JPS5921662B2 - 自動籾摺選別装置に於ける仕切上米篩別装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動籾摺選別装置に於ける仕上米篩別装置に係
るものである。

籾摺装置は、その供給ホッパーに籾米を供給すると、籾
摺部によりで籾摺され、揺動式選別部で籾米と玄米が分
離され、分離された玄米は仕上米として取出される。

この場合、仕上米中の糠を流路中に設けた篩板により篩
別して、仕上米中に糠のないようにしたものは公知であ
るが（例えば特公昭３８−１３０３５ ）、この装置は
、篩板が目詰りするという欠点がある。

即ち、篩板の篩目が次第に目詰りし、篩板としての機能
を果さなくなるのである。

篩板の目詰りは目詰防止装置を取付けると除去できる。

即ち、篩板の表面及び裏面の双方をブラシの如きもので
摺擦するようにしたり、また、ボールを躍動させて日詰
粒を除去する。

しかし、いずれも相当の費用を必要とする、ばかりでな
く、装置を大型化させてしまう。

そこで、本発明は場所と角度を変えるのみで仕上米の落
下重量と選別装置の揺動力を利用して目詰線の除去をし
得る如くしたものである。

従って、本発明によるときは、全く費用を必要とせず、
又、少しも装置を大型化させずに実施することができる
。

本発明は、籾摺装置１の近傍位置に、混合米分離用の揺
動式選別装置１５を配置し、前記揺動式選別装置１５の
排出側には、籾米取出口２１と玄米取出口１９と混合米
取出口２０とを設け、前記玄米取出口１９より取出され
た玄米の流路中には玄米中に含まれている糠等を篩別す
る篩板２２を設けたものに於いて、前記篩板２２は、前
記揺動式選別装置１５の揺動を受けて波状的に放出され
る玄米に対して略直角で、かつ前記放出玄米により微振
動する状態に取付け、もって先行玄米の目詰線を、後続
玄米の叩打により除去しなから籾摺選別を行なうように
構成した自動籾摺選別装置に於ける仕上米篩別装置の構
成を要旨とするものである。

実施例図により説明すると、１は籾摺装置、２はその上
方位置に形成された供給ホッパーであり、該供給ホッパ
ー２の排出口３の下部に一対の籾摺ロール４，４′が並
設軸装する。

籾摺ロール４，４′の下部には、風選室５が形成され、
該風選室５の一端に吸引風車６が取付げられろ。

７は排風筒である。

前記風選室５の下部には、一番コンベア８及び二番コン
ベア９が取付けられる。

１０は昇降機であり、前記一番コンベア８により排出さ
れた籾米と玄米の混合米を揚穀する。

１１は昇降機の排出樋、１２は貯留タンク、１３はオー
バーフロー装置の樋である。

籾摺装置１の側部には、ケース１４が設けられ、該ケー
ス１４の上方位置に揺動式選別装置１５がＷ方向に揺動
する如く取付けられる。

その揺動装置は公知であるから、図示は省略する。

前記揺動方向Ｗは上方から見ると、第２図において籾摺
ロール４，４′の各軸と直交する方向で、第２図の側面
視において左右方向に斜上下動するのである。

１６は分配供給樋である。前記揺動式選別装置１５の排
出側には仕切板１７゜１８が取付けられ、第３図におい
て、仕切板１７より右側が玄米取出口１９、仕切板１７
と仕切板１８の間が混合米取出口２０、仕切板１８より
左側が籾米取出口２１となる。

２２，２３は篩板である。

該篩板２２．２３は、玄米取出口１９と混合米取出口２
０の下側にその上端部が山形に結合されて取付けられる
。

篩板２２は、前記揺動式選別装置１５の揺動方向Ｗと略
直角になる位置と向きに取付け、矢印イのように玄米が
流下してこれに直角に衝突し落下する。

この場合、玄米の衝突する角度αは第３図のように略直
角で、揺動式選別装置１５の揺動方向Ｗと一致させてい
るから、揺動の都度大きい衝撃力で玄米は波状的に篩板
２２に衝突する。

２４は玄米流路となる。該玄米流路２４には玄米流路２
４の流量に応じて実線の位置と仮線の位置の間、開閉す
る作動片２５を軸２６により取付ける。

図中２７は混合米流下筒で、前記風選室５内に混合米を
戻すように結合する。

この場合、混合米取出口２０より落下する混合米は矢印
口のように略直角のβ角度で、篩板２３に衝突する。

２８は籾米落下筒で、スロワ−２９の下端に結合し、ス
ロワ−２９の上端は前記供給ホッパー２内に開口する。

３０は糠貯留室、３１は仕上米揚穀筒である。

本発明は上述の構成であるから、供給ホッパー２に籾米
を投入すると、排出口３より流下し、籾摺ロール４，４
′により籾摺されて、玄米、籾殻。

摺残しの籾米の三者となり、籾殻は風選室５内で風選さ
れて、吸引風車６で吸引され、排風筒７より糸外に排除
される。

籾米と玄米の混合米は一番コンベア８で移送されて昇降
機１０の下端に流入して上昇し、排出樋１１より貯留タ
ンク１２内に貯留され、少しずつ、分配供給樋１６に供
給されて、揺動式選別装置１５により選別され、選別さ
れた籾米は籾米取出口２１より籾米落下筒２８を落下し
、スロワ−２９に流入して供給ホッパー２戻される。

従って、循環籾摺が行なわれろ。揺動式選別装置１５に
より選別された玄米は、玄米取出口１９より矢印イの如
ぐ篩板２２を目がけて落下するが、この場合、前記篩板
２２の取付位置とその向きが、前記揺動式選別装置１５
の揺動方向Ｗと略直角になるように取付ゆられ、かつ、
前記仕上米の落下は、揺動式選別装置１５が揺動するた
びに放り出されるように落下させられるので、強い力で
篩板２２に衝突し、そのため、篩板２２を衝撃により絶
えず微振動する。

したがって、先行仕上米が篩板２２を目詰りさせたとし
ても、後続仕上米が篩板２２を微振動基せており、かつ
、前記揺動式選別装置１５の揺動により勢いのついた後
続玄米が篩板２２に衝突して目詰物を叩打するから、目
詰物を除去できるのである。

一般に仕上米は玄米の状態であるから、遊離糖は少ない
のであるが、籾摺作用のとき及び揺動選別作用のときに
多少の糠が発生する。

この糠を篩板２２より取除くときは、その篩板２２の篩
目の目詰りを絶えず除かないと永続した作用は期待でき
ない。

そこで、特別に設計した吸引装置やブラシ等による目詰
防止装置を取付けると、相当の費用と製作手間を必要と
していた。

本発明は、籾摺装置１の近傍位置に、混合米分離用の揺
動式選別装置１５を配置し、前記揺動式選別装置１５の
排出側には、籾米取出口２１と玄米取出口１９と混合米
取出口２０とを設け、前記玄米取出口１９より取出され
た玄米の流路中には玄米中に含まれている糠等を篩別す
る篩板２２を設けたものに於いて、前記篩板２２は、前
記揺動式選別装置１５の揺動を受けて波状的に放出され
る玄米に対して略直角で、かつ前記放出玄米により微振
動する状態に取付け、もって先行玄米の目語線を、後続
玄米の叩打により除去しなから籾摺選別を行なうように
構成した自動籾摺選別装置に於ける仕上米篩別装置とし
たから、 イ、篩板２２に対して穀物が波状的に当るので、篩板２
２を微振動させて目詰粒を除去できる。

ロ、篩板２２の位置と向きを変えるだけであるから、費
用は全（必要とせず、かつ、装置も全熱大型化しない。

ハ、連続運転ができる。

という結果を奏する。

【図面の簡単な説明】 第１図は全体の側面図、第２図は同一部縦断側面図、第
３図は要部の縦断拡大側面図である。 符号の説明、１・・・・・・籾摺装置、２・・・・・・
供給ホッパー、計・・・・・排出口、４，４′・・・・
・・籾摺ロール、５・・・・・・風選室、６・・・・・
・吸引風車、７・・・・・・排風筒、８・・・・・・一
番コンヘア、９・・・・・・二番コンベア、１０・・・
・・・昇降機、１１・・・・・：排出樋、１２・・・・
・・貯留タンク、１３・・・・・・樋、１４・・・・・
・ケース、１５・・・・・・揺動式選別装置、１６・・
・・・・分配供給樋、１７，１８・・・・・・仕切板、
１９・・・・・・玄米取出口、２０・・・・・・混合米
取出口、２１・・・・・・籾米取出口、２２，２３・・
・・・・篩板、２４・・・・・・玄米流路、２５・・・
・・・作動片、２６・・・・・・軸、２７・・・・・・
混合米流下筒、２８・・・・・・籾米落下筒、２９・・
・・・・スロワ−１３０・・・・・・糠貯留室、３１・
・・・・・仕上米揚穀筒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 籾摺装置１の近傍位置に、混合米分離用の揺動式選
   別装置１５を配置し、前記揺動式選別装置１５の排出側
   には、籾米取出口２１と玄米取出口１９と混合米取出口
   ２０とを設け、前記玄米取出口１９より取出された玄米
   の流路中には玄米中に含まれている糠等を篩別する篩板
   ２２を設げたものに於いて、前記篩板２２は、前記揺動
   式選別装置１５の揺動を受けて波状的に放出される玄米
   に対して略直角で、かつ前記放出玄米により微振動する
   状態に取付け、もって先行玄米の目詰線を、後続玄米の
   叩打により除去しなから籾摺選別を行なうように構成し
   た自動籾摺選別装置に於ける仕上米篩別装置。