JP2003314535A - スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置 - Google Patents

スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置

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shaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型の構造を有すると同時に、更なる高速回
転に対応してシール強度を強化し、またテーパシール部
内の容積を増大させ、十分な量のオイルを保持すること
を可能とする。 【解決手段】 スリーブの内周面とシャフトの外周面と
の間にラジアル軸受部を構成し、スリーブの上端面及び
ロータの天板の底面との間にスラスト軸受部を構成す
る。ロータの円筒壁の内周面とスリーブの外周面との間
に、回転軸心に対して半径方向外方側から内方側に向か
って傾斜し且つロータの天板から遠離るにつれて間隙の
隙間寸法が漸次拡大するテーパシール部を形成し、この
テーパシール部内においてスラスト軸受部に保持される
オイルの界面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動圧軸受を備えた
スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを用いたデ
ィスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハードディスク等の記録ディ
スクを駆動するディスク駆動装置において使用されるス
ピンドルモータの軸受として、シャフトとスリーブとを
相対回転自在に支持するために、両者の間に介在させた
オイル等の潤滑流体の流体圧力を利用する動圧軸受が種
々提案されている。
【0003】このような動圧軸受を使用するスピンドル
モータの一例を図1に示す。図1において図示するスピ
ンドルモータは、ロータaの底面とスリーブbの上端面
との間にロータaの浮上力を発生するためのスラスト軸
受部cを構成し、またロータaに一体的に設けられたシ
ャフトdの外周面とスリーブbの内周面との間に、ロー
タaの調心や倒れの防止に作用するためのラジアル軸受
部e,eを構成している。また、スリーブbが固定され
るベース部材fには、ステータgが装着されると共に、
ロータaには、ステータgと対向するようにロータマグ
ネットhが固着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のスピンドルモー
タは、ロータaの底面とスリーブbの上端面との間にス
ラスト軸受部cを構成し、回転時にロータaの浮上力を
得ると共に、ベース部材fに強磁性材製のリング状部材
iをロータマグネットhと軸線方向に対向するよう配置
することで、スラスト軸受部cの動圧による浮上力とロ
ータマグネットhとリング状部材iとの間に作用する磁
気吸引力とをバランスさせて、ロータaにかかる軸線方
向荷重を支持している。つまり、一般的な動圧軸受にみ
られるような、スラスト軸受部を構成するためにシャフ
トの端部に取付けられるスラストプレートを採用してい
ない。
【0005】このため、軸受剛性を著しく低下させるこ
となくモータの構造を簡略化し且つ低コスト化すると共
に、薄型化することが可能になるといったメリットを有
するが、このようなスピンドルモータが使用されるディ
スク駆動装置は、記録ディスクに記憶可能なデータ量が
年々増加されており、ディスクの記録面に形成される記
録トラックの高密度化及びこれにともなうシークタイム
短縮のため、記録ディスクを駆動するスピンドルモータ
に対する高速回転化の要求が強まりつつある。
【0006】上記図1に図示するスピンドルモータで
は、スラスト軸受部cに保持されるオイルが軸受外部に
漏れ出すことを防止する手段として、スリーブbの外周
部とロータaの底面に設けた環状突起jの内周面との間
で軸線方向のテーパシール部kを形成し、このテーパシ
ール部kでオイルの内圧と大気圧等をバランスさせるこ
とで、メニスカス状の界面を形成し保持していた。
【0007】テーパシール部kは、シール部内に形成さ
れる間隙の隙間寸法を軸受部から離間するにつれて漸次
拡大させることで、オイル界面の形成位置によって毛細
管力に格差を生じさせ、軸受部で保持するオイル量が減
少した場合には、テーパシール部kから軸受部へとオイ
ルを供給し、また温度上昇等によって、軸受部内で保持
されるオイルの体積が増加した場合には、その増加分を
収容する機能を有している。
【0008】上記構成は、ラジアル軸受部e,eの外周
部にテーパシール部kを配置することで、テーパシール
部kがスラスト軸受部cやラジアル軸受部e,eといっ
た軸受部と軸線方向に重なって構成されないので、スピ
ンドルモータの薄型化をさらに促進する。
【0009】しかしながら、上記構成では、テーパシー
ル部kが軸受部よりも外周側に位置しているため、例え
ばラジアル軸受部に軸線方向に隣接してテーパシール部
を構成する場合に比べて、回転時にはテーパシール部k
内に保持されるオイルに対する遠心力の影響がより強く
なる。従って、遠心力によってテーパシール部k内のオ
イルは、シール部の外周側に押圧されるので、メニスカ
スの形状が歪になり界面強度が低下する。このため、比
較的に微弱な振動や衝撃の印加によって、オイルの界面
破壊が容易に引き起こされ、オイルの流出がより発生し
やすい状況となる。また、スピンドルモータを更に高速
化すると、回転速度の増加にともないモータの発熱量が
増大してオイルの体積増加が顕著になる。熱膨張したオ
イルは、粘性が低下するので、遠心力の影響を更に強く
受けることとなり、軸受部側から押し出されるオイル量
が増大しテーパシール部k内へと流入するオイルの量が
増大することとなる。このとき、スピンドルモータの薄
型化という寸法上の制約から、テーパシール部kの軸線
方向寸法が制限されて容積を十分に確保することができ
ない場合、シール部内に流入るすオイルを収容しきれず
に、オイルが軸受外部に流出する懸念がある。
【0010】特に、ハードディスク駆動装置のようなデ
ィスク駆動装置では、軸受部から流出したオイルが駆動
装置内に飛散すると、ディスクの記録面やこれに近接配
置されるヘッドに付着し、リード・ライトエラーを引き
起こす原因となる。よって、ディスク駆動装置において
使用されるスピンドルモータでは、薄型化を可能とする
構成を維持しつつ回転速度の高速化に対する要求に応え
るために、ラジアル軸受部の外周側にテーパシール部を
配置する構成で、シール部として機能するテーパ状の空
間をより大きく確保して高容量のテーパシール部とする
と共に、シール強度を向上することが可能な構成とする
必要がある。
【0011】本発明は、薄型の構造を有すると同時に、
更なる高速回転に対応してシール強度を強化し、またテ
ーパシール部内の容積を増大させ、十分な量のオイルを
保持することが可能なスピンドルモータ並びにこのスピ
ンドルモータを備えたディスク駆動装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シャフトと、該シャフトが回転自在に遊挿される貫
通孔が形成されたスリーブと、回転軸心に該シャフトが
一体的に構成された円形の天板と該天板から垂下される
円筒壁とを有するロータとを備えてなるスピンドルモー
タであって、前記スリーブの内周面と前記シャフトの外
周面との間に、オイルが保持される微小間隙を形成する
と共に、前記ロータの回転に応じて該微小間隙に保持さ
れるオイルに流体動圧を誘起する動圧発生溝を設けるこ
とによってラジアル軸受部を構成し、前記スリーブの上
端面及び天板の底面との間に、オイルが保持される微小
間隙を形成すると共に、前記ロータの回転に応じて該微
小間隙に保持されるオイルに流体動圧を誘起する動圧発
生溝を設けることによってスラスト軸受部を構成してお
り、前記ロータの円筒壁の内周面と前記スリーブの外周
面との間に、回転軸心に対して半径方向外方側から内方
側に向かって傾斜し且つ前記ロータの天板から遠離るに
つれて間隙の隙間寸法が漸次拡大するテーパシール部を
形成し、該テーパシール部内において前記スラスト軸受
部に保持される前記オイルの界面を形成する。
【0013】この構成は、オイルを作動流体として利用
する動圧軸受を用いたスピンドルモータにおいて、ラジ
アル軸受部の外周部にテーパシール部を配置すること
で、テーパシール部がスラスト軸受部やラジアル軸受部
といった軸受部と軸線方向に重ならず、スピンドルモー
タの薄型化を可能にする構成を維持しつつも、テーパシ
ール部を回転軸心に対して傾斜した形状とすることで、
回転軸線と平行又は直交する方向にテーパシール部を構
成する場合に比べて、シール部として機能するテーパ状
の空間を長くしてテーパシール部内の容積を増大するこ
とができる。また、オイルの界面が回転軸心に対して傾
斜する方向に向いた状態に形成される、すなわち、界面
が半径方向内方を向いて形成されることとなるので、回
転時には、遠心力がオイルの界面を押さえ込む方向に作
用するようになり、シール強度も高く維持される。
【0014】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載のスピンドルモータにおいて、前記スリーブの外周
面に、外径が前記ロータの天板から遠離るにつれて縮径
するよう傾斜した傾斜面を形成し、また前記ロータの円
筒壁の内周面に、内径が該スリーブ側の傾斜面とは異な
る角度で前記ロータの天板から遠離るにつれて縮径する
よう傾斜した傾斜面を有する円環状のリング状部材を固
着することによって、前記テーパシール部を、該スリー
ブの傾斜面と該リング状部材の傾斜面との間に形成して
いる。
【0015】請求項3に記載の発明は、上記請求項1又
は2に記載のスピンドルモータにおいて、前記スリーブ
の内周面と前記シャフトの外周面との間に、外気に連通
する環状の空気保持部を形成し、前記ラジアル軸受部を
該空気保持部の軸線方向両側にそれぞれ隣接して一対構
成すると共に、該空気保持部の軸線方向両端側で該一対
のラジアル軸受部に保持されるオイルの界面を形成して
いる。前記一対のラジアル軸受部のうち、前記ロータの
天板側に位置するラジアル軸受部と前記スラスト軸受部
との間に、前記オイルを途切れることなく連続して保持
すると共に、前記スラスト軸受部に、前記オイルに対し
て半径方向内方に作用する動圧を誘起するポンプイン形
状の前記動圧発生溝を設け、また前記ロータの天板側に
位置するラジアル軸受部には、前記オイルに対して前記
スラスト軸受部側に作用する動圧を誘起する前記動圧発
生溝を設けている。
【0016】請求項4に記載の発明は、上記請求項1又
は2に記載のスピンドルモータにおいて、前記スリーブ
に形成される貫通孔の一方の端部は閉塞部材によってを
閉塞して、前記閉塞部材の内面と前記シャフトの端面と
の間にはオイルが保持される微小間隙を形成している。
前記スラスト軸受部に形成される微小間隙と前記ラジア
ル軸受部に形成される微小間隙と前記閉塞部材の内面と
前記シャフトの端面との間に形成される微小間隙を連続
して形成し、また該連続する一連の微小間隙中に、前記
テーパシール部に至るまで全体にわたって前記オイルを
途切れることなく保持している。前記スラスト軸受部に
は、前記オイルに対して半径方向内方に作用する動圧を
誘起するポンプイン形状の前記動圧発生溝を設け、また
前記ラジアル軸受部には、前記動圧発生溝として実質上
同等の圧力を発生する一対のスパイラルグルーブを連接
してなるヘリングボーン溝を設けると共に、前記閉塞部
材の内面及び前記シャフトの端面との間に、前記スラス
ト軸受部で発生する半径方向内方に向かう圧力と実質上
均衡する圧力を有する軸受部を形成している。
【0017】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載のスピンドルモータにおいて、前記シャフトと前記
ロータとを同一の部材から形成し、また前記シャフトの
外周面に中空円筒状の外筒部材を装着すると共に、前記
ラジアル軸受部を該外筒部材の外周面と前記スリーブの
内周面との間に構成している。前記外筒部材の内周面と
前記シャフトの外周面との間に、前記シャフトの外周面
と前記外筒部材の内周面との間を軸線方向上端部から下
端部にわたって連続し且つ前記スリーブの内周面と前記
外筒部材の外周面との間に形成される微小間隙の軸線方
向上下端部に連通する螺旋状の連通孔を形成している。
前記連続する一連の微小間隙に保持されるオイルは、該
連通孔を通じて相互に流通可能となり内圧が均一化され
る。
【0018】請求項6に記載の発明は、上記請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載のスピンドルモータにおい
て、前記ロータを、前記スラスト軸受で発生する動圧の
作用方向に対して軸線方向反対側に作用する磁気力によ
って付勢している。
【0019】請求項7に記載の発明は、上記請求項1乃
至請求項6のいずれかに記載のスピンドルモータにおい
て、前記シャフトの前記閉塞部材側の端部に、前記シャ
フトの外周面から半径方向外方に突出する円板状のプレ
ートを装着し、また前記スリーブに、該プレートに対応
して内周面が半径方向外方に凹陥する段部を設け、該プ
レートと該段部とを係合させることで、前記ロータの抜
け止めを構成している。
【0020】請求項8に記載の発明は、情報を記録でき
る記録ディスクが回転駆動されるディスク駆動装置にお
いて、ハウジングと、該ハウジングの内部に固定され該
記録ディスクを回転させるスピンドルモータと、該記録
ディスクの所要の位置に情報を書き込み又は読み出すた
めの情報アクセス手段とを有するディスク駆動装置であ
って、前記スピンドルモータとして、請求項1乃至請求
項7のいずれかに記載したスピンドルモータを用いてい
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
のディスク駆動装置において、外径が1.8インチ以下
の記録ディスクが駆動される。
【0022】尚、請求項1以外の請求項に記載する発明
は、本発明の実施形態に即した構成に関するものであ
り、重複した記載を避けるために、各請求項に係る発明
の構成による作用効果並びにその原理に関しては、下記
発明の実施の形態及び発明の効果において詳述する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスピンドルモ
ータ及びこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装
置の各実施形態について図2乃至図7を参照して説明す
るが、本発明は以下に示す実施例に限定されるものでは
ない。
【0024】(1)第1の実施形態 本発明の第1の実施形態に係るスピンドルモータに関し
て、図2及び図3を参照して説明する。
【0025】スピンドルモータの構造 図2に図示されるスピンドルモータは、略円板状の上壁
部2a(天板)と、この上壁部2aの外周縁部から下方
に垂下する円筒状周壁部2bとから構成されるロータハ
ブ2と、このロータハブ2の上壁部2aの中央部に一方
の端部が外嵌固定されるシャフト4とから構成されるロ
ータ6と、このシャフト4を回転自在に支持する中空円
筒状のスリーブ8と、このスリーブ8の下部を閉塞する
カバー部材10と、スリーブ8を保持する円筒部12が
一体的に形成されたブラケット14とを具備する。
【0026】ブラケット14の円筒部12の外周側に
は、ステータ16が配設され、ロータハブ2の周壁部2
bの内周面には、このステータ16と半径方向に間隙を
介して対向して、ロータマグネット18が固着される。
【0027】また、ロータハブ2の周壁部2bの外周面
には、ハードディスク等の記録ディスク(図7において
ディスク板53として図示する)が載置されるフランジ
状のディスク載置部2cが設けられている。
【0028】シャフト4には、これを貫通する貫通孔4
aが回転軸心と同軸状に形成されている。この貫通孔4
aのロータハブ2側の開口部には、ロータハブ2のディ
スク載置部2c上に記録ディスクを保持するためのクラ
ンパ(不図示)を固定するための雄ネジが締結される。
また、貫通孔4aのカバー部材10側の開口部には、シ
ャフト4の外径よりも大径なフランジ状部19aを有す
るピン部材19が装着されている。スリーブ8のカバー
部材10側の端部には大内径部が設けられており、この
スリーブ8の内周面から大内径部に至る回転軸心に対し
て直交する方向の面とピン部材19のフランジ部19a
の回転軸心に対して直交する方向の面とが係合すること
で、ロータ6の抜止めが構成されている。
【0029】このように、軸受が構成される空間内にロ
ータ6の抜止めを配置することで、例えば、スピンドル
モータに外的な振動や衝撃等の外乱が加えられた場合
も、後に詳述するとおり、フランジ部19aとスリーブ
8との間には、オイルが保持されており、オイルの持つ
ダンピング特性によって外乱による衝撃が減衰され、フ
ランジ部19a及びスリーブ8の接触時の損傷を最小限
にとどめることができる。また、フランジ部19aとス
リーブ8とが接触し、摩耗粉等のパーティクルが発生し
たとしても、これらパーティクルが直ちに軸受外に飛散
することがない。
【0030】軸受部の構成 スリーブ8の上端面は、ロータハブ2の上壁部2aの下
面と軸線方向に微小間隙を介して対向し、この微小間隙
中にはオイルが毛細管現象によって保持されている。こ
の微小間隙に臨むスリーブ8の上端面の下面には、ロー
タ6の回転時にオイルに半径方向内方側(シャフト4
側)への移動圧力を誘起するポンプイン型のスパイラル
溝20aが形成され、スラスト軸受部20が構成され
る。
【0031】シャフト4の外周面は、スリーブ8の内周
面と半径方向に微小間隙を介して対向し、この微小間隙
中にはオイルが毛細管現象によって保持されている。
【0032】スリーブ8には、シャフト4の外周面とス
リーブ8の内周面との間に形成される微小間隙の軸線方
向略中央部において開口するよう、このスリーブ8を半
径方向に貫通する第1の連通孔22が形成され、シャフ
ト4とスリーブ8との間の微小間隙の半径方向の間隙寸
法は、第1の連通孔22を通じて侵入した空気が介在す
る気体介在部23が形成される。尚、気体介在部23の
具体的な構成については、後に詳述する。
【0033】シャフト4の外周面とスリーブ8の内周面
との間に規定される微小間隙に保持されるオイルは、こ
の気体介在部23によって軸線方向に分離される。
【0034】気体介在部23の軸線方向上側(スラスト
軸受部20側)において、微小間隙に臨むスリーブ8の
内周面には、ロータ6の回転時に、オイルに軸線方向上
側(シャフト4の上端部方向)に向かう移動圧力を誘起
するよう、軸線方向にアンバランスな形状を有するポン
プアップ型のヘリングボーン溝24aが形成されてお
り、上部ラジアル軸受部24が構成される。また、気体
介在部23の軸線方向下側(ブラケット14側)におい
て、微小間隙に臨むスリーブ8の内周面には、ロータ6
の回転時に、オイルにその軸線方向両端側から中央部側
に向かう移動圧力を誘起するよう、軸線方向にバランス
した形状を有するヘリングボーン溝26aが形成されて
おり、下部ラジアル軸受部26が構成される。
【0035】一対のラジアル軸受部24,26のうち、
気体介在部23の上部側に構成される上部ラジアル軸受
部28とこれに隣接するスラスト軸受部20との間には
連続してオイルが保持されている。上述のとおり、スラ
スト軸受部20と上部ラジアル軸受部24とは、それぞ
れ隣接する相手方軸受部方向に作用する移動圧力をオイ
ルに対して誘起するため、両軸受部の境界部、すなわ
ち、スリーブ8の内周面の上端部付近において圧力ピー
クを発生する。
【0036】つまり、スラスト軸受部20と上部ラジア
ル軸受部24とが協働することにより、ロータ6に対す
る半径方向に作用する軸支持力が得られると同時に、軸
線方向上側(ブラケット14に対して浮上する方向)に
作用する軸線方向の軸支持力が得られる。
【0037】ブラケット14には、ロータマグネット1
8の下面と軸線方向に対向する位置に、強磁性材料から
形成された円環状のスラストヨーク28が配置されてお
り、ロータ6は、このスラストヨーク28とロータマグ
ネット18との間に生じる磁気吸引力によって、軸線方
向下側(ブラケット14側)に磁気的にバイアスされる
こととなる。このロータ6に作用する磁気力と、スラス
ト軸受部20及び上部ラジアル軸受部24とが協働する
ことで発生するロータ6の浮上力とがバランスし、ロー
タ6に対して軸線方向両側への荷重が支持され、ロータ
6の回転中の姿勢が安定して維持されることになる。
尚、ブラケット14にスラストヨーク28を配置する構
成に代えて、例えば、ロータマグネット18とステータ
16の磁気的な中心を軸線方向に相互に変位するよう配
置することで、ロータ6に対する磁気吸引力を発生する
ことも可能である。
【0038】シール構造 シャフト4の外周面には、第1の連通孔22のスリーブ
8の内周面側開口と半径方向に対向して環状凹部が設け
られている。このシャフト4の環状凹部の軸線方向両端
部側は、シャフト4の環状凹部の軸線方向中央部側から
上部及び下部ラジアル軸受部24,26側に向かって外
径が漸次拡大するよう傾斜面状に形成されており、スリ
ーブ8の内周面との間で一対のテーパ状空間が規定され
る。上部及び下部ラジアル軸受部24,26に保持され
るオイルの一方の端部は、第1の連通孔22を通じて気
体介在部23内に取り込まれた空気と接触し、気体介在
部23の各テーパ状の空間内でそれぞれ界面が形成され
ている。
【0039】ピン部材19のフランジ部19aの外周面
は、外径がカバー部材10側に向かうにしたがって縮径
するよう傾斜面状に形成されており、このフランジ部1
9aの傾斜面状の外周面とスリーブ8の大内径部の内周
面との間で、テーパ状の空間が形成されている。このフ
ランジ部19aの傾斜面状の外周面とスリーブ8の大内
径部の内周面との間に規定されるテーパ状の空間は、ス
リーブ8の下端面とカバー部材10との間並びにスリー
ブ8の外周面とブラケット14の円筒部12の内周面と
の間に規定された第2の連通孔25を通じて外気に連通
している。
【0040】下部ラジアル軸受部26に保持されるオイ
ルは、抜止めを構成する、スリーブ8の内周面から大内
径部に至る回転軸心に対して直交する方向の面とピン部
材19のフランジ部19aの回転軸心に対して直交する
方向の面その間に形成される隙間を経て、フランジ部1
9aの傾斜面状の外周面とスリーブ8の大内径部の内周
面との間に規定されるテーパ状の空間内で空気と接触
し、界面が形成されている。すなわち、下部ラジアル軸
受部26に保持されるオイルは、気体介在部23の下部
ラジアル軸受部26側に規定されるテーパ状の空間内に
位置する界面からフランジ部19aの傾斜面状の外周面
とスリーブ8の大内径部の内周面との間に規定されるテ
ーパ状の空間内に位置する界面まで連続している。
【0041】従って、下部ラジアル軸受部26に保持さ
れるオイルに対しては、気体介在部23の下部ラジアル
軸受部26側に規定されるテーパ状の空間内側の界面と
フランジ部19aの傾斜面状の外周面側の界面に作用す
る圧力がバランスすることによって軸受部内に押し止め
ようとする力が生じる。よって、下部ラジアル軸受部2
6において、オイルの保持量が減少した場合には、毛細
管力によって、気体介在部23の下部ラジアル軸受部2
6側に規定されるテーパ状の空間内とフランジ部19a
の傾斜面状の外周面とスリーブ8の大内径部の内周面と
の間に規定されるテーパ状の空間内に保持されていたオ
イルとが、下部ラジアル軸受部26側へと供給されるこ
ととなる。逆に、下部ラジアル軸受部26で保持される
オイルが温度上昇等によって体積膨張した場合、オイル
の界面が、気体介在部23の下部ラジアル軸受部26側
に規定されるテーパ状の空間内並びにフランジ部19a
の傾斜面状の外周面とスリーブ8の大内径部の内周面と
の間に規定されるテーパ状の空間内のより隙間寸法が拡
大する方向に移動することで、この体積増加した分のオ
イルが収容されることとなる。
【0042】次にスラスト軸受部20で保持されるオイ
ルの界面が位置するテーパシール部30について、図3
を参照して説明する。図3は、テーパシール部30の概
略構造を図示するために、図2の一部を部分的に拡大し
た部分拡大断面図である。
【0043】図3において、上部ラジアル軸受部24の
外周側にあたるスリーブ8の外周面は、その外径がブラ
ケット14側に向かうにしたがって、つまりスラスト軸
受部20を構成するスリーブ8の上端面から遠離るにつ
れて縮径するよう、傾斜面8aが形成されている。ま
た、スリーブ8の外周面には、この傾斜面8aに連続す
る垂直面8b1とこの垂直面8b1に直交し且つ連続す
る平坦面8b2とからなる円環状の段部8bが設けられ
ており、第1の連通孔22は、この段部8b内において
スリーブ8の外周面側開口部が開口している。
【0044】また、ロータハブ2の上壁部2aの下面に
は、スリーブ8の上端面側の外径よりも僅かに大径な内
周面を有する環状突起2d(円筒壁)が設けられてお
り、スリーブ8の段部8bの内部に、ブラケット14の
円筒部12の内周面並びに段部8bの平坦面8b2と非
接触で収容されている。環状突起2dの内周面には、内
周面がスリーブ8の傾斜面8aと非接触で半径方向に対
向し且つ傾斜面8aとの間に形成される間隙の隙間寸法
がブラケット14側に向かうにしたがって、つまりスラ
スト軸受部20を構成するロータハブ2の上壁部2aの
下面から遠離るにつれて縮径するよう、傾斜面32aが
形成されたリング状部材32が、例えば接着あるいは圧
入等の手段によって固着されている。尚、図3に図示す
るとおり、環状突起2bの内周側に突当て面2b1を設
けておき、この突当て面2b1とリング状部材32の上
端部とを当接させることで、リング状部材32の軸線方
向の位置決めが容易になる。また、リング状部材32
は、環状突起2dと共に、スリーブ8の外周面に設けら
れた段部8bの内部に平坦面8b2と非接触で収容され
ている。
【0045】スラスト軸受部20に保持されるオイル
は、スリーブ8の外周面に設けられた傾斜面8aとリン
グ状部材32の内周面に設けられた傾斜面32aとの間
に形成された、ブラケット14側に向かうにしたがって
隙間寸法が漸次拡大するテーパ状の間隙内において、空
気との界面を形成して保持されている。つまり、スリー
ブ8の外周面に設けられた傾斜面8aとリング状部材3
2の内周面に設けられた傾斜面32aとの間に形成され
たテーパ状の間隙によってテーパシール部30が構成さ
れている。
【0046】従って、スラスト軸受部20と上部ラジア
ル軸受部24との間で連続して保持されるオイルは、ス
ラスト軸受部20側の端部がテーパシール部30内で、
また上部ラジアル軸受部24側の端部が気体介在部23
の上部ラジアル軸受部24側の端部に形成されたテーパ
状の空間内で、各界面に作用する圧力がバランスする位
置で保持されている。
【0047】この場合、スリーブ8の外周面に設けられ
た傾斜面8aの傾斜角は、回転軸心に対して約20度乃
至35度、好ましくは約26度乃至33度の範囲に設定
され、またリング状部材32の傾斜面32aの傾斜角
は、回転軸心に対して約15度乃至30度、好ましくは
約20度乃至27度の範囲に設定されている。更に、こ
れらスリーブ8の外周面に設けられた傾斜面8aとリン
グ状部32材の内周面に設けられた傾斜面32aとの間
に形成されるテーパシール部30のテーパ角は、約2度
乃至15度、好ましくは約5度乃至10度の範囲に設定
されている。
【0048】上記のとおり、テーパシール部30を構成
するスリーブ8の外周面に設けられた傾斜面8aとリン
グ状部材32の傾斜面32aの傾斜角とが、回転軸心に
対してそれぞれ異なる傾斜角を有することで、テーパシ
ール部30自体も半径方向内方側に向かって傾斜した構
成となる。
【0049】このとき、テーパシール部30からスラス
ト軸受部20に至る間隙の最小の間隙寸法は、スラスト
軸受部20で発生した動圧によってロータ6が浮上した
際に生じるスラスト軸受部20における微小間隙の軸線
方向の隙間寸法よりも小さくなるよう設定されている。
テーパシール部30側の間隙とスラスト軸受部20の微
小間隙との隙間寸法の関係を上記のとおり設定すること
によって、軸受部とシール部との間のオイルの流通が円
滑に行われることとなる。
【0050】すなわち、スラスト軸受部20から上部ラ
ジアル軸受部24に保持されるオイルに対しては、テー
パシール部30側の界面と気体介在部23の上部ラジア
ル軸受部24側の端部に形成されたテーパ状の空間側の
界面とに作用する圧力がバランスすることによって軸受
部内に押し止めようとする力が生じる。従って、スラス
ト軸受部20又は上部ラジアル軸受部24において、オ
イルの保持量が減少した場合には、毛細管力によって、
テーパシール部30内並びに気体介在部23の上部ラジ
アル軸受部24側の端部に形成されたテーパ状の空間内
に保持されているオイルが、スラスト軸受部20側並び
に上部ラジアル軸受部24側へと供給されることとな
る。逆に、スラスト軸受部20又は上部ラジアル軸受部
24で保持されるオイルが温度上昇等によって体積膨張
した場合、オイルの界面が、テーパシール部30並びに
気体介在部23の上部ラジアル軸受部24側の端部に形
成されたテーパ状の空間内のより隙間寸法が拡大する方
向に移動することで、この体積増加した分のオイルがテ
ーパシール部内に収容されることとなる。
【0051】また、テーパシール部30が回転軸心に対
して傾斜して構成されるため、オイルの界面も、テーパ
シール部30の回転軸心に対する傾斜角に応じて半径方
向内方を向いて形成される。従って、ロータ6の回転時
には、遠心力によってオイルの界面がテーパシール部3
0の奥側、すなわちスラスト軸受部20側に押圧される
ので、シール強度が強化される。従って、高速回転する
スピンドルモータにおいても、テーパシール部30から
の潤滑油8の流出が阻止される。
【0052】更に、テーパシール部30が回転軸心に対
して傾斜するよう構成することで、例えば薄型のスピン
ドルモータにおいても、回転軸心と平行にシール部を構
成する場合に比べて、シール部として機能するテーパ状
の間隙を長くとることが可能となりテーパシール部30
の容積が増大する。このため、スピンドルモータの高速
回転化によってテーパシール部30内へのオイルの流入
量が増加しても、これに追随してオイルを保持すること
が可能なる。
【0053】すなわち、上記の構成によって、ラジアル
軸受部24,26の外周部にテーパシール部30を配置
することで、テーパシール部30がスラスト軸受部22
やラジアル軸受部24,26といった軸受部と軸線方向
に重ならず、スピンドルモータの薄型化を可能にする構
成を維持しつつも、テーパシール部30を回転軸心に対
して傾斜した形状とすることで、回転軸線と平行又は直
交する方向にテーパシール部を構成する場合に比べて、
シール部として機能するテーパ状の空間を長くしてテー
パシール部内の容積を増大することができる。また、オ
イルの界面が回転軸心に対して傾斜する方向に向いた状
態に形成されることとなるので、回転時には、遠心力が
潤滑油の界面を押さえ込む方向に作用するようになり、
シール強度も高く維持される。
【0054】また、上記構成によって、テーパシール部
30をスリーブ8の外周面に形成した傾斜面8aと、環
状突起2dの内周面に固着されるリング状部材32の内
周面に形成した傾斜面32aとによって構成すること
で、複雑な形状を有するロータハブ2側の加工が容易に
なり、モータを低コスト化することが可能になる。
【0055】更に上記構成では、ロータハブ2とシャフ
ト4とを別部材から形成する構成となっており、このよ
うな場合に、スリーブ8内にシャフト4を挿入する前に
ロータハブ2とシャフト4とを締結することができ、ロ
ータハブ2に対するシャフト4の直角度等の組立精度を
良好に保つことが可能になる。従って、ロータハブ2と
シャフト4との組立不良に起因するRRO(繰り返し性
振れ成分)の悪化が抑制される。
【0056】(2)第2の実施形態 スピンドルモータの構成 本発明の第2の実施形態に係るスピンドルモータに関し
て、図4及び図5を参照して説明する。
【0057】図4に図示するスピンドルモータは、略円
板状の上壁部102a(天板)と、この上壁部102a
の外周縁部から下方に垂下する円筒状周壁部102b
(円筒壁)とから構成されるロータハブ102と、この
ロータハブ102の上壁部102aの中央部に一方の端
部が外嵌固定されるシャフト104とから構成されるロ
ータ106と、このシャフト104を回転自在に支持す
る中空円筒状のスリーブ108と、このスリーブ108
の下部を閉塞しシャフト104の自由端部側端面と対向
するカバー部材110と、スリーブ108が内嵌される
円筒部112が一体的に形成されたブラケット114と
を具備する。
【0058】ブラケット114には円筒部112を中心
とした略椀状の形状を有しており、この椀状をなす周壁
の内周面113には、半径方向内方に突設される複数の
ティースを有するステータ116が配設され、また、ロ
ータハブ102の周壁部102bの外周面には、このス
テータ116と半径方向内方から間隙を介して対向する
よう、ロータマグネット118が固着される。
【0059】また、ロータハブ102の周壁部102b
の外周面には、ハードディスク等の記録ディスク(図7
においてディスク板53として図示する)が載置される
フランジ状のディスク載置部102cが設けられてい
る。
【0060】シャフト104には、これを貫通する貫通
孔104aが回転軸心と同軸状に形成されている。この
貫通孔104aのロータハブ102側の開口部には、ロ
ータハブ102のディスク載置部102c上に記録ディ
スクを保持するためのクランパ(不図示)を固定するた
めの雄ネジ(不図示)が締結される。また、貫通孔10
4aのカバー部材110側の開口部には、シャフト10
4の外径よりも大径なフランジ状部119aを有するピ
ン部材119が装着されている。スリーブ108のカバ
ー部材110側の端部には大内径部が設けられており、
このスリーブ108の内周面から大内径部に至る回転軸
心に対して直交する方向の面とピン部材119のフラン
ジ部119aの回転軸心に対して直交する方向の面とが
係合することで、ロータ106の抜止めが構成されてい
る。
【0061】軸受部の構成 スリーブ108の上端面とロータハブ102の上壁部1
02aの下面との間、ロータハブ102の上壁部102
aに続くシャフト104の外周面とスリーブ108の内
周面との間及びこれに連続するスリーブ108の大内径
部とピン部材119のフランジ部119aとの間及びカ
バー部材110の内面とこれと軸線方向に対向するピン
部材119の端面との間には、一連の微小間隙が形成さ
れており、この微小間隙中にはオイルが途切れることな
く連続して保持されている(このような構成を以下「フ
ルフィル構造」と記載する)。
【0062】スリーブ108の内周面には、スリーブ1
08の上端面側(ロータハブ102側)に、ロータ10
6の回転時にオイルに流体動圧を誘起する、回転方向に
対して相反する方向に傾斜する一対のスパイラル溝を連
結して構成される略「く」の字状のヘリングボーングル
ーブ122aが形成されており、シャフト104の外周
面との間で上部ラジアル動圧軸受部122が構成され
る。
【0063】また、スリーブ108の内周面には、シャ
フト104の自由端部側(カバー部材110側)に、ロ
ータ106の回転時にオイルに流体動圧を誘起する、回
転方向に対して相反する方向に傾斜する一対のスパイラ
ル溝を連結して構成される略「く」の字状のヘリングボ
ーングルーブ124aが形成されており、シャフト10
4の外周面との間で下部ラジアル動圧軸受部124が構
成される。
【0064】尚、上部及び下部ラジアル動圧軸受部12
2,124に形成されるヘリングボーングルーブ122
a,124aは、各スパイラルグルーブが実質的に同等
のポンピング力を発生するよう、軸線方向の寸法、回転
方向に対する傾斜角あるいは溝幅や深さといった溝諸元
が同一となるよう設定される、つまり、各スパイラルグ
ルーブが連結部に対して線対称になるよう設定されてい
る。従って、上部及び下部ラジアル動圧軸受部122,
124では、軸受部の軸線方向中央部(各スパイラルグ
ルーブの連結部)において最大動圧が現れ、各スパイラ
ルグルーブによるポンピングが軸線方向いずれかの方向
に対してアンバランスとなり、オイルに軸線方向の流動
が発生することはない。
【0065】更に、スリーブ108の上端面(上壁部1
02aと軸線方向に対向する面)には、ロータ106の
回転時にオイルに対して半径方向内方(シャフト104
側)に向かう圧力を誘起するポンプインのスパイラルグ
ルーブ126aが形成されており、ロータハブ102の
上壁部102aの下面との間でスラスト軸受部126が
構成される。
【0066】また、カバー部材110の内面とこれと軸
線方向に対向するピン部材119の端面との間には、後
に詳述するとおり、スラスト軸受部126のスパイラル
グルーブ126aによって高められたオイルの内圧を利
用する、静圧軸受部128が構成される。
【0067】上記のとおり構成された各軸受部による軸
支持方法について詳述する。
【0068】上部及び下部ラジアル動圧軸受122,1
24では、ロータ106の回転にともない、ヘリングボ
ーングルーブ122a,124aによるポンピング力が
高まり、流体動圧が生じる。上部及び下部ラジアル動圧
軸受部122,124における圧力分布は、ヘリングボ
ーングルーブ122a,124aの両端側から急激に高
まり、各スパイラルグルーブの連結部において極大とな
る。この上部及び下部ラジアル動圧軸受部122,12
4で発生する流体動圧を用いて、シャフト104が軸線
方向上下部から軸支持され、シャフト104の調心作用
及び倒れに対する復元作用を担っている。
【0069】スラスト軸受部126では、ロータ106
の回転にともない、ポンプインのスパイラルグルーブ1
26aによって、オイルに半径方向内方に向かう圧力が
誘起される。この半径方向内方に向かう圧力によって、
オイルの流動が促され、オイルの内圧が高められ、ロー
タ106の浮上方向に作用する流体動圧が発生する。
尚、スラスト軸受部126で誘起される流体動圧は、上
部及び下部ラジアル動圧軸受部122,124のように
急激に高まることはなく、最大でも大気圧を幾分上回る
程度である。
【0070】スラスト軸受部126で発生する圧力によ
って、ロータハブ102の上壁部102aに続くシャフ
ト104の外周面とスリーブ108の内周面との間及び
これに連続するシャフト104の端面とカバー部材11
0の内面との間に保持されているオイルは、圧力的に実
質上密封された状態となり、また、上部及び下部ラジア
ル動圧軸受部122,124に形成されるヘリングボー
ングルーブ122a,124aを軸線方向に対称な形状
とし、発生する動圧を軸線方向にバランスした状態とす
ることで、上述のとおりオイルに軸線方向の流動が誘起
されることがない。これにより、シャフト104の外周
面とスリーブ108の内周面との間及びこれに連続する
シャフト104の端面とカバー部材110の内面との間
に保持されるオイルの内圧は、上部及び下部ラジアル動
圧軸受部122,124で発生する流体動圧の干渉を受
けることなく、このスラスト軸受部126に保持される
オイルの内圧とバランスする。
【0071】上記第1の実施形態では、軸受部に保持さ
れるオイルの各端部が空気に露出する構成をとっていた
(このような構成を以下「パーシャルフィル構造」と記
載する)。このパーシャルフィル構造は、オイルの一方
の端部から他方の端部までの間で圧力が極大となる領域
を一箇所のみとし、両端部側に向かって漸次低圧となる
よう各軸受部の動圧発生溝を形成並びに配置すること
で、オイル内に混入した気泡を自動的に排出可能とする
構成であり、軸受部によるオイルの内圧や流動の制御が
及びにくい領域にオイルを保持しないようにすること
で、軸受部内から不安定要素を排除し、安定した軸受性
能を得ることが可能になる。しかしなが、シール部とし
て機能するテーパ状の間隙を形成するための傾斜面を数
多く設けなければならず、また連通孔として機能する構
成(例えば、上記第1の実施形態における第1及び第2
の連通孔22,25の如き構成)が必要となるため、軸
受を構成する部材の加工が煩雑になり軸受並びにこれを
用いたスピンドルモータの製造コストの低減を阻害する
懸念がある。
【0072】これに対し第2の実施形態では、各軸受部
を上記のとおり構成することで、軸受内に保持されるオ
イルのいずれの領域においても、スラスト軸受部126
に保持されるオイルの内圧と同等となり、これら微小間
隙中に保持されるオイルにおいて内圧が大気圧以下とな
る負圧が発生することはない。よって、負圧に起因する
気泡の問題が解消される。従って、軸受軸受をフルフィ
ル構造とすることが可能となり、構造を簡略化して製造
コストを抑制することができる。
【0073】尚、上記のとおり、スラスト軸受部126
で発生する圧力は、大気圧を幾分上回る程度であり、こ
れのみでロータ6を十分に浮上させるのは困難である。
しかしながら、上述のとおりシャフト4の自由端部側端
面とシールキャップ10の内面との間に構成される静圧
軸受部28に保持されたオイルの内圧も、スラスト軸受
部26で誘起される流体動圧によって高められたオイル
の内圧と同等の圧力となるので、スラスト軸受部26と
静圧軸受部28との協働によって、ロータ6を十分に浮
上させることが可能となる。
【0074】また、図4において図示されるように、ブ
ラケット114のロータマグネット118との対向位置
に強磁性材からなる環状のスラストヨーク129を配置
し、ロータマグネット118とスラストヨーク129と
の間で軸線方向の磁気吸引力を発生させることで、スラ
スト軸受部126及び静圧軸受部128で発生するロー
タ106の浮上圧とバランスさせて、ロータ106のス
ラスト方向の支持を安定させ、ロータ106が必要以上
に浮上する過浮上の発生を抑制している。このようなロ
ータ106に対する磁気的な付勢は、例えば、ステータ
116とロータマグネット118との磁気的中心を軸線
方向に相違させることによっても作用させることが可能
である。
【0075】シール部の構成 次にスラスト軸受部126で保持されるオイルの界面が
位置するテーパシール部130について、図5を参照し
て説明する。図5は、テーパシール部130の概略構造
を図示するために、図4の一部を部分的に拡大した部分
拡大断面図であり、基本的な構成は、上記第1の実施形
態におけるテーパシール部30と同様であり、説明は省
略する。
【0076】図5において、ラジアル軸受部122,1
24の外周側にあたるスリーブ108の外周面は、その
外径がブラケット114側に向かうにしたがって、つま
りスラスト軸受部126を構成するスリーブ108の上
端面から遠離るにつれて縮径するよう、傾斜面108a
が形成されている。尚、第2の実施形態においては、ス
リーブ108の構成上、上記第1の実施形態における段
部の如き構成は有していない。
【0077】また、ロータハブ102の周壁部102b
の内周面には、内周面がスリーブ108の傾斜面108
aと非接触で半径方向に対向し且つ傾斜面108aとの
間に形成される間隙の隙間寸法がブラケット114側に
向かうにしたがって、つまりスラスト軸受部126を構
成するロータハブ102の上壁部102aの下面から遠
離るにつれて縮径するよう、傾斜面132aが形成され
たリング状部材132が、例えば接着あるいは圧入等の
手段によって固着されている。尚、図5に図示するとお
り、周壁部102bの内周側に突当て面102b1を設
けておき、この突当て面102b1とリング状部材13
2の上端部とを当接させることで、リング状部材132
の軸線方向の位置決めが容易になる。
【0078】スラスト軸受部126に保持されるオイル
は、スリーブ108の外周面に設けられた傾斜面108
aとリング状部材132の内周面に設けられた傾斜面1
32aとの間に形成された、ブラケット114側に向か
うにしたがって隙間寸法が漸次拡大するテーパ状の間隙
内において、空気との界面を形成して保持されている。
つまり、スリーブ108の外周面に設けられた傾斜面1
08aとリング状部材132の内周面に設けられた傾斜
面132aとの間に形成されたテーパ状の間隙によって
テーパシール部130が構成されている。
【0079】上記のとおり構成される第2の実施形態に
おけるテーパシール部130によっても、第1の実施形
態におけるテーパシール部30と同様に、テーパシール
部130を構成するスリーブ108側の傾斜面108a
とリング状部材132側の傾斜面132aとがそれぞれ
異なる傾斜角を有しており、テーパシール部130が回
転軸心に対して傾斜して構成されていることから、第1
の実施形態におけるテーパシール部30と同様の作用効
果を奏することが可能になる。
【0080】尚、上記したとおり、この第2の実施形態
におけるスピンドルモータの軸受部は、フルフィル構造
であることから、軸受内に保持されるオイルは、このテ
ーパシール部130内においてのみ外気に露出してお
り、テーパシール部130以外の軸受空間は全てオイル
で満たされている。
【0081】つまり、上記第1の実施形態におけるよう
な必要箇所にのみオイルを保持するパーシャルフィル構
造の動圧軸受に比べて、軸受内の全体にわたってオイル
が保持されるフルフィル構造の動圧軸受は、当然にオイ
ルの保持量が多くなるが、軸受内に保持されるオイルの
量が多いということは、それだけ温度上昇等により体積
増加するオイルの量が多くなる。
【0082】しかしながら、テーパシール部を、軸受部
よりも外径側に配置して大径とし、またシール部として
機能するテーパ状の間隙を長くとることが可能な構成と
することで、このようにオイルの保持量が多いフルフィ
ル構造の動圧軸受では、シール部内の容積が大きく且つ
シール強度の高いテーパシール部130の構成は特に有
利である。
【0083】従って、上記第2の実施形態の構成では、
スラスト動圧軸受を構成するスラストプレートを要しな
いという簡略且つ低コスト化可能な構造並びに所望の軸
受剛性を維持しつつ、フルフィル構造化することで、更
なる薄型化並びに低コスト化が可能となると共に、高速
回転への対応も可能となる。
【0084】(3)第2の実施形態の変形例 次に図6を参照して、図4に図示する第2の実施形態の
変形例について説明する。尚、図6に図示するスピンド
ルモータは、ロータの構成以外は図4に図示するスピン
ドルモータと同様であり、同一の構成を有する部位につ
いては同じ番号を付し説明は省略する。
【0085】スピンドルモータの薄型化のためにロータ
ハブを薄肉化すると、シャフトとの接触面積が減少して
締結強度が不足してしまう。このため、シャフトの倒れ
(傾き)や脱落が発生し、信頼性を損なう懸念がある。
このため、薄型のスピンドルモータの場合、シャフトと
ロータとは同一の部材から一体成形するのが望ましい。
しかしながら、シャフトとロータとを一体成形すること
で、ラジアル軸受部を構成するシャフトの外周面の表面
加工精度が低下する。
【0086】これを改善するために、図6におけるスピ
ンドルモータでは、ロータハブ102’の上壁部102
a’の中央部にシャフト104’が一体に形成されロー
タ106’が構成されていると共に、このシャフト10
4’の外周面に円筒状の外筒部材105が装着されてい
る。すなわち、ロータハブ102’とシャフト104’
とを一体成形することで、ロータハブとシャフトとの締
結強度の不足や組立不良に起因する問題を排除し、高精
度な表面加工が可能な外筒部材105をシャフト10
4’に装着することで、この外筒部材105の外周面と
スリーブ108の内周面との間にラジアル軸受部12
2,124が構成されている。
【0087】また、シャフト104’の外周面と外筒部
材105の内周面との間には、シャフト104’の外周
面と外筒部材105の内周面との間を軸線方向上端部か
ら下端部にわたって連続し且つ上部ラジアル軸受部12
2の軸線方向上端部(スラスト軸受部126側端部)と
下部ラジアル軸受部124の軸線方向下端部(ピン部材
119側端部)に連通する連通孔107がが形成されて
いる。尚、この連通孔107は、図6においてその一部
を図示するとおり、シャフト104’の外周面に螺旋状
の溝を設けておき、シャフト104’の外周面に外筒部
材105を装着することによって形成される。また、連
通孔107内には、軸受部に保持されるオイルに連続し
てオイルが保持されており、また、連通孔107内に保
持されるオイルの内圧は、各軸受部に保持されるオイル
の内圧とバランスしている。尚、連通孔107を構成す
る螺旋状の溝は、外筒部材105の内周面側に設けるこ
とも可能である。
【0088】上部及び下部ラジアル動圧軸受部122,
124が構成されるスリーブ108の内周面と外筒部材
105の外周面との間に形成される微小間隙が所定の寸
法を維持している場合、各軸受部に保持されるオイルの
内圧と連通孔107内に保持されるオイルの内圧とがバ
ランスしていることから、連通孔107を通じてスラス
ト軸受部126と静圧軸受部128との間でオイルの流
通が生じることはない。
【0089】しかし、スリーブ108の内周面又は外筒
部材105の外周面の加工誤差によって、あるいはシャ
フト104’に設けられた雌ネジ孔104a’に雄ネジ
が締結される際に生じる締結応力の影響で、スリーブ1
08の内周面と外筒部材105の外周面との間に形成さ
れる微小間隙が、その軸線方向上端部側と下端部側とで
隙間寸法に変化が生じた場合、上部及び下部ラジアル動
圧軸受部122,124のいずれかで、本来軸線方向に
対称な圧力勾配の流体動圧を発生するヘリングボーング
ルーブ122a,124aによるポンピングにアンバラ
ンスが生じ、その結果オイルに対して軸線方向の流動が
誘起されることとなる。スリーブ108の内周面と外筒
部材105の外周面との間に形成される微小間隙の軸線
方向上端部側と下端部側、すなわちスラスト軸受部12
6と静圧軸受部128との間で、オイルの内圧に差異が
生じることとなる。このオイルの内圧の差を放置してお
くと、オイルが軸線方向下端部側から上端部側へ流動す
る場合は、静圧軸受部128で負圧が発生し、また、オ
イルが軸線方向上端部側から下端部側へと流動する場合
は、静圧軸受部128でオイルの内圧が必要以上に高ま
り、ロータ106’の過浮上が発生する。
【0090】これに対し、上部及び下部ラジアル軸受部
122,124が構成されるスリーブ108の内周面と
外筒部材105の外周面との間に形成される微小間隙の
軸線方向上下端部を連続し且つ軸受内に保持されるオイ
ルに連続してオイルが流通可能に保持されるする連通孔
107を設けることで、上記オイルに軸線方向の流動が
誘起され、スリーブ108の内周面と外筒部材105の
外周面との間に形成される微小間隙の軸線方向上端部側
と下端部側とでオイルの内圧に差異が生じても、連通孔
107を通じて、内圧の高い側から低い側へのオイルの
流動が生じるため、各軸受部に保持されるオイルの内圧
が均一化され、負圧や過浮上の発生が防止される。
【0091】(4)ディスク駆動装置の構成 図7に、一般的なディスク駆動装置50の内部構成を模
式図として示す。ハウジング51の内部は塵・埃等が極
度に少ないクリーンな空間を形成しており、その内部に
情報を記憶する円板状のディスク板53が装着されたス
ピンドルモータ52が設置されている。加えてハウジン
グ51の内部には、ディスク板53に対して情報を読み
書きするヘッド移動機構57が配置され、このヘッド移
動機構57は、ディスク板53上の情報を読み書きする
ヘッド56、このヘッドを支えるアーム55及びヘッド
56及びアーム55をディスク板53上の所要の位置に
移動させるアクチュエータ部54により構成される。
【0092】このようなディスク駆動装置50のスピン
ドルモータ52として上記各実施形態のスピンドルモー
タを使用することで、ディスク駆動装置50の薄型化並
びに低コスト化を可能にすると同時に、スピンドルモー
タの高速化が可能になることで、さらなるディスクの高
容量化並びにシークタイムの短縮に対応することができ
る。
【0093】また、上記各実施形態におけるスピンドル
モータは、構造を簡略化し、小型化並びに薄型化が可能
であるので、外径が1.8インチ以下の記録ディスクを
回転するディスク駆動装置50に好適に使用することが
可能であるが、勿論、外径が2.5インチの記録ディス
クを駆動するディスク駆動装置50にも適用可能であ
る。
【0094】以上、本発明に従うスピンドルモータ並び
にディスク駆動装置の一実施形態について説明したが、
本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発
明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能
である。
【0095】例えば、スラスト軸受部に設けられる、オ
イルに対して半径方向内方に作用する圧力を発生する手
段としては、上記実施形態において説明したポンプイン
タイプのスパイラルグルーブに代えて、半径方向にアン
バランスな形状を有するヘリングボーングルーブとする
ことも可能である。
【0096】スラスト軸受部に半径方向にアンバランス
な形状のヘリングボーングルーブを設けた場合、ヘリン
グボーングルーブを構成する一対のスパイラルグルーブ
のうち、半径方向外方側に位置するスパイラルグルーブ
を半径方向内方側に位置するスパイラルグルーブよりも
発生するポンピング力が大となるよう、半径方向の寸
法、回転方向に対する傾斜角あるいは溝幅や深さといっ
た溝諸元が設定される。この半径方向外方側に位置する
スパイラルグルーブのポンピング力と半径方向内方側に
位置するスパイラルグルーブのポンピング力とのアンバ
ランス量がオイルに対して付与される半径方向内方に作
用する圧力となり、上記ポンプインタイプのスパイラル
グルーブの場合と同様に、スラスト軸受部に保持される
オイルの内圧が高められる。
【0097】尚、スラスト軸受部に上記ヘリングボーン
グルーブを設けた場合、ロータに対して付与する浮上力
がスパイラルグルーブで発生する浮上力よりも高くなる
ので、スラスト軸受部による荷重支持力が向上する反
面、静圧軸受部で発生する浮上力と相俟って、ロータの
過浮上が発生する懸念がある。従って、ロータに対して
付与する磁気的な付勢力によって、これを制御する必要
がある。
【0098】また、各軸受部に設けられる動圧発生溝
は、必ずしもスリーブ側に設ける必要はない。
【0099】
【発明の効果】本発明の請求項1のスピンドルモータで
は、スピンドルモータの薄型化を可能にする構成を維持
しつつも、テーパシール部を回転軸心に対して傾斜した
形状とすることで、テーパシール部内の容積を増大する
ことができ、またシール強度を強化することが可能にな
る。
【0100】本発明の請求項2のスピンドルモータで
は、複雑な形状を有するロータの加工が容易になり、モ
ータを低コスト化することが可能になると共に、ロータ
とシャフトとを別部材から形成する場合には、ロータと
シャフトとの組立不良に起因する回転精度の悪化を抑制
することが可能になる。
【0101】本発明の請求項3のスピンドルモータで
は、オイル内に混入した気泡に起因するオイルの流出や
振動の発生及び回転精度の悪化を防止することが可能に
なる。
【0102】本発明の請求項4のスピンドルモータで
は、軸受部の構成を簡略化し、加工を容易化すること
で、製造コストを削減することが可能になる。
【0103】本発明の請求項5のスピンドルモータで
は、オイル内圧のアンバランスに起因するオイル内での
負圧領域の発生や、ロータの過浮上を防止することが可
能となる。
【0104】本発明の請求項6のスピンドルモータで
は、ロータの回転を安定して支持することが可能とな
る。
【0105】本発明の請求項7のスピンドルモータで
は、外乱による衝撃を減衰することが可能になると共
に、抜止め部の接触で発生するパーティクルの問題を排
除することが可能になる。
【0106】本発明の請求項8のディスク駆動装置で
は、薄型化並びに低コスト化を可能にすると同時に、ス
ピンドルモータの高速化が可能になることで、さらなる
ディスクの高容量化並びにシークタイムの短縮に対応す
ることが可能になる。
【0107】本発明の請求項9のディスク駆動装置で
は、スピンドルモータの小型化並びに薄型化が可能であ
ることから、外径が1.8インチ以下の小径な記録ディ
スクを駆動するディスク駆動装置として適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスピンドルモータの概略構成を示す断面
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るスピンドルモー
タの概略構成を示す断面図である。
【図3】図2に図示するスピンドルモータの一部を拡大
して図示する、部分拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るスピンドルモー
タの概略構成を示す断面図である。
【図5】図4に図示するスピンドルモータの一部を拡大
して図示する、部分拡大断面図である。
【図6】図4に図示する本発明の第2の実施形態に係る
スピンドルモータの変形例の概略構成を示す断面図であ
る。
【図7】ディスク駆動装置の内部構成を模式的に示す断
面図である。
【符号の説明】
2a,102a,102a’ 上壁部(天板) 2d 環状突起(円筒壁) 4,104,104’ シャフト 6,106、106’ ロータ 8,108 スリーブ 20,126 スラスト軸受部 24,26,122,124 ラジアル動圧軸受部 30,130 テーパシール部 102b 周壁部(円筒壁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/16 H02K 5/16 Z 5H607 7/08 7/08 A Fターム(参考) 3J011 AA04 AA07 AA12 BA04 CA02 CA03 JA02 KA02 KA03 LA05 MA06 3J016 AA02 AA03 BB28 3J102 AA01 AA08 BA03 BA17 BA18 CA05 CA06 CA10 CA11 CA16 DA02 DA10 DA18 GA03 GA13 5D109 BA14 BA15 BA16 BA17 BB02 BB05 BB12 BB18 BB21 BB22 BB26 BC11 5H605 BB05 BB10 BB14 CC04 DD05 EB02 EB06 EB21 5H607 BB01 BB07 BB14 BB17 BB25 CC01 DD03 DD14 DD16 GG01 GG03 GG09 GG12 GG15 GG25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、該シャフトが回転自在に遊
    挿される貫通孔が形成されたスリーブと、回転軸心に該
    シャフトが一体的に構成された円形の天板と該天板から
    垂下される円筒壁とを有するロータとを備えてなるスピ
    ンドルモータであって、 前記スリーブの内周面と前記シャフトの外周面との間に
    は、オイルが保持される微小間隙が形成されると共に、
    前記ロータの回転に応じて該微小間隙に保持されるオイ
    ルに流体動圧を誘起する動圧発生溝が設けられることに
    よってラジアル軸受部が構成され、 前記スリーブの上端面及び天板の底面との間には、オイ
    ルが保持される微小間隙が形成されると共に、前記ロー
    タの回転に応じて該微小間隙に保持されるオイルに流体
    動圧を誘起する動圧発生溝が設けられることによってス
    ラスト軸受部が構成されており、 前記ロータの円筒壁の内周面と前記スリーブの外周面と
    の間には、回転軸心に対して半径方向外方側から内方側
    に向かって傾斜し且つ前記ロータの天板から遠離るにつ
    れて間隙の隙間寸法が漸次拡大するテーパシール部が形
    成され、該テーパシール部内において前記スラスト軸受
    部に保持される前記オイルの界面が形成されている、こ
    とを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記スリーブの外周面には、外径が前記
    ロータの天板から遠離るにつれて縮径するよう傾斜した
    傾斜面が形成され、また前記ロータの円筒壁の内周面に
    は、内径が該スリーブ側の傾斜面とは異なる角度で前記
    ロータの天板から遠離るにつれて縮径するよう傾斜した
    傾斜面を有する円環状のリング状部材が固着されてお
    り、該スリーブの傾斜面と該リング状部材の傾斜面との
    間で前記テーパシール部が形成されている、ことを特徴
    とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 前記スリーブの内周面と前記シャフトの
    外周面との間には、外気に連通する環状の空気保持部が
    形成され、前記ラジアル軸受部は該空気保持部の軸線方
    向両側にそれぞれ隣接して一対構成されると共に、該空
    気保持部の軸線方向両端側で該一対のラジアル軸受部に
    保持されるオイルの界面が形成されており、 前記一対のラジアル軸受部のうち、前記ロータの天板側
    に位置するラジアル軸受部と前記スラスト軸受部との間
    には、前記オイルが途切れることなく連続して保持され
    ていると共に、 前記スラスト軸受部には、前記オイルに対して半径方向
    内方に作用する動圧を誘起するポンプイン形状の前記動
    圧発生溝が設けられると共に、前記ロータの天板側に位
    置するラジアル軸受部には、前記オイルに対して前記ス
    ラスト軸受部側に作用する動圧を誘起する前記動圧発生
    溝が設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2
    に記載のスピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記スリーブに形成される貫通孔の一方
    の端部は閉塞部材によってを閉塞され、また前記閉塞部
    材の内面と前記シャフトの端面との間にはオイルが保持
    される微小間隙が形成されており、 前記スラスト軸受部に形成される微小間隙と前記ラジア
    ル軸受部に形成される微小間隙と前記閉塞部材の内面と
    前記シャフトの端面との間に形成される微小間隙は連続
    して形成されており、また該連続する一連の微小間隙中
    には、前記テーパシール部に至るまで全体にわたって前
    記オイルが途切れることなく保持されており、 前記スラスト軸受部には、前記オイルに対して半径方向
    内方に作用する動圧を誘起するポンプイン形状の前記動
    圧発生溝が設けられ、また前記ラジアル軸受部には、前
    記動圧発生溝として実質上同等の圧力を発生する一対の
    スパイラルグルーブを連接してなるヘリングボーン溝が
    設けられると共に、前記閉塞部材の内面及び前記シャフ
    トの端面との間には、前記スラスト軸受部で発生する半
    径方向内方に向かう圧力と実質上均衡する圧力を有する
    軸受部が形成されている、ことを特徴とする請求項1又
    は2に記載のスピンドルモータ。
  5. 【請求項5】 前記シャフトと前記ロータとは同一の部
    材から形成され、また前記シャフトの外周面には中空円
    筒状の外筒部材が装着されており、前記ラジアル軸受部
    は該外筒部材の外周面と前記スリーブの内周面との間に
    構成され、 前記外筒部材の内周面と前記シャフトの外周面との間に
    は、前記シャフトの外周面と前記外筒部材の内周面との
    間を軸線方向上端部から下端部にわたって連続し且つ前
    記スリーブの内周面と前記外筒部材の外周面との間に形
    成される微小間隙の軸線方向上下端部に連通する螺旋状
    の連通孔が形成されており、前記連続する一連の微小間
    隙に保持されるオイルは、該連通孔を通じて相互に流通
    可能となり内圧が均一化される、ことを特徴とする請求
    項4に記載のスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】 前記ロータは、前記スラスト軸受で発生
    する動圧の作用方向に対して軸線方向反対側に作用する
    磁気力によって付勢されている、ことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載のスピンドルモー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記シャフトの前記閉塞部材側の端部に
    は、前記シャフトの外周面から半径方向外方に突出する
    円板状のプレートが装着され、また前記スリーブには、
    該プレートに対応して内周面が半径方向外方に凹陥する
    段部が設けられており、該プレートと該段部とが係合す
    ることで、前記ロータの抜け止めが構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    スピンドルモータ。
  8. 【請求項8】 情報を記録できる記録ディスクが回転駆
    動されるディスク駆動装置において、ハウジングと、該
    ハウジングの内部に固定され該記録ディスクを回転させ
    るスピンドルモータと、該記録ディスクの所要の位置に
    情報を書き込み又は読み出すための情報アクセス手段と
    を有するディスク駆動装置であって、前記スピンドルモ
    ータは、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載したス
    ピンドルモータである、ことを特徴とするディスク駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ディスクは、外径が1.8イン
    チ以下であることを特徴とする請求項8に記載のディス
    ク駆動装置。
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