JP2009063846A - 偏光制御システム及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】スキュー光線によるコントラストの低下を改善する実用的で安価な偏光制御システム及びプロジェクタを提供する。
【解決手段】反射表示素子54の反射電極と偏光ビームスプリッタ51の偏光分離層64との間に、位相差補償素子57を設ける。位相差補償素子57の表面は反射表示素子54の反射電極と略平行に配設する。位相差補償素子57は、1/4波長板として機能する結晶位相差層86とO−plateとして機能する傾斜位相差層87とから構成される。結晶位相差層86としては、一般に用いられ安価な水晶板などの一軸性の複屈折素子を用いる。傾斜位相差層87は、主屈折率の方向が表面の法線に対して0度より大きく45度程度の容易に作製できる範囲で、かつ位相差補償素子57のヘーズを高めない程度の厚さに、無機材料など結晶位相差層86の表面に斜方蒸着することによって作製される。
【選択図】図5

Description

本発明は、光の偏光状態に応じて情報の再生や表示を行う光学システムに関し、さらに詳しくは、反射された光の偏光状態に応じて情報の再生や表示を行う光学システムに関する。
近年、LCDやLCOS(Liquid Crystal On Silicon)やDMD(Digital Mirror Device)などに表示される像を光学系で拡大してスクリーンに投映するプロジェクタやプロジェクションテレビ等の映像表示装置が普及している。DMDを用いた映像表示装置は高輝度及び高解像度であるが、プロジェクションテレビなどの一般用途に普及するには高価である。また、LCDを用いた映像表示装置は、LCOSやDMDなどの反射型の表示素子を採用した映像表示装置と比較して解像度が低く、低開口率であるから輝度も低い。一方で、LCOSを用いた映像表示装置は、DMDを用いた映像表示デバイスと比較して安価であり、高輝度及び高解像度を実現できるために注目を集めている。
LCOSを用いる映像表示装置は、赤,緑,青のそれぞれに対応する像を表示するLCOSに、光源からの光をダイクロイックミラーなどで色分解し、偏光子によって特定の偏光方向を持つ光を入射させる。そして、LCOSで反射され、偏光状態の変化で各色の情報を付与された光、すなわち情報光は、偏光ビームスプリッタなどの検光子を透過してスクリーンに投映される。
このとき、LCOSの表示面に入射させる光としては、入射光軸に略平行な光を発する光源装置が用いられることが望ましい。一方、この光源装置から照射される光束は有限の大きさを持つから、予定された入射光軸に対して傾斜してLCOSの表示面や偏光ビームスプリッタの偏光分離層に入射する光、いわゆるスキュー光線が存在する。本来偏光ビームスプリッタなどの検光子を透過するべきではない光であっても、検光子などに予定された入射光軸に対して斜めに入射することで透過する成分があるから、スキュー光線は、スクリーンに投映する像のコントラストを低下させる原因となる。このスキュー光線によるコントラストの低下は、1/4波長板を導入し、偏光の方向を補償することで改善することができることが知られている(例えば、特許文献1)。
しかし、このような1/4波長板による偏光の方向の補償は、極角が5度程度の範囲である狭い入射角度範囲のスキュー光線の偏光方向しか補償できない。したがって、プロジェクタのような入射角度に10〜15度程度のばらつきがある光源を用いる光学システムにおいては、スキュー光線の偏光の方向を十分に補正することができず、満足なコントラストが得られない。
このような、1/4波長板の角度依存性による不十分な偏光の方向の補償は、主屈折率の方向が表面に対して傾斜している位相差補償板、いわゆるO−plateを1/4波長板として機能する厚さで導入することによって改善されることが知られている。この1/4波長板として機能するO−plateとしては、1軸性の複屈折体である水晶などの結晶を主屈折率の方向に対して斜めに切り出すことで1/4波長板として機能するO−plateや、偏光ビームスプリッタの表面に棒状液晶分子を塗布し、重合させたO−plateなどが知られている(例えば、非特許文献1)。
さらに、検光子として機能する偏光ビームスプリッタの偏光分離層の表面に、2種類の異なる屈折率の薄層が積層された位相差層を設けることで、偏光ビームスプリッタの偏光分離性能を高めることができることが知られている(例えば、特許文献2)。
この他にも、スキュー光線による投映像のコントラストの低下を改善する方法としては、無機誘電体材料を斜め方向から蒸着することで、1/4波長板として機能する位相差層をライトバルブに設ける方法が知られている(例えば、特許文献3)。
特開平2−250026号公報 特開平6−289222号公報 特開平10−206842号公報 M.G.Robinson 他2名 「Wide Field of View Compensation Scheme for Cube Polarizing Beam Splitters」 SID’03 Digest Society for Information Display 発行 p874
しかしながら、上述のように、水晶などからなる1/4波長板のみを用いて投映像のコントラストを改善する場合、スキュー光線によるコントラストの低下を改善することができるが、改善することができるスキュー光線の入射角度の範囲が5度程度と狭く、十分にコントラストが改善されないという問題がある。
また、1/4波長板として機能するO−plateを用いて投映像のコントラストの低下を改善する場合に、棒状液晶高分子などの有機材料からなるO−plateを用いると、傾斜角度が材料の持っている物性に依存して決まる傾向があり、光学的に望ましい傾斜角度に正確に合せる事が困難であるという問題がある。
このような有機材料の替わりに、水晶板などの一軸性の複屈折体の結晶を主屈折率の方向に対して傾斜する方向に、1/4波長板として機能する厚さに切り出すと、多大な費用を必要とするから、これもまた実用的な方法とはいえないという問題がある。
さらには、表面に垂直に光を入射させて1/4波長板として機能するO−plateを用いる場合、O−plateの表面に対して、O−plateの主屈折率の方向は10〜15度程度の傾きを持つ必要がある。すなわち、O−plateの主屈折率の方向は、O−plateの表面の法線から75〜80度程度であることが必要である。しかしながら、斜方蒸着によって容易に作製できるO−plateの主屈折率の方向の傾斜角度は、O−plateの表面の法線から0〜45度程度まで、O−plateの表面から45度程度〜90度であるから、単独で1/4波長板として機能するO−plateを作製することは困難であるという問題がある。
さらに、主屈折率の方向が傾斜した1/4波長板として単独で機能するO−plateを斜方蒸着や重合性の液晶分子によって作製すると、1/4波長板として機能させるためには1μm程度以上の厚さを必要とするから、ヘーズが高くなり、かえって偏光度が低くなってしまうという弊害がある。
また、偏光ビームスプリッタの偏光分離層の表面に2種類の異なる屈折率の薄層が積層された多層膜を設ける場合、広い波長領域に対応する偏光ビームスプリッタではあるが、偏光ビームスプリッタを作製する工程も増し、そもそもこのような特殊な偏光ビームスプリッタを作製すること自体が難しいという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、映像などの情報を持つ情報光のコントラストがスキュー光線によって低下してしまうことを防ぐ現実的で安価な偏光制御システム及びプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の偏光制御システムは、入射する光を偏光方向に応じて分離して、反射又は透過させる偏光分離層を有する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから入射する光を前記偏光ビームスプリッタに向けて反射する反射面を有し、該反射面で光を反射する前後で入射する光に対して反射する光の偏光方向を制御する反射液晶素子と、前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分離層と前記反射液晶素子の前記反射面との間に、表面が前記反射面と略平行になるように配置されるとともに、前記反射面と平行な面内に遅相軸を有する第1複屈折素子と、前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分離層と前記反射液晶素子の前記反射面との間に、前記反射面と平行な面に対して傾斜した屈折率楕円体を有し、かつ、該屈折率楕円体が前記反射面と垂直な対称面を有し、該対称面内にある主屈折率の方向を前記反射面と平行な面内に正射影した方向が前記第1複屈折素子の前記遅相軸と略平行になるように配置される第2複屈折素子とを備え、光の波長をλとするときに、前記反射液晶素子の反射面に垂直に進行する光が前記第1複屈折素子及び前記第2複屈折素子を透過するときに生じる位相差の合計が略λ/4となることを特徴とする。
また、前記第2複屈折素子は、無機材料を斜方蒸着して作られた斜方蒸着膜であることを特徴とする請求項1記載の偏光制御システム。
また、前記第2複屈折素子は、重合性液晶分子の重合体からなることを特徴とする請求項1記載の偏光制御システム。
本発明のプロジェクタは、上述の偏光制御システムを備えることを特徴とする。
本発明の偏光制御システムによれば、1/4波長板を単独で用いる場合と比較してより広い角度範囲でスキュー光線の位相差を補償することができるとともに、全体として1/4波長板として機能するOプレートを単独で用いる場合と比較して、容易かつ安価にスキュー光線の位相差を補償することができる。また、この偏光制御システムを用いるプロジェクタは、スキュー光線の位相差が補償され、コントラストが改善されるとともに、容易かつ安価に提供される。
図1に示すように、本発明のプロジェクタ10は、投映レンズ16、反射表示光学システム17(偏光制御システム)、プロジェクタ駆動システム18などを備える。また、筐体19の上面には、ズームダイヤル21、フォーカスダイヤル22、光量調節ダイヤル23が備えられる。
投映レンズ16は、反射表示光学システム17から入射される光、すなわち映像などの情報を持つ情報光を拡大して投映し、スクリーン26(図2参照)に像(以下、投映像)を表示する。この投映レンズ16は、例えば、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りなどから構成される。ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りなどは、投映光軸27に沿って移動自在に設けられている。
ズームレンズは、ズームダイヤル21の操作に応じて投映光軸27に沿って移動され、スクリーン26に表示される投映像を拡大又は縮小する。フォーカスレンズは、プロジェクタ10とスクリーン26との距離に応じたフォーカスダイヤル22の操作やズームレンズの移動に応じて投映光軸27に沿って移動され、投映像のピントを調節する。絞りは、光量調節ダイヤル23の操作に応じて絞り開口面積を変化させることで、投映像の明るさを調節する。
プロジェクタ駆動システム18は、プロジェクタ10の電気的な動作を担う。例えば、プロジェクタ駆動システム18は、プロジェクタ10に接続されるコンピュータなどから受信する映像などを後述する反射表示素子(図2参照)に表示する。また、プロジェクタ駆動システム18は、前述の投映レンズ16を駆動するモータを複数個備え、ズームダイヤル21、フォーカスダイヤル22、光量調節ダイヤル23の操作に応じて、ズームレンズ、フォーカスレンズを投映光軸27に沿ってそれぞれ移動させ、また、絞りの絞り開口面積を増減させる。
反射表示光学システム17は、光源部(図2参照)から発せられる白色光を赤色光(以下、R光)、緑色光(以下、G光)、青色光(以下、B光)に色分解し、それぞれの色ごとに投映像の情報を持つ情報光に変換する。そして、各色の情報光が合わせられた投映光を投映レンズ16に入射し、スクリーンにフルカラーの投映像を表示させる。
図2に示すように、反射表示光学システム17は、情報光のもととなる光を発する光源部31と、光源部31から入射される光から投映像の情報を持つ情報光を生成する情報光生成部32とから構成される。
光源部31は、ランプ33、反射鏡34、UVカットフィルタ36、インテグレータ37、偏光子38、リレーレンズ41、コリメートレンズ42などから構成される。ランプ33は、例えばキセノンランプなどの高輝度光源であって、特定の偏光方向を持たない自然な白色光を発する。このランプ33から発せられる白色光は、UVカットフィルタ36によって紫外線が除去された後にインテグレータ37に入射する。
反射鏡34は、例えば楕円曲面状の鏡であって、この反射鏡34の一方の焦点の近傍にランプ33が配設される。また、インテグレータ37の一端は、反射鏡34の他方の焦点の近傍に配設されており、ランプ33から発せられる光は効率よくインテグレータ37に導かれる。
インテグレータ37は、ガラスロッドと、このガラスロッドの端面に設けられるマイクロレンズアレイなどから構成され、ランプ33から入射する光を集積し、リレーレンズ41を介してコリメートレンズ42へと導く。一方、ランプ33からインテグレータ37に入射する光の光量は、光源光軸44から離れるほど減少し、光源光軸44を中心として不均一に分布するが、インテグレータ37は、このような光量分布の不均一な光を、光源光軸44を中心に必要な範囲で略均一に分布させる。これにより、情報光の光量分布は光源光軸44及び投映光軸27を中心として略均一となるから、スクリーン26に表示される投映像は、スクリーン26の全面で略均一の明るさとなる。
コリメートレンズ42は、インテグレータ37から入射される光を光源光軸44に平行な光に整え、偏光子38へと入射させる。偏光子38は、インテグレータ37から入射する光のS偏光成分は透過させ、P偏光成分はS偏光成分へと変換し、投映光生成部32のダイクロイックミラー46(後述)へと導く。
投映光生成部32は、ダイクロイックミラー46,47、偏光ビームスプリッタ51,52,53、反射表示素子(反射素子)54,55,56、位相差補償素子57,58,59などから構成される。さらに、投映光生成部32は、ミラー61とクロスダイクロイックプリズム62とを備える。
ダイクロイックミラー46は、その表面の法線と光源光軸44とのなす角が45度となるように配設される。ダイクロイックミラー46は、光源部31から入射されるS偏光の白色光からR光成分を反射しミラー61へ導き、同時に、G光成分,B光成分を透過させ、ダイクロイックミラー47へ導く。ミラー61は、ダイクロイックミラー46と平行に配設され、ダイクロイックミラー46によって白色光から分離されたR光を反射し、偏光ビームスプリッタ51へと導く。一方、ダイクロイックミラー47は、ダイクロイックミラー61を透過するG光及びB光からなるシアン色光からG光成分を反射し偏光ビームスプリッタ52へ導き、B光成分を透過させて偏光ビームスプリッタ53へ導く。
偏光ビームスプリッタ51は、プリズム63a、プリズム63b、及び偏光分離層64とから構成される。プリズム63a及びプリズム63bは、それぞれの斜面で偏光分離層64を挟み込むようにして合わせられ、偏光ビームスプリッタ51は略立方体形状をなす。この偏光ビームスプリッタ51は、ミラー61から入射されるS偏光のR光を反射して反射表示素子54に導く。また、偏光ビームスプリッタ51から反射表示素子54に入射する光は、反射表示素子54に反射されると、反射表示素子54に表示される映像などの情報を付与された光(以下、R情報光)となり、再び偏光ビームスプリッタ51に入射する。このR情報光のS偏光成分は、偏光分離層64によって反射される。一方、R情報光のうちP偏光成分は偏光分離層64を透過し、クロスダイクロイックプリズム62へと導かれる。
同様に、偏光ビームスプリッタ52は、プリズム66a,66b、及び偏光分離層67とから構成される。プリズム66a及びプリズム66bは、それぞれの斜面で偏光分離層67を挟み込むようにして合わせられ、偏光ビームスプリッタ52は、略立方体形状をなす。この偏光ビームスプリッタ52は、ダイクロイックミラー46Gから入射されるS偏光のG光を反射して反射表示素子55へ導く。また、偏光ビームスプリッタ52から反射表示素子55に入射する光は、反射表示素子55に反射されると、反射表示素子55に表示される映像などの情報を付与された光(以下、G情報光)となり、再び偏光ビームスプリッタ52に入射する。このG情報光のS偏光成分は、偏光分離層67によって反射される。一方、G情報光のうちP偏光成分は偏光分離層67を透過し、クロスダイクロイックプリズム62へと導かれる。
さらに、同様にして、偏光ビームスプリッタ53は、プリズム68a,68b、及び偏光分離層69とから構成される。プリズム68a及びプリズム68bは、それぞれの斜面で偏光分離層69を挟み込むようにして合わせられ、偏光ビームスプリッタ53は、略立方体形状をなす。この偏光ビームスプリッタ53は、ダイクロイックミラー46Gを透過して入射するS偏光のB光を反射して反射表示素子56へ導く。また、偏光ビームスプリッタ53から反射表示素子56に入射する光は、反射表示素子56に反射されると、反射表示素子56に表示される映像などの情報を付与された光(以下、B情報光)となり、再び偏光ビームスプリッタ53に入射する。このB情報光のS偏光成分は、偏光分離層69によって反射される。一方、G情報光のうちP偏光成分は偏光分離層69を透過し、クロスダイクロイックプリズム62へと導かれる。
クロスダイクロイックプリズム62は、R光を反射するダイクロイック面81Rと、B光を反射するダイクロイック面81Bとを備える。このダイクロイック面81R及びダイクロイック面81Bは、いずれもG光は透過する。したがって、偏光ビームスプリッタ51から入射されるR情報光、及び偏光ビームスプリッタ52から入射されるB情報光を投映レンズ16の方向へ反射すると同時に、偏光ビームスプリッタ52から入射されるG情報光を投映レンズ16へ透過する。すなわち、クロスダイクロイックプリズム62は、R情報光、G情報光、B情報光からなるフルカラーの投映光を投映レンズ16へ入射する。
反射表示素子54は、例えば、反射型の液晶パネルであって、液晶分子が封入された液晶層や、反射表示素子54に入射する光を反射する反射面71などから構成される。反射面71は、表示する像の画素ごとに設けられた反射電極からなり、直上の液晶層に印加する電圧のオン,オフを自在に切り替え、液晶分子の配向の状態を制御する。こうした各々の反射電極の制御は、それぞれの反射電極に設けられた駆動回路を介してプロジェクタ駆動システム18によって行われる。なお、以下では白状態を表示するように制御された反射電極をオン画素と称し、黒状態を表示するように制御された反射電極をオフ画素と称する。
液晶層は、反射電極のオン,オフの変化に応じて配向状態を変化させ、この反射電極によって反射される光の偏光状態を変化させる。例えば、偏光ビームスプリッタ51からオン画素に入射するS偏光は、直上の液晶層の配向状態に応じて、P偏光に変換されて偏光ビームスプリッタ51へと反射される。また、偏光ビームスプリッタ51からオフ画素に入射するS偏光は、直上の液晶層の配向状態に応じて、S偏光のまま偏光ビームスプリッタ51へと反射される。
同様に、反射表示素子55,56は、反射型の液晶パネルであり、画素ごとに設けられた反射電極からなる反射面72,73をそれぞれ備える。また、S偏光の入射光は、オン画素によってP偏光に変換されて反射され、オフ画素によってS偏光が反射される。反射表示素子55又は56のオン画素に反射される光のうち、P偏光の光は、偏光ビームスプリッタ52,53をそれぞれ透過し、S偏光の光は、偏光ビームスプリッタ52,53によって反射される。
また、位相差補償素子57は、偏光ビームスプリッタ51と反射表示素子54の反射面71との間に設けられ、透過する光の偏光方向を補償する。例えば、位相差補償素子57は、透過するスキュー光線の位相を偏光ビームスプリッタ51の偏光分離層64に反射される位相に補償し、投映像の情報を正しく反映するR情報光を偏光ビームスプリッタ51に入射させる。すなわち、位相差補償素子57は、偏光ビームスプリッタ51に入射するR情報光を、スキュー光線由来のR情報光を含まないものへと整える。
同様に、位相差補償素子57は、偏光ビームスプリッタ52と反射表示素子55の反射面72との間に設けられ、透過する光の偏光方向を補償する。例えば、位相差補償素子57は、透過するスキュー光線の位相を偏光ビームスプリッタ52の偏光分離層67に反射される位相に補償し、投映像の情報を正しく反映するG情報光を偏光ビームスプリッタ52に入射させる。すなわち、位相差補償素子57は、偏光ビームスプリッタ52に入射するG情報光を、スキュー光線由来のG情報光を含まないものへと整える。
また、同様に、位相差補償素子57は、偏光ビームスプリッタ53と反射表示素子56の反射面73との間に設けられ、透過する光の偏光方向を補償する。例えば、位相差補償素子57は、透過するスキュー光線の位相を偏光ビームスプリッタ53の偏光分離層69に反射される位相に補償し、投映像の情報を正しく反映するB情報光を偏光ビームスプリッタ53に入射させる。すなわち、位相差補償素子57は、偏光ビームスプリッタ53に入射するB情報光を、スキュー光線由来のB情報光を含まないものへと整える。
具体的には、図3に示すように、位相差補償素子57は、結晶位相差層86(第1複屈折素子)と傾斜位相差層87(第2複屈折素子)とからなり、透過するR光の偏光方向を補償する。結晶位相差層86は、x軸方向に進相軸88を、y軸方向に遅相軸89を持つ水晶基板である。この結晶位相差層86を透過する光の遅相軸89方向の成分の位相は、進相軸88方向の成分の位相に対して遅延する。すなわち、結晶位相差層86は、透過する光の進相軸88方向の位相に対して、透過する光の遅相軸89方向の位相を丁度1/4波長の遅延させるいわゆる1/4波長板であり、スキュー光線の偏光方向を偏光ビームスプリッタ51の偏光分離層64に反射される位相に補償する。
傾斜位相差層87は、複屈折物質からなる薄層であり、位相差補償素子57の表面91に所定の厚さで設けられる。この傾斜位相差層87は、傾斜位相差層87の表面91に対して傾斜する主屈折率の方向90を持ついわゆるO−plateである。この傾斜位相差層87は、例えばTaをガラス基板,結晶位相差層86,偏光ビームスプリッタの表面などに斜方蒸着することによって作製される。したがって、傾斜位相差層87は、Taなどの材料からなる傾斜した微細な柱状物が林立する構造となっており、傾斜位相差層87の主屈折率の方向が表面に対して傾斜する方向はこの柱状物の傾斜に応じて定まる。このような斜方蒸着膜は二軸性の複屈折体であることが知られており、3つの異なる主屈折率を有している。一般的に3つの主屈折率の方向は、最大の主屈折率の方向が柱状物の成長方向と一致し、それと直交する基板平面内に第二番目に大きい主屈折率の方向があり、それら両方に直交する方向に最小の主屈折率の方向がある。本明細書中では、特に断らない限り、最大の主屈折率の方向を主屈折率の方向と呼ぶものとする。傾斜位相差層87の主屈折率の方向90が表面91に対して傾斜する角度α(度)は、斜方蒸着の角度を変えることで、45度程度から90度の範囲の所望の角度(例えばα=60度)になるように傾斜位相差層87は作製される。この角度αは45度以上90度以下であることが好ましく、50度以上80度以下であることがより好ましく、55度以上70度以下であることが特に好ましい。さらに、主屈折率の方向90を表面91に正射影した方向と結晶位相差層86の遅相軸89とが平行になるように、傾斜位相差層87は配置される。
このように結晶位相差層86と傾斜位相差層87とから構成される位相差補償素子57は、全体として、近似的に表面91に対して傾斜した主屈折率の方向を持ち、これを略垂直に透過する光に1/4波長板相当の位相差を生じさせる。
また、位相差補償素子58及び位相差補償素子59も前述の位相差補償素子57と同様にして、結晶位相差層と傾斜位相差層とから構成され、近似的に表面に対して傾斜した主屈折率の方向を持ち、透過する光に1/4波長板相当の位相差を生じさせる。
以上のように構成されるプロジェクタ10の作用を説明する。例えば、図4に示すように、光源部31から発せられた白色光のR光94,G光,B光に色分解され、このうちR光94は、偏光分離層64に対して45度の角度をなすように偏光ビームスプリッタ51に入射する。
そして、R光94は、偏光子38によってS偏光に統一されているから、偏光分離層64に反射され、位相差補償素子57を透過し、反射表示素子54に略垂直に入射する。このとき、反射表示素子54に入射するR光94はS偏光であるが、反射表示素子54のオン画素に反射されるとP偏光に変換される。一方、反射表示素子54のオフ画素に反射されると、S偏光のまま反射される。すなわち、反射表示素子54に反射されたR光94は、反射表示素子54の各画素のオン,オフを反映したR情報光95として、再び偏光ビームスプリッタ51に入射する。
このR情報光95のうち、オフ画素から入射するS偏光は、偏光分離層64に反射される。一方、R情報光95のうち、オン画素から入射するP偏光は、偏光分離膜68Rを透過する。したがって、R情報光95のうちオン画素由来のP偏光成分だけが投映光に寄与する。
ここで、偏光分離層64に対して45度となる入射角度を基準とすると、R光94には、角度θだけ傾斜して偏光ビームスプリッタ51に入射する成分、いわゆるスキュー光線96が含まれている。プロジェクタ10の場合、スキュー光線96が傾斜して偏光ビームスプリッタ51に入射する角度θは、およそ20度程度の範囲である。
このスキュー光線96もまたS偏光であるから、偏光分離層64に反射され、位相差補償素子57の法線に対して角度θだけ傾斜した方向から位相差補償素子57へと入射し、これを透過する。さらに、位相差補償素子57を斜めに透過したスキュー光線96は、反射表示素子54に対して角度θだけ傾斜した方向から入射し、オン画素又はオフ画素に反射され、情報光97Rとなり、再び偏光ビームスプリッタ51へと入射する。
このときのスキュー光線に対する位相差補償素子57の作用を図5(A)及び(B)によって説明する。図5は、図4に示した光線のうち、オフ画素で変調されるある1本のスキュー光線の偏光状態を示した図であり、図5(A)は位相差補償素子57を設けない場合を示し、図5(B)は位相差補償素子57を設けた場合を示すものである。図5(A),(B)に共通して偏光分離層57で反射された直後のスキュー光線の偏光軸98は、偏光分離層57の平面と光線の幾何学的な関係によって決定されるS偏光の方向となるので、傾斜したものになる。
図5(A)に示すように、位相差補償素子57を設けない場合の情報光の偏光軸99aは、スキュー光線の偏光軸98と同じ方向に傾斜している。ところが、この偏光軸の方向は、偏光分離層57に対して、正確なS偏光の角度とは異なるので、偏光ビームスプリッタ51を一部通過してしまい、十分なコントラストが得られない。これに対して、図5(B)に示すように、位相差補償素子57を設けた場合の情報光の偏光軸99bは、偏光分離層57に対して、正確なS偏光の角度と良く一致するようになるので、偏光ビームスプリッタ51で十分なコントラストが得られるようになる。
図5では液晶表示素子54のある画素に入射する光のうち1本のスキュー光線を示したが、実際には、スキュー光線の偏光軸98の傾斜角度は、入射角度に応じて、約±5度の範囲で分布している。したがって、異なる入射角度のスキュー光線に由来する反射偏光が光束となっている。位相差補償素子57を設けることによって、この光束を構成する全てのスキュー光線に対して適切に位相差補償することができ、情報光の偏光軸99は偏光分離層57に対して正確にS偏光となる方向に向けられる。
なお、位相差補償素子57は偏光ビームスプリッタの角度依存性によるコントラスト低下の問題を解決するものであり、液晶表示素子の視野角依存性とは別個の問題を扱っている。したがって、液晶表示素子の視野角依存性を解決するためには、TN,VAN,OCB,IPSなどの各液晶モードに対応した位相差補償手段を別途適用すればよい。
上述した作用によって、位相差補償素子57を斜めに透過するときに生じる位相差と、反射表示素子54のオフ画素に斜めに入射,反射されるときに生じる位相差とを合計すると、スキュー光線96由来の情報光97は結果としてS偏光となる。したがって、スキュー光線96がオフ画素に反射されてできた情報光97は、偏光ビームスプリッタ51に入射すると、偏光分離層64に反射される。すなわち、反射表示素子54に斜めに入射,反射することによってスキュー光線96に生じる位相差は、位相差補償素子57によって適切に補償され、スキュー光線96に由来する情報光97は投映像に寄与しない。
また、同様に、G光に含まれるスキュー光線は位相差補償素子58によって補償されて、スキュー光線由来の情報光が偏光ビームスプリッタ52を透過してしまうことは防止される。さらに、同様に、B光に含まれるスキュー光線は位相差補償素子59によって補償されて、スキュー光線由来の情報光が偏子ビームスプリッタ51Bを透過してしまうことは防止される。
こうしてプロジェクタ10は、スキュー光線に由来する情報光を除き、良好なコントラストの投映像をスクリーン26に映し出す。
具体的に、まず、水晶基板からなる結晶位相差層86(すなわち、1/4波長板)を偏光ビームスプリッタ51と反射表示素子54との間に配置し、偏光ビームスプリッタ51を介して、全ての画素がオフ画素に調節された反射表示素子54のコノスコープ像を得た。
すると、図6(A)に示すように、偏光ビームスプリッタ51を透過する光の光量(以下、単に透過光量と称する)は、極めて狭い範囲に限り0.1%程度となった。さらに、反射表示素子54の全ての画素がオフ画素に調節されているにもかかわらず、極角θが大きい部分では、1.0〜2.0%もの光が透過する部分もあった。このことは、1/4波長板だけでは、プロジェクタに含まれる極角θが20度程度の範囲内のスキュー光線の位相差を十分には補償しきれず、投映像のコントラストが低下することを示す。
一方、材料としてTaを用い、膜厚を0.5μmとし、表面に対する主屈折率の方向の傾斜角度αが60度(表面の法線に対して30度の傾斜)となるよう作製した傾斜位相差層87と、水晶基板からなる結晶位相差層86とから位相差補償素子を作製した。なお、傾斜位相差層86を表面に略垂直に透過する光に生じる位相差は30nmであった。
このように作製された位相差補償素子を用いて、前述と同様に反射表示素子54のコノスコープ像を得ると、図6(B)に示すように、極角θが20度の範囲内の大部分で、透過光量が0.1%程度と極めて小さくなった。また、極角θが大きい部分であっても、透過光量は0.2〜0.3%程度に過ぎなかった。このことは、単に1/4波長板を用いる場合と比較して、位相差補償素子がスキュー光線の位相差を有効に補償し、投映像のコントラストを有効に改善することを示す。
以上のように、本発明によれば、スキュー光線の位相差は有効に補償され、情報光のコントラストは広い視野角にわたって改善することができる。
このような機能を発揮するための本発明の位相差補償素子は、反射表示素子54と平行な面内に遅相軸を有する第1複屈折素子と、反射表示素子54と平行な面に対して傾斜した屈折率楕円体を有し、かつ、該屈折率楕円体が前記反射面と垂直な対称面を有し、該対称面内にある主屈折率の方向を前記反射面と平行な面内に正射影した方向が前記第1複屈折素子の前記遅相軸と略平行になるように配置される第2複屈折素子を、光の波長をλとするときに、前記反射液晶素子の反射面に垂直に進行する光が前記第1複屈折素子及び前記第2複屈折素子を透過するときに生じる位相差の合計が略λ/4となるように配置して組み合わせる事で実現できる。
上記実施例では、第1複屈折素子として用いた結晶位相差層86は、延伸した高分子フィルムや水晶板、サファイヤ板などの材料で作成された一般に用いられるいわゆる波長板で良く、結晶軸を傾斜させて切り出すような高価なものは必要としない。延伸した高分子フィルムの場合にはガラスなどの基板に貼合したものでも良く、水晶やサファイヤなど板状結晶の場合には、上記実施例に記載したようにそれ自身を基板として使用しても良い。したがって、本発明は、安価に、かつ、容易に実現される。
その位相差は、適用する色の波長に対応して1/4波長に近い位相差値を有するものを用いるが、正確には、第2複屈折素子と組み合わせた時に合計の位相差値が略1/4波長になるように選択すれば良い。すなわち、例えば、上記実施形態では、傾斜位相差層87に垂直に入射する光の複屈折は30nmであるから、結晶位相差層86の厚さを、位相差にして30nmに相当する厚さだけ少なく設計し、傾斜位相差層87による位相差と結晶位相差層による位相差との合計が1/4波長になるように設計れば、スキュー光線の位相差をより正確に補償することができる。もし、傾斜位相差層87の垂直に入射する光に対する複屈折が30nmであっても、結晶位相差層86の複屈折を打ち消す方向であれば、結晶位相差層86の厚さを、位相差にして30nmに相当する厚さだけ多く設計すれば良い。
傾斜位相差層87である第2複屈折素子としては、その屈折率楕円体が反射表示素子54と平行な面に対して傾斜しており、その傾斜方向を含み、反射表示素子54と垂直な面に対して面対称性を有している事が必要である。そのような複屈折体であれば、一軸性でも二軸性でも良く、また、正の複屈折体でも負の複屈折体でも良く、さらに、そのどちらにも分類されないものであっても良い。そのような例としては、棒状または円盤状の重合性液晶分子のハイブリッド配向状態を重合反応によって固定化した高分子膜が挙げられる。
第2複屈折素子の位相差値は、第1複屈折素子として用いた結晶位相差層86と組み合わせたときに効果を発揮するように、その傾斜角度によって適切に選択すれば良い。反射表示素子54と平行な面から20度以上の傾斜角度を有する複屈折体であれば、位相差との合計が1/4波長よりも小さいものを用いる事ができるので、好都合である。
特に、斜方蒸着膜を用いた場合には、複屈折体の前記傾斜角度は、約40度から約70度と大きいので、傾斜位相差層87の現実的な厚さは0.5μm程度で良く、傾斜位相差層87を設けることによるヘーズの増大によりかえって偏光度が低くなるといった弊害は生じない。さらに、傾斜位相差層87の主屈折率の方向は表面に対して45度程度から90度の作製の容易な範囲で良い。
なお、上記実施形態においては、傾斜位相差層の材料としてTaを用いるが、これに限らず、他の無機材料を用いてもよい。例えば、TiO,ZrO,SiO,MgF,CaF,CeO,SnO,In,ZrTiO,HfO,Al,MgO,AlF,ダイヤモンド薄層,LaTiO,酸化サマリウムなどを用いることができる。このような無機材料を用いて傾斜位相差層を作製することで、長期間安定して動作する偏光制御システム及びプロジェクタを提供することができる。
なお、上記実施形態においては、傾斜位相差層の材料として、Taを用いるが、これに限らず、例えば重合性液晶高分子などを用いてもよい。例えば、重合性液晶高分子をO−plateとして用いる場合、高照度環境において長時間使用すると紫外線などの影響でその性質が劣化してしまが、1/4波長板である結晶位相差層が最低限の位相差補償を行うから、長期間安定して動作する偏光制御システム及びプロジェクタを提供することができる。
なお、上記実施形態では、反射表示素子54,55,56を用いたがこれに限らず、他の表示装置を用いても良い。例えば、透過型の液晶表示装置などを用いても良い。さらに、液晶の動作モードなども周知の何れの機構の液晶をも用いることができる。
なお、上記実施形態では、傾斜位相差層87は、結晶位相差層86の表面に斜方蒸着することによって一体に設けるが、これに限らず、反射表示素子の反射電極と偏光ビームスプリッタの偏光分離層との間の所望の位置に傾斜位相差層を設けることができる。
例えば、図7(A)に示すように、傾斜位相差層101を結晶位相差層102と分離し、反射表示素子103と結晶位相差層102との間に設けても良い。さらに、図7(B)に示すように、偏光ビームスプリッタ106と結晶位相差層102との間に、傾斜位相差層101を設けても良い。また、傾斜位相差層101を単独で設けるときには、傾斜位相差層101はガラスなどからなる透明基板の上に作製すれば良い。
また、例えば、図7(C)に示すように、反射表示素子103に対向する偏光ビームスプリッタ106の表面に傾斜位相差層101を設けても良い。
さらに、例えば、図7(D)に示すように、偏光ビームスプリッタ106の内部に、反射表示素子103と対向する偏光分離層107の表面に、傾斜位相差層101を設けても良い。このように、偏光分離層107の表面に傾斜位相差層101を作製すると、偏光分離層107は入射光線に対して45度の角度に傾いて設置されるから、結果として入射光線に対して予め傾いた面上に傾斜位相差層101を作製することができる。したがって、傾斜位相差層101を斜方蒸着によって作製するときに、傾斜する主屈折率の方向を決定する斜方蒸着の方向はさらに容易な方向となり、傾斜位相差層101の作製がより容易になる。一方、偏光分離層107に対して浅い角度方向から斜方蒸着し、傾斜位相差層101を作製することで、より薄く、ヘーズの低い傾斜位相差層101を容易に作製することができる。
同様にして、上記実施形態では、傾斜位相差層は結晶位相差層とともに設けられるが、これに限らず、傾斜位相差層は反射表示素子とともに設けても良い。例えば、反射表示素子の表面や内部に傾斜位相差層を予め設けても良い。すなわち、傾斜位相差層は、偏光ビームスプリッタの偏光分離層と反射表示素子の反射電極との間であれば、何れの場所に設けても良い。
なお、上記実施形態及び実施例では、本発明の偏光制御システムをプロジェクタに用いる例を示したがこれに限らず、偏光ビームスプリッタを用いる他の光学系にも本発明の偏光制御システムを適用することができる。例えば、CDなど光ディスクの読み込み又は書き込み装置などに本発明の偏光制御システムを用いることができる。
本発明のプロジェクタの外観を示す斜視図である。 本発明の光学的構成を示す概略図である。 位相差補償素子の構成を示す斜視図である。 位相差補償素子がスキュー光線の位相を補償する様子を示す説明図である。 位相差補償素子によってコントラストが改善される様子を示す説明図である。 (A)結晶位相差層だけを設けた場合の反射表示素子のコノスコープ像と、(B)位相差補償素子を設けた場合の反射表示素子のコノスコープ像である。 傾斜位相差層を配設することができる位置を示す概略図である。
符号の説明
10 プロジェクタ
17 反射表示光学システム(偏光制御システム)
31 光源部
32 投映光生成部
46,47 ダイクロイックミラー
57,58,59 位相差補償素子
51,52,53,106 偏光ビームスプリッタ
54,55,56,103,111 反射表示素子(反射素子)
62 クロスダイクロイックプリズム
64,67,69,107 偏光分離層
71,72,73 反射面
81R,81B ダイクロイック面
86,102 結晶位相差層(第1複屈折素子)
87,101 傾斜位相差層(第2複屈折素子)
88 進相軸
89 遅相軸
90 主屈折率の方向
94 光線
95,97 情報光
96 スキュー光線

Claims (4)

  1. 入射する光を偏光方向に応じて分離して、反射又は透過させる偏光分離層を有する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタから入射する光を前記偏光ビームスプリッタに向けて反射する反射面を有し、該反射面で光を反射する前後で入射する光に対して反射する光の偏光方向を制御する反射液晶素子と、
    前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分離層と前記反射液晶素子の前記反射面との間に、表面が前記反射面と略平行になるように配置されるとともに、前記反射面と平行な面内に遅相軸を有する第1複屈折素子と、
    前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分離層と前記反射液晶素子の前記反射面との間に、前記反射面と平行な面に対して傾斜した屈折率楕円体を有し、かつ、該屈折率楕円体が前記反射面と垂直な対称面を有し、該対称面内にある主屈折率の方向を前記反射面と平行な面内に正射影した方向が前記第1複屈折素子の前記遅相軸と平行になるように配置される第2複屈折素子と
    を備え、
    光の波長をλとするときに、前記反射液晶素子の反射面に垂直に進行する光が前記第1複屈折素子及び前記第2複屈折素子を透過するときに生じる位相差の合計が略λ/4となることを特徴とする偏光制御システム。
  2. 前記第2複屈折素子は、無機材料を斜方蒸着して作られた斜方蒸着膜であることを特徴とする請求項1記載の偏光制御システム。
  3. 前記第2複屈折素子は、重合性液晶分子の重合体からなることを特徴とする請求項1記載の偏光制御システム。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載の偏光制御システムを備えることを特徴とするプロジェクタ。
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