JP2003320631A - 表面保護フィルムおよびそれを用いた積層体 - Google Patents

表面保護フィルムおよびそれを用いた積層体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層体の断裁面からはみ出した粘着剤の付着
を防止し、たとえ付着しても容易に除去でき、表面に付
着した粘着剤を溶剤で拭き取るときに外観が変化せず、
油性インクでのマーキングや検査印の押印が可能でかつ
その印字が他のシートに転写することがなく、そのマー
キングや印を表面の外観を損なうことなく消すことがで
きる表面保護フィルムを提供することを目的とする。 【解決手段】 基材フィルム(1) 上に帯電防止層(2) が
設けられ、その帯電防止層(2) と同じ面または反対面に
は汚れ防止性成分を含む防汚層(3) が設けられ、その防
汚層(3) 設置側とは反対面に微粘着剤層(4) が設けられ
た層構成を有する表面保護フィルム(A) において、防汚
層(3) に含まれる汚れ防止性成分として、(イ)アミノ
アルキッド樹脂(x) 、または(ロ)アミノアルキッド樹
脂(x) と長鎖アルキル基またはフルオロアルキル基を有
する化合物(y) とを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光板や位相差板
の表面に貼着してその偏光板・位相差板の保護を図るた
めの表面保護フィルムに関するものである。また、その
ような表面保護フィルムが貼着された積層体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】偏光板や位相差板の製造工程において
は、その表面の汚れや傷付きを防止するために表面保護
フィルムを貼着した後、反対面を粘着加工して(粘着加
工面は剥離フィルムで被覆した状態になるようにしてお
く)積層体となし、さらに目的の大きさに断裁する。積
層体の層構成は、「表面保護フィルム/偏光板・位相差
板/粘着剤層/剥離フィルム」である。断裁品は、後の
工程に供されるまで、積み重ねた状態で取り扱われる。
【0003】上記の表面保護フィルムは、典型的には、
基材フィルムの片面に微粘着性の粘着剤層を設けた構
成、すなわち、「基材フィルム/微粘着剤層」の層構成
を有する(微粘着剤層の上からは剥離フィルムを覆設し
ておく)。ここで微粘着剤層は、表面保護フィルムを偏
光板・位相差板に貼着するための層であり、微粘着性と
するのは、表面保護の目的を達成した後の表面保護フィ
ルムを、液晶表示パネルの偏光板・位相差板から剥離除
去するときに、円滑な剥離がなされかつ糊残りがないよ
うにするためである。
【0004】上述の「表面保護フィルム/偏光板・位相
差板/粘着剤層(/剥離フィルム)」の層構成を有する
積層体にあっては、 1.断裁品の断裁面から粘着剤がはみ出して表面保護フ
ィルムの表面に付着し、その結果、検品の邪魔になった
り出荷の際にべたつきを生じたりして、断裁品の取り扱
いに支障を来すことがあること、 2.断裁後の積み重ね品の上下の偏光板・位相差板が静
電気により互いにくっついて取り扱いにくくなったり、
人手で取り扱うときの静電ショックにより痛みを感じた
り、さらには剥離時にTFT素子を破壊したりすること
があること、 3.断裁品の表面保護フィルムの表面に付着した粘着剤
を溶剤で拭い取ろうとするとき表面保護フィルムの外観
が変化するおそれがあり、そのため、後の検査工程にお
いて、表面保護フィルムのみの欠点である場合でも偏光
板・位相差板自体の欠点とみなされ、製品歩留まりが低
下することがあること、 4.断裁品の表面保護フィルムの上から油性インクで偏
光角度や位相角度をマーキングしたり検査印を押したり
するときに、ハジキを生ずることなくきれいに印字でき
ること、また、ロール巻きしたり断裁して積み重ねたり
したときに印字した面に他のシートが触れてインクが転
写するようなことがないこと、 5.断裁品の表面保護フィルムの上から、油性インクで
偏光角度や位相角度をマーキングしたり、検査印を押し
たりした後、溶剤で拭き取った際に、外観が変化するお
それがあり、そのため、後の検査工程において、表面保
護フィルムのみの欠点である場合でも偏光板・位相差板
自体の欠点とみなされ、製品歩留まりが低下することが
あること、またマーキングや検査印を溶剤で拭き取ると
きにそのマーキングや印を消すことが難しいこと(後で
消すことができないと、製品の歩留まりが低下する)な
どのトラブルを生じやすい。従って、いずれはこれらの
問題点を全て解決することが要望される。
【0005】上記の問題点のうちの1または2に対処す
るため、たとえば次のような提案がなされている。
【0006】(イ)本出願人の出願にかかる特開平9−
113726号公報には、偏光板または位相板(位相差
板)の表面に貼着するための保護フィルムの外面が、セ
ロハン粘着テープによる剥離強度が50〜400g/2
4mm(0.49〜3.92 N/24mm )の弱剥離面に形成されてい
る表面保護フィルムが示されている。同公報には、 ・弱剥離面の形成を、長鎖アルキル基またはフロロアル
キル基を有するポリマーを主剤とする剥離処理剤のコー
ティングにより行ったり(実施例では、アルキルカーバ
メート系剥離処理剤、パーフルオロアルキルアクリレー
トをグラフト重合した剥離処理剤を用いている)、 ・弱剥離面の形成を、剥離処理剤と帯電防止剤との混合
物からなる処理剤のコーティングにより行うか、帯電防
止剤によるコーティング層の上から剥離処理剤によるコ
ーティングにより行うことについても記載されている。
また、保護フィルムの弱剥離面とは反対側の面に貼着性
層が設けられ、その上から剥離シートが被覆されている
ことについても記載されている。
【0007】(ロ)特開平11−256115号公報に
は、ポリエステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、
その層の上に汚れ防止層を設け、そしてその反対面に微
粘着層を設けてなる表面保護フィルムが示されている。
また、ポリエステルフィルムの片面に帯電防止層を設
け、その層の上に微粘着層を設け、そしてその反対面に
汚れ防止層を設けてなる表面保護フィルムが示されてい
る。汚れ防止層としては、ポリビニルアルコールまたは
ポリエチレンイミンを塩素化アルキロイルまたはアルキ
ルイソシアネートで長鎖アルキル化した共重合体を主成
分とする層があげられている。
【0008】(ハ)特開2000−26817には、ポ
リエステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層
の上に汚れ防止層を設け、そしてその反対面に微粘着層
を設けてなる表面保護フィルムにおいて、その帯電防止
層中にチオフェンおよび/またはチオフェン誘導体を重
合して得られる導電性重合体を含むようにした表面保護
フィルムが示されている。この公報には、汚れ防止層と
して、適度の剥離力を有し、断裁面からはみ出した粘着
剤が表面保護フィルムに接触してフィルム上に付着しに
くくするものを用いること、汚れ防止性を発現する成分
として、長いアルキル側鎖を有するポリマー(たとえ
ば、ポリビニルアルコールまたはポリエチレンイミンを
塩素化アルキロイルまたはアルキルイソシアネートで長
鎖アルキル化した共重合体)、シリコーン系やフッ素系
離型剤などがあげられており、バインダーとして、熱可
塑性樹脂(熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
ポリビニル樹脂等)や熱硬化性樹脂(熱硬化性アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等)
を含有させることも好ましいとの記載もある。実施例で
は、ポリエチレンイミンオクタデシルカルバメートとポ
リエステル樹脂とメラミン樹脂との混合塗工液による汚
れ防止層を設けた例が示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記(イ)、(ロ)、
(ハ)の各公報に開示の提案によれば、先に述べた5項
目の課題のうち1および2の課題を解決することが可能
になる。しかしながら、これらの方法によっては、3、
4および5の課題については依然として未解決事項とな
っている。たとえば、汚れ防止性と印字性とを両立させ
ることは必ずしも容易ではなく、また、汚れ防止性を確
保しながら、印字性と印字消去性、印字性と耐溶剤性と
を両立させることも容易ではなく、まして印字性、印字
消去性および耐溶剤性を両立させることは容易ではな
い。日に日に発展する今日においては、1および2の課
題を解決することはもとより、3、4および5の課題も
解決することも市場が要求する事項となってきている。
【0010】本発明は、このような背景下において、表
面保護フィルムを貼着した偏光板または位相差板からな
る積層体の断裁面からはみ出した粘着剤が表面保護フィ
ルムの表面に付着するのを防止し、たとえ粘着剤が付着
してもそれを容易に除去することができ、さらには、断
裁品の表面保護フィルムの表面に付着した粘着剤を溶剤
で拭い取ろうとするとき表面保護フィルムの外観が変化
せず、かつ断裁品の表面保護フィルムの上から油性イン
クで偏光角度や位相角度をマーキングしたり、検査印を
押したりしたときに、きれいに印字ができると共に、そ
の印字のインクが他のシートに転写することがなく、さ
らにはそのマーキングや印を表面の外観を損なうことな
く消すことができるように工夫した表面保護フィルムを
提供すること、およびそのような表面保護フィルムが偏
光板または位相差板の表面に貼着された積層体を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の表面保護フィル
ムの一つ(第1の表面保護フィルム)は、基材フィルム
(1) の少なくとも片面に帯電防止層(2) が設けられ、そ
の帯電防止層(2) と同じ面または反対面には汚れ防止性
成分を含む防汚層(3) が設けられ、さらにその防汚層
(3) 設置側とは反対面に微粘着剤層(4) が設けられた層
構成を有する表面保護フィルム(A) において、前記防汚
層(3) に含まれる汚れ防止性成分がアミノアルキッド樹
脂(x) であることを特徴とするものである。
【0012】本発明の表面保護フィルムの他の一つ(第
2の表面保護フィルム)は、基材フィルム(1) の少なく
とも片面に帯電防止層(2) が設けられ、その帯電防止層
(2)と同じ面または反対面には汚れ防止性成分を含む防
汚層(3) が設けられ、さらにその防汚層(3) 設置側とは
反対面に微粘着剤層(4) が設けられた層構成を有する表
面保護フィルム(A) において、前記防汚層(3) に含まれ
る汚れ防止性成分が、アミノアルキッド樹脂(x) と長鎖
アルキル基またはフルオロアルキル基を有する化合物
(y) とからなることを特徴とするものである。
【0013】本発明の積層体は、偏光板または位相差板
(B) の表面に、上記第1または第2の表面保護フィルム
(A) が貼着された構成を有することを特徴とするもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0015】《表面保護フィルム(A) 》 (基本の層構成)本発明の表面保護フィルムは、基材フ
ィルム(1) の少なくとも片面に帯電防止層(2) が設けら
れ、その帯電防止層(2) と同じ面または反対面には汚れ
防止性成分を含む防汚層(3) が設けられ、さらにその防
汚層(3) 設置側とは反対面に微粘着剤層(4) が設けられ
た層構成を有する。すなわち、 ・「防汚層(3) /帯電防止層(2) /基材フィルム(1) /
微粘着剤層(4) 」、 ・「防汚層(3) /基材フィルム(1) /帯電防止層(2) /
微粘着剤層(4) 」、または、 ・「防汚層(3) /帯電防止層(2) /基材フィルム(1) /
帯電防止層(2) /微粘着剤層(4) 」 の層構成を有する。なお、通常は微粘着剤層の上から剥
離フィルム(5) を覆設しておく。以下、各層につき順に
説明する。
【0016】(基材フィルム(1) )基材フィルム(1) と
しては、好適には、ポリエステルフィルム(ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエ
チレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等)が用いられる。ポリエステルフィルムのほか、必要
な強度を有しかつ光学適性を有するものであれば、他の
プラスチックスフィルム、たとえば、ポリオレフィン系
フィルム、ポリアセテートフィルム、ポリカーボネート
フィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリ
アミドフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィ
ルム、合成ゴム系フィルム、各種液晶ポリマーフィルム
などが使用可能である。
【0017】上記の基材フィルム(1) は、無延伸フィル
ムであってもよく、一軸または二軸延伸されていてもよ
い。延伸されたフィルムを用いる場合は、それが二軸延
伸されたものであると、光の干渉が起きて回折縞を生ず
るおそれがあり、偏光板検査の際に干渉色のため目視検
査がしにくくなるおそれがある。このため、レターデー
ション値の高い一軸延伸されたフィルムを用いる方が、
偏光板の検査性の点からはより好ましい。
【0018】基材フィルム(1) の厚みは、特に限定はな
いものの、6〜125μm 程度(好ましくは12〜50
μm 程度、さらに好ましくは20〜40μm 程度)とす
ることが多い。基材フィルム(1) には、必要に応じて、
コロナ放電処理やアンカーコート処理などの易接着処理
を施してもよい。
【0019】(帯電防止層(2) )帯電防止層(2) は、基
材フィルム(1) の片面に、次のような方法により形成さ
れる。 ・金属または金属酸化物からなる帯電防止成分を蒸着ま
たはコーティングする方法。 ・シリケート化合物をコーティングする方法。 ・公知の帯電防止剤をコーティングする方法。
【0020】ここで金属または金属酸化物としては、ア
ルミニウム、ケイ素、銅、銀、金、インジウムなどの金
属、これらの金属の酸化物または複合酸化物があげられ
る。光学用途に使用するものであるため、透明性が良い
ものが好ましく、この観点からは、酸化インジウムやシ
リカの蒸着層が好適である。
【0021】シリケート化合物も、形成される帯電防止
層(2) の透明性が良いので、この目的に好適である。
【0022】帯電防止剤としては、防汚層(3) における
汚れ防止性成分または後述の微粘着剤層(4) の硬化を阻
害しないものであれば公知のもののいずれでも使用で
き、たとえば、カチオン系活性剤、第四アンモニウム
塩、ピリニジウム塩、第一級アミン、第三級アミン、ピ
リジン誘導体、ステアロアミドプロピルジメチル−β−
ヒドロキシエチル・アンモニウム・ニトレート、ステア
ロアミドプロピルジメチル−β−ヒドロキシエチル・ア
ンモニウム・ジヒドロゲン・ホスフェート、特殊アミン
化合物、アルキル型リン酸エステル、ナトリウム・アル
キル・ジフェニルエーテル・ジスルホネート、変性脂肪
族ジメチルエチルアンモニウムエトスルフェート、アニ
オン系活性剤、ポリオキシエチレンアルキルアミン、多
価アルコール系誘導体、ノニオン系活性剤、アルキルア
ミン誘導体、アルキルホスフェートアミン塩、脂肪酸エ
ステル類、アルキルジエタノールアミド、ポリエチレン
グリコールエステル、両性活性剤、有機ホウ素系化合
物、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール、官
能基含有ポリマーなどは、市場で入手しうる帯電防止剤
の例である。
【0023】これらの帯電防止剤は、基材フィルム(1)
に公知の方法によりコーティングされる。具体的には、
グラビアコーティング、メイヤーバーコーティング、エ
アーナイフコーティング、ドクターナイフコーティング
などの方法が採用される。帯電防止剤の塗布量について
は特に制限されるものではなく、帯電防止剤の種類や必
要とする帯電防止性能を考慮して決めればよい。
【0024】帯電防止層(2) を設ける面は、先に述べた
ように、爾後の工程である防汚層(3) を設ける側の面で
あってもよく、その反対側の面であってもよい。ただ
し、帯電防止層(2) を防汚層(3) を設置する側の面に設
けた方が、帯電防止性能を発揮しやすので望ましい。も
し帯電防止層(2) を防汚層(3) を設置する側とは反対側
の面に設けるときは、帯電防止剤の塗布量を増やした
り、帯電防止性能を高めたりするような工夫を講じるこ
とが望ましい。
【0025】帯電防止層(2) の厚みは、帯電防止剤のコ
ーティングの場合、乾燥基準で0.01〜2g/m2程度、殊に
0.03〜1g/m2程度とすることが多い。
【0026】(防汚層(3) )防汚層(3) は、汚れ防止性
成分を含む層であり、本発明における特徴的な層であ
る。
【0027】第1の表面保護フィルムにあっては、防汚
層(3) に含まれる汚れ防止性成分は、アミノアルキッド
樹脂(x) からなる。
【0028】アミノアルキッド樹脂(x) は、基体樹脂と
してアルキッド樹脂、架橋剤としてアミノ樹脂を用いた
ものを塗膜形成主要素とする樹脂である。アミノ樹脂と
しては、エーテル化尿素樹脂、メラミン樹脂(エーテル
化メラミン樹脂等)、ベンゾグアナミン樹脂などが用い
られる。なお、エーテル化メラミン樹脂の代表例は、ブ
チルエーテル化メラミン樹脂、メチルエーテル化メラミ
ン樹脂などである。これらの成分のほか、第三成分とし
て、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、フェノール樹脂、繊維
素誘導体などを併用することもある。
【0029】第2の表面保護フィルムにあっては、防汚
層(3) に含まれる汚れ防止性成分は、アミノアルキッド
樹脂(x) と長鎖アルキル基またはフルオロアルキル基を
有する化合物(y) とからなる。
【0030】アミノアルキッド樹脂(x) としては上述の
ようなものが用いられる。長鎖アルキル基またはフルオ
ロアルキル基を有する化合物(y) としては、水酸基含有
ポリマーの長鎖アルキルカーバメート、長鎖アルキルア
クリレートの共重合体、長鎖アルキルビニルエステルの
共重合体、長鎖アルキルビニルエーテルの共重合体、長
鎖アルキルアクリルアミドの共重合体、長鎖アルキルア
リルエステルの共重合体、水酸基含有ポリマーのパーフ
ルオロアルキルカーバメート、パーフルオロアクリレー
トの共重合体などがあげられる。ここで長鎖アルキルと
しては、炭素数6以上であれば本発明に使用することが
でき、殊にオクタデシル基をはじめとする炭素数12以
上(特に炭素数18のものは入手が容易)のアルキル基
であることが好ましい。
【0031】このときの両成分の割合については、アミ
ノアルキッド樹脂(x) と長鎖アルキル基またはフルオロ
アルキル基を有する化合物(y) との合計量を100重量
%とするとき、前者(x) の割合が97〜5重量%、後者
(y) の割合が3〜95重量%であることが望ましい。後
者(y) の過多(前者(x) の過少)は、耐溶剤性が不足す
ることがあり、保護フィルム表面に付着した粘着剤や印
字した際のインクを拭き取った際に保護フィルム表面の
外観に欠点を生ずることがある。後者(y) の過少(前者
(x) の過多)は、保護フィルム表面に印字した際にハジ
キを生じたり、ロール巻きにしたり断裁品を積み重ねた
りした際に印字した面に他のシートが触れてインクが転
写してしまうことがある(ただし、後者(y) の割合が3
重量%未満の場合もそれ相応の効果があり、印字性を重
要視しない用途においてはそれなりに使用できる)。よ
り好ましい割合は、前者(x) が95〜40重量%で、後
者(y) が5〜60重量%、特に好ましい割合は、前者
(x) が90〜50重量%で、後者(y) が10〜50重量
%である。
【0032】防汚層(3) に含まれる汚れ防止性成分とし
ては、本発明の趣旨を損なわない限りにおいて、上記の
成分((x) 、または(x) と(y) )のほかに、シリコーン
と有機系樹脂との共重合体、アルキッド樹脂、セラック
樹脂、シリコーン樹脂などを含んでいてもよい。
【0033】防汚層(3) の形成は、グラビアコーティン
グ、メイヤーバーコーティング、エアーナイフコーティ
ング、ドクターナイフコーティングなどの種々の方法に
よりなされる。
【0034】塗工量は、特に制限はないものの、剥離性
能をはじめとする性能バランスを考慮すると、乾燥基準
で 0.003〜2g/m2程度、好ましくは0.03〜1g/m2程度、
特に好ましくは0.05〜0.4 g/m2程度とすることが多い。
【0035】ここで防汚層(3) を性能面から見ると、次
の性能を有するように防汚層(3) の形成に留意すべきで
ある。
【0036】−性能1− 表面保護フィルム(A) の防汚層(3) 上に酢酸エチルを
0.1g滴下して23℃で風乾したときに、外観に変化が
なく、その防汚層(3) に付着させた粘着剤を酢酸エチル
で拭き取ったときに防汚層(3) の外観に変化がなく、か
つその防汚層(3)に付した油性インクによる描線を酢酸
エチルで消去したときに防汚層(3) の外観に変化がない
ように、防汚層(3) 形成の条件に留意する。
【0037】この性能を満足せず外観に変化を生ずるも
のは、実際に表面保護フィルムの表面に粘着剤が付着し
たときに溶剤を染み込ませた布や紙で表面を拭くと、表
面保護フィルムの表面が白化してしまい、外観上の欠点
となってしまう。また、溶剤を使用しないで布や紙で粘
着剤付着部分を拭いても、粘着剤を完全には除去するこ
とができず、粘着剤が残存することで外観上の欠点とな
ってしまう。これに対し、この性能1を満足するもの
は、表面保護フィルムの表面に油性インクなどで文字や
記号を印字したりスタンプなどを押したりしても、上記
の耐溶剤性試験をクリアするものであれば酢酸エチルで
油性インキを抜き取ることにより、正常部分として使用
できるようになる。
【0038】−性能2− 表面保護フィルム(A) の防汚層(3) におけるセロハン粘
着テープによる剥離強度が、0.49〜3.92 N/24mm の範囲
に設定されるように、防汚層(3) 形成の条件に留意す
る。ここで、剥離強度の測定は、表面保護フィルムの防
汚層(3) の表面に巾24mmのセロハン粘着テープを重さ
2kgのローラーで貼り、引張試験機を用いて300mm/m
inの速度で180°方向に引っ張ったときの強度であ
る。この剥離強度が0.49〜3.92 N/24mm (好ましくは0.
98〜3.43 N/24mm )のときに、表面保護フィルムの表面
に粘着剤が付着しにくくなり、たとえ付着しても、溶剤
を染み込ませた布や紙などで簡単に拭き取ることができ
る。剥離強度が3.92 N/24mm を越えるときは、断裁され
た積層体を積み重ねたときに、表面保護フィルムの表面
に粘着剤が付着しやすい上、溶剤を染み込ませた布や紙
などで拭いても、なかなが粘着剤が除去できなくなる。
一方剥離強度が0.49 N/24mm 未満のときは、爾後の工程
で表面保護フィルムを剥離する際に、セロハン粘着テー
プが表面保護フィルムに接着しがたいため、表面保護フ
ィルムの除去がしにくくなる。
【0039】−性能3− さらに、第2の表面保護フィルムにあっては、上記の性
能1および性能2に加えて、表面保護フィルム(A) の防
汚層(3) 表面に油性インク(マジック(登録商標)補充
用黒インキ)を10cmの高さから0.03g垂らし、23℃
に24時間放置して乾燥したときのインク接触角が3〜
10°(好ましくは6〜9°)であるように、防汚層
(3) 形成の条件に留意する。インク接触角が10°を越
えるときには、油性インクで偏光角度や位相角度をマー
キングしたり検査印を押したりするときに、インク撥い
てきれいに印字できないことがある。インク接触角が3
°未満のときには、印字性は良好となるものの、防汚性
が悪くなるおそれがある。
【0040】(微粘着剤層(4) )微粘着剤層(4) として
は、公知の粘着剤から要求特性に合わせて選択すればよ
く、粘着剤の種類を特に制限するものではなく、アクリ
ル系の一液型または二液型の粘着剤、ゴム系粘着剤、シ
リコーン系粘着剤をはじめとする種々の粘着剤を使用す
ることができる。形態別に言えば、無溶剤タイプ、溶剤
タイプ、エマルジョンタイプなどがあげられる。粘着剤
は、光学用途に使用するものであるため、経時により黄
変等、色合いの変化しないものがよい。
【0041】これらの中では、アクリル2液タイプで溶
剤型のアクリル系粘着剤が使用されることが多く、具体
的には、ソフトセグメントとなるモノマー(エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート等)と、ハードセグメントとなるモノマー
(メチルメタクリレート、酢酸ビニル、アクリロニトリ
ル、スチレン等)とを共重合したもの、あるいはこれら
にさらにアクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、グリシジルメタクリレート等の
官能基含有モノマーも共重合したアクリル系の粘着剤が
好適に用いられる。イソシアネート系硬化剤などを配合
した2液型とし、塗布後に乾燥、キュアして架橋反応さ
せることもできる。
【0042】微粘着剤層(4) の形成は、グラビアコーテ
ィング、メイヤーバーコーティング、エアーナイフコー
ティング、ドクターナイフコーティングなどの種々の方
法によりなされる。この層の設置は、次に述べる剥離フ
ィルム(5) 上に粘着剤を加工し、加熱乾燥後に貼着する
方法を採用してもよいし、帯電防止層(2) および防汚層
(3) を設けた基材フィルム(1) 側に粘着剤を加工し、加
熱乾燥後に剥離フィルム(5) を被覆する方法を採用して
もよい。
【0043】微粘着剤層(4) の粘着力は、一般的には、
偏光板や位相差板に対する粘着力が0.098〜0.294 N/25m
m程度とすることが好ましい。また、表面保護フィルム
を剥離除去したときに偏光板や位相差板の表面に粘着剤
が残存しないような粘着剤を選択するように留意する。
【0044】微粘着剤層(4) の厚みは、特に限定はない
ものの、1〜200μm 程度、好ましくは5〜50μm
程度とすることが多い。
【0045】(剥離フィルム(5) )上記の微粘着剤層
(4) の上からは、通常は剥離フィルム(5) を被覆する。
剥離フィルム(5) の代表例は、ポリエステルフィルムの
表面にシリコーン系剥離剤などを用いて剥離処理を施し
たものである。
【0046】《積層体》本発明の積層体は、上記の表面
保護フィルム(A) を、偏光板(位相差板兼用の偏光板を
含む)または位相差板(B) の表面に貼着した構成を有す
る。
【0047】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0048】〈離型フィルムの作製〉 実施例1 図1は、本発明の表面保護フィルムの一例を示した断面
図である。
【0049】基材フィルム(1) の一例としての厚み25
μm の二軸延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルムの片面に、カチオン性高分子か
らなる帯電防止剤(コニシ株式会社製の「ボンディップ
−P主剤」)とエポキシ樹脂硬化剤(コニシ株式会社製
の「ボンディップ−P硬化剤」)とを固形分の重量比で
100:46.7の割合で混合した混合物の水−アルコール溶
液をコーティングして乾燥することにより、乾燥基準で
0.2 g/m2の帯電防止層(2) を形成した。
【0050】ついでその上から、アミノアルキッド樹脂
(日立化成ポリマー株式会社製の「TA31−209
E」)と酸性触媒(日立化成ポリマー株式会社製の「ド
ライヤー900」とを固形分の重量比で100:3の割
合で混合したものを溶剤で希釈して得た溶液をコーティ
ングして乾燥することにより、乾燥基準で0.2 g/m2の防
汚層(3) を形成した。
【0051】次に、基材フィルム(1) の反対面に、2−
エチルヘキシルアクリレート−ブチルアクリレート−酢
酸ビニル共重合体からなるアクリル系の溶剤タイプの粘
着剤溶液をコーティングして乾燥することにより、乾燥
基準で25g/m2の微粘着剤層(4) を形成した。この微粘
着剤層(4) 上からは、シリコーン処理したポリエステル
フィルムからなる剥離シート(5) を被覆した。
【0052】これにより、「防汚層(3) /帯電防止層
(2) /基材フィルム(1) /微粘着剤層(4) /剥離フィル
ム(5) 」の層構成を有する表面保護フィルムが得られ
た。
【0053】実施例2 図2は、本発明の表面保護フィルムの他の一例を示した
断面図である。
【0054】基材フィルム(1) の片面に防汚層(3) を形
成し、基材フィルム(1) の反対面には、帯電防止層(2)
、ついで微粘着剤層(4) を形成し、微粘着剤層(4) の
上から剥離フィルム(5) を被覆したほかは、実施例1と
同様にして、「防汚層(3) /基材フィルム(1) /帯電防
止層(2) /微粘着剤層(4) /剥離フィルム(5) 」の層構
成を有する表面保護フィルムを得た。
【0055】比較例1 アミノアルキッド樹脂に代えて、アルキルカーバメート
系の剥離処理剤(一方社油脂工業株式会社製「ピーロイ
ル1010」)をコーティングして乾燥することによ
り、乾燥基準で 0.04 g/m2の防汚層(3) を形成したほか
は、実施例1を繰り返した。
【0056】比較例2 アミノアルキッド樹脂に代えて、ポリエチレンイミンオ
クタデシルカルバメート(日本触媒工業株式会社製の
「RP−20」):ポリエステル樹脂(日立化成工業株
式会社製の「エスペル1510」):メラミン樹脂(三
和ケミカル株式会社製の「ニカラックNS−11」)
を、固形分の重量比で1:3:1となるように混合して
得られた塗工液をコーティングして乾燥することによ
り、乾燥基準で0.3g/m2の防汚層(3) を形成したほか
は、実施例1を繰り返した。
【0057】比較例3 帯電防止層(2) および防汚層(3) を設けないほかは実施
例1を繰り返し、「基材フィルム(1) /微粘着剤層(4)
/剥離フィルム(5) 」の層構成の表面保護フィルムを得
た。
【0058】〈積層体の作製〉上記の実施例1〜2およ
び比較例1〜3で得られた剥離フィルム(5) 付きの表面
保護フィルムから剥離フィルム(5) を剥離除去し、残余
の表面保護フィルムを、偏光板(または位相差板)の表
面に貼着して偏光板積層体(または位相差板積層体)を
作製した(以下においては、偏光板、偏光板積層体で代
表させることにする)。
【0059】〈評価方法〉上記で得た積層体のサンプル
について、セロハン粘着テープの剥離力、耐溶剤性、粘
着剤非付着性、粘着剤拭き取り性、拭き取り後の外観、
油性インク拭き取り性、拭き取り後の外観、表面抵抗、
剥離帯電性を、下記のようにして測定または評価した。
【0060】・セロハン粘着テープの剥離力:偏光板積
層体の表面保護フィルムの表面に、セロハン粘着テープ
(ニチバン株式会社製「セロテープ(24mm巾)」を2
kgのローラーを用いて気泡が入らないように貼り付け
た。その後、引張試験機を用いて、300mm/minの剥離
速度で180°の方向にセロハン粘着テープを剥がした
際の強度を測定し、これを剥離力とした。
【0061】・耐溶剤性:偏光板積層体の表面保護フィ
ルムの表面に、酢酸エチルを 0.1g滴下し、その後、2
3℃の条件下で風乾した際のサンプルの外観を、目視に
て観察した。外観に変化のないものを耐溶剤性が良好と
判定した。
【0062】・粘着剤非付着性、粘着剤拭き取り性、拭
き取り後の外観:偏光板積層体の表面保護フィルムの表
面に、他の偏光板積層体の粘着剤面を強く擦りつけた際
に、表面保護フィルムの表面に粘着剤が残存しているか
どうかを目視にて観察した。粘着剤が残存していないも
のを粘着剤非付着性が良好と判定した。
【0063】また、偏光板積層体の粘着剤をマイクロス
パチュラで採り、表面保護フィルムの表面の擦りつけて
強制的に粘着剤を付着させた後、酢酸エチルを染み込ま
せた不織布(旭化成工業株式会社製「ベンコットM−
1」)にて拭き取った際の粘着剤の拭き取り具合と、拭
き取った後の表面保護フィルムの表面の外観を目視にて
観察した。粘着剤がきれいに拭き取れたものを粘着剤拭
き取り性良好とし、粘着剤拭き取り後の表面保護フィル
ム外観に変化がなかったものを拭き取り後の外観良好と
判定した。
【0064】・油性インク拭き取り性、拭き取り後の外
観:偏光板積層体の表面保護フィルムの表面に、油性イ
ンク(以下「マジック」と略称する)極太赤色にて約1
cmの長さの線を引き、その後、酢酸エチルを染み込ませ
た不織布(旭化成工業株式会社製「ベンコットM−
1」)にてマジック描線部を拭き取った際に、マジック
の拭き取り性と、拭き取り後の外観の変化を目視にて観
察した。マジックがきれいに拭き取れたものを拭き取り
性が良好と判定し、拭き取り後の外観の変化について
は、外観が変化しないものを良好と判定した。
【0065】・表面抵抗:偏光板積層体を、23℃、5
0%RHの条件下に24時間放置した後、表面抵抗計
(三菱油化株式会社製の「ハイレスターIP」)を用い
て、表面保護フィルムの表面の表面抵抗を測定した。
【0066】・剥離帯電性:偏光板積層体を、23℃、
50%RHの条件下に24時間放置した後、手で保護フ
ィルムを高速で剥がした際に、保護フィルムが手にまと
わりつくか否かを調べ、手にまとわりつかないものを良
好とした。
【0067】結果を表1に示す。なお、○、△、×(こ
の順に、良好、やや不良、不良)の符号も付してある。
【0068】
【表1】 評価項目 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 A 2.65 2.84 1.76 4.21 6.66 B ○良好 ○良好 ×不良 ×不良 ○良好 C ○良好 ○良好 ○良好 △やや不良 ×不良 D ○良好 ○良好 ○良好 ○良好 ×不良 E ○良好 ○良好 ×不良 ×不良 ○良好 F ○良好 ○良好 ○良好 ○良好 △やや不良 G ○良好 ○良好 ×不良 ×不良 ○良好 H 8.2×108 1014以上 6.5×108 9.8×108 1014以上 I ○良好 ○良好 ○良好 ○良好 ×不良 (注)A:セロハン粘着テープ剥離力(N/24mm)、B:耐溶剤性、 C:粘着剤非付着性、D:粘着剤拭き取り性、 E:粘着剤拭き取り後の外観、F:油性インク拭き取り性、 G:インク拭き取り後の外観、H:表面抵抗(Ω)、 I:剥離帯電性
【0069】(解析)表1から、実施例の表面保護フィ
ルムは、セロハン粘着テープ剥離力、耐溶剤性、粘着剤
非付着性、粘着剤拭き取り性、粘着剤拭き取り後の外
観、油性インク拭き取り性、インク拭き取り後の外観、
表面固有抵抗の全ての点で良好であることがわかる。
【0070】〈離型フィルムの作製〉 実施例3 図1は、本発明の表面保護フィルムの一例を示した断面
図である。
【0071】基材フィルム(1) の一例としての厚み25
μm の一軸延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルムの片面に、カチオン性高分子か
らなる帯電防止剤(コニシ株式会社製の「ボンディップ
−P主剤」)とエポキシ樹脂硬化剤(コニシ株式会社製
の「ボンディップ−P硬化剤」)とを固形分の重量比で
100:46.7の割合で混合した混合物の水−アルコール溶
液をコーティングして乾燥することにより、乾燥基準で
0.2 g/m2の帯電防止層(2) を形成した。
【0072】ついでその上から、アミノアルキッド樹脂
(日立化成ポリマー株式会社製の「TA31−209
E」)と酸性触媒(日立化成ポリマー株式会社製の「ド
ライヤー900」とを固形分の重量比で100:3の割
合で混合したものを溶剤で希釈し、これにアルキル基を
有する化合物の一例であるアルキルカーバメート系剥離
処理剤(一方社油脂工業株式会社製「ピーロイル101
0」)を固形分の重量比で85:15になるように混合
して得た溶液をコーティングして乾燥することにより、
乾燥基準で0.2 g/m2の防汚層(3) を形成した。
【0073】次に、基材フィルム(1) の反対面に、2−
エチルヘキシルアクリレート−ブチルアクリレート−酢
酸ビニル共重合体からなるアクリル系の溶剤タイプの粘
着剤溶液をコーティングして乾燥することにより、乾燥
基準で25g/m2の微粘着剤層(4) を形成した。この微粘
着剤層(4) 上からは、シリコーン処理したポリエステル
フィルムからなる剥離シート(5) を被覆した。
【0074】これにより、「防汚層(3) /帯電防止層
(2) /基材フィルム(1) /微粘着剤層(4) /剥離フィル
ム(5) 」の層構成を有する表面保護フィルムが得られ
た。
【0075】参考例1 アミノアルキッド樹脂および酸性触媒と、アルキルカー
バメート系剥離処理剤との混合物に代えて、アミノアル
キッド樹脂と酸性触媒とを固形分の重量比で100:3
の割合で混合したものを溶剤で希釈して得た溶液をコー
ティングして乾燥することにより、固形分基準で0.2 g/
m2の防汚層(3) を形成したほかは、実施例3を繰り返し
た。
【0076】比較例4 アミノアルキッド樹脂および酸性触媒と、アルキルカー
バメート系剥離処理剤との混合物に代えて、アルキルカ
ーバメート系の剥離処理剤(一方社油脂工業株式会社製
「ピーロイル1010」)をコーティングして乾燥する
ことにより、固形分基準で0.004 g/m2の防汚層(3) を形
成したほかは、実施例3を繰り返した。
【0077】比較例5 アミノアルキッド樹脂および酸性触媒と、アルキルカー
バメート系剥離処理剤との混合物に代えて、ポリエチレ
ンイミンオクタデシルカルバメート(日本触媒工業株式
会社製の「RP−20」):ポリエステル樹脂(日立化
成工業株式会社製の「エスペル1510」):メラミン
樹脂(三和ケミカル株式会社製の「ニカラックNS−1
1」)を、固形分の重量比で1:3:1となるように混
合して得られた塗工液をコーティングして乾燥すること
により、固形分基準で 0.3g/m2の防汚層(3) を形成した
ほかは、実施例3を繰り返した。
【0078】比較例6 帯電防止層(2) および防汚層(3) を設けないほかは実施
例3を繰り返し、「基材フィルム(1) /微粘着剤層(4)
/剥離フィルム(5) 」の層構成の表面保護フィルムを得
た。
【0079】〈積層体の作製〉上記の実施例3、参考例
1および比較例4〜6で得られた剥離フィルム(5) 付き
の表面保護フィルムから剥離フィルム(5) を剥離除去
し、残余の表面保護フィルムを、偏光板(または位相差
板)の表面に貼着して偏光板積層体(または位相差板積
層体)を作製した(以下においては、偏光板、偏光板積
層体で代表させることにする)。
【0080】〈評価方法〉上記で得た積層体のサンプル
について、セロハン粘着テープの剥離力、インク接触
角、ペインタブル性、耐溶剤性、粘着剤非付着性、粘着
剤拭き取り性、拭き取り後の外観、油性インク拭き取り
性、拭き取り後の外観、表面固有抵抗を、下記のように
して測定または評価した。このうち、インク接触角とペ
インタブル性以外の性質については、先の実施例1の箇
所で述べた方法により測定または評価した。
【0081】・インク接触角 23℃、55%RHの環境下で、保護フィルム表面に1
0cmの高さからマジックインキR補充用黒を0.03g垂ら
し、乾燥のため24時間放置し、その接触角を測定し
た。
【0082】・ペインタブル性 保護フィルム表面にマジックインキR極太赤色にて約1
cmの長さの線を引き、そのインクの状態を目視にて判定
した。ハジキが無いものを良好、ハジキがあるが印字が
可能なものをやや良好とした。
【0083】結果を表2に示す。なお、○、△、×(こ
の順に、良好、やや不良、不良)の符号も付してある。
【0084】
【表2】 評価項目 実施例3 参考例1 比較例4 比較例5 比較例6 A 2.16 2.65 1.76 4.21 6.66 J 8 12 7 6 4 K ○良好 ×不良 ○良好 ○良好 ○良好 B ○良好 ○良好 ×不良 ×不良 ○良好 C ○良好 ○良好 ○良好 △やや不良 ×不良 D ○良好 ○良好 ○良好 ○良好 ×不良 E ○良好 ○良好 ×不良 ×不良 ○良好 F ○良好 ○良好 ○良好 ○良好 △やや不良 G ○良好 ○良好 ×不良 ×不良 ○良好 H 8.2×108 8.2×108 6.5×108 9.8×108 1014以上 (注)A:セロハン粘着テープ剥離力(N/24mm)、 J:インク接触角 (°) 、K:ペインタブル性、B:耐溶剤性、 C:粘着剤非付着性、D:粘着剤拭き取り性、 E:粘着剤拭き取り後の外観、F:油性インク拭き取り性、 G:インク拭き取り後の外観、H:表面抵抗(Ω)
【0085】実施例4 実施例3における防汚層(3) を次のように変更したほか
は、実施例3を繰り返した。すなわち、基材フィルム
(1) 上に帯電防止層(2) を形成し、ついでその上から、
アミノアルキッド樹脂(日立化成ポリマー株式会社製の
「TA31−209E」)と酸性触媒(日立化成ポリマ
ー株式会社製の「ドライヤー900」とを固形分の重量
比で100:3の割合で混合したものを溶剤で希釈し、
これにフルオロアルキル基を有する化合物の一例である
フルオロアルキルカーバメート系剥離処理剤(ヤスハラ
ケミカル株式会社製「FIG」)を固形分の重量比で8
5:15になるように混合して得た溶液をコーティング
して乾燥することにより、乾燥基準で0.2 g/m2の防汚層
(3) を形成した。
【0086】このときの評価は、評価項目Aが2.74、評
価項目Bが良好、評価項目Hが 7.9×108 であったほ
かは、実施例3と同様であった。
【0087】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、これを偏
光板や位相差板の表面に貼着して偏光板積層体または位
相差板積層体とすることにより、偏光板や位相差板の表
面を保護するという本来の目的を達成する上、次に列挙
するような好ましい作用効果を奏する。
【0088】1.必要な帯電防止性を有するので、断裁
後の積み重ね品の上下の偏光板・位相差板が静電気によ
り互いにくっついて取り扱いにくくなったり、人手で取
り扱うときの静電ショックにより痛みを感じたり、さら
には剥離時にTFT素子を破壊したりするようなトラブ
ルを生じない。
【0089】2.積層体断裁品を積み重ねても、その断
裁面から粘着剤がはみ出して表面保護フィルムの表面に
付着しにくくなるので、検品の邪魔になったり出荷の際
にべたつきを生じたりして断裁品の取り扱いに支障を来
たすようなおそれが解消する。
【0090】3.また、たとえ粘着剤が表面保護フィル
ムの表面に付着するようなことがあっても、溶剤で拭う
ことにより付着粘着剤を容易に除去することができる。
しかも、その際に表面保護フィルムの外観が変化するこ
とがない。そのため、後の検査工程において、表面保護
フィルムのみの欠点である場合でも偏光板・位相差板自
体の欠点とみなされ、製品歩留まりが低下することがな
い。
【0091】4.断裁品の表面保護フィルムの上から、
油性インクで偏光角度や位相角度をマーキングしたり、
検査印を押したりしたときに、ハジキを生ずることなく
きれいに印字することができる。また、ロール巻きした
り断裁して積み重ねたりしたときに印字した面に他のシ
ートが触れてインクが転写するようなことがない。
【0092】5.断裁品の表面保護フィルムの上から、
油性インクで偏光角度や位相角度をマーキングしたり、
検査印を押したりしたとき、後の段階で溶剤で拭うこと
により、そのマーキングや印を容易に消すことができ
る。しかも、溶剤で拭ったときに外観に変化を生じな
い。そのため、従来は不良品となっていた粘着剤残存部
や印字部を正常品としてしようできることとなり、製品
歩留まりが向上する。
【0093】6.表面保護フィルムとしての役割を果た
した後には、積層体から表面保護フィルムをセロハン粘
着テープで容易に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面保護フィルムの一例を示した断面
図である。
【図2】本発明の表面保護フィルムの他の一例を示した
断面図である。
【符号の説明】
(1) …基材フィルム、 (2) …帯電防止層、 (3) …防汚層、 (4) …微粘着剤層、 (5) …剥離フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/30 H05F 1/02 E H05F 1/02 C08L 101:00 // C08L 101:00 G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA24 BA42 BB16 BB51 BB62 BB67 2K009 CC21 DD02 EE03 EE05 4F006 AA35 AB34 AB36 AB43 AB55 AB64 BA07 BA11 BA12 BA13 BA16 CA05 DA04 4F100 AH05C AK01A AK01D AK22 AK22J AK25 AK25J AK41C AK42 AK53 AL01 AR00B AR00E BA04 BA05 BA10C BA10D CA22 JG03B JL06C JL13D JL14 JN10E YY00C 5G067 AA41 CA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルム(1) の少なくとも片面に帯電
    防止層(2) が設けられ、その帯電防止層(2) と同じ面ま
    たは反対面には汚れ防止性成分を含む防汚層(3) が設け
    られ、さらにその防汚層(3) 設置側とは反対面に微粘着
    剤層(4) が設けられた層構成を有する表面保護フィルム
    (A) において、 前記防汚層(3) に含まれる汚れ防止性成分がアミノアル
    キッド樹脂(x) であることを特徴とする表面保護フィル
    ム。
  2. 【請求項2】基材フィルム(1) の少なくとも片面に帯電
    防止層(2) が設けられ、その帯電防止層(2) と同じ面ま
    たは反対面には汚れ防止性成分を含む防汚層(3) が設け
    られ、さらにその防汚層(3) 設置側とは反対面に微粘着
    剤層(4) が設けられた層構成を有する表面保護フィルム
    (A) において、 前記防汚層(3) に含まれる汚れ防止性成分が、アミノア
    ルキッド樹脂(x) と長鎖アルキル基またはフルオロアル
    キル基を有する化合物(y) とからなることを特徴とする
    表面保護フィルム。
  3. 【請求項3】アミノアルキッド樹脂(x) と長鎖アルキル
    基またはフルオロアルキル基を有する化合物(y) との合
    計量を100重量%とするとき、前者(x) の割合が97
    〜5重量%で、後者(y) の割合が3〜95重量%である
    請求項2記載の表面保護フィルム。
  4. 【請求項4】偏光板または位相差板(B) の表面に、請求
    項1または2記載の表面保護フィルム(A) が貼着された
    構成を有することを特徴とする積層体。
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