JP2003305412A - 揺動選別装置 - Google Patents

揺動選別装置

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JP2003305412A
JP2003305412A JP2002112206A JP2002112206A JP2003305412A JP 2003305412 A JP2003305412 A JP 2003305412A JP 2002112206 A JP2002112206 A JP 2002112206A JP 2002112206 A JP2002112206 A JP 2002112206A JP 2003305412 A JP2003305412 A JP 2003305412A
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paddy
thrower
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JP2002112206A
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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Bunya Ishiyama
文弥 石山
Yukio Endo
幸夫 遠藤
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅なコストの低減を図ることができる揺動
選別装置を得る。 【解決手段】 揺動選別装置10の揺動選別機10Bで
は、揺動選別板74の落下側端部の直下に、玄米排出ス
ロワ108及び混合米戻しスロワ52に接続して流穀板
82及びシャッター106が設けられている。玄米Gと
籾Mとこれらが混在する混合米Kとに選別されて揺動選
別板74の一端側から落下する際には、シャッター10
6によって玄米Gの落下区域と混合米Kの落下区域とが
仕切られ、玄米Gと混合米Kとが分別されながら、流穀
板82によって案内されて玄米Gは玄米排出スロワ10
8へ供給され、混合米Kは混合米戻しスロワ52へ供給
される。玄米Gと籾Mとこれらが混在する混合米Kをそ
れぞれ仕切りながら所定箇所に搬送供給するための案内
機構が、従来に比べて大幅に簡素化されており、大幅な
コストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱ぷ処理された後の
籾摺米から玄米を選別して取り出す揺動選別装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】籾を玄米に処理するための処理装置とし
て、脱ぷ処理された後の籾摺米から玄米を選別して取り
出す揺動選別装置が知られている。
【0003】このような揺動選別装置では、三次元的に
傾斜して配置された複数枚の揺動選別板を備えた構成と
されており、これら複数枚の揺動選別板が左右に揺動
(振動)することによって、玄米と籾とこれらが混在す
る混合米とに選別されるようになっている。また、揺動
選別板の米粒落下側端部には、固定仕切板と移動仕切板
とが配設されている。これにより、前述の如く揺動選別
板によって選別された玄米と籾と混合米のそれぞれの落
下区域を設定できるようになっている。さらに、揺動選
別板の米粒落下側端部の直下(固定仕切板及び移動仕切
板の下方)には、揺動排出樋が設けられており、さら
に、この揺動排出樋には、籾戻し口、混合米排出口及び
玄米排出口が設けられている。
【0004】これにより、固定仕切板によって仕切られ
た(分別された)籾は、揺動排出樋の籾戻し口へ案内さ
れた後に再び脱ぷ処理部へ返送され、また、固定仕切板
と移動仕切板によって仕切られた混合米は、揺動排出樋
の混合米排出口へ案内された後に混合米戻しスロワによ
って再び複数枚の揺動選別板上へ供給され、さらに、移
動仕切板によって仕切られた玄米は、揺動排出樋の玄米
排出口へ案内された後に玄米排出スロワによって放出さ
れて外部に取り出される構成となっている。
【0005】ところで、この種の従来の揺動選別装置で
は、前述の如く、揺動選別板によって選別した玄米と籾
とこれらが混在する混合米をそれぞれ仕切りながら(分
別しながら)所定箇所に搬送供給するための案内機構
(固定仕切板及び移動仕切板、揺動排出樋及びこの揺動
排出樋に設けられた籾戻し口、混合米排出口、及び玄米
排出口等)の構造が複雑で、コストの低減を阻害する原
因であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情を考
慮し、従来に比べて大幅なコストの低減を図ることがで
きる揺動選別装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の揺
動選別装置は、三次元的に傾斜して配置され脱ぷ処理さ
れた後の籾摺米が供給される複数枚の揺動選別板を有
し、前記複数枚の揺動選別板が左右に揺動することによ
って、前記籾摺米を玄米と籾とこれらが混在する混合米
とに選別して前記揺動選別板の一端側から落下させ、前
記玄米を玄米排出スロワによって放出して外部に取り出
し、前記籾を脱ぷ処理部へ返送し、前記混合米を混合米
戻しスロワによって再び前記複数枚の揺動選別板上へ供
給する揺動選別装置において、前記揺動選別板によって
選別された玄米及び混合米の落下区域に位置し前記玄米
排出スロワ及び前記混合米戻しスロワに接続して設けら
れ、当該玄米または混合米を前記玄米排出スロワまたは
前記混合米戻しスロワへ案内供給する流穀板と、前記流
穀板に設けられ、前記流穀板の前記玄米排出スロワへの
通路を遮断可能で、かつ、前記揺動選別板によって選別
された玄米の落下区域と混合米の落下区域との境界を設
定可能なシャッターと、を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】請求項1記載の揺動選別装置では、流穀板
が玄米及び混合米の落下区域に位置して玄米排出スロワ
及び混合米戻しスロワに接続して設けられており、さら
に、この流穀板にはシャッターが設けられている。これ
により、脱ぷ処理された後の籾摺米が複数枚の揺動選別
板上に供給されると、これらの揺動選別板が左右に揺動
することによって、籾摺米が玄米と籾とこれらが混在す
る混合米とに選別されて揺動選別板の一端側から落下
し、この際に、シャッターによって玄米の落下区域と混
合米の落下区域とが仕切られ、玄米と混合米とが分別さ
れながら、流穀板によって案内されて玄米は玄米排出ス
ロワへ供給され、混合米は混合米戻しスロワへ供給され
る。さらに、玄米は玄米排出スロワによって放出されて
外部に取り出され、脱ぷされなかった籾は再び脱ぷ処理
部へ返送され、両者が混在する混合米は混合米戻しスロ
ワによって再び揺動選別板上へ供給される。
【0009】このように、シャッターの位置によって、
玄米の落下区域と混合米の落下区域との境界を自在に設
定することができる。また特に、シャッターによって流
穀板の玄米排出スロワへの通路を遮断すれば、全ての玄
米及び混合米を混合米戻しスロワへ案内して再び揺動選
別板上へ供給することができる。すなわち、例えば、装
置の運転開始直後から所定時間(すなわち、準備時間)
は、揺動選別板による選別が完全に行われず、玄米の通
常の落下区域においても混合米が存在することがある。
このため、前記準備時間中は、流穀板の玄米排出スロワ
への通路をシャッターによって遮断しておき、全て混合
米戻しスロワへ案内するようにすることもできる。準備
時間が経過した後には、シャッターを移動させて流穀板
の玄米排出スロワへの通路を開放すれば、玄米は玄米排
出スロワへ案内されて取り出される。
【0010】このように、請求項1記載の揺動選別装置
では、揺動選別板によって選別した玄米と籾とこれらが
混在する混合米をそれぞれ仕切りながら(分別しなが
ら)所定箇所に搬送供給するための案内機構が、従来の
揺動選別装置に比べて大幅に簡素化されており(従来の
固定仕切板及び移動仕切板、揺動排出樋及びこの揺動排
出樋に設けられた籾戻し口、混合米排出口、及び玄米排
出口等が省略された構成であり)、大幅なコストの低減
を図ることができる。
【0011】請求項2に係る発明の揺動選別装置は、請
求項1記載の揺動選別装置において、前記揺動選別板の
米粒落下側端部に設けられ、前記揺動選別板によって選
別された混合米の落下区域と籾の落下区域との境界を設
定する固定仕切板を備えたことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の揺動選別装置では、籾摺米
が玄米と籾とこれらが混在する混合米とに選別されて揺
動選別板の一端側から落下する際に、固定仕切板によっ
て混合米の落下区域と籾の落下区域とが仕切られ、混合
米と籾とが分別される。
【0013】このように、固定仕切板によって混合米の
落下区域と籾の落下区域との境界を仕切ることができる
ため、簡単な構造で選別精度を向上させることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
る揺動選別装置10の全体構成が斜視図にて示されてい
る。また、図2にはこの揺動選別装置10の全体構成が
断面図にて示されており、図3には揺動選別装置10の
全体構成が平面図にて示されている。
【0015】揺動選別装置10は、供給された籾Mを脱
ぷ処理して玄米Gとして取り出すためのものであり、全
体として衝撃脱ぷ機10Aと揺動選別機10Bとによっ
て構成されている。
【0016】衝撃脱ぷ機10Aには、上面に開口する籾
供給ホッパ12が設けられており、籾Mが投入されるよ
うになっている。この籾供給ホッパ12は、開口部が矩
形で底部に至るに従い徐々に狭くなるテーパ形状となっ
ている。籾供給ホッパ12の最底部には、矩形状の供給
口14が設けられ、籾Mはこの供給口14から順次衝撃
脱ぷ機10Aの内部へと流入する。
【0017】また、籾供給ホッパ12の供給口14は、
衝撃脱ぷ機10Aを構成する外周ケース16の中心部に
連結されている。この外周ケース16内には、複数の回
転翼18(一種のブロア)が放射状に設けられており、
高速で回転する。前記供給口14から外周ケース16内
の中心部に流入した籾Mは、この回転翼18によって遠
心力を付与され放射状に放出されるようになっている。
外周ケース16の内周にはライニング板20が設けられ
ている。このため、回転翼18によって遠心力を付与さ
れ放射状に放出された籾Mは、ライニング板20に衝突
しその際の衝撃力によって脱ぷ処理(所謂、籾摺り)さ
れる構成となっている。なお、以下は、ライニング板2
0に衝突し脱ぷ処理された籾Mを籾摺米Sという。この
籾摺米Sは、脱ぷされた多量の玄米Gと、脱ぷしきれな
かった少量の籾Mと、籾殻Nとが混在している。
【0018】外周ケース16からは上方へむけて案内筒
22が立設されており、その先端部は風選室30に連結
されている。このため、籾摺米Sは、案内筒22を経て
風選室30へ案内される。
【0019】風選室30には、複数の網板24及び隔壁
26によって風選路34、36が設けられている。これ
により、風選室30へ案内された籾摺米Sは、その中に
混入した籾殻N、及び粃T(未熟粒であり、殻ばかりで
実の殆どない籾)が衝撃脱ぷ機10Aの回転翼18と同
軸上に併設された籾殻排出ブロワ(風選室30内の下方
にあり、図示されていない)の吸引力によって吸い取ら
れるようになっている。吸い取られた籾殻Nは籾殻排出
ブロワの籾殻排出樋42を介して外部に排出される構成
である。
【0020】また、粃Tは、籾殻Nよりも重いため、一
方の風選路34からは吸い取られず(上りきらず)、他
方の風選路36において若干吸い上げられると、この吸
い上げに耐えられずに落下して、装置外へ排出される構
成である。
【0021】以上の構成の風選室30の側方には、一番
粒樋48が設けられている。この一番粒樋48は、風選
室30の網板37部分に連通しており、風選室30を通
過し籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sが案内される
ようになっている。なお、以下は、風選室30を通過し
籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sを混合米Kとい
う。すなわち、この混合米Kには、多量の玄米Gと少量
の籾Mとが混在している。
【0022】一番粒樋48の下方(衝撃脱ぷ機10Aの
側方)には揺動選別機10Bが配置されており、一番粒
樋48を通過した混合米Kは揺動選別機10Bへと案内
されるようになっている。
【0023】揺動選別機10Bの一側(図2紙面左側)
には、分配樋72が設けられている。この分配樋72
は、それぞれ所定の隙間をおいて積層配置された複数枚
の揺動選別板74にそれぞれ連通しており、一番粒樋4
8からの混合米Kを各揺動選別板74にそれぞれ均等に
分配供給することができるようになっている。
【0024】揺動選別板74は、その1つの角部(図2
の右側かつ奥側)を支点として、当該角部の対角線上の
角部の高さ位置が前記支点の角部よりも低くなるように
調整され、三次元的に傾斜している。すなわち、図2に
おいて、揺動選別板74の右側が高く左側が低く傾斜し
ており、かつ、紙面奥側が高く紙面手前側が低く傾斜し
ている。そして、この揺動選別板74の表面全体には、
右側面が起立し左側面が緩傾斜した断面略三角形状の無
数の突起76がエンボス加工によって形成されている。
【0025】以上の構成の分配樋72及び複数枚の揺動
選別板74から成る揺動選別機10B(その本体部分)
は、図示を省略したメインモータの駆動力が伝達されて
作動し、回転駆動力がクランク機構(カム機構)によっ
て往復駆動力に変換されて図2の左右方向に揺動(振
動)するようになっている。揺動選別板74上に供給さ
れた混合米Kは、この揺動選別板74の左右の揺動(振
動)によって、玄米Gと、籾M(脱ぷ処理なれなかった
もの)と、これらが混在する混合米Kとに選別される構
成である。
【0026】すなわち、比重が大きい玄米Gは、混合米
層の下方に沈んで前記突起76により押し出されるよう
にして揺動選別板74の右側へと順次移行し、比重が小
さい籾Mは、混合米層の上方に浮いて層の表面上を滑り
落ちるようにして揺動選別板74の左側へと順次移行す
ることになる。この移行度合いの差によって、揺動選別
板74上において、図2の右側の領域に玄米G、中央の
領域に混合米K、左側の領域に籾Mが集中し、もって選
別(分離)されるようになっている。この現象は、揺動
選別板74の奥側(供給側)から手前側に自然に流下し
つつ徐々にはっきりと現れてくる。しかして、揺動選別
板74上の玄米Gと混合米Kと籾M(以下、混合米等と
いう)は、各段の揺動選別板74の手前側から下方に落
下するようになっている。
【0027】また、揺動選別板74の落下側端部(図2
の紙面手前側端部)の直下には、流穀板82と、玄米排
出スロワ108及び混合米戻しスロワ52が配設されて
いる。流穀板82は、揺動選別板74によって選別され
た玄米G及び混合米Kの落下区域に位置し、玄米排出ス
ロワ108及び混合米戻しスロワ52に接続して設けら
れており、各段の揺動選別板74の手前側から下方に落
下する玄米Gまたは混合米Kを受け取って玄米排出スロ
ワ108または混合米戻しスロワ52へ案内供給するこ
とができる。
【0028】さらに、この流穀板82には、シャッター
106が設けられている。シャッター106は、支軸1
07周りに回動操作可能に設けられており、流穀板82
の玄米排出スロワ108への通路88を遮断可能で、し
かも、揺動選別板74によって選別された玄米Gの落下
区域と混合米Kの落下区域との境界を設定することがで
きる。すなわち、シャッター106は、前述の如く揺動
選別板74によって選別(分離)された玄米Gと混合米
Kとの境界に位置することにより、このシャッター10
6よりも図2の左側には混合米Kが落下し、シャッター
106よりも図2の右側には玄米Gが落下するようにな
っている。さらに、落下した混合米Kは、流穀板82に
よって受け止められて混合米戻しスロワ52へ案内供給
され、落下した玄米Gは、流穀板82によって受け止め
られて玄米排出スロワ108へ案内供給される構成であ
る。またさらに、このシャッター106は、流穀板82
の玄米排出スロワ108への通路88を遮断することが
できる。本実施の形態に係る揺動選別装置10では、装
置の運転開始直後から所定時間(すなわち、準備時間)
は、揺動選別機10Bによる選別が完全に行われず、揺
動選別板74の図2の右端においても混合米Kが存在す
ることがある。このため、前記準備時間中は、玄米排出
スロワ108への通路88をシャッター106によって
閉じておき、全て混合米戻しスロワ52へ案内するよう
にしている。準備時間が経過した後には、自動的にシャ
ッター106が開放され、玄米Gは玄米排出スロワ10
8へ案内される構成である。
【0029】流穀板82によって受け止められて玄米排
出スロワ108へ案内供給された玄米Gは、玄米排出ス
ロワ108によって撥ね出されて、玄米排出樋110か
ら外部に取り出されるようになっている。
【0030】一方、混合米戻しスロワ52は、前述した
衝撃脱ぷ機10Aの風選室30の網板37部分に連通し
ている。すなわち、流穀板82によって受け止められて
混合米戻しスロワ52へ案内供給された混合米Kは、再
度選別が必要なものであり、このため揺動選別機10B
の分配樋72へ混合米Kが送り込まれるようになってい
る。これにより、混合米戻しスロワ52によって返送さ
れた混合米Kは、再び揺動選別機10Bでの選別が実行
されることになる。
【0031】またさらに、揺動選別板74の落下側端部
(図2の紙面手前側端部)であって下方側端部(図2の
左側端部)の直下には、流穀板82に連続して籾戻し板
84が設けられている。この籾戻し板84は、前述の如
く揺動選別板74によって選別(分離)された籾Mと混
合米Kとの境界よりも図2の左方側に位置しており、籾
戻し板84上に籾Mが落下し、籾戻し板84よりも図2
の右側(すなわち、流穀板82)に混合米Kが落下する
ようになっている。
【0032】籾戻し板84は、籾戻し樋90に接続され
ている。このため、籾戻し板84に落下した籾Mは籾戻
し樋90へ案内されるようになっている。また、この籾
戻し樋90は、前述した衝撃脱ぷ機10Aの籾供給ホッ
パ12の供給口14に連通されている。したがって、籾
戻し板84から籾戻し樋90へ案内された籾Mは、衝撃
脱ぷ機10Aの回転翼18の吸引力によって吸い取られ
て、再び衝撃脱ぷ機10Aに直接返送されることにな
る。すなわち、籾戻し板84に落下するのは、揺動選別
機10Bによって選別され再度衝撃脱ぷ機10Aによっ
て籾摺りが必要な籾Mであり、このため揺動選別機10
Bからの籾Mが送り込まれるようになっている。
【0033】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0034】上記構成の揺動選別装置10では、衝撃脱
ぷ機10Aの籾供給ホッパ12に籾Mが投入され装置の
運転が開始されると、籾Mは順次衝撃脱ぷ機10Aの外
周ケース16内の中心部に流入し、回転翼18によって
遠心力を付与され放射状に放出される。放出された籾M
は、ライニング板20に衝突しその際の衝撃力によって
脱ぷ処理(所謂、籾摺り)がなされる。脱ぷ処理された
籾摺米Sは、順次風選室30へ流入し、この中に混入し
た籾殻N及び粃T等が衝撃脱ぷ機10Aの回転翼18と
同軸上に併設された籾殻排出ブロワの吸引力によって吸
い取られる。この籾殻Nは籾殻排出ブロワの籾殻排出樋
42を介して外部に排出され、また粃Tも装置外へ排出
される。
【0035】一方、風選室30を通過し籾殻N及び粃T
等が除去された混合米Kは、一番粒樋48を介して揺動
選別機10Bへと案内される。
【0036】揺動選別機10Bでは、混合米Kが、分配
樋72から各揺動選別板74にそれぞれ均等に分配供給
される。各揺動選別板74上に供給された混合米Kは、
この揺動選別板74の左右の揺動(振動)によって、玄
米Gと、籾Mと、これらが混在する混合米Kとに選別さ
れ、揺動選別板74の一端側から落下する。
【0037】ここで、この揺動選別装置10の揺動選別
機10Bでは、流穀板82が玄米G及び混合米Kの落下
区域に位置して玄米排出スロワ108及び混合米戻しス
ロワ52に接続して設けられており、さらに、この流穀
板82にはシャッター106が設けられている。このた
め、混合米Kが玄米Gと籾Mとこれらが混在する混合米
Kとに選別されて揺動選別板74の一端側から落下する
際には、シャッター106によって玄米Gの落下区域と
混合米Kの落下区域とが仕切られ、玄米Gと混合米Kと
が分別されながら、流穀板82によって案内されて玄米
Gは玄米排出スロワ108へ供給され、混合米Kは混合
米戻しスロワ52へ供給される。
【0038】玄米排出スロワ108へ供給された玄米G
は、玄米排出スロワ108によって撥ね出されて玄米排
出樋110から外部に取り出される。混合米戻しスロワ
52へ供給された混合米Kは、混合米戻しスロワ52に
よって衝撃脱ぷ機10Aの風選室30の網板37部分に
返送される。この結果、この混合米Kは、再度揺動選別
機10Bの分配樋72へと送られ、再び揺動選別機10
Bでの選別が実行される。また、脱ぷされなかった籾M
は、籾戻し板84上に落下し、この籾戻し板84から籾
戻し樋90を介して再び衝撃脱ぷ機10Aに直接返送さ
れる。
【0039】このように、揺動選別機10Bでは、流穀
板82にシャッター106が設けられており、このシャ
ッター106の位置によって、玄米Gの落下区域と混合
米Kの落下区域との境界を自在に設定することができ
る。また特に、シャッター106によって流穀板82の
玄米排出スロワ108への通路88を遮断すれば、全て
の玄米G及び混合米Kを混合米戻しスロワ52へ案内し
て再び揺動選別板74上へ供給することもできる。
【0040】このように、本実施の形態に係る揺動選別
装置10(揺動選別機10B)では、揺動選別板74に
よって選別した玄米Gと籾Mとこれらが混在する混合米
Kをそれぞれ仕切りながら(分別しながら)所定箇所に
搬送供給するための案内機構が、従来の揺動選別装置に
比べて大幅に簡素化されており(従来の固定仕切板及び
移動仕切板、揺動排出樋及びこの揺動排出樋に設けられ
た籾戻し口、混合米排出口、及び玄米排出口等が省略さ
れた構成であり)、大幅なコストの低減を図ることがで
きる。
【0041】なお、本実施の形態に係る揺動選別装置1
0(揺動選別機10B)では、揺動選別板74の一端側
から落下する混合米Kの落下区域と籾Mの落下区域との
境界に何も設けない構成としたが、これに限らず、当該
混合米Kの落下区域と籾Mの落下区域との境界に対応し
て、揺動選別板74の米粒落下側端部に、混合米Kの落
下区域と籾Mの落下区域との境界を設定する固定仕切板
を設ける構成とすることもできる。このような固定仕切
板を設ける構成とすれば、混合米Kが玄米Gと籾Mとこ
れらが混在する混合米Kとに選別されて揺動選別板74
の一端側から落下する際に、当該固定仕切板によって混
合米Kの落下区域と籾Mの落下区域とが仕切られるた
め、混合米Kと籾Mとをより一層正確に分別することが
でき、簡単な構造で選別精度を向上させることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る籾摺選別
装置は、従来に比べて大幅なコストの低減を図ることが
できるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る籾摺選別装置の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る籾摺選別装置の全体
構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る籾摺選別装置の全体
構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 籾摺選別装置 10A 衝撃脱ぷ機 10B 揺動選別機 52 混合米戻しスロワ 74 揺動選別板 82 流穀板 84 籾戻し板 106 シャッター 108 玄米排出スロワ M 籾 S 籾摺米 K 混合米 G 玄米 N 籾殻 T 粃
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 幸夫 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 Fターム(参考) 4D021 JA09 JB03 KA12 KB05 LA10 NA03 4D043 AA02 DA01 GA02 GB08 GB15 GB21 GB31 GB42 GB43 GB48 GB51

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元的に傾斜して配置され脱ぷ処理さ
    れた後の籾摺米が供給される複数枚の揺動選別板を有
    し、前記複数枚の揺動選別板が左右に揺動することによ
    って、前記籾摺米を玄米と籾とこれらが混在する混合米
    とに選別して前記揺動選別板の一端側から落下させ、前
    記玄米を玄米排出スロワによって放出して外部に取り出
    し、前記籾を脱ぷ処理部へ返送し、前記混合米を混合米
    戻しスロワによって再び前記複数枚の揺動選別板上へ供
    給する揺動選別装置において、 前記揺動選別板によって選別された玄米及び混合米の落
    下区域に位置し前記玄米排出スロワ及び前記混合米戻し
    スロワに接続して設けられ、当該玄米または混合米を前
    記玄米排出スロワまたは前記混合米戻しスロワへ案内供
    給する流穀板と、 前記流穀板に設けられ、前記流穀板の前記玄米排出スロ
    ワへの通路を遮断可能で、かつ、前記揺動選別板によっ
    て選別された玄米の落下区域と混合米の落下区域との境
    界を設定可能なシャッターと、を備えたことを特徴とす
    る揺動選別装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動選別板の米粒落下側端部に設け
    られ、前記揺動選別板によって選別された混合米の落下
    区域と籾の落下区域との境界を設定する固定仕切板を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の揺動選別装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100819934B1 (ko) * 2006-05-10 2008-04-10 주식회사 가나엔지니어링 밤 규격 선별기
KR200456962Y1 (ko) 2010-12-02 2011-11-30 임재하 진동식 곡물 선별기
CN103002995A (zh) * 2010-05-20 2013-03-27 奥普提络公司 用于泥浆振动筛的进料通道

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