JPH0915405A - クロスダイクロイックプリズム及びその製造方法 - Google Patents

クロスダイクロイックプリズム及びその製造方法

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Publication number
JPH0915405A
JPH0915405A JP7161783A JP16178395A JPH0915405A JP H0915405 A JPH0915405 A JP H0915405A JP 7161783 A JP7161783 A JP 7161783A JP 16178395 A JP16178395 A JP 16178395A JP H0915405 A JPH0915405 A JP H0915405A
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JP
Japan
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optical member
dichroic film
dichroic
optical
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Application number
JP7161783A
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English (en)
Inventor
Misao Sakamoto
操 坂本
Toshihiko Kurata
俊彦 倉田
Toshio Nagashima
利男 長島
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 二重像や像のぼやけの発生を防止できるクロ
スダイクロイックプリズム及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 直交する四角形状の第1側面及び第2側面を
備えた直角二等辺三角柱形状をそれぞれ有する第1光学
部材11、第2光学部材12、第3光学部材13、及び
第4光学部材14を、各側面を接合面とし、対向する接
合面のうちの一方に設けたダイクロイック膜を介してそ
れぞれ接合してなるクロスダイクロイックプリズムにお
いて、第1〜第4の各光学部材は、第1光学部材11の
第2側面に設けた第1ダイクロイック膜11Bと前記第
2光学部材12の第1側面とを対向させて、第2光学部
材12の第2側面に設けた第2ダイクロイック膜12R
と第3光学部材13の第1側面とを対向させて、第3光
学部材13の第2側面と第4光学部材14の第1側面に
設けた第1ダイクロイック膜14Bとを対向させて、第
4光学部材14の第2側面と前記第1光学部材11の第
1側面に設けた第2ダイクロイック膜11Rとを対向さ
せて、それぞれ接着剤により接合された構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラー投射装置等
において、白色光の三色色分解や投射光の三色色合成用
に使用されるクロスダイクロイックプリズム及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に、クロスダイクロイックプリズム
を使用して三色色分解及び三色色合成を行う投射装置
(一例)の概略構成図を示す。光源210より投射され
た光源光は、偏光ビームスプリッタ220の偏光分離部
において偏光分離され、反射された偏光成分はクロスダ
イクロイックプリズム230に入射される。
【0003】入射光は、クロスダイクロイックプリズム
230中の赤色光反射ダイクロイック膜部230Rによ
って赤色光が反射され、反射型変調光学素子240Rに
読みだし光として入射される。また、青色反射ダイクロ
イック膜230Bによって青色光のみ反射され、青色光
用変調光学素子240Bに読みだし光として入射され
る。
【0004】クロスダイクロイックプリズム230を透
過した緑色光は、緑色光用変調光学素子240Gの読み
だし光用として入射される。各色用変調光学素子におい
て、書き込み光又は電気信号(不図示)により変調を受
けてから出射する各色光の投射光は、再度入射光と同じ
光学系によりクロスダイクロイックプリズムに入射され
る。
【0005】そして、ダイクロイック膜230R、23
0Bにより三色色合成されて変調を受けた投射光のみが
偏光ビームスプリッタ220を通過し、投射レンズ25
0によりスクリーン260に投射される。クロスダイク
ロイックプリズム230は、例えば図11に示すよう
に、直角二等辺三角柱形状の透明光学ガラス部材23
1、232、233、234の各側面をダイクロイック
膜を挟んで(介して)貼り合わせた構造を有している。
【0006】従来のクロスダイクロイックプリズム23
0の部材構造を図10に示す。部材231と部材233
は、直交する二つの四角形状側面の一方の側面のみに、
赤色反射用ダイクロ膜を形成したものであり、部材23
2及び部材234は、同様に直交する二つの四角形状側
面の一方の側面のみに、青色反射用ダイクロ膜を形成し
たものである。
【0007】クロスダイクロイックプリズム230は、
図10に示す各部材間に接着剤を挟み込んで各部材を接
合したものである。四つの部材を一度に接合すると、接
合精度を確保するのが困難となるので、通常は、例えば
部材231と部材232を接合して第1接合部材を、部
材233と234を接合して第2接合部材をそれぞれ作
製し、最後に第1接合部材と第2接合部材を接合させ
て、クロスダイクロイックプリズムを製造する方法を採
用していた。
【0008】なお、投射装置の説明においては、一つの
クロスダイクロイックプリズムを色分解と合成に使用す
る形式を説明したが、色分解を平面ダイクロイックミラ
ーにより行って、色合成のみをクロスダイクロイックプ
リズムを使用して行う方式の投射装置も存在する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の投射装
置においては、投射された像が一部二重像になったり、
像がぼやけることがあるという問題点があった。本発明
者らは、従来の投射装置について鋭意研究した結果、装
置内部において三色合成に使用するクロスダイクロイッ
クプリズムの構造が前記問題点の原因となっていること
を見いだした。
【0010】即ち、色フィルターとしての機能を持たせ
るために、クロスダイクロイックプリズムに設けている
ダイクロイック膜が同一平面上に配置されておらず、断
面で見たとき、中心部において両側の膜自体が互いに段
差及び角度を持っており、この段差及び角度が二重像や
像のぼやけの原因となっていることを見いだした。従来
のダイクロイックプリズムにおいて、この段差は接着剤
の厚みに起因して必ず発生するものであり、接着剤層に
有限な厚みが存在する限りその段差を解消することはで
きない、即ち二重像や像のぼやけを解消することができ
ないという問題点があった。
【0011】かかる問題点は、最近の大型投射像を投射
する投射装置において特に重要であり、投射像の大きさ
に比例して二重像が目立つという状態を引き起こしてい
た。本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであ
り、接着剤にて各構成部材の接合を行うことができ、か
つ前記二色の各ダイクロイック膜をそれぞれ段差を無く
して同一平面状に配置することが可能であり、その結
果、二重像や像のぼやけの発生を防止することができる
クロスダイクロイックプリズム及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は第一
に「直交する四角形状の第1側面及び第2側面を備えた
直角二等辺三角柱形状をそれぞれ有する第1光学部材、
第2光学部材、第3光学部材、及び第4光学部材を、前
記各側面を接合面とし、対向する接合面のうちの一方に
設けたダイクロイック膜を介してそれぞれ接合してなる
クロスダイクロイックプリズムにおいて、前記第1光学
部材は、光の三原色の内の第2色を反射する第2ダイク
ロイック膜を設けた第1側面と、三原色の内の第1色を
反射する第1ダイクロイック膜を設けた第2側面とを備
え、前記第2光学部材は、ダイクロイック膜を設けない
第1側面と、前記第2ダイクロイック膜を設けた第2側
面とを備え、前記第3光学部材は、ダイクロイック膜を
設けない第1側面及び第2側面を備え、前記第4光学部
材は、前記第1ダイクロイック膜を設けた第1側面と、
ダイクロイック膜を設けない第2側面とを備え、かつ、
前記第1〜第4の各光学部材は、前記第1光学部材の第
2側面に設けた第1ダイクロイック膜と前記第2光学部
材の第1側面とを対向させて、前記第2光学部材の第2
側面に設けた第2ダイクロイック膜と前記第3光学部材
の第1側面とを対向させて、前記第3光学部材の第2側
面と前記第4光学部材の第1側面に設けた第1ダイクロ
イック膜とを対向させて、前記第4光学部材の第2側面
と前記第1光学部材の第1側面に設けた第2ダイクロイ
ック膜とを対向させて、それぞれ接着剤により接合され
た構造を有することを特徴とするクロスダイクロイック
プリズム(請求項1)」を提供する。
【0013】また、本発明は第二に「前記第1〜第4光
学部材のうちの二つの光学部材は、他の光学部材よりも
大きい三角柱高さを有することを特徴とする請求項1記
載のクロスダイクロイックプリズム(請求項2)」を提
供する。また、本発明は第三に「前記二つの光学部材の
一方は、その直角二等辺三角形状の端面を、三つの四角
形状の側面と直交する少なくとも一つの基準面として有
することを特徴とする請求項2記載のクロスダイクロイ
ックプリズム(請求項3)」を提供する。
【0014】また、本発明は第四に「直交する四角形状
の第1側面及び第2側面を備えた直角二等辺三角柱形状
をそれぞれ有する第1光学部材、第2光学部材、第3光
学部材、及び第4光学部材を、前記各側面を接合面と
し、対向する接合面のうちの一方に設けたダイクロイッ
ク膜を介してそれぞれ接合することによりクロスダイク
ロイックプリズムを製造する方法において、少なくと
も、光の三原色の内の第2色を反射する第2ダイクロイ
ック膜を設けた第1側面と、三原色の内の第1色を反射
する第1ダイクロイック膜を設けた第2側面とを備えた
第1光学部材を用意する工程と、ダイクロイック膜を設
けない第1側面と、前記第2ダイクロイック膜を設けた
第2側面とを備え、前記第1光学部材よりも小さい三角
柱高さを有する第2光学部材を用意する工程と、ダイク
ロイック膜を設けない第1側面及び第2側面を備えた第
3光学部材を用意する工程と、第1ダイクロイック膜を
設けた第1側面と、ダイクロイック膜を設けない第2側
面とを備え、前記第3光学部材よりも大きい三角柱高さ
を有する第4光学部材を用意する工程と、前記第1光学
部材の第2側面に設けた第1ダイクロイック膜と前記第
2光学部材の第1側面との接合を、該第1ダイクロイッ
ク膜の両端が接合面からはみ出るように、更に前記第1
光学部材の第1側面に設けた第2ダイクロイック膜と前
記第2光学部材の第2側面に設けた第2ダイクロイック
膜とが同一または略同一の平面もしくは略平面となるよ
うに、接着剤を用いて行うことにより第1接合部材を作
製する工程と、前記第4光学部材の第1側面に設けた第
1ダイクロイック膜と前記第3光学部材の第2側面との
接合を、該第1ダイクロイック膜の両端が接合面からは
み出るように、更に前記第4光学部材の第2側面と前記
第3光学部材の第1側面とが同一または略同一の平面も
しくは略平面となるように、接着剤を用いて行うことに
より第2接合部材を作製する工程と、前記第1接合部材
と前記第2接合部材との接合を、前記第1接合部材を構
成する第1光学部材の第2側面両端にはみ出た第1ダイ
クロイック膜と前記第2接合部材を構成する第4光学部
材の第1側面両端にはみ出た第1ダイクロイック膜とが
同一または略同一の平面もしくは略平面となるように、
接着剤を用いて行う工程と、を有することを特徴とする
クロスダイクロイックプリズムの製造方法(請求項
4)」を提供する。
【0015】また、本発明は第五に「直交する四角形状
の第1側面及び第2側面を備えた直角二等辺三角柱形状
をそれぞれ有する第1光学部材、第2光学部材、第3光
学部材、及び第4光学部材を、前記各側面を接合面と
し、対向する接合面のうちの一方に設けたダイクロイッ
ク膜を介してそれぞれ接合してクロスダイクロイックプ
リズムを製造する方法において、少なくとも、光の三原
色の内の第2色を反射する第2ダイクロイック膜を設け
た第1側面と、三原色の内の第1色を反射する第1ダイ
クロイック膜を設けた第2側面とを備えた第1光学部材
を用意する工程と、ダイクロイック膜を設けない第1側
面と、前記第2ダイクロイック膜を設けた第2側面とを
備えた第2光学部材を用意する工程と、ダイクロイック
膜を設けない第1側面及び第2側面を備え、前記第2光
学部材よりも小さい三角柱高さを有する第3光学部材を
用意する工程と、第1ダイクロイック膜を設けた第1側
面と、ダイクロイック膜を設けない第2側面とを備え、
前記第1光学部材よりも小さい三角柱高さを有する第4
光学部材を用意する工程と、前記第1光学部材の第1側
面に設けた第2ダイクロイック膜と前記第4光学部材の
第2側面との接合を、該第2ダイクロイック膜の両端が
接合面からはみ出るように、更に前記第1光学部材の第
2側面に設けた第1ダイクロイック膜と前記第4光学部
材の第1側面に設けた第1ダイクロイック膜とが同一ま
たは略同一の平面もしくは略平面となるように、接着剤
を用いて行って第1接合部材を作製する工程と、前記第
2光学部材の第2側面に設けた第2ダイクロイック膜と
前記第3光学部材の第1側面との接合を、該第2ダイク
ロイック膜の両端が接合面からはみ出るように、更に前
記第2光学部材の第1側面と前記第3光学部材の第2側
面とが同一または略同一の平面もしくは略平面となるよ
うに、接着剤を用いて行って第2接合部材を作製する工
程と、前記第1接合部材と前記第2接合部材との接合
を、前記第1接合部材を構成する第1光学部材の第1側
面両端にはみ出た第1ダイクロイック膜と前記第2接合
部材を構成する第2光学部材の第2側面両端にはみ出た
第1ダイクロイック膜とが同一または略同一の平面もし
くは略平面となるように、接着剤を用いて行う工程と、
を有することを特徴とするクロスダイクロイックプリズ
ムの製造方法(請求項5)」を提供する。
【0016】また、本発明は第六に「前記第1〜第4光
学部材のうち相対的に大きい三角柱高さを有する二つの
光学部材の一方が有する直角二等辺三角形状の端面を、
隣接する三つの四角形状の側面と直交する少なくとも一
つの基準端面とし、該基準端面が同じ端面側に位置す
る、該基準端面を有する光学部材とは異なる光学部材が
有する2端面または3端面よりも突出するように、前記
接合を行うことを特徴とする請求項4または5記載のク
ロスダイクロイックプリズムの製造方法(請求項6)」
を提供する。
【0017】また、本発明は第七に「前記接合を行った
後に、一体となった光学部材の両端面を平面または略平
面に研削する工程をさらに備えたことを特徴とする請求
項6記載のクロスダイクロイックプリズムの製造方法
(請求項7)」を提供する。
【0018】
【作用】本発明のクロスダイクロイックプリズム及びそ
の製造方法によれば、クロスダイクロイックプリズムを
構成する各光学部材を接着剤により接合しても、前記二
色の各ダイクロイック膜を段差なく同一平面状にそれぞ
れ配置することが可能であり、その結果、二重像や像の
ぼやけの発生を防止することができる。
【0019】また、本発明のクロスダイクロイックプリ
ズムの製造方法によれば、光学部材を接合して第1及び
第2接合部材を作製する際に、三角柱高さが大きい光学
部材と小さい光学部材とが、高さが大きい光学部材の側
面(接合面)両端部がはみ出す形態にて接合される。前
記各接合部材の作製において、平面度が保証された基準
面上に二つの部材(三角柱高さが大きい光学部材と小さ
い光学部材)を配置して接合することにより、基準面と
接する各光学部材の面は、接合後の平面度が保証され
る。
【0020】更に、二つの接合部材を接合する際には、
各接合部材の両端にはみ出した光学部材部分(高さが大
きい光学部材の側面両端部)を平面度が保証された基準
面に配置して接合することにより、接合面の平面度が保
証される。本発明にかかる接合に使用する接着剤は、仮
硬化(半硬化)及び/または無加熱硬化が可能な接着剤
(例えば、紫外線硬化型接着剤)が好ましい。
【0021】何故なら、例えば図4の状態に配置して、
かかる接着剤(例えば紫外線硬化型接着剤)を使用する
場合には、例えば紫外線を少し照射して半硬化させ、面
精度(光学部材11第1面と光学部材12第2面の同一
平面度または同一略平面度)を確認した後に本硬化させ
るという工程をとることが可能であるからである。ま
た、無加熱硬化型の接着剤を使用すれば、加熱硬化型の
接着剤を使用するときのように加熱による影響がなく、
接着後の面精度(光学部材11第1面と光学部材12第
2面の同一平面度または同一略平面度)の変化を抑制す
ることができるからである。
【0022】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
【0023】
【実施例1】図1は、本実施例のクロスダイクロイック
プリズム1を示す斜視図である。直角二等辺三角柱形状
を有する光学ガラスからなる透明光学部材11、12、
13、14を、各光学部材の直角部分を合わせ、かつ、
互いに向かい合う側面(四角形状)の一方に形成された
ダイクロイック反射膜を介して、接着剤により接合され
ている。
【0024】部材11及び部材14の高さは、部材12
及び部材13のそれらよりも大きく部材11及び部材1
4の側面(接合面)両端部がはみ出した構造になってい
る。図2は、接合する前の各光学部材の形状及び側面に
形成したダイクロイック膜を示す平面図である。予め、
第1の光学部材11の第1側面には赤色光反射用ダイク
ロイック膜11Rを、第2側面には青色光反射用ダイク
ロイック膜11Bを、それぞれ各側面全面に形成してお
く。
【0025】また、第2の光学部材12の第1側面には
ダイクロイック膜は形成せず、第2側面の全面のみに赤
色光反射用ダイクロイック膜12Rを形成する。第3の
光学部材13にはダイクロイック膜を形成しない。そし
て、第4の光学部材14の第1側面全面には青色光用反
射ダイクロイック膜14Bを形成し、第2側面にはダイ
クロイック膜を形成しない。
【0026】図1に示すように、光学部材11及び光学
部材14は、光学部材12と光学部材13よりも高さが
大きくなっている。次に、光学部材11の第2側面と光
学部材12の第1側面を接着剤にて接合して第1接合部
材15を作製し、第3光学部材の第2側面と第4光学部
材の第1側面を接着剤にて接合して第2接合部材16を
作製する。
【0027】図4に接合部材15の作製方法を示す。先
ず、光学部材11の第2側面と光学部材12の第1側面
を接着剤により接合する。その際、基準平面31Aを有
する板部材31(ガラスまたはプラスチック材料からな
る)の基準平面上に各光学部材11、12を配置して、
図に示す様に各部材11、12を接合する。
【0028】部材11の接合面(第2側面)には予め青
色反射ダイクロイック膜が形成されており、実際にはこ
のダイクロイック膜と第2部材の第1側面のガラス面と
が接着剤で接合される。この接合の際に重要な点は、接
合されない第1部材の第1側面と第2部材の第2側面を
基準面31にならって良好な精度の同一平面にすること
である。そのため、接合する際に、第1部材の第1側面
及び第2部材の第2側面が基準面31Aとオプティカル
接触をするように配慮する。
【0029】オプティカル接触により所定の同一平面に
なっているかどうかの確認は、例えば、両部材11、1
2間に発生するニュートン縞を観察することにより行う
ことができる。或いは、図4に示す様に、オートコリメ
ーター41から出射された平行光を部材11の第1側面
と第2部材の第2側面に入射させ、反射光を他のオート
コリメーター42により受光して、オートコリメーター
42の接眼部を覗くことにより、両面の傾きのズレを観
測することにより、所定の同一平面になっているかどう
か確認することができる。
【0030】この接合部材15の場合、基準面31Aと
接するのは部材11、12とも赤色反射用のダイクロイ
ック膜であるため、接合されれば両ダイクロイック膜間
に段差は発生せず、同一平面になることが担保される。
尚、基準面31Aの一部には溝が形成されており、接合
面から接着剤が垂れ落ちてもこの溝部に落ちて、基準面
が汚れることがないようになっている。
【0031】更に、光学部材11、12を接合して接合
部材を作製する際に、光学部材11の両端部(接合側面
の両端部)がはみ出すように接合する。これは作製され
た二つの接合部材を次工程において、さらに接合する際
の面精度を担保するためである。接合に使用する接着剤
は、仮硬化(半硬化)及び無加熱硬化が可能な接着剤の
一例である紫外線硬化型接着剤とした。かかる接着剤を
使用することにより、各光学部材を図4の状態に配置し
て、紫外線を少し照射して半硬化させ、面精度を確認し
た後に本硬化させるという工程をとることが可能とな
る。
【0032】また、加熱硬化型の接着剤を使用するとき
のように加熱による影響がなく、接着後の面精度の変化
を抑制することができる。光学部材11、12の接合面
に接着剤を夾んでから、オートコリメータにより観測さ
れる二個の+字線が一致するように、部材11と12を
少し動かして調節する。その後、前述したように接着剤
を半硬化させ、+字線のズレが無い事を確認した上で、
本硬化させる。
【0033】このようにして作製された第1接合部材1
5の斜視図を図3(A)に示す。本実施例の場合、部材
11の接合面両端部のはみ出し部分には青色光反射ダイ
クロイック膜11Bが露出する。また、接合面と垂直な
面には赤色光反射ダイクロイック膜が同一平面上に平面
性良く配置される。第2接合部材16も同様にして作製
される。
【0034】先ず、第3の光学部材13の第2側面と第
4の光学部材14の青色光反射ダイクロイック膜が形成
された第1側面とを接着剤により接合する。ここで実際
には、第4光学部材の青色光反射ダイクロイック膜と第
3光学部材の第2側面のガラス面とが接着剤により接合
される。第3光学部材の第1側面及び第4光学部材の第
2側面は接合の際、基準面31Aとオプティカル接触さ
せるので、同様に同一平面に配置されることが保証され
る。
【0035】このようにして作製された接合部材16の
斜視図を図3(B)に示す。部材14の接合面両端部の
はみ出した部分には青色反射用ダイクロイック膜14B
が露出する。また、接合面と垂直な面は光学部材その物
の側面からなる高精度の平面となる。次は、第1接合部
材15及び第2接合部材16を接合する工程である。
【0036】図5はその接合の様子を示す斜視図であ
る。ガラス、プラスチック、セラミックス、または金属
からなる接合治具32の各基準面32A、32Bは、所
定精度の同一平面を構成している。基準面32Aと基準
面32Bとの間隔は、各接合部材を構成する高さ(三角
柱高さ)が相対的に小さい部材である第2、3光学部材
の高さよりも大きく、相対的に大きい部材である第1、
4光学部材の高さよりも小さくなっており、図5に示す
ように、第1、4光学部材のはみ出し部に露出した青色
反射用の各ダイクロイック膜と各基準面32A、32B
がそれぞれ接触するようになっている。
【0037】第1接合部材15と第2接合部材16を図
5に示すように接合する。その際、各接合部材15、1
6のはみ出し部に露出した青色反射用の各ダイクロイッ
ク膜と各基準面32A、32Bとのオプティカル接触が
重要であり、その接触を実現することにより青色反射用
ダイクロイック膜の平面度が保証される。尚、各基準面
32A、32Bには同様に溝が形成してあり、接合面か
ら接着剤が垂れても基準面32A、32Bを汚さないよ
うにしてあるのは前記と同様である。
【0038】図5の正面図を図6に示す。各接合部材1
5、16(はみ出し部に露出した青色反射用の各ダイク
ロイック膜)と基準面32A、32Bとのオプティカル
接触性(平面性)は、例えば、部材15、16と基準面
32A、32Bとの間に発生するニュートン縞を観察す
ることにより確認すればよい。或いは、図6に示すよう
に、オートコリメータ41からの出射光をオートコリメ
ーター42を受光器として使用してオプティカル接触性
(または平面性)を確認すればよい。
【0039】このように、オプティカル接触性(または
平面性)を確認して、必要に応じてその調整を行った上
で接着剤を硬化させるとよい。使用する接着剤は、前記
と同一理由により紫外線硬化型接着剤とした。図1は、
このようにして作製されたクロスダイクロイックプリズ
ム1の斜視図であり、また図7はクロスダイクロイック
プリズム1の断面形状を示す断面図である。
【0040】本実施例のクロスダイクロイックプリズム
では、二つの青色光反射用ダイクロイック膜11B、1
4Bが同一平面上に配置され、かつ、二つの赤色光反射
用ダイクロイック膜11R、12Rが別の同一平面上に
配置されることがわかる。尚、本実施例において、光学
部材11及び光学部材14の高さ(三角柱高さ)は、光
学部材12及び光学部材13のそれよりも大きくした
が、逆に小さくした場合にも、前記と同様に、クロスダ
イクロイックプリズムを製造することができる。
【0041】光学部材11及び光学部材14の高さ(三
角柱高さ)を光学部材12及び光学部材13のそれより
も小さくした場合には、図5において、各基準面32
A、32Bに接するのは各光学部材12、13のはみ出
し部となり、該部にはダイクロイック膜は形成されな
い。そのため、この場合、図6のオートコリメーター4
1からの出射光は部材13から入射して、第2側面に接
する接着剤層を透過して部材14のダイクロイック膜に
て反射される。
【0042】或いは、オートコリメーター41からの出
射光は、部材13、12を透過してから、部材12の第
1側面に接する接着剤を透過して部材11のダイクロイ
ック膜にて反射される。反射された両反射光は、オート
コリメーター42に入射される。このように接着剤層を
透過してダイクロイック膜の平面性を測定する場合に
は、被接合部材の接着剤層の厚みが両者において同じで
ないと、この計測は意味を成さない。
【0043】何故なら2平面の傾きであればオートコリ
メータによる計測は測定可能であるが、両面に段差を生
じて、且つ平行な場合にはその段差測定は不可能である
からである。各光学部材12、13のはみ出し面と各基
準面31A、31Bとのオプティカル接触性をニュート
ンリングにより観察し、面精度を保証するときにも同様
なことがいえる。
【0044】本実施例のクロスダイクロイックプリズム
を、フルカラー投射装置における、各色用の光学変調よ
り出射された各色投射光の三色合成に使用すれば、二重
像をなくすことが可能であり、優れた投射像を投射する
ことができる。また、大型スクリーンに大画面を投射す
る際には、特に大なる効果を奏する。
【0045】
【実施例2】本実施例においては、第1接合部材と第2
接合部材を形成する各光学部材の組み合わせ及び高さの
組み合わせが実施例1の場合と異なる。図2は、接合す
る前の各光学部材の形状及び側面に形成したダイクロイ
ック膜を示す平面図であり、実施例1と同様である。
【0046】予め、第1の光学部材11の第1側面には
赤色光反射用ダイクロイック膜11Rを、第2側面には
青色光反射用ダイクロイック膜11Bを、それぞれ各側
面全面に形成しておく。また、第2の光学部材12の第
1側面にはダイクロイック膜は形成せず、第2側面の全
面のみに赤色光反射用ダイクロイック膜12Rを形成す
る。
【0047】第3の光学部材13にはダイクロイック膜
を形成しない。そして、第4の光学部材14の第1側面
全面には青色光用反射ダイクロイック膜14Bを形成
し、第2側面にはダイクロイック膜を形成しない。これ
らの構成は、実施例1と同じであるが、実施例1と異な
ることは、第1光学部材11及び第2光学部材12は、
第3光学部材13及び第4光学部材14よりも高さ(三
角柱高さ)が大きくなっていることである。
【0048】各接合部材は、図4に示す方法で作製す
る。第1接合部材は、高さの大きい第1光学部材の第1
側面と高さの小さい第4光学部材の第2側面とを接合し
て作製する。また、第2接合部材は、高さの大きい第2
光学部材の第2側面と高さの小さい第3光学部材の第1
側面を接合して作製する。
【0049】図5に示す方法で接合する工程では、各基
準面32A、32Bに接するのは第1光学部材の第1側
面と第2光学部材の第2側面となる。接合部材を接合し
てクロスダイクロイックプリズムを製造する方法は、実
施例1の場合と同様である。さらに、光学部材の高さを
逆に低くした場合における留意点に付いても同様であ
る。
【0050】本実施例のクロスダイクロイックプリズム
を、フルカラー投射装置における、各色用の光学変調よ
り出射された各色投射光の三色合成に使用すれば、二重
像をなくすことが可能であり、優れた投射像を投射する
ことができる。また、大型スクリーンに大画面を投射す
る際には、特に大なる効果を奏する。
【0051】
【実施例3】図8は、本実施例のクロスダイクロイック
プリズムの斜視図である。該プリズムを構成する光学部
材11、光学部材12、光学部材13、光学部材14は
実施例1と同様の部材であるが、但し、光学部材11は
部材14よりも高さ(三角柱高さ)を大きくしておく。
【0052】さらに、光学部材11の少なくとも一端面
(三角形状の端面)11Aは、三つの側面(四角形状)
に対して垂直度を予め精度良く出しておき、基準面11
Aとする。光学部材11と光学部材12を接合して第1
接合部材を作製し、また光学部材13と光学部材14を
接合して第2接合部材を作製するのは、図4に示す実施
例1の場合と同じであるが、但し、その際、第1接合部
材の基準面11Aがある端部のはみ出し量が第2接合部
材のはみ出し部(光学部材14の端面がある端部のはみ
出し部)よりも多くなるようにしておく。
【0053】図5に示す方法により、両接合部材を接着
剤によって接合し、クロスダイクロイックプリズムを製
造する。図8に示すように、光学部材11の基準面(端
面)11Aが他の部材の端面と比較して一番はみ出した
構造になる。本実施例では、光学部材11は光学部材1
4より予め高さを高くしておいたが、接合部材を作製す
る際に、基準面11Aを有する光学部材11のはみ出し
部が光学部材14のはみ出し部より大となり、且つ両端
部において図5における接合作業ができるだけのはみ出
し部が形成されれば事が足りるので、構成部材としての
光学部材11と14の高さにこだわる必要はない。
【0054】本実施例によれば、クロスダイクロイック
プリズム内に構成されるダイクロイック膜と基準面11
Aが直角に構成されることが保証され、投射装置内に当
該クロスダイクロイックプリズムを組み込む際の基準面
が確保できるので好ましい。さらに、当該基準面11A
は、他の光学部材の端面より一段高くなっているので、
接着工程において接合面から接着剤がはみ出しても、基
準面を汚すことはない。
【0055】基準面11Aを設ける一つの光学部材の
み、三つの側面との垂直度を確保して作製すれば良く、
他の三つの光学部材については、端面の精度は必要がな
い。本実施例において基準面は、光学部材11の一端面
としたが、光学部材14の一端面を基準面としても良い
ことはいうまでもない。また、実施例2においても、高
さの大きい光学部材11又は光学部材12の一方の端面
を基準面としても良い。
【0056】本実施例のクロスダイクロイックプリズム
を、フルカラー投射装置における、各色用の光学変調よ
り出射された各色投射光の三色合成に使用すれば、二重
像をなくすことが可能であり、優れた投射像を投射する
ことができる。また、大型スクリーンに大画面を投射す
る際には、特に大なる効果を奏する。
【0057】
【発明の効果】本発明にかかるクロスダイクロイックプ
リズムを、フルカラー投射装置における、各色用の光学
変調より出射された各色投射光の三色合成に使用すれ
ば、二重像をなくすことが可能であり、優れた投射像を
投射することができる。また、大型スクリーンに大画面
を投射する際には、特に大なる効果を奏する。
【0058】また、基準面を設けた本発明のクロスダイ
クロイックプリズムによれば、投射装置内に当該クロス
ダイクロイックプリズムを組み込む際、該基準面がある
ので作業性が向上する。また、基準面を設けた本発明の
クロスダイクロイックプリズムの製造方法によれば、接
合工程において接合面から接着剤がはみ出しても、基準
面を汚すことはない。さらに、基準面を設けない三つの
光学部材の端面加工において精度が不要となるので、コ
ストダウンにも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のクロスダイクロイックプリズムの斜
視図。
【図2】本発明のクロスダイクロイックプリズムを構成
する各光学部材の平面図。
【図3】実施例1の第1接合部材(A)と第2接合部材
(B)の斜視図。
【図4】接合部材作製方法の一例を示す正面図。
【図5】接合部材を貼り合わせて、実施例のクロスダイ
クロイックを作製する様子を示す斜視図。
【図6】接合部材を貼り合わせて、実施例のクロスダイ
クロイックを作製する様子を示す正面図。
【図7】本発明のクロスダイクロイックプリズムの断面
構造を示す図。
【図8】実施例3のクロスダイクロイックプリズムの斜
視図。
【図9】クロスダイクロイックプリズムを使用した投射
装置の例を示す概略構成図。
【図10】従来のクロスダイクロイックプリズムを構成
する各光学部材を示す平面図。
【図11】従来のクロスダイクロイックプリズムの斜視
図。
【符号の説明】
1 クロスダイクロイックプリズム 11、12、13、14 構成光学部材 11A 基準面 11B、14B 青色光反射ダイクロイック膜 11R、12R 赤色光反射ダイクロイック膜 15、16 接合部材 20 接着剤層 31、32 接合用治具 31A、32A、32B 接合用基準面 41、42 オートコリメーター 以 上

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交する四角形状の第1側面及び第2側
    面を備えた直角二等辺三角柱形状をそれぞれ有する第1
    光学部材、第2光学部材、第3光学部材、及び第4光学
    部材を、前記各側面を接合面とし、対向する接合面のう
    ちの一方に設けたダイクロイック膜を介してそれぞれ接
    合してなるクロスダイクロイックプリズムにおいて、 前記第1光学部材は、光の三原色の内の第2色を反射す
    る第2ダイクロイック膜を設けた第1側面と、三原色の
    内の第1色を反射する第1ダイクロイック膜を設けた第
    2側面とを備え、 前記第2光学部材は、ダイクロイック膜を設けない第1
    側面と、前記第2ダイクロイック膜を設けた第2側面と
    を備え、 前記第3光学部材は、ダイクロイック膜を設けない第1
    側面及び第2側面を備え、 前記第4光学部材は、前記第1ダイクロイック膜を設け
    た第1側面と、ダイクロイック膜を設けない第2側面と
    を備え、かつ、 前記第1〜第4の各光学部材は、 前記第1光学部材の第2側面に設けた第1ダイクロイッ
    ク膜と前記第2光学部材の第1側面とを対向させて、 前記第2光学部材の第2側面に設けた第2ダイクロイッ
    ク膜と前記第3光学部材の第1側面とを対向させて、 前記第3光学部材の第2側面と前記第4光学部材の第1
    側面に設けた第1ダイクロイック膜とを対向させて、 前記第4光学部材の第2側面と前記第1光学部材の第1
    側面に設けた第2ダイクロイック膜とを対向させて、 それぞれ接着剤により接合された構造を有することを特
    徴とするクロスダイクロイックプリズム。
  2. 【請求項2】 前記第1〜第4光学部材のうちの二つの
    光学部材は、他の光学部材よりも大きい三角柱高さを有
    することを特徴とする請求項1記載のクロスダイクロイ
    ックプリズム。
  3. 【請求項3】 前記二つの光学部材の一方は、その直角
    二等辺三角形状の端面を、三つの四角形状の側面と直交
    する少なくとも一つの基準面として有することを特徴と
    する請求項2記載のクロスダイクロイックプリズム。
  4. 【請求項4】 直交する四角形状の第1側面及び第2側
    面を備えた直角二等辺三角柱形状をそれぞれ有する第1
    光学部材、第2光学部材、第3光学部材、及び第4光学
    部材を、前記各側面を接合面とし、対向する接合面のう
    ちの一方に設けたダイクロイック膜を介してそれぞれ接
    合することによりクロスダイクロイックプリズムを製造
    する方法において、 少なくとも、 光の三原色の内の第2色を反射する第2ダイクロイック
    膜を設けた第1側面と、三原色の内の第1色を反射する
    第1ダイクロイック膜を設けた第2側面とを備えた第1
    光学部材を用意する工程と、 ダイクロイック膜を設けない第1側面と、前記第2ダイ
    クロイック膜を設けた第2側面とを備え、前記第1光学
    部材よりも小さい三角柱高さを有する第2光学部材を用
    意する工程と、 ダイクロイック膜を設けない第1側面及び第2側面を備
    えた第3光学部材を用意する工程と、 第1ダイクロイック膜を設けた第1側面と、ダイクロイ
    ック膜を設けない第2側面とを備え、前記第3光学部材
    よりも大きい三角柱高さを有する第4光学部材を用意す
    る工程と、 前記第1光学部材の第2側面に設けた第1ダイクロイッ
    ク膜と前記第2光学部材の第1側面との接合を、該第1
    ダイクロイック膜の両端が接合面からはみ出るように、
    更に前記第1光学部材の第1側面に設けた第2ダイクロ
    イック膜と前記第2光学部材の第2側面に設けた第2ダ
    イクロイック膜とが同一または略同一の平面もしくは略
    平面となるように、接着剤を用いて行うことにより第1
    接合部材を作製する工程と、 前記第4光学部材の第1側面に設けた第1ダイクロイッ
    ク膜と前記第3光学部材の第2側面との接合を、該第1
    ダイクロイック膜の両端が接合面からはみ出るように、
    更に前記第4光学部材の第2側面と前記第3光学部材の
    第1側面とが同一または略同一の平面もしくは略平面と
    なるように、接着剤を用いて行うことにより第2接合部
    材を作製する工程と、 前記第1接合部材と前記第2接合部材との接合を、前記
    第1接合部材を構成する第1光学部材の第2側面両端に
    はみ出た第1ダイクロイック膜と前記第2接合部材を構
    成する第4光学部材の第1側面両端にはみ出た第1ダイ
    クロイック膜とが同一または略同一の平面もしくは略平
    面となるように、接着剤を用いて行う工程と、を有する
    ことを特徴とするクロスダイクロイックプリズムの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 直交する四角形状の第1側面及び第2側
    面を備えた直角二等辺三角柱形状をそれぞれ有する第1
    光学部材、第2光学部材、第3光学部材、及び第4光学
    部材を、前記各側面を接合面とし、対向する接合面のう
    ちの一方に設けたダイクロイック膜を介してそれぞれ接
    合してクロスダイクロイックプリズムを製造する方法に
    おいて、 少なくとも、 光の三原色の内の第2色を反射する第2ダイクロイック
    膜を設けた第1側面と、三原色の内の第1色を反射する
    第1ダイクロイック膜を設けた第2側面とを備えた第1
    光学部材を用意する工程と、 ダイクロイック膜を設けない第1側面と、前記第2ダイ
    クロイック膜を設けた第2側面とを備えた第2光学部材
    を用意する工程と、 ダイクロイック膜を設けない第1側面及び第2側面を備
    え、前記第2光学部材よりも小さい三角柱高さを有する
    第3光学部材を用意する工程と、 第1ダイクロイック膜を設けた第1側面と、ダイクロイ
    ック膜を設けない第2側面とを備え、前記第1光学部材
    よりも小さい三角柱高さを有する第4光学部材を用意す
    る工程と、 前記第1光学部材の第1側面に設けた第2ダイクロイッ
    ク膜と前記第4光学部材の第2側面との接合を、該第2
    ダイクロイック膜の両端が接合面からはみ出るように、
    更に前記第1光学部材の第2側面に設けた第1ダイクロ
    イック膜と前記第4光学部材の第1側面に設けた第1ダ
    イクロイック膜とが同一または略同一の平面もしくは略
    平面となるように、接着剤を用いて行って第1接合部材
    を作製する工程と、 前記第2光学部材の第2側面に設けた第2ダイクロイッ
    ク膜と前記第3光学部材の第1側面との接合を、該第2
    ダイクロイック膜の両端が接合面からはみ出るように、
    更に前記第2光学部材の第1側面と前記第3光学部材の
    第2側面とが同一または略同一の平面もしくは略平面と
    なるように、接着剤を用いて行って第2接合部材を作製
    する工程と、 前記第1接合部材と前記第2接合部材との接合を、前記
    第1接合部材を構成する第1光学部材の第1側面両端に
    はみ出た第1ダイクロイック膜と前記第2接合部材を構
    成する第2光学部材の第2側面両端にはみ出た第1ダイ
    クロイック膜とが同一または略同一の平面もしくは略平
    面となるように、接着剤を用いて行う工程と、を有する
    ことを特徴とするクロスダイクロイックプリズムの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記第1〜第4光学部材のうち相対的に
    大きい三角柱高さを有する二つの光学部材の一方が有す
    る直角二等辺三角形状の端面を、隣接する三つの四角形
    状の側面と直交する少なくとも一つの基準端面とし、該
    基準端面が同じ端面側に位置する、該基準端面を有する
    光学部材とは異なる光学部材が有する2端面または3端
    面よりも突出するように、前記接合を行うことを特徴と
    する請求項4または5記載のクロスダイクロイックプリ
    ズムの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記接合を行った後に、一体となった光
    学部材の両端面を平面または略平面に研削する工程をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項6記載のクロスダイ
    クロイックプリズムの製造方法。
JP7161783A 1995-06-28 1995-06-28 クロスダイクロイックプリズム及びその製造方法 Pending JPH0915405A (ja)

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Cited By (6)

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KR100572784B1 (ko) * 2002-03-14 2006-04-19 세이코 엡슨 가부시키가이샤 색 합성 광학계의 제조 방법, 색 합성 광학계의 제조 장치및 프로젝터의 제조 방법
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RU2539760C2 (ru) * 2013-06-05 2015-01-27 Закрытое акционерное общество Центр "Анализ Веществ" Оптический лучевой делитель в виде сборной дихроидной призмы

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