JP2003320830A - 車両横転防止装置 - Google Patents

車両横転防止装置

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JP2003320830A JP2002128586A JP2002128586A JP2003320830A JP 2003320830 A JP2003320830 A JP 2003320830A JP 2002128586 A JP2002128586 A JP 2002128586A JP 2002128586 A JP2002128586 A JP 2002128586A JP 2003320830 A JP2003320830 A JP 2003320830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両が横転する虞がある運転状態となった時に
は、車両のばね上質量の位置エネルギーを減少させる方
向にサスペンション剛性を制御することにより、操舵時
に車体に加わるロールモーメントを減少させて車両の横
転防止効果を高めることができる車両横転防止装置の提
供。 【解決手段】車速検出部11で検出された車速と操舵角
速度演算部13aで検出された操舵角速度を所定のしき
い値とを比較部23で比較し、判定部24で車両が横転
する虞がある運転状態であるとの予測判定がなされた時
は、サスペンション制御手段3において、サスペンショ
ン剛性調整手段4としてのショックアブソーバの減衰力
特性を伸側ハード、圧側ソフトとすることにより、車両
のばね上質量の位置エネルギーを減少させるように構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵時における車
両の横転を防止する車両横転防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両横転防止装置としては、例え
ば、特開平9−323521号公報に記載されているも
のが知られている。この従来例の車両横転防止装置は、
荷重検出手段および操舵状態検出手段からの検出情報に
基づき、左右車輪間の荷重差が設定荷重差以上になった
ことを検出すると、安全手段として、サスペンションの
ロール剛性を増大させるようにロール剛性調整手段を作
動させることにより、車両のロールを抑制し、これによ
り車両の横転を防止するというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サスペ
ンションの機能上ロールを零にすることはできないた
め、上述の従来例におけるように、操舵操作により車両
に所定のロールが発生した時点で全てのサスペンション
のロール剛性を増大させると、操舵時における外輪側の
車体の沈み込みが規制された状態となるため、その後さ
らに車両のロール角が増加すると車両の重心位置におけ
る遠心力の分力である外輪側押し付け力が減少して内輪
側ジャッキアップ力(内輪側を持ち上げる方向の力)が
増加する方向に変化することから、車両のロール角が増
加するにつれて車両の重心高が増加する方向に変化する
ことになる。このように、車体にロールモーメントが作
用している状態で車両の重心高が増加すると、車体に加
わるロールモーメントが増大し、これにより、車両が横
転し易い状態となる。さらに、操舵の切り返し時におい
ては、車体の揺り戻しによりロール角の変動幅が大きく
なるため、慣性力によりさらに車両が横転し易い状態と
なる。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、車両が横転する虞がある運転状態とな
った時には、車両のばね上質量の位置エネルギーを減少
させる方向にサスペンション剛性を制御することによ
り、操舵時に車体に加わるロールモーメントを減少させ
て車両の横転防止効果を高めることができる車両横転防
止装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の車両横転防止装置は、運転
状態検出手段で検出された運転状態から車両が横転する
虞がある運転状態であるか否かの予測判定を行う横転判
定手段と、該横転判定手段で車両が横転する虞がある運
転状態であるとの予測判定がなされた時は、車両のばね
上質量の位置エネルギーを減少させる方向に前記サスペ
ンション剛性調整手段を調整制御するサスペンション制
御手段と、を備えている手段とした。
【0006】この請求項1の発明では以上のように構成
されるため、車両が横転する虞がある運転状態であると
の予測判定がなされた時に、車両のばね上質量の位置エ
ネルギーを減少させる方向にサスペンション剛性調整手
段を調整制御することにより、操舵操作による車体に加
わるロールモーメントが減少し、従って、車両の横転防
止効果を高めることができるようになる。
【0007】請求項2記載の車両横転防止装置は、請求
項1において、前記車両横転判定手段は、前記車速検出
手段で検出された車速と前記操舵角速度検出手段で検出
された操舵角速度を所定のしきい値と比較することによ
り車両が横転する虞がある運転状態であるか否かを予測
判定するように構成されている手段とした。この請求項
2の発明では以上のように構成されるため、例えば、車
速および操舵角速度が共に所定のしきい値をそれぞれ越
えた場合にのみ、車両が横転する虞がある運転状態であ
るとの予測判定がなされることにより、正確な予測が可
能となる。従って、不必要なサスペンション制御がなさ
れることにより車両の乗り心地を悪化させることを防止
できるようになる。
【0008】請求項3記載の車両横転防止装置は、請求
項1また2において、前記サスペンション制御手段は、
前記車両横転判定手段で車両が横転する虞がある運転状
態であるとの予測判定がなされた時は、伸行程側のサス
ペンションのサスペンション剛性を増大させ、および/
または、圧行程側のサスペンションのサスペンション剛
性を減少させる方向に前記サスペンション剛性調整手段
を調整制御することにより車両のばね上質量の位置エネ
ルギーを減少させるように構成されている手段とした。
【0009】この請求項3の発明では以上のように構成
されるため、サスペンションが伸行程となる内輪側のサ
スペンション剛性が増大することによってロール挙動に
基づく内輪側車体の浮き上がりが抑制されるため、車両
の重心高を減少させる方向に作用し、また、サスペンシ
ョンが圧行程となる外輪側のサスペンション剛性が減少
することによってロール挙動に基づく外輪側車体の沈み
込みが加速されるため、車両の重心高を減少させる方向
に作用するもので、これにより、車両のばね上質量の位
置エネルギーが減少し、従って、操舵時に車体に加わる
ロールモーメントが減少して車両の横転防止効果を高め
ることができるようになる。
【0010】請求項4記載の車両横転防止装置は、車速
検出手段で検出された車速と操舵角速度検出手段で検出
された操舵角速度を所定のしきい値と比較することによ
り車両が横転する虞がある運転状態であるか否かを予測
判定する車両横転判定手段と、第1の旋回状態から該第
1の旋回状態とは逆の第2の旋回状態に移行する際に前
記車両横転判定手段で車両が横転する虞がある運転状態
であるとの予測判定がなされた時は、第1の旋回状態で
伸行程であったサスペンションの少なくとも圧行程側の
サスペンション剛性を減少させ、および/または、第1
の旋回状態で圧行程であったサスペンションの少なくと
も伸行程側のサスペンション剛性を増大させる方向に前
記サスペンション剛性調整手段を調整制御するサスペン
ション制御手段と、を備えている手段とした。
【0011】この請求項4の発明では以上のように構成
されるため、第1の旋回状態から該第1の旋回状態とは
逆の第2の旋回状態に移行する時点では、内輪側のサス
ペンションが伸行程により伸びた状態で、外輪側のサス
ペンションが圧行程により縮んだ状態となっており、こ
の状態から第2の旋回状態に移行する際に車両横転判定
手段で車両が横転する虞がある運転状態であるとの予測
判定がなされると、第1の旋回状態では伸行程により伸
びた状態のサスペンションの少なくとも圧行程側のサス
ペンション剛性が減少することにより第2の旋回状態に
おける外輪側車体の沈み込みが加速されるため、車両の
重心高を減少させる方向に作用し、また、第1の旋回状
態では圧行程により縮んだ状態のサスペンションの少な
くとも伸行程側のサスペンション剛性が増大することに
より、第2の旋回状態における内輪側車体の浮き上がり
が抑制されるため、車両の重心高を減少させる方向に作
用するもので、これにより、車両のばね上質量の位置エ
ネルギーが減少し、従って、第1の旋回状態から該第1
の旋回状態とは逆の第2の旋回状態に移行する操舵の切
り返し時に、車体の揺り戻しによる大きな慣性力に基づ
いて車体に加わるロールモーメントが減少し、これによ
り、操舵の切り返し時における車両の横転防止効果を高
めることができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1の
構成を図1〜7に基づいて説明する。図1は本発明の実
施の形態1の車両横転防止装置の制御ブロック図、図
2、3は車両を懸架するサスペンションとしてのショッ
クアブソーバを示す縦断面図、図4はショックアブソー
バのピストン速度に対する減衰力特性図、図5はショッ
クアブソーバの減衰力可変特性図、図6は車両横転防止
判断制御の内容を示すフローチャート、図7は車両横転
防止判断解除制御の内容を示すフローチャートである。
【0013】本発明の実施の形態1の車両横転防止装置
は、図1に示すよう、運転状態検出手段1と、横転判定
手段2と、サスペンション制御手段3と、サスペンショ
ン剛性調整手段4とを備えている。さらに詳述すると、
前記運転状態検出手段1は、車両が横転する虞があるか
否か判断材料を検出するもので、車速センサで構成され
る車速検出部(車速検出手段)11と、横加速度セン
サ、ヨーレートセンサ、前後加速度センサで構成される
加速度検出部12と、操舵角を検出する操舵角センサで
構成される操舵角検出部13aと操舵角信号から操舵角
速度を演算する操舵角速度演算部13bで構成される操
舵角速度検出手段と、で構成されている。
【0014】前記横転判定手段2は、記憶部21と、し
きい値演算部22と、比較部23と、判定部24とで構
成されている。前記記憶部21では、前記車速検出部1
1で検出された車速V、前記加速度検出部12でそれぞ
れ検出された横加速度GI、ヨーレートY、前後加速度
Gh、および、前記操舵角速度演算部13bで演算され
た操舵角速度SVがそれぞれ記憶される。
【0015】前記しきい値演算部22では、前記記憶部
21に記憶された車速Vに応じて、その時点の車速V状
態で操舵が行われた場合に車両が横転に到る虞がある操
舵角速度しきい値SVOと、操舵角速度SVは操舵角速
度しきい値SVO未満であるが横転に到る虞がある横加
速度しきい値GI1および横転に到る虞がない横加速度
しきい値GI0と、操舵角速度SVは操舵角速度しきい
値SVO未満でありかつ横転に到る虞がある横加速度し
きい値GI1と横転に到る虞がない横加速度しきい値G
I0のいずれにも該当しない状態であっても横転に到る
虞があるヨーレートしきい値Y0および前後加速度しき
い値Gh0の演算が行われる。
【0016】前記比較部23では、前記記憶部21に記
憶された車速V、横加速度GI、ヨーレートY、前後加
速度Ghと、予め設定された車速しきい値V0および前
記しきい値演算部22で演算された横加速度しきいGI
0、GI1、ヨーレートしきい値Y0、前後加速度しき
い値Gh0との比較が行われる。そして、前記判定部2
4では、前記各比較結果に基づいて横転防止制御を開始
(ON)するか否かの判定が行われる。
【0017】前記サスペンション制御手段3では、前記
判定部24の判定結果に基づいてサスペンション剛性調
整手段4を構成する各ショックアブソーバF/R、F/
L、R/R、R/Lの減衰力特性調整機構の制御が行わ
れる。
【0018】次に、前記サスペンション剛性調整手段4
を構成するショックアブソーバの減衰力特性調整機構を
図2、3に基づいて説明する。なお、図2は圧行程の減
衰力特性がミディアムで伸行程側の減衰力特性がミディ
アムのノーマルポジション状態を示し、図3は圧行程の
減衰力特性がソフトで伸行程側の減衰力特性がハードの
横転防止ポジション状態を示すもので、両図において、
41はシリンダチューブ、42はピストンロッド、43
はピストン、44はコントロールバルブであり、前記ピ
ストン43はピストンロッド42の下端部に組み付けら
れていてシリンダチューブ41内を上部室Aと下部室B
とに画成している。
【0019】前記ピストン43には、ショックアブソー
バの圧行程において中減衰力を発生させる圧側中減衰バ
ルブ45aと圧行程において低減衰力を発生させる圧側
低減衰バルブ45b、および、伸行程において高減衰力
を発生させる伸側高減衰バルブ46aと伸行程において
中減衰力を発生させる伸側中減衰バルブ46bが組み付
けられている。
【0020】そして、前記圧側中減衰バルブ45aと伸
側高減衰バルブ46aはそれぞれ上部室Aと下部室Bと
の間を常時連通する圧側第1連通路Iと伸側第1連通路
IIの途中に設けられている一方、前記圧側低減衰バルブ
45bと伸側中減衰バルブ46bは、コントロールバル
ブ44を介して上部室Aと下部室Bとの間を連通する圧
側第2連通路III と伸側第2連通路IVの途中に設けられ
ている。
【0021】前記コントロールバルブ44は、ピストン
ロッド42内に回転自在に設けられていて、図示を省略
したステップモータによりコントロールロッド44aを
介して回動させることにより、図2に示すように圧側第
2連通路III を閉じて伸側第2連通路IVを開いたノーマ
ルポジション状態と、図3に示すように伸側第2連通路
IVを閉じて圧側第2連通路III を開いた横転防止ポジシ
ョン状態との切り替えが行われるようになっている。
【0022】即ち、図2に示すノーマルポジション状態
では、圧行程時に、下部室B内の作動流体が圧側第1連
通路Iの途中に設けられた圧側中減衰バルブ45aを開
弁して上部室Aに流入することで、中減衰力特性(圧側
ミディアム)となり、また、伸行程時に、上部室A内の
作動流体が伸側第2連通路IVの途中に介装された伸側中
減衰バルブ46bを開弁して下部室Bに流入すること
で、中減衰力特性(伸側ミディアム)となる(実線で示
す図4のピストン速度に対する減衰力特性図参照)。
【0023】また、図3に示す横転防止ポジション状態
では、圧行程時に、下部室B内の作動流体が圧側第2連
通路III の途中に設けられた圧側低減衰バルブ45bを
開弁して上部室Aに流入することで、低減衰力特性(圧
側ソフト)となる一方、伸行程時に、上部室A内の作動
流体が伸側第1連通路IIの途中に介装された伸側高減衰
バルブ46aを開弁して下部室Bに流入することで、高
減衰力特性(伸側ハード)となる(点線で示す図4のピ
ストン速度に対する減衰力特性図参照)。
【0024】なお、前記コントロールバルブ44を図4
に示す横転防止ポジション状態から、図2に示すノーマ
ルポジション状態まで回動させていくことにより、図5
の減衰力可変特性図に示すように、伸行程側の減衰力特
性がハードから徐々にミディアムに変更される一方、圧
行程側の減衰力特性がソフトから徐々にミディアムに変
更されるようになっている。
【0025】次に、横転防止判断制御の内容を図6のフ
ローチャートに基づいて説明する。まず、ステップS1
01では、記憶部21に記憶された車速V、操舵角速度
SV、横加速度GI、ヨーレートY、前後加速度Ghの
読み込みが行われる。続くステップS102では、比較
部23および判定部24において、読み込まれた車速V
が車速しきい値V0を越えているか否かを判定し、NO
(V≦V0)である時は、車両が横転する虞がないもの
として、これで一回のフローを終了し、また、YES
(V>V0)である時は、操舵状態によっては車両が横
転する虞があるため、操舵状態を判定するステップS1
03に進む。
【0026】このステップS103では、比較部23お
よび判定部24において、読み込まれた操舵角速度SV
が操舵角速度しきい値SV0を越えているか否かを判定
し、YES(SV>SV0)である時は、車両が横転す
る虞があるため、ステップS107に進み、横転防止制
御を開始(ON)させる。なお、この横転防止制御の内
容は後に詳述する。前記ステップS103の判定がNO
(SV≦SV0)である時は、車速Vおよび操舵角速度
SVによる判断では一応車両が横転する虞がないとの判
定がなされたが、路面の傾斜状態や操舵角等の他の状況
によっては、車両が横転する場合もあり得るため、さら
に判断を確実に行うため、ステップS104に進む。
【0027】このステップS104では、比較部23お
よび判定部24において、読み込まれた横加速度GIと
横加速度しきい値GI0、GI1とを比較する。一方の
横加速度しきい値GI0は車両が横転する虞が全くない
横加速度の値であり、従って、横加速度GIがこの横加
速度しきい値GI0以下である場合は、これで一回のフ
ローを終了する。また、もう一方の横加速度しきい値G
I1は、車両が横転する虞がある横加速度の値であり、
従って、横加速度GIがこの横加速度しきい値GI1以
上である場合は、横転防止制御を開始するステップS1
07に進む。
【0028】また、横加速度GIが、両横加速度しきい
値GI0、GI1の範囲内にある時は、ステップS10
5に進み、比較部23および判定部24において、読み
込まれたヨーレートYがヨーレートしきい値Y0を越え
ているか否かを判定し、NO(Y≦Y0)である時は、
車両が横転する虞がないため、これで一回のフローを終
了し、また、YES(Y>Y0)である時は、さらにス
テップS106に進み、判定部23および判定部24に
おいて、読み込まれた前後加速度Ghが前後加速度しき
い値Gh0を越えているか否かを判定し、NO(Gh≦
Gh0)である時は、車両が横転する虞がないため、こ
れで一回のフローを終了し、また、YES(Gh>Gh
0)である時は、下り坂走行時や急ブレーキ操作等によ
り車両が横転する虞があるため、横転防止制御を開始す
るステップS107に進む。
【0029】このステップS107では、横転防止制御
を開始(ON)する。この横転防止制御が開始(ON)
されると、サスペンション制御手段3において、ショッ
クアブソーバを図2に示すノーマルポジション状態か
ら、図3に示す横転防止ポジションに切り替える制御が
なされる。即ち、横転防止制御が開始されると、伸行程
側の減衰力特性がハード(サスペンション剛性−大)
で、圧行程側の減衰力特性がソフト(サスペンション剛
性−小)の状態となる。
【0030】以上のように、直進走行状態から操舵が行
われ、横転防止制御が開始(ON)されると、横転防止
ポジション(伸側ハード、圧側ソフト)に切り替えられ
ることで、図8のシュミレーション結果の制御ON−操
舵時(−(ロ))に示すように、操舵操作に基づくロ
ール挙動による内輪側車体の浮き上がりが、内輪側ショ
ックアブソーバの伸側減衰力ハード特性(剛性−大)に
より抑制されると共に、操舵操作に基づくロール挙動に
よる外輪側車体の沈み込みが、外輪側ショックアブソー
バの圧側減衰力ソフト特性(剛性−小)により加速され
る結果、車両重心高H1onが、図8の制御OFF−操
舵時(−(ロ))における車両重心高H1offより
は低くなり、これにより、車両のばね上質量の位置エネ
ルギーが減少する方向に作用する。従って、操舵時に車
体に加わるロールモーメントが減少し、これにより、操
舵時における車両の横転防止効果を高めることができる
ようになるという効果が得られる。
【0031】次に、図8の制御ON−操舵時(−
(ロ))の状態から、切り返し操舵が行われた結果、横
転防止制御が開始(ON)されると、図8の制御OFF
−切り返し時(−(ハ))に示すように、切り返し操
舵に基づくロール挙動による内輪側車体の浮き上がり
が、内輪側ショックアブソーバの伸側減衰力ハード特性
(剛性−大)により抑制されると共に、切り返し操舵に
基づくロール挙動による外輪側車体の沈み込みが、外輪
側ショックアブソーバの圧側減衰力ソフト特性(剛性−
小)により加速される結果、車両重心高H2onが、図
8の制御ON−操舵時(−(ロ))における車両重心
高H1onより更に低くなる。
【0032】即ち、切り返し操舵時においては、図8の
制御ON−操舵時(−(ロ))に少し浮き上がった方
の切り返し内輪側車体は大きく沈み込むと共に、大きく
沈み込んだ方の切り返し外輪側車体の浮き上がりが抑制
される結果、切り返し操舵時における車両重心高H2o
nが操舵時の車両重心高H1onよりは更に低くなる。
従って、車両のばね上質量の位置エネルギーが減少する
方向に作用することで、切り返し操舵時に車体に加わる
ロールモーメントが減少し、これにより、切り返し操舵
時における車両の横転防止効果を高めることができるよ
うになるという効果が得られる。
【0033】なお、横転防止制御が開始されない程度の
操舵操作が行われた後に、切り返し操舵が行われた結
果、横転防止制御が開始された場合においても、同様に
車両の横転防止効果を高めることができることはもちろ
んである。また、横転防止制御が開始(ON)された状
態で、路面からのバウンド入力等で車体がバウンドする
と、伸側ハード、圧側ソフトの減衰力特性により、ショ
ックアブソーバは縮む方向に動くことになり、従って、
車体が挙動する度に車体重心高が低くなる方向に作用す
る。また、シュミレーションの結果によると、伸側減衰
力特性として、ピストン速度(最大制御力応答相対速
度)が0.05m/s以下で、そのショックアブソーバ
が受け持つばね上重量の70%以上の力を発生すると効
果があり、0.03m/s以下のピストン速度ではばね
上重量以上の力を発生させると車両重心高の上昇を抑え
て大きな効果を発揮した。
【0034】次に、横転防止判断制御のうち、解除判断
制御の内容を図7のフローチャートに基づいて説明す
る。ステップS201では、記憶部21に記憶された車
速V、操舵角速度SV、横加速度GI、の読み込みが行
われる。続くステップS202では、比較部23および
判定部24において、読み込まれた車速Vが解除用車速
しきい値VE未満に低下した否かを判定し、YES(V
<VE)である時は、車両が横転する虞がないものとし
て、横転防止制御を解除(OFF)するステップS20
5に進み、また、NO(V≧VE)である時は、操舵角
速度SVの値および横加速度GIの値によっては依然車
両が横転する虞があるため、ステップS203に進む。
【0035】このステップS203では、比較部23お
よび判定部24において、読み込まれた操舵角速度SV
が解除用操舵角速度しきい値SVE未満となったか否か
を判定し、NO(SV≧SVE)である時は、依然車両
が横転する虞があるため、これで一回のフローを終了
し、また、YES(SV<SVE)である時は、さらに
横加速度GIによる判断を行うため、ステップS204
に進む。
【0036】このステップS204では、比較部23お
よび判定部24において、読み込まれた横加速度GIが
解除用横加速度しきい値GIE未満となったか否かを判
定し、NO(GI≧GIE)である時は、依然車両が横
転する虞があるため、これで一回のフローを終了し、ま
た、YES(GI<GIE)である時は、車両が横転す
る虞がなくなっているため、ステップS205に進ん
で、横転防止制御を解除(OFF)する。
【0037】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なおこの他の発明の実施の形態の説明にあたって
は、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分は同一の
符号をつけてその説明を省略し、相違点についてのみ説
明する。 (発明の実施の形態2)この発明の実施の形態2の車両
横転防止装置は、図9のピストン速度に対する減衰力特
性図および図10の減衰力可変特性図に示すように、圧
行程側の減衰力特性はミディアム特性に固定で、伸行程
側の減衰力特性のみをハード特性とソフト特性との間で
無段階切り替え可能なショックアブソーバ(サスペンシ
ョン剛性調整手段4)を用いるようにした点が、前記発
明の実施の形態1とは相違したものである。
【0038】従って、この発明の実施の形態2では、操
舵時および切り返し操舵時における内輪側車体の浮き上
がりが、内輪側ショックアブソーバの伸側減衰力ハード
特性(剛性−大)により抑制される結果、車両重心高が
低くなる方向に作用し、これにより、車両のばね上質量
の位置エネルギーが減少する。従って、車体に加わるロ
ールモーメントが減少し、これにより、操舵時および切
り返し操舵時における車両の横転防止効果を高めること
ができるようになる。
【0039】(発明の実施の形態3)この発明の実施の
形態3の車両横転防止装置は、サスペンション剛性調整
手段4を構成するショックアブソーバが、摩擦部材の摩
擦力によって伸行程側のサスペンション剛性のみを切り
替え可能なワンウエイ剛性切替機構5を備えている点
が、前記発明の実施の形態1、2とは相違したものであ
り、その構成を図11、12に基づいて説明する。
【0040】図11は横転防止制御停止(OFF)時の
状態を示すショックアブソーバの要部を示す縦断面図、
図12は横転防止制御開始(ON)時の状態を示すショ
ックアブソーバの要部を示す縦断面図であり、両図にお
いて41はシリンダチューブ、42はピストンロッド、
47はアウタチューブ、48はロッドガイド、49はガ
イドブッシュ、50はオイルシール、51はワンウエイ
剛性切替機構組込部材(以後、機構組込部材と略称す
る)、52はソレノイド、53はスプール、54はリタ
ーンスプリング、55は摩擦部材、56は押圧スプリン
グ、57は作動案内部材を示す。
【0041】さらに詳述すると、前記機構組込部材51
は、異径の環状に形成されていて、その下端小径部51
aをシリンダチューブ41の上端開口部内に挿入し上端
大径部51bとの境界部に形成された環状段部51cを
シリンダチューブ41の開口端部41aに係止させた状
態で組み込まれている。また、機構組込部材51の中空
部内も異径で、上から順に大径穴部51d、中間径穴部
51e、小径穴部51fが形成され、各境界部にそれぞ
れ環状段部51g、51hが形成されている。
【0042】前記ロッドガイド48はその外周部を機構
組込部材51の上端開口部に係止させた状態でアウタチ
ューブ47内に挿入され、その上部に前記オイルシール
50を係止させ、この状態でアウタチューブ47の上端
かしめ部47aを内側にかしめることにより、該かしめ
部47aとシリンダチューブ41の開口端部41aとの
間にオイルシール50とロッドガイド48と機構組込部
材51の外周部を軸方向に挟持する状態で組み付け固定
されている。
【0043】前記ソレノイド52は、機構組込部材51
の大径穴部51d内で環状段部51g側にスペーサ52
aを介装した状態で該環状段部51gとロッドガイド4
8との間に軸方向挟持状態で組み付け固定され、前記ス
プール53は、ソレノイド52の内側で該ソレノイド5
2の下端部とスペーサ52aとの間を跨ぐ状態で軸方向
移動可能に組み込まれている。
【0044】一方、前記中間径穴部51e内には前記摩
擦部材55の作動を案内する作動案内部材57が装着さ
れていて、この作動案内部材57は環状段部51hとス
ペーサ52aとの間に挟持された状態で固定されてい
る。また、作動案内部材57は、その内面がその中途部
から上端部に向かうにつれてその穴径が減少する方向に
傾斜する環状テーパ面57aが形成されている。
【0045】また、前記スプール53は、作動案内部材
57の上端面とロッドガイド48との間の規制された範
囲において軸方向移動可能となっていると共に、前記リ
ターンスプリング54により作動案内部材57に当接す
る方向、即ち、ソレノイド52から下方へ遠ざかる方向
に押圧付勢されている。
【0046】前記摩擦部材55は、摩擦係数が大きくか
つ可撓性を有する材料で環状に構成され、前記作動案内
部材57内に軸方向移動可能に収容されている。また、
この摩擦部材55は、下端部を残して周方向に複数に分
割形成されていて、外周面はその中途部から上が前記作
動案内部材57の環状テーパ面57aに沿った先細り状
の環状テーパ面55aに形成されている。
【0047】そして、この摩擦部材55は、前記押圧ス
プリング56により上方へ向けて押圧付勢されており、
この押圧付勢力で摩擦部材55が上方に移動すると作動
案内部材57の環状テーパ面57aに案内されること
で、摩擦部材55の上部が縮径して内周面がピストンロ
ッド42の外周面に当接する方向に案内されるようにな
っている(図12参照)。
【0048】ところが、摩擦部材55の上端面がスプー
ル53の内側下端面に当接すると共に、摩擦部材55を
上向きに押圧付勢する押圧スプリング56の付勢力よ
り、スプール53を下方へ押圧付勢するリターンスプリ
ング54の付勢力の方が大に設定されており、これによ
り、図11に示すように、リターンスプリング54の押
圧付勢力で下方へ押圧されて作動案内部材57に当接し
たスプール53により、摩擦部材55の上昇が阻止され
た状態となっている。従って、この状態では、摩擦部材
55の内周面とピストンロッド42との間には所定の隙
間wが形成された状態となっている。
【0049】この発明の実施の形態3は上述のように構
成されるため、横転防止制御の停止(OFF)時には、
ソレノイド52への通電を解除状態とすることにより、
図11に示すように、摩擦部材55の内周面とピストン
ロッド42との間には所定の隙間wが形成された状態と
なっており、これにより、ピストンロッド42に対する
摩擦部材55の摩擦力Fは0の状態(剛性−小)となっ
ている。従って、ショックアブソーバの本来の減衰力の
みが作用する状態となる。
【0050】次に、横転防止制御の開始(ON)時に
は、ソレノイド52への通電を開始することにより、図
12に示すように、ソレノイド52の吸引力でスプール
53がリターンスプリング54の付勢力に抗して上方へ
持ち上げられるため、それまで規制されていた摩擦部材
55が押圧スプリング56の押圧力で上方へ押し上げら
れることで、作動案内部材57の環状テーパ面57aに
案内されて摩擦部材55の上部が縮径し、これにより、
内周面がピストンロッド42の外周面に当接した状態と
なる。
【0051】このため、ショックアブソーバの伸行程に
おいては、ピストンロッド42と作動案内部材57との
間に摩擦部材55を食い込ませる方向に摩擦力が作用す
るため、くさび効果により、摩擦部材55とピストンロ
ット42との間に大きな摩擦力(FT =大)(剛性−
大)を発生させる一方、ショックアブソーバの圧行程に
おいては、摩擦部材55の食い込みを解除する方向に摩
擦力が作用するため、くさび効果がなくなって摩擦部材
55とピストンロット42との間に摩擦力FT がほとん
ど作用しない状態(FC ≒0)(剛性−小)となる。
【0052】従って、この発明の実施の形態3では、操
舵時および切り返し操舵時における内輪側車体の浮き上
がりが、内輪側ショックアブソーバにおける大きな伸行
程側剛性により抑制され、車両重心高が低くなる方向に
作用することで車両のばね上質量の位置エネルギーが減
少するため、車体に加わるロールモーメントが減少し、
これにより、操舵時および切り返し操舵時における車両
の横転防止効果を高めることができるようになる。
【0053】以上発明の実施の形態1を図面により説明
したが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限
られるものではない。例えば、発明の実施の形態1で
は、横転防止制御開始(ON)時に、伸行程側のサスペ
ンション剛性を大とすると同時に、圧行程側のサスペン
ション剛性を小とし、また、発明の実施の形態2、3で
は、伸行程側のサスペンション剛性のみ大とするように
したが、圧行程側のサスペンション剛性のみを小とする
だけでも、発明の実施の形態1で説明したように、操舵
および切り返し操舵に基づくロール挙動による外輪側車
体の沈み込みが、外輪側ショックアブソーバの小さな圧
行程側剛性により加速される結果、車両重心高が低くな
る方向に作用することで車両のばね上質量の位置エネル
ギーが減少するため、車体に加わるロールモーメントが
減少し、これにより、操舵時および切り返し操舵時にお
ける車両の横転防止効果を高めることができるようにな
る。
【0054】また、発明の実施の形態では、作動流体の
流通を規制し、または摩擦力を発生させることによっ
て、ショックアブソーバの伸行程側の剛性を大にし、こ
れにより、操舵および切り返し操舵に基づくロール挙動
による内輪側車体の浮き上がりを抑制するようにした
が、ロック機構によりショックアブソーバの伸行程側へ
のストロークを完全に停止状態とすることにより、内輪
側車体の浮き上がりを完全に停止させ、これにより、車
両重心高を低下させる効果をさらに高めることができる
ようになる。
【0055】また、発明の実施の形態1、2では、減衰
力特性を伸行程と圧行程で独立に調整可能なショックア
ブソーバを用いた例を示したが、伸行程と圧行程の減衰
力特性を共に同一方向に調整可能なショックアブソーバ
を用いることもできる。
【0056】次に、上述の各発明の実施の形態から把握
される請求項以外のより好ましい形態について説明す
る。 (イ)請求項2に記載の車両横転防止装置において、前
記運転状態検出手段として、車速を検出する車速検出手
段および操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段の他
に、車両の横加速度を検出する横加速度検出手段を備
え、前記車両横転判定手段は、前記車速検出手段で検出
された車速と前記操舵角速度検出手段で検出された操舵
角速度を所定のしきい値と比較することにより車両が横
転する虞がある運転状態であるか否かを予測判定した結
果、横転する虞なしとの判定がされた時は、さらに前記
横加速度検出手段で検出された横加速度を所定のしきい
値と比較することにより車両が横転する虞がある運転状
態であるか否かを予測判定するように構成されているこ
とを特徴とする手段とした。このように構成することに
より、路面の傾斜状態や操舵角等の他の状況によっては
依然車両が横転する虞がある場合においても、車両の横
転を防止することができ、これにより、横転防止判断を
より正確に行うことができるようになる。
【0057】(ロ)前記(イ)項に記載の車両横転防止
装置において、前記運転状態検出手段として、車速を検
出する車速検出手段、操舵角速度を検出する操舵角速度
検出手段、および車両の横加速度を検出する横加速度検
出手段の他に、ヨーレートを検出するヨーレート検出手
段備え、前記横加速度検出手段で検出された横加速度を
所定のしきい値と比較した結果横転する虞なしとの判定
がなされた時は、さらに前記ヨーレート検出手段で検出
されたヨーレートを所定のしきい値と比較することによ
り車両が横転する虞があるか否かを予測判定するように
構成されていることを特徴とする手段とした。このよう
に構成することにより、車輪のスリップ状況等によって
は依然車両が横転する虞がある場合においても、車両の
横転を防止することができ、これにより、横転防止判断
をより正確に行うことができるようになる。
【0058】(ハ)前記(ロ)項に記載の車両横転防止
装置において、前記運転状態検出手段として、車速を検
出する車速検出手段、操舵角速度を検出する操舵角速度
検出手段、車両の横加速度を検出する横加速度検出手
段、およびヨーレートを検出するヨーレート検出手段の
他に、前後加速度を検出する前後加速度検出手段を備
え、前記ヨーレート検出手段で検出されたヨーレートを
所定のしきい値と比較した結果横転する虞なしとの判定
がなされた時は、さらに前記前後加速度検出手段で検出
された前後加速度を所定のしきい値と比較することによ
り車両が横転する虞があるか否かを予測判定するように
構成されていることを特徴とする手段とした。このよう
に構成することにより、下り坂走行時や急ブレーキ操作
等によっては依然車両が横転する虞がある場合において
も、車両の横転を防止することができ、これにより、横
転防止判断をより正確に行うことができるようになる。
【0059】(ニ)請求項3または4に記載の車両横転
防止装置において、前記サスペンション剛性調整手段
が、減衰力特性を少なくともハードとソフトの2段階以
上に独立して調整可能に構成されることにより伸行程側
のストローク状態を独立に制御可能に構成されたショッ
クアブソーバで構成され、該ショックアブソーバの伸行
程側の減衰力特性をハード特性とし、および/または、
圧行程側の減衰力特性をソフト特性とすることにより、
伸行程側のサスペンションのサスペンション剛性を増大
させ、および/または、圧行程側のサスペンションのサ
スペンション剛性を減少させる方向に調整制御すること
により、車両のばね上質量の位置エネルギーを減少させ
るように構成されていることを特徴とする手段とした。
このように構成することにより、ショックアブソーバの
減衰力調整のみで、車両の横転を防止できるようにな
る。
【0060】(ホ)請求項3または4に記載の車両横転
防止装置において、摩擦部材の摩擦力によって伸行程側
のサスペンション剛性のみを高める方向に切り替え可能
なワンウエイ剛性切替機構を備えたショックアブソーバ
により前記サスペンション剛性調整手段が構成され、前
記ワンウエイ剛性切替機構は、ソレノイドの非通電状態
では第1付勢手段によりピストンロッドに当接しない方
向に前記摩擦部材が押圧付勢され、ソレノイドへの通電
状態では第1付勢手段の付勢力を解除することにより第
2付勢手段の付勢力でピストンロッドに当接する方向に
前記摩擦部材が押圧付勢されるように構成され、前記摩
擦部材がくさび状に形成されることにより、ソレノイド
への通電状態でショックアブソーバの伸行程においては
前記第2付勢手段による付勢力とくさび効果により前記
摩擦部材がピストンロッドに当接する方向に作用し、圧
行程においては前記第2付勢手段の付勢力に抗してくさ
び効果が解除されるように構成されていることを特徴と
する手段とした。このように構成することにより、ショ
ックアブソーバにワンウエイ剛性切替機構を追加するの
みで、伸行程側のサスペンション剛性のみを大とするこ
とができ、これにより、横転防止制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の車両横転防止装置の制御
ブロック図である。
【図2】発明の実施の形態1の車両横転防止装置におけ
るショックアブソーバのノーマルポジション状態を示す
縦断面図である。
【図3】発明の実施の形態1の車両横転防止装置におけ
るショックアブソーバの転倒防止ポジション状態を示す
縦断面図である。
【図4】発明の実施の形態1の車両横転防止装置におけ
るショックアブソーバのピストン速度に対する減衰力特
性図である。
【図5】発明の実施の形態1の車両横転防止装置におけ
るショックアブソーバの減衰力可変特性図である。
【図6】発明の実施の形態1の車両横転防止装置におけ
る車両転倒防止判断制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】発明の実施の形態1の車両横転防止装置におけ
る車両転倒防止解除判断制御内容を示すフローチャート
である。
【図8】発明の実施の形態1の車両横転防止装置におけ
るシュミレーション結果を示す図である。
【図9】発明の実施の形態2の車両横転防止装置におけ
るショックアブソーバのピストン速度に対する減衰力特
性図である。
【図10】発明の実施の形態2の車両横転防止装置にお
けるショックアブソーバの減衰力可変特性図である。
【図11】発明の実施の形態3の車両横転防止装置にお
けるショックアブソーバの転倒防止制御停止時の状態を
示す要部の縦断面図である。
【図12】発明の実施の形態3の車両横転防止装置にお
けるショックアブソーバの転倒防止制御開始時の状態を
示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 運転状態検出手段 11 車速検出部(車速検出手段) 13b 操舵角速度演算手段(操舵角速度検出手段) 2 横転判定手段 3 サスペンション制御手段 4 サスペンション剛性調整手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションと、 該サスペンション剛性を調整可能なサスペンション剛性
    調整手段と、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 該運転状態検出手段で検出された運転状態から車両が横
    転する虞がある運転状態であるか否かの予測判定を行う
    横転判定手段と、 該横転判定手段で車両が横転する虞がある運転状態であ
    るとの予測判定がなされた時は、車両のばね上質量の位
    置エネルギーを減少させる方向に前記サスペンション剛
    性調整手段を調整制御するサスペンション制御手段と、
    を備えていることを特徴とする車両横転防止装置。
  2. 【請求項2】 前記運転状態検出手段は、少なくとも車
    速を検出する車速検出手段と、操舵角速度を検出する操
    舵角速度検出手段を備え、 前記車両横転判定手段は、前記車速検出手段で検出され
    た車速と前記操舵角速度検出手段で検出された操舵角速
    度を所定のしきい値と比較することにより車両が横転す
    る虞がある運転状態であるか否かを予測判定するように
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両横
    転防止装置。
  3. 【請求項3】 前記サスペンション制御手段は、前記車
    両横転判定手段で車両が横転する虞がある運転状態であ
    るとの予測判定がなされた時は、伸行程側のサスペンシ
    ョンのサスペンション剛性を増大させ、および/また
    は、圧行程側のサスペンションのサスペンション剛性を
    減少させる方向に前記サスペンション剛性調整手段を調
    整制御することにより車両のばね上質量の位置エネルギ
    ーを減少させるように構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の車両横転防止装置。
  4. 【請求項4】 サスペンションと、 該サスペンション剛性を調整可能なサスペンション剛性
    調整手段と、 少なくとも車速を検出する車速検出手段と操舵角速度を
    検出する操舵角速度検出手段を含む車両の運転状態を検
    出する運転状態検出手段と、 前記車速検出手段で検出された車速と前記操舵角速度検
    出手段で検出された操舵角速度を所定のしきい値と比較
    することにより車両が横転する虞がある運転状態である
    か否かを予測判定する車両横転判定手段と、 第1の旋回状態から該第1の旋回状態とは逆の第2の旋
    回状態に移行する際に前記車両横転判定手段で車両が横
    転する虞がある運転状態であるとの予測判定がなされた
    時は、第1の旋回状態で伸行程であったサスペンション
    の少なくとも圧行程側のサスペンション剛性を減少さ
    せ、および/または、第1の旋回状態で圧行程であった
    サスペンションの少なくとも伸行程側のサスペンション
    剛性を増大させる方向に前記サスペンション剛性調整手
    段を調整制御するサスペンション制御手段と、を備えて
    いることを特徴とする車両横転防止装置。
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