JP2003335530A - ガラス容器成形用金型 - Google Patents

ガラス容器成形用金型

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JP2003335530A JP2002142764A JP2002142764A JP2003335530A JP 2003335530 A JP2003335530 A JP 2003335530A JP 2002142764 A JP2002142764 A JP 2002142764A JP 2002142764 A JP2002142764 A JP 2002142764A JP 2003335530 A JP2003335530 A JP 2003335530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒鉛の焼付け作業を必要とせず、また頻繁な
離型剤の塗布作業を必要とせず、しかも離型性がよく、
更に製品に皺やクラック等の欠陥或いは黒鉛等の混入が
少ないガラス容器成形用金型の提供を課題とする。 【解決手段】 ガラス容器を成形する金型2、3、4、
6、7のうち、少なくとも粗型2の内表面の平均粗さを
1.0〜8.0μmの範囲に限定して構成し、且つ粗型
2の内表面には黒鉛を含有する被膜を存在させない構成
にしているガラス容器成形用金型である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス容器成形用の
金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス容器の成形装置に用いられ
る金型には、一般に鋳鉄や銅合金が用いられている。そ
してこれらの金属材料による金型そのものによる場合
は、ガラスとの離型不良や潤滑不良が生じて、製品に皺
やクラック等の欠陥を生じさせる。その為、従来は予め
金型内に黒鉛の焼付け被膜を施した上で、作業中におい
て、例えば15〜30分毎に潤滑性を有する離型剤を塗
布し、これによって離型不良や製品欠陥の発生を防止し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記黒鉛の焼
付け作業は煩雑であり、離型剤の塗布は頻繁に行わなけ
ればならないという問題や、また人によるばらつきやパ
リソンの形状によるばらつきが生じる問題があり、更に
人手も多く必要であり、作業環境も好ましいものではな
かった。また上記黒鉛の焼付け被膜を施した金型では、
黒鉛微紛がプランジャーにも付着し、そのためにパリソ
ン内外表面への異物混入があり、ガラス容器表面の汚れ
やガラス容器の強度の低下という問題があった。
【0004】そこで本発明は上記従来のガラス容器の成
形における問題を解消し、黒鉛の焼付け作業を必要とせ
ず、また頻繁な離型剤の塗布作業を必要とせず、しかも
離型性がよく、更に製品に皺やクラック等の欠陥或いは
黒鉛等の異物の混入が少ないガラス容器成形用金型の提
供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明のガラス容
器成形用金型は、金型内表面の表面粗さ(Ra)を特定
の数値にすることで、金型内に黒鉛の焼付けを必要とせ
ず、また離型剤の塗布を行うことなく、欠陥の少ないガ
ラス容器を成形することができることを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。即ち本発明の
ガラス容器成形用金型は、ガラス容器を成形する金型の
内、少なくとも粗型の内表面の平均粗さを1.0〜8.
0μmの範囲に限定して構成し、且つ粗型の内表面には
黒鉛を含有する被膜を存在させない構成にしたことを第
1の特徴としている。また本発明のガラス容器成形用金
型は、ガラス容器を成形する金型の内、少なくともバッ
フルの内表面の平均粗さを1.0〜8.0μmの範囲に
限定して構成し、且つバッフルの内表面には黒鉛を含有
する被膜を存在させない構成にしたことを第2の特徴と
している。また本発明のガラス容器成形用金型は、ガラ
ス容器を成形する金型の内、少なくとも仕上型の内表面
の平均粗さを0.1〜6.0μmの範囲に限定して構成
し、且つ仕上型の内表面には黒鉛を含有する被膜を存在
させない構成にしたことを第3の特徴としている。また
本発明のガラス容器成形用金型は、ガラス容器を成形す
る金型の内、少なくとも口型の内表面の平均粗さを0.
1〜6.0μmの範囲に限定して構成し、且つ口型の内
表面には黒鉛を含有する被膜を存在させない構成にした
ことを第4の特徴としている。また本発明のガラス容器
成形用金型は、ガラス容器を成形する金型の内、少なく
とも底型の内表面の平均粗さを0.1〜6.0μmの範
囲に限定して構成し、且つ底型の内表面には黒鉛を含有
する被膜を存在させない構成にしたことを第5の特徴と
している。また本発明のガラス容器成形用金型は、上記
第1〜5の何れかの特徴に加えて、金型内表面がマイク
ロクラック状、多孔質状、凹凸状の内の少なくとも1種
からなる断熱性表面であることを第6の特徴としてい
る。また本発明のガラス容器成形用金型は、上記第1〜
6の何れかの特徴に加えて、金型基材が鋳鉄、ステンレ
ス鋼、銅合金の何れかからなり、金型内表面が炭化クロ
ムと窒化クロムの内の少なくとも1種を主成分とする被
膜で構成されていることを第7の特徴としている。また
本発明のガラス容器成形用金型は、上記第1〜6の何れ
かの特徴に加えて、金型基材がニッケル基合金からなる
ことを第8の特徴としている。また本発明のガラス容器
成形用金型は、上記第8の特徴に加えて、ニッケル基合
金が珪素、硼素の内の少なくとも1種を有効成分として
含むことを第9の特徴としている。
【0006】なお本明細書において、ガラス容器とはガ
ラスびん、ガラス食器、ガラス製花瓶を少なくとも含
み、その他、物を入れる容器のガラス製品を含むものと
する。また本明細書において、粗型、バッフル、仕上
型、口型、底型における内表面とは、被膜が存在する場
合はそれも含めたそれら金型の内表面、即ちガラスが接
触する表面を言うものとする。また本発明において、表
面粗さRaはJIS B 651による表面粗さであ
る。上記した本発明の特徴において、その本質は、金型
内表面の粗さを調整することにより、ガラスと金型内表
面との接触面積を調整し、ガラスと金型内表面との潤滑
性を制御することにある。更に潤滑性を制御することに
より、金型内に黒鉛の焼付けを必要とせず、また離型剤
の塗布を行わずに済むことを可能とすることにある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1にガラス容器としてのガラス
びんを製造する工程の一部を示す。この工程はガラスび
んのブロー成形の例を示すが、勿論、本発明はブロー成
形の場合に限定されるものではない。ガラスびんの製造
は、一般に粗型工程と仕上型工程からなる。図1を参照
して、粗型工程では、 (A).先ずファンネル1を介して粗型2内にゴブGを
入れる。 (B).バッフル3を介して吹き込まれるエアーによっ
てゴブGが押され、口型4とプランジャー5との間でび
んの口部が形成される。 (C).次に口型4側から吹き込まれるエアーによっ
て、粗型2とバッフル3との空間にパリソンPが成形さ
れる。 (D).パリソンPの成形が終了すると、粗型2とバッ
フル3がパリソンPから外され、口型4に保持されたパ
リソンPが仕上型工程に移動される。そして仕上型工程
では、 (E).パリソンPが仕上型6と底型7との内空間に収
められた後、パリソンPの口部側からエアーが吹き込ま
れ、仕上げ成形される。従って溶融ガラスと接する金型
としては、粗型2、バッフル3、口型4、仕上型6、底
型7がある。
【0008】本発明のガラス容器成形用金型の内、粗型
工程において上記パリソンPを成形するために用いる粗
型2とバッフル3については、その金型内表面の表面粗
さRaを1.0〜8.0μmの範囲に調整して構成す
る。前記粗型工程に用いる粗型2とバッフル3の内表面
の表面粗さRaが8.0μmを超えると、ガラス容器の
透明感が損なわれる問題が生じる。一方、粗型2とバッ
フル3の内表面の表面粗さRaが1.0μm未満になる
と、ガラス容器の対応する外表面に皺が発生し易くなる
問題が生じる。またガラス容器の偏肉が生じ易くなる問
題が生じる。また前記粗型2の場合は、溶融ガラス(ゴ
ブG)が粗型2内に入る際に滑り難くなる問題が生じ
る。前記粗型2とバッフル3についての金型内表面の表
面粗さRaは、1.25〜6.0μmに構成するのがよ
り好ましい。また粗型2については、溶融ガラス(ゴブ
G)が粗型2内へ入る際の滑り易さを考慮すると、表面
粗さRaは1.5μm以上であることが更に好ましい。
更に前記粗型2とバッフル3についての金型内表面の表
面粗さRaは、前記皺の発生、偏肉、溶融ガラスの滑り
易さ、ガラス容器の透明感の点を総合的にみて、1.5
〜4.0μmに構成するのが最適である。
【0009】次に本発明のガラス容器成形用金型の内、
上記口型4及び仕上型工程に用いる仕上型6と底型7に
ついては、その金型内表面の表面粗さRaを0.1〜
6.0μmの範囲に調整して構成する。これら口型4、
仕上型6、底型7の前記表面粗さRaが6.0μmを超
えると、ガラス容器の透明感が損なわれる問題が生じ
る。一方、口型4、仕上型6、底型7の表面粗さRaが
0.1μm未満になると、ガラス容器の対応する外表面
に皺が発生し易くなる問題が生じる。またガラス容器の
偏肉が生じ易くなる問題が生じる。前記口型4、仕上型
6、底型7の表面粗さRaは、0.15〜4.0μmに
構成するのがより好ましい更に仕上型6、口型4、底型
7の表面粗さRaは、前記皺の発生、偏肉及びガラス容
器の透明感の点を総合的にみて、0.2〜3.0μmに
構成するのが最適である。
【0010】上記粗型2、バッフル3、口型4、仕上型
6、底型7を含む金型内表面には、黒鉛の焼付け被膜等
の黒鉛含有被膜を存在させないようにする。従来におい
ては、潤滑と断熱等の目的から黒鉛被膜を金型内表面に
焼付け等により施していたが、黒鉛被膜は自己摩耗性に
より潤滑効果を付与するため、その他方において黒鉛の
微紛がガラス容器の表面に異物欠陥として付着する問題
をおこしていた。黒鉛含有被膜を金型内表面に施さない
ことで、黒鉛紛による異物欠陥をガラス容器から無くす
ことができる。
【0011】上記粗型2、バッフル3、口型4、仕上型
6、底型7を含む金型内表面には、断熱性をもたせるこ
とが好ましい。金型内表面が断熱性を備えることで、溶
融ガラスから金型への急激な熱移動が抑制され、結果と
して溶融ガラス塊の温度ムラが小さくなり、成形された
ガラス容器の外表面に皺が発生したり、肉厚不良が発生
したりするのが抑制される。断熱性の表面としては、マ
イクロクラック状の表面、多孔質状の表面、凹凸状の表
面とすることができる。そして、この中で得られたガラ
ス容器の透明感を考慮すると、マイクロクラック状又は
多孔質状の表面形態がより好ましい。
【0012】上記粗型2、バッフル3、口型4、仕上型
6、底型7を含む金型は、その金型基材として鋳鉄、ス
テンレス鋼、銅合金の何れかを採用し、金型内表面を炭
化クロム、窒化クロムの内の少なくとも1種を主成分と
する被膜で構成するのが好ましい。前記炭化クロムや窒
化クロムは耐熱性が良好で且つ熱伝導率が低く、しかも
ガラスとの親和性が低いので、この炭化クロムや窒化ク
ロムの被膜で金型内表面を構成することで、成形される
ガラス容器の表面における皺の発生を良好に抑制するこ
とができる。しかも炭化クロムや窒化クロムに対して鋳
鉄、ステンレス鋼、銅合金からなる金型基材を採用して
組み合わせることで、金型基材と被膜との強い結合を得
ることができ、被膜が金型から剥離することなく、長期
にわたって良好な成形を保持することができる。
【0013】上記において、銅合金としては、Cu−N
i−Al系、Cu−Ni−Al−Zn系、Cu−Ni−
Al−Fe系、Cu−Ni−Al−Zn−Fe系、或い
はこれらに他の微量成分を添加したCu含有量が60重
量%以上のものを用いることが好ましい。また上記にお
いて、炭化クロム又は窒化クロムを主たる成分として含
む被膜の形成方法としては、例えばプラズマ溶射、フレ
ーム溶射、爆発溶射等の溶射法、無電解メッキ、電解複
合メッキ等のメッキ法を用いることができる。
【0014】上記粗型2、バッフル3、口型4、仕上型
6、底型7を含む金型は、その金型基材として、ニッケ
ル基合金を用いることができる。ニッケル基合金は金型
基材として、耐熱性がよく、熱伝導率が低くて断熱性に
優れ、しかもガラスとの親和性が低い特性を発揮するこ
とができる。熱伝導率が低く、しかもガラスとの親和性
が低いことにより、ガラスから金型への急激な熱移動が
防止され、結果としてガラス容器表面の皺の発生を抑制
することができる。よって金型基材としてニッケル基合
金を用いる場合には、金型内表面には必ずしも被膜を形
成する必要はない。ニッケル基合金はニッケル含有量が
80重量%以上であることが好ましく、90重量%以上
であることがより好ましい。ニッケル基合金は、珪素及
び硼素の内の少なくとも一種を有効成分として含むこと
が好ましい。この場合の含有量は、1.0〜8.0重量
%とするのがよい。また両元素を同時に含むのがより好
ましい。珪素や硼素が表面に存在することで、一層断熱
性に優れた金型内表面を得ることができる。
【0015】図2に粗型とその内表面に形成されている
被膜とガラスとの関係において、縦軸を温度、横軸を距
離とした場合の温度分布乃至熱移動の模試図を示す。図
2を参照して、ガラス容器の成形において、溶融ガラス
と金型との関係は、金型へのガラスの接触初期の熱移動
を抑制、即ち断熱性を高めることがガラス欠陥の発生を
抑制する重要なファクターである。前記溶融ガラスと金
型との断熱性を発揮させるためには、次の3つの要素が
重要であることがわかった。 (1).ガラスと接触する金型側の材料そのものが低熱
伝導率であること。これに関しては、本発明では上記し
た炭化クロム、窒化クロムによる低熱伝導率の被膜を金
型内表面に構成するようにし、或いは低熱伝導性のニッ
ケル基合金を用いるようにしている。 (2).金型内表面の被膜等の構造が断熱性を発揮する
こと。これに関しては、本発明では炭化クロムや窒化ク
ロムによる被膜の構造を、気孔を有する多孔質にするよ
うにしている。これは、例えばプラズマ溶射等の被膜を
多孔質に積層させる積層手段を用いることで達成でき
る。また薄膜を形成しない上記ニッケル基合金による場
合は、例えば焼入れ等の熱処理により多数のマイクロク
ラックを金型内表面に形成することによっても達成でき
る。 (3).ガラスとそれに接触する被膜(被膜を用いない
場合は金型基材そのもの)との間に介在する気層により
断熱性を発揮すること。これに関しては、本発明では金
型内表面の表面粗さを適当に粗くすることで、気層を上
手く介在させることができる。ただし表面粗さを粗くし
ていくと、容器表面の透明感が損なわれる問題を含む。
【0016】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明する。
勿論、本発明はこれらの実施例によって何ら限定される
ものではない。 [実施例1]内容量115ml、重量205gのガラス
びんを成形するための鋳鉄製の粗型とバッフル、また口
型と仕上型と底型に、それぞれプラズマ溶射法でCr
−Ni−Cr被膜からなる多孔質内表面を形成し
た。ここでNiとCrは金型基材に対する下地処理であ
り、その上にCrを積層することで、強固な積層
を実現することができる。前記被膜形成した粗型、バッ
フルの内表面については、サンドペーパー等によりその
平均表面粗さRaを1.0μmと、1.5μmに調整し
た。また前記被膜形成した口型、仕上型、底型の内表面
をサンドペーパー等によりその平均表面粗さRaを0.
8μmに調整した。前記粗型とバッフルと口型を用い
て、離型剤を塗布することなくパリソンを成形し、その
パリソンを、離型剤を塗布しない仕上型と底型と口型を
用いてガラス容器に仕上げ成形した。上記平均表面粗さ
Raが1.0μmと、1.5μmの何れの粗型(とバッ
フル)を用いても、離型不良や製品欠陥を発生すること
なく、連続5時間にわたって成形ができた。
【0017】[実施例2]内容量828ml、重量26
0gのガラスびんを成形するためのニッケル基合金製の
粗型とバッフル、また口型と仕上型と底型とを用意し
た。粗型とバッフルの内表面の平均表面粗さRaを、サ
ンドブラスト等によって2.5μmと、4.0μmに調
整した。また口型と仕上型と底型の平均表面粗さRa
を、0.8μmに調整した。前記粗型とバッフルと口型
を用いて、離型剤を塗布することなくパリソンを成形
し、続いて仕上型と底型と口型とを用いて、同様に離型
剤を用いることなくガラス容器を仕上げ成形した。上記
平均表面粗さRaが2.5μmと、4.0μmの何れの
粗型(とバッフル)を用いても、離型不良や製品欠陥を
発生することなく、連続24時間にわたって成形ができ
た。なお使用後の粗型内表面を光学顕微鏡(200倍)
で観察したところ、表面に多数のマイクロクラック(幅
が1μm以下)が縦横に走っているのが観察された。こ
のようなニッケル基合金からなる金型を焼入れ等の熱処
理を施すことによって行うことができる。
【0018】[比較例1]内容量115ml、重量20
5gのガラスびんを成形するための鋳鉄製の粗型とバッ
フル、また口型と仕上型と底型に、それぞれプラズマ溶
射法でCr−Ni−Cr被膜からなる多孔質内表
面を形成した。前記被膜形成した粗型、バッフルの内表
面については、サンドペーパー等によりその平均表面粗
さRaを8.5μmに調整した。また前記被膜形成した
口型、仕上型、底型の内表面をサンドペーパー等により
その平均表面粗さRaを0.8μmに調整した。前記粗
型とバッフルと口型を用いて、離型剤を塗布することな
くパリソンを成形し、そのパリソンを、離型剤を塗布し
ない仕上型と底型と口型を用いてガラス容器に仕上げ成
形した。得られたガラス容器の表面は透明感が損なわ
れ、商品価値のないものであった。
【0019】[比較例2]内容量115ml、重量20
5gのガラスびんを成形するための鋳鉄製の粗型とバッ
フル、また口型と仕上型と底型に、それぞれプラズマ溶
射法でCr−Ni−Cr被膜からなる多孔質内表
面を形成した。前記被膜形成した粗型、バッフルの内表
面については、サンドペーパー等によりその平均表面粗
さRaを0.8μmに調整した。また前記被膜形成した
口型、仕上型、底型の内表面をサンドペーパー等により
その平均表面粗さRaを0.08μmに調整した。前記
粗型とバッフルと口型を用いて、離型剤を塗布すること
なくパリソンを成形し、そのパリソンを、離型剤を塗布
しない仕上型と底型と口型を用いてガラス容器に仕上げ
成形した。得られたガラス容器の表面は皺または偏肉の
発生があり、商品価値のないものであった。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の構成及び作用からなり、
請求項1のガラス容器成形用金型によれば、ガラス容器
を成形する金型の内、少なくとも粗型の内表面の平均粗
さを1.0〜8.0μmの範囲に限定して構成し、且つ
粗型の内表面には黒鉛を含有する被膜を存在させない構
成にしたので、粗型の内表面に黒鉛の焼付け作業等を必
要とせず、また頻繁な離型剤の塗布作業を必要とせず、
しかもパリソンの離型性をよくすることができる。ま
た、その後の仕上型工程を経たガラス容器製品における
皺やクラック等の欠陥の発生を少なく抑制すると共に、
ガラス容器製品が透明感を損なうのを確実に抑制するこ
とが可能となる。更に粗型の内表面に黒鉛被膜を存在さ
せない構成としたことで、黒鉛紛に起因する異物欠陥が
ガラス容器製品に発生するのを確実に防止することがで
きる。また請求項2に記載のガラス容器成形用金型によ
れば、ガラス容器を成形する金型の内、少なくともバッ
フルの内表面の平均粗さを1.0〜8.0μmの範囲に
限定して構成し、且つバッフルの内表面には黒鉛を含有
する被膜を存在させない構成にしたので、バッフルの内
表面に黒鉛の焼付け作業等を必要とせず、また頻繁な離
型剤の塗布作業を必要とせず、しかもパリソンの離型性
をよくすることができる。また、その後の仕上型工程を
経たガラス容器製品の底部における皺やクラック等の欠
陥の発生や、透明感の喪失を確実に抑制することが可能
となる。勿論、バッフルの内表面に黒鉛被膜を存在させ
ない構成としたことで、黒鉛紛に起因する異物欠陥がガ
ラス容器製品に発生するのを確実に防止することができ
る。また請求項3のガラス容器成形用金型によれば、ガ
ラス容器を成形する金型の内、少なくとも仕上型の内表
面の平均粗さを0.1〜6.0μmの範囲に限定して構
成し、且つ仕上型の内表面には黒鉛を含有する被膜を存
在させない構成にしたので、仕上型の内表面に、黒鉛の
焼付け作業等を必要とせず、また頻繁な離型剤の塗布作
業を必要とせず、成形されたガラス容器の離型性をよく
することができる。またガラス容器製品における皺やク
ラック等の欠陥の発生や、透明感の喪失を確実に抑制す
ることができる。勿論、仕上型の内表面に黒鉛被膜を存
在させない構成としたことで、黒鉛紛に起因する異物欠
陥がガラス容器製品に発生するのを確実に防止すること
ができる。また請求項4に記載のガラス容器成形用金型
によれば、ガラス容器を成形する金型の内、少なくとも
口型の内表面の平均粗さを0.1〜6.0μmの範囲に
限定して構成し、且つ口型の内表面には黒鉛を含有する
被膜を存在させない構成にしたので、口型内表面に黒鉛
の焼付け作業等を必要とせず、また頻繁な離型剤の塗布
作業を必要とせず、しかもパリソンの口部の離型性をよ
くすることができる。また、その後の仕上型工程を経た
ガラス容器製品の口部における皺やクラック等の欠陥の
発生や、透明感の喪失を確実に抑制することができる。
勿論、口型の内表面に黒鉛被膜を存在させない構成とし
たことで、黒鉛紛に起因する異物欠陥がガラス容器製品
の口部に発生するのを確実に防止することができる。ま
た請求項5に記載のガラス容器成形用金型によれば、ガ
ラス容器を成形する金型の内、少なくとも底型の内表面
の平均粗さを0.1〜6.0μmの範囲に限定して構成
し、且つ底型の内表面には黒鉛を含有する被膜を存在さ
せない構成にしたので、底型内表面に黒鉛の焼付け作業
等を必要とせず、また頻繁な離型剤の塗布作業を必要と
せず、しかも仕上げられたガラス容器の底部の離型性を
よくすることができる。また仕上型工程を経たガラス容
器製品の底部における皺やクラック等の欠陥の発生や、
透明感の喪失を確実に抑制することができる。勿論、底
型の内表面に黒鉛被膜を存在させない構成としたこと
で、黒鉛紛に起因する異物欠陥がガラス容器製品の底部
に発生するのを確実に防止することができる。また請求
項6に記載のガラス容器成形用金型によれば、上記請求
項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加えて、金
型内表面がマイクロクラック状、多孔質状、凹凸状の内
の少なくとも1種からなる断熱性表面であるので、溶融
ガラスから金型への急激な熱移動を抑制することがで
き、これによって溶融ガラス塊の温度ムラを小さくし
て、ガラス容器の表面に皺等の欠陥が生じるのを抑制す
ることができる。また請求項7に記載のガラス容器成形
用金型によれば、上記請求項1〜6の何れかに記載の構
成による効果に加えて、金型基材が鋳鉄、ステンレス
鋼、銅合金の何れかからなり、金型内表面が炭化クロム
と窒化クロムの内の少なくとも1種を主成分とする被膜
で構成されているので、溶融ガラスと接触する被膜の熱
伝導率が低く、且つガラスとの親和性も低いので、十分
なるガラスとの断熱性を確保することができ、成形ガラ
ス容器に皺等の欠陥が生じるのを十分に抑制することが
できる。またゴブ等の滑り、離型性もよい。加えて被膜
と金型基材との相性による強固な結合、密着性が期待さ
れ、薄膜の剥離を長期にわたって防止して、長期にわた
ってメンテナンスフリーで良好なガラス容器を仕上げる
ことができる。また請求項8に記載のガラス容器成形用
金型によれば、上記請求項1〜6の何れかに記載の構成
による効果に加えて、金型基材がニッケル基合金からな
るので、ニッケル基合金の有する良好な耐熱性、低い熱
伝導率による良好な断熱性及びガラスとの低い親和性に
より、ガラスから金型への急激な熱移動を防止し、金型
内表面に被膜を形成することなく、ガラス容器表面の皺
等の欠陥の発生を抑制することができる。またゴブ等の
滑り、離型性もよい。また請求項9に記載のガラス容器
成形用金型によれば、上記請求項8に記載の構成による
効果に加えて、ニッケル基合金が珪素、硼素の内の少な
くとも1種を有効成分として含むこととしたので、一層
断熱性に優れた金型内表面を得ることができ、欠陥の少
ないガラス容器を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス容器としてのガラスびんを製造する工程
の一部を示す図である。
【図2】粗型とその内表面に形成されている被膜とガラ
スとの関係において、縦軸を温度、横軸を距離とした場
合の温度分布乃至熱移動の模試図である。
【符号の説明】
1 ファンネル 2 粗型 3 バッフル 4 口型 5 プランジャー 6 仕上型 7 底型 G ゴブ P パリソン Ra 表面粗さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 勝巳 兵庫県西宮市浜松原町2番21号 日本山村 硝子株式会社内 (72)発明者 栄 秀和 兵庫県西宮市浜松原町2番21号 日本山村 硝子株式会社内 (72)発明者 坪井 幸夫 兵庫県西宮市浜松原町2番21号 日本山村 硝子株式会社内 Fターム(参考) 3E033 AA01 BA01 DB03 DD01 FA03 4K044 AA03 AA04 AA06 AB10 BA02 BA06 BA18 BB01 CA11 CA15 CA18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス容器を成形する金型の内、少なく
    とも粗型の内表面の平均粗さを1.0〜8.0μmの範
    囲に限定して構成し、且つ粗型の内表面には黒鉛を含有
    する被膜を存在させない構成にしたことを特徴とするガ
    ラス容器成形用金型。
  2. 【請求項2】 ガラス容器を成形する金型の内、少なく
    ともバッフルの内表面の平均粗さを1.0〜8.0μm
    の範囲に限定して構成し、且つバッフルの内表面には黒
    鉛を含有する被膜を存在させない構成にしたことを特徴
    とするガラス容器成形用金型。
  3. 【請求項3】 ガラス容器を成形する金型の内、少なく
    とも仕上型の内表面の平均粗さを0.1〜6.0μmの
    範囲に限定して構成し、且つ仕上型の内表面には黒鉛を
    含有する被膜を存在させない構成にしたことを特徴とす
    るガラス容器成形用金型。
  4. 【請求項4】 ガラス容器を成形する金型の内、少なく
    とも口型の内表面の平均粗さを0.1〜6.0μmの範
    囲に限定して構成し、且つ口型の内表面には黒鉛を含有
    する被膜を存在させない構成にしたことを特徴とするガ
    ラス容器成形用金型。
  5. 【請求項5】 ガラス容器を成形する金型の内、少なく
    とも底型の内表面の平均粗さを0.1〜6.0μmの範
    囲に限定して構成し、且つ底型の内表面には黒鉛を含有
    する被膜を存在させない構成にしたことを特徴とするガ
    ラス容器成形用金型。
  6. 【請求項6】 金型内表面がマイクロクラック状、多孔
    質状、凹凸状の内の少なくとも1種からなる断熱性表面
    であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の
    ガラス容器成形用金型。
  7. 【請求項7】 金型基材が鋳鉄、ステンレス鋼、銅合金
    の何れかからなり、金型内表面が炭化クロムと窒化クロ
    ムの内の少なくとも1種を主成分とする被膜で構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の
    ガラス容器成形用金型。
  8. 【請求項8】 金型基材がニッケル基合金からなること
    を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のガラス容器
    成形用金型。
  9. 【請求項9】 ニッケル基合金が珪素、硼素の内の少な
    くとも1種を有効成分として含むことを特徴とする請求
    項8に記載のガラス容器成形用金型。
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