JP2003337211A - 色合成光学系の製造方法、色合成光学系の製造装置、およびプロジェクタの製造方法 - Google Patents

色合成光学系の製造方法、色合成光学系の製造装置、およびプロジェクタの製造方法

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JP2003337211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定板に対する色合成光学素子の取り付け
精度を向上できるとともに、コストを抑えて効率的に製
造できる色合成光学系の製造方法、色合成光学系の製造
装置、およびプロジェクタの製造方法を提供すること。 【解決手段】4つのうちのいずれかの反射面501,5
02,511,512に測定光Xを導入し、各反射面5
01,502,511,512で反射され、反射装置で
反射され、再度、反射面501,502,511,51
2で反射された戻り光Yをオートコリメータ620で検
出し、処理部628で画像処理および演算処理を行う。
これらの処理結果に基づいて、位置調整機構690は、
測定光Xの位置と戻り光Yの位置との偏差をなくすよう
に、固定板447に対するクロスダイクロイックプリズ
ム45の姿勢を調整し、高精度なプリズムユニット50
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色合成光学系の製
造方法、色合成光学系の製造装置、およびプロジェクタ
の製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来、光源から射出された光束をダイクロ
イックミラーを用いて三色の色光R,G,Bに分離する
色分離光学系と、分離された光束を色光毎に画像情報に
応じて変調する3枚の光変調装置(液晶パネル)と、各
液晶パネルで変調された光束を合成する色合成光学系と
を備える三板式のプロジェクタが知られている。この色
合成光学系は、色分離光学系等が収納される光学部品用
筐体に機械的に固定される固定板と、この固定板に接着
固定される色合成光学素子としてのクロスダイクロイッ
クプリズムとを備え、プリズムユニットとして一体的に
構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】このクロスダイクロイックプリズムは、4
つの直角プリズムを各界面に沿って貼り合わせて形成さ
れた略立方体状のプリズムである。略立方体の側面にお
いて、3つの側面は、対向配置された液晶パネルで変調
された色光が入射される光束入射端面とされ、残りの1
つの側面は、入射された光束を合成した合成光が射出さ
れる光束射出端面とされている。また、4つの貼り合わ
せ面において、延出方向に沿った2つの反射面の組みに
は、所定波長域を有する赤色光を反射する誘電体多層膜
が設けられ、また、延出方向に沿った他の2つの反射面
の組みには、前述とは異なる波長域を有する青色光を反
射する誘電体多層膜が設けられている。つまり、クロス
ダイクロイックプリズムの内部には、4つの反射面が略
X字状に配置されている。従って、鮮明な投写画像を得
るためには、これらの略X字状の4つの反射面が各液晶
パネルに対して所定方向に確実に向いている必要があ
る。
【0004】このため、従来は、クロスダイクロイック
プリズムの上面側からCCDカメラ等によって撮像しつ
つ、クロスダイクロイックプリズムの外形寸法を固定板
の基準線に合致させるとともに、各直角プリズムの端部
同士を突きあわせて形成される交線、すなわち、赤色光
を反射する反射面と青色光を反射する反射面との交線の
平面位置(交点)を固定板の基準点に合致させることに
より、固定板に対するクロスダイクロイックプリズムの
位置を調整していた。
【0005】
【特許文献1】特開2000−221588号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、クロスダイクロイックプリズムの外形を
基準として、固定板に対するクロスダイクロイックプリ
ズムの平面位置を調整するだけであるため、あおり方向
と呼ばれるクロスダイクロイックプリズムの倒れ位置を
正確に調整できず、製造されたプリズムユニットの精度
にばらつきが生じていた。このため、プリズムユニット
の歩留まりが低下し、製造コスト高につながっていた。
【0007】本発明の目的は、固定板に対する色合成光
学素子の取り付け精度を向上できるとともに、コストを
抑えて効率的に製造できる色合成光学系の製造方法、色
合成光学系の製造装置、およびプロジェクタの製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る色合成光学
系の製造方法は、入射する複数の光束の光軸と直交する
方向から見て、入射角略45度となるように略X字状に
配置される4つの反射面を有し、略X字状の一方の延出
方向に沿った一組の反射面が、他の一組の反射面と異な
る波長域の光束を反射するように構成された色合成光学
素子と、この色合成光学素子における前記X字状の反射
面に交差する端面に接着固定される固定板とを備える色
合成光学系の製造方法であって、前記固定板に設定され
た基準位置に対して、前記一組の反射面および前記他の
一組の反射面が交わる交線を位置調整する基準位置調整
手順と、位置調整された前記交線を中心として、前記固
定板に対する各反射面の回転位置を調整する回転位置調
整手順と、前記固定板の接着面に対する各反射面の倒れ
位置を調整する倒れ位置調整手順と、これらの調整手順
終了後、前記色合成光学素子を前記固定板に対して接着
固定する接着固定手順とを備えることを特徴とする。
【0009】ここで、接着固定手順としては、例えば、
位置調整された色合成光学素子と固定板との間に流動性
のある接着剤等を流し込むことにより固定する構成を採
用できる。また、位置調整を行う前に、予め、色合成光
学素子と固定板との間に未硬化状態で流動性のある光硬
化型接着剤を設け、位置調整手順終了後に、この光硬化
型接着剤に、色合成光学素子の上方等から紫外線等の光
線を照射して硬化させる構成も採用できる。
【0010】このような発明によれば、基準位置調整手
順において、固定板の基準位置に対して色合成光学素子
を位置調整した上で、回転位置調整手順において、固定
板に対する色合成光学素子の回転位置を調整できること
に加えて、倒れ位置調整手順において、色合成光学素子
を構成する反射面の倒れ位置の調整も行うことができる
ため、上方から見た色合成光学素子の外形や交線の平面
位置に基づいて位置調整する場合に比べて、固定板に対
する色合成光学素子の取り付け精度を向上できる。これ
により、色合成光学系の品質のばらつきを抑えることが
できるため、製造コストを抑えて効率的に色合成光学系
を製造できる。
【0011】以上の色合成光学系の製造方法において、
前記基準位置調整手順は、前記交線の画像を、撮像素子
および画像取込装置を介してコンピュータに取り込んで
画像処理を行うことにより実施することが好ましい。こ
の場合には、例えば、CCD(Charge Coupled Devic
e)、MOS(Metal Oxide Semiconductor)センサ等の
撮像素子と、これらの撮像素子から入力された信号をコ
ンピュータ用の画像信号に変換するビデオキャプチャボ
ード等の画像取込装置を利用できる。これらの撮像素子
および画像取込装置を用いることにより、基準位置調整
手順において、固定板の基準位置に交線を正確にかつ自
動的に合わせることができ、固定板に対する色合成光学
素子の取り付け精度をより一層向上できる。
【0012】以上の色合成光学系の製造方法において、
前記回転位置調整手順は、前記色合成光学素子のいずれ
かの反射面に入射角略45度で測定光を導入する測定光
導入ステップと、導入された測定光の戻り光を検出する
戻り光検出ステップと、検出された戻り光に基づいて、
前記反射面の回転位置を調整する反射面回転位置調整ス
テップとを備えることが好ましい。さらに、前記倒れ位
置調整手順は、前記色合成光学素子のいずれかの反射面
に入射角略45度で測定光を導入する測定光導入ステッ
プと、導入された測定光の戻り光を検出する戻り光検出
ステップと、検出された戻り光に基づいて、前記反射面
の倒れ位置を調整する反射面倒れ位置調整ステップとを
備えることが好ましい。
【0013】これらの場合には、例えば、測定光導入ス
テップにおいて、いずれかの反射面に測定光を導入し、
戻り光導入ステップにおいて、この導入された測定光が
反射面で反射された後に、色合成光学素子の端面で反射
され、さらに、反射面で反射されて構成された戻り光を
検出する。ここで、反射面に対する測定光の入射角が4
5度になっていない場合には、反射面での2回の反射に
より、戻り光は、導入した測定光の設計上の位置とは異
なる位置に射出されることになる。すなわち、色合成光
学素子が回転方向にずれている場合には、測定光の位置
と戻り光の位置とが水平方向にずれることになる。一
方、色合成光学素子が倒れ方向にずれている場合には、
測定光の位置と戻り光の位置とが垂直方向にずれること
になる。このため、反射面回転位置調整ステップおよび
反射面倒れ位置調整ステップにおいて、測定光の位置と
戻り光の位置との間の水平,垂直位置のずれをなくし
て、測定光の位置と戻り光の位置とを合致させることに
より、反射面の回転位置および倒れ位置を確実に調整で
きる。
【0014】ここで、前記回転位置調整手順および前記
倒れ位置調整手順は、前記戻り光を撮像素子および画像
取込装置を介してコンピュータに取り込んで画像処理を
行うことにより実施することが好ましい。この場合に
は、戻り光を撮像素子で撮像し、この撮像された戻り光
の画像を画像取込装置で取り込んで画像処理を行うの
で、戻り光の検出を正確で、かつ自動的に実施でき、色
合成光学素子の取り付け精度の向上に加えて、取り付け
作業の迅速化および簡素化を図ることができる。
【0015】以上の色合成光学系の製造方法において、
前記色合成光学素子のいずれかの反射面に入射角略45
度で測定光を導入する測定光導入ステップと、導入され
た測定光の戻り光を検出する戻り光検出ステップと、前
記測定光を、前記いずれかの反射面の延出方向に沿った
他の反射面に切り替えて導入する測定光切替ステップ
と、切替後の測定光の戻り光を検出して、前記いずれか
の反射面に対する他の反射面の偏差を求め、前記色合成
光学素子の良否を判定する良否判定ステップとを備える
ことが好ましい。
【0016】このような場合には、例えば、以下のよう
な手順で実施される。まず、各位置調整手順が終了した
後に、測定光導入ステップにおいて、いずれか1つの反
射面のみに測定光を導入し、戻り光検出ステップにおい
て、この導入された測定光の戻り光を検出する。次に、
測定光切替ステップにおいて、前述した反射面の延出方
向に沿った他の反射面のみに測定光が導入されるような
切替え処理を行ってから、他の反射面のみに測定光を導
入する。次に、良否判定手順において、切り替え後の測
定光の戻り光を検出して、最初の反射面での戻り光の位
置と他の反射面での戻り光の位置とを比較し、これらの
戻り光同士の偏差を取得し、取得された偏差が所定規格
値の範囲内にあるか否かを判定する。これにより、色合
成光学系の良否を判定する。
【0017】このような良否判定手順を実施することに
より、取得された偏差に基づいて、各組みの反射面を構
成する2つの反射面間の相対的な位置、すなわち、2つ
の反射面間のなす角度を簡単に取得できる。この際、取
得した偏差が規格値内か否かを判定して、規格値の範囲
内のものだけを良品とすることにより、より高精度に構
成された色合成光学系だけを選択的に製造できる。
【0018】本発明に係る色合成光学系の製造装置は、
入射する複数の光束の光軸と直交する方向から見て、入
射角略45度となるように略X字状に配置される4つの
反射面を有し、略X字状の一方の延出方向に沿った一組
の反射面が、他の一組の反射面と異なる波長域の光束を
反射するように構成された色合成光学素子と、この色合
成光学素子における前記X字状の反射面に交差する端面
に接着固定される固定板とを備える色合成光学系の製造
装置であって、前記固定板が取り付けられる台座と、こ
の台座に取り付けられた固定板に対する前記色合成光学
素子の位置調整を行う位置調整機構と、前記4つの反射
面のいずれかの反射面に入射角略45度で測定光を導入
する測定光導入部と、導入された測定光の戻り光を検出
する戻り光検出部と、前記測定光を、前記いずれかの反
射面の延出方向に沿った他の反射面に切り替えて導入す
る測定光切替部とを備えることを特徴とする。
【0019】本発明では、例えば、以下のような手順で
色合成光学系を製造する。まず、固定板を台座に設置し
た後に、真空吸着等の手段により色合成光学素子を位置
調整機構に保持させ、固定板と色合成光学素子とを当接
した状態とする。次に、固定板に形成された基準位置に
対して、色合成光学素子の交線の位置を合致させて、固
定板に対する色合成光学素子の基準位置を調整する。次
に、測定光切替部を操作して、交線で区画される2つの
領域のうちのいずれか一方の領域の反射面のみに入射角
略45度で測定光を導入し、戻り光検出部で測定光の戻
り光を検出する。そして、測定光の位置と検出された戻
り光の位置との偏差がなくなるように、位置調整機構で
色合成光学素子の位置を調整する。最後に、位置調整さ
れた色合成光学素子と固定板とを接着剤等で接着固定す
ることにより、色合成光学系を製造する。
【0020】このように測定光と戻り光との位置を合致
させて位置調整するため、固定板に対する色合成光学素
子の平面的な位置に加えて、倒れ方向の位置も調整で
き、固定板に対する色合成光学素子の取り付け精度を向
上できる。これにより、色合成光学系の品質のばらつき
を減少でき、製造コストを抑えて効率的に色合成光学系
を製造できる。また、一組の反射面のいずれかの反射面
のみに測定光を導入し、その戻り光を検出して色合成光
学素子の位置を調整するため、延出方向に沿った反射面
間に微小なずれがあっても、検出される戻り光が常に1
つとなって、固定板に対する色合成光学素子の位置を精
度良く調整できる。
【0021】以上の色合成光学系の製造装置において、
前記一組の反射面および他の一組の反射面が交わる交線
の画像を取り込む基準位置画像処理部を備えることが好
ましい。この場合には、基準位置画像処理部で交線画像
を取り込むことにより、固定板の基準位置に交線を正確
にかつ自動的に合わせることができ、固定板に対する色
合成光学素子の取り付け精度を向上できる。
【0022】以上の色合成光学系の製造装置において、
前記測定光導入部および前記戻り光導入部は、オートコ
リメータとして一体的に構成されていることが好まし
い。この場合には、オートコリメータとして、測定光導
入部と戻り光検出部とが一体的に構成された1つの機器
となるので、測定光導入部と戻り光検出部とを別々に配
置する場合に比べて装置の小型化を図ることができる。
【0023】以上の色合成光学系の製造装置において、
前記戻り光検出部に接続された撮像素子で撮像された戻
り光の画像を、画像取込装置を介して取り込んで画像処
理を行う画像処理部を備えることが好ましい。この場合
には、撮像素子等で撮像された戻り光の画像を、画像取
込装置で取り込んで画像処理を行うので、戻り光の検出
を正確で、かつ自動的に実施でき、色合成光学素子の取
り付け精度の向上に加えて、取り付け作業の迅速化およ
び簡素化を図ることができる。
【0024】ここで、前記画像処理部を備える色合成光
学系の製造装置において、前記画像処理部における前記
いずれか一組の反射面を構成する反射面のそれぞれで反
射した戻り光の画像処理結果に基づいて、2つの反射面
間の角度を測定する角度測定部と、この測定された角度
が規格値の範囲内であるか否かを判定する良否判定部と
を備えることが好ましい。この場合には、角度測定部で
2つの反射面間の角度を測定し、この測定された角度が
規格値の範囲内であるか否かを良否判定部が判定して、
規格値の範囲内のものだけを良品とすることにより、よ
り高精度に構成された色合成光学素子だけを選択的に製
造できる。なお、画像処理部には、測定された角度が規
格値の範囲外と判定された場合に、警報を発生させる警
報発生部を設けてもよい。この場合には、警報発生部で
発生された警報により、作業者は、当該製造品が不良品
であることを迅速に把握でき、良品への不良品の混入を
確実に防止できる利点がある。
【0025】以上の色合成光学系の製造装置において、
前記反射面で反射された光束を反射して戻り光として前
記戻り光検出部に導入する反射部材を備えることが好ま
しい。この場合には、反射部材で確実に反射させた光束
を戻り光にできるので、例えば、プリズム等の端面で反
射した光束を戻り光とする場合に比べて、戻り光を明る
くできて、戻り光検出部での検出を容易にできる。
【0026】本発明に係る色合成光学系は、以上のよう
な色合成光学系の製造方法により製造されることを特徴
とする。また、本発明に係るプロジェクタの製造方法
は、以上のような色合成光学系の製造方法を含むことを
特徴とする。これらの場合には、前述した色合成光学系
の製造方法または色合成光学系の製造装置と略同様の作
用、効果を奏することができ、これにより、色合成光学
系において各色光を高精度に合成できて、鮮明な投写画
像を観察者に提供できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態を
図面に基づいて説明する。 [1.プロジェクタの構造]図1は、色合成光学系とし
てのプリズムユニットを備えるプロジェクタ1を模式的
に示す図である。図2は、プロジェクタ1の内部側を示
す斜視図である。プロジェクタ1は、図1,2に示すよ
うに、外装ケース内に収容された電源ユニット3と、同
じく外装ケース内に配置された平面U字形の光学ユニッ
ト4とを備え、全体略直方体状となっている。
【0028】電源ユニット3は、電源31と、この電源
31の側方に配置されたランプ駆動回路(バラスト)3
2とを備える。電源31は、電源ケーブルを通して供給
された電力をランプ駆動回路32や図示しないドライバ
ーボード等に供給するものであり、前記電源ケーブルが
差し込まれるインレットコネクタ33を備える。ランプ
駆動回路32は、電力を光学ユニット4の光源ランプ4
11に供給するものである。
【0029】[2.光学ユニットの構成]光学ユニット
4は、光源ランプ411から射出された光束を画像情報
に応じて変調して光学像を形成するユニットであり、イ
ンテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、
リレー光学系43と、電気光学装置44と、色合成光学
系としてのプリズムユニット50と、投写レンズ46
と、これらの光学系41〜44,50を収納する合成樹
脂製のライトガイド47とを備える。
【0030】インテグレータ照明光学系41は、電気光
学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、
緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441
G,441Bと示す)の画像形成領域をほぼ均一に照明
するための光学系であり、光源装置413と、第1レン
ズアレイ418と、第2レンズアレイ414と、偏光変
換素子415と、第1コンデンサレンズ416と、反射
ミラー424と、第2コンデンサレンズ419とを備え
る。
【0031】光源装置413は、放射状の光線を射出す
る放射光源としての光源ランプ411と、この光源ラン
プ411から射出された放射光を反射するリフレクタ4
12とを備える。光源ランプ411は、高圧水銀ランプ
であるが、ハロゲンランプやメタルハライドランプとし
てもよい。リフレクタ412としては、放物面鏡を用い
ている。なお、放物面鏡の他、平行化レンズ(凹レン
ズ)とともに楕円面鏡を用いた構成としてもよい。
【0032】第1レンズアレイ418は、光軸方向から
見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状
に配列された構成を有する。各小レンズは、光源ランプ
411から射出される光束を、複数の部分光束に分割す
る。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像
形成領域の形状と略相似形をなすように設定されてい
る。例えば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペ
クト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、
各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0033】第2レンズアレイ414は、第1レンズア
レイ418と略同様な構成を有し、小レンズがマトリク
ス状に配列される。第2レンズアレイ414は、第1コ
ンデンサレンズ416および第2コンデンサレンズ41
9とともに、第1レンズアレイ418の各小レンズの像
を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0034】偏光変換素子415は、第2レンズアレイ
414と第1コンデンサレンズ416との間に配置され
るとともに、第2レンズアレイ414と一体でユニット
化されている。この偏光変換素子415は、第2レンズ
アレイ414からの光を1種類の偏光光に変換するもの
であり、これにより、電気光学装置44での光の利用効
率が高められている。
【0035】具体的に、偏光変換素子415によって1
種類の偏光光に変換された各部分光は、第1コンデンサ
レンズ416および第2コンデンサレンズ419によっ
て最終的に電気光学装置44の液晶パネル441R,4
41G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調す
るタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1で
は、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のラ
ンダムな偏光光を発する光源ランプ411からの光のほ
ぼ半分が利用されない。そこで、偏光変換素子415を
用いることにより、光源ランプ411からの射出光を全
て1種類の偏光光に変換し、電気光学装置44での光の
利用効率を高めている。
【0036】色分離光学系42は、2枚のダイクロイッ
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ダイクロイックミラー421、422によりインテ
グレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束
を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有してい
る。
【0037】リレー光学系43は、入射側レンズ43
1、リレーレンズ433、および反射ミラー432、4
34を備え、色分離光学系42で分離された色光、青色
光を液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
【0038】この際、色分離光学系42のダイクロイッ
クミラー421では、インテグレータ照明光学系41か
ら射出された光束の青色光成分と緑色光成分とが透過す
るとともに、赤色光成分が反射する。ダイクロイックミ
ラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー42
3で反射し、フィールドレンズ417を通って赤色用の
液晶パネル441Rに達する。このフィールドレンズ4
17は、第2レンズアレイ414から射出された各部分
光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換
する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射側に
設けられたフィールドレンズ417も同様である。
【0039】ダイクロイックミラー421を透過した青
色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー
422によって反射し、フィールドレンズ417を通っ
て緑色用の液晶パネル441Gに達する。一方、青色光
はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系
43を通り、さらにフィールドレンズ417を通って青
色光用の液晶パネル441Bに達する。なお、青色光に
リレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路
の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散
等による光の利用効率の低下を防止するためである。す
なわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をその
まま、フィールドレンズ417に伝えるためである。
【0040】電気光学装置44は、3枚の光変調装置と
しての液晶パネル441R,441G,441Bを備
え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチ
ング素子として用いたものであり、色分離光学系42で
分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441
R,441G,441Bによって、画像情報に応じて変
調されて光学像を形成する。
【0041】[3.色合成光学系の構造]プリズムユニ
ット50は、ライトガイド47の所定位置に取り付けら
れて、3枚の液晶パネル441R,441G,441B
で変調され射出された各色光を合成してカラー画像を形
成するものであり、色合成光学素子としてのクロスダイ
クロイックプリズム45と、このクロスダイクロイック
プリズム45の端面に接着固定される固定板447とを
備えて構成される。
【0042】図3は、クロスダイクロイックプリズム4
5を分解して示す平面図である。クロスダイクロイック
プリズム45は、図3に示すように、3枚の液晶パネル
441R,441G,441B(図1)から射出された
各色光を合成してカラー画像を形成する機能を有し、4
つの直角プリズム451を各界面に沿って貼り合わせて
形成された略立方体状である。これらの界面において、
延出方向に沿った2つの面501,502の一組である
赤色反射面500には、所定波長域を有する赤色光を反
射する図示しない誘電体多層膜が設けられている。ま
た、延出方向に沿った他の2つの反射面511,512
の一組である青色反射面510には、前述とは異なる波
長域を有する青色光を反射する誘電体多層膜が設けられ
ている。
【0043】従って、クロスダイクロイックプリズム4
5の内部には、4つの反射面501,502,511,
512が、互いに90度の直角なX字状に配置されるこ
とになる。また、2つの色反射面500,510の交線
520は、クロスダイクロイックプリズム45の中心位
置を示す線である。クロスダイクロイックプリズム45
で合成されたカラー画像は、投写レンズ46から射出さ
れ、スクリーン上に拡大投写される。
【0044】なお、本実施形態のクロスダイクロイック
プリズム45とは別に、赤色反射面500と青色反射面
510とが反対の位置とされたクロスダイクロイックプ
リズムも採用できる。ただし、以下の説明では、前述し
たクロスダイクロイックプリズム45で説明する。
【0045】図4は、プリズムユニット50を含む光学
部品の構造を示す斜視図である。図5は、固定板447
を示す平面図である。固定板447は、図4,5に示す
ように、平面視略正方形の固定板本体448と、この固
定板本体448の四隅から外側へ突出した四つの腕部4
47Aとを備える。固定板本体448は、中央部分に球
状の膨出部447Cを有する。また、固定板本体448
における正方形の対角線の位置に、膨出部447Cの頂
上部分、すなわち固定板本体448の中心部分である基
準点447C1で交差する略X字状の基準線447Dが
形成されている。各腕部447Aには、丸孔447Bが
1つずつ設けられている。これらの丸孔447Bのうち
対角となる位置の二つの丸孔447Bは、ライトガイド
47に形成された位置出し用の突部に嵌合される孔であ
り、残りの二つの丸孔447Bは、ライトガイド47に
螺合されるネジ挿通用の孔である。
【0046】ここで、図4,5を参照し、電気光学装置
44およびプリズムユニット50を含んで一体的に構成
された光学部品の構造について説明する。図4に示すよ
うに、各液晶パネル441R,441G,441Bは、
保持枠443内に収納され、この保持枠443の四隅部
分に形成された孔443Aに透明樹脂製のピン445を
紫外線硬化型接着剤とともに挿入することにより、クロ
スダイクロイックプリズム45の側面である光束入射面
側に金属製の固定用プレート446を介して接着されて
いる。
【0047】また、保持枠443には、矩形状の開口部
443Bが形成されている。各液晶パネル441R,4
41G,441Bは、開口部443Bで露出し、この部
分が画像形成領域となる。すなわち、各液晶パネル44
1R,441G,441Bの画像形成領域に各色光R,
G,Bが導入され、画像情報に応じて光学像が形成され
る。一体化された液晶パネル441R,441G,44
1Bおよびプリズムユニット50を含んで構成される光
学部品は、クロスダイクロイックプリズム45の上面4
5A(光束入射面に対して直交する面)に接着された固
定板447を介して下ライトガイド471に固定され
る。
【0048】ライトガイド47は、図2に示すように、
各光学部品414〜419,421〜424,431〜
434を上方からスライド式に嵌め込む溝部がそれぞれ
設けられた下ライトガイド471と、下ライトガイド4
71の上部の開口側を閉塞する蓋状の上ライトガイド
(図示略)とを備える。また、ライトガイド47の光射
出側にはヘッド部49が形成されている。ヘッド部49
の前方側に投写レンズ46が固定され、後方側に液晶パ
ネル441R,441G,441Bが取り付けられたプ
リズムユニット50が配置される。
【0049】[4.色合成光学系の製造装置の構造]図
6は、色合成光学系の製造装置としてのプリズムユニッ
ト製造装置600を示す正面図であり、図7はその平面
図、図8はその側面図である。プリズムユニット製造装
置600は、固定板447に対するクロスダイクロイッ
クプリズム45の位置を調整して接着固定することによ
りプリズムユニット50を製造する装置である。プリズ
ムユニット製造装置600は、下側にキャスタ601A
が設置され移動可能とされた装置台601と、この装置
台601上に設置された製造装置本体602とを備え
る。
【0050】製造装置本体602は、図6に示すよう
に、固定板447が取り付けられる台座610と、この
固定板447に対するクロスダイクロイックプリズム4
5の位置を調整する位置調整機構690と、この位置調
整機構690とは、台座610を挟んだ反対側の位置で
あって、固定板447にクロスダイクロイックプリズム
45が配置された場合において、このクロスダイクロイ
ックプリズム45の射出端面45Eに対向配置されるオ
ートコリメータ620とを備える。
【0051】また、製造装置本体602は、図6〜図8
に示すように、オートコリメータ620および固定板4
47の間に配置される測定光切替部としての切替装置6
30と、配置されるクロスダイクロイックプリズム45
の入射端面45B,45Rにそれぞれ対向配置される反
射部材としての2台の反射装置640,650と、反射
装置650の背面側に配置された前後測定CCDカメラ
660と、クロスダイクロイックプリズム45の入射端
面45Gに対向配置される左右測定CCDカメラ670
と、これらの2台のCCDカメラ660,670での検
出結果を画像処理して、モニター682に表示するコン
ピュータ680と、各反射装置640,650の駆動を
制御する図示しない駆動本体とを備える。また、図示を
省略するが、装置台601の近傍には、紫外線硬化型接
着剤を硬化させて固定板447にクロスダイクロイック
プリズム45を固定するための固定用紫外線光源装置が
設置されている。なお、プリズムユニット製造装置60
0において、オートコリメータ620から見て左側を左
方向、右側を右方向、手前側を前方向、奥側を後方向と
する。
【0052】台座610は、固定板447を含む各種の
光学部品を設置するための部材であり、その上面には、
前記固定板447の腕部447Aの丸孔447Bに対応
する孔が形成され、この孔と前記丸孔447Bとでねじ
止めされている。
【0053】ここで、図9は、位置調整機構690を拡
大して示す図である。位置調整機構690は、クロスダ
イクロイックプリズム45の三次元位置を調整する装置
であり、装置台601上に支持固定された機構本体32
2と、この機構本体322の先端に配置されたプリズム
保持部321とを備える。
【0054】プリズム保持部321は、緩衝部材を介し
て、クロスダイクロイックプリズム45の端面を吸着し
て保持するものである。また、プリズム保持部321の
先端の当接面近傍には、図示しない紫外線照射部が設け
られており、この紫外線照射部から紫外線を照射するこ
とにより、クロスダイクロイックプリズム45を通し
て、クロスダイクロイックプリズム45と固定板447
との間に配置される図示しない紫外線硬化型接着剤を硬
化できるようになっている。
【0055】機構本体322は、図9に示すように、モ
ータ等により駆動し、プリズム保持部321の姿勢を調
整する部分であり、プリズム保持部321に吸着された
クロスダイクロイックプリズム45を三次元的に自由な
位置に調整できるようになっている。
【0056】機構本体322は、装置台601上に固定
される基部323と、基部323上面に対して移動可能
に設置された平面位置調整部324と、この平面位置調
整部324の先端部分に設けられた面外回転位置調整部
325と、この面外回転位置調整部325の先端部分に
設けられる面内回転位置調整部326とを備え、面内回
転位置調整部326の先端部分には、プリズム保持部3
21が設けられている。
【0057】平面位置調整部324は、固定板447に
対してクロスダイクロイックプリズム45の前後方向お
よび左右方向の位置を調整する部分であり、基部323
上のレール323Aに沿って摺動可能に設けられる左右
調整部324Aと、左右調整部324A上に固定される
断面略矩形枠状の係合部材324Bと、係合部材324
Bの矩形枠内を摺動可能に設けられる前後調整部324
Cと、前後調整部324C上に立設される脚部324D
と、脚部324Dの上部先端部分に設けられる上下調整
部324Fと、上下調整部324Fおよび脚部324D
を接続する接続部324Eと、上下調整部324Fに設
けられ、面外回転位置調整部325が接続される接続部
324Gとを備える。各調整部324A、324Cは、
図示しないモータなどの駆動機構により、装置台601
における図9中紙面に直交する方向および紙面に沿った
左右方向)を移動する。また、上下調整部324Fは、
図示しないモータなどの駆動機構により接続部324E
に対して図9中上下方向に移動する。
【0058】面外回転位置調整部325は、固定板44
7に対してクロスダイクロイックプリズム45の面外方
向回転位置の調整(クロスダイクロイックプリズム45
におけるあおり方向の位置調整)を行うものである。面
外回転位置調整部325は、平面位置調整部324の先
端部分に固定され、上下方向で円弧となるように摺動可
能に設けられた第1調整部325Aと、第1調整部32
5Aに取り付けられた略扇状の調整案内部325Cと、
この調整案内部325Cに沿って左右方向で円弧となる
ように摺動可能に設けられた第2調整部325Bとを備
える。ここで、第1調整部325Aの上部に設けられた
図示しないモータを回転駆動すると、第1調整部325
Aが摺動し、また、第2調整部325Bの上部に設けら
れた図示しないモータを回転すると第2調整部325B
が摺動する。これにより、固定板447に対してクロス
ダイクロイックプリズム45の面外方向回転位置を高精
度に調整できる。
【0059】面内回転位置調整部326は、固定板44
7に対してクロスダイクロイックプリズム45の面内方
向回転位置の調整を行う部分であり、面外回転位置調整
部325の下端部に取り付けられ、面内回転位置調整部
326と略同じ形状の孔が上下にわたって貫通した円柱
状の基部326Aに係合し、この基部326Aの円周方
向に回転自在に設けられる。そして、この面内回転位置
調整部326の回転位置を調整することにより、固定板
447に対してクロスダイクロイックプリズム45の面
内方向回転位置を高精度に調整できる。
【0060】図10は、オートコリメータ620を示す
模式的な断面図である。オートコリメータ620は、図
7,10に示すように、クロスダイクロイックプリズム
45の射出端面45Eに略垂直に測定光Xを導入し、そ
の戻り光Yを検出する装置であり、プリズムユニット5
0に対して位置調整自在とされ、オートコリメータ本体
621と、3CCDカメラ625とを備える。従って、
オートコリメータ620は、本発明における測定光導入
部および戻り光検出部が一体的に構成されている。な
お、クロスダイクロイックプリズム45の射出端面45
Eに対して、略垂直に測定光Xが導入されると、クロス
ダイクロイックプリズム45の4つの反射面501,5
02,511,512には、入射角略45度で測定光X
が導入されることになる。
【0061】オートコリメータ本体621は、測定光X
を射出する光源ユニット622と、光源ユニット622
から射出された測定光Xを平行光束として射出する対物
レンズ623と、光源ユニット622から射出された測
定光X、およびこの測定光Xの戻り光Yを導く導光部6
24とを備える。
【0062】光源ユニット622は、対物レンズ623
のバックフォーカス位置に配置され、ハロゲン光である
測定光Xを射出する光源622Aと、「+」形状の透過
孔が形成されたチャート622Bとを備える。光源62
2Aから射出された測定光Xは、チャート622Bを通
過することにより、「+」形状を有する測定光Xとして
導光部624へ射出される。導光部624は、光源ユニ
ット622のチャート622Bに対して、略45度に配
置されたハーフミラー624Aを備え、光源ユニット6
22から射出された測定光Xは、ハーフミラー624A
で反射された後、対物レンズ623で平行光束とされ外
部へ射出される。
【0063】図11は、3CCDカメラ625および処
理部を示す模式図である。3CCDカメラ625は、図
11に示すように、「+」形状を有する戻り光Yを検出
する装置であり、色分離ダイクロイックプリズム62
6、および、この色分離ダイクロイックプリズム626
の各光射出端面626R,626G,626Bに配置さ
れる赤色用撮像素子(R−CCD)627R,緑色用撮
像素子(G−CCD)627G,青色用撮像素子(B−
CCD)627Bを有する3CCDカメラ本体629
と、前記コンピュータ680とは別のコンピュータ70
0に含まれる処理部628とを備える。
【0064】色分離ダイクロイックプリズム626は、
所定形状の3枚のプリズムを貼り合わせて構成され、
「+」形状を有する戻り光Yを、赤色光R、緑色光G、
青色光Bの3色光に分離するものである。なお、実際に
は、戻り光Yは、赤色光Rまたは青色光Bに既に分離さ
れた状態で戻ってくるため、色分離ダイクロイックプリ
ズム626は、3つの色光に分離するというよりも、色
光ごとに光束の方向を変える機能を果たしているといえ
る。各撮像素子627R,627G,627Bは、処理
部628と電気的に接続されており、各撮像素子627
R,627G,627Bで検出された画像信号は処理部
628へ出力される。
【0065】図12は、処理部628を含むプリズムユ
ニット製造装置600の機能構成を示すブロック図であ
る。処理部628は、図12に示すように、3CCDカ
メラ625を構成する各撮像素子627R,627G,
627B(図11)で検出された戻り光Yを画像信号と
して取りこむ画像取込装置としてのビデオキャプチャボ
ード628Aと、このビデオキャプチャボード628A
で取り込まれた画像信号の処理を行う画像処理部628
Bと、この画像処理の結果に基づいて、測定光Xの設計
上の位置および戻り光Yの位置の偏差を取得する偏差取
得部628Dとを備える。偏差取得部628Dは、取得
した偏差に基づいて、クロスダイクロイックプリズム4
5の上下方向および左右方向への位置調整量を演算して
位置調整機構690に出力し、この演算結果に基づい
て、位置調整機構690がクロスダイクロイックプリズ
ム45の位置を調整する。
【0066】また、処理部628は、偏差取得部628
Dで取得した偏差に基づいて、クロスダイクロイックプ
リズム45の赤色反射面500における2つの反射面間
501,502の角度、および青色反射面510におけ
る2つの反射面間511,512の角度を測定する角度
測定部628Cと、測定された角度が規格値の範囲内に
あるか否かを判定する良否判定部628Eと、良否判定
部628Eで規格値の範囲外であって不良品と判定され
た場合に警報を発生させる警報発生部628Fとを備え
る。なお、図示を省略するが、3CCDカメラ625の
代わりに、戻り光Yを拡大する接眼レンズを配置して、
この接眼レンズを介して、目視によって戻り光Yを検出
する構成としてもよい。
【0067】ここで、図13は、切替装置630を示す
正面図であり、図14は、この切替装置630を示す側
面図である。切替装置630は、図3も参照すれば、オ
ートコリメータ620から射出された測定光Xの導入方
向から見て、クロスダイクロイックプリズム45の交線
520によって区画される2つの領域としての左側領域
LAおよび右側領域RAのうち、いずれか一方の領域L
A,RAのみに測定光Xを導入する、換言すれば、いず
れか一方の領域LA,RAのみに測定光Xを導入させな
い装置である。また、切替装置630は、図13,14
に示すように、台座610の前面に設置されており、測
定光Xを遮蔽する金属製で長方形状の遮光板631と、
この遮光板631の下側に固定され、台座610に対し
て左右方向に摺動自在な摺動部632と、この摺動部6
32の前側に固定された操作部633とを備える。
【0068】摺動部632は、図14に示すように、台
座610の前面に設置され、左右方向に延びるレール6
32Aと、遮光板631の下側に固定されるとともに、
レール632Aに沿って摺動自在に設けられる摺動部本
体632Bとを備える。この摺動部632は、遮光板6
31が設けられた際には、この遮光板631により、ク
ロスダイクロイックプリズム45の左側領域LAおよび
右側領域RAのうち、一方の領域LA,RAのみ覆うよ
うに設計されている。
【0069】操作部633は、摺動部本体632Bの前
面にねじ止めされた長尺状の操作部本体633Aと、こ
の操作部本体633Aの上端部に固定されたハンドル6
33Bと、操作部本体633Aの下端部および台座61
0の前面固定された軸部材633Cとを備える。これに
より、ハンドル633Bは、軸部材633Cを軸として
回動可能となっている。
【0070】以上まとめれば、ハンドル633Bの回動
に応じて、摺動部本体632Bがレール632Aに沿っ
て左右方向に摺動するので、摺動部本体632Bに固定
された遮光板631も左右方向に移動し、結果として、
ハンドル633Bの操作により、クロスダイクロイック
プリズム45の左側領域LAおよび右側領域RAのうち
の一方の領域LA,RAのみを覆うことができるように
なっている。
【0071】反射装置640は、オートコリメータ62
0からクロスダイクロイックプリズム45に導入され、
赤色反射面500で反射された測定光Xを反射して、戻
り光Yとしてオートコリメータ620に戻す装置であ
る。反射装置640は、図7に示すように、クロスダイ
クロイックプリズム45の入射端面45Rに対向配置さ
れた矩形状の反射ミラー641と、この反射ミラー64
1を支持する支持板642を介して、反射ミラー641
の水平面回転方向および垂直面傾き方向の位置を、前記
駆動本体のモータ等の駆動を制御して調整する2軸調整
部643とを備える。
【0072】反射装置650は、オートコリメータ62
0からクロスダイクロイックプリズム45に導入され、
青色反射面510で反射された測定光Xを反射して、戻
り光Yとしてオートコリメータ620に戻す装置であ
る。反射装置650は、図7に示すように、クロスダイ
クロイックプリズム45の入射端面45Bに対向配置さ
れた反射ミラー651と、この反射ミラー651を右側
で支持するとともに、クロスダイクロイックプリズム4
5の交線520に対応する位置に開口部652A(図
8)が形成された支持板652と、この支持板652の
三次元位置を、前記駆動本体のモータ等の駆動を制御し
て調整することにより、反射ミラー651の水平面回転
方向および垂直面傾き方向の位置を調整する2軸調整部
653とを備える。なお、反射ミラー641,651は
同じものであり、2軸調整部643,653も同じもの
である。
【0073】前後測定CCDカメラ660は、クロスダ
イクロイックプリズム45の交線520を、反射装置6
50の右側(背面側)から検出するものであり、コンピ
ュータ680と電気的に接続されている。この前後測定
CCDカメラ660は、図7,8に示すように、交線5
20を撮像する交線撮像部としてのCCDカメラ本体6
61と、このCCDカメラ本体661を、前後方向およ
び左右方向のいずれの方向に移動自在に構成された所定
のマイクロメータ662とを備える。
【0074】左右測定CCDカメラ670は、クロスダ
イクロイックプリズム45の交線520を、クロスダイ
クロイックプリズム45の後側から検出するものであ
り、前後測定CCDカメラ660と同じ構成である。左
右測定CCDカメラ670は、所定のマイクロメータ6
72によって、CCDカメラ本体671を左右方向およ
び前後方向のいずれの方向にも移動自在に構成されてい
る。従って、マイクロメータ662,672によって、
CCDカメラ本体661,671を前後方向および左右
方向に位置調整することにより、CCDカメラ660,
670で撮像される交線画像におけるフォーカス調整お
よび基準位置合わせが可能となっている。
【0075】コンピュータ680は、2台のCCDカメ
ラ660,670で検出されたクロスダイクロイックプ
リズム45の交線画像の処理、および4つの反射面50
1,502,511,512の接合状態の判定を行うも
のであり、図7に示すように、各種プログラムを実行す
るCPUや記憶装置等を有する本体681と、この本体
681で処理および判定された結果を表示するモニター
682とを備える。
【0076】本体681は、図15に示すように、2台
のCCDカメラ660,670でそれぞれ検出された交
線520の画像をコンピュータ用の画像信号に変換する
ビデオキャプチャボード681Aと、この変換された画
像信号を処理する基準位置画像処理部としての画像処理
部681Bと、処理された交線画像における幅および基
準軸からの傾斜を演算する交線演算部681Cと、演算
された結果に基づいて良否を判定する接合状態判定部6
81Dと、CCDカメラ660,670毎に処理された
交線画像および判定結果をそれぞれのモニター682に
表示させる表示部681Eとを備える。
【0077】[5.色合成光学系の製造方法]次に、図
16の模式図等を参照しながら、図17に基づいて、色
合成光学系であるプリズムユニット50の製造方法につ
いて説明する。なお、製造時には、図16に示すよう
に、実際にプロジェクタ1に取り付けられる状態とは上
下逆さにした状態で、クロスダイクロイックプリズム4
5および固定板447が接着されてプリズムユニット5
0が製造される。
【0078】[準備工程]まず、準備工程としてプリズ
ムユニット製造装置600を構成する各装置の位置調整
を行う(処理S1)。具体的には、図18に示すフロー
図に基づいて行う。まず、オートコリメータ620の位
置を特定し固定する(処理S11)。具体的には、図示
を省略するが、ミラー面を含む基準ミラーブロックを準
備して、このミラー面がオートコリメータ620に対向
するように台座610に配置する。この状態で、オート
コリメータ620から測定光Xを射出し、ミラー面で反
射された戻り光Yを検出して、測定光Xを示す位置と戻
り光Yを示す位置の画像とを一致させて、オートコリメ
ータ620の位置を調整して固定する。
【0079】次に、反射装置640,650における各
反射ミラー641,651の位置を固定する(処理S1
2)。具体的には、図示を省略するが、斜面がミラー面
とされた略直角三角柱のダミー三角プリズムを、そのミ
ラー面が赤色反射面500の位置となるように台座61
0に配置する。この状態で、オートコリメータ620か
ら測定光Xを射出し、前記ミラー面および反射ミラー6
41で反射され、再度、前記ミラー面で反射された戻り
光Yを検出して、測定光Xを示す位置と戻り光Yを示す
位置の画像とを一致させ、反射ミラー641の位置を2
軸調整部643により調整して固定する。同様に、前記
ダミー三角プリズムを、そのミラー面が青色反射面51
0の位置となるように入れ替え配置し、反射ミラー65
1の位置を2軸調整部653により調整して固定する。
【0080】次に、2台のCCDカメラ660,670
の位置を固定する(処理S13)。具体的には、図19
に示すように、金属やガラス製等の略直方体状のエッジ
検出用ブロック701と、クロスダイクロイックプリズ
ム45の半分の厚さの直方体状のダミーガラス702と
を用意する。
【0081】次に、ブロック701の頂点701Aが中
心位置Cになるとともに、ブロック701の稜線701
Bが前後方向および左右方向に正確に位置するように、
台座610上にブロック701を配置する。また、ブロ
ック701と前後測定CCDカメラ660との間には、
ガラス中と空気中との屈折率の相違によるフォーカスず
れ防止用のダミーガラス702を前後測定CCDカメラ
660の光軸に対して垂直に配置する。この状態で、前
後測定CCDカメラ660によってブロック701の稜
線701Bを撮像し、前後測定CCDカメラ660をダ
ミーガラス702方向(図中の上下方向)に進退させる
ことにより、取りこんだ画像のフォーカス調整を行う。
この後、ブロック701の稜線701Bの画像を、中心
位置Cを示す基準位置に合致させるように、前後測定C
CDカメラ660を図中の左右方向に位置調整する。
【0082】次に、ブロック701はそのままで、ブロ
ック701と左右測定CCDカメラ670との間に、左
右測定CCDカメラ670の光軸に対して垂直に、ダミ
ーガラス702を入れ替えて配置する。この状態で、左
右測定CCDカメラ670によりブロック701の稜線
701Cを撮像し、左右測定CCDカメラ670をダミ
ーガラス702方向(図中の左右方向)に進退させて、
取りこんだ画像のフォーカス調整を行う。この後、ブロ
ック701の稜線701Bの画像を、中心位置Cを示す
基準位置に合致させるように、左右測定CCDカメラ6
70を図中の上下方向に位置調整する。以上のように2
台のCCDカメラ660,670の位置を調整し固定す
る。
【0083】この後、台座610に固定板447をねじ
止め固定する(処理S14)。以上により準備工程が完
了する。
【0084】[位置調整工程]次に、台座610に固定
された固定板447に対して、クロスダイクロイックプ
リズム45の空間的な位置を調整する(処理S2)。具
体的には、図20に示すフロー図に基づいて行われる。
【0085】固定板447の接着面に対するクロスダイ
クロイックプリズム45の平面的な位置を調整する(処
理S21:基準位置調整手順)。まず、固定板447の
接着面に、流動状態である図示しない紫外線硬化型接着
剤を塗布しておく。この状態でプリズム保持部321に
よりクロスダイクロイックプリズム45の端面を真空吸
着して保持し、上下調整部324Fの駆動により、固定
板447にクロスダイクロイックプリズム45を当接さ
せる。次に、前後方向CCDカメラ660および左右方
向CCDカメラ670で、クロスダイクロイックプリズ
ム45の後側および右側から交線520を撮像し、この
撮像された画像をビデオキャプチャボード681Aで取
り込み、画像処理部681Bで画像処理して、基準点4
47C1と交線画像520における固定板447側の一
端とを正確に合致させる。これにより、固定板447に
対する交線520の位置、つまり、固定板447に対す
るクロスダイクロイックプリズム45の上方から見た平
面的な位置を特定する。
【0086】次に、位置調整された交線520を中心と
して、固定板447の接着面に対する各反射面502,
512の回転位置を調整する(処理S22:回転位置調
整手順)。さらに、固定板447の接着面に対する各反
射面502,512の倒れ位置も略同時に調整する(処
理S23:倒れ位置調整手順)。具体的には、図21に
示すフロー図に基づいて行われる。
【0087】まず、左側領域LAを遮光板631で遮蔽
した状態で、オートコリメータ620から、入射角略4
5度でクロスダイクロイックプリズム45の端面45E
に測定光Xを導入する(処理S221:測定光導入ステ
ップ)。この際、導入された測定光Xは、青色反射面5
12で反射されて青色測定光XBとなり、その後、反射
ミラー651で反射されて戻り光YBとなり、この戻り
光YBは、青色反射面512で反射された後に、端面4
5Eから射出されてオートコリメータ620に戻る。そ
して、この戻り光YBの位置を3CCDカメラ625の
撮像素子627Bで検出する(処理S222:戻り光検
出ステップ)。
【0088】次に、この検出された戻り光YBの画像を
ビデオキャプチャボード628Aでこの検出信号として
取り込み、画像処理部628Bで検出信号を画像処理す
る(処理S223)。この際、処理された画像をディス
プレイD(図22)に表示するとともに、コンピュータ
700内のメモリ等に記憶させる。
【0089】次に、偏差取得部628Dにおいて、画像
処理部628Bでの画像処理結果に基づいて、予め設定
された測定光Xの設計上の位置である基準位置と、戻り
光Yの処理画像位置との偏差量、具体的には、図22に
示すディスプレイD上の左右方向の偏差量D2を取得
し、この偏差量D2に基づいて、図23に示すように、
基準位置に対する青色反射面512の回転偏差量θB1
を演算して、この演算結果を位置調整機構690に出力
する(処理S224)。
【0090】これにより、位置調整機構690は、回転
偏差量θB1が略ゼロとなるように、面内回転位置調整
部326の駆動により、クロスダイクロイックプリズム
45の青色反射面512の回転位置を調整する(処理S
225:反射面回転位置調整ステップ)。
【0091】同様にして、偏差取得部628Dで取得し
た偏差量D1に基づいて、図24に示すように、基準位
置に対する倒れ量θB2すなわち照明光軸に対するあお
り量を演算し、この演算結果に基づいて、位置調整機構
690は、倒れ量θB2が略ゼロとなるように、面外回
転位置調整部325の駆動により、クロスダイクロイッ
クプリズム45の青色反射面512の倒れ位置を調整す
る(処理S226:反射面倒れ位置調整ステップ)。
【0092】同様の手順により、オートコリメータ62
0から測定光Xを射出して、赤色反射面502および反
射ミラー641で反射された赤色戻り光YRを3CCD
カメラ625の撮像素子627Rで検出し、図24,2
5に示す回転偏差量θR1および倒れ量θR2を演算
し、位置調整機構690は、クロスダイクロイックプリ
ズム45の赤色反射面502の回転位置および倒れ位置
を調整する(処理S227)。
【0093】なお、回転偏差量θB1,θR1および倒
れ量θB2,θR2の良品範囲を±5秒に設定してお
り、これらの良品範囲内となるように調整する。以上の
手順により、クロスダイクロイックプリズム45の右側
領域RAの反射面502,512を基準とした調整を行
う。
【0094】[位置検査工程]次に、遮光板631をセ
ットした状態で、色合成光学系50のクロスダイクロイ
ックプリズム45における各反射面501,502,5
11,512間の相対位置を検査する(処理S3)。具
体的には、図25に示すフロー図に基づいて行われる。
オートコリメータ620から、右側領域RAに測定光X
を射出し、反射ミラー641,651で反射された戻り
光Yを3CCDカメラ625で検出する(処理S31:
測定光導入ステップ,戻り光検出ステップ)。より具体
的には、測定光Xのうち、青色光XBは青色反射面51
0で反射された後、反射ミラー651で反射されて青色
戻り光YBとなり、再度、青色反射面510で反射され
て、オートコリメータ620に戻る。その後、この青色
戻り光YBの位置を3CCDカメラ625の撮像素子6
27Bで検出し、ビデオキャプチャボード628Aでこ
の検出信号を取り込み、画像処理部628Bでこの検出
信号を画像処理する。この処理された画像をディスプレ
イDに表示するとともに、コンピュータ内のメモリ等に
記憶する。一方、赤色光も前記青色光と同様に、測定光
Xのうち、赤色光XRは赤色反射面502で反射された
後、反射ミラー641で反射されて赤色戻り光YRとな
り、再度、赤色反射面502で反射されて、オートコリ
メータ620に戻る。その後、この赤色戻り光YRの位
置を3CCDカメラ625の撮像素子627Rで検出
し、ビデオキャプチャボード628Aでこの検出信号を
取り込み、画像処理部628Bでこの検出信号を画像処
理する。この処理された画像をディスプレイDに表示す
るとともに、コンピュータ内のメモリ等に記憶する。
【0095】次に、切替装置630のハンドル633B
を操作して、右側領域RAを遮光板631で遮蔽した状
態で、左側領域LAに測定光Xを射出し、反射ミラー6
51で反射された青色戻り光YBと反射ミラー641で
反射された赤色戻り項YRとを3CCDカメラ625で
検出する(処理S32:測定光切替ステップ)。図26
には、右側領域RAの青色反射面512と左側領域LA
の青色反射面511とがずれている場合の検出結果を示
す。角度測定部628Cは、上下方向の偏差量DB1に
基づいて、図27に示すように、右側領域RAの青色反
射面512を基準にした左側領域LAの青色反射面51
1の水平偏差量PB、すなわち、反射面511,512
同士の延出方向からの偏差量(角度)を算出する(処理
S33)。
【0096】次に、図26に示す左右方向の偏差量DB
2に基づいて、右側領域RAの青色反射面512を基準
にした左側領域LAの青色反射面511の角度である垂
直偏差量QB(図示略)を算出する(処理S34)。前
記青色光の場合と同様に、角度測定部628Cは、図2
6に示す右側領域RAの赤色反射面502と左側領域L
Aの赤色反射面501との各偏差量DR1,DR2に基
づいて、図27に示す赤色反射面502を基準とした赤
色反射面501の水平偏差量PRおよび垂直偏差量QR
(図示略)を算出する(処理S35)。
【0097】良否判定部628Eにおいて、算出された
水平偏差量PB,PRおよび垂直偏差量QB,QRが、
所定の規格値の範囲内にあるか否かについて判定する
(処理S36:判定ステップ)。判定の結果、規格値の
範囲内であった場合には、良品と判定される(処理S3
7)。一方、規格値の範囲外と判定された場合には、不
良品と判定され(処理S38)、警報発生部628Fか
ら警報が発せられる(処理S39)。なお、水平偏差量
PB,PRおよび垂直偏差量QB,QRの良品範囲は±
5秒である。
【0098】次に、前記基準位置調整手順で調整してい
るが、固定板447とクロスダイクロイックプリズム4
5との相対的な位置としての当接状態を検査する。ま
ず、前後測定CCDカメラ660のCCDカメラ本体6
61で交線520を撮像し、この撮像され画像処理され
た交線520に基づいて、交線演算部681Cにおい
て、図28に示すように、基準線に対する交線520の
前後方向偏差量T1と、交線520の幅寸法T2と、基
準線に対する傾斜φとを算出する。交線520の幅寸法
T2を測定したので、交線520の幅寸法T2が基準よ
りも大きくなる場合には、延出する2つの反射面50
1,502,511,512間に平行移動ずれが生じて
いることが確認できる。
【0099】前述と同様に、左右測定CCDカメラ67
0におけるCCDカメラ本体671で交線520を撮像
することにより、基準線に対する交線520の左右方向
偏差量T1と、交線520の幅寸法T2と、基準線に対
する傾斜φとを算出する。
【0100】次に、測定した各偏差T1,T2,φがす
べて良品の範囲にあるか否かについて接合状態判定部6
81Dで判定する。これらの偏差が範囲内にあれば良品
と判定し、範囲外であれば不良品と判定する。なお、前
後方向偏差量T1の良品範囲は±0.05mmである。
また、幅寸法T2および傾斜φの良品範囲も適宜設定さ
れている。
【0101】[接着固定工程]次に、位置調整されたク
ロスダイクロイックプリズム45の上方から、前記紫外
線硬化型接着剤に対して紫外線を照射して、この紫外線
硬化型接着剤を硬化させることにより、クロスダイクロ
イックプリズム45を固定板447に接着固定する(処
理S4:接着固定手順)。以上のようにしてプリズムユ
ニット50を製造し、台座610から取り外すことによ
り、全ての工程が終了する(処理S5)。
【0102】[6.効果]このような本実施形態によれ
ば、以下のような効果が得られる。 (1)固定板447の基準点447C1に対してクロスダ
イクロイックプリズム45を位置調整した上で、固定板
447に対するクロスダイクロイックプリズム45の回
転位置を調整できるとともに、クロスダイクロイックプ
リズム45の各反射面501,502,511,512
の倒れ位置も調整できるため、固定板447に対するク
ロスダイクロイックプリズム45の取り付け精度を向上
できる。これにより、プリズムユニット50の品質のば
らつきを抑えることができ、製造コストを抑えて効率的
に製造できる。
【0103】(2)基準位置を調整するにあたり、測定C
CDカメラ660,670、ビデオキャプチャボード6
81Aおよび画像処理部681Bを用いたので、固定板
447の基準点447C1に交線520を正確にかつ自
動的に合わせることができ、固定板447に対するクロ
スダイクロイックプリズム45の取り付け精度をより一
層向上できる。
【0104】(3)オートコリメータ620から測定光X
を導入し、その戻り光Yを検出してクロスダイクロイッ
クプリズム45の回転位置および倒れ位置を自動調整し
たので、測定光Xの位置と戻り光Yの位置との間の水
平,垂直位置の偏差を合致させることにより、反射面5
01,502,511,512の回転位置および倒れ位
置を確実にかつ簡単に調整できる。
【0105】(4)クロスダイクロイックプリズム45に
おける反射面501,502,511,512の回転位
置および倒れ位置を調整するにあたり、3CCDカメラ
625、ビデオキャプチャボード628Aおよび画像処
理部628Bを用いたので、戻り光Yの検出を正確で、
かつ自動的に実施でき、クロスダイクロイックプリズム
45の取り付け精度の向上に加えて、取り付け作業の迅
速化および簡素化を図ることができる。
【0106】(5)角度測定部628Cで取得した反射面
501,502,511,512間の角度差PR,P
B,QR,QBが規格値内か否かを良否判定部628E
で判定して、規格値内のものだけを良品としたので、高
精度に製造されたプリズムユニット50だけを自動的に
選択できる。
【0107】(6)良否判定部628Eで不良品と判定さ
れた場合に、警報発生部628Fで警報を発生するよう
に構成したので、製造作業者は、この製造品が不良品で
あることを即座に把握できて、良品への不良品の混入を
確実に防止できる。
【0108】(7)回転位置および倒れ位置を調整するに
あたり、右側領域RAのみに測定光Xを導入し、その戻
り光Yを検出したので、延出方向に沿った反射面50
1,502,511,512間に微小なずれがあって
も、検出される戻り光Yが常に1つであるから、固定板
447に対するクロスダイクロイックプリズム45の位
置を精度良く調整できる。
【0109】(8)固定板447に対する反射面501,
502,511,512の位置調整に加えて、反射面5
01,502,511,512間の相対位置も検査する
ように構成したので、より一層取り付け精度の高い製品
だけを選択して出荷できる。
【0110】(9)反射面501,502,511,51
2間の相対位置を検査するにあたり、オートコリメータ
620から測定光Xを射出し、この測定光Xを色反射面
500,510における右側領域RAおよび左側領域L
Aに、切替装置630によって切り替えて検査するの
で、各色反射面500,510における2つの反射面5
01,502,511,512の相対位置を簡単に検査
できる。このため、クロスダイクロイックプリズム45
の良否判定精度を向上できる。また、これにより、クロ
スダイクロイックプリズム45の元不良品を、紫外線
(UV)照射による接着固定前に分類でき、クロスダイ
クロイックプリズム45の不良品を固定板447に貼ら
なくなるので、無駄を無くすことができる。
【0111】(10)測定光導入部と戻り光検出部とをオー
トコリメータ620として一体的に構成したので、測定
光導入部と戻り光検出部とを別々に配置する場合に比べ
て、製造装置600の小型化を図ることができる。
【0112】(11)クロスダイクロイックプリズム45の
端面45R,45Bに、反射ミラー641,651を設
置したので、明るい戻り光Yを確実に戻すことができ、
オートコリメータ620での検出が容易となる。
【0113】(12)戻り光Yを検出するために3CCDカ
メラ625を採用したので、例えば、戻り光Yを目視で
検出する場合に比べて、確実に、かつ自動的に検出で
き、作業者の負担を軽減できる。
【0114】(13)CCDカメラ660,670で交線5
20の幅寸法T2を測定するので、各色反射面500,
510における2つの反射面501,502,511,
512が平行移動してずれている場合でも、この平行移
動分の偏差量を簡単に検査できる。また、CCDカメラ
660,670で交線520の傾斜φを測定するので、
各色反射面500,510における2つの反射面50
1,502,511,512が測定光Xの光軸に垂直で
基準となる軸から傾斜してずれている場合でも、この傾
斜φを簡単に検査できる。同様に前後左右方向の偏差量
T1も簡単に検査できる。この際、良品となる偏差量T
1、幅寸法T2および傾斜φの範囲を予め設定したの
で、簡単に自動検査でき、より一層取り付け精度の高い
ものだけを選択できる。
【0115】(14)切替装置630において、ハンドル6
33Bを操作するだけの比較的簡単な構造で、遮光板6
31の切り替え操作ができるので、切替装置630のコ
ストを抑えることができる。
【0116】(15)プロジェクタ1の製造方法は、前述し
たプリズムユニット50の製造方法を含んで構成でき
る。したがって、プロジェクタ1は、クロスダイクロイ
ックプリズム45において各色光を高精度に合成でき、
鮮明な画像光を投写できる。
【0117】[7.変形]なお、本発明は前記実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき
る他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明
に含まれる。例えば、前記実施形態では、クロスダイク
ロイックプリズム45の端面45R,45Bに対向して
反射装置640,650を配置したが、これに限らず、
例えば、クロスダイクロイックプリズム45の端面45
R,45Bに反射ミラーを貼付する構成としてもよい。
ただし、前記実施形態の方が、反射ミラーの位置を正確
に調整できる利点がある。また、特に反射ミラー等を設
けずに、各端面で反射させてもよい。
【0118】前記実施形態におけるオートコリメータ6
20、CCDカメラ660,670、および位置調整機
構690は、それぞれ手動、自動のどちらの方法で調整
してもよく、特に限定されない。なお、切替装置630
では、ハンドル633Bを手動で操作していたが、自動
的に切り替わる構成としてもよい。
【0119】前記実施形態において、オートコリメータ
620に3CCDカメラ625を設けたが、これに限ら
ず、単板のCCDカメラや目視で検出するようにしても
よい。単板のCCDカメラを採用する場合には、例え
ば、測定光Xを赤色光および青色光に切り替えて導入す
ればよい。なお、各色からなる複数のカラーフィルタを
用意し、これらのカラーフィルタに順次戻り光Yを通過
させて、各色光毎に戻り光検出部で戻り光Yを検出する
構成としてもよい。
【0120】前記実施形態では、オートコリメータ62
0を採用し、測定光導入部と戻り光検出部とを一体的に
構成したが、測定光導入部と戻り光検出部とを別体とし
て構成してもよい。前記実施形態において、クロスダイ
クロイックプリズム45の良品範囲は、前述の数値には
限定されない。つまり、組み込まれるプロジェクタ等の
光学機器の機種や目的に合わせて、適宜変更すればよ
い。
【0121】本発明により製造されたプリズムユニット
は、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロン
トタイプのプロジェクタに採用したが、これに限らず、
スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行なう
リアタイプのプロジェクタにも適用可能である。なお、
その他、本発明の実施時の具体的な構造および形状等
は、本発明の目的を達成できる範囲で、他の構造等とし
てもよい。
【0122】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
固定板の基準位置に対して色合成光学素子を位置調整し
た上で、固定板に対する色合成光学素子の回転位置を調
整できるとともに、色合成光学素子を構成する反射面の
倒れ位置の調整も行うことができるため、上方から見た
色合成光学素子の外形や交線の平面位置に基づいて位置
調整する場合に比べて、固定板に対する色合成光学素子
の取り付け精度を向上でき、これにより、製造コストを
抑えて効率的に色合成光学系を製造できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプリズムユニットを備
えるプロジェクタを模式的に示す図である。
【図2】前記プロジェクタの内部側を示す斜視図であ
る。
【図3】前記プリズムユニットを構成するクロスダイク
ロイックプリズムを分解して示す平面図である。
【図4】前記プリズムユニットを含む光学部品の構造を
示す斜視図である。
【図5】前記プリズムユニットを構成する固定板を示す
平面図である。
【図6】本発明に係る色合成光学系の製造装置としての
プリズムユニット製造装置を示す正面図である。
【図7】前記プリズムユニット製造装置を示す平面図で
ある。
【図8】前記プリズムユニット製造装置を示す側面図で
ある。
【図9】前記プリズムユニット製造装置を構成する位置
調整機構を拡大して示す図である。
【図10】前記プリズムユニット製造装置を構成するオ
ートコリメータを示す模式的な断面図である。
【図11】前記オートコリメータにおける3CCDカメ
ラの要部を示す図である。
【図12】前記プリズムユニット製造装置を示すブロッ
ク図である。
【図13】前記プリズムユニット製造装置を構成する切
替装置を示す正面図である。
【図14】前記切替装置を示す側面図である。
【図15】前記実施形態におけるコンピュータを示すブ
ロック図である。
【図16】前記プリズムユニットを模式的に示す図であ
る。
【図17】前記プリズムユニットの製造方法を説明する
フロー図である。
【図18】前記実施形態における準備工程を説明するフ
ロー図である。
【図19】前記実施形態におけるCCDカメラの調整手
順を説明するための図である。
【図20】前記実施形態における位置調整工程を説明す
るためのフロー図である。
【図21】前記位置調整工程をより具体的に説明するた
めのフロー図である。
【図22】前記実施形態におけるディスプレイ上の戻り
光を示す図である。
【図23】前記クロスダイクロイックプリズムの反射面
の偏差を示す図である。
【図24】前記クロスダイクロイックプリズムの反射面
の偏差を示す図である。
【図25】前記実施形態における位置検査工程を説明す
るフロー図である。
【図26】前記実施形態におけるディスプレイ上の各反
射面の戻り光を示す図である。
【図27】前記クロスダイクロイックプリズムにおける
反射面間の偏差を示す図である。
【図28】前記クロスダイクロイックプリズムの反射面
の接合状態を示す図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 45 色合成光学素子としてのクロスダイクロイックプ
リズム 50 色合成光学系としてのプリズムユニット 447 固定板 447C1 基準位置としての基準点 500 一組の反射面としての赤色反射面 501,502 4つの反射面を構成する赤色反射面 510 他の一組の反射面としての青色反射面 511,512 4つの反射面を構成する青色反射面 520 交線 600 色合成光学系の製造装置としてのプリズムユニ
ット製造装置 610 台座 620 オートコリメータ 622 測定光導入部としての光源ユニット 625 戻り光検出部としての3CCDカメラ 627R,627G,627B 撮像素子 628A 画像取込装置としてのビデオキャプチャボー
ド 628B 画像処理部 628C 角度測定部 628E 良否判定部 630 測定光切替部としての切替装置 641,651 反射部材としての反射ミラー 660,670 撮像素子を含むCCDカメラ 680 コンピュータ 681A 画像取込装置としてのビデオキャプチャボー
ド 681B 基準位置画像処理部 690 位置調整機構 700 コンピュータ X 測定光 Y 戻り光

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する複数の光束の光軸と直交する方
    向から見て、入射角略45度となるように略X字状に配
    置される4つの反射面を有し、略X字状の一方の延出方
    向に沿った一組の反射面が、他の一組の反射面と異なる
    波長域の光束を反射するように構成された色合成光学素
    子と、この色合成光学素子における前記X字状の反射面
    に交差する端面に接着固定される固定板とを備える色合
    成光学系の製造方法であって、 前記固定板に設定された基準位置に対して、前記一組の
    反射面および前記他の一組の反射面が交わる交線を位置
    調整する基準位置調整手順と、 位置調整された前記交線を中心として、前記固定板に対
    する各反射面の回転位置を調整する回転位置調整手順
    と、 前記固定板の接着面に対する各反射面の倒れ位置を調整
    する倒れ位置調整手順と、 これらの調整手順終了後、前記色合成光学素子を前記固
    定板に対して接着固定する接着固定手順とを備えること
    を特徴とする色合成光学系の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の色合成光学系の製造方
    法において、 前記基準位置調整手順は、前記交線の画像を、撮像素子
    および画像取込装置を介してコンピュータに取り込んで
    画像処理を行うことにより実施することを特徴とする色
    合成光学系の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の色合成
    光学系の製造方法において、 前記回転位置調整手順は、前記色合成光学素子のいずれ
    かの反射面に入射角略45度で測定光を導入する測定光
    導入ステップと、導入された測定光の戻り光を検出する
    戻り光検出ステップと、検出された戻り光に基づいて、
    前記反射面の回転位置を調整する反射面回転位置調整ス
    テップとを備えることを特徴とする色合成光学系の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    色合成光学系の製造方法において、 前記倒れ位置調整手順は、前記色合成光学素子のいずれ
    かの反射面に入射角略45度で測定光を導入する測定光
    導入ステップと、導入された測定光の戻り光を検出する
    戻り光検出ステップと、検出された戻り光に基づいて、
    前記反射面の倒れ位置を調整する反射面倒れ位置調整ス
    テップとを備えることを特徴とする色合成光学系の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の色合成光学系の製造方
    法において、 前記回転位置調整手順および前記倒れ位置調整手順は、
    前記戻り光を撮像素子および画像取込装置を介してコン
    ピュータに取り込んで画像処理を行うことにより実施す
    ることを特徴とする色合成光学系の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    色合成光学系の製造方法において、 前記色合成光学素子のいずれかの反射面に入射角45度
    で測定光を導入する測定光導入ステップと、導入された
    測定光の戻り光を検出する戻り光検出ステップと、前記
    測定光を、前記いずれかの反射面の延出方向に沿った他
    の反射面に切り替えて導入する測定光切替ステップと、
    切替後の測定光の戻り光を検出して、前記いずれかの反
    射面に対する他の反射面の偏差を求め、前記色合成光学
    素子の良否を判定する良否判定ステップとを備えること
    を特徴とする色合成光学系の製造方法。
  7. 【請求項7】 入射する複数の光束の光軸と直交する方
    向から見て、入射角略45度となるように略X字状に配
    置される4つの反射面を有し、略X字状の一方の延出方
    向に沿った一組の反射面が、他の一組の反射面と異なる
    波長域の光束を反射するように構成された色合成光学素
    子と、この色合成光学素子における前記X字状の反射面
    に交差する端面に接着固定される固定板とを備える色合
    成光学系の製造装置であって、 前記固定板が取り付けられる台座と、 この台座に取り付けられた固定板に対する前記色合成光
    学素子の位置調整を行う位置調整機構と、 前記4つの反射面のいずれかの反射面に入射角略45度
    で測定光を導入する測定光導入部と、 導入された測定光の戻り光を検出する戻り光検出部と、 前記測定光を、前記いずれかの反射面の延出方向に沿っ
    た他の反射面に切り替えて導入する測定光切替部とを備
    えることを特徴とする色合成光学系の製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の色合成光学系の製造装
    置において、 前記一組の反射面および他の一組の反射面が交わる交線
    の画像を取り込む基準位置画像処理部を備えることを特
    徴とする色合成光学系の製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の色合成
    光学系の製造装置において、 前記測定光導入部および前記戻り光導入部は、オートコ
    リメータとして一体的に構成されていることを特徴とす
    る色合成光学系の製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜請求項9のいずれかに記載
    の色合成光学系の製造装置において、 前記戻り光検出部に接続された撮像素子で撮像された戻
    り光の画像を、画像取込装置を介して取り込んで画像処
    理を行う画像処理部を備えることを特徴とする色合成光
    学系の製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の色合成光学系の製
    造装置において、 前記画像処理部における前記いずれか一組の反射面を構
    成する反射面のそれぞれで反射した戻り光の画像処理結
    果に基づいて、2つの反射面間の角度を測定する角度測
    定部と、この測定された角度が規格値の範囲内であるか
    否かを判定する良否判定部とを備えることを特徴とする
    色合成光学系の製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項7〜請求項11のいずれかに記
    載の色合成光学系の製造装置において、 前記反射面で反射された光束を反射して戻り光として前
    記戻り光検出部に導入する反射部材を備えることを特徴
    とする色合成光学系の製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載
    の色合成光学系の製造方法を含むプロジェクタの製造方
    法。
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