JP4324573B2 - 半導体装置及び実装構造体 - Google Patents

半導体装置及び実装構造体 Download PDF

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Description

本発明は、ポストを覆うようにボールが形成されるバンプを備えた半導体装置及びそれを実装した実装構造体に関する。
携帯電話やデジタルカメラ等のさまざまな電子機器の小型化・高機能化に伴い、LSI(Large Scale Integration)やLSIパッケージの小型化を実現するバンプ・ピッチ(互いに隣接するバンプ同士の間隔)の微細化への要求が高まっている。近年では、LSIやLSIパッケージの実装面積の縮小に適した接続方法として「フリップチップ接続」が採用されているが、当該フリップチップ接続では、半田製のバンプを溶融させて接続している。その際、互いに隣接するバンプ同士が接触してショートが発生する可能性があるため、一般的にバンプ・ピッチを200〜250μm程度に保持している。
しかしながら、LSIやLSIパッケージの更なる小型化を図るには、バンプ・ピッチの微細化が不可欠な課題となっており、バンプ・ピッチの微細化を巡る種々の技術が開発されている(例えば非特許文献1参照)。
具体的に、非特許文献1に記載の技術では、フォトレジスト材料の改良,フォトレジスト・パターニング時の露光・現像パラメータの最適化,めっき時に用いる電流の精密なコントロール等によりバンプ・ピッチの微細化を図る旨記載されており、その技術を用いたバンプの形成方法がそのページ中の後半部分に図面を用いて掲載されている。
当該ページ中の図面を用いたバンプの形成方法を簡単に説明すると、始めに「1)ウェハ」に示す通り、ウェハ(無数のドット状を呈した部位)上に電極(青色を呈した部位)と保護膜(青色斜線を呈した部位)とを形成し、その後「2)シード層形成」,「3)フォトレジスト・パターニング、はんだめっき」,「4)フォトレジスト剥離、シード層エッチング」の各処理を経て、露出した状態の電極をシード層(緑色を呈した部位及びオレンジ色斜線を呈した部位で電極とバンプとの密着性を高める下地金属膜に相当するもの)で完全に覆い、最終的に「5)リフロー、バンプ形成」の処理で半田をリフロー(溶融)させて略球形状のバンプを形成している。
非特許文献1に記載の技術は、確かに、バンプ・ピッチの2次元的な微細化を図る上では有用であるが、今日では、LSI又はLSIパッケージ同士を積層しながら互いに接合して電子機器の小型化を図る場合もあり、バンプ・ピッチの2次元的な微細化に加えて「バンプに一定の高さを維持させる」という3次元的な要素も要求されている。バンプに一定の高さを維持させるために、一般的には、電極上に形成された下地金属膜上に「ポスト」を立設してそのポストを半田(ボール)で覆ったバンプを採用している。
"超微細ピッチはんだバンプを形成、接続する技術を実用化〜世界初!35μmピッチはんだバンプの形成、接続を実現〜",[online],2003年12月15日,富士通株式会社,[2005年2月28日検索],インターネット<URL:http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/12/15.html>
ところで、ポストを立設する構成では、その製造工程において、ポストを立設した後にめっき処理で半田の塊をポスト上に形成し、その後半田をリフローさせることでポストを半田で包み込むようにボールを形成してバンプを形成しているが、当該リフロー工程において、ボールを構成する半田が、ポストの上面から側面に不規則に垂れ落ちてポストの側面を均一的に覆えず(図5参照)、バンプ・ピッチを一定に保持することができない可能性がある。
本発明の目的は、バンプに一定の高さを維持させながらバンプ・ピッチを一定に保持することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、
ポストを覆うようにボールが形成されるバンプを備えた半導体装置であって、
前記ボールに対し前記ポストより濡れ性に優れる金属が前記ポストの側面に存在し、かつ、前記ポストの上面で前記ポストと前記ボールとが直に接触していることを特徴としている。

請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の半導体装置において、
前記金属がPd、Au、Ag又はSnであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の半導体装置において、
前記ポストがCu又はNiで構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記ボールがPb、In、Sn、Au、Ag、Cu、Bi又はZnのいずれかを少なくとも1つ含む材料で構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記バンプがボール状を呈しかつ格子状に配置されたBGAであることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置において、
フリップチップ、ウェハレベルパッケージ又はチップサイズパッケージとして用いられることを特徴としている。
請求項7に記載の発明の実装構造体は、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置が被実装体に実装されていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、
請求項7に記載の実装構造体において、
前記半導体装置が前記被実装体に対しフリップチップ実装されていることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、
請求項7又は8に記載の実装構造体において、
前記被実装体が実装用基板であり、
前記実装用基板がセラミック、シリコン、ガリウム砒素、ガラスエポキシ、液晶ポリマー、ポリイミド又はポリエチレンテレフタレートで構成されていることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、
請求項7又は8に記載の実装構造体において、
前記被実装体が半導体デバイスであることを特徴としている。
本発明では、ポストの側面に濡れ性に優れる金属が存在しているから、バンプのリフロー工程において、ボールを構成する材料がポストの上面から均一的に側面に沿って垂れ落ち易い。そのため、ポストの側面を均一的に覆うようにボールを形成することができ、ひいてはバンプに一定の高さを均一に維持させながらバンプ・ピッチを一定に保持することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、以下の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲は下記の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
1.半導体装置
始めに、本発明に係る「半導体装置」について説明する。
図1は半導体装置100の構成を示す断面図である。
図1に示す通り、半導体装置100はフリップチップ、ウェハレベルパッケージ又はチップサイズパッケージとして用いられるものであり、シリコン製のウェハ2を有している。
ウェハ2の図1中上面は公知の半導体素子(図示略)が形成された能動面22bとなっており、その裏面が受動面2aとなっている。
受動面2a下には半導体装置100を保護する保護膜1が形成されている。保護膜1は機械的な衝撃からチッピングが発生するのを防止したり、半導体装置100を実装用基板に実装した場合に発生する応力や光から当該半導体装置100を保護したりするもので、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリマー等から構成されている。なお、保護膜1はなくてもよい。
他方、能動面2b上にはSiO製の酸化膜3が形成されており、酸化膜3上にはAl製の電極4とSiN,SiO等で構成された保護膜5とが形成されている。
電極4は平面視して方形状又は円形状を呈しており、その幅(直径)が約20〜100μm程度を有している。
保護膜5は能動面2b上の半導体素子や電極4等を保護するもので、約1.0μm程度の厚さを有している。保護膜5には平面視して円形状でかつ電極4の表面積より小さい開口部6が形成されている。開口部6は電極4上に形成されて当該開口部6から電極4が露出するような形態となっており、図1に示す通り、保護膜5を断面視すると、保護膜5はその端部が電極4の一部に跨った状態で酸化膜3上に形成されている。
開口部6の内部の電極4上には下地金属膜7とバンプ10とが形成されている。下地金属膜7は電極4とバンプ10との密着性を高めるもので、Ti製の第1の下地金属膜8とCu製の第2の下地金属膜9とから構成されている。第1の下地金属膜8は電極4の直上に形成されており、当該第1の下地金属膜8の直上に第2の下地金属膜9が形成されている。第1,第2の各下地金属膜8,9は約300nm程度の厚さを有している。第1の下地金属膜8はTiW又はTiNで構成されてもよく、第2の下地金属膜9はNi又はAuで構成されてもよい。
バンプ10は、主に、ピラー状(円柱状)を呈したCu製のポスト11と、球形状(ボール状)を呈した半田製のボール12とから構成されており、ポスト11の側面上に金属部13が形成されている。
ポスト11は第2の下地金属膜9の直上に形成されており、約40〜60μm程度の高さを有している。ポスト11はNi又はAuで構成されていてもよい。
ボール12は、下地金属膜7の側面、ポスト11の上面及び金属部13の表面を覆った状態で電極4上に配されている。ボール12は共晶半田(Pb63Sn37等),高温半田(Pb97Sn3等),鉛フリー半田(Sn97Ag3等)等のいずれの半田で構成されてもよい。ボール12は上記の他にIn,Sn,Au,Ag等の金属又はその合金で構成されてもよく、終局的にはPb、In、Sn、Au、Ag、Cu、Bi又はZnのいずれかを少なくとも1つ含む材料で構成することができる。
金属部13は、ボール12を構成する材料に対しポスト11より濡れ性に優れる部位で、具体的にはPd,Au,Ag,Sn等の金属で構成されており、約0.1〜1.0μm程度の厚さを有している。金属部13は、ポスト11の上部から第2の下地金属膜8の下部にかけてポスト11及び第2の下地金属膜8の各側面を覆うように形成されており、詳しくはそれを構成するPd,Au,Ag,Sn等の金属が、第2の下地金属膜9、ポスト11及びボール12の各構成金属と渾然一体となったような形態で、ポスト11の側面、ポスト11とボール12との界面近傍、第2の下地金属膜9の側面、第2の下地金属膜9とポスト11との界面近傍等に存在している(後述の「リフロー工程」参照)。
下地金属膜7(及びポスト11)が電極4上に占める面積は保護膜5の開口部6の面積より狭く、下地金属膜7(及びボール12の下部)と保護膜5の端部との間には微小な隙間14が形成されている。そして当該隙間14から電極4の一部が露出している。
以上の構成を具備する半導体装置100は、ボール12が球形状(ボール状)を呈しかつ格子状に配置されたBGA(Ball Grid Array)となっている。
なお、半導体装置100では、電極4,開口部6が平面視して三角形状,四角形状等の多角形状を呈していてもよいし、ポスト11が三角柱状,四角柱状等の多角柱状を呈していてもよい。
更に、半導体装置100では、バンプ10が下地金属膜7を介して電極4上に形成されているが、保護膜5上に引回し用の再配線を配して当該再配線上にバンプ10を形成してもよい。
続いて、半導体装置100の製造方法について説明する。
図2は半導体装置100の製造方法の各工程を経時的に示す図面である。
図2(a)に示す通り、ウェハ2の能動面2b上に酸化膜3、電極4及び保護膜5が形成された状態において、公知のスパッタリング処理で第1の下地金属膜8及び第2の下地金属膜9をそれぞれ形成して、電極4及び保護膜5の全面を下地金属膜7で覆う(下地金属膜形成工程)。
下地金属膜7を形成したら、図2(b)に示す通り、当該下地金属膜7上にこれら全面を覆うように公知のスピンコート処理でフォトレジスト15を塗布し(塗布工程)、当該フォトレジスト15の上方にネガタイプのフォトマスク16を配した状態で露光する(露光工程)。
当該露光工程では、フォトマスク16として、開口部6より面積が狭い遮光性の遮光部17と光透過性の透過部18とが設けられたものを用い、遮光部17を開口部6(保護膜5から電極4が露出する部位)に対応する位置に配した状態で露光する。この場合、露光される光は、フォトマスク16の各部位のうち、遮光部17で遮光され、透過部18でフォトマスク16を透過してフォトレジスト15に入射する。
露光した状態で所定時間経過したら、図2(c)に示す通り、フォトレジスト15を公知の現像液で現像し(現像工程)、フォトレジスト15中の遮光部17に対向した部位を除去して第2の開口部19を形成する。
当該現像工程では、フォトレジスト15中の遮光部17に対向した部位が上記露光工程において光の照射を受けていないため当該部位のみが現像液に溶解し、他方、フォトレジスト15中の透過部18に対向した部位は現像液に溶解せずに残留する。
なお、ネガタイプのフォトマスク16に代えてポジタイプのフォトマスクを適用し、第2の開口部19を形成してもよい。
第2の開口部19を形成したら、図2(d)に示す通り、第2の開口部19に対し、ポスト11及びボール12を構成する各金属を用いた公知の電解めっき処理でポスト11及びバンプ12を形成し、バンプ10(の基礎)を形成する(電解めっき工程)。
バンプ10を形成したら、図2(e)に示す通り、現像工程において残留したフォトレジスト15を剥離して当該フォトレジスト15を除去し(除去工程)、フォトレジスト15を除去したら、除去前のフォトレジスト15下に配された第1,第2の各下地金属膜8,9を所定のエッチャントでそれぞれエッチングして不要な下地金属膜7を除去する(エッチング工程)。
特に、当該エッチング工程における第1の下地金属膜8のエッチングでは、エッチャントとして、H中にNaOH,KOH,NaCO,KCO等のアルカリ塩を添加した中性溶液(pH7程度の溶液)を用いるのがよく、この場合、第1の下地金属膜8の直下に配された電極4が腐蝕されるのを防止することができる。
不要な下地金属膜7を除去したら、金属部13を構成する金属を用いた公知の無電解めっき処理をおこない、図2(f)に示す通り、ポスト11の側面上に金属部13を形成する(無電解めっき工程)。
例えば、金属部13をPdで構成する場合には、めっき液として、パラジウム化合物、還元剤、錯化剤及び無機硫黄化合物を含有する混合液を用い、その無電解めっき工程中において、当該混合液を酸性水溶液又はアルカリ性水溶液でpH6.0〜8.0に調整しながら処理をおこなう。
「還元剤」としては、次亜リン酸,次亜リン酸塩,亜リン酸,亜リン酸塩,水酸化ホウ素化合物,アミンボラン類等が適用可能であり、「錯化剤」としては、アンモニア,アミン類等が適用可能であり、「無機硫黄化合物」としては、チオ硫酸塩,ポリチオン酸塩,亜二チオン硫酸塩,亜硫酸塩,二チオン酸塩等が適用可能であり、「酸性水溶液」としては、塩酸,硫酸等が適用可能であり、「アルカリ水溶液」としては、水酸化ナトリウム等が適用可能である。
当該無電解めっき工程においては、上記の通り、めっき液のpHを略中性に調整することで、隙間14から露出する電極4を腐蝕することなくパラジウムを析出させることができる。
なお、当該無電解めっき工程においては、めっき液のpHが6.0未満であると、めっき液中のパラジウムとアミンとの錯体の安定度が低下し、他方、めっき液のpHが8.0を超えると、めっき液中の還元剤の還元力が強くなってめっき液が不安定となるため、めっき液のpHは6.0〜8.0に調整するのがよい。
金属部13を形成したら、図2(g)に示す通り、ウェハ2の能動面2b上にロジン系のフラックス20を塗布して当該能動面2b上を全面にわたってフラックス20で覆う(フラックス塗布工程)。
フラックス20を塗布したら、図2(h)に示す通り、N雰囲気下でボール12をリフローして球形状にする(リフロー工程)。
なお、上記無電解めっき工程の処理で金属部13は略均一な膜状に形成されるが、当該リフロー工程においては熱の影響でその形態がやや変化し、金属部13を構成する金属が膜状の形態というよりは不規則に分散した形態でポスト11の側面、ポスト11とボール12との界面近傍、第2の下地金属膜9の側面、第2の下地金属膜9とポスト11との界面近傍等に存在するようになる。詳しくは、リフロー工程による熱の影響で、金属部13、第2の下地金属膜9、ポスト11及びボール12の各構成金属が互いに溶融しながら分散し合い、金属部13の構成金属が第2の下地金属膜9、ポスト11及びボール12の各構成金属と渾然一体となったような形態で、ポスト11の側面、ポスト11とボール12との界面、第2の下地金属膜9の側面、第2の下地金属膜9とポスト11との界面等に存在するようになる。
ボール12をリフローしたら、フラックス20を剥離して能動面2b上を洗浄し(剥離・洗浄工程)、その後、ウェハ2の受動面2a下にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリマー等を供給・加熱して硬化させ、保護膜1を形成する(保護膜形成工程)。
保護膜1を形成したら、公知のダイシング法による処理で保護膜1、ウェハ2等を一括して切断・分割し(ダイシング工程,図示略)、半導体装置100の製造が完了する。
以上の半導体装置100では、ポスト11の側面に濡れ性に優れる金属部13が形成されているから、リフロー工程において、ボール12を構成する材料がポスト11の上面から均一的に側面に沿って垂れ落ち易い。そのため、ポスト11の側面を均一的に覆うようにボール12を形成することができ、ひいてはバンプ10に一定の高さを維持させながらバンプ・ピッチを一定に保持することができる。
ここで、半導体装置100の製造方法では、エッチング工程において、保護膜5上の下地金属膜7の他に、保護膜5の開口部6内の電極4上(隙間14)でも下地金属膜7をエッチングしているが、当該エッチング工程の第1の下地金属膜8のエッチングにおいて中性のエッチャントを用いれば、隙間14内にエッチャントが残留しても当該エッチャントが電極4を腐蝕することはない。
また、隙間14内にエッチング済みの下地金属膜7が残渣として残留しても、保護膜5の開口部6がその側縁部の壁により囲まれているから、残渣としての下地金属膜7が隙間14の外部に漏出し難く、電極4同士やバンプ10同士が電気的に接触してショートを引き起こす可能性も低い。
そのため、エッチング工程に起因する電極4の腐蝕やショート等の不都合を心配することなく、下地金属膜7をエッチングすることができ、電極4が保護膜5の開口部6から露出するのを容認することができる。
更に、半導体装置100では、受動面2a下に保護膜1が形成されているから、機械的な衝撃でチッピングが起こり難く、半導体装置100の利便性や信頼性を向上させることができ、また、半導体装置100を実装用基板に実装した場合に発生する応力又は光から半導体装置100を保護することもできる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計変更をおこなってもよい。
例えば、半導体装置100では、保護膜5の開口部6から露出した電極4上に下地金属膜7を形成してその上にバンプ10を形成したが、図3に示す通り、電極4の一部に跨った保護膜5の一端部から他端部にかけて開口部6(図1参照)を完全に覆うように下地金属膜7を形成してその上にバンプ10を形成してもよい。
この場合、上記露光工程において、開口部6より面積が広い遮光部を有するフォトマスクを用いて露光し、当該遮光部に対応する第2の開口部を形成してその後の処理を上記と同様におこなえばよい。
2.実装構造体
次に、本発明に係る「実装構造体」について説明する。
図4は実装構造体200の概略構成を示す断面図である。
図4に示す通り、実装構造体200は被実装体201を有しており、当該被実装体201に対して上記「1.半導体装置」で説明した半導体装置100がフリップチップ実装された構造を有している。
詳しくは、被実装体201上にはパッド電極202が形成されており、当該パッド電極202に対し半導体装置100のバンプ10が接続されている。パッド電極202とバンプ10との接続に際しては、被実装体200と半導体装置100とが位置合わせされ、その後にバンプ10がリフローされて、パッド電極202とバンプ10とが互いに接続されている。なお、半導体装置100と被実装体200との間がポリイミド等の封止用樹脂で封止されていてもよい。
被実装体201としては、公知の実装用基板や半導体デバイスが適用可能である。
例えば、実装用基板としては、光透過性・可撓性に劣るセラミック,シリコン,ガリウム砒素,ガラスエポキシ等の基板や、光透過性・可撓性に優れる液晶ポリマー,ポリイミド,ポリエチレンテレフタレート等のフレキシブル基板が適用可能であり、半導体デバイスとしては、DSP(Digital Signal Processor),MPU(Micro Processing Unit),CPU(Central Processing Unit),ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の機能を有する半導体デバイスが適用可能である。
以上の実装構造体200は、半導体装置100が被実装体201に実装されたものであるから、バンプ10の高さが一定に保持された状態で半導体装置100が実装用基板201に接続されており、半導体装置100と被実装体201との接続が確実なものとなっている。
半導体装置100の構成を示す断面図である。 半導体装置100の製造方法の各工程を経時的に示す図面である。 半導体装置100の変形例を示す断面図である。 実装構造体200の概略構成を示す断面図である。 従来のバンプ構造を示す断面図である。
符号の説明
100 半導体装置
1 保護膜
2 ウェハ
3 酸化膜
4 電極
5 保護膜
6 開口部
7 下地金属膜
8 第1の下地金属膜
9 第2の下地金属膜
10 バンプ
11 ポスト
12 ボール
13 金属部
14 隙間
200 実装構造体
201 被実装体

Claims (10)

  1. ポストを覆うようにボールが形成されるバンプを備えた半導体装置であって、
    前記ボールに対し前記ポストより濡れ性に優れる金属が前記ポストの側面に存在し、かつ、前記ポストの上面で前記ポストと前記ボールとが直に接触していることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記金属がPd、Au、Ag又はSnであることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
    前記ポストがCu又はNiで構成されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記ボールがPb、In、Sn、Au、Ag、Cu、Bi又はZnのいずれかを少なくとも1つ含む材料で構成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記バンプがボール状を呈しかつ格子状に配置されたBGAであることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置において、
    フリップチップ、ウェハレベルパッケージ又はチップサイズパッケージとして用いられることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置が被実装体に実装されていることを特徴とする実装構造体。
  8. 請求項7に記載の実装構造体において、
    前記半導体装置が前記被実装体に対しフリップチップ実装されていることを特徴とする実装構造体。
  9. 請求項7又は8に記載の実装構造体において、
    前記被実装体が実装用基板であり、
    前記実装用基板がセラミック、シリコン、ガリウム砒素、ガラスエポキシ、液晶ポリマー、ポリイミド又はポリエチレンテレフタレートで構成されていることを特徴とする実装構造体。
  10. 請求項7又は8に記載の実装構造体において、
    前記被実装体が半導体デバイスであることを特徴とする実装構造体。
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