JP5143720B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、前輪のサスペンション機構を備えたトラクタや土工機等の作業車に関する。
作業車の一例であるトラクタでは、例えば特許文献1に開示されているように、複動型のシリンダ (特許文献1のFIG.1の16)で構成されたサスペンション機構を、前輪に備えているものがある。
サスペンション機構を前輪に備えた作業車において、走行中にブレーキが制動状態に操作されると、車体の前進の慣性力により車体は前下がり状態となり、前下がり状態の反動により車体は前上がり状態になって、車体の前部の上下動が繰り返されることがある (ノーズダイブ現象)。
この場合、特許文献1のように複動型のシリンダによりサスペンション機構を構成したトラクタにおいて、前述のように走行中にブレーキが制動状態に操作されると、複動型のシリンダの作動油の給排を遮断して、複動型のシリンダが伸縮できないように構成されたものがあり、これによって車体の前部の上下動(ノーズダイブ現象)を抑えることができる。
米国特許明細書第6,145,859号(Fig.1,Fig.2)
しかしながら、前述のように走行中のブレーキ操作に伴って、サスペンション機構の緩衝動作(複動型のシリンダの伸縮)を固定してしまうと、前進走行中の路面の凹凸による車体の振動をサスペンション機構によって吸収させることができなくなる。このため、運転者にとっての乗り心地と言う面で改善の余地がある。このような乗り心地の悪さを改善するには、サスペンション機構の緩衝機能が、走行中のブレーキ操作時にもある程度維持される程度に、サスペンション機構の緩衝動作に対する制限度合いを調節することも考えられるが、つぎのような問題がある。
つまり、このような作業車では、作業車全体の重量が、作業の種類によって異なるアタッチメントの使用や、運転者の体重などによって変化し、また、作業の種類や路面状況、あるいは作物の処理条件や運転者の技量などに伴って走行速度もかなり変化する。このため、その慣性力の大きさも一定せず、かなり大きく変化する可能性がある。そして、走行中のブレーキ操作に伴う車体前部の前下がり現象は、制動の効き方によって大きく変化するものであるが、制動の効き方は、前記慣性力の大きさや路面状況、及び制動操作の仕方によっても大きく変化する。
したがって、サスペンション機構の緩衝動作の制限状態を、適正な減衰度合いと緩衝機能とを共に満足させる状態で一定の減衰力に設定することは困難であった。
本発明は、前輪のサスペンション機構に対する適度な緩衝制限を行って、慣性力の変化に拘わらず制動時における車体前部の上下動 (ノーズダイブ現象)を抑えながら、運転者にとっての乗り心地を向上させることを目的としている。
上記目的を達成するために本発明による作業車では、下記の技術手段を講じたものである。
〔解決手段1〕
本発明の作業車は、前輪のサスペンション機構と、走行用のブレーキと、車体走行速度の減速率を検出する減速率検出手段と、前記サスペンション機構の減衰力を変更可能な減衰力変更手段と、前記減衰力変更手段による減衰力の変更を制御する減衰制御手段とを備え、前記減衰制御手段は、前記減速率検出手段によって検出された減速率が所定値以上であることが検出されると、前記減衰力変更手段を減衰力増大側に操作し、前記ブレーキが制動状態に操作されると、車体走行速度の減速率による減衰力の増大に先だって、減衰力変更手段を減衰力増大側に操作するように構成されているとともに、前記ブレーキの制動操作に伴って増大側に操作された減衰力が、前記減速率検出手段によって検出された減速率が所定値以上であることの検出結果に伴って増大側に操作された減衰力よりも小さな減衰力であるように設定されていることを特徴とする。
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
上記のように、前輪のサスペンション機構の減衰力を変更する減衰力変更手段を備えて、サスペンション機構が作動し難い状態(硬い状態)ではあるが完全に止めてしまうのではなく、車体の前部の上下動(ノーズダイブ現象)を少し許す状態とすることによって車体の前進の慣性力を吸収させることができる。
そして、この減衰力の変更を、車体走行速度の減速率を検出して、減速率が所定値以上であることによって減衰力増大側に操作するようにしたことにより、車体全体の重量や走行速度の変化に伴う慣性力の変動による影響を受けず、減速率が所定値以上に達した適正なタイミングで減衰力が増大側に変化する。
また、走行用のブレーキが制動状態に操作されると、車体走行速度の減速率による減衰力の増大に先だって、ブレーキ操作による減衰力変更手段が減衰力増大側に操作されるものであるから、車体走行速度の減速率が所定値に達する前から減衰力変更手段の減衰力を増大し始めることができる。
すなわち、ブレーキの操作による減衰力の増大と、車体走行速度の減速率による減衰力の増大とを順次的に行わせるようにすることで、減衰力の増大を、車体走行速度の実質的な減速が始まる前の早い時期から開始することができて、時期的に減衰力の増大作用範囲を拡大することができる。
このように、ブレーキの操作に連係させて、車体走行速度の実質的な減速が始まる前の早い時期から減衰力の増大を開始することにより、その早い時期での減衰力の程度を低く設定してサスペンション機構の緩衝機能をできるだけ乗り心地の良い状態に維持する。そして、これに引き続いての車体走行速度の減速率による減衰力の増大はより強めに設定して、車体前部の上下動(ノーズダイブ現象)をより確実に抑制できるようにしてある。さらにまた、ブレーキ操作中における減速率が大きく変化した場合にも、減速率に応じた減衰力への変更が可能となる。
したがって、上記解決手段1によると、車体の制動時における車体の前部の上下動(ノーズダイブ現象)をある程度抑制して車体の前進の慣性力の吸収を図りながら、サスペンション機構による緩衝機能もある程度維持して、乗り心地を向上させることができる利点がある。
また、そのサスペンション機構に対する減衰力の制御を、車体の走行速度の減速率に基づいて行うようにしたことにより、車体全体の重量変化や走行速度の変化に影響されずに減衰力の度合いを設定することができ、慣性力の変動の有無に拘わらず適切な減衰力の変更を行うことができる。
さらに、前輪のサスペンション機構に対する減衰力の増大を、時期的な作用範囲を拡大して行うことができるとともに、減衰力の強さの変更度合いも、早い時期での減衰力の程度を低く設定した状態から、減速率が所定値を越えて減衰力をより強めに設定された状態まで、幅広く設定できる。
また、制動中に減速率が変化した場合にも対応して減衰力を変更できるので、減衰力の変更を作用状況に応じた減衰度合いで適切に行うことができる。
〔解決手段2〕
解決手段2にかかる発明では、上記の作業車において、走行用のブレーキは左右一対備えられていて、左右のブレーキが各別にも左右同時にも制動、及び制動解除可能に構成され、減衰制御手段による減衰力増大側への操作は、前記ブレーキの左右各別の制動状態では行われず、前記ブレーキの左右同時での制動状態で行われるように設定されている点に特徴がある。
〔解決手段3〕
解決手段3にかかる発明では、上記の作業車において、前輪のサスペンション機構として、前輪側の車高を変更する車高制御用の油圧シリンダを用いて構成し、その車高制御用の油圧シリンダに対する圧油給排回路に、減衰力変更手段を備えてある点に特徴がある。
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
この解決手段3にかかる発明では、車高制御用の油圧シリンダを用いて前輪のサスペンション機構を構成し、その油圧シリンダに対する圧油給排回路に減衰力変更手段を備えたものであるから、車高制御用の油圧シリンダと前輪のサスペンション機構とを別々の部材で構成した場合や、減衰力変更手段を別の機構によって構成する場合に比べて、その構造の簡素化を図り得る利点がある。
〔全体構成〕
図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えて、作業車の一例である四輪駆動型のトラクタが構成されている。右及び左の後輪2は車体後部のミッションケース3にサスペンション機構を介して支持されておらず、位置固定状態で支持されている。
図1,2,4に示すように、車体の前部に配置されたエンジン4の下部に、支持フレーム5が連結されて前方に延出されており、側面視U字状の支持ブラケット6が支持フレーム5の後部の横軸芯P1周りに上下に揺動自在に支持されて、支持フレーム5の前部と支持ブラケット6の前部とに亘って、2本の油圧シリンダ7(サスペンション機構に相当)が接続されている。支持ブラケット6の前後軸芯P2周りに前車軸ケース8がローリング自在に支持されており、前車軸ケース8の右及び左側部に右及び左の前輪1が支持されている。
図6に示すように、トラクタは、右の後輪2を制動可能な右のサイドブレーキ38(ブレーキに相当)、及び左の後輪2を制動可能な左のサイドブレーキ38(ブレーキに相当)を備え、かつ、その車体上に前記右のサイドブレーキ38を制動状態に操作可能な右のサイドブレーキペダル39と、前記左のサイドブレーキ38を制動状態に操作可能な左のサイドブレーキペダル39とが備えられている。
上記右及び左のサイドブレーキペダル39は運転部のフロアの右側に備えられており、右及び左のサイドブレーキペダル39の一方のみを踏み操作すること、ならびに、右及び左のサイドブレーキペダル39の両方を同時に踏み操作することも可能である。運転者が右及び左のサイドブレーキペダル39の一方のみを踏み操作するのは、一般に右又は左への旋回時であり、右又は左への旋回時に旋回中心側の後輪2に制動を掛けることにより、右又は左への小回り旋回が可能になる。
このトラクタは四輪駆動型であり、右及び左の前輪1と右及び左の後輪2とが伝動系でつながっているので、右及び左のサイドブレーキ38が制動状態に操作されて右及び左の後輪2に制動が掛かると、右及び左の前輪1にも制動が掛かる。
図6に示すように、右のサイドブレーキペダル39が踏み操作されたこと (右のサイドブレーキ38の制動状態)を検出する右のサイドブレーキセンサー40、及び左のサイドブレーキペダル39が踏み操作されたこと (左のサイドブレーキ38の制動状態)を検出する左のサイドブレーキセンサー40が備えられており、右及び左のサイドブレーキセンサー40の検出値が制御装置100に入力されている。
前記サスペンション機構を構成する油圧シリンダ7には、図3及び図6に示すように、油圧シリンダ7の油室7aの圧力を検出する圧力センサー36が備えられて、圧力センサー36の検出値が制御装置100に入力されており、圧力センサー36の検出値に基づいて、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mが演算される。
また、前記油圧シリンダ7には、図6に示すように、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)を検出する作動位置センサー37が備えられて、作動位置センサー37の検出値が制御装置100に入力されており、制御装置100の昇降制御手段101において油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)が記憶されている。この場合、伸縮式の作動位置センサー37を油圧シリンダ7に直接に取り付けて、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)を検出したり、ロータリ式の作動位置センサー37を図2に示す横軸芯P1の位置に取り付けて、支持フレーム5に対する支持ブラケット6の角度を検出することによって、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)を検出する。
前記トラクタは、エンジン4から後輪2又は前輪1への駆動系の伝動軸の回転を検出するなどによって、車体の走行速度を検出する車速センサー35(図外)を備えており、この車速センサー35で検出された車速検出信号が、図6に示すように制御装置100に入力される。
〔油圧回路〕
次に、油圧シリンダ7の油圧回路構造について説明する。
図3に示すように、油圧シリンダ7は底部側の油室7a及びピストン側の油室7bを備えた複動型に構成されている。油圧シリンダ7の油室7aに接続された油路9に、ガス封入式のアキュムレータ11、パイロット操作式の一対の逆止弁13及び油圧回路の保護用のリリーフ弁15が接続されており、切換弁17 (減衰力変更手段に相当)がアキュムレータ11の手前部分に備えられている。
図3に示すように、切換弁17は、絞り機能を備えない(又は口径が「大」のオリフィス部を備えた)第1位置17a、口径が「中」のオリフィス部を備えた第2位置17b、口径が「やや小」のオリフィス部を備えた第3位置17c、口径が「小」のオリフィス部を備えた第4位置17d、口径が「極小」のオリフィス部を備えた第5位置17eを備えている。そして、この切換弁17はパイロット操作式に構成されており、切換弁17を操作するパイロット弁20が備えられている。油圧シリンダ7の油室7bに接続された油路10に、ガス封入式のアキュムレータ12、パイロット操作式の一対の逆止弁14及び油圧回路の保護用のリリーフ弁16が接続されている。
図3に示すように、逆止弁13,14にパイロット作動油を給排操作するパイロット弁19が備えられており、パイロット弁19により逆止弁13,14が遮断状態(アキュムレータ11,12と油圧シリンダ7の油室7a,7bとの間を遮断する状態)、及び開放状態(アキュムレータ11,12から油圧シリンダ7の油室7a,7b、及び油圧シリンダ7の油室7a,7bからアキュムレータ11,12への両方の作動油の流れを許容する状態)に操作される。
図3に示すように、ポンプ30の作動油がフィルター31、分流弁32及び逆止弁33を介して制御弁18に供給されており、分流弁32と逆止弁33との間にリリーフ弁34が接続されている。油路9における油圧シリンダ7の油室7aと逆止弁13との間の部分と、制御弁18とに亘って油路21が接続され、油路10における油圧シリンダ7の油室7bと逆止弁14との間の部分と、制御弁18とに亘って油路22が接続されている。
図3に示すように、制御弁18は、油路21(油圧シリンダ7の油室7a)に作動油を供給する上昇位置18U、油路22(油圧シリンダ7の油室7b)に作動油を供給する下降位置18D、及び中立位置18Nの3位置切換式で、前記油圧シリンダ7を伸縮させて車高を変更調節するように構成されている。この制御弁18は、この制御弁18を操作するパイロット弁29を備えていて、パイロット操作式に構成されている。
図3に示すように、油路21にパイロット操作式の逆止弁23及び絞り部25が備えられている。油路22にパイロット操作式の逆止弁24、逆止弁26(逆止弁24が油路10側で、逆止弁26が制御弁18側)及び絞り部27が備えられており、逆止弁24と逆止弁26(絞り部27)との間にリリーフ弁28が接続されている。
パイロット弁19,20,29は電磁操作式であり、後述のように、制御装置100によってパイロット弁19及びパイロット弁20,29が操作され、逆止弁13,14、制御弁18及び切換弁17が操作される。
〔油圧シリンダの動作〕
次に、油圧シリンダ7の作動について説明する。
図3に示すように、制御弁18が中立位置18Nに操作され、逆止弁13,14が開放状態に操作されている場合、地面の凹凸に応じて前車軸ケース8及び支持ブラケット6が横軸芯P1周りに上下に揺動しようとすると、油圧シリンダ7が伸縮して、油圧シリンダ7の油室7a,7bとアキュムレータ11,12との間で作動油が往復し、油圧シリンダ7がバネ定数K1を備えたサスペンション機構として作動する。
この場合、油圧シリンダ7の油室7b及び油路10の圧力が、リリーフ弁28により設定圧MP1に維持されている。油圧シリンダ7の油室7aの圧力をPH、油圧シリンダ7の油室7aのピストンの受圧面積をAH、油圧シリンダ7の油室7bのピストンの受圧面積をAR(ピストンロッドの分だけARはAHよりも小さい)として、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)をMとし、重力加速度をgとすると、下記の式(1)が成立する。
式(1) M×g=PH×AH−MP1×AR
これにより、油圧シリンダ7の油室7bの圧力MP1、油圧シリンダ7の油室7aのピストンの受圧面積AH、油圧シリンダ7の油室7bのピストンの受圧面積ARが一定であるので、油圧シリンダ7の油室7aの圧力PHは、油圧シリンダ7の油室7bの圧力MP1よりも高いものとなっており、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mによって変化する。
油圧シリンダ7のバネ定数K1は、油圧シリンダ7の油室7a,7bの圧力PH,MP1によって決まるものとなっており、油圧シリンダ7の油室7aの圧力PHが大きくなるのに伴って大きくなり、油圧シリンダ7の油室7aの圧力PHが小さくなるのに伴って小さくなる。従って、油圧シリンダ7のバネ定数K1は、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mによって決まるものとなり、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mが大きくなるのに伴って大きくなり、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mが小さくなるのに伴って小さくなる。
図3に示すように、制御弁18が上昇位置18Uに操作され、逆止弁13,14が遮断状態に操作されると、制御弁18から作動油が油圧シリンダ7の油室7aに供給され、油圧シリンダ7の油室7bから作動油が、逆止弁24(パイロット圧により開放状態に操作されている)、及びリリーフ弁28を介して排出される。この場合、油圧シリンダ7の油室7b及び油路10の圧力が、リリーフ弁28により設定圧MP1に維持されている。
これにより、油圧シリンダ7が伸長作動して車体の前部が上昇する(油圧シリンダ7(サスペンション機構)の作動を車体上昇側に変更した状態に相当)。この後、制御弁18が中立位置18Nに操作され、逆止弁13,14が開放状態に操作されると、油圧シリンダ7が伸長した状態で、前述のように油圧シリンダ7がサスペンション機構として作動する。
図3に示すように、制御弁18が下降位置18Dに操作され、逆止弁13,14が遮断状態に操作されると、制御弁18から作動油が油圧シリンダ7の油室7bに供給され、油圧シリンダ7の油室7aから作動油が、逆止弁23(パイロット圧により開放状態に操作されている)及び絞り部25、制御弁18を介して排出される。この場合、油圧シリンダ7の油室7b及び油路10の圧力が、リリーフ弁28により設定圧MP1に維持されている。
これにより、油圧シリンダ7が収縮作動して車体の前部が下降する(油圧シリンダ7(サスペンション機構)の作動を車体下降側に変更した状態に相当)。この後、制御弁18が中立位置18Nに操作され、逆止弁13,14が開放状態に操作されると、油圧シリンダ7が収縮した状態で、前述のように油圧シリンダ7がサスペンション機構として作動する。
〔制御装置による制御〕
次に、制御装置100による油圧シリンダ7の制御について説明する。
マイクロコンピュータで構成される制御装置100では、図7に示すように、メインルーチン内に、後述する「制動・減衰制御」と、「姿勢・緩衝制御」との、2種のサブルーチンがプログラムとして組み込まれている。このメインルーチンは、キースイッチ(図外)の切り操作などの作業終了信号の検出によって終了する。そして、前記「制動・減衰制御」内には、図8に示すように、さらに下位のサブルーチンとして「加速度・減衰制御」のサブルーチンが組み込まれている。
この制御装置100に対して、前記車速センサー35,圧力センサー36、作動位置検出センサー37、及びブレーキ検出スイッチ40,40からの検出信号が入力され、各パイロット弁19,20,29に制御装置100からの指令信号が出力されるように構成されている。
〔制動・減衰制御〕
次に、油圧シリンダ7の制動・減衰制御について、図5、図6及び図8に基づいて説明する。
図6に示すように、右及び左のサイドブレーキセンサー40,40の検出値が制御装置100に入力されると、制御装置100内の制動検出手段102が、右及び左のサイドブレーキセンサー40,40の両方が制動状態を検出しているか、右及び左のサイドブレーキセンサー40,40のうちの一方のみが制動状態で他方は制動状態ではない、もしくは両方が制動状態ではないことを判別する。
その制動検出手段102による検出結果が、減衰制御手段104に伝えられて、減衰制御手段104による制御が行われる。
減衰制御手段104では、図8に示すように、右及び左のサイドブレーキ38の両方が解除状態に操作されている状態、もしくは、右のサイドブレーキ38が制動状態 (左のサイドブレーキ38は解除状態)に操作されている状態、あるいは、左のサイドブレーキ38が制動状態 (右のサイドブレーキ38は解除状態)に操作されている状態である(ステップS1)と、ステップS2に移行する。
ステップS2では、圧力センサー36の検出値に基づいて、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mが演算される(ステップS2)。
図8に示すように、車体の前部に装着する作業装置により、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mが小さくなる(例えばフロントローダにより土砂の放出を行った状態や、荷物の積み下ろしを行った状態)(ステップS3)と、油圧シリンダ7のバネ定数K1は小さくなるので、これに伴い切換弁17が第1位置17aに操作され(ステップS4)て、油圧シリンダ7の減衰力が小さくなる。
図8に示すように、車体の前部に装着する作業装置により、車体の前部に掛かる重量(油圧シリンダ7に掛かる重量)Mが大きくなる(例えばフロントローダにより土砂のすくい上げ(積載)を行った状態や、荷物の積み上げを行った状態(ステップS3))と、油圧シリンダ7のバネ定数K1は大きくなるので、これに伴い切換弁17が第2位置17bに操作され(ステップS5)て、油圧シリンダ7の減衰力が大きくなる。
走行中に右及び左のサイドブレーキ38が共に制動状態に操作されると、車体の前進の慣性力により車体は前下がり状態となり (油圧シリンダ7の収縮)、前下がり状態の反動により車体は前上がり状態になって (油圧シリンダ7の伸長)、車体の前部の上下動が繰り返されることがある (ノーズダイブ現象)。
図8に示すように、右及び左のサイドブレーキ38の両方が共に制動状態に操作された状態である(ステップS1)と、ステップS6に移行して切換弁17が第3位置17cに操作され(ステップS6)て、油圧シリンダ7の減衰力が大きくなる (減衰力変更手段に相当)。これによって、油圧シリンダ7により、車体の前部の上下動(ノーズダイブ現象)が抑えられながら、車体の前部の上下動(ノーズダイブ現象)が少し許されて車体の前進の慣性力が吸収される。
次に、ステップS7では、車体の走行速度に基づいて、後述する加速度・減衰制御が行われ、その加速度・減衰制御が終了すると、再び、制動・減衰制御のルーチンに戻り、次のステップS8の制御が行われる。
車体 (走行)の走行が停止した後、右及び左のサイドブレーキ38の両方が解除状態に操作された状態、右のサイドブレーキ38が制動状態 (左のサイドブレーキ38が解除状態)に操作された状態、左のサイドブレーキ38が制動状態 (右のサイドブレーキ38が解除状態)に操作された状態になる(ステップS8)と、ステップS9に移行して設定時間T13のカウントが開始され、設定時間T13が経過するまでは、切換弁17が第3位置17cに維持される(ステップS10)。
これにより、車体 (走行)が停止した後に、車体の前部の上下動(ノーズダイブ現象)が残っても、切換弁17が第3位置17cに維持されるので、この間に油圧シリンダ7により車体の前部の上下動(ノーズダイブ現象)が抑えられる。
設定時間T13が経過する(ステップS10)と、制御はメインルーチンに戻る。
〔加速度・減衰制御〕
図8の前記制動・減衰制御のルーチン内のステップS7に相当する加速度・減衰制御を、図9に示す。
この加速度・減衰制御では、図6に示すように、車速センサー35で検出された車速が制御装置100に入力され(ステップS11)、制御装置100に設けられた加速度検出手段103が、所定時間にわたって入力された車速の検出値を微分して車速の加速度を検出する(ステップS12〜S14)。
加速度検出手段103では、さらに検出された加速度が、負の加速度、つまり減速傾向であるか否かを判断し(ステップS15)、減速傾向であれば次のステップS16へ移行し、減速傾向でなければ、この加速度・減衰制御を終了して、前記制動・減衰制御のルーチンに戻る。
また、前記加速度検出手段103では、予めしきい値となる2種の負の加速度のレベルを設定してある。レベル1で設定されるしきい値は、レベル2で設定されるしきい値よりも負の加速度が小さい、つまり、減速率が小さい値に設定してあり、レベル2の減速率がより大きくて急な減速状態であることを示している。
ステップS16では、負の加速度の度合いがレベル1を越えているか否かを判別し、負の加速度の度合いがレベル1よりも大きいと次のステップS17に進み、レベル1を越えていない場合には、この加速度・減衰制御を終了して、前記制動・減衰制御のルーチンに戻る。
ステップS17では、負の加速度の度合いがレベル2を越えているか否かを判別し、負の加速度の度合いがレベル2よりも大きいと次のステップS19に進み、レベル2を越えていない場合には、ステップS18に進む。
ステップ18では、負の加速度の値がレベル1よりも大きく、レベル2を越えていない状態であるので、切換弁17を口径が「小」のオリフィス部を備えた第4位置17dに操作し、その後、加速度・減衰制御を終了して、前記制動・減衰制御のルーチンに戻る。
ステップ19では、負の加速度の値がレベル2よりも大きい状態であるので、切換弁17を口径が「極小」のオリフィス部を備えた第5位置17eに操作し、その後、加速度・減衰制御を終了して、前記制動・減衰制御のルーチンに戻る。
〔姿勢・緩衝制御〕
次に、油圧シリンダ7の姿勢制御について、図5、図6及び図10に基づいて説明する。
図6に示すように、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)を検出する作動位置センサー37が備えられて、作動位置センサー37の検出値が制御装置100の昇降制御手段101に入力される。
昇降制御手段101においては、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)が記憶されている。この場合、伸縮式の作動位置センサー37を油圧シリンダ7に直接に取り付けて、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)を検出したり、ロータリ式の作動位置センサー37を図2に示す横軸芯P1の位置に取り付けて、支持フレーム5に対する支持ブラケット6の角度を検出することによって、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)を検出する。
図5に示すように、油圧シリンダ7の作動の中央位置が制御装置100の昇降制御手段101に設定されて、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)が中央位置であると、車体が地面と略平行(略水平)な状態となる。中央位置に対して車体上昇側及び車体下降側にある程度の範囲を持った目標範囲H1が制御装置100の昇降制御手段101に設定されている。
積算回数Nが制御装置100の昇降制御手段101に設定されており、先ず積算回数Nが「0」に設定される(ステップS21)。制御弁18が中立位置18Nに操作され、逆止弁13,14が開放状態に操作された状態(油圧シリンダ7がサスペンション機構として作動する状態)において(ステップS22)、予め所定時間として設定した制御周期T12のカウントが開始され(ステップS23)、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)が検出されて記憶される(ステップS24)。
制御周期T12が経過すると(ステップS25)(図5の時点T2参照)、時点T2から設定時間T11だけ過去(図5の時点T2から時点T1参照)の全ての油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)から、油圧シリンダ7の作動の極大位置A1及び極小位置A2が検出されて(ステップS26)、極大及び極小位置A1,A2の間の中間位置B1(極大及び極小位置A1,A2の間の中央の位置)が検出される(ステップS27)。
図5に示すように、極大位置A1は、油圧シリンダ7の作動位置が車体上昇側に変位した後に車体下降側に変位する位置(油圧シリンダ7が伸長作動から収縮作動に切り換わる位置)である。極小位置A2は、油圧シリンダ7の作動位置が車体下降側に変位した後に車体上昇側に変位する位置(油圧シリンダ7が収縮作動から伸長作動に切り換わる位置)である。
この場合、前回の制御周期T12の経過時点から今回の制御周期T12の経過時点(図5の時点T2参照)までの間の油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)が、新たな油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)として記憶され、時点T2から設定時間T11だけ過去の時点T1よりも過去の油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)は消去されるのであり、制御周期T12の経過毎に、制御装置において記憶されている油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)の一部が更新されることになる。
ステップS25,S26において、設定時間T11を油圧シリンダ7(サスペンション機構)の共振周波数の1周期分よりも少し長い程度に設定すると、設定時間T11の間に1個の極大位置A1及び1個の極小位置A2が検出され、この場合には1個の極大及び極小位置A1,A2から中間位置B1が検出される(ステップS27)。
ステップS25,S26において、設定時間T11をある程度長いものに設定すると、設定時間T11の間に複数個の極大位置A1及び複数個の極小位置A2が検出される。この場合には、複数個の極大位置A1のうちの最大の極大位置A1を検出し、複数個の極小位置A2のうちの最小の極小位置A2を検出して、最大の極大位置A1及び最小の極小位置A2から中間位置B1が検出される(ステップS27)。
中間位置B1が検出されると、中間位置B1と目標範囲H1とが比較されて(ステップS28)、中間位置B1が目標範囲H1から車体下降側に外れていると、積算回数Nに「1」が減算され(ステップS29)、中間位置B1が目標範囲H1から車体上昇側に外れていると、積算回数Nに「1」が加算される(ステップS30)。中間位置B1が目標範囲H1に入っていると、積算回数Nへの加算及び減算は行われない。次にステップS23に移行しステップS23〜S30が行われて、中間位置B1の検出、中間位置B1と目標範囲H1との比較、積算回数Nの加算及び減算が行われるのであり、再びステップS23に移行して、ステップS23〜S30が繰り返して行われる。
次に、油圧シリンダ7の制御について、図10に基づいて説明する。
積算回数Nと下降側設定回数ND1及び上昇側設定回数NU1とが比較され、積算回数Nが下降側設定回数ND1に達すると(下回ると)(ステップS31)、車体の前部が下降し、車体が地面に対して前下がり状態であると判断されて、制御弁18が上昇位置18Uに操作され、逆止弁13,14が作動状態に操作される(ステップS33)。
これにより、油圧シリンダ7の油室7b及び油路10の圧力がリリーフ弁28により設定圧MP1に維持された状態で、油圧シリンダ7が伸長作動して車体の前部が上昇する。中間位置B1と目標範囲H1との差の分だけ油圧シリンダ7が伸長作動すると(中間位置B1が目標範囲H1に入ると)、ステップS1に移行して積算回数Nが「0」に設定されて、制御弁18が中立位置18Nに操作され、逆止弁13,14が開放状態に操作された状態(油圧シリンダ7がサスペンション機構として作動する状態)に復帰する。
積算回数Nと下降側設定回数ND1及び上昇側設定回数NU1とが比較され、積算回数Nが上昇側設定回数NU1に達すると(上回ると)(ステップS32)、車体の前部が上昇し、車体が地面に対して前上がり状態であると判断されて、制御弁18が下降位置18Dに操作され、逆止弁13,14が作動状態に操作される(ステップS34)。
これにより、油圧シリンダ7の油室7b及び油路10の圧力がリリーフ弁28により設定圧MP1に維持された状態で、油圧シリンダ7が収縮作動して車体の前部が下降する。中間位置B1と目標範囲H1との差の分だけ油圧シリンダ7が収縮作動すると(中間位置B1が目標範囲H1に入ると)、ステップS1に移行して積算回数Nが「0」に設定されて、制御弁18が中立位置18Nに操作され、逆止弁13,14が開放状態に操作された状態(油圧シリンダ7がサスペンション機構として作動する状態)に復帰する。
前述のようにして、ステップS23〜S30が繰り返して行われても、積算回数Nが下降側設定回数ND1に達せず(下回らず)(ステップS31)、且つ、上昇側積算回数NUが上昇側設定回数NU1に達しなければ(上回らなければ)(ステップS32)、制御弁18が中立位置18Nに操作され、逆止弁13,14が開放状態に操作された状態(油圧シリンダ7がサスペンション機構として作動する状態)が維持され続ける。
〔別実施形態の1〕
前述の「発明を実施するための形態」における図10のステップS25〜S26において設定時間T11を少し長く設定して、複数個の極大位置A1及び複数個の極小位置A2を検出するように構成した場合、以下のようにして図10のステップS27の中間位置B1を検出してもよい。
(1)複数個の極大位置A1及び複数個の極小位置A2において、1個の極大位置A1及び1個の極小位置A2を1個の組として、極大及び極小位置A1,A2の複数の組に分けて、各組において中間位置B1を検出することによって、複数個の中間位置B1を検出して、複数個の中間位置B1の平均値を図10のステップS27の中間位置B1とする。
(2)複数個の極大位置A1において極大位置A1の平均値を検出し、複数個の極小位置A2において極小位置A2の平均値を検出し、極大及び極小位置A1,A2の平均値から中間位置B1を検出して、図10のステップS27の中間位置B1とする。
〔別実施形態の2〕
前述の[発明を実施するための最良の形態]の図10のステップS25〜S26において設定時間T11をもっと短く設定して、極大位置A1及び極小位置A2の何れか1個しか検出されなかった場合、もしくは、何れも検出されなかった場合には、極大位置A1や極小位置A2ではなく、油圧シリンダ7の作動位置(伸縮位置)の最大値と最小値とから図10のステップS27の中間位置B1を検出してもよい。
〔別実施形態の3〕
前述の「発明を実施するための形態」、「別実施形態の1」、及び「別実施形態の2」において、中間位置B1を極大及び極小位置A1,A2や、最大値と最小値の間の中央の位置に設定するのではなく、車体の前部に装着する作業装置(例えばフロントローダ)の有無や種類、作業形態等に基づいて、中間位置B1を極大及び極小位置A1,A2や、最大値と最小値の間の中央の位置から少し車体上昇側(油圧シリンダ7の伸長側)の位置に設定したり、少し車体下降側(油圧シリンダ7の収縮側)の位置に設定したりしてもよい。
例えば車体の前部に作業装置(例えばフロントローダ)を装着した場合、中間位置B1を極大及び極小位置A1,A2や、最大値と最小値の間の中央の位置から少し車体上昇側(油圧シリンダ7の伸長側)の位置に設定することにより、車体が地面に対して少し前上がり状態になるようにすればよい。
〔別実施形態の3〕
本発明は、右及び左の後輪2にも油圧シリンダ7等によるサスペンション機構を備えた作業車や、後二輪駆動型式の作業車にも適用できる。
本発明によって構成される作業車は、実施の形態で示したように、農作業用や牽引作業用などで用いられるトラクタに利用できる。また、その他に、建機、土工機、あるいは水田作業機等、前輪サスペンションを備える各種の作業車に利用できる可能性がある。
作業車としてのトラクタを示す全体側面図 前輪のサスペンション機構箇所を示す側面図 前輪の支持ブラケットを支持する油圧シリンダの油圧回路図 支持ブラケットの斜視図 油圧シリンダの伸縮作動状態を示すタイムチャート 制御装置と入出力装置との関係を示すブロック図 制御装置におけるメインルーチンを示すフローチャート。 制動・減衰制御の流れを示すフローチャート 加速度・減衰制御の流れを示すフローチャート 姿勢・緩衝制御の流れを示すフローチャート
符号の説明
1 前輪
7 サスペンション機構
17 減衰力変更手段(切換弁)
38 ブレーキ
103 減速率検出手段(加速度検出手段)
104 減衰制御手段

Claims (3)

  1. 前輪のサスペンション機構と、走行用のブレーキと、車体走行速度の減速率を検出する減速率検出手段と、前記サスペンション機構の減衰力を変更可能な減衰力変更手段と、前記減衰力変更手段による減衰力の変更を制御する減衰制御手段とを備え、
    前記減衰制御手段は、前記減速率検出手段によって検出された減速率が所定値以上であることが検出されると、前記減衰力変更手段を減衰力増大側に操作し、前記ブレーキが制動状態に操作されると、車体走行速度の減速率による減衰力の増大に先だって、減衰力変更手段を減衰力増大側に操作するように構成されているとともに、
    前記ブレーキの制動操作に伴って増大側に操作された減衰力が、前記減速率検出手段によって検出された減速率が所定値以上であることの検出結果に伴って増大側に操作された減衰力よりも小さな減衰力であるように設定されている作業車。
  2. 走行用のブレーキは左右一対備えられていて、左右のブレーキが各別にも左右同時にも制動、及び制動解除可能に構成され、
    減衰制御手段による減衰力増大側への操作は、前記ブレーキの左右各別の制動状態では行われず、前記ブレーキの左右同時での制動状態で行われるように設定されている請求項1記載の作業車。
  3. 前輪のサスペンション機構として、前輪側の車高を変更する車高制御用の油圧シリンダを用いて構成し、その車高制御用の油圧シリンダに対する圧油給排回路に、減衰力変更手段を備えてある請求項1又は2記載の作業車。
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