JP2003332371A - 突起電極の形成方法およびその装置 - Google Patents

突起電極の形成方法およびその装置

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    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面積の小さいパッド電極上にも、はんだバン
プを確実に形成する。 【解決手段】 半導体装置10は、半導体チップ12の
パッド電極14上の一部161に突設された凸状体18
と、凸状体18上及びパッド電極14上の残部162に
形成されたはんだバンプ20とを備えたものである。パ
ッド電極14の一部に凸状体18を設ければ、凸状体1
8の先端に力が集中するので、溶融はんだの凝集力に打
ち勝って、凸状体18が溶融はんだ中に入り込む。これ
に引きずられるように、パッド電極14も溶融はんだに
接触する。したがって、凸状体18と溶融はんだとの界
面及びパッド電極14と溶融はんだとの界面に、合金層
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半球状のはんだバ
ンプを有するFC(flip chip)やBGA(ballgrid ar
ray)などに用いられる、突起電極の形成方法およびそ
の装置に関する。以下、「突起電極の形成方法」及び
「突起電極装置」を、それぞれ「半導体装置の製造方
法」及び「半導体装置」と言い換えるものとする。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化及び薄型化に伴
い、電子部品の高密度実装技術が急速に進展している。
この高密度実装を実現する半導体装置として、半球状の
はんだバンプを有するものが広く使われている。図6
は、このような従来の半導体装置を示す断面図である。
以下、この図面に基づき説明する。
【0003】半導体装置80は、半導体チップ82上に
形成されたパッド電極84と、パッド電極84上に形成
されたはんだバンプ88とを備えている。パッド電極8
4は、半導体チップ82上に形成されたアルミニウム電
極840と、アルミニウム電極840上に形成されたニ
ッケル層841と、ニッケル層841上に形成された金
層842とからなる。ニッケル層841及び金層842
はUBM(under barrier metal)層である。はんだバ
ンプ88は錫合金からなる。半導体チップ82上のパッ
ド電極84以外の部分は、保護膜90で覆われている。
【0004】図7及び図8は、半導体装置80の製造方
法を示す断面図である。以下、この図面に基づき説明す
る。
【0005】まず、半導体チップ82上にアルミニウム
電極840を形成し、アルミニウム電極840以外の部
分にポリイミド樹脂によって保護膜90を形成する(図
7[1])。これらは、例えばフォトリソグラフィ技術
及びエッチング技術を用いて形成される。続いて、アル
ミニウム電極840表面にジンケート処理を施した後
に、無電解めっき法を用いてアルミニウム電極840上
にニッケル層841及び金層842を形成する(図7
[2])。UBM層(ニッケル層841及び金層84
2)を設ける理由は、アルミニウム電極840にはんだ
濡れ性を付与するためである。最後に、図7[2]に示
すパッド電極84を溶融はんだ92に接触させることに
より、パッド電極84上にはんだバンプ88を形成する
(図8及び図7[3])。このようにして得られた半導
体装置80は、はんだバンプ88を介して、他の半導体
チップや配線板に電気的及び機械的に接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の半導体装置80
の更なる微細化によって、パッド電極84の面積もます
ます小さくなっている。しかしながら、パッド電極84
の面積が小さくなればなるほど、はんだ濡れ性が低下し
て、はんだバンプ88を形成できない場合が生じてき
た。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、面積の小さい
パッド電極上にも、はんだバンプを確実に形成できる、
半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、パッド電極
の面積が小さいほど、はんだ濡れ性が低下する現象につ
いて、実験及び考察を繰り返すことにより次の知見を得
た。
【0009】パッド電極の面積が小さいほど、そのパッ
ド電極に接触する溶融はんだの表面積も小さくなる。そ
の結果、パッド電極に接触する溶融はんだの凝集力(す
なわち表面張力によって球になろうとする力)が大きく
なるので、パッド電極に対する溶融はんだの付着力が小
さくなる。このことは、例えばハスやサトイモの葉の上
の水玉が小さいほど真球に近くなることからも、容易に
理解できる。これが、パッド電極の面積が小さいほど、
はんだ濡れ性が低下する理由と考えられる。
【0010】本発明は、この知見に基づきなされたもの
である。すなわち、請求項1記載の半導体装置は、パッ
ド電極上の一部に突設された凸状体と、凸状体上及びパ
ッド電極上の残部に形成されたはんだバンプとを備えた
ものである(請求項1)。
【0011】パッド電極の一部に凸状体を設ければ、こ
の凸状体の先端に力が集中するので、溶融はんだの凝集
力に打ち勝って、凸状体が溶融はんだ中に入り込む。こ
れに引きずられるように、パッド電極も溶融はんだに接
触する。したがって、凸状体と溶融はんだとの界面及び
パッド電極と溶融はんだとの界面に、合金層が形成され
る。また、凸状体は溶融はんだ表面の酸化膜を突き破る
作用もあるので、これによってもはんだ濡れ性が向上す
る。更に、凸状体の側壁にもはんだが盛られるので、は
んだバンプのはんだ量も増加する。なお、パッド電極に
は、周囲から窪んだ位置にあるものも含まれる。このよ
うなパッド電極は、はんだ濡れ性が更に悪いので、本発
明の構造が有効である。
【0012】請求項2記載の半導体装置は、請求項1記
載の半導体装置において、凸状体の断面が台形状又は三
角形状である。この場合は、凸状体の先端に力がより集
中するので、はんだ濡れ性がより向上する。
【0013】請求項3記載の製造方法は、パッド電極上
の一部に凸状体を突設する工程と、凸状体上及びパッド
電極上の残部にはんだバンプを形成する工程とを備えた
ものである。これは、請求項1記載の半導体装置を製造
する方法である。
【0014】請求項4記載の製造方法は、請求項3記載
の製造方法において、凸状体がはんだバンプと同じ融点
又ははんだバンプよりも高い融点のはんだからなる。こ
の場合も同様の作用及び効果を奏するが、製造された半
導体装置には凸状体がない。この凸状体は、はんだバン
プ内に溶融してしまうからである。
【0015】請求項5記載の製造方法は、請求項3又は
4記載の製造方法において、パッド電極上の一部に凸状
体を突設する工程が、少なくともパッド電極の全面に凸
状体となる材料を成膜する工程と、パッド電極及び凸状
体となる材料の上にフォトレジストパターンを形成する
工程と、フォトレジストパターンを用いて凸状体となる
材料を等方性エッチングする工程と、フォトレジストパ
ターンを除去する工程とを備えたものである。この場合
は、凸状体となる材料がフォトレジストパターンで保護
されつつ等方性エッチングされるので、フォトレジスト
パターン下のサイドエッチングによって凸状体の断面が
台形状又は三角形状となる。
【0016】請求項6記載の半導体装置は、パッド電極
の周囲が保護膜によって覆われ、パッド電極の表面が保
護膜の表面から突出し、パッド電極上にはんだバンプが
形成されたものである。すなわち、パッド電極自体が前
述した凸状体になっているので、前述した凸状体と同様
の作用及び効果を奏する。また、パッド電極の表面は、
平面でも曲面(凸面、凹面等)でもよい。更に、後述す
るように、パッド電極の表面は、それに垂直な断面が角
部を有するものが好ましい。
【0017】このとき、パッド電極は、その表面の周囲
に保護膜の表面から突出する側壁を有する、としてもよ
い(請求項7)。パッド電極の表面に垂直なパッド電極
の断面が台形状又は三角形状である、としてもよい(請
求項8)。パッド電極の表面及び側壁にはんだ濡れ性を
向上させる処理(例えば金メッキ)が施された、として
もよい(請求項9)。
【0018】請求項10記載の半導体装置の製造方法
は、パッド電極の周囲が保護膜によって覆われ、パッド
電極の表面が保護膜の表面から突出し、パッド電極上に
はんだバンプが形成され、パッド電極の表面に垂直なパ
ッド電極の断面が等脚台形状である半導体装置を製造す
る方法である。そして、等脚台形の脚と底辺とのなす角
を変えることによりはんだバンプの形状を変える、こと
を特徴としている。
【0019】本発明者は、等脚台形の脚と底辺とのなす
角度が様々なパッド電極を作成し、その角度とはんだバ
ンプの形状との関係を調べた。このとき、スクリーン印
刷又ははんだボールによって、パッド電極上にはんだバ
ンプを形成したので、はんだバンプのはんだ量は一定で
ある。その結果、等脚台形の脚と底辺とのなす角度を例
えば0°から90°まで変化させると、はんだバンプの
高さは徐々に増加しある角度で最大値となって減少に転
ずることが明らかになった。したがって、この現象を利
用することにより、同じはんだ量でも高さの異なるはん
だバンプが得られる。
【0020】請求項11記載の製造方法は、請求項10
記載の製造方法において、パッド電極を溶融はんだに接
触させることにより、パッド電極上にはんだバンプを形
成するものである。パッド電極は、溶融はんだの噴流面
に接触させてもよく、溶融はんだの静止面に接触させて
もよく、溶融はんだ中に浸漬することにより溶融はんだ
に接触させてもよい。
【0021】本発明者は、等脚台形の脚と底辺とのなす
角度が様々なパッド電極を作成し、パッド電極を溶融は
んだに接触させてはんだバンプを形成し、その角度とは
んだバンプのはんだ量及び高さとの関係を調べた。その
結果、等脚台形の脚と底辺とのなす角度を例えば0°か
ら90°まで変化させると、はんだバンプのはんだ量及
び高さは徐々に増加しある角度で最大値となって減少に
転ずることが明らかになった。したがって、この現象を
利用することにより、同じパッド電極の面積でもはんだ
量及び高さの異なるはんだバンプが得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る半導体装置
の第一実施形態を示す断面図である。以下、この図面に
基づき説明する。
【0023】本実施形態の半導体装置10は、半導体チ
ップ12のパッド電極14上の一部161に突設された
凸状体18と、凸状体18上及びパッド電極14上の残
部162に形成されたはんだバンプ20とを備えたもの
である。パッド電極14は、アルミニウム電極140、
ニッケル層141及び金層142からなる。ニッケル層
141及び金層142はUBM層である。凸状体18は
銅からなり、はんだバンプ20は共晶はんだからなる。
半導体チップ12上のパッド電極14以外の部分は、保
護膜22で覆われている。
【0024】パッド電極14は、直径が50μm程度の
円板状である。ニッケル層141及び金層142(UB
M層)は、パッド電極14のはんだ濡れ性を高めるため
に設けられている。凸状体18の断面形状は、先端に力
を集中させるために台形状又は三角形状が好ましい。
【0025】図2及び図3は、半導体装置10の製造方
法を示す断面図である。以下、この図面に基づき説明す
る。
【0026】まず、アルミニウムによってアルミニウム
電極140を形成し、ポリイミド樹脂や酸化膜によって
保護膜22を形成する(図2[1])。これらは、例え
ばフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて
形成される。続いて、アルミニウム電極140上にニッ
ケル層141及び金層142を形成する(図2
[2])。このとき、アルミニウム電極140表面にジ
ンケート処理を施した後に、無電解めっき法を用いてニ
ッケル層141及び金層142を形成する。
【0027】続いて、パッド電極14上の一部に凸状体
18を突設する(図2[3])。例えば、パッド電極1
4上及び保護膜22上に銅をスパッタリングやめっきな
どで成膜し、その上にフォトレジストパターンを形成
し、このフォトレジストパターンを用いて銅をエッチン
グし、最後にフォトレジストパターンを除去することに
より、凸状体18を形成することができる。この銅をエ
ッチングする際に、ウェットエッチングなどの等方性エ
ッチングを用いれば、断面が台形状又は三角形状の鋭利
な凸状体18が容易に得られる。
【0028】最後に、図2[3]に示す状態の半導体チ
ップ12を溶融はんだ24に浸漬することにより、パッ
ド電極14上にはんだバンプ20を形成する(図3及び
図2[4])。このようにして得られた半導体装置10
は、はんだバンプ20を介して、他の半導体チップや配
線板に電気的及び機械的に接続される。
【0029】パッド電極14の一部に凸状体18を設け
れば、凸状体18の先端に力が集中するので、溶融はん
だ24の凝集力に打ち勝って、凸状体18が溶融はんだ
24中に入り込む。これに引きずられるように、パッド
電極14も溶融はんだ24に接触する。したがって、凸
状体18と溶融はんだ24との界面及びパッド電極14
と溶融はんだ24との界面に、合金層(図示せず)が形
成される。また、凸状体18は溶融はんだ24表面の酸
化膜(図示せず)を突き破る作用もあるので、これによ
ってもはんだ濡れ性が向上する。更に、凸状体18の側
壁にもはんだが盛られるので、はんだバンプ20のはん
だ量も増加する。
【0030】なお、凸状体18は、はんだバンプ20と
同じ融点のはんだ、又ははんだバンプ20よりも高い融
点のはんだからなるものとしてもよい。この場合も同様
の作用及び効果を奏するが、製造された半導体装置10
には凸状体18がない。この凸状体18は、はんだバン
プ20内に溶融してしまうからである。
【0031】図4は、本発明に係る半導体装置の第二実
施形態を示す断面図である。以下、この図面に基づき説
明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すこと
により説明を省略する。
【0032】本実施形態の半導体装置30は、パッド電
極32の周囲が保護膜22によって覆われ、パッド電極
32の表面34が保護膜22の表面から突出し、パッド
電極32上にはんだバンプ36が形成されたものであ
る。パッド電極32は、その表面34の周囲に保護膜2
2の表面から突出する側壁38を有する。パッド電極3
2の表面34に垂直な、パッド電極32の断面が四角形
状である。パッド電極32の表面34及び側壁38に、
はんだ濡れ性を向上させる金メッキ(金層322)が施
されている。本実施形態の半導体装置30によれば、パ
ッド電極32自体が前述した凸状体になっているので、
前述した凸状体と同様の作用及び効果を奏する。
【0033】次に、半導体装置30の製造方法の一例に
ついて説明する。まず、半導体チップ22上にアルミニ
ウム電極140を形成する。続いて、アルミニウム電極
140の周囲に保護膜22を形成する。続いて、保護膜
22上にフォトレジスト膜(図示せず)を形成する。続
いて、アルミニウム電極140上の保護膜22及びフォ
トレジスト膜で囲まれた空間に、ニッケル層321を無
電解メッキにより形成する。続いて、フォトレジスト膜
を除去することにより、パッド電極32の表面34が保
護膜22の表面から突出した構造が得られる。続いて、
ニッケル層321上に金層322を無電解メッキにより
形成する。最後に、パッド電極32を溶融はんだ(図示
せず)に接触させることにより、パッド電極32上には
んだバンプ36を形成する。
【0034】また、パッド電極42は次のように形成し
てもよい。まず、保護膜22上にニッケルをスパッタリ
ングや蒸着などで成膜し、その上にフォトレジストパタ
ーンを形成し、このフォトレジストパターンを用いてニ
ッケルをエッチングし、最後にフォトレジストパターン
を除去する。このニッケルをエッチングする際に、RI
E(reactive ion etching)などの異方性エッチングを
用いれば、断面が四角状のニッケル層321が容易に得
られる。
【0035】図5は、本発明に係る半導体装置の第三実
施形態を示す断面図である。以下、この図面に基づき説
明する。ただし、図4と同じ部分は同じ符号を付すこと
により説明を省略する。
【0036】本実施形態の半導体装置40は、パッド電
極42の周囲が保護膜22によって覆われ、パッド電極
42の表面44が保護膜22の表面から突出し、パッド
電極42上にはんだバンプ46が形成されたものであ
る。パッド電極42は、その表面44の周囲に保護膜2
2の表面から突出する側壁48を有する。パッド電極4
2の表面44に垂直な、パッド電極42の断面が等脚台
形状である。パッド電極42の表面44及び側壁48
に、はんだ濡れ性を向上させる金メッキ(金層422)
が施されている。本実施形態の半導体装置40によれ
ば、パッド電極42自体が前述した凸状体になっている
ので、前述した凸状体と同様の作用及び効果を奏する。
【0037】半導体装置40の製造方法は第二実施形態
に準ずる。ただし、ニッケル層421を無電解メッキに
より形成する際に、ニッケル層421を円錐台状に成長
させる必要がある。そのため、このときに使用されるフ
ォトレジスト膜には、斜め方向から光を当てるなどの方
法によって、円錐台状の開口部が形成されている。
【0038】また、パッド電極42は次のように形成し
てもよい。まず、保護膜22上にニッケルをスパッタリ
ングや蒸着などで成膜し、その上にフォトレジストパタ
ーンを形成し、このフォトレジストパターンを用いてニ
ッケルをエッチングし、最後にフォトレジストパターン
を除去する。このニッケルをエッチングする際に、ウェ
ットエッチングなどの等方性エッチングを用いれば、断
面が台形状又は三角形状の鋭利なニッケル層421が容
易に得られる。
【0039】更に、本発明者は、等脚台形の脚と底辺と
のなす角度θが様々なパッド電極42を作成し、パッド
電極42を溶融はんだ(図示せず)に接触させてはんだ
バンプ46を形成し、角度θとはんだバンプ46のはん
だ量v及び高さh2との関係を調べた。その結果、角度
θを例えば0°から90°まで変化させると、はんだバ
ンプ46のはんだ量v及び高さh2は徐々に増加しある
角度θmaxで最大値となって減少に転ずることが明らか
になった。したがって、この現象を利用することによ
り、同じパッド電極42の面積でもはんだ量v及び高さ
h2の異なるはんだバンプ46が得られる。なお、角度
θが90°の場合が図4に示すパッド電極32であり、
そのときのはんだバンプ36の高さがh1(<h2)で
ある。
【0040】なお、本発明は、言うまでもないが、上記
実施形態に限定されるものではない。例えば、凸状体の
断面形状は、長方形状や正方形状でもよい。凸状体は、
スクリーン印刷法やリフトオフ法などで形成してもよ
い。はんだバンプは、無鉛はんだ等を用いてもよい。半
導体チップ(FC)の代わりに、配線板(BGA)を用
いてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置及びその製造方
法(請求項1乃至5)によれば、パッド電極上の一部に
突設された凸状体と、凸状体上及びパッド電極上の残部
に形成されたはんだバンプとを備えたことにより、凸状
体が溶融はんだ中に容易に入り込み、これによりパッド
電極も溶融はんだに容易に接触するので、はんだ濡れ性
を向上できる。また、凸状体が溶融はんだ表面の酸化膜
を突き破るので、これによってもはんだ濡れ性を向上で
きる。更に、凸状体の側壁にもはんだが盛られるので、
はんだバンプのはんだ量も増加できる。これらの相乗作
用によって、面積の小さいパッド電極上にも、はんだバ
ンプを確実に形成できる。
【0042】また、凸状体の断面が台形状又は三角形状
である場合は、凸状体の先端に力がより集中するので、
はんだ濡れ性をより向上できる。
【0043】更に、凸状体となる材料をフォトレジスト
パターンで保護しつつ等方性エッチングすることによ
り、フォトレジストパターン下のサイドエッチングを利
用して凸状体の断面を台形状又は三角形状に容易に形成
できる。
【0044】本発明に係る半導体装置及びその製造方法
(請求項6乃至11)によれば、パッド電極の周囲が保
護膜によって覆われ、パッド電極の表面が保護膜の表面
から突出し、パッド電極上にはんだバンプが形成されて
いることにより、凸状のパッド電極の角部が溶融はんだ
中に容易に入り込み、これによりパッド電極も溶融はん
だに容易に接触するので、はんだ濡れ性を向上できる。
また、凸状のパッド電極の角部が溶融はんだ表面の酸化
膜を突き破るので、これによってもはんだ濡れ性を向上
できる。更に、凸状のパッド電極の側壁にもはんだが盛
られるので、はんだバンプのはんだ量も増加できる。こ
れらの相乗作用によって、面積の小さいパッド電極上に
も、はんだバンプを確実に形成できる。
【0045】また、凸状のパッド電極の断面が台形状又
は三角形状である場合は、凸状のパッド電極の先端に力
がより集中するので、はんだ濡れ性をより向上できる。
【0046】更に、パッド電極の表面に垂直なパッド電
極の断面が等脚台形状である場合に、等脚台形の脚と底
辺とのなす角を変えてはんだバンプの形状を変えること
により、同じはんだ量に対して高さの異なるはんだバン
プを得ることができる。このとき、パッド電極を溶融は
んだに接触させてはんだバンプを形成することにより、
同じパッド電極の面積でもはんだ量及び高さの異なるは
んだバンプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第一実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1の半導体装置の製造方法を示す断面図であ
り、図2[1]〜図2[4]の順に工程が進行する。
【図3】図1の半導体装置の製造方法における一工程を
示す断面図である。
【図4】本発明に係る半導体装置の第二実施形態を示す
断面図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の第三実施形態を示す
断面図である。
【図6】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図7】図6の半導体装置の製造方法を示す断面図であ
り、図7[1]〜図7[3]の順に工程が進行する。
【図8】図6の半導体装置の製造方法における一工程を
示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体装置 12 半導体チップ 14 パッド電極 161 パッド電極上の一部 162 パッド電極上の残部 18 凸状体 20 はんだバンプ 30 半導体装置 32 パッド電極 34 パッド電極の表面 36 はんだバンプ 38 パッド電極の側壁 40 半導体装置 42 パッド電極 44 パッド電極の表面 46 はんだバンプ 48 パッド電極の側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 大 東京都練馬区東大泉1−19−43 株式会社 タムラ製作所内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB06 CC22 CD25 GG03 5F044 QQ02 QQ03 QQ04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッド電極上の一部に凸状体が突設さ
    れ、この凸状体上及び前記パッド電極上の残部にはんだ
    バンプが形成された、突起電極装置。
  2. 【請求項2】 前記パッド電極の表面に垂直な、前記凸
    状体の断面が台形状又は三角形状である、 請求項1記載の突起電極装置。
  3. 【請求項3】 パッド電極上の一部に凸状体を突設する
    工程と、この凸状体上及び前記パッド電極上の残部には
    んだバンプを形成する工程と、 を備えた突起電極の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記凸状体が、前記はんだバンプと同じ
    融点又は前記はんだバンプよりも高い融点のはんだから
    なる、 請求項3記載の突起電極の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記パッド電極上の一部に前記凸状体を
    突設する工程は、少なくとも前記パッド電極の全面に前
    記凸状体となる材料を成膜する工程と、前記パッド電極
    及び前記凸状体となる材料の上にフォトレジストパター
    ンを形成する工程と、このフォトレジストパターンを用
    いて凸状体となる材料を等方性エッチングする工程と、
    前記フォトレジストパターンを除去する工程とを備え
    た、 請求項3又は4記載の突起電極の形成方法。
  6. 【請求項6】 パッド電極の周囲が保護膜によって覆わ
    れ、前記パッド電極の表面が前記保護膜の表面から突出
    し、前記パッド電極上にはんだバンプが形成された、突
    起電極装置。
  7. 【請求項7】 前記パッド電極は、その表面の周囲に前
    記保護膜の表面から突出する側壁を有する、 請求項6記載の突起電極装置。
  8. 【請求項8】 前記パッド電極の表面に垂直な、当該パ
    ッド電極の断面が台形状又は三角形状である、 請求項7記載の突起電極装置。
  9. 【請求項9】 前記パッド電極の表面及び側壁に、はん
    だ濡れ性を向上させる処理が施された、 請求項7記載の突起電極装置。
  10. 【請求項10】 パッド電極の周囲が保護膜によって覆
    われ、前記パッド電極の表面が前記保護膜の表面から突
    出し、前記パッド電極上にはんだバンプが形成され、前
    記パッド電極の表面に垂直な当該パッド電極の断面が等
    脚台形状である半導体装置を製造する方法であって、 前記等脚台形の脚と底辺とのなす角を変えることにより
    前記はんだバンプの形状を変える、ことを特徴とする突
    起電極の形成方法。
  11. 【請求項11】 前記パッド電極を溶融はんだに接触さ
    せることにより、当該パッド電極上にはんだバンプを形
    成する、 請求項10記載の突起電極の形成方法。
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