JP2003305959A - フェノール性化合物を用いた記録材料 - Google Patents
フェノール性化合物を用いた記録材料Info
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Abstract
れた記録材料を提供する。 【解決手段】発色性染料を含有する記録材料において、
一般式(I) 【化1】 [式中、R1、R4はそれぞれ独立して、水素原子、水酸
基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アル
コキシ基を表し、pは0〜4の整数を表し、qは0〜5
の整数を表し、p、qが2以上のとき、R1、R4はそれ
ぞれ同じであっても相異なっていてもよい。R2、R3は
それぞれ独立して、水素原子、C1〜C6アルキル基を表
し、R5は水素原子、C1〜C6アルキル基、置換されて
いてもよいフェニル基、置換されていてもよいベンジル
基を表す。]で表されるフェノール性化合物の少なくと
も1種を含有することを特徴とする記録材料により解決
できる。
Description
を含有した地肌の保存性に優れた記録材料に関する。 【0002】 【従来の技術】発色性染料と顕色剤との反応による発色
を利用した記録材料は、現像定着等の煩雑な処理を施す
ことなく比較的簡単な装置で短時間に記録できることか
ら、ファクシミリ、プリンター等の出力記録のための感
熱記録紙又は数枚を同時に複写する帳票のための感圧複
写紙等に広く使用されている。これらの記録材料として
は、速やかに発色し、未発色部分(以下「地肌」とい
う)の白度が保持され、又発色した画像の堅牢性の高い
ものが要望されているが、長期保存安定性の面から、特
に地肌の耐光性に優れた記録材料が求められている。そ
のために、発色性染料、顕色剤、保存安定剤等の開発努
力がなされているが、発色の感度、地肌並びに画像の保
存性などのバランスが良く、充分に満足できるものは未
だ見出されていない。 【0003】本発明の化合物は従来公知の化合物であ
り、例えば特開昭50−135048号公報にアミドフ
ェノール誘導体の合成中間体として開示された化合物で
ある。また、特開昭64−63560号公報には樹脂組
成物としての記載が、J.Pesticide Sci. 25,263-266(20
00)には抗菌及び植物成長阻害活性を示す記載がされて
いる。しかしながら、本発明の化合物が、発色性染料を
含有する記録材料の顕色剤として使用できることはこれ
まで知られていない。 【0004】また、従来から地肌の保存性に優れた記録
材料として、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン及び4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニ
ルスルホンが知られているが、地肌の耐光性は未だ満足
できるものではなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
のような従来の記録材料が有する欠点を改善し、地肌の
保存性が優れた、特に地肌の耐光性が優れた記録材料を
提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、発色性染料を
含有する記録材料において、一般式(I) 【化2】 【0007】[式中、R1、R4はそれぞれ独立して、水
素原子、水酸基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、
C1〜C6アルコキシ基を表し、pは0〜4の整数を表
し、qは0〜5の整数を表し、p、qが2以上のとき、
R1、R4はそれぞれ同じであっても相異なっていてもよ
い。R2、R3はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜C6
アルキル基を表し、R5は水素原子、C1〜C6アルキル
基、置換されていてもよいフェニル基、置換されていて
もよいベンジル基を表す。]で表されるフェノール性化
合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする記録
材料である。 【0008】式(I)中、R1、R4としては、それぞれ
独立して水素原子、水酸基;フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル
基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペン
チル基、2−メチルペンチル基等のC1〜C6アルキル
基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、
t−ブトキシ基等のC1〜C6アルコキシ基を挙げること
ができる。 【0009】R2、R3としては、それぞれ独立して水素
原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル
基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基等の
C1〜C6アルキル基を挙げることができる。 【0010】R5としては、水素原子;メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル
基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペン
チル基、2−メチルペンチル基等のC1〜C6アルキル
基;置換されていてもよいフェニル基、置換されていて
もよいベンジル基(該置換基として、水素原子;水酸
基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の
ハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t
−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキ
シル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基
等のC1〜C6アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C
6のアルコキシ基を挙げることができる。)を挙げるこ
とができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明で使用する一般式(I)で
表される化合物は、式(II) 【0012】 【化3】 【0013】[式中、R1、R5、pは、前記と同じ意味
を表す。]で表される化合物と、式(III) 【0014】 【化4】 【0015】[式中、R2、R3、R4、qは、前記と同
じ意味を表し、Yは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子を表す。]で表される化合物とをアセトニトリル等の
有機溶媒中、ピリジン等の塩基の存在下で反応させるこ
とにより得ることができる。 【0016】なお、本発明の化合物である一般式(I)
で表される化合物には、以下に示すように、幾何異性体
が存在し、反応条件及び精製方法によって、1種のうち
のいずれか1種の異性体のみが得られる場合、あるいは
1種の異性体混合物として得られる場合がある。これら
の異性体は全て本発明の範囲に含まれる。 【0017】 【化5】 【0018】以上のようにして合成することができる化
合物を第1表に示した。 【0019】 【表101】【0020】 【表102】 【0021】 【表103】【0022】 【表104】 【0023】 【表105】【0024】 【表106】 【0025】 【表107】【0026】 【表108】 【0027】 【表109】【0028】 【表110】 【0029】本発明は、発色性染料を使用する記録材料
ならばどの様な用途にも使用でき、例えば、感熱記録材
料又は感圧複写材料等に利用することができる。 【0030】本発明を感熱記録紙に使用する場合には、
既知の顕色剤の使用方法と同様に行えばよく、例えば、
本発明の化合物の微粒子及び発色性染料の微粒子のそれ
ぞれをポリビニルアルコールやセルロース等の水溶性結
合剤の水溶液中に分散された懸濁液を混合して紙等の支
持体に塗布して乾燥することにより製造できる。 【0031】発色性染料に対する一般式(I)で表され
る化合物の使用割合は、発色性染料1重量部に対して、
一般式(I)で表される化合物が1〜10重量部、好ま
しくは1.5〜5重量部である。 【0032】本発明の記録材料の中には、発色性染料並
びに、一般式(I)で表される化合物以外に公知の顕色
剤、画像安定剤、増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、
減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等
を必要に応じ1種又は2種以上含有させることができ
る。 【0033】これらの薬剤は、発色層中に含有せしめて
もよいが、多層構造からなる場合には、例えば、保護層
等任意の層中に含有せしめてもよい。特に、発色層の上
部及び/又は下部にオーバーコート層やアンダーコート
層を設けた場合、これらの層には酸化防止剤、光安定剤
等を含有することができる。さらに、酸化防止剤、光安
定剤は必要に応じマイクロカプセルに内包するかたち
で、これらの層に含有させることができる。 【0034】本発明の記録材料に使用される発色性染料
としては、フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、ト
リフェニルメタン系、フェノチアジン系、スピロピラン
系等のロイコ染料を挙げることができるが、これらに限
定されるものではなく、酸性物質である顕色剤と接触す
ることにより発色する発色性染料であれば使用できる。
また、これらの発色性染料は単独で使用し、その発色す
る色の記録材料を製造することは勿論であるが、それら
の2種以上を混合使用することができる。例えば、赤
色、青色、緑色の3原色の発色性染料又は黒発色染料を
混合使用して真に黒色に発色する記録材料を製造するこ
とができる。 【0035】フルオラン系の発色性染料としては、例え
ば、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペ
ンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7
−(m−トリフロロメチルアニリノ)フルオラン、3−
ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エトキシプロピル−N−エチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチル
アミノ−7−(o−フロロアニリノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノベンゾ[a]フルオラン、3−ジメチル
アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−(N,N′−ジベンジルアミ
ノ)フルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、2,
4−ジメチル−6−(4−ジメチルアミノフェニル)ア
ミノフルオラン等が挙げられる。 【0036】また、近赤外吸収染料としては、3−[4
−[4−(4−アニリノ)−アニリノ]アニリノ]−6
−メチル−7−クロロフルオラン、3,3−ビス[2−
(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキシ
フェニル)ビニル]−4,5,6,7−テトラクロロフ
タリド、3,6,6′−トリス(ジメチルアミノ)スピ
ロ(フルオレン−9,3′−フタリド)等が挙げられ
る。 【0037】その他、3,3−ビス(4′−ジエチルア
ミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド等も挙げ
られる。 【0038】前記の顕色剤としては、ビスフェノール
A、4,4′−sec−ブチリデンビスフェノール、
4,4′−シクロヘキシリデンビスフェノール、2,2
−ジメチル−3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメ
チレン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、2,2
−ジメチル−3,3−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ペ
ンタン、2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
ン等のビスフェノール化合物;4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルチオエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、2,2′
−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチルエーテ
ル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
ェニルチオエーテル等の含硫黄ビスフェノール化合物; 【0039】4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロ
ピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒド
ロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息
香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エス
テル類;安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安
息香酸金属塩、4−[2−(4−メトキシフェニルオキ
シ)エチルオキシ]サリチル酸等のサリチル酸類;サリ
チル酸亜鉛、ビス[4−(オクチルオキシカルボニルア
ミノ)−2−ヒドロキシ安息香酸]亜鉛等のサリチル酸
金属塩; 【0040】4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4′−ベンジルオキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4′−ブトキシジフェニルスル
ホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジアリルジ
フェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4′−メチ
ルジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,
3′,5,5′−テトラブロモジフェニルスルホン等の
ヒドロキシスルホン類;N−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゼンスルホンアミド、N−(2−ヒドロキシフ
ェニル)−p−トルエンスルホンアミド、N−(2−ヒ
ドロキシフェニル)−p−エチルベンゼンスルホンアミ
ド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−p−メトキシベ
ンゼンスルホンアミド、N−(2−ヒドロキシフェニ
ル)−p−クロルベンゼンスルホンアミド、N−(2−
ヒドロキシフェニル)−p−フェニルベンゼンスルホン
アミド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−p−アリル
ベンゼンスルホンアミド、N−(2−ヒドロキシフェニ
ル)−p−ベンジルベンゼンスルホンアミド等のベンゼ
ンスルホンアミド類; 【0041】4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒ
ドロキシフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフ
タル酸ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステ
ル類;2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等の
ヒドロキシナフトエ酸のエステル類;トリブロモメチル
フェニルスルホン等のトリハロメチルスルホン類;4,
4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニル
アミノ)ジフェニルメタン等のスルホニルウレア類;ヒ
ドロキシアセトフェノン、p−フェニルフェノール、4
−ヒドロキシフェニル酢酸ベンジル、p−ベンジルフェ
ノール、ハイドロキノン−モノベンジルエーテル、テト
ラシアノキノジメタン類、2′−ヒドロキシ−(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)アセトアニリド、3′−ヒドロ
キシ−(4−ヒドロキシフェニルチオ)アセトアニリ
ド、4′−ヒドロキシ−(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)アセトアニリド、2,4−ジヒドロキシ−2′−メ
トキシベンズアニリド、又は式(IV)、 【0042】 【化6】 で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物若しくはそ
れらの混合物等を挙げることができる。 【0043】画像安定剤としては、例えば、4−ベンジ
ルオキシ−4′−(2−メチルグリシジルオキシ)−ジ
フェニルスルホン、4,4′−ジグリシジルオキシジフ
ェニルスルホン等のエポキシ基含有ジフェニルスルホン
類;1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、4−[α−
(ヒドロキシメチル)ベンジルオキシ]−4′−ヒドロ
キシジフェニルスルホン、2−プロパノール誘導体、サ
リチル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩(特
に亜鉛塩)、2,2−メチレンビス(4,6−t−ブチ
ルフェニル)フォスフェイトの金属塩、その他水不溶性
の亜鉛化合物等を挙げることができる。 【0044】増感剤としては、例えば、ステアリン酸ア
ミド、オレイン酸アミド、N−メチルステアリン酸アミ
ド、エルカ酸アミド、メチロールベヘン酸アミド、メチ
レンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン
酸アミド等の高級脂肪酸アミド類;ステアリン酸アニリ
ド、リノール酸アニリド等の高級脂肪酸アニリド類;ベ
ンズアミド、ベンジルアミド等のアミド類;アセト酢酸
アニリド、4−アセトトルイジド、サリチルアニリド、
4−ヒドロキシベンズアニリド、チオアセトアニリド等
のアニリド類;シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−
メチルベンジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジ
ル)、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、テレ
フタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジベンジル、ビス
(t−ブチルフェノール)類; 【0045】ジフェニルスルホン及びその誘導体;4,
4′−ジメトキシジフェニルスルホン、4,4′−ジエ
トキシジフェニルスルホン、4,4′−ジプロポキシジ
フェニルスルホン、4,4′−ジイソプロポキシジフェ
ニルスルホン、4,4′−ジブトキシジフェニルスルホ
ン、4,4′−ジイソブトキシジフェニルスルホン、
4,4′−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、4,
4′−ジヘキシルオキシジフェニルスルホン等の4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル
類;2,4′−ジメトキシジフェニルスルホン、2,
4′−ジエトキシジフェニルスルホン、2,4′−ジプ
ロポキシジフェニルスルホン、2,4′−ジイソプロポ
キシジフェニルスルホン、2,4′−ジブトキシジフェ
ニルスルホン、2,4′−ジイソブトキシジフェニルス
ルホン、2,4′−ジペンチルオキシジフェニルスルホ
ン、2,4′−ジヘキシルオキシジフェニルスルホン等
の2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエー
テル類; 【0046】1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,
2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビ
ス(3−メチルフェノキシ)エタン、2−ナフトールベ
ンジルエーテル、ジフェニルアミン、カルバゾール、
2,3−ジ−m−トリルブタン、4−ベンジルビフェニ
ル、4,4′−ジメチルビフェニル、m−ターフェニ
ル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン、1−ヒドロ
キシ−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベンジルエー
テル、4−メチルフェニル−ビフェニルエーテル、2,
2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、2,
3,5,6−テトラメチル−4′−メチルジフェニルメ
タン、炭酸ジフェニル等を挙げることができる。 【0047】填料としては、例えば、シリカ、クレー、
カオリン、焼成カオリン、タルク、サテンホワイト、水
酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、珪酸マグネ
シウム、珪酸アルミニウム、プラスチックピグメント等
が使用できる。特に本発明の記録材料ではアルカリ土類
金属の塩が好ましい。さらに炭酸塩が好ましく、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウムなどが好適である。填料の
使用割合は、発色染料1重量部に対して0.1〜15重
量部、好ましくは1〜10重量部である。また、上記そ
の他の填料を混合して使用することも可能である。 【0048】分散剤としては、例えば、スルホコハク酸
ジオクチルナトリウム等のスルホコハク酸エステル類、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアル
コール硫酸エステルのナトリウム塩、脂肪酸塩等を挙げ
ることができる。 【0049】酸化防止剤としては、例えば、2,2′−
メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)、4,4′−プロピルメチレンビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′
−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、4,4′−チオビス(2−t−ブチル−5−メ
チルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4−{4−[1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−α,α
−ジメチルベンジル}フェノール等を挙げることができ
る。 【0050】減感剤としては、例えば、脂肪族高級アル
コール、ポリエチレングリコール、グアニジン誘導体等
を挙げることができる。 【0051】粘着防止剤としては、例えば、ステアリン
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カル
ナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワック
ス等を挙げることができる。 【0052】光安定剤としては、例えば、フェニルサリ
シレート、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−
オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線
吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2′−ジ
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−
ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェ
ノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベン
ゾイルフェニル)メタン等のベンゾフェノン系紫外線吸
収剤;2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−[2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,5″,
6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチ
ルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−[2′−ヒドロキシ−3′,5′−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−ドデシル−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、 【0053】2−(2′−ヒドロキシ−3′−ウンデシ
ル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−トリデシル−5′−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−テトラデシル−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−ペン
タデシル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−ヘキサデシル−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
[2′−ヒドロキシ−4′−(2″−エチルヘキシル)
オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒ
ドロキシ−4′−(2″−エチルヘプチル)オキシフェ
ニル]ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−
4′−(2″−エチルオクチル)オキシフェニル]ベン
ゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−4′−
(2″−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾト
リアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−4′−(2″−
プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2−[2′−ヒドロキシ−4′−(2″−プロピル
ヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−
[2′−ヒドロキシ−4′−(1″−エチルヘキシル)
オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒ
ドロキシ−4′−(1″−エチルヘプチル)オキシフェ
ニル]ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−
4′−(1′−エチルオクチル)オキシフェニル]ベン
ゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−4′−
(1″−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾト
リアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−4′−(1″−
プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2−[2′−ヒドロキシ−4′−(1″−プロピル
ヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、ポリ
エチレングリコールとメチル−3−[3−t−ブチル−
5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒ
ドロキシフェニル]プロピオネートとの縮合物等のベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤; 【0054】2′−エチルヘキシル−2−シアノ−3,
3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−
3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレー
ト系紫外線吸収剤;ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エ
ステル、2−(3,5−ジ−t−ブチル)マロン酸−ビ
ス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)エステル等のヒンダードアミン系紫外線吸収剤;
1,8−ジヒドロキシ−2−アセチル−3−メチル−6
−メトキシナフタレン等を挙げることができる。 【0055】蛍光染料としては、例えば、4,4′−ビ
ス[2−アニリノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベ
ン−2,2′−ジスルホン酸=二ナトリウム塩、4,
4′−ビス[2−アニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]
スチルベン−2,2′−ジスルホン酸=二ナトリウム
塩、4,4′−ビス[2−メトキシ−4−(2−ヒドロ
キシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−
アミノ]スチルベン−2,2′−ジスルホン酸=二ナト
リウム塩、4,4′−ビス[2−メトキシ−4−(2−
ヒドロキシプロピル)アミノ−1,3,5−トリアジニ
ル−6−アミノ]スチルベン−2,2′−ジスルホン酸
=二ナトリウム塩、4,4′−ビス[2−メトキシ−4
−(2−ヒドロキシプロピル)アミノ−1,3,5−ト
リアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2′−ジス
ルホン酸=二ナトリウム塩、4,4′−ビス[2−m−
スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ
−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン
−2,2′−ジスルホン酸=二ナトリウム塩、4−[2
−p−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)
アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]−
4′−[2−m−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキ
シエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−ア
ミノ]スチルベン−2,2′−ジスルホン酸=四ナトリ
ウム塩、4,4′−ビス[2−p−スルホアニリノ−4
−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリ
アジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2′−ジスル
ホン酸=四ナトリウム塩、 【0056】4,4′−ビス[2−(2,5−ジスルホ
アニリノ)−4−フェノキシアミノ−1,3,5−トリ
アジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2′−ジスル
ホン酸=六ナトリウム塩、4,4′−ビス[2−(2,
5−ジスルホアニリノ)−4−(p−メトキシカルボニ
ルフェノキシ)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6
−アミノ]スチルベン−2,2′−ジスルホン酸=六ナ
トリウム塩、4,4′−ビス[2−(p−スルホフェノ
キシ)−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,
3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,
2′−ジスルホン酸=四ナトリウム塩、4,4′−ビス
[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−ホルマリニ
ルアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]ス
チルベン−2,2′−ジスルホン酸=六ナトリウム塩、
4,4′−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−
4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−ト
リアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2′−ジス
ルホン酸=六ナトリウム塩等を挙げることができる。 【0057】本発明の化合物を感圧複写紙に使用するに
は既知の顕色剤あるいは増感剤を使用する場合と同様に
して製造できる。例えば、公知の方法によりマイクロカ
プセル化した発色性染料を適当な分散剤によって分散
し、紙に塗布して発色剤シートを作成する。また、顕色
剤の分散液を紙に塗布して顕色剤シートを作製する。そ
の際、本発明の化合物を画像保存安定剤として使用する
場合には発色剤シートあるいは顕色剤シートのいずれの
分散液中に分散して使用してもよい。このようにして作
成された両シートを組合せて感圧複写紙が作成される。
感圧複写紙としては、発色性染料の有機溶媒溶液を内包
するマイクロカプセルを下面に塗布担持している上用紙
と顕色剤(酸性物質)を上面に塗布担持している下用紙
とからなるユニットでも、あるいはマイクロカプセルと
顕色剤とが同一の紙面に塗布されているいわゆるセルフ
コンテントペーパーであってもよい。 【0058】その際使用する顕色剤又は本発明化合物と
混合して使用する顕色剤としては、従来既知のものが用
いられ、例えば酸性白土、活性白土、アパタルジャイ
ト、ベントナイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウ
ム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛、珪酸錫、焼成カオリ
ン、タルク等の無機酸性物質;蓚酸、マレイン酸、酒石
酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸等の脂肪族カル
ボン酸;安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、フタル
酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリ
チル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3−メチ
ル−5−ベンジルサリチル酸、3−フェニル−5−
(2,2−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ
−(2−メチルベンジル)サリチル酸、2−ヒドロキシ
−1−ベンジル−3−ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸
及びこれら芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、ア
ルミニウム、チタン等の金属塩;p−フェニルフェノー
ル−ホルマリン樹脂、p−ブチルフェノール−アセチレ
ン樹脂等のフェノール樹脂系顕色剤及びこれらフェノー
ル樹脂系顕色剤と上記芳香族カルボン酸の金属塩との混
合物等を挙げることができる。 【0059】本発明で使用する支持体は従来公知の紙、
合成紙、フィルム、プラスチックフィルム、発砲プラス
チックフィルム、不織布、古紙パルプ等の再生紙等を使
用することができる。またこれらを組み合わせたものを
支持体として使用することもできる。 【0060】 【実施例】以下、本発明の記録材料について実施例を挙
げて詳細に説明するが、本発明は必ずしもこれだけに限
定されるものではない。なお、以下に示す部は重量基準
である。 【0061】実施例1 (E)−N−(2−ヒドロキシフェニル)シンナモイル
アミドの合成(化合物No.1) 【化7】【0062】撹拌機、温度計を備えた200mlの4口
フラスコに2−アミノフェノール10.0g(91.6
mmol)、アセトニトリル100mlを常温で添加し
た。内温を10℃まで冷却し(E)−シンナモイルクロ
ライド7.63g(45.8mmol)を添加し、常温
で3時間撹拌した。反応終了後、析出した塩をろ別し、
減圧下でアセトニトリルを留去し、メチルイソブチルケ
トン(以下MIBK)で抽出し水洗により原料の塩や不
純物を除いた後、減圧下でMIBKを留去し、トルエン
/MIBKで再結晶して(E)−N−(2−ヒドロキシ
フェニル)シンナモイルアミド9.7gを得た。収率は
88%、融点は167−168℃であった。 【0063】実施例2 (E)−N−(3−ヒドロキシフェニル)シンナモイル
アミドの合成(化合物No.2) 【化8】 【0064】撹拌機、温度計を備えた100mlの4口
フラスコに3−アミノフェノール3.14g(28.8
mmol)、アセトニトリル100mlを常温で添加し
た。内温を10℃まで冷却し(E)−シンナモイルクロ
ライド2.4g(14.4mmol)を添加し、常温で
3時間撹拌した。反応終了後、析出した塩をろ別し、減
圧下でアセトニトリルを留去し、MIBKで抽出し水洗
により原料の塩や不純物を除いた後、減圧下でMIBK
を留去し、トルエン/MIBKで再結晶して(E)−N
−(3−ヒドロキシフェニル)シンナモイルアミド2.
8gを得た。収率は80%、融点は224−226℃で
あった。 【0065】実施例3 (E)−N−(4−ヒドロキシフェニル)シンナモイル
アミドの合成(化合物No.3) 【化9】 【0066】撹拌機、温度計を備えた100mlの4口
フラスコに4−アミノフェノール3.14g(28.8
mmol)、アセトニトリル100mlを常温で添加し
た。内温を10℃まで冷却し(E)−シンナモイルクロ
ライド2.4g(14.4mmol)を添加し、常温で
3時間撹拌した。反応終了後、析出した塩をろ別し、減
圧下でアセトニトリルを留去し、MIBKで抽出し水洗
により原料の塩や不純物を除いた後、減圧下でMIBK
を留去し、トルエン/MIBKで再結晶して(E)−N
−(4−ヒドロキシフェニル)シンナモイルアミド3.
0gを得た。収率は88%、融点は209−212℃で
あった。 【0067】 実施例4(感熱記録紙の作成) 染料分散液(A液) 3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部 ポリビニルアルコール10%水溶液 84部 顕色剤分散液(B液) (E)−N−(2−ヒドロキシフェニル)シンナモイルアミド(化合物No. 1) 16部 ポリビニルアルコール10%水溶液 84部 填料分散液(C液) 炭酸カルシウム 27.8部 ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部 水 71部 塗布液は、A〜C液の各組成の混合物をそれぞれサンド
グラインダーで充分に摩砕して、A〜C液の各成分の分
散液を調整し、A液1重量部、B液2重量部、C液4重
量部を混合して調整した。この塗布液をワイヤーロッド
(No.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、
カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作製した(塗
布量は乾燥重量で約5.5g/m2)。 【0068】実施例5 顕色剤として(E)−N−(2−ヒドロキシフェニル)
シンナモイルアミド(化合物No.1)の代わりに
(E)−N−(3−ヒドロキシフェニル)シンナモイル
アミド(化合物No.2)を用いた以外は実施例4と同
様にして感熱記録紙を作成した。 【0069】実施例6 顕色剤として(E)−N−(2−ヒドロキシフェニル)
シンナモイルアミド(化合物No.1)の代わりに
(E)−N−(4−ヒドロキシフェニル)シンナモイル
アミド(化合物No.3)を用いた以外は実施例4と同
様にして感熱記録紙を作成した。 【0070】比較例1 顕色剤として(E)−N−(2−ヒドロキシフェニル)
シンナモイルアミド(化合物No.1)の代わりに4−
イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン
を用いた以外は実施例4と同様にして感熱記録紙を作成
した。 【0071】比較例2 顕色剤として(E)−N−(2−ヒドロキシフェニル)
シンナモイルアミド(化合物No.1)の代わりに2,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いた以外は
実施例4と同様にして感熱記録紙を作成した。 【0072】試験例1(地肌耐光性試験) 実施例4〜5、比較例1、2で作成した感熱記録紙につ
いて耐光試験機(スガ試験機(株)製、紫外線ロングラ
イフフェードメーター FAL−5型)を使用して耐光
性試験を行い、2時間後、6時間後の地肌濃度を、マク
ベス反射濃度計RD−514(使用フィルター:#10
6、および#47)で測定した。その結果を第2表に示
した。 【0073】 【表201】 【0074】 【発明の効果】本発明のフェノール性化合物を顕色剤と
して用いた記録材料は、従来知られている記録材料より
も地肌の耐光性に優れる記録材料を得ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】発色性染料を含有する記録材料において、
一般式(I) 【化1】 [式中、R1、R4はそれぞれ独立して、水素原子、水酸
基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アル
コキシ基を表し、pは0〜4の整数を表し、qは0〜5
の整数を表し、p、qが2以上のとき、R1、R4はそれ
ぞれ同じであっても相異なっていてもよい。R2、R3は
それぞれ独立して、水素原子、C1〜C6アルキル基を表
し、R5は水素原子、C1〜C6アルキル基、置換されて
いてもよいフェニル基、置換されていてもよいベンジル
基を表す。]で表されるフェノール性化合物の少なくと
も1種を含有することを特徴とする記録材料。
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