JPH10323746A - 表面被覆鋳抜ピン - Google Patents
表面被覆鋳抜ピンInfo
- Publication number
- JPH10323746A JPH10323746A JP13320697A JP13320697A JPH10323746A JP H10323746 A JPH10323746 A JP H10323746A JP 13320697 A JP13320697 A JP 13320697A JP 13320697 A JP13320697 A JP 13320697A JP H10323746 A JPH10323746 A JP H10323746A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐折損性に優れ、長期間使用可能なアルミニ
ウム合金やマグネシウム合金などの軽金属の鋳造に用い
られる鋳抜ピンの寿命向上することで、鋳造トラブルを
なくし、低コスト、高品質の鋳造品を生産する。 【解決手段】 表面に4a,5a,6a族の窒化物、炭
窒化物、硼化物、窒硼化物より選ばれた1種の単層もし
くは2種以上の複層を被覆し、表面粗さがRmaxで1
0μm未満である表面被覆鋳抜ピンを使用する。
ウム合金やマグネシウム合金などの軽金属の鋳造に用い
られる鋳抜ピンの寿命向上することで、鋳造トラブルを
なくし、低コスト、高品質の鋳造品を生産する。 【解決手段】 表面に4a,5a,6a族の窒化物、炭
窒化物、硼化物、窒硼化物より選ばれた1種の単層もし
くは2種以上の複層を被覆し、表面粗さがRmaxで1
0μm未満である表面被覆鋳抜ピンを使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐折損性に優れ、
長期間使用可能なアルミニウム合金やマグネシウム合金
などの軽合金の鋳造に用いられる鋳抜ピンに関する。
長期間使用可能なアルミニウム合金やマグネシウム合金
などの軽合金の鋳造に用いられる鋳抜ピンに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アルミニウム合金の鋳造に用い
られるダイカスト鋳抜ピンの材質として、SKD61等
の工具鋼が用いられるのが一般的である。その工具鋼製
の鋳抜ピンの加工仕上表面粗さは,Rmaxで10〜2
0μm程度である。この鋳抜きピンをアルミニウム合金
鋳物ダイカストに使用した場合、SKD61とアルミニ
ウム合金溶湯が反応して、まず焼き付き現象が発生す
る。この焼き付き現象により、製品への外観,寸法不良
という問題が発生する。更に反応が進むと工具鋼表面部
がアルミニウム合金溶湯中に溶けだす溶損が発生する。
この溶損が発生すると溶湯が鋳抜きピンの溶損部に進入
凝固するために、離型時の離型力が高まり、さらには鋳
抜きピン自体が破損する場合もあった。さらに、溶損及
びそれに伴う破損により鋳抜きピン自体の形状が変わり
使用できなくなる場合もあった。また、上記したアルミ
ニウム合金と工具鋼との反応以外に、鋳抜きピン表面に
は繰り返し鋳造時の加熱冷却により、熱疲労クラックが
発生し表面に凹凸が生じる。この熱疲労クラックが切り
欠き効果となり鋳抜きピンが折損する場合もあった。
られるダイカスト鋳抜ピンの材質として、SKD61等
の工具鋼が用いられるのが一般的である。その工具鋼製
の鋳抜ピンの加工仕上表面粗さは,Rmaxで10〜2
0μm程度である。この鋳抜きピンをアルミニウム合金
鋳物ダイカストに使用した場合、SKD61とアルミニ
ウム合金溶湯が反応して、まず焼き付き現象が発生す
る。この焼き付き現象により、製品への外観,寸法不良
という問題が発生する。更に反応が進むと工具鋼表面部
がアルミニウム合金溶湯中に溶けだす溶損が発生する。
この溶損が発生すると溶湯が鋳抜きピンの溶損部に進入
凝固するために、離型時の離型力が高まり、さらには鋳
抜きピン自体が破損する場合もあった。さらに、溶損及
びそれに伴う破損により鋳抜きピン自体の形状が変わり
使用できなくなる場合もあった。また、上記したアルミ
ニウム合金と工具鋼との反応以外に、鋳抜きピン表面に
は繰り返し鋳造時の加熱冷却により、熱疲労クラックが
発生し表面に凹凸が生じる。この熱疲労クラックが切り
欠き効果となり鋳抜きピンが折損する場合もあった。
【0003】これらの現象に対し、近年、アルミニウム
合金とダイカスト金型の反応を抑制し、ダイカスト金型
の寿命を高めるため、表面処理として塩浴窒化法を用い
ることが知られており、この表面処理は鋳抜きピンにも
適用されている。しかしながら、鋳抜きピンの鉄とアル
ミニウム合金等の軽合金は親和性が高く、たとえ窒化し
たとしても、その反応を抑制するには限度がある。そこ
で、アルミニウム合金と親和性の低いセラミック成分を
従来の靭性の高い工具鋼などの母材上に被覆することに
より、長寿命化することが検討されている。
合金とダイカスト金型の反応を抑制し、ダイカスト金型
の寿命を高めるため、表面処理として塩浴窒化法を用い
ることが知られており、この表面処理は鋳抜きピンにも
適用されている。しかしながら、鋳抜きピンの鉄とアル
ミニウム合金等の軽合金は親和性が高く、たとえ窒化し
たとしても、その反応を抑制するには限度がある。そこ
で、アルミニウム合金と親和性の低いセラミック成分を
従来の靭性の高い工具鋼などの母材上に被覆することに
より、長寿命化することが検討されている。
【0004】本発明者らもPVD法、CVD法、PCV
D法によりTiN、TiCNに代表される種々の硬質皮
膜の効果について検討した。その結果、そのいずれの被
覆においてもアルミニウム合金と鋳抜きピンとの反応が
抑制されることを確認した。さらに熱疲労クラックの発
生伝播においても、これら表面被覆された鋳抜きピン
は、従来の被覆されていない鋳抜きピンに比べ著しい改
善効果がみられた。これは硬質被膜は高温で被覆された
後に冷却されるが、その冷却課程で母材である工具鋼と
硬質被膜との熱膨張係数の差により、硬質被膜に圧縮の
残留応力が付与され、硬質被膜の表面に付与された圧縮
残留応力は、熱疲労クラックの発生伝播を著しく抑制す
ることによる。さらに硬質被膜は、単一成分の単層であ
っても効果は充分に認められるが、種々の異なる成分の
被膜を積層し複層化することにより、よりいっそうの熱
疲労クラックの発生伝播の抑制に効果があることを確認
した。これは単層の場合、表面に発生した熱疲労クラッ
クは比較的容易に被膜内部に伝播する傾向にある。複層
化することによりクラックは被膜と被膜との界面を表面
に並行に伝わる現象が発生し、被膜内部へのクラックの
伝播が遅れる傾向にあるためである。さらに望ましく
は、比較的柔らかく靭性のある被膜を介在させること
が、クラックの伝播を抑制し、よりいっそうの効果をも
たらす。
D法によりTiN、TiCNに代表される種々の硬質皮
膜の効果について検討した。その結果、そのいずれの被
覆においてもアルミニウム合金と鋳抜きピンとの反応が
抑制されることを確認した。さらに熱疲労クラックの発
生伝播においても、これら表面被覆された鋳抜きピン
は、従来の被覆されていない鋳抜きピンに比べ著しい改
善効果がみられた。これは硬質被膜は高温で被覆された
後に冷却されるが、その冷却課程で母材である工具鋼と
硬質被膜との熱膨張係数の差により、硬質被膜に圧縮の
残留応力が付与され、硬質被膜の表面に付与された圧縮
残留応力は、熱疲労クラックの発生伝播を著しく抑制す
ることによる。さらに硬質被膜は、単一成分の単層であ
っても効果は充分に認められるが、種々の異なる成分の
被膜を積層し複層化することにより、よりいっそうの熱
疲労クラックの発生伝播の抑制に効果があることを確認
した。これは単層の場合、表面に発生した熱疲労クラッ
クは比較的容易に被膜内部に伝播する傾向にある。複層
化することによりクラックは被膜と被膜との界面を表面
に並行に伝わる現象が発生し、被膜内部へのクラックの
伝播が遅れる傾向にあるためである。さらに望ましく
は、比較的柔らかく靭性のある被膜を介在させること
が、クラックの伝播を抑制し、よりいっそうの効果をも
たらす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、鋳抜
きピンを表面被覆処理することにより、アルミニウム合
金溶湯と鋳抜きピン表面との反応はほとんど抑制するこ
とができた。しかしながら、表面被覆により、熱疲労ク
ラックの発生はある程度は抑制できるが、いまだ十分満
足される長寿命のダイカスト鋳抜きピンを得るには至っ
ていない。
きピンを表面被覆処理することにより、アルミニウム合
金溶湯と鋳抜きピン表面との反応はほとんど抑制するこ
とができた。しかしながら、表面被覆により、熱疲労ク
ラックの発生はある程度は抑制できるが、いまだ十分満
足される長寿命のダイカスト鋳抜きピンを得るには至っ
ていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋳抜きピ
ン表面に発生する熱疲労クラックの発生を抑制するため
には、鋳抜きピンの表面粗さが影響すると考えて種々検
討を行った結果、鋳抜きピンの表面粗さを小さくすれ
ば、熱疲労クラックの発生はある程度は抑制できること
を見出し本発明に想到した。すなわち、本発明は表面に
4a,5a,6a族の窒化物、炭窒化物、硼化物、窒硼
化物より選ばれた1種の単層もしくは2種以上の複層を
被覆し、表面粗さがRmaxで10μm未満であること
を特徴とする表面被覆鋳抜ピンである。表面に被覆され
る被覆層は4a,5a,6a族の窒化物、炭窒化物、硼
化物、窒硼化物より選ばれた1種の単層もしくは2種以
上の複層を被覆すれば良い。特に2種以上の複層の場合
には、被覆層の境目に従って熱疲労クラックが進展する
ため、表面の被覆層は剥離するが内側の被覆層は残り、
熱疲労クラックが母材に進展せず長期間の使用が可能と
なる。また、鋳抜きピンの母材材質としては靭性に優れ
る工具鋼が好適である。
ン表面に発生する熱疲労クラックの発生を抑制するため
には、鋳抜きピンの表面粗さが影響すると考えて種々検
討を行った結果、鋳抜きピンの表面粗さを小さくすれ
ば、熱疲労クラックの発生はある程度は抑制できること
を見出し本発明に想到した。すなわち、本発明は表面に
4a,5a,6a族の窒化物、炭窒化物、硼化物、窒硼
化物より選ばれた1種の単層もしくは2種以上の複層を
被覆し、表面粗さがRmaxで10μm未満であること
を特徴とする表面被覆鋳抜ピンである。表面に被覆され
る被覆層は4a,5a,6a族の窒化物、炭窒化物、硼
化物、窒硼化物より選ばれた1種の単層もしくは2種以
上の複層を被覆すれば良い。特に2種以上の複層の場合
には、被覆層の境目に従って熱疲労クラックが進展する
ため、表面の被覆層は剥離するが内側の被覆層は残り、
熱疲労クラックが母材に進展せず長期間の使用が可能と
なる。また、鋳抜きピンの母材材質としては靭性に優れ
る工具鋼が好適である。
【0007】また、鋳抜きピンの表面粗さはRmaxで
10μm未満である。従来の鋳抜きピンの表面粗さはR
maxで20〜30μm程度あったが、本発明において
はRmaxで10μm未満とすることにより、熱疲労ク
ラックの発生を抑制する。表面粗さがRmaxで1μm
より小さい場合には、ダイヤモンド研磨仕上げ加工が必
要となり加工コストが倍増する割には、表面粗さRma
xで1〜10μmの場合に比べて熱疲労クラックの抑制
効果は差が少ないため、好ましい表面粗さはRmaxで
1〜10μmの範囲である。さらに鋳抜きピンとして使
用中にかかる機械的応力をも考慮する必要がある場合に
は、表面粗さはRmaxで1μm〜5μmが好適であ
る。
10μm未満である。従来の鋳抜きピンの表面粗さはR
maxで20〜30μm程度あったが、本発明において
はRmaxで10μm未満とすることにより、熱疲労ク
ラックの発生を抑制する。表面粗さがRmaxで1μm
より小さい場合には、ダイヤモンド研磨仕上げ加工が必
要となり加工コストが倍増する割には、表面粗さRma
xで1〜10μmの場合に比べて熱疲労クラックの抑制
効果は差が少ないため、好ましい表面粗さはRmaxで
1〜10μmの範囲である。さらに鋳抜きピンとして使
用中にかかる機械的応力をも考慮する必要がある場合に
は、表面粗さはRmaxで1μm〜5μmが好適であ
る。
【0008】
(実施例1)工具鋼であるSKD61の表面に表1に示
す硬質被覆及び表面粗さ(Rmax)の試験片を熱疲労
試験を行った。試験方法は、試験片を600℃に加熱し
150秒保持した後、水冷し40℃に5秒保持する行程
を1サイクルとして2500サイクル行った。試験後の
各試験片の表面部の熱疲労クラックの発生状況を観察
し、その結果を表1に示す。
す硬質被覆及び表面粗さ(Rmax)の試験片を熱疲労
試験を行った。試験方法は、試験片を600℃に加熱し
150秒保持した後、水冷し40℃に5秒保持する行程
を1サイクルとして2500サイクル行った。試験後の
各試験片の表面部の熱疲労クラックの発生状況を観察
し、その結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】この表1より、表面の硬質被膜は同じで
も、従来の鋳抜きピンの標準的な表面粗さであるRma
x10〜20μmをRmax10μm以下とすることに
より、熱疲労クラックの発生を抑制することができるこ
とが分かる。
も、従来の鋳抜きピンの標準的な表面粗さであるRma
x10〜20μmをRmax10μm以下とすることに
より、熱疲労クラックの発生を抑制することができるこ
とが分かる。
【0011】(実施例2)外径16mm、長さ125m
mのSKD61母材を用いてPCVD法(プラズマCV
D)により表2に示す表面被覆層を形成し、表面被覆ダ
イカスト用鋳抜きピンを作成した。コーティング条件
は、反応ガスとして、H2,Ar,N2,CH4,TiC
l4,ZrCl4,TaCl4,BCl3を用いた。成膜温
度は550℃とし、被膜厚さは10μmとした。比較例
として同じ母材を用いて表面処理を何も施さないもの並
びに塩浴窒化処理を施したものを製作した。これらのダ
イカスト用鋳抜きピンの表面粗さは全てRmaxで1〜
2μmである。これらのダイカスト用鋳抜きピンを68
0℃のアルミニウム溶湯に2時間浸漬し、ダイカスト用
鋳抜きピンの重量減少率を測定した。その結果を表2に
示す。
mのSKD61母材を用いてPCVD法(プラズマCV
D)により表2に示す表面被覆層を形成し、表面被覆ダ
イカスト用鋳抜きピンを作成した。コーティング条件
は、反応ガスとして、H2,Ar,N2,CH4,TiC
l4,ZrCl4,TaCl4,BCl3を用いた。成膜温
度は550℃とし、被膜厚さは10μmとした。比較例
として同じ母材を用いて表面処理を何も施さないもの並
びに塩浴窒化処理を施したものを製作した。これらのダ
イカスト用鋳抜きピンの表面粗さは全てRmaxで1〜
2μmである。これらのダイカスト用鋳抜きピンを68
0℃のアルミニウム溶湯に2時間浸漬し、ダイカスト用
鋳抜きピンの重量減少率を測定した。その結果を表2に
示す。
【0012】
【表2】
【0013】表2に示すように被膜を形成することによ
り、アルミニウム溶湯による溶損がほぼ抑制されること
が確認された。
り、アルミニウム溶湯による溶損がほぼ抑制されること
が確認された。
【0014】(実施例3)外径16mm、長さ125m
mのSKD61母材を用いてCVD法により、表3に示
す被膜を形成し、ダイカスト用鋳抜きピンを作成した。
使用ガスは、N2,CH4,TiCl4を用い、成膜温度
は1000℃とした。コーティング後さらに熱処理を行
い母材の硬さの調整を行った。また、同じ母材を用いて
実施例1と同様にPCVD、PVDによる被膜を形成し
たものも作成した。比較例として、表面処理を施さない
もの、表面より70μm、100μm塩浴窒化により表
面を窒化したものを作成した。これらのダイカスト用鋳
抜きピンを実際のダイカスト金型に取り付け、折損まで
の回数を測定した。その結果を表3に示す。
mのSKD61母材を用いてCVD法により、表3に示
す被膜を形成し、ダイカスト用鋳抜きピンを作成した。
使用ガスは、N2,CH4,TiCl4を用い、成膜温度
は1000℃とした。コーティング後さらに熱処理を行
い母材の硬さの調整を行った。また、同じ母材を用いて
実施例1と同様にPCVD、PVDによる被膜を形成し
たものも作成した。比較例として、表面処理を施さない
もの、表面より70μm、100μm塩浴窒化により表
面を窒化したものを作成した。これらのダイカスト用鋳
抜きピンを実際のダイカスト金型に取り付け、折損まで
の回数を測定した。その結果を表3に示す。
【0015】
【表3】
【0016】表3の結果から明らかなように、本発明の
表面被覆鋳抜きピンは、実際のアルミニウム鋳造におい
ても従来の鋳抜きピンに比べて、10倍以上の寿命向上
が確認された。中でも表面粗さ5μm以下のものについ
ては、20倍近い寿命の向上が確認される。更に、多層
化した場合には、より一層の寿命向上が確認された。全
体的には、PCVD法が本発明中でも比較的長寿命であ
るが、これはPCVD法による被膜には、PVD、CV
D法による被膜に比べ、密着力及び圧縮残留応力が高
く、また被膜の欠陥が少ない良好な被膜が形成されるこ
とによると考えられる。
表面被覆鋳抜きピンは、実際のアルミニウム鋳造におい
ても従来の鋳抜きピンに比べて、10倍以上の寿命向上
が確認された。中でも表面粗さ5μm以下のものについ
ては、20倍近い寿命の向上が確認される。更に、多層
化した場合には、より一層の寿命向上が確認された。全
体的には、PCVD法が本発明中でも比較的長寿命であ
るが、これはPCVD法による被膜には、PVD、CV
D法による被膜に比べ、密着力及び圧縮残留応力が高
く、また被膜の欠陥が少ない良好な被膜が形成されるこ
とによると考えられる。
【0017】
【発明の効果】本発明の表面被覆鋳抜きピンは、アルミ
ニウム鋳造等の軽合金の鋳造に用いた場合、従来品に比
較してアルミニウム溶湯等による溶損もなく、繰り返し
鋳造による熱疲労クラックの発生も少ないため、長寿命
並びに耐折損性にすぐれるという特徴を有する。
ニウム鋳造等の軽合金の鋳造に用いた場合、従来品に比
較してアルミニウム溶湯等による溶損もなく、繰り返し
鋳造による熱疲労クラックの発生も少ないため、長寿命
並びに耐折損性にすぐれるという特徴を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に4a,5a,6a族の窒化物、炭
窒化物、硼化物、窒硼化物より選ばれた1種の単層もし
くは2種以上の複層を被覆し、表面粗さがRmaxで1
0μm未満であることを特徴とする表面被覆鋳抜ピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13320697A JPH10323746A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 表面被覆鋳抜ピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13320697A JPH10323746A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 表面被覆鋳抜ピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323746A true JPH10323746A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15099220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13320697A Pending JPH10323746A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 表面被覆鋳抜ピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323746A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188608A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Daido Steel Co Ltd | ダイカスト金型およびその表面処理方法 |
JP2008188609A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Daido Steel Co Ltd | ダイカスト金型およびその表面処理方法 |
JP2012183548A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Daido Steel Co Ltd | ダイカスト用金型 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13320697A patent/JPH10323746A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188608A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Daido Steel Co Ltd | ダイカスト金型およびその表面処理方法 |
JP2008188609A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Daido Steel Co Ltd | ダイカスト金型およびその表面処理方法 |
JP2012183548A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Daido Steel Co Ltd | ダイカスト用金型 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060317 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060707 |