JPS6134863B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、籾摺装置に於ける揺動式比重選別装
置の仕上米取出装置に係るものである。

（従来技術） 従来公知の籾摺装置には、仕上米選別風路とい
つて仕上米を選別して塵埃を除去する風路が取付
けられていたが、その仕上米選別風路はケースの
横幅一杯に取付けられていた。

（発明が解決しようとする問題点） したがつて、仕上米選別風路は大型となつてい
た。本発明は前記仕上米選別風路を極めて小型に
しようとするものである。

（問題を解決するための手段） 本発明は、籾摺部１の近傍位置に揺動式比重選
別装置１０を配置し、選別装置１０の下方位置に
仕上米スクリユウコンベア２８と仕上米揚穀用の
スロワー２２を有する台枠８とを設けたものにお
いて、前記台枠８の一側部には小容積の風選室２
６を形成し、前記コンベア２８の軸３１の一端部
かスロワー２２の軸３１には前記風選室２６を吹
上げる風車３２を取付け、前記選別装置１０の仕
上米取出口１８は風選室２６に連結させてなる籾
摺装置に於ける揺動式比重選別装置の仕上米取出
装置の構成を要旨とし、前記問題点を解消したも
のである。

本発明の一実施例を図により説明すると、１は
籾摺部で、上部には供給ホツパー２が取付けら
れ、供給ホツパー２の下部に一対のゴムロール
３，３が設けられ、ゴムロール３，３の下方に吸
引風路４が形成される。５は吸引風路４の底壁
で、底壁５上にはスクリユウコンベア６が横設さ
れる。籾摺部１の側方には昇降機７と台枠８が設
けられる。前記スクリユウコンベア６で排出され
た穀粒は昇降機７に流入する。台枠８の上部には
揺動装置９を取付け、揺動装置９を介して揺動式
比重選別装置１０を取付ける。該選別装置１０
は、表面を凹凸状のザラ付き面に形成した選別板
１１を数段重架したもので、選別板１１は一側が
供給側１２であり、他側が排出側１３となり、供
給側１２と排出側１３とを結ぶ方向に対する左右
方向の一側が揺上側１４他側が揺下側１５に形成
される。そして排出側１３は供給側１２より低く
傾斜し、又揺下側１５は揺上側１４よりも低く傾
斜している。前記選別板１１の排出側１３の外側
には仕切板１６，１７を取付け、仕切板１６より
揺上側１４方向を仕上米取出口１８とし、仕切板
１７より揺下側１５方向を籾米取出口１９とし、
仕切板１６と仕切板１７との間を混合米取出口２
０とする。

しかして籾米取出口１９よりは籾米が取出され
るが、その籾米は第１図と第２図の場合は排出樋
２１を経て直接供給ホツパー２に戻されるように
構成される。第３図の実施例の場合は排出樋２１
の下端にスロワー２２を取付け、スロワー２２の
上端を供給ホツパー２に連結してスロワー２２を
介して戻すように構成してある。選別装置１０の
混合米取出口２０の外側の下方位置には混合米誘
導管２３を取付け、該誘導管２３の下端を第１図
のようにスクリユウコンベア６に連結して、昇降
機７に流入するように形成する。

しかして仕上米取出口１８は仕上米流下路２４
を介して揚穀装置２５に連結する。該仕上米流下
路２４は仕上米取出口１８から揚穀装置２５の流
入口迄であり、その間には揚穀装置２５を形成す
る。第３図に示した実施例は揚穀装置２５の下部
は受樋２７に形成し（第４図併せ参照）受樋２７
上にスクリユウコンベア２８を軸装し、受樋２７
の一端に落下口２９を開口させ落下口２９に上端
が連結している流通３０の下端を揚穀装置２５で
ある昇降機に連結し、前記スクリユウコンベア２
８の軸３１の一端に風車３２を取付け、該風車３
２の吹出口３３を第３図の如く風選室２６に臨ま
せる。

第５図と第６図の実施例は前記第３図と第４図
の揚穀装置２５がバケツトエレベータであるのに
対して、第５図と第６図のものは揚穀装置２５を
スロワーとした場合の実施例で、この場合の風車
３２はスロワーの軸３１′に取付けられる。

本発明は上述の構成であるから原料の籾米を供
給ホツパー２内に供給すると該籾米はゴムロール
３，３の間を通過するとき籾摺されて吸引風路４
内に落下し、該吸引風路４内において軽量の籾穀
は吸引されて除去され摺残しの籾米と籾摺されて
玄米の混合米がスクリユウコンベア６で運ばれて
昇降機７の下端に流入し、昇降機７内を上昇して
多段型揺動式比重選別装置１０の選別板１１上に
供給される。該選別板１１は、揺動装置９により
Ｗ矢印方向に揺動しているため、比重の大なる玄
米は、揺上側１４に沿つて偏流して仕上米取出口
１８より取出され、比重の小なる籾米は揺下側１
５に沿つて偏流して籾米取出口１９より取出さ
れ、籾米と玄米の混合粒は、混合米取出口２０よ
り取出される。しかして、籾米取出口１９より取
出された籾米は、傾斜排出樋２１を介して供給ホ
ツパー２に戻されて再処理され、混合米取出口２
０より取出された混合米は、混合米誘導管２３を
介してスクリユウコンベア６上に戻され昇降機７
を上昇して選別装置１０に戻されて再度選別され
る。しかして、仕上米取出口１８より取出された
玄米のみの仕上米は、仕上米流下路２４を自重で
流下して台枠８の一側に形成されている小型の風
選室２６内を通り、揚穀装置２５により揚穀され
て機外に取出される。前記風選室２６内では風車
３２の風で風選されて糖等は除去されその状態で
揚穀されるものである。

本発明は、以上の構成作用であり、特に、籾摺
部１の近傍位置に揺動式比重選別装置１０を配置
し、該選別装置１０の下方位置に仕上米スクリユ
ウコンベア２８と仕上米揚穀用のスロワー２２を
有する台枠８を設けたものにおいて、前記台枠８
の一側部には小容積の風選室２６を形成し、前記
コンベア２８の軸３１の一端部かスロワー２２の
軸３１には前記風選室２６を吹上げる風車３２を
取付け、前記選別装置１０の仕上米取出口１８は
風選室２６に連結させてなる籾摺装置に於ける揺
動式比重選別装置の仕上米取出装置の構成を要旨
とするから、 イ 仕上米中から糠等を取除いて系外に排除する
仕上米風選室２６は小型になる。

ロ 仕上米中から糠等を取除いて系外に排除する
仕上米風選室２６は小型であるから、全体を大
型にしない。

ハ 仕上米スクリユウコンベア２８か仕上米揚穀
用スロワー２２の軸３１には前記風選室２６を
吹上げる風車３２を取付けたから、この部分も
小型化される。

という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は前端の縦断側面図、第２図は揺動選別
装置の斜視図、第３図は一部切欠側面図、第４図
は一部切欠正面図、第５図は一部切欠側面図、第
６図は一部切欠正面図である。 符号の説明、１……籾摺部、２……供給ホツパ
ー、３……ゴムロール、４……吸引風路、５……
底壁、６……スクリユウコンベア、７……昇降
機、８……台枠、９……揺動装置、１０……選別
装置、１１……選別板、１２……供給側、１３…
…排出側、１４……揺上側、１５……揺下側、１
６……仕切板、１７……仕切板、１８……仕上米
取出口、１９……籾米取出口、２０……混合米取
出口、２１……排出樋、２２……スロワー、２３
……混合米誘導管、２４……仕上米流下路、２５
……揚穀装置、２６……風選室、２７……受樋、
２８……スクリユウコンベア、２９……落下口、
３０……流樋、３１，３１′……軸、３２……風
車、３３……吹出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 籾摺部１の近傍位置に揺動式比重選別装置１
   ０を配置し、該選別装置１０の下方位置に仕上米
   スクリユウコンベア２８と仕上米揚穀用のスロワ
   ー２２を有する台枠８を設けたものにおいて、前
   記台枠８の一側部には小容積の風選室２６を形成
   し、前記コンベア２８の軸３１の一端部かスロワ
   ー２２の軸３１には前記風選室２６を吹上げる風
   車３２を取付け、前記選別装置１０の仕上米取出
   口１８は風選室２６に連結させてなる籾摺装置に
   於ける揺動式比重選別装置の仕上米取出装置。