JP3575046B2 - 籾摺選別機の選別装置 - Google Patents

籾摺選別機の選別装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、籾摺選別機における摺落米の風選装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
籾摺部で籾摺した摺落米を、下方の揺動する摺米移送棚で側方の摺落米風選路に移送し、摺米を風選する籾摺選別機がある。この籾摺選別機の従来技術として、例えば、実開平5−76534号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術にあっては、籾摺部で籾摺した摺落米を、下方の揺動する摺落米移送棚で側方の摺落米風選路に移送して、全量を一挙に摺落米風選路に供給するため、多量の籾殻・塵埃類及び籾・玄米類が摺落米風選路に供給され、摺落米の風選が良好にできないという問題点があつた。
【0004】
そこで、この発明は、籾摺部で籾摺した摺落米を、下方の揺動する摺米移送棚で側方に移送して摺落米風選路に供給するにあたり、摺落米の中の軽い籾殻・塵埃類を予め除去し、残った重い籾・玄米類を摺落米風選路に供給することにより、摺落米風選路の供給部での負荷の軽減を図り、選別性能の向上を図ろうとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような従来技術のもつ問題点を解決するために、次の技術的手段を講じた。即ち、請求項1の発明は、籾摺部1の籾摺ロール7,7により籾摺した摺落米を、下方の揺動する摺落米移送棚9で側方の摺落米風選路10に移送供給して選別する籾摺選別機において、摺米移送棚9の上方に前記摺落米を拡散する拡散板35を設け、摺落米移送棚9の移送始端側に圧風唐箕16の送風部を臨ませ、摺落米移送棚9の移送終端側には、上位に位置している籾殻風選路17の始端側及び下位に位置している摺落米風選路10の始端側を夫れ夫れ臨ませ、摺落米風選路10の終端側及び籾殻風選路17の終端側を夫れ夫れ吸引排塵機11に連通したことを特徴とする籾摺選別機の選別装置の構成としたものである。
また、請求項2の発明は、籾摺部1の籾摺ロール7,7により籾摺した摺落米を、下方の揺動する摺落米移送棚9で側方の摺落米風選路10に移送供給して選別する籾摺選別機において、摺落米移送棚9の移送終端側には、上位に位置している籾殻風選路17の始端側及び下位に位置している摺落米風選路10の始端側を夫れ夫れ臨ませ、摺落米風選路10の終端側及び籾殻風選路17の終端側を夫れ夫れ吸引排塵機11に連通し、摺落米移送棚9の移送終端側の下方に、これの送風口が前記摺落米風選路10の始端側に向くように圧風唐箕16を配置したことを特徴とする籾摺選別機の選別装置の構成としたものである。
【0006】
【作用】
請求項1の発明によれば、籾摺部1の籾摺りロール7,7により籾摺された摺落米は、籾摺りロール7,7点下方の摺米移送棚9の上方に設けた拡散板35に衝突し、左右の幅方向に広がり、揺動している摺落米移送棚9の移送始端側に供給され、摺落米移送棚9の揺動運動及び圧風唐箕16の圧風で終端側に送られる。移送過程で、摺落米中の軽い籾殻・塵埃類は浮上しながら、また、重い籾・玄米類は沈下しながら移送される。摺落米移送棚9の終端側に移送された軽い籾殻・塵埃類は、籾殻風選路17の始端側から吸引され、籾殻風選路17内を終端側に送られて、吸引排塵機11から機外へ排出され、また、残った重い籾・玄米類は摺落米風選路10の始端側に供給されて、摺落米風選路10で風選される。
また、請求項2の発明によれば、籾摺部1の籾摺ロール7,7により籾摺された摺落米は、籾摺りロール7,7下方の揺動している摺落米移送棚9の移送始端側に供給され、摺落米移送棚9の揺動運動により終端側に送られる。終端側から落下した摺落米中の軽い籾殻・塵埃類は圧風唐箕16の送風口部からの圧風により浮上し、籾殻風選路17,吸引排塵機11を経て機外へ排出され、また、摺落米中の重い籾・玄米の混合米類は、摺落米移送棚9の終端側から浮き上がりながら摺落米風選路10へ流入して、摺落米風選路10により風選される。
【0007】
【実施例】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。まず、図1〜図4に示す実施例について説明する。この籾摺選別機は、籾摺をする籾摺部1を前側上部に、籾摺部1からの摺落米を風選する摺落米風選部2を前後方向の中間部に、混合米を籾・玄米に分離選別する揺動選別装置型の混合米選別部3を後部に、夫れ夫れ配置し、また、摺落米風選部2の横側部には、混合米揚穀機4を配置し、混合米選別部3の後方には、玄米揚穀機5を配置している。
【0008】
籾摺部1は、籾ホッパ6,籾摺ロ−ル7,7,籾摺室8等で構成されている。籾摺室8の下方には、籾摺部1からの摺落米を受けて揺動しながら摺落米風選部2へ移送する摺落米移送棚9を配置している。摺米風選部2は、選別始端側が低位に位置し、且つ、終端側が高位に位置するように上下方向に沿った摺落米風選路10,摺落米風選路10の終端部に連通している吸引排塵機11,摺落米受樋12,粃受樋13等で構成されている。
【0009】
摺落米移送棚9は、前後の揺動ア−ム14,14で揺動自在に支持されていて、偏心輪及びロッドからなる揺動装置15により揺動される構成である。また、図2に示すように、摺落米風選路10の前側に沿わせて籾殻風選路17を並行に配置し、摺落米移送棚9の移送始端側には、圧風唐箕16の送風部を臨ませ、摺落米移送棚9の移送終端側には、下位に位置している摺落米風選路10及び上位に位置している籾殻風選路17の始端側を夫れ夫れ臨ませている。摺落米風選路10の始端側における摺落米移送棚9の連通部下方には、網・目抜き板で構成した選別風の吸入部18を構成している。しかして、籾摺部1からの摺落米が摺落米移送棚9に供給されると、摺落米移送棚9の揺動運動及び圧風唐箕16の圧風により移送され、上方に浮上している軽い籾殻・塵埃類は、籾殻風選路17の始端側に流入し、次いで、終端側に送られて、吸引排塵機11を経て機外に排出される。また、下方に沈下している重く籾・玄米類は、摺落米風選路10の始端側に流入して風選され、重い籾・玄米の混合米は摺落米受樋12に落下選別され、比較的軽い粃粒は粃受樋13に落下選別される構成である。しかして、摺落米を摺落米風選路10で風選するにあたり、一部の籾殻・塵埃類が籾殻風選路17により除去された後に、残りの少なくなった籾・玄米の混合米が、摺落米風選路10に供給されることとなり、摺落米風選路10での摺落米の選別にゆとりができて、選別が良好となる。
【0010】
次いで、摺落米受樋12に落下した混合米は、移送ラセンで一側に移送された後、混合米揚穀機4で揚穀され、混合米選別部3の混合米ホッパ19に供給される。次に、混合米選別部3について説明する。混合米選別部3は、揺動選別装置20で構成されている。多段の揺動選別板21,21,…の板面には、選別用の凹凸が多数設けられていて、揺動選別板21,21,…の高位の供給側から低位の排出側に向かう縦方向(図1の紙面に直交する前後方向)を傾斜させて、穀粒が流動する構成とし、また、縦方向に直交する選別方向である横方向(図1の紙面に直交する左右方向)にも傾斜させて、一側の揺上側を高く、他側の揺下側を低く構成し、揺動選別板21,21,…の排出側を選別済穀粒の取出開放部としている。揺動選別板21,21,…の横方向を機体の前後方向(図1の左右方向)に沿わせた状態で配置し、揺動ア−ム及び揺動装置(図示省略)で横方向に斜上下に往復揺動する構成としている。
【0011】
混合米揚穀機4から混合米ホッパ19に供給された混合米は、分配供給樋22,分配ケ−ス23を経て、揺動選別板21,21,…の縦方向の高い供給側で、且つ、横方向の低い揺上側に構成されている供給口(図示省略)から、揺動選別板21,21,…に供給される構成である。揺動選別板21,21,…の排出側に対向して、玄米仕切板24及び籾仕切板25が設けられていて、揺動選別板21,21,…の横方向揺上側に偏流分布した玄米,横方向中間部に偏流分布した混合米及び横方向揺下側に偏流分布した籾が、夫れ夫れ玄米仕切板24及び籾仕切板25で仕切られて、取り出される構成である。
【0012】
このようにして取り出された玄米は、玄米受樋26,玄米流路27を経て、後方の玄米揚穀機5から機外に取り出される。また、玄米仕切板24及び籾仕切板25で仕切られた混合米は、混合米受樋28,混合米流路29aを経て摺落米受樋12に流下して、混合米揚穀機4に供給され、次いで、混合米揚穀機4で揚穀されて、混合米ホッパ19,分配供給樋22,分配ケ−ス23を経て、再度揺動選別板21,21,…に供給されて、再選別されるものである。また、籾仕切板25で仕切られた籾は、籾受樋29から籾流路30を経て籾揚穀機31に流入し、籾揚穀機31で揚穀されて、次いで、籾ホッパ6を経由して、籾摺室8に還元され、再度の籾摺がされる構成である。
【0013】
次に、図5について、図1〜図4の実施例との相違点について説明する。摺落米移送棚9内に籾摺ロ−ル7,7を配置するにあたり、籾摺ロ−ル7,7を異径の籾摺ロ−ルとして、機体の前側に大径の籾摺ロ−ル7を、また、小径の籾摺ロ−ル7を後側に配置している。この様に配置されているので、籾摺ロ−ル7,7で籾摺された摺落米は、斜め後方へ摺落されて摺落米移送棚9に供給され、摺落米の移送が助長されて円滑化する。なお、この摺落米移送棚9に替えて、揺動しない移送板とし、略水平あるいは少し下り傾斜にする構成としてもよい。また、籾摺ロ−ル7,7を同径の籾摺ロ−ルとし、前側の籾摺ロ−ルを後側の籾摺ロ−ルに比較して少し下方に配置することにより、摺落米が斜め後方に摺落され移送の円滑化が図られる構成としてもよい。
【0014】
次に、図6について、図1〜図4の実施例との相違点について説明する。摺落米風選路10を上下方向に沿わせて配置するにあたり、2か所に屈曲部10a,10bを構成し、この屈曲部10a,10bの中途部に、粃受樋13への流下口を構成している。このように構成されているので、機体高さを低くしたものでありながら、摺落米風選路10を長くでき、屈曲部10a,10bを経由することにより、粃が良好に粃受樋13に落下選別され、粃の吸引排塵機11からの機外排出が減少し、選別精度を向上させることができる。
【0015】
次に、図7について、前記の実施例との相違点について説明する。籾摺室8下方の摺落米移送棚9を、前後方向に水平あるいは少し下り傾斜とした固定の移送板9aに変更し、移送板9aの移送始端側に圧風唐箕16(シロッコフアンで構成されている。)の送風部を臨ませている。しかして、籾摺ロ−ル7,7で摺落された摺落米は、摺落された勢い及び圧風唐箕16の圧風により移送が助長されて摺落米風選路10に供給され、摺落米風選路10に流入した圧風は、摺落米風選路10での摺落米の選別作用もし、摺落米風選路10の選別能力を向上させることができる。
【0016】
次に、図8について、前記の実施例との相違点について説明する。圧風唐箕16を、摺落米受樋12の上方空間に配置している。この圧風唐箕16は、揺動選別装置20で発生した塵埃を吸入して、摺落米受樋12の始端側に向けて送風する構成である。しかして、揺動選別装置20近傍の塵埃が圧風唐箕16で吸引されて、揺動選別装置20近傍の作業環境が向上し、圧風唐箕16からの圧風が摺落米受樋12に流下途中の摺落米に作用するので、摺落米風選路10の選別能力が向上する。
【0017】
次に、図9について、前記の実施例との相違点について説明する。圧風唐箕16を、摺落米移送棚9の終端側の下方空間に配置し、送風口部を摺落米受樋12の始端側の風路方向に沿わせて開口し、送風する構成である。従って、圧風が摺落米風選路10の始端側に供給されると、摺落米移送棚9からの摺落米が良好に捌かれながら終端側に向かって流れて、良好に選別されると共に、選別能力が向上する。
【0018】
次に、図10について、前記の実施例との相違点について説明する。圧風唐箕16を、主モ−タ32の上方で、且つ、摺落米移送棚9の終端側下方空間に配置し、圧風唐箕16の送風口を摺落米受樋12の始端側の風路方向に沿わせて開口すると共に、摺落米移送棚9の終端部に臨ませて送風する構成とし、摺落米移送棚9の終端側を小孔の多数構成されている通風部9aとしている。このように構成されているので、圧風唐箕16の送風口部から圧風が送風されると、摺落米移送棚9の通風部9aを通過する際に、摺落米中の軽い籾殻・塵埃類は浮上し、籾殻風選路17,吸引排塵機11を経て機外へ排出され、また、摺落米中の重い籾・玄米の混合米類は、摺落米移送棚9の終端側から通風部9aから浮き上がりながら摺落米風選路10へ流入して、選別風への引継ぎがよくなり、選別性能が向上する。
【0019】
次に、図11について、前記の実施例との相違点について説明する。摺落米移送棚9を揺動する前後の揺動ア−ム14,14は、板状体で構成されていて、その後側の揺動ア−ム14の中間部を切除した開口部14a(多数の目抜き小孔としてもよい。)に構成している。しかして、吸引排塵機11が回転すると、揺動ア−ム14の左右両横側及び開口部14aから選別風が摺落米風選路10に流入し、左右方向に略均等の選別風となり、選別が良好になる。
【0020】
次に、図12について、前記の実施例との相違点について説明する。摺落米移送棚9を揺動する前後の揺動ア−ム14,14は、板状体で構成されていて、その後側の揺動ア−ム14の後側面に対向する摺落米風選路10を網等の通気部10dに構成し、後側の揺動ア−ム14の後側面には、除塵突起33,33,…を設けている。このように構成されているので、揺動ア−ム14,14が前後に往復揺動すると、除塵突起33,33,…が通気部10dにつき刺さり、塵埃の詰りを防止する。
【0021】
次に、図13について説明する。籾摺室8の下方には、揺動する摺落米移送棚9を配置し、摺落米移送棚9の始端側には、圧風唐箕17の送風口部を臨ませ、また、摺落米移送棚9の終端側を、摺落米風選路10及び籾殻風選路17の始端側に臨ませ、摺落米風選路10及び籾殻風選路17の終端部を、吸引排塵機11に連通している。また、籾摺室8の後側側壁の下部には、複数の籾殻排出口34を開口して、この籾殻排出口34を籾殻風選路17に連通している。なお、35は拡散板である。
【0022】
しかして、籾摺室8で籾摺された摺落米は、拡散板35で拡散されて、その籾殻の一部が籾殻排出口34を経て籾殻風選路17に吸引排出され、また、摺落米移送棚9の終端側から籾殻の一部が籾殻風選路17へ流れることと相俟って、摺落米移送棚9の終端側から摺落米風選路10へ供給される摺落米中の籾殻を少なくすることができて、摺落米風選路10での摺落米選別のゆとりができて、選別能率を向上させることができる。
【0023】
次に、図14について説明する。籾摺室8の下方に揺動する摺落米移送棚9を配置し、この摺落米移送棚9に拡散板35を取り付けている。しかして、籾摺室8から摺落された摺落米は、拡散板35に衝突して拡散されて左右の幅方向に広がり、摺落米移送棚9で移送される。従って、籾摺室8内に拡散板35を配置したものに比較して、機体高さを低くできて、機体小型化の一助となる。また、拡散板35を図14(2)に示すように、屈曲面を形成したものとすると、摺落米の移送終端側への移送が円滑化すると共に、摺落米が屈曲部で方向変換する際に籾摺が促進され、脱ぷ率が向上する。
【0024】
次に、図15及び図16について説明する。揺動選別板21,21,…の排出側に対向して、玄米仕切板24及び籾仕切板25が設けられていて、これらの玄米仕切板24及び籾仕切板25の下方には、玄米を取り出すための玄米受樋26,玄米流路27を、また、混合米を取りだすための混合米受樋28,混合米流路29aを、また、籾を取りだすための籾受樋29,籾流路30が夫れ夫れ設けられている。そして、この玄米流路27には開口部36が設けられていて、玄米選別風が流入する構成であり、流入した玄米選別風は玄米吸塵風路37を経て吸引排塵機11に流れて機外へ排出される。また、玄米吸塵風路37の中途部には、調節風を吸入する風力調節口38が設けられていて、この風力調節口38には吸気面積を広狭に調節する吸気調節弁39が設けられている。しかして、この吸気調節弁39は連動部材40を介して、玄米仕切板24に連動連結されていて、玄米仕切板24が一側に移動して玄米の取出幅を広げると、風力調節口38の吸気面積が狭い側に関連的に調節されて、開口部36から多量の玄米選別風が吸引されて、多量の取出玄米に対応した吸塵能力を確保することができ、また、玄米仕切板24が他側に移動して玄米の取出幅を狭くなると、風力調節口38の吸気面積が広い側に関連的に調節されて、開口部36から少量の選別風が吸引されて、少量の取出玄米に対応した吸塵能力に関連的に調節される。このように構成されているので、揺動選別板21,21,…から取出中の玄米が、玄米吸塵風路37から機外に排出を防止しながら、玄米の塵埃を除去できる。
【0025】
次に、図1〜図4に示す実施例の作用について説明する。籾摺選別機で籾摺選別作業をする場合には、機体の回転各部を駆動し、籾ホッパ6に籾を張り込み、籾摺室8に籾を供給する。すると、互いに反対方向に回転している籾摺ロ−ル7,7で籾摺され、摺落米は下方の摺落米移送棚9に供給されて、次いで、摺落米移送棚9の揺動運動及び圧風唐箕16の圧風により終端側へ移送される。摺落米移送棚9の終端側に移送される摺落米の中で上方に浮上している軽い籾殻・塵埃類は、籾殻風選路17の始端側に流入し、吸引排塵機11を経て機外に排出され、また、下方に沈下している重い籾・玄米類は、摺落米風選路10の始端側に流入して風選される。しかして、選別された重い籾・玄米の混合米は、摺落米受樋12に落下し、比較的軽い粃粒は粃受樋13に落下する。
【0026】
次いで、摺落米受樋12に選別された摺落米は、混合米揚穀機4で揚穀され、混合米ホッパ19,分配供給樋22,分配ケ−ス23を経て、揺動選別板21,21,…に供給される。揺動選別板21,21,…に供給された混合米は、横方向斜上下の往復揺動により、粒形の大小,比重の大小あるいは摩擦抵抗の差異等により選別されて、横方向の揺上側に偏流分布した玄米は、玄米仕切板24で仕切られて取り出されて、玄米受樋26,玄米流路27を経て、玄米揚穀機5で機外に取り出される。また、揺動選別板21,21,…の横方向中間部に偏流分布した混合米は、玄米仕切板24及び籾仕切板25で仕切られて取り出され、混合米受樋28,混合米流路29a,混合米揚穀機4,混合米ホッパ19,分配供給樋22,分配ケ−ス23を経て、揺動選別板21,21,…に供給されて再選別される。また、揺動選別板21,21,…の横方向揺下側に偏流分布した籾は、籾仕切板25で仕切られて取り出され、籾受樋29,籾流路30,籾揚穀機31を経て籾摺室8に還元されて、再度の籾摺がされる。
【0027】
【発明の効果】
この発明は、上述のように構成されているので、籾摺部1で籾摺されて摺落米移送棚9で移送される摺落米の内、軽い籾殻・塵埃類は浮上して摺落米風選路10の手前で籾殻風選路17に吸引除去されて、残りの減量された重い籾・玄米類が摺落米風選路10に供給されるので、摺落米風選路10での選別負荷を軽減させて、良好な選別ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断側面図
【図2】平面図
【図3】切断正面図
【図4】切断正面図
【図5】切断側面図
【図6】切断側面図
【図7】切断側面図
【図8】切断側面図
【図9】切断側面図
【図10】切断側面図
【図11】切断正面図
【図12】切断側面図
【図13】切断側面図
【図14】切断正面図
【図15】切断正面図
【図16】側面図
【符号の説明】
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 混合米選別部
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
6 籾ホッパ
7 籾摺ロ−ル
8 籾摺室
9 摺落米移送棚
10 摺落米風選路
11 吸引排塵機
12 摺落米受樋
13 粃受樋
14 揺動ア−ム
15 揺動装置
16 圧風唐箕
17 籾殻風選路
18 吸入部
19 混合米ホッパ
20 揺動選別装置
21 揺動選別板
22 分配供給樋
23 分配ケ−ス
24 玄米仕切板
25 籾仕切板
26 玄米受樋
27 玄米流路
28 混合米受樋
29 籾受樋
29a 混合米流路
30 籾流路
31 籾揚穀機
32 主モ−タ
33 除塵突起
34 籾殻排出口
35 拡散板
36 開口部
37 玄米吸塵風路
38 風力調節口
39 吸気調節弁
40 連動部材

Claims (2)

  1. 籾摺部1の籾摺ロール7,7により籾摺した摺落米を、下方の揺動する摺落米移送棚9で側方の摺落米風選路10に移送供給して選別する籾摺選別機において、摺米移送棚9の上方に前記摺落米を拡散する拡散板35を設け、摺落米移送棚9の移送始端側に圧風唐箕16の送風部を臨ませ、摺落米移送棚9の移送終端側には、上位に位置している籾殻風選路17の始端側及び下位に位置している摺落米風選路10の始端側を夫れ夫れ臨ませ、摺落米風選路10の終端側及び籾殻風選路17の終端側を夫れ夫れ吸引排塵機11に連通したことを特徴とする籾摺選別機の選別装置。
  2. 籾摺部1の籾摺ロール7,7により籾摺した摺落米を、下方の揺動する摺落米移送棚9で側方の摺落米風選路10に移送供給して選別する籾摺選別機において、摺落米移送棚9の移送終端側には、上位に位置している籾殻風選路17の始端側及び下位に位置している摺落米風選路10の始端側を夫れ夫れ臨ませ、摺落米風選路10の終端側及び籾殻風選路17の終端側を夫れ夫れ吸引排塵機11に連通し、摺落米移送棚9の移送終端側の下方に、これの送風口が前記摺落米風選路10の始端側に向くように圧風唐箕16を配置したことを特徴とする籾摺選別機の選別装置。
JP03055494A 1994-02-28 1994-02-28 籾摺選別機の選別装置 Expired - Fee Related JP3575046B2 (ja)

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