JPH10206842A - 反射型ライトバルブ及びそれを用いた投射型表示装置 - Google Patents

反射型ライトバルブ及びそれを用いた投射型表示装置

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JPH10206842A
JPH10206842A JP9023206A JP2320697A JPH10206842A JP H10206842 A JPH10206842 A JP H10206842A JP 9023206 A JP9023206 A JP 9023206A JP 2320697 A JP2320697 A JP 2320697A JP H10206842 A JPH10206842 A JP H10206842A
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JP
Japan
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light
color
polarization
optical system
layer
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Application number
JP9023206A
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English (en)
Inventor
Naotaka Shimamura
尚孝 島村
Mikio Okamoto
幹夫 岡本
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投射像のコントラストの良好な投射型表示装
置を提供する。 【解決手段】 光源からの光は、クロスダイクロイック
ミラー3により色分解される。色分解された各色光は、
偏光ビームスプリッタ5R,5G,5Bによりそれぞれ
S偏光光とP偏光光とに偏光分離される。各色光のS偏
光光は、反射型ライトバルブ6R,6G,6Bによりそ
れぞれ変調される。偏光ビームスプリッタ5R,5G,
5Bは、ライトバルブ6R,6G,6Bによって変調さ
れた各色光を検光する。各色光の検光光は、クロスダイ
クロイックプリズム7により色合成される。当該色合成
光にあ投射レンズにより投射される。ライトバルブ6
R,6G,6Bは、液晶層及び反射層を有し、両者の間
に1/4波長板として機能する斜め蒸着による位相板層
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置等
に用いられるライトバルブ、特に書き込み光または電気
信号によって読み出し光を変調させて反射する反射型ラ
イトバルブ、及びそれを用いた投射型表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の反射型ライトバルブとして、図8
に示す断面構造を有する光書き込み式反射型ライトバル
ブが知られている。図8は、この従来の光書き込み式反
射型ライトバルブを模式的に示す断面図である。このラ
イトバルブは、図8に示すように、図8中の左側(書き
込み光側)から順に配置された、透明ガラス基板10
1、透明導電体膜(ITO膜)102、水素化非晶質シ
リコン膜からなる光導電体膜103、CdTe膜からな
る遮光層104、誘電体多層膜からなる誘電体反射ミラ
ー層(反射層)105、ポリイミドからなる液晶配向層
106、光変調層となるTN液晶からなる液晶層10
7、ポリイミドからなる液晶配向層109、透明導電体
膜(ITO膜)110、透明ガラス基板111から構成
されている。なお、図8中、108は、液晶層107の
封止を兼ねた液晶層107の層厚を担保するスペーサで
ある。
【0003】このライトバルブの機能は次のようなもの
である。動作中は常に透明導電体膜102と透明導電体
膜110との間には交流電圧が印加されている。図8の
左側から書き込み光が入射した箇所では、光導電体膜1
03に光が入射されることにより、当該膜103のイン
ピーダンスが低下することにより、透明導電体膜102
と透明導電体膜110との間に印加した電圧が液晶層1
07に印加されることになり、当該液晶層107中の液
晶分子は電界方向に倣って配列する。この配列した液晶
層107は、異方性を有することとなり、その結果1/
4波長板として機能することとなる。つまり、液晶層1
07のこの状態にて図8の右側から当該ライトバルブに
入射する読み出し光(例えばS偏光光)は、当該液晶層
107を通過して円偏光となり誘電体反射ミラー層10
5に到達し、当該ミラー層105にて反射されて再度液
晶層107を通過して偏光方向(振動方向)が変換され
てP偏光光として当該ライトバルブを出射し、変調光と
なる。一方、左側から書き込み光が存在しない箇所で
は、光導電体膜103のインピーダンスが十分に大きい
ために、液晶層107には液晶分子の配列を変える程度
の電圧は印加されず、液晶分子は配向層106,109
の配向処理方向に従って厚み方向にねじれ構造を有する
こととなり、図8の右側から入射した入射光(S偏光
光)は当該ねじれ構造に従って旋光して進行し、ミラー
層105に到達して、当該ミラー層105にて反射さ
れ、再度ねじれ構造に従って旋光して進行して、入射し
た読み出し光の偏光方向と同じ偏光方向を有するS偏光
光として、出射される。なお、遮光層104は、高輝度
の読み出し光が光導電体膜103にまで漏れないように
遮断する機能を有する。
【0004】このような従来の反射型ライトバルブを用
いた投射型表示装置として、例えば、図9に示す投射型
表示装置が考えられる。図9は、この投射型表示装置の
概略構成を示す斜視図である。説明の便宜上、図に示す
ように互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を定義する。こ
の投射型表示装置では、反射型ライトバルブ16R,1
6G,16Bとして、前述した図8に示す反射型ライト
バルブがそれぞれ用いられている。この投射型表示装置
では、光源からの光が、B光反射ダイクロイックミラー
13BとR光反射ダイクロイックミラー13Rとが互い
に直角に交差して組み合わされたクロスダイクロイック
ミラー13から構成される色分解光学系にてR光(赤色
光)、G光(緑色光)、B光(青色光)に色分解され
る。各色光は、折り曲げミラー14R,14G,14B
にてそれぞれ反射され、各色光にそれぞれ対応して設け
られた偏光ビームスプリッタ15R,15G,15Bに
それぞれ入射する。偏光ビームスプリッタ15R,15
G,15Bはそれぞれ、各色光を、当該偏光ビームスプ
リッタ15R,15G,15Bの偏光分離膜にて反射さ
れるS偏光光と当該偏光分離膜を透過するP偏光光とに
偏光分離する。各色光のS偏光光が各色用に配置した反
射型ライトバルブ16R,16G,16Bに読み出し光
として入射され、当該ライトバルブ16R,16G,1
6Bによってそれぞれ変調されて反射して出射され、当
該各色の変調光が偏光ビームスプリッタ15R,15
G,15Bにてそれぞれ検光され、当該各色の検光光が
クロスダイクロイックプリズム17から構成される色合
成光学系にて色合成され、この合成光が図示しない投射
レンズにて図示しないスクリーン上に投射される。な
お、クロスダイクロイックプリズム17は、R光反射ダ
イクロイック膜17R及びB光反射ダイクロイック膜1
7Bを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した図8
に示す従来の反射型ライトバルブを使用した図9に示す
投射型表示装置においては、投射像のコントラストが低
下してしまうという問題がある。すなわち、図9に示す
投射型表示装置においては、前述した機能を有する反射
型ライトバルブ16R,16G,16Bに書き込み光が
全く入射しない場合(ライトバルブが単なる反射ミラー
として機能した場合に相当する)に、ライトバルブ16
R,16G,16Bを反射して出射する光は全てS偏光
光のままでP偏光光を含んでいないはずであり、本来な
らば、その光は全て偏光ビームスプリッタ15R,15
G,15Bの偏光分離膜で反射されて折り曲げミラー1
4R,14G,14Bの側に廃棄され、スクリーン上に
は理想的な黒状態が達成されるはずであるが、この黒状
態が達成されず、投射像のコントラストが低下するとい
う問題である。
【0006】この問題が発生する理由について、図10
及び図11を用いて説明する。図10(a)及び図11
は、図9中のライトバルブ16Gと偏光ビームスプリッ
タ15Gとの関係をそれぞれ所定の光線に関して説明す
るための斜視図であり、理解し易いように両者間の距離
を離して描いてある。なお、図10及び図11中のX、
Y、Z軸は、図9中のX、Y、Z軸に対応している。以
下の説明は、G光に関する偏光ビームスプリッタ15G
及びライトバルブ16Gに関して述べるが、R光及びB
光についても同様である。
【0007】偏光ビームスプリッタ15Gに入射してそ
の偏光分離膜によって偏光分離されてライトバルブ16
Gに入射する光は、光軸に平行な光線のみでなく、当該
光軸に対して角度を持った光線を有している。今、図1
0(a)に示すように、XZ平面と平行な面内において
Z軸と所定の角度をなす方向に進行して偏光ビームスプ
リッタ15Gの入射面(XY平面と平行な面)に入射
し、偏光ビームスプリッタ15Gの偏光分離膜にて反射
されて当該偏光ビームスプリッタ15Gを出射し、ライ
トバルブ16Gに入射し、変調作用を受けずにライトバ
ルブ16Gの誘電体反射ミラー層にて反射されて当該ラ
イトバルブ16Gを出射し、再度偏光ビームスプリッタ
15Gに入射してその偏光分離膜にて反射される光線i
1を想定する。当該光線i1は、偏光ビームスプリッタ
15Gとライトバルブ16Gとの間では、XY平面と平
行な面内に含まれ、ライトバルブ16Gに向かう際と偏
光ビームスプリッタ15Gに戻る際とではY軸に対して
逆方向に同じ角度だけ傾いている。図10(b)は、図
10(a)中の、で示す位置における前記光線i1
の偏光の振動方向(偏光方向)をそれぞれ示し、図10
(a)の−Y方向に向かって眺めたXZ平面における直
線偏光の方向を示している。前記光線i1は、図10
(a)中の位置においてS偏光の直線偏光光となる。
偏光ビームスプリッタ15Gの偏光分離膜のS方向及び
P方向は、当該偏光分離膜の法線ベクトルnと入射光の
進行方向ベクトルTとで決定される(S偏光の方向ベク
トルSは、ベクトルS=ベクトルn×ベクトルTと表さ
れる)ので、図10(a)中の位置における光線i1
の直線偏光の振動方向は、図10(b)に示すように、
X軸に対しやや傾いている。したがって、ライトバルブ
16Gで反射された後の図10(a)中の位置におけ
る光線i1の直線偏光の振動方向も、図10(b)に示
すように、位置における振動方向と同じ方向となる。
ところが、位置における光線i1が偏光ビームスプリ
ッタ15Gの偏光分離膜に対して再度入射する際には、
当該再入射光に対する偏光ビームスプリッタ15Gの偏
光分離膜のS方向は、その際の光線i1の進行方向に応
じて、位置における光線i1の偏光の振動方向のX軸
に対する傾きと逆方向に同じ角度だけ傾くことになる。
このため、位置における光線i1は、その進行方向に
よって決定される偏光分離膜のS方向の成分e1とP方
向の成分e2とにベクトル分解され、そのうちのS方向
成分e1は偏光分離膜にて反射されて廃棄されるもの
の、P方向成分e2は偏光分離膜を透過してしまう。こ
のP方向成分e2が偏光ビームスプリッタ15Gの偏光
分離膜を透過してしまうため、スクリーン上の黒状態を
達成することができず、投射像のコントラストが低下し
ていたのである。
【0008】また、図11に示すように、YZ面と平行
な面内においてZ軸と所定の角度をなす方向に進行して
偏光ビームスプリッタ15Gの入射面(XY平面と平行
な面)に入射し、偏光ビームスプリッタ15Gの偏光分
離膜にて反射されて当該偏光ビームスプリッタ15Gを
出射し、ライトバルブ16Gに入射し、変調作用を受け
ずにライトバルブ16Gの誘電体反射ミラー層にて反射
されて当該ライトバルブ16Gを出射し、再度偏光ビー
ムスプリッタ15Gに入射して偏光分離膜にて反射され
る光線i2を想定する。当該光線i2は、偏光ビームス
プリッタ15Gとライトバルブ16Gとの間では、YZ
平面と平行な面内に含まれる。この光線i2は、偏光ビ
ームスプリッタ15Gとライトバルブ16Gと間の光路
において往復いずれにおいても直線偏光の振動方向はX
Y平面に平行な面に含まれることなるために、前記のよ
うな問題は発生しない。
【0009】以上の説明によって、従来の反射型ライト
バルブ16R,16G,16Bを用いた前述した図9に
示す投射型表示装置においては、スクリーン上において
黒状態を達成することができず、投射像のコントラスト
が低下してしまうことが理解できる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、投射像のコントラストの良好な投射型表示装
置及び該投射型表示装置等に用いることができる反射型
ライトバルブを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による反射型ライトバルブは、
液晶層及び反射層を有し、入射した読み出し光が前記液
晶層を透過した後に前記反射層にて反射されて再度前記
液晶層を透過して出射する反射型ライトバルブにおい
て、前記液晶層と前記反射層の間又は前記液晶層に対す
る前記読み出し光の入射側に、前記液晶層の面の法線方
向に対して斜めの方向から誘電体材料を蒸着して形成し
た蒸着膜を含む位相板層を有するものである。なお、前
記位相板層は、互いに直交する方向に振動する直線偏光
成分が通過したときに当該2成分間に所定の位相差を与
える層であり、単一の膜からなるものでもよいし、複数
の膜からなるものでもよい。また、このライトバルブ
は、光書き込み式反射型ライトバルブであってもよい
し、電気書き込み式反射型ライトバルブであってもよ
い。
【0012】この第1の態様による反射型ライトバルブ
は、前記液晶層と前記反射層の間又は前記液晶層に対す
る前記読み出し光の入射側に、前記液晶層の面の法線方
向に対して斜めの方向から誘電体材料を蒸着して形成し
た蒸着膜を含む位相板層を有しているので、通常の反射
型ライトバルブと通常の位相板とを組み合わせた機能を
達成することができる。したがって、前記第1の態様に
よる反射型ライトバルブは、後述する第4乃至第6の態
様による投射型表示装置において用いることができる
他、反射型ライトバルブと位相板との組合せを用いる種
々の装置においても採用することができる。そして、前
記第1の態様による反射型ライトバルブは、単一の光学
素子であるため、通常の反射型ライトバルブと通常の位
相板とを組み合わせる場合に比べて、装置の小型化やコ
スト低減を図ることができる。
【0013】本発明の第2の態様による反射型ライトバ
ルブは、前記第1の態様による反射型ライトバルブにお
いて、前記位相板層は実質的に1/4波長板として機能
するものである。
【0014】本発明の第3の態様による反射型ライトバ
ルブは、前記第2の態様による反射型ライトバルブにお
いて、前記位相板層の進相軸又は遅相軸は、当該位相板
層に入射する直線偏光の振動方向と実質的に同じ方向又
は直角方向に設定されたものである。
【0015】この第3の態様は、通常の反射型ライトバ
ルブと1/4波長板との組合せの機能を有するとともに
位相板層の進相軸又は遅相軸の設定が特定されたもので
ある。後述する第4乃至第6の態様のように、投射型表
示装置において第3の態様による反射型ライトバルブを
用いると、後述するように、黒状態を達成することがで
き、投射像のコントラストの向上を図ることができる。
もっとも、前記第1及び第2の態様では、用途によって
は、前記位相板層を1/2波長板等として機能するよう
に構成してもよいし、その進相軸又は遅相軸も用途に応
じて適宜設定しておくことができる。
【0016】本発明の第4の態様による投射型表示装置
は、光源からの光をR光、G光及びB光に色分解する色
分解光学系と、第1、第2及び第3の反射型ライトバル
ブと、前記色分解光学系にて色分解された各色光にそれ
ぞれ対応して設けられた第1、第2及び第3の偏光ビー
ムスプリッタと、色合成光学系と、投射光学系と、を備
え、前記第1、第2及び第3の偏光ビームスプリッタ
は、前記色分解光学系にて色分解された各色光をそれぞ
れ2つの偏光光に偏光分離し、前記第1、第2及び第3
の反射型ライトバルブは、前記第1、第2及び第3の偏
光ビームスプリッタにて偏光分離された各色光の一方の
偏光光をそれぞれ変調し、前記第1、第2及び第3の偏
光ビームスプリッタは、前記第1、第2及び第3の反射
型ライトバルブにて変調された各色光をそれぞれ検光
し、前記色合成光学系は、前記第1、第2及び第3の偏
光ビームスプリッタにより検光された各色光を色合成
し、前記投射光学系は、前記色合成光学系にて色合成さ
れた光を投射し、前記第1、第2及び第3の反射型ライ
トバルブとして、前記第3の態様による反射型ライトバ
ルブがそれぞれ用いられたものである。
【0017】この第4の態様によれば、ある色光の光線
が、対応する偏光ビームスプリッタに斜めに入射する場
合、その偏光分離膜により偏光分離された後に対応する
ライトバルブへ向かう光線は偏光方向が理想的な方向か
ら回転した直線偏光となる。しかし、当該光線は、当該
ライトバルブに入射してからその反射層で反射した後に
当該ライトバルブから出射するまでに、当該ライトバル
ブの1/4波長板として機能する位相板層を往復して合
計2回通過するので、当該ライトバルブを出射する際に
は偏光方向が反対方向に2倍回転した直線偏光となる。
そして、この偏光方向を有する直線偏光となった光線
が、再度当該偏光ビームスプリッタに入射する。この偏
光方向は、当該偏光ビームスプリッタが検光子として最
適に使用することができる偏光方向である。したがっ
て、前記第4の態様によれば、黒状態を達成することが
でき、投射像のコントラストを向上させることができ
る。
【0018】本発明の第5の態様による投射型表示装置
は、偏光ビームスプリッタと、色分解合成光学系と、第
1、第2及び第3の反射型ライトバルブと、投射光学系
とを備え、前記偏光ビームスプリッタは光源からの光を
2つの偏光光に偏光分離し、前記色分解合成光学系は前
記偏光ビームスプリッタにて偏光分離された一方の偏光
光をR光、G光及びB光に色分解し、前記第1、第2及
び第3の反射型ライトバルブは前記R光、G光及びB光
をそれぞれ変調し、前記色分解合成光学系は前記第1、
第2及び第3の反射型ライトバルブによってそれぞれ変
調された各色光を色合成し、前記偏光ビームスプリッタ
は前記色分解合成光学系によって色合成された光を検光
し、前記投射光学系は前記偏光ビームスプリッタによっ
て検光された光を投射する、投射型表示装置において、
前記第1、第2及び第3の反射型ライトバルブとして、
前記第3の態様による反射型ライトバルブがそれぞれ用
いられたものである。
【0019】この第5の態様においても、前述した第4
の態様と同様の原理によって、黒状態を達成することが
でき、投射像のコントラストを向上させることができ
る。
【0020】本発明の第6の態様による投射型表示装置
は、前記第5の態様による投射型表示装置において、前
記色分解合成光学系は、前記偏光ビームスプリッタの偏
光分離膜と略平行に配置された複数のダイクロイック膜
を有するものである。この場合、前記色分解合成光学系
は、例えば、複数のダイクロイックミラーで構成しても
よいし、ダイクロイックミラーとダイクロイックプリズ
ムとの組合せで構成してもよい。
【0021】色分解合成光学系を複数のダイクロイック
膜を有する構成とした場合、この第6の態様のように、
当該複数のダイクロイック膜を偏光ビームスプリッタの
偏光分離膜と略平行に配置することが好ましい。各膜を
このように略平行に配置しないとすれば、各膜に対して
定義されるP偏光方向及びS偏光方向がそれぞれ異なる
ことから、ダイクロイック膜の設計の際に当該ダイクロ
イック膜を通過しても直線偏光の振動方向の回転が生じ
ないような配慮が必要となる。この点、前記第6の態様
によれば、各膜が略平行に配置されているので、各膜に
対して定義されるP偏光方向及びS偏光方向がそれぞれ
実質的に一致することから、特別な配慮を行わなくて
も、ダイクロイック膜を通過しても直線偏光の振動方向
が回転しないので、ダイクロイック膜の設計の自由度が
増し、好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による反射型ライト
バルブ及び投射型表示装置について、図面を参照して詳
細に説明する。
【0023】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態による反射型ライトバルブについて、図1
及び図2を参照して説明する。
【0024】図1は、本実施の形態による反射型ライト
バルブを模式的に示す断面図である。図2(a)は位相
板層206の形成方法の一例を示す図、図2(b)はそ
の方法により形成された位相板層206の進相軸及び遅
相軸を示す図である。
【0025】本実施の形態による反射型ライトバルブ
は、光書き込み式反射型ライトバルブとして構成されて
おり、図1に示すように、図1中の左側(書き込み光
側)から順に配置された、透明ガラス基板201、透明
導電体膜(ITO膜)202、水素化非晶質シリコン膜
からなる光導電体膜203、CdTe膜からなる遮光層
204、誘電体多層膜層からなる誘電体反射ミラー層
(反射層)205、位相板層206、ポリイミドからな
る液晶配向層207、光変調層となるTN液晶からなる
液晶層208、ポリイミドからなる液晶配向層210、
透明導電体膜(ITO膜)211、透明ガラス基板21
2から構成されている。なお、図1中、209は、液晶
層208の封止を兼ねた液晶層208の層厚を担保する
スペーサである。本実施の形態では、前記位相板層20
6は、1/4波長板として機能するように形成されてい
る。
【0026】このライトバルブの作製方法は、例えば、
以下の通りである。ガラス基板201,212の各片面
の全面にスパッタリング法によって、前記透明導電体膜
202、211としてITO膜をそれぞれ形成する。ガ
ラス基板201上のITO膜(透明導電体膜202)上
にCVD法にて水素化非晶質シリコン膜(光導電体膜層
203)を形成し、更にその上にスパッタリング法にて
CdTe膜(遮光層204)を形成する。更にその上に
真空蒸着法にて誘電体の屈折率の高い膜(TiO2)と
低い膜(SiO2)の多層複合膜(誘電体反射ミラー層
205)を形成する。更にその上に、該多層複合膜の面
(図2中のXZ平面)に対し30度から75度の入射角
θにて、その面の法線方向に対して斜めの方向から誘電
体材料としてのTiO2をB光用として約1.1μm、
G光用として約1.35μm、R光用として約1.6μ
mの各膜厚にて真空蒸着又はスパッタリング等により蒸
着することにより、位相板層206を形成する(図2
(a)参照)。これにより、位相板層206は、誘電体
反射ミラー層205の面からその法線方向に対して斜め
の方向に成長する柱状組織としての蒸着膜として形成さ
れ、複屈折性を示す膜となり、前記厚みに設定すること
により1/4波長板として機能する。図2(a)及び図
2(b)に示すように、Z方向が進相軸方向、紙面に垂
直なX方向が遅相軸方向となる。
【0027】前記ガラス基板212上のITO膜(透明
導電体膜211)上、及び、前記ガラス基板上201上
の斜め蒸着膜(位相板層206)上には、それぞれ配向
層207,210としてポリイミド膜を形成し、配向処
理を行うが、基板201上の配向層207は位相板層2
06の進相軸方向と平行な方向に液晶層208の液晶分
子が将来配列するように表面を前記進相軸方向と平行な
方向にラビングを実施する。一方、ガラス基板212上
の配向層210に対しては、前記進相軸方向と直角方向
にラビングを実施する。最後に、前記基板201と基板
212とを、液晶注入口として一部に隙間(図示せず)
を残してスペーサ209にて互いに前記配向方向を維持
して貼り合わせ、当該注入口から液晶層208としての
TN液晶を注入し、当該注入口を封止して図1に示すラ
イトバルブが完成する。
【0028】今、説明の便宜上、図1において、図2中
の互いに直交するX、Y、Z軸と対応するX、Y、Z軸
を定義する。この場合、前述の説明からわかるように、
液晶層206の進相軸方向及び配向層207の配向方向
はZ方向であり、配向層210の配向方向はX方向であ
り、当該ライトバルブの光軸はY軸と平行である。
【0029】次に、図1に示す本実施の形態によるライ
トバルブの機能について説明する。
【0030】図1に示すライトバルブは、動作中は、透
明導電体膜202,210間に交流電圧が作動電圧とし
て常時印加され、図1の右側から読み出し光が常時入射
される。今、読み出し光は、光軸と平行に(すなわち、
Y方向)に入射する直線偏光の光線であって振動方向が
入射側の配向層210の配向方向(すなわち、X方向)
と一致する光線(以下、説明の便宜上、「光軸方向光
線」という。)と、光軸に対して斜めに(すなわち、Y
軸に対して角度を持って)入射する直線偏光の光線であ
って振動方向がXY平面に射影したときにX軸に対して
所定角度傾いた光線(以下、説明の便宜上、「傾き光
線」という。)と、を有しているものとする。
【0031】まず、書き込み光が図1の左側から入射さ
れない箇所について説明する。
【0032】この箇所では、光導電体膜203は書き込
み光の入射がないために本来の高いインピーダンスを示
し、液晶層208には有効に電圧は印加されずに、液晶
層208中の液晶分子は液晶配向層207,210の配
向方向に従って配向し、そのために当該液晶分子は厚み
方向にねじれ構造を構成する。なお、配向層210は、
前述したように、読み出し光うちの前記光軸方向光線の
振動方向(X方向)と一致する方向に液晶分子が配列す
るように、配向処理がなされている。なお、配向層21
0の配向処理方向と配向層207の配向処理方向とは互
いに直交しており、液晶層208の液晶分子は90度の
ねじれを持っている。入射した読み出し光は、ガラス基
板212、ITO膜211及び配向層210を透過し
て、液晶層208中の液晶分子に倣って旋光し、その振
動方向が90度変換されて配向層207を透過し、位相
板層206に入射する。したがって、位相板層206に
入射する際には、読み出し光のうちの前記光軸方向光線
の振動方向は位相板層206の進相軸方向であるZ方向
となり、読み出し光のうちの前記傾き光線の振動方向は
位相板層206の進相軸方向であるZ方向に対して前記
所定角度傾くこととなる。
【0033】前記光軸方向光線は、図1中の右側から位
相板層206に入射する際にその振動方向が当該位相板
層206の進相軸と一致するので、位相板層206によ
って何も変化を受けずに位相板層206を透過してミラ
ー層205にて反射され、やはりその振動方向を保った
まま位相板層206を再度透過し、再度配向層207に
入射する。一方、前記前記傾き光線は、図1中の右側か
ら位相板層206に入射する際にその振動方向が当該位
相板層206の進相軸方向に対して前記所定角度傾くの
で、位相板層206を透過してミラー層205にて反射
され再度位相板層206を透過して再度配向層207に
入射するまでに、1/4波長板として機能する位相板層
206を2回透過して結局1/2波長板を透過したこと
になることから、図1中の左側から配向層207に再度
入射する際には当該傾き光線の振動方向は位相板層20
6の進相軸に対して元の傾き角度と同じ角度だけ逆むき
に傾くことになる。
【0034】そして、前記光軸方向光線も前記傾き光線
も、図1中の左側から配向層207に再度入射する際の
振動方向をそれぞれ保ったまま当該配向層207を図1
中の右方向に透過し、液晶層208をその液晶分子のね
じれ構造に倣って旋光されてそれらの振動方向が元の旋
光方向と逆方向に90度変換されて透過し、その偏光状
態を維持したまま配向層210、透明導電膜211及び
ガラス基板212を透過し、当該ライトバルブから出射
される。
【0035】したがって、読み出し光のうちの前記光軸
方向光線は、ライトバルブへ入射した際の振動方向(X
方向)と同じ振動方向を有する直線偏光光として、当該
ライトバルブを出射する。一方、読み出し光のうちの前
記傾き光線は、ライトバルブへ入射した際の振動方向
(X方向に対して前記所定角度傾いた方向)と異なり、
X方向に対して逆向きに前記所定角度傾いた振動方向を
有する直線偏光光として、当該ライトバルブを出射す
る。
【0036】次に、書き込み光が図1の左側から入射さ
れる箇所について説明する。
【0037】この箇所では、光導電体膜203のインピ
ーダンスが低下することにより、透明導電体膜202,
211間に印加している電圧が液晶層208に印加され
ることとなり、当該液晶層208中の液晶分子が電界方
向に倣って配列する。この配列した液晶層208は、異
方性を有することとなり、その結果1/4波長板として
機能することとなる。このとき、読み出し光のうちの前
記光軸方向光線の振動方向(X方向)に対して、当該液
晶層208の1/4波長板としての進行軸方向が45度
の角度を有するように、印加電圧等が設定される。
【0038】このようになった液晶層208に対してガ
ラス基板212、ITO膜211及び配向層210を介
して入射した読み出し光のうちの前記光軸方向光線は、
当該液晶層208を透過して円偏光光となり、1/4波
長板として機能する位相板層206に入射する。前記液
晶層208の1/4波長板としての進相軸方向は、位相
板層206の進相軸方向(Z方向)に対して45度の角
度をなすことから、当該位相板層206に入射した円偏
光光となった光軸方向光線は、当該位相板層206を透
過した後に当該位相板層206の進相軸方向(Z方向)
に対して45度の方向の振動方向を有する直線偏光光と
なってミラー層205に入射し、当該ミラー205にて
反射される。当該ミラー層205によって反射された直
線偏光の光軸方向光線は、再度位相板層206に入射
し、当該位相板層206を透過する際には反対回りの円
偏光光となって出射し、配向層207を透過し、液晶層
208によってZ方向の振動方向を有する直線偏光光に
変換されて当該液晶層208を透過し、配向層210、
透明導電体膜211及びガラス基板212を透過して当
該ライトバルブを出射する。このように、当該ライトバ
ルブに入射した読み出し光のうちの前記光軸方向光線
(その振動方向はX方向である。)は、Z方向の振動方
向を有する直線偏光に変換されて、当該ライトバルブを
出射する。
【0039】本実施の形態では、前記液晶層208は、
TN液晶が用いられ、当該液晶層208に電圧が印加さ
れないOFF状態では、配向層207,210に従って
その液晶分子がねじれ構造を有し、入射した直線偏光が
ねじれ角に依存して方向を変える構成を有しているが、
使用する液晶の動作モードはこれに限定されない。例え
ばECBモードによる構成が可能であり、この場合は、
電圧無印加状態で液晶分子が厚み方向に平行に(すなわ
ち垂直に)配向する構成となるために、入射した直線偏
光はそのまま進行して偏光方向を変えないで当該液晶層
を出射する構成となるようにすることができる。
【0040】また、本実施の形態では、位相板層206
がミラー層(反射層)205と液晶層208との間に形
成されていたが、位相板層206を液晶層208に対す
る読み出し光の入射側に形成してもよい。この場合、具
体的には、例えば、ガラス基板212と配向層211と
の間に位相板層206を形成すればよい。
【0041】なお、本発明では、ライトバルブの構成は
前述した構成に限定されるものではない。例えば、位相
板層206の材料、厚み、蒸着方向なども、前述した例
に限定されるものではない。
【0042】本実施の形態によるライトバルブは、液晶
層208と反射層205との間に位相板層206を有し
ているので、通常の反射型ライトバルブと通常の位相板
とを組み合わせた機能を達成することができる。したが
って、本実施の形態記第1の態様による反射型ライトバ
ルブは、後述する第3乃至第5の態様による投射型表示
装置において用いることができる他、反射型ライトバル
ブと位相板との組合せを用いる種々の装置においても採
用することができる。
【0043】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態による反射型ライトバルブについて、図3
を参照して説明する。図3は、本実施の形態による反射
型ライトバルブを模式的に示す断面図である。図3中の
X、Y、Z軸は、図1中のX、Y、Z軸と対応してい
る。
【0044】前述した図1に示す第1の実施の形態によ
るライトバルブが光書き込み式反射型ライトバルブとし
て構成されているのに対し、本実施の形態によるライト
バルブは、電気書き込み式反射型ライトバルブとして構
成されている。本実施の形態によるライトバルブは、図
3に示すように、図3中の上側(読み出し光入射側)か
ら順に配置された、透明ガラス基板301、透明導電体
膜(ITO膜)302、ポリイミドからなる液晶配向層
303、光変調層となるTN液晶からなる液晶層30
4、ポリイミドからなる液晶配向層305、位相板層3
06、画素を構成する反射電極307、反射電極307
とTFTドレイン電極313との間を接続する導体30
8,309、TFTドレイン電極313、TFTゲート
電極311、TFTソース電極312、TFTゲート酸
化物層310、及びシリコン基板314を備えている。
なお、図3中、315はTFTソース拡散領域、316
はTFTドレイン拡散領域である。反射電極(反射層)
307に対する電圧印加のスイッチングを実施するの
は、前記各要素310〜313,315,316により
構成されたTFTである。ゲート電圧の印加の有無によ
って選択された反射電極308と透明導電体膜302と
の間に電圧が印加されることとなり、当該選択された箇
所の液晶層304は、その液晶分子が印加電圧による電
界によって配列し、1/4波長板として機能することと
なる。選択されない箇所の液晶層304には電圧が印加
されず、当該箇所の液晶層304は、その液晶分子が配
向層303,305の配向方向に従って厚み方向にねじ
れ構造を構成する。
【0045】本実施の形態では、前記位相板層306
は、前述した図1中の位相板層206と同様に、1/4
波長板として機能するように形成されている。本実施の
形態においても、前述した図1に示す第1の実施の形態
と同様に、液晶層304の進相軸方向及び配向層305
の配向方向はZ方向とされ、配向層303の配向方向は
X方向とされ、当該ライトバルブの光軸はY軸と平行と
なっている。
【0046】本実施の形態によるライトバルブは、前述
した図1に示すライトバルブとは、前述したように電気
信号により変調箇所を選択するか書き込み光により変調
箇所を選択するかが異なるが、両者の機能は実質的に同
一である。
【0047】なお、本実施の形態では、位相板層306
が反射電極(反射層)307と液晶層208との間に形
成されていたが、位相板層306を液晶層304に対す
る読み出し光の入射側に形成してもよい。
【0048】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態による投射型表示装置について、図4を参
照して説明する。図4は、本実施の形態による投射型表
示装置を示す概略構成図である。説明の便宜上、図に示
すように互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を定義する。
【0049】本実施の形態による投射型表示装置は、前
述した図1に示す光書き込み式反射型ライトバルブを用
いて構成された投射型表示装置である。
【0050】本実施の形態では、図4中の反射型ライト
バルブ6R,6G,6Bとしてそれぞれ、図1に示す反
射型ライトバルブが用いられている。そして、各ライト
バルブ6R,6G,6Bは、読み出し光としてS偏光光
が当該ライトバルブ6R,6G,6Bにそれぞれ入射さ
れるように、配置されている。すなわち、ライトバルブ
6Rに関しては図1中のX、Y、Z方向がそれぞれ図4
中のY、−X、Z方向となるように配置され、ライトバ
ルブ6Gに関しては図1中のX、Y、Z方向がそれぞれ
図4中のX、Y、Z方向となるように配置され、ライト
バルブ6Bに関しては図1中のX、Y、Z方向がそれぞ
れ図4中の−Y、X、Y方向となるように配置されてい
る。
【0051】なお、ライトバルブ6R,6G,6Bにそ
れぞれ書き込み光を照射する書き込み光学系がそれぞれ
設けられるが、図4ではこれらの書き込み光学系は省略
して示している。
【0052】本実施の形態による投射型表示装置では、
図4に示すように、Y方向に進行する図示されない光源
から発せられた白色光源光は、B光反射ダイクロイック
ミラー3BとR光反射ダイクロイックミラー3Rとが互
いに直角に交差して組み合わされたクロスダイクロイッ
クミラー3から構成される色分解光学系に、各ミラー3
B,3Rに対して入射角が45度となるように入射され
る。クロスダイクロイックミラー3に入射した白色光源
光は、−X方向に進行するR光と、X方向に進行するB
光と、クロスダイクロイックミラー3をそのまま透過し
てY方向に進行するG光とに色分解される。
【0053】クロスダイクロイックミラー3によって色
分解されたR光、G光、B光は、折り曲げミラー4R,
4G,4Bにて光軸をそれぞれZ方向に変え、各色光用
の偏光ビームスプリッタ5R,5G,5Bにそれぞれ入
射される。
【0054】偏光ビームスプリッタ5R,5G,5Bに
それぞれZ方向に入射された各色光は、偏光的にはラン
ダム偏光光であり、各偏光ビームスプリッタ5R,5
G,5Bによって、当該偏光ビームスプリッタ5R,5
G,5Bの偏光分離膜にて反射されて反射型ライトバル
ブ6R,6G,6Bに入射されるS偏光光と、当該偏光
ビームスプリッタ5R,5G,5Bの偏光分離膜を透過
してそれぞれ廃棄されるP偏光光とに偏光分離される。
【0055】ライトバルブ6R,6G,6Bにそれぞれ
入射したS偏光のR光、G光、B光は、各色用の書き込
み光に応じて変調を受けて反射されてそれぞれ変調光と
して各ライトバルブ6R,6G,6Bから出射され、再
び偏光ビームスプリッタ5R,5G,5Bにそれぞれ入
射される。前記各色の変調光には、前記第1の実施の形
態において説明した機能により、各色用の書き込み光に
応じて選択された箇所のP偏光光と選択されていない箇
所のS偏光光とが混ざっている。偏光ビームスプリッタ
5R,5G,5Bにそれぞれ入射された変調光は、当該
偏光ビームスプリッタ5R,5G,5Bによりそれぞれ
検光される。すなわち、各色の変調光のうちのP偏光光
のみが偏光ビームスプリッタ5R,5G,5Bの偏光分
離膜を透過して色合成光学系としてのクロスダイクロイ
ックプリズム7へ向けて進行し(つまり、検光され)、
各色の変調光のうちのS偏光光は偏光ビームスプリッタ
5R,5G,5Bの偏光分離膜にて反射されて−Z方向
に廃棄される。
【0056】各偏光ビームスプリッタ5R,5G,5B
から出射された各色の検光光は、前記色分解光学系とし
てのクロスダイクロイックミラー3にて色分解された各
色光の折り曲げミラー4R,4G,4Bへの入射方向と
逆方向に出射され、クロスダイクロイックプリズム7か
ら構成される色合成光学系に入射される。
【0057】クロスダイクロイックプリズム7は、各側
面に形成されたR光反射ダイクロイック膜7RとB光反
射ダイクロイック膜7Bとが互いに直交してX型となる
ように4個の直角二等辺三角形プリズムを、接着剤で貼
り合わせて組み合わせた構造を有している。
【0058】偏光ビームスプリッタ5RからX方向に出
射されてクロスダイクロイックプリズム7に入射したR
光の検光光は、R光反射ダイクロイック膜7Rによって
反射され、光軸を−Y方向に変え、当該プリズム7から
−Y方向に出射される。偏光ビームスプリッタ5Bから
−X方向に出射されてクロスダイクロイックプリズム7
に入射したB光の検光光は、B光反射ダイクロイック膜
7Bによって反射され、光軸を−Y方向に変え、当該プ
リズム7から−Y方向に出射される。偏光ビームスプリ
ッタ5Gから−Y方向に出射されてクロスダイクロイッ
クプリズム7に入射したG光の検光光は、ダイクロイッ
ク膜7R,7Gを透過して、当該プリズム7からそのま
ま−Y方向に出射される。
【0059】以上により、各色光用ライトバルブ6R,
6G,6Bにて変調を受けて偏光ビームスプリッタ5
R,5G,5Bにて検光された各色光の検光光は、クロ
スダイクロイックプリズム7にて色合成され、当該合成
光は、クロスダイクロイックプリズム7から−Y方向に
出射されることになる。そして、クロスダイクロイック
プリズム7から出射された合成光は、投射光学系として
の投射レンズ(図示せず)に入射され、スクリーン(図
示せず)上にフルカラーの投射像として投射される。
【0060】ところで、光源から出射される光線は全て
が光軸に平行に進行するわけではなく、光軸に対し所定
の角度を有して進行して偏光ビームスプリッタ5R,5
G,5Bに入射する光線がある。今、その光線の一つを
i1として、図5(a)に示す。図5(a)は、図4中
のライトバルブ6Gと偏光ビームスプリッタ5Gとの関
係を所定の光線i1に関して説明するための斜視図であ
り、理解し易いように両者間の距離を離して描いてあ
る。
【0061】なお、図5中のX、Y、Z軸は、図4中の
X、Y、Z軸に対応しており、したがって図1中のX、
Y、Z軸に対応している。よって、ライトバルブ6Gの
液晶層206(図5(a)では省略)の進相軸方向及び
書き込み光側の配向層207(図5(a)では省略)の
配向方向はZ方向であり、読み出し光側の配向層210
(図5(a)では省略)の配向方向はX方向である。
【0062】図5(a)中の光線i1は、XZ平面と平
行な面内においてZ軸と所定の角度をなす方向に進行し
て偏光ビームスプリッタ5Gの入射面(XY平面と平行
な面)に入射し、偏光ビームスプリッタ5Gの偏光分離
膜にて反射されて当該偏光ビームスプリッタ5Gを出射
し、ライトバルブ6Gに入射し、変調作用を受けずにラ
イトバルブ6Gの誘電体反射ミラー層にて反射されて当
該ライトバルブ6Gを出射し、再度偏光ビームスプリッ
タ5Gに入射して偏光分離膜にて反射される光線であ
る。当該光線i1は、偏光ビームスプリッタ5Gとライ
トバルブ6Gとの間では、XY平面と平行な面内に含ま
れ、ライトバルブ6Gに向かう際と偏光ビームスプリッ
タ5Gに戻る際とではY軸に対して逆方向に同じ角度だ
け傾いている。図5(b)は、図5(a)中の’、
’で示す位置における前記光線i1の偏光の振動方向
をそれぞれ示し、図5(a)の−Y方向に向かって眺め
たXZ平面における直線偏光の方向を示している。前記
光線i1は、図5(a)中の位置’においてS偏光の
直線偏光光となる。偏光ビームスプリッタ5Gの偏光分
離膜のS方向及びP方向は、当該偏光分離膜の法線ベク
トルnと入射光の進行方向ベクトルTとで決定される
(S偏光の方向ベクトルSは、ベクトルS=ベクトルn
×ベクトルTと表される)ので、図5(a)中の位置
’における光線i1の直線偏光の振動方向は、図5
(b)中に’として示すように、X軸に対しやや傾い
ている。図5(a)中の位置’における光線i1が、
前記第1の実施の形態において説明した「傾き光線」に
相当することから、図5(a)中の位置’における光
線i1の振動方向は、図5(b)中に’として示すよ
うに、X軸に対し図5(b)中の方向’の傾きと逆方
向に同じ角度だけ傾くこととなる。この方向は、ライト
バルブ6Gを反射した後の光線i1の進行方向と偏光ビ
ームスプリッタ5Gの偏光分離膜の法線とが成す面に対
して垂直な方向(すなわち、当該反射光の偏光ビームス
プリッタ5Gに対するS偏光の方向)と一致し、偏光分
離膜4による反射に最適な方向であるので、当該光線は
全ての成分が偏光ビームスプリッタ5Gの偏光分離膜に
て反射され、当該偏光分離膜を透過する成分(すなわ
ち、投射レンズに向かう成分)はない。
【0063】以上の説明では、G光に関する偏光ビーム
スプリッタ5G及びライトバルブ6Gに関して述べた
が、R光及びB光についても同様である。
【0064】したがって、本実施の形態によれば、従来
の投射型表示装置と異なり、スクリーン上の黒状態を達
成することができ、投射像のコントラストが向上する。
【0065】本実施の形態では、ライトバルブ6R,6
G,6Bとして、図1に示す光書き込み式反射型ライト
バルブがそれぞれ用いられていたが、代わりに、図3に
示す電気書き込み式反射型ライトバルブをそれぞれ用い
てもよい。この場合、書き込み光学系は不要となる。
【0066】本実施の投射型表示装置においては、前述
したように各色光ごとに偏光ビームスプリッタ5R,5
G,5Bを配置する構成となっている。このようなフル
カラー投射型表示装置の場合には、各ライトバルブを構
成する要素は、例えば、誘電体反射ミラー層、液晶層、
位相板層の厚みなどは、各色光の波長に応じて設計され
る。
【0067】また、本実施の形態では、前述したように
S偏光光が反射型ライトバルブ6R,6G,6Bに入射
されるようになっていたが、P偏光光が反射型ライトバ
ルブ6R,6G,6Bに入射されるようにしてもよい。
【0068】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態による投射型表示装置について、図6を参
照して説明する。図6は、本実施の形態による投射型表
示装置を示す概略構成図である。説明の便宜上、図に示
すように互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を定義する。
【0069】本実施の形態による投射型表示装置も、前
述した図1に示す光書き込み式反射型ライトバルブを用
いて構成された投射型表示装置であり、光源31と、偏
光ビームスプリッタ32と、色分解合成光学系としての
ダイクロイックプリズム33と、各色光用の反射型ライ
トバルブ34R,34G,34B(図1に示すライトバ
ルブ)と、投射光学系としての投射レンズ35とを備え
ている。
【0070】各ライトバルブ34R,34G,34B
は、読み出し光としてS偏光光が当該ライトバルブ34
R,34G,34Bにそれぞれ入射されるように、配置
されている。すなわち、ライトバルブ34Rに関しては
図1中のX、Y、Z方向がそれぞれ図6中のX、Z、−
Y方向となるように配置され、ライトバルブ34Gに関
しては図1中のX、Y、Z方向がそれぞれ図6中のX、
Y、Z方向となるように配置され、ライトバルブ34B
に関しては図1中のX、Y、Z方向がそれぞれ図6中の
X、−Z、Y方向となるように配置されている。
【0071】本実施の形態では、図6に示すように、光
源31からの光は、Z方向に進行して偏光ビームスプリ
ッタ32に入射し、当該偏光ビームスプリッタ32によ
って、その偏光分離膜32eをZ方向に透過するP偏光
光と当該偏光分離膜32eにてY方向に反射されるS偏
光光とに偏光分離される。当該偏光分離膜32eによっ
て反射されたS偏光光は、Y方向に進行し、色分解合成
光学系としてのクロスダイクロイックプリズム33に入
射される。
【0072】クロスダイクロイックプリズム33は、各
側面に形成されたR光反射ダイクロイック膜33RとB
光反射ダイクロイック膜33Bとが互いに直交してX型
となるように4個の直角二等辺三角形プリズムを、接着
剤で貼り合わせて組み合わせた構造を有している。
【0073】偏光ビームスプリッタ32からY方向に出
射されてクロスダイクロイックプリズム33に入射した
S偏光光は、R光反射ダイクロイック膜33Rによって
反射されて当該プリズム33からZ方向に出射されるR
光と、B光反射ダイクロイック膜33Bによって反射さ
れて当該プリズム33から−Z方向に出射されるB光
と、ダイクロイック膜33R,33Bを透過して当該プ
リズム33からY方向に出射されるG光とに色分解され
る。色分解されたS偏光の各色光は、反射型ライトバル
ブ34R,34G,34Bにそれぞれ入射され、各色用
の書き込み光に応じて変調を受けて反射されそれぞれ変
調光として出射され、R光は−Z方向に、G光は−Y方
向に、B光はZ方向にそれぞれ進行し、再びクロスダイ
クロイックプリズム33に入射される。
【0074】−Z方向に進行してクロスダイクロイック
プリズム33に入射されたR光の変調光は、R光反射ダ
イクロイック膜33Rにて反射されて当該クロスダイク
ロイックプリズム33から−Y方向に出射される。−Y
方向に進行してクロスダイクロイックプリズム33に入
射されたG光の変調光は、ダイクロイック膜33R,3
3Bを透過して当該クロスダイクロイックプリズム33
から−Y方向に出射される。Z方向に進行してクロスダ
イクロイックプリズム33に入射されたB光の変調光
は、B光反射ダイクロイック膜33Bにて反射されて当
該クロスダイクロイックプリズム33から−Y方向に出
射される。したがって、各色の変調光はクロスダイクロ
イックプリズム33にて色合成され、当該色合成された
変調光は−Y方向に進行して再度偏光ビームスプリッタ
32に入射される。偏光ビームスプリッタ32にそれぞ
れ入射された色合成された変調光は、当該偏光ビームス
プリッタ32により検光される。すなわち、色合成され
た変調光のうちのP偏光成分のみが偏光ビームスプリッ
タ32の偏光分離膜32eを透過して−Y方向に出射さ
れ、S偏光成分は偏光分離膜32eにて反射されて−X
方向に廃棄される。そして、偏光ビームスプリッタ32
から−Y方向に出射された検光光は、投射レンズ35に
よりスクリーン(図示せず)上に投射される。
【0075】本実施の形態では、偏光ビームスプリッタ
32と各色光用のライトバルブ34R,34G,34B
との間に色分解合成光学系としてのクロスダイクロイッ
クプリズム33が介在されているが、偏光ビームスプリ
ッタ32と各ライトバルブ34R,34G,34Bとの
関係は、前述した図4に示す投射型表示装置における偏
光ビームスプリッタ5R,5G,5Bとライトバルブ6
R,6G,6Bとの関係と実質的に同一である。したが
って、本実施の形態による投射型表示装置においても、
図4に示す第3の実施の形態による投射型表示装置と同
様に、スクリーン上において黒状態を達成することがで
き、投射像のコントラストが向上する。
【0076】なお、本実施の形態においても、ライトバ
ルブ34R,34G,34Bとして、図1に示す光書き
込み式反射型ライトバルブの代わりに、図3に示す電気
書き込み式反射型ライトバルブをそれぞれ用いてもよ
い。
【0077】また、本実施の形態においても、前述した
ようにS偏光光が反射型ライトバルブ34R,34G,
34Bに入射されるようになっていたが、P偏光光が反
射型ライトバルブ34R,34G,34Bに入射される
ようにしてもよい。
【0078】また、本実施の形態に示す投射型表示装置
においては、色分解合成光学系としてクロスダイクロイ
ックプリズム33が用いられていたが、色分解合成光学
系はこれに限定されるものではない。例えば、クロスダ
イクロイックプリズム33の代わりに、R光反射ダイク
ロイックミラーとB光反射ダイクロイックミラーをX型
に構成したクロスダイクロイックミラーを使用してもよ
いし、複数のダイクロイックミラーをクロスさせること
なく分離配置した構成としてもよい。
【0079】なお、本実施の形態のこれらの変形例や本
実施の形態の場合には、ダイクロイックプリズムやダイ
クロイックミラーに構成されるダイクロイック膜は、当
該ダイクロイック膜に入射して透過する直線偏光光の偏
光状態が変化しないように、設計することが好ましい。
【0080】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態による投射型表示装置について、図7を参
照して説明する。
【0081】図7は、本実施の形態による投射型表示装
置を示す概略構成図である。図7において、図6中の要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その説
明は省略する。
【0082】本実施の形態による投射型表示装置も反射
型ライトバルブ34R,34G,34Bとしてそれぞれ
図1に示す光書き込み式反射型ライトバルブが用いられ
ているが、本実施の形態による投射型表示装置が前記第
4の実施の形態による図6に投射型表示装置と異なる所
は、色分解合成光学系として、図6中のクロスダイクロ
イックプリズム33に代わりに、偏光ビームスプリッタ
32の偏光分離膜32eと平行に配置されたR光反射ダ
イクロイックミラー40R及びB光反射ダイクロイック
ミラー40Bが用いられた点のみである。したがって、
偏光分離膜32e及び各ダイクロイックミラー40R,
40Bのダイクロイック膜(図示せず)は互いに平行に
配置されていることになる。
【0083】なお、本実施の形態では、ライトバルブ3
4Rに関しては図1中のX、Y、Z方向がそれぞれ図7
中のX、Z、−Y方向となるように配置され、ライトバ
ルブ34Gに関しては図1中のX、Y、Z方向がそれぞ
れ図7中のX、Y、Z方向となるように配置され、ライ
トバルブ34Bに関しては図1中のX、Y、Z方向がそ
れぞれ図7中のX、Z、−Y方向となるように配置され
ている。
【0084】本実施の形態では、図7に示すように、光
源31からの光は、Z方向に進行して偏光ビームスプリ
ッタ32に入射し、当該偏光ビームスプリッタ32によ
って、その偏光分離膜32eをZ方向に透過するP偏光
光と当該偏光分離膜32eにてY方向に反射されるS偏
光光とに偏光分離される。
【0085】当該偏光分離膜32eにて反射されて偏光
ビームスプリッタ32をY方向に出射したS偏光光のう
ちのR光は、R光反射ダイクロイックミラー40Rによ
ってZ方向に反射されて反射型ライトバルブ34Rに入
射される。当該S偏光光のうちのB光及びG光を含む光
は、R光反射ダイクロイックミラー40Rを透過し、Y
方向に進行してB光反射ダイクロイックミラー40Bに
入射される。ダイクロイックミラー40Bに入射された
S偏光のB光及びG光を含む光のうちのB光は、B光反
射ダイクロイックミラー40BにてZ方向に反射されて
反射型ライトバルブ34Bに入射される。一方、B光反
射ダイクロイックミラー40Bに入射された光のうちの
S偏光のG光は、B光反射ダイクロイックミラー40B
を透過し、Y方向に進行して反射型ライトバルブ34G
に入射される。以上のようにして、偏光ビームスプリッ
タ32により偏光分離されたS偏光光は、ダイクロイッ
クミラー40R,40Bからなる色分解合成光学系によ
って、R光、B光、G光に色分解される。
【0086】反射型ライトバルブ34R,34G,34
Bに入射したS偏光光の各色光はそれぞれ反射型ライト
バルブ34R,34G,34Bにて変調され、各色光の
変調光が入射時と逆方向に進行してそれぞれダイクロイ
ックミラー40R,40Bに戻る。
【0087】ライトバルブ34Bを反射して出射したB
光の変調光は、−Z方向に進行してダイクロイックミラ
ー40Bに再度入射され、ダイクロイックミラー40B
にて反射されて−Y方向に進行する。ライトバルブ34
Gを反射して出射したG光の変調光は、−Y方向に進行
してダイクロイックミラー40Bに再度入射され、ダイ
クロイックミラー40Bを透過してそのまま−Y方向に
進行する。したがって、B光の変調光とG光の変調光と
はダイクロイックミラー40Bにて色合成され、当該色
合成光がダイクロイックミラー40Bから−Y方向に出
射することになる。そして、当該色合成光は、ダイクロ
イックミラー40Rを透過してそのまま−Y方向に進行
する。一方、ライトバルブ34Rを反射して出射したR
光の変調光は、−Z方向に進行してダイクロイックミラ
ー40Rに再度入射され、ダイクロイックミラー40R
にて反射されて−Y方向に進行する。その結果、G光の
変調光は、R光の変調光とB光の変調光との色合成光と
色合成され、三色合成が達成されることになる。
【0088】このようにして三色合成された変調光は、
−Y方向に進行して偏光ビームスプリッタ32に再度入
射され、当該偏光ビームスプリッタ32により検光さ
れ、色合成された変調光のうちのP偏光成分のみが偏光
ビームスプリッタ32の偏光分離膜32eを透過して−
Y方向に出射され(すなわち、検光され)、当該検光光
は投射レンズ35によりスクリーン(図示せず)上に投
射される。
【0089】ダイクロイックミラー40R,40Bを透
過する偏光光の偏光状態がその透過前後で変化しなけれ
ば、前述した図4に示す第3の実施の形態と同様の原理
に従って、スクリーン上の黒状態を達成することがで
き、投射像のコントラストが向上する。
【0090】ところが、ダイクロイックミラー40R,
40Bが偏光ビームスプリッタ32の偏光分離膜32e
に対して平行でなければ、通常の方法でダイクロイック
ミラー40R,40Bのダイクロイック膜を設計する
と、ライトバルブ34R,34G,34Bとして前記第
1の実施の形態による反射型ライトバルブを採用するこ
とによる、投射像のコントラストの向上という効果が減
ってしまう。その理由は、以下の通りである。すなわ
ち、偏光ビームスプリッタ32を通過して生成されたS
偏光光が、ダイクロイックミラー40R,40Bのダイ
クロイック膜に入射する際、その透過光及び反射光のS
方向及びP方向は、当該ダイクロイック膜の法線ベクト
ルnと入射光の進行方向ベクトルTとで決定される(S
偏光の方向ベクトルSは、ベクトルS=ベクトルn×ベ
クトルTと表される)。直線偏光光がダイクロイック膜
の法線と入射光の進行方向とで形成される面内に含まれ
ないで入射する場合、当該ダイクロイック膜を通常の方
法で設計しておくと、S偏光成分とP偏光成分とに分解
され、その上にS偏光成分とP偏光成分との間には位相
差が発生してしまうために偏光状態が変化してしまい、
一般に楕円偏光となってしまう。このため、偏光ビーム
スプリッタ32で検光される際、不要な偏光成分が重畳
されてしまい、スクリーン側に回り込んでしまうため
に、ライトバルブ34R,34G,34Bとして前記第
1の実施の形態による反射型ライトバルブを採用するこ
とによる、投射像のコントラストの向上という効果が減
ってしまうのである。
【0091】そこで、第4の実施の形態に関連して説明
したように、色分解合成光学系のダイクロイック膜を、
当該ダイクロイック膜に入射して透過する直線偏光光の
偏光状態が変化しないように、設計することが好まし
い。しかしながら、そのような設計には制約が大きくな
ってしまう。
【0092】これに対し、本実施の形態では、偏光ビー
ムスプリッタ32の偏光分離膜32及びダイクロイック
ミラー40R,40Bが互いに平行に配置されているの
で、たとえダイクロイックミラー40R,40Bのダイ
クロイック膜が透過光のP偏光成分とS偏光成分とで位
相差が生ずるような(すなわち、特別に位相差補償を行
わないような)通常の方法で設計されたとしても、前述
した投射像のコントラストの向上という効果を減らすよ
うなことが全くなくなり、ダイクロイック膜の設計の自
由度が増し、好ましい。
【0093】その理由は以下の通りである。ダイクロイ
ックミラー40R,40Bによる反射と透過では、偏光
の位相のずれに関してはそのメカニズムは同じであるた
めに、ダイクロイックミラー40R,40Bを透過する
G光にてその理由を説明する。今、偏光ビームスプリッ
タ32の偏光分離部32eによって反射されるG光のS
偏光光のうち、光軸(Y軸と平行)に対して角度を有す
る光線について考える。この光線は、ライトバルブ34
Gに入射するまでにダイクロイックミラー40Rのダイ
クロイック膜及びダイクロイックミラー40Bのダイク
ロイック膜を透過する。ライトバルブ34にて反射され
た後にも、同様に当該2つのダイクロイック膜を透過し
て偏光ビームスプリッタ32の偏光分離膜32eに入射
する。偏光ビームスプリッタ32の偏光分離部32eに
よって反射された光線のS偏光の振動方向ベクトルS
は、偏光分離膜32eの法線方向ベクトルnと光線の進
行方向ベクトルTとの外積によって定義される方向を示
す。当該振動方向を有するS偏光光線がダイクロイック
膜40Rを透過する際には、ダイクロイック膜40Rの
法線ベクトルn1及び透過光進行方向のベクトルT1は
前述した偏光ビームスプリッタ32の偏光分離膜32e
による反射光線の各ベクトルn,Tとそれぞれ同じであ
ることから、当該ダイクロイックミラー40Rのダイク
ロイック膜を透過する際の、法線ベクトルn1と進行方
向ベクトルT1の外積によって定義される振動方向ベク
トルS1は、前述の振動方向ベクトルSと同じである。
このためにS偏光光線は、当該ダイクロイックミラー4
0Rのダイクロ膜を透過しても同じ振動方向を維持した
まま楕円偏光とならずに直線偏光を維持することとな
る。偏光ビームスプリッタ32の偏光分離膜32eとダ
イクロイックミラー40Rとが平行でないとすれば、前
記S方向と前記S1方向とが異なるために、ダイクロイ
ックミラー40Rのダイクロイック膜に入射するS方向
の直線偏光は、当該ダイクロイック膜の透過後に、S1
方向成分とそれに垂直なP1方向成分との間でダイクロ
イック膜によって位相差を生ずることとなり、その結果
楕円偏光となってしまう。
【0094】ダイクロイックミラー40Rを透過したS
偏光光線は、ダイクロイックミラー40Bを透過する
が、当該ダイクロイックミラー40Bもダイクロイック
ミラー40R及び偏光分離膜32eと平行に配置されて
いるために、同じ振動方向の直線偏光がそのまま維持さ
れる。したがって、偏光ビームスプリッタ32とライト
バルブ34Gとの間に2枚のダイクロイックミラー40
R,40Bが挿入されている構成となっているにもかか
わらず、偏光状態の観点からみると、当該ミラー40
R,40Bがないのと同じであると見なせることが理解
できる。
【0095】前述した第1の実施の形態に関する説明か
らわかるように、ライトバルブ34Gは、変調動作によ
り偏光方向を変換させない場合(すなわち、書き込み光
が入射しない場合)は、入射した偏光光線を、当該入射
した偏光光線(前述した「傾き光線」)の振動方向の、
ライトバルブ34Gの位相板層の進相軸に対する、傾き
角度(X軸に対する傾き角度)と同じ角度だけ逆向きに
振動方向が傾いた直線偏光光線に変えて、当該ライトバ
ルブ34Gを反射させて出射させる。ライトバルブ34
Gから出射された直線偏光光線は、2枚のダイクロイッ
クミラー40B,40Rを透過するが、ライトバルブ3
4Gへ向けて進行した際と同様に、同じ振動方向の直線
偏光がそのまま維持され、楕円偏光になることはない。
この光線は偏光ビームスプリッタ32に再度入射する
が、当該光線の偏光方向(振動方向)は偏光ビームスプ
リッタ32の偏光分離面42eに対して理想のS方向な
ので、完全に反射される(ただし、書き込み光がないも
のとする。)。ダイクロイックミラー40R,40Bが
偏光分離膜32eと平行に配置されていないとすれば、
楕円偏光が偏光ビームスプリッタ32に入射されるため
に、偏光ビームスプリッタ偏光分離膜32eの面と当該
光線の進行方向によって定まるP偏光の成分がスクリー
ン側に回り込んでしまう。
【0096】このように、本実施の形態によれば、ダイ
クロイックミラー40R,40Bが偏光分離膜32eと
平行に配置されているので、たとえダイクロイックミラ
ー40R,40Bのダイクロイック膜が透過光のP偏光
成分とS偏光成分とで位相差が生ずるような(すなわ
ち、特別に位相差補償を行わないような)通常の方法で
設計されたとしても、前述した投射像のコントラストの
向上という効果を減らすようなことが全くなくなり、ダ
イクロイック膜の設計の自由度が増し、好ましい。
【0097】なお、本実施の形態においても、ライトバ
ルブ34R,34G,34Bとして、図1に示す光書き
込み式反射型ライトバルブの代わりに、図3に示す電気
書き込み式反射型ライトバルブをそれぞれ用いてもよ
い。
【0098】また、本実施の形態においても、前述した
ようにS偏光光が反射型ライトバルブ34R,34G,
34Bに入射されるようになっていたが、P偏光光が反
射型ライトバルブ34R,34G,34Bに入射される
ようにしてもよい。
【0099】さらに、例えば、ダイクロイックミラー4
0R,40Bのうちのいずれか一方又は両方を、クロス
ダイクロイックプリズムではない1つのダイクロイック
膜を有する通常のダイクロイックプリズムに置き換えて
もよい。この場合であっても、各ダイクロイック膜を偏
光分離膜32eを平行に配置すれば、本実施の形態と同
一の利点を得ることができる。
【0100】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
投射像のコントラストの良好な投射型表示装置及び該投
射型表示装置等に用いることができる反射型ライトバル
ブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による反射型ライト
バルブを模式的に示す断面図である。
【図2】位相板層の形成方法及びその進相軸及び遅相軸
を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による反射型ライト
バルブを模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による投射型表示装
置を示す概略構成図である。
【図5】図4に示す投射型表示装置の作用を説明するた
めの説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態による投射型表示装
置を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態による投射型表示装
置を示す概略構成図である。
【図8】従来の反射型ライトバルブを模式的に示す断面
図である。
【図9】図8に示す反射型ライトバルブを用いた投射型
表示装置を示す概略構成図である。
【図10】図9に示す投射型表示装置の作用を説明する
ための説明図である。
【図11】図9に示す投射型表示装置の作用を説明する
ための他の説明図である。
【符号の説明】
3 クロスダイクロイックミラー 4R,4B,4G 折り曲げミラー 5R,5B,5G,32 偏光ビームスプリッタ 6R,6B,6G,34R,34B,34G 反射型ラ
イトバルブ 7,33 クロスダイクロイックプリズム 31 光源 40R,40B ダイクロイックミラー 201,212,301 透明ガラス基板 202,211,302 透明導電体膜 203 光導電体膜 204 遮光層 205 誘電体反射ミラー層 206,306 位相板層 207,210,303,305 液晶配向層 208,304 液晶層 209 スペーサ 307 反射電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層及び反射層を有し、入射した読み
    出し光が前記液晶層を透過した後に前記反射層にて反射
    されて再度前記液晶層を透過して出射する反射型ライト
    バルブにおいて、 前記液晶層と前記反射層の間又は前記液晶層に対する前
    記読み出し光の入射側に、前記液晶層の面の法線方向に
    対して斜めの方向から誘電体材料を蒸着して形成した蒸
    着膜を含む位相板層を有することを特徴とする反射型ラ
    イトバルブ。
  2. 【請求項2】 前記位相板層は実質的に1/4波長板と
    して機能することを特徴とする請求項1記載の反射型ラ
    イトバルブ。
  3. 【請求項3】 前記位相板層の進相軸又は遅相軸は、当
    該位相板層に入射する直線偏光の振動方向と実質的に同
    じ方向又は直角方向に設定されたことを特徴とする請求
    項2記載の反射型ライトバルブ。
  4. 【請求項4】 光源からの光をR光、G光及びB光に色
    分解する色分解光学系と、第1、第2及び第3の反射型
    ライトバルブと、前記色分解光学系にて色分解された各
    色光にそれぞれ対応して設けられた第1、第2及び第3
    の偏光ビームスプリッタと、色合成光学系と、投射光学
    系と、を備え、 前記第1、第2及び第3の偏光ビームスプリッタは、前
    記色分解光学系にて色分解された各色光をそれぞれ2つ
    の偏光光に偏光分離し、 前記第1、第2及び第3の反射型ライトバルブは、前記
    第1、第2及び第3の偏光ビームスプリッタにて偏光分
    離された各色光の一方の偏光光をそれぞれ変調し、 前記第1、第2及び第3の偏光ビームスプリッタは、前
    記第1、第2及び第3の反射型ライトバルブにて変調さ
    れた各色光をそれぞれ検光し、 前記色合成光学系は、前記第1、第2及び第3の偏光ビ
    ームスプリッタにより検光された各色光を色合成し、 前記投射光学系は、前記色合成光学系にて色合成された
    光を投射し、 前記第1、第2及び第3の反射型ライトバルブとして、
    請求項3記載の反射型ライトバルブがそれぞれ用いられ
    たことを特徴とする投射型表示装置。
  5. 【請求項5】 偏光ビームスプリッタと、色分解合成光
    学系と、第1、第2及び第3の反射型ライトバルブと、
    投射光学系とを備え、 前記偏光ビームスプリッタは光源からの光を2つの偏光
    光に偏光分離し、前記色分解合成光学系は前記偏光ビー
    ムスプリッタにて偏光分離された一方の偏光光をR光、
    G光及びB光に色分解し、前記第1、第2及び第3の反
    射型ライトバルブは前記R光、G光及びB光をそれぞれ
    変調し、前記色分解合成光学系は前記第1、第2及び第
    3の反射型ライトバルブによってそれぞれ変調された各
    色光を色合成し、前記偏光ビームスプリッタは前記色分
    解合成光学系によって色合成された光を検光し、前記投
    射光学系は前記偏光ビームスプリッタによって検光され
    た光を投射する、投射型表示装置において、 前記第1、第2及び第3の反射型ライトバルブとして、
    請求項3記載の反射型ライトバルブがそれぞれ用いられ
    たことを特徴とする投射型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記色分解合成光学系は、前記偏光ビー
    ムスプリッタの偏光分離膜と略平行に配置された複数の
    ダイクロイック膜を有することを特徴とする請求項5記
    載の投射型表示装置。
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