JP2003335911A - フィルム及びそれから作られた接着テープ - Google Patents
フィルム及びそれから作られた接着テープInfo
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Abstract
ら作られる接着テープの提供。 【解決手段】 フィルムは、少なくとも1つのPVCポ
リマ−及び少なくとも1つの可塑剤を含んでなり、且つ
更にPVCポリマ−100重量部当たり2−25重量部
の、架橋されたまたはPVCと混和しないポリマ−形の
付加的ポリマ−及び該付加的ポリマ−を除くPVCポリ
マ−100重量部当たり25−37重量部のポリマー可
塑剤を含んでなる。結果として、それは高延伸性を、良
好な手による引裂き性と兼ね備えており、有利な接着テ
ープ、特に接着マスキングテープの製造を可能にする。
Description
−及び少なくとも1つの可塑剤を含んでなるフィルムに
関する。更に本発明はそのようなフィルムを用いて作ら
れる接着テープに関する。
ムに塗布する裏材(backingmaterial)
として、接着テープとして、好ましくは自己接着マスキ
ングテープとして使用される。以下接着マスキングテー
プとして言及する、それから作られるステンシルを含む
自己接着マスキングテープは、それらに課せられた特別
な要求に合致させるために多くの重要な性質を有するこ
とが要求される。巻き戻し中または真っ直ぐな部分への
塗布中に遭遇する力の範囲内における高弾性率(延伸の
弾性率)と組合わさった曲面上の接着に際しての容易な
延伸性、接着状態における収縮傾向の殆どまたは全然な
いこと、及び厚さの薄いことは、曲面におけるはっきり
した均一な塗装端を作り出し且つ曲面において均一な接
着を可能にするために重要な要件である。接着マスキン
グテープを容易に且つ迅速に使用できるようにするため
には、使用時において容易に手で引裂けるという加工業
者側の要求が存在している。即ちハサミやナイフのよう
な道具を使わないで、または大きな力をかけないで、接
着マスキングテープが引裂けねばならない。
よる親指と人差し指の間での端からの引裂きばかりでな
く、長さ方向での引裂きによる突然の引裂きも包含す
る。同業者の良く知っているように、フィルム又はそれ
から作られる接着テープの場合、容易な延伸性と容易な
手による引裂き性を同時に満たすことは不可能である。
これを分り易く云うと、フィルムは通常柔らかく且つ延
伸性であるか、或いはもろく且つ手で引裂けるかのいず
れかである。
化されていないかまたは可塑化されたPVC(ポリ塩化
ビニル)、ポリエチレンまたはポリプロピレンの裏材か
らなる接着マスキングテープを使用することが今日まで
通常であった。
PVC、ポリエチレンまたはポリプロピレンの配向裏材
フィルムを使用する場合破断時の伸びに関し、延伸性が
低すぎるか、或いはひどく形が変形している場合、特に
例えば自動車のバンパーのような湾曲した基材へ適用す
る場合、掛ける力が大きすぎて要求を満たさない。軟質
ポリオレフィン、例えばポリエチレンまたはプロピレン
コポリマ−または可塑化されたPVCの未配向フィルム
は、手による引裂き性を示さない。更に、それを曲面上
での接合により延伸した後、ポリオレフィンは戻り収縮
を示す。
レフィン混合物の使用は、[特許文献1]から公知であ
る。この場合には、比較的柔軟なポリマ−を比較的柔軟
でないポリマーと組み合わせて混合物を作る。
は、例えば[特許文献2]に記述されている。通常の可
塑化されたPVC接着テープは、一般に架橋されていな
いPVCポリマ−100重量部当り37重量部以上の、
フタレ−トに基づくモノマ−可塑剤部分を含む。これら
の可塑化されたPVC接着テープの引っ張り強度及び破
断時の伸びは通常高すぎ、その結果この接着マスキング
テープの引裂きによる切断はハサミまたはナイフのよう
な道具を用いずに行うのは困難である。しかしながら、
加工業者の側の要望は、適用中容易に手で引裂けること
である。
を有するPVCポリマ−と、PVCポリマ−100重量
部当り全量で37重量部以上のモノマ−可塑剤及びポリ
マ−可塑剤の混合物とからなるウェッブ形のPVC裏材
の接着マスキングテープは公知である。これらの接着マ
スキングテープは、同様に大きな力をかけてはじめて切
断することができる。これらの特性は、1100kJ/
m2 以上の引っ張り衝撃強度及び250%以上の破断時
の伸びに反映されている。これらの数値は長さ方向に関
するものであって、通常粗いカットエッジを有し、その
結果より低い数値を示すことがあるロールに関してでな
く、試験法に従って鋭い刃を用いてある寸法に切断され
る試料に関してである。
殆ど改善しない。PVCポリマ−100重量部当り50
重量部のチョークを用いてさえ改善は不十分であり、こ
の混合物は加工が非常に困難となり、フィルムの柔軟性
が劇的に悪くなる。
テープロールにはその製造中に粗いカットエッジを付与
する。これらのエッジは顕微鏡で観察した時引き裂きの
伝播を促進する亀裂を形成していることが分かる。これ
は、先端の鈍い端または一定のぎざぎざを持つ回転刃を
有するスクィ−ズ(squeeze)カッタ−を用いる
結果として、或いは先端の鈍い固定刃を有するスライシ
ング(slicing)カッタ−により可能である。こ
の方法の欠点は、乱れた(粗い)塗料端を与えること、
工業的製造容量において結果の再現性が不満足であるこ
と、手による引裂き性に関する結果が限定的であるこ
と、そして接着マスキングテープを使用後に取り除く時
に引裂きが起こることである。
のテープの適用に対応する)低速度及び低振動度におい
て接着マスキングテープは柔軟で、表面に順応性でなけ
ればならず、一方(手による引裂きに対応する)高速度
または高振動数においてそれは硬く、もろいように作用
しなければならない。
使用でき且つ非常に伸縮性があり、手による容易な引裂
けるフィルムが必要である。この種のフィルムは、多く
の用途においてロールなどから容易に剥離でき、容易に
延伸できるフィルムが必要とされているから、マスキン
グテープとしての用途以外においても所望されている。
は、先ず容易な手による引裂き性及び良好な延伸性を有
する、最初に言及した種類のフィルムを提供することで
ある。本発明の特別な目的は、そのようなフィルムを用
いて作られる、はっきりした塗装端を与えるのに適した
接着テープを提供することである。
当たり2−25重量部の、本質的に架橋しているか、ま
たはPVCと混和しないポリマ−の形の付加的ポリマ
−、及び該PVCポリマ−100重量部当たり25−3
7重量部のポリマー可塑剤を含んでなる、最初に言及し
た種類のフィルムで達成される。架橋したポリマ−がP
VCからなる場合、上述した重量部は架橋してないPV
Cポリマ−100重量部当りである。
フィルムを生成する。その程度及び性質においてこの延
伸性は、好ましくは容易に変形して曲面へ接着し得る
他、塗布中の低延伸が例えば接着マスキングテープの場
合においても同様に達成されるというようなものであ
る。
に手による引裂き性が良好であるが、これは材料の延伸
性にとって有害である。延伸性を向上させるためには、
可塑剤を裏材に混入するが、この可塑剤は次に手による
引裂き性に悪い影響を及ぼす。
の延伸性に悪影響を及ぼすことなく手による引裂き性を
向上させるという点で、上述したジレンマから逃れる驚
くべき方法を提供する。
性質は容易な手による引裂き性であり、これは適用中大
きい力を使わないで且つハサミや刃のような道具を用い
ずにテープを引裂くことを可能にする。その結果、加工
作業中、時間のかなりの節約となる。
裏材として用いて且つ接着剤をフィルムに塗布して作ら
れる接着テープも提供する。ここでこの接着剤は自己接
着マスキングテープの場合には片面にだけに塗布され
る。
の引っ張り応力強さ、及び衝撃強度を用いることが可能
である。破断時の伸び及び極限の引っ張り応力強さは、
試験ストリップの引っ張り試験における応力−歪みダイ
ヤグラムの終点として決定され、元の長さに基づく%と
してまたは元の幅に基づくN/cmで表現される(DI
N EN ISO527−3)。
性を確保するために、破断時の伸びは150−300
%、好ましくは180−250%の範囲にあるべきであ
り、機械方向の引っ張り強度は12−30N/cmの範
囲にあるべきである。手による引裂き性は、特に引っ張
り衝撃強度に反映される(DIN53453、ISO/
R179)。従ってフィルムは、機械方向に関し縦方向
において1000kJ/m2 未満、特に700kJ/m
2 未満の値を有するべきである。
着させるために且つ球面基材に面接着させるために、更
に収縮力により剥がれる現象を防ぐために、フィルムの
延伸中、30N/cmの力を超えるべきではない。12
−30N/cmの範囲の破断時の伸びが有利であること
が分かった。ポリオレフィン接着テープと対比して、本
フィルム及びこれで作った接着テープの弱点は観察され
ない。伸張1%における縦方向の力(F1%値)に対し
て、巻き戻し中及び接着中の、特に自動化適用の場合の
マスキングテープの延伸歪みを防ぐためには、最小3N
/cm、特に5.5N/cm以上を目指すべきである。
用いる塗料の種類に依存して110−160℃の温度に
おいて45分までの熱処理を必要とする。特別な具体例
では、本接着マスキングテープは160℃の熱負荷後で
さえ塗料面から残りかすなく剥がすことができる。
例えば塗装中の窓枠のマスキングに対しては、本接着マ
スキングテープは例えば適用に先だって、ポリエステル
裏材を含んでなる更なる接着テープと共に積層すること
ができる。
は、好ましくは乳化液、バルク、または懸濁液PVCか
らなる。手による引裂き性は、PVCポリマ−が高々6
3のK値を有する場合に助長される。このK値(DIN
53726、ISO174)は、ポリマ−溶液の粘度を
記述する。平均のK値は、標準のPVC(K値、例えば
65−70)及び特別なグレード(50−58)を混合
することによって得られる。
はPVCポリマ−100重量部当り2−10重量部の付
加的ポリマ−を含む。ここに再び、上述した重量部は、
架橋されたポリマ−がPVCからなる場合、架橋されて
ないPVCポリマーの100重量部当りである。
ポリアクリレ−ト、ベンゾグアナミン/メラミン−ホル
ムアルデヒド樹脂、ポリスチレン、またはシリコーンで
ある。架橋されたポリマ−の例は、PVC[ビンノリッ
ト(VinnolitR)K221、ビンノリット・ク
ンストストフ(Kunststoff)社]、ポリアク
リレ−ト[ソ−ケン(Soken)MX−180TA、
日本ソ−ケン]、ベンゾグアナミン/メラミン−ホルム
アルデヒド樹脂[エポスタ−(Epostar)、日本
電子]である。この種の材料は、例えばフィルムにおけ
る艶消し剤またはアンチブロッキング剤として公知であ
り、例えば乳化または懸濁反応で、或いは架橋されたポ
リマ−の研磨のために製造されている。
はエチレンの[例えばコアチレン(Coathylen
e)LD2477、ハ−バ−ツ・ポリマ−・パウダ−ズ
(Herberts Polymer Powder
s)社]、プロピレンの(例えばコアチレンPB058
0、ハ−バ−ツ・ポリマ−・パウダ−ズ社)、スチレン
の[スチロフレックス(Styroflex)BX61
05、BASF社]またはアミド12の[SP10、コ
ゴ・プロダクツ(Kogo Products)]ホモ
ポリマ−またはコポリマ−である。PVCと混和しない
ポリマ−は、粉末形で適切に使用される。このポリマ−
は裏材中で第2のポリマ−相を形成するならば、PVC
非混和性である。この第2相は、例えば電子顕微鏡、D
SC(示差走査熱量計/示差熱分析計)または動的−機
械的測定により明白である。外観的な視覚上明白な均一
な混合性は、混和性の尺度として使用すべきではない。
同様にポリマ−の非混和性または非混合性は、溶解パラ
メーター[ヒルデブランド(Hildebrand)パ
ラメーター]における相違で明らかとなる。溶解パラメ
ーター及びその記述は、中でも「ポリマ−・ハンドブッ
ク」、第4版、ウィリ−・アンド・サンズ(Wiley
& Sons)社、に見出だすことができる。
は、フィルムの引裂き性を改善する。この効果は多分P
VC中のミクロ構造または均一構造の形成の結果であ
り、このためより高振動(高速度)におけるフィルムの
脆さを助長する。
塗布した表面上にかすが残るのを避けるために、また可
塑剤が接着中へ移行するのを避けるためには、ポリマ−
可塑剤を使用する。ポリマ−可塑剤は、好ましくはアジ
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、またはフタル酸に
基づく及び/またはポリアジペ−トエステルに基づくポ
リエステルからなる。可塑剤の記述は、例えば「クンス
トストッフ−ハンドブ−フ−ポリビニルクロリド(Ku
nststoff−Handbuch−Polyvin
ylchlorid)2/1」、第2版、ハンザ−(H
anser)出版,6.7節に示されている。ポリアジ
ペ−トエステルに基づく可塑剤、例えばパラモ−ル(P
alamollR )652(BASF)またはウラプラ
スト(Uraplast)RA19(DSM)は特に適
当であることが分かった。
適化するためには、PVCポリマ−100重量部当り2
5−37、より好ましくは30−33重量部の、1つま
たはそれ以上のポリマ−可塑剤を使用することが好適で
ある。同様にモノマ−可塑剤、例えば好ましくはフタル
酸エステルまたはトリメリット酸エステルを使用する場
合、その容易な移行性は付着物及び残りかすを形成する
傾向のあることを示し、従ってその画分はPVCポリマ
−100重量部当り、好ましくは4重量部未満、より好
ましくは1重量部未満であるべきである。ポリマ−可塑
剤25重量部以下において、フィルムは延伸性に欠け、
脆くなり、一方ポリマ−可塑剤37重量部以上におい
て、フィルムは手による引裂きが困難になり、低すぎる
F1%値を有する。
ィルムは少なくとも1つの添加剤を含む。この添加剤
は、例えば安定剤、充填剤、PVC混和性ポリマ−、顔
料、耐衝撃性付与剤、滑剤、及び/または加工助剤であ
ることができる。
おけるPVCフィルムの熱的損傷を防ぐために有利であ
る。安定剤の機能は、主にPVC裏材フィルムの製造及
び加工操作中の脆化及び変色を防ぐことにある。この種
の安定剤は、例えば「プラスチック添加剤ハンドブッ
ク」、第3版、ハンザ−出版、第3節、及び「クンスト
ストッフ−ハンドブ−フ−ポリビニルクロリド2/
1」、第2版、ハンザ−(Hanser)出版,6.3
節に記述されている。安定剤は好ましくはバリウム/亜
鉛、カルシウム/亜鉛または錫化合物に基づく。鉛また
はカドミウムを含む安定剤の使用は、同様に可能である
けれど、毒性及び環境的立場から回避される。安定剤の
量は好ましくは裏材100重量部当り2−5重量部であ
る。エポキシ化天然油、例えばエポキシ化大豆油の、共
安定剤としての更なる1−4重量部の使用は、可能であ
るけれども、同様にモノマ−可塑剤に対して記述したよ
うに、その移行傾向のために不利となりがちである。
ば充填剤、PVC混和性ポリマ−、顔料、耐衝撃性付与
剤、滑剤、及び/または加工助剤[例えばパラロイド
(ParaloidR)K120ND、ロ−ム・アンド
・ハ−ス(Rohm & Haas)]もフィルムの製
造に使用しうる。好適な充填剤は炭酸カルシウム(チョ
ーク、大理石)、カオリン及び/またはシリカである。
この機能は加工性、フィルムの機械性、または価格に対
してであり、それらは手による引裂き性の確立に殆どま
たは全然重要でない。フィルムの性質を最適化するため
には、PVC混和性ポリマ−、例えば好ましくは塩素化
PVC、ニトリル−ブタジエンゴム(ANを大画分で含
むNBR)、ポリウレタン[例えば、ベイモッド(Ba
ymodR)PU、バイエル(Bayer)]、および
エチレン−酢酸ビニルコポリマ−(適当ならば一酸化炭
素とのタ−ポリマ−形の高VA含量のEVM)を使用す
ることは更に可能である。通常の添加剤は、「クンスト
ストッフ−ハンドブ−フ−ポリビニルクロリド2/
1」、第2版、ハンザ−出版,第6節に記述されてい
る。
カレンダ−で製造される。裏材フィルムのエンボス加工
は、巻き戻し力を設定させるためだけに可能である。
るために自己接着組成物でコ−ティングされる。この接
着剤は好ましくはポリイソプレン、ポリイソブチレンま
たはポリアクリレ−ト接着剤を含んでなる。
は接着マスキングテープの使用後の再剥離性を改善する
のに役立ち、熱的に或いはUV光または電子線への照射
により行うことができる。十分な接着ばかりでなく、巻
き戻しおよび使用後の再剥離性の容易さを確保するため
に、スチール上での結合力は2.0−4.8N/cmの
範囲内にあるべきである。
裏面に塗布することもできる。裏材と接着剤混合物との
間には好ましくは接着剤混合物の裏材への付着を促進す
るプライマ−層が存在する。結果として160℃までに
おける塗布後において、残りかすのない再剥離が達成さ
れる。接着テープ、特に接着マスキングテープに通常使
用される接着剤の記述、および剥離コ−ティングおよび
プライマ−の記述は、例えばD.サタス(Sata
s)、「感圧接着剤技術ハンドブック」、第3版に見出
だすことができる。 試験法 フィルムの応力−歪み特性を、DIN EN ISO5
27−3/2/300に従い、300mm/分の速度下
に、2種の試験試料について測定する(試験ストリップ
の幅15cmおよび長さ150cm、クランプ長さ10
0mm)。この測定は23±1℃及び相対湿度50±5
%の試験条件で行う。
は、DIN EN ISO527−3/2/10に従
い、10mm/分の速度において、23±1℃及び相対
湿度50±5%の試験条件下に、幅15mmおよび長さ
150mm(クランプ長さ100mm)の試験ストリッ
プについて測定する。
るために、幅15mmの接着マスキングテープを、試験
合成樹脂塗料(黒色塗料、BASF)を塗布した金属パ
ネルに接着し、150または160℃で1時間貯蔵す
る。続く25または60℃での熱調整後、接着マスキン
グテープをその温度で且つ180°の角度で塗料表面か
ら剥離する。これに次いで、次の基準により塗料表面上
の残りかすを肉眼で評価する:(++)は残りかすまた
は印刷はがれ(ghosting)の全くないこと、(+)は僅か
に印刷はがれのあること、(−)は印刷はがれまたは残
りかすのあること、(−−)はひどい残りかすまたは接
着剤の移行のあることを示す。
キングテープでその場がマスキングされた金属パネルを
塗布することによって試験される。塗布操作中、塗料は
テープの表面から玉になって落ちてはならない。塗膜を
乾かし、次いでテープを取り去った後、テープは裂けて
はならず、それに付着した塗膜は曲げや皺寄せ時でさえ
破片になってはならない。次いで塗料端の品質を評価す
る。
に、長さ20cmの試験ストリップを、試験基板(塗装
した金属パネル)に接着し、その端において接着テープ
でしっかり固定し、ストリップの中央において切断し、
そして130℃で30分間貯蔵する。現れる隙間を測定
し、最初の長さの%を収縮の尺度として表示する。
EN ISO8256に従い、23±1℃及び相対湿度
50±5%の試験条件下に、幅15mmおよび長さ27
mmの試料について決定する。縦の引っ張り衝撃強度の
場合、試料を機械方向に平行に切断され、従って亀裂は
機械方向を横切って伸びる。報告する数値は、それぞれ
の場合10回の測定の数学的平均値である。DIN E
N ISO8256によれば、引っ張り衝撃強度は次の
計算で与えられる。
び相対湿度50±5%の試験条件下に、幅15mmの試
験ストリップについて、180°の剥離角度で決定す
る。用いる試験基板はスチールである。
する。 実施例1 裏材を製造するために、第1にソルビン(Solvin
R )258RF(ソルビン)100重量部、パラチノ−
ル(PalatinolR )652(BASF)30重
量部、パラチノ−ルN(BASF)1.5重量部、オム
ヤ(Omya)EHX1(オムヤ)20重量部、スチロ
フレックス6105(BASF)5重量部、ベロスタブ
(BaerostabR )UBZ639[ベルロッヒャ
−(Baerlocher)]4重量部、ベロスタブL
SA(ベルロッヒャ−)2重量部及びポラロイドK12
0(ロ−ム・アンド・ハ−ス)1.5重量部から、高速
混合器で乾燥ブレンドを調製した。次いでこの乾燥ブレ
ンドを、押し出し機でプラスチック化し、カレンダ−を
用いて幅2500mm及び厚さ0.08mmのフィルム
に成形した。この裏材に、天然ゴム1重量部及びニトリ
ルゴム1重量部のトルエン溶液からなる接着促進層を
0.6g/m2 の塗布率でコ−ティングし、乾燥した。
接着剤のコ−ティングは、コンマ・バ−(comma
bar)を用いて25g/m2 の塗布率で接着促進層に
直接塗布した。この接着剤は、固体含量30重量%の天
然ゴム接着剤の石油スピリット中溶液からなった。この
溶液は天然ゴム50重量部、酸化亜鉛10重量部、ロジ
ン3重量部、アルキルフェノ−ル樹脂6重量部、テルペ
ン−フェノ−ル樹脂17重量部、ポリ−β−ピネン樹脂
12重量部及び鉱油2重量部からなっている。コ−ティ
ングを乾燥トンネルで70℃下に乾燥した。
なしに巻き戻すことができ、自動車部品をマスキングす
るために使用した時、困難な形状に対してでさえ塗布す
ることができた。狭い曲面の周囲の均一な接着は、皺の
寄ることなく、また端部の持ち上がりなく可能であっ
た。手による引裂きは、引っ張り衝撃強度に対する増大
した数値に反映されるある力の適用を必要とした。使用
(塗装操作)後、接着マスキングテープは問題なく且つ
接着基材からの引裂けなく剥離でき、非常にはっきりし
た、均一な塗装端を与えた。比較的高い塗料焼き付け温
度を使用した時(>140℃)、塗料表面に僅かな付着
物(印刷はがれ)がみられた。 実施例2 実施例1と同様に、対応して、但しソルビン264PC
(ソルビン)80重量部、ソルビン250SB(ソルビ
ン)20重量部、ビンノリットK221(ビンノリット
からの架橋されたPVC艶消し剤)4重量部、パラチノ
−ル652(BASF)31重量部、オムヤEHX1
(オムヤ)20重量部、ベロスタブUBZ639(ベル
ロッヒャ−)4重量部及びポラロイドK120(ロ−ム
・アンド・ハ−ス)1.5重量部から、乾燥ブレンドを
高速混合器で調製することを含む方法で製造した裏材
を、接着促進剤で及び接着剤でコ−ティングした。
き戻すことができ、自動車部品をマスキングするために
使用した時、困難な形状に対してでさえ欠陥なく塗布で
きた。10−150%の伸張における低引っ張り力プラ
トウ(plateau)の結果として、特に曲面への良
好な調和及び曲面部分への接着性が確保された。このテ
ープは、同一の程度まで機械的性質に悪影響を及ぼさず
に、特に容易な手による引裂き性が特徴であった。使用
(塗装操作)後、接着マスキングテープは残りかすな
く、問題なく且つ接着基材からの引裂けなく剥離でき、
非常にはっきりした、均一な塗装端を与えた。比較的高
い、150−160℃の塗料焼き付け温度を使用した時
でさえ、塗料表面には全然付着物(印刷はがれ)が見ら
れなかった。 実施例3 実施例1と同様に、対応して、但しソルビン264PC
(ソルビン)80重量部、ソルビン250SB(ソルビ
ン)20重量部、ソ−ケンMX−180TA(ソ−ケ
ン)3重量部、パラチノ−ル(PalatinolR )
652(BASF)27重量部、オムヤEHX1(オム
ヤ)20重量部、ベロスタブUBZ639(ベルロッヒ
ャ−)4重量部及びポラロイドK120(ロ−ム・アン
ド・ハ−ス)1.5重量部から、乾燥ブレンドを裏材製
造のための高速混合器で調製することを含む方法で製造
した裏材を、接着促進剤で及び接着剤でコ−ティングし
た。
の良好な調和、及び曲面部分への接着性が特徴であっ
た。手によりテープの端へ切目をいれるのが容易であ
り、これはいくらか低い引っ張り衝撃強度へ反映され
た。 実施例4 実施例1と同様に、対応して、但しソルビン264PC
(ソルビン)80重量部、ソルビン250SB(ソルビ
ン)20重量部、コアチレンPB0580(ハ−バ−ツ
・ポリマ−・パウダ−社)3重量部、パラチノ−ル65
2(BASF)33重量部、オムヤEHX1(オムヤ)
20重量部、ベロスタブ(BaerostabR)UB
Z639(ベルロッヒャ−)4重量部及びポラロイドK
120(ロ−ム・アンド・ハ−ス)1.5重量部から、
裏材製造のための高速混合機において、乾燥ブレンド形
を調製することを含む方法で製造した裏材を、接着促進
剤で及び接着剤でコ−ティングした。
性と曲面への接合性を、低延伸における高強度と共に示
した。手により接着マスキングテープへ切目をいれるの
が非常に容易であった。これは引っ張り衝撃強度に対す
る非常に低い数値と破断時の伸びに反映された。 実施例の性質の比較 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 厚さ(mm) 0.08 0.95 0.08 0.09 引っ張り強度md* 28 18 22 24 (N/cm) 破断時の伸びmd*(%) 284 218 243 155 1%md* での力 4.7 5.9 6.1 5.8 (N/cm) 150℃での 温度安定性 + ++ ++ ++ 結合強度、スチール 2.3 2.8 3.5 3.8 (N/cm) 手による引裂き性 + ++ ++ ++ 引っ張り衝撃強度 948/ 356/ 426/ 163/ md/cd* 858 263 351 146 (kJ/m2) * md=機械方向、cd=交叉方向(即ち機械方向に交叉する方向) 対照実施例1 実施例1と同様に、ビンノリットH65D(ビンノリッ
ト)100重量部、パラモ−ルAH(BASF)40重
量部、オムヤEHX1(オムヤ)10重量部、ベロスタ
ブUBZ639(ベルロッヒャ−)4重量部及びベロス
タブLSA(ベルロッヒャ−)3重量部からなる裏材を
調製し、接着促進剤で及び接着剤でコ−ティングした。
延伸し、結果として昇温においてかなり収縮する傾向が
観察された。テープは力を高程度にかけた時に初めて手
で引裂くことができた。更に使用(塗装操作)後、それ
は接着基材から残りかすなしに剥離することができなか
った。接着剤の完全な移行が観察された。 対照実施例2 実施例1と同様にソルビン265PC(ソルビン)10
0重量部、パラチノ−ル652(BASF)38重量
部、オムヤEHX1(オムヤ)20重量部、マ−ク(M
arkR )17M[アククロス・ケム(Akcros
Chem.)]4重量部、ベロスタブLSA(ベルロッ
ヒャ−)2重量部及びポラロイドK120(ロ−ム・ア
ンド・ハ−ス)1.5重量部からなる裏材を調製し、接
着促進剤で及び接着剤でコ−ティングした。
度に延伸し、結果としてある温度において貯蔵した時戻
り収縮と端での接着剤の残りかすが観察された。手によ
る接着テープの引裂きは非常に高程度の力をかけた時に
初めて可能であった。 対照実施例3 実施例1と同様にソルビン258RF(ソルビン)10
0重量部、パラチノ−ル652(BASF)30重量
部、パラチノ−ルN(BASF)1.5重量部、オムヤ
EHX1(オムヤ)20重量部、ベロスタブUBZ63
9(ベルロッヒャ−)4重量部、ベロスタブLSA(ベ
ルロッヒャー)2重量部及びポラロイドK120(ロ−
ム・アンド・ハ−ス)1.5重量部からなる裏材を調製
し、接着促進剤で及び接着剤でコ−ティングした。
布するのに優秀であり、曲面に対して良好な接着性を示
した。しかしながら、手による引裂きが増大した力の適
用で初めて可能であるという点で取扱いが難しかった。
これは引っ張り衝撃強度及び破断時の伸びに対する高い
値で明らかであった。 対照実施例の性質の比較 対照実施例1 対照実施例2 対照実施例3 厚さ(mm) 0.1 0.08 0.09 引っ張り強度(N/cm) 36 34 27 破断時の伸び(%) 335 324 314 1%での力(N/cm) 1.3 1.9 4.3 150℃での 温度安定性 − + + 接着剤の移行 接着強度、スチール 1.1 2.8 2.9 (N/cm) 手による引裂き性 − − − 引っ張り衝撃強度 2265/ 20647/ 1426/ md/cd* 1930 1936 1395 (kJ/m2 ) * md=機械方向、cd=交叉方向(即ち機械方向に交叉する方向) 本発明及び対照の実施例で使用した原料 原料 製造業者 記述と使用 ソルビン265PC ソルビン 懸濁PVC、K値65 ソルビン264PC ソルビン 懸濁PVC、K値64 ソルビン250SB ソルビン 懸濁PVC、K値50 ソルビン258RF ソルビン 懸濁PVC、K値58 ビンノリットH65D ビンノリット 懸濁PVC、K値65 ビンノリットK221 ビンノリット 架橋PVC、艶消し剤 パラモ−ルAH BASF モノマ−フタレ−ト可塑剤 (DOP) パラチノ−ルN BASF モノマ−フタレ−ト可塑剤 (DINP) パラチノ−ル652 BASF ポリマ−可塑剤、ポリアジペ−ト オムヤEHX1 オムヤ チョ−ク、充填剤 マ−ク17M アククウロス・ スズ化合物に基づくPVC可塑剤 ケム ベロスタブUBZ639 ベルロッヒャ− Ba/Zn化合物に基づくPVC 可塑剤 ベロスタブLSA ベリロッヒャ− エポキシ化大豆油、共安定剤 パラロイドK120 ロ−ム・ ポリアクリレ−トに基づく加工助剤 アンド・ハ−ス スチロフレックス6105 BASF ポリスチレン、PVC非混和性 ポリマ− ソ−ケンMX−180TA ソ−ケン 架橋されたポリアクリレ−ト コアチレンPB0580 ハ−バ−ツ・ ポリプロピレン、PVC非混和性 ポリマ−・ ポリマ− パウダ−社 本発明の特徴及び態様は以下の通りである。
少なくとも1つの可塑剤を含んでなり、更にPVCポリ
マ−100重量部当たり2−25重量部の、本質的に架
橋されているか、またはPVCと混和しないポリマ−の
形の付加的ポリマ−、及び該付加的ポリマ−を除くPV
Cポリマ−100重量部当たり25−37重量部のポリ
マー可塑剤を含んでなる、フィルム。
−10重量部の付加的ポリマ−を含む、上記1のフィル
ム。
クリレ−ト、ベンゾグアナミン/メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、ポリスチレンまたはシリコ−ンである、上
記1または2のフィルム。
ンの、プロピレンの、スチレンのまたはアミドのホモポ
リマ−またはコポリマ−である、上記1−3のいずれか
のフィルム。
0−33重量部のポリマー可塑剤を含んでなる、上記1
−4のいずれかのフィルム。
ン酸、アゼライン酸またはフタル酸の基づく及び/また
はポリアジペ−トエステルに基づくポリエステルであ
る、上記1−5のいずれかのフィルム。
を1000kJ/m2 未満に設定する、上記1−6のい
ずれかのフィルム。
を700kJ/m2 未満に設定する、上記7のフィル
ム。
0%の範囲に設定する、上記1−8のいずれかのフィル
ム。
50%の範囲に設定する、上記9のフィルム。
力を少なくとも3.0N/cmのレベルに設定する、上
記1−10のいずれかのフィルム。
力を少なくとも5.5N/cmのレベルに設定する、上
記11のフィルム。
に設定する、上記1−12のいずれかのフィルム。
有する、上記1のフィルム。
る、上記1−14のいずれかのフィルム。
和性ポリマ−、顔料、耐衝撃性付与剤、滑剤及び/また
は加工助剤である、上記15のフィルム。
を裏材として使用し且つ該フィルムに接着剤を塗布して
製造される接着テープ。
る、上記17の接着テープ。
N/cmの範囲の接着強度に設定される、上記17また
は18の接着テープ。
間に位置する、上記17−19のいずれかの接着テー
プ。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも1つのPVCポリマ−及び少
なくとも1つの可塑剤を含んでなり、更にPVCポリマ
−100重量部当たり2−25重量部の、本質的に架橋
されているか、またはPVCと混和しないポリマ−の形
の付加的ポリマ−、及び該付加的ポリマ−を除くPVC
ポリマ−100重量部当たり25−37重量部のポリマ
ー可塑剤を含んでなる、フィルム。 - 【請求項2】 請求項1のフィルムを裏材として使用し
且つ該フィルムに接着剤を塗布して製造される接着テー
プ。
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