JP2003326170A - 排気ガス浄化触媒、その製造方法及び排気ガス浄化方法 - Google Patents

排気ガス浄化触媒、その製造方法及び排気ガス浄化方法

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JP2003326170A
JP2003326170A JP2002298174A JP2002298174A JP2003326170A JP 2003326170 A JP2003326170 A JP 2003326170A JP 2002298174 A JP2002298174 A JP 2002298174A JP 2002298174 A JP2002298174 A JP 2002298174A JP 2003326170 A JP2003326170 A JP 2003326170A
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gas purifying
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Hiroto Kikuchi
博人 菊地
Junji Ito
淳二 伊藤
Katsuo Suga
克雄 菅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上層を厚くしても下層の触媒性能は良好であ
り、コールドHCの吸着効率、HC浄化効率及びNOx
浄化効率が優れる排気ガス浄化触媒、その製造方法及び
排気ガス浄化方法を提供すること。 【解決手段】 担体に触媒層を順次積層し、第n層にあ
る空隙を第n−1層で浄化される排気ガス成分が流通す
る排気ガス浄化触媒である。担体上にPd含有層及びR
h含有層を順次積層し、これらは気孔径が0.04〜1
0μmの空隙を有し、気孔率P、PとがP
、気孔率比P/P が1.1〜3.0である排気
ガス浄化触媒である。HC吸着触媒層上に空隙形成材料
を含む触媒スラリーを被覆し、焼成により空隙を形成
し、触媒層を積層して排気ガス浄化触媒を製造する。排
気温度が200℃以下でHC吸着し、排温上昇時にHC
脱離浄化し、上昇後にリーン域からストイキ〜リッチ域
までの運転を繰り返すときに触媒がNOxを吸着し脱離
浄化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス浄化触
媒、その製造方法及び排気ガス浄化方法に係り、更に詳
細には、自動車(ガソリン、ディーゼル)及びボイラー
などの内燃機関から排出される排気ガス中の炭化水素
(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NO
x)を浄化する排気ガス浄化触媒、その製造方法及び排
気ガス浄化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
自動車排気ガスの処理には、窒素酸化物(NOx)の還
元反応と一酸化炭素(CO)及び炭化水素(HC)の酸
化反応を同時に行う、いわゆる三元触媒が広く用いられ
ている。このような三元触媒としては、例えばコーディ
エライトなどからなる耐熱性基材にγ−アルミナからな
る多孔質担体層を形成し、その多孔質担体層にパラジウ
ム(Pd)、白金(Pt)及びロジウム(Rh)などの
貴金属を担持させたものが広く知られている。また、こ
の三元触媒の浄化性能は、エンジンの運転される空燃比
に基づく排気ガスの組成に大きく依存していることが知
られている。即ち、NOxの還元性態はリッチ側で高
く、理論空燃比よりリーン側で急激に低下する。一方、
CO及びHCの酸化性能は、リーン側で高く、理論空燃
比よりリッチ側で低下する。従って、従来はこの両方の
反応が高い効率で進行する、いわゆるウィンドウ範囲に
おいて空燃比を制御して運転を行っていた。
【0003】また、近年、地球環境保護の観点から、自
動車などの内燃機関から排出される排ガス中の二酸化炭
素(CO)が問題とされ、その解決策として酸素過剰
のリーン雰囲気において希薄燃焼させるいわゆるリーン
バーンエンジンが有望視されている。このリーンバーン
エンジンにおいては、燃費の向上によりCOの排出量
を低減することができる。しかし、このリーンバーンエ
ンジンからの排気ガスは酸素過剰雰囲気であり、上記の
ような三元触媒では十分に排気ガスを浄化することがで
きない。そこで、このような酸素過剰下において窒素酸
化物の還元と一酸化炭素及び炭化水素の酸化反応を同時
に行う触媒(リーンNOx触媒)が各種提案された。こ
のような酸素過剰下において、窒素酸化物の還元と、一
酸化炭素及び炭化水素の酸化反応を同時に行なう触媒が
各種提案された。例えば、特開平10−57763号公
報では、触媒担体表面上に炭化水素吸着層と炭化水素吸
着層上に形成された触媒担持層とを具備した窒素酸化物
(NOx)を効率的に浄化する触媒が提案されている。
【0004】また、エンジン始動直後の低温時に排出さ
れる排気ガス中のHC(以下、「コールドHC」と称
す)の低減を目的に、ゼオライトを主成分としたHC吸
着触媒が検討されている。該HC吸着触媒は、三元触媒
が活性化しないエンジン始動時の低温域において、大量
に排出されるHCを一時的に吸着・保持し、次に排気ガ
スの温度が上昇することにより三元触媒が活性化した後
に、HCを徐々に脱離して浄化するものである。このよ
うなエンジン始動時の排気ガスを浄化する従来の触媒と
して、特開平2−56247号公報には、ゼオライトを
主成分とする下層の上に、白金,バラジウム,ロジウム
等の貴金属を主成分とする上層を設けた排気ガス浄化用
触媒が提案されている。また、特開2000−1266
03号公報では、ゼオライトを主成分とし、パラジウ
ム、ロジウム及び白金から成る群より選ばれる少なくと
も一種と、セリウム、ジルコニウム及びランタンから成
る群より選ばれる少なくとも一種とが含有される下層
と、該下層上に、パラジウム、ロジウム及び白金から成
る群より選ばれる少なくとも一種が含有される上層とか
らなるHC吸着触媒が提案されている。
【0005】しかしながら、特開平10−57763号
公報に開示されているような触媒では、炭化水素吸着層
の上の触媒担持層の厚さは、炭化水素吸着層の厚さの等
倍〜1/3倍程度が好ましいとされているが、触媒層の
厚さが炭化水素吸着層と等倍の厚さに近づくにつれ、H
C浄化の低下が顕著であった。また、特開2000−1
26603号公報では、下層(ゼオライト層)と上層
(三元層)との総コート量重量比は1:0.3 〜1:
1.5が好ましいとされているが、上層の比が1.5に
近づくにつれて、NOxの浄化の低下が顕著であった。
これは、当該割合よりも三元層の割合が多くなると、下
層に配置されたゼオライト層へのガス拡散性が悪くな
り、十分な吸着性能が得られず、結果的にHCやNOx
の浄化が充分に行われないためである。
【0006】一方、三元触媒において触媒作用を発現す
るのは、担持されている貴金属であるが、貴金属の触媒
作用が発現する温度域は比較的高温域にあるために、低
温域においては有害成分を浄化しにくいという問題があ
る。そのために、冬季や始動時などの排ガスが低温域に
ある場合には、浄化活性が低いという不具合があった。
そこで、三元触媒をエンジン直下に配置して、昇温しや
すくすることが行われている。また、排ガスが流入する
上流部に貴金属を高密度で担持することも行われてい
る。このように、上流部に貴金属を高密度で担持するこ
とにより、上流部において貴金属と排ガスとが接触する
確率が高まり、CO及びHCの酸化反応が起きる確が高
まる。そして一旦酸化反応が起きると、その着火が伝播
して酸化反応が更に進行する。また、酸化反応は発熱反
応であるため、その反応熱によって三元触媒が加熱され
て昇温し、貴金属の活性温度域まで速やかに昇温される
という作用もある。従って、上流部に貴金属を高密度で
担持すれば、これらの相乗効果によって低温域における
浄化活性が向上する。
【0007】このような触媒として、例えば、特開平8
−332350号公報には、上流部にPdを高密度で担
持した排ガス浄化用触媒が開示されている。この排ガス
浄化用触媒の一実施例としては、耐熱セラミックス製の
ハニカム基材の表面にアルミナなどの担体粉末からコー
ト層を形成し、コート層全体にPt及びRhを担持した
後、上流部のみを硝酸パラジウム水溶液に浸漬して上流
部にPdを更に担持した触媒が記載されている。従っ
て、この触媒では上流部に貴金属が高密度担持されてい
るので、エンジン始動直後から高い浄化活性でCO及び
HCを浄化することができる。
【0008】しかしながら、コールドスタートのHC及
びCOは考慮されているが、コールドスタートのNOx
は考慮されていないという実状がある。代表的には、1
1モードでは、アイドルではNOxはほとんど排出され
ないが、加速に移行するとNOxの排出が多くなり、こ
こでのNOxの浄化が十分でないといった問題がある。
例えば、特開平8−332350号公報及び調製法を改
善した特開2001−252565号公報では、Pdを
高濃度で上流部にかつ表層へするとHC及びCOの転化
率が向上すると開示しているが、最もガスが接触する高
濃度で上流部の部分は特開2001−252565号公
報ではコート量が200g/Lを超えており、熱容量が
大きく、11モードのような入口温度の昇温速度が速い
場合はその効果は少なく、十分でない。また、NOxに
関しては考慮されていない。また、特開平6−2339
18号公報にも、HCの低温活性を向上するため触媒表
面からコート層の1/2以内までに高濃度のPdを含有
しているが、これも200g/Lを超えており、その効
果は少ないと考えられる。またNOxに関しては考慮さ
れていない。従って、コールドスタート時におけるHC
とNOx浄化を両立することが課題となっている。
【0009】本発明は、このような従来技術の有する課
題及び新たな知見に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、上層を厚くしても下層の触媒性能は
良好であり、コールドHCの吸着効率、HC浄化効率及
びNOx浄化効率が優れる排気ガス浄化触媒、その製造
方法及び排気ガス浄化方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下層に積層する上
層の排気ガス成分の拡散性を向上させることにより上記
課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排気ガス浄化触媒
について詳細に説明する。なお、本明細書において
「%」は、特記しない限り質量百分率を示す。また、本
明細書において「気孔率」は、水銀圧入法により試料の
細孔容積(気孔径0.003〜300μmの範囲)を求
め、試料の容積に対する細孔容積の百分比率で表してい
る。更に、気孔径0.04〜10μmの範囲の気孔率
は、上記細孔容積(気孔径0.003〜300μmの範
囲)中の0.04〜10μmの範囲の細孔容積だけを算
出し、試料の容積に対する細孔容積の百分比率で表して
いる。
【0012】本発明の排気ガス浄化触媒は、担体上に、
機能分離された触媒層を順次積層して成る。代表的には
2〜7層の積層構造であることが望ましく、特に3層構
造であることがよい。また、各触媒層が有する機能とし
ては、NOx浄化性能、HC吸着性能及び三元性能など
がある。但し、担体上に積層する第1層は、排気ガス浄
化触媒にNOx浄化性能及びHC吸着性能を両立させる
点から、HC吸着触媒であることが好ましい。
【0013】また、上記排気ガス浄化触媒において、担
体からn層目(nは2〜7の自然数を示す)に存在する
第n層は、第n−1層で浄化される排気ガス成分が流通
するガス流通路を有する。例えば、まず担体上に第1層
(最下層)としてHC吸着触媒層を設け、この上に上層
として第2層目以降の触媒層を順次設けた触媒が例示で
きる。このとき、第2層目以降の触媒層は、触媒金属を
含有し、上記ガス流通路として気孔径が0.04〜10
μmである空隙を有することが好適である。また、この
空隙は気孔率20〜50%の孔であることが好適であ
る。従来は、第2層目以降の触媒層が厚すぎると(例え
ば80μm程度)、HCの拡散が妨げられてHCの吸着
が阻害されていたが、第2層目以降の触媒層の気孔率を
このように制御することにより、HC吸着触媒層に流通
するHC等の排気ガス成分が拡散され易くなる。言い換
えれば、第2層目以降のコート層が厚い場合でも第n−
1層へのHC吸着量を良好に確保できる。また、リーン
NOx触媒においては、NOx浄化性能を改善できる。
なお、気孔率が20%未満ではHCの拡散が不充分であ
り効果が得られにくく、40%を超えると空隙が多過ぎ
てコート層の強度が低下し易い。また、リーン域でNO
xを吸着し、ストイキ〜リッチ域でNOxを脱離浄化す
る触媒にあっては、触媒層が厚いほどガス滞留時間が長
くなり反応効率が上がるが、一方、上記と同様に第2層
目以降の触媒層が厚すぎると(例えば80μm程度)、
HCの吸着が阻害されることがある。
【0014】更に、上記HC吸着触媒層(第n−1層)
としては、H型βゼオライト層を主成分としたゼオライ
ト層であることがHC吸着特性の面から好適である。更
にまた、第2層目以降の触媒層に含まれる触媒金属とし
ては、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)又は白金
(Pt)、及びこれらの任意の組合せに係るものである
ことがHC浄化性能、NOx浄化性能の面から好適であ
る。
【0015】次に、本発明の他の排気ガス浄化触媒につ
いて詳細に説明する。本発明者らが、Pd層にRh層を
積層して成る低温活性触媒のコールドスタート時の熱容
量を下げるために、まず、Pd層を高密度化しコート量
を低減したところ、HC・CO浄化能力は向上するがN
Ox浄化能力が低下することが判明した。これより、一
般にHC・CO浄化は主にPdが行い、NOx浄化はR
hが行うところ、Pd層を改善した結果、NOx浄化能
力に影響が発現したので、Rh層も影響を受けたことが
推測できる。一方、Pd層を高密度のままコート量のみ
を元に戻すと、NOx浄化性能は向上したがHC・CO
浄化能力が低下することが判明した。これより、Pdの
コート量を下げるとRh層も薄くなるので、Rh層自身
の厚み又はRh層より下層の厚みがNOx浄化に重要な
要素であると考えられる。このように、NOx浄化には
十分な触媒層の厚み、即ち十分な反応場が要求されるこ
とを見出した。
【0016】従って、本発明の排気ガス浄化触媒は、担
体上に、パラジウム(Pd)を含有する第1層及びロジ
ウム(Rh)を含有する第2層を順次積層して成る。こ
のとき、第1層及び第2層は気孔径0.04〜10μm
の空隙を有し、この空隙の第1層の気孔率Pと第2層
の気孔率PとがP>P、且つ気孔率比P/P
が1.1〜3.0の範囲である。このような構造によ
り、Rhを含有する第2層自身の厚みが確保される。
【0017】Pdを含有する第1層(下層)の気孔率P
よりもRhを含有する第2層(上層)の気孔率P
大きくしたことより、Rh含有層の厚みが確保され、コ
ート層全体の熱容量を下げたまま、コールドNOx、H
C及びCOの浄化を両立させることが可能となる。ま
た、第1層及び第2層には、ガスの拡散性向上の面から
気孔径0.04〜10μmの空隙を設ける。気孔径が
0.04μm未満ではHCなどの流通性が悪く、10μ
mを超えるとコート層の密着性及び耐久性が悪くなる。
更に、第2層と第1層の気孔率比P/Pを1.1〜
3.0の範囲とすることより、第2層の厚みが確保され
NOx浄化のための反応場が提供される。なお、P
が3.0を超えるとRhを含有する第2層の密着性
が低下し、剥離してしまう。また、1.1未満では第2
層が薄くなってしまい、HC浄化能とNOx浄化能が両
立されない。
【0018】また、本発明の他の排気ガス浄化触媒は、
担体上に、Pdを含有する第1層及びRhを含有する第
2層を順次積層して成る。そして、第1層及び第2層は
気孔径0.04〜10μmの空隙を有し、この空隙の第
1層の気孔率Pと第2層の気孔率PとがP
、且つ気孔率比P/Pが1.1〜3.0の範囲
にある。このように、第1層の気孔率を大きくすること
で、第2層より下層(第1層)の厚みが確保される。な
お、P/Pが3.0を超えるとPdを含む第1層の
担体(ハニカム担体など)への密着性が低下し剥離して
しまう。1.1未満では第2層より下層の厚みが確保で
きず、HC浄化能とNOx浄化能が両立されない。
【0019】更に、本発明の更に他の排気ガス浄化触媒
は、第1層にRhを含有し、第2層にPdを含有した以
外は、上記排気ガス浄化触媒と同様の構成を有する。こ
の場合は、第1層がPd含有層及び第2層がRh含有層
であるため、Rh含有層自身厚みが確保される。なお、
/Pが3.0を超えるとRh含有層の担体への密
着性が低下し剥離してしまう。1.1未満ではRh含有
層の厚みが確保できず、HC浄化能とNOx浄化能が両
立されない。
【0020】更にまた、本発明の他の排気ガス浄化触媒
は、担体上に、無機多孔質材を含有する第1層と、Pd
を含有する第2層及びRhを含有する第3層とを順次積
層して成る。そして、第1〜3層は気孔径が0.04〜
10μmである空隙を有し、この空隙の第1〜3層の気
孔率P〜PがP>P及び/又はP>P、且
つ気孔率比P/P及び/又は気孔率比P/P
1.1〜3.0の範囲にある。この場合は、下層として
Pd及びRhを含有しない無機多孔質材含有層を設ける
ので、より表面にRh及びPdが集中するため反応効率
が向上する。また、第1〜3層の気孔率P〜PがP
>P及び/又はP>Pを満たすことで、第3層
より下層の厚み及び/又はRh含有層自身の厚みを確保
しつつ、熱容量が低減され反応効率が高まる。更に、気
孔率比P/P及び/又は気孔率比P /Pが1.
1〜3.0の範囲にあることにより、第3層より下層の
厚み及び/又はRh含有層自身の厚みが確保される。更
にまた、上記無機多孔質材としては、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニア及びゼオライトなどが例示できる。な
お、気孔率比が3.0を超えると、第1層である無機多
孔質材含有層と担体との密着性、第2層であるPd含有
層及び第3層であるRh含有層におけるコート層間の密
着性が低下し剥離する。また、1.1未満ではRh含有
層より下層の厚みが確保できず、HC浄化能とNOx浄
化能が両立されない。
【0021】また、本発明の更に他の排気ガス浄化触媒
は、第2層にRhを含有し、第3層にPdを含有した以
外は、上記排気ガス浄化触媒と同様の構成を有する。こ
の場合は、下層としてPd及びRhを含有しない無機多
孔質材含有層を設けるので、より表面にRh及びPdが
集中するため反応効率が向上する。また、第1〜3層の
気孔率P〜PがP>P及び/又はP>P
満たすことで、第3層より下層の厚み及び/又はRh含
有層自身の厚みを確保しつつ、熱容量が低減され反応効
率が高まる。更に、気孔率比P/P及び/又は気孔
率比P /Pが1.1〜3.0の範囲にことにより、
第3層より下層の厚み及び/又はPd含有層自身の厚み
が確保される。なお、気孔率比が3.0を超えると、第
1層である無機多孔質材含有層と担体との密着性、第2
層であるRh含有層及び第3層であるPd含有層におけ
るコート層間の密着性が低下し剥離する。また、1.1
未満ではPd含有層より下層の厚みが確保できず、HC
浄化能とNOx浄化能が両立されない。
【0022】上述した排気ガス浄化触媒は、代表的に
は、内燃機関の排気ガス流路に設置して用いるが、この
とき、各触媒層は、担体の上流側端部から下流側へ且つ
全長の10〜50%の範囲に亘って積層されることが好
適である。ここで、コールドスタート時は、昇温速度が
速いが、触媒自身の温度上昇は遅い。従って、熱容量が
小さく、HC及びNOxの浄化に優れる上述の触媒をこ
のように配置することで、従来よりも排気ガス浄化効果
が大きくなり易い。なお、担体上の後半部には、ホット
性能に優れるPt触媒やRh触媒を配置でき、このとき
は11モード全体のNOx排出量やHC排出量を極めて
低減できる。また、上記配置範囲が10%未満では、H
C及びNOxの浄化能力が不足し、トータルではHC及
びNOxの排出量が多くなり易い。また、50%を超え
ると、コールドのHC及びNOxの浄化能は優れるが、
ホットを分担するPt触媒やRh触媒の容量が少なくな
ってしまい、やはりトータルではHC及びNOxの排出
量が多くなり易く好ましくない。なお、上記「コールド
スタート」とは11モードを示し、上記「ホット」とは
10.15モードを示す。
【0023】なお、以上説明した本発明の排気ガス浄化
触媒は、担体に上記HC吸着材層や触媒金属層をコート
して、HC、CO及びNOxの浄化性能のバランスがよ
いウォッシュコート層構造を形成し得るが、かかる担体
としては、耐熱性材料から成るハニカム状のモノリス担
体やメタル担体を使用することが望ましい。特に、自動
車の排気ガス中を浄化するに当たっては、ハニカム状担
体を用いることにより、触媒と排気ガスとの接触面積を
大きくすることができ、更には圧力損失も抑制でき、振
動・摩擦にも強くなるため、より有効である。なお、ハ
ニカム状担体としては、一般にセラミックス等のコーデ
ィエライト質のものが多く用いられるが、フェライト系
ステンレス等の金属材料から成るハニカム状担体を用い
ることも可能であり、更には触媒材料粉末自体をハニカ
ム状に成形してもよい。
【0024】次に、本発明の排気ガス浄化触媒の製造方
法について詳細に説明する。まず、本発明の第1の製造
方法では、第1層としてHC吸着触媒層を形成し、この
上に空隙形成材料を含む触媒スラリーを被覆し、焼成に
より該空隙形成材料を消失させ、空隙を有する2層目以
降の触媒層を形成することにより、上述の排気ガス浄化
触媒を得る。換言すれば、2層目以降の触媒層を形成す
るためのスラリーに空隙形成材料を加えておき、各コー
ト層形成のための焼成時に当該空隙形成材料を消失させ
て空隙を形成させ、所望の気孔率を与える。このような
製造方法により、積層構造による厚みで排気ガス流から
離れたコート層でも排気ガスを流通させ得る構成とな
る。例えば、第1層がゼオライト層であるときは、ゼオ
ライト層へのHC吸着量が増加し、HC浄化性能に優れ
た排気ガス浄化触媒が得られる。また、酸素過剰雰囲気
下でのNOx浄化性能に優れた排気ガス浄化触媒が得ら
れる。上記空隙形成材料としては、カーボンや樹脂が例
示できるが、焼成時に消失する物質であれば他の材料で
もかまわず、特にこれらに限定されるものではない。
【0025】また、本発明の第2の製造方法では、第1
層としてHC吸着触媒層を形成し、この上に空隙形成材
料を含む触媒スラリーを被覆し、焼成した後、酸処理又
はアルカリ処理により該空隙形成材料を消失させ、空隙
を有する2層目以降の触媒層を形成することにより、上
述の排気ガス浄化触媒を得る。この場合も、HC浄化性
能及びNOx浄化性能に優れた排気ガス浄化触媒が得ら
れる。上記空隙形成材料としては、酸化亜鉛等が挙げら
れるが、酸処理時又はアルカリ処理時に消失する物質で
あれば他の材料でもかまわず、特にこれに限定されるも
のではない。
【0026】上述した2つの製造方法では、上記2層目
以降の触媒層において、空隙形成処理前の気孔率と空隙
形成処理後の気孔率との差を1〜40%とするることが
好ましい。かかる気孔率の差が1%未満では性能差が乏
しく、40%を超えるとコート層の強度が低下し易い。
【0027】次に、本発明の排気ガス浄化方法について
詳細に説明する。本発明の排気ガス浄化方法は、内燃機
関の排気流路に配設した排気ガス浄化触媒を使用して、
排気ガス中のHC、CO及びNOxを浄化するものであ
る。具体的には、燃焼運転開始後の排気温度が200℃
以下であるときにHC吸着材などにHCを吸着させ、排
気温度の上昇と共にHCを脱離浄化させる。排気温度が
上昇した後は、該内燃機関がリーン域からストイキ〜リ
ッチ域までの運転を繰り返し、このとき該排気ガス浄化
触媒にリーン域でNOxを吸着させストイキ〜リッチ域
でNOxを脱離浄化させる。これより、排気ガス成分の
反応効率が向上するので有効である。なお、上記「排気
温度の上昇後」とは、排気ガス温度が上昇しなくなった
ときの他、上昇が緩やかになったときも含まれる。ま
た、かかる浄化方法では、上述した積層構造を有する排
気ガス浄化触媒を用いることが好ましい。このときはよ
り排ガス成分の浄化効率が良好となり易い。更に、NO
xの脱離浄化が円滑に行われるようにするため、リーン
域のA/Fは18以上、リッチ域のA/Fは12以下に
制御することが好ましい。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、実施例及び比較例における全ての
実験はガソリン車で行ったが、ディーゼル車でも同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0029】実施例1〜5及び比較例1では、本発明の
一例としてHC吸着触媒を作成した。
【0030】(実施例1)βゼオライト粉末(H型、S
i/2Al=25)576g、シリカゾル(固形分20
%)720g及び水504gを磁性ボールミルに投入
し、混合粉砕してスラリー液を得た。このスラリー液を
コージエライト質モノリス担体に付着させ、空気流にて
セル内の余剰のスラリーをとりのぞいて乾燥し、400
℃で1時間焼成した。この時の塗布量として、焼成後に
約160g/Lになるまでコーティング作業を繰り返
し、触媒Aを得た。
【0031】Zrを3%含むアルミナ粉末に、硝酸ロジ
ウム水溶液を含浸或いは高速攪拌中で噴霧し、150℃
で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで60
0℃で1時間焼成し、Rh担持アルミナ粉末(粉末A)
を得た。この粉末AのRh濃度は0.63%であった。
酸化セリウム9%、酸化ジルコニウム6.5%、担持ア
ルミナ粉末に、ジニトロジアミン白金水溶液を含浸或い
は高速攪拌中で噴霧し、150℃で24時間乾燥した
後、400℃で1時間、次いで600℃で1時間焼成
し、Pt担持アルミナ酸化物粉末(粉末B)を得た。こ
の粉末BのPt濃度は1.0%であった。酸化セリウム
25%担持ジルコニウム酸化物粉末にジニトロジアミン
白金水溶液を含浸或いは高速攪拌中で噴霧し、150℃
で24時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで60
0℃で1時間焼成し、Pt担持ジルコニウム酸化物粉末
(粉末C)を得た。この粉末CのPt濃度は1.0%で
あった。酸化セリウム9%、酸化ジルコニウム6.5
%、担持アルミナ粉末に、ジニトロジアミンパラジウム
水溶液を含浸或いは高速攪拌中で噴霧し、150℃で2
4時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで600℃
で1時間焼成し、Pd担持アルミナ酸化物粉末(粉末
D)を得た。この粉末DのPd濃度は1.5%であっ
た。酸化ジルコニウム25%担持セリウム酸化物粉末に
ジニトロジアミンパラジウム水溶液を含浸或いは高速攪
拌中で噴霧し、150℃で24時間乾燥した後、400
℃で1時間、次いで600℃で1時間焼成し、Pd担持
セリウム酸化物粉末(粉末E)を得た。この粉末EのP
t濃度は0.8%であった。
【0032】上記パラジウム担持アルミナ酸化物粉末
(粉末D)1022.4gと、Pd担持セリウム酸化物
粉末(粉末E)345.6g、活性炭粉末72g、3.
3%ベーマイトアルミナ水溶液2160gを磁性ボール
ミルに投入し、混合粉砕して平均粒径2μmのスラリー
液を得た。このスラリー液を上記コート触媒Aに付着さ
せ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて乾
燥し、400℃で1時間焼成し、コート層重量180g
/L形成し、触媒Bを得た。なお、このスラリーをコー
ジエライト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成し
たものを作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で
気孔率を測定した。0.003μm〜300μmの範囲
の気孔率は53.7%、0.04μm〜10μmの範囲
の気孔率は、23.4%であった。
【0033】Rh担持アルミナ粉末(粉末A)551g
に、Pt担持アルミナ酸化物粉末(粉末B)551g、
Pt担持ジルコニウム酸化物粉末(粉末C)551g、
活性炭粉末90g、3.5%ベーマイトアルミナ水溶液
1947gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して平
均粒径2μmのスラリー液を得た。このスラリー液を上
記コート触媒Bに付着させ、空気流にてセル内の余剰の
スラリーを取り除いて乾燥し、400℃で1時間焼成
し、コート層重量120g/Lを形成し、触媒Cを得
た。なお、上記スラリーをコージエライト製の板に塗布
し、触媒Cと同様に乾燥、焼成したコート層を作成し、
このコート層を剥がして、水銀圧入法で気孔率を測定し
た。0.003μm〜300μmの範囲の気孔率は5
3.5%、0.04μm〜10μmの範囲の気孔率は、
23.3%であった。
【0034】次いで、上記触媒成分担持コージエライト
質モノリス担体(触媒C)に酢酸バリウムを溶液を付着
させたあと、400℃で1時間焼成し、BaOとして1
0g/Lを含有させて、排気ガス浄化触媒を得た。
【0035】(実施例2)活性炭粉末の添加量を144
gとした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、
0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が58.3
%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が28.
5%である触媒Bを得た。また、活性炭粉末の添加量を
180gとした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返
して、0.003〜300μmの範囲の気孔率が58.
8%且つ0.04〜10μmの範囲の気孔率が28.7
%である触媒Cを得た。その後、実施例1と同様の操作
を繰り返して、排気ガス浄化触媒を得た。
【0036】(実施例3)活性炭粉末に変えてポリアセ
タール樹脂粉末(平均粒径10μm)を72g添加した
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、0.00
3μm〜300μmの範囲の気孔率が55.3%且つ
0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が25.1%で
ある触媒Bを得た。また、活性炭粉末に変えてポリアセ
タール樹脂粉末(平均粒径10μm)を90g添加した
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、0.00
3〜300μmの範囲の気孔率が55.2%且つ0.0
4〜10μmの範囲の気孔率が24.9%である触媒C
を得た。その後、実施例1と同様の操作を繰り返して、
排気ガス浄化触媒を得た。
【0037】(実施例4)活性炭粉末に変えて酸化亜鉛
粉末(平均粒径10μm)72gを混合したスラリー液
を上記コート触媒Aに付着させコート層重量189g/
Lとし、この触媒を2N硝酸溶液で洗浄して酸化亜鉛を
溶解し、この後、この触媒を水で再度洗浄して硝酸を取
り除いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、
0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が51.5
%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が21.
5%である触媒Bを得た。活性炭粉末に変えて酸化亜鉛
粉末(平均粒径10μm)90gを混合したスラリー液
を上記コート触媒Aに付着させコート層重量126.3
g/Lとし、この触媒を2N硝酸溶液で洗浄して酸化亜
鉛を溶解し、この後、この触媒を水で再度洗浄して硝酸
を取り除いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し
て、0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が5
1.3%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が
21.7%である触媒Cを得た。その後、実施例1と同
様の操作を繰り返して、排気ガス浄化触媒を得た。
【0038】(実施例5)活性炭粉末に変えて酸化亜鉛
粉末(平均粒径10μm)72gを混合したスラリー液
を上記コート触媒Aに付着させコート層重量189g/
Lとし、この触媒をアンモニア溶液で洗浄して酸化亜鉛
を溶解し、この後、この触媒を水で再度洗浄してアンモ
ニアを取り除いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り
返して、0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が
51.7%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率
が21.2%である触媒Bを得た。活性炭粉末に変えて
酸化亜鉛粉末(平均粒径10μm)90gを混合したス
ラリー液を上記コート触媒Aに付着させコート層重量1
26.3g/Lとし、この触媒をアンモニア溶液で洗浄
して酸化亜鉛を溶解し、この後、この触媒を水で再度洗
浄してアンモニアを取り除いた以外は、実施例1と同様
の操作を繰り返して、0.003μm〜300μmの範
囲の気孔率が51.5%且つ0.04μm〜10μmの
範囲の気孔率が21.1%である触媒Cを得た。その
後、実施例1と同様の操作を繰り返して、排気ガス浄化
触媒を得た。
【0039】(比較例1)活性炭粉末を添加しない以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返して、0.003〜
300μmの範囲の気孔率が48.5%且つ0.04〜
10μmの範囲の気孔率が18.3%である触媒Bを得
た。また、活性炭粉末を添加せず、ベーマイトアルミナ
水溶液の濃度を5%とした以外は、実施例1と同様の操
作を繰り返して、0.003〜300μmの範囲の気孔
率が48.5%且つ0.04〜10μmの範囲の気孔率
が18.3%である触媒Cを得た。その後、実施例1と
同様の操作を繰り返して、排気ガス浄化触媒を得た。
【0040】次に、実施例6〜10及び比較例2では、
本発明の一例として酸素過剰雰囲気下で使用するリーン
NOx触媒を作成した。
【0041】(実施例6)Zrを3%含むアルミナ粉末
に、硝酸ロジウム水溶液を含浸或いは高速攪拌中で噴霧
し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時
間、次いで600℃で1時間焼成し、Rh担持アルミナ
粉末(粉末F)を得た。この粉末FのRh濃度は1.3
4%であった。酸化セリウム3%、酸化ジルコニウム
6.5%、担持アルミナ粉末にジニトロジアミン白金水
溶液を含浸或いは高速攪拌中で噴霧し、150℃で24
時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで600℃で
1時間焼成し、Pt担持アルミナ酸化物粉末(粉末G)
を得た。この粉末GのPt濃度は1.7%であった。酸
化ジルコニウム25%担持セリウム酸化物粉末にジニト
ロジアミン白金水溶液を含浸或いは高速攪拌中で噴霧
し、150℃で24時間乾燥した後、400℃で1時
間、次いで600℃で1時間焼成し、Pt担持セリウム
酸化物粉末(粉末H)を得た。この粉末HのPt濃度は
2.1%であった。酸化セリウム3%、酸化ジルコニウ
ム6.5%、担持アルミナ粉末にジニトロジアミン白金
水溶液を含浸或いは高速攪拌中で噴霧し、150℃で2
4時間乾燥した後、400℃で1時間、次いで600℃
で1時間焼成し、Pt担持アルミナ酸化物粉末(粉末
I)を得た。この粉末IのPt濃度は0.65%であっ
た。
【0042】上記白金担持アルミナ酸化物粉末(粉末
I)1216gと、白金担持セリウム酸化物粉末(粉末
H)80g、酸化セリウム3%、酸化ジルコニウム6.
5%、担持アルミナ粉末104g、活性炭粉末76g、
1.8%ベーマイトアルミナ水溶液2200gを磁性ボ
ールミルに投入し、混合粉砕して平均粒径2μmのスラ
リー液を得た。このスラリー液を上記コート触媒Aに付
着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを取り除い
て乾燥し、400℃で1時間焼成し、コート層重量18
0g/Lを形成し、触媒Dを得た。なお、このスラリー
をコージエライト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、
焼成したものを作成し、このコート層を剥がして、水銀
圧入法で気孔率を測定した。0.003μm〜300μ
mの範囲の気孔率は53.7%、0.04μm〜10μ
mの範囲の気孔率は、23.6%であった。
【0043】Rh担持アルミナ粉末(粉末F)420g
と、Pt担持アルミナ酸化物粉末(粉末G)660g、
Pt担持セリウム酸化物粉末(粉末H)120g、酸化
セリウム3%、酸化ジルコニウム6.5%、担持アルミ
ナ粉末104g、活性炭粉末60g、2.7%ベーマイ
トアルミナ水溶液2220gを磁性ボールミルに投入
し、混合粉砕して平均粒径2μmのスラリー液を得た。
このスラリー液を上記コート触媒Dに付着させ、空気流
にてセル内の余剰のスラリーを取り除いて乾燥し、40
0℃で1時間焼成し、コート層重量120g/Lを形成
し、触媒Eを得た。なお、このスラリーをコージエライ
ト製の板に塗布し、上記触媒と同様に乾燥、焼成したも
のを作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔
率を測定した。0.003μm〜300μmの範囲の気
孔率は53.9%、0.04μm〜10μmの範囲の気
孔率は、23.7%であった。
【0044】次いで、上記触媒成分担持コージエライト
質モノリス担体(触媒E)に酢酸バリウムを溶液を付着
させたあと、400℃で1時間焼成し、BaOとして3
0g/Lを含有させて、排気ガス浄化触媒を得た。
【0045】(実施例7)活性炭粉末の添加量を152
gとした以外は、実施例6と同様の操作を繰り返して、
0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が59.1
%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が29.
0%である触媒Dを得た。また、活性炭粉末の添加量を
180gとした以外は、実施例6と同様の操作を繰り返
して、0.003〜300μmの範囲の気孔率が58.
9%且つ0.04〜10μmの範囲の気孔率が28.7
%である触媒Eを得た。その後、実施例6と同様の操作
を繰り返して、排気ガス浄化触媒を得た。
【0046】(実施例8)活性炭粉末に変えてポリアセ
タール樹脂粉末(平均粒径10μm)を76g添加した
以外は、実施例6と同様の操作を繰り返して、0.00
3μm〜300μmの範囲の気孔率が55.5%且つ
0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が25.3%で
ある触媒Dを得た。また、活性炭粉末に変えてポリアセ
タール樹脂粉末(平均粒径10μm)を60g添加した
以外は、実施例6と同様の操作を繰り返して、0.00
3〜300μmの範囲の気孔率が55.2%且つ0.0
4〜10μmの範囲の気孔率が24.9%である触媒E
を得た。その後、実施例6と同様の操作を繰り返して、
排気ガス浄化触媒を得た。
【0047】(実施例9)活性炭粉末に変えて酸化亜鉛
粉末(平均粒径10μm)76gを混合したスラリー液
を上記コート触媒Aに付着させコート層重量189g/
Lとし、この触媒を2N硝酸溶液で洗浄して酸化亜鉛を
溶解し、この後、この触媒を水で再度洗浄して硝酸を取
り除いた以外は、実施例6と同様の操作を繰り返して、
0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が52.1
%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が21.
7%である触媒Dを得た。活性炭粉末に変えて酸化亜鉛
粉末(平均粒径10μm)60gを混合したスラリー液
を上記コート触媒Aに付着させコート層重量126.3
g/Lとし、この触媒を2N硝酸溶液で洗浄して酸化亜
鉛を溶解し、この後、この触媒を水で再度洗浄して硝酸
を取り除いた以外は、実施例6と同様の操作を繰り返し
て、0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が5
1.9%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が
21.6%である触媒Eを得た。その後、実施例6と同
様の操作を繰り返して、排気ガス浄化触媒を得た。
【0048】(実施例10)活性炭粉末に変えて酸化亜
鉛粉末(平均粒径10μm)76gを混合したスラリー
液を上記コート触媒Aに付着させコート層重量189g
/Lとし、この触媒を2N硝酸溶液で洗浄して酸化亜鉛
を溶解し、この後、この触媒を水で再度洗浄して硝酸を
取り除いた以外は、実施例6と同様の操作を繰り返し
て、0.003μm〜300μmの範囲の気孔率が5
1.6%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔率が
21.4%である触媒Dを得た。活性炭粉末に変えて酸
化亜鉛粉末(平均粒径10μm)60gを混合したスラ
リー液を上記コート触媒Aに付着させコート層重量12
6.3g/Lとし、この触媒を2N硝酸溶液で洗浄して
酸化亜鉛を溶解し、この後、この触媒を水で再度洗浄し
て硝酸を取り除いた以外は、実施例6と同様の操作を繰
り返して、0.003μm〜300μmの範囲の気孔率
が51.8%且つ0.04μm〜10μmの範囲の気孔
率が21.5%である触媒Eを得た。その後、実施例6
と同様の操作を繰り返して、排気ガス浄化触媒を得た。
【0049】(比較例2)活性炭粉末を添加しない以外
は、実施例6と同様の操作を繰り返して、0.003〜
300μmの範囲の気孔率が48.9%且つ0.04〜
10μmの範囲の気孔率が18.7%である触媒Dを得
た。また、活性炭粉末を添加せず、ベーマイトアルミナ
水溶液の濃度を5%とした以外は、実施例6と同様の操
作を繰り返して、0.003〜300μmの範囲の気孔
率が48.7%且つ0.04〜10μmの範囲の気孔率
が18.3%である触媒Eを得た。その後、実施例6と
同様の操作を繰り返して、排気ガス浄化触媒を得た。
【0050】[耐久試験]上記実施例1〜10及び比較
例1〜2で得られた排気ガス浄化触媒について、以下の
耐久条件により耐久試験を行なった。 ・エンジン排気量 3000cc ・燃料 ガソリン(国内無鉛レギュラー) ・触媒入口ガス温度 650℃ ・耐久時間 50時間
【0051】実施例1〜5及び比較例1の評価モード
は、ECモードで実施した。 ・触媒容量 1.3L ・評価車両 日産自動車株式会社製 V型6気
筒3300ccエンジン
【0052】また、実施例6〜10及び比較例2の評価
モードは、11モードで実施した。 ・触媒容量 1.3L ・評価車両 日産自動車株式会社製 直列4気
筒2000ccエンジン(直噴希薄燃焼エンジン。3〜
4サイクルの定速域をリーンで走行。リーン時A/Fは
約30、また加速時のA/Fは14.6を主とし、間欠
的にA/F=11.0が2sec入るよう制御した)
【0053】上記実施例1〜10及び比較例1〜2で得
られた触媒で用いた第2層目以降のスラリーに加えた空
隙形成材料、消失手段、及び各層の気孔率を表1に示
す。
【0054】
【表1】
【0055】また、実施例1〜5及び比較例1の耐久後
の各排気ガス浄化触媒の性能を、HC低減率(%)及び
脱離HC浄化量として示し、その結果を表2に示す。但
し、HC低減率は0〜40秒区間での排出HC量のうち
どれだけ吸着能により低減できたかを示す。脱離HC浄
化量は上述した吸着HCを、昇温・脱離時にどれだけ浄
化できるかを示す。
【0056】
【表2】
【0057】更に、実施例6〜10及び比較例2の耐久
後の各排気ガス浄化触媒の性能を、NOx浄化率とし
て、表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】更にまた、触媒層に形成した空隙の一例と
して、カーボンを空隙形成材料として使用した場合の触
媒層(上層)の例を図1に示す。
【0060】表2より、HC吸着触媒として実施例1〜
5で得られた排気ガス浄化触媒は、比較例1で得られた
排気ガス浄化触媒に比べて、HCの低減率、脱離HC浄
化量が優れていることがわかる。一方、リーンNOx触
媒として実施例6〜10で得られた排気ガス浄化触媒
は、比較例2で得られた排気ガス浄化触媒に比べて、N
Oxの浄化率が良好であることがわかる。更に、実施例
6〜10で得られた触媒は、コールドHC低減率も高
く、結果としてリーンNOx性能とコールドHC性能の
両方の面で優れることが分かる。これは、下層のHCト
ラップ材であるゼオライトが細孔を多く保有することか
らガス滞留時間を増やし、NOxトラップ機能が向上す
ること、及び上層のNOxトラップ層が比較的厚く担持
されるために下層ゼオライトから脱離するHCの浄化機
能が向上すること等が考えられる。
【0061】次に、実施例11〜16及び比較例3〜7
では、本発明の他の排気ガス浄化触媒を作成した。
【0062】(実施例11) ・下層(Pd層)の形成 硝酸Pd溶液にCe、Zr及びLa各2モル%を添加し
た活性アルミナ粉末(BET比表面積200m/g、
平均粒径6μm)に含浸し、150℃で12時間乾燥し
た後、400℃で1時間焼成して、Pd担持CeZrL
a−アルミナ粉末を得た。この粉末と硝酸水溶液を磁性
ボールミルに投入し、混合・粉砕してスラリーを得た。
このスラリー液をコージェライト質モノリス担体(1.
0L、900セル/平方インチ)に塗布し、空気流にて
セル内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、400℃で1
時間焼成した。コート重量は50g/Lであり、Pd含
有量は2.59g/Lであった。なお、別にこのスラリ
ーをコージエライト製の板に塗布し、上記と同様に乾
燥、焼成したコート層を作成し、このコート層を剥が
し、水銀圧入法で気孔率を測定した。0.04μm〜1
0μmの範囲の気孔率は、18.3%であった。
【0063】・上層(Rh層)の形成 硝酸ロジウム水溶液をZrを2モル%添加した活性アル
ミナに含浸し、150℃で12時間乾燥した後、400
℃で1時間焼成して、Rh担持Zr−アルミナ粉末(粉
末C)を得た。この粉末とCe20モル%(CeO
換算して24%)を含有するジルコニウム酸化物粉末
と、コート層形成後に10%の重量減少があるように活
性炭粉末を、更にベーマイトアルミナ、及び硝酸水溶液
を磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕してスラリーを
得た。このスラリー液を先ほど得た触媒Aに更に付着さ
せ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥
し、400℃で1時間焼成した。コート重量は35g/
Lで、Rh含有量は0.234g/Lである。なお、別
にこのスラリーをコージエライト製の板に塗布し、上記
と同様に乾燥、焼成したコート層を作成し、このコート
層を剥がし、水銀圧入法で気孔率を測定した。0.04
μm〜10μmの範囲の気孔率は、28.5%であっ
た。
【0064】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図2に示す。
【0065】(実施例12) ・下層(Pd層)の形成 硝酸Pd溶液にをCe、Zr、La各2モル%を添加し
た活性アルミナ粉末(BET比表面積200m/g、
平均粒径6μm)に含浸し、150℃で12時間乾燥し
た後、400℃で1時間焼成して、Pd担持CeZrL
a−アルミナ粉末を得た。この粉末とコート層形成後に
10%の重量減少があるように活性炭粉末を、硝酸水溶
液とともに磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕してス
ラリーを得た。このスラリー液をコージェライト質モノ
リス担体(0.94L、2ミル、900セル/平方イン
チ)に塗布し、空気流にてセル内の余剰のスラリーを除
去・乾燥し、400℃で1時間焼成した。コート重量は
50g/Lであり、Pd含有量は2.59g/Lであ
る。なお、別にこのスラリーをコージエライト製の板に
塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート層を作成
し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔率を測定
した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔率は、2
8.5%であった。
【0066】・上層(Rh層)の形成 活性炭を用いなかったこと以外は、実施例11の上層と
同様の操作を繰り返して形成した。コート重量は35g
/Lで、Rh含有量は0.234g/Lであった。な
お、別にこのスラリーをコージエライト製の板に塗布
し、上記と同様に乾燥、焼成したコート層を作成し、こ
のコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔率を測定した。
0.04μm〜10μmの範囲の気孔率は、18.3%
であった。
【0067】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図3に示す。
【0068】(比較例3) ・下層(Pd層)の形成 実施例11の下層と同様の操作を繰り返して形成した。
コート重量は50g/Lであり、Pd含有量は2.59
g/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエラ
イト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコー
ト層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気
孔率を測定した場合も、0.04μm〜10μmの範囲
の気孔率は、18.1%であった。
【0069】・上層(Rh層)の形成 活性炭を用いなかったこと以外は実施例11と同様の操
作を繰り返して形成した。コート重量は35g/Lで、
Rh含有量は0.234g/Lであった。なお、別にこ
のスラリーをコージエライト製の板に塗布し、上記と同
様に乾燥、焼成したコート層を作成し、このコート層を
剥がし、水銀圧入法で気孔率を測定した。0.04μm
〜10μmの範囲の気孔率は、18.3%であった。
【0070】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図4に示す。
【0071】(実施例13) ・下層(アルミナ層)の形成 活性アルミナ粉末(BET比表面積200m/g、平
均粒径6μm)とコート層形成後に10%の重量減少が
あるように活性炭粉末を、更にベーマイトアルミナ、及
び硝酸水溶液を磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕し
てスラリーを得た後、このスラリー液をコージェライト
質モノリス担体(0.94L、2ミル、900セル/平
方インチ)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラ
リーを除去・乾燥し、400℃で1時間焼成した。第1
コート量として重量50g/Lをコートした。なお、別
にこのスラリーをコージエライト製の板に塗布し、上記
と同様に乾燥、焼成したコート層を作成し、このコート
層を剥がし、水銀圧入法で気孔率を測定した。0.04
μm〜10μmの範囲の気孔率は、28.3%であっ
た。
【0072】・中層(Pd層)の形成 実施例11の下層と同様の操作を繰り返して形成した。
コート重量は30g/Lであり、Pd含有量は2.59
g/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエラ
イト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコー
ト層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気
孔率を測定した場合も、0.04μm〜10μmの範囲
の気孔率は、18.3%であった。
【0073】・上層(Rh層)の形成 活性炭を用いなかったこと以外は、実施例11の上層と
同様の操作を繰り返して形成した。コート重量は35g
/Lで、Rh含有量は0.234g/Lであった。な
お、別にこのスラリーをコージエライト製の板に塗布
し、上記と同様に乾燥、焼成したコート層を作成し、こ
のコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔率を測定した。
0.04μm〜10μmの範囲の気孔率は、18.3%
であった。
【0074】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図5に示す。
【0075】(比較例4) ・下層(アルミナ層)の形成 活性炭を用いなかったこと以外は、実施例13の下層と
同様の操作を繰り返して形成した。コート重量は50g
/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエライ
ト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート
層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔
率を測定した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔率
は、18.1%であった。
【0076】・中層(Pd層)の形成 実施例11の下層と同様の操作を繰り返して形成した。
コート重量は30g/Lであり、Pd含有量は2.59
g/Lである。なお、別にこのスラリーをコージエライ
ト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート
層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔
率を測定した場合も、0.04μm〜10μmの範囲の
気孔率は、18.3%であった。
【0077】・上層(Rh層)の形成 比較例3の上層と同様の操作を繰り返して形成した。コ
ート重量は35g/Lで、Rh含有量は0.234g/
Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエライト
製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート層
を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔率
を測定した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔率
は、18.3%であった。
【0078】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図6に示す。
【0079】(実施例14) ・下層(Rh層)の形成 実施例11の上層と同様の操作を繰り返して形成した。
コート重量は35g/Lで、Rh含有量は0.234g
/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエライ
ト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート
層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔
率を測定した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔率
は、28.5%であった。
【0080】・上層(Pd層)の形成 実施例11の下層と同様の操作を繰り返して形成した。
コート重量は50g/Lであり、Pd含有量は2.59
g/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエラ
イト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコー
ト層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気
孔率を測定した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔
率は、18.7%であった。
【0081】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図7に示す。
【0082】(比較例5) ・下層(Rh層)の形成 比較例3の上層と同様の操作を繰り返して形成した。コ
ート重量は35g/Lで、Rh含有量は0.234g/
Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエライト
製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート層
を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔率
を測定した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔率
は、18.1%であった。
【0083】・上層(Pd層)の形成 比較例3の下層と同様の操作を繰り返して形成した。コ
ート重量は50g/Lであり、Pd含有量は2.59g
/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエライ
ト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート
層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔
率を測定した場合も、0.04μm〜10μmの範囲の
気孔率は、18.3%であった。
【0084】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図8に示す。
【0085】(実施例15) ・下層(アルミナ層)の形成 実施例13の下層と同様の操作を繰り返して形成した。
コート重量は50g/Lであった。なお、別にこのスラ
リーをコージエライト製の板に塗布し、上記と同様に乾
燥、焼成したコート層を作成し、このコート層を剥が
し、水銀圧入法で気孔率を測定した。0.04μm〜1
0μmの範囲の気孔率は、28.1%であった。
【0086】・中層(Rh層)の形成 活性炭を用いなかったこと以外は、実施例11の上層と
同様の操作を繰り返して形成した。コート重量は35g
/Lで、Rh含有量は0.234g/Lであった。な
お、別にこのスラリーをコージエライト製の板に塗布
し、上記と同様に乾燥、焼成したコート層を作成し、こ
のコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔率を測定した。
0.04μm〜10μmの範囲の気孔率は、18.3%
であった。 ・上層(Pd層)の形成 実施例11の下層と同様の操作を繰り返して形成した。
コート重量は50g/Lであり、Pd含有量は2.59
g/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエラ
イト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコー
ト層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気
孔率を測定した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔
率は、18.1%であった。
【0087】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図9に示す。
【0088】(比較例6) ・下層(アルミナ層)の形成 比較例4の下層と同様の操作を繰り返して形成した。コ
ート重量は50g/Lであった。なお、別にこのスラリ
ーをコージエライト製の板に塗布し、上記と同様に乾
燥、焼成したコート層を作成し、このコート層を剥が
し、水銀圧入法で気孔率を測定した。0.04μm〜1
0μmの範囲の気孔率は、18.1%であった。
【0089】・中層(Rh層)の形成 比較例3の上層と同様の操作を繰り返して形成した。コ
ート重量は35g/Lで、Rh含有量は0.234g/
Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエライト
製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート層
を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔率
を測定した。0.04μm〜10μmの範囲の気孔率
は、18.3%であった。
【0090】・上層(Pd層)の形成 比較例3の下層と同様の操作を繰り返して形成した。コ
ート重量は30g/Lであり、Pd含有量は2.59g
/Lであった。なお、別にこのスラリーをコージエライ
ト製の板に塗布し、上記と同様に乾燥、焼成したコート
層を作成し、このコート層を剥がし、水銀圧入法で気孔
率を測定した場合も、0.04μm〜10μmの範囲の
気孔率は、18.7%であった。
【0091】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図10に示す。
【0092】(実施例16)実施例13の触媒を0.2
3Lとなるように切断した。この触媒を前段に、後段に
PtRh触媒として0.7Lをマニホールド触媒コンバ
ーターに充填した。後段のPtの含有量は0.53g/
Lであり、Rhの含有量は、0.176g/Lである。
【0093】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図11に示す。
【0094】(比較例7)比較例4の触媒を0.23L
となるように切断した。この触媒を前段に、後段にPt
Rh触媒として0.7Lをマニホールド触媒コンバータ
ーに充填した。後段のPtの含有量は0.53g/Lで
あり、Rhの含有量は、0.176g/Lである。
【0095】得られた排気ガス浄化触媒の模式的構成を
図12に示す。
【0096】実施例11〜15及び比較例3〜6で得ら
れた排気ガス浄化触媒の構成、気孔率及び気孔率の比率
を表4に示す。
【0097】
【表4】
【0098】また、実施例16及び比較例7の触媒の構
成を表5に示す。
【0099】
【表5】
【0100】[耐久試験]実施例及び比較例で得られた
排気ガス浄化触媒に対し、以下の条件で耐久試験を行な
った。 エンジン :日産自動車製6気筒3000cc 温度 :850℃(触媒温度) 時間 :100時間
【0101】[性能評価試験]上記排気ガス浄化触媒に
対し、以下の条件で性能評価試験を行った。これらの結
果を表4及び5に示す。 車両 :エキスパート(重量1250kg) エンジン :QG18DE モード :11モード 触媒位置 :マニホールド直下
【0102】表4より、実施例11〜15で得られた排
気ガス浄化触媒は、比較例3〜6で得られた排気ガス浄
化触媒に比べていずれもNOx排出量が抑えられてお
り、Rh層又はRh層より下層の厚みを確保したことに
よりNOx浄化性能が向上している。また、表5より、
実施例16で得られた排気ガス浄化触媒は、比較例7で
得られた排気ガス浄化触媒よりもHC排出量及びNOx
排出量が抑えられている。
【0103】以上、本発明を好適実施例及び比較例によ
り、詳細に説明したが、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の用紙の範囲内において、種
々の変形が可能である。例えば、最下層となる第1層と
担体とを一体にして製造することができる。また、下層
(第n−1層)に触媒金属を含有してコート層とするこ
とができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、下層に積層する上層の排気ガス成分の拡散性を向上
させることとしたため、上層を厚くしても下層の触媒性
能は良好であり、コールドHCの吸着効率、HC浄化効
率及びNOx浄化効率が優れる排気ガス浄化触媒、その
製造方法及び排気ガス浄化方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒層に形成した空隙の一例を示すSEM写真
(1500倍)である。
【図2】実施例11で得られた排気ガス浄化触媒の模式
的構成図である。
【図3】実施例12で得られた排気ガス浄化触媒の模式
的構成図である。
【図4】比較例3で得られた排気ガス浄化触媒の模式的
構成図である。
【図5】実施例13で得られた排気ガス浄化触媒の模式
的構成図である。
【図6】比較例4で得られた排気ガス浄化触媒の模式的
構成図である。
【図7】実施例14で得られた排気ガス浄化触媒の模式
的構成図である。
【図8】比較例5で得られた排気ガス浄化触媒の模式的
構成図である。
【図9】実施例15で得られた排気ガス浄化触媒の模式
的構成図である。
【図10】比較例6で得られた排気ガス浄化触媒の模式
的構成図である。
【図11】実施例16で得られた排気ガス浄化触媒の模
式的構成図である。
【図12】比較例7で得られた排気ガス浄化触媒の模式
的構成図である。
【符号の説明】
1 実施例13の触媒 2 PtRh触媒 3 比較例2の触媒 4 PtRh触媒
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 37/02 301 F01N 3/08 A 3/10 A F01N 3/08 3/24 E 3/10 3/28 301C 3/24 301P 3/28 301 F02D 41/04 305A 355 F02D 41/04 305 B01D 53/36 101B 355 104A B01J 23/56 301A (72)発明者 菅 克雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA12 AA17 AA18 AA28 AA29 AB01 AB03 AB06 AB10 BA03 BA07 BA14 BA15 BA19 BA39 CA26 CB02 CB03 DA01 DA02 DB10 EA17 FA02 FA04 FA12 FB02 FB07 FB10 FB12 FC04 FC07 GA06 GA20 GB01X GB05W GB06W GB07W GB09Y GB10X GB13X GB17X GB19X HA18 3G301 HA01 HA02 HA04 HA06 HA08 HA15 JA25 JA26 KA02 KA05 KA07 KA08 KA14 KA18 LB01 LB11 MA01 MA11 MA18 NA08 NE01 NE06 PD11B PD11Z 4D048 AA06 AA13 AA18 AB05 AB07 BA03X BA08X BA10X BA11X BA15X BA18X BA19X BA30X BA31X BA33X BA41X BA42X BB01 BB16 BB17 EA04 4G069 AA03 AA08 BA01A BA01B BA05A BA05B BA07A BA07B BA08C BA13A BA13B BA20A BA20B BB02A BB02B BB04C BB06A BB06B BC13B BC16A BC16B BC35C BC42A BC42B BC43A BC43B BC51A BC51B BC71A BC71B BC72A BC72B BC75A BC75B BD01A BD01B CA03 CA09 EA18 EA19 EC06X EC06Y EC17X EC17Y EC27 EC28 EC29 EE06 FA03 FA06 FB15 FB19 FB23 FB36 FB48 FB49 FC03 ZA19A ZA19B ZD01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体に、機能分離された触媒層を順次積
    層して成る排気ガス浄化触媒であって、 上記担体からn層目(nは2〜7の自然数を示す)に存
    在する第n層にガス流通路を有し、当該ガス流通路を第
    n−1層で浄化される排気ガス成分が流通することを特
    徴とする排気ガス浄化触媒。
  2. 【請求項2】 第1層がHC吸着触媒層であることを特
    徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化触媒。
  3. 【請求項3】 上記第n層が触媒金属を含有するととも
    に、上記ガス流通路の気孔径が0.04〜10μmであ
    って、気孔率が20〜50%であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の排気ガス浄化触媒。
  4. 【請求項4】 上記触媒金属が、ロジウム、パラジウム
    及び白金から成る群より選ばれた少なくとも1種のもの
    であることを特徴とする請求項3に記載の排気ガス浄化
    触媒。
  5. 【請求項5】 上記第n−1層が、H型βゼオライト層
    を主成分としたゼオライト層であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化触
    媒。
  6. 【請求項6】 担体上に、パラジウムを含有する第1層
    及びロジウムを含有する第2層を順次積層して成る排気
    ガス浄化触媒であって、 上記第1層及び第2層は気孔径が0.04〜10μmで
    ある空隙を有し、この空隙の第1層の気孔率Pと第2
    層の気孔率PとがP>P、且つ気孔率比P/P
    が1.1〜3.0の範囲にあることを特徴とする排気
    ガス浄化触媒。
  7. 【請求項7】 担体上に、パラジウムを含有する第1層
    及びロジウムを含有する第2層、又はロジウムを含有す
    る第1層及びパラジウムを含有する第2層を順次積層し
    て成る排気ガス浄化触媒であって、 上記第1層及び第2層は気孔径が0.04〜10μmで
    ある空隙を有し、この空隙の第1層の気孔率Pと第2
    層の気孔率PとがP>P、且つ気孔率比P/P
    が1.1〜3.0の範囲にあることを特徴とする排気
    ガス浄化触媒。
  8. 【請求項8】 担体上に、無機多孔質材を含有する第1
    層と、パラジウムを含有する第2層及びロジウムを含有
    する第3層と、又はロジウムを含有する第2層及びパラ
    ジウムを含有する第3層と、を順次積層して成る排気ガ
    ス浄化触媒であって、 上記第1〜3層は気孔径が0.04〜10μmである空
    隙を有し、この空隙の第1〜3層の気孔率P〜P
    >P及び/又はP>P、且つ気孔率比P
    及び/又は気孔率比P/Pが1.1〜3.0の
    範囲にあることを特徴とする排気ガス浄化触媒。
  9. 【請求項9】 内燃機関の排気ガス流路に設置され、上
    記担体の上流側端部から下流側へ且つ全長の10〜50
    %の範囲に亘って配設されることを特徴とする請求項6
    〜8のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化触媒。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれか1つの項に記
    載の排気ガス浄化触媒を製造するに当たり、 第1層としてHC吸着触媒層を形成し、この上に空隙形
    成材料を含む触媒スラリーを被覆し、焼成により該空隙
    形成材料を消失させて空隙を形成し、触媒層を順次積層
    することを特徴とする排気ガス浄化触媒の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記空隙形成材料が、カーボン粒子及
    び/又は樹脂粒子であることを特徴とする請求項10に
    記載の排気ガス浄化触媒の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5のいずれか1つの項に記
    載の排気ガス浄化触媒を製造するに当たり、 第1層としてHC吸着触媒層を形成し、この上に空隙形
    成材料を含む触媒スラリーを被覆し、焼成した後、酸処
    理又はアルカリ処理により該空隙形成材料を消失させて
    空隙を形成し、触媒層を順次積層することを特徴とする
    排気ガス浄化触媒の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記空隙形成材料が、酸化亜鉛である
    ことを特徴とする請求項12に記載の排気ガス浄化触媒
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記触媒層において、空隙形成処理前
    の気孔率と空隙形成処理後の気孔率との差を1〜40%
    とすることを特徴とする請求項10又は12に記載の排
    気ガス浄化触媒の製造方法。
  15. 【請求項15】 内燃機関の排気流路に配設した排気ガ
    ス浄化触媒を使用する排気ガス浄化方法であって、 燃焼運転開始後の排気温度が200℃以下であるときに
    HCを吸着し、排気温度の上昇と共にHCを脱離浄化
    し、 排気温度の上昇後に該内燃機関がリーン域からストイキ
    〜リッチ域までの運転を繰り返すときに、該排気ガス浄
    化触媒がリーン域でNOxを吸着しストイキ〜リッチ域
    でNOxを脱離浄化することを特徴とする排気ガス浄化
    方法。
  16. 【請求項16】 上記排気ガス浄化触媒として請求項1
    〜9のいずれか1つの項に記載の触媒を用いることを特
    徴とする請求項15記載の排気ガス浄化方法。
  17. 【請求項17】 リーン域のA/Fが18以上且つリッ
    チ域のA/Fが12以下であることを特徴とする請求項
    15又は16に記載の排気ガス浄化方法。
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