JP2018165318A - 塩化ビニル系樹脂組成物とそれを用いたマスキングシート - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離性能に優れ、表面に微細な凹凸形状を有する対象物に対しても使用可能なマスキングシートと、これを形成するための塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。【解決手段】本発明により、ポリ塩化ビニル系樹脂と、可塑剤と、を含む塩化ビニル系樹脂組成物が提供される。上記可塑剤は、ピロメリット酸エステル系可塑剤を含む。上記ポリ塩化ビニル系樹脂を100質量部としたときに、上記ピロメリット酸エステル系可塑剤の割合は、15質量部以上75質量部以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、塩化ビニル系樹脂組成物とそれを用いたマスキングシートに関する。
電気・電子部品等の製造時や保管時には、一時的な表面保護を目的として、マスキング液が用いられている。これに関連する従来技術として、特許文献1,2には、プリント配線基板の製造時や当該基板に電子部品を実装する時に、メッキ用またはハンダ用のマスキング液として使用し得る樹脂組成物が開示されている。例えば特許文献1には、ポリ塩化ビニル樹脂と可塑剤と剥離剤とを含むペースト状の樹脂組成物が開示されている。かかるペースト状の樹脂組成物は、プリント配線基板の所望の位置に付与して、100〜200℃の温度で加熱乾燥することによって可塑化し、膜状体(マスキングシート)となる。これにより、樹脂組成物を付与した部分がマスキングされ、保護される。このマスキングシートは、メッキやハンダ付け等の所定の作業が終了した後、典型的にはプリント配線基板の表面から剥離され、除去される。
特開平6−279711号公報 特開2011−195793号公報
近年、電気・電子機器では、小型化や高密度化、動作速度の高速化等といった高性能化が進行している。これに伴って、電気・電子部品も多様化し、マスキング液の使用される対象物やマスキング液に要求される特性も変化してきている。
例えば、OGS(One Glass Solution)方式のタッチパネルでは、カバーガラスの表面に、導電性材料を含む配線パターンが直接形成され、タッチセンサを構成している。本発明者らの検討によれば、このように表面に数nm〜数十nm程度の微細な凹凸形状を有する対象物に対して従来のマスキング液を使用すると、対象物の表面にマスキングシートが強く貼り付いてしまうことがある。その結果、所定の作業が終了した後に対象物からマスキングシートを剥がそうとすると、誤ってマスキングシートと共に凸状の部分を剥ぎ取ってしまったり、マスキングシートが剥がしている途中で千切れて対象物の表面に残渣が残ってしまったりすることがある。このことにより、例えば上記タッチパネルではタッチセンサに導電性不良等の不具合を生じることがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、剥離性能に優れ、表面に微細な凹凸形状を有する対象物に対しても使用可能なマスキングシートを提供することにある。また、関連する他の目的は、これを形成するための塩化ビニル系樹脂組成物を提供することにある。
本発明により、ポリ塩化ビニル系樹脂と、可塑剤と、を含む塩化ビニル系樹脂組成物が提供される。上記可塑剤は、ピロメリット酸エステル系可塑剤を含む。上記ポリ塩化ビニル系樹脂を100質量部としたときに、上記ピロメリット酸エステル系可塑剤の割合は、15質量部以上75質量部以下である。
上記構成によれば、使用後に対象物の表面から容易に引き剥がすことのできる剥離性能に優れたマスキングシートを実現することができる。つまり、膜強度や柔軟性(伸び率)が高く、対象物から引き剥がす際にも千切れたり破れたりし難く、また対象物の表面に残渣が生じ難いマスキングシートを実現することができる。このマスキングシートは、例えば表面に微細な凹凸形状を有する対象物に対しても好適に使用することができる。
ここで開示される好ましい一態様では、上記可塑剤が、さらに、安息香酸エステル系可塑剤を含む。ピロメリット酸エステル系可塑剤と安息香酸エステル系可塑剤とを併用することにより、マスキングシートの膜強度や柔軟性をより良く向上することができる。
ここで開示される好ましい一態様では、上記ピロメリット酸エステル系可塑剤と上記安息香酸エステル系可塑剤との合計を100質量%としたときに、上記ピロメリット酸エステル系可塑剤が30質量%以上85質量%以下であり、上記安息香酸エステル系可塑剤が15質量%以上70質量%以下である。このことにより、上記2種類の可塑剤を併用することの効果を、より高いレベルで発揮することができる。
ここで開示される好ましい一態様では、上記ポリ塩化ビニル系樹脂が、構成モノマーとして酢酸ビニルを含む。このことにより、マスキングシートの伸び率をより良く向上することができる。
ここで開示される塩化ビニル系樹脂組成物は、対象物の表面を保護するマスキング用途で好適に用いることができる。一例として、表面に配線パターンを備えたタッチパネル部品(例えばカバーガラス)の表面をマスキングする用途で好適に用いることができる。
また、本発明により、上述した塩化ビニル系樹脂組成物の膜状硬化物である、マスキングシートが提供される。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項(例えば、塩化ビニル系樹脂組成物の組成)以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、塩化ビニル系樹脂組成物の調製方法やマスキングシートの形成方法等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、本明細書において「A〜B(ただし、A,Bが任意の値)」とは、特に断らない限り、A,Bの値(下限値および上限値)を包含するものとする。
≪塩化ビニル系樹脂組成物≫
ここで開示される塩化ビニル系樹脂組成物(以下、単に「組成物」ということがある。)は、必須構成成分として、ポリ塩化ビニル系樹脂と、可塑剤と、を含んでいる。以下、各成分について説明する。
なお、以下の説明において、組成物を付与する対象(被着体)を「対象物」といい、組成物を加熱乾燥した塗膜(膜状の組成物)を「マスキングシート」ということがある。
<ポリ塩化ビニル系樹脂>
組成物に含まれるポリ塩化ビニル(PVC:Poly Vinyl Chloride)系樹脂は、熱可塑性樹脂の中でも比較的耐熱性が高い。また、PVC系樹脂は、可塑剤との併用によって、加熱乾燥した後に高い膜強度や柔軟性、可撓性を有する。さらに、加工性にも優れ、価格も安価なため、取り回しがよい。したがって、マスキングシートの形成に好適である。
なお、本明細書において「PVC系樹脂」とは、塩化ビニルを主モノマーとする、言い換えれば、構成モノマー全体の50質量%超を塩化ビニルが占めるポリマーの総称である。構成モノマー全体(100質量%)に占める塩化ビニルの割合は、概ね80質量%以上、例えば90質量%以上であることが好ましい。また、構成モノマーの全てが塩化ビニルであってもよい。すなわち、ここでいうPVC系樹脂には、塩化ビニルの単独重合体に加え、主モノマーとして塩化ビニルを含み、該主モノマーと共重合性を有する他のモノマー(副モノマー)をさらに含むモノマー原料の共重合体が包含される。
上記副モノマーは、塩素原子(Cl)を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。副モノマーとしては、例えば、塩化ビニリデン;エチレン、プロピレン等のオレフィン(好ましくは炭素原子数2〜4のオレフィン);(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有モノマーまたはその酸無水物(無水マレイン酸等);(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系モノマー;スチレン、置換スチレン(α−メチルスチレン等)、ビニルトルエン等のスチレン系モノマー;アクリロニトリル;等が挙げられる。
PVC系樹脂の一好適例として、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニリトル三元共重合体等が挙げられる。これらの化合物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
好適な一態様において、PVC系樹脂は、構成モノマーに酢酸ビニルを含まないか、構成モノマー全体(100質量%)に占める酢酸ビニルの割合が、概ね20質量%以下、典型的には15質量%以下、例えば10質量%以下である。酢酸ビニルの割合を低く抑えることで、使用時の粘着性と使用後の除去性とをより良くバランスすることができる。
また、好適な一態様において、PVC系樹脂は、構成モノマーに酢酸ビニルを含む。例えば、構成モノマー全体(100質量%)に占める酢酸ビニルの割合を、概ね0.1質量%以上、典型的には1質量%以上、例えば5質量%以上とすることで、マスキングシートの伸び率をより良く向上することができる。
PVC系樹脂の平均重合度は特に限定されないが、マスキングシートの膜強度や柔軟性を高めて剥離性能を向上する観点からは、概ね500〜10,000であるとよい。また、マスキングシートの易加工性(成形性)の観点からは、平均重合度が、概ね1,000〜5,000であるとよい。
組成物全体に占めるPVC系樹脂の割合は特に限定されないが、典型的には40質量%以上、好ましくは50質量%以上、例えば60質量%以上であって、概ね90質量%以下、好ましくは80質量%以下、例えば70質量%以下であるとよい。PVC系樹脂の割合を所定値以上とすることで、対象物の表面に対する形状追従性を向上することができる。そのため、表面に微細な凹凸形状を有する被着体に対して、マスキングシートの密着性を好適に高めることができる。また、PVC系樹脂の割合を所定値以下とすることで、ここに開示される技術の効果を高いレベルで安定的に発揮することができる。
<可塑剤>
組成物に含まれる可塑剤は、PVC系樹脂を可塑化する機能を有する。ここで開示される組成物の可塑剤は、少なくともピロメリット酸エステル系可塑剤を含んでいる。本発明者らの検討によれば、ピロメリット酸エステル系可塑剤は、対象物の表面からマスキングシートを引き剥がす際の剥離性能(除去性)を向上するために極めて有効である。また、ピロメリット酸エステル系可塑剤は熱劣化を生じ難いため、加熱乾燥しても上記性能を好適に発揮することができる。
ピロメリット酸エステル系可塑剤は、ピロメリット酸(1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸)の4つのカルボキシル基のうちの少なくとも1つがエステル化された構造を有する化合物である。
ピロメリット酸エステル系可塑剤は、典型的には下記一般式(I)で示される。
Figure 2018165318
一般式(I)において、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、または、炭素原子数が1〜20の飽和または不飽和の炭化水素基である。炭化水素基は、直鎖状であっても、分枝状であってもよい。加熱乾燥時の熱劣化をより良く抑制する観点や、マスキングシートの柔軟性をより良く向上する観点からは、炭化水素基の炭素原子数が、概ね3以上、例えば5以上であるとよい。また、PVC系樹脂との相溶性を向上したり、組成物のハンドリング性を高めたりする観点からは、炭化水素基の炭素原子数が、概ね15以下、例えば10以下であるとよい。
〜Rは、例えば、水素原子;メチル基、エチル基、2−メトキシエチル基、プロピル基、ブチル基、2−メチルブチル基、2−エチルブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、2−メチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル等の炭素原子数1〜20のアルキル基;である。R〜Rは、全てが異なっていてもよいし、全てあるいは一部が同一であってもよい(ただし、R〜Rの全てが水素原子である場合は除く)。
なお、本明細書において、「ピロメリット酸モノエステル系可塑剤」とは、R〜Rのうちの3つが水素原子で、1つが炭化水素基の化合物をいう。また、「ピロメリット酸ジエステル系可塑剤」とは、R〜Rのうちの2つが水素原子で、2つが炭化水素基の化合物をいう。また、「ピロメリット酸トリエステル系可塑剤」とは、R〜Rのうちの1つが水素原子で、3つが炭化水素基の化合物をいう。また、「ピロメリット酸テトラエステル系可塑剤」とは、R〜Rの全てが炭化水素基の化合物をいう。
ピロメリット酸エステル系可塑剤の一好適例としては、例えば、ピロメリット酸ヘキシル、ピロメリット酸2−エチルヘキシル、ピロメリット酸オクチル等のピロメリット酸モノエステル系可塑剤;ピロメリット酸ジヘキシル、ピロメリット酸ジ(2−エチルヘキシル)、ピロメリット酸ジオクチル等のピロメリット酸ジエステル系可塑剤;ピロメリット酸トリヘキシル、ピロメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)、ピロメリット酸トリオクチル、ピロメリット酸トリデシル等のピロメリット酸トリエステル系可塑剤;ピロメリット酸テトラヘキシル、ピロメリット酸テトラ(2−エチルヘキシル)、ピロメリット酸テトラオクチル、ピロメリット酸テトラデシル等のピロメリット酸テトラエステル系可塑剤;等が挙げられる。これらの化合物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
ピロメリット酸エステル系可塑剤の市販品としては、例えば、DIC株式会社製のモノサイザー(登録商標)W−7010(ピロメリット酸テトラ−n−オクチル)や、株式会社ADEKA製のアデカサイザー(登録商標)UL−80(ピロメリット酸2−エチルヘキシル)、UL−100(ピロメリット酸混合直鎖アルキルエステル)等が好適なものとして挙げられる。
好適な一態様では、上記一般式(I)において、R〜Rのうちの少なくとも1つ、好ましくは2つ以上、例えば3つが、炭素原子数8以上の飽和または不飽和の炭化水素基である。つまり、ピロメリット酸エステル系可塑剤の4つのエステル部のうち、好ましくは2つ以上、例えば4つ全てが、炭素原子数8以上の炭化水素基からなる長鎖構造であることが好ましい。ピロメリット酸エステル系可塑剤は、ピロメリット酸ジエステル化合物、ピロメリット酸トリエステル系可塑剤、ピロメリット酸テトラエステル化合物のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。これにより、対象物への粘着性をより良く低減して、剥離強度を低く抑えることができる。
本実施形態において、ピロメリット酸エステル系可塑剤の添加量は、PVC系樹脂100質量部に対して15〜75質量部である。なかでも、18〜60質量部であることが好ましい。これにより、マスキングシートの膜強度や柔軟性をより良く向上することができる。そして、対象物の表面への密着性と剥離性能とをより良くバランスすることができる。さらに、PVC系樹脂との分散性が向上して、易加工性(成形性)を向上することができる。
組成物全体に占めるピロメリット酸エステル系可塑剤の割合は特に限定されないが、典型的には5質量%以上、好ましくは8質量%以上、例えば10質量%以上であって、概ね40質量%以下、好ましくは35質量%以下、例えば31質量%以下であるとよい。これにより、ここに開示される技術の効果を、より高いレベルで発揮することができる。
本実施形態の可塑剤は、ピロメリット酸エステル系可塑剤に加えて、安息香酸エステル系可塑剤を含むことが好ましい。本発明者らの検討によれば、ピロメリット酸エステル系可塑剤を含む態様において、安息香酸エステル系可塑剤は、マスキングシートの膜強度や柔軟性を向上したり、対象物の表面に対する粘着性を高めたりするために有効である。組成物中にピロメリット酸エステル系可塑剤と安息香酸エステル系可塑剤とを共に含むことで、対象物の表面への密着性と剥離性能とをより良くバランスすることができる。また、例えば対象物の表面性状などに応じて、マスキングシートの性状を自在に調整し易くなる利点もある。
安息香酸エステル系可塑剤は、安息香酸の1つのカルボキシル基がエステル化された構造を有する化合物である。
安息香酸エステル系可塑剤の一典型例を、下記一般式(II)に示す。
Figure 2018165318
一般式(II)において、Rは、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2〜10のアルケニル基、炭素原子数2〜10のアルコキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシアルキル基、アセチル基、フェニル基、ベンジル基である。また、これらの置換基は、さらに、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数2〜20のアルケニル基、炭素原子数2〜20のアルキニル基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、炭素原子数3〜6のシクロアルキル基、炭素原子数3〜6のシクロアルケニル基で置換されていてもよい。
安息香酸エステル系可塑剤の一好適例としては、例えば、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸イソプロピル、安息香酸ブチル、安息香酸イソブチル、安息香酸イソペンチル、安息香酸へキシル、安息香酸ベンジル、安息香酸グリコールエステル等が挙げられる。
好適な一態様では、ピロメリット酸エステル系可塑剤と安息香酸エステル系可塑剤との合計を100質量%としたときに、ピロメリット酸エステル系可塑剤が25〜90質量%、例えば30〜85質量%であり、上記安息香酸エステル系可塑剤が10〜75質量%、例えば15〜70質量%である。これにより、マスキングシートの膜強度や柔軟性を向上することができる。したがって、上記2種類の可塑剤を併用することの効果が、より高いレベルで発揮される。
本実施形態の可塑剤は、ピロメリット酸エステル系可塑剤のみで構成されていてもよいし、ここに開示される技術の効果を著しく損なわない限りにおいて、ピロメリット酸エステル系可塑剤に加えて他の種類の可塑剤を含んでいてもよい。本実施形態の可塑剤は、例えば、ピロメリット酸エステル系可塑剤と安息香酸エステル系可塑剤とで構成されていてもよいし、ここに開示される技術の効果を著しく損なわない限りにおいて、ピロメリット酸エステル系可塑剤と安息香酸エステル系可塑剤とに加えて、さらに他の種類の可塑剤を含んでいてもよい。
他の種類の可塑剤としては、PVC系樹脂の可塑化効果を示すことが知られている種々のものを適宜用いることができる。一具体例として、フタル酸エステル系可塑剤(フタル酸ジ(2−エチルヘキシル)等)、テレフタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤(トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)等)等の芳香族カルボン酸エステル系可塑剤;アジピン酸エステル系可塑剤(アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)等)、セバシン酸エステル系可塑剤、アゼライン酸エステル系可塑剤、マレイン酸エステル系可塑剤、クエン酸エステル系可塑剤(クエン酸トリエチル等)等の脂肪族カルボン酸エステル系可塑剤;リン酸トリクレシル等のリン酸エステル系可塑剤;多価カルボン酸と多価アルコールとのポリエステル系可塑剤(トリエチレングリコールジアセタート等);エポキシ化植物油系可塑剤(エポキシ化大豆油やエポキシ化亜麻仁油等)、エポキシ化脂肪酸アルキルエステル系可塑剤等のエポキシ系ポリエステル化合物;等が挙げられる。
これら他の種類の可塑剤は、典型的には上記2種類の可塑剤よりも少ない量であり、具体的には、可塑剤全体の概ね10質量%以下、典型的には5質量%以下、例えば3質量%以下であるとよい。
好適な一態様では、ピロメリット酸エステル系可塑剤に加え、第2の可塑剤として、芳香族カルボン酸エステル系可塑剤(例えばフタル酸エステル系可塑剤)およびエポキシ系ポリエステル化合物(例えばエポキシ化植物油系可塑剤)のうちの少なくとも1つを含む。これにより、膜強度をより良く向上することができる。
好適な他の一態様では、ピロメリット酸エステル系可塑剤に加え、第2の可塑剤として、脂肪族カルボン酸エステル系可塑剤を含む。これにより、ここに開示される技術の効果を、より高いレベルで発揮することができる。
ピロメリット酸エステル系可塑剤と第2の可塑剤との混合比率は特に限定されないが、概ね、ピロメリット酸エステル系可塑剤:第2の可塑剤=2:1〜1:2であるとよく、例えば第2の可塑剤がピロメリット酸エステル系可塑剤よりも少ないことが好ましい。
可塑剤のトータルの添加量は、上記したピロメリット酸エステル系可塑剤の添加量を満たす限りにおいて特に限定されないが、PVC系樹脂100質量部に対して概ね30〜100質量部、典型的には40〜80質量部、例えば55〜65質量部であるとよい。これにより、ここに開示される技術の効果を、より高いレベルで発揮することができる。また、対象物の表面への密着性と剥離性能とをより良くバランスすることができる。
組成物全体に占める可塑剤の割合は特に限定されないが、典型的には10質量%以上、好ましくは20質量%以上、例えば30質量%以上であって、典型的にはPVC系樹脂よりも少なく、具体的には、概ね60質量%以下、好ましくは50質量%以下、例えば40質量%以下であるとよい。これにより、ここに開示される技術の効果を、より高いレベルで発揮することができる。
本実施形態の組成物は、ここに開示される技術の効果を著しく損なわない限りにおいて、PVC系樹脂と可塑剤とに加えて、必要に応じて種々の添加成分を含有することができる。添加成分としては、一般的なPVC系樹脂組成物で使用し得ることが知られているものを考慮することができる。例えば、PVC系樹脂の熱劣化を抑制して、マスキングシートの熱安定を向上する目的から、安定化剤を使用することができる。また、例えば組成物の粘弾性を制御する目的から、シリカ等の無機フィラーや各種の増粘剤、減粘剤を使用することができる。その他にも、例えば、界面活性剤、分散剤、レベリング剤、消泡剤、剥離剤、酸化防止剤、顔料や染料等の着色剤、希釈溶媒等を使用することができる。
安定化剤は、PVC系樹脂を加熱した際に、PVC系樹脂から脱離する活性分解物、例えば、塩素原子(Cl)や塩化水素(HCl)等を捕捉して失活させる捕捉剤であり得る。安定化剤としては、例えば、Ba/Zn系、Ca/Zn系、Sn系、Pb系等の金属酸化物や金属水酸化物、脂肪酸金属塩(金属石鹸);有機スズ化合物;有機ホスファイト化合物;ハイドロタルサイト;ゼオライト;等が挙げられる。
組成物全体に占める添加成分の割合は特に限定されないが、典型的には10質量%以下、好ましくは5質量%以下、例えば4質量%以下であるとよい。
また、本発明者らの検討によれば、剥離剤としてシリコーン系の化合物を含む組成物では、マスキングシートを剥がし取った後に、対象物の表面に残渣が生じ易い傾向にある。したがって、残渣の発生を高度に抑制する観点から、例えば表面に配線パターンを備えた対象物に対して使用する場合には、剥離剤、特にはシリコーン系の化合物を組成物中に含まないことが好ましい。
好適な一態様では、組成物の粘度(B型粘度計(ローターの回転速度:20rpm)を用いて、25℃で測定した値。)が、60±20Pa・sである。これにより、対象物の表面に印刷法を用いて組成物を付与する際に、製版からの脱離性(離型性)が良くなり、印刷性やマスキングシートの成形性を向上することができる。
本実施形態の組成物は、上述したような材料を所定の含有割合となるよう秤量し、均質に撹拌混合することによって調製することができる。材料の撹拌混合は、従来公知の種々の攪拌混合装置、例えば、3本ロールミル、プラネタリーミキサー、ディスパー等を用いて行うことができる。
<組成物の使用方法>
本実施形態の組成物は、電気・電子部品の製造時や保管時に、対象物の表面を保護(マスキング)する目的で好適に使用することができる。
一使用例では、先ず、対象物表面のマスキングしたい領域に、所望の厚み(例えば、1〜50μm)となるように組成物を付与する。
対象物としては、各種電気・電子機器の部品、例えば、タッチパネル、液晶ディスプレイ、電子ペーパー等のフレキシブルデバイスや、太陽電池デバイス等の部品が例示される。対象物は、典型的には150〜250℃程度の温度に対して耐熱性を有する材料で構成されている。対象物の一具体例として、ガラス製、セラミック製、プラスチック製等の基板等が挙げられる。基板の表面は、ITO膜(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ膜)等の配線パターンが配設されて、凹凸形状に構成されていてもよい。
組成物の付与は、例えばスクリーン印刷、バーコーター、スリットコーター、グラビアコーター、ディップコーター、スプレーコーター等を用いて行うことができる。
次に、対象物の表面に付与した組成物を加熱乾燥する。加熱乾燥温度は、対象物の耐熱温度よりも低く、典型的には100〜200℃、例えば130〜180℃とするとよい。加熱乾燥時間は、例えば数分〜数時間とするとよい。これによって、組成物中のPVC系樹脂が可塑化されて、対象物の表面に膜状のマスキングシートが形成される。
次に、マスキングシートを備えた対象物に対して、洗浄や組み付け等の所定の作業を行う。当該作業時において、マスキングシートは、防汚、あるいは防傷コーティングとして機能する。つまり、マスキングを施した箇所は、マスキングシートによって、汚れや汚染、損傷等、外部の影響から保護される。
そして、所定の作業が終了した後、マスキングシートは、典型的には機械的な剥離によって対象物の表面から剥離され、除去される。
≪マスキングシート≫
本実施形態のマスキングシートは、膜強度や柔軟性が高く、対象物から引き剥がす際にも千切れたり破れたりし難い。そのため、対象物の表面から容易に引き剥がすことができる。また、対象物の表面に残渣を生じ難いことから、例えば表面に配線パターンを備える基板等に対しても好適に使用することができる。
優れた剥離性能を実現する観点からは、マスキングシートの膜強度(JIS K7161−1(2014)に基づく値。)が、概ね4.0MPa以上、好ましくは8.0MPa以上、より好ましくは12.0MPa以上であるとよい。また、マスキングシートの伸び率(JIS K7127(1999)に基づく値。)が、概ね40%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは120%以上であるとよい。伸び率の上限は特に限定されないが、通常は1000%以下、例えば500%以下である。また、マスキングシートの90度剥離強度(JIS K6854−1(1999)に基づく値。)が、概ね15.0N/m以下、好ましくは10.0N/m以下、より好ましくは5.0N/m以下であるとよい。
以下、本発明に関するいくつかの実施例を説明するが、本発明を係る実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
〔マスキングシートの形成〕
先ず、表1に示す11種類の可塑剤を用意した。また、表4に示す5種類のPVC系樹脂を用意した。5種類のPVC系樹脂は、構成モノマー全体(100質量%)に占める酢酸ビニルの割合(質量%)が異なっている。
次に、ポリ塩化ビニル樹脂と、上記の可塑剤と、安定化剤としてのBa/Zn系化合物と、シリカの微粉末とを、表1〜4に示す質量比率になるようにそれぞれ秤量し、3本ロールミルで混練した。そして、B型粘度計(ローターの回転速度:20rpm、25℃)による粘度が60±20Pa・sとなるように塩化ビニル系樹脂組成物を調製した。この塩化ビニル系樹脂組成物をスクリーン印刷の手法によって対象物の表面にべた塗りし、150℃の温度で30分間加熱乾燥した。なお、スクリーン印刷には、ポリエステル製のスクリーンメッシュ(#200)を使用した。また、対象物としては、表面に数十nmオーダーの凹凸形状を有するガラス製のセンサパネルを使用した。このようにして、対象物としてのセンサパネルの表面に、膜状のマスキングシートを形成した。
〔機械的強度の測定〕
上記センサパネル上のマスキングシートについて、引張試験機を用いて、膜強度と伸び率を測定した。膜強度の測定は、JIS K7161−1(2014)に従って実施した。膜強度は、強度が強く丈夫である(千切れ難い)ほど数値が大きくなる。また、伸び率の測定は、JIS K7127(1999)に従って実施した。伸び率は、伸縮性に優れるほど数値が大きくなる。結果を表1〜4に示す。
表1〜4において、膜強度は、4.0MPa未満を「×(弱い、切れる)」、4.0MPa以上8.0MPa未満を「△(やや強い)」、8.0MPa以上12.0MPa未満を「○(強い)」、12.0MPa以上を「◎(とても強い、丈夫)」と表記した。
また、伸び率は、40%未満を「×(伸びない)」、40%以上80%未満を「△(やや伸びる)」、80%以上120%未満を「○(良く伸びる)」、120%以上を「◎(特に良く伸びる)」と表記した。
〔90度剥離強度の測定〕
上記センサパネル上のマスキングシートについて、JIS K6864−1(1999)に従って、90度剥離強度を測定した。剥離強度は、剥がし易いほど数値が小さくなる。結果を表1〜4に示す。
表1〜4において、剥離強度は、5.0N/m未満を「◎(粘着性が特に良好で、かつ特に剥がし易い)」、5.0N/m以上10.0N/m未満を「○(粘着性が良好で、かつ剥がし易い)」、10.0N/m以上15.0N/m未満を「△(やや剥がし易い)」、15.0N/m以上を「×(剥がし難い)」と表記した。
〔残渣性の評価〕
上記機械的剥離性を測定した後の、すなわち、マスキングシートを引き剥がした後のセンサパネルについて、残渣性の評価を行った。評価は、目視ならびに顕微鏡観察で行った。結果を表1〜4に示す。
表1〜4において、目視で明らかに残渣が認められたものを「×」、目視では残渣が確認できないが、顕微鏡観察で残渣が認められたものを「△」、顕微鏡観察で残渣が略認められなかったものを「〇」、顕微鏡観察でも全く残渣が認められなかったものを「◎」と表記した。
また、上記膜強度と伸び率と剥離強度と残渣性との評価結果を総合して、総合判定結果を数値化した。結果を表1〜4に示す。
表1〜4では、「◎」を3点、「○」を2点、「△」を1点、「×」を0点として、合計得点を算出した。総合判定の満点は12点で、点数が高いほど(12点に近いほど)総合的な剥離性能が良好であることを示している。
Figure 2018165318
表1に示す例1〜11では、種類の異なる可塑剤をそれぞれ1種類使用している。
表1に示すように、可塑剤としてピロメリット酸エステル系可塑剤を使用した例11では、他の可塑剤を使用した例1〜10に比べて、相対的に優れた剥離性能を実現することができた。このことから、剥離性能を向上させるためには、ピロメリット酸エステル系可塑剤が優位であることがわかった。
この理由は定かではないが、ピロメリット酸エステル系可塑剤は、他の可塑剤に比べて、相対的に非極性分子の数が多いピロメリット酸構造を有している。そのため、このピロメリット酸構造が、可塑化したPVC系樹脂と対象物表面との直接接触を低減させるのに役立ち、剥離性能を向上する一因となっていることが考えられる。
Figure 2018165318
表2に示す例12〜22では、種類の異なる可塑剤をそれぞれ2種類使用している。
表2に示すように、可塑剤としてピロメリット酸エステル系可塑剤を含む例15〜17では、上記例11と同程度の優れた剥離性能を実現することができた。このことから、ピロメリット酸エステル系可塑剤と他の可塑剤を併用しても上記特性が発揮できることがわかった。また、ピロメリット酸エステル系可塑剤に加えて、フタル酸エステル系可塑剤およびエポキシ化植物油系可塑剤のうちの少なくとも1つを含むことにより、膜強度をより良く向上することができることがわかった。
Figure 2018165318
表3に示す例23〜32では、組成物全体に占めるピロメリット酸エステル系可塑剤の割合、および、安息香酸エステル系可塑剤とピロメリット酸エステル系可塑剤との配合比を変化させている。なお、例10、例11については、上記表1と同様である。
表3に示すように、PVC系樹脂を100質量部としたときに、ピロメリット酸エステル系可塑剤の割合が15〜75質量部である例23〜32では、優れた剥離性能を実現することができた。なかでも、質量比率が、ピロメリット酸エステル系可塑剤:安息香酸エステル系可塑剤=30:70〜85:15である例24〜例30では、ピロメリット酸エステル系可塑剤を単独使用した上記例11や、ピロメリット酸エステル系可塑剤を安息香酸エステル系可塑剤以外の可塑剤と混合した例15〜17(表2参照)に比べて、さらに優れた剥離性能を実現することができた。
Figure 2018165318
表4に示す例33〜36では、PVC系樹脂の構成モノマー全体(100質量%)に占める酢酸ビニルの割合(質量%)を変化させている。なお、例26については、上記表3と同様である。
表4に示すように、酢酸ビニルの割合が15質量%以下である例26、33〜35は、酢酸ビニルの割合が20質量%の例36に比べて、さらに優れた剥離性能を実現することができた。また、表4には表されていないが、ポリ塩化ビニル系樹脂に酢酸ビニルを含む場合には、酢酸ビニルを含まない場合に比べて、マスキングシートの伸び率がより一層良好であった。
以上、本発明を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。

Claims (6)

  1. ポリ塩化ビニル系樹脂と、可塑剤と、を含み、
    前記可塑剤は、ピロメリット酸エステル系可塑剤を含み、
    前記ポリ塩化ビニル系樹脂を100質量部としたときに、前記ピロメリット酸エステル系可塑剤の割合は、15質量部以上75質量部以下である、塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. 前記可塑剤が、さらに、安息香酸エステル系可塑剤を含む、請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  3. 前記ピロメリット酸エステル系可塑剤と前記安息香酸エステル系可塑剤との合計を100質量%としたときに、
    前記ピロメリット酸エステル系可塑剤が30質量%以上85質量%以下であり、
    前記安息香酸エステル系可塑剤が15質量%以上70質量%以下である、請求項2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  4. 前記ポリ塩化ビニル系樹脂が、構成モノマーとして酢酸ビニルを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  5. 対象物の表面を保護するマスキング用途で用いられる、請求項1から4のいずれか一項に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の膜状硬化物である、マスキングシート。
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