【0070】表2から明らかなように、挿入物質を層間
に有する例B1の粘土は、例B2では、色素の存在にお
いて更に挿入物質を層間に有するようになる。これらの
データは、有機粘土と会合した一般的な層間挿入化学物
質を実証し、パージ用材料の有意な成分としての有機粘
土の能力を証明するものである。
【0071】例C1及びC2 これらの例において使用される粘土は、商業的な有機粘
土、Cloisite(登録商標)25Aを含む。この Cloisit
e 25Aは、カチオン系界面活性剤分子によって改質さ
れたスメクタイト粘土であると考えられる(供給元 Sou
thern Clay Products)。二つの少量装填材料、つまり
(1)Cloisite 25AとP4G2Z−073A(Hunts
man Corporation)とを10:90重量比で含有する一
方の装填材料、及び(2)Cloisite 25AとP4G2
Z−073Aとシアン色素とを、10:89.9:0.
1重量比で含有する他方の装填材料を、バンバリー・
バッチ混合装置内で204℃下に別々に混練し、これに
よりそれぞれ例C1及び例C2を得る。例のうちの一方
に使用された色素(供給元 Eastman Kodak Company)
は、C232532を含み、下記の構造を有する。
【化2】
【0072】従って、例C1と例C2とは、前者は色素
を含まず、後者が色素を含むことを除けば、極めて類似
した組成を有している。
【0073】例C1及び例C2から捕集した試料を、X
RDによって分析することにより、二つの組成物中にお
ける粘土の(001)底面間隔、ひいては、層間挿入状
態を測定する。これらの間隔を、表3に挙げる。
【表3】
【0074】表3から明らかなように、挿入物質を層間
に有する例C1の粘土は、例C2では、色素の存在にお
いて更に挿入物質を層間に有するようになる。これらの
データは、異なる供給元により提供された有機粘土と会
合した一般的な層間挿入化学物質を実証し、パージ用材
料の有意な成分としての有機粘土の能力を証明するもの
である。
【0075】例D1及びD2 これらの例に使用する粘土は、商業的な粘土 Cloisite
(登録商標)Naを含む。この粘土は、いかなる有機分
子によっても改質されていない天然スメクタイト粘土で
あると考えられる(供給元 Southern Clay Product
s)。これらの例における熱可塑性ポリマーは、低密度
ポリエチレンD4002P(供給元 EastmanChemical
s)を含む。これらの例の一方に使用される色素は、A
stra Blue 6GLL(供給元 Aldrich Chemi
cal Company)を含み、この色素は下記の構造を有して
いる:
【化3】
【0076】二つの少量装填材料、つまり(1)Cloisi
te(登録商標)NaとD4002Pとを5:95重量比
で含有する一方の装填材料、及び(2)Cloisite(登録
商標)NaとD4002PとAstra Blue 6
GLLとを、5:90:5重量比で含有する他方の装填
材料を、小型バイアル内で204℃においてスパチュラ
を用いて別々に混練し、これによりそれぞれ例D1及び
例D2を得る。従って、例D1と例D2とは、前者は色
素を含まず、後者が色素を含むことを除けば、極めて類
似した組成を有している。
【0077】例D1及び例D2から捕集した試料を、X
RDによって分析することにより、二つの組成物におけ
る粘土の(001)底面空間、ひいては、層間挿入状態
を測定する。これらの空間を、表4に挙げる。
【表4】
【0078】表4から明らかなように、前もっていかな
る有機分子によっても改質されていないスメクタイト粘
土は、典型的な色素を挿入物質として層間に有すること
ができる。これらのデータは、有機粘土ではない粘土の
挿入化学物質を実証し、パージ用材料の有意な成分とし
ての粘土の能力を証明するものである。
【0079】本発明は、少なくとも1種の熱可塑性ポリ
マー及び少なくとも1種の層状無機粒子を含んで成り、
当該少なくとも1種の層状無機粒子に、少なくとも1種
の残留汚染物が層間挿入され得るパージ用材料を含む
が、本発明では、その他の特徴をも含む。一つの特徴に
おいて、熱可塑性ポリマーには、ポリオレフィン、ポリ
スチレン、ポリアミド及びポリエステルから成る群より
選択される少なくとも1種が含まれる。他の特徴におい
て、熱可塑性ポリマーには、押出可能なポリマーが含ま
れ、成形可能なポリマーが含まれ、又はゼラチン、ポリ
(ビニルアルコール)、ポリ(エチレンオキシド)、ポリビ
ニルピロリジノン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(スチレン
スルホン酸)、ポリアクリルアミド及び第4級化ポリマ
ーを含む水溶性ポリマーが含まれる。その他の特徴にお
いて、熱可塑性ポリマーには、ポリ(エチレンテレフタ
レート)が含まれる。他の特徴において、無機粒子に
は、天然粒子、合成粒子、又は有機化処理された粒子が
含まれる。一つの特徴において、無機粒子には、界面活
性剤によって有機化処理された粒子が含まれる。他の特
徴において、無機粒子には、ハイドロタルク石、有機化
処理されたハイドロタルク石、スメクタイト、モンモリ
ロナイト及びヘクトライトを含むスメクタイト、有機化
処理されたスメクタイトが含まれ、又は層間に挿入物質
を有する粒子が含まれる。他の特徴において、層状無機
粒子は、0.01μm〜5μm、又は0.05μm〜2
μm、又は0.1μm〜1μmの横方向寸法を有する。
他の特徴において、層状無機粒子は、0.5nm〜10
nm、又は1nm〜5nmの厚さを有する。他の特徴に
おいて、層状無機粒子は、10:1よりも大きいか、又
は100:1よりも大きいか、又は1000:1よりも
大きいアスペクト比を含む。その他の特徴において、層
状無機材料には、100g当たり50〜300ミリ当量
のイオン交換容量を有するフィロシリケートが含まれ
る。他の特徴において、残留汚染物には色素が含まれ、
また、この色素には、アニオン性色素、非イオン性色
素、カチオン性色素、有機色素、有機金属性色素及び無
機色素から成る群より選択される少なくとも1種が含ま
れ、あるいは、この色素は、着色処理されている。その
他の特徴において、パージ材料には、更に、核形成剤、
充填剤、可塑剤、界面活性剤、層間挿入剤、相溶剤、カ
ップリング剤、耐衝撃性改良剤、連鎖延長剤、着色剤、
滑剤、静電防止剤、顔料、分散剤、色素、酸化防止剤、
蛍光増白剤、紫外線吸収剤、難燃剤、研摩材又は粗面化
剤、架橋剤及び発泡剤から成る群より選択される少なく
とも1種の添加剤が含まれる。
【0080】本発明は、少なくとも1種の残留汚染物を
含むポリマー溶融加工装置に、少なくとも1種の熱可塑
性ポリマー及び少なくとも1種の層状無機粒子を含むパ
ージ用材料を加え、そして当該パージ用材料を当該加工
装置の中を通過させる工程を含んで成り、当該残留汚染
物が当該層状無機粒子に層間挿入されることにより当該
残留汚染物が当該ポリマー溶融加工装置から除去される
パージ方法に関する。他の特徴も、本発明方法に含まれ
る。この方法の一つの特徴において、溶融加工装置には
押出機が含まれる。この方法のその他の特徴において、
押出機にはダイが含まれる。この方法のその他の特徴に
おいて、ポリマー溶融加工装置には射出成形機が含まれ
る。この方法の他の特徴において、熱可塑性ポリマーに
は、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド及びポ
リエステルから成る群より選択される少なくとも1種を
含む押出可能なポリマー又は成形可能なポリマーが含ま
れ、また、例えば、ゼラチン、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ポリ(エチレンオキシド)、ポリビニルピロリジノ
ン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(スチレンスルホン酸)、ポ
リアクリルアミド及び第4級化ポリマーを含む水溶性ポ
リマーが含まれる。この方法のその他の特徴において、
熱可塑性ポリマーには、ポリ(エチレンテレフタレート)
が含まれる。この方法の他の特徴において、無機粒子に
は、天然粒子、合成粒子、又は有機化処理された粒子が
含まれる。この方法の他の特徴において、無機粒子に
は、界面活性剤により一部有機処理された粒子が含まれ
る。この方法の他の特徴において、無機粒子には、ハイ
ドロタルク石、有機化処理されたハイドロタルク石、ス
メクタイト、モンモリロナイト及びヘクトライトを含む
スメクタイト、有機化処理されたスメクタイトが含ま
れ、また層間に挿入物質を有する粒子が含まれる。この
方法の他の特徴において、層状無機粒子は、0.01μ
m〜5μm、又は0.05μm〜2μm、又は0.1μ
m〜1μmの横方向寸法を有する。この方法の他の特徴
において、層状無機粒子は、0.5nm〜10nm、又
は1nm〜5nmの厚さを有する。他の特徴において、
層状材料粒子は、10:1よりも大きいか、又は10
0:1よりも大きいか、又は1000:1よりも大きい
アスペクト比を含む。この方法のその他の特徴におい
て、層状無機粒子には、100g当たり50〜300ミ
リ当量のイオン交換容量を有するフィロシリケートが含
まれる。この方法のその他の特徴において、残留汚染物
には樹脂が含まれる。この方法のその他の特徴におい
て、これらの樹脂には、ポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリアミド及びポリエステルから成る群より選択さ
れる少なくとも1種が含まれる。この方法のその他の特
徴において、残留汚染物には色素が含まれる。この方法
のその他の特徴において、この色素には、アニオン性色
素、非イオン性色素、カチオン性色素、有機色素、有機
金属性色素及び無機色素から成る群より選択される少な
くとも1種が含まれる。この方法の1つの特徴におい
て、色素は着色処理されている。この方法のその他の特
徴において、残留汚染物には、核形成剤、充填剤、可塑
剤、界面活性剤、層間挿入剤、相溶剤、カップリング
剤、耐衝撃性改良剤、連鎖延長剤、着色剤、滑剤、静電
防止剤、顔料、分散剤、脂肪酸の金属塩、色素、酸化防
止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、難燃剤、研摩材又は
粗面化剤、架橋剤及び発泡剤が含まれる。この方法のそ
の他の特徴において、前記熱可塑性ポリマーに対する前
記層状無機材料の重量比は、99.9部の熱可塑性ポリ
マーに対して最小0.1部の層状無機材料の比を含む。
この方法のその他の特徴において、前記熱可塑性ポリマ
ーに対する前記層状無機材料の重量比は、95部の熱可
塑性ポリマーに対して最小5部の層状無機材料の比を含
む。この方法の一つの特徴において、前記熱可塑性ポリ
マーに対する前記層状無機材料の重量比は、90部の熱
可塑性ポリマーに対して最小10部の層状無機材料の比
を含む。この方法の一つの特徴に置いて、前記加工装置
の中を通過させながら、前記パージ用材料を100℃〜
350℃まで加熱する工程を含む。この方法のその他の
特徴において、前記方法を更に繰り返すことを含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 303:08 B29K 303:08 (72)発明者 ナラシムハラオ ドントゥラ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14623, ロチェスター,ウエスト スクワイア ド ライブ 183 (72)発明者 デバシス マジュンダー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,メレディス アベニュ 57 (72)発明者 ホセ エル.ガルシア アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,グラウス ポイント 3 (72)発明者 ゲイリー エス.フリードマン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,メドウ リッジ レーン 922 (72)発明者 クレイグ ルウェリン バーネス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14482, ルロイ,ノース ストリート 76 Fターム(参考) 4F207 AE10 KA01 KA17 KM20 KM28 4J002 AB021 AD001 BB001 BB061 BB071 BD031 BE021 BF021 BG011 BG031 BG131 CF031 CF191 CG001 CH071 CH091 CK021 CL001 CM041 CN021 CN031 CN041 DE046 DF026 DJ006 DJ036 DJ046 DJ056 FA016 GT00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の熱可塑性ポリマー及び
    少なくとも1種の層状無機粒子を含んで成り、当該少な
    くとも1種の層状無機粒子に、少なくとも1種の残留汚
    染物を層間挿入することができるパージ用材料。
  2. 【請求項2】 少なくとも1種の残留汚染物を含むポリ
    マー溶融加工装置に、少なくとも1種の熱可塑性ポリマ
    ー及び少なくとも1種の層状無機粒子を含むパージ用材
    料を加え、そして当該パージ用材料を当該加工装置の中
    を通過させる工程を含んで成り、 当該残留汚染物が当該層状無機粒子に層間挿入されるこ
    とにより、当該残留汚染物が当該ポリマー溶融加工装置
    から除去されるパージ方法。
JP2003150752A 2002-05-28 2003-05-28 パージ用材料及びパージ方法 Pending JP2003342484A (ja)

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