JP2003333982A - 無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の飲食品 - Google Patents

無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の飲食品

Info

Publication number
JP2003333982A
JP2003333982A JP2002145549A JP2002145549A JP2003333982A JP 2003333982 A JP2003333982 A JP 2003333982A JP 2002145549 A JP2002145549 A JP 2002145549A JP 2002145549 A JP2002145549 A JP 2002145549A JP 2003333982 A JP2003333982 A JP 2003333982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheat
germinated
water
germination
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002145549A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Momose
孝夫 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OMUSUBI KORORIN HONPO KK
Original Assignee
OMUSUBI KORORIN HONPO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OMUSUBI KORORIN HONPO KK filed Critical OMUSUBI KORORIN HONPO KK
Priority to JP2002145549A priority Critical patent/JP2003333982A/ja
Publication of JP2003333982A publication Critical patent/JP2003333982A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パンの原料として利用可能な無菌発芽小麦ない
し大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦
の全粒、破砕物又は抽出物を用いたパンその他の飲食品
を提供する。 【解決手段】吸水処理した小麦ないし大麦に発芽培養処
理を施す発芽小麦ないし大麦の製造方法において、洗浄
処理、吸水兼培養前殺菌処理、発芽培養処理、殺菌処
理、乾燥処理の全ての処理を品温40℃以下で行うこと
を特徴とする無菌発芽小麦ないし大麦の製造方法、及び
該製造方法によって得られた無菌発芽小麦ないし大麦、
並びに該無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の
飲食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無菌発芽小麦ない
し大麦及びその製造方法製造方法並びに無菌発芽小麦な
いし大麦を用いたパンその他の飲食品に関する。尚、本
明細書において、「%」は特に断りのない限り「重量
%」を表す。
【0002】
【従来技術】発芽小麦、発芽玄米等のいわゆる発芽穀類
は、穀類の種子を発芽させた後に成長を停止させること
で得られるものであり、近年、穀類の栄養成分の富化
と、消化の改善を特徴として、穀類に吸水させてから数
mm発芽させた状態の所謂発芽穀類が健康主食として商
品化され、愛用者が増加しつつある。
【0003】愛用者増加の理由としては、発芽穀類の成
分富化についての認識の高まりである。穀類が吸水し一
定温度を超えると遺伝子情報により酵素が活性化し、澱
粉は糖に、蛋白はアミノ酸に、脂肪はグリセリンに分解
される他、ビタミンEやフィチン酸、フェルラ酸、トコ
トリエノール等の抗酸化物質や神経伝達物質ギャバ(γ
−アミノ酪酸)が発芽前の穀類の数倍にも富化されるこ
とが報告されて、発芽穀類は発芽前穀類より食べ易く健
康保持に役立つ食品であるということが知られてきた。
【0004】そこで本発明者は、上記の発芽穀類のう
ち、主食として適用できる発芽玄米に関する技術として
無菌発芽玄米及びその製造方法を先に提案した(特開2
002−45135号)。
【0005】本発明者は発芽玄米以外の発芽穀類につい
ても種々検討したところ、パンの材料である粉に発芽小
麦粉を全部又は一部配合して用いることで日常食として
の普及が望めるのではないかと考えるに至った。
【0006】発芽小麦ないしは発芽小麦を含む発芽穀類
に関する技術としては下記が知られている。
【0007】(1)特開平11−276057号公報
(ハインツ・デー・ヨトルバウエル) 小麦を水性環境で軟化させ発芽可能とし、軟化手順の間
に生体膜へ容易かつ急速に浸透し発芽手順を促進する物
質を添加し、所定時間経過後に発芽段階を停止し、乾燥
後、擦り砕くことで得られる小麦粉の製造方法。
【0008】(2)特開平8−38080号公報(早稲
田行動科学研究所社) 穀類(小麦を含む)の種子表面からの芽の高さを2mm
以下とし、発芽してから24時間以内の穀類を主成分と
する加工食品(パンを含む)に関する技術。
【0009】(3)特開平10−150909号公報
(松井晶浩) 穀物(小麦を含む)を発芽させ、もやしにしそれを粉砕
してパンに混入したパンに関する技術。
【0010】(4)特開2001−333713号(森
永乳業社) pH4.0〜7.0の電解水に種子(小麦を含む)を浸
漬して発芽させる発芽種子の製造方法。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】発芽小麦を含む発芽穀
類の製造に際しては、先提案技術である発芽玄米と同様
に特に注意すべきことがある。それは、雑菌の汚染防止
及び殺菌を40℃以下で行ってグルテン粘性を保持する
ことに関する問題である。
【0012】発芽温度と菌の増殖温度は殆ど同じである
ため、雑菌による汚染と異臭の発生については特に注意
を払う必要がある。近年食品ではO−157や、芽胞性
のセレウス菌等による食中毒が大きな問題となってお
り、発芽穀類においても培養槽や機器の洗浄殺菌技術の
ほか、培養時間や有胞子細菌の殺菌技術が重要視されて
いる。
【0013】本発明者の研究によれば、仮に発芽穀類の
製造過程で有害菌が増殖したとすると、たとえ最終工程
で完全な殺菌処理を施しても、菌により生成された毒素
は穀類に吸着残存するため食中毒の危険は消失しないの
で、製造機器の完全殺菌、培養前・後の穀類の殺菌処
理、培養時間の短縮等により、培養中の有害菌が毒素を
吐出するとされる107/g以上は増殖しないように管理
することが重要である。
【0014】一般にセレウス菌等の耐熱性芽胞形成桿菌
の殺菌には、100℃以上の高温での間歇殺菌が最も有
効であることが知られている。ところが、小麦の場合、
殺菌・乾燥等の工程で品温が40℃を超えてしまうと、
パン原料としての主成分であるグルテン(蛋白質)が変
性してしまい、パン原料としての機能を喪失してしまう
という特性がある。
【0015】また、一般に長雨などで発芽した小麦は、
アミラーゼ能が高くパンの原料として利用できなくなる
ので、発芽小麦の製造に際しては、麦粒が発芽状態とな
って、好ましい栄養成分が蓄積され、且つアミラーゼ能
が低く、その上グルテン活性が保持されていなければな
らないという課題を解決しなければならない。
【0016】そこで上記従来技術について、パン原料と
しての発芽小麦という観点に立って検討してみる。
【0017】上記(1)〜(3)の技術では雑菌の汚染
防止に関しては特に記載されていないため、通常の10
0℃以上の高温での間歇殺菌が行われるものと推定され
るが、この場合、グルテン(蛋白質)の変性が生じるの
で、別にグルテンを加えないとパンの原料としての利用
は不可能である。
【0018】上記(4)の技術は電解水に穀類を浸漬す
ることで雑菌の繁殖を抑制しながら穀類の発芽を行って
いるので高温殺菌の必要は無いと考えられ、従って、グ
ルテン(蛋白質)の変性の問題はない。ところが、小麦
は玄米と異なり水に浸漬した状態では発芽が阻害される
ため、この電解水に浸漬する発芽方法では目的とする発
芽小麦を得ることは困難である。
【0019】即ち、発芽穀類の中でも、パンの原料とし
て用いる発芽小麦の場合は、雑菌の汚染防止とグルテン
(蛋白質)活性の保持という相反する条件を満たすこと
が必要であることが判明した。
【0020】そこで本発明の課題は、パンの原料として
利用可能な無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並
びに無菌発芽小麦ないし大麦の全粒、破砕物又は抽出物
を用いたパンその他の飲食品を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の手段としては下記の項目が挙げられる。 I.過剰に水分を吸収しないように吸水時間を1時間以
内、好ましくは30分以内とし且つ塩素剤浸漬の如き培
養前殺菌処理を兼ねる。 II.水に浸した状態では発芽しないので水切りを充分
に行う。好ましくは底部が網状のトレイを用いる。 III.培養層が5cm程度であっても、上下均質に発
芽しないので、均質発芽が必須の場合は、3cm以下の
できるだけ薄層で実施する。 IV.芽が生長するほどアミラーゼ能が高まってしまう
ので、概ね1.5mm以内の芽長に留めることが望まし
い。 V.発芽後に加熱殺菌するとグルテン(蛋白質)が劣化
するので無加熱殺菌(低pH、CO2真空置換)が望ま
しい。 VI.培養時間が長くなると生菌数が増加するので、1
3時間以内の加温培養にとどめる。 即ち、上記課題を解決する構成は下記の通りである。
【0022】1.吸水処理した小麦に発芽培養処理を施
す発芽小麦の製造方法において、洗浄処理、吸水兼培養
前殺菌処理、発芽培養処理、殺菌処理、乾燥処理の全て
の処理を品温40℃以下で行うことを特徴とする無菌発
芽小麦の製造方法。
【0023】2.下記の全ての処理を品温40℃以下で
行うことを特徴とする無菌発芽小麦の製造方法。 (1)小麦を清浄水で洗浄処理後、(2)0.05%濃
度の塩素剤を添加した水への浸漬或いはシャワー浴など
により、小麦の水分含有量が概ね40%となるまで吸水
兼培養前殺菌処理を施し、(3)次いで、吸水小麦を、
水を十分に切ってからトレイ(皿)に5cm以内の薄層
で盛りつける薄層盛りつけ処理をし、(5)25℃±3
℃の範囲で、13時間以内の発芽培養処理を施し、
(6)胚芽部分の発芽に伴う膨出により表皮の一部が破
裂ないし欠損し乍ら芽の部分が表皮の外部に露出しない
か、又は芽が1.5mm以下の露出状態で発芽活動を停
止し、(7)発芽した小麦を無加熱殺菌処理すること
【0024】3.洗浄処理・吸水兼培養前殺菌処理が、
有機酸又は無機酸でpH3.0〜5.0の微酸性に調整
された清浄水で行なわれることを特徴とする上記1又は
2に記載の無菌発芽小麦の製造方法。
【0025】4.吸水兼培養前殺菌処理が、0.05%
濃度の塩素剤浸漬処理で行われることを特徴とする上記
1、2又は3に記載の無菌発芽小麦の製造方法。
【0026】5.吸水兼培養前殺菌処理が、減圧及び加
圧に耐える密閉タンク内に吸水小麦を盛りつけたトレイ
を収納し、密閉タンクの空気を吸引除去してから、水に
可溶性の炭酸ガスを封入して吸水小麦の浸漬水のpHを
微酸性にして行われることを特徴とする上記1、2又は
3に記載の無菌発芽小麦の製造方法。
【0027】6.薄層盛りつけ処理が、トレイ(皿)の
底部が小麦より小さな網目ないしはパンチング孔を有す
るメッシュ或いはネットから形成され、該トレイ(皿)
底部からの空気の流通を可能としたトレイ(皿)に対し
て行われることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記
載の無菌発芽小麦の製造方法。
【0028】7.発芽培養処理の温度制御が、吸水小麦
を5cm以内の薄層で盛りつけたトレイ(皿)を多段式
キャリッジ(棚台車)に積載して密閉タンク又は常圧密閉
室内に収納し、全てのトレイが25℃±3℃の範囲の温
度環境に置かれるように空気循環を実施することによっ
て行われることを特徴とする上記1〜6のいずれかに記
載の無菌発芽小麦の製造方法。
【0029】8.発芽培養処理の温度制御が、密閉タン
ク又は常圧密閉室内に温度制御可能な多段の加温盤を設
けて、吸水小麦を5cm以内の薄層で盛りつけたトレイ
を加温盤と加温盤の間に挿入して、全てのトレイが25
℃±3℃の範囲の温度環境に置かれるように加温盤の温
度を制御して発芽を促進し、発芽可能な小麦の全粒をム
ラなく均一に発芽させることにより発芽所用時間を短縮
することによって行われることを特徴とする上記1〜6
のいずれかに記載の無菌発芽小麦の製造方法。
【0030】9.密閉室が、減圧及び加圧に耐える密閉
タンクであることを特徴とする上記7又は8に記載の無
菌発芽小麦の製造方法。
【0031】10.発芽培養処理における培養時間の短
縮が、減圧及び加圧に耐える密閉タンク内に吸水小麦を
5cm以内の薄層で盛りつけたトレイを収納した後、発
芽の進行に伴い発生し、吸水小麦層に残留して発芽現象
を阻害するガスを吸引除去し、その後、無菌濾過空気ま
たは酸素濃度を高めた空気を封入するなどで発芽環境を
最適状態に保ちつづけることで行われることを特徴とす
る上記1〜9のいずれかに記載の無菌発芽小麦の製造方
法。
【0032】11.発芽培養処理における加温(25℃
±3℃)開始後、8〜10時間で密閉タンクを一旦減圧
にし、炭酸ガスを封入することによって殺菌処理が行わ
れることを特徴とする上記1〜9のいずれかに記載の無
菌発芽小麦の製造方法。
【0033】12.発芽した小麦を殺菌処理した後、品
温40℃以下の温度で脱水処理を行い発芽小麦を乾燥さ
せることを特徴とする上記1〜11のいずれかに記載の
無菌発芽小麦の製造方法。
【0034】13. (1)小麦を有機酸又は無機酸でpH3.0〜5.0の
微酸性に調整された清浄水で洗浄処理後、(2)浸漬或
いはシャワー浴などにより吸水小麦の水分含有量が概ね
40%となるまで吸水処理し、(3)水を十分に切った
吸水小麦を5cm以内の薄層でトレイに盛りつける薄層
盛りつけ処理をし、(4)常圧密閉室または減圧及び加
圧に耐える密閉タンクに収納し、(5)全てのトレイが
25℃±3℃の範囲の温度環境に置かれるように温度を
制御して発芽を促進し、開始後6〜10時間で密閉タン
クを一旦減圧にし、次いで炭酸ガスの封入による殺菌処
理を施し、(6)胚芽部分の発芽に伴う膨出により表皮
の一部が破裂しながら、芽が概ね1.5mm以下の状態
で加温を停止し、13時間以内で発芽培養処理を終了
し、(7)密閉タンクからトレイを搬出した後、清浄水
で水洗することを特徴とする無菌発芽小麦の製造方法。
【0035】14.上記1〜13のいずれかに記載の無
菌発芽小麦の製造方法によって得られたことを特徴とす
る無菌発芽小麦。
【0036】15.上記14に記載の無菌発芽小麦を用
いたことを特徴とするパンその他の飲食品。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る発芽小麦及び
その製造方法について詳述する。
【0038】本発明は、吸水処理した小麦に発芽培養処
理を施す発芽小麦の製造方法であり、洗浄処理、培養前
殺菌処理、発芽培養処理、殺菌処理、乾燥処理の全ての
処理を、グルテン(蛋白質)の変性が生じない温度であ
る品温40℃以下で行うものである。以下、製造方法の
具体的構成を説明する。
【0039】第一工程(洗浄処理) 清浄水にて小麦の洗浄を行う。清浄水は有機酸又は無機
酸でpH3.0〜5.0の微酸性に調整し、その温度は
15℃以下であることが好ましい。
【0040】第二工程(吸水兼培養前殺菌処理) 洗浄処理が終了した小麦を水切りし、次亜塩素酸ソーダ
0.05%を添加した水温15℃程度の清浄水に浸漬
し、浸漬小麦の水分含量が概ね40%となるまで吸水処
理を行うと同時に殺菌処理を行うことが好ましい。
【0041】吸水兼培養前殺菌処理は、減圧及び加圧に
耐える密閉タンクの空気を吸引除去してから、水に可溶
性の炭酸ガスを封入して、吸水小麦の浸漬水のpHを微
酸性にして行われてもよい。
【0042】第三工程(発芽培養処理) 次に吸水小麦を、水を十分に切ってからトレイ(皿)に
5cm以内の薄層で盛りつける。小麦は、玄米等の他の
穀類とは異なり、注水した浸漬状態では発芽が阻害され
るため、吸水した小麦は十分に水を切っておくことが必
要となる。また、トレイ(皿)に盛りつける際も、層の
上下において均一な発芽状態とするためには5cm以内
の薄層とすることが必要である。
【0043】発芽培養処理における温度制御は、吸水小
麦を盛りつけたトレイ(皿)を多段式キャリッジ(棚段
台車)に数十枚積載して密閉室内に収納し、全てのトレ
イが25℃±3℃の範囲の温度環境に置かれるように空
気循環を行うことが好ましい(図2上半部参照)。発芽
培養処理は13時間以内とする。
【0044】発芽培養処理における温度制御は、減圧及
び加圧に耐える密閉タンク内に温度制御可能な多段の加
温盤を設けて、吸水小麦を5cm以内の薄層で盛りつけ
たトレイを加温盤と加温盤の間に挿入して、全てのトレ
イが25℃±3℃の範囲の一定の温度環境に置かれるよ
うに加温盤の温度を正確に制御して発芽を促進し、発芽
可能な小麦の全粒をムラなく均一に発芽させることによ
り発芽所要時間を短縮することも好ましい(図2下半部
参照)。
【0045】発芽培養処理において、吸水小麦を盛りつ
けたトレイ(皿)は、底部が小麦粒より小さな網目ない
しはパンチング孔を有するメッシュ或いはネットから形
成されたものとし、該トレイ(皿)底部からの空気の流
通を可能な状態で発芽培養処理が行われることが好まし
い。
【0046】また、発芽培養処理における培養時間の短
縮は、減圧及び加圧に耐える密閉タンク内に吸水小麦を
盛りつけたトレイを収納した後、発芽の進行に伴い発生
し、吸水小麦層に残留して発芽現象を阻害するガスを吸
引除去し、代わりに、無菌濾過空気または酸素濃度を高
めた空気を封入して発芽環境を最適状態に保ちつづける
ことで行われることが好ましい。
【0047】第四工程(発芽活動の停止・殺菌処理) 次に、発芽活動の停止・殺菌処理は、減圧及び加圧に耐
える密閉タンク内に温度制御可能な多段の加温盤を設け
た発芽促進装置を用いて、発芽培養処理における加温
(25℃±3℃)開始後、8〜10時間で密閉タンクを
一旦減圧にし、炭酸ガスを封入することによって殺菌処
理が行われることが好ましい。発芽小麦の全粒または破
砕物を各種食品に混合する場合は、通常の高温加熱殺菌
処理が簡便である。
【0048】また、発芽した小麦を殺菌処理した後、品
温40℃以下の温度で乾燥処理を行い発芽小麦を乾燥さ
せることが好ましい。
【0049】本発明における小麦の発芽は、鞘葉部分の
生長を主眼としており、胚芽部分の表皮が1.5mm以
下、好ましくは0.5mm程度膨出し、表皮の一部が破
裂乃至欠損した段階を最適発芽状態として、発芽培養処
理を終了することが好ましい。
【0050】小麦の発芽では通常、鞘葉部分にやや遅れ
て幼根部分の発根生長が行なわれる。発芽小麦にあって
は、鞘葉部分がモヤシのように大きく生長することは好
ましくなく、根部分の発根生長は更に好ましくない。
【0051】根部分の発根生長は、周囲環境の酸素量と
相関関係を有しており、酸素量が少ないと根部分の発根
成長は著しく遅延する。従って、本発明に係わる発芽小
麦の製造方法では、吸水処理乃至発芽培養処理を低酸素
状態で行なうことが好ましい。低酸素状態の維持は、例
えば、減圧及び加圧に耐える密閉タンクで行い、減圧に
して低酸素状態とし、または減圧にしてから窒素ガス置
換を行なうことで、発根生長を抑えた良質の発芽小麦の
生産ができる。
【0052】本発明に係る無菌発芽小麦製造法において
は、第二工程の吸水兼培養前殺菌処理後、減圧及び加圧
に耐える密閉タンクを用いて第三工程の発芽促進の培養
処理及び第四工程の発芽活動の停止・殺菌処理まで、同
一装置内で一貫して実施することが好ましい。
【0053】また、第三工程の発芽促進の培養処理を、
常圧の密閉室内で行う場合は、第四工程の発芽活動の停
止・殺菌処理は、蓋が開閉できる減圧及び加圧に耐える
密閉容器に発芽した小麦を移しかえて行うことが好まし
い。
【0054】以上、工程ごとに詳述したように、本発明
に係る無菌発芽小麦の製造方法は、第一工程(洗浄処
理)で有機酸又は無機酸でpH3.0〜5.0の微酸性
水として洗浄することにより殺菌し、第二工程(吸水兼
培養前殺菌処理)で次亜塩素酸ソーダ0.05%を添加
した水温15℃程度の清浄水に無菌吸水し、第三工程
(発芽培養処理)で容易に洗浄殺菌できるトレイに吸水
小麦を5cm以内の薄層で盛りつけて、30℃以下の精
度の高い温度管理を行なって均一発芽させることによ
り、発芽所要時間を短縮して、雑菌の相対的増殖を抑
え、第四工程(発芽活動の停止・殺菌処理)で殺菌処理
を行った後に、品温40℃以下の温度で乾燥処理を行な
う、という全ての処理を品温40℃以下で行うことによ
り、パンの原料として必須成分であるグルテン(蛋白
質)が変性することなく、しかも発芽のバラツキ、即ち
生成成分のバラツキが少なく、アミラーゼ能が低くて、
発芽現象に伴う成分蓄積の多い無菌発芽小麦を提供でき
る。
【0055】本発明の最も好ましい実施態様は、(1)
小麦をpH3.0〜5.0の微酸性の清浄水で軽く洗浄
処理後、(2)次亜塩素酸ソーダ0.05%を添加した
水温15℃程度の清浄水に浸漬して、水分含有量が40
%程度となるまで吸水処理し、(3)十分に水を切った
吸水小麦を洗浄・殺菌したトレイに、5cm以内の薄層
で盛りつけ、(4)減圧及び加圧に耐える密閉タンク又
は常圧の密閉室に収納し、(5)全てのトレイが25℃
±3℃の範囲の一定の温度環境に置かれるように温度を
制御して発芽を促進し、(6)加温開始後、8〜10時
間で耐圧の密閉タンクで発芽処理を行った場合は一旦減
圧にして、炭素ガスを封入することによって殺菌し、又
は常圧の密閉室で発芽処理を行った場合は蓋が開閉でき
る耐圧タンクに発芽小麦を移しかえて、炭酸ガスを封入
することによって殺菌し、(7)品温40℃以下の温度
で脱水処理を行い発芽小麦を乾燥させることを特徴とす
る無菌発芽小麦の製造方法である。
【0056】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0057】実施例1 (1)回転羽根を備えたSUS製の攪拌槽に、精選小麦
(残留農薬を検出しない小麦)4kg(水分含量12
%)を投入し、純正クエン酸でpH4.0に調整した清
浄水(水温15℃)で洗浄する。 (2)同攪拌槽に次亜塩素酸ソーダ0.05%添加した
清浄水(水温15℃)を貯溜し、洗浄小麦を投入して6
時間吸水処理を行い、充分に水切りをして水分含量36
%の無菌吸水小麦5.5kgを得た。
【0058】(3)吸水小麦5.5kgを洗浄殺菌した
トレイ(0.7m×0.5m。直径1.5mmのパンチ
ング孔が多数形成されたメッシュ状の底部を有する。)
に盛りつけ(約3cmの層)、密閉タンク中に設けた加
温盤と加温盤の間に挿入した(図2下半部参照)。 (4)次いで25℃±3℃で12時間の温度管理を行っ
たところ、0.5〜1.0mmの均一な発芽が確認され
た。
【0059】(5)上記(4)の加温開始後、8〜10
時間で密閉タンクを一旦減圧にし、炭素ガスを封入する
ことによって殺菌処理を行い、(6)次に品温40℃以
下の温度で脱水処理を行い発芽小麦の乾燥を行って、水
分含量2.0%の乾燥発芽小麦3.52kgが得られ
た。
【0060】比較例1 実施例1において、発芽培養処理を30時間実施し、発
芽が5〜20mmになるまで続けたことのみ異ならせ
た。
【0061】比較例2 実施例1において、発芽培養処理時に、吸水小麦をトレ
イ(皿)に15cmの厚みで盛りつけたことのみ異なら
せた。
【0062】比較例3 実施例1において、発芽培養処理時に、給水小麦を盛り
つけた底板のある通常のトレイ(皿)に注水し、小麦全
体を浸漬させたことのみ異ならせた。
【0063】比較例4 実施例1において、発芽活動停止後に、品温50℃以上
の温度で殺菌・乾燥処理を行ったことのみ異ならせた。
【0064】上記実施例1及び比較例1〜4で得られた
発芽小麦を比較検討した。実施例1、比較例2及び4で
得られた発芽小麦は、見た目は変わらない出来上がりと
なった。細菌数について調べたところ、培養前の吸水小
麦の一般生菌数を1×103以下まで減菌できていた。
【0065】比較例1では、発芽小麦ではなく、もやし
となってしまっており、粒に蓄積されるべき各栄養素を
失ってしまっていた。比較例2では、発芽小麦は得られ
たが、トレイ盛付層の上下で発芽状態にばらつきがあり
均一な発芽小麦を得ることはできなかった。比較例3で
は、水から露出した表層部は、正常に発芽していたが、
水に浸った小麦は発芽が少なく、発芽したものでも0.
5mm以下であり、所望する栄養が蓄積されなかった。
【0066】次に、上記実施例1、比較例1及び4で得
られた発芽小麦を粉砕して小麦粉とした。得られた小麦
粉に、塩、砂糖、イースト、油脂、水を加えて混合した
後、適度に分け、型に入れ、予備醗酵室(煤炉)に入れ
て発酵させた。次に、オーブンに入れ、180℃で焼き
上げてパンを得た。
【0067】実施例1で得られた発芽小麦を粉砕した小
麦粉を使ったパンは、普通小麦粉と変わらない発酵状態
であり、味は甘みが増し、食感もやゝ改良されているも
のであった。しかも実施例1では、様々な栄養素が発芽
前小麦に比して多いことがわかった。
【0068】比較例1及び比較例4で得られた発芽小麦
を粉砕した小麦粉では、塩、砂糖、イースト、油脂、水
を加えて混合した際に、粘りと弾性を得ることができ
ず、パン原料として適さないことがわかった。粘りと弾
性のないまま、後の作業を進めて焼き上げたパンは膨ら
みがな硬い仕上がりとなった。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る無菌発芽小麦の製造方法に
よれば、洗浄処理、吸水兼培養前殺菌処理、発芽培養処
理、殺菌処理、乾燥処理の全ての処理を品温40℃以下
で行うので、パンの原料として利用可能な発芽小麦を得
ることができる。また本発明に係る発芽小麦の製造方法
によって得られた無菌発芽小麦によれば、全ての処理が
グルテン(蛋白質)の変性が生じない温度である品温4
0℃以下で行われると共に、吸水小麦が水を十分に切っ
てからトレイ(皿)に5cm以内の薄層で盛りつけら
れ、25℃±3℃の範囲で13時間以内の発芽培養処理
を施されるので、普通小麦粉に混合したり、グルテンを
別に添加しなくてもパンの原料として適したものとな
る。さらに得られた無菌発芽小麦を用いたパンは、発芽
効果で特別な成分が生成されるため栄養価が高く、健康
食としての普及を望むことができる。
【0070】さらに詳しく述べれば、本発明は、次の利
点がある。 (1)吸水小麦を、トレイに盛りつけるので清浄、殺菌
が容易である。この点、従来の製法では、大型タンクに
仕込むので、殺菌が困難である。 (2)5cm以下の薄層で培養することによって吸水小
麦全体が均一に加温できる利点がある。 (3)培養温度は、25℃±3℃未満で精度よく温度制
御するので、発芽が均一となり、このように発芽を均一
にすると、粒毎の成分も均一となり、培養時間短縮の効
果もある。 (4)底部がメッシュ或いはネットから形成されたトレ
イ(皿)に盛りつけることによって、空気の流通が可能
となり、小麦の発芽がトレイの上下で均一に進む効果が
ある。 (5)殺菌は、1)洗浄時、2)吸水時、3)発芽工程
の中間時、及び4)培養後行うので、全工程を通じて有
害菌の毒素吐出の菌濃度である107/g以下で培養さ
れることで、生理的に安全な無菌発芽小麦が得られる。
特に、1回目は「洗浄から加温前までに」、2回目は培養
中途に、2回行うので、有害菌の増殖の少ない工程で製
パン能に優れた発芽小麦が得られる。
【0071】特に、本発明によれば、次の効果が得られ
る。 (1)トレイ等の培養容器が清浄・殺菌容易であって、
培養装置からの雑菌汚染が無い。 (2)薄層培養で均一加熱ができるので、粒毎の発芽の
バラツキが少なく、従って適温管理可能のため、短時間
で培養終了し、成分蓄積も良好である。この点、大量の
培養液に浸漬した場合は、玄米と異なり、発芽しないか
又は極めて発芽が不均一で成分蓄積が少ない上に、培養
後、発芽小麦に蓄えた有効成分が培養液中に移行する
他、菌汚染が甚だしくなって異臭が発生することとな
る。 (3)グルテン活性が良好で、アミラーゼ能の低い製パ
ン能に優れた発芽小麦ができる。 (4)培養→殺菌→フリーズドライまで、一貫生産も可
能である。
【0072】尚、本発明に係る無菌発芽小麦の用途とし
ては、上記パンに限らず、各種食品ないし飲料が挙げら
れる。
【0073】以上、パンの原料である小麦について詳細
な説明を行ったが、本発明は、大麦についても適用可能
であり、発芽全粒のまま、破砕物として又は抽出物を得
て各種食品、ビール、その他の飲料等に添加・利用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理工程を示すブロック図
【図2】本発明の処理工程の代表例を示す概略説明図

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水処理した小麦ないし大麦(以下、単に
    「小麦」と略称する。)に発芽培養処理を施す発芽小麦
    ないし大麦(以下、単に「発芽小麦」と略称する。)の
    製造方法において、洗浄処理、吸水兼培養前殺菌処理、
    発芽培養処理、殺菌処理、乾燥処理の全ての処理を品温
    40℃以下で行うことを特徴とする無菌発芽小麦の製造
    方法。
  2. 【請求項2】下記の全ての処理を品温40℃以下で行う
    ことを特徴とする無菌発芽小麦の製造方法。 (1)小麦を清浄水で洗浄処理後、(2)0.05%濃
    度の塩素剤を添加した水への浸漬或いはシャワー浴など
    により、小麦の水分含有量が概ね40%となるまで吸水
    兼培養前殺菌処理を施し、(3)次いで、吸水小麦を、
    水を十分に切ってからトレイ(皿)に5cm以内の薄層
    で盛りつける薄層盛りつけ処理をし、(5)25℃±3
    ℃の範囲で、13時間以内の発芽培養処理を施し、
    (6)胚芽部分の発芽に伴う膨出により表皮の一部が破
    裂ないし欠損し乍ら芽の部分が表皮の外部に露出しない
    か、又は芽が1.5mm以下の露出状態で発芽活動を停
    止し、(7)発芽した小麦を無加熱殺菌処理すること
  3. 【請求項3】洗浄処理・吸水兼培養前殺菌処理が、有機
    酸又は無機酸でpH3.0〜5.0の微酸性に調整され
    た清浄水で行なわれることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の無菌発芽小麦の製造方法。
  4. 【請求項4】吸水兼培養前殺菌処理が、0.05%濃度
    の塩素剤浸漬処理で行われることを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の無菌発芽小麦の製造方法。
  5. 【請求項5】吸水兼培養前殺菌処理が、減圧及び加圧に
    耐える密閉タンク内に吸水小麦を盛りつけたトレイを収
    納し、密閉タンクの空気を吸引除去してから、水に可溶
    性の炭酸ガスを封入して吸水小麦の浸漬水のpHを微酸
    性にして行われることを特徴とする請求項1、2又は3
    に記載の無菌発芽小麦の製造方法。
  6. 【請求項6】薄層盛りつけ処理が、トレイ(皿)の底部
    が小麦より小さな網目ないしはパンチング孔を有するメ
    ッシュ或いはネットから形成され、該トレイ(皿)底部
    からの空気の流通を可能としたトレイ(皿)に対して行
    われることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の無菌発芽小麦の製造方法。
  7. 【請求項7】発芽培養処理の温度制御が、吸水小麦を5
    cm以内の薄層で盛りつけたトレイ(皿)を多段式キャ
    リッジ(棚台車)に積載して密閉タンク又は常圧密閉室内
    に収納し、全てのトレイが25℃±3℃の範囲の温度環
    境に置かれるように空気循環を実施することによって行
    われることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の無菌発芽小麦の製造方法。
  8. 【請求項8】発芽培養処理の温度制御が、密閉タンク又
    は常圧密閉室内に温度制御可能な多段の加温盤を設け
    て、吸水小麦を5cm以内の薄層で盛りつけたトレイを
    加温盤と加温盤の間に挿入して、全てのトレイが25℃
    ±3℃の範囲の温度環境に置かれるように加温盤の温度
    を制御して発芽を促進し、発芽可能な小麦の全粒をムラ
    なく均一に発芽させることにより発芽所用時間を短縮す
    ることによって行われることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の無菌発芽小麦の製造方法。
  9. 【請求項9】密閉室が、減圧及び加圧に耐える密閉タン
    クであることを特徴とする請求項7又は8に記載の無菌
    発芽小麦の製造方法。
  10. 【請求項10】発芽培養処理における培養時間の短縮
    が、減圧及び加圧に耐える密閉タンク内に吸水小麦を5
    cm以内の薄層で盛りつけたトレイを収納した後、発芽
    の進行に伴い発生し、吸水小麦層に残留して発芽現象を
    阻害するガスを吸引除去し、その後、無菌濾過空気また
    は酸素濃度を高めた空気を封入するなどで発芽環境を最
    適状態に保ちつづけることで行われることを特徴とする
    請求項1〜9のいずれかに記載の無菌発芽小麦の製造方
    法。
  11. 【請求項11】発芽培養処理における加温(25℃±3
    ℃)開始後、8〜10時間で密閉タンクを一旦減圧に
    し、炭酸ガスを封入することによって殺菌処理が行われ
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の無
    菌発芽小麦の製造方法。
  12. 【請求項12】発芽した小麦を殺菌処理した後、品温4
    0℃以下の温度で脱水処理を行い発芽小麦を乾燥させる
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の無
    菌発芽小麦の製造方法。
  13. 【請求項13】(1)小麦を有機酸又は無機酸でpH
    3.0〜5.0の微酸性に調整された清浄水で洗浄処理
    後、(2)浸漬或いはシャワー浴などにより吸水小麦の
    水分含有量が概ね40%となるまで吸水処理し、(3)
    水を十分に切った吸水小麦を5cm以内の薄層でトレイ
    に盛りつける薄層盛りつけ処理をし、(4)常圧密閉室
    または減圧及び加圧に耐える密閉タンクに収納し、
    (5)全てのトレイが25℃±3℃の範囲の温度環境に
    置かれるように温度を制御して発芽を促進し、開始後6
    〜10時間で密閉タンクを一旦減圧にし、次いで炭酸ガ
    スの封入による殺菌処理を施し、(6)胚芽部分の発芽
    に伴う膨出により表皮の一部が破裂しながら、芽が概ね
    1.5mm以下の状態で加温を停止し、13時間以内で
    発芽培養処理を終了し、(7)密閉タンクからトレイを
    搬出した後、清浄水で水洗することを特徴とする無菌発
    芽小麦の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれかに記載の無菌
    発芽小麦の製造方法によって得られたことを特徴とする
    無菌発芽小麦。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の無菌発芽小麦を用い
    たことを特徴とするパンその他の飲食品。
JP2002145549A 2002-05-21 2002-05-21 無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の飲食品 Pending JP2003333982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002145549A JP2003333982A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の飲食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002145549A JP2003333982A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の飲食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003333982A true JP2003333982A (ja) 2003-11-25

Family

ID=29704802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002145549A Pending JP2003333982A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の飲食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003333982A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003342187A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Kirin Brewery Co Ltd 新規肝障害抑制剤
WO2006027975A1 (ja) * 2004-09-08 2006-03-16 Sapporo Breweries Limited 穀類種子の粉砕度を調整し、パンの膨化率を調節する方法
JP2008509203A (ja) * 2004-08-13 2008-03-27 ムーラン・スフレ・エス アー 穀粒の汚染除去を行うための方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003342187A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Kirin Brewery Co Ltd 新規肝障害抑制剤
JP4484420B2 (ja) * 2002-05-23 2010-06-16 キリンホールディングス株式会社 新規肝障害抑制剤
JP2008509203A (ja) * 2004-08-13 2008-03-27 ムーラン・スフレ・エス アー 穀粒の汚染除去を行うための方法
WO2006027975A1 (ja) * 2004-09-08 2006-03-16 Sapporo Breweries Limited 穀類種子の粉砕度を調整し、パンの膨化率を調節する方法
JP2006075060A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Sapporo Breweries Ltd 穀類種子の粉砕度を調整し、パンの膨化率を調節する方法
AU2005281134B2 (en) * 2004-09-08 2009-01-29 Sapporo Breweries Limited Method of controlling rising ratio of bread by controlling milling extent of cereal grains
JP4663281B2 (ja) * 2004-09-08 2011-04-06 サッポロビール株式会社 穀類種子の粉砕度を調整し、パンの膨化率を調節する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chaves‐López et al. Traditional fermented foods and beverages from a microbiological and nutritional perspective: the Colombian heritage
KR101552957B1 (ko) 천연발효 블랙베리 식초의 제조방법
CN107897887A (zh) 一种糙米酵素的制备方法
CN101554216A (zh) 食用豆豉的加工方法
KR101983039B1 (ko) 누룩장 제조방법
KR101917747B1 (ko) 새싹보리를 이용한 발효사료의 제조방법 및 이에 의해 제조된 발효사료
KR101252810B1 (ko) 생막걸리 및 그 제조방법
KR100903488B1 (ko) 쌀눈 쌀을 이용한 무균화 포장밥의 제조방법
JP4546068B2 (ja) 食感、炊飯性及び安全性の優れた発芽玄米の製造方法及びこの方法によって製造された発芽玄米
CN107455666B (zh) 一种耐贮存营养大米的加工方法
BG106921A (bg) Метод за малцоване на зърна
KR20100136813A (ko) 유산균을 함유하는 쌀 개량 누룩 및 이를 이용한 쌀 막걸리의 제조방법
KR101881940B1 (ko) 발아취가 감소된 발아현미의 제조방법
JP2003333982A (ja) 無菌発芽小麦ないし大麦及びその製造方法並びに無菌発芽小麦ないし大麦を用いたパンその他の飲食品
KR101930764B1 (ko) 호두 추출물을 포함하는 전통주의 제조방법
WO2003057860A1 (fr) Initiateur de fermentation solide possedant une stabilite au stockage amelioree
CN110004009A (zh) 一种猕猴桃甜柿复合果酒及其酿造方法
JP2002045135A (ja) 無菌発芽玄米及びその製造方法
CN109666560B (zh) 利用植物胚芽制备酒的方法
KR100679848B1 (ko) 상황버섯성분이 함유된 곡물의 발아방법 및 발아장치
JP6360346B2 (ja) 自然発酵システムを利用した発酵製品の製造方法及びその発酵製品並びに菌叢の拡張・利用方法
CN106562335A (zh) 一种草莓酱的制作方法
JPH0838077A (ja) 低蛋白質米、その製造方法及びその加工方法
CN101724532B (zh) 一种洋蓟酒的制造工艺
KR102674201B1 (ko) 표고버섯 발효식품