JP2003262217A - スピンドルモータ及びこれを備えたディスク駆動装置 - Google Patents
スピンドルモータ及びこれを備えたディスク駆動装置Info
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Abstract
改善と、オイルの流出の防止と、耐久性並びに信頼性の
向上とを同時に達成する。 【解決手段】 フルフィル構造の軸受を備えたスピンド
ルモータにおいて、テーパシール部をラジアル軸受部と
半径方向に並列状に配置すると共に、軸受部とテーパシ
ール部との間にスパイラル溝による動シール部を設け
る。これにより、テーパシール部の容積、ラジアル軸受
部の軸受剛性、シャフトとロータとの締結強度並びにロ
ータの振れ回り精度を犠牲にすることなく、スピンドル
モータ及びこれを備えたディスク駆動装置を薄型化する
ことができる。また、動シール部が遠心力に対抗するよ
う機能するので、回転速度の高速化にも対応可能とな
る。
Description
とする動圧軸受を使用するスピンドルモータ及びこれを
備えたディスク駆動装置に関する。
タにおいて、オイルの動圧を利用して軸支持する動圧軸
受が採用されつつある。
モータの一例を図1に示す。この従来の流体動圧軸受を
使用するスピンドルモータは、ロータaと一体をなすシ
ャフトbの外周面と、このシャフトbが回転自在に挿通
されるスリーブcの内周面との間に、一対のラジアル軸
受部d,dが軸線方向に離間して構成され、またシャフ
トaの一方の端部外周面から半径方向外方に突出するデ
ィスク状スラストプレートeの上面とスリーブbに形成
された段部の平坦面との間並びにスラストプレートeの
下面とスリーブbの一方の開口を閉塞するスラストブッ
シュfとの間に、一対のスラスト軸受部g,gが構成さ
れている。これらラジアル軸受部d,dは、ロータa調
心と回転軸心に対する倒れ(傾き)の復元に作用する。
また、スラスト軸受部g,gは、ロータaやシャフトb
といった回転側部材の浮上させると同時に、この浮上が
所定量以上とならないよう抑制する作用を有している。
リーブc並びにスラストブッシュdとの間には、一連の
微小間隙が形成され、これら微小間隙中には、潤滑流体
としてオイルが途切れることなく連続して保持されてお
り(このような軸受のオイル保持構造を、以下「フルフ
ィル構造」と記す)、ラジアル軸受部d,d及びスラス
ト軸受部g,gには、ロータaの回転時にオイル中に動
圧を誘起するためのヘリングボーングルーブd1,d1
並びにg1,g1がそれぞれ形成されている。
軸受部g,gには、一対のスパイラルグルーブを連結し
てなるヘリングボーングルーブd1,d1及びg1,g
1が形成されており、ロータaの回転に応じて、スパイ
ラルグルーブの連結部が位置する軸受部の中央部で最大
動圧を発生させ、ロータaに作用する荷重を支持してい
る。
ト軸受部g,gとは軸線方向で反対側に位置するスリー
ブcの上端部付近において、テーパシール部hが形成さ
れ、オイルの表面張力と大気圧とがバランスして界面を
構成している。すなわち、このテーパシール部h内での
オイルの内圧は、大気圧と実質上同等の圧力に維持され
ている。
示すような従来の動圧軸受を使用するスピンドルモータ
では、図示される如く、テーパシール部h、ラジアル軸
受部d,d及びスラスト軸受部g,gが軸線方向に整列
した状態で形成されている。このため、このような構成
のスピンドルモータを薄型化しようとする場合には、ラ
ジアル軸受部d,dのそれぞれの軸線方向寸法(個々の
ラジアル軸受部の軸線方向寸法を、以下「軸受幅」と記
載する)と軸受部間の距離(個々のラジアル軸受部間の
距離を、以下「軸受スパン」と記載する)によって決定
されるラジアル軸受部の軸受剛性を確保しようとすると
テーパシール部hの軸線方向寸法を確保することが困難
となり、シール部の容積が減少する。またラジアル軸受
部間の距離とテーパシール部hの軸線方向寸法を両方と
も確保しようとするとシャフトbとロータaの締結部を
十分に確保することが困難となる。加えて、シャフトb
とロータaとの締結部がラジアル軸受部d,dの上端部
よりもかなり上部に位置することとなるため、ロータa
やシャフトbといった部材で構成される回転側部材の重
心位置が軸受から離間した位置に位置することとなる。
ータの場合、これを薄型化しようとすると、 ラジアル軸受部の軸受剛性を重視する場合:シール部
の容積が減少し、シャフトとロータとの締結強度が低下
すると共に、回転部材の重心位置が軸受から離間する テーパシール部の容積を重視する場合:ラジアル軸受
部の軸受剛性が低下し、シャフトとロータとの締結強度
が低下すると共に、回転部材の重心位置が軸受から離間
する シャフトとロータとの締結強度並びに回転部材の重心
位置を重視する場合:シール容積が減少し、ラジアル軸
受部の軸受剛性が低下する こととなる。これら乃至に起因する問題点を以下に
述べる。
と、当然にテーパシール部h内で収容可能なオイル量が
低下する。とりわけ、フルフィル構造の軸受では、軸受
部内に形成される隙間全体にわたってオイルが保持され
ており、温度上昇時の熱膨張による体積増加量も非常に
多くなる。このため、シール部の容積を十分に確保でき
ない場合、容易にオイルの流出が発生する。
発生すると、軸受部内で早期にオイルの枯渇が生じ、軸
受の耐久性や信頼性を損なう原因となる。また、ハード
ディスク駆動装置のようなディスク駆動装置では、軸受
部から流出したオイルが駆動装置内に飛散すると、ディ
スクの記録面やこれに近接配置されるヘッドに付着し、
リードライトエラーを引き起こす原因となる。
低下した場合、当然にロータaの回転精度が低下する。
このため、スピンドルモータに外的な振動や衝撃が印加
された場合、ロータaの姿勢の回復に時間を要し、シャ
フトb及びスラストプレートeとスリーブbやスラスト
ブッシュfとの接触摺動が多くなり、これら部材の摩耗
や損傷あるいは焼き付き等の原因となる。
低下することによって、外的な振動や衝撃の印加によっ
てロータaとシャフトbとの締結が外れたり、あるいは
シャフトbに対するロータaの直角度等の組立精度が悪
化し、回転精度が低下する懸念がある。
方向に離間すると、高温時には熱膨張によってオイルの
粘性が低下するので軸受剛性も必然的に低下し、NRR
O(非繰り返し性振れ成分)の悪化等回転精度が低下す
ることとなる。このため、ロータaを安定して支持する
ためには、高い軸受剛性が必要となるが、薄型化のため
寸法的な制約がある場合は、軸受幅と軸受スパンとによ
って決定されるラジアル軸受部の軸受剛性の強化には自
ずと限界がある。これとは逆に、オイルの粘性が高い低
温時には軸受剛性が過剰となり、オイルによるダンピン
グ効果があまり作用しないことから、振動や衝撃に対す
る応答性が過敏な状態となる。すなわち、スピンドルモ
ータに印加された振動や衝撃といった加振力に起因する
振れ周り成分が増大して、ロータaは回転側部材の重心
位置を中心として傘状により大きく振れ回ることとな
る。
ドルモータの場合、共振による振れ回りが増大すると上
記データのリードライトエラーに加え、記録ディスクの
記録面とヘッドとの直接的な接触が生じ、物理的な破壊
が発生することとなるため、これを可能な限り抑制する
必要がある。
の回転精度の改善と、オイルの流出の防止と、耐久性並
びに信頼性の向上とを同時に達成することが可能なスピ
ンドルモータ並びにこのスピンドルモータを備えたディ
スク駆動装置を提供することを目的とする。
は、中空円筒状のスリーブと、該スリーブの内周面と隙
間を介して半径方向に対向するシャフトと、該シャフト
の一方の端部において半径方向外方に延伸すると共に、
一方の面が該スリーブの一方の端面と隙間を介して軸線
方向に対向する円板状のスラストプレートと、該シャフ
トの他方の端部にに取付けられると共に、該スリーブの
一方の端面と軸線方向に対向する円形状平坦面を有する
ロータと、該スリーブの他方の端部に装着され該スラス
トプレートの他方の面並びに該シャフトの端面と間隙を
介して軸線方向に対向するブッシュと、該シャフト並び
に該スラストプレートと該スリーブ並びに該ブッシュと
の間にそれぞれ形成される隙間内に途切れることなく連
続して保持されるオイルとを具備しており、該シャフト
並びに該スラストプレートと該スリーブ並びに該ブッシ
ュとの相対回転を該オイルに誘起される動圧を用いて支
持するスピンドルモータであって、前記スリーブの内周
面及び前記シャフトの外周面との間には、一対のラジア
ル軸受部が相互に軸線方向に離間して構成され、前記ス
ラストプレートの一方の面並び前記にスリーブの他方の
端面との間及び前記スラストプレートの他方の面並びに
ブッシュとの間には、それぞれスラスト軸受部が構成さ
れ、前記ロータには前記円形状平坦面から垂下し且つ前
記スリーブの外周面と間隙を介して半径方向に対向する
円筒壁が設けられ、該円筒壁の内周面と前記スリーブの
外周面との間に形成される間隙は、該円形状平坦面から
遠離るにつれて該間隙の隙間寸法が漸次拡大するテーパ
シール部を構成しており、前記オイルは、前記円形状平
坦面と前記スリーブの一方の端面との間を通じて前記テ
ーパシール部まで連続して保持されると共に、前記テー
パシール部内においてのみ空気との界面が形成され、ま
た、前記円形状平坦面と前記スリーブの一方の端面の少
なくとも一方の面には、前記オイルを半径方向内方側に
付勢するためのスパイラル溝が形成されている。
する動圧軸受を用いたスピンドルモータにおいて、ラジ
アル軸受部の外周部にテーパシール部を配置すること
で、テーパシール部がスラスト軸受部やラジアル軸受部
といった軸受部と軸線方向に重ならず、スピンドルモー
タの薄型化を可能にする構成を維持すると同時に、円形
状平坦面とスリーブの一方の端面の少なくとも一方の面
に、オイルを半径方向内方側、すなわちテーパシール部
内に形成されるオイルと空気との界面から離間する側に
付勢するためのスパイラル溝を設けることで、テーパシ
ール部と動圧軸受部との間に動シール部を構成し、高速
回転による遠心力に対抗させることで、シール強度が高
く維持される。
のスピンドルモータにおいて、前記スリーブは多孔質の
含油焼結材から形成されており、該含油焼結材製のスリ
ーブは、略円筒状のハウジングに内嵌されると共に、該
ハウジングの内周面と該含油焼結材製のスリーブの外周
面との間には、該スリーブを軸線方向に貫通し且つ前記
スラストプレートの一方の面並び前記にスリーブの他方
の端面との間に保持される前記オイルと前記円形状平坦
面と前記スリーブの一方の端面との間に保持される前記
オイルとを相互に連通可能とする連通孔が形成されてい
る。
のスピンドルモータにおいて、前記スリーブは、多孔質
の含油焼結金属から形成されている。
のいずれかに記載のスピンドルモータにおいて、前記ロ
ータは、前記シャフトの他方の端部が装着され一方の軸
線方向端面が前記円形状平坦面をなすと共に、該一方の
軸線方向端面の半径方向外端部から前記円筒壁部が垂下
される略円筒状のシールブッシュと、該シールブッシュ
の外周面に固着されるロータハブとを有している。
のスピンドルモータにおいて、前記シールブッシュの外
周面には、半径方向外方に突出する突出部が設けられて
いると共に、前記ロータハブの内周面には半径方向外方
に凹陥する段部が設けられており、前記ロータハブは該
段部と該突出部とが嵌り合うよう前記シールブッシュに
締結されている。
のいずれかに記載のスピンドルモータにおいて、前記ロ
ータは、一方の面が前記円形状平坦面をなす薄板状のシ
ールワッシャを有すると共に、前記円筒壁は、該シール
ワッシャの半径方向外端部を軸線方向に曲折して形成さ
れている。
る円板状記録媒体が装着されるディスク駆動装置におい
て、ハウジングと、該ハウジングの内部に固定され該記
録媒体を回転させるスピンドルモータと、該記録媒体の
所要の位置に情報を書き込み又は読み出すための情報ア
クセス手段とを有すると共に、前記スピンドルモータと
して、請求項1乃至6のいずれかに記載したスピンドル
モータを備えている。
は、本発明の実施形態に即した構成に関するものであ
り、重複した記載を避けるために、各請求項に係る発明
の構成による作用効果並びにその原理に関しては、下記
発明の実施の形態及び発明の効果において詳述する。
ータ及びこれを備えたディスク駆動装置の斯く実施形態
について図面を参照して説明するが、本発明は以下に示
す実施例に限定されるものではない。尚、本実施形態の
説明では便宜上各図面の上下方向を「上下方向」とする
が、スピンドルモータの実際の取付状態における方向を
限定するものではない。
は、略円筒状のシールブッシュ2aと、このシールブッ
シュ2aに対して同軸状に取付けられるシャフト2b
と、シールブッシュ2aの外周面に固着され、ハードデ
ィスク等の記録ディスク(図4においてディスク板52
として図示する)を保持するロータハブ2cと、シャフ
ト2bの自由端部(シールブッシュ2aに取付けられる
側とは反対側の端部)の外周面から半径方向外方に延伸
する円板状のスラストプレート2dとから構成されるロ
ータ2と、ブラケット4に設けられた円形ボス部4aに
固着された中空円筒状のハウジング6とこのハウジング
8内に取付けられた同じく中空円筒状のスリーブ8とを
有する。ロータハブ2の下面側には、ヨーク10が装着
され、このヨーク10の内周面にはロータマグネット1
2が接着等の手段によって取付けられている。また、円
形ボス部6aの外周面にはこのロータマグネット12と
半径方向に対向してステータ14が固着される。
する貫通孔が設けられており、シャフト2bは、この貫
通孔に挿通されていると共に、シャフト2bの外周面と
貫通孔の内周面とは、微小間隙を介して半径方向に対向
している。スリーブ8の上方側の端面は、ハウジング6
の上方側の端面と略同一の高さ位置となるよう取付けら
れており、またスリーブ8の下方側の端面は、スラスト
プレート2dの上方側面と微小間隙を介して軸線方向に
対向している。ハウジング6並びにスリーブ8の上方側
の端面は、シールブッシュ2aの下方側面と間隙を介し
て軸線方向に対向している。
は、スラストプレート2dの外周面と間隙を介して半径
方向に対向すると共に、この下方開口側の内周面に連続
して段部が設けられている。ハウジング8に設けられた
段部には、ハウジング8の下方開口を閉塞するスラスト
ブッシュ16が取付けられており、このスラストブッシ
ュ16の上方側面は、スラストプレート2dの下方側面
と微小間隙を介して軸線方向に対向している。
方側の端面とシールブッシュ2aの下方側面との間に形
成される間隙と、スリーブ8の貫通孔の内周面とシャフ
ト2bの外周面との間に形成される微小間隙と、スリー
ブ8の下方側の端面とスラストプレート2dの上方側面
との間に形成される微小間隙と、ハウジング6の下方開
口側の内周面とスラストプレート4の外周面との間に形
成される隙間、更には、スラストブッシュ16の上方側
面とスラストプレート2dの下方側面との間に形成され
る微小間隙とは全て連続しており、これら連続する各隙
間には、オイルが途切れることなく連続して保持されて
おり、フルフィル構造の軸受を構成している。
側の端面から下方側の端面に至る軸線方向溝8aが設け
られており、ハウジング6の内周面にスリーブ8取付け
られることによって、これら軸線方向溝8aとスリーブ
6の内周面とによって、ハウジング6並びにスリーブ8
の上方側の端面とシールブッシュ2aの下方側面との間
に形成される間隙とスリーブ8の下方側の端面とスラス
トプレート2dの上方側面との間に形成される微小間隙
とを連通し且つこれら隙間内に保持されたオイルに連続
してオイルが保持される連通路9が形成される。尚、こ
の連通路9内に形成される隙間の寸法は、上記した連続
する間隙のいずれよりも大きくなるよう設定されてい
る。
する一対のスパイラル溝部を連結して構成される略
「く」の字状のヘリングボーングルーブ18a,20a
による一対の動圧発生溝列が軸線方向に離間して形成さ
れており、シャフト2bの外周面との間に上部ラジアル
軸受部18並びに下部ラジアル軸受部20が構成されて
いる。
グルーブ18aは、上方側に位置するスパイラル溝部が
下方側に位置するスパイラル溝部よりも軸線方向寸法が
大に形成されており、ロータ2の回転に応じて、軸受部
の中心から下方側に偏倚した部位で動圧の極大点が発生
すると同時に、オイルをスラストプレート2d方向に押
し込む押し込み圧が生じるよう形成されている。この押
し込み圧によって、上部ラジアル軸受部18よりも下方
側に位置する間隙内に保持されるオイルの内圧が大気圧
以上に保たれる。
ボーングルーブ20aは、上方側に位置するスパイラル
溝部と下方側に位置するスパイラル溝部とが実質的に等
しい軸線方向寸法となるよう形成されており、ロータ2
の回転に応じて、軸受部の中心部付近で動圧の極大点が
発生するが、上部ラジアル軸受部18のヘリングボーン
グルーブ18aにようなオイルに対する押し込み圧は付
与しない。
それぞれ発生する動圧の極大点によって、ロータ2の調
心が行われると同時に、ロータ2に回転軸心に対する倒
れ(傾き)が発生した場合には、その復元力として作用
する。
グルーブ22aが形成されており、スラストプレート2
dの上方側面との間に上部スラスト軸受部22が構成さ
れている。このスパイラルグルーブ22aは、ロータ2
の回転に応じてオイルを半径方向内方、つまりシャフト
2b側に作用する動圧が発生するようポンプイン形状を
有しており、スパイラルグルーブ22aによって発生し
た上部スラスト軸受部22の動圧と下部ラジアル動圧軸
受部20で発生する動圧との協働によって、シャフト2
bとスラストプレート2dとの境界部付近で動圧の極大
点が発生する。
は、スパイラルグルーブ24aが形成されており、スラ
ストプレート2dの下方側面との間に下部スラスト軸受
部24が構成されている。このスパイラルグルーブ24
aは、ロータ2の回転に応じてオイルを半径方向内方、
つまり回転軸心側に押圧するよう、ポンプイン形状を有
しており、軸受部の中心部付近で動圧の極大点が発生す
る。
ル軸受部20で発生する動圧の極大点と下部スラスト軸
受部24で発生する動圧の極大点とによって、スラスト
プレート2dは上下方向から押圧され、これら動圧のバ
ランスする位置においてスラストプレート2d、換言す
るとロータ2の上下方向位置が安定する。
軸受部18のヘリングボーングルーブ18aによって発
生するオイルに対する押し込み圧によって、通常は上部
ラジアル軸受部18よりも下方に位置する隙間内に保持
されるオイルは全てその内圧が大気圧以上に維持される
が、ヘリングボーングルーブ18aの溝加工時の誤差が
生じた場合や、あるいはスリーブ6の内周面やシャフト
2bの外周面のいずれかがテーパ状に加工され、スリー
ブ6の内周面とシャフト2bの内周面との間の微小間隙
の隙間寸法が不均一に形成された場合等には、ヘリング
ボーングルーブ18aによる押し込み圧が十分に得られ
れず、動圧の作用しにくい、ハウジング6の下方開口側
の内周面とスラストプレート2dの外周面との間に形成
される間隙内に保持されるオイルの内圧が負圧になる場
合がある。尚、ここでいう負圧とは、大気圧以下の圧力
を意味している。
の充填作業時等にオイル内に溶け込んだ空気が気泡化し
て現れ、やがて温度上昇等によって気泡が体積膨張し、
オイルを軸受外部へと流出させるといったスピンドルモ
ータの耐久性や信頼性に影響する問題、あるいは動圧発
生溝が気泡と接触することによる振動の発生やNRRO
の悪化といったスピンドルモータの回転精度に影響する
問題が発生する。
ーブ18aの溝加工時の誤差が生じた場合や、あるいは
スリーブ6の内周面やシャフト2bの外周面のいずれか
がテーパ状に加工され、スリーブ6の内周面とシャフト
2bの内周面との間の微小間隙の隙間寸法が不均一に形
成された場合等には、ヘリングボーングルーブ18aに
よる押し込み圧が強くなりすぎ、下部スラスト軸受部2
4側のオイル内圧が上部スラスト軸受部22側のオイル
の内圧を上回り、ロータ2が所定量以上浮上する過浮上
が発生する場合がある。
と、スラストプレート2dの上方側面とスリーブ8の下
方側の端面との接触による摩耗が発生し、軸受の耐久性
並びに信頼性を損なう原因となる。加えて、ハードディ
スク駆動用のスピンドルモータの場合、ハードディスク
の高容量化にともない、ハードディスクの記録面と磁気
ヘッドとが極めて近接配置されていることから、ハード
ディスクと磁気ヘッドとの接触による破壊が発生する懸
念がある。
ブ8の上方側の端面とシールブッシュ2aの下方側面と
の間に形成される間隙とスリーブ8の下方側の端面とス
ラストプレート2dの上方側面との間に形成される微小
間隙とを連通し且つこれら隙間内に保持されたオイルに
連続してオイルが保持される連通路9が、ハウジング6
の下方開口側の内周面とスラストプレート2dの外周面
との間に形成される間隙の上方に開口しており、ハウジ
ング6の下方開口側の内周面とスラストプレート2dの
外周面との間に形成される間隙内に保持されるオイル内
に気泡が発生しても、この連通路9を通じてハウジング
6並びにスリーブ8の上方側の端面とシールブッシュ2
aの下方側面との間に形成される間隙側に送られ排除さ
れる。またヘリングボーングルーブ18aによる押し込
み圧が強くなりすぎた場合も、この連通路9によって調
整され、オイル内圧の均衡がはかられる。従って、連通
路9によって、気泡やロータ2の過浮上に起因する問題
が回避される。
について説明する。尚、図3は図2に図示するスピンド
ルモータの一部を拡大して示す部分拡大断面図である。
外周側にあたるハウジング6の外周面は、その外径が下
方側に向かうにしたがって、つまりハウジング6の上方
側の端面から遠離るにつれて縮径するよう、傾斜面6a
が形成されている。また、ハウジング6の外周面には、
この傾斜面6aに連続する垂直面6b1とこの垂直面6
b1から半径方向外方に向かって僅かに下方側に傾斜し
た傾斜平坦面6b2とからなる円環状の段部6bが設け
られている。
6よりも大径であり、シールブッシュ2aの下方側面の
外縁から、スリーブ8の上端面側の外径よりも僅かに大
径な内周面を有する円筒壁2a1が下方側に垂下されて
いる。
面とシールブッシュ2aの下方側面との間に形成される
隙間内に保持されたオイルは、ハウジング6の外周面に
設けられた傾斜面6aと円筒壁2a1の内周面の間に形
成された、下方側に向かうにしたがって隙間寸法が漸次
拡大するテーパ状の間隙内において、オイルの内圧と大
気圧等がバランスし、空気との界面を形成して保持され
ている。つまり、ハウジング6の外周面に設けられた傾
斜面6aと円筒壁2a1の内周面との間に形成されたテ
ーパ状の間隙によってテーパシール部26が構成されて
いる。
スピンドルモータの軸受は、フルフィル構造であること
から、軸受内に保持されるオイルは、このテーパシール
部26内においてのみ外気に露出しており、テーパシー
ル部26以外の軸受空間は全てオイルで満たされてい
る。
保持されるフルフィル構造の軸受は、当然にオイルの保
持量が多くなるが、軸受内に保持されるオイルの量が多
いということは、それだけ温度上昇等により体積増加す
るオイルの量が多くなる。
受部よりも外径側に配置して大径とし、またシール部と
して機能するテーパ状の間隙を長くとることが可能な構
成とすることで、オイルの保持量が多いフルフィル構造
の軸受であっても、軸受部から流入するオイルを確実に
収容することができ、オイルの流出を防止することが可
能となる。
や段部6bを構成する垂直面6b1及び傾斜平坦面6b
2等に撥油剤を塗布しておくことで、オイルが部材表面
をつたって拡散するオイルマイグレーションによるオイ
ルの流出も防止することが可能になる。
ル部26が軸受部と上下方向に整列した状態で配置され
ることがない。このため、スピンドルモータを薄型化し
た場合にも、軸受幅や軸受スパン並びにシールブッシュ
2aとシャフト2bとの締結部に対する影響が最小限に
留められ、上部及び下部ラジアル軸受部18,20の軸
受剛性及びシールブッシュ2aとシャフト2bとの締結
強度が高く維持されると共に、ロータ2の重心位置も軸
受部から離間することがない。従って、ロータ2の振れ
回り等を抑制して精度良く回転することが可能になり、
シャフト2b及びスラストプレート2dとスリーブ6や
スラストブッシュ16との接触摺動が防止され、これら
部材の摩耗や損傷あるいは焼き付き等を回避することが
可能になると共に、シールブッシュ2aとシャフト2b
との締結強度の不足に起因する種々の問題の発生を防止
することが可能になる。
は、上記テーパシール部26に加え、シールブッシュ2
aの下方側面のハウジング6の上方側の端面と軸線方向
に対向する位置、すなわち連通路9よりも半径方向内方
側の位置に、ロータ2の回転にともないハウジング6並
びにスリーブ8の上方側端面とシールブッシュ2aの下
方側面との間に形成される隙間内に保持されたオイルに
対して半径方向内方に作用する押し込み圧を誘起するポ
ンプイン形状のスパイラル溝28aが図4に図示すると
おり設けられており、動シール部28が構成されてい
る。尚、このスパイラル溝28aは電解加工やコイニン
グ等の方法によって比較的容易且つ安価に形成可能であ
る。
ル溝28aは、ロータ2の軸線方向位置を安定させるた
めの動圧を発生するものではないので、溝加工に対する
要求精度は、上部及び下部スラスト軸受部22,24に
設けられるスパイラルグルーブ22a,24aよりも比
較的に緩和される。
に対する遠心力の影響も大きくなるため、テーパシール
部26を軸受部よりも半径方向外方に配置した場合、軸
受部から流入するオイルが増加する懸念がある。しかし
ながら、軸受部からテーパシール部26まで至る区間に
動シール部28を構成することで、スパイラル溝28a
の発生するオイルに対する押し込み圧が遠心力と拮抗又
は上回り、テーパシール部26へのオイル流入量が制限
されることとなる。従って、スピンドルモータの更なる
高速化にも対応することが可能になる。
結構造 また、図3に示すとおり、円筒壁2a1の外周面には半
径方向外方に突出するフランジ部2a2が設けられてい
ると共に、ロータハブ2cには、このフランジ部2a2
に対応して内周面下方側部に半径方向外方に凹陥する段
部2c1が設けられており、これらフランジ部2a2と
段部2c1とが嵌り合うようにシールブッシュ2aとロ
ータハブ2cとが締結されている。
1とが嵌り合うようにシールブッシュ2aとロータハブ
2cとが締結されることで、ロータハブ2cの上下方向
の位置決めが容易になるばかりでなく、ロータハブ2c
にハードディスク等の記録ディスクが実装され、これを
クランパ等によって固定的に保持した場合に発生するク
ランプ応力でロータハブ2cの上下方向位置がずれた
り、あるいはシールブッシュ2aとロータハブ2cとの
締結が外れるといった問題の発生を可及的に防止するこ
とができる。
おり、テーパシール部及び動シール部をロータハブとは
別部材によって構成することも可能である。尚、図5に
図示されるスピンドルモータにおいて、第1の実施形態
のスピンドルモータと同一の構成を有する部位について
は同じ番号を付し説明は省略する。
施形態のスピンドルモータは、第1の実施形態における
シールブッシュ2aに代えて、シャフト2bの外周面に
取付けられる、円形且つ薄板状のシールワッシャ30に
よって各シール部を形成している。また、シールワッシ
ャ30の上方側においてロータハブ2c’がシャフト2
bと直接締結されている。シールワッシャ30は、平板
状部材をプレス加工等の塑性加工によって形成されてお
り、ハウジング6並びにスリーブ8の上方側端面と間隙
を介して軸線方向に対向する円板状部30aと、この円
板状部30aの半径方向外端部を曲折することによって
形成される円筒壁部30bとから構成される。
ル溝28aが設けられることで、動シール部28が構成
されており、また円筒壁部30bの内周面は、ハウジン
グ6の外周面に形成された傾斜面6aと半径方向に対向
することで、テーパシール部26が構成されている。
尚、これらテーパシール部26及び動シール部28の機
能や作用効果については、第1の実施形態のスピンドル
モータと同様である。
は、テーパシール部26及び動シール部26を構成する
部材をロータハブ2c’とは別部材とすることで、ロー
タハブ2c’の加工を容易化し、スピンドルモータの低
コスト化が可能になる。
式図として示す。ハウジング51の内部は塵・埃等が極
度に少ないクリーンな空間を形成しており、その内部に
情報を記憶する円板状のディスク板53が装着されたス
ピンドルモータ52が設置されている。加えてハウジン
グ51の内部には、ディスク板53に対して情報を読み
書きするヘッド移動機構57が配置され、このヘッド移
動機構57は、ディスク板53上の情報を読み書きする
ヘッド56、このヘッドを支えるアーム55及びヘッド
56及びアーム55をディスク板53上の所要の位置に
移動させるアクチュエータ部54により構成される。
ドルモータ52として上記各実施形態のスピンドルモー
タを使用することで、ディスク駆動装置50の薄型化並
びに低コスト化を可能にすると同時に、スピンドルモー
タの高速化が可能になることで、さらなるディスクの高
容量化並びにシークタイムの短縮に対応することができ
る。
これを備えたディスク駆動装置の一実施形態について説
明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至
修正が可能である。
材料、銅系材料、ステンレス綱といった無垢の金属材あ
るいは銅粉末や鉄粉末等を焼結しオイルを含浸した多孔
質の含油焼結金属等から適宜選択して使用可能である。
金属から形成した場合には、材料内にオイルが含浸され
る分、上述したフルフィル構造の軸受よりも更に多くの
オイルが軸受部内に保持されることとなるので、薄型の
スピンドルモータであってもテーパシール部26の容積
の確保が容易な本発明の構成は特に有利である。
ル軸受部のヘリングボーングルーブをスリーブの内周面
に、またスラスト軸受部のスパイラルグルーブをスリー
ブの下方側面とスラストブッシュの上方面側に設けた構
成を例に上げて説明しているが、シャフトの外周面並び
にスラストプレートの上下面に動圧発生溝を設けた構成
においても、本発明が適用可能なのは勿論である。
スピンドルモータの薄型化と、ロータの振れ回り等の回
転精度の改善と、オイルの流出の防止と、耐久性並びに
信頼性の向上とを同時に達成することが可能になる。
ば、フルフィル構造の軸受においても気泡の排出が可能
となると共に、軸受部内のオイルの内圧をバランスする
ことができ、ロータの過浮上の発生を防止することが可
能になる。
ば、多孔質の含油焼結材からスリーブを形成した場合で
も、温度上昇時の体積増加に起因するオイルの流出を防
止することが可能になる。
ば、比較的に複雑な形状のロータであっても加工を容易
化することが可能になる。
ば、ロータハブの上下方向の位置決めが容易になると共
に、ディスク実装時の応力によるロータハブのずれやシ
ールブッシュとの締結の外れを防止することが可能にな
る。
ば、ロータハブの加工が容易になると共に、テーパシー
ル部や動シール部を容易に形成することができ、モータ
を低コスト化することができる。
ば、薄型化並びに低コスト化を可能にすると同時に、ス
ピンドルモータの高速化が可能になることで、さらなる
ディスクの高容量化並びにシークタイムの短縮に対応す
ることが可能になる。
図である。
タの概略構成を示す断面図である。
構成を拡大して示す部分拡大断面図である。
に示す模式図である。
タの概略構成を示す断面図である。
面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 中空円筒状のスリーブと、該スリーブの
内周面と隙間を介して半径方向に対向するシャフトと、
該シャフトの一方の端部において半径方向外方に延伸す
ると共に一方の面が該スリーブの一方の端面と隙間を介
して軸線方向に対向する円板状のスラストプレートと、
該シャフトの他方の端部に取付けられると共に、該スリ
ーブの一方の端面と軸線方向に対向する円形状平坦面を
有するロータと、該スリーブの他方の端部に装着され該
スラストプレートの他方の面並びに該シャフトの端面と
間隙を介して軸線方向に対向するブッシュと、該シャフ
ト並びに該スラストプレートと該スリーブ並びに該ブッ
シュとの間にそれぞれ形成される隙間内に途切れること
なく連続して保持されるオイルとを具備しており、該シ
ャフト並びに該スラストプレートと該スリーブ並びに該
ブッシュとの相対回転を該オイルに誘起される動圧を用
いて支持するスピンドルモータであって、 前記スリーブの内周面及び前記シャフトの外周面との間
には、一対のラジアル軸受部が相互に軸線方向に離間し
て構成され、 前記スラストプレートの一方の面並び前記にスリーブの
他方の端面との間及び前記スラストプレートの他方の面
並びにブッシュとの間には、それぞれスラスト軸受部が
構成され、 前記ロータには前記円形状平坦面から垂下し且つ前記ス
リーブの外周面と間隙を介して半径方向に対向する円筒
壁が設けられ、該円筒壁の内周面と前記スリーブの外周
面との間に形成される間隙は、該円形状平坦面から遠離
るにつれて該間隙の隙間寸法が漸次拡大するテーパシー
ル部を構成しており、 前記オイルは、前記円形状平坦面と前記スリーブの一方
の端面との間を通じて前記テーパシール部まで連続して
保持されると共に、前記テーパシール部内においてのみ
空気との界面が形成され、また、 前記円形状平坦面と前記スリーブの一方の端面の少なく
とも一方の面には、前記オイルを半径方向内方側に付勢
するためのスパイラル溝が形成されている、ことを特徴
とするスピンドルモータ。 - 【請求項2】 前記スリーブは、略円筒状のハウジング
に内嵌されると共に、該ハウジングの内周面と前記スリ
ーブの外周面との間には、該スリーブを軸線方向に貫通
し且つ前記スラストプレートの一方の面並び前記にスリ
ーブの他方の端面との間に保持される前記オイルと前記
円形状平坦面と前記スリーブの一方の端面との間に保持
される前記オイルとを相互に連通可能とする連通孔が形
成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のスピ
ンドルモータ。 - 【請求項3】 前記スリーブは、多孔質の含油焼結金属
から形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載
のスピンドルモータ。 - 【請求項4】 前記ロータは、前記シャフトの他方の端
部が装着され一方の軸線方向端面が前記円形状平坦面を
なすと共に、該一方の軸線方向端面の半径方向外端部か
ら前記円筒壁部が垂下される略円筒状のシールブッシュ
と、該シールブッシュの外周面に固着されるロータハブ
とを有している、ことを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれかに記載のスピンドルモータ。 - 【請求項5】 前記シールブッシュの外周面には、半径
方向外方に突出する突出部が設けられていると共に、前
記ロータハブの内周面には半径方向外方に凹陥する段部
が設けられており、前記ロータハブは該段部と該突出部
とが嵌り合うよう前記シールブッシュに締結されてい
る、ことを特徴とする請求項4に記載のスピンドルモー
タ。 - 【請求項6】 前記ロータは、一方の面が前記円形状平
坦面をなす薄板状のシールワッシャを有すると共に、前
記円筒壁は、該シールワッシャの半径方向外端部を軸線
方向に曲折して形成されている、ことを特徴とする請求
項1乃至3のいずれかに記載のスピンドルモータ。 - 【請求項7】 情報を記録できる円板状記録媒体が装着
されるディスク駆動装置において、ハウジングと、該ハ
ウジングの内部に固定され該記録媒体を回転させるスピ
ンドルモータと、該記録媒体の所要の位置に情報を書き
込み又は読み出すための情報アクセス手段とを有すると
共に、 前記スピンドルモータは、請求項1乃至6のいずれかに
記載したスピンドルモータであることを特徴とするディ
スク駆動装置。
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