JPH10311907A - クロスダイクロイックプリズムの製造方法 - Google Patents

クロスダイクロイックプリズムの製造方法

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JPH10311907A
JPH10311907A JP9122664A JP12266497A JPH10311907A JP H10311907 A JPH10311907 A JP H10311907A JP 9122664 A JP9122664 A JP 9122664A JP 12266497 A JP12266497 A JP 12266497A JP H10311907 A JPH10311907 A JP H10311907A
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JP9122664A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Numazaki
潔 沼崎
Yasuhiro Iwaguchi
泰広 岩口
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
Shuichi Sugai
修一 菅井
Teisho Nakamura
禎昭 中村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスダイクロイックプリズムを精度良く、
容易に得ることができる製造法を提供する。 【解決手段】 第1及び第3の直角プリズムとその長さ
とは異なる第2及び第4の直角プリズムとの4個の研磨
する第2工程と、第1のプリズム研磨斜面に第1の色反
射用ダイクロイック膜を形成する第3工程と、第2のプ
リズム斜面と接着した第1接合部材と第3のプリズムの
第1色反射用ダイクロイック膜形成面と第4のプリズム
の研磨斜面とを接着した第2接合部材とを作製する工程
と、第1及び第2接合部材の夫々の製作時においていず
れか長さが長い方のプリズムが短いプリズムの両側に接
着剤はみ出し面を形成するように接合する第4工程と、
第1接合部材及び第2接合部材の各底面を光学研磨する
第5工程と、第5工程による第1接合部材または第2接
合部材のどちらか一方の底面に第2色反射ダイクロイッ
ク膜を形成する第6工程と、第1接合部材または第2接
合部材の第2の色反射ダイクロイック膜形成面と研磨底
面とを接着する第7工程とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラー投射装
置において、光源光の三色色分解や、各色光用ライトバ
ルブから射出された変調光を色合成して当該合成光を射
出するのに使用されるクロスダイクロイックプリズムの
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8にクロスダイクロイックプリズムを
使用して三色色分解ならびに三色色合成を行う投射装置
の例を概略構成図を示す。光源210から射出された白
色光源光は、偏光ビームスプリッタ220に入射され、
当該偏光ビームスプリッタの偏光分離部によって偏光分
離され、反射されて射出された偏光(S偏光)は前記ク
ロスダイクロイックプリズム230に入射される。
【0003】入射光は、クロスダイクロイックプリズム
230中の赤色光反射ダイクロイック膜230Rによっ
て赤色光が反射され、反射型液晶ライトバルブ240R
に読み出し光として入射される。さらに、青色光反射用
ダイクロイック膜230Bによって青色光用のみ反射さ
れ、青色光用液晶ライトバルブ240Bに読み出し光と
して入射される。
【0004】クロスダイクロイックプリズム230の前
記赤色光ならびに青色光反射ダイクロイック膜を透過し
た緑色光はそのまま進行して、当該クロスダイクロイッ
クプリズム230を透過し、緑色光用液晶ライトバルブ
240Gに入射される。各色光用反射型液晶ライトバル
ブに入射した各色光は、各色光用の書きこみ信号光また
は電気信号(いずれも図示しない)により変調を受けて
反射、射出されて、前記入射光と同じ光軸にてクロスダ
イクロイックプリズム230に入射される。
【0005】そして、ダイクロイックプリズム230中
のダイクロイック膜230Rならびにダイクロイック膜
230Bにより三色合成されて当該ダイクロイックプリ
ズムを射出し、偏光ビームスプリッタ230に入射し、
変調光のみ検光されて当該偏光ビームスプリッタを透
過、射出されて投射レンズ250によってスクリーン2
60に投射される。
【0006】クロスダイクロイックプリズム230は例
えば図10に示すように直角二等辺三角柱形状の透明光
学ガラス部材231、232、233、234の各側面
に所定のダイクロイック膜を挟んで(介して)貼りあわ
せた構造をなしている。従来のクロスダイクロイックプ
リズム230の部材構造を図9に示す。部材231と部
材233は直交する二つの四角形状側面の一方の側面の
みに赤色光用反射ダイクロイック膜を形成したものであ
り、部材232及び部材234は、同様に直交する二つ
の四角形状側面の一方の側面のみに、青色反射用ダイク
ロイック膜を形成したものである。
【0007】前述のクロスダイクロイックプリズム23
0は、図9に示す各部材間に接着剤を挟んで各部材を接
合し作製されたものである。四つの部材を一度に接合す
ると、所定の接合精度を確保するのが困難となるために
通常は、部材231と部材232を前もって接合して第
1接合部材を、部材233と234を接合して第2接合
部材をそれぞれ作製し、最後に当該第1接合部材と第2
接合部材を接合させて、クロスダイクロイックプリズム
を作製する方法を採用していた。
【0008】なお、投射装置の説明においては、一つの
クロスダイクロイックプリズムを色分解と色合成に使用
する構成を従来例として説明したが、色分解を平面ダイ
クロイックミラーによって、色合成のみをクロスダイク
ロイックプリズムを使用した構成とした投射装置も存在
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の投射装置
においては、投射された像が一部二重像になったり、像
がぼやけるという問題があった。本発明者らは、従来の
投射装置について鋭意研究した結果、装置内部において
三色合成に使用するクロスダイクロイックプリズムの構
造が前記問題の原因となっていることを見いだした。
【0010】すなわち、色フィルターとしての機能を持
たせるために、クロスダイクロイックプリズムに設けら
れているダイクロイック膜が同一平面上に配置されてお
らず、断面で見た場合に、中心部において両側に配置さ
れた膜自体が互いに段差および角度を有しており、この
段差および角度が二重像や像のぼけの原因になっている
ことを見いだした。
【0011】従来のダイクロイックプリズムにおいて、
特に上記段差は接着剤の厚みに起因して必ず発生するも
のであり、接着剤に有限の厚みが存在する限りその段差
を解消することはできない、すなわち、これに起因する
二重像や像のぼけを解消することができないという問題
があった。かかる問題点は、最近の大型投射像を投射す
る投射装置において特に重要であり、投射像の大きさに
比例して二重像が目立つという問題を引き起こしてい
た。
【0012】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、クロスダイクロイックプリズムを精度良
く、容易に得ることができる製造法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明にお
いてとる製造方法の態様は、断面形状が同じ直角二等辺
三角形を有する4個のプリズムを貼り合わせたダイクロ
イックプリズムであって、 同一形状の三角柱プリズム
の第1及び第3のプリズムと、前記第1及び第3のプリ
ズムの長さより長いかまたは短い同一形状の三角柱プリ
ズムの第2及び第4のプリズムとを用意する第1工程
と、前記第1工程により用意された4個のプリズムの夫
々の直角部と相対する底面と直角を挟む斜面の一方の斜
面を光学研磨する第2工程と、前記第2工程により研磨
された第1及び第3のプリズムの夫々の斜面に第1の色
反射用ダイクロイック膜を形成する第3工程と、前記第
3工程により形成された第1のプリズムの第1の色反射
用ダイクロイック膜形成面と第2工程による第2のプリ
ズムの研磨斜面とを接着剤にて接合した第1接合部材
と、前記第3工程により形成された第3のプリズムの第
1色反射用ダイクロイック膜形成面と前記第2工程によ
り研磨された第4のプリズムの研磨斜面とを接着剤にて
接合した第2接合部材とを製造し、第1及び第2接合部
材の夫々の製作時においていずれか長さが長い方のプリ
ズムが短いプリズムの両側に接着剤はみ出し面を形成す
るように接合する第4工程と、前記第4工程により製造
された第1接合部材及び第2接合部材の各底面を光学研
磨する第5工程と、前記第5工程により研磨された第1
接合部材または第2接合部材のどちらか一方の底面に第
2色反射ダイクロイック膜を形成する第6工程と、前記
第6工程により形成された第1接合部材または第2接合
部材の第2の色反射ダイクロイック膜形成面と研磨底面
とを接着剤にて接着する第7工程とを有することを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を工程
毎に詳細に説明する。 (第1工程)同一な屈折率を有し断面形状が同じ直角二
等辺三角柱形状を有する光学ガラスからなる透明光学プ
リズム部材11、12、13、14を用意する。この
際、各部材の断面形状は同じであり、長さは部材11、
13は部材12、14より長くなっており、部材11と
13、部材12、14それぞれは略同じ長さを有してい
る。
【0015】これら部材の底面、斜面ならびに側面は前
もって精度良く研削加工を施しておき、所定形状を確保
しておく。 (第2工程)各部材11、12、13、14とも直角部
と相対する底面と直角部を挟む斜面のうちの一方の面を
光学研磨する。 (第3工程)部材11および部材13の前述の研磨した
斜面に第1光(B光)反射特性を有するダイクロイック
膜を真空蒸着法等の物理蒸着法にて形成する。さらに、
部材11、12、13、14および前記底面に反射防止
膜を真空蒸着法等の物理蒸着法にて形成する。
【0016】なお、部材12、14の前記研磨した斜面
は何の膜も形成しない。 (第4工程)部材11と部材12、部材13と部材14
とをそれぞれ前記第1光反射用ダイクロイック膜形成斜
面と研磨して何も形成しない斜面とを接着剤にて接合し
て第1接合部材15ならびに第2接合部材16を作製す
る。
【0017】その接合部材作製の様子を示した側面図を
図4に、作製された第1及び第2接合部材の構成斜視図
を図3に示す。図3に示すように、前述のように部材1
1および13は部材12および14より長くなっている
ために、各接合部材は長い部材が両側に略同じ長さはみ
出すように接合させる。後述のように第1接合部材15
と第2接合部材16をさらに接合してダイクロイックプ
リズムを作製するのに、前記はみ出し部を使用するから
である。
【0018】図4に示す31は接合治具であって、板ガ
ラス、プラスチック、セラミックまたは金属からなる板
部材からなり、面31Aは所定精度の平面は光学研磨に
よって基準面が形成されており、当該面31A上に各部
材11(13)、12(14)を配置し、図に示すよう
に各部材を接合する。各部材11、12(13、14)
の基準面31Aに接する面は前述のように光学研磨され
ておらずに研削面であるために31Aが光学平面である
と言っても、部材11、12(13、14)の基準面3
1Aに接する両部材の面の平面性を確保することはでき
ないが、本発明の当該工程においては光学的な平面を達
成する必要はなく、研削面程度の精度で平面性が達成さ
れた面であればよい。この接合工程において重要なこと
は部材11(13)と部材12(14)の接着による接
合を接着層厚みを均一にすることである。
【0019】なお、基準面31Aの表面には図4に示す
ように溝が作製してあり、接合部材作製時に当該溝部上
に接合部分が配置されるようにする。そうすることによ
り、接着剤にて接合する際に接着剤が垂れ落ちても溝部
に垂れ落ちることにより基準面を汚すことがないように
する事ができることから、本接合工程を精度良く達成す
ることを担保する事ができる。
【0020】接合に使用される接着剤は仮効果(半硬
化)および無加熱硬化が可能な接着剤の一例である紫外
線硬化型接着剤とした。かかる接着剤を使用することに
より、各光学部材を図4の状態に配置して、紫外線を少
し照射して半硬化させ、接合状態を確認、修正して本硬
化させることが可能であるからである。本工程にて作製
された第1接続部材15および第2接続部材16から張
り出した部分の接続部から延長された部材11および1
3の面には第1光(B光)反射ダイクロイック膜が露出
していることになる。 (第5工程)前記工程にて作製された第1接合部材およ
び第2接合部材15、16の底面(研削面)を精度よく
光学研磨する。その際、ダイクロイック膜にたいして垂
直性ならびに平面性に注意して研磨することが必要であ
る。 (第6工程)第1接合部材15または第2接合部材16
のどちらか一方の前記研磨底面に第2光(R光)反射ダ
イクロイック膜を真空蒸着法等の物理蒸着法にて作製す
る。前工程ならびにこの工程により、第2色(R光)反
射用ダイクロイック膜の平面性は確実に担保される。 (第7工程)第1接合部材15と第2接合部材16の底
面の第2光反射ダイクロイック膜と研磨面とを接着剤に
て接合させダイクロイックプリズムを作製する。
【0021】その接合の様子の斜視図を図5に示す。ガ
ラス、プラスチック、セラミックスまたは金属からなる
接合治具32の各基準面32A、32Bは所定精度の同
一平面を光学研磨をすることにより均一平面を構成して
いる。基準面32Aと基準面32Bとの間隔は、各接合
部材を構成する部材11、13より狭く、部材12、1
4より広く構成して有り、第1および第2接合部材のは
み出し部の第1光反射ダイクロイック膜部が前記基準面
32Aならびに32Bに接触するするように構成され
る。
【0022】第1接合部材15と第2接合部材16を図
5に示すように接合する。その際、前記のように各接合
部材のはみ出し部に露出した面(第1光反射ダイクロイ
ック膜)と各基準面32A、32Bが接触させる際にそ
れぞれ光学的に接触するようにすることが重要であり、
その接触を実現することにより第1色反射用ダイクロイ
ック膜の平面度が担保できることになる。
【0023】なお、各基準面32A、32Bは同様に図
5に示すような溝が形成して有り、接合面から接着剤が
垂れても基準面31A、31Bを汚すことがないように
してある。図5に示す様子の正面図を図6に示す。各接
合部材の第1光(B光)反射ダイクロイック膜が露出し
たはみ出し部と基準面32A、32Bとの光学的接触性
(平面性)は、例えば、はみ出し部のダイクロイック膜
面と基準面32A、32Bとの間に発生するニュートン
縞を観察することにより確認してもよいし、あるいは、
図2に示すようにオートコリメータ41からの出射光を
オートコリメータ42を受光器として使用して光学的接
触性(平面性)を確認することができる。
【0024】このように、光学的接触性(平面性)を確
認して、必要に応じてその調整を行ったうえで接着剤を
硬化させるとよい。使用する接着剤は、前記と同じ理由
により紫外線硬化型接着剤とした。図1は、このように
して作製されたクロスダイクロイックプリズム1の斜視
構成図であり、図2はその断面構成図である。
【0025】本実施の形態による作製法により作製され
たクロスダイクロイックプリズム1においては図2か
ら、二つの第1光反射ダイクロイック膜11B、13B
が同一平面上に配置され、かつ、二つの第2光反射ダイ
クロイック膜11R、12Rが同一平面に配置された構
成を達成することができる。本実施の形態におけるクロ
スダイクロイックプリズム製造法においては、第1工程
において、光学プリズム部材11と13を同部材12、
14より長いとしたが、逆に短くした場合も考えられ
る。
【0026】この場合には、第1および第2接合部材の
はみ出し部には第1光反射用ダイクロイック膜が露出せ
ず、ガラス研磨面が露出するが、第7工程において、基
準面32A、32Bと接触するのは当該ガラス研磨面と
なり、オートコリメータ41からの出射光は接着剤を透
過して第1光反射ダイクロイック膜にて反射する光が受
け側のオートコリメータ42に入射されることとなるた
めに、第1接続部材15と第2接続部材16の接着剤の
厚みを同じにすることが重要となる。そうでない場合に
はこの計測では意味をなさない。なぜなら、両接合部材
のダイクロイック膜の傾きならば測定可能であるが、段
差を生じている場合にはその量の測定は不可能であるか
らである。
【0027】光学接触性をニュートン縞にて観測する場
合にも同様なことが言える。さらに、本実施の形態にお
けるダイクロイックプリズム製造法においては、第3工
程において、部材11、13の斜面に形成した第1光反
射ダイクロイック膜はB光反射ダイクロイック膜とし、
第6工程において接合部材の底面に形成した第2光反射
ダイクロイック膜はR光反射ダイクロイック膜とした
が、逆の構成とした構成、すなわち、第1ダイクロイッ
ク膜としてR光反射用を、第2ダイクロイック膜として
B光用反射ダイクロイック膜を形成することも考えられ
る。
【0028】本実施の形態に係る方法は上記に示すよう
に、第5工程において接合部材の底面を研磨、第6工程
において第2光反射ダイクロイック膜を当該面に形成す
る事により、その形状ならびに平面性を担保する方法を
採用することによることから、当該第2光用ダイクロイ
ック膜の平面性は非常に良好なものを得ることができ
る。
【0029】このことから、R光とB光と比較して視感
度の良好なR光を第2光とする構成とした方がより好ま
しい製造法といえる。さらに、本実施の形態に係るダイ
クロイックプリズム作製法において、第3工程におい
て、プリズム部材11、12、13、14の底面に反射
防止膜を形成する工程を採用していることから、作製さ
れたダイクロイックプリズムの入射面ならびに射出面に
反射防止膜を形成したダイクロイックプリズムを提供す
ることができる。この反射防止膜は第3工程にてプリズ
ム部材に形成されたが、第7工程にてダイクロイックプ
リズムを作製した後に、各外周面に反射防止膜を形成し
ても良いことは言うまでもない。
【0030】本実施の形態におけるダイクロイックプリ
ズム作製法において、第4工程において第1接合部材と
第2接合部材を作製するのに、各接合部材のはみ出し量
は略同じであるとした。しかし、このはみ出し量は同じ
である必要はない。両部材においてはみ出し量を両側に
て異なったはみ出し量として作製するする事ができる。
この場合に、作製されたクロスダイクロイックプリズム
の斜視図を図7に示す。一番はみ出した部分11ー1を
有する構造となる(プリズム11を一番はみ出した構成
とした)。当該構成は、第1の工程においてプリズム部
材11の長さをプリズム部材13より長くしておくこと
によっても良いことは言うまでもない。
【0031】この構成の場合には、一番はみ出した部材
11の当該部分の側面11A部分を第1工程段階で当該
プリズム部材の斜面並びに底面にたいして垂直性ならび
に平面性を出しておけば、クロスダイクロイックプリズ
ム作製後基準面として使用することができる。すなわ
ち、当該平面を基準として投射装置への取り付けの基準
としても使用しても良いし、クロスダイクロイックプリ
ズムを最終的に直方体ならびに立方体形状にするために
研削する際の基準面としても使用しても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る方法を採用すれば、ダイク
ロイックプリズムを容易に得ることができ、しかもダイ
クロイック膜の平面性を精度良く確保できる。また、当
該ダイクロイックプリズムを色合成光学系に使用すれば
二重像や像のぼけを発生することがない優れた投射像を
投射することができる。これは大型スクリーンに大画面
にて投射する際には特に大なる効果を奏する。
【0033】本発明のクロスダイクロイックプリズム
は、基準面を設けているので、投射装置に組み込むとき
等の基準として当該基準面を使用することができるので
組立調整が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により作製されたダイクロイックプリ
ズムの斜視図。
【図2】 本発明により作製されたダイクロイックプリ
ズムの断面構成図。
【図3】 第1及び第2接合部材の斜視図。
【図4】 第1及び第2接合部材の接合方法を説明する
正面図。
【図5】 第1と第2接合部材とを接合してクロスダイ
クロイックプリズムを作製する様子を示す斜視図。
【図6】 第1と第2接合部材とを接合してクロスダイ
クロイックプリズムを作製する様子を示す正面図。
【図7】 本発明の基準面を有するクロスダイクロイッ
クプリズムの斜視図。
【図8】 クロスダイクロイックプリズムを使用した投
射装置の例を示す概略構成図。
【図9】 従来のクロスダイクロイックプリズムの構成
部材を示す図。
【図10】 従来のクロスダイクロイックプリズムを示
す斜視図。
【符号の説明】
1 クロスダイクロイックプリズム 11、12、13、14 構成プリズム部材 11B、13B B光反射ダイクロイック膜 11R、12R R光反射ダイクロイック膜 15、16 接合部材 20 接着剤層 31、32 接合用治具 31A、32A、32B 接合用基準面 41、42 オートコリメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅井 修一 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 中村 禎昭 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が同じ直角二等辺三角形を有す
    る4個のプリズムを貼り合わせたダイクロイックプリズ
    ムであって、同一形状の三角柱プリズムの第1及び第3
    のプリズムと、前記第1及び第3のプリズムの長さより
    長いかまたは短い同一形状の三角柱プリズムの第2及び
    第4のプリズムとを用意する第1工程と、前記第1工程
    により用意された4個のプリズムの夫々の直角部と相対
    する底面と直角を挟む斜面の一方の斜面を光学研磨する
    第2工程と、前記第2工程により研磨された第1及び第
    3のプリズムの夫々斜面に第1の色反射用ダイクロイッ
    ク膜を形成する第3工程と、前記第3工程により形成さ
    れた第1のプリズムの第1の色反射用ダイクロイック膜
    形成面と前記第2工程により研磨された第2のプリズム
    の研磨斜面とを接着剤にて接合した第1接合部材と、前
    記第3工程により形成された第3のプリズムの第1色反
    射用ダイクロイック膜形成面と前記第2工程により研磨
    された第4のプリズムの斜面とを接着剤にて接合した第
    2接合部材とを作製し、第1及び第2接合部材の夫々の
    製作時においていずれか長さが長い方のプリズムが短い
    プリズムの両側に接着剤はみ出し面を形成するように接
    合する第4工程と、前記第4工程により接合された第1
    接合部材及び第2接合部材の各底面を光学研磨する第5
    工程と、前記第5工程により研磨された第1接合部材ま
    たは第2接合部材のどちらか一方の底面に第2色反射ダ
    イクロイック膜を形成する第6工程と、前記第6工程に
    より形成された第1接合部材または第2接合部材の第2
    の色反射ダイクロイック膜形成面と研磨底面とを接着剤
    にて接着する第7工程と、を有することを特徴とするク
    ロスダイクロイックプリズムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第7工程において、第1接合部材と
    第2接合部材とを接合させる際に、前記第4工程の接着
    剤はみ出し面を所定基準面に接触させることによって接
    合することを特徴とする請求項1記載のクロスダイクロ
    イックプリズムの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第7工程において、第1接合部材と
    第2接合部材を接合させる際に、両部材のそれぞれ長さ
    方向にはみ出した、前記第4工程において接合した面の
    延長はみ出し面を所定基準面に接触させることによって
    接合させることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のクロスダイクロイックプリズム作製方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100468241B1 (ko) * 1998-04-08 2005-01-26 세이코 엡슨 가부시키가이샤 광선택 프리즘 및 그것을 이용한 투사형 디스플레이장치, 그리고
US7271961B2 (en) 2003-09-19 2007-09-18 Nikon Corporation Cross dichroic prism and projection display apparatus equipped with cross dichroic prism
US7931286B2 (en) 2003-05-02 2011-04-26 Melcher Thomas W Vehicle lean and alignment control system
EP2998768A1 (en) 2014-09-19 2016-03-23 NGK Insulators, Ltd. Optical component

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