JPS6218306Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は揺動選穀機の搬送部における玄米風選
装置に関する。

すなわち、粗雑面を有する多数の選穀板からな
る揺動選穀機によつて選別した玄米、混合米およ
び籾を、それぞれの搬送面を具備する長い揺動コ
ンベアにより搬送できるように構成した揺動選穀
機の搬送部において、従来のように揺動選穀機の
排出下方側に玄米の風選箱を装設することなく、
揺動コンベア内で玄米の風選ができるようにして
揺動選穀機が高くならないように設備することが
でき、玄米を揺動して搬送する間に風選して除塵
するようにして、好適に実施できるよう提供する
ものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は籾すり選別プラントの一部の正面図を
示し、枠台８の上方に籾すり機Ｃおよび揺動選穀
機Ａを装設するが、揺動選穀機Ａは粗雑面を有す
る多数の選穀板１を積重ねるとともに横方向およ
び縦方向に傾斜させて下方から各揺動支杆９によ
り支持し横方向に揺動させるよう従来形構造同様
に構成し、横方向傾斜上位には供給用のタンク１
０を連設し、縦方向傾斜下位側には、並設した玄
米樋１１、混合米樋１２および籾樋１３をそれぞ
れ垂設して構成する。

また、側方には玄米昇降機１４、混合米昇降機
１５および籾昇降機１６を並べて立設し、下部よ
り新しい籾を供給できる籾昇降機１６の上部から
樋１７を介して前記籾すり機Ｃに供給できるよう
に装設し、前記混合米昇降機１５の上部からホツ
パー１８を介して前記タンク１０に混合米を供給
できるように装設し、玄米昇降機１４の上部から
樋１９を介して玄米を取出しうるように装設して
構成する。

前記揺動選穀機Ａの下方における枠台８の下に
は揺動コンベアＢを各揺動支杆２０により吊架し
て揺動自在に架設するが、長い該揺動コンベアＢ
の内部は横方向に３つに仕切つて玄米搬送面２、
混合米搬送面３および籾搬送面４を形成し、玄米
搬送面２には後述する風路５を形成し、前記玄米
樋１１、混合米樋１２および籾樋１３の下部を玄
米搬送面２、混合米搬送面３および籾搬送面４の
始端部上方にそれぞれのぞませ、前記籾すり機Ｃ
から延出する脱米の送出樋２１を混合米搬送面
２の上方にのぞませ、玄米搬送面２の終端側にお
ける排出口２２を玄米昇降機１４の下部受入ホツ
パー２３にのぞませるとともに、同様に混合米搬
送面２および籾搬送面４の終端排出口を混合米昇
降機１５および籾昇降機１６の下部受入ホツパー
にそれぞれのぞませるように装設して構成する。

また、前記揺動コンベアＢの玄米搬送がわの底
部には通風口２４を開口し、揺動コンベアＢの下
方にはプーリー２５により駆動する吸引排塵機６
を装設し、排出側に排塵筒２６を延出する吸引排
塵機６の吸引側には吸引風路７の筒を延設し、前
記通風口２４の下方に位置する吸引風路７の端部
と通風口２４の間には蛇腹筒２７を介装して連通
し構成するとともに、前記玄米搬送面２を通風口
２４の上方から搬送方向がわに延設してこの延設
した延出部２ａ下がわから前記通風口２４に通ず
る風路５を形成せしめてある。

しかして、作業時には、籾すり機Ｃにより脱
された脱米等が揺動コンベアＢの混合米搬送面
３に給送されてそのまま搬送されながら混合米昇
降機１５により揺動選穀機Ａに供給され、該揺動
選穀機Ａにより選別された玄米は玄米樋１１より
揺動コンベアＢの玄米搬送面２へ、混合米は混合
米樋１２より混合米搬送面３へ、また籾は籾樋１
３より籾搬送面４へそれぞれ給送され、揺動コン
ベアＢにより搬送される混合米は混合米昇降機１
５より再び揺動選穀機Ａへ、籾は籾昇降機１６よ
り再び籾すり機Ｃへそれぞれ給送されて選別およ
び籾すりがくり返して行われることになる。

この場合、揺動コンベアＢの玄米搬送面２の始
端部に給送される玄米は幅方向に拡がり均平にな
らされながらその揺動によつて玄米に附着する塵
耗等は玄米から分離した状態で延出部２ａの端部
から落下し、吸引排塵機６により起生される吸引
風は玄米中から塵耗等を吸引して風選することに
なる。

このように本考案は、粗雑面を有する多数の選
穀板からなる揺動選穀機によつて選別した玄米、
混合米および籾を、それぞれの玄米搬送面、混合
米搬送面、籾搬送面を具備する揺動コンベアによ
り搬送可能に構成した揺動選穀機の搬送部におい
て、前記揺動コンベアの下方に吸引排塵機を装設
し、該吸引排塵機の吸引側を前記揺動コンベアの
玄米搬送がわに開口する通風口を通して前記玄米
搬送面の下がわに連通するとともに、該玄米搬送
面を前記通風口の上方から搬送するがわに延設
し、この延設した延出部下がわから前記通風口に
通ずる風路を形成せしめ玄米搬送の間に風選する
構成にしたのであるから、揺動コンベア内で玄米
の風選ができることになり、従来のように揺動選
穀機の排出側下方に玄米の風選箱を装設して揺動
選穀機が高く位置して装備されることになるとい
つたことなく機体の高さが低くできて纒まつたも
のとなり、しかも揺動コンベアにより玄米を搬送
する間に玄米は玄米搬送面を幅方向に拡がり均平
にならされながら搬送され、その揺動によつて玄
米に附着する塵耗等は玄米から分離した状態で延
出部の端部から落下し風選されるから除塵効果は
大となるなどの特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は籾すり
選別プラントの一部の正面図、第２図はその一部
の側面図、第３図は第１図の一部の断面図、第４
図は第２図の一部の断面図である。 １……選穀板、Ａ……揺動選穀機、２……玄米
搬送面、３……混合米搬送面、４……籾搬送面、
Ｂ……揺動コンベア、５……風路、６……吸引排
塵機、２４……通風口、２ａ……延出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 粗雑面を有する多数の選穀板１からなる揺動選
   穀機Ａによつて選別した玄米、混合米および籾
   を、それぞれの玄米搬送面２、混合米搬送面３、
   籾搬送面４を具備する揺動コンベアＢにより搬送
   可能に構成した揺動選穀機の搬送部において、前
   記揺動コンベアＢの下方に吸引排塵機６を装設
   し、該吸引排塵機６の吸引側を前記揺動コンベア
   Ｂの玄米搬送がわに開口する通風口２４を通して
   前記玄米搬送面２の下がわに連通するとともに、
   該玄米搬送面２を前記通風口２４の上方から搬送
   するがわに延設し、この延設した延出部２ａ下が
   わから前記通風口２４に通ずる風路５を形成せし
   め玄米搬送の間に風選する構成にしたことを特徴
   とする揺動選穀機の搬送部における玄米風選装
   置。